JP4243709B2 - 自家用発電設備の単独運転検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電力需要家に設備された自家用発電設備の単独運転検出装置、特に負荷変動方式の単独運転検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電力を大量に消費する需要家においては、所内の電力消費を節約し、また非常停電等の発生時に所内に電力を供給するために自家用発電機を設置し、電力会社から一定の電力の供給を受けながら、自家用発電機で発生した安価な電力を所内の自家用負荷に供給する自家用発電設備が盛んに設置されつつある。
この自家用発電設備と、電力会社の電力供給側系統は、「系統連携技術用件ガイドライン」に沿って安全を維持するための必要な対策が設けられ、自家用発電設備内や電力供給側等の故障発生時には各種の保護装置により負荷側の機器類の損失を防止し、早急な故障回復に務めている。
【0003】
しかし、近年、電力供給側において、新エネルギー等分散型電源から余剰電力を積極的に購入するように法規が改正され、自家用発電設備においても一定の条件のもとで電力供給側への連系に応じて余剰電力の販売が可能となり、逆潮流防止装置を装備する必要がなくなりつつある。
しかしながら、自家用発電機の余剰電力を電力供給側に供給できるように逆潮流が許容された設備において、電力供給側が不健全状態にあるか否か、即ち電力会社の発電所側の遮断器が開路されているか、或いは配電線が断線しているか否かを自家用発電設備側で検出することができず、配電線の故障等により電力供給側の各遮断器が開路した状態で自家用発電設備側の連系遮断器が閉路して自家用発電設備が単独運転すると、電力供給側の故障した配電線に自家用発電機の電圧が印加された配電線の保守点検、復旧作業等が危険となるという問題があった。そこで、電力供給側が不健全状態で自家用発電設備側の連系遮断器を正確に開路して各種事故の発生を防止できるようにするために、電力供給側に連系された自家用発電設備側から電力供給側が不健全状態で自家用発電設備が単独運転していることを容易に検出できる装置が必要とされる。
【0004】
図13は例えば、特開平7−336893号公報に開示された従来の負荷変動方式の単独運転防止装置の構成を示した図である。
図13において、電力系統は電流I1、自家用発電機である分散電源は電流I2の分担で負荷電流Iを供給している。
単独運転防止装置は負荷変動を生じさせる装置と制御装置とから構成される。制御装置は一定の周期毎に負荷変動を生じさせる装置に信号を出して変動負荷電流をiを流す。
CT1でI2−iA、CT2でI2+iBを制御装置は検出する。I2−iAおよびI2+iBからiAとiBを分別して測定し、分担電流比K=iA/(iA+iB)を計算する。このKが一定の値以下であれば、電力系統が停電であるとみなし、遮断器を解放して分散電源を電力系統から解列する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の自家用発電設備の単独運転検出装置では、I2−iA、I2+iBの波形からiA、iBを測定する場合、I2がiA、iBに比べて大きくなると、iA、iBをI2から分別して測定することが難しくなるのでI2の大きさに比例してiを大きくする必要がある。
このため、負荷変動を生じさせる装置が大型になり、この装置で消費する電力も大きくなる。この問題を避けるためにiの大きさを一定の値に固定しようとすればI2が大きくなればなる程iA、iBを正確に測定することが困難となり、誤動作を生じさせる危険性が高くなる。
さらに、高調波電流が含まれている場合に、iA、iBの測定に悪影響を与える等の問題点があった。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、電力供給側に連系された自家用発電設備側から電力供給側が不健全状態で自家用発電設備が単独運転していることが容易に検出できる自家用発電設備の単独運転検出装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る自家用発電設備の単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした少なくとも2つ以上の分線と、隣接する分線相互における一方の分線に接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、隣接する分線相互における他方の分線に接続されたn+1個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、上記一方の分線において各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上記他方の分線において各スイッチの接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上記一方の分線における各電流検出器の両端と上記他方の分線における各電流検出器の両端とを自家用発電機側より順次交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続されたn個の電流計とを備えて構成されている。
【0008】
本発明の請求項2に係る自家用発電設備の単独運転検出装置は、上記一方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器と、上記他方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器と、該一方の分線における電流検出器の両端と該他方の分線における各電流検出器の両端とを交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続された電流計とを備えてなるものである。
【0009】
本発明の請求項3に係る自家用発電設備の単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2本以上のN本の分線と、N本の分線に対して1本目からN本目まで順次1個からn個まで個数を増やして設けられ、1個以上のものは各分線に間隔を置いて接続されて総数S=n(n+1)/2個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点の間に流れる電流を検出する電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器とで互いに近いもの同士の両端を交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続された電流計とを備えて構成されている。
【0010】
本発明の請求項4に係る自家用発電設備の単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした少なくとも2つ以上の分線と、隣接する分線相互における一方の分線に間隔を置いて接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、隣接する分線相互における他方の分線に間隔を置いて接続されたn+1個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、上記一方の分線において各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上記他方の分線において各スイッチの接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、各電流検出器の両端に接続された電流計と、各電流検出器の両端に接続された電流計からそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する単独運転判定手段とを備えて構成されている。
【0011】
本発明の請求項5に係る自家用発電設備の単独運転検出装置は、上記単独運転判定手段が上記一方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器の両端に接続された電流計と、上記他方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器の両端に接続された電流計とからそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定するようにしている。
【0012】
本発明の請求項6に係る自家用発電設備の単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2本以上のN本の分線と、N本の分線に対して1本目からN本目まで順次1個からn個まで個数を増やして設けられ、1個以上のものは各分線に間隔を置いて接続されて総数S=n(n+1)/2個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点の間に流れる電流を検出する電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器の両端に接続された電流計と、隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器の両端に接続された電流計と、これらの各電流検出器の両端に接続された電流計とからそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する単独運転判定手段とを備えて構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
図において、1は電力を供給する系統電力会社、2は系統電力会社1から配電線3を介して電力が供給される自家用発電設備、4は系統電力会社1と配電線3との間に設けられた遮断器である。配電線3には複数の一般負荷5が接続されている。これらの一般負荷5は内部に遮断器や断路器等が接続されて地絡事故等が発生したときに各負荷を配電線3より分離して危険を防止する。
6は配電線3の分岐点Pと自家用発電設備2の自家用発電機7とを接続する分岐線である。この分岐線6はその途中に枝別れした2つの分線6a、6bを有している。8は分岐線6の分岐点P側に接続された自家用連系遮断器、9は自家用発電機7に分岐線6を介して接続された自家用負荷である。
【0014】
11は一方の分線6aに第1のスイッチ12を介して接続された第1の検出用インピーダンス負荷、13は他方の分線6bの自家用発電機7側に第2のスイッチ14を介して接続された第2の検出用インピーダンス負荷、15は他方の分線6bの系統電力会社1側に第3のスイッチ16を介して接続された第3の検出用インピーダンス負荷である。第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15は抵抗、コンデンサ或いはコイル又はこれらの種々の組み合わせで構成されている。
17は一方の分線6aにおいて第1のスイッチ12の接続点より自家用発電機7側に流れる電流を検出する第1の電流検出器、18は他方の分線6bにおいて第2のスイッチ14の接続点と第3のスイッチ16の接続点との間に流れる電流を検出する第2の電流検出器である。第1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両端とは交差接続されている。19は第1の電流検出器17の両端に接続された電流計である。
【0015】
まず、本発明の実施の形態1の自家用発電設備の単独運転検出装置の動作について説明する。
例えば、自家用発電設備2内の自家用負荷9が必要とする電力は自家用発電機7が供給する。そして、自家用負荷9の電力が自家用発電機7の出力以上に必要となったら、不足する電力が系統電力会社1から自家用連系遮断器8を経由して自家用負荷9へ供給される。これを潮流状態という。
また、自家用負荷9の負荷容量が減少して自家用発電機7の出力に余剰電力が発生したら、この余剰電力は自家用発電機7から自動的に自家用連系遮断器8より電力供給側である系統電力会社1へ逆潮させて余剰電力を系統電力会社1へ供給するものである。これを逆潮流状態という。
【0016】
このような自家用発電設備2が系統電力会社1側と連系されて健全な潮流状態と逆潮流状態の場合(以下、「自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合」という。)以外に自家用発電設備2が系統電力会社1側と連系中に不健全な逆潮流状態で自家用発電設備2が単独運転している場合(以下、「自家用発電設備2の単独運転の場合」という。)がある。
ここで、自家用発電設備2の単独運転の場合が生じるのは系統電力会社1側に故障が発生して連系遮断器4が開路されたり、或いは配電線3が断線したりすることによる。
【0017】
まず、図1に示す自家用発電設備2における分岐線6と分線6a、6bに流れる電流について検討する。
自家用発電設備2の単独運転の場合で、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオフで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入しないときには、自家用発電機7から分岐線6に2Iという電流が流れたとすると、2つの分線6a、6bに流れる電流は同じであるから、分線6aに設けられた第1の電流検出器17が検出する電流Iと分線6bに設けられた第2の電流検出器18が検出する電流Iは同じであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流であるゼロが表示される。
【0018】
また、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入したときには、自家用発電機7から分岐線6に2I+3igという電流が流れたとすると、分線6aに設けられた第1の電流検出器17が検出する電流はI+igであり、分線6bに設けられた第2の電流検出器18が検出する電流もI+igで同じであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流であるゼロが表示される。
ここで、igは自家用発電機7から第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15にそれぞれ流れる電流である。
【0019】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で、逆潮流状態のときに、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオフで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入しないときには、自家用発電機7から分岐線6に2Iという電流が流れたとすると、2つの分線6a、6bにそれぞれ流れる電流は同じであるから、分線6aに設けられた第1の電流検出器17が検出する電流Iと分線6bに設けられた第2の電流検出器18が検出する電流Iは同じであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流であるゼロが表示される。
また、潮流状態のときに、第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入しない第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオフのときには、系統電力会社1から分岐線6に2Iという電流が流れ、逆潮流状態のときと電流の流れる方向が違うだけであるから、結局同じことがいえ、第1の電流検出器17に設けられた電流計19にはゼロが表示される。
【0020】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入するときには、自家用発電機7から分岐点Qの分岐線6に2I+3igという電流が流れ、第1の検出用インピーダンス負荷11が設けられた分線6aにはI+igという電流が流れ、第2及び第3の検出用インピーダンス負荷13、15が設けられた分線6bにはI+2igという電流が流れ、また分岐点P側の分岐線6に2I−3ikという電流が流れ、第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、分線6aに設けられた第1の電流検出器17が検出する電流AはI+igであり、分線6bに設けられた第2の電流検出器18が検出する電流BはI+ig−ikであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A−Bを求めることができ、その差分は次式で表される。
A−B=(I+ig)−(I+ig−ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流であるikが表示される。
ここで、ikは系統電力会社1側から第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15にそれぞれ流れる電流である。
【0021】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入するときには、系統電力会社1から分岐点P側の分岐線6に2I+3ikという電流が流れ、第1の検出用インピーダンス負荷11が設けられた分線6aにはI+ikという電流が流れ、
第2及び第3の検出用インピーダンス負荷13、15が設けられた分線6bにはI+2ikという電流が流れ、また自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に2I−3igという電流が流れ、第1の検出用インピーダンス負荷11が設けられた分線6aにはI−igという電流が流れ、第2及び第3の検出用インピーダンス負荷13、15が設けられた分線6bにはI−2igという電流が流れ、第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、分線6aに設けられた第1の電流検出器17が検出する電流AはI−igであり、分線6bに設けられた第2の電流検出器18が検出する電流BはI−ig+ikであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A−Bを求めることができ、その差分は次式で表される。
A−B=(I−ig)−(I−ig+ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流である−ikが表示される。
従って、分線6aに設けられた第1の電流検出器17と分線6bに設けられた第2の電流検出器18とが交差接続され、その第1の電流検出器17に設けられた電流計19の表示を見ることにより、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合と、自家用発電設備2の単独運転の場合とを判定することができる。
【0022】
即ち、第1〜第3のスイッチ12、14、16をスイッチオンして第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入した場合に電流計19の表示がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができ、電流計19の表示がゼロでないikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計19の表示がゼロでない−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、上述した電流計19が表示するik(−ik)はig(−ig)に比べて大きく、一般に両者の比率はik:ig=9〜9.5:1〜0.5である。
従って、電流計19がik(−ik)を表示することにより、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流(潮流)の状態と明確に判定することができる。
【0023】
なお、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなり、配電線3のインピーダンスが大きくなると、ikが小さくなるが、電流計19の表示がゼロとik(−ik)とを比較して判定するので、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を与えることはない。
なお、第1〜第3のスイッチ12、14、16をスイッチオフして第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入しないときは、自家用発電設備2の単独運転の場合と自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合のいずれの場合も電流計19の表示はゼロである。
また、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定する電流計19の表示がゼロとするのは、2つの分線6a、6bが長さ、太さ等を含め、条件が全く同じであることを前提とするものであり、条件が少しでも違えば電流計19にいくらかの電流が流れるので、実際上はこの電流分をオフセットとして考慮して判定している。
【0024】
このように自家用発電設備2の単独運転の場合と判定した場合は、直ちに自家用発電設備2を系統電力会社側から分離させ、自家用発電設備2側の機器類の損傷、或いは系統電力会社1側の配電線3の保守点検時の事故等の各種の事故の発生を防止することができる。
これによって、自家用発電機7は連続運転しながら設備内の自家用負荷9に電力を供給でき、故障により遮断器4やその他の各遮断器が開路されて無負荷状態の電線路3に自家用発電機7等により電力が送電されることなく、安全に故障点検、復旧作業ができる。
また、配電線3の故障復旧後に直ちに系統電力会社1側の遮断器4を閉路しても、連系遮断器8が開路されていれば自家用発電設備2側の機器類が損傷することなく、自家用発電機7は電圧、周波数、位相等を同期検定器等で系統電力会社1側と正確に同期させた後で連系遮断器8を閉路し、連系させながら自家用発電設備2を系統電力会社1側と系統連系させて通常状態に復帰させることができるものである。
【0025】
実施の形態2.
図2は本発明の実施の形態2に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
図において、本発明の実施の形態1と同様の構成は同一符号を付して重複した構成を省略する。
21、23は一方の分線6aに間隔を置いて2つ接続された第1と第2の検出用インピーダンス負荷、22、24は一方の分線6aと第1と第2の検出用インピーダンス負荷21、23との間にそれぞれ設けられた第1と第2のスイッチ、25、27、29は他方の分線6bに間隔を置いて3つ接続された第3と第4と第5の検出用インピーダンス負荷、26、28、30は他方の分線6bと第3と第4と第5の検出用インピーダンス負荷25、27、29との間にそれぞれ設けられた第3と第4と第5のスイッチである。第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29は抵抗、コンデンサ或いはコイル又はこれらの種々の組み合わせで構成されている。
【0026】
31は一方の分線6aにおいて第1のスイッチ22の接続点より自家用発電機7側に流れる電流を検出する第1の電流検出器、32は他方の分線6bにおいて第3のスイッチ26の接続点と第4のスイッチ28の接続点との間に流れる電流を検出する第2の電流検出器である。第1の電流検出器31の両端と第2の電流検出器32の両端とは交差接続されている。33は第1の電流検出器31の両端に接続された電流計である。
34は一方の分線6aにおいて第2のスイッチ24の接続点より自家用発電機7側に流れる電流を検出する第3の電流検出器、35は他方の分線6bにおいて第4のスイッチ28の接続点と第5のスイッチ30の接続点との間に流れる電流を検出する第4の電流検出器である。第3の電流検出器34の両端と第4の電流検出器35の両端とは交差接続されている。36は第3の電流検出器34の両端に接続された電流計である。
【0027】
37は一方の分線6aにおいて第2のスイッチ24の接続点より系統電力会社1側に流れる電流を検出する第5の電流検出器、38は他方の分線6bにおいて第5のスイッチ30の接続点より系統電力会社1側に流れる電流を検出する第6の電流検出器である。第5の電流検出器37の両端と第6の電流検出器38の両端とは交差接続されている。39は第5の電流検出器37の両端に接続された電流計である。
【0028】
次に、本発明の実施の形態2の自家用発電設備の単独運転検出装置の動作について説明する。
第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオフで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入しないときには、自家用発電設備2の単独運転の場合と自家用発電設備2が系統電力会社1と連系して逆潮流状態の場合に自家用発電機7から分岐線6に2Iという電流が流れ、また自家用発電設備2が系統電力会社1と連系して潮流状態の場合に系統電力会社1から分岐線6に2Iという電流が流れ、いずれの場合も2つの分線6a、6bに流れる電流は同じであるから、分線6aに設けられた第1の電流検出器31が検出する電流Iと分線6bに設けられた第2の電流検出器32が検出する電流Iは同じである。
また、分線6aに設けられた第3の電流検出器34が検出する電流Iと分線6bに設けられた第4の電流検出器35が検出する電流Iは同じであり、さらに並行線6aに設けられた第5の電流検出器37が検出する電流Iと分線6bに設けられた第6の電流検出器38が検出する電流Iは同じである。
【0029】
そして、第1及び第2の電流検出器31と32は両端が交差接続され、また第3及び第4の電流検出器34と35は両端が交差接続され、さらに第5及び第6の電流検出器37と38は両端が交差接続されているため、それぞれの両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の電流検出器31に設けられた電流計33と第3の電流検出器34に設けられた電流計36と第5の電流検出器37に設けられた電流計39とには差分の電流であるゼロが表示される。
即ち、自家用発電設備2の単独運転の場合と自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合のいずれの場合も第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオフで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入しないときには、各電流計33、36、39の表示はいずれもゼロである。
【0030】
次に、自家用発電設備2の単独運転の場合で、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオンで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入したときには、自家用発電機7から分岐線6に2I+5igという電流が流れたとすると、分線6aに設けられた第1の電流検出器31が検出する電流はI+2igであり、分線6bに設けられた第2の電流検出器32が検出する電流もI+2igで同じであり、これら第1及び第2の電流検出器31と32は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の電流検出器31に設けられた電流計33には差分の電流であるゼロが表示される。
【0031】
また、分線6aに設けられた第3の電流検出器34が検出する電流はI+igであり、分線6bに設けられた第4の電流検出器35が検出する電流もI+igで同じであり、これら第3及び第4の電流検出器34と35は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第3の電流検出器34に設けられた電流計36には差分の電流であるゼロが表示される。
さらに、分線6aに設けられた第5の電流検出器37が検出する電流はIであり、分線6bに設けられた第6の電流検出器38が検出する電流もIで同じであり、これら第5及び第6の電流検出器37と38は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第5の電流検出器37に設けられた電流計39には差分の電流であるゼロが表示される。
【0032】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオンで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入するときには、自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に2I+5igという電流が流れ、また分岐点P側の分岐線6に2I−5ikという電流が流れ、第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、第1の電流検出器31が検出する電流A1はI+2igであり、第2の電流検出器32が検出する電流B1はI+2ig−ikであり、これら第1及び第2の電流検出器31と32は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A1−B1を求めることができ、その差分は次式で表される。
A1−B1=(I+2ig)−(I+2ig−ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第1の電流検出器31に設けられた電流計33には差分の電流であるikが表示される。
【0033】
また、第3の電流検出器34が検出する電流A2はI+ig−ikであり、第4の電流検出器35検出する電流B2はI+ig−2ikであり、これら第3及び第4の電流検出器34と35は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A2−B2を求めることができ、その差分は次式で表される。
A2−B2=(I+ig−ik)−(I+ig−2ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第3の電流検出器34に設けられた電流計33には差分の電流であるikが表示される。
さらに、第5の電流検出器37が検出する電流A3はI−2ikであり、第6の電流検出器38検出する電流B3はI−3ikであり、これら第5及び第6の電流検出器37と38は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A3−B3を求めることができ、その差分は次式で表される。
A3−B3=(I−2ik)−(I−3ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第5の電流検出器37に設けられた電流計39には差分の電流であるikが表示される。
【0034】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオンで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入するときには、系統電力会社1から分岐点P側の分岐線6に2I+5ikという電流が流れ、また自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に2I−5igという電流が流れ、第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、第1の電流検出器31が検出する電流A1はI−2igであり、第2の電流検出器32が検出する電流B1はI−2ig+ikであり、これら第1及び第2の電流検出器31と32は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A1−B1を求めることができ、その差分は次式で表される。
A1−B1=(I−2ig)−(I−2ig+ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第1の電流検出器31に設けられた電流計33には差分の電流である−ikが表示される。
【0035】
また、第3の電流検出器34が検出する電流A2はI−ig+ikであり、第4の電流検出器35が検出する電流B2はI−ig+2ikであり、これら第3及び第4の電流検出器34と35は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A2−B2を求めることができ、その差分は次式で表される。
A2−B2=(I−ig+ik)−(I−ig+2ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第3の電流検出器34に設けられた電流計36には差分の電流である−ikが表示される。
さらに、第5の電流検出器37が検出する電流A3はI+2ikであり、第6の電流検出器38が検出する電流B3はI+3ikであり、これら第5及び第6の電流検出器37と38は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A3−B3を求めることができ、その差分は次式で表される。
A3−B3=(I+2ik)−(I+3ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第5の電流検出器37に設けられた電流計39には差分の電流である−ikが表示される。
【0036】
従って、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30をスイッチオンして第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入した場合に各電流計33、36、39の表示がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができ、電流計33、36、39の表示がゼロでないikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計33、36、39の表示がゼロでない−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流(潮流)の状態と明確に判定することができ、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を与えることはないことは実施の形態1と同様である。
【0037】
実施の形態3.
図3は本発明の実施の形態3に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態3は本発明の実施の形態2の変型例ともいうべきもので、図において、本発明の実施の形態1と同様の構成は同一符号を付して重複した構成を省略する。
41、43、45は一方の分線6aに間隔を置いて3つ接続された第1と第2と第3の検出用インピーダンス負荷、42、44、46は一方の分線6aと第1と第2と第3の検出用インピーダンス負荷41、43、45との間にそれぞれ設けられた第1と第2と第3のスイッチ、47、49、51、53は他方の分線6bに間隔を置いて4つ接続された第4と第5と第6と第7の検出用インピーダンス負荷、48、50、52、54は他方の分線6bと第4と第5と第6と第7の検出用インピーダンス負荷47、49、51、53との間にそれぞれ設けられた第4と第5と第6、第7のスイッチである。第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53は抵抗、コンデンサ或いはコイル又はこれらの種々の組み合わせで構成されている。
【0038】
55は一方の分線6aにおいて第1のスイッチ42の接続点より自家用発電機7側に流れる電流を検出する第1の電流検出器、56は他方の分線6bにおいて第4のスイッチ48の接続点と第5のスイッチ50の接続点との間に流れる電流を検出する第2の電流検出器である。第1の電流検出器55の両端と第2の電流検出器56の両端とは交差接続されている。57は第1の電流検出器55の両端に接続された電流計である。
58は一方の分線6aにおいて第1のスイッチ42の接続点と第2のスイッチ44の接続点との間に流れる電流を検出する第3の電流検出器、59は他方の分線6bにおいて第5のスイッチ50の接続点と第6のスイッチ52の接続点との間に流れる電流を検出する第4の電流検出器である。第3の電流検出器58の両端と第4の電流検出器59の両端とは交差接続されている。60は第3の電流検出器58の両端に接続された電流計である。
【0039】
61は一方の分線6aにおいて第2のスイッチ44の接続点と第3のスイッチ46の接続点との間に流れる電流を検出する第5の電流検出器、62は他方の分線6bにおいて第6のスイッチ52の接続点と第7のスイッチ54の接続点との間に流れる電流を検出する第6の電流検出器である。第5の電流検出器61の両端と第6の電流検出器62の両端とは交差接続されている。63は第5の電流検出器61の両端に接続された電流計である。
64は一方の分線6aにおいて第3のスイッチ46の接続点より系統電力会社1側に流れる電流を検出する第7の電流検出器、65は他方の分線6bにおいて第7のスイッチ54の接続点より系統電力会社1側に流れる電流を検出する第8の電流検出器である。第7の電流検出器64の両端と第8の電流検出器65の両端とは交差接続されている。66は第7の電流検出器64の両端に接続された電流計である。
【0040】
次に、本発明の実施の形態3の自家用発電設備の単独運転検出装置の動作について説明する。
第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54がスイッチオフで第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入しないときには、自家用発電設備2の単独運転の場合と自家用発電設備2が系統電力会社1と連系して逆潮流状態の場合に自家用発電機7から分岐線6に2Iという電流が流れ、また自家用発電設備2が系統電力会社1と連系して潮流状態の場合に系統電力会社1から分岐線6に2Iという電流が流れ、いずれの場合も2つの分線6a、6bに流れる電流は同じであるから、分線6aに設けられた第1の電流検出器55が検出する電流Iと分線6bに設けられた第2の電流検出器48が検出する電流Iは同じである。
また、分線6aに設けられた第3の電流検出器58が検出する電流Iと分線6bに設けられた第4の電流検出器59が検出する電流Iは同じであり、さらに並行線6aに設けられた第5の電流検出器61が検出する電流Iと分線6bに設けられた第6の電流検出器62が検出する電流Iは同じであり、さらに分線6aに設けられた第7の電流検出器64が検出する電流Iと分線6bに設けられた第8の電流検出器65が検出する電流Iは同じである。
【0041】
そして、第1及び第2の電流検出器55と56は両端が交差接続され、また第3及び第4の電流検出器58と59は両端が交差接続され、さらに第5及び第6の電流検出器61と62は両端が交差接続され、さらにまた第7及び第8の電流検出器64と65は両端が交差接続されているため、それぞれの両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。
従って、第1の電流検出器55に設けられた電流計57と第3の電流検出器58に設けられた電流計60と第5の電流検出器61に設けられた電流計63と第7の電流検出器64に設けられた電流計66には差分の電流であるゼロが表示される。
即ち、自家用発電設備2の単独運転の場合と自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合のいずれの場合も第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54がスイッチオフで第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入しないときには、各電流計57、60、63、66の表示はいずれもゼロである。
【0042】
次に、自家用発電設備2の単独運転の場合で、第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54がスイッチオンで第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入したときには、自家用発電機7から分岐線6に2I+7igという電流が流れたとすると、分線6aに設けられた第1の電流検出器55が検出する電流はI+3igであり、並行線6bに設けられた第2の電流検出器56が検出する電流もI+3igで同じであり、これら第1及び第2の電流検出器55と56は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の電流検出器55に設けられた電流計57には差分の電流であるゼロが表示される。
また、分線6aに設けられた第3の電流検出器58が検出する電流はI+2igであり、分線6bに設けられた第4の電流検出器59が検出する電流もI+2igで同じであり、これら第3及び第4の電流検出器58と59は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第3の電流検出器58に設けられた電流計60には差分の電流であるゼロが表示される。
【0043】
さらに、分線6aに設けられた第5の電流検出器61が検出する電流はI+igであり、分線6bに設けられた第6の電流検出器62が検出する電流もI+igで同じであり、これら第5及び第6の電流検出器61と62は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第5の電流検出器61に設けられた電流計63には差分の電流であるゼロが表示される。
また、分線6aに設けられた第7の電流検出器64が検出する電流はIであり、分線6bに設けられた第8の電流検出器65が検出する電流もIで同じであり、これら第7及び第8の電流検出器64と65は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第7の電流検出器64に設けられた電流計66には差分の電流であるゼロが表示される。
【0044】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54がスイッチオンで第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入するときには、自家用発電機7から分岐点Qの分岐線6に2I+7igという電流が流れ、また分岐点P側の分岐線6に2I−7ikという電流が流れ、第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、第1の電流検出器55が検出する電流A1はI+3igであり、第2の電流検出器56が検出する電流B1はI+3ig−ikであり、これら第1及び第2の電流検出器55と56は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A1−B1を求めることができ、その差分は次式で表される。
A1−B1=(I+3ig)−(I+3ig−ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第1の電流検出器55に設けられた電流計57には差分の電流であるikが表示される。
【0045】
また、第3の電流検出器58が検出する電流A2はI+2ig−ikであり、第4の電流検出器59が検出する電流B2はI+2ig−2ikであり、これら第3及び第4の電流検出器58と59は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A2−B2を求めることができ、その差分は次式で表される。
A2−B2=(I+2ig−ik)−(I+2ig−2ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第3の電流検出器58に設けられた電流計60には差分の電流であるikが表示される。
さらに、第5の電流検出器61が検出する電流A3はI+ig−2ikであり、第6の電流検出器62が検出する電流B3はI+ig−3ikであり、これら第5及び第6の電流検出器61と62は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A3−B3を求めることができ、その差分は次式で表される。
【0046】
A3−B3=(I+ig−2ik)−(I+ig−3ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第5の電流検出器61に設けられた電流計63には差分の電流であるikが表示される。
また、第7の電流検出器64が検出する電流A3はI−3ikであり、第8の電流検出器65が検出する電流B3はI−4ikであり、これら第7及び第8の電流検出器64と65は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A3−B3を求めることができ、その差分は次式で表される。
A3−B3=(I−3ik)−(I−4ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第7の電流検出器64に設けられた電流計66には差分の電流であるikが表示される。
【0047】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第6のスイッチ42、44、46、48、50、52、54がスイッチオンで第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入するときには、系統電力会社1から分岐点P側の分岐線6に2I+7ikという電流が流れ、また自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に2I−7igという電流が流れ、第1〜第5の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、第1の電流検出器55が検出する電流A1はI−3igであり、第2の電流検出器56が検出する電流B1はI−3ig+ikであり、これら第1及び第2の電流検出器55と56は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A1−B1を求めることができ、その差分は次式で表される。
A1−B1=(I−3ig)−(I−3ig+ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第1の電流検出器55に設けられた電流計57には差分の電流である−ikが表示される。
【0048】
また、第3の電流検出器58が検出する電流A2はI−2ig+ikであり、第4の電流検出器59が検出する電流B2はI−2ig+2ikであり、これら第3及び第4の電流検出器58と59は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A2−B2を求めることができ、その差分は次式で表される。
A2−B2=(I−2ig+ik)−(I−2ig+2ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第3の電流検出器58に設けられた電流計60には差分の電流である−ikが表示される。
さらに、第5の電流検出器61が検出する電流A3はI−ig+2ikであり、第6の電流検出器62が検出する電流B3はI−ig+3ikであり、これら第5及び第6の電流検出器61と62は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A3−B3を求めることができ、その差分は次式で表される。
【0049】
A3−B3=(I−ig+2ik)−(I−ig+3ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第6の電流検出器61に設けられた電流計63には差分の電流である−ikが表示される。
また、第7の電流検出器64が検出する電流A3はI+3ikであり、第8の電流検出器65が検出する電流B3はI+4ikであり、これら第7及び第8の電流検出器64と65は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A3−B3を求めることができ、その差分は次式で表される。
A3−B3=(I+3ik)−(I+4ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第7の電流検出器64に設けられた電流計66には差分の電流である−ikが表示される。
【0050】
従って、第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54をスイッチオンして第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入した場合に各電流計57、60、63、66の表示がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができ、電流計57、60、63、66の表示がゼロでないikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計57、60、63、66の表示がゼロでない−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流(潮流)の状態と明確に判定することができ、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を与えることはないことは実施の形態1と同様である。
【0051】
実施の形態4.
図4は本発明の実施の形態4に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態4は本発明の実施の形態1を2つ組み合わせたもので、図において、本発明の実施の形態1と同様の構成は同一符号を付して重複した構成を省略する。
この実施の形態4では、分岐線6はその途中に枝分かれした3つの分線6a、6b、6cを有している。
そして、2つの分線6a、6bに実施の形態1と同様に第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15が第1〜第3のスイッチ12、14、16を介してそれぞれ接続されており、さらに分線6aに第1のスイッチ12の接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する第1の電流検出器17が設けられ、分線6bに第2のスイッチ14の接続点と第3のスイッチ16の接続点との間に流れる電流を検出する第2の電流検出器18が設けられている。これら第1と第2の電流検出器17、18の両端は交差接続され、第1の電流検出器17の両端には電流計19が接続されている。
【0052】
さらに、1つの分線6cに第4の検出用インピーダンス負荷21が第4のスイッチ22を介して接続されている。そして、分線6cに第4のスイッチ22の接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する第3の電流検出器23が設けられ、分線6bに第2のスイッチ14の接続点と第3のスイッチ16の接続点との間に流れる電流を検出する第4の電流検出器24が設けられている。これら第3と第4の電流検出器23、24の両端は交差接続され、第3の電流検出器23の両端には電流計25が接続されている。
従って、この実施の形態4は分線6bを共用する形で、第1〜第4の電流検出器17、18、23、24と電流計19、25とで本発明の実施の形態1をダブルに構成したものである。
【0053】
次に、本発明の実施の形態4の自家用発電設備の単独運転検出装置の動作について説明する。
自家用発電設備2の単独運転の場合で、第1〜第4のスイッチ12、14、16、22がスイッチオンで第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入したときには、自家用発電機7から分岐線6に3I+4igという電流が流れたとすると、分線6aに設けられた第1の電流検出器17が検出する電流はI+igであり、分線6bに設けられた第2の電流検出器18が検出する電流もI+igで同じであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流であるゼロが表示される。
また、分線6cに設けられた第3の電流検出器23が検出する電流はI+igであり、分線6bに設けられた第4の電流検出器24が検出する電流もI+igで同じであり、これら第3及び第4の電流検出器23と24は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第3の電流検出器23に設けられた電流計25には差分の電流であるゼロが表示される。
【0054】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第4のスイッチ12、14、16、22がスイッチオンで第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入したときに、第1の電流検出器17に接続された電流計19と第3の電流検出器23に接続された電流計25とにikが表示されることになる。
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第4のスイッチ12、14、16、22がスイッチオンで第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入したときに、第1の電流検出器17に接続された電流計19と第3の電流検出器23に接続された電流計25とに−ikが表示されることになる。
【0055】
従って、第1〜第4のスイッチ12、14、16、22をスイッチオンして第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入した場合に電流計19、25の表示がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができ、電流計19、25の表示がゼロでないikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計19、25の表示がゼロでない−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
【0056】
この実施の形態4では、例えば第1と第2の電流検出器17、18が壊れても、第3と第4の電流検出器23、24で、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合と、自家用発電設備2の単独運転の場合とを判定することができるものである。
この実施の形態4でも、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなり、配電線3のインピーダンスが大きくなると、ikが小さくなるが、電流計の表示がゼロとik(−ik)とを比較して判定するので、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を与えることはない。
【0057】
実施の形態5.
図5は本発明の実施の形態5に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
図において、本発明の実施の形態1と同様の構成は同一符号を付して重複した構成を省略する。
この実施の形態5では、分岐線6はその途中に枝分かれした3つの分線6a、6b、6cを有している。
そして、2つの分線6a、6bに実施の形態1と同様に第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15が第1〜第3のスイッチ12、14、16を介してそれぞれ接続されており、さらに分線6aに第1のスイッチ12の接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する第1の電流検出器17が設けられ、分線6bに第2のスイッチ14の接続点と第3のスイッチ16の接続点との間に流れる電流を検出する第2の電流検出器18が設けられている。これら第1と第2の電流検出器17、18の両端は交差接続され、第1の電流検出器17の両端には電流計19が接続されている。
【0058】
さらに、1つの分線6cに第4〜第6の検出用インピーダンス負荷21、23、25が第4〜第6のスイッチ22、24、26を介してそれぞれ接続されている。そして、分線6bに第2のスイッチ14の接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する第3の電流検出器27が設けられ、分線6cに第4のスイッチ22の接続点と第5のスイッチ24の接続点との間に流れる電流を検出する第4の電流検出器28が設けられている。これら第3と第4の電流検出器27、28の両端は交差接続され、第3の電流検出器27の両端には電流計29が接続されている。
また、分線6bに第2のスイッチ14の接続点と第3のスイッチ16の接続点との間に流れる電流を検出する第5の電流検出器30が設けられ、分線6cに第5のスイッチ24の接続点と第6のスイッチ26の接続点との間に流れる電流を検出する第6の電流検出器31が設けられている。これら第5と第6の電流検出器30、31の両端は交差接続され、第5の電流検出器30の両端には電流計32が接続されている。
【0059】
次に、本発明の実施の形態5の自家用発電設備の単独運転検出装置の動作について説明する。
自家用発電設備2の単独運転の場合で、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26がスイッチオンで第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入したときには、自家用発電機7から分岐線6に3I+6igという電流が流れたとすると、分線6aに設けられた第1の電流検出器17が検出する電流はI+igであり、分線6bに設けられた第2の電流検出器18が検出する電流もI+igで同じであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流であるゼロが表示される。
【0060】
また、分線6bに設けられた第3の電流検出器27が検出する電流はI+2igであり、分線6cに設けられた第4の電流検出器28が検出する電流もI+2igで同じであり、これら第3及び第4の電流検出器27と28は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第3の電流検出器27に設けられた電流計29には差分の電流であるゼロが表示される。
さらに、分線6bに設けられた第5の電流検出器30が検出する電流はI+igであり、分線6cに設けられた第6の電流検出器31が検出する電流もI+igで同じであり、これら第5及び第6の電流検出器30と31は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第5の電流検出器30に設けられた電流計32には差分の電流であるゼロが表示される。
【0061】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26がスイッチオンで第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入したときには、自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に3I+6igという電流が流れ、また分岐点P側の分岐線6に3I−6ikという電流が流れ、第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、第1の電流検出器17が検出する電流A1はI+igであり、第2の電流検出器18が検出する電流B1はI+ig−ikであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A1−B1を求めることができ、その差分は次式で表される。
A1−B1=(I+ig)−(I+ig−ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流であるikが表示される。
【0062】
また、第3の電流検出器27が検出する電流A2はI+2igであり、第4の電流検出器28が検出する電流B2はI+2ig−ikであり、これら第3及び第4の電流検出器27と28は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A2−B2を求めることができ、その差分は次式で表される。
A2−B2=(I+2ig)−(I+2ig−ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第3の電流検出器27に設けられた電流計29には差分の電流であるikが表示される。
さらに、第5の電流検出器30が検出する電流A3はI+ig−ikであり、第6の電流検出器31が検出する電流B3はI+ig−2ikであり、これら第5及び第6の電流検出器30と31は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A3−B3を求めることができ、その差分は次式で表される。
A3−B3=(I+ig−ik)−(I+ig−2ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第5の電流検出器30に設けられた電流計32には差分の電流であるikが表示される。
【0063】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26がスイッチオンで第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入するときには、系統電力会社1から分岐点P側の分岐線6に3I+6ikという電流が流れ、また自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に3I−6igという電流が流れ、第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、第1の電流検出器17が検出する電流A1はI−igであり、第2の電流検出器18が検出する電流B1はI−ig+ikであり、これら第1及び第2の電流検出器17と18は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A1−B1を求めることができ、その差分は次式で表される。
A1−B1=(I−ig)−(I−ig+ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流である−ikが表示される。
【0064】
また、第3の電流検出器27が検出する電流A2はI−2igであり、第4の電流検出器28が検出する電流B2はI−2ig+ikであり、これら第3及び第4の電流検出器27と28は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A2−B2を求めることができ、その差分は次式で表される。
A2−B2=(I−2ig)−(I−2ig+ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第3の電流検出器27に設けられた電流計29には差分の電流である−ikが表示される。
さらに、第5の電流検出器30が検出する電流A3はI−ig+ikであり、第6の電流検出器31が検出する電流B3はI−ig+2ikであり、これら第5及び第6の電流検出器30と31は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A3−B3を求めることができ、その差分は次式で表される。
A3−B3=(I−ig+ik)−(I−ig+2ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第6の電流検出器30に設けられた電流計32には差分の電流である−ikが表示される。
【0065】
従って、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26をスイッチオンして第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入した場合に各電流計19、29、32の表示がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができ、電流計19、29、32の表示がゼロでないikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計19、29、32の表示がゼロでない−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流(潮流)の状態と明確に判定することができ、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を与えることはないことは実施の形態1と同様である。
【0066】
この実施の形態5では、例えば第1と第2の電流検出器17、18が壊れても、第3と第4の電流検出器27、28及び第5と第6の電流検出器30、31で、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合と、自家用発電設備2の単独運転の場合とを判定することができるものである。
この実施の形態5でも、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなり、配電線3のインピーダンスが大きくなると、ikが小さくなるが、電流計の表示がゼロとik(−ik)とを比較して判定するので、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を与えることはない。
【0067】
実施の形態6.
図6は本発明の実施の形態6に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態6は実施の形態5のものに、さらに分線6dを加え、分岐線6は4つの分線6a、6b、6c、6dを有するもので、実施の形態5と同様の構成は同一符号を付して重複した構成を省略し、相違する構成について説明する。分線6dに第7〜第10の検出用インピーダンス負荷33、35、37、39が第7〜第10のスイッチ34、36、38、40を介してそれぞれ接続されている。
そして、分線6cに第4のスイッチ22の接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する第7の電流検出器41が設けられ、分線6dに第7のスイッチ34の接続点と第8のスイッチ36の接続点との間に流れる電流を検出する第8の電流検出器42が設けられている。これら第7と第8の電流検出器41、42の両端は交差接続され、第7の電流検出器41の両端には電流計43が接続されている。
【0068】
また、分線6cに第4のスイッチ22の接続点と第5のスイッチ24の接続点との間に流れる電流を検出する第9の電流検出器44が設けられ、分線6dに第8のスイッチ36の接続点と第9のスイッチ38の接続点との間に流れる電流を検出する第10の電流検出器45が設けられている。これら第9と第10の電流検出器44、45の両端は交差接続され、第9の電流検出器44の両端には電流計46が接続されている。
さらに、分線6cに第5のスイッチ24と第6のスイッチ26の接続点との間に流れる電流を検出する第11の電流検出器47が設けられ、分線6dに第9のスイッチ38の接続点と第10のスイッチ40の接続点との間に流れる電流を検出する第12電流検出器48が設けられている。これら第11と第12電流検出器47、48の両端は交差接続され、第11の電流検出器47の両端には電流計49が接続されている。
【0069】
次に、本発明の実施の形態6の自家用発電設備の単独運転検出装置の動作について説明する。
自家用発電設備2の単独運転の場合で、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26がスイッチオンで第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入したときには、自家用発電機7から分岐線6に4I+10igという電流が流れたとした場合、実施の形態5と同様に第1と第3と第5の電流検出器17、27、30にそれぞれ設けられた電流計19、29、32には差分の電流であるゼロが表示される。
次に、分線6cに設けられた第7の電流検出器41が検出する電流はI+3igであり、分線6dに設けられた第8の電流検出器42が検出する電流もI+3igで同じであり、これら第7及び第8の電流検出器41と42は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第7の電流検出器41に設けられた電流計43には差分の電流であるゼロが表示される。
【0070】
さらに、分線6cに設けられた第9の電流検出器44が検出する電流はI+2igであり、分線6dに設けられた第10の電流検出器45が検出する電流もI+2igで同じであり、これら第9及び第10の電流検出器44と45は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第9の電流検出器44に設けられた電流計46には差分の電流であるゼロが表示される。
また、分線6cに設けられた第11の電流検出器47が検出する電流はI+igであり、分線6dに設けられた第12の電流検出器48が検出する電流もI+igで同じであり、これら第11及び第12の電流検出器47と48は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の電流はゼロである。従って、第11の電流検出器47に設けられた電流計49には差分の電流であるゼロが表示される。
【0071】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第10のスイッチ12、14、16、22、24、26、34、36、38、40がスイッチオンで第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39を投入したときには、自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に4I+10igという電流が流れ、また分岐点P側の分岐線6に4I−10ikという電流が流れ、第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、実施の形態5と同様に、第1と第3と第5の電流検出器17、27、30にそれぞれ設けられた電流計19、29、32には差分の電流であるikが表示される。
【0072】
次に、第7の電流検出器41が検出する電流A4はI+3igであり、第8の電流検出器42が検出する電流B4はI+3ig−ikであり、これら第7及び第8の電流検出器41と42は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A4−B4を求めることができ、その差分は次式で表される。
A4−B4=(I+3ig)−(I+3ig−ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第7の電流検出器41に設けられた電流計43には差分の電流であるikが表示される。
【0073】
また、第9の電流検出器44が検出する電流A5はI+2ig−ikであり、第10の電流検出器45が検出する電流B5はI+2ig−2ikであり、これら第9及び第10の電流検出器44と45は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A5−B5を求めることができ、その差分は次式で表される。
A5−B5=(I+2ig−ik)−(I+2ig−2ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第9の電流検出器44に設けられた電流計46には差分の電流であるikが表示される。
さらに、第11の電流検出器47が検出する電流A6はI+ig−2ikであり、第12の電流検出器48が検出する電流B6はI+ig−3ikであり、これら第11及び第12の電流検出器47と48は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A6−B6を求めることができ、その差分は次式で表される。
A6−B6=(I+ig−2ik)−(I+ig−3ik)=ikで、
その差分の電流はikとなる。従って、第11の電流検出器47に設けられた電流計49には差分の電流であるikが表示される。
【0074】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26、34、36、38、40がスイッチオンで第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39を投入するときには、系統電力会社1から分岐点P側の分岐線6に4I+10ikという電流が流れ、また自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に4I−10igという電流が流れ、第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39にはそれぞれigとikという電流が流れたとすると、実施の形態5と同様に、第1と第3と第5の電流検出器17、27、30にそれぞれ設けられた電流計19、29、32には差分の電流である−ikが表示される。
【0075】
次に、第7の電流検出器41が検出する電流A4はI−3igであり、第8の電流検出器42が検出する電流B4はI−3ig+ikであり、これら第7及び第8の電流検出器41と42は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A4−B4を求めることができ、その差分は次式で表される。
A4−B4=(I−3ig)−(I−3ig+ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第7の電流検出器41に設けられた電流計43には差分の電流である−ikが表示される。
【0076】
また、第9の電流検出器44が検出する電流A5はI−2ig+ikであり、第10の電流検出器45が検出する電流B5はI−2ig+2ikであり、これら第9及び第10の電流検出器44と45は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A5−B5を求めることができ、その差分は次式で表される。
A5−B5=(I−2ig+ik)−(I−2ig+2k)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第9の電流検出器44に設けられた電流計46には差分の電流である−ikが表示される。
さらに、第11の電流検出器47が検出する電流A6はI−ig+2ikであり、第12の電流検出器48が検出する電流B6はI−ig+3ikであり、これら第11及び第12の電流検出器47と48は両端が交差接続されているため、両者の電流の差分A6−B6を求めることができ、その差分は次式で表される。
A6−B6=(I−ig+2ik)−(I−ig+3ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikとなる。従って、第11の電流検出器47に設けられた電流計49には差分の電流である−ikが表示される。
【0077】
従って、第1〜第10のスイッチ12、14、16、22、24、26、34、36、38、40をスイッチオンして第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39を投入した場合に各電流計19、29、32、43、46、49の表示がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができ、電流計19、29、32、43、46、49の表示がゼロでないikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計19、29、32、43、46、49の表示がゼロでない−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流(潮流)の状態と明確に判定することができ、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を与えることはないことは実施の形態1と同様である。
【0078】
この実施の形態6では、例えば第1と第2の電流検出器17、18が壊れても、残りの第3から第10の電流検出器27、28、30、31、44、45、47、48で、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合と、自家用発電設備2の単独運転の場合とを判定することができるものである。
この実施の形態6でも、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなり、配電線3のインピーダンスが大きくなると、ikが小さくなるが、電流計の表示がゼロとik(−ik)とを比較して判定するので、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を与えることはない。
【0079】
実施の形態7.
図7は本発明の実施の形態7に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態7は実施の形態1の変型例で、実施の形態1と同様の構成は同一符号を付して重複した構成を省略し、相違する構成について説明する。
この実施の形態7では、第1の電流検出器17だけでなく、第2の電流検出器18の両端にも電流計71を接続し、第1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両端を交差接続せず、第1の電流検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と第2の電流検出器18の両端に接続された電流計71の電流値とを単独運転判定部72に入力するようにしたものである。
【0080】
この単独運転判定部72では、第1の電流検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と第2の電流検出器18の両端に接続された電流計19の電流値との変動から自家用発電設備2の単独運転の場合か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態かを判定する。
即ち、実施の形態1で説明したように、自家用発電設備の単独運転の場合、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入したときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値はI+igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計71が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
【0081】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入するときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値AはI+igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計71が示す電流値BはI+ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A−B=(I+ig)−(I+ig−ik)=ik]はikである。
さらに、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入するときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値AはI−igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計71が示す電流値BはI+ik−igであり、両電流値の差分の電流 [A−B=(I−ig)−(I−ig+ik)=−ik]は−ikである。
【0082】
従って、単独運転判定部72で、第1〜第3のスイッチ12、14、16をスイッチオンして第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入した場合に第1の電流計19の電流値と第2の電流計71の電流値の差分を演算し、差分がゼロであれば自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができ、差分がikであれば自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、差分が−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。また、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定する差分がゼロとするのは、2つの分線6a、6bが長さ、太さ等を含め、条件が全く同じであることを前提とするものであり、条件が少しでも違えばいくらかの差分電流が生じるので、実際上はこの差分電流をオフセットとして考慮して判定している。
【0083】
実施の形態8.
図8は本発明の実施の形態8に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態8は実施の形態2の変型例で、実施の形態2と同様の構成同一符号を付して重複した構成を省略し、相違する構成について説明する。
この実施の形態8では、第1、第3、第5の電流検出器31、34、37だけでなく、第2、第4、第6の電流検出器32、35、38の両端にも電流計73、74、75を接続し、第1の電流検出器31の両端と第2の電流検出器32の両端を交差接続せず、第3の電流検出器34の両端と第4の電流検出器35の両端を交差接続せず、第5の電流検出器37の両端と第6の電流検出器38の両端を交差接続しないようにする。
そして、第1の電流検出器31の両端に接続された電流計33の電流値と、第2の電流検出器32の両端に接続された電流計73の電流値と、第3の電流検出器34の両端に接続された電流計36の電流値と、第4の電流検出器35の両端に接続された電流計74の電流値と、第5の電流検出器37の両端に接続された電流計39の電流値と、第6の電流検出器38の両端に接続された電流計75の電流値とを単独運転判定部76に入力するようにしたものである。
【0084】
この単独運転判定部76では、第1の電流検出器31の両端に接続された電流計33の電流値と第2の電流検出器32の両端に接続された電流計73の電流値との変動と、第3の電流検出器34の両端に接続された電流計36の電流値と第4の電流検出器35の両端に接続された電流計74の電流値との変動と、第5の電流検出器37の両端に接続された電流計39の電流値と第6の電流検出器38の両端に接続された電流計75の電流値との変動とから自家用発電設備2の単独運転の場合か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態かを判定する。
【0085】
即ち、実施の形態2で説明したように、自家用発電設備の単独運転の場合、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオンで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入したときには、第1の電流検出器31に接続された電流計33が示す電流値はI+2igであり、第2の電流検出器32に接続された電流計73が示す電流値もI+2igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
また、第3の電流検出器34に接続された電流計36が示す電流値はI+igであり、第4の電流検出器35に接続された電流計74が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
さらに、第5の電流検出器37に接続された電流計39が示す電流値はIであり、第6の電流検出器38に接続された電流計75が示す電流値もIで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
【0086】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオンで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入するときには、第1の電流検出器31に接続された電流計33が示す電流値A1はI+2igであり、第2の電流検出器32に接続された電流計73が示す電流値B1はI+2ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I+2ig)−(I+2ig−ik)=ik]はikである。
また、第3の電流検出器34に接続された電流計36が示す電流値A2はI+ig−ikであり、第4の電流検出器35に接続された電流計74が示す電流値B2はI+ig−2ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I+ig−ik)−(I+ig−2ik)=ik]はikである。
さらに、第5の電流検出器37に接続された電流計39が示す電流値A3はI−2ikであり、第6の電流検出器38に接続された電流計75示す電流値B3はI−3ikであり、両電流値の差分の電流 [A3−B3=(I−2ik)−(I−3ik)=ik]はikである。
【0087】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオンで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入するときには、第1の電流検出器31に接続された電流計33が示す電流値A1はI−2igであり、第2の電流検出器32に接続された電流計73が示す電流値B1はI−2ig+ikであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I−2ig)−(I−2ig+ik)=−ik]は−ikである。
また、第3の電流検出器34に接続された電流計36が示す電流値A2はI−ig+ikであり、第4の電流検出器35に接続された電流計74が示す電流値B2はI−ig+2ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I−ig+ik)−(I−ig+2ik)=−ik]は−ikである。
さらに、第5の電流検出器37に接続された電流計39が示す電流値A3はI+2ikであり、第6の電流検出器38に接続された電流計75が示す電流値B3はI+3ikであり、両電流値の差分の電流 [A3−B3=(I+2ik)−(I+3ik)=−ik]は−ikである。
【0088】
従って、単独運転判定部76で、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、30をスイッチオンして第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、29を投入した場合に第1の電流計33の電流値と第2の電流計73の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第3の電流計36の電流値と第4の電流計74の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第5の電流計39の電流値と第4の電流計75の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができる。また、第1の電流計33の電流値と第2の電流計73の電流値の差分を演算して差分がikであれば、或いは第3の電流計36の電流値と第4の電流計74の電流値の差分を演算して差分がikであれば、或いは第5の電流計39の電流値と第4の電流計75の電流値の差分を演算して差分がikであれば自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができる。
【0089】
さらに、第1の電流計33の電流値と第2の電流計73の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、或いは第3の電流計36の電流値と第4の電流計74の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、或いは第5の電流計39の電流値と第4の電流計75の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定する差分がゼロとするのは、2つの分線6a、6bが長さ、太さ等を含め、条件が全く同じであることを前提とするものであり、条件が少しでも違えばいくらかの差分電流が生じるので、実際上はこの差分電流をオフセットとして考慮して判定している。
【0090】
実施の形態9.
図9は本発明の実施の形態8に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態9は実施の形態3の変型例で、実施の形態3と同様の構成同一符号を付して重複した構成を省略し、相違する構成について説明する。
この実施の形態9では、第1、第3、第5、第7の電流検出器55、58、61、64だけでなく、第2、第4、第6の電流検出器56、59、62、65の両端にも電流計77、78、79、80を接続し、第1の電流検出器55の両端と第2の電流検出器56の両端を交差接続せず、第3の電流検出器58の両端と第4の電流検出器59の両端を交差接続せず、第6の電流検出器61の両端と第7の電流検出器62の両端を交差接続せず、第7の電流検出器64の両端と第8の電流検出器65の両端を交差接続しないようにする。
【0091】
そして、第1の電流検出器55の両端に接続された電流計57の電流値と、第2の電流検出器56の両端に接続された電流計77の電流値と、第3の電流検出器58の両端に接続された電流計60の電流値と、第4の電流検出器59の両端に接続された電流計78の電流値と、第5の電流検出器61の両端に接続された電流計63の電流値と、第6の電流検出器62の両端に接続された電流計79の電流値と、第7の電流検出器64の両端に接続された電流計66の電流値と、第8の電流検出器65の両端に接続された電流計80の電流値とを単独運転判定部81に入力するようにしたものである。
【0092】
この単独運転判定部81では、第1の電流検出器55の両端に接続された電流計57の電流値と第2の電流検出器56の両端に接続された電流計77の電流値との変動と、第3の電流検出器58の両端に接続された電流計60の電流値と第4の電流検出器59の両端に接続された電流計78の電流値との変動と、第5の電流検出器61の両端に接続された電流計63の電流値と第6の電流検出器62の両端に接続された電流計79の電流値との変動と、第7の電流検出器64の両端に接続された電流計66の電流値と第8の電流検出器65の両端に接続された電流計80の電流値との変動とから自家用発電設備2の単独運転の場合か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態かを判定する。
【0093】
即ち、実施の形態2で説明したように、自家用発電設備の単独運転の場合、第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54がスイッチオンで第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入したときには、第1の電流検出器55に接続された電流計57が示す電流値はI+3igであり、第2の電流検出器56に接続された電流計77が示す電流値もI+3gで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
また、第3の電流検出器58に接続された電流60が示す電流値はI+2igであり、第4の電流検出器59に接続された電流計78が示す電流値もI+2igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
さらに、第5の電流検出器61に接続された電流計63が示す電流値はI+igであり、第6の電流検出器62に接続された電流計79が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
さらにまた、第7の電流検出器64に接続された電流計66が示す電流値はIであり、第8の電流検出器65に接続された電流計80が示す電流値もIで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
【0094】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54がスイッチオンで第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入するときには、第1の電流検出器55に接続された電流計57が示す電流値A1はI+3igであり、第2の電流検出器56に接続された電流計77が示す電流値B1はI+3ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I+3ig)−(I+3ig−ik)=ik]はikである。
また、第3の電流検出器58に接続された電流計60が示す電流値A2はI+2ig−ikであり、第4の電流検出器59に接続された電流計78が示す電流値B2はI+2ig−2ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I+2ig−ik)−(I+2ig−2ik)=ik]はikである。
【0095】
また、第5の電流検出器61に接続された電流計63が示す電流値A3はI+ig−2ikであり、第6の電流検出器62に接続された電流計79が示す電流値B3はI+ig−3ikであり、両電流値の差分の電流 [A3−B3=(I+ig−2ik)−(I+ig−3ik)=ik]はikである。
さらに、第7の電流検出器64に接続された電流計66が示す電流値A4はI−3ikであり、第8の電流検出器65に接続された電流計80が示す電流値B4はI−4ikであり、両電流値の差分の電流 [A4−B4=(I−3ik)−(I−4ik)=ik]はikである。
【0096】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54がスイッチオンで第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入するときには、第1の電流検出器55に接続された電流計57が示す電流値A1はI−3igであり、第2の電流検出器56に接続された電流計77が示す電流値B1はI−3ig+ikであり、両電流値の差分の電流[A1−B1=(I−3ig)−(I−3ig+ik)=−ik]は−ikである。
また、第3の電流検出器58に接続された電流計60が示す電流値A2はI−2ig+ikであり、第4の電流検出器59に接続された電流計78が示す電流値B2はI−2ig+2ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I−2ig+ik)−(I−2ig+2k)=−ik]は−ikである。
【0097】
また、第5の電流検出器61に接続された電流計63が示す電流値A3はI−ig+2ikであり、第6の電流検出器62に接続された電流計79が示す電流値B3はI−ig+3ikであり、両電流値の差分の電流 [A3−B3=(I−ig+2ik)−(I−ig+3ik)=−ik]は−ikである。
さらに、第7の電流検出器64に接続された電流計66が示す電流値A4はI+3ikであり、第8の電流検出器65に接続された電流計80が示す電流値B4はI+4ikであり、両電流値の差分の電流 [A4−B4=(I+3ik)−(I+4ik)=−ik]は−ikである。
【0098】
従って、単独運転判定部81で、第1〜第7のスイッチ42、44、46、48、50、52、54をスイッチオンして第1〜第7の検出用インピーダンス負荷41、43、45、47、49、51、53を投入した場合に第1の電流計57の電流値と第2の電流計77の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第3の電流計60の電流値と第4の電流計78の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第5の電流計63の電流値と第6の電流計79の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第7の電流計66の電流値と第8の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができる。
また、第1の電流計57の電流値と第2の電流計77の電流値の差分を演算して差分がikであれば、或いは第3の電流計60の電流値と第4の電流計78の電流値の差分を演算して差分がikであれば、或いは第5の電流計63の電流値と第6の電流計79の電流値の差分を演算して差分がikであれば、或いは第7の電流計66の電流値と第8の電流計80の電流値の差分を演算して差分がikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができる。
【0099】
さらに、第1の電流計57の電流値と第2の電流計77の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、或いは第3の電流計60の電流値と第4の電流計78の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、或いは第5の電流計63の電流値と第6の電流計79の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、或いは第7の電流計66の電流値と第8の電流計80の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定する差分がゼロとするのは、2つの分線6a、6bが長さ、太さ等を含め、条件が全く同じであることを前提とするものであり、条件が少しでも違えばいくらかの差分電流が生じるので、実際上はこの差分電流をオフセットとして考慮して判定している。
【0100】
実施の形態10.
図10は本発明の実施の形態10に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態10は実施の形態4の変型例で、実施の形態4と同様の構成同一符号を付して重複した構成を省略し、相違する構成について説明する。
この実施の形態10では、第1、第3の電流検出器17、23だけでなく、第2、第4の電流検出器18、24の両端にも電流計83、84を接続し、第1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両端を交差接続せず、第3の電流検出器23の両端と第4の電流検出器24の両端を交差接続しないようにする。
【0101】
そして、第1の電流検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と、第2の電流検出器18の両端に接続された電流計83の電流値と、第3の電流検出器23の両端に接続された電流計25の電流値と、第4の電流検出器24の両端に接続された電流計84の電流値とを単独運転判定部85に入力するようにしたものである。
この単独運転判定部85では、第1の電流検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と第2の電流検出器18の両端に接続された電流計83の電流値との変動と、第3の電流検出器23の両端に接続された電流計25の電流値と第4の電流検出器24の両端に接続された電流計84の電流値との変動とから自家用発電設備2の単独運転の場合か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態かを判定する。
【0102】
即ち、実施の形態1で説明したように、自家用発電設備の単独運転の場合、第1〜第4のスイッチ12、14、16、22がスイッチオンで第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入したときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値はI+igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計83が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロであり、第3の電流検出器23に接続された電流計25が示す電流値はI+igであり、第4の電流検出器24に接続された電流計84が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
【0103】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第4のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入するときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値A1はI+igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計83が示す電流値B1はI+ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I+ig)−(I+ig−ik)=ik]はikである。
また、第3の電流検出器23に接続された電流計25が示す電流値A2はI+igであり、第4の電流検出器24に接続された電流計84が示す電流値B2はI+ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I+ig)−(I+ig−ik)=ik]はikである。
【0104】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第4のスイッチ12、14、16、22がスイッチオンで第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入するときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値A1はI−igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計83が示す電流値B1はI+ik−igであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I−ig)−(I−ig+ik)=−ik]は−ikである。
また、第3の電流検出器23に接続された電流計25が示す電流値A2はI−igであり、第4の電流検出器24に接続された電流計84が示す電流値B2はI−ig+ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I−ig)−(I−ig+ik)=−ik]は−ikである。
【0105】
従って、単独運転判定部72で、第1〜第4のスイッチ12、14、16、22をスイッチオンして第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入した場合に第1の電流計19の電流値と第2の電流計83の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第3の電流計25の電流値と第4の電流計84の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができる。
また、第1の電流計19の電流値と第2の電流計83の電流値の差分を演算して差分がik、或いは第3の電流計25の電流値と第4の電流計84の電流値の差分を演算して差分ががikであれば自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができる。
【0106】
さらに、第1の電流計19の電流値と第2の電流計83の電流値の差分を演算して差分が−ik、或いは第3の電流計25の電流値と第4の電流計84の電流値の差分を演算して差分がが−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定する差分がゼロとするのは、3つの分線6a、6b、6cが長さ、太さ等を含め、条件が全く同じであることを前提とするものであり、条件が少しでも違えばいくらかの差分電流が生じるので、実際上はこの差分電流をオフセットとして考慮して判定している。
【0107】
実施の形態11.
図11は本発明の実施の形態11に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態11は実施の形態5の変型例で、実施の形態5と同様の構成同一符号を付して重複した構成を省略し、相違する構成について説明する。
この実施の形態11では、第1、第3、第5の電流検出器17、27、30だけでなく、第2、第4、第6の電流検出器18、28、31の両端にも電流計87、88、89を接続し、第1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両端を交差接続せず、第3の電流検出器27の両端と第4の電流検出器28の両端を交差接続せず、第5の電流検出器30の両端と第4の電流検出器31の両端を交差接続しないようにする。
【0108】
そして、第1の電流検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と、第2の電流検出器18の両端に接続された電流計87の電流値と、第3の電流検出器27の両端に接続された電流計29の電流値と、第4の電流検出器28の両端に接続された電流計88の電流値と、第5の電流検出器30の両端に接続された電流計32の電流値と、第6の電流検出器31の両端に接続された電流計89の電流値とを単独運転判定部90に入力するようにしたものである。
この単独運転判定部90では、第1の電流検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と第2の電流検出器18の両端に接続された電流計87の電流値との変動と、第3の電流検出器27の両端に接続された電流計29の電流値と第4の電流検出器28の両端に接続された電流計88の電流値との変動と、第5の電流検出器30の両端に接続された電流計32の電流値と第6の電流検出器31の両端に接続された電流計89の電流値との変動とから自家用発電設備2の単独運転の場合か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態かを判定する。
【0109】
即ち、実施の形態1で説明したように、自家用発電設備の単独運転の場合、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26がスイッチオンで第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入したときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値はI+igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計87が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロであり、第3の電流検出器27に接続された電流計29が示す電流値はI+2igであり、第4の電流検出器28に接続された電流計88が示す電流値もI+2igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロであり、第5の電流検出器30に接続された電流計32が示す電流値はI+igであり、第6の電流検出器31に接続された電流計89が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
【0110】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26がスイッチオンで第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入するときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値A1はI+igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計87が示す電流値B1はI+ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I+ig)−(I+ig−ik)=ik]はikである。
また、第3の電流検出器27に接続された電流計29が示す電流値A2はI+2igであり、第4の電流検出器28に接続された電流計88が示す電流値B1はI+2ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I+2ig)−(I+2ig−ik)=ik]はikである。
さらに、第5の電流検出器30に接続された電流計32が示す電流値A3はI+ig−ikであり、第6の電流検出器31に接続された電流計89が示す電流値B3はI+ig−2ikであり、両電流値の差分の電流 [A3−B3=(I+ig−ik)−(I+ig−2ik)=ik]はikである。
【0111】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26がスイッチオンで第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入するときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値A1はI−igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計87が示す電流値B1はI−ig+ikであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I−ig)−(I−ig+ik)=−ik]は−ikである。
また、第3の電流検出器27に接続された電流計29が示す電流値A2はI−2igであり、第4の電流検出器28に接続された電流計88が示す電流値B2はI−2ig+ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I−2ig)−(I−2ig+ik)=−ik]は−ikである。
さらに、第5の電流検出器30に接続された電流計32が示す電流値A3はI−ig+ikであり、第6の電流検出器31に接続された電流計89が示す電流値B3はI−ig+2ikであり、両電流値の差分の電流 [A3−B3=(I−ig)−(I−ig+2ik)=−ik]は−ikである。
【0112】
従って、単独運転判定部90で、第1〜第6のスイッチ12、14、16、22、24、26をスイッチオンして第1〜第6の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25を投入した場合に第1の電流計19の電流値と第2の電流計87の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第3の電流計29の電流値と第4の電流計88の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第5の電流計32の電流値と第6の電流計89の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができる。
また、第1の電流計19の電流値と第2の電流計87の電流値の差分を演算して差分がik、或いは第3の電流計29の電流値と第4の電流計88の電流値の差分を演算して差分がik、或いは第5の電流計32の電流値と第6の電流計89の電流値の差分を演算して差分がikであれば自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができる。
【0113】
さらに、第1の電流計19の電流値と第2の電流計87の電流値の差分を演算して差分が−ik、或いは第3の電流計29の電流値と第4の電流計88の電流値の差分を演算して差分が−ik、或いは第5の電流計32の電流値と第6の電流計89の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定する差分がゼロとするのは、3つの分線6a、6b、6cが長さ、太さ等を含め、条件が全く同じであることを前提とするものであり、条件が少しでも違えばいくらかの差分電流が生じるので、実際上はこの差分電流をオフセットとして考慮して判定している。
【0114】
実施の形態12.
図12は本発明の実施の形態12に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
この実施の形態12は実施の形態6の変型例で、実施の形態6と同様の構成同一符号を付して重複した構成を省略し、相違する構成について説明する。
この実施の形態12では、第1、第3、第5、第7、第9、第11の電流検出器17、27、30、41、44、47だけでなく、第2、第4、第6、第8、第10、第12の電流検出器18、28、31、42、45、48の両端にも電流計87、88、89、93、94、95を接続し、第1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両端を交差接続せず、第3の電流検出器27の両端と第4の電流検出器28の両端を交差接続せず、第5の電流検出器30の両端と第6の電流検出器31の両端を交差接続せず、第7の電流検出器41の両端と第8の電流検出器42の両端を交差接続せず、第9の電流検出器44の両端と第10電流検出器45の両端を交差接続せず、第11の電流検出器47の両端と第12の電流検出器48の両端を交差接続しないようにする。
【0115】
そして、第1の電流検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と、第2の電流検出器18の両端に接続された電流計87の電流値と、第3の電流検出器27の両端に接続された電流計29の電流値と、第4の電流検出器28の両端に接続された電流計88の電流値と、第5の電流検出器30の両端に接続された電流計32の電流値と、第6の電流検出器31の両端に接続された電流計89の電流値と、第7の電流検出器41の両端に接続された電流計43の電流値と、第8の電流検出器42の両端に接続された電流計93の電流値と、第9の電流検出器44の両端に接続された電流計46の電流値と、第10の電流検出器45の両端に接続された電流計94の電流値と、第11の電流検出器47の両端に接続された電流計49の電流値と第12の電流検出器48の両端に接続された電流計95の電流値とを単独運転判定部96に入力するようにしたものである。
【0116】
この単独運転判定部96では、第1の電流検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と第2の電流検出器18の両端に接続された電流計87の電流値との変動と、第3の電流検出器27の両端に接続された電流計29の電流値と第4の電流検出器28の両端に接続された電流計88の電流値との変動と、第5の電流検出器30の両端に接続された電流計32の電流値と第6の電流検出器31の両端に接続された電流計89の電流値との変動と、第7の電流検出器41の両端に接続された電流計43の電流値と第8の電流検出器42の両端に接続された電流計93の電流値との変動と、第9の電流検出器44の両端に接続された電流計46の電流値と第10の電流検出器45の両端に接続された電流計94の電流値との変動と、第11の電流検出器47の両端に接続された電流計49の電流値と第12の電流検出器48の両端に接続された電流計95の電流値との変動とから自家用発電設備2の単独運転の場合か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態かを判定する。
【0117】
即ち、実施の形態6で説明したように、自家用発電設備の単独運転の場合、第1〜第10のスイッチ12、14、16、22、24、26、34、36、38、40がスイッチオンで第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39を投入したときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値はI+igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計87が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロであり、第3の電流検出器27に接続された電流計29が示す電流値はI+2igであり、第4の電流検出器28に接続された電流計88が示す電流値もI+2igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
【0118】
さらに、第5の電流検出器30に接続された電流計32が示す電流値はI+igであり、第6の電流検出器31に接続された電流計89が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロであり、第7の電流検出器41に接続された電流計43が示す電流値はI+3igであり、第8の電流検出器42に接続された電流計93が示す電流値もI+3igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
また、第9の電流検出器44に接続された電流計46が示す電流値はI+2igであり、第10の電流検出器45に接続された電流計94が示す電流値もI+2igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロであり、第11の電流検出器47に接続された電流計49が示す電流値はI+igであり、第12の電流検出器48に接続された電流計95が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロである。
【0119】
次に、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第10のスイッチ12、14、16、22、24、26、34、36、38、40がスイッチオンで第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39を投入するときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値A1はI+igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計87が示す電流値B1はI+ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I+ig)−(I+ig−ik)=ik]はikである。
また、第3の電流検出器27に接続された電流計29が示す電流値A2はI+2igであり、第4の電流検出器28に接続された電流計88が示す電流値B2はI+2ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I+2ig)−(I+2ig−ik)=ik]はikである。
さらに、第5の電流検出器30に接続された電流計32が示す電流値A3はI+ig−ikであり、第6の電流検出器31に接続された電流計89が示す電流値B3はI+ig−2ikであり、両電流値の差分の電流 [A3−B3=(I+ig−ik)−(I+ig−2ik)=ik]はikである。
【0120】
また、第7の電流検出器41に接続された電流計43が示す電流値A4はI+3igであり、第8の電流検出器42に接続された電流計93が示す電流値B4はI+3ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A4−B4=(I+3ig)−(I+3ig−ik)=ik]はikである。
また、第9の電流検出器44に接続された電流計46が示す電流値A5はI+2ig−ikであり、第10の電流検出器45に接続された電流計94が示す電流値B5はI+2ig−2ikであり、両電流値の差分の電流 [A5−B5=(I+2ig−ik)−(I+2ig−2ik)=ik]はikである。
さらに、第11の電流検出器47に接続された電流計49が示す電流値A6はI+ig−2ikであり、第12の電流検出器48に接続された電流計95が示す電流値B6はI+ig−3ikであり、両電流値の差分の電流 [A6−B6=(I+ig−2ik)−(I+ig−3ik)=ik]はikである。
【0121】
また、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第10のスイッチ12、14、16、22、24、26、34、36、38、40がスイッチオンで第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39を投入するときには、第1の電流検出器17に接続された電流計19が示す電流値A1はI−igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計87が示す電流値B1はI−ig+ikであり、両電流値の差分の電流 [A1−B1=(I−ig)−(I−ig+ik)=−ik]は−ikである。
また、第3の電流検出器27に接続された電流計29が示す電流値A2はI−2igであり、第4の電流検出器28に接続された電流計88が示す電流値B2はI−2ig+ikであり、両電流値の差分の電流 [A2−B2=(I−2ig)−(I−2ig+ik)=−ik]は−ikである。
さらに、第5の電流検出器30に接続された電流計32が示す電流値A3はI−ig+ikであり、第6の電流検出器31に接続された電流計89が示す電流値B3はI−ig+2ikであり、両電流値の差分の電流 [A3−B3=(I−ig)−(I−ig+2ik)=−ik]は−ikである。
【0122】
また、第7の電流検出器41に接続された電流計43が示す電流値A4はI−3igであり、第8の電流検出器42に接続された電流計93が示す電流値B4はI−3ig+ikであり、両電流値の差分の電流 [A4−B4=(I−3ig)−(I−3ig+ik)=−ik]は−ikである。
また、第9の電流検出器44に接続された電流計46が示す電流値A5はI−2ig+ikであり、第10の電流検出器45に接続された電流計94が示す電流値B5はI−2ig+2ikであり、両電流値の差分の電流 [A5−B5=(I−2ig+ik)−(I−2ig+2ik)=−ik]は−ikである。
さらに、第11の電流検出器47に接続された電流計49が示す電流値A6はI−+ig+2ikであり、第12の電流検出器48に接続された電流計95が示す電流値B6はI−ig+3ikであり、両電流値の差分の電流 [A6−B6=(I−ig+2ik)−(I−+ig+3ik)=−ik]は−ikである。
【0123】
従って、単独運転判定部90で、第1〜第10のスイッチ12、14、16、22、24、26、34、36、38、40をスイッチオンして第1〜第10の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21、23、25、33、35、37、39を投入した場合に第1の電流計19の電流値と第2の電流計87の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第3の電流計29の電流値と第4の電流計88の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第5の電流計32の電流値と第6の電流計89の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、第7の電流計43の電流値と第8の電流計93の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第9の電流計46の電流値と第10の電流計94の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、或いは第11の電流計49の電流値と第12の電流計95の電流値の差分を演算して差分がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定することができる。
【0124】
また、第1の電流計19の電流値と第2の電流計87の電流値の差分を演算して差分がik、或いは第3の電流計29の電流値と第4の電流計88の電流値の差分を演算して差分がik、或いは第5の電流計32の電流値と第6の電流計89の電流値の差分を演算して差分がik、或いは第7の電流計43の電流値と第8の電流計93の電流値の差分を演算して差分がik、或いは第9の電流計46の電流値と第10の電流計94の電流値の差分を演算して差分がik、或いは第11の電流計49の電流値と第12の電流計95の電流値の差分を演算して差分がikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができる。
【0125】
さらに、第1の電流計19の電流値と第2の電流計87の電流値の差分を演算して差分が−ik、或いは第3の電流計29の電流値と第4の電流計88の電流値の差分を演算して差分が−ik、或いは第5の電流計32の電流値と第6の電流計89の電流値の差分を演算して差分が−ik、第7の電流計43の電流値と第8の電流計93の電流値の差分を演算して差分が−ik、或いは第9の電流計46の電流値と第10の電流計94の電流値の差分を演算して差分が−ik、或いは第11の電流計49の電流値と第12の電流計95の電流値の差分を演算して差分が−ikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定することができる。
また、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定する差分がゼロとするのは、4つの分線6a、6b、6c、6dが長さ、太さ等を含め、条件が全く同じであることを前提とするものであり、条件が少しでも違えばいくらかの差分電流が生じるので、実際上はこの差分電流をオフセットとして考慮して判定している。
【0126】
上述した実施の形態1〜6において、配電線3に高調波が含まれていたとしても、その配電線に接続された分岐線の隣接する分線に設けられたそれぞれの電流検出器は両端が交差接続され、両者の電流の差分としてik又は−ikを取り出すようにしているので、配電線から分岐線の分線に入ってきた高調波は互いに打ち消して相殺されることとなり、高調波の影響を受けることもない。
上述した実施の形態における自家用発電機はいずれも、発電機の種類に関係なく、誘導発電機(風力)、同期発電機等全てに適用することができる。
また、上述した実施の形態はいずれも、自家用発電設備内の分岐線にその途中に枝分かれした複数の分線を設け、これら分線に複数の検出用インピーダンス負荷及びスイッチと、複数の電流検出器と少なくとも1つ以上の電流計を設けるという簡単な構成とすることにより、技術的にシンプルで、信頼性が優れており、保守メンテが簡単であり、取付調整が容易である。
【0127】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1によれば、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした少なくとも2つ以上の分線と、隣接する分線相互における一方の分線に接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、隣接する分線相互における他方の分線に接続されたn+1個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、上記一方の分線において各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上記他方の分線において各スイッチの接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上記一方の分線における各電流検出器の両端と上記他方の分線における各電流検出器の両端とを自家用発電機側より順次交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続されたn個の電流計とを備えた構成したことにより、自家用発電機と系統電力会社の配電線とを接続している分岐線の途中から枝分かれした少なくとも2つの分線にそれぞれ接続されたn+(n+1)個のスイッチをオンしてn+(n+1)個の検出用インピーダンスを投入したときに、自家用発電機側より順次それぞれ交差接続された隣接する分線相互における一方の分線における各電流検出器と分線相互における他方の分線における各電流検出器のいずれか一方に設けられた電流計には両電流検出器が検出した電流の差分であるゼロが表示され、またn+(n+1)個のスイッチをオンしてn+(n+1)個の検出用インピーダンスを投入したときに、自家用発電機側より順次それぞれ交差接続された上記一方の分線における各電流検出器と上記他方の分線における各電流検出器のいずれか一方に設けられた電流計には両電流検出器が検出した電流の差分である自家用発電機又は系統電力会社からこれらの各検出用インピーダンス負荷に流れる電流ik或いは−ikが表示されるので、電流計の表示がゼロであれば自家用発電設備の単独運転と判定することができ、電流計の表示がik或いは−ikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合と簡単に判定することができ、自家用発電設備が単独運転していると判定した場合は直ちに自家用発電設備を系統電力会社側から分離させ、自家用発電説側の機器類の損傷、或いは系統電力会社側の配電線の保守点検時の事故等の各種の事故の発生を防止できるという効果を有する。
さらに、電流計の表示がikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計の表示が−ikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合で潮流の状態と判定することができ、きめ細かい判定が行えるという効果ある。
また、配電線に接続された分岐線の分線に設けられたそれぞれの電流検出器は両端が交差接続され、両者の電流の差分としてik或いは−ikを取り出すようにしているので、配電線に高調波が含まれていたとしても、配電線から分岐線の分線に入ってきた高調波は互いに打ち消して相殺されることとなり、高調波の影響を受けることもないという効果もある。
【0128】
また、本発明の請求項2によれば、上記一方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器と、上記他方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器と、該一方の分線における電流検出器の両端と該他方の分線における各電流検出器の両端とを交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続された電流計とを更に備えたことにより、自家用発電設備が電力供給側と連系されている場合に、自家用発電機と系統電力会社の配電線とを接続している分岐線の途中から枝分かれしたすくなくとも2つの分線にそれぞれ接続されたn+(n+1)個のスイッチをオンしてn+(n+1)個の検出用インピーダンスを投入したときに、交差接続された一方の分線における電流検出器と他方の並行線における電流検出器のいずれか一方に設けられた電流計には両電流検出器が検出した電流の差分であるゼロが表示され、またn+(n+1)個のスイッチをオンしてn+(n+1)個の検出用インピーダンスを投入したときに、交差接続された一方の分線における電流検出器と他方の分線における電流検出器のいずれか一方に設けられた電流計には両電流検出器が検出した電流の差分である自家用発電機又は系統電力会社からこれらの各検出用インピーダンス負荷に流れる電流ik或いは−ikが表示されるので、電流計の表示がゼロであれば自家用発電設備の単独運転と判定することができ、電流計の表示がik或いは−ikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合と簡単に判定することができるという効果を有する。
さらに、電流計の表示がikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計の表示が−ikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合で潮流の状態と判定することができ、きめ細かい判定が行えるという効果ある。
【0129】
さらに、本発明の請求項3によれば、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2本以上のN本の分線と、N本の分線に対して1本目からN本目まで順次1個からn個まで個数を増やして設けられ、1個以上のものは各分線に間隔を置いて接続されて総数S=n(n+1)/2個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点の間に流れる電流を検出する電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器と、隣接する並行線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器とで互いに近いもの同士の両端を交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続された電流計とを備えた構成したことにより、自家用発電設備が電力供給側と連系されている場合に、自家用発電機と系統電力会社の配電線とを接続している分岐線の途中から枝分かれしたN本の分線にそれぞれ接続されたn(n+1)/2個のスイッチをオンしてn(n+1)/2個の検出用インピーダンスを投入したときに、隣接する分線相互において、それぞれ近いもの同士が交差接続された個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器と個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器のいずれか一方に設けられた電流計には両電流検出器が検出した電流の差分であるゼロが表示され、またn(n+1)/2個のスイッチをオンしてn(n+1)/2個の検出用インピーダンスを投入したときに隣接する分線相互において、それぞれ近いもの同士が交差接続された個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器と個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器のいずれか一方に設けられた電流計には両電流検出器が検出した電流の差分である自家用発電機又は系統電力会社からこれらの各検出用インピーダンス負荷に流れる電流ik或いは−ikが表示されるので、電流計の表示がゼロであれば自家用発電設備の単独運転と判定することができ、電流計の表示がik或いは−ikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合と簡単に判定することができ、自家用発電設備が単独運転していると判定した場合は直ちに自家用発電設備を系統電力会社側から分離させ、自家用発電説側の機器類の損傷、或いは系統電力会社側の配電線の保守点検時の事故等の各種の事故の発生を防止できるという効果を有する。
さらに、電流計の表示がikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流計の表示が−ikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合で潮流の状態と判定することができ、きめ細かい判定が行えるという効果ある。
また、配電線に接続された分岐線の隣接する分線相互において、分線に設けられたそれぞれの電流検出器は両端が交差接続され、両者の電流の差分としてik或いは−ikを取り出すようにしているので、配電線に高調波が含まれていたとしても、配電線から分岐線の分線に入ってきた高調波は互いに打ち消して相殺されることとなり、高調波の影響を受けることもないという効果もある。
【0130】
また、本発明の請求項4によれば、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした少なくとも2つ以上の分線と、隣接する分線相互における一方の分線に間隔を置いて接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、隣接する分線相互における他方の分線に間隔を置いて接続されたn+1個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、上記一方の分線において各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上記他方の分線において各スイッチの接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、各電流検出器の両端に接続された電流計と、各電流検出器の両端に接続された電流計からそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する単独運転判定手段とを備えた構成としたことにより、自家用発電機と系統電力会社の配電線とを接続している分岐線の途中から枝分かれした少なくとも2つの分線にそれぞれ接続されたn+(n+1)個のスイッチをオン、オフしてn+(n+1)個の検出用インピーダンスを投入したり、投入しないときに、単独運転判定手段が自家用発電機側より順次それぞれ交差接続された上記一方の分線における各電流検出器と上記他方の分線における各電流検出器のいずれか一方に設けられた電流計には両電流検出器が検出した電流が変動することに基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定することができるという効果がある。
【0131】
さらに、本発明の請求項5によれば、自家用発電機と系統電力会社の配電線とを接続している分岐線の途中から枝分かれした2つの分線にそれぞれ接続されたn+(n+1)個のスイッチをオン、オフしてn+(n+1)個の検出用インピーダンスを投入したり、投入しないときに、単独運転判定手段は、一方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器の両端に接続された電流計と、他方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器の両端に接続された電流計とからそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定することができるという効果がある。
【0132】
また、本発明の請求項6によれば、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2本以上のN本の分線と、N本の分線に対して1本目からN本目まで順次1個からn個まで個数を増やして設けられ、1個以上のものは各分線に間隔を置いて接続されて総数S=n(n+1)/2個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点の間に流れる電流を検出する電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器の両端に接続された電流計と、隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器の両端に接続された電流計と、これらの各電流検出器の両端に接続された電流計とからそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどどうかを判定する単独運転判定手段とた構成したことにより、n(n+1)/2個のスイッチをオン、オフしてn(n+1)/2個の検出用インピーダンスを投入したり、投入しなかったときに、単独運転判定手段が隣接する分線相互において、それぞれ近いもの同士が交差接続された個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器と個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器に設けられた電流計とからそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図4】本発明の実施の形態4に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図5】本発明の実施の形態5に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図6】本発明の実施の形態6に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図7】本発明の実施の形態7に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図8】本発明の実施の形態8に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図9】本発明の実施の形態9に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図10】本発明の実施の形態10に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図11】本発明の実施の形態11に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図12】本発明の実施の形態12に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図13】従来の負荷変動方式の単独運転防止装置の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 系統電力会社
2 自家用発電設備
3 配電線
6 分岐線
6a 分線
6b 分線
7 自家用発電機
11 第1の検出用インピーダンス負荷
12 第1のスイッチ
13 第2の検出用インピーダンス負荷
14 第2のスイッチ
15 第3の検出用インピーダンス負荷
16 第3のスイッチ
17 第1の電流検出器
18 第2の電流検出器
19 電流計

Claims (6)

  1. 電力を供給する系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設備であって、
    系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした少なくとも2つ以上の分線と、
    隣接する分線相互における一方の分線に接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、
    隣接する分線相互における他方の分線に接続されたn+1個の検出用インピーダンス負荷と、
    各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、
    上記一方の分線において各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、
    上記他方の分線において各スイッチの接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、
    上記一方の分線における各電流検出器の両端と上記他方の分線における各電流検出器の両端とを自家用発電機側より順次交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続されたn個の電流計と
    を備えたことを特徴とする自家用発電設備の単独運転検出装置。
  2. 上記一方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器と、上記他方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器と、該一方の分線における電流検出器の両端と該他方の分線における各電流検出器の両端とを交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続された電流計とを備えたことを特徴とする請求項1記載の自家用発電設備の単独運転検出装置。
  3. 電力を供給する系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設備であって、
    系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2本以上のN本の分線と、
    N本の分線に対して1本目からN本目まで順次1個からn個まで個数を増やして設けられ、1個以上のものは各分線に間隔を置いて接続されて総数S=n(n+1)/2個の検出用インピーダンス負荷と、
    各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、
    隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する電流検出器と、
    隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点の間に流れる電流を検出する電流検出器と、
    隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器と、隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器とで互いに近いもの同士の両端を交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続された電流計と
    を備えたことを特徴とする自家用発電設備の単独運転検出装置。
  4. 電力を供給する系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設備であって、
    系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした少なくとも2つ以上の分線と、
    隣接する分線相互における一方の分線に間隔を置いて接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、
    隣接する分線相互における他方の分線に間隔を置いて接続されたn+1個の検出用インピーダンス負荷と、
    各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、
    上記一方の分線において各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、
    上記他方の分線において各スイッチの接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、
    各電流検出器の両端に接続された電流計と、
    各電流検出器の両端に接続された電流計からそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する単独運転判定手段と
    を備えたことを特徴とする自家用発電設備の単独運転検出装置。
  5. 上記単独運転判定手段は、上記一方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器の両端に接続された電流計と、上記他方の分線において系統電力側に位置するスイッチ接続点より系統電力側に流れる電流を検出する電流検出器の両端に接続された電流計とからそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定することを特徴とする請求項記載の自家用発電設備の単独運転検出装置。
  6. 電力を供給する系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設備であって、
    系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2本以上のN本の分線と、
    N本の分線に対して1本目からN本目まで順次1個からn個まで個数を増やして設けられ、1個以上のものは各分線に間隔を置いて接続されて総数S=n(n+1)/2個の検出用インピーダンス負荷と、
    各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、
    隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点より自家用発電機側に流れる電流を検出する電流検出器と、
    隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線において少なくとも1以上設けられ、各スイッチの接続点の間に流れる電流を検出する電流検出器と、
    隣接する分線相互において、個数の少ない検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器の両端に接続された電流計と、
    隣接する分線相互において、個数の多い検出用インピーダンス負荷が接続された分線に設けられた各電流検出器の両端に接続された電流計と、
    これらの各電流検出器の両端に接続された電流計とからそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する単独運転判定手段と
    を備えたことを特徴とする自家用発電設備の単独運転検出装置。
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