JP4240979B2 - 印刷装置、プログラムおよびコンピュータシステム - Google Patents

印刷装置、プログラムおよびコンピュータシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙などの被印刷体(媒体)に印刷を行う印刷装置に関する。また、本発明は、このような印刷装置を制御するプログラム及びコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来技術】
紙、布、フィルム等の各種の被印刷体に画像を印刷する印刷装置として、インクを断続的に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタでは、被印刷体を紙搬送方向に移動させて位置決めする工程と、走査方向にノズルを移動させながらインクを吐出する工程とを交互に繰り返し、印刷を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
インクジェットプリンタでは、装置内の可動部を駆動させるモータを備えている。このようなモータの動作に異常があったとき、その異常を放置すると装置の損傷を招く恐れがある。
一方、異常があったときに、単に装置の電源を停止させただけでは、停止前の装置の情報をメモリに記憶しておくことができない。
このように、本発明は、装置に異常が生じたときに、装置の停止前の情報をメモリに記憶させつつ、装置の損傷を防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための主たる発明は、所定の電圧を供給する通常状態、および、前記所定の電圧よりも低い電圧を供給する節電状態であって、表示部及び通信部の動作は継続できるがモータの駆動は停止される節電状態、を切り換えて電圧が供給され、装置の異常を検出したとき、前記装置へ供給する電圧が前記通常状態から前記節電状態に切り換わる印刷装置であって、前記所定の電圧が供給されていれば情報をメモリに書き込み可能な書込部材であって、前記節電状態における前記低い電圧が供給されているときには前記情報をメモリに書き込むことができない書込部材を備え、検出された異常が、その異常を回復させる際に前記装置の電源の停止を必要とする異常であるとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、前記情報を前記メモリに書き込んだ後に、前記節電状態に切り換わり、前記節電状態に切り換わった後で前記装置のメインスイッチがOFFにされた際に、前記節電状態から電圧を上げることなく前記電源を停止することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0005】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
所定の電圧を供給する通常状態、および、前記所定の電圧よりも低い電圧を供給する節電状態、を切り換えて電圧が供給され、装置の異常を検出したとき、前記装置へ供給する電圧が前記通常状態から前記節電状態に切り換わる印刷装置であって、前記所定の電圧が供給されていれば情報をメモリに書き込み可能な書込部材を備え、検出された異常がその異常を回復させる際に前記装置の停止を必要とする異常であるとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込むことを特徴とする印刷装置が明らかにされている。このような印刷装置によれば、装置に異常が生じたときに、装置の停止前の情報をメモリに記憶させつつ、装置の損傷を防止することができる。
【0006】
かかる印刷装置であって、前記装置内の事象を検出するセンサと、前記センサの出力と特定の異常の種類とを関連づけたテーブルとを更に備え、前記センサによって検出した事象に基づいて前記テーブルを参照し、前記装置の停止を必要とする異常を検出することが望ましい。このような印刷装置によれば、特定の異常を検出することができる。
【0007】
かかる印刷装置であって、前記印刷装置は、インクを利用して媒体に印刷を行うものであって、前記書込部材は、インクに関する情報を前記メモリに書き込むことが望ましい。また、前記書込部材は、前記インクの量に関する情報を前記メモリに書き込むことが好ましい。また、前記書込部材は、インクを収容するカートリッジに設けられた前記メモリに情報を書き込むことがより好ましい。このような印刷装置によれば、異常を回復させる際にカートリッジの交換が行われても、カートリッジに設けられたメモリは、装置停止前のインク情報を記憶することができる。
【0008】
かかる印刷装置であって、前記書込部材は、前記検出された異常の種類に関する情報を前記メモリに書き込む。このような印刷装置によれば、どのような異常が発生したのかを把握することができる。
【0009】
かかる印刷装置であって、走査方向に移動するキャリッジを更に備え、前記キャリッジの移動の異常を検出したとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込むことが望ましい。また、前記キャリッジの位置を検出するリニア式エンコーダを更に備え、前記リニア式エンコーダの出力に基づいて、前記キャリッジの移動の異常を検出することが好ましい。このような印刷装置によれば、キャリッジの移動動作の異常を検出することができる。
【0010】
かかる印刷装置であって、搬送方向に媒体を搬送する搬送部材を更に備え、前記搬送部材の搬送の異常を検出したとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込むことが望ましい。また、前記搬送部材は、搬送ローラを有しており、前記搬送ローラの回転を検出するロータリー式エンコーダを更に備え、前記ロータリー式エンコーダの出力に基づいて、前記搬送部材の搬送の異常を検出することが好ましい。このような印刷装置によれば、搬送動作の異常を検出することができる。
【0011】
かかる印刷装置であって、インクを吐出するための駆動部材を更に備え、前記駆動部材の異常を検出したとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込むことが望ましい。また、前記駆動部材の温度を検出する温度センサを更に備え、前記温度センサの出力に基づいて、前記駆動部材の異常を検出することが好ましい。このような印刷装置によれば、インクの吐出動作を検出することができる。
【0012】
かかる印刷装置であって、印刷が行われた媒体を切断するカッターを更に備え、前記カッターの切断動作の異常を検出したとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込むことが望ましい。また、前記カッターが所定の位置にあるか否かを検出するセンサと、前記カッターを移動させるモータとを更に備え、前記モータを所定時間駆動させても前記センサが前記カッターを検出しないとき、前記カッターの切断動作の異常を検出することが好ましい。このような印刷装置によれば、カッターの切断動作の異常を検出することができる。
【0013】
かかる印刷装置であって、前記節電状態でユーザーに異常を報知する表示部を更に備えることが望ましい。また、前記節電状態で外部の装置と通信する通信部を更に備えることが望ましい。このような印刷装置によれば、節電状態であっても、ユーザーに異常を報知することが可能である。
【0014】
また、所定の電圧を供給する通常状態、および、前記所定の電圧よりも低い電圧を供給する節電状態、を切り換えて電圧が供給され、装置の異常を検出したとき、前記装置へ供給する電圧が前記通常状態から前記節電状態に切り換わる印刷装置であって、前記所定の電圧が供給されていれば情報をメモリに書き込み可能な書込部材を備え、検出された異常がその異常を回復させる際に前記装置の停止を必要とする異常であるとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、前記装置内の事象を検出するセンサと、前記センサの出力と特定の異常の種類とを関連づけたテーブルとを更に備え、前記センサによって検出した事象に基づいて前記テーブルを参照し、前記装置の停止を必要とする異常を検出し、前記印刷装置はインクを利用して媒体に印刷を行うものであって、前記書込部材は、前記インクの量に関する情報を、インクを収容するカートリッジに設けられた前記メモリに情報を書き込み、前記書込部材は、前記検出された異常の種類に関する情報を前記メモリに書き込み、走査方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジの位置を検出するリニア式エンコーダとを更に備え、前記リニア式エンコーダの出力に基づいて前記キャリッジの移動の異常を検出し、前記キャリッジの移動の異常を検出したとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、搬送ローラと、前記搬送ローラの回転を検出するロータリー式エンコーダとを更に備え、前記ロータリー式エンコーダの出力に基づいて前記搬送部材の搬送の異常を検出し、前記搬送部材の搬送の異常を検出したとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、インクを吐出するための駆動部材と、前記駆動部材の温度を検出する温度センサとを更に備え、前記温度センサの出力に基づいて前記駆動部材の異常を検出し、前記駆動部材の異常を検出したとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、印刷が行われた媒体を切断するカッターと、前記カッターが所定の位置にあるか否かを検出するセンサと、前記カッターを移動させるモータとを更に備え、前記モータを所定時間駆動させても前記センサが前記カッターを検出しないとき、前記カッターの切断動作の異常を検出し、前記カッターの切断動作の異常を検出したとき、前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、前記節電状態でユーザーに異常を報知する表示部と、前記節電状態で外部の装置と通信する通信部とを更に備えることを特徴とする印刷装置が明らかにされている。このような印刷装置によれば、装置に異常が生じたときに、装置の停止前の情報をメモリに記憶させつつ、装置の損傷を防止することができる。
【0015】
なお、このような印刷装置を制御するプログラムやコンピュータシステムも、本実施形態に記載されている。
【0016】
===印刷装置(インクジェットプリンタ)の概要===
<インクジェットプリンタの構成について>
図1、図2、図3および図4を参照しつつ、印刷装置としてインクジェットプリンタを例にとって、その概要について説明する。なお、図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの全体構成の説明図である。また、図2は、本実施形態のインクジェットプリンタのキャリッジ周辺の概略図である。また、図3は、本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の説明図である。また、図4は、本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の斜視図である。
本実施形態のインクジェットプリンタは、紙搬送ユニット10、インク吐出ユニット20、クリーニングユニット30、キャリッジユニット40、計測器群50、および制御ユニット60を有する。
【0017】
紙搬送ユニット10は、被印刷体である例えば紙を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(図1において紙面に垂直な方向(以下、紙搬送方向という))に所定の移動量で紙を移動させるためのものである。すなわち、紙搬送ユニット10は、紙を搬送する搬送機構として機能する。紙搬送ユニット10は、紙挿入口11A及びロール紙挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙送りモータ(以下、PFモータという)15と、紙送りモータドライバ(以下、PFモータドライバという)16と、紙送りローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bとを有する。ただし、紙搬送ユニット10が搬送機構として機能するためには、必ずしも、これらの構成要素を全て要するというわけではない。
【0018】
紙挿入口11Aは、被印刷体である紙を挿入するところである。ロール紙挿入口11Bは、ロール紙を挿入するところである。給紙モータ(不図示)は、紙挿入口11Aに挿入された紙をプリンタ内に搬送するモータであり、パルスモータで構成される。給紙ローラ13は、紙挿入口11に挿入された紙をプリンタ内に自動的に搬送するローラであり、給紙モータ12によって駆動される。給紙ローラ13は、略D形の横断面形状を有している。給紙ローラ13の円周部分の周囲長さは、PFモータ15までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて被印刷体をPFモータ15まで搬送できる。なお、給紙ローラ13の回転駆動力と分離パッド(不図示)の摩擦抵抗とによって、複数の被印刷体が一度に給紙されることを防いでいる。被印刷体の搬送のシーケンスについては、後で詳述する。
【0019】
プラテン14は、印刷中の紙Sを支持する。PFモータ15は、被印刷体である例えば紙を紙搬送方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。PFモータドライバ16は、PFモータ15の駆動を行うためのものである。紙送りローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ内に搬送された紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Aは、紙送りローラ17Aと対向する位置に設けられ、紙Sを紙送りローラ17Aとの間に挟むことによって紙Sを紙送りローラ17Aに向かって押さえる。
【0020】
排紙ローラ17Bは、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。
【0021】
インク吐出ユニット20は、被印刷体である例えば紙にインクを吐出するためのものである。インク吐出ユニット20は、ヘッド21と、ヘッドドライバ22とを有する。ヘッド21は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。ヘッドドライバ22は、ヘッド21を駆動して、ヘッドから断続的にインクを吐出させるためのものである。
【0022】
クリーニングユニット30は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するためのものである。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。ポンプ装置は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、ノズルからインクを吸い出すものであり、ポンプモータ32とポンプモータドライバ33とを有する。ポンプモータ32は、ヘッド21のノズルからインクを吸引する。ポンプモータドライバ33は、ポンプモータ32を駆動する。キャッピング装置35は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わないとき(待機時)に、ヘッド21のノズルを封止する。
【0023】
キャリッジユニット40は、ヘッド21を所定の方向(図1において紙面の左右方向(以下、走査方向という))に走査移動させるためのものである。キャリッジユニット40は、キャリッジ41と、キャリッジモータ(以下、CRモータという)42と、キャリッジモータドライバ(以下、CRモータドライバという)43と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とを有する。キャリッジ41は、走査方向に移動可能であって、ヘッド21を固定している(したがって、ヘッド21のノズルは、走査方向に沿って移動しながら、断続的にインクを吐出する)。また、キャリッジ41は、インクを収容するインクカートリッジ70を着脱可能に保持している。CRモータ42は、キャリッジを走査方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。CRモータドライバ43は、CRモータ42を駆動するためのものである。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取付けられている。タイミングベルト45は、プーリ44によって駆動される。ガイドレール46は、キャリッジ41を走査方向に案内する。
【0024】
計測器群50には、リニア式エンコーダ51と、ロータリー式エンコーダ52と、紙検出センサ53と、紙幅センサ54とがある。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、紙送りローラ17Aの回転量を検出するためのものである。なお、エンコーダの構成等については、後述する。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ13が紙送りローラ17Aに向かって紙を搬送する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙の先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は紙搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙の先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙の先端の位置を検出する。紙幅センサ54は、キャリッジ41に取付けられている。紙幅センサ54は、発光部541と受光部543を有する光学センサであり、紙によって反射された光を検出することにより、紙幅センサ54の位置における紙の有無を検出する。そして、紙幅センサ54は、キャリッジ41によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出する。また、紙幅センサ54は、キャリッジ41の位置によって、紙の先端を検出できる。紙幅センサ54は、光学センサなので、紙検出センサ53よりも位置検出の精度が高い。
【0025】
制御ユニット60は、プリンタの制御を行うためのものである。制御ユニット60は、CPU61と、タイマ62と、インターフェース部63と、ASIC64と、メモリ65と、DCコントローラ66とを有する。CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものであり、DCコントローラ66、PFモータドライバ16、CRモータドライバ43、ポンプモータドライバ32およびヘッドドライバ22に制御指令を与える。タイマ62は、CPU61に対して周期的に割り込み信号を発生する。インターフェース部63は、プリンタの外部に設けられたホストコンピュータ67との間でデータの送受信を行う。ASIC64は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して送られてくる印刷情報に基づいて、印刷の解像度やヘッドの駆動波形等を制御する。メモリ65は、ASIC64及びCPU61のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子(記憶手段)を有する。DCコントローラ66は、CPU61から送られてくる制御指令と計測器群50からの出力に基づいて、PFモータドライバ16及びCRモータドライバ43を制御する。
【0026】
<エンコーダの構成について>
図5は、リニア式エンコーダ51の説明図である。
リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものであり、リニアスケール511と検出部512とを有する。
リニアスケール511は、所定の間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられており、プリンタ本体側に固定されている。
検出部512は、リニアスケール511と対向して設けられており、キャリッジ41側に設けられている。検出部512は、発光ダイオード512Aと、コリメータレンズ512Bと、検出処理部512Cとを有しており、検出処理部512Cは、複数(例えば、4個)のフォトダイオード512Dと、信号処理回路512Eと、2個のコンパレータ512Fa、512Fbとを備えている。
【0027】
発光ダイオード512Aは、両端の抵抗を介して電圧Vccが印加されると光を発し、この光はコリメータレンズに入射される。コリメータレンズ512Bは、発光ダイオード512Aから発せられた光を平行光とし、リニアスケール511に平行光を照射する。リニアスケールに設けられたスリットを通過した平行光は、固定スリット(不図示)を通過して、各フォトダイオード512Dに入射する。フォトダイオード512Dは、入射した光を電気信号に変換する。各フォトダイオードから出力される電気信号は、コンパレータ512Fa、512Fbにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。そして、コンパレータ512Fa、512Fbから出力されるパルスENC−A及びパルスENC−Bが、リニア式エンコーダ51の出力となる。
【0028】
図6は、リニア式エンコーダ51の2種類の出力信号の波形を示すタイミングチャートである。図6Aは、CRモータ42が正転しているときにおける出力信号の波形のタイミングチャートである。図6Bは、CRモータ42が反転しているときにおける出力信号の波形のタイミングチャートである。
【0029】
図6A及び図6Bに示す通り、CRモータ42の正転時および反転時のいずれの場合であっても、パルスENC−AとパルスENC−Bとは、位相が90度ずれている。CRモータ42が正転しているとき、すなわち、キャリッジ41が主走査方向に移動しているときは、図6Aに示す通り、パルスENC−Aは、パルスENC−Bよりも90度だけ位相が進んでいる。一方、CRモータ42が反転しているときは、図6Bに示す通り、パルスENC−Aは、パルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れている。各パルスの1周期Tは、キャリッジ41がリニアスケール511のスリットの間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))を移動する時間に等しい。
【0030】
キャリッジ41の位置の検出は、以下のように行う。まず、パルスENC−A又はENC−Bについて、立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出し、検出されたエッジの個数をカウントする。このカウント数に基づいて、キャリッジ41の位置を演算する。カウント数は、CRモータ42が正転しているときに一つのエッジが検出されると『+1』を加算し、CRモータ42が反転しているときに一つのエッジが検出されると『−1』を加算する。パルスENCの周期はリニアスケール511のスリット間隔に等しいので、カウント数にスリット間隔を乗算すれば、カウント数が『0』のときのキャリッジ41の位置からの移動量を求めることができる。つまり、この場合におけるリニア式エンコーダ51の解像度は、リニアスケール511のスリット間隔となる。また、パルスENC−AとパルスENC−Bの両方を用いて、キャリッジ41の位置を検出しても良い。パルスENC−AとパルスENC−Bの各々の周期はリニアスケール511のスリット間隔に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度ずれているので、各パルスの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数をカウントすれば、カウント数『1』は、リニアスケール511のスリット間隔の1/4に対応する。よって、カウント数にスリット間隔の1/4を乗算すれば、カウント数が『0』のときのキャリッジ41の位置から移動量を求めることができる。つまり、この場合におけるリニア式エンコーダ51の解像度は、リニアスケール511のスリット間隔の1/4となる。
【0031】
キャリッジ41の速度Vcの検出は、以下のように行う。まず、パルスENC−A又はENC−Bについて、立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出する。一方、パルスのエッジ間の時間間隔をタイマカウンタによってカウントする。このカウント値から周期T(T=T1、T2、・・・)が求められる。そして、リニアスケール511のスリット間隔をλとすると、キャリッジの速度は、λ/Tとして順次求めることができる。また、パルスENC−AとパルスENC−Bの両方を用いて、キャリッジ41の速度を検出しても良い。各パルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出することにより、リニアスケール511のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔をタイマカウンタによってカウントする。このカウント値から周期T(T=T1、T2、・・・)が求められる。そして、リニアスケール511のスリット間隔をλとすると、キャリッジの速度Vcは、Vc=λ/(4T)として順次求めることができる。
【0032】
なお、ロータリー式エンコーダ52では、プリンタ本体側に設けられた上記リニアスケール511の代わりに紙送りローラ17Aの回転に応じて回転する回転円板521を用いる点と、キャリッジ41に設けられた検出部512の代わりにプリンタ本体側に設けられた検出部522を用いる点が異なるだけで、他の構成はリニア式エンコーダ51とほぼ同様である(図4参照)。
【0033】
なお、ロータリー式エンコーダ52は、直接的には、紙送りローラ17Aの回転量を検出するのであって、紙の搬送量を検出していない。しかし、紙送りローラ17Aが回転して紙を搬送するとき、紙送りローラ17Aと紙との間の滑りによって、搬送誤差が生じている。したがって、ロータリー式エンコーダ52は、直接的には、紙の搬送量の搬送誤差を検出できない。そこで、ロータリー式エンコーダ52が検出した回転量と搬送誤差との関係を表すテーブルを作成し、そのテーブルを制御ユニット60のメモリ65に格納している。そして、ロータリー式エンコーダの検出結果に基づいてテーブルを参照し、搬送誤差を検出することにしている。このテーブルは、回転量と搬送誤差との関係を表すものに限られず、搬送回数等と搬送誤差との関係を表すものであっても良い。また、紙質に応じて滑りが異なるので、紙質に応じた複数のテーブルを作成し、メモリ65に格納しても良い。
【0034】
<ノズルの構成について>
図7は、ヘッド21の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド21の下面には、濃ブラックインクノズル群KDと、淡ブラックインクノズル群KLと、濃シアンインクノズル群CDと、淡シアンインクノズル群CLと、濃マゼンタインクノズル群MDと、淡マゼンタノズル群MLと、イエローインクノズル群YDが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態ではn個)備えている。なお、各ノズル群を示す符号の最初のアルファベットはインク色を意味しており、また、添え字の「 D」は濃度が比較的高いインクであることを意味しており、また、添え字の「 L 」は濃度が比較的低いインクであることをそれぞれ意味している。
【0035】
各ノズル群の複数のノズルは、紙搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、紙搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。
【0036】
また、各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯n)。また、各ノズル群のノズルは、紙搬送方向の位置に関して、隣のノズル群のノズルの間に位置するように設けられている。例えば、淡ブラックインクノズル群KLの一番ノズル♯1は、紙搬送方向の位置に関して、濃ブラックインクノズル群KDの一番ノズル♯1と二番ノズル♯2との間に設けられている。また、紙幅センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番下流側にあるn番ノズル♯nとほぼ同じ位置に設けられている。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
【0037】
なお、印刷時には、紙Sが紙搬送ユニット10によって間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ41が走査方向に移動して各ノズルからインク滴が吐出される。
【0038】
===カートリッジと着脱部の構成===
各色のカートリッジ70の基本的な構成は、共通している。そこで、図8及び図9を参照して、黒色インクのカートリッジ70Bの構造及びこのカートリッジ70Bを装着する装着部80Bの構造を説明する。
【0039】
図8Aは、黒色インクのカートリッジ70Bの構造を示す概略図である。図8Bは、カートリッジ70Bを着脱可能な装着部80Bの概略図である。また、図9は、カートリッジ70Bの内部構造と、キャリッジに設けられた装着部80Bの内部構造と、装着部80Bにカートリッジ70Bを装着したときの様子とを示す断面図である。
【0040】
図8A及び図9において、カートリッジ70Bは、本体71Bと、記憶素子75Bとを有する。本体71Bは、内部に黒色インクを収容するインク収容部72Bとインク供給口73Bとを備え、合成樹脂によって成形されている。記憶素子75Bは、複数の接続端子を有しているメモリであって、カートリッジ70Bの側面に設けられている。記憶素子75Bは、例えばEEPROMにより構成される。
【0041】
図8B及び図9において、装着部80Bは、保持部81Bと、底部82Bと、針83Bと、凹部84Bと、ガイド85Bと、固定具86と、コネクタ87Bを有する。保持部81Bは、カートリッジ70Bを側面から保持する部分であり、カートリッジ70Bを装着するための空間を形成する。底部82Bは、カートリッジ70Bを下側から支持する部分である。針83Bは、カートリッジ70Bのインク供給口73Bに突き刺さるためのものであり、針83Bがインク供給口73Bに刺さることによってインクの供給が可能となる。凹部84Bは、カートリッジ70Bのインク供給口73Bを受け入れるためのものである。ガイド85Bは、カートリッジ70Bのインク供給口73Bを凹部に案内するためのものであり、凹部84Bの内壁に設けられている。コネクタ87Bは、カートリッジ70Bを装着したときに記憶素子75Bの接続端子と電気的に接続される電極を有し、保持部81Bの内壁に設けられている。
【0042】
図9において、キャリッジ41は、装着部80Bを有すると共に、蓋87と、回転軸88と、留め具89とを有する。蓋87は、回転軸88を介してキャリッジ41に設けられており、回転軸を中心に回転移動できる。そして、カートリッジ70Bを覆う方向に蓋87を倒すと、留め具89が固定具86と結合し、カートリッジ70Bが装着部80Bに固定される。なお、保持部81Bと底部82Bと蓋87によって、カートリッジ70Bを装着するための空間を形成する枠が構成されている。また、カートリッジ70Bを覆う方向に蓋87を倒すと、カートリッジ70Bが蓋87によって下方向に押付けられ、針83Bがインク供給口73Bに突き刺さる。
【0043】
他の色のカートリッジ70やそのカートリッジ70の装着部80は、上述した黒色インクのカートリッジ70Bや装着部80Bの構成とほぼ同様であるので、説明は省略する。なお、固定具86、蓋87、回転軸88及び留め具89は、各色のカートリッジにそれぞれ設けても良いし、各色のカートリッジに共有されていても良い。
【0044】
カートリッジ70が装着部80に装着されると、装着部80のコネクタ87とカートリッジ70の記憶素子75とが電気的に接続される。そして、プリンタ本体の制御ユニット60は、記憶素子75に対して、情報の書き込み・読み出しが可能となる。記憶素子75は、後述する通り、インク残量情報やプリンタのエラー情報などを記憶している。ただし、記憶素子75は、他にも、カートリッジの開封時期情報(カートリッジの取付時期情報)、カートリッジのバージョン情報、顔料インクあるいは染料インクなどといったインク種類情報、カートリッジの製造時期情報、カートリッジの製造ライン情報、カートリッジのシリアルナンバー情報、新品かリサイクル品かを示すリサイクル情報、などの各種の情報を記憶しても良い。
【0045】
なお、プリンタの電源がOFF(停止)状態からON状態になったとき、電源停止時にカートリッジ交換が行われたかもしれないので、制御ユニット60は、まず、カートリッジ70の記憶素子75のインク残量情報を読み出す。そして、プリンタが印刷動作を行う際は、読み出されたインク残量情報に基づいて、カートリッジ内に残っているインクの量を監視する。したがって、プリンタの電源を停止させる前に、制御ユニット60は、現在カートリッジ内に残っているインク残量情報を記憶素子75に書き込む必要がある。
【0046】
===印刷動作の異常の検出===
<キャリッジの移動動作の異常について>
通常、印刷動作中に、キャリッジ41の移動が、外的な要因によって阻害されることはない。しかし、印刷動作の一部である排紙動作において紙詰まりが発生したとき、紙に生じた皺が、キャリッジ41の移動動作(この動作も印刷動作の一部である)を妨げることがある。
【0047】
図10は、排紙動作中に紙詰まりが発生したときの様子を説明するための説明図である。また、図11は、キャリッジ41の移動が妨げられたときの様子を説明するための図である。これらの図では、既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。同図では、紙は、搬送ローラ17Aによって搬送方向に搬送されている。しかし、紙の先端が排紙ローラ17Bとフリーローラ18Bとの間に挟まらなかったときに、搬送ローラ17Aが紙を搬送し続けたため、キャリッジ41の移動領域に皺が存在するような紙詰まりを起こしている。このような紙詰まりが生じると、紙詰まりによって生じた紙の皺が、キャリッジ41の移動を妨げることになるのである。
【0048】
紙の皺がCRモータ42の駆動力を抗してキャリッジ41を停止させた場合、以下に説明する通り、プラテン汚れや部品損傷などの原因となる。(1)インク吐出ユニット20は、印刷データに基づくインクの吐出動作の他に、フラッシング動作を行っている。フラッシング動作とは、ノズルの乾燥を防止する目的で、クリーニングユニット30においてインクを空吐出(印刷とは関係のないインクの吐出)を行う動作である。キャリッジが外的な要因によって停止していると、空吐出をクリーニングユニット30で行うことができず、空吐出したインクがプラテンに付着し、プラテン汚れの原因となる。(2)キャリッジユニット40は、リニア式エンコーダ51からの出力信号に基づいて、目標位置にキャリッジ41を移動させようとしている。したがって、キャリッジ41が外的な要因によって停止していると、キャリッジ41が停止しているにもかかわらず、キャリッジユニット41はCRモータ42を駆動させ続ける。この結果、CRモータ42やタイミングベルト45などの部品の損傷の原因となる。
【0049】
本実施形態では、上記のような不具合を防止するため、リニア式エンコーダ51の出力を利用して、キャリッジの移動動作の異常を検出している。すなわち、CRモータ42に所定の駆動信号が入力されたにもかかわらず、キャリッジの移動を示すパルス信号がリニア式エンコーダから出力されてこない場合、キャリッジが外的な要因によって停止しているものとして、制御ユニット60は、キャリッジの移動動作の異常を検出する。
【0050】
<搬送動作の異常の検出>
通常、印刷動作中に、搬送ローラ17Aの回転移動が、外的な要因によって阻害されることはない。しかし、印刷動作の一部である搬送動作において紙詰まりが発生したとき、又は、複数枚の紙が給紙されたとき、搬送ローラ17Aの回転移動動作(この動作も印刷動作の一部である)が妨げられることがある。
搬送ローラ17Aの回転が停止した場合、上記のキャリッジの移動動作の異常と同様に、部品損傷などの原因となる。
【0051】
本実施形態では、上記のような不具合を防止するため、ロータリー式エンコーダ52の出力を利用して、搬送ローラ17Aの移動動作の異常を検出している。すなわち、搬送ローラ17Aを駆動するPFモータ15に所定の駆動信号が入力されたにもかかわらず、搬送ローラ17Aの回転を示すパルス信号がロータリー式エンコーダ52から出力されてこない場合、搬送ローラ17Aが外的な要因によって停止しているものとして、制御ユニット60は搬送動作の異常を検出する。
【0052】
<カッターユニットの切断動作の異常について>
図12Aは、カッターユニットを収めた筐体の斜視図である。また、図12Bは、カッターユニットをプリンタ本体に取り付けたときの全体斜視図である。また、図12Cは、更に収容器を取り付けたときの全体斜視図である。カッターユニット90は、ロール紙の印刷部分と未印刷部分との間を切断し、ロール紙から印刷された部分を切り取るためのものである。同図に示された通り、カッターユニット90は、筐体900に内蔵させることができる。そして、カッターユニット90を使用する際は、筐体900をプリンタ本体1に装着する。また、カットされた紙を収容するための収容器901を排紙口に装着しても良い。なお、カッターユニット90は、プリンタ本体に内蔵させても良いし、プリンタ本体とは独立した別個の筐体に内臓させ、その筐体をプリンタ本体に着脱可能に装着させても良い。
【0053】
図13は、カッターユニットの構成を説明するための斜視図である。
カッターユニット90は、ロール紙の印刷部分と未印刷部分との間を切断し、ロール紙から印刷された部分を切り取るためのものである。カッターユニット90は、カッター91と、支持部材92と、ベルト93と、プーリー94とを備えている。カッター91は、回転刃により、ロール紙を切断する。カッター91は、支持部材92に回転可能に支持されている。支持部材92は、ベルト93に接続され、走査方向と平行な方向に移動可能である。ベルト93は、プーリー94の回転によって駆動され、支持部材92を走査方向と平行な方向に移動させる。プーリー94は、CRモータから伝達される駆動力を利用して、タイミングベルトを駆動する。但し、カッターユニット90がモータを備え、そのモータの駆動力を用いてプーリー94を駆動しても良い。
【0054】
図14は、カッターユニットの異常検出の説明図である。同図において、既に説明された構成要素については同じ符号を付しているので、説明を省略する。なお、切断動作は、印刷動作の一部である。
同図において、95A及び95Bは、支持部材92を検知するためのセンサである。カッターユニットの切断動作が正常であれば、カッター91が走査方向と平行な方向に移動し、所定の時間内にロール紙の切断を完了する。しかし、カッターユニットの切断動作に異常があると、切断動作は、所定の時間内に完了することができない。そこで、本実施形態では、センサ95Aが支持部材92を検知している状態から所定の時間だけモータ(CRモータ又はカッターユニット内のモータ)を駆動して、この所定の時間後にセンサ95Bが支持部材92を検知しなければ、制御ユニット60は、カッターユニットの切断動作に異常があるものとして検出している。
【0055】
<ヘッドのインク吐出動作の異常について>
本実施形態のヘッドのノズルには、前述の通り、ノズルからインク滴を吐出するためのピエゾ素子が設けられている。ノズルにインクが充填されていれば、ヘッドの駆動信号に応じてピエゾ素子が伸縮し、インク滴が吐出される。しかし、インクが空になった場合や、インク流路の狭窄等の何らかの理由によってノズルにインクが流入しない場合、ノズルにインクが充填されない状態になる。そして、ノズルにインクが充填されていないと、ピエゾ素子が伸縮してもインク滴は吐出されない。そして、ノズルにインクが充填されていない状態でピエゾ素子が駆動されると、ピエゾ素子の温度が高くなり、ピエゾ素子の損傷の原因となる。そこで、本実施形態では、ヘッドに温度センサ(不図示)を設けている。そして、温度センサの出力が所定の範囲を超えたとき、ヘッドのインク吐出動作の異常を検出する。
【0056】
<ポンプモータの異常について>
上述のポンプモータは、ステッピングモータによって構成されている。また、ポンプモータにはホームセンサ(不図示)が設けられており、ポンプモータの回転がホームポジションに達するたびにホームセンサから信号が出力される。つまり、ポンプモータが正常に動作しているときは、所定の駆動信号がポンプモータに入力されると、ホームセンサから信号が出力される。
しかし、ポンプモータが故障などによって停止すると、ポンプモータに駆動信号を入力しても、ホームセンサからの出力信号が得られない状態になる。そこで、本実施形態では、ポンプモータに駆動信号を入力してもホームセンサから出力信号がなかったとき、制御ユニット60は、ポンプモータに異常があるものとして検出している。
【0057】
<その他について>
制御ユニット60は、他にも各種の異常(例えば、「印刷用紙無し」などの異常)を検出している。他の種類の異常は、上述の異常の検出と同様に、制御ユニット60が所定の事象(例えば、「給紙ローラ13を駆動しても紙検出センサ53が紙を検知しない」などの事象)の発生を監視することによって、検出される。
そして、制御ユニット60は、所定の事象を監視することによって、各種の異常の種類を識別している。プリンタ側のメモリには、異常時に発生する事象に関する事象情報と異常の種類を識別する異常情報とを関連づけたテーブル(参照表)が、記憶されている。そして、制御ユニット60は、検出された事象に基づいてテーブルを参照し、発生した異常の種類を識別するのである。
【0058】
また、制御ユニット60は、特定の種類の異常を識別している。ここで、特定の種類の異常とは、その異常を回復させるためにはプリンタへ供給する電圧を停止させる必要のある異常である。プリンタ側のメモリには、異常情報と特定の異常の種類を識別する特定異常情報とを関連づけたテーブル(参照表)が記憶されている。そして、制御ユニット60は、検出された事象に基づいてテーブルを参照し、特定の異常が発生したかどうかを判断する。ただし、通常の異常を識別するためのテーブルと特定の異常を識別するためのテーブルとが、同じテーブル内に存在していても良い。
【0059】
特定の種類の異常としては、例えば、前述の(1)キャリッジの移動動作の異常、(2)搬送動作の異常、(3)カッターの切断動作の異常、(4)インク吐出動作の異常、(5)ポンプモータの異常などが挙げられる。これらの異常を検出するために制御ユニット60が監視すべき事象は、前述の説明から明らかである。なお、例えば「印刷用紙無し」等の異常は、紙を給紙口に挿入すれば異常が回復するため、異常の回復の際に電源を停止させる必要がないので、特定の種類の異常には含まれていない。
【0060】
===異常時の処理===
<電源について>
プリンタは、不図示の電源を備えている。この電源は、プリンタ内の各ユニットに電圧を供給している。この電源は、例えば、駆動系(紙搬送ユニット10のPFモータ15、キャリッジユニット40のCRモータ42、インク吐出ユニット20のピエゾ素子、クリーニングユニット30のポンプモータ32、カッターユニットのモータなど)、表示系(ディスプレイ、ランプなどの表示部)および通信系(外部のコンピュータと通信するインターフェースなどの通信部)等に電圧を供給している。
【0061】
この電源は、スイッチング素子(不図示)を備えている。このスイッチング素子は、制御ユニット60によって、ON状態とOFF状態とに切り替わる。制御ユニット60は、スイッチング素子のON/OFFを切り換えることによって、電源が供給する電圧を制御することができる。スイッチング素子がON状態になると、電源は、プリンタ内に所定の電圧を供給する(通常状態)。一方、スイッチング素子がOFF状態になると、電源は、プリンタ内に低い電圧しか供給しない(節電状態)。つまり、電源が供給する電圧は、スイッチング素子のON/OFF動作によって、通常状態と節電状態に切り換えられる。
【0062】
図15は、節電状態を説明するための図である。プリンタ内で異常が発生した場合、制御ユニット60は、電源のスイッチング素子をOFF状態に制御し、プリンタへ供給する電圧を低下させ、節電状態にする。節電状態では、表示系および通信系は動作を継続できるが、PFモータ等の駆動系の動作は停止される。このように、異常発生時にはPFモータ15等の駆動系の駆動が停止されるので、プリンタ内の部品の損傷などを防止することができる。
【0063】
本実施形態では、電源は通常42Vの電圧をプリンタに供給している。そして、プリンタ内の異常を検出した後、制御ユニット60は、電源のスイッチング素子をOFF状態に制御し、プリンタへ供給する電圧を低下させ、プリンタを節電状態に移行させる。節電状態(同図の状態A以降)では、電圧検出回路(不図示)が所定時間間隔で電圧を検出している。そして、制御ユニット60は、検出された電圧が18Vを下回ろうとしたときはスイッチング素子をON状態にし、検出された電圧が20Vを上回ろうとしたときはスイッチング素子をOFF状態にする。これにより、プリンタには18〜20Vの電圧が供給される。プリンタは、この電圧によって、表示系と通信系の動作を維持させている。
【0064】
<異常時の処理の説明>
プリンタ内で前述の特定の異常が発生した場合、印刷の再開にはプリンタの電源を停止させる必要がある。一方、ユーザーが電源を停止するまでの間、ユーザーに異常を報知するため、又は、外部のコンピュータに異常を報知するため、表示系および通信系を動作させておく必要がある。そこで、特定の異常が発生したときも、ユーザーが電源を停止させるまでの間、制御ユニットは、プリンタへ供給する電圧を低下させて節電状態にする。
ただし、電源の停止中にカートリッジ70が交換されるおそれがあるので、電源を停止させる前に、カートリッジ70の記憶素子75にインク残量情報等を書き込む必要がある。一方、プリンタへ供給される電圧が低下している節電状態では、記憶素子75への情報の書き込みに所定の電圧が必要なので、インク残量情報を書き込むことができない。そこで、どのようなタイミングで、記憶素子75にインク残量情報を書き込むかが問題となる。
【0065】
図16は、比較例の場合のプリンタ内の電圧変化を示している。比較例では、節電状態に移る前に、記憶素子75にインク残量情報が書き込まれていない。このように、節電状態に移る前に記憶素子に情報が書き込まれていないときにユーザーが電源を停止させると(状態B)、記憶素子75にインクの残量情報を書き込む必要があるので、再度電圧を上げる必要がある。しかし、プリンタに異常が発生していた場合、プリンタへ供給される電圧を上げると、更なる誤動作を発生させて部品の損傷を引き起こすおそれがある。
【0066】
図17は、本実施形態の場合のプリンタ内の電圧変化を示している。本実施形態では、特定の異常が発生した後、節電状態(プリンタへ供給する電圧を低下させた状態)に移る前に、記憶素子75にインク残量情報が書き込まれる。そのため、ユーザーがプリンタの電源を停止させても(状態B)、もはや記憶素子にインクの情報を書き込む必要がないので、電圧を上げる必要がない。そのため、比較例と比べて、部品の損傷を引き起こす可能性が低減する。
【0067】
つまり、本実施形態では、特定の異常が発生したとき、この異常を回復させるにはプリンタの電源停止が必要なので、予め必要な情報を記憶素子に書き込むことにしている。そして、本実施形態では、ユーザーがプリンタの電源を停止させたときには、既にカートリッジの記憶素子に必要な情報が書き込まれているので、プリンタの電圧を再度上げる必要はない。よって、プリンタ内に異常がある状態で電圧を上げなくて済むので、プリンタの更なる誤動作を防ぐことができる。
【0068】
<異常時の処理のフロー>
図18は、上述した本実施形態の異常時の処理のフロー図である。なお、図に示されている処理は、プリンタのメモリに格納されているプログラムに基づいて、制御ユニット60によって主に処理される。
【0069】
まず、センサ(エンコーダ、紙検出センサ、温度センサなど)が、プリンタ内で発生している事象を検出する(S101)。これにより、制御ユニット60は、センサの出力に基づいて、プリンタ内で発生している事象を監視することができる。次に、制御ユニット60は、プリンタ内の事象をキーにして、メモリに記憶されているテーブルを参照する(102)。検出された事象とテーブル内の事象とが一致すれば、その事象は異常を示すものとして判断されるので、制御ユニット60は異常の発生を検出することができる(S103)。検出された事象がテーブル内の事象と一致しなければ、プリンタ内に異常が発生していないので、S101に戻る。なお、S101〜S103は、異常検出ループ処理となっている。
【0070】
次に、異常が発生した場合、その異常が特定の異常(回復するのにプリンタの電源の停止を伴う異常)であるかどうかを判断する(S104)。この特定の異常の判断は、通常の判断と同様に、テーブルを参照することによって行われる。特定の異常でなければ、節電状態で異常の回復を待つ(S105、S106)。
【0071】
特定の異常が発生した場合(S104でYES)、この異常を回復させる際に電源が停止されることが予想されるので、節電状態への移行に先立って、制御ユニット60は、カートリッジ70の記憶素子75にインク残量情報を書き込む(S111)。そして、カートリッジ70の記憶素子75にインク残量情報を書き込んだ後、節電状態に入る(S112)。
【0072】
ユーザーは、特定の異常を回復させるため、プリンタの電源を停止させる(S113)。プリンタの電源を停止は、プリンタに設けられたメインスイッチをOFFにすることによって行われる。このとき、既に記憶素子75にはインク残量情報が書き込まれているので、節電状態から電圧を上げる必要はない。そして、ユーザーは、異常を回復させた後、メインスイッチをONにし、電源をONにする(S114)。制御ユニット60は、異常が回復されているか否かを判断し(S115)、回復されていなければ上記の処理を繰り返し、回復されていれば異常時の処理を終了する。
【0073】
このように、本実施形態によれば、プリンタ内に異常がある状態で電圧を上げなくて済むので、プリンタに異常が生じたときに、異常前の情報を記憶素子75に記憶させつつ、プリンタの損傷を防止することができる。また、本実施形態によれば、異常を回復させる際にカートリッジ70の交換が行われても、カートリッジ70に設けられた記憶素子75は、異常前のインク情報を記憶することができる。また、本実施形態によれば、記憶素子75に異常情報(エラー情報)を記憶させることができるので、どのような異常が発生したのかを把握することができる。また、本実施形態によれば、異常時にプリンタに供給される電圧が低下しても、ユーザーに異常を報知することができる。
【0074】
===コンピュータシステム等の構成===
次に、コンピュータシステム、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0075】
図19は、コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。コンピュータシステム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0076】
図20は、図19に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0077】
上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
【0078】
図21は、コンピュータシステムに接続された表示装置1104の画面に表示されたプリンタドライバのユーザーインターフェースを示す説明図である。ユーザーは、入力装置1108を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
ユーザーは、この画面上から、印刷モードを選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを選択することができる。また、ユーザーは、この画面上から、印刷するときのドットの間隔(解像度)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として720dpi又は360dpiを選択することができる。
【0079】
図22は、コンピュータ本体1102からプリンタ1106に供給される印刷データのフォーマットの説明図である。この印刷データは、プリンタドライバの設定に基づいて画像情報から作成されるものである。印刷データは、印刷条件コマンド群と各パス用コマンド群とを有する。印刷条件コマンド群は、印刷解像度を示すコマンドや、印刷方向(単方向/双方向)を示すコマンドなどを含んでいる。また、各パス用の印刷コマンド群は、目標搬送量コマンドCLや、画素データコマンドCPとを含んでいる。画素データコマンドCPは、各パスで記録されるドットの画素毎の記録状態を示す画素データPDを含んでいる。なお、同図に示す各種のコマンドは、それぞれヘッダ部とデータ部とを有しているが、簡略して描かれている。また、これらのコマンド群は、各コマンド毎にコンピュータ本体側からプリンタ側に間欠的に供給される。但し、印刷データは、このフォーマットに限られるものではない。
【0080】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0081】
また、上述した実施形態において、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、制御ユニット60の記憶媒体であるメモリ65に取り込まれていても良い。そして、制御ユニット60が、メモリ65に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態におけるプリンタの動作を達成しても良い。
【0082】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0083】
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、印刷方法、搬送装置、プログラム、記憶媒体、コンピュータシステム、表示画面、画面表示方法、印刷物の製造方法、記録装置、液体の吐出装置等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0084】
<記憶素子について1>
前述の実施形態によれば、記憶素子75は、コネクタを接触させることによって制御ユニット60と電気的に接続され、情報が書き込まれていた。しかし、記憶素子への情報の書き込みは、接触式に限られるものではない。例えば電波などを用いて、非接触で書き込みを行うことができる記憶素子であっても良い。
したがって、前述の実施形態によれば、記憶素子に情報を書き込む書込部材はコネクタなどの接触式のものが用いられるが、アンテナ等の非接触の書込部材であっても良い。
【0085】
<記憶素子について2>
前述の実施形態によれば、記憶素子75は、インク残量情報を記憶していた。しかし、記憶素子75に記憶される情報は、インク残量情報に限られるものではなく、インクの量やその他のインクに関する情報であっても良い。
【0086】
<異常の検出について>
前述の実施形態によれば、異常の検出は、プリンタ内のセンサ(エンコーダなど)と制御ユニット60とが協同して、異常を検出する検出手段としての機能を果たしていた。しかし、異常を検出する検出手段は、これに限られるものではない。例えば、センサと制御ユニットの一方のみで検出手段の機能を果たしても良い。
【0087】
<電圧の制御について>
前述の実施形態によれば、電圧の制御は、プリンタ内の電源と制御ユニット60とが協同して、電圧制御手段としての機能を果たしていた。しかし、電圧制御手段の構成は、これに限られるものではない。例えば、電源と制御ユニットの一方のみで電圧制御手段の機能を果たしても良い。
【0088】
<プリンタについて>
前述の実施形態では、印刷装置としてインクジェットプリンタが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。このような分野に本技術を適用しても、液体を対象物に向かって直接的に吐出(直描)することができるという特徴があるので、従来と比較して省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
【0089】
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンタの実施形態だったので、染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。このような液体を対象物に向かって直接的に吐出すれば、省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
【0090】
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、装置に異常が生じたときに、装置の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のプリンタの全体構成の説明図である。
【図2】 本実施形態のプリンタのキャリッジ周辺の概略図である。
【図3】 本実施形態のプリンタの搬送ユニット周辺の説明図である。
【図4】 本実施形態のプリンタの搬送ユニット周辺の斜視図である。
【図5】 リニア式エンコーダの構成の説明図である。
【図6】 出力信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図7】 ノズルの配列を示す説明図である。
【図8】 図8Aは、カートリッジの構造を示す概略図である。図8Bは、装着部の概略図である。
【図9】 装着部にカートリッジを装着したとき断面図である。
【図10】 紙詰まりが発生したときの様子の説明図である。
【図11】 キャリッジの移動が妨げられたときの様子の説明図である。
【図12】 図12Aは、カッターユニットを収めた筐体の斜視図である。また、図12Bは、カッターユニットをプリンタ本体に取り付けたときの全体斜視図である。また、図12Cは、更に収容器を取り付けたときの全体斜視図である。
【図13】 カッターユニットの構成を説明するための斜視図である。
【図14】 カッターユニットの異常検出の説明図である。
【図15】 節電状態の説明図である。
【図16】 比較例の場合の電圧変化の説明図である。
【図17】 本実施形態の場合の電圧変化の説明図である。
【図18】 本実施形態の異常時の処理のフロー図である。
【図19】 コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。
【図20】 コンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図21】 ユーザーインターフェースを示す説明図である。
【図22】 印刷データのフォーマットの説明図である。
【符号の説明】
10 紙搬送ユニット、 11A 紙挿入口、 11B ロール紙挿入口、
13 給紙ローラ、 14 プラテン、 15 紙送りモータ(PFモータ)、
16 紙送りモータドライバ(PFモータドライバ)、
17A 紙送りローラ、17B 排紙ローラ、18A,18B フリーローラ、
20 インク吐出ユニット、 21 ヘッド、 22 ヘッドドライバ、
30 クリーニングユニット、 31 ポンプ装置、 32 ポンプモータ、
33 ポンプモータドライバ、 35 キャッピング装置
40 キャリッジユニット、 41 キャリッジ、
42 キャリッジモータ(CRモータ)、
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)、
44 プーリ、 45 タイミングベルト、 46 ガイドレール、
50 計測器群、 51 リニア式エンコーダ、 511 リニアスケール、
512 検出部、512A 発光ダイオード、512B コリメータレンズ、
512C 検出処理部、 512D フォトダイオード、
512E 信号処理回路、 512F コンパレータ、
52 ロータリー式エンコーダ、 53 紙検出センサ、
54 紙幅センサ、 60 制御ユニット、 61 CPU、
62 タイマ、 63 インターフェース部、 64 ASIC、
65 メモリ、 66 DCコントローラ、 67 ホストコンピュータ、
70 カートリッジ、 71 本体、 72 インク収容部、
73 インク供給口、 75 記憶素子、 80 装着部、
81 保持部、 82 底部、 83 針、 84 凹部、85 ガイド、
86 固定具、 87 コネクタ、 90 カッターユニット、
91 カッター、92 支持部材、 93 ベルト、 94 プーリー

Claims (9)

  1. 所定の電圧を供給する通常状態、および、前記所定の電圧よりも低い電圧を供給する節電状態であって、表示部及び通信部の動作は継続できるがモータの駆動は停止される節電状態、を切り換えて電圧が供給され、
    装置の異常を検出したとき、前記装置へ供給する電圧が前記通常状態から前記節電状態に切り換わる印刷装置であって、
    前記所定の電圧が供給されていれば情報をメモリに書き込み可能な書込部材であって、前記節電状態における前記低い電圧が供給されているときには前記情報をメモリに書き込むことができない書込部材を備え、
    検出された異常が、その異常を回復させる際に前記装置の電源の停止を必要とする異常であるとき、
    前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、
    前記情報を前記メモリに書き込んだ後に、前記節電状態に切り換わり、
    前記節電状態に切り換わった後で前記装置のメインスイッチがOFFにされた際に、前記節電状態から電圧を上げることなく前記電源を停止する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記装置内の事象を検出するセンサと、
    前記センサの出力と特定の異常の種類とを関連づけたテーブルと
    を更に備え、
    前記センサによって検出した事象に基づいて前記テーブルを参照し、前記装置の電源の停止を必要とする異常を検出する
    ことを特徴とする印刷装置
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記印刷装置は、インクを利用して媒体に印刷を行うものであって、
    前記書込部材は、インクに関する情報を前記メモリに書き込む
    ことを特徴とする印刷装置
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記書込部材は、前記検出された異常の種類に関する情報を前記メモリに書き込む
    ことを特徴とする印刷装置
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記節電状態でユーザーに異常を報知する表示部を更に備える
    ことを特徴とする印刷装置
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記節電状態で外部の装置と通信する通信部を更に備える
    ことを特徴とする印刷装置
  7. 所定の電圧を供給する通常状態、および、前記所定の電圧よりも低い電圧を供給する節電状態であって、表示部及び通信部の動作は継続できるがモータの駆動は停止される節電状態、を切り換えて電圧が供給され、
    装置の異常を検出したとき、前記装置へ供給する電圧が前記通常状態から前記節電状態に切り換わる印刷装置であって、
    前記所定の電圧が供給されていれば情報をメモリに書き込み可能な書込部材であって、前記節電状態における前記低い電圧が供給されているときには前記情報をメモリに書き込むことができない書込部材を備え、
    検出された異常が、その異常を回復させる際に前記装置の電源の停止を必要とする異常であるとき、
    前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、
    前記情報を前記メモリに書き込んだ後に、前記節電状態に切り換わり、
    前記節電状態に切り換わった後で前記装置のメインスイッチがOFFにされた際に、前記節電状態から電圧を上げることなく前記電源を停止し、
    前記装置内の事象を検出するセンサと、前記センサの出力と特定の異常の種類とを関連づけたテーブルとを更に備え、前記センサによって検出した事象に基づいて前記テーブルを参照し、前記装置の電源の停止を必要とする異常を検出し、
    前記印刷装置はインクを利用して媒体に印刷を行うものであって、前記書込部材はインクに関する情報を前記メモリに書き込み、
    前記書込部材は、前記検出された異常の種類に関する情報を前記メモリに書き込み、
    前記節電状態でユーザーに異常を報知する表示部を更に備え、
    前記節電状態で外部の装置と通信する通信部を更に備える
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 媒体に印刷を行う印刷装置に、
    所定の電圧を供給する通常状態、および、前記所定の電圧よりも低い電圧を供給する節電状態であって、表示部及び通信部の動作は継続できるがモータの駆動は停止される節電状態、を切り換えて電圧を供給する機能と、
    装置の異常を検出したとき、前記装置へ供給する電圧が前記通常状態から前記節電状態に切り換わる機能と、
    前記所定の電圧が供給されていれば情報をメモリに書き込み可能であって、前記節電状態における前記低い電圧が供給されているときには前記情報をメモリに書き込み不能な書込機能と、
    検出された異常がその異常を回復させる際に前記装置の電源の停止を必要とする異常であるとき、
    前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、
    前記情報を前記メモリに書き込んだ後に、前記節電状態に切り換わり、
    前記節電状態に切り換わった後で前記装置のメインスイッチがOFFにされた際に、前記節電状態から電圧を上げることなく前記電源を停止する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  9. コンピュータ本体と、媒体に印刷を行う印刷装置とを備えたコンピュータシステムにおいて、
    前記印刷装置は、
    所定の電圧を供給する通常状態、および、前記所定の電圧よりも低い電圧を供給する節電状態であって、表示部及び通信部の動作は継続できるがモータの駆動は停止される節電状態、を切り換えて電圧が供給され、
    装置の異常を検出したとき、前記装置へ供給する電圧が前記通常状態から前記節電状態に切り換わる印刷装置であって、
    前記所定の電圧が供給されていれば情報をメモリに書き込み可能な書込部材であって、前記節電状態における前記低い電圧が供給されているときには前記情報をメモリに書き込むことができない書込部材を備え、
    検出された異常が、その異常を回復させる際に前記装置の電源の停止を必要とする異常であるとき、
    前記節電状態に切り換わる前に、前記書込部材が前記情報を前記メモリに書き込み、
    前記情報を前記メモリに書き込んだ後に、前記節電状態に切り換わり、
    前記節電状態に切り換わった後で前記装置のメインスイッチがOFFにされた際に、前記節電状態から電圧を上げることなく前記電源を停止する
    ことを特徴とするコンピュータシステム。
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