JP4240898B2 - イージーピール蓋材 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着するイージーピール( Easy Peel;皮を剥がし易い )蓋材であって、アルミニウム箔を積層していない、熱湯を注ぐ時に、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着する、図3に示す紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とに加えて、図示していない7μm程度のアルミニウム箔を積層して成るイージーピール蓋材が、一般に広く用いられているものであって、この7μm程度のアルミニウム箔に、与えられた形状をそのまま保持する性質( デットホールド性と言う、以下同じ )があるために、蓋材20の紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6との、元の形状に戻ろうとする性質( 形状記憶性と言う )を抑えて、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題は少なかった。
【0003】
また従来から、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着する、廃棄時の処理処分や食品類の金属探知などの理由で、アルミニウム箔を積層していないイージーピール蓋材が、強く望まれていた。
【0004】
すなわち、例えば図3に示すような、両面アート紙や片面アート紙などの、表面に美麗な印刷をした紙材料層4と、延伸ポリエステルや延伸ナイロンやセラミック蒸着付のポリエステル ,延伸ポリプロピレンなどの、強度や各種バリアー性などが優れた樹脂フィルム層5と、エチレン−メタアクリル酸共重合体(EMAA)やエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA )やエチレン−アクリル酸エチル共重合体 ,エチレン−アクリル酸共重合体 ,アイオノマー樹脂 ,ポリプロピレン ,直鎖状低密度ポリエチレン ,メチルペンテンポリマー ,ポリブテンポリマー ,低密度ポリエチレン ,中密度ポリエチレン ,高密度ポリエチレンなどの、密封性などが優れている上に、熱融着した後に容易に剥がすことができるイージーピール層6とを、図示していない接着剤層を介するなどして積層して成る、周縁につまみ21を有するイージーピール蓋材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来の、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着する、アルミニウム箔を積層していない、図3に示す紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを積層して成る、周縁につまみ21を有するイージーピール蓋材については、蓋材20のつまみ21に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで、簡単にカップ容器30を開蓋することができる、開蓋が容易なイージーピール蓋材であるものの、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、熱湯から発生する蒸気の影響を受けて、蓋材20の紙材料層4の蒸気の吸収による自重の増加で復元しようとする力が働いて、また蓋材20の内面側に積層したイージーピール層6の蒸気の吸収で収縮しようとする力が働いて、外側に折曲げた紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とが元の形状に戻ることが多くて、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着するイージーピール蓋材であって、アルミニウム箔を積層していない、蓋材20の紙材料層4が、熱湯から発生する蒸気の影響を受け難くして、また蓋材20のイージーピール層6の、元の形状に戻ろうとする性質を抑えて、それぞれにデットホールド性を付与した、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のイージーピール蓋材は、図1A ,Bに示すように、紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを積層して成る、周縁につまみ21を有するイージーピール蓋材において、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分のイージーピール層6に、開蓋方向( 図1A ,B ,図2では右左方向、以下同じ )に直交する方向に延びる1列又は2列以上( 図1Aでは6列、以下同じ )の、直線状又はミシン目状( 図1Aでは直線状、以下同じ )の切れ目線2 ,2 ,2 ,…を設けたことを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0008】
本発明のイージーピール蓋材においては、前述した従来の、アルミニウム箔を積層していない、図3に示す紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを積層して成る、周縁につまみ21を有するイージーピール蓋材において、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分のイージーピール層6に、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列以上の、直線状又はミシン目状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…を設けたことによって、蓋材20の、この直線状又はミシン目状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…で切断されたイージーピール層6の、元の形状に戻ろうとする性質を抑えて、開蓋方向の与えられた形状をそのまま保持する性質( デットホールド性 )を付与することができるものであって、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、外側に折曲げたイージーピール層6が、元の形状に戻ることが少ないために、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材を提供することができる。
【0009】
しかも、本発明のイージーピール蓋材においては、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分のイージーピール層6に、前述した直線状又はミシン目状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…を設けたことによって、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着した時に、密封性などが優れているイージーピール層6の熱融着した周縁部22が切断されていないために、密封性などを損なう恐れがないイージーピール蓋材を提供することができる。
【0010】
加えて、本発明のイージーピール蓋材は、図1A,Bに示すように、前記蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の紙材料層4に、該紙材料層4を貫通し、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列以上(図1A,Bでは7列、以下同じ)の、直線状又はミシン目状(図1A,Bではミシン目状、以下同じ)の切れ目線3,3,3,…を設けたことを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0011】
本発明のイージーピール蓋材においては、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の紙材料層4に、該紙材料層4を貫通し、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列以上の、直線状又はミシン目状の切れ目線3,3,3,…を設けたことによって、蓋材20の、この直線状又はミシン目状の切れ目線3,3,3,…で切断された紙材料層4が、熱湯から発生する蒸気の影響を受け難くして、前述したイージーピール層6とともに、開蓋方向の与えられた形状をそのまま保持する性質(デットホールド性)を付与することができるものであって、同様に蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、外側に折曲げた紙材料層4が、イージーピール層6とともに蒸気の影響を受けるなどして元の形状に戻ることが少ないために、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が、より少ないイージーピール蓋材を提供することができる。
【0012】
しかも、本発明のイージーピール蓋材においては、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の紙材料層4に、該紙材料層4を貫通し、前述した直線状又はミシン目状の切れ目線3,3,3,…を設けたことによって、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着した時に、前述したイージーピール層6(樹脂フィルム層5)とともに、紙材料層4の一番力がかかる熱融着した周縁部22が切断されていないために、蓋材20が切断される恐れがないものであって、前述した従来の切れ目線などを設けていない、図3に示すイージーピール蓋材と同様に、蓋材20のつまみ21に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで、簡単にカップ容器30を開蓋することができる、開蓋が容易なイージーピール蓋材を提供することができる。
【0013】
また加えて、本発明のイージーピール蓋材は、図1Aに示すように、紙材料層4と樹脂フィルム層5との間又は樹脂フィルム層5とイージーピール層6との間( 図1Aでは紙材料層4と樹脂フィルム層5との間 )に、遮光層7を設けたことを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0014】
本発明のイージーピール蓋材においては、紙材料層4と樹脂フィルム層5との間又は樹脂フィルム層5とイージーピール層6との間に、例えば白色インキと黒色インキとから成る遮光層7を設けたことによって、80g/m2 程度以下の紙材料層4の充分でない遮光性を補って、また切れ目線3 ,3 ,3 ,…を設けたために不充分になった紙材料層4の遮光性を補って、熱湯を注いで調理するカップラーメンなどの、油分などの酸化変質を防止することができる、前述した従来の、図示していない7μm程度のアルミニウム箔を積層して成るイージーピール蓋材と同様に、品質保持のために望ましいとされる、800nmの光線透過率が0 .5%以下のイージーピール蓋材を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1A ,Bは、本発明の実施の形態における、イージーピール蓋材の断面説明図 ,平面図である。
また図2は、本発明の実施の形態における、イージーピール蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着した状態を示す断面図である。
【0016】
本実施の形態のイージーピール蓋材は、紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを積層して成る、周縁につまみ21を有するイージーピール蓋材において、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の、中央付近からつまみ21に至る部分のイージーピール層6に、開蓋方向( 図1A ,B ,図2では右左方向 )に直交する方向に延びる6列の、直線状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…を設けて、また蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の、中央付近からつまみ21に至る部分の紙材料層4に、開蓋方向に直交する方向に延びる7列の、ミシン目状の切れ目線3 ,3 ,3 ,…を設けて、さらに紙材料層4と樹脂フィルム層5との間に、遮光層7を設けたイージーピール蓋材である。
【0017】
本実施の形態のイージーピール蓋材における、紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを積層して成るイージーピール蓋材については、前述した従来の、アルミニウム箔を積層していない、図3に示す紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを積層して成るイージーピール蓋材と同様であって、両面アート紙や片面アート紙などの、表面に美麗な印刷をした45〜150g/m2 の紙材料層4と、延伸ポリエステルや延伸ナイロンやセラミック蒸着付のポリエステル ,延伸ポリプロピレンなどの、強度や各種バリアー性などが優れた6〜25μmの樹脂フィルム層5と、エチレン−メタアクリル酸共重合体(EMAA)やエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA )やエチレン−アクリル酸エチル共重合体 ,エチレン−アクリル酸共重合体 ,アイオノマー樹脂 ,ポリプロピレン ,直鎖状低密度ポリエチレン ,メチルペンテンポリマー ,ポリブテンポリマー ,低密度ポリエチレン ,中密度ポリエチレン ,高密度ポリエチレンなどの、密封性などが優れている上に、後述するカップ容器30のフランジ31に熱融着した後に容易に剥がすことができる、カップ容器30の構成材料( 発泡スチロールや紙+ポリエチレンやポリプロピレンなど )に適合した20〜80μmのイージーピール層6とを、図1Aに示すように、後述する適宜の接着剤層8 ,8を介して、通常のドライラミネーション方法と押出しラミネーション方法とで、特に制約なく積層することができる。
【0018】
本実施の形態のイージーピール蓋材における、蓋材20のイージーピール層6に設けた、直線状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…については、それぞれ巻取りフィルム状の樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)などの熱熔融性の接着剤層8を介して、通常の押出しラミネーション方法で積層した後( 位置関係などの必要があれば、後述するミシン目状の切れ目線3 ,3 ,3 ,…と遮光層7とを設けた紙材料層4を積層した後 )に、通常の金属製の打抜刃装置やレーザーカット装置などを用いて、積層したイージーピール層6の下面側から、図1Aに示すように、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の、中央付近からつまみ21に至る部分のイージーピール層6に、4〜8mm間隔の開蓋方向に直交する方向に延びる6列の、直線状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…を、樹脂フィルム層5を貫通しないように注意して設けることができる。
【0019】
なお、本実施の形態のイージーピール蓋材においては、積層したイージーピール層6の下面側から、直線状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…を、樹脂フィルム層5を貫通しないように注意して設けたことによって、強度や各種バリアー性などが優れた樹脂フィルム層5が切断されていないために、前述した従来の切れ目線などを設けていない、図3に示すイージーピール蓋材と同様に、防湿性や耐油性や保香性などを良好に保持することができる。
【0020】
本実施の形態のイージーピール蓋材における、蓋材20の紙材料層4に設けた、ミシン目状の切れ目線3 ,3 ,3 ,…については、通常の金属製の打抜刃装置やレーザーカット装置などを用いて、積層する前の、表面に美麗な印刷をした巻取り状の紙材料層4の、好ましくは下層側から、図1A ,Bに示すように、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の、中央付近からつまみ21に至る部分の紙材料層4に、4〜8mm間隔の開蓋方向に直交する方向に延びる7列の、通常の切断率が65%程度のミシン目状の切れ目線3 ,3 ,3 ,…を、展示効果などを損なわないように紙材料層4の最上層を残して設けることができる。
【0021】
本実施の形態のイージーピール蓋材における、紙材料層4と樹脂フィルム層5との間に設けた、遮光層7については、図1Aに示すように、前述したミシン目状の切れ目線3 ,3 ,3 ,…を設けた紙材料層4の下面側( 又は樹脂フィルム層5の上面側 )に、それぞれ0 .5g/m2 以上の、チタンホワイトなどの白色顔料を30%以上含む白色インキと、カーボンブラックなどの黒色顔料を10%以上含む黒色インキとを、粘調液用のグラビア印刷方法や通常のロールコート方法などで、黒色インキ/白色インキ又は白色インキ/黒色インキ/白色インキのように、2色又は3色重ねて印刷して、紙材料層4と樹脂フィルム層5との間に、遮光層7を設けることができる。
【0022】
続いて、前述した樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを積層した後に、イージーピール層6に直線状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…を設けた樹脂フィルム層5 ,イージーピール層6と、前述したミシン目状の切れ目線3 ,3 ,3 ,…と遮光層7とを設けた紙材料層4とを、ウレタン系などの適宜の接着剤層8を介して、通常のドライラミネーション方法で積層した後に、周辺を打抜刃などで適宜に切断して除去して、本実施の形態の、図1Bに示す周縁につまみ21を有するイージーピール蓋材を作製して、図2に示すように、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、通常の発泡スチロール製やポリエチレンコートをしたカップ原紙製や成形ポリプロピレン製などのカップ容器30に被せて、カップ容器30のフランジ31に蓋材20の周縁部22を熱融着したところ、蓋材20のつまみ21に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで、簡単にカップ容器30を開蓋することができる、従来と同様に開蓋が容易なイージーピール蓋材を得ることができた。
【0023】
本実施の形態のイージーピール蓋材においては、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の、中央付近からつまみ21に至る部分のイージーピール層6に、開蓋方向に直交する方向に延びる6列の、直線状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…を設けて、また蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分の、中央付近からつまみ21に至る部分の紙材料層4に、開蓋方向に直交する方向に延びる7列の、ミシン目状の切れ目線3 ,3 ,3 ,…を設けたことによって、蓋材20の、外側に折曲げる中央付近からつまみ21に至る部分の、この直線状の切れ目線2 ,2 ,2 ,…とミシン目状の切れ目線3 ,3 ,3 ,…とで切断されたイージーピール層6と紙材料層4とに、開蓋方向の与えられた形状をそのまま保持する性質( デットホールド性 )を効果的に付与することができるものであって、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、外側に折曲げたイージーピール層6と紙材料層4とが、蒸気の影響を受けるなどして元の形状に戻ることが少ないために、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材を得ることができた。
【0024】
加えて、本実施の形態のイージーピール蓋材においては、紙材料層4と樹脂フィルム層5との間に、白色インキと黒色インキとから成る遮光層7を設けたことによって、切れ目線3 ,3 ,3 ,…を設けたために不充分になった紙材料層4の遮光性を補って、熱湯を注いで調理するカップラーメンなどの、油分などの酸化変質を防止することができるイージーピール蓋材を得ることができた。
【0025】
【発明の効果】
以上、実施の形態ほかに示すとおり、本発明のイージーピール蓋材においては、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着するイージーピール蓋材であって、アルミニウム箔を積層していない、蓋材20の紙材料層4が、熱湯から発生する蒸気の影響を受け難くして、また蓋材20のイージーピール層6の、元の形状に戻ろうとする性質を抑えて、それぞれにデットホールド性を付与した、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A ,Bは、本発明の実施の形態における、イージーピール蓋材の断面説明図 ,平面図である。
【図2】本発明の実施の形態における、イージーピール蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着した状態を示す断面図である。
【図3】従来の、イージーピール蓋材の断面説明図である。
【符号の説明】
2 ,3 …切れ目線
4 …紙材料層
5 …樹脂フィルム層
6 …イージーピール層
7 …遮光層
8 …接着剤層
20 …蓋材
21 …つまみ
22 …周縁部
30 …カップ容器
31 …フランジ

Claims (2)

  1. 紙材料層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成る、周縁につまみを有するイージーピール蓋材において、
    蓋材の熱融着する周縁部を除いた部分のイージーピール層に、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列以上の、直線状又はミシン目状の切れ目線を設け、
    前記蓋材の熱融着する周縁部を除いた部分の紙材料層に、該紙材料層を貫通し、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列以上の、直線状又はミシン目状の切れ目線を設けたことを特徴とするイージーピール蓋材。
  2. 紙材料層と樹脂フィルム層との間又は樹脂フィルム層とイージーピール層との間に、遮光層を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のイージーピール蓋材。
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