JP4242323B2 - 太陽電池素子およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池素子およびその製造方法に関し、より詳しくは、太陽電池素子に影が生じた場合に発生する逆バイアス電圧から太陽電池素子を保護するバイパス機能を有する太陽電池素子およびその製造方法に関する。
複数の太陽電池素子を、直列,並列に組合せて所定の出力電圧および出力電流を得る太陽電池モジュールは、その一部の太陽電池素子に影が生じた場合、影の生じていない他のセルが発生する電圧が逆方向に印加される。この逆方向に印加された逆バイアス電圧により、影を生じた太陽電池素子の逆耐電圧を超えると、この太陽電池素子にブレークダウンを生じ、多量の電流が流れるので、この太陽電池素子の短絡破壊に至る可能性がある。この結果太陽電池モジュール全体の出力特性が低下する。
宇宙用太陽電池モジュールの場合では、衛星の姿勢制御中に、衛星本体の一部あるいはアンテナ等構造物の影が、太陽電池モジュールの一部の太陽電池素子上に生ずることがあり得る。地上用の場合では、たとえば、隣接した建築物の影または飛来した鳥類が付着させた糞などの影が、太陽電池モジュールの一部の太陽電池素子上に生ずることがあり得る。
これらの対策として、太陽電池素子として、バイパス機能を持たせたラップアラウンド構造を有するものや太陽電池素子の受光面の一部にバイパス用拡散層を設けた構造を有するものが検討され、太陽電池素子の一定単位に太陽電池素子保護用のダイオードを接続する構造が検討されてきた(たとえば、特許文献1参照)。
しかし、かかる構造を構成するためには、太陽電池素子および太陽電池モジュールの製造工程は複雑になり、製造コストが増大するという問題があった。
特開平09−83002号公報
上記問題を解決するため、本発明は、バイパス機能が簡易に付加された太陽電池素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、太陽電池素子基板の受光面側に形成された第1の導電型層と、太陽電池素子基板の裏面側に形成された第2の導電型用電極と、第1の導電型層および第2の導電型用電極に接触するように形成されたバイパス電極を有する太陽電池素子である。
本発明にかかる太陽電池素子においては、バイパス電極の厚さが10nm以上であること、バイパス電極の材料はバイパス電極が第1の導電型層に対してショットキー接合となる材料であること、太陽電池素子の構造がコンベンショナル構造またはBSR構造であること、宇宙用機器に用いられることが好ましい。
また、本発明は、太陽電池素子基板の受光面側に第1の導電型層を形成する工程と、太陽電池素子基板の裏面側に第2の導電型用電極を形成する工程と、第1の導電型層および第2の導電型用電極に接触するバイパス電極を太陽電池素子基板の少なくとも1つの側面の少なくとも一部に形成するバイパス電極形成工程とを含む太陽電池素子の製造方法である。ここで、第2の導電型用電極を形成する工程と、バイパス電極形成工程を同時に行なうことが好ましい。
また、本発明は、太陽電池素子基板の受光面側に第1の導電型層を形成する工程と太陽電池素子基板の裏面側に第2の導電型用電極を形成する工程と、上記太陽電池素子基板を積み重ねる工程と、第1の導電型層および第2の導電型用電極に接触するバイパス電極を太陽電池素子基板の少なくとも1つの側面の少なくとも一部に形成するバイパス電極形成工程とを含む太陽電池素子の製造方法である。
本発明にかかる太陽電池素子の製造方法においては、パイパス電極の形成を蒸着法により行なうこと、太陽電池素子基板の側面を受光面に対して直角以外の角度を有するように形成すること、太陽電池素子基板の側面に形成されるバイパス電極の形成辺の長さによりバイパス電流量を制御すること、バイパス電極形成工程において、太陽電池素子基板の少なくとも1つの側面の少なくとも一部をマスキングすることにより、バイパス電極形成領域またはバイパス電流量を制御することが好ましい。
上記のように、本発明によれば、バイパス機能が簡易に付加された太陽電池素子およびその製造方法を提供することができる。
(実施形態1)
本発明にかかる太陽電池素子の好適な一実施形態は、図1を参照して、太陽電池素子基板1の受光面側に第1の導電型層2が形成され、第1の導電型層2上には第1の導電型用電極3および反射防止膜6が形成されている。また、太陽電池素子基板1の裏面側に第2の導電型用電極4が形成されている。ここで、裏面とは、受光面(表面)とは反対側の面をいう。さらに、太陽電池素子基板の少なくとも1つの側面10の少なくとも一部に、第1の導電型層2および第2の導電型用電極4に接触するようにバイパス電極5が形成されている。
第1の導電型層および第2の導電型用電極に接触するバイパス電極を形成することによって、影となった部分の太陽電池素子に逆バイアス電圧が印加された場合に、第1の導電型層および第2の導電型用電極の間にバイパス電流が流れるため、印加された逆バイアス電圧を解消することができる。
ここで、太陽電子素子基板1としては、特に制限はなく、シリコンの他、GaAs、InPなどのIII−V族化合物半導体、CdS、CdTeなどのII−VI族化合物半導体などを用いることができる。電気特性および化学安定性に優れている点から、シリコンが好ましく用いられる。シリコンとしては、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシルコンいずれをも用いることができる。
本願明細書において、第1の導電型とは、シリコンなどの半導体においてp型またはn型いずれかの導電型をいう。また、第2の導電型とは、シリコンなどの半導体において、第1の導電型以外の導電型をいう。すなわち、第1の導電型がp型である場合は第2の導電型はn型を意味し、第1の導電型がn型である場合は第2の導電型はp型を意味する。また、第1の導電型を有する半導体層に接する電極を第1の導電型用電極といい、第2の導電型を有する半導体層に接する電極を第2の導電型用電極という。太陽電池素子基板としてシリコン基板を用いる場合は、第1の導電型層としてn型導電性を示すn拡散層が形成される場合が多い。また、このとき、第1の導電型用電極としてn型用電極、第2の導電型用電極としてp型用電極が形成される。
本実施形態において、バイパス電極の厚さは10nm以上であることが好ましい。バイパス電極の厚さが10nm未満であると電気的接触が不十分となる可能性がある。
本実施形態において、バイパス電極の材料は、バイパス電極が上記第1の導電型層に対してショットキー接合となるような材料であることが好ましい。良好な電気的接触を確保し、印加された逆バイアス電圧を迅速に解消するために十分なバイパス電流を得ることができる。ここで、バイパス電極が第1の導電型層に対してショットキー接合となる材料とは、たとえば、アルミニウム、チタニウム、パラジウム、銀、金などが挙げられる。
本実施形態において、太陽電池素子の構造は、コンベンショナル構造またはBSR構造をとることができる。ここで、コンベンショナル構造とは、図1を参照して、反射防止膜6および第1の導電型用電極3であるn型用電極/第1の導電型層2であるn拡散層/太陽電池素子基板1であるシリコン基板/第2の導電型用電極であるp型用電極からなる構造をいい、太陽電池素子として最も代表的な構造である。また、BSR(Back Surface Reflector)構造とは、上記コンベンショナル構造において太陽電池素子の裏面に光反射膜が形成されている構造のものをいう。たとえば、太陽電池素子基板1と第2の導電型用電極との間に光反射膜が形成されているもの(図示せず)などが該当する。また、第2の導電型用電極として光反射性の高いアルミニウム、金などを用いることによりコンベンショナル構造においてBSR構造を得ることができる。
本実施形態の太陽電池素子は、宇宙用機器に用いることができる。宇宙用機器とは、人工衛星、有人宇宙飛行船などを含む宇宙用機器全般をいう。宇宙用機器に用いられる太陽電池素子は、宇宙空間での放射線劣化を極力低減するために、厚さを200μm以下とすることが好ましい。
(実施形態2)
本発明にかかる太陽電池素子の製造方法の好適な一実施形態は、図2を参照して、図2(a)に示す薄型化エッチング工程において、太陽電池素子基板1であるシリコン基板を所望の厚さまでエッチングした。
次に、図2(b)に示すn拡散層形成工程において、太陽電池素子基板1であるシリコン基板の受光面側に第1の導電型層2であるn拡散層を形成した。具体的には、裏面をマスキングしてリンを拡散するか、または両面にリンを拡散して受光面をマスキングしてエッチングを行なうことにより行なった。
次に、図2(c)に示すn型用電極形成工程において、上記第1の導電型層2上に第1の導電型用電極であるn型用電極を形成した。n型用電極の形成方法には、特に制限はないが、均一な厚さの電極が得られる点から、蒸着法が好ましく用いられる。ここで、n型用電極としては、導電性の点から、銀などが好ましく用いられる。具体的には、フォトレジスト(図示せず)を上記第1の導電型層2であるn拡散層表面に塗布、フォトエッチングによりフォトレジストに形成する電極のパターン形状の開口部(図示せず)を設けた後、蒸着法により第1の導電型用電極であるn型用電極として、銀電極を形成した。
本願明細書において、蒸着法とは、減圧雰囲気下で蒸発源から蒸着原料を蒸発させて試料表面に蒸着層を形成させる方法をいい、蒸着源として通電加熱型のもの、電子銃を用いるもの、ホローカソード放電を用いるもの、レーザアブレーションを用いるものなど種々のものを含む。
次に、図2(d)に示すダイシング工程において、上記の太陽電池素子基板を所定の大きさに切り出した。
次に、図2(e)に示すp型用電極形成工程において、太陽電池素子基板1であるシリコン基板の裏側に第2の導電型用電極4であるp型用電極を形成した。p型用電極の形成方法には、特に制限はないが、均一な厚さの電極が得られる点から、蒸着法が好ましく用いられる。ここで、p型用電極としては、導電性の点から、銀などが好ましく用いられる。本実施形態においては、p型用電極として銀電極を形成した。
次に、図2(f)に示すバイパス電極形成工程において、バイパス電極を形成した。
バイパス電極の形成方法には、特に制限はないが、均一な厚さの電極が得られる点から、蒸着法が好ましく用いられる。ここで、バイパス電極としては、バイパス電極が第1の導電型層に対してショットキー接合することが好ましい点から、アルミニウム、チタニウム、パラジウム、銀、金などが用いられる。具体的には、たとえば、太陽電池素子基板の4つの側面において3つの側面をマスキングして、残りの1つの側面10上に、蒸着法により、バイパス電極として銀電極を形成した。ここで、パイパス電極は、第1の導電型層および第2の導電型用電極と接触するように形成した。
上記のように、第2の導電型用電極とバイパス電極は別々に順次形成することも可能であるが、同じ材質を用いる場合などは同時に形成する方が効率的である。
次に、図2(g)に示す反射防止膜形成工程において、第1の導電型層2であるn拡散層および第1の導電型用電極3であるn型用電極としての銀電極の上に、反射防止膜6を形成して、太陽電池素子を得た。ここで、反射防止膜6としては、たとえば蒸着法により、TiO2膜を形成した。
本実施形態においては、図2(d)に示すように、太陽電池素子基板の側面が受光面に対して直角となるように太陽電池素子を切り出しているが、太陽電池素子基板の側面が受光面に対して直角以外の角度をなすように太陽電池素子を切り出すことも、バイパス電極の形成が容易となる観点から、好ましい実施形態である。ここで、太陽電池素子基板の側面が受光面に対して直角以外の角度をなすような太陽電池素子の切り出し方には、特に制限はないが、たとえば、太陽電池素子の受光面の面積を裏面の面積よりも大きくなるように切り出すことは、太陽電池素子の受光量を大きくし、発電効率を高く維持できる点からより好ましい。
本実施形態においては、図1を参照して、バイパス電極の形成辺の長さLによりバイパス電流を制御することができる。すなわち、バイパス電極の形成辺の長さLが大きくなるほど大きなバイパス電流を流すことができる。
本実施形態においては、太陽電池素子基板の少なくとも1つの側面の少なくとも一部をマスキングすることにより、バイパス電極形成領域またはバイパス電流量を制御することができる。たとえば、図1のように、太陽電池素子基板の1つの側面10の一部分領域(側面におけるバイパス電極形成領域10a)のみにバイパス電極を形成する場合には、上記1側面の他の部分領域(側面におけるバイパス電極非形成領域10b)、他の側面11,12,13をマスキングして、蒸着を行なうとよい。
(実施形態3)
本発明にかかる太陽電池素子の製造方法の好適な別の実施形態を、図2における図2(a)〜(e)および図3を参照して説明する。本実施形態は、太陽電池素子基板に第1の導電型層および第2の導電型用電極を形成した後、太陽電池素子基板を積み重ねて、太陽電池素子基板の側面に第1の導電型層および第2の導電型用電極に接触するバイパス電極を形成する点に特徴がある。太陽電池素子基板を積み重ねて蒸着を行なうことにより、より効率的にバイパス電極を形成することができる。
図2(a)〜(e)を参照して、実施形態2と同様にして、薄型化エッチング工程、n拡散層形成工程、n型用電極形成工程、ダイシング工程およびp型用電極形成工程を行ない、受光面側に第1の導電型層と裏面側に第2の導電型用電極が形成された太陽電池素子基板を得た。
次に、図3(a)に示す基板積み重ね工程において、2以上の上記太陽電池素子基板を積み上げた。次に、図3(b)に示すバイパス電極形成工程において、バイパス電極を形成した。具体的には、太陽電池素子基板の1つの側面10を蒸着源に向けて、蒸着法により、バイパス電極としてたとえば銀電極を形成した。ここで、パイパス電極は、第1の導電型層および第2の導電型用電極と接触するように形成した。
次に、図3(c)に示す反射防止膜形成工程において、積み重ねていた太陽電池素子基板を1つずつならべた後、第1の導電型層2であるn拡散層および第1の導電型用電極3であるn型用電極としての銀電極の上に反射防止膜6を形成して、太陽電池素子を得た。ここで、反射防止膜6としては、たとえば蒸着法によりTiO2膜を形成した。
(実施形態4)
本発明にかかる太陽電池素子の製造方法の好適なまた別の実施形態を、図2における図2(a)〜(c)および図4を参照して説明する。本実施形態は、2回のダイシング工程を有している点、また1回目のダイシング工程において、太陽電池素子基板の受光面の面積を裏面の面積より大きくなるように切り出す点、p型用電極形成工程とバイパス電極形成工程を同時に行なう点に特徴を有する。
図2(a)〜(c)を参照して、実施形態1と同様にして、薄型化エッチング工程、n拡散層形成工程およびn型用電極形成工程を行ない、受光面側に第1の導電型層が形成された太陽電池素子基板を得た。
次に、図4(a)に示す1回目のダイシング工程において、太陽電池素子基板を太陽電池素子基板の受光面の面積を裏面の面積より大きくなるように切り出すことで、バイパス電極を形成しやすくすることができる。
次に、図4(b)に示すp型用電極およびバイパス電極同時形成工程において、第2の導電型用電極4であるp型用電極と、バイパス電極とを同時に形成した。p型用電極およびバイパス電極の形成方法には、特に制限はないが、均一な厚さの電極が得られる点から、蒸着法が好ましく用いられる。具体的には、太陽電池素子基板の4つの側面において相対する2つの側面をマスキングして、残りの2つの側面10,12上に、蒸着法により、バイパス電極として銀電極を形成した。本実施形態においては、p型用電極およびバイパス電極として銀電極を形成した。ここで、パイパス電極は、第1の導電型層および第2の導電型用電極と接触するように形成した。p型用電極形成工程とバイパス電極形成工程を同時に行ない工程の効率化を図ることができる。
次に、図4(c)に示す反射防止膜形成工程において、第1の導電型層2であるn拡散層および第1の導電型用電極3であるn型用電極としての銀電極の上に、反射防止膜6を形成した。具体的には、蒸着法により、TiO2膜を形成した。
次に、図4(d)に示す2回目のダイシング工程により、上記太陽電池素子基板を所定の大きさに切り出して太陽電池素子を得た。
(実施例1)
図1を参照して、図2(a)に示すように、太陽電池素子基板1であるシリコン基板を厚さ200μmまでエッチングした。次いで、図2(b)に示すように、太陽電池基板1の裏面をマスキングしてリンを拡散することにより、太陽電池素子基板1であるシリコン基板の受光面側に第1の導電型層2として厚さ1μmのn拡散層を形成した。次いで、図2(c)に示すように、上記第1の導電型層2上に第1の導電型用電極3であるn型用電極として厚さ5μmの銀電極を蒸着法により形成した。次いで、図2(d)に示すように、上記太陽電池素子基板を70mm×70mmの大きさに切り出した。次いで、図2(e)に示すように、太陽電池素子基板1であるシリコン基板の裏面側に第2の導電型用電極4であるp型用電極として厚さ5μmの銀電極を蒸着法により形成した。次いで、図2(f)に示すように、太陽電池素子基板の側面に第1の導電型層2および第2の導電型用電極4に接触するバイパス電極5として厚さ10nmの銀電極を蒸着法により形成した。次いで、図2(g)に示すように、第1の導電型層2であるn拡散層および第1の導電型用電極3であるn型用電極としての銀電極の上に反射防止膜6として厚さ1μmのTiO2膜を蒸着法により形成して、太陽電池素子を得た。この太陽電池素子を直列に10個、並列に10個あわせて100個配列した太陽電池を構成した。この太陽電池において1個の太陽電池素子の受光面をマスキングして影の部分を形成したとき太陽電池に、AM(Air Mass;通過空気量)0、135.3mW/cmの太陽光照射下における電池特性(開放電圧、短絡電流、最大出力およびバイパス電流)を測定した。開放電圧は590mV、短絡電流は40.3mA/cm2、最大出力は18.5mW/cm2、バイパス電流は62.2mA/cm2であった。結果を表1に示した。
(比較例1)
バイパス電極を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして、太陽電子素子を作製し太陽電池を構成した。この太陽電池について、実施例1と同様にして電池特性を測定した。開放電圧は590mV、短絡電流は40.3mA/cm2、最大出力は18.5mW/cm2、バイパス電流は1.6mA/cm2であった。結果を表1に示した。
Figure 0004242323
表1から明らかなように、バイパス電極を設けなかった比較例1の太陽電池素子にはバイパス電流がほとんど流れなかったのに対し、バイパス電極を設けた実施例1の太陽電池素子にはバイパス電流が流れ、影となった太陽電池素子に印加された逆バイアス電圧が解消されていることがわかった。また、太陽電池素子にバイパス電極を設けても、開放電圧、短絡電流および最大出力などの太陽電池特性は維持されていた。
なお、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上記のように、本発明によれば、逆バイアス電圧の解消を目的として、バイパス機能が簡易に付加された太陽電池素子およびその製造方法に広く利用することができる。
本発明にかかる太陽電池素子の好適な一実施形態を示す概略図である。ここで、(a)は上面概略図を、(b)は(a)におけるIB−IB方向の断面概略図を、(c)は下面概略図を示す。 本発明にかかる太陽電池素子の製造方法の好適な一実施形態を示す断面概略図である。ここで、(a)は薄型化エッチング工程を、(b)はn拡散層形成工程を、(c)はn型用電極形成工程を、(d)はダイシング工程を、(e)はp型用電極形成工程を、(f)はバイパス電極形成工程を、(g)は反射防止膜形成工程を示す。 本発明にかかる太陽電池素子の製造方法の好適な別の実施形態を示す断面概略図である。ここで、(a)は基板積み重ね工程を、(b)はバイパス電極形成工程を、(c)は反射防止膜形成工程を示す。 本発明にかかる太陽電池素子の製造方法の好適なまた別の実施形態を示す断面概略図である。ここで、(a)は1回目のダイシング工程を、(b)はp型用電極およびバイパス電極同時形成工程を、(c)は反射防止膜形成工程を、(d)は2回目のダイシング工程を示す。
符号の説明
1 太陽電池素子基板、2 第1の導電型層、3 第1の導電型用電極、4 第2の導電型用電極、5 バイパス電極、6 反射防止膜、10,11,12,13 側面、10a 側面におけるバイパス電極形成領域、10b 側面におけるバイパス電極非形成領域。

Claims (12)

  1. 太陽電池素子基板の受光面側に形成された第1の導電型層と、前記太陽電池素子基板の裏面側に形成された第2の導電型用電極と、前記第1の導電型層および前記第2の導電型用電極に接触するように形成されたバイパス電極を有する太陽電池素子。
  2. 前記バイパス電極の厚さが10nm以上である請求項1に記載の太陽電池素子。
  3. 前記バイパス電極の材料は、前記バイパス電極が前記第1の導電型層に対してショットキー接合となる材料である請求項1または請求項2に記載の太陽電池素子。
  4. 前記太陽電池素子の構造がコンベンショナル構造またはBSR構造である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の太陽電池素子。
  5. 前記太陽電池素子が宇宙用機器に用いられる請求項1〜請求項4のいずれかに記載の太陽電池素子。
  6. 太陽電池素子基板の受光面側に第1の導電型層を形成する工程と、前記太陽電池素子基板の裏面側に第2の導電型用電極を形成する工程と、前記第1の導電型層および前記第2の導電型用電極に接触するバイパス電極を前記太陽電池素子基板の少なくとも1つの側面の少なくとも一部に形成するバイパス電極形成工程とを含む太陽電池素子の製造方法。
  7. 前記第2の導電型用電極を形成する工程と、前記バイパス電極形成工程を同時に行なう請求項6に記載の太陽電池の製造方法。
  8. 太陽電池素子基板の受光面側に第1の導電型層を形成する工程と、前記太陽電池素子基板の裏面側に第2の導電型用電極を形成する工程と、前記太陽電池素子基板を積み重ねる工程と、前記第1の導電型層および前記第2の導電型用電極に接触するバイパス電極を前記太陽電池素子基板の少なくとも1つの側面の少なくとも一部に形成するバイパス電極形成工程とを含む太陽電池素子の製造方法。
  9. 前記パイパス電極の形成を蒸着法により行なう請求項6〜8のいずれかに記載の太陽電池素子の製造方法。
  10. 前記太陽電池素子基板の側面が、受光面に対して直角以外の角度を有するように形成する請求項6〜請求項9のいずれかに記載の太陽電池素子の製造方法。
  11. 前記太陽電池素子基板の側面に形成されるバイパス電極の形成辺の長さによりバイパス電流量を制御することを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれかに記載の太陽電池素子の製造方法。
  12. 前記バイパス電極形成工程において、前記太陽電池素子基板の少なくとも1つの側面の少なくとも一部をマスキングすることにより、バイパス電極形成領域またはバイパス電流量を制御することを特徴とする請求項6〜請求項11のいずれかに記載の太陽電池素子の製造方法。
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