JP4250495B2 - 電子商取引システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は商品の販売方法、その制御システムおよびプログラム、並びに、媒体に関する。
複写機、プリンタなど画像形成装置の消耗品は各製造者により独自の技術によって製造されており、製造物そのものや、製造方法などに特許権を取得していることが多い。また、商標権、意匠権を取得し、パッケージに印刷するなどによりブランドイメージが守られていることが一般的である。しかし、これらの知的財産権に対してなんら正当な権原を有しない第三者が、その技術やデザインや商標を業として実施することがある。このような行為は権利侵害に当たり、権利者はこれらの行為により多大な損害を被ることになる。
また、侵害者が偽造品をあたかも純正品であるかのように販売することで、偽造品であることを知らずにユーザが購入して使用し、ユーザが純正品の品質を誤認する場合がある。さらに、偽造された消耗品を使用することにより、本体機器にまでトラブルが生じる場合も考えられ、本体機器に対する信頼までが損なわれるという問題が発生する。消耗品のみならず、例えばバッグ、カバン、等の商品を、伝統のあるメーカーが自社工場又は契約工場で製造し、商標を付した商品、いわゆる高級ブランド品などの販売においても同様の問題点が存在する。
これらの問題を解決するため、商品の真贋を判定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法は、商品にID情報を記録したメモリタグを取り付け、販売店などでメモリタグのID情報が正確に読み取れれば正規品と判断する方法であり、商品を売り手と買い手が手渡しできるような取引の場合に有効である。
特開2000−148950号公報
しかし、電子商取引のように売り手と買い手が遠隔地で取引を行う場合は、上記の従来技術は適用できず、買い手側に商品が届かなければ、売り手が販売しようとする商品が正規品か否かを確認することはできなかった。また、買い手側に商品が届いても、個人ユーザの場合は正規品を判定する判定機器を持っていない場合や、判定する方法そのものを知らない場合が多かった。さらに、上記方法では、既に出荷された商品のメモリタグから情報を読み取ってコピーし、偽造品に付するという偽造方法を防止することができなかった。
本発明は、上述の課題を個々に或いはまとめて解決するためのものであり、商品が正規品であることを証明した上での商取引を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係るシステムは、
真贋判定サーバと販売管理サーバとを有する電子商取引システムであって、
前記真贋判定サーバは、
商品名に対応した商品シリアルナンバーと、前記商品シリアルナンバーで表わされる商品が注文された場合に付される注文番号と、を記憶するデータベースと、
前記販売管理サーバから商品シリアルナンバーを受信し、受信した商品シリアルナンバーに対応する注文番号が、既に前記データベースに記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記注文番号が記憶されていると判定された場合、正規品でないことを前記販売管理サーバに通知し、前記判定手段により注文番号が記憶されていないと判定された場合、注文番号を登録し、正規品であることを前記販売管理サーバに通知する第1通知手段と、
前記判定手段による判定結果と商品名とを含む判定結果情報をユーザに通知する第2通知手段と、
を有し、
前記販売管理サーバは、
ユーザから、商品名を含む注文情報を受信する手段と、
前記注文情報及び、商品シリアルナンバーを含む判定情報を前記真贋判定サーバに送信する送信手段と、
前記真贋判定サーバの判定結果が正規品である場合、商品の出荷処理を行う手段と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため本発明に係る方法は、
真贋判定サーバと販売管理サーバとを有する電子商取引システムにおける正規品判定方法であって、
商品名に対応した商品シリアルナンバー、注文番号を記憶するデータベースを有する前記真贋判定サーバは、
受信した判定情報に含まれる商品シリアルナンバーに対応する注文番号が既に記憶されているか否かをデータベースを参照して判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより注文番号が既に記憶されていると判定した場合、正規品でないことを前記販売管理サーバに通知し、前記判定ステップにより注文番号が未だ記憶されていないと判定した場合、注文番号を登録し、正規品であることを前記販売管理サーバに通知する第1通知ステップと、
前記判定ステップによる判定結果及び商品名を含む判定結果情報をユーザに通知する第2通知ステップと、
を実行し、
前記販売管理サーバは、
ユーザからの商品名を含む注文情報を受信するステップと、
前記注文情報及び、商品シリアルナンバーを含む判定情報を前記真贋判定サーバに送信する送信ステップと、
前記真贋判定サーバの判定結果が正規品である場合、商品の出荷処理を行うステップと、
を実行することを特徴とする。
本発明によれば、商品が正規品であることを証明した上での商取引が可能になる。
以下、本発明に係る商品の販売システムについて図面を参照して詳細に説明する。なお、実施形態では電子写真方式のプリンタ、複写機、ファクシミリ装置などの機器に使用されるトナーカートリッジを商品の一例として説明するが、バック、靴、時計など他の商品も本発明を適用することができる。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態としてのシステムを適用可能な電子商取引システム100について図1を用いて説明する。電子商取引システム100は、真贋の判定を行うサーバコンピュータ(真贋判定サーバと称する)101、販売を管理するサーバコンピュータ(販売管理サーバと称する)102、販売者が操作するクライアントコンピュータ(販売者クライアントと称する)111、エンドユーザが操作するクライアントコンピュータ(ユーザクライアントと称する)112、製造メーカーが操作するクライアントコンピュータ(製造者クライアントと称する)113を含み、これらはそれぞれインターネットなどのネットワークに接続されている。また、販売者クライアント111には、真贋判定情報を入力する判定情報入力装置121が接続されている。
これらのうち、販売管理サーバ102は通常販売者が運営し、販売時のトランザクション処理や、販売履歴の管理、真贋判定サーバ101との判定情報授受などを行う。一方、真贋判定サーバ101は、製造者又は複数の製造者が共同で運営する第三者機関などによって管理されている。
販売管理サーバ102はユーザクライアント112から受注情報を受信し、その受注情報を販売者クライアント111に送信する。販売者クライアント111は送信された受注情報に基づいて販売者が在庫している商品を検索し、判定情報入力装置121を用いてその商品に関する判定情報を入力する。ここで、判定情報入力装置121は、商品に埋め込まれたメモリタグを読み取ることによって判定情報を入力する。さらに販売者クライアント111は、入力した判定情報を、インターネットを介して真贋判定サーバ101に送信する。真贋判定サーバ101は、受信した判定情報に基づいて正規品であるか否かの判定を行い、販売者クライアント111、ユーザクライアント112、製造者クライアント113、及び販売管理サーバ102に判定情報を送信する。そして、正規品であるという判定情報が販売管理サーバ102に送信されると販売管理サーバ102は配送指示、決済などの受注処理を行う。
なお、ここでは真贋判定サーバ101と販売管理判定サーバ102とを別々に図示しているが、これらは必ずしも物理的に別のコンピュータである必要はなく、1つのコンピュータにそれぞれの機能を実行させても良い。一方、各クライアントは、1台のコンピュータとして図示しているが、複数のコンピュータ全体としてそれらの機能を実現する構成でも良い。また、判定情報入力装置121に販売者クライアント111としての機能が内蔵されていてもよい。
次に真贋判定サーバ101及び販売管理サーバ102のデータ構造について説明する。
真贋判定サーバ101は、真贋判定データベース、製造者データベース、販売者データベース、及び顧客データベースを備えている。真贋判定データベースは、真贋判定用データと、真贋判定履歴データとを含む。真贋判定用データは、真贋判定を行うためのデータであり、商品名及び商品シリアルナンバーを含む。また、真贋判定履歴データは真贋判定を行った履歴を示すデータであり、商品名、商品シリアルナンバー、注文ナンバー、販売者ID、顧客ID、判定回数、及び不正情報を含む。
製造者データベースには、製造者番号、製造者名、製造者IPアドレス、製造者住所、製造者電話番号など、判定結果の送受信に必要なデータが蓄積されている。販売者データベースには、販売者番号、販売者名、販売者IPアドレス、販売者住所、販売者電話番号など、判定結果の送受信に必要なデータが蓄積されている。顧客データベースには、顧客ID、顧客名、顧客IPアドレス、顧客住所、顧客電話番号など、判定結果の送受信に必要なデータが蓄積されている。顧客データベースは販売管理サーバの顧客データベースにリンクしており、販売管理サーバに顧客データが追加されると真贋判定サーバの顧客データベースにも同じ顧客データが追記される。
一方、販売管理サーバ102は、注文情報データベース、製造者データベース、販売者データベース、顧客データベースを備えている。注文情報データベースは、受注出荷用データと、受注出荷履歴データとを含む。受注出荷用データは、商品名、価格、在庫数量に関するデータである。一方、受注出荷履歴データは、注文番号、注文日時、注文商品、納期、価格、出荷日時、着荷日時、研修日時、支払い方法に関するデータである。製造者データベースには、製造者番号、製造者名、製造者IPアドレス、製造者住所、製造者電話番号などの、販売の管理に必要なデータが蓄積されている。販売者データベースには、販売者番号、販売者名、販売者IPアドレス、販売者住所、販売者電話番号などの、販売の管理に必要なデータが蓄積されている。顧客データベースには、顧客ID、顧客名、顧客IPアドレス、顧客住所、顧客電話番号などの、販売の管理に必要なデータが蓄積されている。
また、複数のコンピュータが真贋判定サーバ101及び販売管理サーバ102のそれぞれの機能を実現する構成も考えられる。例えば、真贋判定サーバ101が1台のコンピュータから構成され、販売管理サーバ102が2台のコンピュータから構成される場合には、真贋判定サーバ101には販売管理サーバ102が2台分のデータ送受信及び判定を行うための販売者、顧客に関するデータが蓄積されているものとする。
なお、真贋判定サーバ101は、真贋判定データベース、製造者データベース、販売者データベース、及び顧客データベースの全てを備えていることとしたが、製造者データベース、販売者データベース、及び顧客データベースは、必ずしも真贋判定サーバ101内に用意されている必要はなく、真贋判定サーバ101がアクセス可能なネットワーク上のコンピュータ内に設けられていればよい。
(コンピュータのハードウェア構成)
次に、真贋判定サーバ101、販売管理サーバ102または各クライアント111,112,113として用いることのできるコンピュータ200のハードウェア構造について図2を参照して説明する。
図2に示すようにコンピュータ200は、CPU(Central Processing Unit)201、入力装置202、主記憶装置203、出力装置204、補助記憶装置205、通信装置206などから構成される。
CPU201はコンピュータ内の各装置に命令を送り、その動作を制御する機能、及び、デジタルデータの演算処理を行う機能を有する。入力装置202は、各種データを入力するための装置である。入力装置202としては、例えばキーボード、マウスなどのポインティングデバイス、タッチパネル、感圧パッド、CCDカメラ、カード読取機、紙テープ読取機、磁気テープ装置などが考えられる。例えば、各種のグラフィカルユーザインタフェイスを出力装置204に表示した状態で、マウスなどの入力装置202から指示データを入力することができる。CPU201は、入力された情報を認識し、次の処理に移行する。
主記憶装置203は、主として半導体素子により構成され、入力したプログラムやデータを格納、保持するメモリであり、CPU201が命令を実行するために使われるアドレス可能なメモリ空間を含む。主記憶装置203に保持されているデータは、CPU201によって、例えばレジスタに読み出される。主記憶装置203には、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などが含まれる。
出力装置204は、CPU201による演算結果を出力するための装置で、例えばCRT、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、その他の表示装置、プリンタなどの印刷装置、音声出力装置などがこれに該当する。
補助記憶装置205は、主記憶装置203の記憶容量を補うため、不揮発にデータを保持するための装置で、例えば磁気ディスク装置、光ディスク装置、半導体ディスク装置、並びに、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、MO、DVDなどのメディアおよびドライブがこれに該当する。補助記憶装置205は、データベースの機能を実現するための装置である。また、主記憶装置と同様にプログラムを格納する機能をも有している。
通信装置206は、ネットワークを介して他のコンピュータと通信を行うための装置で、接続されるネットワークに応じて、データのプロトコル変換やデジタル/アナログ変換などを行う。
上述した各装置は、アドレスバスまたはデータバスにより相互に接続されており、各種データの双方向通信に利用される。
(商品注文時の全体的な処理の流れ)
次に本システムにおける商品注文時の一連の処理について、図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。図3の各ステップで行なわれる処理は、真贋判定サーバ101、販売管理サーバ102、販売者クライアント111、ユーザクライアント112、製造者クライアント113が備えている主記憶装置203または補助記憶装置205に記憶されたプログラムコードに基づく処理をCPU201が実行することによって実現されるものである。また、これらのコンピュータ間でのデータの送受信は例えばIPアドレスで行うことができる。
まず、ステップS301でユーザクライアント112が顧客のユーザID、パスワードの入力情報を販売管理サーバ102に送信する。販売管理サーバ102では受信したユーザID、パスワードが登録されているか否かを判断し、登録されていればステップS302に進み、ユーザクライアント112に対し、ユーザ承認情報及び注文画面情報を送信する。
次に、ステップS303において、ユーザクライアント112はユーザから入力された注文情報(商品名、納期、数量)をユーザIDとともに販売管理サーバ102に送信する。すると、ステップS304に進み、販売管理サーバ102は、受信した注文情報と、図8に示すGUI画面情報を販売者クライアント111に送信する。
図8の画面で「真贋判定をする」ボタンが選択されると、ステップS305において、販売者クライアント111に接続された判定情報入力装置121で判定情報の読み込みを行う。読み込みが開始されると販売者クライアント111の出力装置204に図9に示すような画面が表示される。
判定情報入力装置121は秘密鍵方式で暗号化された商品固有のシリアル番号を読み取る。ここでは、読み取ったシリアル番号を判定情報と呼ぶものとする。なお、判定情報は例えば画像情報のようなものも考えられる。ここでの画像情報とは正規品であることを証明する画像であり、例えばメーカーが正規品に埋め込んだマイクロ文字などである。また、販売者が在庫している商品の判定情報を、注文が来る前に予め販売管理サーバ102にアップロードしておいて、注文に応じて販売管理サーバ102内で注文情報に付与してもよい。
ステップS306では、販売者クライアント111が読み込んだ判定情報を販売管理サーバ102に送信し、さらに販売管理サーバ102において判定情報に注文情報と販売者IDとを付加して真贋判定サーバ101に送信する。
注文情報と判定情報とを受信した真贋判定サーバ101は、ステップS307において、暗号化された判定情報を、秘密鍵を使って解読し、解読結果と判定用データベースとを照合して真贋を判定する。そして、その結果に基づいて、判定結果情報(注文番号、判定結果、商品添付用ラベルデータ)を生成する。
さらに、ステップS308において、真贋判定サーバ101は、販売者IDを管理する販売管理サーバ102に対し、判定結果情報を送信する。販売管理サーバ102は、受信した判定結果情報が「正規品」との判定に関する情報であればステップS309で商品の出荷手続きを行ない、ステップS310で商品の発送を行う。一方、真贋判定サーバ101は、ステップS311において、ユーザクライアント112に対し、判定結果情報(注文番号、販売者番号、商品名、判定結果、判定商品シリアルナンバー)を送信する。
(真贋判定処理)
次に真贋判定サーバ101において行われる真贋判定処理の流れについて図4を用いて詳細に説明する。図4は、真贋判定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、真贋判定サーバ101は、ステップS401において販売者クライアント111から注文情報及び判定情報を受信すると、ステップS402に進み、その主記憶装置203に注文情報及び暗号化された判定情報を記憶する。
真贋判定サーバ101は判定情報解読用の秘密鍵と暗号解読用プログラムを備え、判定情報を入力するとステップS403で暗号解読を行ない、判定情報から、注文番号(PN)、商品名(PC)、販売者ID(SID)、顧客ID(CID)、商品シリアルナンバー(PSN)を抽出する。次に、真贋判定サーバ101はステップS404において、判定情報に含まれている商品シリアルナンバーが、真贋判定データベースに登録されているか否かを判定する。すなわち、真贋判定データベースを参照して、抽出した商品シリアルナンバーと一致する登録商品シリアルナンバーを探し出す。一致する商品シリアルナンバーが見つかれば、ステップS405に進み、注文番号の照合を行う。
図5(a)〜(c)は、真贋判定データベースにおいて管理されている情報を示すテーブルである。図5(a)に示す通り、真贋判定データベースは、商品名(PC)、商品シリアルナンバー(PSN)、注文番号(PNO)、販売者ID(SID)、顧客ID(CID)、判定回数(JN)、不正情報(II)などを登録商品毎に管理している。商品を生産又は入荷すると、このテーブルに商品名(PC)と商品シリアルナンバー(PSN)などの商品情報が随時追加登録される。
ここで想定している販売者の不正事例について説明する。まず想定されるのは偽造品のみを仕入れ故意に販売する、もしくは誤って偽造品と知らずに販売してしまう場合がある。これらの場合には前述した通り真贋判定サーバで登録されている商品シリアルナンバーが読み取れない場合に判定した商品は正規品でないとみなされる。次に販売者が正規品と偽造品を両方持っている場合が想定される。例えば販売者が正規品を1つだけ持っていて偽造品を10個もっていたとする。判定情報の履歴を管理していなければ販売者は1つの正規品を利用して何度でも判定を行い、偽造品を正規品と偽って(偽造品を販売するにもかかわらず判定は正規品で行う)10個の偽造品を販売することが可能になる。そこで、ここではシリアルナンバーで管理された正規品を販売したら(販売情報と関連づけた判定が行われたら)二度とそのシリアルナンバーの商品は販売できなくする処理を行う。
しかし、販売者は販売時以外、例えば商品入荷時、商品棚卸時などにも商品判定を行いたい場合もあるのでその場合も商品判定自体は可能である。ただし、この場合は図4に示す処理は行われない。図4の処理はあくまで販売者が購入者との間での販売処理を行う場合のみ行われる。
ここで、判定回数(JN)とは商品名(PC)、及び商品シリアルナンバー(PSN)ごとに注文情報に関連づけられた判定(S404)が行なわれた回数を示す。判定回数(JN)が「0」であれば商品に関して一度も注文情報に関連づけられた判定が行なわれていないことを示し、判定回数(JN)が「1」であれば注文情報に関連づけられた判定が行なわれていることを示す。ここで、不正情報は同一シリアルナンバー商品の判定回数(JN)が2以上になると自動的に不正有りと表示されるロジックになっている。商品は一度注文がされれば2度と起こりえないわけなので判定回数(JN)が「1」であるにもかかわらず、さらに判定が行なわれたとすると、商品を不正に出荷しようとしている可能が高く、この場合には判定回数(JN)が「2」にインクリメントされ不正情報(II)が「無し」から「有り」に変更される。
ただし、注文情報に関連付けられた判定情報に限ってインクリメントの処理が行なわれる。例えば販売者が販売時以外に在庫している商品に対し確認のために判定処理を施したとしても、この場合は販売と関連付けられていないのでインクリメント処理は行なわれない。販売者は販売時以外では何度でも判定処理を行うことはできるが、販売時は同じ商品について一度しか判定を行うことはできない。
図5(a)においては、商品名(PC)「CRG−A」、商品シリアルナンバー(PSN)「ABC111」の商品に対し、販売と関連付けられた判定が1回行なわれているため判定回数(JN)「1」が記憶されている。また、この商品については、さらに、判定情報と同時に送信された注文情報に含まれる注文番号(PNO)「aaa111」、販売者ID(SID)「YAMA11」、顧客ID(CID)「KAWA12」が記憶されている。また、1回目の判定以降販売と関連付けられた判定は行なわれていないため、不正情報(II)には「無し」が記憶されている。一方、商品名(PC)「CRG−A」、商品シリアルナンバー(PSN)「ABC112」の商品に対してはまだ販売と関連付けられた判定が行なわれていないため判定回数(JN)は0、注文番号(PNO)、販売者ID(SID)、顧客ID(CID)には情報が記憶されていない。当然、不正情報(II)には「無し」が記憶されている。
ステップS405では、さらに真贋判定データベースを参照し、判定情報を受信した商品について注文番号(PN)がプランクか否かを判定する。ブランクであれば、ステップS406に進み、商品判定DBに送信された販売情報PN、SID、UIDを登録し、判定回数JNをインクリメントする。
例えば、図5(a)において、商品名(PC)「CRG−A」、商品シリアルナンバー(PSN)「ABC112」の商品についての判定情報を受信したとすると、ステップS406の処理により、真贋判定データベースは例えば図5(b)に示す状態へと遷移する。即ち、商品名(PC)「CRG−A」、商品シリアルナンバー(PSN)「ABC112」の商品の判定回数(JN)が「1」にインクリメントされ、その注文情報が記憶される(図5(b)の斜線部)。
このように、判定対象となる商品の注文情報が真贋判定データベースに記憶されていない場合には、正規品と判断してステップS407に進み、販売店に対して注文を受けた商品が正規品であることを報知する真贋判定OK画面を生成し、ステップS408においてその画面情報を販売者クライアント111に送信する。この画面の例を図10に示す。
さらに、真贋判定サーバ101ではステップS409において、出荷予定の商品が正規品である(真贋判定OK)ことをユーザに報知する真贋判定OK画面を生成し、ステップS410においてその画面情報をユーザクライアント112に送信する。この画面の例を図11に示す。
ユーザは、商品が届けられたときに図11に示すような画面に表示されている商品情報(注文番号、商品名、商品シリアルナンバー)と商品に表示されている商品名、商品シリアルナンバーを照合することで商品が正規品であることを確認することができる。
一方、ステップS404で商品シリアルナンバーが見つからなければステップS411に進み、その旨を販売店に伝える画面情報を作成し、ステップS412においてその画面情報を販売者クライアントに送信し、真贋判定サーバ101の処理は終了する。この画面の例を図12に示す。
また、ステップS405で真贋判定データベースと判定情報の照合の結果、商品シリアルナンバーで特定された注文商品の注文番号(PN)がすでに登録済だった場合、ステップS413に進み、判定回数JNをインクリメントし、不正情報(II)を「有り」に更新する。
図5(b)の状態から、商品名(PC)「CRG−B」、商品シリアルナンバー(PSN)「XYZ111」の商品に、さらにステップS405の判定が行なわれ注文情報が既に登録済であることが分かると、真贋判定データベースは、例えば図5(c)に示す状態へと遷移する。図5(c)では、判定回数(JN)が「1」から「2」にインクリメントされ、不正情報(II)が「無し」から「有り」に更新されている。
その後、ステップS414で正規品判定NG画面情報を作成し、ステップS415でその画面情報を販売者クライアント111に送信する。この画面の例を図13に示す。販売者の判定した商品自体は正規品であるが既にそのシリアルナンバーの商品は「販売情報と関連づけられた判定」が過去に行われている(つまり既に一度販売されている。シリアルナンバーは商品にユニークに振られるので同じシリアルナンバーの商品が2度販売されることはありえない。)ので「シリアルナンバーが無効になっています」という表現になる。さらにステップS416に進み、製造者に不正情報を通知するための画面を作成し、ステップS417でその画面情報を製造者クライアント113に送信し、真贋判定サーバ101の処理は終了する。この画面の例を図14に示す。
(販売管理処理)
次に販売管理サーバ102において行われる販売管理処理の流れについて図6を用いて説明する。図6は販売管理処理の流れを示すフローチャートである。
販売管理サーバ102は、以下に示す処理の流れにおいて、販売者のWebサイトなどをフロントエンドとして、ユーザから商品の注文を受け付け、出荷処理までを行う。
まず、ステップS601でユーザクライアント112からのユーザID及びパスワードの受信を待つ。ユーザID及びパスワードを受信すると、ステップS602に進み、ユーザデータベースを参照して認証を行う。認証がNGであれば処理は終了する。認証の結果、登録されたユーザであると判定した場合は、ステップS603に進み、ユーザクライアント112にユーザ承認及び注文受け付け用画面を送信し、ステップS604で注文情報の受信を待つ。
ユーザクライアント112において注文情報が入力され、販売管理サーバ102がその注文情報を受信すると、ステップS605に進み、販売者クライアント111に注文情報を提示し判定指示の入力を促す画面情報を送信する。上述したように、図8がこの画面の一例である。この画面上の「商品判定をする。」ボタンがユーザにより選択され、ユーザが判定情報入力装置121で判定情報を入力すると、ユーザクライアント111は、その判定情報を販売管理サーバ102に送信し、そのディスプレイには図9に示す画面が表示される。
販売管理サーバ102は、ステップS606で判定情報の受信を待ち、判定情報を受信すると、ステップS607に進んで判定情報を真贋判定サーバ101に送信する。次に真贋判定サーバは判定結果情報を受信すると、ステップS609に進んで、判定結果が「OK」か否かを判定する。
ステップS609において判定結果が「OK」である場合、つまり正規品であることが承認された場合には、ステップS610に進み、商品添付用のラベルデータ(正規品判定済証)を販売者クライアント111に送信し、さらにステップS611で販売者クライアント111に商品の出荷指示を行う。このラベルデータは、販売者が正規品判定済みラベルをプリントアウトし、商品に添付するためのものである。そのラベルの例を図15に示す。
販売者はこのラベルを添付した商品を梱包し、トラックを手配して配送する。ユーザは商品を受取るとその商品シリアルナンバーと、真贋判定サーバ101から受信した判定情報とを照合し、さらに、商品に「正規品判定済証」の添付してあることを確認することで、より簡単、確実に正規品の確認ができる。
一方、ステップS609において判定結果が「NG」である場合、つまり正規品であることが承認されなかった場合には、ステップS612に進み、ユーザに対し受注処理を継続するか否かの指示を促すための画面情報を、ユーザクライアント112に送信する。この時、ユーザクライアント112において表示される画面の例を図16に示す。ここで、「詳細は真贋判定サーバから別途通知します」とのメッセージは、図13のことを指す。真贋判定サーバは販売者以外の第三者機関が運営するサーバで、販売管理サーバは販売者が運営するサーバを想定している。よって図13の情報が正式な真贋判定情報となり、図16の情報は販売者が販売を継続するか否かを判断するための画面であり、そのための最低必要情報を載せている。
図16のような画面を表示した後、ステップS613に進み、受注処理の継続指示を待つ。図16で「継続をする」ボタンが選択されると、その情報が販売管理サーバ102に送られ、販売管理サーバ102では、その継続指示を受信するとステップS614に進んで販売者クライアント111に判定指示を送信し、ステップS606以降の処理を再度繰り返す。ステップS613において、ユーザクライアント112から受注処理の非継続指示を受信すると、ステップS615において、ユーザクライアント112及び販売者クライアント111に対し、受注中止通知を送信してそのまま処理を終了する。
(判定情報入力)
次に、判定情報を入力するための構成について説明する。図7は、判定情報入力装置121の内部構成と、商品に内蔵されている非接触型メモリタグ701の内部構成を示すブロック図である。
メモリタグ701は、メモリ701とロジック回路703とRF(Radio Frequency)回路704とを含む。メモリ701は書き換えできない記憶領域を含むROMであり、商品シリアルナンバーなどが暗号化された状態で書き込まれている。データの書き込みは、ユーザへの販売時点より前(例えば、製品製造時または出荷時など)に行われ、秘密鍵方式で暗号化されたデータが記録される。暗号化方式は公開鍵秘密鍵方式など他の方式が適用される場合も想定される。ロジック回路703は、RF回路704から受取った命令信号に従いメモリ702からデータを読み込みRF回路704に伝える。RF回路部703にはアンテナ708が接続されていて、アンテナ708から受取った無線電波をロジック回路704に伝えるための信号に変換する復調回路と、逆にロジック回路703から受取った信号を無線通信用の電波に変換する変調回路が含まれている、
一方、判定情報入力装置121も、RF回路部705と販売者クライアント111との間でデータ送受信を行うためのロジック回路706とメモリ707とを含んでいる。
判定情報入力装置121が販売者クライアント111からメモリ読み出し命令を受けると、ロジック回路706で命令信号を受取り、RF回路705にその命令信号を伝え、RF回路705で無線通信用の電波に変調し、アンテナ用のコイル709を通じて電波が商品に内蔵されたメモリタグ701に伝達される。アンテナ708で電波を受取ったメモリタグ701は、RF回路704で無線通信用の電波を復調し、ロジック回路703に伝える。ロジック回路703は、受取った命令信号に従いメモリ702からデータを読み出し、読出したデータをRF回路704に伝える。RF回路704では読出したデータを無線通信用の電波に変調し、アンテナコイル708を通じて判定情報入力装置121に伝える。判定情報入力装置121ではアンテナコイル709を通じて受取った電波をRF回路705で復調し、ロジック回路706に伝え、ロジック回路から販売者クライアント111にデータが送信される。
以上のように、本実施形態によれば、販売者は正規品を間違いなく注文者に販売することができるのでE−Commerceなどの地理的に離れたユーザにも信頼を得ることができる。ユーザは、商品受取時に、予め送られた判定情報と商品とを照合することで正規品であることを簡単に確認できる。メーカーは、市場で不正な取引が行なわれている可能性がある場合に不正の疑いのある情報を迅速に入手することができる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態における商品注文時の一連の処理について示す図である。本実施形態は、顧客が商品受取時に商品シリアルナンバーとは別に商品特定記号(第二シリアル情報)を確認できる点で上記第1実施形態と異なる。商品特定記号に関する処理以外の処理は上記第1実施形態と同様であるため、同じ処理については同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の真贋判定サーバ101は、ステップS306において注文情報と判定情報を販売管理サーバ102から受信した後、ステップS1707において、暗号解読処理、真偽判定処理に加えて、商品特定記号の検索処理を行う。
ここで、商品特定記号(PSM)について図18を用いて説明する。商品特定記号とは図18に示すとおり商品シリアルナンバーにシリアルに対応した記号である。この商品特定記号は、連番ではなく乱数などを利用して発行することが望ましく、商品シリアルナンバーから容易に推測されない記号である必要がある。
図18に示す例では、商品シリアルナンバー「ABC111」の商品に対して、「axa」という商品特定記号が付与されている。また、商品シリアルナンバー「ABC112」の商品に対しては商品シリアルナンバーの関係からは推測できない商品特定記号「xbc」が付与されている。なお、商品特定記号は必ずしも数字、文字などである必要は無く、新規に作成した特別なマークであってもかまわない。商品の製造もしくは出荷時などに商品シリアルナンバーが振られるが、このときに商品特定記号も同時に発行付与される。真贋判定サーバ101には図18に示すようなデータベースが用意され、商品特定記号の発行に伴ってデータが蓄積される。さらに、商品特定記号は、商品現品にも印字される。商品シリアルナンバーは一般的に製造者、販売者、ユーザなどだれもが目に触れる包装箱の表に印字されるが、商品特定記号は箱の裏側もしくは箱にシール、切り込みなどの内側等、通常は目に触れない場所に印字する。
図17のステップS1707では、暗号解読処理と商品の真贋判定(正偽判定)を行った後、商品が正規品であれば商品シリアルナンバーを用いて図18に示すデータベースから商品特定記号を検索する。その後、ステップS1712では、検索された特定記号と商品のどの位置に特定記号が表示されているかを示す画面情報を生成し、ユーザクライアント112に送信する。この画面の一例に示す。図19では、「正規品判定用商品特定記号のご案内」として、商品特定記号1901をユーザに報知している。
以上に説明したように、本実施形態では、ユーザは商品受取時に商品シリアルナンバーのみでなく販売者が把握できない商品特定記号を確認することで、より確実に正規品であることを確認することが可能となる。例えば、偽造品の製造者が、販売済みの商品のメモリタグから万が一商品特定記号を読み取れたとしても、未販売の商品に付された商品特定記号を推定することは実質的に不可能であるため、偽造品の判定をより確実に行うことができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図20〜図27を用いて説明する。本実施形態は、判定情報として、判定機器ID及び判定時間を含む点で上記第1実施形態と異なる。判定機器ID及び判定時間に関する処理以外の処理は上記第1実施形態と同様であるため、同じ処理については同じ符号を付してその説明を省略する。
判定機器IDとは判定情報入力装置ごとにシリアルに割り当てられた番号であり、販売者が本販売システムで最初に判定を行う以前に、判定情報入力装置に対して付されている。例えば、判定機器IDを判定情報入力装置121に組み込まれている不揮発性メモリ707に予め記憶しておき、真贋判定サーバ101に送信し、真贋判定サーバ101に登録すればよい。また、例えば、販売者が利用したい判定情報入力装置121の登録を真贋判定サーバ101に対して依頼し、真贋判定サーバ101が発行した判定機器IDを、販売者クライアント111を介して判定情報入力装置121の不揮発性メモリ707に記憶してもよい。
一方、判定時間とは、判定情報入力装置121が商品に付された判定情報を判定対象商品から入力した時間である。ただし、これに限定されるものではなく、判定情報入力装置121から真贋判定サーバ101に情報が送信された時間でもよい。
図20は、本実施形態における商品注文時の一連の処理について示す図である。
販売者クライアント111は、ステップS304において販売管理サーバ102から注文情報を受信すると、ステップS2005において、商品シリアルナンバー及び判定機器IDを読込み、さらに読み込み時間を加えて、判定情報を生成する。次に、ステップS2006で、判定機器ID及び判定時間を含む判定情報を注文情報と共に真贋判定サーバ101に送信する。
真贋判定サーバ101は、ステップS307において暗号を解読し、真贋判定を行うと、ステップS2008に進み、販売管理サーバ102に対し、判定機器IDと判定時間とを含む判定結果情報を送信する。そして、ステップS2011では、ユーザクライアント112に対し、判定機器IDと判定時間とを含む判定結果情報を送信する。
図21は、本実施形態に係る真贋判定サーバ101で行われる処理の流れを示すフローチャートである。真贋判定サーバ101は、ステップS401で注文情報及び判定情報を受信すると、ステップS2102に進み、判定機器IDと判定時間とを含む判定情報を読み込む。これ以外の処理は、図4に示すフローチャートと全く同様である。ただし、ステップS408、ステップS410、ステップS412、ステップS415、ステップS417で送信する画面情報にはやはり判定機器IDと判定時間とが含まれる。これらの画面の例をそれぞれ、図23〜図27に示す。
図22は、真贋判定サーバ101で管理される真贋判定データベースの内容を示す図である。真贋判定データベースの内容も、上記第1実施形態において図5で示したものとほぼ同様であるが、やはり、判定機器ID、判定時間を含んでいる。
これにより、不正情報が発見されたときに判定機器IDで検索を行ったり、判定時間順にソーティングしたりすることができる。図22(b)は、図22(a)に対し、判定機器ID「222222」の商品を検索した結果を表す図である。
不正判定が発生した場合の判定者の特定や、不正判定の証拠としての機能も実現できる。
以上説明したように、本実施形態では、判定情報に判定機器ID及び判定時間を含めることで、不正と思われる処理が行なわれた場合に不正な処理であるか否か、誰が不正処理を行ったかなどの判定をより詳細に行うことができる。ここで不正処理とは不正な商品を販売することをさしている。本システムでは商品を販売するときには必ず販売する商品の判定処理をしないと商品を販売できないしくみにしているので、判定者(判定情報入力装置を操作する者)=販売者となる。また判定機器そのものをID登録しておくことで、どの判定機器を使って不正が行われたかが分かればその機器の管理者から不正者を割り出せる。判定時間については、例えば同時期に連続的に不正判定がされたとすれば故意に行なわれた可能性が高いし、たまたま1回行われたとすると判定ミスである可能性が高いなどをメーカーが判断することが可能となる。故意に行われたとすれば警察などの当局への通知などを行うなどの早期に取り締まりにもつなげられる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
またさらに、上記第1〜第3実施形態それぞれのみならず、これらの実施形態を自由に組み合わせたものも本発明の範疇に含まれる。
本発明の販売システムの全体構成図である。 販売システムを構成するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る商品販売時の情報の流れを示すシーケンス図である。 第1実施形態に係る真贋判定サーバの処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る真贋判定サーバ内データベースの記憶状態の具体例である。 第1実施形態に係る販売管理サーバの処理を示すフローチャートである。 真贋判定装置の具体例を示す概念図である。 第1実施形態に係る受注時の画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る受注時の画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る受注時の画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る販売者クライアントに送付される商品添付用ラベルデータの一例を示す図である。 第1実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第2実施形態に係る商品販売時の情報の流れを示すシーケンス図である。 第2実施形態に係る商品シリアル情報と商品特定記号の関係の一例を示す図である。 第2実施形態に係る商品特定記号通知画面の一例を示す図である。 第3実施形態に係る商品販売時の情報の流れを示すシーケンス図である。 第3実施形態に係る正規品判定サーバの処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る正規品判定サーバ内データベースの内容を示す図である。 第3実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第3実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第3実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第3実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。 第3実施形態に係る商品判定結果の画面の一例を示す図である。

Claims (4)

  1. 真贋判定サーバと販売管理サーバとを有する電子商取引システムであって、
    前記真贋判定サーバは、
    商品名に対応した商品シリアルナンバーと、前記商品シリアルナンバーで表わされる商品が注文された場合に付される注文番号と、を記憶するデータベースと、
    前記販売管理サーバから商品シリアルナンバーを受信し、受信した商品シリアルナンバーに対応する注文番号が、既に前記データベースに記憶されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により注文番号が記憶されていると判定された場合、正規品でないことを前記販売管理サーバに通知し、前記判定手段により注文番号が記憶されていないと判定された場合、注文番号を登録し、正規品であることを前記販売管理サーバに通知する第1通知手段と、
    前記判定手段による判定結果と商品名とを含む判定結果情報をユーザに通知する第2通知手段と、
    を有し、
    前記販売管理サーバは、
    ユーザから、商品名を含む注文情報を受信する手段と、
    前記注文情報及び、商品シリアルナンバーを含む判定情報を前記真贋判定サーバに送信する送信手段と、
    前記真贋判定サーバの判定結果が正規品である場合、商品の出荷処理を行う手段と、
    を有することを特徴とする電子商取引システム。
  2. 前記販売管理サーバは、
    前記真贋判定サーバが正規品でないと判定した場合、受注処理を継続するか通知し、継続すると指示された場合、判定情報を前記真贋判定サーバに送信し、継続しないと指示された場合、受注処理を中止する手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の電子商取引システム。
  3. 真贋判定サーバと販売管理サーバとを有する電子商取引システムにおける正規品判定方法であって、
    商品名に対応した商品シリアルナンバー、注文番号を記憶するデータベースを有する前記真贋判定サーバは、
    受信した判定情報に含まれる商品シリアルナンバーに対応する注文番号が既に記憶されているか否かをデータベースを参照して判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより注文番号が既に記憶されていると判定した場合、正規品でないことを前記販売管理サーバに通知し、前記判定ステップにより注文番号が未だ記憶されていないと判定した場合、注文番号を登録し、正規品であることを前記販売管理サーバに通知する第1通知ステップと、
    前記判定ステップによる判定結果及び商品名を含む判定結果情報をユーザに通知する第2通知ステップと、
    を実行し、
    前記販売管理サーバは、
    ユーザからの商品名を含む注文情報を受信するステップと、
    前記注文情報及び、商品シリアルナンバーを含む判定情報を前記真贋判定サーバに送信する送信ステップと、
    前記真贋判定サーバの判定結果が正規品である場合、商品の出荷処理を行うステップと、
    を実行することを特徴とする正規品判定方法。
  4. 前記販売管理サーバは、
    前記真贋判定サーバが正規品でないと判定した場合、受注処理を継続するか通知し、継続すると指示された場合、判定情報を前記真贋判定サーバに送信し、継続しないと指示された場合、受注処理を中止することを特徴とする請求項3記載の正規品判定方法。
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