JP4247022B2 - 樹脂粒子及び化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンデーション、おしろい、口紅等の化粧料として特に好適に使用できる樹脂粒子及び化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料用樹脂粒子を含有する化粧料としては、ファンデーション、白粉、ほほ紅、アイシャドー等のメイクアップ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディー化粧品、プレシェーブローション、ボディローション等のローション化粧品等があり、肌上での伸びや、感触を向上させ、皺隠し効果を付与することを目的として、架橋ポリスチレン粒子、ナイロン粒子、ポリメタクリル酸メチル粒子等の球状粒子が配合されている。また近年、球状粒子を多層構造とすることにより、新たな機能を付与した球状粒子が提案されている。
【0003】
ゴムと同様の弾性を有する芯材部の表面にメタクリレート系の樹脂を形成させることにより、球状粒子の特長を活かしたまま、ソフト感を付与した化粧料が提案されている(例えば、特許文献1)。前記メタクリレート系樹脂に用いられる重合性単量体としては、メチルメタクリレート(ガラス転移温度105℃、アタクチック)、エチルメタクリレート(ガラス転移温度62〜65℃)、n-ブチルメタクリレート(ガラス転移温度20℃、アタクチック)、i-ブチルメタクリレート(ガラス転移温度67℃、アタクチック)が用いられている。
【0004】
また、化粧料に、特定の単量体により形成され、コア部とシェル部とからなるコアシェル構造を有し、コア部のガラス転移点よりも高い樹脂をシェル部に配合することにより、耐摩擦性、対物付着性を向上させたメイクアップ化粧料が提案されている(例えば、特許文献2)。更に特定の平均粒子径と屈折率の異なる多層構造を有する球状粒子を含有することを特徴とする化粧料によりソフトフォーカス効果および透明感に優れた化粧料を得る方法を開示している(特許文献3)。また更に屈折率の異なる2種類以上の樹脂あるいはシリカを隣接する外層の屈折率が内層の屈折率より小さくなるように多層状に被覆した再帰反射特性を有する球状粉体を配合した皺隠し効果に優れた化粧料が提案されているが、該化粧料は外層にポリメタクリル酸メチルやシリカを用いており、ソフトフォーカス効果を有し且つ肌への伸びが良いファンデーションを提供することができるものの、ファンデーションにソフト(軟らかい感触)な使用感を付与する点では粒子の軟らかさが十分でなく、更なる改良が必要とされる(特許文献4)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−92534号公報
【特許文献2】
特開平6−239718号公報
【特許文献3】
特開2001−294513号公報
【特許文献4】
特開2002−187810号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ナイロン粒子、ウレタンなど単一粒子では、化粧料にソフトな感触を付与することはできるもののソフトフォーカス効果が十分でない。また、前記特許文献3に例示されている架橋ポリスチレン粒子の表面にメチルメタクリレートを形成した粒子では、ソフトフォーカス効果は付与できるものの、表面層であるポリメチルメタクリレートが核粒子であるポリスチレンよりも硬いために、微粒子の圧縮強度が大きくなり粒子自体の触感が硬くなる。更に、この構成ではスチレン単層粒子よりも摩擦抵抗が大きくなるので、キシミ感を感じる様になり、化粧料に配合したときにソフトな使用感が得られない。即ち、従来技術ではソフトな使用感とソフトフォーカス性や仕上がりの立体感という光学的な機能とを同時に満足させることは不十分である。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、化粧料に用いた場合に、キシミ感がなく、見た目のソフトフォーカス効果を付与することができ、更に仕上がりに立体感をも付与できる優れた樹脂粒子を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は、上記課題を解決するために、平均粒子径0.5〜30μmである中心層と外層の2つの層から構成される樹脂粒子であって、該中心層がスチレン系樹脂からなり、該外層の樹脂が中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、かつ該中心層と該外層との構成比が重量比で95/5〜70/30の範囲であり、該樹脂粒子の粒子径が10%変形する際の圧縮強度が1.0〜2.2kgf/mmである樹脂粒子を化粧料に用いることにより、他の樹脂粒子と比較して、該化粧料の使用時においてキシミ感がなく、見た目のソフトフォーカス効果を付与することができ、更に仕上がりに立体感を有することを見出した。
【0009】
ここで、上記の圧縮強度を有した樹脂粒子とは、微小圧縮強度試験で測定されたS10強度(粒子に荷重を加え粒子径の10%の変位を生じた時点での強度)が1.0〜2.2kgf/mmの範囲、好ましくは1.0〜2.Okgf/mmの範囲にある粒子である。前記圧縮強度が1.Okgf/mmを下回ると、粒子にベタツキを感じる様になり化粧料に配合したときの使用感もベタツキ感がでるため好ましくない。
【0010】
また、前記圧縮強度が2.2kgf/mmを越えると樹脂粒子の摩擦抵抗が核粒子(中心層)であるポリスチレン粒子の摩擦抵抗と大差無くなり、樹脂粒子自体がキシム感触が改善できず、化粧料に配合したときにソフトな使用感が得られない。
【0011】
また、外層樹脂が中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、かつ中心層と外層との構成が重量比で95/5〜70/30の範囲であることにより、見た目のソフトフォーカス効果を付与することができ、更に仕上がりに立体感を得ることができる。
【0012】
本願発明による化粧料用樹脂粒子が他の樹脂粒子と比較して有する有利な効果は、下記3点である。
(1)キシミ感が無く、化粧料の塗布時においても軟らかな触感を有する。
(2)入射角−45°における反射角−25°〜+65°の範囲内での正反射(+45°の反射光)光に対する反射光強度の比が1に近く且つ各角度での反射光強度比の差が小さい。すなわち、特定の角度での強い反射光がなく、ソフトフォーカス効果を有する。
(3)光の再帰反射特性(入射角−45°において、反射角+45°の反射光強度に対する反射角−40.8°の反射光強度)が大きい。すなわち、塗布された対象の明暗を容易に付けることができる立体的効果を有する。
【0013】
また、本発明者は、平均粒子径0.5〜30μmである中心層と外層の2つの層から構成される樹脂粒子であって、該中心層はスチレン系樹脂からなり、該外層の樹脂は架橋ポリアクリル酸エステル共重合体からなるとともに、該外層の樹脂が中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、かつ中心層と外層との構成は重量比で95/5〜70/30の範囲である樹脂粒子を用いることにより、化粧料に用いた際に、キシミ感が無く、ソフトフォーカス効果を有し、更に化粧料の塗布厚を調整することにより仕上がりに明暗をつけて立体感を付与できることを見出した。
【0014】
さらに、本願発明の樹脂粒子を配合した化粧料が、キシミ感が無く、ソフトフォーカス効果を有し、更に化粧料の塗布厚を調整することにより仕上がりに明暗をつけて立体感を付与できることをも見出し、本発明者は本願発明を完成するに到った。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、平均粒子径0.5〜30μmである中心層と外層の2つの層から構成される樹脂粒子であって、該中心層はスチレン系樹脂からなり、該外層の樹脂は中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、かつ該中心層と該外層との構成比は重量比で95/5〜70/30の範囲であり、該樹脂粒子の粒子径が10%変形する圧縮強度は1.0〜2.2kgf/mmである樹脂粒子である。
【0016】
前記樹脂粒子は、中心層と外層の2つの層から構成される樹脂粒子であり、該中心層がスチレン系樹脂からなる。前記スチレン系樹脂としては、すなわち、好ましいのは、スチレン、アルキルスチレン、ハロゲン化スチレン、ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチレンなどのスチレン部分を分子中に含むスチレン系単量体を主に含む樹脂であれば特に限定されるものではないが、スチレン系単量体の単独重合体及び、スチレンとアクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、1、3−ブタジエン又はジビニルベンゼンとの共重合体である。共重合体では、スチレン系単量体が全体の50重量%以上を占めているものが好ましい。
【0017】
本願発明のスチレン系樹脂を形成するスチレン系単量体としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、トリエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチルスチレン等のアルキルスチレン;フルオロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨウドスチレンおよびクロロメチルスチレンなどのハロゲン化スチレン;ならびにニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチレンなどが挙げられる。前記スチレン系樹脂において、これらのスチレン系単量体は、単独種類を用いても良く、複数種を組み合わせて用いても良い。
【0018】
前記スチレン系樹脂は、上記のような単量体が、それぞれ2官能性あるいは多官能性単量体と共重合されていることが好ましい。本発明の樹脂粒子の粒子形状は、中心層を構成するスチレン系樹脂が、2官能性あるいは多官能性単量体である架橋性単量体との共重合体であることにより、球形の粒子を容易に製造することができるからである。前記架橋性単量体は、単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
【0019】
前記架橋性単量体が中心層に含まれる場合において、前記架橋性単量体は、単官能単量体99.7〜90重量%に対し、0.3〜10重量%、より好ましくは0.3〜6重量%配合することが好ましい。前記架橋性単量体が0.3重量%未満である場合には外層樹脂を形成する際に核粒子が一部溶解してしまい、粒子が不定形になり易い。また、前記架橋性単量体が上記範囲を越えると重合後に残存するスチレン系単量体の量が増加して、所望の屈折率の粒子を得にくい。
【0020】
前記スチレン系樹脂に含むことができる2官能性あるいは多官能性単量体は、2官能性あるいは多官能性のスチレン系単量体としては、例えば、ジビニルベンゼンが挙げられ、アクリル酸エステル系単量体としては、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリヒドロキシメチルエタントリアクリレート、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)メチルエタントリアクリレート、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパントリアクリレートなどが挙げられる。
【0021】
本発明の樹脂粒子において、前記外層の樹脂が中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、かつ前記中心層と前記外層との構成比が重量比で95/5〜70/30の範囲である。該外層の樹脂は中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、しかも上記範囲の重量比で前記中心層と前記外層とが構成されていることから、本発明の樹脂粒子は、ソフトフォーカス性が優れていて、しかも立体感も優れている。なお、前記外層の樹脂は、中心層の樹脂であるスチレン系樹脂に比べて屈折率が小さければ、特に限定されるものではないが、外層樹脂の屈折率が小さくて、なお且つ中心層樹脂と外層樹脂との差が0.05より大きいことが良好な立体感が得られるために好ましい。
【0022】
本発明の樹脂粒子において、前記中心層と前記外層との構成比は、重量比で95/5〜70/30であればよい。すなわち、前記中心層を構成する樹脂と前記外層を構成する樹脂と重量比が95/5〜70/30であればよい。単量体比とした場合には、スチレン系樹脂およびアクリル酸エステル系樹脂を形成するための単量体の使用割合(重量比)は、通常、95:5〜70:30[スチレン系樹脂:アクリル酸エステル系樹脂]であり、好ましくは93:7〜80:20であり、さらに好ましくは92:8〜80:20である。スチレン系樹脂を形成するための単量体の使用割合が70未満であると、外層樹脂が厚くなりすぎ、粒子のS10強度が1.0未満になることから外層樹脂がやわらかくなりすぎて粒子にベタツキを感じる様になり、化粧料に配合したときの使用感もベタツキ感がでるため好ましくない。また、核が小さくなりすぎるため、外層樹脂の光の反射特性が強くなりソフトフォーカス効果が低下する。スチレン系単量体の使用割合が95を超えた場合は、光の再帰反射特性が架橋ポリスチレン単体粒子の場合と大差なくなり化粧料としたときに立体感の演出が困難になり、外層樹脂の厚みが薄くなって樹脂粒子の摩擦抵抗が架橋ポリスチレン粒子単体の摩擦抵抗と大差なくなり粒子にキシミ感が生じるため化粧料のソフト感が損なわれる。
【0023】
本発明の樹脂粒子は、圧縮強度により特定した場合には、上記の中心層と外層の構成を備え、しかも、該樹脂粒子の粒子径が10%変形する圧縮強度が1.0〜2.2kgf/mmである樹脂粒子である。前記圧縮強度が1.Okgf/mmを下回ると、外層樹脂がやわらかくなりすぎ粒子にベタツキを感じる様になり化粧料に配合したときの使用感もベタツキ感が生じる。また、前記樹脂粒子は、前記圧縮強度が2.2kgf/mmを越えると、樹脂粒子の摩擦抵抗が架橋ポリスチレン粒子の摩擦抵抗と大差無くなり、樹脂粒子自体のキシム感触を改善することができず、そのため化粧料に配合した場合に塗布時のソフトな使用感が得られない。
【0024】
ここで、本願において、上述の粒子径が10%変形する圧縮強度とは、粒子圧縮強度(S10強度)測定であって、島津製作所製微小圧縮試験機MCTM200を用いて樹脂粒子1個を一定の負荷速度で1gfの荷重まで圧縮試験を行った場合に、粒子径が10%変形した時の荷重と圧縮前の粒子径とを次式に導入して得られる値である。なお、測定条件については、実施例の項において説明するとおりである。
【0025】
S10強度(kgf/mm2)=2.8×荷重(kgf)/{π×粒子径(mm)×粒子径(mm)}
【0026】
本発明の樹脂粒子の外層樹脂は、中心層樹脂であるスチレン系樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、荷重を加えたときその粒子径が10%変位した時点での圧縮強度(S10強度)を1.0〜2.2kgf/mmとするために、外層樹脂として架橋ポリアクリル酸エステルを用いることができる。つまり、本発明の樹脂粒子は、外層を樹脂組成により特定した場合には、平均粒子径0.5〜30μmである中心層と外層の2つの層から構成される樹脂粒子であって、該中心層はスチレン系樹脂からなり、該外層の樹脂は架橋ポリアクリル酸エステル共重合体からなるとともに、該外層の樹脂が中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、かつ中心層と外層との構成は重量比で95/5〜70/30の範囲である樹脂粒子である。
【0027】
前記外層樹脂である架橋ポリアクリル酸エステルを合成する際に用いられる非架橋性のアクリル酸エステル系単量体としては、その単量体の重合物が20℃(293K)以下のガラス転移温度(Tg)を有するものが、本発明の樹脂粒子の圧縮強度(S10強度)を容易に1.0〜2.2kgf/mmとする単量体組成を選択できるために好ましい。このアクリル酸エステル系単量体は、単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができるが、本願発明の2層構造微粒子に荷重を加えたときその粒子径が10%変位した時点での圧縮強度(S10強度)が、1.0〜2.2kgf/mmとなるような単量体を用いることができる。
【0028】
前記圧縮強度(S10強度)が上記範囲内になる樹脂粒子の外層を構成する架橋ポリアクリル酸エステルは、非架橋性の単量体として、重合体のガラス転移温度が20℃以下となるアクリル酸エステル系単量体を用いることが好ましい。前記アクリル酸エステル系単量体のガラス転移温度(以下、Tgとする)が20℃以下であることにより、前記樹脂粒子は、外層の樹脂が柔らかく、しかも外層樹脂が自己架橋しているので柔らかくなりすぎず、化粧料に用いた場合にキシミ感を感じることがない。前記アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、アクリル酸メチル(Tg=0〜3℃)、アクリル酸エチル(Tg=−23〜−29℃)、アクリル酸n−ブチル(Tg=−56〜−70℃)、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル(Tg=−70℃)等のアクリル酸エステルを挙げることができる。前記アクリル酸エステル系単量体は、それぞれ単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
【0029】
前記アクリル酸エステル系単量体において、前記単量体の種類の組み合わせは、特に限定されるののではないが、良好な再帰反射特性(立体感)が得られることから、アクリル酸2−エチルヘキシルとエチレングリコールジメタクリレート共重合体、アクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシとエチレングリコールジメタクリレートとの3成分の共重合体及びアクリル酸メチルとアクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとエチレングリコールジメタクリレートとの4成分の共重合体が好ましく、中でもアクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシとエチレングリコールジメタクリレートとの3成分の共重合体及びアクリル酸メチルとアクリル酸ブチルとアクリル酸2-エチルヘキシルとエチレングリコールジメタクリレートとの4成分の共重合体が更に好ましい。また、前記アクリル酸エステル系単量体において、単量体の種類の組み合わせは、良好な再帰反射特性(立体感)が得ることが難しいことから、メタアクリル酸メチル、エチレングリコールジメタクリレートの2成分共重合体を除く組み合わせであることが好ましい。
【0030】
本発明に用いる架橋ポリアクリル酸エステル共重合体に用いる架橋性単量体としては、ビニル基を複数個有するものであれば特に限定されず、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、 トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリストールテトラ(メタ)アクリレート、フタル酸ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスルトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンおよびこれらの誘導体である芳香族ジビニル系単量体が挙げられる。中でもエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系単量体、カプロラクトン変性ジペンタエリスルトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエステルアクリレート等が、皮膚刺激性が低く取り扱い作業の面から好ましい。
【0031】
前記外層に用いられる前記架橋性単量体は、単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。架橋性単量体は単官能単量体100重量部に対し、1〜60重量部以下、より好ましくは2〜30重量部配合することが好ましい。前記架橋性単量体が単官能単量体100重量部に対して1重量部未満である場合には、重合終了後に行われる乾燥後において、化粧料用樹脂粒子が合着しやすくなるからである。また、架橋性単量体が単官能単量体100重量部に対して60重量部を越えると外層樹脂が硬くなり圧縮強度(S10強度)が2.0kgf/mmを越えやすくなり、粒子の摩擦抵抗が大きくなる傾向があり粒子自体のキシミ感が増加する。
【0032】
本発明の樹脂粒子の平均粒子径は、0.5〜30μmが好ましく、2〜20μmがより好ましい。本発明の樹脂粒子を化粧料に用いた場合において、平均粒子径が0.5μmより小さいと、粒子の伸びが十分に発揮され難く、また30μmを超えると、化粧料がざらつき易くなる。なお、ここでいう平均粒子径は、後述するコールターカウンターにより測定された体積平均粒子径をいうものである。
【0033】
本発明の樹脂粒子は、平均粒子径が0.5〜30μmの範囲内で、光の再帰反射性を得るためには粒子自体がレンズとして作用する形状であれば特に限定されないが、例えば球状や凸レンズ状が好ましく、真球状が特に好ましい。
【0034】
次に、本発明の樹脂粒子の製造方法について説明する。本発明の樹脂粒子は、核を構成する粒子の表面に単量体を重合させて被覆層を形成することにより製造される。具体的には、核を構成する粒子100重量部を水系媒体に分散させた水系媒体中に、上記のS10強度を満たし得る単量体混合物を、添加速度5〜100重量部/1時間、好ましくは10〜50重量部/1時間で、連続的あるいは断続的に添加して行われる。単量体混合物の添加速度が100重量部/1時間を超えると、単量体混合物が少なからず単独で重合し易いため好ましくない。また、逆に5重量部/1時間より遅いと、生産性の面で好ましくない。
【0035】
また、本願発明の樹脂粒子は、化粧料用樹脂粒子として、化粧料に好適に使用できる。本発明の化粧料としては、例えば、ファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、チーク、口紅、ネイルカラーなどのメイクアップ化粧料;乳液、クリーム、ローション、カラミンローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、パック料、クレンジング料、洗顔料、アクネ対策化粧料、エッセンスなどの基礎化粧料;シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤などの毛髪化粧料;ボディパウダー、デオドラント、脱毛剤、石鹸、ボディシャンプー、入浴剤、ハンドソープ、香水などが挙げられる。
【0036】
前記化粧料としては、本願の樹脂粒子を用いて、通常の製造方法により得ることができ、液状、クリーム状、ケーキ状、粉末状やスティック状などの所望の使用形態で用いることができる。また、本発明の化粧料は、前記樹脂粒子の効果を損なうことが無い限り、通常の化粧料に配合されている公知の成分を用途に応じて含むことができる。前記化粧料に含まれる各種成分としては、シリカ、タルクなどの無機充填材、体質顔料、各種有機樹脂を含むことができる。また、前記化粧料として、ムコ多糖類などの保湿剤、ワックス等の油分、高級脂肪酸類、エチルアルコールやグリセリン等のアルコール類、カルボキシメチルセルロースやポリビニルピロリドンなどの増粘剤、水、酢酸エチルなどの溶剤、香料、トコフェロールなどの酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート化剤、防腐剤、pH緩衝剤、各種界面活性剤などの成分を含むことができる。
【0037】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。実施例1〜6、比較例1〜7及び比較例10の処方について表1及び表2に示す。なお、各実施例及び比較例の平均粒子径については、以下の方法により求めた。
【0038】
〔平均粒子径〕
平均粒子径は、ベックマンコールター社製のコールターマルチザイザーIIによって測定した体積平均粒子径である。なお、測定に際してはCoulter Electronics Limited発行のREFERENCE MANUAL FOR THE COULTER MULTISIZER(1987)に従って、測定する樹脂粒子の粒子径に適合したアパチャーを用いてキャリブレーションを行い測定した。具体的には、樹脂粒子0.1gを0.1%ノニオン系界面活性剤溶液10ml中にタッチミキサー及び超音波を用いて予備分散させ、これを本体備え付けの、ISOTON II(ベックマンコールター社製:測定用電解液)を満たしたビーカー中に、緩く攪拌しながらスポイドで滴下して、本体画面の濃度計の示度を10%前後に合わせた。次にマルチサイザーII本体にアパチャーサイズ、Current、Gain、PolarityをCoulter Electronics Limited発行のREFERENCE MANUAL FOR THE COULTER MULTISIZER(1987)に従って入力し、manualで測定を行った。測定中はビーカー内を気泡が入らない程度に緩く攪拌しておき、樹脂粒子を10万個測定した点で測定を終了した。この測定方法により、実施例1〜6及び比較例1〜9の各樹脂粒子について体積平均粒子径を得た。
【0039】
【表1】
Figure 0004247022
【0040】
【表2】
Figure 0004247022
【0041】
(樹脂粒子)
(実施例1)
〔第1工程〕
撹拌機を備えた容量5Lのオートクレーブに、水3000g、第三リン酸カルシウム80g、ドデシル硫酸ナトリウム1.2g、スチレン950g、ジビニルベンゼン62gおよびベンゾイルパーオキシド5gを入れ、この単量体混合物を、特殊機化(株)社製TK−ホモミキサーで分散し、8μm程度の液滴にした。次いで、窒素気流下、70℃で8時間撹拌を続けて懸濁重合して、樹脂粒子を得た。この樹脂粒子の平均粒子径は7.8μmであった。
【0042】
〔第2工程〕
アクリル酸メチルエステル7.2g、アクリル酸2-エチルヘキシル5.1g、アクリル酸ブチル61.4g、エチレングリコールジメタアクリレート20.5g、およびベンゾイルパーオキシド3gを、ドデシル硫酸ナトリウム1.2gを溶解した水94g中に投入し、この単量体混合物を超音波ホモジナイザーで分散し、油滴の粒子径を約2μm以下とした。
【0043】
〔第3工程〕
第2工程で得た分散液を、第1工程で得た樹脂粒子を分散した水系分散媒体中に50℃で90分間かけて連続して滴下した。滴下終了後、65℃に昇温し、5時間重合させた。その後90℃に昇温し、さらに3時間反応を継続した。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して、平均粒子径8.Oμmの球状粒子を得た。この球状粒子の核を形成するポリマーの屈折率は1.59であり、被覆層を形成するポリマーの屈折率は1.49であつた。
【0044】
(実施例2)
実施例1の工程1および工程2の重合処方を表1、2の処方に変更した他は実施例1と同様に樹脂粒子を作成した。得られた樹脂粒子の平均粒子径は7.8μmであった。
【0045】
(実施例3)
実施例1の工程1および工程2の重合処方を表1、2の処方に変更した他は実施例1と同様に樹脂粒子を作成した。得られた樹脂粒子の平均粒子径は8.0μmであった。
【0046】
(実施例4)
実施例1の工程1および工程2の重合処方を表1、2の処方に変更した他は実施例1と同様に樹脂粒子を作成した。得られた樹脂粒子の平均粒子径は8.1μmであった。
【0047】
(実施例5)
〔第1工程〕
実施例1の工程1の重合処方を表1の処方に変更し、更に実施例1の工程1においてホモミキサーによる分散時間を延長し、平均粒子径7.5μmの架橋ポリスチレンを合成した。
【0048】
〔第2工程〕
重合処方を表2の様に変更した以外は実施例1と同様にして外層樹脂形成用エマルジョンを得た。
【0049】
〔第3工程〕
第2工程で得た分散液を、第1工程で得た樹脂粒子を分散した水系分散媒体中に50℃で120分間かけて連続して滴下した。滴下終了後、65℃に昇温し、5時間重合させた。その後90℃に昇温し、さらに3時間反応を継続した。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して平均粒子径8.1μmの粒子を得た。
【0050】
(実施例6)
〔第1工程〕
実施例1の工程1の重合処方を表1の処方に変更し、更に実施例1の工程1においてホモミキサーによる分散時間を延長し、平均粒子径7.1μmの架橋ポリスチレンを合成した。
【0051】
〔第2工程〕
重合処方を表2の様に変更した以外は実施例1と同様にして外層樹脂形成用エマルジョンを得た。
【0052】
〔第3工程〕
第2工程で得た分散液を、第1工程で得た樹脂粒子を分散した水系分散媒体中に50℃で120分間かけて連続して滴下した。滴下終了後、65℃に昇温し、5時間重合させた。その後90℃に昇温し、さらに3時間反応を継続した。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して平均粒子径8.Oμmの粒子を得た。
【0053】
(比較例1)
実施例1の工程1および工程2の重合処方を表1、2の処方に変更した他は実施例1と同様に樹脂粒子を作成し、平均粒子径8.1μmの球状粒子を得た。この球状粒子の核を形成するポリマーの屈折率は1.59であり、被覆層を形成するポリマーの屈折率は1.49であった。
【0054】
(比較例2)
〔第1工程及び第2工程〕
実施例1の工程1および工程2の重合処方を表1、2の処方に変更した他は実施例1と同様にした。
【0055】
〔第3工程〕第2工程で得た分散液を、第1工程で得た樹脂粒子を分散した水系分散媒体中に50℃で5分間かけて連続して滴下した。滴下終了後、65℃に昇温し、5時間重合させた。その後90℃に昇温し、さらに3時間反応を継続した。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して平均粒子径7.8μmの粒子を得た。
【0056】
(比較例3)
〔第1工程及び第2工程〕
実施例1の工程1および工程2の重合処方を表1、2の処方に変更した他は実施例1と同様にした。
【0057】
〔第3工程〕
第2工程で得た分散液を、第1工程で得た樹脂粒子を分散した水系分散媒体中に50℃で10分間かけて連続して滴下した。滴下終了後、65℃に昇温し、5時間重合させた。その後90℃に昇温し、さらに3時間反応を継続した。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、160℃のオーブン中で1日間乾燥して平均粒子径7.9μmの粒子を得た。
【0058】
(比較例4)
〔第1工程〕
実施例1の工程1の重合処方を表1の処方に変更し、実施例1の工程1においてホモミキサーによる分散時間を延長し、平均粒子径6.5μmの架橋ポリスチレンを合成した。
【0059】
〔第2工程〕
重合処方を表2の様に変更した以外は実施例1と同様にして外層樹脂形成用エマルジョンを得た。
【0060】
〔第3工程〕
第2工程で得た分散液を、第1工程で得た樹脂粒子を分散した水系分散媒体中に50℃で180分間かけて連続して滴下した。滴下終了後、65℃に昇温し、5時間重合させた。その後90℃に昇温し、さらに3時間反応を継続した。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して平均粒子径8.2μmの粒子を得た。
【0061】
(比較例5)
〔第1工程〕
実施例1の工程1の重合処方を表1の処方に変更し、実施例1の工程1においてホモミキサーによる分散時間を延長し、平均粒子径6.Oμmの架橋ポリスチレンを合成した。
【0062】
〔第2工程〕
重合処方を表2の様に変更した以外は実施例1と同様にして外層樹脂形成用エマルジョンを得た。
【0063】
〔第3工程〕
第2工程で得た分散液を、第1工程で得た樹脂粒子を分散した水系分散媒体中に50℃で240分間かけて連続して滴下した。滴下終了後、65℃に昇温し、5時間重合させた。その後90℃に昇温し、さらに3時間反応を継続した。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して平均粒子8.3μmの粒子を得た。
【0064】
(比較例6)
〔第1工程〕
実施例1の工程1の重合処方を表1の処方に変更し、実施例1の工程1においてホモミキサーによる分散時間を延長し、平均粒子径5.2μmの架橋ポリスチレンを合成した。
【0065】
〔第2工程〕
重合処方を表2の様に変更した以外は実施例1と同様にして外層樹脂形成用エマルジョンを得た。
【0066】
〔第3工程〕
第2工程で得た分散液を、第1工程で得た樹脂粒子を分散した水系分散媒体中に50℃で360分間かけて連続して滴下した。滴下終了後、65℃に昇温し、5時間重合させた。その後90℃に昇温し、さらに3時間反応を継続した。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して平均粒子8.8μmの粒子を得た。
【0067】
(比較例7、外層樹脂の架橋剤量を増加)
実施例1の工程1および工程2の重合処方を表1、2の処方に変更した他は実施例1と同様に樹脂粒子を作成し、平均粒子径7.9μmの粒子を得た。
【0068】
(比較例8、架橋ポリスチレン粒子単体)
実施例1の工程1同様に得た重合物を冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して、平均粒子径7.8μmの球状粒子を得た。この球状粒子の屈折率は1.59であった。
【0069】
(比較例9、架橋ポリアクリル酸エステル粒子単体)
撹拌機を備えた容量5Lのオートクレーブに、水3000g、第三リン酸カルシウム80g、ドデシル硫酸ナトリウム1.2g、アクリル酸メチルエステル56g、アクリル酸2-エチルヘキシル40g、アクリル酸ブチル480g、エチレングリコールジメタアクリレート160g、およびベンゾイルパーオキシド5gを入れ、この単量体混合物を、特殊機化(株)社製TK−ホモミキサーで分散し、8μm程度の液滴にした。次いで、窒素気流下、65℃で8時間攪拌を続けて懸濁重合して、樹脂粒子を得た。次いで、冷却し、塩酸を加えて第三リン酸カルシウムを溶解した後、水洗、脱水し、60℃のオーブン中で1日間乾燥して、平均粒子径7.9μmの球状粒子を得た。この球状粒子の屈折率は1.49であった。
【0070】
(比較例10)
実施例1の工程1の核粒子の重合処方を架橋剤添加量0.1重量%に変更したほかは実施例1と同様に樹脂粒子を得た。この方法で得た樹脂粒子は不定形になり球状を保てなかった。
【0071】
(化粧料、パウダーファンデーションの製造)
(実施例7)
樹脂粒子(実施例1)20重量部、タルク42重量部、セリサイト17重量部、酸化チタン10重量部 、赤色酸化鉄0.6重量部、黄色酸化鉄1重量部、黒色酸化鉄0.1重量部、流動パラフィン2重量部、ミリスチン酸オクチルデシル3.5重量部、イソステアリン酸ソルビタン0.5重量部、2−オクチルドデカノール3.0重量部の配合処方で各種原料を用意し、タルク、セリサイト、酸化チタン、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄をヘンシェルミキサーで混合し、これに、流動パラフィン、ミリスチン酸オクチルデシル、イソステアリン酸ソルビタン、2−オクチルドデカノールを混合溶解したものを加えて均一に混合した。これを、公知の方法により、粉砕して篩いに通して粉体を得た。この粉体を、公知の方法により、金皿に圧縮成型してパウダーファンデーションを得た。
【0072】
上記の実施例2〜6、比較例1〜9により得られた樹脂粒子を用いて実施例1と同様にパウダーファンデーションを作成し、それぞれ実施例8〜12及び比較例11〜20とした。
【0073】
(評価)
実施例1〜6及び比較例1〜9の樹脂粒子について、粒子が10%変位した時点での圧縮強度(S10強度)、光反射特性評価(再帰反射特性、+45°反射光強度に対する-25°、+25°及び+65°の反射光強度比)、粒子の摩擦特性について測定評価した。また、実施例1〜6及び比較例1〜9の樹脂粒子を用いた化粧料(実施例7〜12及び比較例11〜20)について、触感評価(柔らかさ、キシミ感、ベタツキ)、ソフトフォーカス効果並びに立体感についての官能評価を行った。各評価項目について、測定方法及び評価方法について、以下に示す。
【0074】
〔圧縮強度(S10強度)の測定条件〕
10%変位した時点での圧縮強度として、島津製作所製微小圧縮試験機MCTM200により、下式を用いて所定の測定条件でS10強度を得た。測定条件については、下記の通りである。
試料調整;エタノール中に樹脂粒子分散させた後、鏡面仕上げした鋼製試料台に塗布乾燥し、測定用試料を調整した。
室温20℃、相対湿度65%の環境下、MCTM200の光学顕微鏡で一個の独立した微粒子(少なくとも直径100μmの範囲内に他の微粒子が存在しない状態)を選び出し、MCTM200の粒子径測定カーソルで粒子の直径を測定した。この時選び出す微粒子の直径は6〜12μmの微粒子であり、この範囲外の微粒子ではS10強度の測定には用いない。
【0075】
次に、選び出した微粒子の頂点に試験用圧子を下記の負荷速度で降下させ、徐々に加重をかけて最大で荷重1gまで加えることで、先に測定した粒子の直径が10%変位した時点の荷重から圧縮強度を求めた。
各微粒子に対して6回の測定を行い、最大値、最小値のデータを除く4データの平均値を実施例1〜6及び比較例1〜9の各樹脂粒子についての10%変位した時点での圧縮強度(強度)とした。
・試験温度;常温(20℃)相対湿度65%
・試験用圧子;平面50(直径50μmの平面圧子)
・試験種類;圧縮試験(MODE1)
・試験荷重;1.00(gf)
・負荷速度;0.072500(gf/sec)
・変位フルスケール;10(μm)
【0076】
〔光反射特性評価〕
室温20℃、相対湿度65%の環境下で、白黒色隠蔽紙(BYK-Gardner 製Test chart 2803 )の黒色部分を中心に5cm角の正方形にカットした両面テープ(日東電工製 ORT−1)を貼りその粘着面に合成例により得られた樹脂粒子をカサ比重測定器(JIS K5101)用いて位置に落とした後、一旦過剰の粒子を圧縮空気で吹き飛ばした。白黒隠蔽紙を平坦なガラス板の上に載せ、別の平坦な5cm角の正方形のガラス板を粒子の点着面に載せ、ガラス板を含めた重量が250gになる様に荷重を加え1分間静置した。その後再び余分の樹脂粒子を圧縮空気で吹き飛ばした。この操作を3回繰り返した試験片を光反射特性評価用の試験片とした。得られた試験体の反射光を次のようにして測定した。図1に示す様に試料の法線(0°)に対して-45°の角度からハロゲンランプを光源とした光を入射し、試料から反射した光を-90°〜+90°の範囲内で測定した。測定に際しては全ての入射光が試料の黒色部に入射する様に試料の位置を調整した。なお、反射光検出は分光感度185〜850nm、最高感度波長530nmの光電子増倍管により検出した。本願発明では三次元光度計(村上色彩研究所製、ゴニオフォトメーターGP−200)にて、入射角−45°の際の反射角−90°〜90°における反射光度分布を測定した。
【0077】
〔再帰反射特性の評価〕
上記により得られた反射光強度データから+45°の反射光強度に対する-40.8°の反射光強度の比(I-40.8°/I+45°)を求め、実施例1〜6及び比較例1〜9の各樹脂粒子の再帰反射特性(入射光の方向に反射する特性)とした。結果を表3にしめした。この値が大きいほど再帰反射特性に優れることを意味する。この特性が強いほど化粧料に配合したときに化粧料の塗布厚みを調整することによって明暗を調整することができ仕上がりに立体感を付与することができ、I-40.8°/I+45°の値が0.8以上であることが好ましい。
【0078】
〔+45°反射光強度に対する-25°、+25°及び+65°の反射光強度比〕
得られた反射光強度データから+45°の反射光強度に対する-25°、+25°、+65°の反射光強度の比を求め、実施例1〜6及び比較例1〜9の各樹脂粒子についての反射光強度比とした。+45°の反射光強度に対する各角度の反射光強度が大きく且つ各角度における強度比の差が少ないほど反射光の均一性に優れる。正反射方向(+45°)におけるピーク光度を1としたときの、角度−25°、+25°、+65°における光度の値を測定し、この値が各反射角度において0.5以上であるものほど、化粧料に配合したときにソフトフォーカス効果が大きい。なお、表3において、I-25°/I+45°は+45°の反射光強度に対する-25°の反射光強度の比、I+25°/I+45°は+45°の反射光強度に対する+25°の反射光強度の比、I+65°/I+45°は+45°の反射光強度に対する+65°の反射光強度の比を示すものである。
【0079】
〔粒子の摩擦特性〕
摩擦感テスター(カトーテック社製、KES−SE)を用いて、樹脂粒子の光反射特性評価と同様に作成した試験片表面の摩擦特性を気温20℃、相対湿度65%の環境下で測定した。摩擦感テスタの各部(1)、(2)の設定を下記の様に設定した後、下記(3)の様に設定されたカトーテック社製 KSE−FB SYSTEM データ計測プログラム ver6.46WJ を用いて操作した。測定終了後KSE−FB SYSTEM データ計測プログラムにて算出されたMIU、MMD値を摩擦係数の実測値とした。ここで、MIUは平均摩擦係数、MMDは平均摩擦係数の平均偏差であり、MIUは表面のすべり性、MMDは表面のザラツキ感をあらわしており、その数値が小さいほど表面が滑らかでザラツキが少なく触感が良好なことを示す。MIU値(摩擦係数)が0.90〜1.20の範囲であることによりキシミ感がなく、すべり性が良好であることを示す。
【0080】
設定(1)
KES−SE−STP SURFACE TESTER の設定
・ SENS;H
・ SPEED;1.0mm/sec
【0081】
設定(2)
ES−SE FRICTION TESTER の設定
・ 摩擦子;シリコーンゴム製摩擦子
・ 摩擦子の荷重;25gf
【0082】
設定(3)
KSE−FB SYSTEM データ計測プログラム ver6.46WJ の設定
・ 摩擦SENS;H
・ SPEED;1.0mm/sec
・ 摩擦静荷重;25g
・ 方向選択;WARP
【0083】
〔官能評価〕
実施例7〜12及び比較例11〜20のパウダーファンデーションに対して、触感評価(柔らかさ、キシミ感、ベタツキ)、ソフトフォーカス効果並びに立体感についてのパネラー10名による官能試験を行った。この試験における評価項目は、「ソフトな使用感」(柔らかさ、キシミ感、ベタツキ)、ソフトフォーカス効果、立体感の付与についてであり、次のような基準で4段階評価を行った。なお、ソフトな使用感とはファンデーションを人指し指にとり、手首に指で延ばしたときの感覚的な軟らかさとキシミ感のあるなしおよび手首及び指にベタつく感触のあるなしについて架橋ポリスチレン粒子を配合したファンデーションを基準として4段階で評価した。架橋ポリスチレン粒子を配合したファンデーションと比べて、
×……悪い
△……同等
〇……良い
◎……大変良い
とした。この官能試験の結果を表4に示す。なお、「キシミ感」については、キシミ感がないことを、良い(○)とした。
【0084】
【表3】
Figure 0004247022
【0085】
【表4】
Figure 0004247022
【0086】
(結果)
実施例1〜6の樹脂粒子は、平均粒子径0.5〜30μmの範囲内である粒子であり、第1行程で得られた中心層となる樹脂がスチレン系樹脂であり、第2行程で得られた外層となる樹脂が前記スチレン系樹脂よりも屈折率が小さかった。また、前記樹脂粒子は、中心層と外層との構成が重量比で95/5〜70/30の範囲である樹脂粒子であった。このため、実施例1〜6の樹脂粒子について、再帰反射特性がすべて0.8以上であり、反射光強度比(I−25°/ I+45、I+25°/ I+45°、I+65°/ I+45°)もすべて0.5以上であるために、実施例1〜6の樹脂粒子を用いた実施例7〜12の化粧料は、立体感に優れ、ソフトフォーカス性に優れていた。
【0087】
また、実施例1〜6の樹脂粒子は、樹脂粒子の粒子径が10%変形する圧縮強度(S10強度)がすべて1.0〜2.2kgf/mmの範囲内であり、摩擦特性MIUが0.90〜1.20の範囲内であった。このため、実施例1〜6の樹脂粒子の樹脂粒子を用いた実施例7〜12の化粧料は、キシミ感の無いことに優れていた。なお、実施例1〜6の樹脂粒子は、樹脂粒子の粒子径が10%変形する圧縮強度がすべて1.0〜2.2kgf/mmの範囲内であるが、外層樹脂は架橋ポリアクリル酸エステル共重合体からなるものでもある。
【0088】
これに対し、比較例1の樹脂粒子は、樹脂粒子の粒子径が10%変形する圧縮強度(S10強度)が2.2kgf/mmを超えており、比較例1の樹脂粒子の樹脂粒子を用いた実施例11の化粧料は、キシミ感に劣っていた。また、比較例2及び3の樹脂粒子についても、外層の樹脂が樹脂粒子全体の重量に対する重量比率で1.0重量%及び2.0重量%であるために、樹脂粒子の粒子径が10%変形する圧縮強度(S10強度)が2.2kgf/mmを超えており、比較例2及び3の樹脂粒子の樹脂粒子を用いた比較例12及び13の化粧料も、キシミ感に劣っていた。なお、比較例1の樹脂粒子は、外層の樹脂の95重量%をメタクリル酸メチルが単量体成分として占めるものであり、従来技術の樹脂粒子でもある。
【0089】
比較例4〜6の樹脂粒子は、外層の樹脂が樹脂粒子全体の重量に対する重量比率で40〜60重量%であり、中心層と外層との構成は重量比で95/5〜70/30の範囲を超えるものである。そのため、比較例4〜6の樹脂粒子を用いた比較例14〜16の化粧料は、ベタツキに劣っていた。また、比較例4〜6の樹脂粒子は、樹脂粒子そのものがベタツクために、分級作業性が悪く、粒子のハンドリングにも劣っていた。
【0090】
比較例7の樹脂粒子は、外層樹脂の架橋性単量体の量を40重量%にしたためS10強度、粒子の摩擦係数ともに大きくなってしまいポリスチレン単層に対する使用感での優位性が損なわれた。
【0091】
比較例8の樹脂粒子は、架橋ポリスチレン樹脂の単層構造粒子である。比較例9の樹脂粒子は架橋アクリル酸エステルの単層構造粒子である。そのため、比較例8の樹脂粒子を用いた比較例18の化粧料は、評価の比較対象となるものであり、比較例9の樹脂粒子を用いた比較例19の化粧料は立体感が得られなかった。
【0092】
【発明の効果】
特定の平均粒子径を有し、核粒子がポリスチレン系樹脂であり、その外層に中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有する樹脂を用い、該中心層と該外層との構成比を特定範囲とし、樹脂粒子の粒子径が10%変形する圧縮強度1.0〜2.2kgf/mmである2層構造の化粧料用樹脂粒子を、化粧料に配合することにより、立体感に優れ、ソフトフォーカス効果に優れ且つキシミ感のない化粧料が得られる。
【0093】
また、特定の平均粒子径を有し、核粒子がポリスチレン系樹脂であり、その外層に中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有する樹脂を用い、該中心層と該外層との構成比を特定範囲とし、該外層の樹脂が架橋ポリアクリル酸エステル共重合体である2層構造の化粧料用樹脂粒子を、化粧料に配合することにより、立体感に優れ、ソフトフォーカス効果に優れ且つキシミ感のない化粧料が得られる。
【0094】
更に、これらの化粧料用樹脂粒子の再帰反射により化粧料の塗り厚みを調整することによって仕上がりに明暗をつけ立体感を付与することができる化粧料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光反射特性評価のおける試験片に対する入射光と反射光の概念図。
【符号の説明】
1 試料片
2 樹脂粒子
3 両面テープ
4 隠蔽紙
5 入射光(-45°)
6 一の反射光

Claims (3)

  1. 平均粒子径0.5〜30μmである中心層と外層の2つの層から構成される樹脂粒子であって、
    該中心層はスチレン系樹脂からなり、
    該外層は架橋ポリアクリル酸エステル共重合体の樹脂からなり、
    該架橋ポリアクリル酸エステル共重合体は、非架橋性のアクリル酸エステル系単量体と架橋性の(メタ)アクリル酸エステル系単量体との重合物であって、
    上記架橋ポリアクリル酸エスル共重合体に用いられる前記架橋性の(メタ)アクリル酸エステル系単量体は単官能単量体100重量部に対して1〜60重量部配合され、
    該外層樹脂を構成する非架橋性のアクリル酸エステル系樹脂の単量体成分の重合物はガラス転移温度が20℃以下であり、
    該外層の樹脂が中心層樹脂の屈折率より小さい屈折率を有し、
    かつ中心層樹脂と外層樹脂との屈折率の差が0.05より大きく、
    中心層と外層との構成は重量比で95/5〜70/30の範囲であり、
    該樹脂粒子の粒子径が10%変形する圧縮強度は1.0〜2.2kgf/mm
    である樹脂粒子。
  2. 中心層のスチレン系樹脂が、スチレン系単量体99.7〜90重量%と架橋性単量体0.3〜10重量%とを重合して得た樹脂である請求項1に記載の樹脂粒子。
  3. 請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の樹脂粒子を含む化粧料。
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