JP4229847B2 - 綴じ具及びファイル - Google Patents

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Description

本発明は、紙葉類を綴じる際に用いる綴じ具、及びこのような綴じ具を利用して構成されるファイルに関する。
従来、紙葉類を綴じる際に用いる綴じ具として、紙葉類の綴じ元側の縁部を挟んで配置される第1及び第2の押さえ板と、前記第1の押さえ板から起立して設けられ、先端に係止溝を有する綴じ桿と、前記第2の押さえ板に支持されて前記係止溝に係合する弾性係止線とを具備するものが考えられている(例えば特許文献1を参照)。なお、特許文献1中では、前記第1の押さえ板は基板、前記第2の押さえ板は止板、前記綴じ桿は係止杆として述べられている。そして、この綴じ具における弾性係止線及び前記係止溝は、紙葉類の綴じ元側の端縁に沿って伸びる形状をなし、この弾性係止線が紙葉類の面に沿って紙葉類の綴じ元側の端縁と直交する一方向に移動することにより前記係止溝に弾性係合し、また逆方向に移動することにより係合を解除するように構成している。
実公平6−39994号公報
ところで、このような綴じ具が床面に落下した場合には、この綴じ具には一方向から衝撃が加えられる。特に、このような綴じ具に多数の紙葉類を綴じ込んだ状態では、紙葉類の重量が大きくなり、従って加えられる衝撃もまた大きくなる。
しかして、特許文献1記載のもののように弾性係止線を一方向に移動させて係止溝に係合させ、逆方向に移動することにより係合を解除するように構成しているものでは、衝撃により前記弾性係止線に係止溝との係合を解除する方向への衝撃が加えられることが起こり得る。このような場合、前記衝撃により綴じ具が外れて紙葉類がばらばらになってしなう不具合が発生する。
そこで本発明は、以上のような問題に鑑みて、一方向から強い衝撃を受けた場合であってもこの衝撃により外れてしまう不具合が発生しにくい綴じ具、及びこのような綴じ具を利用したファイルを提供する。
すなわち本発明に係る綴じ具は、紙葉類の綴じ元側の縁部を挟んで配置される第1及び第2の押さえ板と、紙葉類の綴じ元側の縁部に対向する位置に配置され前記第1及び第2の押さえ板を接続する接続板と、前記第1の押さえ板から起立して設けられる綴じ桿と、紙葉類を綴じた状態において前記綴じ桿を挟む係止爪及び前記係止爪に係合可能に前記綴じ桿に設けられる係止溝により構成され前記係止爪が前記係止溝に弾性係合して前記第2の押さえ板を前記第1の押さえ板と対向する所定の係止位置に係止する係止部とを備えるものであって、操作待機位置と操作終了位置との間を移動可能であり前記係止部の前記係止溝と前記係止爪との係合状態を解除するための操作力を受けつける操作部と、前記操作部が操作待機位置から操作終了位置へ向けて移動することにより前記係止部の前記係止爪と前記係止溝との係合状態を解除する係合解除機構と、前記係止爪が前記係止溝に弾性係合する弾性力とは別の弾性力により前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する付勢手段とを有する操作部材をさらに備えることを特徴とする。
このように構成したものであれば、係止爪が綴じ桿を挟むように該綴じ桿に設けられた係止溝に係合するので、このような綴じ具が落下等により一方向から強い衝撃を受けても係止爪と係止溝との係合状態が解除されてしまうことが起こりにくく、従って落下等の衝撃により綴じ具が外れて紙葉類がばらばらになってしまう不具合の発生を抑えることができる。
また、操作待機位置と操作終了位置との間を移動可能であり前記係止部の前記係止溝と前記係止爪との係合状態を解除するための操作力を受けつける操作部と、前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する付勢手段とを有するものにおいて、係止爪と付勢手段とを同一のねじりコイルばねにより形成した場合には係止爪を係止溝に強く押し付けるべく弾性力を強いものにすると操作部に強い力を加えなければならなくなるという不具合が起こり得る。これに対して、本発明に係る綴じ具は、操作待機位置と操作終了位置との間を移動可能であり前記係止部の前記係止溝と前記係止爪との係合状態を解除するための操作力を受けつける操作部と、前記操作部が操作待機位置から操作終了位置へ向けて移動することにより前記係止部の前記係止爪と前記係止溝との係合状態を解除する係合解除機構と、前記係止爪が前記係止溝に弾性係合する弾性力とは別の弾性力により前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する付勢手段とを有する操作部材を備えるので、前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する弾性力が、前記係止爪が前記係止溝に弾性係合する弾性力とは別である。従って、前記係止爪の弾性力と前記付勢手段の弾性力とをそれぞれ最適に設定でき、上述した不具合を解消できる。
このような綴じ具を容易に形成できる具体的な態様の一例として、前記係止爪が対をなして前記綴じ桿を挟む形状であるとともに、前記綴じ桿が前記係止爪と係合可能な係合溝を有するものが挙げられる。
前記第1の押さえ板、前記第2の押さえ板、及び前記接続板を樹脂により一体に成形するとともに、接続板の幅寸法を大きくして多数の紙葉類を綴じることができるようにする場合に有効な態様として、前記第1の押さえ板、前記第2の押さえ板、及び前記接続板を樹脂による一体成形により形成し、前記第1の押さえ板と前記接続板との間の相対位置を固定しているとともに前記第2の押さえ板を前記接続板に対して回動可能にしているものであって、前記第2の押さえ板に、前記綴じ桿と当接して紙葉類の面に沿い前記綴じ元側の端縁に直交する方向の位置決めを行う当接部を設けているものが挙げられる。このように構成すると、成形後の冷却時における前記第1の押さえ板と前記接続板との間の角度変化の誤差に伴い発生する第2の押さえ板の前記第1の押さえ板に対する相対位置のずれを、当接部を機能させることにより吸収できるようになるからである。
特に、前記操作部材が、前記操作部と前記係止爪とを一体に備えるものであれば、部品点数を削減することができる。
加えて、特別な部材を設けることなく上述した操作部材を実現するための態様としては、前記操作部材の紙葉類の綴じられる側の端縁に沿って延びる一端縁に起立壁を設けているとともに、この起立壁から前記端縁に直交する方向に弾性アームを突出させて1対設け、この弾性アームの先端近傍に前記係止爪を形成し、さらに前記弾性アームの基端側に離間距離を前記係止爪間の離間距離よりも大きくして形成した開放部を形成しているものが挙げられる。このように構成すれば、前記弾性アームが移動して前記開放部が綴じ桿に対向する位置に移動し、係合解除機構が機能するからである。
操作性の向上を図るための構成としては、操作待機位置から操作終了位置へ向かう方向に前記操作部に操作力が加えられた場合の前記操作部材の移動方向を案内する案内部をさらに備えるものが挙げられる。このように構成すれば、案内部により前記操作部材の移動方向を操作待機位置から操作終了位置へ向かう方向に案内するようにしているので、操作部のどの箇所に操作力を加えてもより前記操作部材が操作待機位置から操作終了位置へ向かう方向に移動して係合解除機構が機能するからである。
以上に述べたような綴じ具を好適に利用できるものとして、表表紙、背表紙、及び裏表紙を一体に形成してなる表紙体と、この表紙体に取り付けられて紙葉類を綴じる機能を有する綴じ具とを具備するものであって、前記綴じ具が、紙葉類の綴じ元側の縁部を挟んで配置される第1及び第2の押さえ板と、紙葉類の綴じ元側の縁部に対向する位置に配置され前記第1及び第2の押さえ板を接続する接続板と、前記第1の押さえ板から起立して設けられる綴じ桿と、紙葉類を綴じた状態において前記綴じ桿を挟む係止爪及び前記係止爪に係合可能に前記綴じ桿に設けられる係止溝により構成され前記係止爪が前記係止溝に弾性係合して前記第2の押さえ板を前記第1の押さえ板と対向する所定の係止位置に係止する係止部とを備えることを特徴とするファイルが挙げられる。
特に、軽量化を図るとともに、廃棄の際の分別の手間を軽減するために有効な構成として、前記表紙体と、前記第1及び第2の押さえ板、前記接続板、及び前記綴じ桿を有する綴じ具本体と、前記係止爪、前記係止部の前記係止爪と前記係止溝との係合状態を解除するための操作力を受けつける操作部、及び前記係止爪が前記係止溝に弾性係合する弾性力とは別の弾性力により前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する付勢手段を一体に有する操作部材とを、全て樹脂のみにより形成しているものが挙げられる。このように構成すれば、廃棄の際に金属製の部分と樹脂製の部分とを分離する必要がないからである。
本発明に係る綴じ具は、係止爪が綴じ桿を挟むように該綴じ桿に設けられた係止溝に係合するので、このような綴じ具が落下等により一方向から強い衝撃を受けても係止爪と係止溝との係合状態が解除されてしまうことが起こりにくく、従って落下等の衝撃により綴じ具が外れて紙葉類がばらばらになってしまう不具合が起こりにくい。
また、本発明に係る綴じ具は、操作待機位置と操作終了位置との間を移動可能であり前記係止部の前記係止溝と前記係止爪との係合状態を解除するための操作力を受けつける操作部と、前記操作部が操作待機位置から操作終了位置へ向けて移動することにより前記係止部の前記係止爪と前記係止溝との係合状態を解除する係合解除機構と、前記係止爪が前記係止溝に弾性係合する弾性力とは別の弾性力により前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する付勢手段とを有する操作部材を備えるので、前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する弾性力が、前記係止爪が前記係止溝に弾性係合する弾性力とは別である。従って、前記係止爪の弾性力と前記付勢手段の弾性力とをそれぞれ最適に設定できる。すなわち、係止爪と付勢手段とを同一のねじりコイルばねにより形成した場合と比較して、係止爪を係止溝に強く押し付けるべく弾性力を強いものにすると操作部に強い力を加えなければならなくなるという不具合を解消できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るファイルFは、図1に平面図、図2に分解斜視図をそれぞれ示すように、表紙体1と、この表紙体1に取り付けられて紙葉類を綴じる機能を有する綴じ具2とを具備する。
前記表紙体1は、表表紙1a、背表紙1b、及び裏表紙1cを一体に形成した樹脂製のものである。
前記綴じ具2は、前記図2、平面図である図3、正面図である図4、図3におけるx−x断面図である図5、及び図4におけるy−y断面図である図6に示すように、それぞれ紙葉類Pの綴じ元側の端縁Paに沿って延びる板状をなし、紙葉類Pの綴じ元側の縁部に沿って配置される第1の押さえ板31、前記第1の押さえ板31との間で前記紙葉類Pの綴じ元側の縁部を挟む位置に配置される第2の押さえ板32、紙葉類Pの綴じ元側の縁部に対向する位置に配置され前記第1の押さえ板31及び第2の押さえ板32を接続する接続板33、前記第1の押さえ板31から起立して設けられる綴じ桿34、及び前記接続板33から連続して設けられこの綴じ具本体3を表紙体1に取り付けるための取付部35を有する綴じ具本体3に操作部材4を取り付けて構成される。そして、前記取付部35を介して前記表紙体1に取り付けられる。なお、前記図3〜図6においては、表紙体1は省略して示している。また、紙葉類Pは想像線により示している。
前記綴じ具本体3は、平面図である図7、底面図である図8、正面図である図9、及び側面図である図10に示すように、前記第1の押さえ板31、前記第2の押さえ板32、前記接続板33、前記綴じ桿34、及び前記取付部35を樹脂による射出一体成形により形成している。また、前記綴じ桿34には、後述する係合爪45と係合可能な係合溝34aを設けていて、この係合溝34a近傍の部位はスライド金型を用いて形成している。そして、本実施形態では、スライド金型を用いて形成した係合溝34a近傍の部位が金型から抜き取る際に変形しやすいことを利用して、前記綴じ桿34には抜き勾配を設けず、その全周にわたって前記第1の押さえ板31から垂直に起立させた形状に形成している。この綴じ具本体3は、さらに、前記第1の押さえ板31と前記接続板33との間の相対位置は固定しているとともに、前記第2の押さえ板32と前記接続板33との間に厚さ寸法を小さくして形成したヒンジ部3xを設け、前記第2の押さえ板32をヒンジ部3x周りに回動可能にしている。そして、前記第2の押さえ板32を前記係止位置に係止した状態において前記第1の押さえ板31、前記第2の押さえ板32、及び前記接続板33を一体に傾動可能にすべく、前記接続板33と前記取付部35との間には第2のヒンジ部3yを形成している。なお、前記綴じ桿34は、本実施形態では2箇所に設けられていて、綴じ桿34間を広く用いられている2穴パンチにより形成される綴じ孔Pb間の距離と等しい距離だけ離間させているが、綴じ桿34の数は1つでもよく、また、例えば互いの相対位置がシステム手帳用の用紙に設けられている孔と同様となるように6箇所に設ける等、綴じ桿34の数及び配置は任意に設定してよい。
一方、前記操作部材4は、平面図である図11の(a)、及び正面図である同図の(b)に示すように、前記第2の押さえ板32に沿う位置に配置され板状をなす操作部材本体41と、前記操作部材本体41の長手方向に沿う端縁の長手方向中央部から起立して設けられ操作待機位置と操作終了位置との間を移動可能な操作部42と、前記操作部42を操作待機位置に向けて付勢する付勢手段たる板バネ部43と、前記操作部42から前記操作部材本体41に対向して設けられる舌片44とを有する。そして、前記舌片44に設けられた長孔44aを前記第2の押さえ板32に設けた突起321に係合させて前記第2の押さえ板32に取り付けるようにしている。加えて、前記舌片44の両側縁は前記第2の押さえ板32に設けた突条322に対向させている。
また、前記綴じ具本体3と前記操作部材4との間には、操作待機位置から操作終了位置へ向かう方向に前記操作部に操作力が加えられた場合の前記操作部材の移動方向を案内する案内部Gを設けている。具体的には、前記長孔44aの開口縁が前記突起321に当接するとともに、前記舌片44の両側縁が前記突条322に当接することにより案内部Gが機能するようにしている。
しかして本実施形態では、紙葉類Pを綴じた状態において前記綴じ桿34を挟む係止爪45及び前記係止爪45に係合可能に前記綴じ桿34に設けられる係止溝34aにより構成され、前記係止爪45が前記係止溝34aに弾性係合して前記第2の押さえ板32を前記第1の押さえ板31と対向する所定の係止位置に係止する係止部Kを綴じ具2にさらに備えている。
前記係止爪45は、本実施形態では対をなして前記綴じ桿34を挟む形状であるとともに、前記綴じ桿34は、前記係止爪45と係合可能な係合溝34aをそれぞれ2箇所ずつ有する。さらに詳述すると、前記操作部42から長手方向両側に所定距離離間した位置に操作部材本体41から起立させて起立壁46を設けているとともに、この起立壁46から長手方向に直交する方向に弾性アーム47を突出させて1対設け、この弾性アーム47の先端近傍に前記係止爪45を形成し、さらに前記弾性アーム47の基端側に離間距離を前記係止爪45間の離間距離よりも大きくして形成した開放部48を形成している。以上のように構成することにより、操作部42を操作終了位置に移動させた状態における前記図6に対応する図である図12に示すように、操作部42に操作待機位置から操作終了位置へ向かう方向に前記操作部に操作力が加えられた場合弾性アーム47を移動させて開放部48を前記綴じ桿34に対向させ前記係止爪45と前記係合溝34aとの係合を解除する係合解除機構を形成している。そして、前記弾性アーム47の先端部には幅寸法を増大させて抜け止め部47xを形成している。
さらに本実施形態では、前記第2の押さえ板32を前記係止位置に係止した状態において、前記綴じ桿34の先端部を収納する綴じ桿挿通孔32aを前記第2の押さえ板32に設けているとともに、前記綴じ桿34の先端部を切り欠いて設けた当たり面34bにこの綴じ桿挿通孔32aの開口端縁を当接させてなる当接部を形成し、第2の押さえ板32の位置決めを行うようにしている。そして、第2の押さえ板32には、前記弾性アーム47の抜け止め部47xを収納する弾性アーム収納部323を形成し、この弾性アーム収納部323の前記ヒンジ部3xと逆方向に向かう端縁の一部を前記綴じ桿挿通孔32aの開口端縁としている。なお、前記綴じ桿挿通孔32aは、本実施形態では操作部材4により隠蔽されている。
以下にこのような綴じ具2に紙葉類Pを綴じる際の操作の手順について述べる。
まず、紙葉類Pに綴じ孔Pbを設けておく。次いで、前記綴じ孔Pbに綴じ桿34を挿通させる。それから、第2の押さえ板32を前記第1の押さえ板31と対向する係止位置まで移動させて前記綴じ桿挿通孔32aが綴じ桿34の先端部に達すると、係止爪45を有する弾性アーム47が弾性変形してこの綴じ桿34から退避しながら移動し、前記係止爪45が前記係合溝34aに対向する位置に移動した時点で弾性アーム47が弾性により元の形状に戻ることにより前記係止爪45が前記係合溝34aに係合し、対をなす係止爪45が綴じ桿34を挟む。
逆に、綴じ具2から紙葉類Pを外す際には、操作部42を押圧して前記操作終了位置まで移動させる。すると、前記弾性アーム47が移動して前記開放部48が綴じ桿34に対向する状態となり、前記第2の押さえ板32を前記第1の押さえ板31から離間させる方向に移動可能になる。そして、前記第2の押さえ板32をヒンジ部3x周りに回動させて前記第1の押さえ板31から離間させると、紙葉類Pを上方に引き上げることにより綴じ具2から紙葉類Pを外すことができるようになる。
本実施形態では、以上に述べたように、前記係止爪45と前記係合溝34aとが係合して綴じ桿34を挟むので、この綴じ具2を設けたファイルFが落下等により一方向から強い衝撃を受けても係止爪45と係止溝34aとの係合状態が解除されてしまうことが起こりにくい。
また、前記第2の押さえ板32の位置決めを行うべく綴じ桿挿通孔32aの開口端縁と前記綴じ桿34とを当接させてなる当接部を形成しているので、綴じ具本体3の成形後の冷却時における前記第1の押さえ板31と前記接続板33との間の角度変化の誤差に伴い発生する第2の押さえ板32の前記第1の押さえ板31に対する相対位置のずれを、当接部を機能させて吸収できる。従って、多数の紙葉類Pを綴じることができるようにすべく前記接続板33の幅寸法を大きくした場合であっても、第2の押さえ板32を確実に係止位置に係止できる。
さらに、板バネ部43の弾性力と、係合爪45を設けた弾性アーム47の弾性力とは、それぞれ別々に作用するので、それぞれの弾性力を最適に設定することができる。
加えて、前記操作部材4に、前記操作部42と前記係止爪45とを一体に形成しているので、部品点数を削減することができる。また、本実施形態では、この前記操作部材4、前記綴じ具本体3、及び前記表紙体2が全て樹脂製であるので、軽量化及び廃棄の際の分別の容易化を計ることもできる。
また、前記弾性アーム47の先端近傍に前記係止爪45を形成し、さらに前記弾性アーム47の基端側に離間距離を前記係止爪45間の離間距離よりも大きくして形成した開放部48を形成しているので、操作部42が操作力を受けると前記弾性アーム47が移動して前記開放部48が綴じ桿34に対向する位置に移動し、係合解除機構が機能する。すなわち、特別な部材を設けることなく係合解除機構を形成できる。
そして、案内部Gにより前記操作部材4の移動方向を操作待機位置から操作終了位置へ向かう方向に案内するようにしているので、操作部4のどの箇所に操作力を加えても前記操作部材が操作待機位置から操作終了位置へ向かう方向に移動し、係合解除機構が機能する。すなわち、操作性の向上を図ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られない。
例えば、係合爪をC字状に形成し、係合爪が綴じ桿を挟みつつ紙葉類の綴じ元の端縁と反対側からも係合する態様が考えられる。このようなものであっても、係合爪が綴じ桿を挟んでいるので、この綴じ具2を設けたファイルFが落下等により一方向から強い衝撃を受けても係止爪と係止溝との係合状態が解除されてしまうことが起こりにくく、紙葉類が外れてしまう不具合が起こりにくい。
また、当接部は、第2の押さえ板に設ける代わりに、上述した実施形態における弾性アームに設けてもよい。
さらに、係止爪と操作部とは、必ずしも操作部材に一体に備える必要はない。例えば、操作部を備える操作部材に付勢手段たるねじりコイルばねを取り付け、このねじりコイルばねの先端に係止爪を有する弾性アームをさらに取り付ける態様が考えられる。このようなものであっても、ねじりコイルばねの弾性力と係止爪を有する弾性アームの弾性力とは別であるので、弾性力をそれぞれ最適なものに設定できる。
加えて、操作部に操作を加えることにより係止爪が綴じ桿から完全に退避する態様も考えられる。
そして、操作部材を最も効率よく移動させることができるように操作力を加えるよう誘導する操作箇所案内部を操作部材に設け、案内部を省略する態様も考えられる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る綴じ具を用いたファイルを示す分解斜視図。 同実施形態に係る綴じ具を用いたファイルを示す分解斜視図。 同実施形態に係る綴じ具を示す平面図。 同実施形態に係る綴じ具を示す正面図。 図3におけるx−x断面図。 図4におけるy−y断面図。 同実施形態に係る綴じ具の綴じ具本体を示す平面図。 同実施形態に係る綴じ具の綴じ具本体を示す底面図。 同実施形態に係る綴じ具の綴じ具本体を示す正面図。 同実施形態に係る綴じ具の綴じ具本体を示す側面図。 同実施形態に係る綴じ具の操作部材を示す平面図及び正面図。 操作部を操作終了位置に移動させた状態における前記図6に対応する図
符号の説明
F…ファイル
1…表紙体
2…綴じ具
3…綴じ具本体
31…第1の押さえ板
32…第2の押さえ板
33…接続板
34…綴じ桿
4…操作部材
42…操作部
43…板バネ部(付勢手段)
45…係止爪
47…弾性アーム
48…開放部
K…係止部
G…案内部

Claims (8)

  1. 紙葉類の綴じ元側の縁部を挟んで配置される第1及び第2の押さえ板と、紙葉類の綴じ元側の縁部に対向する位置に配置され前記第1及び第2の押さえ板を接続する接続板と、前記第1の押さえ板から起立して設けられる綴じ桿と、紙葉類を綴じた状態において前記綴じ桿を挟む係止爪及び前記係止爪に係合可能に前記綴じ桿に設けられる係止溝により構成され前記係止爪が前記係止溝に弾性係合して前記第2の押さえ板を前記第1の押さえ板と対向する所定の係止位置に係止する係止部とを備える綴じ具であって、
    操作待機位置と操作終了位置との間を移動可能であり前記係止部の前記係止溝と前記係止爪との係合状態を解除するための操作力を受けつける操作部と、前記操作部が操作待機位置から操作終了位置へ向けて移動することにより前記係止部の前記係止爪と前記係止溝との係合状態を解除する係合解除機構と、前記係止爪が前記係止溝に弾性係合する弾性力とは別の弾性力により前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する付勢手段とを有する操作部材をさらに備えることを特徴とする綴じ具。
  2. 前記係止爪が対をなして前記綴じ桿を挟む形状であるとともに、前記綴じ桿が前記係止爪と係合可能な係合溝を有することを特徴とする請求項1記載の綴じ具。
  3. 前記第1の押さえ板、前記第2の押さえ板、及び前記接続板を樹脂による一体成形により形成し、前記第1の押さえ板と前記接続板との間の相対位置を固定しているとともに前記第2の押さえ板を前記接続板に対して回動可能にしているものであって、前記第2の押さえ板に、前記綴じ桿と当接して紙葉類の面に沿い前記綴じ元側の端縁に直交する方向の位置決めを行う当接部を設けていることを特徴とする請求項1又は2記載の綴じ具。
  4. 前記操作部材が、前記操作部と前記係止爪とを一体に備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載の綴じ具。
  5. 前記操作部材の紙葉類の綴じられる側の端縁に沿って延びる一端縁に起立壁を設けているとともに、この起立壁から前記端縁に直交する方向に弾性アームを突出させて1対設け、この弾性アームの先端近傍に前記係止爪を形成し、さらに前記弾性アームの基端側に離間距離を前記係止爪間の離間距離よりも大きくして形成した開放部を形成していることを特徴とする請求項記載の綴じ具。
  6. 操作待機位置から操作終了位置へ向かう方向に前記操作部に操作力が加えられた場合の前記操作部材の移動方向を案内する案内部をさらに備えることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の綴じ具。
  7. 表表紙、背表紙、及び裏表紙を一体に形成してなる表紙体と、この表紙体の所定箇所に取り付けられて紙葉類を綴じる機能を有する綴じ具とを具備するものであって、前記綴じ具として請求項1ないし6のいずれかに記載の綴じ具を利用していることを特徴とするファイル。
  8. 前記表紙体と、前記第1及び第2の押さえ板、前記接続板、及び前記綴じ桿を有する綴じ具本体と、前記係止爪、前記係止部の前記係止爪と前記係止溝との係合状態を解除するための操作力を受けつける操作部、及び前記係止爪が前記係止溝に弾性係合する弾性力とは別の弾性力により前記操作部を操作待機位置に向けて付勢する付勢手段を一体に有する操作部材とを、全て樹脂のみにより形成していることを特徴とする請求項記載のファイル。
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