JP4243472B2 - 画像符号化装置、画像符号化方法および画像符号化プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、予測符号化と変換符号化とを組み合わせたハイブリッド符号化によって、画像を符号化する画像符号化装置、画像符号化方法および画像符号化プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、動画像等の画像データを符号化する方式として、動きベクトルによる動き補償予測を行う予測符号化と、DCT(直交コサイン変換)係数を用いた変換符号化とを組み合わせたハイブリッド符号化による動画像符号化方式が広く普及している。
【0003】
この動画像符号化方式において、デジタルテレビジョン放送等に使用されている動画像符号化にMPEG−2ビデオ(非特許文献1参照)がある。このMPEG−2ビデオに準拠した動画像符号化方式を実現したものとして、TM5(Test Model 5,ISO/IEC JTC1/SC29/WG11/N0400,MPEG93/475)が挙げられ、このTM5は、動画像符号化方式おけるMPEG−2ビデオの規格を実現したエンコーダである。
【0004】
ここで、このMPEG−2ビデオについて詳細に説明する。
MPEG−2ビデオでは、画面を構成するフレームの標本がすべて同一の時間的瞬間を示すプログレッシブシーケンスに加えて、当該フレームの交互の走査線が時間的に異なる瞬間を示すインターレスシーケンスにも対応するため、階層的にフレーム処理またはフィールド処理が適応選択することができるように規格化されている。1フレームは2つのフィールドからなっている。また、1フレームを1画面として符号化する場合、或いは、2つのフィールドを2画面として符号化する場合等、当初の画面(当初の画像)をどのように符号化するかを決定することを符号化画面構造(画像構造)という。1フレームを1画面として符号化したものをフレーム画像といい、2つのフィールドを2画面として符号化したそれぞれのものをフィールド画像といい、これらフレーム画像およびフィールド画像をフレーム単位で適応的(任意)に選択することができる。
【0005】
そして、フレーム画像に符号化する際には、フレームDCTまたはフィールドDCTのDCTタイプの使い分けが可能であり、当初の画像はマクロブロック(輝度成分16画素×16ラインおよびこの領域に対応する色差成分)に分割され、さらに、マクロブロックは、各DCTタイプによって、細かいブロック(輝度成分および色差成分とも、それそれ8画素×8ライン)に分割され、DCT符号化される。DCTタイプにフレームDCTが使用された場合では、細かいブロックは2つのフィールドからの交互のラインで構成され、DCTタイプにフィールドDCTが使用された場合では、細かいブロックは2つのフィールドからの一方のラインで構成される。
【0006】
マクロブロックには、当該マクロブロックのみの情報を用いて、当初の画像を符号化するイントラマクロブロックと、先に符号化された画像の予測に基づいて当初の画像を符号化するインターマクロブロックとがある。また、予測符号化における予測タイプは、フィールド予測とフレーム予測との2種類に大別されている。フィールド予測は、先に符号化されたフィールドを使用し、トップフィールドとボトムフィールドについて独立に予測を行うものである。フレーム予測は、先に符号化されたフレームから予測を行うものである。
【0007】
フィールド画像では、予測タイプは全てフィールド予測であり、フレーム画像では、フィールド予測またはフレーム予測をマクロブロック毎に予測タイプを選択することができる。ただし、フレーム画像では、FPFD(Frame Pred Frame Dct)フラグが“1”に設定されると、フレームDCTとフレーム予測のみが使用され、フィールド画像では、FPFDフラグは“0”とされる。
【0008】
また、MPEG−2ビデオにおいて、当初の画像が符号化されたピクチャタイプには、I、P、B(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)がある。Iピクチャは、自らの情報のみが使用されて符号化された画像であり、イントラマクロブロックのみで構成されている。Pピクチャは、過去(当該Pピクチャ符号化前)の参照画像から動き予測補償が使用されて符号化された画像であり、イントラマクロブロックと過去から予測される前方向予測のインターマクロブロックで構成されている。Bピクチャは、過去(当該Bピクチャ符号化前)および未来(当該Bピクチャ符号化後)の参照画像から動き予測補償が使用されて符号化された画像であり、イントラマクロブロックと、過去から予測される前方向予測および未来から予測される後方向予測ならびに過去および未来から予測される両方向予測のインターマクロブロックとによって構成されている。
【0009】
なお、補足までに、前記した予測符号化における予測タイプ以外のものについて説明しておくと、例えば、「デュアルプライム」と、「16×8動き補償」といった予測タイプがある。「デュアルプライム」では、当初の画像中における動きベクトル1つと、この動きベクトルよりも小さい差分ベクトルとが使用される。また、「16×8動き補償」では、マクロブロック単位に16×8領域の上部と下部との2組の動きベクトルが使用され、「16×8動き補償」はフィールド画像のみに使用される。
【0010】
ところで、このMPEG−2ビデオ準拠の動画像符号化方式では、動きベクトルや、マクロブロックモードの決定は以下に示すように行われている。
【0011】
この動画像符号化方式では、まず、各予測タイプについて、選択候補の動きベクトルの絶対値予測誤差を比較し、この絶対値予測誤差が最小となる動きベクトルを選択する。次に、各予測タイプの平均二乗予測誤差を比較し、この平均二乗予測誤差が最小となる予測タイプを選択する。最後に、マクロブロックの入力誤差の分散と選択された予測タイプの平均二乗予測誤差とを比較し、入力誤差の分散の方が小さい場合、イントラマクロブロックを、平均二乗予測誤差の方が小さい場合、選択された予測タイプのイントラマクロブロックをそれぞれ選択する。
【0012】
また、変換符号化におけるバッファ制御は、バッファの占有量からフィードバック制御によって得られたDCT係数の量子化値に基づいて、DCT係数発生符号量が調整されることによって行われている。
【0013】
参考までに、この動画像符号化方式によって画像データを符号化する従来の画像符号化装置を図14に示す。この画像符号化装置101では、ビデオ入力からの入力された画像データ(入力画素)の符号化の仕方を符号化モード決定部103で決定している。この符号化モード決定部103では、入力画素と、フレームメモリに蓄積されている参照画素(入力画素より以前に入力された画素)とにより、予測誤差値を演算し、この予測誤差値に基づいて符号化モードを決定するものである。
【0014】
【非特許文献1】
ISO/IEC13818−2 1995年(動画像の圧縮規格書)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のMPEG−2ビデオ準拠の動画像符号化方式では、動きベクトル、予測タイプ、マクロブロックモードの選択基準に符号化ビットレートが考慮されていなかったので、同じ画像データ(映像)であれば、符号化ビットレートに拘わらず、動きベクトルやマクロブロックモードに係る情報について発生する発生符号量がほぼ等しくなる。そして、符号化ビットレートが低くなると、動きベクトル等の発生符号量の割合が増加する傾向にあり、この結果、DCT係数への割当符号量が減少し、この割当符号量の減少により、符号化した画像データの画質が劣化するという問題がある。
【0016】
そこで、本発明の目的は前記した従来の技術が有する課題を解消し、ハイブリッド符号化において符号化ビットレートが低くなっても、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる画像符号化装置、画像符号化方法および画像符号化プログラムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した目的を達成するため、以下に示す構成とした。
請求項1に記載の画像符号化装置は、動きベクトルによる動き補償予測を用いた予測符号化と直交変換を用いた変換符号化とを組み合わせたハイブリッド符号化によって、画像データを符号化する画像符号化装置であって、予測誤差値演算手段と、変換係数割当符号量演算手段と、符号化効率評価値演算手段と、符号化モード選択手段と、符号化手段と、を備える構成とした。
【0018】
かかる構成によれば、画像符号化装置は、予測誤差値演算手段によって、予測符号化によって前記画像データを符号化した際の誤差値として、前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、イントラ符号化モードにおける誤差値D 1 を、前記ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの入力画素の分散の平均により演算し、インター符号化モードにおける誤差値D 2 を、前記ハイブリッド符号化ブロックの入力画素と当該ブロックの参照画素との平均二乗誤差、平均絶対値誤差、又は、相互相関係数により演算する。
続いて、画像符号化装置は、変換係数割当符号量演算手段によって、画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、前記イントラ符号化モードにおける変換係数割当符号量T C1 を、前記ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックに割り当てられるハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記イントラ符号化モードの発生符号量と、当該ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの直流係数の発生符号量の総和とを減算することで求め、前記インター符号化モードにおける変換係数割当符号量T C2 を、前記ハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記インター符号化モードの発生符号量と、前記動きベクトルの発生符号量とを減算することで求める。
また、画像符号化装置は、符号化効率評価値演算手段によって、前記イントラ符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 1 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 1 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C1 との積を演算し、前記インター符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 2 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 2 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C2 との積を演算することで、符号化効率を示す評価値を求める。
そして、画像符号化装置は、符号化モード選択手段によって、符号化効率評価値演算手段で演算された評価値が最大となる符号化モードを選択する。
そして、画像符号化装置は、符号化手段によって、符号化モード選択手段で選択した符号化モードにより、画像データを符号化する。
【0019】
つまり、予測誤差値演算手段および変換係数割当符号量演算手段で算出される、画像データを符号化する際の動きベクトルやマクロブロックモード(インターマクロブロックまたはイントラマクロブロック)の発生符号量が制御され、予測誤差値と、変換係数割当符号量とに基づいて評価値が演算され、この評価値が符号化モード選択手段に入力され、この符号化モード選択手段にて、符号化モードが選択される。符号化効率評価値演算手段では、例えば、予測誤差値の逆数と、変換係数割当符号量との積が演算され、符号化モード選択手段では、符号化効率評価値演算手段によって演算された評価値の最大のものが選択される。
【0020】
また、この符号化モード選択手段では、選択候補の動きベクトルおよびマクロブロックモードについて符号化効率の評価値が最大となる動きベクトルおよびマクロブロックモードが選択される。インターマクロブロックについては、動きベクトルおよびマクロブロックモード情報の合計発生符号量を求め、マクロブロック割当符号量から減算したものをDCT係数割当符号量とし、動きベクトルの予測誤差の逆数とDCT係数割当符号量とを積算したものを評価値とする。イントラマクロブロックについては、イントラDC係数(イントラ直流係数)およびマクロブロックモード情報の合計発生符号量を求め、マクロブロック割当符号量から減算したものをDCT係数割当符号量とし、マクロブロックの入力画素の分散の逆数とDCT係数割当符号量とを積算したものを評価値とする。
【0031】
請求項2に記載の画像符号化装置は、請求項1に記載の画像符号化装置において、前記符号化手段が、前記画像データに含まれる画面を符号化する際に割り当てられる画面割当符号量を、前記画面を構成するハイブリッド符号化ブロック数で除算することで、前記ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックの割当符号量を求めることを特徴とする。
【0032】
かかる構成によれば、画像符号化装置は、符号化手段によって、画像データに含まれる画面を符号化する際に割り当てられる画面割当符号量を、画面を構成するハイブリッド符号化ブロック数で除算することで、ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックの割当符号量を求める。
【0033】
請求項3に記載の画像符号化方法は、符号化済みの画素に基づいて符号化対象画素を予測する予測符号化と、前記符号化対象画素からなる符号化対象画像が連続する画像信号を変換して得られる変換係数を量子化し、可変長符号化する変換符号化とを組み合わせたハイブリッド符号化によって、画像データを符号化する画像符号化方法であって、予測誤差値演算ステップと、変換係数割当符号量演算ステップと、符号化効率評価値演算ステップと、符号化ステップと、を含むことを特徴とする。
【0034】
この方法によれば、予測誤差値演算ステップにおいて、予測符号化によって画像データを符号化した際の誤差値として、前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、イントラ符号化モードにおける誤差値D 1 を、前記ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの入力画素の分散の平均により演算し、インター符号化モードにおける誤差値D 2 を、前記ハイブリッド符号化ブロックの入力画素と当該ブロックの参照画素との平均二乗誤差、平均絶対値誤差、又は、相互相関係数により演算し、変換係数割当符号量演算ステップにおいて、画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、前記イントラ符号化モードにおける変換係数割当符号量T C1 を、前記ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックに割り当てられるハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記イントラ符号化モードの発生符号量と、当該ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの直流係数の発生符号量の総和とを減算することで求め、前記インター符号化モードにおける変換係数割当符号量T C2 を、前記ハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記インター符号化モードの発生符号量と、前記動きベクトルの発生符号量とを減算することで求める。
そして、符号化効率評価値演算ステップにおいて、前記イントラ符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 1 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 1 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C1 との積を演算し、前記インター符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 2 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 2 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C2 との積を演算することで、符号化効率を示す評価値を求め、 符号化ステップにおいて、符号化効率評価値演算ステップにて演算された評価値が最大となる符号化モードを選択して、選択した符号化モードによって前記画像データを符号化する。
【0035】
請求項4に記載の画像符号化プログラムは、動きベクトルによる動き補償予測を用いた予測符号化と直交変換を用いた変換符号化とを組み合わせたハイブリッド符号化によって、画像データを符号化するために、コンピュータを、予測誤差値演算手段、変換係数割当符号量演算手段、符号化効率評価値演算手段、符号化モード選択手段、符号化手段、として機能させる構成とした。
【0036】
かかる構成によれば、画像符号化プログラムは、予測誤差値演算手段によって、予測符号化によって前記画像データを符号化した際の誤差値として、前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、イントラ符号化モードにおける誤差値D 1 を、前記ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの入力画素の分散の平均により演算し、インター符号化モードにおける誤差値D 2 を、前記ハイブリッド符号化ブロックの入力画素と当該ブロックの参照画素との平均二乗誤差、平均絶対値誤差、又は、相互相関係数により演算し、変換係数割当符号量演算手段によって、画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、前記イントラ符号化モードにおける変換係数割当符号量T C1 を、前記ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックに割り当てられるハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記イントラ符号化モードの発生符号量と、当該ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの直流係数の発生符号量の総和とを減算することで求め、前記インター符号化モードにおける変換係数割当符号量T C2 を、前記ハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記インター符号化モードの発生符号量と、前記動きベクトルの発生符号量とを減算することで求める。
そして、符号化効率評価値演算手段によって、前記イントラ符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 1 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 1 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C1 との積を演算し、前記インター符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 2 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 2 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C2 との積を演算することで、符号化効率を示す評価値を求め、符号化モード選択手段によって、符号化効率評価値演算手段で演算された評価値が最大となる符号化モードを選択し、符号化手段によって、符号化モード選択手段で選択した符号化モードにより、前記画像データを符号化する。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(画像符号化装置の構成)
図1は、画像符号化装置のブロック図である。この図1に示すように、画像符号化装置1は、ビデオ入力から入力された入力画素(画像データ)を符号化したビットストリームとして出力するもので、符号化モード決定部3と、動き補償予測部5と、減算器7と、DCT部9と、量子化器11と、逆量子化器13と、IDCT部15と、加算器17と、フレームメモリ19と、可変長符号部21と、バッファ23と、バッファ制御部25とを備えている。
【0042】
この画像符号化装置1は、MPEG−2映像符号化(ISO/IEC13818−2)に適応しており、符号化対象である入力画素(画像データ)を、ピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)および画像構造(フレーム画像、フィールド画像)によって選択可能な符号化モード(マクロブロックモード)と動きベクトルとの組み合わせに基づき符号化するものである。なお、この符号化モード(マクロブロックモード)は、イントラ/インターマクロブロック、予測方向、予測タイプ、DCTタイプの組み合わせによって決定されるものである。
【0043】
符号化モード決定部3は、画像データを符号化する符号化の仕方である符号化モードを決定するもので、予測誤差値演算手段3aと、変換係数割当符号量演算手段3bと、符号化モード・動きベクトル発生手段3cと、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dと、符号化効率評価値演算手段3eと、符号化モード選択手段3fとを備えている。なお、この符号化モード決定部3では、イントラマクロブロックと、インターマクロブロックとのいずれかを取り扱うのかを判断する判断機能を有しており、この判断機能による判断結果に基づいて、イントラマクロブロックと、インターマクロブロックとを取り扱う場合で、各手段3a〜3fにおいて、入出力される情報が若干異なっており、この詳細は、符号化モード決定部3の動作の説明にて行うこととする。
【0044】
予測誤差値演算手段3aは、ビデオ入力からの入力画素(画像データ)と、フレームメモリ19に保持されている(記憶されている)参照画素(直前の画像データ)と符号化モード・動きベクトル発生手段3cから入力された符号化モード(インターマクロブロックの場合、動きベクトルも入力される)とに基づいて、予測誤差値を演算するものである。つまり、この予測誤差値演算手段3aは、符号化モード・動きベクトル発生手段3cで発生された符号化モードの発生数に応じて繰り返し、予測誤差値を演算するものである。予測誤差値は、入力画素と参照画素との差分を示すものであり、例えば、連続する入力画素で描画される被写体の動きが激しい場合(速い動きの映像)では、この予測誤差値が大きくなる。
【0045】
なお、符号化モード決定部3の判断機能によって、イントラマクロブロックを取り扱うと判断された場合、この予測誤差値演算手段3aには、入力画素および符号化モードが入力され、インターマクロブロックを取り扱うと判断された場合(イントラマクロブロックを取り扱うと判断されなかった場合)、入力画素、参照画素、符号化モードおよび動きベクトルが入力される。また、この予測誤差値の算出の仕方については、後記する(図5に示すイントラマクロブロックの予測誤差値の演算方法について、図7、図8、図9に示すインターマクロブロックの予測誤差値の演算方法について、を参照)こととする。
【0046】
変換係数割当符号量演算手段3bは、ビデオ入力からの入力画素(画像データ)と、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dから入力されたハイブリッド符号化ブロック割当符号量と、符号化モード・動きベクトル発生手段3cから入力された符号化モード(インターマクロブロックの場合、動きベクトルも入力される)とに基づいて、変換係数割当符号量を演算するものである。つまり、この変換係数割当符号量演算手段3bは、符号化モード・動きベクトル発生手段3cで発生された符号化モードの発生数に応じて繰り返し、変換係数割当符号量を演算するものである。変換係数割当符号量は、変換係数、すなわち、DCT係数に割り当てる符号量のことである。
【0047】
また、この変換係数割当符号量演算手段3bには、入力された情報から符号量を演算する符号量演算機能3b1(図6または図10参照)と、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量と、符号量演算機能3b1にて演算された符号量とに基づいて、変換係数割当符号量演算機能3b2(図6または図10参照)とを有している。
【0048】
なお、符号化モード決定部3の判断機能によって、イントラマクロブロックを取り扱うと判断された場合、この変換係数割当符号量演算手段3bには、入力画素および符号化モードが入力され、インターマクロブロックを取り扱うと判断された場合(イントラマクロブロックを取り扱うと判断されなかった場合)、符号化モードおよび動きベクトルが入力される。そして、イントラマクロブロックを取り扱うと判断された場合、この変換係数割当符号量演算手段3bの符号量演算機能3b1(図6または図10参照)は、符号化モード符号量、直流係数符号量を出力し、インターマクロブロックを取り扱うと判断された場合(イントラマクロブロックを取り扱うと判断されなかった場合)、この変換係数割当符号量演算手段3bの符号量演算機能3b1(図6または図10参照)は、符号化モード符号量、動きベクトル符号量を出力するものである。
【0049】
符号化モード符号量は、符号化モード毎に割り当てられる符号量であり、直流係数符号量は、入力画素の直流成分に割り当てられる符号量であり、動きベクトル符号量は、入力画素中の動きベクトル毎に割り当てられる符号量のことである。また、この変換係数割当符号量の算出の仕方については、後記する(図6に示すイントラマクロブロックの変換係数割当符号量の演算方法について、図10に示すインターマクロブロックの変換係数割当符号量の演算方法について、を参照)こととする。
【0050】
符号化モード・動きベクトル発生手段3cは、符号化モードおよび動きベクトルを発生させるものである。符号化モードは、符号化モード選択手段3fで選択対象となるもので、マクロブロックタイプ(イントラマクロブロックまたはインターマクロブロック)、予測方向(前方向予測、後方向予測、両方向予測)、予測タイプ(フィールド予測またはフレーム予測)、DCTタイプ(フィールドDCTまたはフレームDCT)の組み合わせによって成り立つものである。
【0051】
マクロブロックタイプに関して、イントラマクロブロックは、マクロブロックのみの情報によって符号化するものであり、インターマクロブロックは、直前に符号化した画像データ(符号化画像データ)から現在の画像データを予測して符号化するものである。
【0052】
予測方向に関して、前方向予測は、過去(符号化する直前のフレームまたはフィールド)から予測することであり、後方向予測は、未来(符号化する直後のフレームまたはフィールド)から予測することであり、両方向予測は過去および未来から符号化対象となるマクロブロックを符号化する(予測する)ことである。
【0053】
予測タイプに関して、フィールド予測は、直前に符号化されたフィールドを使用してトップフィールド(奇数ライン)およびボトムフィールド(偶数ライン)に独立に予測を行うもので、フレーム予測は、直前に符号化されたフレームから予測を行うものである。
【0054】
DCTタイプに関して、画像データがハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック:輝度成分16画素×16ラインおよび空間的に対応する色差成分)に分割され、さらに変換ブロック(ブロック:輝度成分および色差成分とも8画素×8ライン)に分割されてDCT符号化される場合、フィールドDCTは2つのフィールドの一方から得られるラインで当該ブロックを構成するものであり、フレームDCTは2つのフィールドから交互に得られるラインで当該変換ブロックを構成するものである。
【0055】
ハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dは、バッファ制御部25から出力される符号化画面割当符号量をハイブリッド符号化ブロック数(マクロブロック数)で除算して、各ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)に割り当てられる符号量(ハイブリッド符号化ブロック割当符号量)を演算し、変換係数割当符号量演算手段3bに出力するものである。
【0056】
符号化効率評価値演算手段3eは、予測誤差値演算手段3aで演算された予測誤差値と変換係数割当符号量演算手段3bで演算された変換係数割当符号量とに基づいて、画像データの符号化効率を示す評価値を演算し、この評価値を符号化モード選択手段3fに出力するものである。この実施の形態では、符号化効率評価値演算手段3eは、予測誤差値の逆数と、変換係数割当符号量との積を評価値として演算する。
【0057】
また、この符号化効率評価値演算手段3eは、ハイブリッド符号化ブロックの変換係数割当符号量または予測誤差値から、符号化する画面の変換係数割当符号量または予測誤差値を合計する符号化画面合計機能3e1、3e2と、符号化する画面の変換係数割当符号量の合計と、符号化する画面の予測誤差値の合計とに基づいて、評価値を演算する符号化効率計算機能3e3(図11および図12参照)と、個々のハイブリッド符号化ブロックの符号化効率を符号化画面毎に集計し当該符号化画面毎の符号化効率の平均をFPFD符号化効率として出力する符号化画面平均機能3e4とを有している。なお、評価値の演算方法については後記する。
【0058】
符号化モード選択手段3fは、符号化効率評価値演算手段3eで演算され出力された評価値に基づいて、符号化モードを選択し、この選択された符号化モード情報を動き補償予測部5に出力するものである。この実施の形態では、符号化モード選択手段3fは、符号化効率評価値演算手段3eで演算され出力された評価値の中で最大のもの(最大評価値)を選択する。
【0059】
この符号化モード選択手段3fには、ハイブリッド符号化ブロックを任意に選択する符号化モード(任意選択符号化モード)と、ハイブリッド符号化ブロックを一意に選択する符号化モード(一意選択符号化モード)とを選択する選択機能を有している。この選択機能は、符号化される符号対象画像を構成する各ハイブリッド符号化ブロックの予測誤差値の逆数と、変換係数割当符号量との積の平均値を比較し、この平均値が最大となる符号化モード(任意選択符号化モードまたは一意選択符号化モード)を選択するものである。つまり、この場合、符号化モード選択手段3fは、符号化効率評価値演算手段3eで演算され出力された評価値を参照せず、予測誤差値演算手段3aおよび変換係数割当符号量演算手段3bからの予測誤差値および変換係数割当符号量を取得して、各ハイブリッド符号化ブロックの予測誤差値の逆数と、変換係数割当符号量との積の平均値を演算し、比較するものである。
【0060】
すなわち、符号化モード選択手段3fの選択機能は、フレーム画像構造時において、FPFDを判定するものである。FPFD=0の場合、ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)毎に、予測タイプがフレーム予測、フィールド予測、デュアルプライム予測の3種類から任意に選択可能であり(任意選択符号化モード)、DCTタイプがフレームDCT、フィールドDCTの2種類から任意に1つ選択可能である。また、FPFD=1の場合、符号化画面(1画面)の全てのハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)は、予測タイプがフレーム予測、DCTタイプがフレームDCTと一意の選択(一意選択符号化モード)である。なお、FPFDは符号化画面単位に設定可能である。
【0061】
動き補償予測部5は、符号化モード決定部3の符号化モード選択手段3fから出力された符号化モード情報に基づいて、ビデオ入力から入力された入力画素(画像データ)とフレームメモリ19に保持されている(記憶されている)参照画素とからPピクチャ、Bピクチャに係る動き補償予測信号(マクロブロック単位に動きが補償されたフレーム間予測誤差信号)を生成し、減算器7および加算器17に出力するものである。
【0062】
減算器7は、ビデオ入力から入力された入力画素から動き補償予測信号を減算した補償予測信号減算画素データを、DCT部9に出力するものである。
【0063】
DCT部9は、補償予測信号減算画素データを変換ブロック単位に分割し、符号化モード選択手段3fから出力された符号化モード情報に基づいて、この変換ブロックにフレームDCT、フィールドDCTを施したDCT係数値を量子化器11に出力するものである。なお、イントラマクロブロックの変換ブロックの直流成分(イントラDC)は8〜11ビット精度で量子化され、交流成分はバッファ制御部25から与えられる量子化値によって量子化される。また、インターマクロブロックの変換ブロックは直流成分、交流成分ともバッファ制御部25から与えられる量子化値によって量子化される。
【0064】
量子化器11は、バッファ制御部25から出力された符号化画面割当符号量とに基づいて、DCT部9から出力されたDCT係数値を、量子化値に変換して、逆量子化器13および可変長符号部21に出力するものである。
【0065】
逆量子化器13は、量子化器11で量子化された量子化値を逆量子化して、元のDCT係数値を生成し、IDCT部15に出力するものである。
【0066】
IDCT部15は、逆量子化器13から出力されたDCT係数値を、減算器7から出力された補償予測信号減算画素データに逆変換し、加算器17に出力するものである。
【0067】
加算器17は、IDCT部15から出力された補償予測信号減算画素データに、動き補償予測部5で生成された動き補償予測信号を加算した画素(画像データ)を参照画素としてフレームメモリ19に出力するものである。
【0068】
フレームメモリ19は、加算器17から出力された参照画素を、フレーム単位で記憶すると共に、ビデオ入力から新たな入力画素が入力された場合、符号化モード決定部3の予測誤差値演算手段3aおよび動き補償予測部5に参照画素を出力するものである。
【0069】
可変長符号部21は、量子化器11から出力された量子化値に、係数値0の個数と、次に来る係数値との組み合わせに対して、1つの可変長符号が割り当てられる2次元可変長符号化を施して、ビットストリームを生成するものである。
【0070】
バッファ23は、可変長符号部21で符号化されたビットストリームを一時的に蓄えた後、外部に出力するものである。
【0071】
バッファ制御部25は、バッファ23から出力されたビットストリームに基づいて、1画面(1フレーム)に割当可能な符号量である符号化画面割当符号量を演算し、符号化モード決定部3および量子化器11に出力するものである。なお、符号化画面割当符号量が符号化ビットレートに相当するものである。また、動き補償予測部5、減算器7、DCT部9、量子化器11、逆量子化器13、IDCT部15、加算器17、フレームメモリ19、可変長符号部21、バッファ23およびバッファ制御部25が、特許請求の範囲の請求項に記載した符号化手段に相当するものである。
【0072】
この画像符号化装置1によれば、符号化モード決定部3の予測誤差値演算手段3aで、入力画素(画像データ)を符号化する際の予測誤差値が演算され、この予測誤差値が符号化効率評価値演算手段3eに出力される。また、変換係数割当符号量演算手段3bで、入力画素(画像データ)を符号化する際に変換係数に割り当てられる変換係数割当符号量が演算される。符号化効率評価値演算手段3eで、予測誤差値の逆数と、変換係数割当符号量との積が評価値として演算され、そして、符号化モード選択手段3fで、この評価値の最大のもの(最大評価値)に基づいた符号化モードが選択される。その後、動き補償予測部5、減算器7、DCT部9、量子化器11、逆量子化器13、IDCT部15、加算器17、フレームメモリ19、可変長符号部21、バッファ23およびバッファ制御部25で、符号化モード選択手段3fにて選択された符号化モードにより、画像データが符号化される。このため、予測誤差値の逆数と、変換係数割当符号量との積が最大となる評価値に基づいて符号化モードが選択され、この符号化モードが符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0073】
(画像符号化装置の動作)
次に、図2に示すフローチャートを参照して、画像符号化装置1の動作を説明する(適宜図1参照)。まず、ビデオ入力より入力画素(画像データ)が入力され、この入力画素(画像データ)が符号化モード決定部3、動き補償予測部5および減算器7に入力される(S1)。
【0074】
続いて、減算器7に入力された入力画素から動き補償予測部5から出力された動き補償予測信号が減算され、補償予測信号減算画素データとして、DCT部9に入力される。このDCT部9でDCT係数値に、続いて量子化器11で量子化値に、さらに逆量子化器13でDCT係数値に、引き続いてIDCT部15で補償予測信号減算画素データに逐次変換される。そして、加算器17で、補償予測信号減算画素データに動き補償予測信号が加算され、直前の入力画素(参照画素)として、フレームメモリ19に保持される(蓄積される)。このフレームメモリ19を経て、符号化モード決定部3の予測誤差値演算手段3aおよび動き補償予測部5に参照画素が入力される(S2)。
【0075】
また、量子化器11で変換された量子化値が可変長符号部21に入力され、この可変長符号部21でビットストリームが生成され、バッファ制御部25に入力され、このバッファ制御部25で入力されたビットストリームに基づいて、符号化画面割当符号量が演算され、この符号化画面割当符号量が符号化モード決定部3および量子化器11に入力される(S3)。
【0076】
そして、符号化モード決定部3の内部で各処理(詳細は符号化モード決定部3の動作の説明を参照)が施され、符号化モード(マクロブロックモード)情報が動き補償予測部5に入力される(S4)。その後、符号化モード(マクロブロックモード)情報に基づいて、入力画素(画像データ)が動き補償予測部5、減算器7、DCT部9、量子化器11、可変長符号部21、バッファ23を経て、ビットストリームとして、外部に出力される(S5)。
【0077】
(符号化モード決定部の動作)
次に、図3に示すフローチャートを参照して、画像符号化装置1の符号化モード決定部3の動作を説明する。まず、イントラマクロブロックを取り扱うのかどうかが判断される(S11)。或いは、このS11は、インターマクロブロックを取り扱うかどうかを判断してもよい。
【0078】
イントラマクロブロックを取り扱うと判断された場合(S11、Yes)、入力画素が予測誤差値演算手段3a、変換係数割当符号量演算手段3bに入力される(S12)。また、符号化モード・動きベクトル発生手段3cで発生された符号化モード(選択対象となる符号化モードに関する情報)が予測誤差値演算手段3a、変換係数割当符号量演算手段3b、符号化モード選択手段3fに入力される(S13)。
【0079】
さらに、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dで、バッファ制御部25から入力された符号化画面割当符号量に基づいて、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量が演算され、このハイブリッド符号化ブロック割当符号量が変換係数割当符号量演算手段3bに出力される(S14)。
【0080】
そして、予測誤差値演算手段3aで、入力画素および符号化モードに基づいて、予測誤差値が演算され、この予測誤差値が符号化効率評価値演算手段3eに出力される(S15)。そしてまた、変換係数割当符号量演算手段3bで、入力画素および符号化モードに基づいて、符号化モード・動きベクトル発生手段3cで発生された符号化モードにおける符号化モード符号量と入力画素の直流成分を符号化する際の符号量である直流係数符号量とが演算される。さらに、この変換係数割当符号量演算手段3bで、これら符号化モード符号量および直流係数符号量と、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dで演算されたハイブリッド符号化ブロック割当符号量とに基づいて、変換係数割当符号量が演算され、符号化効率評価値演算手段3eに出力される(S16)。
【0081】
すると、符号化効率評価値演算手段3eで、予測誤差値演算手段3aにて演算された予測誤差値および変換係数割当符号量演算手段3bにて演算された変換係数割当符号量に基づいて、符号化効率を示す評価値が演算され、この評価値が符号化モード選択手段3fに出力される(S17)。なお、図3に示すフローチャートに図示を省略したが、この符号化効率評価値演算手段3eの動作では、FPFDのフラグが“1”の場合、つまり、フレーム予測、フレームDCTのみが使用される場合、このFPFDにおけるFPFD符号化効率(符号化画面毎の符号化効率を示す評価値)が演算される。また、個々のハイブリッド符号化ブロックの符号化効率が入力された場合、符号化画面毎に平均して、FPFD符号化効率(符号化画面毎の符号化効率を示す評価値)が演算される。
【0082】
その後、符号化モード選択手段3fで、符号化効率評価値演算手段3eにて演算された評価値に基づいて、符号化モードが選択され(符号化モード情報となる)、この符号化モード情報が動き補償予測部5に出力される(S18)。なお、図3に示すフローチャートに図示を省略したが、符号化モード選択手段3fの選択機能によって、ハイブリッド符号化ブロックを任意に選択する符号化モード(任意選択符号化モード)と、ハイブリッド符号化ブロックを一部に選択する符号化モード(一意選択符号化モード)とが選択される場合、各ハイブリッド符号化ブロックの予測誤差値の逆数と、変換係数割当符号量との積の平均値を比較し、平均値が最大となる符号化モード選択される。
【0083】
S11にて、イントラマクロブロックを取り扱うと判断されなかった場合(S11、No)、入力画素が予測誤差値演算手段3aに入力される(S19)。また、符号化モード・動きベクトル発生手段3cで発生された符号化モード(選択対象となる符号化モードに関する情報)および動きベクトルが予測誤差値演算手段3a、変換係数割当符号量演算手段3bに、符号化モード(選択対象となる符号化モードに関する情報)が符号化モード選択手段3fにそれぞれ入力される(S20)。
【0084】
さらに、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dで、バッファ制御部25から入力された符号化画面割当符号量に基づいて、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量が演算され、このハイブリッド符号化ブロック割当符号量が変換係数割当符号量演算手段3bに出力される(S21)。
【0085】
そして、予測誤差値演算手段3aで、入力画素、参照画素、符号化モードおよび動きベクトルに基づいて、予測誤差値が演算され、この予測誤差値が符号化効率評価値演算手段3eに出力される(S22)。そしてまた、変換係数割当符号量演算手段3bで、符号化モードおよび動きベクトルに基づいて、符号化モード・動きベクトル発生手段3cで発生された符号化モードにおける符号化モード符号量と入力画素および参照画素から得られる動きベクトルに基づく符号量である動きベクトル符号量とが演算される。さらに、この変換係数割当符号量演算手段3bで、これら符号化モード符号量および動きベクトル符号量とハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dで演算されたハイブリッド符号化ブロック割当符号量とに基づいて、変換係数割当符号量が演算され、符号化効率評価値演算手段3eに出力される(S23)。
【0086】
すると、符号化効率評価値演算手段3eで、予測誤差値演算手段3aにて演算された予測誤差値および変換係数割当符号量演算手段3bにて演算された変換係数割当符号量に基づいて、符号化効率を示す評価値が演算され、この評価値が符号化モード選択手段3fに出力される(S17)。その後、符号化モード選択手段3fで、符号化効率評価値演算手段3eにて演算された評価値に基づいて、符号化モードが選択され(符号化モード情報となる)、この符号化モード情報が動き補償予測部5に出力される(S18)。
【0087】
(符号化モード[マクロブロックモード]、動きベクトルの決定について)
次に、図4を参照して、符号化モード[マクロブロックモード]、動きベクトルの決定の仕方について説明する。この図4に示すように、符号化効率評価値演算手段3eに予測誤差値および変換係数割当符号量が入力されると、評価値が演算され、この評価値が符号化モード選択手段3fに出力される。
【0088】
この符号化効率評価値演算手段3eにおける評価値は、評価値EMM、変換係数割当符号量(DCT係数割当符号量)TC、予測誤差値Dとすると、この評価値EMMは以下に示す式によって演算されるものである。
EMM=TC/D・・・(1)
【0089】
この(1)式に示すように、評価値EMMは、予測誤差値Dの逆数と、変換係数割当符号量(DCT係数割当符号量)TCとの積で表すことができるものである。すなわち、この符号化モード選択手段3fでは、(1)式によって計算される評価値EMMが最大となる符号化モード(マクロブロックモード)と動きベクトルとの組み合わせが選択される。
【0090】
(イントラマクロブロックの予測誤差値の演算方法について)
次に、図5を参照して、イントラマクロブロックの予測誤差値の演算方法について説明する(適宜図1参照)。イントラマクロブロックを符号化モード決定部3で処理し、予測誤差値を演算する場合、図5に示すように、予測誤差値演算手段3aに符号化モードおよび入力画素が入力され、予測誤差値演算手段3a内において、変換ブロック画素分散が求められ、この変換ブロック画素分散が予測誤差値として出力される。この予測誤差値を予測誤差値Dとすると、以下に示す式によって演算される。
【0091】
【数1】
【0092】
・・・(2)
この(2)式において、VARは、変換ブロック(DCTブロック)における入力画素の分散、block_countは、マクロブロックを構成する変換ブロック(DCTブロック)の個数を示すものである。
【0093】
この(2)式に示すように、予測誤差値Dは、マクロブロック内の変換ブロック(DCTブロック)の入力画素の分散を求め、この入力画素の分散の平均を取ったものである。
【0094】
これによれば、予測誤差値演算手段3aで、入力画素(画像データ)を所定の大きさに分割した変換ブロックを直流係数に基づいて符号化する符号化モードにおける予測誤差値Dが、変換ブロックの入力画素の分散平均とされる。つまり、変換ブロック毎に分散が求められ、ハイブリッド符号化ブロックを構成する変換ブロックの平均を予測誤差値として演算しており、この予測誤差値Dが符号化効率を示す評価値の算出に利用され、この評価値に基づいて符号化モードが選択され、この符号化モードが符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0095】
(イントラマクロブロックの変換係数割当符号量の演算方法について)
次に、図6を参照して、イントラマクロブロックの変換係数割当符号量の演算方法について説明する(適宜図1参照)。イントラマクロブロックを符号化モード決定部3で処理し、変換係数割当符号量を演算する場合、図6に示すように、変換係数割当符号量演算手段3b内において、符号化モードおよび入力画素が符号量演算機能3b1に入力され、符号化モード符号量および直流係数符号量が求められる。続いて、これら符号化モード符号量および直流係数符号量と、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量とが変換係数割当符号量演算機能3b2に入力され、変換係数割当符号量が求められ、出力される。この変換係数割当符号量を変換係数割当符号量TCとすると、以下に示す式によって演算される。
【0096】
【数2】
【0097】
・・・(3)
この(3)式において、TMはハイブリッド符号化ブロック割当符号量(マクロブロック割当符号量)、SMMは符号化モード(マクロブロックモード)の発生符号量、SDCは、変換ブロック(DCTブロック)の直流係数(イントラDC係数)の発生符号量、block_countは、マクロブロックを構成する変換ブロック(DCTブロック)の個数を示すものである。
【0098】
この(3)式に示すように、変換係数割当符号量TCは、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量(マクロブロック割当符号量)TMから符号化モード(マクロブロックモード)の発生符号量SMMと、変換ブロック(DCTブロック)の直流係数(イントラDC係数)の発生符号量SDCとを減算したものである。
【0099】
これによれば、変換係数割当符号量演算手段3bで、入力画素(画像データ)を所定の大きさに分割した変換ブロックを直流係数に基づいて符号化する符号化モードにおける変換係数割当符号量TCが、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量TMと変換ブロックを直流係数により符号化する際に生じる発生符号量SDCとに基づいて算出される。この変換係数割当符号量TCが符号化効率を示す評価値の算出に利用され、この評価値に基づいて符号化モードが選択され、この符号化モードが符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0100】
(インターマクロブロックの予測誤差値の計算方法について[平均二乗誤差])次に、図7を参照して、インターマクロブロックの予測誤差値の演算方法について説明する(適宜図1参照)。インターマクロブロックを符号化モード決定部3で処理し、予測誤差値を演算する場合、図7に示すように、予測誤差値演算手段3aに符号化モード、動きベクトル、入力画素および参照画素が入力され、予測誤差値演算手段3a内において、平均二乗誤差が演算され、この平均二乗誤差が予測誤差値として出力される。この予測誤差値を予測誤差値Dとすると、以下に示す式によって演算される。
【0101】
【数3】
【0102】
・・・(4)
この(4)式において、M1(i,j)は、ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の入力画素と、動き補償による参照画素の平均二乗誤差である。Xm、nは現フレーム/フィールドにおける水平m、垂直nの位置の画素、Xm+i,n+jは参照フレーム/フィールドにおける水平m+i,垂直n+jの位置の画素である。この(4)式に示すように、予測誤差値Dは、入力画素と参照画素との誤差を二乗した値をハイブリッド符号化ブロックで平均したものである。
【0103】
これによれば、予測誤差値演算手段3aで、動き補償により入力画素(画像データ)を符号化する符号化モードにおける予測誤差値Dが、ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックの入力画素と参照画素との誤差を二乗した値をハイブリッド符号化ブロックで平均した平均二乗誤差とされる。平均二乗誤差の算出は、入力画素と参照画素との誤差を二乗した値を演算することで、画素上におけるエネルギの算出に相当し、直交変換を用いた変換符号化における周波数上のエネルギと同次元で優劣が比較できることになり、予測誤差値の精度が向上する。この予測誤差値Dが符号化効率を示す評価値の算出に利用され、この評価値に基づいて符号化モードが選択され、この符号化モードが符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0104】
(インターマクロブロックの予測誤差値の計算方法について[平均絶対値])
次に、図8を参照して、インターマクロブロックの予測誤差値の演算方法について説明する(適宜図1参照)。インターマクロブロックを符号化モード決定部3で処理し、予測誤差値を演算する場合、図8に示すように、予測誤差値演算手段3aに符号化モード、入力画素および参照画素が入力され、予測誤差値演算手段3a内において、平均絶対値誤差が演算され、この平均絶対値誤差が予測誤差値として出力される。この予測誤差値を予測誤差値Dとすると、以下に示す式によって演算される。
【0105】
【数4】
【0106】
・・・(5)
この(5)式において、M2(i,j)は、ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の入力画素と、動き補償による参照画素の平均絶対値誤差である。Xm、nは現フレーム/フィールドにおける水平m、垂直nの位置の画素、Xm+i,n+jは参照フレーム/フィールドにおける水平m+i,垂直n+jの位置の画素である。この(5)式に示すように、予測誤差値Dは、入力画素と参照画素の平均絶対値誤差である。
【0107】
これによれば、予測誤差値演算手段3aで、動き補償により入力画素(画像データ)を符号化する符号化モードにおける予測誤差値Dが、ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックの入力画素と参照画素との誤差の絶対値をハイブリッド符号化ブロックで平均した値とされる。絶対値の平均を取るだけの平均絶対値誤差を予測誤差値とすることで、予測誤差値演算手段3aの演算量が軽減され、処理速度が向上する。この予測誤差値Dが符号化効率を示す評価値の算出に利用され、この評価値に基づいて符号化モードが選択され、この符号化モードが符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0108】
(インターマクロブロックの予測誤差値の計算方法について[相互相関係数])次に、図9を参照して、インターマクロブロックの予測誤差値の演算方法について説明する(適宜図1参照)。インターマクロブロックを符号化モード決定部3で処理し、予測誤差値を演算する場合、図9に示すように、予測誤差値演算手段3aに符号化モード、入力画素および参照画素が入力され、予測誤差値演算手段3a内において、相互相関係数が演算され、この相互相関係数が予測誤差値として出力される。この予測誤差値を予測誤差値Dとすると、以下に示す式によって演算される。
【0109】
【数5】
【0110】
・・・(6)
この(6)式において、M3(i,j)は、ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の入力画素と、動き補償による参照画素の相互相関係数である。Xm、nは現フレーム/フィールドにおける水平m、垂直nの位置の画素、Xm+i,n+jは参照フレーム/フィールドにおける水平m+i,垂直n+jの位置の画素である。この(6)式に示すように、予測誤差値Dは、入力画素と参照画素の相互相関係数である。
【0111】
これによれば、予測誤差値演算手段3aで、動き補償により入力画素(画像データ)を符号化する符号化モードにおける予測誤差値Dが、ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックの入力画素と参照画素との相互相関係数とされる。入力画素と参照画素とを比較して、相関係数を演算した相互相関係数を予測誤差値としているので、予測誤差値の精度が向上する。この予測誤差値Dが符号化効率を示す評価値の算出に利用され、この評価値に基づいて符号化モードが選択され、この符号化モードが符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0112】
(インターマクロブロックのDCT係数割当符号量の計算方法について)
次に、図10を参照して、インターマクロブロックの変換係数割当符号量の演算方法について説明する(適宜図1参照)。インターマクロブロックを符号化モード決定部3で処理し、変換係数割当符号量を演算する場合、図10に示すように、変換係数割当符号量演算手段3b内において、符号化モードおよび動きベクトルが符号量演算機能3b1に入力され、符号化モード符号量および動きベクトル符号量が求められる。続いて、これら符号化モード符号量および動きベクトル符号量とハイブリッド符号化ブロック割当符号量とが変換係数割当符号量演算機能3b2に入力され、変換係数割当符号量が求められ、出力される。この変換係数割当符号量を変換係数割当符号量TCとすると、以下に示す式によって演算される。
【0113】
TC=TM−SMM−SMV
【0114】
・・・(7)
この(7)式において、TMはハイブリッド符号化ブロック割当符号量(マクロブロック割当符号量)、SMMは符号化モード(マクロブロックモード)の発生符号量、SMVは、動きベクトルの発生符号量を示すものである。
【0115】
この(7)式に示すように、変換係数割当符号量TCは、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量(マクロブロック割当符号量)TMから符号化モード(マクロブロックモード)の発生符号量SMMと、動きベクトルの発生符号量SMVとを減算したものである。
【0116】
これによれば、変換係数割当符号量演算手段3bで、動き補償により画像データを符号化する符号化モードにおける変換係数割当符号量TCが、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量TMと、符号化モード(マクロブロックモード)の発生符号量SMMと、動き補償に供される動きベクトルにより符号化する際に生じる発生符号量SMVとに基づいて算出される。この変換係数割当符号量TCが符号化効率を示す評価値の算出に利用され、この評価値に基づいて符号化モードが選択され、この符号化モードが符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0117】
(FPFDの決定方法について[その1])
次に、図11を参照して、ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)において符号化する変換ブロックを任意に選択する、または、一意に選択する画面符号化モードであるFPFD(符号化パラメータ)について説明する。この図11は画面全体の符号化効率を演算しFPFD(符号化パラメータ)を決定する場合について説明した図である。
【0118】
この図11に示すように、符号化効率評価値演算手段3eの符号化画面合計機能3e1にハイブリッド符号化ブロックの変換係数割当符号量が入力され、符号化画面合計機能3e2にハイブリッド符号化ブロックの予測誤差値が入力される。符号化画面合計機能3e1から符号化画面の変換係数割当符号量が、符号化画面合計機能3e2から符号化画面の予測誤差値が出力され、符号化効率計算機能3e3に入力され、この符号化効率計算機能3e3でFPFD符号化効率を表す評価値(符号化画面の平均の符号化率を表す評価値)が計算され、計算されたFPFD符号化効率を表す評価値(符号化画面の平均の符号化率を表す評価値)が符号化モード選択手段3fに出力される。このFPFD符号化効率を表す評価値(符号化画面の平均の符号化率を表す評価値)を評価値EFとすると、以下に示す式によって演算される。
【0119】
【数6】
【0120】
・・・(8)
この(8)式において、Dは予測誤差値、T C は変換係数符号量、MB_countは符号化画面を構成するハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の個数を示すものである。
【0121】
この(8)式に示すように、符号化画面の符号化効率を表す評価値EFは、各ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の予測誤差値Dを符号化画面毎に合計したものを、変換係数符号量T C を符号化画面毎に合計したもので除算したものである。そして、この符号化画面平均の画面の符号化率を表す評価値EFが最大となるFPFD(符号化パラメータ)が符号化モード選択手段3fで選択される。
【0122】
これによれば、符号化効率評価値演算手段3eで演算された評価値EFが最大となるFPFD(符号化パラメータ)が符号化モード選択手段3fで選択され、FPFD(符号化パラメータ)が符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0123】
(FPFDの決定方法について[その2])
次に、図12を参照して、ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)において符号化する変換ブロックを任意に選択する、または、一意に選択する画面符号化モードであるFPFD(符号化パラメータ)の別の決定方法について説明する。この図12はハイブリッド符号化ブロック毎に符号化効率を演算しFPFD(符号化パラメータ)を決定する場合について説明した図である。
【0124】
この図12に示すように、符号化効率評価値演算手段3eの符号化画面平均機能3e4にハイブリッド符号化ブロックの符号化効率が入力され、この符号化画面平均機能3e4でFPFD符号化効率を表す評価値(符号化画面の平均の符号化率を表す評価値)が計算され、計算されたFPFD符号化効率を表す評価値(符号化画面の平均の符号化率を表す評価値)が符号化モード選択手段3fに出力される。このFPFD符号化効率を表す評価値(符号化画面の平均の符号化率を表す評価値)を評価値EFとすると、以下に示す式によって演算される。
【0125】
【数7】
【0126】
・・・(9)
この(9)式において、E MM は各ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の符号化効率を表す評価値、MB_countは符号化画面を構成するハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の個数を示すものである。
【0127】
この(9)式に示すように、符号化画面平均の画面の符号化率を表す評価値EFは、各ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の符号化効率を表す評価値E MM の合計をハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の個数で除算したものである。そして、この符号化画面平均の画面の符号化率を表す評価値EFが最大となるFPFD(符号化パラメータ)が符号化モード選択手段3fで選択される。
【0128】
これによれば、符号化効率評価値演算手段3eで演算された評価値EFが最大となるFPFD(符号化パラメータ)が符号化モード選択手段3fで選択されるので、FPFD(符号化パラメータ)が符号化画面割当符号量(符号化ビットレート)の増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0129】
(マクロブロック割当符号量の演算方法について)
次に、図13を参照して、ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の割当符号量の演算方法について説明する。図13は、バッファ制御部25とハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dとによってハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の符号量を演算する仕方について説明した図である。
【0130】
この図13に示すように、バッファ制御部25から符号化画面毎に割り当てられる符号量である符号化画面割当符号量がハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dに入力され、このハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段3dで各ハイブリッド符号化ブロックに割り当てられるハイブリッド符号化ブロック割当符号量が演算される。このハイブリッド符号化ブロック割当符号量をハイブリッド符号化ブロック割当符号量TMとすると、以下に示す式によって演算される。
【0131】
【数8】
【0132】
・・・(10)
この(10)式において、TPはバッファ制御部25から与えられる符号化画面割当符号量、MB_countは符号化画面を構成するハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の個数を示すものである。
【0133】
この(10)式に示すように、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量TMは、バッファ制御部25から与えられる符号化画面割当符号量TPをハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)の個数で除算したものである。
【0134】
これによれば、バッファ制御部25から与えられる符号化画面割当符号量TPの増減によって、ハイブリッド符号化ブロック割当符号量TMも増減するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0135】
(画像符号化装置の効果について)
最後に、画像符号化装置1と、従来技術の段落で説明したTM5とについて、符号化シミュレーションを行った結果、画像符号化装置1で確認された顕著な効果について説明する。なお、バッファ制御部25の構成はTM5(エンコーダ、従来技術の説明参照)と同様とした。
【0136】
ITEハイビジョン標準動画像“European Market”、“Whale Show”、“Green Leaves”について、画像符号化装置1における符号化ビットレートを11,15Mbpsとし、TM5における符号化ビットレートを11,15,22Mbpsとして、PSNR(Peak Signal to Noise Ratio)の比較を行った。
【0137】
すると、同一ビットレートのTM5と比較した結果、いずれの画像(シーン)においても1〜3dB程度の画質の改善を確認することができ、画像符号化装置1の符号化ビットレートが15MbpsにおけるPSNRは、TM5の符号化ビットレート22Mbps以上のPSNRであることを確認することができた。
【0138】
また、画像符号化装置1によって符号化されたビットストリームを視聴した視聴者によって、視覚的にも全ての画像(シーン)で解像度感が向上し、特に、動きの速い映像では画質改善効果が高いことが確認された。
【0139】
さらに、15Mbpsで符号化したビットストリームについて、画像符号化装置1における変換係数符号量と動きベクトル符号量との比率と、TM5における変換係数符号量と動きベクトル符号量との比率とを比較すると、いずれの画像(シーン)においても動きベクトル符号量が1/5〜1/6に低減され、変換係数符号量が増加していることが確認でき、変換係数に符号量が多く割り当てられることで、画質改善できたことが確認できた。
【0140】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0141】
例えば、画像符号化装置1の各構成の処理を一つずつの過程ととらえた画像符号化方法とみなすこともできる。また、画像符号化装置1の各構成の処理を汎用的なコンピュータ言語で記述した画像符号化プログラムとみなすこともできる。これらの場合、画像符号化装置1と同様の効果を得ることができ、さらに、画像符号化プログラムの場合、当該プログラムをネットワークに配信したり、或いは当該プログラムを記憶できる記憶媒体に記憶させて流通させたりすることも可能である。
【0142】
請求項1、3、4記載の発明によれば、画像データを符号化する際の誤差値と、変換係数に割り当てられる変換係数割当符号量とが演算される。誤差値と、変換係数割当符号量とに基づいて評価値が演算され、この評価値に基づいた符号化モードが選択され、選択された符号化モードにより、画像データが符号化される。このため、変換係数割当符号量が符号化ビットレートの増減によって変化するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0143】
また、請求項1、3、4記載の発明によれば、画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド変換ブロックに含まれる変換ブロック毎に分散を求め、ハイブリッド符号化ブロックを構成する変換ブロックの分散の平均を、イントラ符号化モードにおける誤差値として得ることができると共に、この誤差値が利用され、最適な符号化モードが選択されるので、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0144】
また、請求項1、3、4記載の発明によれば、入力画素と参照画素の誤差を二乗した値を、ハイブリッド符号化ブロックで平均した平均二乗誤差をインター符号化モードにおける誤差値とすることにより、直交変換を用いた変換符号化における周波数上のエネルギと同次元で優劣が比較できると共に、この誤差値が利用されて、最適な符号化モードが選択されるので、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0145】
また、請求項1、3、4記載の発明によれば、入力画素と参照画素の誤差の絶対値をハイブリッド符号化ブロックで平均した平均絶対値誤差をインター符号化モードにおける誤差値とすることにより、予測誤差値演算手段における演算量を軽減することができると共に、この誤差値が利用され、最適な符号化モードが選択されるので、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0146】
また、請求項1、3、4記載の発明によれば、入力画素と参照画素とを比較して、相関係数を演算した相互相関係数によって、精度の向上したインター符号化モードにおける誤差値を得ることができると共に、この誤差値が利用され、最適な符号化モードが選択されるので、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【0147】
請求項2記載の発明によれば、ハイブリッド符号化ブロックの割当符号量が、画像データに含まれる画面を構成するハイブリッド符号化ブロック数で演算された符号量とされ、符号化ビットレートの増減によって、ハイブリッド符号化ブロックの割当符号量も増減するので、符号化ビットレートが低くなっても、最適な符号化モードが選択され、符号化した画像データの画質劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態である画像符号化装置のブロック図である。
【図2】画像符号化装置の動作を説明したフローチャートである。
【図3】符号化モード決定部の動作を説明したフローチャートである。
【図4】符号化モードの決定方法について説明した図である。
【図5】イントラマクロブロックの予測誤差値の演算方法について説明した図である。
【図6】イントラマクロブロックの変換係数割当符号量の演算方法について説明した図である。
【図7】インターマクロブロックの予測誤差値の演算方法(平均二乗誤差)について説明した図である。
【図8】インターマクロブロックの予測誤差値の演算方法(平均絶対値誤差)について説明した図である。
【図9】インターマクロブロックの予測誤差値の演算方法(相互相関係数)について説明した図である。
【図10】インターマクロブロックの変換係数割当符号量の演算方法について説明した図である。
【図11】FPFDの決定方法(符号化画面全体)について説明した図である。
【図12】FPFDの決定方法(ハイブリッド符号化ブロック)について説明した図である。
【図13】ハイブリッド符号化ブロック(マクロブロック)割当符号量の演算方法について説明した図である。
【図14】従来の画像符号化装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 画像符号化装置
3 符号化モード決定部
3a 予測誤差値演算手段
3b 変換係数割当符号量演算手段
3c 符号化モード・動きベクトル発生手段
3d ハイブリッド符号化ブロック割当符号量演算手段
3e 符号化効率評価値演算手段
3f 符号化モード選択手段
5 動き補償予測部
7 減算器
9 DCT部
11 量子化器
13 逆量子化器
15 IDCT部
17 加算器
19 フレームメモリ
21 可変長符号部
23 バッファ
25 バッファ制御部
Claims (4)
- 動きベクトルによる動き補償予測を用いた予測符号化と直交変換を用いた変換符号化とを組み合わせたハイブリッド符号化によって、画像データを符号化する画像符号化装置であって、
前記予測符号化によって前記画像データを符号化した際の誤差値として、前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、イントラ符号化モードにおける誤差値D 1 を、前記ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの入力画素の分散の平均により演算し、インター符号化モードにおける誤差値D 2 を、前記ハイブリッド符号化ブロックの入力画素と当該ブロックの参照画素との平均二乗誤差、平均絶対値誤差、又は、相互相関係数により演算する予測誤差値演算手段と、
前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、前記イントラ符号化モードにおける変換係数割当符号量T C1 を、前記ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックに割り当てられるハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記イントラ符号化モードの発生符号量と、当該ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの直流係数の発生符号量の総和とを減算することで求め、前記インター符号化モードにおける変換係数割当符号量T C2 を、前記ハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記インター符号化モードの発生符号量と、前記動きベクトルの発生符号量とを減算することで求める変換係数割当符号量演算手段と、
前記イントラ符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 1 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 1 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C1 との積を演算し、前記インター符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 2 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 2 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C2 との積を演算することで、符号化効率を示す評価値を求める符号化効率評価値演算手段と、
この符号化効率評価値演算手段で演算された評価値が最大となる符号化モードを選択する符号化モード選択手段と、
この符号化モード選択手段で選択した符号化モードにより、前記画像データを符号化する符号化手段と、
を備えることを特徴とする画像符号化装置。 - 前記符号化手段は、前記画像データに含まれる画面を符号化する際に割り当てられる画面割当符号量を、前記画面を構成するハイブリッド符号化ブロック数で除算することで、前記ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックの割当符号量を求めること
を特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。 - 符号化済みの画素に基づいて符号化対象画素を予測する予測符号化と、前記符号化対象画素からなる符号化対象画像が連続する画像信号を変換して得られる変換係数を量子化し、可変長符号化する変換符号化とを組み合わせたハイブリッド符号化によって、画像データを符号化する画像符号化方法であって、
前記予測符号化によって前記画像データを符号化した際の誤差値として、前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、イントラ符号化モードにおける誤差値D 1 を、前記ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの入力画素の分散の平均により演算し、インター符号化モードにおける誤差値D 2 を、前記ハイブリッド符号化ブロックの入力画素と当該ブロックの参照画素との平均二乗誤差、平均絶対値誤差、又は、相互相関係数により演算する予測誤差値演算ステップと、
前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、前記イントラ符号化モードにおける変換係数割当符号量T C1 を、前記ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックに割り当てられるハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記イントラ符号化モードの発生符号量と、当該ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの直流係数の発生符号量の総和とを減算することで求め、前記インター符号化モードにおける変換係数割当符号量T C2 を、前記ハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記インター符号化モードの発生符号量と、前記動きベクトルの発生符号量とを減算することで求める変換係数割当符号量演算ステップと、
前記イントラ符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 1 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 1 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C1 との積を演算し、前記インター符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 2 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 2 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C2 との積を演算することで、符号化効率を示す評価値を求める符号化効率評価値演算ステップと、
この符号化効率評価値演算ステップにおいて演算された評価値が最大となる符号化モードを選択して、選択した符号化モードによって前記画像データを符号化する符号化ステップと、
を含むことを特徴とする画像符号化方法。 - 動きベクトルによる動き補償予測を用いた予測符号化と直交変換を用いた変換符号化とを組み合わせたハイブリッド符号化によって、画像データを符号化するために、コンピュータを、
前記予測符号化によって前記画像データを符号化した際の誤差値として、前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、イントラ符号化モードにおける誤差値D 1 を、前記ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの入力画素の分散の平均により演算し、インター符号化モードにおける誤差値D 2 を、前記ハイブリッド符号化ブロックの入力画素と当該ブロックの参照画素との平均二乗誤差、平均絶対値誤差、又は、相互相関係数により演算する予測誤差値演算手段、
前記画像データを所定の大きさに分割したハイブリッド符号化ブロックについて、前記イントラ符号化モードにおける変換係数割当符号量T C1 を、前記ハイブリッド符号化する際のハイブリッド符号化ブロックに割り当てられるハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記イントラ符号化モードの発生符号量と、当該ハイブリッド符号化ブロックに含まれる変換ブロックの直流係数の発生符号量の総和とを減算することで求め、前記インター符号化モードにおける変換係数割当符号量T C2 を、前記ハイブリッド符号化ブロック割当符号量から、前記インター符号化モードの発生符号量と、前記動きベクトルの発生符号量とを減算することで求める変換係数割当符号量演算手段、
前記イントラ符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 1 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 1 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C1 との積を演算し、前記インター符号化モードにおける符号化効率を示す評価値E 2 として、前記予測誤差値演算手段で演算した誤差値D 2 の逆数と、前記変換係数割当符号量演算手段で演算した変換係数割当符号量T C2 との積を演算することで、符号化効率を示す評価値を求める符号化効率評価値演算手段、
この符号化効率評価値演算手段で演算された評価値が最大となる符号化モードを選択する符号化モード選択手段、
この符号化モード選択手段で選択した符号化モードにより、前記画像データを符号化する符号化手段、
として機能させることを特徴とする画像符号化プログラム。
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