JP4232403B2 - 接触式の帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等、記録用紙、カードなどの記録媒体に画像を記録する画像形成装置に用いられる接触式の帯電装置、及び帯電装置用の導電性芯部材並びに画像形成装置に係り、特に、例えば、感光体ドラム等の被帯電体を帯電する新規な構造の帯電装置用の導電性芯部材、及びこれを用いた接触式の帯電装置、並びに画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる帯電装置としては、外部から電圧を印加した導電性中空体(チューブ)を被帯電体に対して圧接し、当該導電性中空体(チューブ)を従動させて被帯電体を帯電もしくは除電する接触式の帯電装置が、特開平6−208278号公報や特開平6−258916号公報、特開平8−146709号公報、特開平9−160350号公報、特開平9−230671号公報などに開示されているように、既に種々提案されている。
【0003】
上記特開平6−208278号公報に係る画像形成装置に用いるに適した帯電装置は、被帯電面に当接するローラ状の帯電部材に交流を含むバイアス電圧を印加して被帯電面を帯電させる帯電装置において、前記帯電部材が中空のチューブ状導電性部材からなるように構成したものである。
【0004】
また、上記特開平6−258916号公報に係る接触帯電装置は、帯電部材を被帯電体に当接させてこれの帯電を行なう接触帯電装置において、前記帯電部材がチューブ状の当接部材を支持部材により被帯電体に当接させて構成したものである。
【0005】
さらに、上記特開平8−146709号公報に係る接触帯電装置は、可動の被帯電体に接触される中空の導電性可撓性チューブから成り、該チューブに帯電電圧が印加され、接触している被帯電体の帯電が行われる接触帯電装置において、前記中空の導電性可撓性チューブ内には、該チューブとは非接触で延びている導電性の回転軸が設けられ、該チューブの両端は、該回転軸に嵌め込まれている導電性のゴムリングに固定され、前記回転軸から導電性ゴムリングを介して導電性可撓性チューブに帯電電圧が印加されると共に、前記導電性可撓性チューブは、108 乃至1010Ωの範囲の体積抵抗を有するものであり、前記導電性ゴムリングは、102 乃至108 の範囲の体積抵抗を有しているように構成したものである。
【0006】
又、上記特開平9−160350号公報に係る接触帯電装置は、被帯電体に対して帯電体を接触させて従動回転し被帯電体を帯電もしくは除電する接触帯電装置において、前記帯電体を導電性チューブで構成し、その両端部に弾性部材を介入させるとともに前記帯電体を押圧手段によって前記被帯電体へ接触させるように構成したものである。
【0007】
更に、上記特開平9−230671号公報に係る接触帯電部材は、像担持体に接触配置されるとともに電圧が印加されて前記像担持体を帯電させる接触帯電部材において、前記像担持体に接触配置される支持部材と、該支持部材の外周面を覆う被覆部材と、該支持部材の内側を軸方向に貫通する芯材と、該芯材と前記支持部材との間に介装されて前記支持部材を保持する弾性体と、を備えるように構成したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平9−160350号公報及び特開平9−230671号公報に係る帯電装置の場合には、芯の両端部に配設される弾性部材によって導電性チューブを支持し、当該弾性部材が芯に対して軸受けの機構も兼ねている。そのため、帯電装置を被帯電体に押圧する押圧力によっては、芯の軸受け部分に相当する弾性部材の摺動抵抗が、従動から得られる回転力より大きくなってしまう場合があり、従動回転が妨げられ、均一に帯電することができないという問題点を有していた。逆に、帯電装置の被帯電体に対する押圧力を低減していくと、従動に必要な回転が得られず、又被帯電体との均一な接触も得られなくなり、やはり均一に帯電することができないという問題点を有している。
【0009】
また、上記特開平6−208278号公報、特開平8−146709号公報、特開平9−230671号公報に係る帯電装置の場合には、弾性部材によって両端部が固定された中空のチューブ状導電性部材が、芯の撓みやチューブ状導電性部材自身の回転触れ等によって中央部が接触しにくいという問題点を有していた。また、それを回避するためには、中空のチューブ状導電性部材の内部に弾性体ブラシ等を、当該中空のチューブ状導電性部材の全周に挿入して、形状を制御したり、芯の径を太くすることが考えられるが、この場合には、コストアップにつながるという新たな問題点が生じる。
【0010】
さらに、上記特開平6−208278号公報、特開平6−258916号公報、特開平8−146709号公報、特開平9−160350号公報、特開平9−230671号公報に係る接触帯電装置の場合には、中空のチューブ状導電性部材が回転するときに、芯スラスト方向へ動く力が働く。これを固定するためには、芯に対してチューブ状導電性部材を固定する固定部品の追加が必要となり、部品点数の増加に伴うコストアップという問題点を有していた。
【0011】
また更に、上記特開平8−146709号公報、特開平9−160350号公報、特開平9−230671号公報に係る接触帯電装置の場合には、芯と弾性部材が回転摺動しているので安定した導通が得られないため、被帯電体に対して均一な帯電を行うことができないという問題点を有していた。
【0012】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、帯電部材を被帯電体に押圧する押圧力によらずに、帯電部材を安定して回転させることができ、均一に帯電することが可能な帯電装置を提供することにある。
【0013】
また、この発明の他の目的とするところは、弾性体ブラシを全周に挿入したり、芯部材の径を太くすることなく、帯電部材をその軸方向に沿って一様に接触させることが可能な帯電装置を提供することにある。
【0014】
さらに、この発明の他の目的とするところは、部品点数の増加に伴うコストアップを招くことなく、帯電部材がスラスト方向に移動するのを防止することが可能な帯電装置を提供することにある。
【0015】
また更に、この発明の他の目的とするところは、芯部材と帯電部材との安定した導通を得ることができ、被帯電体に対して均一な帯電を行うことが可能な帯電装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、被帯電体の表面に弾性力を有する円筒状導電部材を接触させて、当該円筒状導電部材を回転させることにより、前記被帯電体の表面を帯電もしくは除電する接触式の帯電装置において、
前記円筒状導電部材の内部に軸方向に沿って配設される導電性芯部材と、前記導電性芯部材の両端部に回転自在に配設され、かつその外周に弾性層を備えた軸受け部材と、前記導電性芯部材の外周に嵌装され、かつその長手方向の両端部が軸受け部材の外周に嵌合固定された円筒状導電部材とを備え、
前記導電性芯部材は、断面矩形状の金属製中空シャフトと、当該中空シャフトの両端部に固定された軸部材と、前記中空シャフトと軸部材との間に中空シャフト側の外径を大きく設定した円筒形状の段差部とから構成し、前記段差部に前記軸受け部材を取り付けるとともに、前記中空シャフト両端の段差部に取り付けられた前記軸受け部材の間隔を、前記円筒状導電部材の軸方向に沿った自由長以上に設定し、前記円筒状導電部材自身が有する弾性力によって、当該円筒状導電部材のスラスト方向への移動を防止したことを特徴とする接触式の帯電装置である。
【0027】
さらに、請求項2に記載された発明は、被帯電体の表面に弾性力を有する円筒状導電部材を接触させて、当該円筒状導電部材を回転させることにより、前記被帯電体の表面を帯電もしくは除電する接触式の帯電装置において、
前記円筒状導電部材の内部に軸方向に沿って配設される導電性芯部材と、前記導電性芯部材の両端部に回転自在に配設され、かつその外周に弾性層を備えた軸受け部材と、前記導電性芯部材の外周に嵌装され、かつその長手方向の両端部が軸受け部材の外周に嵌合固定された円筒状導電部材と、前記導電性芯部材の軸方向に沿った帯電領域に渡って保持され、前記円筒状導電部材を被帯電体の表面に押圧する導電性弾性部材とを備え、
前記導電性芯部材は、断面矩形状の金属製中空シャフトと、当該中空シャフトの両端部に固定された軸部材と、前記中空シャフトと軸部材との間に中空シャフト側の外径を大きく設定した円筒形状の段差部とから構成し、前記段差部に前記軸受け部材を取り付けるとともに、前記中空シャフト両端の段差部に取り付けられた前記軸受け部材の間隔を、前記円筒状導電部材の軸方向に沿った自由長以上に設定し、前記円筒状導電部材自身が有する弾性力によって、当該円筒状導電部材のスラスト方向への移動を防止したことを特徴とする接触式の帯電装置である。
【0028】
ここで、上記導電性弾性部材は、例えば、導電性芯部材の軸方向に沿った帯電領域に渡って取り付けられ、当該導電性芯部材から円筒状導電部材が被帯電体と接触する部分にのみ配設される。
【0029】
又、請求項3に記載された発明は、前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部に端部側の外径を小さく設定した段差を有するとともに、前記軸受け部材は、その内周の少なくとも一部に前記導電性芯部材の段差を越えない内径を有し、かつ外周に弾性層を有することを特徴とする請求項1又は2記載の接触式の帯電装置である。
【0030】
更に、請求項4に記載された発明は、前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部が少なくとも円柱状に形成されているとともに、その中間部には、周方向の一部に軸方向に沿った平面を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の接触式の帯電装置である。
【0031】
また更に、請求項5に記載された発明は、前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部が少なくとも円柱状に形成されているとともに、当該円柱状に形成された両端部の少なくとも一方に、前記導電性芯部材を所定の角度で回り止め状態に取り付ける断面D形状の基準平面が形成されていることを特徴とする請求項4記載の接触式の帯電装置である。
【0034】
また、請求項6に記載された発明は、弾性力を有する円筒状導電部材を像担持体の表面に接触させて、当該円筒状導電部材を回転させることにより、前記像担持体の表面を帯電させる接触式の帯電装置を備えた画像形成装置において、
前記接触式の帯電装置は、前記円筒状導電部材の内部に軸方向に沿って配設される導電性芯部材と、前記導電性芯部材の両端部に回転自在に配設され、かつその外周に弾性層を備えた軸受け部材と、前記導電性芯部材の外周に嵌装され、かつその長手方向の両端部が軸受け部材の外周に嵌合固定された円筒状導電部材とを備え、
前記導電性芯部材は、断面矩形状の金属製中空シャフトと、当該中空シャフトの両端部に固定された軸部材と、前記中空シャフトと軸部材との間に中空シャフト側の外径を大きく設定した円筒形状の段差部とから構成し、前記段差部に前記軸受け部材を取り付けるとともに、前記中空シャフト両端の段差部に取り付けられた前記軸受け部材の間隔を、前記円筒状導電部材の軸方向に沿った自由長以上に設定し、前記円筒状導電部材自身が有する弾性力によって、当該円筒状導電部材のスラスト方向への移動を防止したことを特徴とする画像形成装置である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0036】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示すものである。
【0037】
図2において、01はタンデム型のフルカラープリンタの本体を示すものであり、このプリンタ本体01の内部には、大別して、フルカラーの画像形成を行うプリントヘッドデバイス(Print Head Device )02と、このプリントヘッドデバイス02の静電潜像担持体としての4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14に画像露光を施す露光装置としてのROS(Raster Output Scanner )03と、上記プリントヘッドデバイス02の各色の現像装置41, 42, 43, 44に対応する色のトナーを供給する4つのトナーカートリッジ04Y,04M,04K,04C と、上記プリントヘッドデバイス02に記録媒体としての記録用紙Pを供給する給紙カセット05と、上記プリントヘッドデバイス02からトナー像が転写された記録用紙Pに対して、定着処理を施す定着装置06と、この定着装置06によって片面に画像が定着された記録用紙Pを、表裏を反転した状態で、再度プリントヘッドデバイス02の転写部へと搬送する両面用搬送経路07と、プリンタ本体01の外部から所望の記録用紙Pを給紙する手差し給紙手段08と、プリンタの動作を制御する制御回路や、画像信号に対して画像処理を施す画像処理回路等からなるコントローラ09と、高圧電源回路等からなる電気回路10とが設けられている。なお、図2中、T は画像が形成された記録用紙Pを排出する排出トイレを示すものであり、この排出トイレT は、プリンタ本体01の上部に一体的に配置されている。
【0038】
上記プリンタ本体01の内部に配設される種々の部材のうち、露光装置としてのROS03は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色に対応した画像データに基づいて点灯駆動される4つの半導体レーザや、これら4つの半導体レーザから出射される4本のレーザ光を、偏向走査するためのf−θレンズやポリゴンミラー、あるいは複数枚の反射ミラーなどから構成されている。
【0039】
図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリントヘッドデバイスを示すものである。尚、図3中の矢印は、各回転部材の回転方向を示している。
【0040】
このプリントヘッドデバイス02は、図3に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)用の各感光体ドラム(像担持体)11, 12, 13, 14を有する画像形成部1, 2, 3, 4と、これら感光体ドラム11, 12, 13, 14に接触する本発明の実施の形態1に係る一次帯電用の接触式帯電装置21, 22, 23, 24と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のレーザ光31, 32, 33, 34を照射するROS(露光装置)03(図2参照)と、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のトナーで現像する現像装置41, 42, 43, 44と、上記4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14のうちの2つの感光体ドラム11, 12に接触する第1の一次中間転写ドラム(中間転写体)51及び他の2つの感光体ドラム13, 14に接触する第2の一次中間転写ドラム(中間転写体)52と、上記第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52に接触する二次中間転写ドラム(中間転写体)53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転写ロール(転写部材)60とで、その主要部が構成されている。
【0041】
感光体ドラム11, 12, 13, 14は、共通の接平面M を有するように一定の間隔をおいて配置されている。また、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体ドラム11, 12, 13, 14軸に対し平行かつ所定の対称面を境界とした面対称の関係にあるように配置されている。さらに、二次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11, 12, 13, 14と回転軸が平行であるように配置されている。
【0042】
各色毎の画像情報に応じた信号は、電気回路10(図2参照)に配設された画像処理回路によりラスタライジングされてROS03に入力される。このROS03では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のレーザ光31, 32, 33, 34が変調され、対応する色の感光体ドラム11, 12, 13, 14に照射される。
【0043】
上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14の周囲では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロセスが行なわれる。まず、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14としては、例えば、直径30mmのOPC感光体を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラム11, 12, 13, 14は、例えば、104mm/secの回転速度で回転駆動される。上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面は、図3に示すように、後に詳述する接触式の帯電装置21, 22, 23, 24に、約-840VのDC電圧を印加することによって、例えば約-300V程度に帯電される。また、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面を帯電させるために、この実施の形態では、DCのみ印加の帯電方式をとっているが、AC+DC印加の帯電方式を用いても良い。
【0044】
その後、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面には、露光装置としてのROS03によってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色に対応したレーザ光31, 32, 33, 34が照射され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が形成される。感光体ドラム11, 12, 13, 14は、ROS03で静電潜像が書き込まれた際に、その画像露光部の表面電位は-60 V以下程度にまで除電される。
【0045】
また、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色に対応した静電潜像は、対応する色の現像装置41, 42, 43, 44によって現像され、感光体ドラム11, 12, 13, 14上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のトナー像として可視化される。
【0046】
この実施の形態では、現像装置41, 42, 43, 44として、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採用しているが、この発明の適用範囲はこの現像方式に限定されるものではなく、非接触型の現像方式においてもこの発明を充分に適用することができることは勿論である。
【0047】
現像装置41, 42, 43, 44には、それぞれ色の異なったイエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)色のトナーと、キャリアからなる現像剤が充填されている。これらの現像装置41, 42, 43, 44には、図2に示すように、対応する色のトナーカートリッジ04Y,04M,04K,04C からトナーが補給されると、この補給されたトナーは、オーガー401 ,402 で充分にキャリアと攪拌されて摩擦帯電される。現像ロール403 の内部には、複数の磁極を所定の角度に配置したマグネットロール(不図示)が固定した状態で配置されている。この現像ロール403 に現像剤を搬送するオーガー402 によって、当該現像ロール403 の表面近傍に搬送された現像剤は、現像剤量規制部材404 によって現像部に搬送される量が規制される。この実施の形態では、上記現像剤の量は、30〜50g/m2 であり、また、このとき現像ロール403 上に存在するトナーの帯電量は、概ね-20 〜35μC/g 程度である。
【0048】
上記現像ロール403 上に供給されたトナーは、マグネットロールの磁力によって、キャリアとトナーで構成された磁気ブラシ状となっており、この磁気ブラシが感光体ドラム11, 12, 13, 14と接触している。この現像ロール403 にAC+DCの現像バイアス電圧を印加して、現像ロール403 上のトナーを感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像に現像することにより、トナー像が形成される。この実施の形態では、例えば、現像バイアス電圧のAC成分が4 kHz、1.5 kVppで、DC成分が-230V程度に設定されている。
【0049】
この実施の形態では、上記現像装置41, 42, 43, 44において、トナーとして略球形状のトナーである所謂”球形トナー”であって、その平均粒径が3〜10μm程度のものが使用され、例えば、ブラック色のトナーの平均粒径は8μm、カラートナーの平均粒径は7μmに設定される。
【0050】
次に、上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52上に、静電的に二次転写される。感光体ドラム11, 12上に形成されたイエロー(Y)およびマゼンタ(M)色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体ドラム13, 14上に形成されたブラック(K)、シアン(C)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上に、それぞれ転写される。従って、第1の一次中間転写ドラム51上には、感光体ドラム11または12のどちらから転写された単色像と、感光体ドラム11及び12の両方から転写された2色のトナー像が重ね合わされた二重色像が形成されることになる。また、第2の一次中間転写ドラム52上にも、感光体ドラム13,14 から同様な単色像と二重色像が形成される。
【0051】
上記第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 上に感光体ドラム11,12,13,14 からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+250〜500 V程度である。この表面電位は、トナーの帯電状態や雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることになる。この雰囲気温度や湿度は、雰囲気温度や湿度によって抵抗値が変化する特性を持った部材の抵抗値を検知することで簡易的に知ることが可能である。上述のように,トナーの帯電量が-20 〜35μC/g の範囲内にあり、常温常湿環境下にある場合には、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位は、+380V程度が望ましい。
【0052】
この実施の形態で用いる第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52は、例えば、外径が60mmに形成され、抵抗値は108 Ω程度に設定される。第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52は、単層、あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102 〜103 Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、第1、第2の中間転写ドラム51, 52の最表面は、代表的にはフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜100 μmの高離型層(R=105 〜109 Ω)として形成し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで重要なのは、抵抗値と表面の離型性であり、高離型層の抵抗値がR=105 〜109 Ω程度であり、高離型性を有する材料であれば、特に材料は限定されない。
【0053】
このように第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52上に形成された単色又は二重色のトナー像は、二次中間転写ドラム53上に静電的に3次転写される。従って、二次中間転写ドラム53上には、単色像からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)色の四重色像までの最終的なトナー像が形成されることになる。
【0054】
この二次中間転写ドラム53上へ第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+600〜1200V程度である。この表面電位は、感光体ドラム11, 12, 13, 14から第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52へ転写するときと同様に、トナーの帯電状態や雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることになる。また、転写に必要なのは、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位差であるので、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位に応じた値に設定することが必要である。上述のように、トナーの帯電量が-20 〜35μC/g の範囲内にあり、常温常湿環境下であって、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位が+380V程度の場合には、二次中間転写ドラム53の表面電位は、+880V程度、つまり第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位差は、+500V程度に設定することが望ましい。
【0055】
この実施の形態で用いる二次中間転写ドラム53は、例えば、外径が第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と同じ60mmに形成され、抵抗値は1011Ω程度に設定される。また、上記二次中間転写ドラム53も第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52と同様、単層、あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102 〜103 Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、二次中間転写ドラム53の最表面は、代表的にはフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜100 μmの高離型層として形成し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで、二次中間転写ドラム53の抵抗値は、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 よりも高く設定する必要がある。そうしないと、二次中間転写ドラム53が第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 を帯電してしまい、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位の制御が難しくなる。このような条件を満たす材料であれば、特に材料は限定されない。
【0056】
次に、上記二次中間転写ドラム53上に形成された単色像から四重色像までの最終的なトナー像は、最終転写ロール60によって、用紙搬送路を通る用紙Pに3次転写される。この用紙Pは、不図示の紙送り工程を経て用紙搬送ロール90を通過し、二次中間転写ドラム53と最終転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最終転写工程の後、用紙上に形成された最終的なトナー像は、定着装置70によって定着され、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0057】
ところで、この実施の形態に係る接触式の帯電装置は、被帯電体の表面に円筒状導電部材を接触させて、当該円筒状導電部材を従動回転させることにより、前記被帯電体の表面を帯電もしくは除電する接触式の帯電装置において、前記円筒状導電部材の内部に軸方向に沿って配設される導電性芯部材と、前記導電性芯部材の両端部に回転自在に配設され、かつその外周に弾性層を備えた軸受け部材と、前記導電性芯部材の外周に嵌装され、かつその長手方向の両端部が軸受け部材の外周に嵌合固定された円筒状導電部材と、前記導電性芯部材の軸方向に沿った帯電領域に渡って保持され、前記円筒状導電部材を被帯電体の表面に押圧する導電性弾性部材とを備えるように構成されている。
【0058】
また、この実施の形態では、前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部に端部側の外径を小さく設定した段差を有するとともに、前記軸受け部材は、その内周の少なくとも一部に前記導電性芯部材の段差を越えない内径を有し、かつ外周に弾性層を有するように構成されている。
【0059】
さらに、この実施の形態では、前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部が少なくとも円柱状に形成されているとともに、その中間部には、周方向の一部に軸方向に沿った平面を有するように構成されている。
【0060】
また更に、この実施の形態では、前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部が少なくとも円柱状に形成されているとともに、当該円柱状に形成された両端部の少なくとも一方に、前記導電性芯部材を所定の角度で回り止め状態に取り付ける断面D形状の基準平面が形成されるように構成されている。
【0061】
図1及び図4はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置を示す構成図である。
【0062】
すなわち、この実施の形態に係る接触式の帯電装置21, 22, 23, 24は、すべて同様に構成されており、これらの接触式の帯電装置21, 22, 23, 24は、図1及び図5に示すように、大別して、導電性芯部材210 と、軸受け部材220 と、円筒状導電部材230 と、導電性弾性部材240 とを備えるように構成されている。
【0063】
上記導電性芯部材210 は、図5に示すように、ステンレスや鉄、アルミニウム等の金属からなり、長尺な断面矩形状(図示例では、断面正方形状)の金属製中空シャフト211 と、前記金属製中空シャフト211 の両端部に嵌合固定され、軸方向の外側に向けて円柱状に突出した軸部材212,213 とを有するように構成されている。上記金属製中空シャフト211 は、例えば、5mmの幅に設定されている。上記導電性芯部材210 の軸部材212,213 には、中空シャフト211 側の端部に、当該中空シャフト211 側の端部の外径を大きく、軸方向の外側の外径を小さく設定した段差部214,215 が設けられているとともに、一方の軸部材213 の先端部には、断面矩形状の中空シャフト211 の一端面211 aと一致した平面からなる断面D形状の基準面216 が設けられている。上記上記導電性芯部材210 の段差部214,215 によって後述するように決定される軸受け部221 の間隔は、円筒状導電部材230 の自由長と等しいか、あるいは円筒状導電部材230 の自由長より若干長く設定され、軸受け部221 に円筒状導電部材230 を嵌合固定した状態で、当該円筒状導電部材230 に若干張力が作用するように構成するのが望ましい。このように構成することにより、軸受け部221 に円筒状導電部材230 を嵌合固定した状態で、円筒状導電部材230 に若干張力が作用し、円筒状導電部材230 がスラスト方向に移動する所謂蛇行の発生を防止することが可能となる。
【0064】
なお、上記導電性芯部材210 としては、断面矩形状の金属製中空シャフトをを用いるのが望ましいが、図1(c)に示すように、円柱形状や円筒形状に形成したものを用いても良い。
【0065】
また、上記軸受け部材220 は、図6に示すように、導電性芯部材210 の段差部214,215 に嵌合された状態で取り付けられるように構成されている。この軸受け部材220 は、図1及び図5に示すように、導電性芯部材210 の段差部214,215 に嵌合される合成樹脂製の軸受け部221 と、当該軸受け部221 の外周に圧入及び両面テープによる接着等によって固着されたポロン等の合成樹脂やゴム製のスポンジ状部材からなる弾性層222 とから構成されている。さらに、上記軸受け部材220 の軸受け部221 には、導電性芯部材210 の段差部214,215 に嵌合される段差223 が、その内周に形成されている。
【0066】
さらに、上記円筒状導電部材230 は、図1及び図5に示すように、例えば、105 〜108 Ωの体積抵抗を有するゴム或いは合成樹脂製の中空チューブであり、例えば、直径(外径)が10mm、肉厚が1mmに形成されている。ここでは、この円筒状導電部材230 として、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体)或いはエピクロルヒドリンゴムに、カーボンブラック或いは金属錯体粉を添加して、105 〜108 Ωの体積抵抗に調整したゴムチューブを使用しており、かつその表面にはフッ素化合物でシランカップリング処理が施されている。
【0067】
更にまた、上記導電性弾性部材240 は、106 Ω以下の体積抵抗を有する金属、合成樹脂、ゴム或いは繊維束からなるように構成されている。この実施の形態では、導電性弾性部材240 として、厚さ0.1mmの導電性PETからなる薄いシート状の部材を用いており、当該導電性弾性部材240 は、図5に示すように、幅の狭い長尺な長方形のシート状に形成されている。この導電性弾性部材240 は、導電性芯部材210 の回転方向上流側に位置する一側面211aに、両面テープ241 による接着等の手段で固着されており、当該導電性芯部材210 の一側面から下方に向けて所定の長さだけ突出するように配設されている。上記導電性弾性部材240 の長さは、円筒状導電部材230 を感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に押圧する際の押圧力を決定するものであり、適宜設定されるが、当該円筒状導電部材230 の内径よりも若干長く設定するのが望ましい。
【0068】
以上の構成において、この実施の形態に係る接触式の帯電装置においては、次のようにして、帯電部材を被帯電体に押圧する押圧力によらずに、帯電部材を安定して従動回転させることができ、均一に帯電することが可能となっている。
【0069】
また、この実施の形態に係る接触式の帯電装置においては、次のようにして、弾性体ブラシを用いたり、芯の径を太くすることなく、帯電部材をその軸方向に沿って一様に接触させることが可能となっている。
【0070】
さらに、この実施の形態に係る接触式の帯電装置においては、次のようにして、部品点数の増加に伴うコストアップを招くことなく、帯電部材がスラスト方向に移動するのを防止することが可能となっている。
【0071】
また更に、この実施の形態に係る接触式の帯電装置においては、次のようにして、芯と帯電部材との安定した導通を得ることができ、被帯電体に対して均一な帯電を行うことが可能となっている。
【0072】
すなわち、この実施の形態に係る接触式の帯電装置21, 22, 23, 24においては、図1、図6乃至図8に示すように、中空チューブからなる円筒状導電部材230 の長手方向の両端部に、軸受け部材220 が嵌合された状態で固定され、当該軸受け部材220 は、導電性芯部材210 の軸部材212,213 に設けられた段差部214,215 に嵌合された状態で回転自在に取り付けられている。したがって、上記中空チューブからなる円筒状導電部材230 は、その長手方向の両端部に配設された軸受け部材220 を介して、固定配置された導電性芯部材210 に回転自在に取り付けられている。
【0073】
また、上記接触式の帯電装置21, 22, 23, 24においては、図1及び図7に示すように、中空チューブからなる円筒状導電部材230 の内部に、導電性芯部材210 に保持された導電性弾性部材240 が配設されており、当該円筒状導電部材230 は、被帯電体としての感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に、導電性弾性部材240 によって所定の当接状態で押圧されるようになっている。
【0074】
そのため、上記接触式の帯電装置21, 22, 23, 24においては、円筒状導電部材230 が感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に押圧される押圧力を、円筒状導電部材230 を感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に押圧する押圧力によらずに、導電性弾性部材240 の当接状態で制御することができ、円筒状導電部材230 の感光体ドラム11, 12, 13, 14表面に対する押圧力を、常に適切な状態に維持することができる。しかも、上記接触式の帯電装置21, 22, 23, 24においては、円筒状導電部材230 の従動回転を、当該円筒状導電部材230 の両端部に嵌合固定された軸受け部材を、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に押圧することによって行っているため、円筒状導電部材230 を被帯電体に押圧する押圧力によらずに、円筒状導電部材230 を安定して従動回転させることができ、均一に帯電することが可能となっている。
【0075】
また、上記接触式の帯電装置21, 22, 23, 24においては、円筒状導電部材230 の内部に配設された導電性芯部材210 に、導電性弾性部材240 を保持して、当該導電性弾性部材240 によって円筒状導電部材230 を感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に押圧しているため、弾性体ブラシを用いたり、芯の径を太くすることなく、円筒状導電部材230 をその軸方向に沿って一様に接触させることが可能となっている。
【0076】
さらに、上記接触式の帯電装置21, 22, 23, 24においては、円筒状導電部材230 の両端部に軸受け部材220 を嵌合固定し、当該軸受け部材220 を導電性芯部材210 に設けられた段差部214,215 に嵌合して位置決めしているため、当該段差部214,215 によって位置決めされる軸受け部材220 の間隔を、円筒状導電部材230 の長さに等しいか、若干長く設定することにより、円筒状導電部材230 自身が有する弾性力等によって、当該円筒状導電部材230 がスラスト方向に移動するのを防止することができる。したがって、部品点数の増加に伴うコストアップを招くことなく、円筒状導電部材230 がスラスト方向に移動するのを防止することが可能となっている。
【0077】
また更に、上記接触式の帯電装置21, 22, 23, 24においては、円筒状導電部材230 に対して、導電性芯部材210 に所定の電圧を印加することにより、当該導電性芯部材210 に帯電領域にわたって保持された導電性弾性部材240 を介して、円筒状導電部材230 の帯電領域に確実に通電することができ、導電性芯部材210 と円筒状導電部材230 との安定した導通を得ることができ、感光体ドラム11, 12, 13, 14に対して均一な帯電を行うことが可能となっている。
【0078】
このように、上記実施の形態に係る接触式の帯電装置21, 22, 23, 24の場合には、図1、図7及び図8に示すように、外部から電圧を印加した中空体としての円筒状導電部材230 を、被帯電体としての感光体ドラム11, 12, 13, 14に対し従動させ、被帯電体を帯電もしくは除電する接触式の帯電装置において、中空体の両端部にトラクションコントロール可能な回転駆動機構を持った軸受け部材220 が被帯電体に対し接触するため、中空体で不安定となりやすい接触部の摩擦抵抗などにかかわらず安定した従動回転を得られる。又、導電性芯部材210 に固定した円筒状導電部材230 により円筒状導電部材230 が安定して感光体ドラム11, 12, 13, 14に接触できるので、感光体ドラム11, 12, 13, 14を安定かつ均一に帯電できる。
【0079】
また、上記実施の形態に係る接触式の帯電装置21, 22, 23, 24の場合には、円筒状導電部材230 が軸受け部材220 を介して、感光体ドラム11, 12, 13, 14に従動回転するのみであるので、ギアレスで回転速度の安定した良好な従動回転が得られる。
【0080】
さらに、本発明に比較して、硬度のある中実ロールでは押し付け圧力により安定した従動回転が得られるが、その押し付け圧力により表面付着トナーを押し潰し、被帯電体表面にフィルミングを生じさせたり、微小なスリップにより表面を削ってしまい被帯電体の磨耗や表面キズによる寿命低下を招いてしまう。
【0081】
また更に、本発明に比較して、トラクションに頼らないギアによる回転駆動はギアピッチの帯電ムラを引き起こしやすいことが周知である。
【0082】
これに対して、上記実施の形態に係る接触式の帯電装置21, 22, 23, 24の場合には、残留トナーなどの来ない画像領域外の軸方向端部の領域を自在な圧力で当接させることが可能であるため、安定した回転駆動力を得ることができる。
【0083】
又、上記実施の形態に係る接触式の帯電装置21, 22, 23, 24の場合には、回転駆動用構成とニップ部形成機能が分離しているため、ニップ用の押し付け荷重は、弾性層を有する軸受け部材220 で独立に最適化が可能であり、不安定な形状の中空体からなる円筒状導電部材230 であっても、肝心な帯電ニップ部においては常に一定した当接形状及びその両端の微小ギャップ形状を形成することが可能である。
【0084】
更に、中空の部材を回転駆動させる場合、左右の圧力差により通常スラスト(軸)方向に力が生じる、所謂蛇行(ウオーク)が発生するが、本発明では、圧力自体が軽いので蛇行力も弱く、さらには芯部材に加工された軸両端部の軸受けの中央側への移動規制となり、円筒状導電部材230 の張力と合わせて円筒状導電部材230 のスラスト方向への移動阻止機能を果たすため、蛇行を防止できる。
【0085】
さらに又、上述したが、均一帯電性能を得るために帯電ニップ形状は非常に重要であり、このため、帯電部材には非常に高い外形の寸法制度が求められる。これはそのままコスト高を引き起こし、研磨工程の追加等で生産性をも低下させてしまう。これに対し、本発明は、円筒状導電部材230 と組み合わせて、軸受け部材220 や導電性弾性部材240 を用いることにより、円筒状導電部材230 そのものに、高い外径や寸法精度を必要としていない。また、構造自体も簡素であるため量産性も高い。
【0086】
なお、前記導電性弾性部材としては、例えば、図9に示すように、導電性芯部材210 の接着されたスポンジ状の導電性弾性部材を用いても良い。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、帯電部材を被帯電体に押圧する押圧力によらずに、帯電部材を安定して回転させることができ、均一に帯電することが可能な帯電装置を提供することができる。
【0088】
また、この発明によれば、弾性体ブラシを全周に挿入したり、芯部材の径を太くすることなく、帯電部材をその軸方向に沿って一様に接触させることが可能な帯電装置を提供することができる。
【0089】
さらに、この発明によれば、部品点数の増加に伴うコストアップを招くことなく、帯電部材がスラスト方向に移動するのを防止することが可能な帯電装置を提供することができる。
【0090】
また更に、この発明によれば、芯部材と帯電部材との安定した導通を得ることができ、被帯電体に対して均一な帯電を行うことが可能な帯電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のカラープリンタを示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のカラープリンタの画像形成部を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置を示す外観斜視図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置を示す分解斜視図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置の部材を示す斜視図である。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置の使用状態を示す断面図である。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置の使用状態を示す断面図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態1に係る接触式の帯電装置の変形例を示す断面図である。
【図10】 図10(a)〜(c)はこの発明に係る帯電装置用の導電性芯部材をそれぞれ示す構成図である。
【符号の説明】
21, 22, 23, 24:接触式の帯電装置、210 :導電性芯部材、220 :軸受け部材、230 :円筒状導電部材、240 :導電性弾性部材。

Claims (6)

  1. 被帯電体の表面に弾性力を有する円筒状導電部材を接触させて、当該円筒状導電部材を回転させることにより、前記被帯電体の表面を帯電もしくは除電する接触式の帯電装置において、
    前記円筒状導電部材の内部に軸方向に沿って配設される導電性芯部材と、前記導電性芯部材の両端部に回転自在に配設され、かつその外周に弾性層を備えた軸受け部材と、前記導電性芯部材の外周に嵌装され、かつその長手方向の両端部が軸受け部材の外周に嵌合固定された円筒状導電部材とを備え、
    前記導電性芯部材は、断面矩形状の金属製中空シャフトと、当該中空シャフトの両端部に固定された軸部材と、前記中空シャフトと軸部材との間に中空シャフト側の外径を大きく設定した円筒形状の段差部とから構成し、前記段差部に前記軸受け部材を取り付けるとともに、前記中空シャフト両端の段差部に取り付けられた前記軸受け部材の間隔を、前記円筒状導電部材の軸方向に沿った自由長以上に設定し、前記円筒状導電部材自身が有する弾性力によって、当該円筒状導電部材のスラスト方向への移動を防止したことを特徴とする接触式の帯電装置。
  2. 被帯電体の表面に弾性力を有する円筒状導電部材を接触させて、当該円筒状導電部材を回転させることにより、前記被帯電体の表面を帯電もしくは除電する接触式の帯電装置において、
    前記円筒状導電部材の内部に軸方向に沿って配設される導電性芯部材と、前記導電性芯部材の両端部に回転自在に配設され、かつその外周に弾性層を備えた軸受け部材と、前記導電性芯部材の外周に嵌装され、かつその長手方向の両端部が軸受け部材の外周に嵌合固定された円筒状導電部材と、前記導電性芯部材の軸方向に沿った帯電領域に渡って保持され、前記円筒状導電部材を被帯電体の表面に押圧する導電性弾性部材とを備え、
    前記導電性芯部材は、断面矩形状の金属製中空シャフトと、当該中空シャフトの両端部に固定された軸部材と、前記中空シャフトと軸部材との間に中空シャフト側の外径を大きく設定した円筒形状の段差部とから構成し、前記段差部に前記軸受け部材を取り付けるとともに、前記中空シャフト両端の段差部に取り付けられた前記軸受け部材の間隔を、前記円筒状導電部材の軸方向に沿った自由長以上に設定し、前記円筒状導電部材自身が有する弾性力によって、当該円筒状導電部材のスラスト方向への移動を防止したことを特徴とする接触式の帯電装置。
  3. 前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部に端部側の外径を小さく設定した段差を有するとともに、前記軸受け部材は、その内周の少なくとも一部に前記導電性芯部材の段差を越えない内径を有し、かつ外周に弾性層を有することを特徴とする請求項1又は2記載の接触式の帯電装置。
  4. 前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部が少なくとも円柱状に形成されているとともに、その中間部には、周方向の一部に軸方向に沿った平面を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の接触式の帯電装置。
  5. 前記導電性芯部材は、その軸方向の両端部が少なくとも円柱状に形成されているとともに、当該円柱状に形成された両端部の少なくとも一方に、前記導電性芯部材を所定の角度で回り止め状態に取り付ける断面D形状の基準平面が形成されていることを特徴とする請求項4記載の接触式の帯電装置。
  6. 弾性力を有する円筒状導電部材を像担持体の表面に接触させて、当該円筒状導電部材を回転させることにより、前記像担持体の表面を帯電させる接触式の帯電装置を備えた画像形成装置において、
    前記接触式の帯電装置は、前記円筒状導電部材の内部に軸方向に沿って配設される導電性芯部材と、前記導電性芯部材の両端部に回転自在に配設され、かつその外周に弾性層を備えた軸受け部材と、前記導電性芯部材の外周に嵌装され、かつその長手方向の両端部が軸受け部材の外周に嵌合固定された円筒状導電部材とを備え、
    前記導電性芯部材は、断面矩形状の金属製中空シャフトと、当該中空シャフトの両端部に固定された軸部材と、前記中空シャフトと軸部材との間に中空シャフト側の外径を大きく設定した円筒形状の段差部とから構成し、前記段差部に前記軸受け部材を取り付けるとともに、前記中空シャフト両端の段差部に取り付けられた前記軸受け部材の間隔を、前記円筒状導電部材の軸方向に沿った自由長以上に設定し、前記円筒状導電部材自身が有する弾性力によって、当該円筒状導電部材のスラスト方向への移動を防止したことを特徴とする画像形成装置。
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