JP4231564B2 - オンディマンドコーティング装置 - Google Patents

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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers

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  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Nozzles (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーティング液を噴射することによって、媒体に所定のコーティングを施すためのコーティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば紙やプチスチックシート、布等の各種のプリント媒体にプリント画像を形成する簡易な手段として、種々の原理に基づくプリンタが実用化されている。
【0003】
特に、カラー画像をプリントし、且つ大画面プリントを簡易に作成可能なプリンタとして、液状インクを用いるインクジェットプリンタ、熱溶触性インクを用いるリソッドインクジェットプリンタ、ワックスインクリボンを用いるサーマルプリンタ、昇華染料リボンを用いるサーマルプリンタ、液体現像液を用いるカラー静電プリンタ等が公知であり、広く実用化されている。
【0004】
これらのプリンタによれば、簡便且つ迅速にプリント画像を作成することができるものの、作成された画像は種々の耐性が劣る問題がある。
即ち、あるものは画像の色材に耐水性がなく、且つ記録媒体の表面のコーティング記録層に耐水性がない。また、あるものは画像の強度が小さく、容易にスクラッチを生じてしまう。また、あるものは色材が化学的に不安定で指紋で退色する。
【0005】
総じて、従来のプリンタは、画像のUV耐光性が悪く、容易に褪色してしまうといった問題があった。
また、長期的に屋外等で使用されるプリントは、その画像は褪色しなくとも汚れが付着してしまうといった問題もあった。
【0006】
このような問題点を解消するためには、何等かの表面保護用後加工が必要である。
更に、後加工を必要とする他の例としては、例えば、プリント済みシートの裏面に粘着性接着剤層を設ける場合や、プリント済みシートの表面にコーティングを行うことによって、その表面保護や美観の向上等の目的を達成する場合、或いは、公共施設の屋内で使用されるシート状部材に難燃化処理剤を塗工する場合等があり、このような場合を含めてコーティング処理の簡易化が望まれてる。
【0007】
このような要求を満足する方法の一例として、例えば透明なラミネートフィルムを画像表面に接着して保護する技術が提案されている。
しかしながら、ラミネート材は高価であり、且つ画像表面が厚いプラスチックシートで覆われるために、表面の質感が著しく変化してしまう。
【0008】
更には、ラミネートのために高価で大掛かりな装置を必要とし、特に大画面のラミネートを正確に行うには熱練を要する。
別の技術として、例えば特開昭62−101482号公報等では、プリント画像の表面に熱溶触性の透明なコーティングを施す方法が開示されており、この方法は、プリント表面の質感の変化はラミネートよりも軽微である。
【0009】
しかし、この方法によると、コーティングのための特殊なリボンや装置を必要とし、高コストであり、またコーティングされる表面の平面性が良くなければならないといった制約がある。
【0010】
このような問題や制約等を伴わない手段として、例えば特開昭61−47284号公報には、プリント済み媒体のプリント画像面上にスプレーコーティングする技術が開示されている。
【0011】
この技術によれば、コーティング液を適宜選択することによって、種々の目的に応じたコーティングを行うことができ、しかもプリント表面に凹凸があっても問題なく、プリント表面の質感の変化も最小限に抑えることができる。
【0012】
ここで、特開昭61−47284号公報に開示されたコーティング装置を組み込んだプリント装置の構成及びその動作について、図9(a)を参照して説明する。
【0013】
図9(a)に示すように、走査ドラム206は、その外周面にプリント媒体を巻回保持することができるように構成されている。
インクジェットプリントヘッド203は、副走査のガイドレール204及び送りネジ205によって副走査方向に移動可能に構成されている。
【0014】
スプレー装置217は、スプレーガン218及びコーティング液タンク219を備えており、ガイドレール220に沿って移動可能に構成されている。
このような構成において、給紙トレイ209にセットされたプリント媒体は、給紙ローラ対210から給紙ガイド211を介して走査ドラム206の外周面に巻回保持される。走査ドラム206が回転している間に、インクジェットプリントヘッド203によって、プリント媒体には、その表面に所定のプリント処理が施される。プリント処理が施されたプリント媒体の表面には、スプレーガン218によってコーティング液が噴射されコーティング処理が施される。そして、コーティング処理が施されたプリント媒体は、排紙機構212,213から排紙ローラ対214を介して排紙トレイ215上に排出される。
【0015】
なお、コーティング処理手段としては、圧縮空気と共にコーティング液を飛散させるスプレーガン、或いは超音波振動子でミストを発生させる装置等が用いられている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコーティング装置によってプリント媒体上にコーティング処理を施した場合、図9(b)に示すように、プリント媒体上に大小様々な径のコーティング液滴222がランダムに重なり合ってしまう。即ち、部分的に多量のコーティング液が多重に噴射された箇所があると同時に、部分的にコーティング液が付着せずに例えばピンホール状に抜けた箇所が残ってしまう。
【0017】
コーティングの目的は、耐水性やUV耐光性等の向上や、汚れ防止、プリント媒体表面の平滑性の向上等であるが、上述したようなピンホール状の抜け箇所があると、いずれの目的も達成することが困難になってしまう。
【0018】
例えば、耐水性の向上を目的とした場合、上述したようなピンホール状の抜け箇所があると、この部分からコーティング層内に滲み込んだ水が、このコーティング層内に拡散してしまうため、防水の効果が著しく損なわれてしまう場合がある。
【0019】
そこで、ピンホール状の抜け箇所が生じないように、多量のコーティング液を付着させることも考えられるが、コーティング液が無駄に消費されるばかりでなく、コーティング液の乾燥に長時間を要してしまう。この場合、コーティング液量と乾燥時間との間のバランスが崩れると、付着したコーティング液の液ダレといった問題が生じてしまう場合がある。
【0020】
本発明は、このような問題を解決するために成されており、その目的は、少量のコーティング液を斑無く均一な厚さで付着させて、短時間に乾燥させることが可能なオンディマンドコーティング装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明のオンディマンドコーティング装置は、複数の噴射口をして成る第1の噴射口列と第2の噴射口列とを互いに平行に並列させて構成したオンディマンドコーティングヘッドと、前記オンディマンドコーティングヘッドを媒体に沿って相対的に移動させる移動制御機構と、前記媒体に対して所定のコーティング処理を行う際に、前記複数の噴射口から所定のコーティング液を噴射させる噴射制御機構とを備え、前記複数の噴射口から噴射された前記コーティング液は、前記媒体上に着滴することで着滴径が拡がった着滴部を形成し、前記オンディマンドコーティングヘッドが前記媒体に対して所定の移動方向に移動しながら前記コーティング液を噴射する際、前記第1の噴射口列の隣接する2つの前記噴射口から噴射されて前記媒体上に着滴した2つの第1着滴部の中心と、この2つの第1着滴部と前記移動方向で最も近接した前記第1の噴射口列の前記隣接する2つ噴射口から噴射されて前記媒体上に着滴した2つの第2着滴部の中心とを直線で接続することにより格子を形成し、前記第1の噴射口列より前記移動方向後方側に設けられた前記第2の噴射口列から噴射されて、前記媒体上に着滴した第3着滴部の中心が前記直線の中央に位置する。
た、本発明のオンディマンドコーティング装置は、複数の噴射口を配して成る第1の噴射口列と第2の噴射口列とを互いに平行に並列させて構成したオンディマンドコーティングヘッドと、前記オンディマンドコーティングヘッドを媒体に沿って相対的に移動させる移動制御機構と、前記媒体に対して所定のコーティング処理を行う際に、前記複数の噴射口から所定のコーティング液を噴射させる噴射制御機構とを備え、前記複数の噴射口から噴射された前記コーティング液は、前記媒体上に着滴することで着滴径が拡がった着滴部を形成し、前記オンディマンドコーティングヘッドが前記媒体に対して所定の移動方向に移動しながら前記コーティング液を噴射する際、前記第1の噴射口列の隣接する2つの前記噴射口から噴射されて前記媒体上に着滴した2つの第1着滴部の中心と、この2つの第1着滴部と前記移動方向で最も近接した前記第1の噴射口列の前記隣接する2つ噴射口から噴射されて前記媒体上に着滴した2つの第2着滴部の中心とにより格子を形成し前記第1の噴射口列より前記移動方向後方側に設けられた前記第2の噴射口列から噴射されて前記媒体上に着滴した第3着滴部の中心が前記格子の中心と一致する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係るオンディマンドコーティング装置について添付図面を参照して説明する。
図1(a),(b)に示すように、プリント済みの媒体P(以下、プリント媒体という)は、搬送ローラ1,2及びこれら搬送ローラ1,2に圧接した圧接ローラ3,4によって保持されつつ、図中の矢印方向Yに搬送されるようになっており、符号E1,E2は、この搬送方向Yに平行なプリント媒体Pの両側エッジを夫々示している。なお、搬送ローラ1は、駆動モータ15によって、駆動制御されている。
【0023】
プリント媒体Pの表面(即ち、印刷面)に対向する位置には、オンディマンドコーティングヘッド6が配設されており、オンディマンドコーティングヘッド6には、エッジE1,E2と平行に配列した複数の噴射部7が設けられている。
【0024】
オンディマンドコーティングヘッド6には、コーティング液を供給するための供給チューブ8と、給電用のコネクタ9が接続されている。
また、プリント媒体Pの表面(即ち、印刷面)に対向する位置には、プリント媒体PのエッジE1,E2を検出可能なエッジセンサ10が配置されており、このエッジセンサ10には、給電用のコネクタ11が接続されている。
【0025】
オンディマンドコーティングヘッド6とエッジセンサ10は、共に、移動支持台12に保持されており、移動支持台12は、プリント媒体Pの搬送方向Yを横断する方向Xに延出したガイドレール13に沿って移動制御されている。
【0026】
なお、オンディマンドコーティングヘッド6及びエッジセンサ10の移動範囲は、プリント媒体Pの端部のコーティングを確実に行うことができるように、少なくともプリント媒体Pの幅寸法(即ち、エッジE1,E2相互間の距離)よりも大きく設定しておくことが好ましい。
【0027】
コーティング制御回路16は、エッジセンサ10の出力信号に基づいて、コーティングヘッド6の噴射制御を行うと共に、併せて副コーティング走査制御回路17を制御するか、あるいは、副コーティング走査制御回路17の出力信号に基づいて、オンディマンドコーティングヘッド6を噴射制御する。
【0028】
本実施の形態に適用するオンディマンドコーティングヘッド6としては、電気信号エネルギーを物理的な作用力に変換し、この作用力を直接コーティング液に作用させることによって得た噴射力に基づいて、圧縮気体流を伴うこと無く複数の噴射開口からコーティング液のみを噴射することができるように構成されていることが好ましい。なお、このオンディマンドコーティングヘッドは、例えば、特表平7−501481号公報や米国特許第5,518,179に開示されており、これら発明の内容は、本発明に合体的に適用することができる。
【0029】
そこで、本実施の形態には、例えば図2(a),(b)に示すようなオンディマンドコーティングヘッド6が適用されており、このオンディマンドコーティングヘッド6は、液容器31に収容されている無色透明のコーティング液32が、毛細管33を介して多孔膜35に供給されるように構成されている。
【0030】
このオンディマンドコーティングヘッド6に適用されたピエゾ振動板37は、高周波電源38から電圧印加を受けることにより振動し、多孔膜35の開口(噴射口)23からコーティング液32を小滴口Dとして噴射させることができるようになっている。そして、ピエゾ振動板37に対する電圧印加をON/OFF制御することによって、コーティング液の噴射タイミングを極めて高速に制御することができる。
【0031】
また、ピエゾ振動板37に印加する電圧値を変更すれば、噴射するコーティング液量を制御することができ、周波数を変更すればコーティング液の噴射量を変えることができる。この場合、ピエゾ振動板37の振動周期は、数百から数千Hzに設定することが最適である。
【0032】
このようなオンディマンドコーティングヘッド6によれば、多孔膜35の開口23位置から噴射されたコーティング液滴Dは、その噴射方向が開口23の軸方向に規制されるため、領域を限定してコーティングするのに好適なものとなる。
【0033】
なお、コーティング液滴Dのサイズは、サブミクロンの微小なものから数百ミクロンの大径のものまで設定により作成可能であるが、上記一実施の形態に適用する場合、サブミクロンの微少なものであると飛行方向が不規則にずれ易くなるので、ミクロンオーダー或いはそれ以上の液滴径とし、飛行方向を限定するようにすることが好ましい。
【0034】
以下、上述したような構成を有する第1の実施の形態に係るコーティング装置の動作について詳細に説明する。
副コーティング走査制御回路17の出力信号に基づいて、搬送モータ15が搬送ローラ1を所定方向に回転制御することによって、プリント済みのプリント媒体Pを矢印Y方向に連続的又は断続的に搬送させる。
【0035】
また、副コーティング走査制御回路17の出力信号に基づいて、コーティング制御回路16が図示しないモータを回転制御することによって、移動支持台12を矢印X方向に移動させて、主コーティング走査を開始させる。
【0036】
移動支持台12が、図1(b)に示された位置からプリント媒体Pを横断するように矢印X方向に移動すると、まず、エッジセンサ10がプリント媒体PのエッジE1を検出する。そして、オンディマンドコーティングヘッド6がエッジE1部分を通過した後、少し遅れて、コーティング制御回路16は、オンディマンドコーティングヘッド6を始動(コーティングON制御)させる。
【0037】
この後、移動支持台12がプリント媒体PのエッジE2を通過する際、まず、エッジセンサ10がエッジE2を検出する。そして、オンディマンドコーティングヘッド6のコーティング位置がエッジE2を通過する前に、コーティング制御回路16は、オンディマンドコーティングヘッド6を停止制御(コーティングOFF制御)させる。
【0038】
主コーティング走査の戻りパスでもコーティングを行う場合には、予めエッジE1,E2の位置を記憶しておいて、その記憶位置に基づいて、コーティング制御回路16が、コーティング制御するように構成すれば良い。
【0039】
或いは、このような構成の代わりに、例えば、エッジセンサ10に加えて、更に別のエッジセンサ(図示しない)をコーティングヘッド6の噴射部7を挟んで反対側に設け、往復の主コーティング走査において、両センサのセンサ信号を切り換えることによって、上記コーティング制御を行うように構成しても良い。
【0040】
ところで、1回の主コーティング走査において、プリント媒体Pには、複数の噴射部7に対応した幅を有する細長い帯状のコーティング領域が形成される。この場合、プリント媒体Pの矢印Y方向の送り幅とコーティング幅が整合するようにコーティング制御回路16によって主コーティング走査を制御するか、又は、主コーティング走査に整合するように副コーティング走査時のプリント媒体Pの送り量を制御すれば良い。
【0041】
なお、プリント媒体Pの両エッジE1,E2を検出する手段としては、上記のエッジセンサ10に限定されることは無く、例えばオペレーションパネル等の手動操作による位置入力手段や、スライドスケール等の機械的手段によって、両エッジE1,E2を設定することも可能である。
【0042】
更に、オンディマンドコーティングヘッド6のコーティング領域は、プリント媒体PのエッジE1,E2に基づいて設定する場合の他に、例えば、プリント媒体Pの表面(即ち、印刷面)の有効画面領域に基づいて設定することも可能である。なお、後者の場合の位置設定は、プリント媒体PのエッジE1,E2からの距離に基づいて設定するか、或いは、他の設定手段によって座標値として入力してもよい。
【0043】
また、オンディマンドコーディングヘッド6の主コーティング走査送りの量をコーティング領域と一致させ、オンディマンドコーディングヘッド6は連続的にON状態として運転することも可能であるが、コーティング領域を越えて往復動させて、コーティング領域のみコーティングするように制御する方が装置を構成し易く、かつ均一なコーティングが得られる。
【0044】
なお、上述した構成では、ピエゾ振動板37を適用しているが、この代わりに例えばヒータによってコーティング液32を瞬間的に気化させた際に生じる気化膨張力を利用して、多孔膜35の開口23からコーティング液32を小滴口として噴射させても良い。
【0045】
次に、少量のコーティング液を斑無く均一な厚さで付着させて、短時間に乾燥させるための技術について説明する。
このような技術を実現するために、本実施の形態では、多孔膜35の開口23の位置及び配列を変化させている。
【0046】
図3(a)に示すように、例えばプリント媒体Pの搬送方向Y(図1(b)参照)に沿って、複数の開口23を直線状に一定の開口間距離2Lで整列した噴射口列を形成し(仮に、A列という)、このA列から所定の配列ピッチ3Lだけ離間した位置にA列と平行に、複数の開口23を直線状に一定の開口間距離2Lで整列した噴射口列を形成する(仮に、B列という)。
【0047】
このような第1の開口位置・配列状態において、多孔膜35をピエゾ振動板37によって振動させると、多孔膜35の開口23からは、同一のタイミングで、コーティング液32が小液滴D(図2(a)参照)となって噴射される。
【0048】
このとき、A列及びB列の開口23から噴射したコーティング液滴Dは、プリント媒体P上に着滴した後、その液滴径が徐々に拡がる。この結果、プリント媒体P上には、図3(b)に示すように、着滴径が拡がった着滴部が形成されるこの着滴部は、図3(b)に示されているようにほぼ円形であり、この円の中心はこの着滴部の中心を規定する。
【0049】
そこで、オンディマンドコーティングヘッド6をX方向(図1(b)参照)移動させながらA列及びB列の夫々の開口23からコーティング液滴Dを噴射させることで、図3(c)に示すように、例えば、A列に着目すれば、A列の隣接する2つの開口23から噴射されてプリント媒体P上に着滴した2つの着滴部の中心と、移動方向に次にA列の隣接する2つの開口23から噴射されてプリント媒体P上に着滴した2つの着滴部の中心とを結ぶことにより格子が形成される。B列についても同様である。本実施の形態では、オンディマンドコーティングヘッド6をX方向(図1(b)参照)に距離2Lずつ移動する毎にコーティング液滴Dを噴射させる操作を繰り返すため、A列及びB列がそれぞれ形成する上記格子は正方格子となる。
【0050】
この場合、A列及びB列の開口23から噴射されたコーティング液滴Dの着滴部の中心は、オンディマンドコーティングヘッド6の移動方向Xに沿って、距離Lだけずれた位置に着滴する。これにより、図3(c)に示すように、A列の開口23から噴射されたコーティング液滴D並びにB列の開口23から噴射されたコーティング液滴Dが、プリント媒体Pの同一のプリント箇所全表面にXY方向に沿って互いに重なり合って略均一に付着する。すなわち、B列の着滴部の中心からなる前記正方格子の1辺の中央にA列の着滴部の中心が位置する。また、もちろん、逆に、A列の着滴部の中心からなる前記正方格子の1辺の中央にB列の着滴部の中心が位置する。この結果、プリント媒体Pの同一のプリント箇所には、A列及びB列の夫々異なる開口23から噴射されたコーティング液滴Dが互いに重なり合い且つ相互に補間し合うことによって、斑の無い均一な厚さのコーティングが施されることになる。なお、この場合、コーティング幅Wは、開口間距離2Lと各列の開口23の数Nの積、即ち2LNとなる。
【0051】
このような構成によれば、1回のコーティング走査によって、プリント媒体Pの同一のプリント箇所に、A列及びB列の夫々異なる開口23から噴射されたコーティング液滴DをXY方向に沿って互いに重なり合った状態で着滴させることができる。この場合、着滴位置は、開口23の配列に応じて決定され、その重なり合い態は、噴射タイミングのずれ等によって僅かに変化する場合もあるが、累積的な走査位置の変動の影響は受け無い。
【0052】
従って、通常のスプレーコーティングのように、複数回の塗り重ねをした場合に予想される塗り斑の発生は無く、且つ、累積的なコーティング走査時の送り精度を確保する必要も無い。更に、いずれかの開口23が詰まったり、噴射方向のずれを生じた場合でも、他の開口23から噴射したコーティング液滴Dが重複して着滴するようになっているため、全くコーティング液滴Dが着滴しない箇所がが生じることは無い。
【0053】
また、図4に示すように、例えばA列及びB列を互いに並列させると共に、各列の開口23相互のY方向に沿った位置を相対的に所定距離だけずらせて形成する。本実施の形態では、その一例として、A列及びB列の開口23は、Y方向に沿って相対的に距離L(開口23の開口間距離2Lの半分の距離L)だけずらしている(第2の開口位置・配列状態)。この場合もA列とB列とは互いにほぼ平行である。
【0054】
このような構成によれば、オンディマンドコーティングヘッド6の移動方向X(図1(b)参照)に対して所定の傾斜角度で交差するように、A列及びB列の夫々の開口23が形成されている。この場合も、図4に示されているように、A列とB列との間の配列ピッチが3Lである点と、A列の開口間距離と、B列の開口間距離とが、各々2Lである点とは、図3(a)に示されている構成と同じである。したがって、この構成で、オンディマンドコーティングヘッド6をX方向(図1(b)参照)に距離2Lずつ移動する毎にコーティング液滴Dを噴射させる操作を繰り返すことで、B列の着滴部の中心からなる前記正方格子の中央(前記格子の対角線の交点)にA列の着滴部の中心が位置する。このため、A列及びB列の夫々異なる開口23から噴射されたコーティング液滴Dは、XY方向のみならずXY方向に対して傾斜した方向にも互いに重なり合い且つ相互に補間し合って、プリント媒体Pの同一のプリント箇所に着滴する。この結果、XY方向のみならずXY方向に対して傾斜した方向にもコーティング液滴Dの付着濃淡が補間されるため、更に斑の無い均一な厚さのコーティングが施されることになる。
【0055】
なお、各列の開口23の数を増やした場合でも、各々の開口23から噴射するコーティング液滴Dの液滴径を小さくすることによって、同一のプリント箇所にコーティング液滴Dが過剰に重なり合うこと無く、均一な厚さのコーティングを行うことが可能となる。
【0056】
また、図5(a)には、上記第2の開口位置・配列状態の変形例が示されており、A列及びB列に加えてC列を並列させると共に、各列の開口23をY方向に沿って一定の開口間距離3Lで整列して形成する。また、A列,B列及びC列の開口23は、Y方向に沿って相対的に距離L(開口23の開口間距離3Lの1/3の距離L)だけずらせている。そして、1回のコーティング噴射によって、プリント媒体Pの同一のプリント箇所には、図5(b)に示すように、コーティング液滴Dがまばらに且つ着滴径の拡がりが小さくなるように設定する(第3の開口位置・配列状態)。
【0057】
このような構成において、オンディマンドコーティングヘッド6をX方向(図1(b)参照)に距離2Lずつ移動する毎に、A列,B列及びC列の夫々の開口23からコーティング液滴Dを噴射させる処理を繰り返す。
【0058】
具体的には、X方向への1回のコーティング走査によって、コーティング幅Wの帯状のコーティング済み領域を形成する。続いて、このコーティング済みプリント媒体PをY方向に所定量だけ断続的に搬送する。そして、次のコーティング走査を行いコーティング済み領域をつなぎ合わせることによって、コーティング済み領域を拡大して行く。
【0059】
このような構成によれば、図5(c)に示すように、A列,B列及びC列の夫々異なる開口23から噴射されたコーティング液滴Dは、XY方向のみならずXY方向に対して傾斜した方向にも互いに重なり合い且つ相互に補間し合って、プリント媒体Pの同一のプリント箇所に着滴する。この結果、XY方向のみならずXY方向に対して傾斜した方向にもコーティング液滴Dの付着濃淡が補間されるため、更に斑の無い均一な厚さのコーティングが施されることになる。
【0060】
更に、いずれかの開口23が詰まったり、噴射方向のずれを生じた場合でも、他の開口23から噴射したコーティング液滴Dが重複して着滴するようになっているため、全くコーティング液滴Dが着滴しない箇所がが生じることは無い。
【0061】
ところで、コーティング済みプリント媒体PをY方向に所定量だけ断続的に搬送しながらコーティング走査を行って、コーティング済み領域をつなぎ合わせて行く場合において、図6(a),(b)に示すように、Y方向にプリント媒体Pを送り幅Wだけ搬送すべきところ、送り機構の動作不良によって、送り幅W+αの搬送が行われたとする。
【0062】
この場合、コーティング済み領域のコーティング液滴Dの着滴部分(先行コーティング)を丸形状の実線で例示し、次のコーティング走査時における着滴部分(後続コーティング)を丸形状の点線で例示すると、先行コーティングと後続コーティングとの間の境界部分には、コーティングが全く行われない空白部分が発生してしまう。
【0063】
そこで、本実施の形態では、図6(c),(d)に示すように、複数の開口23を直線状に一定の開口間距離2Lで整列したA列と、このA列と平行に、複数の開口23を直線状に一定の開口間距離2Lで整列したB列とを形成し、各列の開口23相互のY方向に沿った位置を相対的に距離2Lだけずらす(第4の開口位置・配列状態)。
【0064】
このような構成によれば、Y方向にプリント媒体Pを送り幅Wだけ搬送すべきところ、送り機構の動作不良によって、送り幅W+αの搬送が行われた場合であっても、図6(d)から明らかなように、先行コーティングの着滴部分(実線)と後続コーティングの着滴部分(点線)との間の境界部分に、コーティング不良を生じさせること無く、コーティング液滴Dを途切れ無く付着させることが可能となる。
【0065】
このように複数の開口23から成る噴射口列(A列、B列)のY方向両端において開口23の数が減少するように、噴射後列を相互にずらせて複数列配置したオンディマンドコーティングヘッド6の他の実施の形態としては、図5(a)に示した構成も含まれる。
【0066】
なお、第4の開口位置・配列状態の変形例として、図7に示すように、例えば3列の噴射口列を想定した場合、各噴射口列のY方向へのずらせ方は、噴射口列のY方向両端において開口23の数を減少させることができれば、任意に設定することが可能であり、上記同様の作用効果を得ることができる。
【0067】
また、図8(a),(b)には、第4の開口位置・配列状態(図6(c),(d)参照)の変形例が示されており、複数の噴射口列の少なくともいずれか1つのY方向端部に更に開口を選択的に付加可能なオンディマンドコーティングヘッド6が示されている。
【0068】
具体的には、白抜きした丸が第4の開口位置・配列状態に一致した噴射口列を示し、これに対して、斜線を付した丸が本実施の形態で新たに付加した開口23である(第5の開口位置・配列状態)。
【0069】
図8(b)には、このような構成のオンディマンドコーティングヘッド6によってX方向への1回のコーティング走査を行った際のコーティング液滴Dの付着状態が示されている。なお、このコーティング走査では、プリント媒体Pの送り幅をW+αとした場合を想定している。
【0070】
この場合、先行コーティングの着滴部分(実線)と後続コーティングの着滴部分(点線)との間の境界部分には、付加した開口23から噴射されたコーティング液滴Dが付着するため、この境界部分のコーティングの厚さが減少してしまうことが防止される。
【0071】
なお、送り幅をWとした場合、追加した開口23から噴射されたコーティング液滴Dによって、境界部分には、比較的過剰にコーティング液が着滴することになるが、この着滴過剰部分は、コーティング領域全体に対して極めて僅かな領域である。このため、着滴過剰部分によって、コーティング領域全体の乾燥状態を阻害するようなことは無い。
【0072】
また、新たに付加する開口23は、1つに限定されることは無く、例えば図8(c),(d)に示すように、各噴射口列の端部に夫々新たな開口23を付加しても上記同様の作用効果が得られる。この場合、新たに付加する開口23の数としては、コーティング液滴Dの送り斑をカバーできると共に、着滴過剰部分の乾燥状態がコーティング領域全体の乾燥状態を阻害しない範囲で、任意に設定することが可能である。
【0073】
なお、本明細書中には、以下の発明が含まれる。
1. 複数の噴射口を配して成る噴射口列を複数本並列させて構成したオンディマンドコーティングヘッドと、
このオンディマンドコーティングヘッドを媒体に沿って相対的に移動させる移動制御機構と、
前記媒体に対して所定のコーティング処理を行う際に、前記複数の噴射口から所定のコーティング液を噴射させる噴射制御機構とを備えており、
前記媒体に対する1回のコーティング処理に際し、前記複数の噴射口から噴射したコーティング液は、互いに重なり合って前記媒体の同一領域に着滴することを特徴とするオンディマンドコーティング装置。
(構成)
この発明は、本発明の全ての実施の形態が対応する。
(作用効果)
この発明によれば、1回のコーティング走査によって、プリント媒体の同一のプリント箇所に、各噴射口列の夫々異なる開口から噴射されたコーティング液滴を互いに重なり合った状態で着滴させることができる。従って、通常のスプレーコーティングのように、複数回の塗り重ねをした場合に予想される塗り斑の発生は無く、且つ、累積的なコーティング走査時の送り精度を確保する必要も無い。更に、いずれかの開口が詰まったり、噴射方向のずれを生じた場合でも、他の開口から噴射したコーティング液滴が重複して着滴するようになっているため、全くコーティング液滴が着滴しない箇所がが生じることは無い。
2. 前記複数の噴射口が前記オンディマンドコーティングヘッドの移動方向に対して傾斜する方向に沿って配列されるように、前記複数の噴射口列は、前記噴射口の配列方向に沿って、互いにずらせて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオンディマンドコーティング装置。
(構成)
この発明は、図4〜図8に示された実施の形態が対応する。
(作用効果)
この発明によれば、オンディマンドコーティングヘッドの移動方向X(図4参照)に対して所定の傾斜角度で交差するように、各噴射口列の夫々の開口が形成されている。このため、各噴射口列の夫々異なる開口から噴射されたコーティング液滴は、移動方向Xに直交する方向のみならずクロス方向にも互いに重なり合い且つ相互に補間し合って、プリント媒体の同一のプリント箇所に着滴する。この結果、コーティング液滴の付着濃淡が補間されるため、更に斑の無い均一な厚さのコーティングが施されることになる。
3. 前記複数本の噴射口列の端部において前記噴射口の数が減少するように、前記複数の噴射口列は、前記噴射口の配列方向に沿って、互いにずらせて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオンディマンドコーティング装置。
(構成)
この発明は、図4〜図8に示された実施の形態が対応する。
(作用効果)
この発明によれば、プリント媒体を送り幅Wだけ搬送すべきところ、送り機構の動作不良によって、送り幅W+αの搬送が行われた場合であっても、例えば図6(d)から明らかなように、先行コーティングの着滴部分(実線)と後続コーティングの着滴部分(点線)との間の境界部分に、コーティング不良を生じさせること無く、コーティング液滴を途切れ無く付着させることが可能となる。
4. 前記複数本の噴射口列の端部には、他の開口が選択的に付加させることが可能な請求項1に記載のオンディマンドコーティング装置。
(構成)
この発明は、図8に示された実施の形態が対応する。
(作用効果)
この発明によれば、先行コーティングの着滴部分(実線)と後続コーティングの着滴部分(点線)との間の境界部分には、付加した開口から噴射されたコーティング液滴が付着するため、この境界部分のコーティングの厚さが減少してしまうことが防止される。また、追加した開口から噴射されたコーティング液滴によって、境界部分には、比較的過剰にコーティング液が着滴することになるが、この着滴過剰部分は、コーティング領域全体に対して極めて僅かな領域である。このため、着滴過剰部分によって、コーティング領域全体の乾燥状態を阻害するようなことは無い。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、少量のコーティング液を斑無く均一な厚さで付着させて、短時間に乾燥させることが可能なオンディマンドコーティング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施の形態に係るオンディマンドコーティング装置の構成を示す図、(b)は、同図(a)に示されたオンディマンドコーティング装置の正面図。
【図2】(a)は、オンディマンドコーティングヘッドの構成を示す図、(b)は、オンディマンドコーティングヘッドに設けられた多孔膜の構成を示す図。
【図3】(a)は、多孔膜に形成した開口の第1の開口位置・配列状態を示す図、(b)は、コーティング液滴の噴射状態を示す図、(c)は、コーティング液滴の着滴状態を示す図。
【図4】多孔膜に形成した開口の第2の開口位置・配列状態を示す図。
【図5】(a)は、多孔膜に形成した開口の第3の開口位置・配列状態を示す図、(b)は、コーティング液滴の噴射状態を示す図、(c)は、コーティング液滴の着滴状態を示す図。
【図6】(a),(b)は、夫々、先行コーティングと後続コーティングとの間の境界部分にコーティングが全く行われない空白部分が発生した状態を示す図、(c)は、多孔膜に形成した開口の第4の開口位置・配列状態を示す図、(d)は、コーティング液滴の着滴状態を示す図。
【図7】第4の開口位置・配列状態の変形例に係る開口の位置・配列状態を示す図。
【図8】(a)は、多孔膜に形成した開口の第5の開口位置・配列状態を示す図、(b)は、コーティング液滴の着滴状態を示す図、(c),(d)は、夫々、第5の開口位置・配列状態の変形例に係る開口の位置・配列状態を示す図。
【図9】(a)は、従来のコーティング装置の構成を示す図、(b)は、コーティング斑が生じている状態を示す図。
【符号の説明】
23 開口
A,B 噴射口列

Claims (2)

  1. 複数の噴射口をして成る第1の噴射口列と第2の噴射口列とを互いに平行に並列させて構成したオンディマンドコーティングヘッドと、
    前記オンディマンドコーティングヘッドを媒体に沿って相対的に移動させる移動制御機構と、
    前記媒体に対して所定のコーティング処理を行う際に、前記複数の噴射口から所定のコーティング液を噴射させる噴射制御機構とを備え、
    前記複数の噴射口から噴射された前記コーティング液は、前記媒体上に着滴することで着滴径が拡がった着滴部を形成し、
    前記オンディマンドコーティングヘッドが前記媒体に対して所定の移動方向に移動しながら前記コーティング液を噴射する際、前記第1の噴射口列の隣接する2つの前記噴射口から噴射されて前記媒体上に着滴した2つの第1着滴部の中心と、この2つの第1着滴部と前記移動方向で最も近接した前記第1の噴射口列の前記隣接する2つ噴射口から噴射されて前記媒体上に着滴した2つの第2着滴部の中心とを直線で接続することにより格子を形成し、前記第1の噴射口列より前記移動方向後方側に設けられた前記第2の噴射口列から噴射されて前記媒体上に着滴した第3着滴部の中心が前記直線の中央に位置することを特徴とするオンディマンドコーティング装置。
  2. 複数の噴射口を配して成る第1の噴射口列と第2の噴射口列とを互いに平行に並列させて構成したオンディマンドコーティングヘッドと、
    前記オンディマンドコーティングヘッドを媒体に沿って相対的に移動させる移動制御機構と、
    前記媒体に対して所定のコーティング処理を行う際に、前記複数の噴射口から所定のコーティング液を噴射させる噴射制御機構とを備え、
    前記複数の噴射口から噴射された前記コーティング液は、前記媒体上に着滴することで着滴径が拡がった着滴部を形成し、
    前記オンディマンドコーティングヘッドが前記媒体に対して所定の移動方向に移動しながら前記コーティング液を噴射する際、前記第1の噴射口列の隣接する2つの前記噴射口から噴射されて前記媒体上に着滴した2つの第1着滴部の中心と、この2つの第1着滴部と前記移動方向で最も近接した前記第1の噴射口列の前記隣接する2つ噴射口から噴射されて前記媒体上に着滴した2つの第2着滴部の中心とにより格子を形成し前記第1の噴射口列より前記移動方向後方側に設けられた前記第2の噴射口列から噴射されて前記媒体上に着滴した第3着滴部の中心が前記格子の中心と一致することを特徴とするオンディマンドコーティング装置。
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