JP4232535B2 - プリンタ整備システム、印刷制御サーバ、クライアント、それらに関する方法及びそれらに関するプログラム - Google Patents
プリンタ整備システム、印刷制御サーバ、クライアント、それらに関する方法及びそれらに関するプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタの検査や調整等を行うためのプリンタ整備システム、印刷制御サーバ、クライアント、それらに関する方法及びそれらに関するプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタやレーザビームプリンタやドットマトリクスプリンタ等の各種プリンタにおいて、印刷機構の検査等を行うことが知られている。インクジェットプリンタに関していえば、印刷ヘッドのノズルが目詰まりにより印刷品質が低下することがあるが、ノズルの目詰まりが原因かどうかは、ノズルチェックパターンを印刷してすべてのラインが印刷されているか否かの検査を行い、検査の結果印刷されていないラインがあったときにはノズルの目詰まりの可能性が考えられるのでヘッドクリーニングを実行する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−343728号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリンタ整備センタ等において複数台のプリンタを整備する場合、各プリンタごとに整備チェッカとしてのコンピュータを接続して検査等を行うとすると、多数の整備チェッカが必要となりコストが嵩む。そこで、整備チェッカを1台とし、この整備チェッカにLANを介して複数台のプリンタを接続し、整備チェッカから各プリンタに応じた検査等の指令を出力するシステムが考えられる。
【0005】
しかしながら、1台の整備チェッカから各プリンタに応じて検査等の指令特に印刷指令を出力するシステムでは、整備チェッカが印刷タスク機能を持っているため、1タスク分の印刷が終了するまで整備チェッカが占有され、次のプリンタに対し指令を出力できず、すべてのプリンタに指令を出力するまでに長時間を要してしまう。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、整備チェッカによって複数のプリンタの整備を効率よく実施することのできるプリンタ整備システム及びその方法を提供することを目的の一つとする。また、整備チェッカの処理負担を軽くしながらも1台の整備チェッカによって複数のプリンタを整備することのできるプリンタ整備システム及びその方法を提供すること目的の一つとする。更に、このプリンタ整備システムを構成する印刷制御サーバや整備チェッカとしてのクライアントを提供したりこれらが実行する方法やプログラムを提供することを目的の一つとする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明のプリンタ整備システム、印刷制御サーバ、クライアント、それらに関する方法及びそれらに関するプログラムは、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
【0008】
本発明は、複数のプリンタと通信可能に接続された印刷制御サーバと、前記印刷制御サーバと通信可能に接続され前記複数のプリンタを整備するための整備チェッカとしてのクライアントとを備えたプリンタ整備システムであって、
前記クライアントは、前記印刷制御サーバとの通信を開始して前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを整備するための印刷動作の指定とを含む整備コマンドを前記印刷制御サーバへ送信したあと前記印刷制御サーバとの通信を終了し、
前記印刷制御サーバは、前記クライアントから前記整備コマンドを受信し該整備コマンドで指定されているプリンタに前記整備コマンドで指定された前記印刷動作を実行させる
ものである。
【0009】
このプリンタ整備システムでは、クライアントは印刷制御サーバとの通信を開始して整備コマンドを印刷制御サーバへ送信したあと印刷制御サーバとの通信を終了し、印刷制御サーバはその整備コマンドに指定されているプリンタに整備コマンドで指定された印刷動作を実行させる。このように、クライアントは印刷制御サーバへの整備コマンドの送信が終了すれば印刷制御サーバとの通信を終了するので、次の整備コマンドを生成する作業等を実施可能となる。したがって、クライアントつまり整備チェッカは整備コマンドを送信したあとプリンタの印刷動作が完了するのを待つことなく次の作業に移ることができるので、複数のプリンタの整備を効率よく実施することができる。
【0010】
本発明は、複数のプリンタと通信可能に接続された印刷制御サーバと、前記印刷制御サーバと通信可能に接続され前記複数のプリンタを整備するための整備チェッカとしてのクライアントとを備えたプリンタ整備システムであって、
前記クライアントは、前記印刷制御サーバとの通信を開始して前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを整備するための印刷動作の指定とを含む整備コマンドを前記印刷制御サーバへ送信し、
前記印刷制御サーバは、前記クライアントから前記整備コマンドを受信し該整備コマンドで指定されているプリンタとのデータ送受信が可能か否かを確認し、その確認結果を前記クライアントに送信したあと前記クライアントとの通信を自ら又は前記クライアントが終了し、その後前記プリンタに前記整備コマンドで指定された前記印刷動作を実行させる
ものとしてもよい。
【0011】
このプリンタ整備システムでは、クライアントは印刷制御サーバとの通信を開始して整備コマンドを印刷制御サーバへ送信し、印刷制御サーバはその整備コマンドに指定されているプリンタとのデータ送受信が可能か否かを確認し、その確認結果を前記クライアントに送信したあとクライアントとの通信を自ら終了するか又はクライアントが終了する。その後、印刷制御サーバはクライアントから受信した整備コマンドで指定された印刷動作をそのプリンタに実行させる。したがって、クライアントつまり整備チェッカは整備コマンドを送信したあとプリンタの印刷動作が完了するのを待つことなく次の作業に移ることができるので、複数のプリンタの整備を効率よく実施することができる。また、印刷制御サーバとプリンタとのデータ送受信が不可だったときにもその確認結果がクライアントに送信されるため、クライアントのオペレータはその対策を講じることができる。
【0012】
本発明のプリンタ整備システムにおいて、前記クライアントは直列的な処理を行うコンピュータであり、前記印刷制御サーバは前記複数のプリンタに対して並列的な処理を行うコンピュータであってもよい。こうすれば、クライアントは直列的に処理を行うため、整備コマンドを送信したあとプリンタの印刷動作が完了するのを待つことなく次の作業に移ることができるようにするメリットが大きい。また、印刷制御サーバは多数の整備コマンドを受け付けて各整備コマンドで指定されているプリンタに印刷動作を実行させることができるので、処理効率が向上する。
【0013】
本発明のプリンタ整備システムにおいて、前記印刷制御サーバは、前記プリンタに前記印刷動作を実行させるにあたっては、前記プリンタに印刷動作を実行させる印刷タスクを作成し該印刷タスクを前記プリンタ又は該プリンタに接続されたプリントサーバに送信してもよい。こうすれば、印刷制御サーバがプリンタに印刷動作を実行させるための印刷タスクを作成するので、クライアントの処理負担が軽くなる。その結果、1台のクライアントによって複数のプリンタを整備することが容易になる。
【0014】
この態様を採用した本発明のプリンタ整備システムにおいて、前記印刷制御サーバは印刷動作ごとに作成された印刷動作プログラムを記憶する記憶手段を有し、前記クライアントから受信した前記整備コマンドに含まれる前記印刷動作の指定に基づいて前記記憶手段から前記印刷動作プログラムを読み出すことにより前記印刷タスクを作成してもよい。こうすれば、クライアントから印刷制御サーバへ送信される整備コマンドは印刷動作プログラムを含める必要がないのでデータ容量が少量になり、クライアントの処理負担が軽くなる。また、クライアントには印刷動作プログラムを格納する必要がなくなる。このとき、前記記憶手段は、印刷動作ごとに前記複数のプリンタの機種又は型式に対応して作成された印刷動作プログラムを記憶してもよい。こうすれば、クライアントから印刷制御サーバへ送信される整備コマンドに含まれる印刷動作の指定でいろんな種類のプリンタの印刷動作が指定されたとしても、それに応じて印刷制御サーバで容易に印刷タスクを作成できる。
【0015】
本発明のプリンタ整備システムにおいて、前記印刷制御サーバは、前記プリンタが前記印刷動作を実行した結果を取得し、前記クライアントは、前記印刷制御サーバから前記結果を取得して表示出力又は音声出力してもよい。こうすれば、整備チェッカであるクライアントのオペレータは、プリンタが印刷動作を実行した結果を容易に知ることができる。
【0016】
本発明のプリンタ整備システムにおいて、前記整備コマンドは、前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを検査又は調整するための印刷動作の指定とを含んでいてもよい。こうすれば、整備チェッカであるクライアントが複数のプリンタの検査や調整を印刷制御サーバに容易に行わせることができる。ここで、「プリンタの検査」とは例えばテストパターン印刷や数枚〜数100枚のデモ印刷などが挙げられる。また、「プリンタの調整」とは、例えばヘッドクリーニングなどが挙げられる。
【0017】
本発明のプリンタ整備システムにおいて、前記プリンタと前記印刷制御サーバと前記クライアントとは同じネットワークに接続されていてもよい。こうすれば、システム構築を容易に行うことができる。この構成を採用した本発明のプリンタ整備システムにおいて、前記クライアントは、前記プリンタが所定の印刷動作を実行するのに要する時間又は前記プリンタに前記所定の印刷動作を指示する指令のデータ容量に基づいて、前記印刷制御サーバを介して前記プリンタへ前記整備コマンドを送信するか前記印刷制御サーバを介さずに前記プリンタへ前記指令を送信するかを決定してもよい。こうすれば、所定の印刷動作をプリンタが実行するのに長時間要する場合とかプリンタに所定の印刷動作を指示する指令データの容量が大きくて送信するのに長時間要する場合には、印刷制御サーバを介してプリンタへ整備コマンドを送信すればクライアントは早期に解放される。一方、それらに短時間しか要さない場合には、印刷制御サーバを介さずプリンタへ指令を送信すればシステム全体としての効率が上がる。
【0018】
本発明は、複数のプリンタと通信可能に接続された印刷制御サーバと、前記印刷制御サーバと通信可能に接続され前記複数のプリンタを整備するための整備チェッカとしてのクライアントとを用いてプリンタを整備する方法であって、
(a)前記クライアントが、前記印刷制御サーバとの通信を開始して前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを整備するための印刷動作の指定とを含む整備コマンドを前記印刷制御サーバへ送信したあと前記印刷制御サーバとの通信を終了するステップと、
(b)前記印刷制御サーバが、前記クライアントから前記整備コマンドを受信し該整備コマンドで指定されているプリンタに前記整備コマンドで指定された前記印刷動作を実行させるステップと
を含むものとしてもよい。
【0019】
このプリンタ整備方法では、クライアントは印刷制御サーバへの整備コマンドの送信が終了すれば印刷制御サーバとの通信を終了するので、次の整備コマンドを生成する作業等を実施可能となる。したがって、クライアントつまり整備チェッカは整備コマンドを送信したあとプリンタの印刷動作が完了するのを待つことなく次の作業に移ることができるので、複数のプリンタの整備を効率よく実施することができる。
【0020】
本発明は、複数のプリンタと通信可能に接続された印刷制御サーバと、前記印刷制御サーバと通信可能に接続され前記複数のプリンタを整備するための整備チェッカとしてのクライアントとを用いてプリンタを整備する方法であって、
(a)前記クライアントが、前記印刷制御サーバとの通信を開始して前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを整備するための印刷動作の指定とを含む整備コマンドを前記印刷制御サーバへ送信するステップと、
(b)前記印刷制御サーバが、前記クライアントから前記整備コマンドを受信し該整備コマンドで指定されているプリンタとのデータ送受信が可能なことを確認したあと前記クライアントとの通信を自ら又は前記クライアントが終了しその後前記プリンタに前記整備コマンドで指定された前記印刷動作を実行させるステップと
を含むものとしてもよい。
【0021】
このプリンタ整備方法では、クライアントから印刷制御サーバへの整備コマンドの送信が終了し、印刷制御サーバとその整備コマンドで指定されているプリンタとのデータ送受信が可能なことを確認したあと、クライアントと印刷制御サーバとの通信が終了する。したがって、クライアントつまり整備チェッカは整備コマンドを送信したあとプリンタの印刷動作が完了するのを待つことなく次の作業に移ることができるので、複数のプリンタの整備を効率よく実施することができる。
【0022】
なお、これらのプリンタ整備方法におけるクライアントや印刷制御サーバは、このプリンタ整備方法を説明する前にすでに述べたプリンタ整備システムにおけるクライアントや印刷制御サーバが備えている構成を備えていてもよいし、また、そのプリンタ整備システムにおけるクライアントの機能や印刷制御サーバの機能を実現するようなステップを含んでいてもよい。
【0023】
本発明は、複数のプリンタと通信可能に接続された印刷制御サーバであって、前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを整備するための印刷動作の指定とを含む整備コマンドを外部から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記整備コマンドで指定されているプリンタに前記整備コマンドで指定された前記印刷動作を実行させる印刷動作制御手段とを備えたものとしてもよい。こうすれば、整備コマンドの送信元は、整備コマンドを印刷制御サーバへ送信するだけで印刷制御サーバにプリンタの整備を行わせることができる。
【0024】
本発明の印刷制御サーバは、前記受信手段によって前記整備コマンドが受信されたあと前記整備コマンドの送信元との通信を終了する対送信元通信終了手段を備え、前記印刷動作制御手段は、前記対送信元通信手段によって前記整備コマンドの送信元との通信が終了されたあと前記プリンタに前記印刷動作を実行させてもよい。こうすれば、整備コマンドの送信元は、整備コマンドを印刷制御サーバに送信したあと速やかに印刷制御サーバとの通信から解放される。この態様を備えた本発明の印刷制御サーバは、前記受信手段によって受信された前記整備コマンドで指定されているプリンタとのデータ送受信が可能か否かを確認し該確認結果を前記整備コマンドの送信元に送信する確認結果送信手段を備え、前記対送信元通信終了手段は、前記確認結果送信手段によって前記確認結果が送信されたあと前記整備コマンドの送信元との通信を終了してもよい。こうすれば、印刷制御サーバとプリンタとのデータ送受信が不可だったときにもその確認結果が整備コマンドの送信元に送信されるため、整備コマンドの送信元において何らかの対策を講じることができる。
【0025】
本発明の印刷制御サーバにおいて、前記印刷動作制御手段は、前記プリンタに前記印刷動作を実行させるにあたっては、前記プリンタに印刷動作を実行させるための印刷タスクを作成し該印刷タスクを前記プリンタ又は該プリンタに接続されたプリントサーバに送信してもよい。こうすれば、整備コマンドの送信元が印刷タスクを作成する必要がなくなるため、整備コマンドの送信元の処理負担が軽くなる。
【0026】
この態様を採用した本発明の印刷制御サーバは、印刷動作ごとに作成された印刷動作プログラムを記憶する記憶手段を備え、前記印刷動作制御手段は、前記整備コマンドに含まれる前記印刷動作の指定に基づいて前記記憶手段から前記印刷動作プログラムを読み出すことにより印刷タスクを作成し、前記整備コマンドで指定されたプリンタ又は該プリンタに接続されたプリントサーバへ前記印刷タスクを送信してもよい。こうすれば、整備コマンドには印刷動作プログラムを含める必要がないのでデータ容量が少量になり、整備コマンドの送信元における処理負担を軽くすることができる。また、前記記憶手段は、印刷動作ごとに前記複数のプリンタの機種又は型式に対応して作成された印刷動作プログラムを記憶してもよい。こうすれば、整備コマンドに含まれる印刷動作の指定でいろんな種類のプリンタの印刷動作が指定されていたとしても、印刷制御サーバはそれに応じて容易に印刷タスクを作成できる。
【0027】
本発明の印刷制御サーバは、前記プリンタが前記印刷動作を実行した結果を取得したあと該結果を前記整備コマンドの送信元が取得し得るよう処理する実行結果処理手段を備えていてもよい。こうすれば、整備コマンドの送信元は、プリンタが印刷動作を実行した結果を容易に知ることができる。
【0028】
本発明の印刷制御サーバにおいて、前記整備コマンドは、前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを検査又は調整するための印刷動作の指定とを含んでいてもよい。こうすれば、複数のプリンタの検査や調整を容易に行うことができる。
【0029】
本発明は、複数のプリンタと通信可能に接続された印刷制御サーバが印刷の制御を行う印刷制御方法であって、(a)前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを整備するための印刷動作の指定とを含む整備コマンドを外部から受信するステップと、(b)ステップ(a)によって受信された前記整備コマンドで指定されているプリンタに前記整備コマンドで指定された前記印刷動作を実行させるステップとを含むものとしてもよい。この印刷制御方法によれば、整備コマンドの送信元は、整備コマンドを印刷制御サーバに送信するだけで印刷制御サーバにプリンタの整備を行わせることができる。なお、この印刷制御方法を実行する印刷制御サーバは、この印刷制御方法を説明する前にすでに述べた印刷制御サーバが備えている構成を備えていてもよいし、また、その印刷制御サーバの機能を実現するようなステップを実行するようにしてもよい。
【0030】
本発明は、上述した印刷制御方法の各ステップを印刷制御サーバに実行させるためのプログラムとしてもよい。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを印刷制御サーバに実行させれば、上述した印刷制御方法と同様の作用効果が得られる。
【0031】
本発明は、複数のプリンタと通信可能に接続された印刷制御サーバと通信可能に接続され、前記複数のプリンタを整備するための整備チェッカとしてのクライアントであって、前記印刷制御サーバとの通信を開始して前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを整備するための印刷動作の指定とを含む整備コマンドを前記印刷制御サーバへ送信する整備コマンド送信手段と、前記整備コマンド送信手段によって前記整備コマンドが前記印刷制御サーバへ送信されたあと前記印刷制御サーバとの通信を終了する対印刷制御サーバ通信終了手段とを備えたものとしてもよい。こうすれば、クライアントは整備コマンドを送信したあとプリンタの印刷動作が完了するのを待つことなく次の作業に移ることができる。
【0032】
本発明は、複数のプリンタと通信可能に接続された印刷制御サーバと通信可能に接続され、前記複数のプリンタを整備するための整備チェッカとしてのクライアントが実行する整備コマンド送信方法であって、(a)前記印刷制御サーバとの通信を開始して前記複数のプリンタのうちの1台のプリンタの指定と該指定されたプリンタを整備するための印刷動作の指定とを含む整備コマンドを前記印刷制御サーバへ送信するステップと、(b)前記ステップ(a)で前記整備コマンドが前記印刷制御サーバへ送信されたあと前記印刷制御サーバとの通信を終了するステップとを含むものとしてもよい。この整備コマンド送信方法によれば、クライアントは、整備コマンドを印刷制御サーバに送信するだけで印刷制御サーバにプリンタの整備を行わせることができる。なお、この整備コマンド送信方法を実行するクライアントは、この方法を説明する前にすでに述べたクライアントが備えている構成を備えていてもよいし、また、そのクライアントの機能を実現するようなステップを実行するようにしてもよい。
【0033】
本発明は、上述した整備コマンド送信方法の各ステップを整備チェッカとしてのクライアントに実行させるためのプログラムとしてもよい。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムをクライアントに実行させれば、上述した整備コマンド送信方法と同様の作用効果が得られる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるプリンタ整備システム10の構成の概略を示す構成図である。本実施形態のプリンタ整備システム10は、図1に示すように、整備チェッカとしてのクライアント20と、このクライアント20とLANを構築するためのLANケーブル12を通じて通信可能な印刷制御サーバ30と、この印刷制御サーバ30と同じくLANケーブル12を通じて通信可能な第1〜第3プリントサーバ41〜43と、第1プリントサーバ41を内蔵するレーザビームプリンタ46と、第2プリントサーバ42がUSB端子に接続されたインクジェットプリンタ47と、第3プリントサーバ43がUSB端子に接続されたインクジェットプリンタ48とを備える。
【0035】
クライアント20は、各種の演算処理を実行するCPU21と、各種のプログラム群が記録されたROM22と、CPU21が各種の演算処理を実行する際に一時的にデータを記録するRAM23と、種々の情報を記憶するHDD24と、ディスプレイ27が接続されるディスプレイコネクタを備えたビデオボード25と、LANケーブル12に接続されるLANボード26とが図示しないバスを介して接続されている。このクライアント20は、LANボード26に接続されたLANケーブル12を介して印刷制御サーバ30及び第1〜第3プリントサーバ41〜43に接続されている。また、クライアント20は、処理を実行するにあたって並列的な処理を実行するものではなく直列的に処理を実行するコンピュータである。
【0036】
印刷制御サーバ30は、各種の演算処理を実行するCPU31と、ハードウェアの設定等を行う各種プログラム群が記録されたROM32と、CPU31が各種の演算処理を実行する際に一時的にデータを記録するRAM33と、オペレーティングシステムや各種アプリケーションプログラムや各種データを記憶するHDD34と、印刷タスクを作成するときに利用される印刷タスク作成用DB(DBはデータベースの略)を格納するストレージ35と、LANを構築するためのLANケーブル12が接続されるLANボード36とが図示しないバスを介して接続されている。この印刷制御サーバ30は、処理を実行するにあたって並列的に処理を実行可能なコンピュータである。ストレージ35に格納される印刷タスク作成用DBには印刷仕様DBと印刷部品DBとがあり、印刷仕様DBには、インクジェット形式やレーザビーム形式等の印刷形式名、プリンタの機種名、整備項目の項目名、具体的な印刷動作名、印刷動作プログラム名が対応付けられて記憶され、印刷部品DBには、印刷動作プログラム名、印刷動作プログラム及び印刷データ(用紙に印刷されるデータ)が対応付けられて記憶されている。
【0037】
第1〜第3プリントサーバ41〜43は、印刷制御サーバ30と同様、CPU、ROM、RAM、LANボード等(図示略)を備えており、LANボードを介してLANケーブル12に接続されている。レーザビームプリンタ46は、感光ドラムにレーザ光を当てて潜像を作成したあとトナーを用いて用紙に定着させるプリンタであり、第1プリントサーバ41を内蔵している。このレーザビームプリンタ46は、整備対象として第1プリントサーバ41を介してLANケーブル12に接続されている。インクジェットプリンタ47,48は、細かいノズルからドットごとにインクを噴き出して用紙に印刷するプリンタであり、第2,第3プリントサーバ42,43とそれぞれUSB端子により接続されている。これらのインクジェットプリンタ47,48も、整備対象として第2,第3プリントサーバ42,43を介してLANケーブル12に接続されている。これらのプリンタ46〜48は、第1〜第3プリントサーバ41〜43を介してクライアント20や印刷制御サーバ30と通信が可能であり、クライアント20からの指令により印刷制御サーバ30を経由して整備がなされる。
【0038】
なお、図1にて二点鎖線で囲ったように、クライアント20はプリンタ46〜48の整備を受け持っているが、別のクライアントは別のプリンタ(2台)の整備を受け持っている。この別のクライアントも印刷制御サーバ30を介して自分が受け持つプリンタの整備を行う。また、本実施形態では、プリンタ46〜48はそれぞれ第1〜第3プリントサーバ41〜43に対応しているため、プリンタの指定をプリントサーバの指定でもって行う。
【0039】
次に、こうして構成された本実施形態のプリンタ整備システム10の動作、特にクライアント20と印刷制御サーバ30の動作について説明する。図2は、クライアント20のCPU21により実行される整備コマンド作成ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、HDD24に記憶され、図示しないキーボード及びマウスを介して入力されるオペレータの整備コマンド作成指示に応じてCPU21により読み出されて実行される。なお、整備コマンドはクライアント20から印刷制御サーバ30へ送信されるコマンドであり、これを受信した印刷制御サーバ30はその整備コマンドで指定されたプリンタに、同じくその整備コマンドで指定された印刷動作を実行させる。
【0040】
さて、整備コマンド作成ルーチンが開始されると、クライアント20は、まず、ディスプレイ27に整備コマンド作成用のメインメニューを表示する(ステップS100)。図3は、そのときのディスプレイ27の全画面を表す説明図である。図3では、第1プリントサーバ41が「プリントサーバNO.1」、第2プリントサーバ42が「プリントサーバNO.2」、第3プリントサーバ43が「プリントサーバNO.3」として表示される。この図3に示すように、ディスプレイ27の全画面には、各プリントサーバごとに小画面でメインメニューが表示され、各小画面の上辺に沿って選択ボタン、戻るボタン、印刷ボタン、中止ボタンが配置されている。小画面に表示された選択肢は、図示しないカーソルキー又はマウスにより所望の選択肢を反転表示させたあと選択ボタンを押すことにより選択される。また、メインメニューには、整備対象となるプリンタがどの印刷形式のどのシリーズの製品なのかを選択するための複数の選択肢が表示される。ここでは、印刷形式としてレーザビーム式とインクジェット式の2つが例示され、レーザビームプリンタとしてシリーズA,Bの2つが例示され、インクジェットプリンタとしてシリーズP,Q,Rの3つが例示されている。なお、以下には、図4に示すように3つの小画面のうちの1つについてその操作手順を説明する。
【0041】
メインメニューの表示後、選択ボタン又は戻るボタンが押されたかを判定し(ステップS110)、戻るボタンが押されたときにはそのままこのルーチンを終了する。一方、選択ボタンが押されたときには、そのとき反転表示されていた選択肢に応じたオプションメニューを小画面に表示する(ステップS120)。オプションメニューには、図4に示すように、メインメニューで選択されたプリンタのシリーズにつきそのシリーズのどの機種(型番)かを選択するための複数の選択肢が表示される。ここでは、インクジェットプリンタのシリーズPとして機種P−100〜400の4つが例示されている。
【0042】
オプションメニューの表示後、選択ボタン又は戻るボタンが押されたかを判定し(ステップS130)、戻るボタンが押されたときにはステップS100に戻って再びメインメニューを表示する。一方、選択ボタンが押されたときには、そのとき反転表示されていた選択肢に応じた機種メニューを小画面に表示する(ステップS140)。機種メニューには、図4に示すように、オプションメニューで選択されたプリンタの機種につきどの項目を整備するかを選択するための複数の選択肢が表示される。ここでは、インクジェットプリンタの機種P−300につき検査項目と調整項目の2つが例示されている。
【0043】
機種メニューの表示後、選択ボタン又は戻るボタンが押されたかを判定し(ステップS150)、戻るボタンが押されたときにはステップS120に戻って再びオプションメニューを表示する。一方、選択ボタンが押されたときには、そのとき反転表示されていた選択肢に応じたファイルメニューを小画面に表示する(ステップS160)。ファイルメニューには、図4に示すように、機種メニューで選択された項目につき具体的にどの印刷動作をプリンタに実行させるのかを選択するための複数の選択肢が表示される。インクジェットプリンタを例に挙げると、機種メニューで選択された項目が検査項目だったときは、紙送り機構がスムーズに用紙を送るか否かを検査するための通紙テストや、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりが生じているか否かを検査するためのチェックパターン印刷や、印刷ギャップのずれが生じているか否かを検査するためのギャップ検査用シート印刷などが選択肢として表示される。また、機種メニューで選択された項目が調整項目だったときには、インクジェットヘッドの汚れが原因で不具合が発生していたときに実施されるヘッドクリーニングや、インクジェットヘッドを交換した後にノズル内にインクを充填して空気を排出するための初期充填などが印刷動作の選択肢として表示される。なお、「印刷動作」とは、実際に用紙に印刷する動作のほか、実際には用紙に印刷しないが通紙やヘッドクリーニング等の印刷に関連する動作も含む意である。
【0044】
ファイルメニューの表示後、印刷ボタン又は戻るボタンが押されたかを判定し(ステップS170)、戻るボタンが押されたときにはステップS140に戻って再び機種メニューを表示する。一方、印刷ボタンが押されたときには、図5の整備コマンドを作成する(ステップS180)。この整備コマンドは、データ長がそれぞれ1バイトの7つのデータから構成され、具体的には、印刷又は中止のいずれかを指令するデータ(コードデータ)、クライアントを特定するデータ(クライアントデータ)、第1〜第3プリントサーバ41〜43のいずれかを特定するデータ(プリントサーバデータ)、メインメニューで選択された選択肢を特定するデータ(メインデータ)、オプションメニューで選択されたプリンタの機種を特定するデータ(オプションデータ)、機種メニューで選択された項目(検査項目か調整項目か)を特定するデータ(機種メニューデータ)、ファイルメニューで選択された印刷動作を特定するデータ(ファイルデータ)の合計7つのデータから構成される。ここでは、コードデータは印刷指令を表し、クレイアントデータはクライアント20を特定し、プリントサーバデータは今回操作した小画面に対応するプリントサーバを特定し、メイン、オプション、機種メニュー、ファイルの各データはそれぞれのメニュー画面で選択した選択肢を特定する。その後、クライアント20のCPU21は、印刷制御サーバ30とLANケーブル12を介して通信を開始し、このようにして作成した整備コマンドを印刷制御サーバ30へ送信し(ステップS190)、このルーチンを終了する。なお、この後、図3の小画面右上の中止ボタンが選択されると、コードデータが中止指令を表す以外は同じ整備コマンドが印刷制御サーバ30へ送信され、これを受信した印刷制御サーバ30は今回の作業を中止することになる。
【0045】
図6は、整備コマンド作成ルーチンが終了したあとのプリンタ整備システム10の通信のやり取りを示すシーケンスチャートである。ここでは、印刷制御サーバ30を主体として説明する。印刷制御サーバ30のCPU31は、クライアント20から整備コマンドを入力すると(ステップS200)、この整備コマンドのうちプリントサーバの指定部分つまりプリントサーバデータを読み出し、第1〜第3プリントサーバ41〜43のどれが指定されているかを認識する(ステップS205)。ここでは説明の便宜上、第2プリントサーバ42が指定されていたとする。続いて、整備コマンドで指定されていた第2プリントサーバ42へLANケーブル12を介して接続確認信号を送信し(ステップS210)、所定時間経過するのを待って、第2プリントサーバ42からその接続確認信号に対する返信があったか否かを確認する(ステップS215)。そして、接続確認信号に対する返信があったときには接続確認OK、返信がなかったときには接続確認NGをクライアント20へ送信し(ステップS220)、その後クライアント20との通信を切断する(ステップS225)。なお、ステップS220でクライアント20へ送信されるデータのデータ長は2バイトである。これにより、クライアント20は解放されるので、例えば図3の画面を開いて別のプリントサーバに関する整備コマンドを作成したりするなど他の処理を実行可能な状態となる。また、クライアント20と印刷制御サーバ30との通信の切断は、印刷制御サーバ30が主体となって行ってもよいし、クライアント20が主体となって行ってもよいし、両者が主体となって行ってもよい。
【0046】
さて、印刷制御サーバ30のCPU31は、クライアント20との通信が切断されたあと、ステップS200で受信した整備コマンドのうち印刷動作の指定部分つまりメインデータ、オプションデータ、機種メニューデータ、ファイルデータを読み出す(ステップS230)。これらは図4に示すような4つの階層を表しており、この階層を辿るようにして印刷仕様DBと印刷部品DBとから印刷動作プログラムと印刷データとを含む印刷タスクを生成する(ステップS235)。即ち、プリンタの印刷形式名、機種名、項目名及び具体的な印刷動作の順に、ストレージ35に記憶された印刷仕様DBを検索して最終的に印刷動作プログラム名を読み出した後、その印刷動作プログラム名に基づいてストレージ35に記憶された印刷部品DBを検索してその印刷動作プログラム名に対応する印刷動作プログラム及び印刷データ(用紙に印刷されるデータ)を読み出し、これを印刷タスクとする。その後、この印刷タスクを第2プリントサーバ42へ送信する(ステップS240)。すると、第2プリントサーバ42は、その印刷動作プログラムや印刷データに基づいてインクジェットプリンタ47に印刷動作を実行させ(ステップS245)、その印刷動作が完了したあと実行結果を作成し(ステップS250)、印刷制御サーバ30へ送信する(ステップS255)。印刷制御サーバ30のCPU31は、実行結果を受信したあと第2プリントサーバ42との通信を切断し(ステップS260)、ステップS200で受信した整備コマンドのうちクライアントの指定部分ここではクライアント20を読み出し(ステップS265)、クライアント20との通信を再開し(ステップS270)、第2プリントサーバ42から受信したインクジェットプリンタ47の実行結果をクライアント20へ送信し(ステップS275)、その後クライアント20との通信を切断する(ステップS280)。なお、「実行結果」とは、例えばインクジェットプリンタ47での印刷が終了した旨のメッセージや、印刷エラーが発生したときにはそのエラー内容などをいう。
【0047】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のクライアント20のCPU21が本発明のクライアントの整備コマンド送信手段、対印刷制御サーバ通信終了手段、確認情報取得手段及び実行結果取得手段に相当する。また、本実施形態の印刷制御サーバ30のLANボード36が本発明の印刷制御サーバの受信手段に相当し、CPU31が印刷動作制御手段、対送信元通信終了手段、確認結果送信手段及び実行結果処理手段に相当し、ストレージ35が記憶手段に相当する。
【0048】
以上詳述した本実施形態のプリンタ整備システムによれば、クライアント20は印刷制御サーバ30との通信を開始して整備コマンドを印刷制御サーバ30へ送信したあと印刷制御サーバ30との通信を終了し、印刷制御サーバ30はその整備コマンドに指定されているプリンタにプリントサーバを介して整備コマンドで指定された印刷動作を実行させる。このように、クライアント20は印刷制御サーバ30への整備コマンドの送信が終了すれば印刷制御サーバ30との通信を終了するので、次の整備コマンドを生成する作業等を実施可能となる。したがって、クライアント20つまり整備チェッカは整備コマンドを送信したあとプリンタの印刷動作が完了するのを待つことなく次の作業に移ることができるので、複数のプリンタの整備を効率よく実施することができる。また、クライアント20は、整備コマンドを印刷制御サーバ30へ送信するだけで印刷制御サーバ30にプリンタの整備を行わせることができる。特に、印刷制御サーバ30とプリンタとのデータ送受信が不可能なときにもクライアント20にその情報が送信されるため、クライアント20のオペレータはその対策を講じることができる。
【0049】
また、クライアント20は複数のプリンタ46〜48に対して直列的な処理を行うコンピュータであり、印刷制御サーバ30は複数のプリンタ46〜48に対して並列的な処理を行うコンピュータであるため、クライアント20は整備コマンドを送信したあとプリンタの印刷動作が完了するのを待つことなく次の作業に移ることができるようにするメリットが大きい。また、印刷制御サーバ30は多数の整備コマンドを受け付けて各整備コマンドで指定されているプリンタに印刷動作を実行させることができるので、処理効率が向上する。
【0050】
更に、印刷制御サーバ30は印刷動作ごとに作成された印刷動作プログラムを印刷部品DBに記憶しており、クライアント20から受信した整備コマンドに含まれる印刷動作の指定に基づいて印刷部品DBから適宜印刷動作プログラムを読み出してプリントサーバへ送信する。このため、クライアント20から印刷制御サーバ30へ送信される整備コマンドは、印刷動作プログラムを含める必要がないのでデータ容量が少量になり、クライアント20の処理負担を軽くしながらも1台のクライアントによって複数のプリンタを整備することのできる。しかも、印刷制御サーバ30も印刷部品DBから印刷動作プログラムを読み出すだけで印刷タスクを生成できるため、印刷制御サーバ30の処理負担も軽くなるし、クライアント20から印刷制御サーバ30へ送信される整備コマンドに含まれる印刷動作の指定でいろんな種類のプリンタの印刷動作が指定されたとしても、それに応じて印刷制御サーバ30で容易に印刷タスクを作成できる。
【0051】
更にまた、整備チェッカであるクライアント20のオペレータは、印刷制御サーバ30からプリンタが印刷動作を実行した結果がクライアント20へ送られてくるため、プリンタが印刷動作を実行した結果を容易に知ることができる。
【0052】
そしてまた、整備コマンドには検査項目を含めることも調整項目を含めることもできるため、整備チェッカであるクライアント20が複数のプリンタ46〜48の検査や調整を容易に行うことができる。
【0053】
そして更に、プリンタ46〜48と印刷制御サーバ30とクライアント20とはLANケーブル12により同じネットワークに接続されているため、システム構築を容易に行うことができる。
【0054】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0055】
例えば、上述した実施形態では、クライアント20から印刷制御サーバ30へ整備コマンドが送信されたあと印刷制御サーバ30からクライアント20へプリントサーバとの接続確認結果が送信されるのを待ってクライアント20と印刷制御サーバ30との通信を切断しクライアント20を解放したが、印刷制御サーバ30からクライアント20へプリントサーバとの接続確認結果が送信されるのを待たずにクライアント20と印刷制御サーバ30との通信を切断しクライアント20を解放してもよい。
【0056】
また、上述した実施形態では、クライアント20はLANケーブル12及び第1〜第3プリントサーバ41〜43を介して接続されたプリンタ46〜48を整備するものとして説明したが、クライアント20のUSB端子やパラレルポートに接続されたスタンドアローン型のプリンタもクライアント20が整備するようにしてもよい。
【0057】
更に、上述した実施形態では、印刷制御サーバ30が第2プリントサーバ42から受信したインクジェットプリンタ47の実行結果をクライアント20へ送信したが(ステップS270〜S280)、これらのステップの代わりに、クライアント20が印刷制御サーバ30のログバッファをチェックすることにより第2プリントサーバ42から受信したインクジェットプリンタ47の実行結果を取得するようにしてもよい。
【0058】
更にまた、上述した実施形態では、プリンタが印刷動作を実行したときに要する時間やクライアント20が自らプリンタに印刷動作を指示する指令のデータ容量を考慮して、印刷制御サーバ30へ整備コマンドを送信するのか、プリントサーバ41〜43へプリンタの印刷動作を実行させるよう指令を送信するのかを決定してもよい。例えば、図2のステップS170のあと、プリンタが印刷動作を実行したときに要する時間が予め定められた許容時間内か否かを判定し、許容時間外ならばステップS180以下に進み、許容時間内ならば自ら印刷タスクを作成してプリントサーバへ送信するようにしてもよい。なお、クライアント20が自らプリンタに印刷動作を指令する場合には、クライアント20のHDD24に印刷仕様DBや印刷部品DBを格納しておく。
【0059】
そしてまた、上述した実施形態では、各プリンタ46〜48に第1〜第3プリントサーバ41〜43を接続したが、印刷制御サーバ30がこれらプリントサーバ41〜43の機能を果たすようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プリンタ整備システム10の構成の概略を示す構成図。
【図2】 整備コマンド作成ルーチンのフローチャート。
【図3】 整備コマンド作成用のメインメニューの表示画面の説明図。
【図4】 整備コマンド作成ルーチン実行時の表示画面の説明図。
【図5】 整備コマンドの説明図。
【図6】 通信のやり取りを示すシーケンスチャート。
【符号の説明】
10 プリンタ整備システム、12 LANケーブル、20 クライアント、21 CPU、22 ROM、23 RAM、24 HDD、25 ビデオボード、26 LANボード、27 ディスプレイ、30 印刷制御サーバ、31 CPU、32 ROM、33 RAM、34 HDD、35 ストレージ、36 LANボード、41 第1プリントサーバ、42 第2プリントサーバ、43 第3プリントサーバ、46 レーザビームプリンタ、47 インクジェットプリンタ、48 インクジェットプリンタ。
Claims (1)
- 複数のプリンタとネットワークを介して通信可能に接続された印刷制御サーバと、前記複数のプリンタ及び前記印刷制御サーバと前記ネットワークを介して通信可能に接続され前記複数のプリンタを整備するための整備チェッカとしてのクライアントとを備えたプリンタ整備システムであって、
前記印刷制御サーバは、前記プリンタを整備するための印刷動作ごとに作成された印刷動作プログラムを記憶するサーバ用記憶手段を有しており、
前記クライアントは、前記プリンタを整備するための印刷動作ごとに作成された印刷動作プログラムを記憶するクライアント用記憶手段を有しており、
前記クライアントは、いずれかの前記プリンタにいずれかの前記印刷動作を実行させるにあたり、該プリンタが該印刷動作を実行するのに要する時間が所定の許容時間以上か否か又は該プリンタに該印刷動作を指示する印刷タスクのデータ容量が所定の許容データ容量以上か否かに基づいて、該プリンタへの該印刷動作の指示を前記印刷制御サーバを介して行うか否かを判定し、該印刷制御サーバを介して行うと判定したときには前記ネットワークを介して該印刷制御サーバとの通信を開始して該プリンタの指定と該印刷動作の指定とを含む整備コマンドを該印刷制御サーバへ送信したあと該印刷制御サーバとの通信を終了し、該印刷制御サーバを介して行わないと判定したときには該印刷動作に対応する印刷動作プログラムを前記クライアント用記憶手段から読み出すことにより前記印刷タスクを作成し該印刷タスクを該プリンタに前記ネットワークを介して送信して該プリンタに該印刷動作を実行させ、
前記印刷制御サーバは、前記クライアントから前記ネットワークを介して前記整備コマンドを受信したときには、該整備コマンドで指定された印刷動作に対応する印刷動作プログラムを前記サーバ用記憶手段から読み出すことにより前記印刷タスクを作成し、該印刷タスクを該整備コマンドで指定されているプリンタに前記ネットワークを介して送信して該プリンタに該印刷動作を実行させる、
プリンタ整備システム。
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