JP4230738B2 - 室内の間仕切り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマンションや戸建て住宅などの建物内の室内空間を2つの部屋に仕切る間仕切り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、互いに床面が面一状に連通しているリビングルームとダイニングルーム間を仕切る場合や、広い室内空間を生活様式等に応じて別々の部屋に仕切る場合の間仕切りとしては種々の構造のものが知られているが、簡易な間仕切りとして、縦長長方形状のウイングを複数枚、互いに屈折自在に連結してなる蛇腹状に開閉可能な折り畳み式の間仕切りが広く採用されている。
【0003】
しかしながら、このような折り畳み式の間仕切りによれば、室内間の開口部を全面的に閉止するか或いは開放するという機能しか奏することができず、室内間の開口部の大部分を完全に閉止した状態にし且つ一部の開口部を室内間の出入口としてこの出入口を間仕切りの一部により正確に開閉するといった使用形態にすることができない。その上、室内に露出した状態で折り畳まれているために、室内の美観を損なうという問題点があり、また、円滑な開閉を行えるようにするために床面にガイドレールや戸当たりを設けると、室内間を同一平滑面で連通させている床面がバリヤフリーとしての機能を果たすことができなくなるという問題点がある。
【0004】
このため、ボックス形状の収納体を部屋間の間仕切り壁として設置し、該収納体の一側面と室内の壁面との間に部屋間を連通させる出入口を設けた間仕切り構造とすることや、特開平10−102643号公報に記載されているように、収納体の後面に引き戸を引き出し可能に配設してなる間仕切り構造も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のような間仕切り構造によれば、部屋の模様替えに応じて収納体を所定場所に設置することができても、この収納体の一側面と室内の壁面との間の空間部によって形成された上記出入口を開閉するためのドアを別途、配設する必要があった。
【0006】
一方、後者のような間仕切り構造によれば、収納体の後面に配設した引き戸によって出入り口を開閉することができるが、収納体にこの引き戸を横移動可能に支持させるには、該収納体に別途レールを組み込んだ固定部材を配設した構造としているために、間仕切り構造が複雑化して施工に手間を要するばかりでなく、固定部材やレールの一部が外部に露出して外観を損なうという問題点があった。
【0007】
さらに、引き戸の横幅を収納体の横幅と同一幅に形成して該引き戸を収納体の一側面から出入口に向かって略全面的に引き出すことにより出入口を閉止するように構成しているので、収納体の一側面から引き戸の引き出し幅が大きくなるに従って該引き戸を収納体に水平状に支持させておくことが困難となり、引き戸が引き出し端に向かって全体的に下方に傾斜したり、前後方向に揺動して円滑な開閉操作が行えなくなり、その上、元の位置まで収納することも困難となる虞れがあった。
【0008】
このため、引き戸の下端面に床面上を転動するローラを設置しているが、このローラが外部に露呈して外観を損するばかりでなく、引き戸が引き出されるに従ってローラが前後方向に妄動し、引き戸を開閉方向に直線的に転動さることができなくなって引き戸の開閉動作が不正確で不安定となるという問題点があった。従って、引き戸と収納体との横幅を略同一にした場合には、床面に引き戸の開閉方向に向かってレールを敷設しなければならず、そのため、上述したように床面がバリヤフリーとしての機能を果たすことができなくなると共に、この収納体の設置場所が制限されて移動式の間仕切り構造として採用することが困難であるという問題点があった。
【0009】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、収納体と引き戸との簡単な構造で室内空間の所定部分の間仕切りが可能となるばかりでなく床面を全面的にバリヤフリー構造にしておくことができ、その上収納体からの引き戸の引き出しによる出入口の開閉操作が引き戸を妄動させることなく正確に且つ円滑に行え、さらに、レールや車輪等が外部に露呈することなく常に隠蔽された状態を保持して優れた外観を呈する室内の間仕切り装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の室内の間仕切り装置は、請求項1に記載したように、室内空間を仕切る間仕切り装置であって、ボックス形状の収納体と、この収納体の後面に配設された引き戸とからなり、上記収納体を台枠上にその後端部が該台枠の後端面から後方に突出させた状態で設置していると共にこの後端部における上下面に該収納体の両側端に亘ってそれぞれ上下水平レールを固定している一方、引き戸をその上下端部が収納体の上下面からそれぞれ上下方向に突出した長さに形成してあり、この引き戸の上下端部における前面に上記上下水平レール上をそれぞれ転動して該引き戸の一半部を収納体の一側端から外側方に引き出し可能にしたローラを回転自在に軸支してなる構造としている。
【0011】
このように構成した室内の間仕切り装置において、請求項2に係る発明は、上記引き戸として水平レール上を転動するローラを取付けていないパネルとローラを取付けているパネルとを並設状態に一体に接合、固定してなる構造とし、ローラを取付けていない上記パネルからなる一半部のみを収納体の一側端から外側方に引き出すように構成している。
【0012】
また、請求項に係る発明は、前面側が開口している収納ユニットを少なくとも2台、並列状態に一体に連設することによって上記収納体を形成し、この収納体を台枠上に設置していると共に該収納体における上記収納ユニット間の天板部上に収納体が前方側に傾動した時に天井面に当接してその傾倒を防止する傾倒防止板を突設してあり、さらに、上記台枠内の複数箇所に車輪を該台枠の開口下端から下方に出没可能に装着していることを特徴とする。
【0013】
請求項に係る発明は、上記引き戸を必要以上に収納体から引き出されるのを阻止する手段であって、上記収納体の上面後部における一側端部にストッパ部材を突設、固定している一方、引き戸の前面上端部における横幅方向の中央部に上記ストッパ部材に当接する当接部材を支持した支持部材を前方に向かって突設していることを特徴とする。
【0014】
【作用】
室内の床面上の所望箇所に収納体を設置してこの収納体により室内空間を2つの部屋に仕切ると共に、該収納体の後面に配設している引き戸の引き出し方向に面した収納体の一側面と室内の一側壁面との間の空間によって出入口を形成し、この出入口を上記引き戸によって開閉させるようにする。なお、室内の両側壁面にそれぞれ収納体を接した状態で配設し、これらの収納体の対向する側面間で出入口を形成すると共にこれらの収納体から引き出される引き戸によってその出入口を開閉するように構成してもよい。
【0015】
この際、収納体の高さが床面から天井面間の高さよりも低いので、床面への設置作業が容易に且つ正確に行えるものであり、また、収納体の後端側の上下端部における少なくとも上端部に水平レールを固定しているので、別途レールを配設した固定部材などを収納体の上面に取付けることなく、収納体に直接、水平レールを配設した簡単な構造とすることができると共に、水平レールやこの水平レール上を転動するローラを外部から見え難くして外観の良好な間仕切り装置を構成することができる。
【0016】
さらに、上記引き戸の少なくとも上端部に、上記水平レール上を転動して該引き戸の一半部を収納体の一側端から外側方に向かって引き出し可能にしたローラを回転自在に軸支しているので、この引き戸の一半部を引き出すことによって出入口を閉止し、他半部を常に水平レール上にローラを介して安定的に支持させた構造としておくことができ、従って、引き戸の開閉操作が円滑且つ正確に行うことができるものであり、しかも、引き戸を床面上にレールを敷設することなく開閉し得る構造としているので、床面を全面的にバリヤフリー構造にしておくことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1〜図3において、1は前面が前方に向かって開口しているボックス形状の木製収納体で、正面縦長長方形状の後面板1aの上下端縁と両側端縁とに平面横長矩形状の天面板1bと底面板1c及び縦長長方形状の両側面板1d、1dを矩形枠状に組合わせて一体化してなる収納ユニット1'を2台、左右に並列させて一体に連結してなり、その高さは図12、13に示すように、室内における天井面Cと床面F間の高さよりも低く形成されていると共に、各収納ユニット1'、1'の内部を図3に示すように、上下方向に所定間隔毎に配設した棚板11によって複数の物品収納凹部2に区画、形成してなり、また、これらの収納ユニット1'、1'の前面開口部は扉3によって開閉自在に閉止されている。なお、収納ユニット1'の内部構成は、上記棚板11によって物品収納凹部2に区画、形成されたものに限らず、ハンガータイプや引き出しタイプなど、任意の内部構成のものにしておくことができる。
【0018】
さらに、この収納体1を構成している各収納ユニット1'、1'は平面矩形状の台枠4上に設置、固定されている。この台枠4は両側面間の横幅が収納ユニット1'と等しい横幅に形成されているが、前後方向の幅は、収納ユニット1'の前後方向に幅よりも狭く形成されていて、その前枠部から収納ユニット1'の前端部を前方に向かって突出させた状態で設置している。また、台枠4内の四隅部には図5、図6に示すように、車輪5が該台枠4の開口下端から上下方向に出没可能に装着されてあり、各車輪5を台枠4から下方に突出させることにより、該車輪5を室内の床面F上で転動させながら収納体1を所望の位置まで移動させ、台枠4内に没入させることによって所定の位置で設置、固定させるように構成している。また、収納体1を台枠4上に設置させている全体の高さは、その上面が室内の天井面Cから下方に小間隔を存した高さ(略2m)となるように形成されている。
【0019】
なお、収納体1は上記収納ユニット1'を2台、並設させて一体に連結することにより構成しているが、3台以上の収納ユニット1'を並列、一体化させた構造であってもよく、また、このよう2台以上の収納ユニット1'からではなく、1台によって構成しておいてもよい。
【0020】
6は収納体1の後面に重ね合わせ状態にして配設している一定厚みを有する木質板からなる引き戸で、横幅が収納体1の横幅に略等しく、縦幅(高さ)が収納体1の高さよりも長く形成されていて、その上下端部を収納体1の上下面からそれぞれ上下方向に突出させていると共に、該上下端面を室内の天井面Cと床面Fに対してそれぞれ僅かな隙間を存して対向させるようにしてあり、さらに、図7に示すように、この引き戸6の前面における上下端部に回転自在に軸支しているローラ7、8を、収納体1の後端部における上下端部に該収納体1の両側端に亘って固定している上下水平レール9、10に転動可能に支持させて収納体1の一側面から外側方に向かって引き出し可能に構成している。
【0021】
この引き戸6は一枚の板材から形成しておいてもよいが、図2、図8に示すように、収納体1を構成している収納ユニット1'の横幅に略等しい幅を有する2枚のパネル6A、6Bを左右に並べてその対向側端面を一体に接合、固着することにより形成している。このように2枚のパネル6A、6Bを組み合わせることによって引き戸6を形成することにより、予め、該パネル6A、6Bを分離させた状態で運搬等が可能となり、取扱性が良いと共に、現場等において容易に組立てることができる。
【0022】
そして、収納体1の一側面から引き出される一方のパネル6Aには上記ローラ7、8を取付けることなく、他方のパネル6Bのみにその前面における上下端部の両側部に上記ローラ7、8を回転自在に軸支している。なお、12は一方のパネル6Aの一側端部におけ高さ方向の中央部表裏面(前後面)に取付けられている把手である。
【0023】
一方、収納体1に設けられている上記上下水平レール9、10は、該収納体1の後面における上下端部に固定しておいてもよいが、そうすると収納体1と引き戸6との対向面に大きな隙間が形成されて外観を損なうばかりでなく広い設置空間を必要とするので、上記図7に示すように、収納体1の後端部における上下面に全幅に亘って敷設、固定している。従って、これらの上下水平レール9、10上を転動する上記ローラ7、8も、収納体1の上下面から突出している引き戸6のパネル6Bの上下端部における前面両側端部に回転自在に軸支されている。
【0024】
さらに、収納体1の上面における横幅方向の中央部、即ち、この収納体1を構成している2台の収納ユニット1'、1'同士の接合部における上面に、収納体1が地震発生時における振動によって前後方向に傾動した時に、天井面Cに当接して収納体1の傾倒を防止する傾倒防止板13を上方に向かって突設している。なお、この傾倒防止板13は、2台の収納ユニット1'、1'間にこれらの収納ユニット1'、1'を一体に連結させている接合板13' を介在し、この接合板13' の上端部を収納体1の上面から上方に突出させてその突出端部によって形成しているが、収納体1の上面から直接、突設させた構造としておいてもよい。このような傾倒防止板13は必要に応じて設ければよく、収納体1が、傾倒した時に天井面Cに当接するに充分な高さを有している場合には特に必要としない。
【0025】
また、図9に示すように、収納体1の後端部における上面両側端部にストッパ部材14、15を突設している一方、上記引き戸6におけるローラ7、8を設けているパネル6Bには、上記ストッパ部材14、15にそれぞれ当接して引き戸6の収納位置の設定と必要以上の引き出しを阻止する当接部材16、17を配設している(図8参照)。なおこれらの当接部材16、17は、図7に示すように、パネル6Bの前面上端部における両側端に前方に向かって支持部材18を突設し、これらの支持部材18の前端部にそれぞれ装着されているものである。
【0026】
次に、以上のように構成した室内の間仕切り装置の使用態様を説明すると、室内を模様替えする時などにおいて、室内を図10〜図13に示すように、独立した部屋A、Bに仕切りたい場合には、上記収納体1を載置した台枠4の四隅部内に収納している車輪5を外部操作によって該台枠4から下方に突出させて床面F上に支持させると共に台枠4を床面Fから浮かし、この状態にして収納体1を室内の床面F上における所望位置にまで移動させ、その位置で車輪5を台枠4内に没入させて該台枠4の下端面を床面F上に受止させることにより収納体1を床面F上に設置する。
【0027】
この際、収納体1の一側面を室内の一側壁面Dに対して所定間隔、即ち、上記引き戸6における一半部を形成しているパネル6Bの横幅に略相当する間隔を存して対向させ、収納体1の一側面と室内の一側壁面D間の空間部を出入口Eに形成する。なお、収納体1の他側面は室内の他側壁面に密接させるか、又は、該他側壁面から室内に向かって突設している袖壁(図示せず)の突出端面に密接させるか、或いは、収納体1の他側面と室内の他側壁面間に別な収納ボックス或いは仕切壁を配設することによって室内を部屋A、Bに区画する。また、室内の中央部に上記間仕切り装置を2台、その対向内側面を密接させた状態で配設して室内の両側壁面との間に出入口を形成し、これらの出入口をそれぞれの装置における収納体1の外側面から引き出される引き戸6、6によって開閉させるように構成してもよい。
【0028】
このように、収納体1を室内の床面F上に設置すると、台枠4によって車輪5が隠蔽されて外部からは全く見えず、その上、台枠4上に設置されている収納体1は一般の人の身長よりも高い略2m程度であって、且つ、収納体1上に敷設されている上側レール9とこの上側レール9上を転動する引き戸6の上側のローラ7、7は収納体1の後端部側の上面に配設されているので、この収納体1によって仕切られた部屋A、Bにおける前側の部屋Aからはこれらのローラ7やレール9を直視することが困難となり、さらに、引き戸6の下側のローラ8、8は台枠4の後面側に配設されているから全く見えない。
【0029】
一方、後側の部屋Bからは、上記上下ローラ7、8やレール9、10は引き戸6の上下端部によって完全に隠蔽された状態となっているから、外部に露呈することはなく、従って、外観の良好な間仕切り構造とすることができる。
【0030】
また、上下レール9、10上で引き戸6の上下ローラ7、8をこれらの上下レール9、10に係止させた状態で転動させるので、引き戸6が前後方向に揺動することなく安定した状態で軽快に上記出入口Eを開閉することができると共に、出入口Eの開閉は、引き戸6の一半部である一方のパネル6Aによってのみ行い、引き戸6の他半部を形成している他方のパネル6Bは常に収納体1の後面側にあってその前面上下端部における両側端部に上記上下ローラ7、8を軸支しているから、引き戸6の一半部によって出入口Eを閉止した状態においてもこれらの上下ローラ7、8は常にレール9、10上に転動可能に配置されていて引き戸6を上下方向に傾動させることなく、安定した状態で円滑な開閉が可能となると共に、出入口Eを閉止した状態においても上下ローラ7、8は外部に露出することはなく、体裁のよい間仕切り構造を構成するものである。
【0031】
さらに、収納体1を構成している収納ユニット1'、1'の物品収納凹部2は、引き戸6によって閉止されることなく前側の部屋Aに臨ませているので、小物物品の出し入れが容易に行える。なお、以上の実施の形態において、下側の水平レール10及び下側のローラ8を用いることなく、上側の水平レール9と上側のローラ7とによって引き戸6を開閉させるように構成しておいてもよい。また、出入口Eの開閉を行う引き戸6の一半部は、本実施の形態のように引き戸6全体の幅の略半分の幅に限るものではない。出入口Eの開口幅や収納体1の大きさに応じて開閉作業に支障のない範囲で一半部と他半部の横幅の割合を変化させてもよく、特に、引き戸6の全体の幅に対して出入口Eの開口幅が小さい場合には開閉作業に支障が生じないので、一半部と他半部の横幅の割合を例えば3:7のように一半部を小さく設定することもできる。
【0032】
図14は間仕切り装置における上記収納体1を3台の収納ユニット1'によって構成しているもので、上記実施の形態における2台の収納ユニット1'、1'からなる収納体1の他側面、即ち、引き戸6の引き出し方向と反対側の面に1台の収納ユニット1'' を並べ、接合板13' を介して一体に連結してなるものである。
【0033】
詳しくは、この収納体1は棚板2によって仕切られた物品収納凹部2の開口端を前面側に向けている2台の収納ユニット1'、1'を接合板13' を介して一体に並設していると共に上記実施の形態と同様に、これらの収納ユニット1'、1'における面一状に連続した後面に引き戸6をその一半部(一方のパネル6A)が一方の収納ユニット1'の一側面から上記のように配設した上下ローラ7、8とレール9、10によって外側方に引き出し可能に配設し、さらに、引き戸6の他半部を形成している他方のパネル6Bの他端部側に固定しているストッパ部材15とこのストッパ部材15を受止する当接部材17とによって引き戸6を収納体1の他側面から引き出し不能に構成していると共に、上記収納ユニット1'と同一高さと一定の横幅を有する収納ユニット1'' を接合板13' を介して一体に連結している。
【0034】
なお、この接合板13' もその上端部を収納体1から上方に突出させて傾倒防止板13を形成している。また、引き戸6や上下ローラ7、8等を設けていない上記収納ユニット1''は、その物品収納凹部2を上記収納ユニット1'と同様に、前側の部屋Aに臨ませた状態で配設しておいてもよいが、この図においては、上記前側の部屋Aに物品収納凹部2を臨ませている上記2台の収納ユニット1'、1'とは逆方向、即ち、後側の部屋Bに向けて配設している。
【0035】
このように、該収納ユニット1'' における物品収納凹部14を後側の部屋Bに向けておいても、この物品収納凹部14は引き戸6によって遮蔽されることなく、常に、後側の部屋Bからこの物品収納凹部2に対しての物品の出し入れが可能となるものである。各収納ユニット1'、1'' を、四隅部内に車輪5を下方に向かって出し入れ可能に配設している上記台枠4上に設置することやその他の構成についは上記実施の形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に係る室内の間仕切り装置によれば、室内空間を仕切る間仕切り装置であって、ボックス形状の収納体と、この収納体の後面に配設された引き戸とからなり、上記収納体の後端側の上下端部における少なくとも上端部に水平レールを固定している一方、上記引き戸の少なくとも上端部に、上記水平レール上を転動して該引き戸の一半部を収納体の一側端から外側方に引き出し可能にしたローラを回転自在に軸支しているので、収納体の高さが床面から天井面間の高さよりも低いから、収納体を移動させて床面に対する所望の位置への設置作業が容易に且つ正確に行うことができる。
【0037】
さらに、収納体の後端側の上下端部における少なくとも上端部に水平レールを固定しているので、別途レールを配設した固定部材などを収納体の上面に取付けることなく収納体に直接、水平レールを配設した簡単な構造とすることができ、その上、上記引き戸の少なくとも上端部に、上記水平レール上を転動して該引き戸の一半部を収納体の一側端から外側方に引き出し可能にしたローラを回転自在に軸支しているので、この引き戸の一半部を引き出すことによって出入口を閉止し、他半部を常に水平レール上にローラを介して安定的に支持させた構造としておくことができ、従って、引き戸の開閉操作が円滑且つ正確に行うことができるものであり、しかも、引き戸を床面上にレールを敷設することなく開閉し得る構造としているので、床面を全面的にバリヤフリー構造にしておくことができる。
【0038】
上記のように構成した間仕切り装置において、上記収納体を台枠上にその後端部が該台枠の後端面から後方に突出させた状態で設置していると共にこの後端部における上下面に該収納体の両側端に亘ってそれぞれ上下水平レールを固定している一方、引き戸をその上下端部が収納体の上下面からそれぞれ上下方向に突出した長さに形成してあり、この引き戸の上下端部における前面に上記上下水平レール上をそれぞれ転動する上下ローラを回転自在に軸支しているので、引き戸側に設けている上下ローラが収納体の上下面に固定している上下水平レールにそれぞれ係止した状態で転動して引き戸が前後方向に揺動することなく正確に且つ円滑に出入口の開閉を行うことができる。
【0039】
その上、上下水平レールやローラは収納体の前面側から最も見えがたい収納体の後端部における上下面側に配設していると共に、後面側からは収納体から上下方向に突出した引き戸の上下端部によって上記上下水平レールやローラが完全に隠蔽されて直視することができず、従って、どの方向に対しても上下水平レールやローラが露呈することなく、優れた外観を呈する間仕切り装置を提供し得るものである。
【0040】
また、請求項に係る発明によれば、上記引き戸として、水平レール上を転動するローラを取付けていないパネルとローラを取付けているパネルとを並設状態に一体に接合、固定してなり、ローラを取付けていない上記パネルからなる一半部のみを収納体の一側端から外側方に引き出すように構成しているので、引き戸の他半部を常にローラによってレール上に支持させた状態にして一半部により出入口を安定した状態て軽快に開閉することができると共に、引き戸を閉止状態にしてもローラやレールが外部に露呈せず、また、大型の引き戸であっても一半部側のパネルと他半部側のパネルとに2分割して容易に製作することができ、取扱性や現場での組立性を向上させることができる。
【0041】
さらに、請求項に係る発明は、前面側が開口している収納ユニットを少なくとも2台、並列状態に一体に連設することによって上記収納体を構成しているので、収納ユニットを組み合わせることにより容易に所定の横幅を有する収納体を形成することができるものであり、又、前面側の部屋から物品の出し入れが可能となり、便益に使用することができる。
【0042】
その上、収納体の上面に傾倒防止板を突設しているので、地震の発生によって収納体が前後方向に傾動した時に、該傾倒防止板の上端面が天井面に当接してそれ以上の傾動を阻止することができ、安全上においても優れている。また、この収納体を台枠上に設置していると共に該台枠内の複数箇所に車輪を台枠の開口下端から下方に向かって出没可能に装着しているので、室内の模様替え等においては、車輪を押し下げて台枠と共に収納体を僅かに持ち上げた状態とし、車輪を床面上で転動させながら収納体を容易に且つ正確に所望の設置場所まで移動させることができ、その場所で車輪を台枠内に収納することによって収納体を簡単に固定することができる。
【0043】
請求項に係る発明によれば、収納体の上面後部における一側端部にストッパ部材を突設、固定している一方、引き戸の前面上端部における横幅方向の中央部に上記ストッパ部材に当接する当接部材を支持した支持部材を前方に向かって突設しているので、ストッパ部材に当接部材を当接させることによって引き戸を必要以上に引き出されるのを確実に防止することができ、引き戸の他半部側の前面における上下端部に軸支しているローラを常に収納体の後端部における上下レール上に載せた状態を維持することができて、引き戸を安全に且つ軽快に開閉操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の間仕切り装置の簡略斜視図。
【図2】 その後面側からみた簡略斜視図。
【図3】 簡略縦断側面図。
【図4】 引き戸を引き出した状態の簡略斜視図。
【図5】 台枠の縦断正面図。
【図6】 その平面図。
【図7】 収納体の後端部に対する引き戸の取付状態を示す拡大側面図。
【図8】 引き戸の後面図。
【図9】 収納体の後端部の一部省略簡略平面図。
【図10】 間仕切り装置を設置した状態の簡略平面図。
【図11】 その正面図。
【図12】 部屋を仕切ってその一側部に出入口を設けた状態の正面斜視図。
【図13】 引き戸で出入口を閉止した状態の正面斜視図。
【図14】 本発明の別な実施の形態を示す簡略平面図。
【符号の説明】
1 収納体
1' 収納ユニット
2 物品収納凹部
4 台枠
5 車輪
6 引き戸
6A、6B パネル
7、8 上下ローラ
9、10 上下水平レール
13 傾倒防止板

Claims (4)

  1. 室内空間を仕切る間仕切り装置であって、ボックス形状の収納体と、この収納体の後面に配設された引き戸とからなり、上記収納体を台枠上にその後端部が該台枠の後端面から後方に突出させた状態で設置していると共にこの後端部における上下面に該収納体の両側端に亘ってそれぞれ上下水平レールを固定している一方、引き戸をその上下端部が収納体の上下面からそれぞれ上下方向に突出した長さに形成してあり、この引き戸の上下端部における前面に上記上下水平レール上をそれぞれ転動して該引き戸の一半部を収納体の一側端から外側方に引き出し可能にしたローラを回転自在に軸支していることを特徴とする室内の間仕切り装置。
  2. 引き戸は、水平レール上を転動するローラを取付けていないパネルとローラを取付けているパネルとを並設状態に一体に接合、固定してなり、ローラを取付けていない上記パネルからなる一半部のみを収納体の一側端から外側方に引き出すように構成していることを特徴とする請求項1に記載の室内の間仕切り装置。
  3. 収納体は前面側が開口している収納ユニットを少なくとも2台、並列状態に一体に連設してなり、この収納体を台枠上に設置していると共に該収納体の上面にこの収納体が前方側に傾動した時に天井面に当接してその傾倒を防止する傾倒防止板を突設してあり、さらに、上記台枠内の複数箇所に車輪を該台枠の開口下端から下方に出没可能に装着していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の室内の間仕切り装置。
  4. 収納体の上面後部における一側端部にストッパ部材を突設、固定している一方、引き戸の前面上端部における横幅方向の中央部に上記ストッパ部材に当接する当接部材を支持した支持部材を前方に向かって突設していることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の室内の間仕切り装置。
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