JP4243948B2 - 立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば水車発電機などの立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁式のブレーキ装置においては、コイルとヨークで形成された電磁石の電磁力によってブレーキライニングをブレーキリングに押付けて、回転体の制動力を得る構成にしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実公平5−29535号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電磁ブレーキを備えた水車発電機などの立軸回転装置では、電磁石の電磁力による押上げ力では押上げ力が小さく発電機回転部をジャッキアップすることができないため、空気圧式もしくは油圧式のジャッキ装置を別置して備える必要があった。これらの電磁ブレーキとジャッキ装置は下部ブラケットの周方向上面部に複数個配置されるため、下部ブラケット上部のアクセススペースが狭くなり、ブレーキ、ジャッキ、下部軸受などの組立分解、あるいは保守点検作業が困難であるという課題があった。
【0005】
この発明は上記のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、下部ブラケット上部のアクセススペースを確保して組立分解・保守点検などの作業性を改善するとともに、回転体をジャッキアップすることが可能で簡素化された立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置は、立軸回転体の底部に設けられた被制動部に対向するように配設された制動部材と、この制動部材の下方固定部に配設されたベースと、このベースに設けられた電磁コイルと、上記電磁コイルの付勢によって上記電磁コイルの可動子によりスプリングを介して駆動され上記制動部材を上記被制動部に押圧するブレーキ作動子と、上記ベースに対し上下方向に移動可能に保持され所定時に上記制動部材を介して上記回転体を上昇させる押上げ部材と、この押上げ部材を昇降させる昇降手段とを備え、上記ブレーキ作動子は、上下方向に形成された円筒状のシリンダ部を有してなり、上記押上げ部材は、上記シリンダ部内を貫通して設けられ、上記回転体の制動時には上記ブレーキ作動子のシリンダ部上端部が上記制動部材を押上げ、上記回転体の上昇時には上記押上げ部材の上端部が上記制動部材を介して回転体を上昇させるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、各図を通じて同一もしくは相当部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する。
【0008】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1になる立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置を例えば水車発電機などの立軸回転電機に適用した場合を例に説明するもので、図はジャッキ装置の作動時の状態を示す要部断面図である。図に示すように、回転体である回転子の底部(図示省略)には所定時に該回転子を停止させるための被制動部としてのブレーキリング1が取り付けられている。このブレーキリング1の下方には、ライニングホルダ2aとこのライニングホルダ2aに保持されたブレーキライニング2bからなる制動部材2が、ブレーキリング1に対向して配置されている。
【0009】
上記制動部材2の下方固定部に配設されたベース3の上部には、複数のガイドピン4が突設され、上記ライニングホルダ2aには、このガイドピン4に対応して複数の貫通孔2aaが設けられ、制動部材2の上下移動時にこのガイドピン4によってガイドされる。上記ベース3の上方部には電磁コイル5が内蔵され、該ベース3は固定部である図示しない水車発電機の下部ブラケットに固定されている。ブレーキ作動子6は、ブレーキスプリング7を介して可動子である吸引部材8に連結される一方、該ブレーキ作動子6はリターンスプリング9を介してベース3に対しても連結接続されている。また、上記ブレーキ作動子6の中央部には、上下方向の中心軸Aを有する円筒状のシリンダ部61が一体的に設けられている。
【0010】
上記ベース3の下方部中央部には、上記シリンダ部61の中心軸Aと同心に設けられたシリンダ31と、このシリンダ31に連通する圧油などの圧力流体を給排するための流路32からなる昇降手段11が設けられている。そして、上記シリンダ31には、上記昇降手段11によって昇降される押上げ部材としてのピストン10が挿入され、その上部は上記ブレーキ作動子6のシリンダ部61内を貫通し、さらにその上端部10aが該シリンダ部61の上端部61aから突出し得るように設けられている。
【0011】
なお、10bは圧油をシールするOリングである。また、圧力流体を供給するためのポンプ、制御装置などは例えば従来技術によるものを特別な制限なく用いることができるので図示を省略している。また、上記図示を省略している回転子の回転軸は、例えば図1の左方部など、中心軸Aとは異なる位置に平行に存在しているが、本発明と直接関係のない部分であるので回転子と共に図示を省略している。その他の構成は従来装置と同様であるので説明を省略する。
【0012】
次に上記のように構成された実施の形態1の動作について説明する。電磁ブレーキやジャッキ装置が動作していない状態では、ピストン10はシリンダ31内の最下端部の位置にあり、該ピストン10の上端部10aはシリンダ部61の上端部61aと略同一もしくはそれよりも低い位置にある。そして、ライニングホルダ2aはブレーキ作動子6のシリンダ部61の上端部61aに接触して支えられ、ブレーキライニング2bとブレーキリング1との間には所定の隙間が形成された状態となっており、図示を省略している回転子などの回転体は自由に回転できるようになっている。
【0013】
一方、ブレーキ動作時は、前記の状態から電磁コイル5を付勢して該電磁コイル5に電流が流れると、可動子としての吸引部材8がベース3の磁極部3aに電磁力によって吸引され上昇する。この吸引部材8が上昇すると、これにブレーキスプリング7を介して連結されているブレーキ作動子6が連動して上昇する。
【0014】
これに伴い、ブレーキ作動子6と一体に形成されたシリンダ部61も同時に上昇し、その先端部61aがピストン10の先端部10aの位置を越えてライニングホルダ2aを上方に持上げ、ブレーキライニング2bがブレーキリング1の下面部に当接する。その後、さらに吸引部材8のみがブレーキスプリング7を圧縮させながら吸引され上昇するため、ブレーキスプリング7の圧縮ばね反力がブレーキライニング2bを介してブレーキリング1に制動力として働き、電磁力の変動に対しても一定の制動力を得ることができる。
【0015】
また、ブレーキを開放するときには、電磁コイル5の電流を遮断すると、電磁力がなくなり、吸引部材8は下降し、ブレーキ作動子6は自重とリターンスプリング9のばね反力により押し下げられる。
【0016】
次に、ジャッキ動作時は、昇降手段11を構成する流路32より図示を省略している油ポンプなどにより、圧油をシリンダ31内部に送給すると、ピストン10は、圧油の押上げ力によりブレーキ作動子6のシリンダ部61にガイドされて図の上方向に移動し、その上端部10aがシリンダ部61の上端部61aより突出し、制動部材2およびブレーキリング1を介して図示を省略している回転子などの回転体をジャッキアップする。なお、図1は、このジャッキアップしたときの状態を示している。
【0017】
以上のように、実施の形態1によれば、電磁ブレーキに油圧式のジャッキ装置を組み込むことにより一体化したので装置がコンパクトになり、ジャッキ装置などを別置する必要がなくなると共に、下部ブラケット上部のアクセススペースを広く確保できる。なお、この実施例では昇降手段11として油圧式ジャッキ装置を用いた場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば空気圧式のジャッキ装置など同様の機能を有する他の昇降手段を用いてもよい。また、この実施の形態1では電磁ブレーキの中心部を貫通してジャッキ装置のピストン10を設置したが、例えば電磁ブレーキのベース下部にジャッキ装置を設けてもよいし、また制動部材2のガイドピン4にジャッキ装置のピストンの機能を有するように構成してもよい。
【0018】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。図に示すようにこの実施の形態2においては、ベース3の下部中央部に、ブレーキ作動子6のシリンダ部61の中心軸Aと実質的に同心の貫通孔33が設けられ、その内周面に駆動用の雌ねじ部33aが形成されている。また、ピストン状の押上げ部材13は、上記シリンダ部61と貫通孔33を貫通して設けられ、その下方外周部には上記駆動用の雌ねじ部33aに螺合する駆動用の雄ねじ部13bが形成されている。これら互いに螺合された雄ねじ部13bおよび雌ねじ部33aによってねじ機構が構成されている。
【0019】
上記押上げ部材13の下端部には大径のギア14aが固着され、このギア14aに噛合する小径のギア14bを介して駆動源である電動モータ15に連結されている。なお、14はギア14a、14bからなる減速装置であり、昇降手段11は、ベース3に設けられた雌ねじ部33a、押上げ部材13に設けられた雄ねじ部13b、減速装置14、および電動モータ15から構成されている。また、電磁ブレーキ部分の構成など、その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0020】
次に上記のように構成された実施の形態2の動作について説明する。なお、ブレーキ動作については実施の形態1と同様であるので、以下説明を省略する。ジャッキ動作時は電動モータ15を駆動し、ギア14b、ギア14aを介して押上げ部材13に回転力を伝達する。押上げ部材13に伝達された回転力は、駆動用の雄ねじ部13b及び駆動用の雌ねじ部33aにより押上げ力に変換されて押上げ部材13を上昇させ、その先端部13aが制動部材2を介して被制動部であるブレーキリング1に押上げ力を伝達し、図示を省略している回転体をジャッキアップする。なお、図2はジャッキアップしたときの状態を示している。また、この状態から電動モータ15を逆回転させることにより、回転体をジャッキダウンさせることが可能である。
【0021】
上記のように、実施の形態2によれば、電磁ブレーキを備えたベースに、ねじ機構からなる昇降手段を設け、電動モータとギア機構で押上げ部材を回転させることにより該押上げ部材を上下させる電動式のジャッキ装置を組み込み一体化したので、装置がコンパクトになり、別置のジャッキ装置を省略できると共に、下部ブラケット上部のアクセススペースを広く確保できる。さらに、油圧配管や空気配管を用いることなくジャッキアップ装置を構成することができるので、機器のメンテナンス性が向上するという効果も得られる。
【0022】
実施の形態3.
図3は、実施の形態3による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置を示す要部断面図である。図に示すように、この実施の形態3においては、ブレーキ作動子6のシリンダ部61の略上半部にピストン状の押上げ部材16が保持され、略下半部にピストン部材17の上部が保持され、これら押上げ部材16とピストン部材17の間に回り止め手段としての密封油18が封入されている。なお、16aと17aは密封油18をそれぞれ密封するためのOリング、17bは上記ピストン部材17の下部外周部に設けられた駆動用の雄ねじ部であり、ベース3の貫通孔33に設けられた駆動用の雌ねじ部33aに螺合して実施の形態2と全く同様のねじ機構を構成している。
【0023】
なおこの実施の形態3は、実施の形態2におけるジャッキ装置部分の構成中、ピストン状の押上げ部材13(図2)を上下2分割構造とし、その間に回り止め手段としての密封油18を密封したものに相当している。その他の構成は上記実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
【0024】
次に上記のように構成された実施の形態3の動作を説明する。ジャッキ動作時は、電動モータ15を駆動し、ギア14b、ギア14aからなる減速装置14を介して、ピストン部材17に回転力を伝達する。ピストン部材17に伝達された回転力は、駆動用の雌ねじ部33aおよび駆動用の雄ねじ部17bにより押上げ力に変換され、ピストン部材17は回転しながら上昇する。押上げ部材16は回り止め手段としての密封油18の油圧を介してピストン部材17に接しているので、押上げ部材16には押上げ力のみが伝達され、回転力は遮断される。
【0025】
従って押上げ部材16は回転することなく上昇し、その先端部16bが制動部材2のライニングホルダ2aの下面に押付けられ、さらにブレーキライニング2bを介してブレーキリング1に伝達され、図示を省略している回転体をジャッキアップする。なお、その他の動作は実施の形態1などと同様であるので説明を省略する。
【0026】
上記のように、実施の形態3においては、押上げ部材16が回転することなく制動部材2に当接し、図示を省略している回転体を押し上げるため、実施の形態2の効果に加えてライニングホルダ2aの下面の摩擦・摺動摩耗を防止できるという更なる効果が得られる。
【0027】
実施の形態4.
図4は、実施の形態4による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置を示す要部断面図である。図に示すように、この実施の形態4においては、ピストン部材17と押上げ部材16との間に回り止め手段としてのボールベアリングなどのスラストベアリング19が介装されている。その他の構成は、上記実施の形態3と同様であるので説明を省略する。
【0028】
次にジャッキ動作時の動作を中心に説明する。電動モータ15を駆動すると、ギア14b、ギア14aを介してピストン部材17に回転力が伝達される。ピストン部材17に伝達された回転力は、駆動用の雄ねじ部17b及び駆動用の雌ねじ部33aにより押上げ力に変換され、ピストン部材17はベース3に対して回転しつつ上昇していく。押上げ部材16は回り止め手段としてのスラストベアリング19を介してピストン部材17に接しているので、押上げ部材16には押上げ力のみが伝達され、回転力は遮断される。
【0029】
押上げ部材16に伝達された押上げ力は、上記実施の形態3と同様に制動部材2を介してブレーキリング1に伝達され、図示を省略している回転子などの回転体をジャッキアップする。その他の動作は上記実施の形態3と同様である。
【0030】
このように実施の形態4によれば、実施の形態3におけるOリング16a、17a(図3)が不要となるため、Oリングの摺動による摩擦・摩耗を防止できる。また、回り止め手段としてボールベアリングなどのスラストベアリングを用いたことにより、実施の形態1による効果に加えて、押上げ部材16と制動部材2との間の摺動摩耗を防止できるとともに、油の密封構造を省略し漏油に対する信頼性が向上できる効果が得られる。
【0031】
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。図において、ベース3の貫通孔33の軸方向中央部には、該貫通孔33の内径を広げた形の保持部33cが形成されている。また、昇降手段を構成している回転ブッシュからなる回動部材20は円筒状に形成され、上端部に径方向に突設された鍔部20aを有し、この鍔部20aが上記ベース3の保持部33cに収容され、スラストベアリング20bを介してベース3に対して回動自在に保持されている。
【0032】
上記回動部材20は、シリンダ部61の中心軸Aと同軸に設けられており、内部に駆動用の雌ねじ部20cを有し、該雌ねじ部20cが押上げ部材13の下部外周部に設けられた駆動用の雄ねじ部13bに螺合され、これら雌ねじ部20cおよび雄ねじ部13bによってねじ機構が構成されている。また、上記回動部材20の下端部には大径のギア20dが固着され、電動モータ15によって駆動される小径のギア14bと噛合され、これら電動モータ15、ギア14b、およびギア20dによって回動部材20の駆動手段21を構成している。
【0033】
また、上記押上げ部材13に設けられた雄ねじ部13bの上方部分には係止部13cが突設され、ブレーキ作動子6のシリンダ部61下方にはこの係止部13cに係合するスリット状の凹部6aが設けられ、これら互いに係合する係止部13cおよび凹部6aによって、回り止め手段12が構成され、押上げ部材13の回動が規制されている。なお、この実施の形態5における昇降手段11は、上記押上げ部材13の雄ねじ部13b、回動部材20、および電動モータ15などから構成されている。その他の構成は上記実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
【0034】
次に、上記のように構成された実施の形態5の動作について説明する。ジャッキ動作時は、電動モータ15を駆動し、ギア14b、ギア20dを介して回動部材20に回転力を伝達する。回動部材20に伝達された回転力は駆動用の雌ねじ部20c及び駆動用の雄ねじ部13bにより押上げ力に変換され、押上げ部材13を上昇させる。
【0035】
このとき押上げ部材13は、回り止め手段12によってベース3に対する回動を規制されているので、回転せずに上昇し、制動部材2を介してブレーキリング1を押上げて図示を省略している回転体をジャッキアップする。なお、実施の形態2ないし実施の形態4では押上げ部材の上昇に連動してギア14も上昇するが、この実施の形態5では、押上げ部材13のみが上昇し、ギア部20dは回動部材20を含めて上昇しない。なお、ブレーキ装置部分の動作は実施の形態1と同様である。
【0036】
上記のように、実施の形態5によれば、内周部に雌ねじ部20cを設け、ベースに対し回動自在に支承された円筒状の回動部材20を用いることにより、押上げ部材13を回転させることなく、またギア部20dを上下させることなく押上げ部材13のみを上下させることができるジャッキ装置としたことにより、ギア部の摩耗を軽減しギア部の信頼性を向上させるとともに、ギア部を小型化できるという更なる効果が得られる。なお、上記回り止め手段12を構成する凸部13cと凹部6aは、互いに逆にしてもよく、さらに、凹部6aの上下方向の位置は特に限定されるものではなく、例えばベース3の貫通孔33部に設けても差し支えない。
【0037】
実施の形態6.
図6は実施の形態6になる立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。図に示すように、この実施の形態6では回転ブッシュからなる回動部材20の下端部に大径のプーリ20eが取り付けられ、電動モータ15の出力軸に取り付けられた小径のプーリ22と回転ベルト23により連結されている。なお、21は上記プーリ20e、プーリ22、および電動モータ15によって構成された回動部材20の駆動手段である。その他の構成は上記実施の形態5と同様であるので説明を省略する。
【0038】
次に上記のように構成された実施の形態6の動作について説明する。ジャッキ動作時は、電動モータ15を駆動し、プーリ22、回転ベルト23、及びプーリ20eを介して回動部材20に回転力を伝達する。以降およびその他の動作は上記実施の形態5と同様である。
【0039】
上記のように実施の形態6によれば、装置がコンパクトになり、別置のジャッキ装置を省略できると共に、下部ブラケット上部のアクセススペースを広く確保できるほか、実施の形態5における電動モータ15の回転力を回動部材20に伝達する手段として、プーリ機構を用いたことにより、伝達構造を一層安価にできる効果が得られる。なお、上記実施の形態2〜実施の形態4における回転力の伝達機構にプーリ機構を用いても勿論差し支えない。
【0040】
実施の形態7.
図7は、実施の形態7による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。図に示すように、回転ブッシュからなる回動部材20の下端には、例えば永久磁石などから成る電動モータの回転子24が一体的に取り付けられており、この回転子24の周りを電動モータの固定子25が包囲するようにベース3に固定して設けられている。
【0041】
なお、25aは固定子コイルであり、上記回転子24、固定子25、固定子コイル25aで円板形の電動モータ26を構成している。その他の構成は上記実施の形態5と同様であるので説明を省略する。また、この実施の形態7において、昇降手段11は、押上げ部材13に設けられた雄ねじ部13b、回動部材20、および電動モータ26から構成され、さらにこの電動モータ26は、上記回動部材20の駆動手段21を兼ねている。
【0042】
次に動作について説明する。この実施の形態7では、駆動手段21を兼ねる電動モータ26の回転力が回動部材20に直接伝達され、押上げ部材13を昇降させる。以降の動作は実施の形態5と同様である。
【0043】
上記のように、実施の形態7によれば、電動モータ26の回転子24を回動部材20に直結することにより、ギア機構やプーリ機構を省略することができるとともに、設置スペースを一層小さくすることができる効果が得られる。なお、実施の形態2〜実施の形態4における回転力の伝達機構についてこの直接駆動方式を用いることも差し支えない。
【0044】
実施の形態8.
図8は、実施の形態8による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。図に示すように、この実施の形態8においては、押上げ部材13の下端部から軸Aに沿って突設された位置検出棒27a、この位置検出棒27aの所定部に設けられた指示線27b、およびこの指示線27bに対向する固定部に取り付けられ目盛り27cからなる位置検出部材27が設けられている。その他の構成は、上記実施の形態5と同様であるので説明を省略する。
【0045】
次に動作について説明する。ジャッキ動作時に押上げ部材13が上記実施の形態5と同様に上昇、または下降すると、該押上げ部材13の下端部に固定された位置検出棒27aも目盛り27cに沿って上下する。このとき、位置検出棒27aに設けられた指示線27bにより目盛り27cを読むことにより、押上げ部材13の移動量を外部から目視で容易に確認できる
【0046】
上記のようにこの実施の形態8では、ジャッキ動作時に押上げ部材13の移動量を位置検出部材27により、外部から目視で容易に確認できるので、ジャッキアップ時の移動量過大などによる機器の衝突などを防止できるという更なる効果が期待できる。
【0047】
ところで、上記実施の形態2ないし実施の形態8の説明では、押上げ部材13またはピストン部材17の外周部に雄ねじ部13bまたは17bを設け、ベース3あるいは回動部材20に雌ねじ部を設けた場合について説明したが、雄ねじ部と雌ねじ部の関係を逆にしても同様の効果が期待できることはいうまでもない。
【0048】
また、立軸回転装置として水車発電機の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば電動機、発電電動機、フライホイール装置など他の回転装置であってもよい。その他、各実施の形態の構成部材を相互に組み合わせ、あるいは同様の他の手段に置き換えるなど、この発明の精神の範囲内で各種変形や変更ができることは当然である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、制動部材を立軸回転体の被制動部に押圧する電磁ブレーキを備えたベースに、昇降手段と、この昇降手段により上記制動部材を介して立軸回転体を上昇させる押上げ部材を一体的に組み込むようにしたことにより、下部ブラケット上部のアクセススペースを広く確保して組立分解・保守点検などの作業性を改善できるとともに、ブレーキ作動子と押上げ部材とがブレーキ動作時およびジャッキ動作時にそれぞれ個別に動作でき、ブレーキ動作時には、電磁コイルの可動子によりスプリングを介してブレーキ作動子を駆動することによって電磁力の変動に対しても一定の制動力を得ることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。
【図2】 実施の形態2による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。
【図3】 実施の形態3による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。
【図4】 実施の形態4による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。
【図5】 実施の形態5による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。
【図6】 実施の形態6による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。
【図7】 実施の形態7による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。
【図8】 実施の形態8による立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 被制動部(ブレーキリング)、 2 制動部材、 3 ベース、 33 貫通孔、 33a 駆動用の雌ねじ部、 6 ブレーキ作動子、 10 押上げ部材(ピストン)、 11 昇降手段、 12 回り止め手段、 13 押上げ部材、 13b 駆動用の雄ねじ部、 13c 係止部、 15 電動モータ、16 押上げ部材、 17 ピストン部材、 18 回り止め手段(密封油)、 19 回り止め手段(スラストベアリング)、 20 回動部材(回転ブッシュ)、 21 駆動手段、26 電動モータ、 27 位置検出部材。

Claims (8)

  1. 立軸回転体の底部に設けられた被制動部に対向するように配設された制動部材と、この制動部材の下方固定部に配設されたベースと、このベースに設けられた電磁コイルと、上記電磁コイルの付勢によって上記電磁コイルの可動子によりスプリングを介して駆動され上記制動部材を上記被制動部に押圧するブレーキ作動子と、上記ベースに対し上下方向に移動可能に保持され所定時に上記制動部材を介して上記回転体を上昇させる押上げ部材と、この押上げ部材を昇降させる昇降手段とを備え、上記ブレーキ作動子は、上下方向に形成された円筒状のシリンダ部を有してなり、上記押上げ部材は、上記シリンダ部内を貫通して設けられ、上記回転体の制動時には上記ブレーキ作動子のシリンダ部上端部が上記制動部材を押上げ、上記回転体の上昇時には上記押上げ部材の上端部が上記制動部材を介して回転体を上昇させることを特徴とする立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置。
  2. 上記ベースは、上記ブレーキ作動子のシリンダ部と同軸に設けられたシリンダを有し、上記押上げ部材は、このシリンダ内を上下するピストンからなり、かつ上記昇降手段は、上記シリンダとこのシリンダ内部に圧力流体を供給するポンプとを用いてなることを特徴とする請求項に記載の立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置。
  3. 上記昇降手段は、上記ベースにおける上記ブレーキ作動子のシリンダ部下部に配設されたねじ機構からなることを特徴とする請求項に記載の立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置。
  4. 上記ベースは、上記ブレーキ作動子のシリンダ部と同軸に設けられた貫通孔を有し、上記押上げ部材は該貫通孔および上記ブレーキ作動子のシリンダ部を貫通して設けられ、上記昇降手段は、上記ベースの貫通孔内周部に設けられた雌ねじ部、および上記押上げ部材の外周部に形成された上記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部からなるねじ機構と、上記押上げ部材を回動させることにより該押上げ部材を上下方向に駆動させる電動モータとからなることを特徴とする請求項に記載の立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置。
  5. 上記ベースは、上記ブレーキ作動子のシリンダ部と同軸に設けられた貫通孔を有し、上記押上げ部材は、下部が上記ブレーキ作動子のシリンダ部内上部に保持され上部が該シリンダ部から突出し得るように設けられ、上記昇降手段は、上記ベースの貫通孔内周部に設けられた雌ねじ部と、外周部にこの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され上記ベースの貫通孔から上記ブレーキ作動子のシリンダ部内下部に延在し上記押上げ部材の下端部に周り止め手段を介して接するように配設されたピストン部材と、このピストン部材を回動させることにより上記押上げ部材を上下方向に駆動させる電動モータとからなることを特徴とする請求項に記載の立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置。
  6. 上記押上げ部材は、上記ベースに対する回動を阻止するための回り止め手段と、雄ねじ部もしくは雌ねじ部とを有してなり、上記昇降手段は、上記ベースに回動自在に保持され、上記押上げ部材の雄ねじ部もしくは雌ねじ部と互いに螺合して回動することにより該押上げ部材を昇降させ得る雌ねじ部または雄ねじ部を有する回動部材と、この回動部材を回動させる駆動手段とからなることを特徴とする請求項に記載の立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置。
  7. 上記ベースは、上記ブレーキ作動子のシリンダ部と同軸に設けられた貫通孔を有し、上記押上げ部材は、上記ブレーキ作動子のシリンダ部および上記ベースの貫通孔に貫通され、かつ上記ベースの貫通孔に略対向する位置に雄ねじ部が設けられ、上記回動部材は、外周部が上記ベースの貫通孔に回動自在に保持され、内周部に上記押上げ部材の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成されてなることを特徴とする請求項に記載の立軸回転装置のブレーキ・ジャッキ装置。
  8. 上記押上げ部材の下端部に位置検出部材を設けてなることを特徴とする請求項ないし請求項の何れかに記載の回転装置のブレーキ・ジャッキ装置。
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