JP4229290B2 - 自動原稿給送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

自動原稿給送装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ等において原稿を自動的に搬送する自動原稿給送装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機,プリンタ等の画像形成装置に使用される自動原稿給送装置として、原稿の両面を自動的に読み取るようにしたものが知られている。
このような自動原稿給送装置の例として、特許文献1,2に開示されているものを、それぞれ図6,図7に模式的に示す。
このうち図6に示すものは、原稿Dの搬送方向(矢印a方向)に沿って順に、積載トレイ101、ピックアップローラ102、給紙ローラ103、搬送ローラ対104、搬送ドラム105及びこれに当接された搬送ころ106,107,108、排出反転ローラ対110、排出トレイ111を備えている。また、搬送ころ107,108間には、原稿読み取り位置Rが設定されている。ここで、積載トレイ101上の載置された原稿Dの上を向いた面をA面、また下を向いた面をB面とする。
原稿のA面のみの読み取り時には、積載トレイ101から供給されてA面を読み取られた原稿Dは、排出反転ローラ対110によって直ちに排出トレイ111上に排出される。すなわち、積載トレイ101にセットされた複数の原稿Dは、ピックアップローラ102、給紙ローラ103、搬送ローラ対104によって1枚ずつ給紙され搬送される。さらに、搬送ドラム105、搬送ころ106,107,108によって搬送されながら、原稿読み取り位置RにおいてA面が読み取られる。A面読み取り後の原稿Dは、排出反転ローラ110の矢印方向の回転によって矢印a方向に搬送されて排出トレイ111上にA面を下方に向けた状態で排出される。
これに対してA面とB面との双方を読み取られる場合には、上述と同様にしてA面が読み取られた原稿Dは、排出反転ローラ対110の矢印方向の回転によって矢印a方向に搬送され、その後端部が排出反転ローラ対110に到達したときに、排出反転ローラ110が逆転される。原稿Dは、これにより矢印b方向に搬送され、表裏反転された状態で、搬送ドラム105、搬送ころ106,107,108によって搬送されながら、原稿読み取り位置Rにおいて、今度はB面が読み取られる。B面読み取り後の原稿Dは、空回転されて表裏反転された後、排出トレイ111上に排出される。すなわち、B面読み取り後の原稿Dは、排出反転ローラ対110の矢印方向の回転により矢印a方向に搬送され、その後端部が排出反転ローラ対110に到達したときに、この排出反転ローラ110が逆転されることにより矢印b方向に搬送される。そして、搬送ドラム105、搬送ころ106,107,108によって搬送され、読み取りが行われることなく、排出トレイ111上に排出される。このとき原稿Dは、A面を下方に向けた状態で排出されるようになっている。
次に、図7について説明する。なお、この図7に示す自動原稿給送装置は、原稿Dを表裏反転させるための構成以外の構成は基本的に図6と同様なので、図6の自動原稿給送装置と異なる点を主に説明する。
この図7に示す自動原稿給送装置は、駆動ローラ112、従動ローラ113,114、切換爪115、反転ローラ対116、中間トレイ117を備えている。なお、同図に示す装置では、駆動ローラ112と下側の従動ローラ113とによって排出ローラ対を構成している。
この装置においては、原稿DのA面のみの読み取り時には、切換爪115を点線で示す位置に配置し、駆動ローラ112を矢印方向に回転させることにより、A面読み取り後の原稿Dは、排出トレイ111上に排出される。
これに対してA面とB面との双方を読み取られる場合には、A面読み取り後の原稿Dは、切換爪115が実線位置に配置され、駆動ローラ112及び反転ローラ対116が矢印方向に回転することにより、中間トレイ117上に導かれる。この原稿Dは、その後端部が反転ローラ対116に到達したときに、この反転ローラ対116が逆転され、これにより矢印b方向に搬送され、表裏反転された状態で、原稿読み取り位置Rにおいて、今度はB面が読み取られる。B面読み取り後の原稿Dは、空回転されて表裏反転された後、排出トレイ111上に排出される。すなわち、B面読み取り後の原稿Dは、上述と同様に、切換爪115が実線位置に配置され、駆動ローラ112及び反転ローラ対116が矢印方向に回転することにより、中間トレイ117上に導かれる。この原稿Dは、その後端部が反転ローラ対116に到達したときに、反転ローラ対116が逆転され、これにより矢印b方向に搬送され、読み取りが行われることなく、切換爪115が点線位置に配置され、また駆動ローラ112が矢印方向に回転することにより、排出トレイ111上にA面を下方に向けた状態で排出されるようになっている。
特開平7−175279号公報 特開平9−106116号公報
ところで、上述のような、原稿Dの両面(A面及びB面)を自動的に読み取ることができる自動原稿給送装置においては、一般に、反転ローラ対は、原稿読み取り位置Rからの距離が短く、また排出ローラ対は、原稿読み取り位置Rからの距離が長い構成とするのが好適である。
何故ならば、反転ローラ対が原稿読み取り位置Rから遠い場合には、反転ローラ対からこれに隣接する搬送部材(図6の例では、搬送ころ106又は搬送ころ108)までの距離が長くなり、この距離に満たないサイズの小さな(搬送方向長さの短い)原稿を搬送することができなくなるからである。また、このような場合には、原稿の搬送経路が長くなって、原稿読み取りに要する時間(特にB面読み取り時、及び空回転時の時間)が増大するためである。なお、反転ローラとこれに隣接する搬送部材との距離が長い場合には、中間に別の搬送部材を追加すれば、サイズが小さい(搬送方向長さの短い)原稿に対しても対応可能となるが、その分構成が複雑になってしまう。
一方、排出ローラ対が原稿読み取り位置Rに近い場合には、その分、読み取り後の原稿Dの排出位置が奥側(図6、図7の例では左側)となり、積載トレイ101や中間トレイ117に妨げられて、排出される原稿Dに対する視認性が低下するためである。なお、一般に、オペレータの視点は、積載トレイの上方に位置している。したがって、排出トレイ111上に排出された原稿をオペレータが確認するには、積載トレイ101の斜め上方から積載トレイ101と排出トレイ111のスペースをのぞき込むことになる。
このように、反転ローラ対は原稿読み取り位置Rに近く、また排出ローラ対は原稿読み取り位置Rから遠いほうが好ましいにかかわらず、図6に示す構成では、反転ローラ対と排出ローラ対とが兼用されて排出反転ローラ対110を構成しているので、上述の好適な構成を満足することができない。すなわち、排出反転ローラ対110を原稿読み取り位置Rに近づけると、原稿排出位置が積載トレイ101の奥の方(図6の左側方向)へずれることになり、排出トレイ111上に排出された原稿Dに対する視認性が低下する。一方、排出反転ローラ対110を原稿読み取り位置Rから離すと、排出トレイ111上に排出された原稿Dに対する視認性を向上させることが可能になるが、原稿読み取り位置Rから排出反転ローラ対110までの距離が長くなって、原稿読み取りに要する時間が長くなるという不具合を生じる。
また、図7に示す構成では、反転ローラ対116が原稿読み取り位置Rから遠く、排出ローラ対(駆動ローラ112及び従動ローラ113)が原稿読み取り位置Rに近い構成である。したがって、図7に示す自動原稿給送装置は、両面原稿を読み取る場合に、原稿読み取りに要する時間が長くなり、また、排出トレイ111上に排出された原稿をオペレータが確認し難くなる。
そこで、本発明は、反転ローラ対と排出ローラ対とを分けて構成し、さらに、これらの位置関係を適宜に設定することにより、短い原稿の読み取りを可能とし、両面原稿の読み取り時間を短縮し、排出時の原稿の視認性を向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、積載部の原稿を原稿読み取り位置に供給する供給手段と、読み取り後の原稿を排出部に排出する排出手段と、読み取り後の原稿を表裏反転して前記原稿読み取り位置に再供給する反転手段と、を備え、前記積載部の下方に前記反転手段が配置され、前記反転手段よりも下方に前記排出手段が配置された自動原稿給送装置に関するものである。この発明の自動原稿給送装置は、前記原稿読み取り位置から前記反転手段までの水平距離よりも前記原稿読み取り位置から前記排出手段までの水平距離のほうが長くなるように、前記反転手段と前記排出手段とを配置してある。また、この発明において、前記反転手段は、相互にほぼ上下方向から当接されて原稿を挟持搬送する反転ニップを形成する反転上ローラと反転下ローラとを有している。また、前記排出手段は、相互にほぼ上下方向から当接されて原稿を挟持搬送する排出ニップを形成する排出上ローラと排出下ローラとを有している。また、前記反転ニップが前記排出ニップよりも上方に位置している。また、前記反転上ローラと前記反転下ローラとが接離可能になっている。また、前記供給手段は、前記積載部の原稿を先端レジスト後に前記原稿読み取り位置に供給する外に、前記反転手段から再供給される原稿をも先端レジスト後に前記原稿読み取り位置に供給するようになっている。また、前記反転手段から再供給された原稿が前記供給手段によって前記原稿読み取り位置に供給される際に、前記反転上ローラと前記反転下ローラとが離れ、前記反転ニップを解除するようになっている。そして、前記読み取り後の原稿を前記排出部に排出する場合に、前記積載部に次の原稿があると、前記読み取り後の原稿が前記原稿読み取り位置を通過した後、前記積載部の前記次の原稿の読み取り動作を開始するようになっている。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る自動原稿給送装置と、この自動原稿給送装置によって搬送される原稿を原稿読み取り位置において読み取る原稿読み取り手段と、この原稿読み取り手段によって読み取られた画像情報に基づいて記録材に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。
本発明の自動原稿給送装置は、反転手段と排出手段とをそれぞれ個別に設け、原稿読み取り位置からの反転手段までの水平距離よりも、原稿読取り位置から排出手段までの水平距離のほうが長くなるように反転手段と排出手段とを配置することにより、反転手段を読み取り位置に近づけて配置することができるので、搬送方向長さの短い原稿も取り扱うことができ、また搬送経路を短縮することができるので、読み取り時間を短縮することができる。また、本発明の自動原稿給送装置は、排出手段を読み取り位置から遠ざけて配置することができるので、排出手段によって排出部に排出された原稿の視認性を向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置は、上述の原稿自動給送装置を備えることにより、搬送方向の短い原稿に基づいて画像形成を行うことができ、また画像読み取り時間を含めた全体的な画像形成時間を短縮することができる。また、本発明の画像形成装置は、画像読み取り後の原稿の視認性が高いことに基づき、画像読み取り後の原稿と、この原稿に基づく画像形成物(例えばコピー)とを簡単に照合することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
(自動原稿給送装置)
図1は、本実施の形態に係る自動原稿給送装置1の主要部を示す縦断面図である。なお、以下の説明では同図中の左側を先端側、また同図中の右側を後端側とする。
同図に示すように、自動原稿給送装置1は、複数枚の原稿Dが積載される積載部としての積載トレイ2と、積載トレイ2上の原稿Dを原稿読み取り位置Rに搬送する供給手段3と、読み取り後の原稿Dを排出する排出手段4と、排出手段4から排出された原稿Dを下方から支持する排出部としての排出トレイ5と、読み取り後の原稿Dを表裏反転して読み取り位置に再供給する反転手段6とを備えている。
このうち積載トレイ2は、自動原稿給送装置1の上部に設けられている。積載トレイ2は、ほぼ平面状に形成されていて、先端側が緩やかに下方に傾斜している。積載トレイ2の最も先端側には、前上がりの傾斜面からなる分離壁7が形成されている。積載トレイ2上に積載された原稿Dはその先端がこの分離壁7に当接され、後述する給紙時には先端がこの分離壁7に摺擦されながらこれを乗り越えることで分離が良好に行われるようになっている。積載トレイ2上に積載される原稿Dは、第1面(表面)となるA面が上方を、また第2面(裏面)となるB面が下方を向くようにして積載される。
積載トレイ2の先端部近傍には、原稿Dの有無センサとして作用するセットスイッチ8が配設されている。セットスイッチ8は、積載トレイ2の上方に揺動中心8aを有するアーム状の部材であり、この揺動中心8aを基準として小さな力で揺動できるように支持されている。このセットスイッチ8は、積載トレイ2上に原稿Dが1枚でも有るときは、先端8bを原稿D上に軽く乗せた退避位置(不図示)を取る。一方、積載トレイ2上の原稿Dが無くなったときには、先端8bが積載トレイ2に穿設されている透孔(不図示)に入り込んで図1中の実線で示す動作位置を取る。このとき、例えば先端8bが光透過型の光学センサの光路を遮断することにより、原稿Dが無くなったことが検知される。
供給手段3は、上述のセットスイッチ8の近傍に配設されたピックアップローラ(前送りローラ)10と、その前方(図1の左側)に配置された給紙ローラ11と、この給紙ローラ11の斜め下方に配設された大径の搬送ドラム12と、この搬送ドラム12にほぼ前方から当接された読取り前ローラ13と、搬送ドラム12に後方(図1の右側)の斜め下方から当接された読み取り後ローラ14とを有している。
このうちピックアップローラ10は、給紙クラッチ15を介して給紙モータ16に連結されている。ピックアップローラ10は、上述の給紙モータ16、給紙クラッチ15により、時計回りに回転駆動されると、図1中の実線で示すホームポジションから点線で示す給紙位置、つまり最上位に位置する原稿DのA面に軽く当接する位置に移動(CL点を中心に揺動)する一方、給紙モータ16の回転が逆方向に回転するとホームポジションに戻るようになっている。給紙モータ16としては、パルス数に比例した回転角度(回転数)だけ回転する、正逆回転可能なステッピングモータを使用することができる。
給紙ローラ11も、上述のピックアップローラ10と同様に、給紙クラッチ15を介して給紙モータ16に連結されている。給紙ローラ11は、分離パッド17に上方から当接されている。給紙ローラ11は、給紙モータ16、給紙クラッチ15によって時計回りに回転駆動され、ピックアップローラ10から受け渡された原稿Dを摩擦力によって下流側に向けて1枚ずつ給送するものである。なお、2枚目以降の原稿Dは、分離パッド17によって重送が防止される。
上述のピックアップローラ10及び給送ローラ11は、給紙モータ16の反時計回りの回転に伴って逆に時計回りに回転し、給紙モータ16の時計回りの回転時にワンウェイクラッチである給紙クラッチ15の作用により回転を停止するようになっている。
搬送ドラム12は、原稿読み取り位置Rのすぐ上方に配置されていて、搬送クラッチ18を介して搬送モータ20に連結されている。この搬送モータ20は、搬送クラッチ18を介して、後述の排出手段4、反転手段6にも接続されている。搬送モータ20としては、上述の給紙モータ16と同様、正逆回転可能なステッピングモータが使用されている。この搬送ドラム12は、その軸との間にワンウェイクラッチ(不図示)が介装されていて、搬送モータ20が時計回りに回転したときでも、時計回りには回転しないように構成されている。すなわち搬送ドラム12は、搬送モータ20の反時計回りの回転に伴って同じく反時計回りに回転し、また搬送モータ20が時計回りに回転したときは停止状態を維持するようになっている。
読み取り前ローラ13は、上述の搬送ドラム12の表面に当接されて搬送ドラム12との間に第1の搬送ニップN1を形成している。読み取り前ローラ13は、搬送ドラム12の反時計回りの回転によって時計回りに従動回転し、これにより搬送ニップN1にて原稿Dを挟持搬送するようになっている。
読み取り前ローラ13のすぐ上流側(原稿搬送方向に沿っての上流側。以下同じ。)には、タイミングスイッチ21が配設されている。このタイミングスイッチ21は、原稿Dの先端が当接することにより、図1中の点線で示す退避位置に退避し、原稿Dが通過し終えるまではこの退避位置を保持する。そして、原稿Dの後端が通過し終えると、図1中の実線で示す動作位置に復帰するようになっている。タイミングスイッチ21は、退避位置に配置されたときに、例えば光透過型の光学センサ(不図示)の光路を遮断するようになっている。これにより逆に、原稿Dの先端がタイミングセンサ21に到達したことが検知される。また、遮断されていた光路が再開されることにより、原稿Dの後端がタイミングセンサ21を通過し終えたことが検知される。このタイミングスイッチ21による、原稿Dの先端検知又は後端検知は、各ローラや切換部材(後述)の動作タイミングの基準として採用される。
読み取り後ローラ14も上述の読み取り前ローラ13と同様の構成である。すなわち、読み取り後ローラ14は、搬送ドラム12の表面に当接されて搬送ドラム12との間に第2の搬送ニップN2を形成している。この読み取り後ローラ14は、搬送ドラム12の反時計回りの回転によって時計回りに従動回転し、これにより搬送ニップN2にて原稿Dを挟持搬送するようになっている。
上述の搬送ドラム12の下方には、原稿読み取り位置Rを構成するためのスリットガラス22が配設されている。またこのスリットガラス22の上方には、原稿ガイド23が配置されている。この原稿ガイド23は、搬送ドラム12の周囲に形成されている原稿Dの搬送経路を、原稿読み取り位置R近傍において狭めるべく、スリットガラス22に対して微小間隙を介して対向配置されている。
上述の読み取り後ローラ14の下流側には、切換部材24が配設されている。切換部材24は、後端側の揺動中心24aを基準として、揺動可能に支持されている。切換部材24は、反転分岐ソレノイド25が連結されていて、この反転分岐ソレノイド25のONにより、図1中の点線で示す反転位置に配置され、またOFFにより、図1中の実線で示す排出位置に配置される。読み取り後の原稿Dは、切換部材24が排出位置に配置されることにより、排出手段4に導かれ、また反転位置に配置されることにより、反転手段6に導かれるようになっている。
切換部材24の後方(図1の右側)には、反転手段6が配置され、この反転手段6よりも図1中右側に排出手段4が配置されている。このうち反転手段6は、相互にほぼ上下方向から当接されて原稿Dを挟持搬送する反転ニップN3を形成する反転上ローラ26と反転下ローラ27とを有している。このうち反転上ローラ26は、前述の搬送クラッチ18を介して搬送モータ20に連結されている。この反転上ローラ26は、搬送モータ20の時計回り及び反時計回りの回転に伴って、同じく時計回り及び反時計回りに回転するようになっている。一方、反転下ローラ27は、従動ローラであり、反転上ローラ26に対して下方から接離可能となっている。反転下ローラ27には、反転加圧ソレノイド28の吸引側のONにより、図1中の点線で示すように反転ニップN3を開放する離反位置を取り、また反転加圧ソレノイド28の復帰側のOFFにより、図1中の実線で示すように反転ニップN3を形成する当接位置を取るようになっている。
排出手段4は、相互にほぼ上下方向から当接されて原稿Dを挟持搬送する排出ニップN4を形成する排出上ローラ30と排出下ローラ31とを有している。このうち後者の排出下ローラ31は、上述の反転上ローラ26と同様、前述の搬送クラッチ18を介して搬送モータ20に連結されている。この排出下ローラ31は、搬送モータ20の時計回り及び反時計回りの回転に伴って、これとは逆に反時計回り及び時計回りに回転するようになっている。一方、排出上ローラ30は、従動ローラであり、排出下ローラ31の駆動回転に伴って、従動回転する。
排出トレイ5は、上述の排出手段4の後方(原稿搬送方向下流側)でかつ排出手段4よりも下方に配置されている。排出手段4から順次に排出される原稿Dは、この排出トレイ5上に順次に積み重ねられて積層状態となる。なお、排出トレイ5上に排出される原稿Dは、片面(A面)のみの読み取りか、両面(A面及びB面)の読み取りかにかかわらず、後述するようにA面を下方に向けた状態で排出される。
反転手段6の後方(原稿搬送方向下流側)には、中間支持部材としての中間トレイ32が設けてある。中間トレイ32は、上述の排出トレイ5の上方を覆うように配置されており、先端側の上面32aは上述の排出上ローラ30の上端とほぼ同じ高さに、また先端側の下面32bは上述の排出手段4の排出ニップN4よりも少し上方に位置するように設定されている。中間トレイ32は、上述の上面32a及び下面32bの高さが上述のように設定されているので、後述の原稿Dの表裏反転時に反転手段6から搬送されてくる原稿Dの、原稿読み取り位置Rから遠い側の端部側を下方から良好に支持し、また、後述の原稿Dの排出時に排出手段4から排出される原稿Dの妨げとなることはない。
ここで、本実施の形態における、上述の排出手段4と反転手段6との位置関係について詳述する。
原稿読み取り位置Rからの水平距離が、反転手段6までより排出手段4までのほうが長くなるように、反転手段6及び排出手段4が配置されている。これにより、反転手段6の反転上ローラ26と反転下ローラ27との間の反転ニップN3と、搬送ドラム12と読み取り前ローラ13との間の第1の搬送ニップN1と、搬送ドラム12と読み取り後ローラ14との間の第2の搬送ニップN2とについて、反転ニップN3から第1の搬送ニップN1まで及び第2の搬送ニップN2までの距離(原稿搬送方向に沿った距離。以下同じ。)を短縮することが可能となる。すなわち、原稿Dの反転時には、原稿Dが反転ニップN3と第1の搬送ニップN1との少なくとも一方に、また反転ニップN3と第2の搬送ニップN2との少なくとも一方に挟持されることが必要となるが、これらの距離を短縮することができるので、搬送方向長さが短い原稿Dも使用に供することができるようになる。またこれらの距離を短縮することにより、原稿Dの搬送距離、特に反転時及び空回転時の原稿Dの搬送距離を短くして、原稿読み取りに要する時間を短縮することができる。なお、この場合、原稿枚数が多いほど、時間短縮の累積効果が大きい。一方、排出手段4における排出上ローラ30と排出下ローラ31との間に形成される排出ニップN4から第2の搬送ニップN2までの距離を長くとることができるので、排出手段4及び排出トレイ5の位置を後端側(原稿読み取り位置Rから図1中右側に遠く離れた位置)に配置することができる。従って、排出手段4から排出される原稿Dの視認性を向上させることができる。
また、反転ニップN3の高さが排出ニップN4の高さよりも高い位置に設定されており、しかも、排出位置及び反転位置にあるときの切換部材24の後端側の上側の高さと、反転ニップN3の高さと、排出上ローラ30の最上位に位置する部分の高さと、中間トレイ32の先端側の上面32aの高さとがほぼ一致するように構成されているので、後述する原稿Dの反転動作、及び空回転動作を円滑に行うことができる。
さらに、切換部材24が排出位置にあるときの切換部材24の後端側の下側の高さと、当接位置を取ったときの反転下ローラ27の最下位に位置する部分の高さと、排出ニップN4との高さとがほぼ一致するように構成されているので、後述する原稿Dの排出動作を円滑に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、原稿Dの搬送方向長さは、少なくとも反転ニップN3から第1の搬送ニップN1までの距離よりも長く設定されているので、第2の搬送ニップN2から排出ニップN4までの距離を上述の反転ニップN3と第1の搬送ニップN1までの距離と同等に長くして、排出ニップN4の位置をさらに後方に設定することが可能ではあるが、こうした場合には、反転上ローラ26から排出下ローラ31に動力を伝達するための、例えばギヤの直径が大きくなったり、ギヤの数が多くなったりするので、これらを防止すべく、排出手段4を反転手段6のすぐ後方に隣接するようにして配置している。
また、上述構成の自動原稿給送装置1全体の動作は、制御手段(不図示)によって制御されている。
次に、上述構成の自動原稿給送装置1の動作について、図2〜図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、図2を参照して、原稿Dの片面(A面)のみを読み取る場合について説明する。なお、複数枚の原稿Dの片面(A面)のみを連続して読み取る場合には、作業効率の向上のため、先行する原稿Dとこれに後続する原稿Dとの間の原稿間隔を一定に保って、連続で原稿Dの読み込みを行うようにしている。
また、説明の便宜上、原稿Dの搬送経路のうち、給送ローラ11から第1の搬送ニップN1までを「供給経路P1」、第1の搬送ニップN1から第2の搬送ニップN2までを「読み取り経路P2」、第2の搬送ニップN2から排出ニップN4までを「排出経路P3」、第2の搬送ニップN2から反転ニップN3までを「反転前経路P4」、反転ニップN3から第1の搬送ニップN1までを「反転後経路P5」というものとする。
同じく説明の便宜上、給紙モータ16、給紙クラッチ15、搬送モータ20、搬送クラッチ18の動作についての説明は適宜省略し、これらによって回転駆動される各ローラの動作を主に説明する。また、実際の制御は、給紙モータ16、搬送モータ20の回転開始時、また回転終了時、タイミングスイッチ21のON時やOFF時等を基準として、パルス数のカウントによって行われるが、以下の説明ではその詳細についての説明は省略する。
片面(A面)の読み取り時の原稿Dの流れの概要は次のようになっている。積載トレイ2上にセットされた原稿Dは、給送ローラ11等によって供給経路P1に供給され、搬送ドラム12等によって読み取り経路P2中を搬送されながら原稿読み取り位置Rにおいて読み取られ、その後、排出経路P3中を搬送されて排出手段4によって排出トレイ5上に排出される。以下に、この片面原稿の読み取り作業を詳述する。
原稿DがそのA面を上方に向けた状態で積載トレイ2上に載置されると、セットスイッチ8が上方に退避してON状態となる。
また、反転分岐ソレノイド25がOFFされて、切換部材24が図1中の実線で示す排出位置に配置されている。
さらに、反転加圧ソレノイド28が加圧側にONされて、反転下ローラ27が図1中の実線で示す当接位置に配置されて、反転上ローラ26と反転下ローラ27との間に反転ニップN3を形成している。
自動原稿給送装置1は、スタート信号を受信すると(ステップS1。以下「S1」のように記す。)、給紙モータ16が反時計回りに回転(以下「左回転」という。)して、ピックアップローラ10及び給送ローラ11が時計回りの回転(以下「右回転」という。)を開始し(S2)、ピックアップローラ10がホームポジション(図1中の実線)から給紙位置(図1中の点線)に下降して積載トレイ2上の最上位の原稿Dに当接し、このピックアップローラ10及び給送ローラ11の右回転により、原稿Dの給紙経路P1への給紙(1次給紙)が開始される。
給紙モータ16の回転開始後、所定時間内にタイミングスイッチ21がON(点線の位置に退避)しない場合(S3のNo)には、リトライ制御(S4)に入る。このリトライ制御は、給紙モータ16を一旦停止させて、ピックアップローラ10及び給送ローラ11を一旦停止させ(S5)、その後、給紙モータ16を再起動させてピックアップローラ10及び給送ローラ11を再度右回転させ(S6)、所定時間内にタイミングスイッチングS4がONしたかをみる(S3)ものである。このようなリトライ制御を行うことで、原稿Dに対するピックアップローラ10及び給送ローラ11の搬送力を増大させることができ、軽微な搬送不良は解消することができる。このリトライ制御は5回まで行い、5回終了してもタイミングスイッチがONしない場合(S3のNo、S4のYes)には、ジャム(紙詰まり)が発生したものと判断する(S7)。
一方、5回のリトライ制御が終了する前に、所定時間内にタイミングスイッチ21がONされた場合(S3のYes)には、搬送モータ20がOFFでない場合、すなわち搬送モータ20の左回転により搬送ドラム12が左回転していて原稿Dの読み取り中の場合(S8のNo)には、給紙モータ16を停止させてピックアップローラ10及び給送ローラ11を停止させ(S9)、搬送モータ20が停止して搬送ドラム12が停止するのを待つ。なお、搬送モータ20は、原稿Dの後端が原稿読み取り位置Rを通過した時点で停止する。
搬送ドラム12が停止したら(S8のYes)、給紙モータ16を左回転させて、ピックアップローラ10及び給送ローラ11を右回転させる(S10)。これにより、原稿Dは、その先端を停止中の搬送ドラム12と読み取り前ローラ13との間の第1の搬送ニップN1に当接させた状態で後端側が搬送されるので、たわみを形成して先端レジストを行うことができる。先端レジスト終了後、給紙モータ16を停止させてピックアップローラ10及び給送ローラ11を停止させる(S11)。これにより、原稿Dを第1の搬送ニップN1まで搬送する1次給紙が終了する。
つづいて2次給紙が開始される。搬送モータ20を反時計回りに回転させて、搬送ドラム12を左回転させる(S12)。これにより、原稿Dが第1の搬送ニップN1により挟持された状態で読み取り経路P2に供給され、原稿読み取り位置Rに搬送されて、A面の読み取りが開始される。
読み取りが進むと、原稿Dの後端がタイミングスイッチ21を通過し、タイミングスイッチ21がOFFされる(S13)。
このとき、セットスイッチ8がONの場合(S14のYes)には、次の原稿Dが積載トレイ2上に有るので、この原稿Dの給送が開始される。原稿Dの読み取りが終了した時点で給紙モータ16が左回転されて、ピックアップローラ10及び給送ローラ11が右回転する(S15)。さらに原稿Dの後端が原稿読み取り位置Rを通過した時点で搬送モータ20が停止されて搬送ドラム12が停止される(S16)。その後、上述のステップS2に進み、次の原稿Dの1次給紙を開始する。
一方、ステップS14において、セットスイッチ8がOFFの場合(S14のNo)、現在搬送中の原稿Dが最終原稿であるので、給紙モータ16を停止させて、ピックアップローラ10及び給送ローラ11の回転を停止させる(S17)。この際、ピックアップローラ10は、ばねクラッチのばね力によって図1の実線位置で示すホームポジションに戻る。そして、原稿Dの後端が排出ニップN4を通過した時点で、搬送モータ20を停止して、排出下ローラ31を停止させる(S18)。これにより、原稿Dの片面(A面)の読み取りを終了する。
上述の原稿読み取り時において、原稿Dは、搬送ドラム12の左回転に伴い、第1,第2の搬送ニップN1,N2によって挟持搬送される。このとき、給送ローラ11側の回転速度が搬送ドラム12側の回転速度よりも遅いと、読み取り中の原稿Dのうち後端側の供給経路P1に位置する部分は、読み取り前ローラ13と給送ローラ11との間で引っ張られた状態となる。従って、原稿Dの後端が給送ローラ11を抜ける際にショックが発生し、搬送ドラム12に負荷変動が発生し、原稿Dの搬送速度が微妙に変化して、読み取り不良が発生するおそれがある。
このような読み取り不良を防止するため、本実施の形態においては、読み取り中の原稿Dの後端が給送ローラ11を通過する直前に、給送ローラ11の回転速度を早くするようにしている。このときの給送ローラ11の回転速度は、例えば、搬送ドラム12による原稿Dの搬送速度よりも、原稿Dの後端部の搬送速度が1.5%程度速くなるように設定する。これにより、張設状態にあった原稿Dの後端側に弛みが形成されて、上述のショックの発生を防止することができる。
次に、図3,図4に示すフローチャートを参照して、原稿Dの両面(A面及びB面)を読み取る場合について説明する。
両面(A面及びB面)の読み取り時の原稿Dの流れの概要は次のようになっている。積載トレイ2上にセットされた原稿Dは、給送ローラ11等によって供給経路P1に供給され、搬送ドラム12等によって読み取り経路P2中を搬送されながら原稿読み取り位置RにおいてA面が読み取られる。その後、反転前経路P4、反転後経路P5によって表裏反転される。そして、原稿Dは、反転後経路P5から読み取り経路P2中を搬送され、原稿読み取り位置RにおいてB面が読み取られ、その後、反転前経路P4、反転後経路P5によって再度表裏反転される。次いで、再度表裏反転された原稿Dは、反転後経路P5から読み取り経路P2へ搬送され、読み取り経路P2中の原稿読み取り位置Rで原稿読み取りをされずに搬送された後、排出経路P3中を搬送され、排出手段4によって排出トレイ5上に排出される。
以下、この両面原稿を読み取る場合について詳述する。なお、図3に示すステップS1〜S11については、上述の図2に示す片面の読み取りの場合と同様であるので、その説明は省略する。
図3に示すように、原稿Dの両面の読み取りの場合、ステップS11で1次給紙が終了した後、反転が開始される。
搬送モータ20が左回転されて、搬送ドラム12、反転上ローラ26が左回転される(S21)。原稿Dの先端が切換部材24に到達する前に、反転分岐ソレノイド25がONされて、切換部材24が反転位置(図1中の点線)に配置される(S22)。これにより排出経路P3が閉鎖されて、反転前経路P4が開放される。そして、原稿Dは、切換部材24にガイドされて反転前経路P4中を反転手段4に向けて搬送される。さらに、原稿Dは、反転上ローラ26の左回転により反転ニップN3によって挟持搬送され、その先端側が中間トレイ32の上面に倣って後方(図1中の右側)に進む。そして、原稿Dの後端がタイミングスイッチ21を通過してタイミングスイッチ21がOFFされると(S23)、原稿Dの後端が切換部材24の後端側に到達した時点で、反転分岐ソレノイド25がOFFされ、切換部材24が図1中の実線で示す排出位置に配置される(S24)。これにより、反転前経路P4が閉鎖されて、反転後経路P5が連通される。また、ほぼ同時に搬送モータ20が右回転され、これにより反転上ローラ26が右回転される。これにより、原稿Dは、これまで後端であったほうが先端となって、反転経路P5中をほぼ前方(図1中左側方向)に送り出され、読み取り前ローラ13に向かって搬送される。なお、このとき搬送ドラム12は、前述のワンウェイクラッチの作用により停止状態となっている。そして、原稿Dの先端によってタイミングスイッチ21がONされた後(S26)、原稿Dの先端が第1の搬送ニップN1に当接し、原稿Dの先端レジストが行われる。その後、搬送モータ20が停止することで、反転上ローラ26が停止され(S27)、これにより原稿Dの反転動作が終了する。
この反転動作終了後、2次給紙が開始される。搬送モータ20の左回転により、搬送ドラム12、反転上ローラ26が左回転させられる(S28)。そして、この2次給紙の開始とほぼ同時に反転加圧ソレノイド28が吸引側にONされて、反転下ローラ27が離間位置(図1中の点線)に配置され、反転ニップN3が解除される(S29)。これにより、原稿Dは、読み取り経路P2中を搬送され、原稿読み取り位置RでB面の読み取りが行われる。次いで、原稿Dの先端が切換部材24に到達する前に、反転分岐ソレノイド25がONされて、切換部材24が反転位置(図1中の点線)に配置される(S30)。
原稿Dの後端がタイミングスイッチ21をOFFした後、反転加圧ソレノイド28が復帰側にONされ、反転下ローラ27が当接位置(図1中の実線)に配置されて、反転ニップN3が形成される(S31)。これにより、A面を上にした原稿Dが反転ニップN3によって中間トレイ32上に挟持搬送され、その原稿Dの後端部(図1中の左側端部)が反転ニップN3で挟持された状態となる。
その後、図3のRepeat1(S32)が繰り返される。これにより原稿Dは、再度反転された状態(従って、最初に給送ローラ11によって供給経路P1に給送された状態と同じ)で、その先端を第1の搬送ニップN1に当接させた状態で停止される。
その後、搬送モータ20が左回転して、搬送ドラム12が左回転させられると(S33)、原稿Dが第1の搬送ニップN1によって挟持搬送される。このとき、反転加圧ソレノイド28が吸引側にONされて、反転下ローラ27が離間位置に配置され(S34)、反転ニップN3が解除されることにより、原稿Dに反転ニップN3の抵抗が作用しないように工夫されている。その後、原稿Dの後端によってタイミングスイッチ21がOFFされると(S35)、反転加圧ソレノイド28を復帰側にONして、反転下ローラ27を当接位置に配置し(S36)、反転ニップN3が形成される。これにより、排出経路P3が開放される。なお、原稿Dは、第1の搬送ニップN1によって読み取り経路P2に送り込まれるが、原稿の読み取りが行われることなく、第2の搬送ニップN2によって排出経路P3に送り込まれ、次いで、排出手段4によって排出トレイ5上に排出される。
ここで、上記反転加圧ソレノイド28を復帰側にONした際に(S36)、セットスイッチ8がONの場合(S37のYes)には、次の原稿Dが積載トレイ2上に有るので、この原稿Dの給送が開始される。原稿Dの読み取りが終了した時点で給紙モータ16が左回転されて、ピックアップローラ10及び給送ローラ11が右回転する(S38)。さらに原稿Dの後端が原稿読み取り位置Rを通過した時点で搬送モータ12が停止されて搬送ドラム12が停止される(S39)。その後、図3のステップS2に進み、次の原稿Dの1次給紙を開始する。
一方、ステップS37において、セットスイッチ8がOFFの場合(S37のNo)、現在搬送中の原稿Dが最終原稿であるので、この原稿Dを排出下ローラ31の右回転によって排出し、原稿Dの後端が排出ニップN4を通過した時点で、搬送モータ20を停止して、排出下ローラ31を停止させる(S40)。
その後、給紙モータ16を停止させて、ピックアップローラ10及び給送ローラ11を停止させる(S41)。これにより、原稿Dの両面の読み取りを終了する。
(画像形成装置)
図5は、本発明に係る自動原稿給送装置1を備えた画像形成装置50の一例を示す模式図である。
この図5に示す画像形成装置50は、原稿読み取り手段51と、自動原稿給送手段と、画像形成部52と、記録材給搬送装置53と、記録材反転手段54とを備えている。
自動原稿給送手段としては、前述の実施の形態1に係る自動原稿給送装置1を使用することができる。原稿読み取り手段51としては、周知の光学的な原稿読取り装置を使用することができる。この原稿読取り手段51は、自動原稿給送装置1によって原稿読み取り位置Rに搬送されてくる原稿を順次に読み取るものである。画像形成部52は、上述の原稿読み取り装置51によって読み込まれた画像情報に基づいて、紙等の記録材P上にトナー像を形成する。記録材給搬送装置53は、画像形成部52に記録材Pを供給し、また画像形成後の記録材Pを画像形成部52から搬出するものである。記録材反転手段54は、一方の面に画像形成された記録材Pを表裏反転して再度、画像形成部52に供給するものである。この記録材反転手段54を備えることにより、例えば原稿の両面の画像を、自動的に記録材Pの両面にそのまま画像形成することができる。
上述の画像形成部52としては、外に、例えばインクジェット方式によって画像形成を行うものであってもよい。
本発明の実施の形態1に係る自動原稿給送装置の縦断面図である。 原稿の片面を読み取る際の動作の流れを示すフローチャートである。 原稿の両面を読み取る際の動作の流れを示すフローチャートである。 原稿の両面を読み取る際の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の一例を模式的に示す縦断面図である。 従来の自動原稿給送装置を模式的に示す図である。 他の従来の自動原稿給送装置を模式的に示す図である。
符号の説明
1……自動原稿給送装置、2……積載部、3……供給手段、4……排出手段、5……排出トレイ(排出部)、6……反転手段、26……反転上ローラ、27……反転下ローラ、30……排出上ローラ、31……排出下ローラ、50……画像形成装置、51……原稿読み取り手段、52……画像形成部、D……原稿、N3……反転ニップ、N4……排出ニップ、R……原稿読み取り位置

Claims (2)

  1. 積載部の原稿を原稿読み取り位置に供給する供給手段と、読み取り後の原稿を排出部に排出する排出手段と、読み取り後の原稿を表裏反転して前記原稿読み取り位置に再供給する反転手段と、を備え、
    前記積載部の下方に前記反転手段が配置され、前記反転手段よりも下方に前記排出手段が配置された自動原稿給送装置において、
    前記原稿読み取り位置から前記反転手段までの水平距離よりも前記原稿読み取り位置から前記排出手段までの水平距離のほうが長くなるように、前記反転手段と前記排出手段とを配置し、
    前記反転手段は、相互にほぼ上下方向から当接されて原稿を挟持搬送する反転ニップを形成する反転上ローラと反転下ローラとを有し、
    前記排出手段は、相互にほぼ上下方向から当接されて原稿を挟持搬送する排出ニップを形成する排出上ローラと排出下ローラとを有し、
    前記反転ニップが前記排出ニップよりも上方に位置し、
    前記反転上ローラと前記反転下ローラとが接離可能になっており、
    前記供給手段は、前記積載部の原稿を先端レジスト後に前記原稿読み取り位置に供給する外に、前記反転手段から再供給される原稿をも先端レジスト後に前記原稿読み取り位置に供給
    前記反転手段から再供給された原稿が前記供給手段によって前記原稿読み取り位置に供給される際に、前記反転上ローラと前記反転下ローラとが離れ、前記反転ニップを解除し、
    前記読み取り後の原稿を前記排出部に排出する場合に、前記積載部に次の原稿があると、前記読み取り後の原稿が前記原稿読み取り位置を通過した後、前記積載部の前記次の原稿の読み取り動作を開始する、
    ことを特徴とする自動原稿給送装置。
  2. 請求項1に記載の自動原稿給送装置と、この自動原稿給送装置によって搬送される原稿を原稿読み取り位置において読み取る原稿読み取り手段と、この原稿読み取り手段によって読み取られた画像情報に基づいて記録材に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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