JP4243756B2 - 給水制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動水栓等の給水装置、特に充電コンデンサを電源として電磁弁を動作させる給水装置の給水及び給水停止を制御する給水制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水流の勢いで翼車を回転させて発電を行う発電機を備え、その発電機で発生した電気エネルギを蓄電手段に蓄積し、これを電源として電磁弁を開閉させて給水及び給水停止を行うようになした給水装置が広く用いられている。
例えば手を差し出すとセンサがこれを検知して、吐水口から自動的に吐水する自動水栓においてこの種の給水装置が備えられており、また便器の使用者をセンサで検知して自動的に洗浄水を放出する便器の洗浄装置においても、この種の給水装置が備えられている。
【0003】
この給水装置における電磁弁等の電源として二次電池(蓄電池)を用いたものが従来公知であるが、この蓄電池の場合、充放電回数に制限があるなどの問題があり、そこで蓄電手段として充電コンデンサを用いることも多く行われている。
【0004】
ところで充電コンデンサを電源として用いた給水装置において、充電コンデンサに蓄積されている電気エネルギが少ない状態で電磁弁を開弁動作させてしまうと、その際のエネルギ消費によって次に電磁弁を閉弁動作させようとしても、エネルギ不足によって電磁弁を閉弁動作させられなくなる場合が生じ得る。
この場合水が出っ放しとなってしまう問題が生ずる。
【0005】
尤も給水装置が水流で発電を行う発電機を備えている場合、給水による発電によって充電コンデンサにエネルギ補給を行うことができるが、何らかの原因によって発電機が故障している場合にはその際のエネルギ補給もできないこととなり、従ってこの種給水装置においては、充電を期待できない場合においても確実に最終的に電磁弁を閉弁動作させられるようにしておくことが求められる。
【0006】
或いは一次電池をバックアップ電池として備えておいたような場合にも充電コンデンサへの充電が可能であるが、この場合にも電池切れを起したような場合には充電コンデンサへの充電が行われず、そのときには電磁弁が閉じることなく開き放しとなってしまうといった場合が生じる。
また一次電池をバックアップ電池として備えておく場合においても電池消耗を抑えて実質的に電池交換を要しないメンテナンスフリー化を図る上で上記のような問題の発生は好ましくない。
【0007】
この問題に対する対策として、下記特許文献1には、充電コンデンサの電圧が電磁弁を1回分だけ開弁動作及び閉弁動作させるのに必要な基準設定電圧に満たないときには、電磁弁の開弁動作を禁止するようになした点が開示されている。
【0008】
このときの基準設定電圧を図7(A)中Vaとし、電磁弁を1回だけ開弁動作させるのに必要なエネルギをSa、電磁弁を1回閉弁動作させるのに必要な基準設定電圧をVb、電磁弁を1回閉弁動作させるのに必要なエネルギをSbとすれば、充電コンデンサの電圧がVa以上のときに開弁動作を許容し、Vaより小のときに開弁動作を禁止するようにしておけば、電磁弁が開弁した後において電磁弁が閉弁動作できなくなってしまうといった不具合を回避することが可能である。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−283326号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら充電コンデンサは使用を続けるうちに経年変化によって劣化を生じ、例えば当初は1ファラッドの容量であったものが劣化によって0.5ファラッドまで低下してしまうといったことが起こり得る。
この場合、エネルギ消費による(電磁弁の動作による)充電コンデンサの電圧低下は、劣化を生じていない当初の電圧低下に対してより急激となる。即ち図7(A)中Pが当初の電圧の低下曲線であったとすると、図7(B)に示しているように劣化後の充電コンデンサの電圧の低下曲線がPで表されるように当初より急激となる。
【0011】
この場合、電磁弁を1回分だけ開弁及び閉弁動作させるのに必要な最小限の電圧として予め設定してある基準設定電圧Vaに基づいて電磁弁を開弁動作させたとき、充電コンデンサの電圧が残る1回分の電磁弁の閉弁動作に必要な基準設定電圧Vbよりも下回ってしまい、その後に電磁弁を閉弁動作させられなくなってしまう。
【0012】
以上の問題は上記自動水栓や便器の洗浄装置における給水装置のみならず、他の給水装置における給水及び給水停止の制御のための給水制御装置においても生じ得る問題である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の給水制御装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、充電コンデンサを電源として電磁弁を動作させる給水装置の給水及び給水停止を制御する給水制御装置であって、前記充電コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段を介して該充電コンデンサの電圧を監視する制御部とを有しており、且つ該制御部は、前記電磁弁の動作による前記充電コンデンサの、予め設定した基準設定電圧からの電圧低下が予定した電圧低下よりも大であるときに、該基準設定電圧を更に、前記電磁弁が1回の開弁及び閉弁動作、1回の閉弁動作、閉弁動作2回と開弁動作1回の何れかの動作ができる高電圧側に再設定するようになしてあることを特徴とする。
【0014】
請求項2のものは、充電コンデンサを電源として電磁弁を動作させる給水装置の給水及び給水停止を制御する給水制御装置であって、前記充電コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段を介して該充電コンデンサの電圧を監視する制御部とを有しており、且つ該制御部は、開弁指令に基づいて前記電磁弁を開弁動作させるに際し、該電磁弁を1回分だけ開弁及び閉弁動作させるに必要な最小限の電圧として設定した基準設定電圧Vaに対して前記充電コンデンサの電圧が該基準設定電圧Va以上であるときに該電磁弁を開弁動作させるとともに、開弁動作中に該充電コンデンサの電圧が残された1回の閉弁動作に必要な最小限の電圧として設定した基準設定電圧Vbを下回る直前になったとき直ちに開弁動作を中止させて閉弁動作させるとともに、前記Vaを、前記電磁弁が1回の開弁及び閉弁動作ができる大きさの、前記Vbを、前記電磁弁が1回の閉弁動作ができる大きさの、更に高電圧側の適正な電圧に再設定するようになしてあることを特徴とする。
【0015】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記給水装置は、水流で発電する発電機で発生した電気エネルギを前記充電コンデンサに充電するものとなしてあることを特徴とする。
【0016】
請求項4のものは、水流で発電する発電機で発生した電気エネルギを充電コンデンサに充電し、該充電コンデンサを電源として電磁弁を動作させる給水装置の給水及び給水停止を制御する給水制御装置であって、前記充電コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段を介して該充電コンデンサの電圧を監視する制御部とを有しており、且つ該制御部は、吐水中に閉弁指令を受けたときに前記充電コンデンサの電圧が閉弁動作2回と開弁動作1回を行うに必要な最小限の電圧として予め設定してある基準設定電圧Vcより小であるときに、該充電コンデンサの電圧が該Vcとなるまで該電磁弁を閉弁させず強制的に開弁状態を保持するようになしてあることを特徴とする。
【0017】
請求項5のものは、請求項2において、前記給水装置は水流で発電する発電機で発生した電気エネルギを充電コンデンサに充電するものとなしてあるとともに、前記制御部は、吐水中に閉弁指令を受けたときに前記充電コンデンサの電圧が閉弁動作2回と開弁動作1回を行うに必要な最小限の電圧として予め設定してある基準設定電圧Vcより小であるときに該充電コンデンサの電圧が該Vcとなるまで該電磁弁を閉弁させず強制的に開弁状態を保持するようになしてあり、且つ前記Va,Vbの再設定を実行したとき該Vcを、前記電磁弁が閉弁動作2回と開弁動作1回を行うことのできる高電圧側に再設定するようになしてあることを特徴とする。
【0018】
請求項6のものは、請求項4,5の何れかにおいて、前記強制的に開弁状態を保持するに際して、表示部に該強制的な開弁状態であることを表示させるようになしてあることを特徴とする。
【0019】
請求項7のものは、請求項6において、前記表示部がLED表示部であることを特徴とする。
【0020】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、電磁弁の動作による充電コンデンサの、予め設定した基準設定電圧からの電圧低下が予定した電圧低下よりも大であるとき、充電コンデンサが劣化して容量が低下したものと判断して、その基準設定電圧を更に高電圧側に再設定するようになしたもので、本発明によれば、充電コンデンサが経年変化により劣化した場合であっても、基準設定電圧を常に適正な電圧に保持することができる。
【0021】
次に請求項2のものは、電磁弁を開弁動作させるに際し、電磁弁を1回分だけ開弁及び閉弁動作させるに必要な最小限の電圧として設定した基準設定電圧Vaに対し、充電コンデンサの電圧が同等以上であるときに電磁弁を開弁動作させ、またその開弁動作中において充電コンデンサの電圧が、残された1回の閉弁動作に必要な最小限の電圧として設定された基準設定電圧Vbを下回る直前になったとき、直ちに開弁動作を中止させて閉弁動作させるようになしたもので、この請求項2によれば、電磁弁の開弁動作後にこれを閉弁動作させられなくなってしまうといった問題を回避することができる。
【0022】
この請求項2ではまた、電磁弁の開弁動作中に閉弁動作に切り替えるようになした場合、Va,Vbを更に高電圧側の適正な電圧に再設定する。
このようにすることで、電磁弁の開弁動作中に閉弁動作に切り替えてしまうといった不自然な動きをさせてしまうのを防止することができ、適正なVa,Vbの下に電磁弁を動作させられるようになる。
【0023】
ここで上記給水装置は、水流で発電する発電機で発生した電気エネルギを充電コンデンサに充電するものとなしておくことができる(請求項3)。
【0024】
次に請求項4のものは、水流で発電し充電コンデンサに充電を行う発電機を備えた給水装置の給水制御装置において、吐水中に閉弁動作を行う際、充電コンデンサの電圧が閉弁動作2回と開弁動作1回を行うに必要な最小限の電圧として予め設定してある基準設定電圧Vcより小であるとき、閉弁指令にも拘らず電磁弁を閉弁させず、充電コンデンサの電圧がVcとなるまで電磁弁を強制的に開弁状態に保持するようになしたものである。
【0025】
この請求項4によれば、電磁弁を閉弁動作させて吐水停止させた後において、更に後1回分の開弁動作及び閉弁動作を行うのに必要なエネルギを充電コンデンサに蓄えることができ、その後において充電コンデンサの充電不足に起因する電磁弁の作動不良を起さないようにできるとともに、吐水を必要以上に長く継続することによって水が多く流されてしまうといった無駄を無くすことができる。
【0026】
次に請求項5は、制御部が上記Va,Vbの再設定を実行したとき、Vcの再設定を併せて行うようになしたもので、このようにすれば、充電コンデンサの劣化による容量低下にも拘らずVcを常に適正な電圧に保持することができる。
【0027】
このように強制的に開弁状態を保持する場合において、表示部に強制的な開弁状態であることを表示させるようになしておくのが望ましい(請求項6)。
このようにしておけば、例えば自動水栓において手を引いたにも拘らず水が止まらないような場合において、それが故障でないことを使用者に知らせ安心させることができる。
【0028】
この場合において、この表示部はLED表示部となしておくことができる(請求項7)。
またこのようにLED表示部となした場合において、これを点滅させるようになしておくことができる。
【0029】
【実施例】
次に本発明を自動水栓の給水制御装置に適用した場合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は手洗器12に設置された自動水栓で、手洗器12から起立する形態で設けられた吐水部14と、これより離隔した位置において壁Wに取り付けられた本体機能部16とを有している。
吐水部14には吐水口18と、その下側において手を検知するセンサ20とが設けられている。
またその上面には手動操作によって吐水口18からの吐水と吐水停止とを行う押ボタンスイッチ22が設けられている。
【0030】
本体機能部16はボックス24を有しており、その内部に、水路上に設けられた電磁弁26及び水路の水流によって翼車を回転させ発電を行う発電機28及びマイコンからなる制御部30その他の電気的素子を搭載した基板32が収容されている。
この本体機能部16と吐水部14とは、給水チューブ34及び信号授受のための信号コード36にて連絡されている。
尚38は止水栓である。
【0031】
図2に、本例の給水制御装置の構成が充電コンデンサ42,発電機28等とともに具体的に示してある。
図2において、40はダイオードブリッジからなる整流回路(全波整流回路)で、発電機28からの交流出力はこの整流回路40で直流に変換された上で充電コンデンサ42に充電される。
上記電磁弁26におけるソレノイド26A,制御部30,センサ20等はこの充電コンデンサ42を電源として動作する。
【0032】
ここで充電コンデンサ42の電圧値は電圧検出器44を介して制御部30に入力され、かかる制御部30において充電コンデンサ42の電圧が監視されるようになっている。
46はトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4を含むHブリッジ回路からなる電磁弁ドライブ回路で、それぞれのトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4のベース端子が制御部30に接続され、各トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4が制御部30にてオン・オフ制御される。
【0033】
而してこの電磁弁ドライブ回路46の場合、トランジスタQ1,Q4のオン動作によって電磁弁26におけるソレノイド26Aに電流が一方向に流れ、またトランジスタQ2,Q3のオン動作によりソレノイド26Aにこれとは逆向きの電流が流れる。
これにより電磁弁26の開弁動作と閉弁動作とが行われる。
【0034】
図4に示しているように、本例では制御部30が、電磁弁26の1回分の開弁動作と閉弁動作とを行うのに必要な最小限の基準設定電圧Vaより充電コンデンサ42の電圧Vが高いときに電磁弁26を開弁動作させる一方、充電コンデンサ42の電圧Vがそれよりも低いときには電磁弁26の開弁動作を禁止するように、かかる電磁弁26を作動制御する。
【0035】
加えて本例では、経年変化等により充電コンデンサ42が劣化してその容量が低下したとき、基準設定電圧Va及び電磁弁26が1回分の閉弁動作を行うのに必要な最小限の基準設定電圧Vbを、それぞれVa,VbよりもΔVa,ΔVbだけ高い電圧(基準設定電圧)Va,Vbに再設定するように制御部30が構成してある。
図3はその際の制御部30の制御内容をフローチャートとして示したものである。
【0036】
図示のように本例では、センサ20や押ボタンスイッチ22等からの開弁指令に基づいて、先ず電磁弁26に開弁動作を行わせる前に充電コンデンサ42の電圧Vをチェックし(調べ)、そして充電コンデンサ42の現在の電圧Vが、設定基準電圧Vaより小であるときにはLED表示部を点滅させるなどの異常表示処理を行うとともに電磁弁26の開弁動作を禁止する(ステップS10,S11)。
一方充電コンデンサ42の電圧Vが設定基準電圧Va以上であるときには、電磁弁26を開弁動作させる(ステップS12)。
【0037】
制御部30は、開弁動作開始後も充電コンデンサ42の電圧Vを監視してその電圧Vが基準設定電圧Vb、即ち電磁弁26の1回分の閉弁動作に必要な最小限の電圧として設定された基準設定電圧Vb以上であるか判定し(ステップS14)、電圧VがVbより小であるときには開弁動作を直ちに停止して電磁弁26を閉弁動作させる(ステップS17)。
その際Vaの再設定処理とVbの再設定処理、更にはVcの再設定処理を併せて行う(ステップS18)。
ここでVcは、電磁弁26を閉弁動作させ、更にその後において電磁弁26の開弁動作及び閉弁動作を1回分行うに必要な最小限の電圧として設定された電圧である。
【0038】
Va,Vbの再設定処理が必要となったときには、充電コンデンサ42が劣化したものとしてこのVcの再設定処理も併せて行うのである。
尚ステップS14,S17,S18を実行するに際し、これと併せてLED表示部を点滅させるなどして、使用者に表示するようになすこともできる。
【0039】
これらVa,Vb,Vcの再設定は以下の式(1)に基づいて行うことができる。
【数1】
Figure 0004243756
但し
E:最初のコンデンサ電圧
V:電磁弁通電t時間後のコンデンサ電圧
t:通電時間
C:コンデンサ容量
R:電磁弁抵抗
【0040】
この式(1)において、電磁弁26を開く前の電圧Vと開いた後の電圧V及びコイルの抵抗R、更に通電時間tは分っているので、この式(1)から充電コンデンサ42の容量Cの値を知ることができる。即ち充電コンデンサ42がどれだけ劣化したかを知ることができる。
これに基づいて適正なVa,Vb,Vcを再設定することができる。
【0041】
一方電磁弁26の開弁動作によって充電コンデンサ42の電圧VがVbまで低下していないときには、電磁弁26はそのまま開弁終了に至り(ステップS16)、吐水を続行する。
そしてその後センサ20が手を検知しなくなったとき、或いは押ボタンスイッチ22が再び操作されることによって閉弁指令が発せられたとき、制御部30は電磁弁26の閉弁のためのステップを実行する。
【0042】
このとき、先ず充電コンデンサ42の電圧VがVc以上であるか否か判定し(ステップS26)、その結果VがVc以上でないとき、即ち充電コンデンサ42の電圧Vが閉弁動作2回と開弁動作1回を行うに必要な最小限の電圧に達していないときには、電磁弁26を閉弁動作させることなくそのまま吐水を強制的に継続する(電磁弁強制開)。
またこのとき、自動水栓10が故障しているのでないことを使用者に表示するため、LED表示部を点滅させるなどして現在電磁弁が強制開中であることを表示する(ステップS28)。
そして電磁弁26を強制開弁とすることによって、即ち吐水を続行することによって充電コンデンサ42の電圧VがVc以上となったところで、そこで初めて電磁弁26を閉弁動作させる。
【0043】
以上のように本例によれば、本来電磁弁26の開弁動作を禁止すべきであるのにも拘らず電磁弁26を開弁動作させてしまった場合においても、電磁弁を閉弁動作させるのに必要な最小の電圧Vbまで充電コンデンサ42の電圧が低下したとき、開弁動作を中止して直ちに電磁弁26を閉弁動作させるようにしているため、充電コンデンサ42の電圧が不足して電磁弁26を閉弁動作させることができず、電磁弁26がそのまま開弁状態のままとなってしまって、水が出っ放しになるといった不都合を防ぐことができる。
【0044】
また開弁動作中に充電コンデンサ42の電圧Vの低下によって電磁弁26を閉弁動作させたときにはVa,Vb,Vcを高電圧側に再設定するため、その後においては常にVa,Vb,Vcを適正な基準設定電圧に保持することができ、充電コンデンサ42の電圧不足により電磁弁26が作動不良を起してしまうといった問題を解決することができる。
【0045】
また本例では吐水中に電磁弁26を閉弁動作させる際に、充電コンデンサ42の電圧VがVcよりも低いことによって、電磁弁26を強制開弁状態に保ち、吐水継続により充電コンデンサ42の電圧Vを高め、そしてその電圧Vが閉弁動作2回と開弁動作1回を行うに必要な最小限の基準設定電圧Vcに達したところで吐水停止するようにしているため、強制開弁によって水が無駄に多く流されてしまうといったことを防止できる。
【0046】
またそのような強制開弁を実行する際には、LED表示部において使用者にこれを表示するため、使用者に対し安心感を与えることができる。
【0047】
尚、図5に示しているようにこの種自動水栓においては通常一次電池50をバックアップ電池として備えておく。
但しこの場合においても一次電池50の電池切れが生じることがあり、或いは電池ボックスが悪戯その他によって空となってしまう状態も生じ得る。
【0048】
従ってこのような一次電池50をバックアップ電池として備えておいた場合においても上記効果を奏することができる。
また一次電池50が電池切れを起していない場合であっても、上記のように給水制御装置を構成することで一次電池50の電池消耗を実質的に無くすことが可能であり、メンテナンスフリー化を実現することが可能となる。
尚図5において、52は逆流防止用のダイオードである。
【0049】
図6は、第一の充電コンデンサ42-1と第二の充電コンデンサ42-2とを設け、そして第一の充電コンデンサ42-1の電圧を昇圧回路48で昇圧して第二の充電コンデンサ42-2に蓄え、この第二の充電コンデンサ42-2を直接的な電源として電磁弁26等を動作させるようにした例である。
ここで第一の充電コンデンサ42-1は、発電機28で発生した電気エネルギをここに蓄え、これを第二の充電コンデンサ42-2に対し補給する働きをなす。
【0050】
このようにした場合、例えば電圧3V程度の一次電池50をバックアップ電池として用いながら、電磁弁26を例えばこれよりも高い電圧5V程度で動作させることが可能となり、バックアップ用の一次電池50としてコストの安いものを用いることが可能となる。
この図6の例の場合、上記Vcの設定を図6中左側の第一の充電コンデンサ42-1において行い、またVa,Vbの設定を右側の第二の充電コンデンサ42-2において行うようになすのが好都合である。
【0051】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象の一例としての自動水栓を手洗器への取付状態で示す図である。
【図2】本発明の一実施例の給水制御装置の電気回路構成を示す図である。
【図3】同実施例の給水制御装置における制御の実行内容を示すフローチャートである。
【図4】図2の充電コンデンサの電圧低下の様子を示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す図である。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図7】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 自動水栓
26 電磁弁
28 発電機
30 制御部
44 電圧検出器(電圧検出手段)

Claims (7)

  1. 充電コンデンサを電源として電磁弁を動作させる給水装置の給水及び給水停止を制御する給水制御装置であって、
    前記充電コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段を介して該充電コンデンサの電圧を監視する制御部とを有しており、且つ該制御部は、前記電磁弁の動作による前記充電コンデンサの、予め設定した基準設定電圧からの電圧低下が予定した電圧低下よりも大であるときに、該基準設定電圧を更に、前記電磁弁が1回の開弁及び閉弁動作、1回の閉弁動作、閉弁動作2回と開弁動作1回の何れかの動作ができる高電圧側に再設定するようになしてあることを特徴とする給水制御装置。
  2. 充電コンデンサを電源として電磁弁を動作させる給水装置の給水及び給水停止を制御する給水制御装置であって、
    前記充電コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段を介して該充電コンデンサの電圧を監視する制御部とを有しており、且つ該制御部は、開弁指令に基づいて前記電磁弁を開弁動作させるに際し、該電磁弁を1回分だけ開弁及び閉弁動作させるに必要な最小限の電圧として設定した基準設定電圧Vaに対して前記充電コンデンサの電圧が該基準設定電圧Va以上であるときに該電磁弁を開弁動作させるとともに、開弁動作中に該充電コンデンサの電圧が残された1回の閉弁動作に必要な最小限の電圧として設定した基準設定電圧Vbを下回る直前になったとき直ちに開弁動作を中止させて閉弁動作させるとともに、前記Vaを、前記電磁弁が1回の開弁及び閉弁動作ができる大きさの、前記Vbを、前記電磁弁が1回の閉弁動作ができる大きさの、更に高電圧側の適正な電圧に再設定するようになしてあることを特徴とする給水制御装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記給水装置は、水流で発電する発電機で発生した電気エネルギを前記充電コンデンサに充電するものとなしてあることを特徴とする給水制御装置。
  4. 水流で発電する発電機で発生した電気エネルギを充電コンデンサに充電し、該充電コンデンサを電源として電磁弁を動作させる給水装置の給水及び給水停止を制御する給水制御装置であって、
    前記充電コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段を介して該充電コンデンサの電圧を監視する制御部とを有しており、且つ該制御部は、吐水中に閉弁指令を受けたときに前記充電コンデンサの電圧が閉弁動作2回と開弁動作1回を行うに必要な最小限の電圧として予め設定してある基準設定電圧Vcより小であるときに、該充電コンデンサの電圧が該Vcとなるまで該電磁弁を閉弁させず強制的に開弁状態を保持するようになしてあることを特徴とする給水制御装置。
  5. 請求項2において、前記給水装置は水流で発電する発電機で発生した電気エネルギを充電コンデンサに充電するものとなしてあるとともに、前記制御部は、吐水中に閉弁指令を受けたときに前記充電コンデンサの電圧が閉弁動作2回と開弁動作1回を行うに必要な最小限の電圧として予め設定してある基準設定電圧Vcより小であるときに該充電コンデンサの電圧が該Vcとなるまで該電磁弁を閉弁させず強制的に開弁状態を保持するようになしてあり、且つ前記Va,Vbの再設定を実行したとき該Vcを、前記電磁弁が閉弁動作2回と開弁動作1回を行うことのできる高電圧側に再設定するようになしてあることを特徴とする給水制御装置。
  6. 請求項4,5の何れかにおいて、前記強制的に開弁状態を保持するに際して、表示部に該強制的な開弁状態であることを表示させるようになしてあることを特徴とする給水制御装置。
  7. 請求項6において、前記表示部がLED表示部であることを特徴とする給水制御装置。
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