JP4236352B2 - 生体信号計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、脳磁計や脳波計などの生体信号計測装置に係り、特に生体信号測定用のセンサにより得られた検出信号からノイズ成分を除去し、脳内活動を推定するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
生体内に流れる生体活動電流により微小な生体磁気(生体磁界)が生体から発生する。例えば、脳から発生する生体磁気は脳磁と呼ばれ、生体に刺激を与えることにより発生する誘発脳磁や、α波やてんかんのスパイク波のように自然に発生する自発脳磁などがある。
【0003】
近年、生体から出る微小な生体磁気を測定できる磁束計として、SQUID(Superconducing Quantum Interference Device:超電導量子干渉計)を用いたマルチチャンネルSQUIDセンサが開発されている。マルチチャンネルSQUIDセンサは、デュアーと呼ばれる容器内に多数個のSQUIDセンサを液体窒素などの冷媒に浸漬・収納した構成となっている。
【0004】
このマルチチャンネルSQUIDセンサ(以下、適宜「磁束計」と略記)を備えた生体信号計測装置、つまり生体磁気計測装置の場合、磁束計を被検体の関心部位である例えば頭部の傍らに置くと、頭部内に生じた生体活動電流源から発生する微小な生体磁気が磁束計内の各SQUIDセンサで無侵襲で測定されて磁気検出信号として出力されるとともに、SQUIDセンサからの磁気検出信号に基づいて生体磁気解析が行われて、生体活動電流源の状態(例えば、位置や向き或いは大きさ等)を把握することができるという構成になっている(例えば特開平7−327943号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の生体磁気計測装置には、各SQUIDセンサによって検出された磁気検出信号に含まれるノイズ成分を十分に除去することが難しいという問題がある。測定対象である生体磁気は非常に微弱であることから生体活動電流源以外の別の磁気発生源から出る(環境ノイズとも称するような)ノイズ磁気の混入が避けられない。したがって、各SQUIDセンサからの磁気検出信号には混入するノイズ磁気によるノイズ成分が含まれており、磁気検出信号からノイズ成分を十分に除去しなければ、生体磁気の正確な解析はおぼつかないことになる。
【0006】
そこで、生体磁気測定用のSQUIDセンサとは別のノイズ磁気検出専用の磁気センサでノイズ磁気だけを同時に測定することにより得られたノイズ磁気検出信号を利用し、生体磁気測定用のSQUIDセンサの磁気検出信号に含まれているノイズ成分を除去する補正処理を行うようなことも提案されてはいる。
【0007】
この場合、ノイズ磁気検出専用の磁気センサと生体磁気測定用のSQUIDセンサとは設置位置が異なっており、ノイズ磁気検出専用の磁気センサで得るノイズ磁気検出信号は、生体磁気測定用のSQUIDセンサの磁気検出信号に含まれているノイズ成分と正確に対応しているわけではないので、ノイズ磁気検出専用の磁気センサで得たノイズ磁気検出信号に基づき、生体磁気測定用のSQUIDセンサの磁気検出信号に含まれているノイズ成分を推定することになる。しかし、ノイズ磁気が複雑な様相を呈するものであることなどから、空間的に異なる位置のノイズ成分を正確に求めることは非常に難しく、その結果、生体磁気測定用のSQUIDセンサの磁気検出信号からノイズ成分を十分に除去することは、やはり望めない。
【0008】
そこで、本出願人は、磁気検出信号のノイズ成分に対処すべく検討を重ねた結果、いわゆるICA(独立成分分析)手法に従って、複数個のセンサにより検出された原検出信号(観測信号)を、生体活動の各電流源とその他の各信号源ごとの独立成分に分解した上で、各独立成分について各独立成分自体の状態のみに基づきノイズ成分であるか否かを判定し、ノイズ成分と判定された独立成分は除いた後、残りの非ノイズ独立成分によって検出信号を各々の情報源毎に分離して復元する構成を備えた点を特徴とする生体信号計測装置を、先に特願平11−173839号として提案している。この出願人の先願に係る生体信号計測装置は、ノイズ検出専用のセンサを別途に設けずとも、ノイズ成分が十分に除去された生体信号解析用の復元検出信号に基づいて正確な信号解析が可能である。
【0009】
しかしながら、先願の生体信号計測装置でも、原検出信号の数(即ちセンサの個数)が、各生体活動電流源(信号源)と、その他のノイズ源などを含む各発生源(信号源)とを合計した発生源全個数より大幅に多い場合や、ノイズレベルが大きい(S/N比が低い)場合は、独立成分への分解が適正に行われないという問題がある。センサの個数が発生源全個数より大幅に多い場合は、分解後は一つの独立成分だけに纏まっているはずの成分が複数の独立成分に分割されたり、またノイズレベルが大きい場合は、分解後は単独の成分のみからなるはずの独立成分が複数の独立成分を含んでいて、独立成分への分解が適正には行われず、信号解析の信頼度が悪くなるという不都合がある。
【0010】
この発明は、上記の事情に鑑み、センサの個数が発生源全個数より多い場合や、ノイズレベルが大きい場合であっても、独立成分への分解が適正に行われて正確な信号解析結果を得ることができる生体信号計測装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、この発明に係る生体信号計測装置は、被検体の診断対象領域において生体活動電流源により生じる微小な生体信号を測定する複数個のセンサを備えた生体信号計測装置において、前記複数個のセンサにより検出された検出信号における独立成分の個数を求出する独立成分個数求出手段と、検出信号に乗算処理を行って、検出信号を(a)複数個のセンサにより検出された検出信号において生体活動電流源による生体信号成分と(b)ノイズ成分との和とすることにより、生体信号成分とノイズ成分との相互依存性を解消する(生体信号成分とノイズ成分との間を無相関化する)成分間相互依存解消手段と、生体信号成分とノイズ成分との相互依存性が解消された検出信号を前記独立成分個数求出手段により求出した個数の数の独立成分に分解する信号分解手段と、この信号分解手段により分解された独立成分の中のノイズ成分を独立成分自体の状態のみに基づいて判定して取り除くノイズ成分除去手段と、各非ノイズ独立成分に基づき検出信号を復元する信号復元手段と、復元された各検出信号の各々の独立成分に対応する脳内の活動(位置、方向、強さ)を得る信号解析手段とを備えている。
【0012】
〔作用〕
次に、この発明の生体信号計測装置により生体信号の計測を行う時のノイズ成分の除去作用について説明する。
この発明の装置により生体信号計測を実行する際は、先ず複数個のセンサが被検体の診断対象領域の直ぐ傍にセットされて、各センサによって例えば生体活動電流源により発生する微小な生体磁気が複数個のセンサにより各々測定されて原検出信号として出力される。
【0013】
そして、原検出信号における独立成分の個数が独立成分個数求出手段により求出されるとともに、成分間相互依存解消手段により、原検出信号において生体活動電流源による生体信号成分とノイズ成分との相互依存性が解消される(つまり生体信号成分とノイズ成分との間が無相関化される)。ついで、信号分解手段により、生体信号成分とノイズ成分との相互依存性が解消された検出信号は、独立成分個数求出手段により予め求出した個数の数の独立成分に分解される。その後、ノイズ成分除去手段により、各独立成分の中のノイズ成分が各独立成分自体の状態のみに基づいて判定されて取り除かれてから、信号復元手段によってノイズ成分が除去された残りの非ノイズ独立成分に基づき検出信号(復元検出信号)が復元されて信号解析手段へ送出される。そして、信号解析手段によって、復元検出信号に基づいて生体解析が行われ、個々の生体信号の場所と活動波形が的確に把握される。
【0014】
この発明の装置では、出願人の先願に係る発明の装置と同様、統計的に独立性の高い複数の信号に分解する独立成分分析(ICA:Independence Component Analysis)手法に従って、センサにより検出された原検出信号(観測信号)が生体活動の各電流源とその他の各発生源ごとの独立成分に分解された上で、各独立成分について各独立成分自体の状態のみに基づきノイズ成分であるか否かが判定される。ノイズ成分と判定された独立成分が除かれた後、残りの各非ノイズ独立成分によって検出信号が復元される。その結果、ノイズ検出専用のセンサを別途に設けずとも、生体信号測定用のセンサで得られた信号だけで、ノイズ成分が十分に除去された生体信号解析用の復元検出信号が各成分に分解した形で得られる。
【0015】
そして、この発明の装置の場合、加えて、独立成分に分解される前に、原検出信号における生体活動電流源による生体信号成分とノイズ成分との間が無相関化されるので、ハイレベルの(大きい)ノイズ成分であっても、独立成分の分解の際にノイズ成分が生体信号成分の側に紛れ込み難くなっていて、分解後は単独の成分のみからなるはずの独立成分が複数の独立成分を含む未独立状態となる心配がない。また、独立成分の分解は予め求出しておいた原検出信号の独立成分の個数の独立成分に検出信号が分解されるので、センサの個数が発生源全個数より大幅に多い場合であっても、検出信号の分解個数が事前に十分に絞られていて、分解後は一つの独立成分だけに纏まっているはずの成分が複数の独立成分に分割されてしまう心配もない。
すなわち、この発明では、センサの個数が発生源全個数より大幅に多い場合や、ノイズレベルが大きい場合であっても、検出信号の独立成分への分解は適正に行われるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る生体信号計測装置の一例である生体磁気計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【0017】
実施例の生体磁気計測装置は、図1に示すように、被検体(患者)Mの診断対象領域において生体活動電流源により生じる微小な生体磁気を測定するマルチチャンネルSQUIDセンサ1と、マルチチャンネルSQUIDセンサ1で得られる出力データ(出力信号)を適宜に変換・収集して原磁気検出信号として出力するデータ変換収集部2と、データ変換収集部2から送られてくる原磁気検出信号のノイズ成分除去処理や生体磁気解析処理などを行う信号処理部3とを備えている。
【0018】
マルチチャンネルSQUIDセンサ1は、デュアーと呼ばれる容器内に微小な生体磁気の測定に適した多数のSQUIDセンサ1aが縦横にアレイ状に配列された形で液体窒素などの冷媒に浸漬・収納されている構成になっている。実施例装置のマルチチャンネルSQUIDセンサ1には、128チャンネル分のSQUIDセンサ1aが配備されており、各チャンネルの1回当たりの生体磁気の測定時間は例えば512msec(ミリ秒)である。なお、多数のSQUIDセンサ1aがこの発明における複数個のセンサに相当する。
【0019】
また、マルチチャンネルSQUIDセンサ1の後段のデータ変換収集部2は、各SQUIDセンサ1aの出力信号をディジタル信号に変換して収集し、これを原磁気検出信号として信号処理部3へ送り込む。実施例装置の場合、原磁気検出信号は128行512列の行列形態の信号として扱われる構成となっている。つまり、各SQUIDセンサ1aの出力信号を1kHのサンプリング周期(1ミリ秒間隔)で512回続けて取り込み、データ数512個の原磁気検出信号を、128チャンネル分得ており、原磁気検出信号は128行512列の行列の形態で扱われることになるのである。したがって、原磁気検出信号の行列における行数や列数は、SQUIDセンサ1aのチャンネル数や出力信号のサンプリング回数に応じて変わることになる。
【0020】
信号処理部3は、この発明の生体磁気計測装置における特徴的な構成部分であって、原磁気検出信号に基づいて原磁気検出信号における独立成分の個数m0 、および後で信号処理に用いる後述の二つの変換行列Wp ,Wq を予め先に求出する予備処理部4と、原磁気検出信号において生体活動電流源による生体信号成分とノイズ成分との相互依存性を解消する成分間相互依存解消部5と、生体信号成分とノイズ成分との相互依存性が解消された磁気検出信号を複数の独立成分に分解する磁気信号分解部6と、磁気信号分解部6により分解された独立成分の中のノイズ成分を独立成分自体の状態のみに基づいて判定して取り除くノイズ成分除去部7と、ノイズ成分が除去された残りの非ノイズ独立成分に基づき元の磁気検出信号の形へ戻して各成分毎の復元磁気検出信号として個別に出力する磁気信号復元部8とを備えているとともに、磁気信号復元部8からの復元磁気検出信号に基づいて生体磁気解析を行う磁気解析部9を備えている他、生体内の分極(ダイポール)を破壊して生体活動電流を流すための刺激を被検体M(生体)に与えるための刺激付与部DTなどを備えている。以下、この信号処理部3の各部構成を、より詳しく説明する。
【0021】
すなわち、予備処理部4は、計測実行に伴って得られる128行512列の行列形態の原磁気検出信号Bにおける独立成分の個数m0 を求出する演算を行うのに加え、成分間相互依存解消部5で用いるFactor Loading Matrix の疑似逆行列としてのm0 行128列の第1変換行列Wp 、および、磁気信号分解部6で用いるRotation Matrix(回転行列)としてのm0 行128列の第2変換行列Wq とを求める演算を行うよう構成されている。独立成分の個数m0 や各変換行列Wp ,Wq を求める演算プロセスは後で具体的に説明する。
【0022】
一方、成分間相互依存解消部5は、生体信号成分とノイズ成分との相互依存性を解消する処理として、第1変換行列Wp と原磁気検出信号Bとの積(Wp B)を求める行列演算を行うよう構成されている。この演算は原磁気検出信号Bに対してFA手法によるSphering処理を施すことに相当する。(Wp B)はm0 行512列の行列となる。
他方、磁気信号分解部6は、成分間相互依存解消後の磁気検出信号である(Wp B)をm0 個の独立成分に分解する処理として、第2変換行列Wq と(Wp B)との積〔Wq (Wp B)〕を求める行列演算を行うよう構成されている。この演算はICA手法によるRotation処理を施すことに相当している。磁気信号分解部6による行列演算の結果、〔Wq (Wp B)〕はm0 行512列のICA(独立成分分析)信号Xとなる。なお、原磁気検出信号Bの独立成分の個数m0 は、発生源全個数であって、また変換行列Wp ,Wq の行数ともなっている。
【0023】
続いて、第1変換行列Wp および独立成分の個数m0 を求める演算プロセスを説明する。実施例装置の予備処理部4の場合、第1変換行列Wp と個数m0 は、FA(Factor Analysis =因子分析)手法に従って求められる。FA手法の場合、先ず次の(1)式のように、原磁気検出信号Bと、Factor Loading Matrix (因子負荷量行列)A(=Wp -1)とが、原磁気検出信号Bの行列と同一行列構成の因子ベクトルfおよび外乱ε(独自因子分散行列)を介して関係づけられるよう設定される。因子ベクトルfは生体信号成分に相当し、εはノイズ成分に相当する。
B=Af+ε ・・・(1)
因子負荷量行列Aは、センサの数と同じ行数(128行)と因子の数と同じ列数(m列)の行列である。そして、FA手法では統計処理で因子負荷量行列Aを求出することになるが、例えば次の(2)式で示すMLE(Maximum Likelihood Estimate)評価関数L(A,σ)を用いる方法が考えられる。
【0024】
L(A,σ)=−{tr〔C(σ+AAT -1〕+Log det(σ+AAT )+128Log2 π}・・・(2)
但し、σはεに対応する対角行列,trはトレース(対角要素の和),Cは原磁気検出信号Bの相関行列の平均値(Σi=1 N BBT /N:(但し、Nはサンプリング数,BT はBの転置行列),AT はAの転置行列,det は行列式の値である。
そして、MLE評価関数L(A,σ)が最大となる時のAM ,σM が求める行列として決定される。なお、MLE評価関数L(A,σ)の値を求出するのには、例えばニューラルネットワーク法に属するEMアルゴリズムを用いる方法が考えられる。
【0025】
一方、第1変換行列Wp の行数でもある独立成分の個数m0 は、次の(3)式で示すMDL評価関数が用いられる。
MDL=−L(AM ,σM )+( LogN)÷N×{128(m+1)-m(m-1)/2 }・・・(3)
この(3)式において、m=1,m=2,・・・, m= (1/2){2 ×128 −√(8×128 +1)}の時の各MDL評価関数の値を個々に求めて、MDL値が最小値となる時のmを、独立成分の個数m0 と決定して因子負荷量行列Aを完成させた後、完成した128行m0 列の因子負荷量行列Aを逆行列へ変換することにより、m0 行128列の第1変換行列Wp を求出する。
【0026】
つまり、上の(1)式に示すように、第1変換行列Wp の元である因子負荷量行列Aは、原磁気検出信号Bを生体信号成分に相当する因子ベクトルfと、ノイズ成分に相当する外乱εとに別かれていることを前提として設定されているので、逆に第1変換行列Wp で原磁気検出信号Bを乗算処理(Wp B)することにより、原磁気検出信号Bにおいて生体信号成分とノイズ成分の間の相互依存性を解消(無相関化)することができるのである。
このように、原磁気検出信号が独立成分に分解される前に、原磁気検出信号における生体活動電流源による生体信号成分とノイズ成分との間が無相関化されていれば、大きなノイズ成分であっても独立成分の分解の際に生体信号成分の側にノイズ成分が紛れ込み難くなり、また、分解後は単独の成分のみからなるはずの独立成分が複数の独立成分を含む未独立状態となる心配がなく、S/N比が低い場合でも、磁気検出信号の独立成分への分解は適正になされる。
【0027】
次に、第2変換行列Wq を求める演算プロセスを説明する。実施例装置の予備処理部4の場合、第2変換行列Wq はICA手法に従って求められる。第2変換行列Wq は、無相関化された磁気検出信号をm0 個の独立成分に分解するものであって、先に求出した第1変換行列Wp と原磁気検出信号B並びに次の(4)式に従って求出される。
Σk=1 r Σi NO j|(Wq Mk Wq T ij2 ・・(4)
即ち、この(4)式の値(対角要素の和)を最小にする時のWq が求めるm0 行128列の第2変換行列Wq として求出される。
但し、Wq T はWq の転置行列,(Wq Mk Wq T ijは行列(Wq Mk Wq T )のij成分,「i NO j」はi≠j,Mk は次の(5)式で示す通りのものである。
k =〈Wp B(t)Wp B(t+τk )〉 ・・(5)
但し、τk はデータサンプリングの時間差であって、k=1,・・・,rであり、具体的には,1msec,2msec,・・・,rmsecである。また、〈 〉はアンサンブル平均であることを示す。
【0028】
実施例装置の磁気信号分解部6は、独立成分の分解の際、予め求出しておいた個数m0 の独立成分に原磁気検出信号を分解するので、センサの個数が発生源全個数より大幅に多い場合であっても、検出信号の分解個数が事前に十分に絞られていて、分解後は一つの独立成分だけに纏まって含まれているはずの成分が複数の独立成分に分割されてしまう心配がなく、磁気検出信号の独立成分への分解は適正になされる。
【0029】
また、実施例装置の場合、磁気信号分解部6は、同一事象についてICA信号Xを複数回繰り返し求めて加算平均する構成にもなっている。なお、実施例の装置の場合、ICA信号Xを加算平均する代わりに、予備処理部4で原磁気検出信号Bを加算平均することもできるよう構成されている。
ここでの繰り返し回数は、数回〜数百回までの間の適宜の回数が選ばれる。この構成により、例えば、音を聞いた時の脳の反応を検査する場合、ICA信号Xまたは原磁気検出信号Bの加算平均処理によって、目の筋肉から発生する(スパイク波的な)磁気や脳から定常的に発生するα波による磁気の他、量子ノイズなどの不要成分を除去できる。
なお、逆に、目の筋肉から発生する磁気や脳から定常的に発生するα波による磁気を残したい場合には、加算平均の繰り返し回数を少なくするか、或いは加算平均しないようにすればよい。
【0030】
続いて、ノイズ成分除去部7より後段の構成を具体的に説明する。ノイズ成分除去部7は、磁気信号分解部6によって求められたICA信号Xにおけるm0 個の各独立成分についてノイズ成分であるか否かを先ず判別する。実施例装置の場合、ICA信号Xの各行ベクトルについて、全測定時間512msecのうち測定開始から被検体に刺激付与部DTにより刺激が与えられる時点までの非検査対象区間(例えば0〜100msec)の標準偏差値Maと、刺激付与部DTにより刺激が与えられた時点以降の検査対象区間(例えば100msec〜512msec)の標準偏差値Mbの比Ma/Mbを求め、これが一定値以上の場合、その行ベクトルに対応する独立成分はノイズ成分であると判別し、一定値未満の場合、その行ベクトルに対応する独立成分は真の信号成分(生体信号成分)であると判別するように構成されている。
【0031】
非ノイズ独立成分(生体信号成分)を決定づける生体磁気は、刺激付与部DTにより刺激が与えられた時点以降に発生するので、行ベクトルの要素は刺激が与えられた時点以降に大きくなる。逆に、ノイズ成分に対応するノイズ磁気は、刺激付与部DTにより刺激が与えられた時点以降とは直接関係がなく、行ベクトルの要素は刺激が与えられた時点の前後で変化が少ない。したがって、非検査対象区間の標準偏差値Maと検査対象区間の標準偏差値Mbの比Ma/Mbについては、真の信号成分である独立成分の方の比Ma/Mbは小さく、ノイズ独立成分の方の比Ma/Mbは大きくなり、比Ma/Mbの大小を監視することで独立成分がノイズ成分であるか否かの判別が可能となる。
【0032】
すなわち、ノイズ成分除去部7は、ノイズ成分(の中でも特に環境ノイズと称するようなノイズ成分)であると判別されたものを除去する。ノイズ成分の除去は、ノイズ成分と判別された独立成分に対応する行ベクトルを0に置換することにより行われる。ノイズ成分除去部7によるノイズ成分除去に伴ってICA信号XはICA信号Xaとなる。
【0033】
磁気信号復元部8は、ノイズ成分除去部7で求められたICA信号Xaと、ICA(独立成分分析)行列としての第2変換行列Wq の逆行例である128行m0 列の逆ICA行列Wq -1とを用いて、128行512列の復元磁気検出信号Baを求める演算を行う。つまり、磁気信号復元部8において、Wq -1Xaなる行列演算が行われて、原磁気検出信号Bからノイズ成分が十分に除去された復元磁気検出信号Ba(=Wq -1Xa)が求められるのである。
【0034】
なお、磁気信号復元部8においては、独立信号源ごとに磁気検出信号を復元することも可能である。つまり、この場合には、ノイズ成分除去部7で求められたICA信号Xaの中で、復元独立成分に対応する行ベクトルのみを残し、その他の要素を全て『0』に置換したICA信号Xa’を用いてWq -1Xa’なる演算を各独立成分毎に行うことにより、復元磁気検出信号Baを求めることもできるのである。
【0035】
そして、磁気解析部9は、復元磁気検出信号Baに基づいて生体磁気解析を行う。具体的には、復元磁気検出信号Baの1ダイポール解析の結果、生体活動電流源の重心位置分布が求められたり、復元磁気検出信号BaのSpatial Filterの結果、生体活動電流源の空間分布が求められたりして、生体活動電流源の状態が把握できる。
【0036】
実施例装置によれば、ICA(独立成分分析)手法に従って、原磁気検出信号Bが、各磁気発生源ごとの独立成分に分解された上で、各独立成分について各独立成分自体の状態のみに基づきノイズ成分であるか否かが判定され、ノイズ成分と判定された独立成分が除かれた後、非ノイズ独立成分に従って磁気検出信号が復元されており、ノイズ磁気検出専用の磁気センサを別途に設けずとも、生体磁気測定用の磁気センサで得られた信号だけで、ノイズ成分が十分に除去された生体磁気解析用の復元磁気検出信号が容易に得られている。
【0037】
なお、実施例装置の信号処理部3は、コンピュータおよびその制御プログラム等を中心に構成されているものである。
【0038】
さらに、実施例装置は、解析結果を画面に映し出す表示モニタ10および解析結果をシートに印刷して出力するプリンター11といった出力機器類を備えており、必要に応じて磁気解析部9で得られた生体活動電流源の重心位置や空間分布を表示モニタ10に表示させたり、プリンター11で印刷させたりできる構成にもなっている。
【0039】
続いて、以上に詳述した構成を有する実施例の生体磁気計測装置により、生体磁気の計測を行う時の装置動作を、図面を参照しながら具体的に説明する。図2は実施例装置による生体磁気の計測実行の様子を経時的に示すフローチャートであり、図3はICA信号Xの一部を示すグラフである。
なお、以下の測定の場合、図3に示すように、測定開始から100msec経過した時点TMで被検体Mに「絵」を見せて被検体Mの後頭部側大脳内下方寄りに生体活動電流源が集中して生じるような刺激を付与した。また、計測現場は、ノイズレベルが相当に高くてS/N比は低い状況にある。
【0040】
〔ステップS1〕被検体Mの傍らに128チャンネルSQUIDセンサ1をセットして、測定を所定回数繰り返し実行することにより、128行512列の原磁気検出信号Bが信号処理部3へ所定回数繰り返し入力される。
【0041】
〔ステップS2〕予備処理部4により、原磁気検出信号Bが加算平均されるとともに、加算平均された原磁気検出信号Bに基づき原磁気検出信号Bの独立成分の個数m0 と第1,第2の両変換行列Wp ,Wq が求出される。ここでは独立成分の個数m0 は19であり、変換行列Wp ,Wq は19行128列となった。
原磁気検出信号Bの加算平均処理によって、不規則的に発生するノイズ成分や量子ノイズなどの不要成分除去が可能となる。
【0042】
〔ステップS3〕成分間相互依存解消部5により、Wp Bなる行列演算が行われることで、原磁気検出信号Bにおいて生体信号成分とノイズ成分との間が無相関化される。
【0043】
〔ステップS4〕磁気信号分解部6により、Wq (Wp B)なる行列演算が行われることにより、磁気検出信号が19個の独立成分に分解されてICA信号Xが求められる。図3には19個の独立成分のうち9個分の独立成分ICA1〜ICA9を図示する。
【0044】
〔ステップS5〕ノイズ成分除去部7によって、ICA信号Xにおける各独立成分がノイズ成分であるか否かが判定されて、ノイズ成分と判定された独立成分は除かれ、ICA信号Xaが求められる。例えば、図3の場合、独立成分ICA8,ICA9は電源などによるノイズ成分として除かれる。
【0045】
〔ステップS6〕磁気信号復元部8によってWq -1Xaなる行列演算が行われて復元磁気検出信号Baが求められる。
【0046】
〔ステップS7〕得られた復元磁気検出信号Baに従って磁気解析部9によりSpatial Filter法に準拠した生体磁気解析処理が行われ、被検体Mの大脳内における生体活動電流源の空間分布が求められるとともに、表示モニタ10やプリンター11により解析結果が出力されて、計測は終了となる。
【0047】
図4は解析処理で得られた結果を示す図であって、被検体Mの後頭部側大脳内における生体活動電流源の発生状況を示す模式図である。図4の場合、各矢印がが各生体活動電流源に相当し、矢印の長さは電流源の強度に比例し、矢印の方向が電流源の向きを示す。長い矢印が集中している箇所に真の電流源が存在していると推定される。
また、図5は、図4の中に一点鎖線で示す9個の各ポイント(10,10)〜(12,12)に対応する解析電流源の時間変化を示すグラフである。例えば,図4と図5は、図4のポイント(12,12)の解析電流源は図5の(12,12)の直ぐ右のグラフが示すという対応付けになっている。図4の各グラフは横軸が時間,縦軸が電流源強度を示し、略中央の縦直線が刺激付与後100msec経過した時点を示す。
【0048】
なお、図6は従来装置により得られた解析結果を示す図であって、図4と同様、被検体Mの後頭部側大脳内における生体活動電流源の発生状況を示す模式図である。また、図7は、図5と同様の9個のポイントに対応する従来装置の各解析電流源の時間変化を示すグラフである。
【0049】
実施例装置による解析結果は、図4に示すように、生体活動電流源が後頭部側大脳内下方寄りによく集中して発生しており、被検体Mに加えられた刺激によく対応した正確な解析結果が得られている。また、復元磁気検出信号も、正確な結果に呼応して、図5に示すように、刺激付与から検出信号強度が最大となる予定時点である100msec経過後の位置にピークが単一で出現するという適正な波形となっている。
【0050】
これに対して、従来装置の場合、図6に示すように、生体活動電流源が後頭部側大脳内略中央近傍に二つに別れる感じで非集中的に発生しており、被検体Mに加えられた刺激と対応しておらず、解析結果は不正確である。
また、従来装置の場合、解析電流源の時間変化も、図7に示すように、刺激付与から検出信号強度が最大となる予定時点である100msec経過後の位置以外のところにも、顕著なピークが出現するという不適正な波形となっている。従来装置の場合、センサの個数が128個と電流源19個(独立成分の個数に相当)より大幅に多く、またS/N比が低いために、独立成分への分解が適正に行われず、正確な解析結果が得られないと推察される。
【0051】
しかし、図5および図6の結果から分かるように、実施例装置によれば、センサの個数が128個と電流源19個より大幅に多くても、またS/N比が低くても、磁気検出信号において生体信号成分とノイズ成分の間を無相関化するとともに、予め求めた独立成分の個数m0 の独立成分に磁気検出信号を分解することにより、磁気検出信号の独立成分への分解が適正に行われるので、正確な解析結果を得ることができるのである。
【0052】
この発明は、上記実施の形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0053】
(1)実施例装置では、ICA信号Xの独立成分における非検査対象区間の標準偏差値Maと検査対象区間の標準偏差値Mbの比Ma/Mbに基づき独立成分がノイズ成分であるか否かを判別する構成であったが、ICA信号Xの独立成分の信号強度に基づき独立成分がノイズ成分であるか否かを判別する構成の装置が、変形例として挙げられる。例えば1pT(ピコテスラ)以上のものはノイズと判別する。但し、この変形例の場合、判定対象の独立成分の信号強度は正規化された値ではなく、生の磁場強度に対応する値に変換される必要がある。
【0054】
(2)また、ICA信号Xの独立成分の周波数に基づき独立成分がノイズ成分であるか否かを判別する構成の装置も、変形例として挙げられる。例えば、ICA信号XにFFTをかけて一番支配的な周波数を求め、例えば100Hz以上であればノイズと判別する。
【0055】
(3)さらに、実施例を含めて前述した三つのノイズ成分判別方式の二つあるいは三つの方式を併用して独立成分がノイズ成分であるか否かを判別する構成の装置も、変形例として挙げられる。
【0056】
また、上述した実施例では、脳磁計による生体磁気計測装置を例に採って説明したが、脳波計などを用いた生体信号計測装置であっても同様の効果を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上に詳述したように、この発明の生体信号計測装置によれば、所謂ICA(独立成分分析)手法に従って、複数個のセンサにより検出された原検出信号(観測信号)は、生体活動の各電流源とその他の各信号源ごとの独立成分に分解された上で、各独立成分について各独立成分自体の状態のみに基づきノイズ成分であるか否かが判定され、ノイズ成分と判定された独立成分が除かれた後、残りの非ノイズ独立成分によって検出信号が各々の情報源毎に分離して復元される。したがって、ノイズ検出専用のセンサを別途に設けずとも、生体信号測定用のセンサで得られた信号だけで、ノイズ成分が十分に除去された生体信号解析用の復元検出信号が容易に得られる。その結果、復元生体検出信号に基づいて行われる信号解析も正確なものとなる。
【0058】
加えて、この発明の生体信号計測装置によれば、独立成分に分解される前に、原検出信号における生体活動電流源による生体信号成分とノイズ成分との間が無相関化される構成を備えているので、大きなノイズ成分であっても、独立成分の分解の際にノイズ成分が生体信号成分の側に紛れ込み難くなる。また、分解後は単独の成分のみからなるはずの独立成分が複数の独立成分を含む未独立状態となる心配がなくなる。さらに、予め求出しておいた独立成分の個数に等しい個数の独立成分に原検出信号が分解されるので、センサの個数が発生源全個数より大幅に多い場合であっても、検出信号の分解個数が事前に十分に絞られていて、分解後は一つの独立成分だけに纏まって含まれているはずの成分が複数の独立成分に分割されてしまう心配がなくなる。したがって、センサの個数が発生源全個数より大幅に多い場合や、ノイズレベルが大きい場合でも、検出信号の独立成分への分解は適正になされることから、正確な信号解析が行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る生体磁気計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施例装置による生体磁気の計測実行の様子を経時的に示すフローチャートである。
【図3】実施例装置により得られたICA信号Xの一部を示すグラフである。
【図4】実施例装置により解析された後頭部側大脳内の生体活動電流源の発生状況を示す模式図である。
【図5】実施例装置により計測された後頭部側大脳内の特定の9ポイントに対応する解析電流源の時間変化を示すグラフである。
【図6】従来装置により解析された後頭部側大脳内の生体活動電流源の発生状況を示す模式図である。
【図7】従来装置により計測された後頭部側大脳内の特定の9ポイントに対応する解析電流源の時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 …マルチチャンネルSQUIDセンサ
1a …SQUIDセンサ
2 …データ変換収集部
3 …信号処理部
4 …予備処理部
5 …成分間相互依存解消部
6 …磁気信号分解部
7 …ノイズ成分除去部
8 …磁気信号復元部
9 …磁気解析部
M …被検体

Claims (1)

  1. 被検体の診断対象領域において生体活動電流源により生じる微小な生体信号を測定する複数個のセンサを備えた生体信号計測装置において、前記複数個のセンサにより検出された検出信号における独立成分の個数を求出する独立成分個数求出手段と、前記検出信号に乗算処理を行って、前記検出信号を
    (a)前記複数個のセンサにより検出された検出信号において生体活動電流源による生体信号成分と
    (b)ノイズ成分
    との和とすることにより、前記生体信号成分と前記ノイズ成分との相互依存性を解消する(前記生体信号成分と前記ノイズ成分との間を無相関化する)成分間相互依存解消手段と、前記生体信号成分と前記ノイズ成分との相互依存性が解消された検出信号を前記独立成分個数求出手段により求出した個数の数の独立成分に分解する信号分解手段と、この信号分解手段により分解された独立成分の中のノイズ成分を独立成分自体の状態のみに基づいて判定して取り除くノイズ成分除去手段と、各非ノイズ独立成分に基づき検出信号を復元する信号復元手段と、復元された各検出信号の各々の独立成分に対応する脳内の活動(位置、方向、強さ)を得る信号解析手段とを備えていることを特徴とする生体信号計測装置。
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