JP4246755B2 - 受信信号周波数帯域検出器 - Google Patents

受信信号周波数帯域検出器 Download PDF

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Description

本発明は、無線受信機に適用される受信信号周波数帯域検出器に関する。
無線通信システムでは、システムごとに周波数リソースを固定的に割り当てる方式が主に用いられているが、周波数および時間リソースを効果的に使用するための方法として動的周波数割当方法が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
動的周波数割当方法は、周波数帯域で使用されていない帯域をサーチし、動的に周波数を割り当てて通信を行う方法で、様々の周波数帯域幅の信号を空き周波数帯域に割り当てることにより、割り当てられていない周波数帯域を減らし、全体の周波数使用率を向上させることが可能である。
また、動的周波数割当方法では、複数の無線通信システムが周波数領域の信号帯域の一部または全体、すなわち少なくとも一部を重畳させることで、さらに周波数使用率を向上させる方法についても検討されている。この場合、別の無線通信システムの信号帯域が重畳した場合には干渉となり信号検出特性が劣化する可能性がある。しかし、非特許文献1に記載された動的周波数割当方法では、受信側における信号検出特性に影響を与えない範囲で、信号を重畳させる方法が検討されている。
この動的周波数割当方法において、空き周波数帯域を検出する方法としては、図1に示すようなスペクトラムアナライザと同様の手法を用いて、受信信号スペクトルを解析することにより、空き周波数帯域を検出する。
"Dynamic Spectrum Sharing Methods for Cellular Radio Systems," Proc. Virginia Tech‘s 14th Symposium on Wire1ess Personal Communications, 2004. "Independent Component Analysis,", John Wiley & Sons, Inc., 2001.
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
上述のように空き周波数帯域を検出する上で、受信信号スペクトルを解析する手法では、複数の無線通信システムの信号帯域が重畳した場合に、各無線通信システムの信号帯域を正しく検出することが困難となる。
例えば、図2に示すように、上述の動的周波数割当方法を用いた場合において、使用可能な全周波数帯域内に、無線通信システムAの信号と、それよりも信号帯域の狭い無線通信システムBの信号が存在した場合を想定する。
この場合、無線通信システムBの信号帯域に対して、無線通信システムAの信号が重畳して干渉しているが、例えば、受信アンテナ数が2以上の場合には、受信側において信号を容易に分離することができ、信号検出特性が大幅に劣化することはない。つまり、図2に示した動的周波数割当方法を用いた場合の例では、信号検出特性を劣化させることなく、2つのシステムの信号が同一周波数帯域で重畳して通信が行われる。この場合、同様の考えにより、図2の(1)の領域、すなわち、無線通信システムAの信号帯域のうち、無線通信システムBの信号帯域が重畳された帯域以外の帯域をさらに別の無線通信システムで使用することが可能となる。
しかし、スペクトルアナライザと同様の手法による受信信号スペクトル解析により空き周波数帯域の検出を行った場合、図2に示した動的周波数割当方法を用いた場合の例では、無線通信システムBの信号の電力スペクトル密度が、無線通信システムAの信号の電力スペクトル密度に比較して十分に大きくない限り、2つの異なる無線通信システムが存在することを検出できないために、(1)の領域が空き周波数帯域であることを検出することができない。
そこで、本発明は上記問題点の少なくとも1つを解決するためになされたものであり、その目的は、複数の信号が存在する状況において、それらの信号を別々に取り扱い、それらの使用周波数帯域を別々に検出することを可能とする受信信号周波数帯域検出器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の受信信号周波数帯域検出器は、送信周波数帯域の少なくとも一部が互いに重畳し、複数の信号から構成される受信信号に対し、所定の処理を行い、信号成分に分解する信号分離手段と、前記信号成分の電力に基づいて、前記信号成分の送信に使用された使用周波数帯域を検出する使用周波数帯域検出手段とを備えることを特徴の1つとする。
このように構成することにより、信号分離手段により分解後の信号成分Dを検出し、使用周波数帯域検出手段によりその分解後の信号成分Dにより使用周波数帯域内を検出することで、受信機における信号処理後の空き周波数帯域を検出することができる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記信号分離手段は、前記受信信号を構成する各信号成分の独立性に基づいて、前記受信信号を信号成分に分解するようにしてもよい。
このように構成することにより、受信される信号成分の独立性を用いて信号成分を分離検出し、各信号成分が使用している周波数帯域を検出することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記信号分離手段は、複数の受信アンテナから入力された受信信号に対して、該受信信号に含まれる各信号成分のうち、伝送路の状態が既知である信号成分を逆相合成することにより、前記伝送路が既知である信号成分からの干渉を受ける他の信号成分を検出するようにしてもよい。
受信される信号成分の1つに対して、送信アンテナから複数の受信アンテナまでのそれぞれの伝送路の状態を、ある1つのアンテナの伝送路の状態を基準として相対的に推定できれば、容易に該信号成分を抑圧でき、該信号成分から強く干渉を受ける信号成分が受信信号中に含まれるとしても、抑圧した信号成分以外の信号成分について容易に使用周波数帯域を検出することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記信号分離手段は、時間領域の受信信号を周波数領域の信号に変換し、該周波数領域の信号に変換された受信信号を、信号成分に分解するようにしてもよい。
このように構成することにより、周波数成分の分布が偏る信号に対して、分布の偏りを利用して高精度に信号の検出を行うことが可能となり、高精度に各信号成分の使用周波数帯域を検出することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記信号分離手段は、時間領域の受信信号を信号成分に分解し、該信号成分を周波数領域の信号に変換するようにしてもよい。
このように構成することにより、時間成分の分布が偏る信号に対して、分布の偏りを利用して高精度に信号の検出を行うことが可能となり、高精度に各信号成分の使用周波数帯域を検出することが可能となる。また、時間成分の分布が偏る信号と周波数成分の分布が偏る信号の両方が混在する条件で、分布の偏りを利用して高精度に信号の検出を行うことが可能となり、高精度に各信号成分の使用周波数帯域を検出することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記使用周波数帯域検出手段は、前記信号成分の電力値の周波数方向での変動を観測し、前記変動量が所定値以上であるか否かに基づいて、前記信号成分の使用周波数帯域を検出する周波数帯域検出手段を備えるようにしてもよい。
このように構成することにより、送信パラメータの情報を一切用いずに、各信号成分の使用周波数帯域を検出することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、信号成分の周波数方向の移動平均電力を計算する周波数方向移動平均電力計算手段を備え、前記周波数帯域検出手段は、周波数方向の移動平均電力に基づいて、前記信号成分の使用周波数帯域を検出するようにしてもよい。
このように構成することにより、送信パラメータの情報を一切用いずに、各信号成分の使用周波数帯域を高精度に検出することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記使用周波数帯域検出手段は、前記周波数帯域検出手段により検出される使用周波数帯域において、対応する信号成分が雑音か否かを判別し、雑音ではないと判定された使用周波数帯域を出力する雑音判定手段を備えるようにしてもよい。
このように構成することにより、雑音を信号と誤って検出し、該信号成分が使用している周波数帯域を、使用周波数帯域と誤検出してしまう確率を抑えることが可能となり、各信号成分の使用周波数帯域の検出精度を向上させることができる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記雑音判定手段は、信号成分の使用周波数帯域の周波数帯域幅が、予め規定された第1の所定値を超える場合、該信号成分は雑音成分であると判定するようにしてもよい。
このように構成することにより、信号帯域幅の比較処理だけで容易に信号と雑音の判別が可能となり、各信号成分の使用周波数帯域の検出精度を向上させることができる。例えば、第1の所定値として、信号の送信側で用いることができる最大の信号帯域幅や、その最大信号帯域幅に電波伝搬環境による最大ドップラー周波数を加算した帯域幅を用いる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記雑音判定手段は、信号成分の使用周波数帯域の周波数帯域幅が、予め規定された第2の所定値未満である場合、該信号成分は雑音成分であると判定するようにしてもよい。
このように構成することにより、信号帯域幅の比較処理だけで容易に信号と雑音の判別が可能となり、各信号成分の使用周波数帯域の検出精度を向上させることができる。例えば、第2の所定値として、信号の送信側で用いることができる最小信号帯域幅を用いる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記雑音判定手段は、前記周波数帯域検出手段により検出される使用周波数帯域において、対応する信号成分と、受信信号との相関検出を行う相関検出手段と、前記相関検出手段において検出された相関値が、受信信号の全系列に対して予め規定された第3の所定値以下である場合に、前記信号成分は、対応する使用周波数帯域において雑音であると判定する相関値比較手段とを備えるようにしてもよい。
このように構成することにより、雑音と信号の相関特性の違いを利用して信号と雑音の判別が可能となり、各信号成分の使用周波数帯域の検出精度を向上させることができる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記雑音判定手段は、信号成分に対して、前記周波数帯域検出手段により検出される使用周波数帯域で帯域制限し、該帯域制限が行われた信号成分に対して周期自己相関値を計算する周期自己相関検出手段と、前記周期自己相関検出手段において検出された周期自己相関値に基づいて、検出した使用周波数帯域における信号成分が信号であると判定される使用周波数帯域以外を雑音とする周期定常性利用雑音判定手段とを備えるようにしてもよい。
このように構成することにより、検出した使用周波数帯域F1における分解後の信号成分Dが雑音か否かを高精度に判別することが可能となり、各信号成分の使用周波数帯域の検出精度を向上させることができる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記信号分離手段は、前記使用周波数帯域の一部の部分周波数帯域に対して、再度信号成分への分解を行うようにしてもよい。
このように構成することにより、1度目の信号成分の分離処理において電力の大きい信号成分に隠れて存在する電力の小さい信号成分を検出し、その使用周波数帯域を特定することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記部分周波数帯域は、前記信号成分に対応する送信周波数帯域のうち、少なくとも1つの使用周波数帯域以外の周波数帯域であるようにしてもよい。
このように構成することにより、前回の使用周波数帯域検出処理により、検出された使用周波数帯域F1に対応する信号成分の影響を受けずに信号成分の分離および使用周波数検出動作を行うことが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記受信信号を構成する信号成分のうち、1つ以上の信号成分を抑圧する信号成分抑圧手段を備え、前記信号分離手段は、1つ以上の信号成分が抑圧された受信信号を、送信周波数帯域毎の信号成分に分解し、前記使用周波数帯域検出手段は、前記信号成分の送信に使用された使用周波数帯域を検出するようにしてもよい。
このように予め抑圧可能な信号成分について抑圧した信号を用いて信号成分の分離および使用周波数帯域検出動作を行うことにより、該抑圧可能な信号成分の影響を受けずに高精度に使用周波数帯域を検出することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記信号分離手段は、入力された信号を所定の幅の時間窓を用いて時間窓処理を行い、前記時間窓をスライドさせて検出処理を行い、全時間区間の信号分離を行うようにしてもよい。
このように構成することにより、より詳細な時間区間における信号分離処理を行うことが可能となる。また、処理を行う全時間区間を一括処理する必要がなくなり、演算量を削減して各信号成分の使用周波数帯域を検出することが可能となる。
また、上述した受信信号周波数帯域検出器において、前記信号分離手段は、入力された信号を所定の幅の周波数窓を用いて周波数窓処理を行い、前記周波数窓をスライドさせて検出処理を行い、全周波数区間の信号分離を行うようにしてもよい。
このように構成することにより、より詳細な周波数区間における信号分離処理を行うことが可能となる。また、処理を行う全周波数区間を一括処理する必要がなくなり、演算量を削減して各信号成分の使用周波数帯域を検出することが可能となる。
本発明の実施例によれば、複数の信号が存在する状況において、それらの信号を別々に取り扱い、それらの使用周波数帯域を別々に検出することを可能とする受信信号周波数帯域検出器を実現できる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
本発明の第1の実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器について、図3を参照して説明する。
本実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1は、例えば無線受信機に搭載され、信号分離部11と、使用周波数帯域検出部12により構成される。
受信信号周波数帯域検出器1では、信号分離部11において、受信信号Rが信号成分Sに分離される(以下、分離処理により得られる信号成分を「分解後の信号成分D」とする)。なお、この信号分離処理では、信号の判定を行う必要はなく、信号成分の波形が出力される。
本発明の実施例において、受信信号は、送信周波数帯域の少なくとも一部が互いに重畳し、複数の信号から構成される。
以下、周波数fからfの周波数帯域を[f,f]と記述する。
例えば、周波数帯域[f11,f12]を有する信号成分(S1)と周波数帯域[f21,f22]を有する信号成分(S2)とが重畳された信号が受信信号(R)として受信された場合、信号分離部11は、該受信信号を後述する所定の処理を行うことにより分離し、例えば、周波数帯域[f11,f12]を有する信号成分(D1)と周波数帯域[f21,f22]を有する信号成分(D2)に分離する。
分解後の信号成分D(D1、D2)は使用周波数帯域検出部12に入力され、使用周波数帯域検出部12は、入力された分解後の信号成分Dから、受信信号R中に含まれる信号成分Sの使用周波数帯域F1を検出して出力する。
例えば、周波数帯域[f11,f12]を有する信号成分(D1)と周波数帯域[f21,f22]を有する信号成分(D2)が入力された場合、使用周波数帯域検出部12は、使用周波数帯域F1として、信号成分(S1)の使用周波数帯域[f11,f12]、信号成分(S2)の使用周波数帯域[f21,f22]を出力する。
例えば、信号分離部11は、後述するが、信号の統計的性質に基づいて信号を生成するブラインド処理を行うことにより、受信信号Rを信号成分に分離するようにしてもよいし、また複数の受信アンテナから入力された受信信号に対して、該受信信号に含まれる各信号成分のうち、伝送路の状態が既知である信号成分を逆相合成することにより、前記伝送路が既知である信号成分からの干渉を受ける他の信号成分を検出するようにしてもよい。
次に、信号分離部11の構成について、図4を参照して説明する。
信号分離部11は、独立成分分析部111を備える。
独立成分分析部111は、信号成分Sの独立性を基準として受信信号Rから分解後の信号成分Dを得る(例えば、非特許文献2参照)。
独立成分分析(ICA: Independent Component Analyzer)は、統計的に独立な信号成分を「信号成分の独立性」のみを用いて分離する技術である。このようにすることにより、他のパラメータを把握していなくても信号を分解することが可能となる。
次に、信号分離部11の他の構成について、図5を参照して説明する。
信号分離部11は、逆相合成部112を備える。
逆相合成部112は、複数のアンテナから入力された信号を逆相合成する。
ここで、逆相合成部112で行われる逆相合成の原理について説明する。複数のアンテナから入力された受信信号Rが行列r,
r=Hs+n (1)
として表され、伝送路行列Hおよび信号成分Sの行列sを、式(2)とすると式(3)となる。
ここで、n=(n,nとする。ここで、受信機において、1つの信号成分sについて伝送路の状態(h21,h22)を知っているならば、線形合成により信号成分sを抑圧することができる。具体的には、
22−h21=(h1122−h1221)s+(h22―h21) (4)
を計算することで、信号成分sからの影響を抑圧して信号成分sを得ることが可能となる。
このように、信号の伝送路が分かっている信号成分が存在する条件では、逆相合成により該伝送路の分かっている一部の信号成分を逆相合成により抑圧することで、伝送路の分かっている一部の信号成分からの干渉を受けるその他の信号成分を容易に検出することが可能となる。なお、このとき、抑圧する対象外の信号成分については伝送路の状態を受信機が把握している必要はない。これにより、伝送路の分かっている一部の信号成分以外の信号成分を、高精度に検出することができる。
次に、信号分離部11の他の構成について、図6を参照して説明する。
信号分離部11は、フーリエ変換器113と、信号分離器114とを備える。
フーリエ変換器113は、入力された時間領域の受信信号Rを周波数領域信号に変換する。信号分離器114は、フーリエ変換器113により周波数領域の信号に変換された信号を信号成分Sに分解する。分解後の信号成分Dは周波数領域信号として出力される。
このように周波数領域で処理をすることにより、周波数領域で偏りのある分布を持つ信号に対して効果的に信号を分離することが可能となる。また、遅延波の影響を吸収して信号を分離することも可能となる。周波数領域で分布が偏っている信号の例として、OFDM変調方式が挙げられる。
次に、信号分離部11の他の構成について、図7を参照して説明する。
信号分離部11は、信号分離器115と、フーリエ変換器116とを備える。
信号分離器115は、時間領域の受信信号Rを入力信号とし、所定の時間区間の信号に対して一括分離処理を行う。信号分離器115では、受信信号Rから信号成分Sを分解して取り出し、分解後の信号成分Dとして時間領域で分解された分解後の信号成分Dtが出力される。出力された時間領域における分解後の信号成分Dtは、フーリエ変換器116において周波数領域における分解後の信号成分Dfに変換されて出力される。
このように時間領域で処理をすることにより、特に独立成分分析のような信号の分布の特性を利用して信号を分離する場合、時間領域で偏りのある分布を持つ信号に対して効果的に信号を分離することが可能となる。時間領域で分布が偏っている信号の例としては、信号の振幅が一定のMSK変調信号や、CDMA信号などが挙げられる。
次に、信号分離部11の他の構成について、図8を参照して説明する。
信号分離部11は、時間領域信号分離器117と、フーリエ変換器118および119と、周波数領域信号分離器120とを備える。
入力された時間領域の受信信号Rが、時間領域で信号を分離する時間領域信号分離器117に入力されると同時に、フーリエ変換器119に入力される。
時間領域信号分離器117では、時間領域で受信信号を分離する。時間領域の分解後の信号成分Dは、フーリエ変換器118において周波数領域で分解された分解後の信号成分Dfに変換され、出力される。
一方、フーリエ変換器119では、受信信号Rを周波数領域信号に変換する。周波数領域信号分離器120では、周波数領域で信号を分離し、分離後の信号成分Dfが出力される。
このような構成にすることにより、時間領域で分布が偏っている信号と、周波数領域で分布が偏っている信号の両方が混在する条件であっても信号を効果的に分離することが可能となる。
次に、使用周波数帯域検出部12の構成について、図9Aを参照して説明する。
使用周波数帯域検出部12は、周波数帯域検出部121を備える。
周波数帯域検出部121は、周波数領域で分解された分解後の信号成分Dfから信号成分Sの使用周波数帯域を検出する。
例えば、周波数帯域検出部121は、図9Bに示すように、周波数領域の信号成分Dfの電力、例えば受信電力や振幅の変化を観測し、電力が急激に大きくなる周波数から、急激に小さくなる周波数、すなわち周波数f11から周波数f12までを使用周波数帯域F1とする。
このようにすることで分解後の信号成分に含まれる信号の使用周波数帯域を検出することが可能となる。例えば、周波数帯域検出部121は、予め定められた所定の電力しきい値に基づいて、その値を超えている周波数帯域を検出し、使用周波数帯域F1を求める。
その他にも、周波数帯域検出部121は、ウェーブレット変換によるエッジ検索などを用いて信号の使用周波数帯域内を検索することにより、使用周波数帯域F1を求めるようにしてもよい。
次に、使用周波数帯域検出部12の他の構成について、図10を参照して説明する。
使用周波数帯域検出部12は、周波数方向移動平均電力計算部122と、周波数帯域検出部123とを備える。
周波数方向移動平均電力計算部122は、周波数領域における分解後の信号成分Dの移動平均電力を計算する。すなわち、周波数方向移動平均電力計算部122では、分解後の信号成分(周波数領域信号)Dfが入力され、信号成分、例えば信号成分1の周波数方向移動平均電力が出力される。例えば、周波数方向移動平均電力計算部122は、所定幅の周波数帯域の電力平均値を計算して順次出力する。
周波数帯域検出部123は、周波数方向移動平均電力計算部122により計算された周波数方向の移動平均電力に基づき、信号の使用周波数帯域F1を検出する。例えば、周波数帯域検出部123は、入力された移動平均電力に対してウェーブレット変換などのエッジ検索を行うことにより使用周波数帯域F1を検出する。また、周波数帯域検出部123は、図11に示すように、予め所定の電力しきい値を定め、その閾値を超えている周波数帯域を検出することにより使用周波数帯域F1を検出するようにしてもよい。このようにすることにより、簡単に信号の使用周波数帯域F1を検出することが可能となる。
次に、使用周波数帯域検出部12の他の構成について、図12を参照して説明する。
使用周波数帯域検出部12は、周波数帯域検出部124と、雑音判定部125とを備える。
周波数帯域検出部124は、信号成分の使用周波数帯域F1を検出する。すなわち、周波数帯域検出部124では、分解後の信号成分が入力され、該信号成分の使用周波数帯域F1が出力される。
雑音判定部125は、周波数帯域検出部124により検出された信号成分の使用周波数帯域F1に対し、その周波数帯域での信号成分が雑音であるか否かを判別する。また、雑音判定部125は、周波数帯域検出部124において検出された使用周波数帯域F1のうち、雑音であると判定された周波数帯域を除外した周波数帯域を、信号成分の使用周波数帯域F1として出力する。これにより、雑音に対して誤検出された周波数帯域を除外することが可能となり、高精度に信号成分Sの使用周波数帯域F1を検出することが可能となる。
次に、雑音判定部125における雑音判定方法について、図13を参照して説明する。
雑音判定部125は、検出された使用周波数帯域から、信号の周波数帯域幅Bを計算し、その周波数帯域幅Bが予め定められた第1の所定値としての帯域幅の所定値B2より大きいか否かを判定する。
帯域幅の所定値B2は、事前規定により定まる最大信号帯域幅であり、例えば信号の送信側で用いることができる最大の信号帯域幅や、その最大信号帯域幅に電波伝搬環境による最大ドップラー周波数を加算した帯域幅を用いる。図13では、帯域幅の所定値B2として、送信側で用いることができる最大信号帯域幅とする場合の例を示す。
検出された信号成分の周波数帯域幅Bが帯域幅の所定値B2を超える場合、すなわち検出された信号成分の周波数帯域幅Bが最大信号帯域幅を超える帯域幅(B>B2)については、そのような広帯域の信号成分は存在しないから、雑音判定部125は、検出した信号成分をその周波数帯域において雑音であると判定する。
逆に、帯域幅の所定値B2よりも周波数帯域幅Bが小さい場合、すなわち最大信号帯域幅より小さい帯域幅(B<B2)については、そのような信号成分は存在可能であるため、雑音判定部125は、その周波数帯域において信号が存在すると判定する。
次に、雑音判定部125における他の雑音判定方法について、図14を参照して説明する。
雑音判定部125は、図13を参照して説明した雑音判定方法と同様に、検出した使用周波数帯域から、信号の周波数帯域幅Bを計算し、その周波数帯域幅Bが第2の所定値としての帯域幅の所定値B3より小さいか否かを判定する。
帯域幅の所定値B3は、事前規定により定まる最小信号帯域幅であり、例えば信号の送信側で用いることができる最小信号帯域幅を用いる。
検出した周波数帯域幅Bが帯域幅の所定値B3未満である場合、すなわち最小信号帯域幅より小さい帯域幅(B<B3)については、そのような帯域幅の小さい信号成分は存在しえず、このため、検出された周波数帯域においては、その対応する分解後の信号成分Dは雑音であると判定される。
逆に、帯域幅の所定値B3よりも周波数帯域幅Bが大きい場合、すなわち最小信号帯域幅を超える帯域幅(B>B3)については、そのような信号成分が存在可能であるため、その対応する分解後の信号成分Dは、検出された周波数帯域において信号であると判定される。
図13および図14を参照して説明した雑音判定方法は、同時に用いることが可能である。すなわち、周波数帯域幅Bが、最小信号帯域幅以上で、かつ最大信号帯域幅と最大ドップラー周波数を加算した帯域幅以下である場合に限り、その周波数帯域幅Bを与える分解後の信号成分Dはその周波数帯域において信号であると判定される。
次に、雑音判定部125の構成例について、図15を参照して説明する。
雑音判定部125は、相関検出部1251と、相関値比較部1252とを備える。
相関検出部1251は、信号分離部11において得られる分解後の信号成分Dを参照信号として、周波数帯域検出部124において得られる信号の使用周波数帯域F1において受信信号Rとの相関検出を行う。すなわち、相関検出部1251には、受信信号Rと、分解後の信号成分Dと、使用周波数帯域F1とが入力される。相関検出部1251は、使用周波数帯域F1において、分解後の信号成分Dと、受信信号Rとの相関検出を行う。
相関値比較部1252は、相関検出部1251で得られる相関値の大きさが所定値CT1以下の場合、その相関値を与える使用周波数帯域F1において雑音であると判定する。すなわち、相関値比較部1252には、相関値と、使用周波数帯域F1が入力される。相関値比較部1252は、入力された相関値と、予め規定された相関値の所定値CT1とに基づいて、相関値に対応する使用周波数帯域が雑音であるか否かを判定する。
次に、相関検出部1251の構成例について、図16を参照して説明する。
相関検出部1251は、参照信号生成器12511と、複素共役算出部12512と、乗算部12513と、期待値計算部12514と、フーリエ変換器12515とを備える。
相関検出部1251では、参照信号生成器12511において、最初に入力された分解後の信号成分Dを、周波数帯域検出部124において検出された使用周波数帯域F1の区間だけ切り出す。すなわち、参照信号生成器12511には、分解後の信号成分D(周波数領域信号)と、使用周波数帯域F1とが入力される。参照信号生成器12511は、使用周波数帯域F1に基づいて、分解後の信号成分Dから使用周波数帯域F1に対応する信号成分を抽出する。
具体的には、図17に示すように、検出された使用周波数帯域F1それぞれについて、分解後の信号成分Dを当該周波数帯域以外では0とする。すなわち、分解後の信号成分#1(D1)および#2(D2)が得られ、分解後の信号成分#1(D1)の使用周波数帯域F1としてF111およびF112、分解後の信号成分#2(D2)の使用周波数帯域F1としてF1が得られた場合には、参照信号生成器12511は、分解後の信号成分#1(D1)の使用周波数帯域F111以外を0とした信号と、分解後の信号成分#1(D1)の使用周波数帯域F112以外を0とした信号と、分解後の信号成分#2(D2)の使用周波数帯域F1以外を0とした信号とを、参照信号として生成する。
次に、相関検出部1251は、複素共役値算出部12512において、参照信号生成器12511において切り出された分解後の信号成分Dの複素共役値を求め、乗算部12513に入力する。
一方、受信信号Rは、フーリエ変換器12515に入力され、フーリエ変換が行われる。
乗算部12513は、複素共役値算出部12512において算出された分解後の信号成分Dの複素共役値とフーリエ変換された受信信号Rとを乗算し、その結果を期待値計算部12514に入力する。
期待値計算部12514は、乗算結果の期待値を計算し、相関値として出力する。
このようにすることにより、相関値を得ることができる。
相関値比較部1252は、相関検出部1251において検出された相関値の大きさが所定値CT1以上である場合は、その相関値に対応する周波数帯域を信号成分Sの使用周波数帯域であると判定し、使用周波数帯域F1の検出結果として出力する。
所定値CT1以下である場合は、その相関値に対応する使用周波数帯域F1において、対応する分解後の信号成分Dが雑音であると判定し、その周波数帯域は使用周波数帯域F1の検出結果としては出力されない。これにより、容易に受信信号R中に含まれる信号成分Sの使用周波数帯域の誤検出率を低減させることが可能となる。
次に、雑音判定部125の他の構成例について、図18を参照して説明する。
雑音判定部125は、周期自己相関計算部1253と、周期定常性利用雑音判定部1254とを備える。
周期自己相関検出部1253は、信号分離部11において得られる分解後の信号成分Dの周期自己相関値を、周波数帯域検出部124において得られる信号の使用周波数帯域F1において計算する。すなわち、周期自己相関検出部1253には、受信信号Rと、分解後の信号成分Dと、使用周波数帯域F1とが入力される。周期自己相関検出部1253は、使用周波数帯域F1において、分解後の信号成分Dの周期自己相関値を計算する。
周期定常性利用雑音判定部1254には、周期自己相関値と、使用周波数帯域F1が入力される。周期定常性利用雑音判定部1254は、周期自己相関検出部1253で得られる周期自己相関値から、検出した使用周波数帯域F1における分解後の信号成分Dが雑音か否かを判定する。
次に、周期自己相関検出部1253の構成例について、図19を参照して説明する。
周期自己相関計算部1253は、逆フーリエ変換器12531と、帯域制限フィルタ12532と、乗算器12533と、フーリエ変換器12534と、遅延発生器12535と、複素共役算出部12536とを備える。
周期自己相関検出部1253は、逆フーリエ変換器12531において、最初に入力された分解後の信号成分D(周波数領域信号)を、図17と同様に、周波数帯域検出部124において検出された使用周波数帯域F1に対応する成分だけ切り出す。すなわち、分解後の信号成分Dが得られ、分解後の信号成分Dの使用周波数帯域F1が得られた場合、逆フーリエ変換器12531は、分解後の信号成分Dの使用周波数帯域F1以外を0とした信号を、参照信号として生成する。逆フーリエ変換器12531は、切り出した信号を、時間領域信号に変換する。
続いて、周期自己相関計算部126は、帯域制限フィルタ12532において帯域制限を行い、その帯域制限された信号に対して遅延回路12535を介して遅延を加え、該遅延を加えた信号の複素共役値x(t−τ)を複素共役算出部12536において計算する。
次に、乗算部12533において、帯域制限フィルタ12532から出力された時間領域に変換された信号(これをx(t)とする)と、複素共役算出部12536において計算された複素共役値とを乗算する。
乗算結果は、フーリエ変換器12534において、フーリエ変換され、周期自己相関値が得られる。
周期定常性利用雑音判定部1254には、使用周波数帯域F1と、周期自己相関値とが入力される。
周期定常性利用雑音判定部1254は、周期自己相関計算部126において得られる周期自己相関値を用いて、検出された使用周波数帯域F1に対応する分解後の信号成分Dが信号であるか、雑音であるかを判定し、信号であると判定された信号成分に対応する使用周波数帯域を最終判定結果として出力する。
次に、周期定常性利用雑音判定部1254において行われる雑音判定方法の一例について説明する。
通常、通信に用いられる信号は周期定常性を有し、図20に示すように、変調方式やシンボルレート等に依存して、周期自己相関値に特徴が現れる。周期定常性利用雑音判定部1254は、この周期自己相関値の特徴を元に、使用される可能性がある変調方式などの信号形式に対し、周期自己相関値のパターンを予め用意しておく。周期定常性利用雑音判定部1254は、この予め用意されたパターンと分解後の信号成分Dに対して計算される周期自己相関値とのパターンマッチングを行い、いずれかのパターンにマッチする場合は信号で、そうでない場合は雑音と判定する。このようにすることにより、信号か雑音かを判定することが可能となる。
このようにすることにより、分解後の信号成分中に含まれる雑音電力が大きい条件であっても、高精度に信号と雑音を見分けることが可能となり、受信信号R中に含まれる信号成分Sの使用周波数帯域の誤検出率を低減させることが可能となる。
本発明の第2の実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1について、図21を参照して説明する。
本実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1は、信号分離部11と、使用周波数帯域検出部12と、部分周波数帯域決定部13とを備える。
使用周波数帯域検出部12で検出された使用周波数帯域F1の情報は、部分周波数帯域決定部13へ入力される。部分周波数帯域決定部13では、再処理を行う部分周波数帯域Iが決定される。部分周波数帯域決定部13において決定された再処理を行う部分周波数帯域Iは信号分離部11に入力され、信号分離部11は、入力された部分周波数帯域Iで、受信信号Rに対して再度信号成分の分離処理を行う。
次に、部分周波数帯域決定部13において行われる部分周波数帯域Iの選定処理について、図22および図23を参照して説明する。
図22は、一度目の使用周波数帯域検出処理において検出された使用周波数帯域F1およびF1が重複している場合の例を示している。
上述した第1の実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1においては、信号分離処理、および使用周波数帯域検出処理中に、分解後の信号成分Dが他の信号成分に隠れて検出されない場合が存在する。
そこで、本実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1では、使用周波数帯域F1を除く部分周波数帯域に対して再処理を行う。
すなわち、図22に示すように、1回目の分解後の信号成分1により検出された使用周波数帯域F1を含まない周波数帯域を、2回目の処理の対象となる周波数帯域とする。また、1回目の分解により、1回目の分解後の信号成分2により検出された使用周波数帯域F1が得られる。
その結果、2回目の分解後の信号成分1により検出された使用周波数帯域F1が得られる。この使用周波数帯域F1は、2回目の処理で存在が明らかになった信号、すなわち1回目の処理段階では隠れていた信号である。また、1回目の分解後の信号成分1により検出された使用周波数帯域F1および2回目の分解後の信号成分1により検出された使用周波数帯域F1を含まない周波数帯域を、3回目の処理の対象となる周波数帯域とする。また、2回目の分解により、2回目の分解後の信号成分2により検出された使用周波数帯域が得られる。
その結果、図22に示す例では、3回目の分解後の信号成分1により検出された使用周波数帯域が存在しない。1、2回目の処理で処理された信号以外は存在しないため、4回目の処理は行われない。また、3回目の分解により、3回目の分解後の信号成分2により検出された使用周波数帯域が得られる。3回目の分解後の信号成分1により検出された使用周波数帯域が存在する場合には、2回目または3回目と同様の処理が行われる。すなわち、信号成分に対応する送信周波数帯域のうち、少なくとも1つの使用周波数帯域以外の部分周波数帯域で再度信号成分への分解が行われる。
以上の処理の結果、一度目の処理では検出されなかった信号成分の使用周波数帯域が検出され、より詳細に受信信号R中に含まれる信号成分Sの使用周波数帯域内を検出することが可能となる。
同様に図23に、一度目の処理において検出された使用周波数帯域F1およびF1が重複しない場合の例を示す。この場合、検出された信号成分Sに隠れて信号帯域幅の広い信号が受信されている可能性がある。
そこで、2回目の処理では、F1を含まない周波数帯域、およびF1を含まない周波数帯域について処理を行うが、それらの周波数帯域の両方に共通のF1およびF1を含まない周波数帯域を付加した周波数帯域に対し、信号分離及び使用周波数帯域検出処理を行う。つまり、F1およびF1の両方を含まない周波数帯域について重複して再処理を行う。
2回目の処理において、検出された使用周波数帯域F131およびF132が共に、重複して処理を行うF1およびF1の両方を含まない周波数帯域を全て含む場合、これらの周波数帯域F131およびF132を与える信号成分が一つの信号成分であるか否かをチェックする必要がある。そこで、続いて、このF1およびF1の両方を含まない周波数帯域のみに対して、3度目の使用周波数帯域検出処理を行う。
3度目の処理において、F1およびF1の両方を含まない周波数帯域内に信号成分が一つしか存在しない場合、使用周波数帯域F131を与える信号成分と使用周波数帯域F132を与える信号成分は、一つの同じ信号であると判定され、その合成した周波数帯域が検出結果の使用周波数帯域F1として出力される。また、3度目の処理において、F1およびF1の両方を含まない周波数帯域内に信号成分が複数存在する場合、使用周波数帯域F131を与える信号成分と使用周波数帯域F132を与える信号成分は、異なる信号であると判定される。
これにより、一度目の処理において得られる使用周波数帯域F1に対応する信号成分Sに隠れて、信号帯域幅の広い信号が隠れていたとしても信号を検出することが可能となる。
すなわち、1回目の分解後の信号成分1により検出された使用周波数帯域F1と、1回目の分解後の信号成分2により検出された使用周波数帯域F1とが得られ、F1またはF1を含まない周波数帯域、すなわちF1を含まない周波数帯域と、F1を含まない周波数帯域とを、2回目の処理の対象となる周波数帯域とする。
その結果、2回目の分解後の信号成分1により検出された使用周波数帯域F131およびF132が得られる。続いて、F1およびF1の両方を含まない周波数帯域のみに対して、3度目の使用周波数帯域検出処理を行う。
3度目の処理において、図23に示す例では、F1およびF1の両方を含まない周波数帯域内に1つの信号成分が検出される。この場合、使用周波数帯域F131を与える信号成分と使用周波数帯域F132を与える信号成分は、一つの同じ信号であると判定され、その合成した周波数帯域が検出結果の使用周波数帯域F1として出力される。すなわちF131とF132は1つの信号と判定される。
本発明の第3の実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1について、図24を参照して説明する。
本実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1は、信号成分抑圧部14と、信号分離部11と、使用周波数帯域検出部12とを備える。
本実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1では、受信信号R中に含まれる複数の信号成分Sについて、1つ以上の信号成分について情報が分かっている条件で使用することが可能である。
本実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器1では、例えば、アンテナのヌル操作により、受信信号R中に含まれる信号成分Sのいくつかを抑圧してから信号の使用周波数帯域検出操作を行う。
本実施例においては、受信信号Rに含まれる信号成分1(S1)と、信号成分2(S2)と、信号成分3(S3)のうち、信号成分2(S2)についての情報が既知であり、他の信号成分(信号成分1(S1)および信号成分3(S3))について使用周波数帯域F1を検出する場合の例について説明する。
信号成分抑圧部14は、入力された受信信号Rに対し、信号成分2(S2)を抑圧した信号を出力し、信号成分抑圧後の受信信号を信号分離部11へ入力する。信号分離部11および使用周波数帯域検出部12は、信号成分抑圧後の受信信号を用いて、信号成分の使用周波数帯域検出処理を行う。
このように一部の信号成分を、該信号の情報を用いて高精度に抑圧し、該信号成分を抑圧した受信信号を用いて、他の信号成分の使用周波数帯域F1を検出することにより、抑圧対象の信号成分からの干渉の影響を低減して、高精度に信号成分の使用周波数帯域を検出することが可能となる。
次に、信号分離部11における処理について、図25を参照して説明する。
上述した受信信号周波数帯域検出器1において、信号分離部11は、時間窓を用いて処理を行うようにしてもよい。
信号分離部11は、図25に示すように、時間窓を用いて受信信号Rを所定の時間幅で切り出し、切り出した時間区間において受信信号R中に含まれる信号成分Sを分離して取り出すことにより時間窓処理を行う。具体的には、時間窓をスライドさせて検出処理を行い、全時間区間の信号分離を行う。
これにより、分離対象となる受信信号を細かい時間区間に絞ることができ、高精度に信号分離を行うことが可能となる。また、信号分離処理に用いる信号のサイズを小さく抑えることができ、演算量の低減が可能となる。
また、信号分離部11は、図26に示すように、周波数窓を用いて受信信号Rを所定の周波数幅で切り出し、切り出した周波数帯域において受信信号R中に含まれる信号成分Sを分離して取り出すことにより周波数窓処理を行うようにしてもよい。具体的には、周波数窓をスライドさせて検出処理を行い、全周波数区間の信号分離を行う。
周波数窓を用いる場合について、図27を参照して説明する。
まず、受信信号R(x(t))に、回転子としてexp{−j2πΔft}を乗算し、信号の中心周波数をずらす。続いて、その中心周波数をずらした信号を帯域制限フィルタにより所定の帯域幅で帯域制限する。
これにより、ずれた中心周波数を中心として、帯域制限フィルタの通過帯域の信号のみを取り出すことが可能となり、周波数窓を用いた信号の切り出し処理を実現することができる。これにより、分離対象となる受信信号を細かい周波数帯域に絞ることができ、より詳細に信号成分の使用周波数帯域を検出することが可能となる。また、処理を行う全周波数帯域を対象としたフーリエ変換を行う必要がなくなるため、演算量を抑えることが可能となる。
本発明の実施例によれば、受信信号中に含まれる信号成分のパラメータを知らない状態であっても、同一周波数帯域上で重畳して受信される各信号成分が使用している周波数帯域を検出することが可能となる。
また、受信機において信号処理を行うことにより、使用可能となる周波数帯域を独自に検出することが可能となる。
本発明にかかる受信信号周波数帯域検出器は、無線受信装置に適用できる。
スペクトルアナライザを用いる周波数割当法を示すブロック図である。 動的周波数割当法における同一周波数帯域における複数システム混在の状態を示す概念図である。 本発明の一実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器の構成例を示す部分ブロック図である。 独立成分分析による信号分離部の構成例を示すブロック図である。 逆相合成による信号分離部の構成例を示すブロック図である。 周波数領域信号を用いる信号分離部の構成例を示すブロック図である。 時間領域信号を用いる信号分離部の構成例を示すブロック図である。 時間領域信号および周波数領域信号の両方を用いる信号分離部の構成例を示すブロック図である。 周波数領域信号を用いる使用周波数帯域検出部の構成例を示すブロック図である。 周波数領域信号を用いる使用周波数帯域検出部を示す説明図である。 信号の周波数方向移動平均電力を用いる使用周波数帯域検出部の構成例を示すブロック図である。 使用周波数帯域検出部における使用周波数検出法を示す概念図である。 雑音判定を伴う使用周波数帯域検出部の構成例を示すブロック図である。 分解後の信号成分の信号帯域幅を観測することによる雑音判定方法を示す概念図である。 分解後の信号成分の信号帯域幅を観測することによる雑音判定方法の示す概念図である。 相関検出による雑音判定部の構成例を示すブロック図である。 雑音判定部における相関検出部の構成例を示すブロック図である。 相関検出における参照信号の抽出例を示す説明図である。 周期定常性を利用する雑音判定部の構成例を示すブロック図である。 雑音判定部における周期自己相関検出部の構成例を示すブロック図である。 信号の周期自己相関値の特性の一例を示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる繰返し処理を行う受信信号周波数帯域検出器の構成例を示すブロック図である。 部分周波数帯域の選定方法の一例を示す説明図である。 部分周波数帯域の選定方法の一例を示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる受信信号周波数帯域検出器の構成例を示すブロック図である。 時間窓を用いる処理を示す概念図である。 周波数窓を用いる処理を示す概念図である。 周波数窓による処理を行う信号分離部を示すブロック図である。
符号の説明
1 受信信号周波数帯域検出器
11 信号分離部
12 使用周波数帯域検出部
13 部分周波数帯域決定部
14 信号成分抑圧部
111 独立成分分析部
112 逆相合成部
113、116、118、119 フーリエ変換器
114、115 信号分離器
117 時間領域信号分離器
120 周波数領域信号分離器
121 周波数帯域検出部
122 周波数方向移動平均電力計算部
123、124 周波数帯域検出部
125 雑音判定部
1251 相関検出部
1252 相関値比較部
1253 周期自己相関計算部
1254 周期定常性利用雑音判定部
12511 参照信号生成器
12512 複素共役算出部
12513 乗算器
12514 期待値計算部
12515 フーリエ変換器
12531 逆フーリエ変換器
12532 帯域制限フィルタ
12533 乗算器
12534 フーリエ変換器
12535 遅延発生器
12536 複素共役算出部

Claims (13)

  1. 動的周波数割り当てにおける空き周波数帯域の検出を行う受信信号周波数帯域検出器であって:
    送信周波数帯域の少なくとも一部が互いに重畳し、複数の信号から構成される受信信号に対し所定の処理を行い、信号成分に分解する信号分離手段;
    前記信号成分の周波数方向の移動平均電力に基づいて、前記信号成分の送信に使用された使用周波数帯域を検出する使用周波数帯域検出手段;
    前記使用周波数帯域検出手段により検出される使用周波数帯域において、対応する信号成分が雑音か否かを判別し、雑音ではないと判定された使用周波数帯域を出力する雑音判定手段;
    を備え、
    前記使用周波数帯域検出手段は、前記信号成分の周波数方向の移動平均電力値を観測し、該移動平均電力値が所定値以上であるか否かに基づいて、信号成分の使用周波数帯域を検出し、
    前記雑音判定手段は、前記使用周波数帯域検出手段により検出される信号成分の使用周波数帯域の周波数帯域幅が、予め規定された第1の所定値を超える場合、該信号成分は雑音成分であると判定することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  2. 動的周波数割り当てにおける空き周波数帯域の検出を行う受信信号周波数帯域検出器であって:
    送信周波数帯域の少なくとも一部が互いに重畳し、複数の信号から構成される受信信号に対して所定の処理を行い、信号成分に分解する信号分離手段;
    前記信号成分の周波数方向の移動平均電力に基づいて、前記信号成分の送信に使用された使用周波数帯域を検出する使用周波数帯域検出手段;
    前記使用周波数帯域検出手段により検出される使用周波数帯域において、対応する信号成分が雑音か否かを判別し、雑音ではないと判定された使用周波数帯域を出力する雑音判定手段;
    を備え、
    前記使用周波数帯域検出手段は、前記信号成分の周波数方向の移動平均電力値を観測し、該移動平均電力値が所定値以上であるか否かに基づいて、前記信号成分の使用周波数帯域を検出し、
    前記雑音判定手段は、前記使用周波数帯域検出手段により検出される使用周波数帯域において、対応する信号成分と受信信号との相関検出を行い、該検出された相関値が、受信信号の全系列に対して予め規定された第3の所定値以下である場合に、前記信号成分は、対応する使用周波数帯域において雑音であると判定することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  3. 動的周波数割り当てにおける空き周波数帯域の検出を行う受信信号周波数帯域検出器であって:
    送信周波数帯域の少なくとも一部が互いに重畳し、複数の信号から構成される受信信号に対して所定の処理を行い、信号成分に分解する信号分離手段;
    前記信号成分の周波数方向の移動平均電力に基づいて、前記信号成分の送信に使用された使用周波数帯域を検出する使用周波数帯域検出手段;
    前記使用周波数帯域検出手段により検出される使用周波数帯域において、対応する信号成分が雑音か否かを判別し、雑音ではないと判定された使用周波数帯域を出力する雑音判定手段;
    を備え、
    前記使用周波数帯域検出手段は、前記信号成分の周波数方向の移動平均電力値を観測し、該移動平均電力値が所定値以上であるか否かに基づいて、信号成分の使用周波数帯域を検出し、
    前記雑音判定手段は、信号成分に対して、前記使用周波数帯域検出手段により検出される使用周波数帯域で帯域制限し、該帯域制限が行われた信号成分に対して周期自己相関値を計算し、該周期自己相関値に基づいて、検出した使用周波数帯域における信号成分が信号であると判定される使用周波数帯域以外を雑音とすると判定することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記信号分離手段は、前記受信信号を構成する各信号成分の独立性に基づいて、前記受信信号を信号成分に分解することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記信号分離手段は、複数の受信アンテナから入力された受信信号に対して、該受信信号に含まれる各信号成分のうち、伝送路の状態が既知である信号成分を逆相合成することにより、前記伝送路が既知である信号成分からの干渉を受ける他の信号成分を検出することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記信号分離手段は、時間領域の受信信号を周波数領域の信号に変換し、該周波数領域の信号に変換された受信信号を、信号成分に分解することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記信号分離手段は、時間領域の受信信号を信号成分に分解し、該信号成分を周波数領域の信号に変換することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  8. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記雑音判定手段は、信号成分の使用周波数帯域の周波数帯域幅が、予め規定された第2の所定値未満である場合、該信号成分は雑音成分であると判定することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  9. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記信号分離手段は、前記使用周波数帯域の一部の部分周波数帯域に対して、再度信号成分への分解を行うことを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  10. 請求項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記部分周波数帯域は、前記信号成分に対応する送信周波数帯域のうち、少なくとも1つの使用周波数帯域以外の周波数帯域であることを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  11. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記受信信号を構成する信号成分のうち、1つ以上の信号成分を抑圧する信号成分抑圧手段;
    を備え、
    前記信号分離手段は、1つ以上の信号成分が抑圧された受信信号を、送信周波数帯域毎の信号成分に分解し、
    前記使用周波数帯域検出手段は、前記信号成分の送信に使用された使用周波数帯域を検出することを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  12. 請求項またはに記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記信号分離手段は、入力された信号を所定の幅の時間窓を用いて時間窓処理を行い、前記時間窓をスライドさせて検出処理を行い、全時間区間の信号分離を行うことを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
  13. 請求項に記載の受信信号周波数帯域検出器において:
    前記信号分離手段は、入力された信号を所定の幅の周波数窓を用いて周波数窓処理を行い、前記周波数窓をスライドさせて検出処理を行い、全周波数区間の信号分離を行うことを特徴とする受信信号周波数帯域検出器。
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