JP4228722B2

JP4228722B2 - Suction prevention structure for vehicle air conditioner

Info

Publication number: JP4228722B2
Application number: JP2003050194A
Authority: JP
Inventors: 澄充坂井; 竜太郎廣瀬
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 2003-02-27
Filing date: 2003-02-27
Publication date: 2009-02-25
Anticipated expiration: 2023-02-27
Also published as: JP2004256034A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両空調装置用吸込防止構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、車両用の空調装置は、車室内のインストルメントパネル背面側の空間内（以下、単にインストルメントパネル内部という。）に配置されており、この車両用空調装置には、車室内部の空気（内気）を循環させて空調する内気循環モードが設定されている。
【０００３】
そして、内気循環モードでは、インストルメントパネルの内部において開口している内気導入口から内気を吸い込み、空調装置内に導入している（特許文献１）。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−１１５４４８号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、インストルメントパネル内部では、このインストルメントパネル内部に収容されているダクト類やグローブボックスの側壁あるいは空調装置の側壁等によってある程度周囲を囲まれた空洞が形成されている場合が多い。
【０００６】
このため、内気導入口がインストルメントパネル内部のうち中央よりも上方位置で開口しているものでは、内気導入口に導入される内気の大部分が、インストルメントパネル下部の開放された空間から、この周囲を囲まれて内気導入口に通じる空間（主通気路）を通過する。
【０００７】
そして、空調装置が内気循環モードで作動している状態では、内気導入口に向かって主通気路を流れる気流によって、インストルメントパネル下方の床上などに落ちている紙（有料道路の領収書等）などの異物も吸引され、インストルメントパネル内部の主通気路や内気導入口などに引っ掛かり、さらに空調装置のユニット内部まで吸い込まれる場合がある。
【０００８】
ここで、内気導入口等に引っ掛かった異物は、気流によってばたつき音を発生し、空調装置のユニット内部まで吸い込まれた異物は、ユニット内部の可動部品等と干渉して異音を発生する虞があった。
【０００９】
このため、異物を取り除く必要があるが、内気導入口はインストルメントパネル内部の上部に位置しているため、手狭な主通気路の内部から手を挿し入れて異物を取り除くのは困難であり、インストルメントパネル周りを分解する必要があった。
【００１０】
また、空調ユニット内部の異物を取り除くためには、空調ユニット自体も分解しなければならなかった。
【００１１】
このように、主通気路や内気導入口、ユニット内部に吸引された異物を除去するには、多大な労力を費やさなければならない。
【００１２】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、車両空調装置の内気導入動作によって吸引された異物を、インストルメントパネルや空調装置のユニットを分解することなく、簡単に除去することができる車両空調装置用吸込防止構造を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る車両空調装置用吸込防止構造は、内気導入口がインストルメントパネル内部において開口している車両空調装置用の吸込防止構造であって、前記インストルメントパネル下部近傍であって前記内気導入口への主通気路上に、異物吸込防止手段を配設し、前記異物吸込防止手段は、前記主通気路よりも開口サイズが小さい複数の吸込孔が形成された平板状のフィルタであり、前記フィルタは、前記吸込孔が車体の略上下方向に向くように配設されているとともに、互いに離間して車体下方側に突出する複数の突出部を車体下方に向いた面に有し、前記突出部は、隣接する前記吸込孔間に形成されたものであることを特徴とする。
また、他の本発明に係る車両空調装置用吸込防止構造は、内気導入口がインストルメントパネル内部において開口している車両空調装置用の吸込防止構造であって、前記インストルメントパネル下部近傍であって前記内気導入口への主通気路上に、異物吸込防止手段を配設し、前記異物吸込防止手段は、前記主通気路よりも開口サイズが小さい複数の吸込孔が形成された平板状のフィルタであり、前記フィルタは、前記吸込孔が車体の略上下方向に向くように配設されているとともに、車体下方側に突出するリブを車体下方に向いた面に有し、前記リブは、隣接する前記吸込孔間に形成されたものであることを特徴とする。
【００１４】
ここで、主通気路とは、車両用空調装置による内気導入動作によって、内気導入口に向かって流れる内気の多くが通過する通気路であり、インストルメントパネルの下端から内気導入口までの範囲にあるものをいう。
【００１５】
具体的には、例えば、インストルメントパネル内部に収容されているダクト類やグローブボックスの側壁あるいは空調装置の側壁等によってある程度周囲を囲まれている空洞状の空間などである。
【００１６】
このように構成された本発明に係る車両空調装置用吸込防止構造によれば、車両空調装置の作動によって、内気導入口に連なる主通気路が負圧となり、主通気路の下端部であるインストルメントパネル下部開口周りが負圧となり、この開口周辺の異物（車室床等に落ちている紙塵等）が開口から主通気路に吸引される。
【００１７】
しかし、この主通気路上には、異物吸込防止手段が設けられているため、異物は、この異物吸込防止手段に引っ掛かり、内気導入口やその先の車両空調装置の内部まで吸引されることがない。
【００１８】
したがって、異物の一部が内気導入口に引っ掛かってばたつき音が発生したり、車両空調装置の内部の可動部品等と干渉して異音が発生するのを防止することができる。
【００１９】
また、異物吸込防止手段は主通気路上すなわちインストルメントパネル下部開口から挿し入れた手の届く範囲（インストルメントパネル下部開口から１５ｃｍ程度）に設けられているため、異物吸込防止手段に吸着された被吸着物（異物）を、インストルメントパネル下部開口に手を挿し入れて簡単に取り除くことができる。
【００２０】
したがって、被吸着物を取り除くために、インストルメントパネルや車両空調装置を分解する面倒な手間が掛からず、メンテナンス性に優れている。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両空調装置用吸込防止構造の具体的な実施の形態について、図面を用いて説明する。
（実施形態１）
図１は、本発明の車両空調装置用吸込防止構造が適用された車室前部のインストルメントパネル周りを示す透視図、図２は、図１における概略水平断面を示す図、図３は図１における概略鉛直断面を示す図、図４は、図１〜図３に示した車両空調装置用吸込防止構造を構成する異物吸込防止手段としてのフィルタ１００を下面側から見た斜視図である。
【００２２】
図示の車両空調装置用吸込防止構造は、内気導入口１２１がインストルメントパネル１４０の内部において開口している車両空調装置用の吸込防止構造であり、インストルメントパネル１４０の下部近傍であって内気導入口１２１への主通気路１２２上に、異物吸込防止手段としてのフィルタ１００が配設されたものである。
【００２３】
ここで、車両空調装置（以下、単に空調ユニットという。）１２０は、図１に示すように、インストルメントパネル１４０内部の車幅方向略中央右寄りに配設されており、インストルメントパネル１４０内部の車幅方向左側には、グローブボックス１１０が設けられている。
【００２４】
また、空調ユニット１２０は、車体前方側上部が、グローブボックス１１０の方に向かって、グローブボックス１１０の近傍までオーバーハングしており、このオーバーハングしている部分の下部には、空調ユニット１２０が内気循環モードによる運転の際に、車室内の空気（内気）を空調ユニット１２０に導入するための内気導入口１２１が開口している。
【００２５】
なお、インストルメントパネル１４０の車体前方Ｆｒには、図１に示すようにインストルメントパネルアッパー１３０が連設され、このインストルメントパネルアッパー１３０の下方Ｌｏには、図２，３に示すようにインシュレータ１５０が設けられている。
【００２６】
内気導入口１２１の下方Ｌｏは開放空間となっているが、この開放空間は、車体前方側はインシュレータ１５０、車体左側はグローブボックス１１０の側壁、車体右側は空調ユニット１２０自体の側壁やフットダクト１６０、車体後方側はインストルメントパネル１４０によって周囲がそれぞれ囲まれ、インストルメントパネル１４０の下部開口１４２に開口した空洞となっている。
【００２７】
このため、空調ユニット１２０による内気導入動作によって、内気導入口１２１に向かって流れる内気の多くは、インストルメントパネル１４０下方からこの空洞を通過し、内気の主通気路１２２となっている。
【００２８】
そして、この主通気路１２２上の下方Ｌｏ側開口の開口サイズＷ１よりも開口サイズが小さい複数の吸込孔２０（図４参照）が形成された平板状のフィルタ１００が、下方Ｌｏ側開口の上方Ｕｐの高さ位置Ｈ２（略１５ｃｍ以下）に配設されている。
【００２９】
ここで、フィルタ１００は、図４に示すように、主通気路１２２の水平断面に適合するように略Ｌ字状に形成された板状体１０に、多数の六角形状の吸込孔２０が形成されて、これら吸込孔２０が車体の上下方向に向くように、主通気路１２２上に配設されている。
【００３０】
またフィルタ１００は、互いに離間して下方Ｌｏ側に突出する複数の突起（突出部）Ｇを、その下面（図４において上面）に有している。
【００３１】
これらの突起Ｇは、隣接する吸込孔２０間に形成されており、適度の間隔ごとに設けられている。
【００３２】
なお、フィルタ１００は、グローブボックス１１０に固定することによって主通気路１２２上に配設されるため、フィルタ１００には、グローブボックス１１０に固定する取り付ける高荷重クリップ（図示せず）が通される取付孔５０が形成され、側部には、高荷重クリップによってフィルタ１００をグローブボックス１１０に取り付けるまでの間、フィルタ１００をグローブボックス１１０に仮保持させる仮保持部３０が形成されている。
【００３３】
さらに、グローブボックス１１０に仮保持させる際に、このフィルタ１００を主通気路１２２に配置するまで把持するための把持片４０が、フィルタ１００の下面側に突出して設けられている。
【００３４】
次に、本実施形態に係る車両空調装置用吸込防止構造の作用について説明する。
【００３５】
図３に示すように、主通気路１２２上にフィルタ１００が、突起Ｇを下方に向けて配置された状態において、空調ユニット１２０が内気循環モードで作動すると、内気導入口１２１に連なる主通気路１２２が負圧となり、主通気路１２２の下端開口であるインストルメントパネル下部開口１４２周りが負圧となり、この開口周辺の異物（車室床であるフロアパネル１５１等に落ちている紙塵等）が下部開口１４２から主通気路１２２に吸引される。
【００３６】
ここで、主通気路１２２上には、フィルタ１００が設けられているため、異物２００は、図５に示すようにこのフィルタ１００の下面に引っ掛かり、内気導入口１２１やその先の空調ユニット１２０の内部まで吸引されることがない。
【００３７】
したがって、異物２００の一部が内気導入口１２１に引っ掛かってばたつき音が発生したり、空調ユニット１２０の内部の可動部品等と干渉して異音が発生するのを防止することができる。
【００３８】
また、フィルタ１００は、主通気路１２２上であってインストルメントパネル下部開口１４２から高さ位置Ｈ１の内気導入口１２１よりも低い位置である高さＨ２の位置に配設されているため、図３に示すように、インストルメントパネル下部開口１４２から挿し入れた手３００によって、フィルタ１００の下面に吸着された異物２００を簡単に取り除くことができる。
【００３９】
したがって、異物２００を取り除くために、インストルメントパネル１４０や空調ユニット１２０を分解する面倒な手間が掛からず、メンテナンス性に優れている。
【００４０】
なお、異物２００は、フィルタ１００の下面に吸着するため、空調ユニット１２０の内気循環モードによる内気導入動作を停止するだけで、異物２００は、内気導入口１２１に向かう上方への吸引力を失い、重力によってフィルタ１００の下面から下方Ｌｏすなわち前席乗員の足元に落下する。
【００４１】
したがって、乗員等は、インストルメントパネル１４０の下部開口１４２から手３００を挿し入れることもなく、足元に落下した異物２００を回収することもできる。
【００４２】
また、例えば異物２００が比較大きなものである場合には、この異物２００は、フィルタ１００の下面に形成された突起Ｇの頂部Ｇｔに乗り上げ、突起Ｇが形成されていない部分に跨って吸着される。
【００４３】
そして、この異物２００が細長い糸屑や非常に柔らかい紙など、吸着相手側の形状にある程度倣うものであっても、突起Ｇが形成されている部分と形成されていない部分との切替部分には、異物２００との間に隙間９０が残り、異物２００が吸着された範囲のフィルタ１００の吸込孔２０が完全に塞がれることはない。
【００４４】
すなわち、内気は、異物２００の側方側（例えば、フィルタ１００の縁部１１）から隙間９０を通じてフィルタ１００の吸込孔２０に供給される。
【００４５】
したがって、吸込孔２０が完全に塞がって、空調ユニット１２０に対して過度の吸引負荷が掛かるのを防止することができる。
【００４６】
このように、本実施形態に係る車両空調装置用吸込防止構造によれば、空調ユニット１２０の内気導入動作によって吸引された異物２００を、インストルメントパネル１４０や空調ユニット１２０を分解することなく、簡単に除去することができる。
【００４７】
（変形例１）
図６は、図４に示したフィルタ１００の他の形態を示す下面側からの斜視図である。
【００４８】
この変形例に係るフィルタ１００は、主通気路１２２の水平断面に適合するように略Ｌ字状に形成された板状体１０に、多数の六角形状の吸込孔２０が形成されて、これら吸込孔２０が車体の上下方向に向くように、主通気路１２２上に配設される。
【００４９】
また、フィルタ１００は、車体下方Ｌｏ側に突出する蛇行リブＬ（Ｌ∋Ｌ１，Ｌ２，…）および交差リブＫ（Ｋ∋Ｋ１，Ｋ２，…）を、その下面（図６において上面）に有している。
【００５０】
ここで、蛇行リブＬは、隣接する吸込孔２０間に形成されており、この下面に沿って波状に蛇行して、略平行に複数形成されている。
【００５１】
また、交差リブＫは、蛇行リブＬ同士を接続するように設けられており、蛇行リブＬと交差リブＫとによって、フィルタ１００を、それぞれが縁部１１において開口する複数の領域区画Ｓ（Ｓ∋Ｓ１，Ｓ２，…）に仕切るように形成されている。
【００５２】
なお、これらリブＬ，Ｋおよび領域区画Ｓを視認し易くするために、フィルタ１００の底面視である図７以下においては、リブＬ，Ｋを黒色で塗りつぶして表示し、領域区画Ｓ１には破線を施して表示している。
【００５３】
また、図４に示したフィルタ１００と同様に、取付孔５０、仮保持部３０および把持片４０が形成されている。
【００５４】
次に、本変形例に係る車両空調装置用吸込防止構造の作用について説明する。
【００５５】
図３に示すように、主通気路１２２上にフィルタ１００が、突起Ｇを下方に向けて配置された状態において、空調ユニット１２０が内気循環モードで作動すると、内気導入口１２１に連なる主通気路１２２が負圧となり、主通気路１２２の下端開口であるインストルメントパネル下部開口１４２周りが負圧となり、この開口周辺の異物（車室床であるフロアパネル１５１等に落ちている紙塵等）が下部開口１４２から主通気路１２２に吸引される。
【００５６】
ここで、主通気路１２２上には、フィルタ１００が設けられているため、異物２００は、図８に示すようにこのフィルタ１００の下面に引っ掛かり、内気導入口１２１やその先の空調ユニット１２０の内部まで吸引されることがない。
【００５７】
したがって、異物２００の一部が内気導入口１２１に引っ掛かってばたつき音が発生したり、空調ユニット１２０の内部の可動部品等と干渉して異音が発生するのを防止することができる。
【００５８】
また、フィルタ１００は、主通気路１２２上であってインストルメントパネル下部開口１４２から高さＨ２の位置に配設されているため、図３に示すように、インストルメントパネル下部開口１４２から挿し入れた手３００によって、フィルタ１００の下面に吸着された異物２００を簡単に取り除くことができる。
【００５９】
したがって、異物２００を取り除くために、インストルメントパネル１４０や空調ユニット１２０を分解する面倒な手間が掛からず、メンテナンス性に優れている。
【００６０】
なお、異物２００は、フィルタ１００の下面に吸着するため、空調ユニット１２０の内気循環モードによる内気導入動作を停止するだけで、異物２００は、内気導入口１２１に向かう上方への吸引力を失い、重力によってフィルタ１００の下面から下方Ｌｏすなわち前席乗員の足元に落下する。
【００６１】
したがって、乗員等は、インストルメントパネル１４０の下部開口１４２から手３００を挿し入れることもなく、足元に落下した異物２００を回収することもできる。
【００６２】
また、例えば異物２００が比較平面保持性を有するもの（例えば、比較的硬い紙など）である場合には、異物２００は、図９に示すように、フィルタ１００の下面に形成されたリブＬ，Ｋの頂部Ｌｔ，Ｋｔに架け渡すように吸着される。
【００６３】
ここで、この異物２００が、領域区画Ｓ１の全面を覆う程度の大きなものである場合には、リブＬ，ＫとリブＬ，Ｋが形成されていない部分との間には、間隙９０が確保されるものの、この領域区画Ｓ１内の全ての吸込孔２０が異物２００によって塞がれることになる。
【００６４】
しかし、各領域区画Ｓは、それぞれ縁部１１において開口しているため、それぞれこの開口している縁部開口Ｍ（Ｍ∋Ｍ１，Ｍ２，…）から間隙９０を通って、領域Ｓに内気が流入する。
【００６５】
したがって、異物２００が吸着された範囲のフィルタ１００の吸込孔２０が完全に塞がれることはなく、空調ユニット１２０に対して過度の吸引負荷が掛かるのを防止することができる。
【００６６】
一方、例えば異物２００が比較柔らかいもの（例えば、ティッシュペーパーや布地など）である場合には、異物２００は、図１０および図１１に示すように、吸着相手側の形状にある程度倣うが、リブＬ，Ｋが形成されている部分と形成されていない部分との切替部分には、異物２００との間に隙間９０が残り、異物２００が吸着された範囲のフィルタ１００の吸込孔２０が完全に塞がれることはない。
【００６７】
そして、各領域区画Ｓは、それぞれ縁部開口Ｍ（Ｍ∋Ｍ１，Ｍ２，…）から間隙９０を通って、領域Ｓに内気が流入し、空調ユニット１２０に対して過度の吸引負荷が掛かるのを防止することができる。
【００６８】
このように、本変形例に係る車両空調装置用吸込防止構造によれば、空調ユニット１２０の内気導入動作によって吸引された異物２００を、インストルメントパネル１４０や空調ユニット１２０を分解することなく、簡単に除去することができる。
【００６９】
また、フィルタ１００に吸着する異物２００が、領域区画Ｓ１の全面を覆う程大きなものでない場合、例えば図１２に示すように、リブＬ１，Ｌ２の間隔と同程度あるいは間隔よりも幅狭の細長い短冊状のものであっても、リブＬは蛇行して形成されているため、異物２００は、リブＬ１，Ｌ２間の、リブＬが形成されていない部分に入り込むことがなく、異物２００の全面が吸込孔２０に吸着されるのを回避することができる。
【００７０】
さらに、異物２００はリブＬ，Ｌ間に架け渡されてリブＬ，Ｌの頂部に吸着した状態となるが、空調ユニット１２０の内気導入動作を停止することなくフィルタ１００から異物２００を取り除くためには、リブＬの側部から異物２００の被吸着面側に指を挿し入れて、異物２００を指で挟み取る必要がある。
【００７１】
この場合、リブＬ，Ｌが図１３（ａ）に示すように単に平行直線状に形成されていると、リブＬの側端面と異物２００の側端縁２１０までの指掛り代ｔ１は、リブＬの延設方向のどの位置においても、一定または線形に増減する程度である。
【００７２】
これに対して、同図（ｃ）に示すように、リブＬ，Ｌが波状に蛇行して形成されている本変形例では、リブＬの側端面と異物２００の側端縁２１０までの指掛り代は、リブＬが側方に突出した位置（Ｄ１−Ｄ１断面線部）では、比較的短いｔ１となる（同図（ｄ））が、リブＬが側方に凹んだ位置（Ｄ２−Ｄ２断面線部）では、比較的長いｔ２となる（同図（ｄ））ため、異物２００を掴み易くなり、異物２００の除去作業性がよい。
【００７３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両空調装置用吸込防止構造によれば、主通気路上には、異物吸込防止手段が設けられているため、異物は、この異物吸込防止手段に引っ掛かり、内気導入口やその先の車両空調装置の内部まで吸引されることがない。
【００７４】
したがって、異物の一部が内気導入口に引っ掛かってばたつき音が発生したり、車両空調装置の内部の可動部品等と干渉して異音が発生するのを防止することができる。
【００７５】
また、異物吸込防止手段は主通気路上すなわちインストルメントパネル下部開口から挿し入れた手の届く範囲（インストルメントパネル下部開口から１５ｃｍ程度）に設けられているため、異物吸込防止手段に吸着された被吸着物（異物）を、インストルメントパネル下部開口に手を挿し入れて簡単に取り除くことができる。
【００７６】
したがって、被吸着物を取り除くために、インストルメントパネルや車両空調装置を分解する面倒な手間が掛からず、メンテナンス性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の車両空調装置用吸込防止構造が適用された車室前部のインストルメントパネル周りを示す透視図である。
【図２】図１における概略水平断面を示す図である。
【図３】図１における概略鉛直断面を示す図である。
【図４】図１〜図３に示した車両空調装置用吸込防止構造を構成する異物吸着防止手段としてのフィルタを下面側から見た斜視図である。
【図５】図４における断面線Ｂ−Ｂによる断面図（上下反転）である。
【図６】図１〜図３に示した車両空調装置用吸込防止構造を構成する異物吸着防止手段としての他の形態のフィルタを下面側から見た斜視図である。
【図７】図６に示したフィルタの底面図（リブを着色）である。
【図８】大きな異物が吸着された様子を示す図７相当の底面図である。
【図９】図７における断面線Ｃ−Ｃによる断面図（上下反転）である。
【図１０】柔軟な異物が吸着された様子を示す図９相当の断面図（上下反転）である。
【図１１】柔軟な異物が吸着された様子を示す図７における断面線Ｄ−Ｄによる断面図（上下反転）である。
【図１２】小さな異物が吸着された様子を示す図７相当の底面図である。
【図１３】平行のリブと蛇行したリブとの指掛け代の違いを説明する図である。
【符号の説明】
１０板状体
１１縁部
２０吸込孔
３０仮保持部
４０把持片
５０取付孔
９０間隙
１００フィルタ（異物吸込防止手段）
１１０グローブボックス
１２０空調ユニット（車両空調装置）
１２１内気導入口
１２２主通気路
１３０インストルメントパネルアッパー
１４０インストルメントパネル
１４２インストルメントパネル下部開口
１５０インシュレータ
１５１フロアパネル
１６０フットダクト
２００異物
３００手
Ｇ突起
Ｇｔ，Ｌｔ，Ｋｔ頂部
Ｌ蛇行リブ
Ｋ交差リブ
Ｓ領域区画
Ｍ縁部開口
ｔ指掛け代
Ｈ高さ位置
Ｗ１開口サイズ
Ｆｒ車体前方
Ｒｒ車体後方
Ｕｐ車体上方
Ｌｏ車体下方[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a suction prevention structure for a vehicle air conditioner.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an air conditioner for a vehicle is disposed in a space on the back side of the instrument panel in the vehicle interior (hereinafter simply referred to as the inside of the instrument panel). An inside air circulation mode is set in which air (inside air) is circulated and air-conditioned.
[0003]
In the inside air circulation mode, the inside air is sucked from the inside air inlet opening inside the instrument panel and introduced into the air conditioner (Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-115448
[Problems to be solved by the invention]
Here, in the instrument panel, there are many cases in which a cavity surrounded to some extent is formed by ducts housed inside the instrument panel, the side wall of the glove box, the side wall of the air conditioner, or the like.
[0006]
For this reason, when the inside air inlet is opened at a position higher than the center of the inside of the instrument panel, most of the inside air introduced into the inside air inlet is from the open space at the bottom of the instrument panel, It passes through a space (main air passage) that surrounds this area and communicates with the inside air inlet.
[0007]
And when the air conditioner is operating in the inside air circulation mode, paper that has fallen on the floor under the instrument panel due to the airflow flowing through the main air passage toward the inside air inlet (receipt of the toll road, etc.) In some cases, foreign substances such as the above are also sucked, caught in the main ventilation path or the inside air inlet inside the instrument panel, and further sucked into the air conditioner unit.
[0008]
Here, the foreign matter caught in the inside air inlet or the like generates a fluttering sound due to the air flow, and the foreign matter sucked into the inside of the air conditioner unit may interfere with moving parts inside the unit and generate abnormal noise. there were.
[0009]
For this reason, it is necessary to remove foreign matter, but since the inside air inlet is located in the upper part inside the instrument panel, it is difficult to remove foreign matter by inserting a hand from the inside of the narrow main air passage, It was necessary to disassemble the area around the instrument panel.
[0010]
In addition, in order to remove foreign matter inside the air conditioning unit, the air conditioning unit itself has to be disassembled.
[0011]
Thus, a great deal of labor must be spent to remove the main air passage, the inside air inlet, and the foreign matter sucked into the unit.
[0012]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and is capable of easily removing the foreign matter sucked by the inside air introduction operation of the vehicle air conditioner without disassembling the instrument panel or the unit of the air conditioner. An object of the present invention is to provide a suction prevention structure for a device.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, a vehicle air conditioner suction prevention structure according to the present invention is a vehicle air conditioner suction prevention structure in which an inside air introduction port is opened inside an instrument panel, and the lower part of the instrument panel A foreign matter suction preventing means is disposed in the vicinity of the main air passage to the inside air introduction port, and the foreign matter suction preventing means is a flat plate in which a plurality of suction holes having a smaller opening size than the main air passage are formed. The filter is disposed so that the suction hole faces substantially in the vertical direction of the vehicle body, and a plurality of projecting portions that protrude away from the vehicle body apart from each other face the vehicle body downward. The protrusion is formed between the adjacent suction holes.
Another aspect of the present invention is a vehicle air conditioner suction prevention structure, which is a vehicle air conditioner suction prevention structure in which the inside air inlet is open inside the instrument panel, and is located near the lower portion of the instrument panel. A foreign matter suction preventing means is disposed on the main air passage to the inside air inlet, and the foreign matter suction preventing means is a flat filter having a plurality of suction holes whose opening sizes are smaller than those of the main air passage. The filter is disposed so that the suction hole faces substantially in the vertical direction of the vehicle body, and has a rib projecting downward on the vehicle body on a surface facing the vehicle body, and the rib is adjacent to the filter. It characterized the this and is formed between the suction holes.
[0014]
Here, the main air passage is an air passage through which most of the inside air flowing toward the inside air introduction port passes by the inside air introduction operation by the vehicle air conditioner, and is in a range from the lower end of the instrument panel to the inside air introduction port. Say something.
[0015]
Specifically, for example, it is a hollow space surrounded to some extent by ducts housed inside the instrument panel, the side wall of the glove box, the side wall of the air conditioner, or the like.
[0016]
According to the vehicle air conditioner suction prevention structure according to the present invention configured as described above, the main air passage connected to the inside air introduction port becomes negative pressure by the operation of the vehicle air conditioner, and the instrument which is the lower end portion of the main air passage A negative pressure is generated around the lower opening of the ment panel, and foreign matter (such as paper dust falling on the passenger compartment floor) around the opening is sucked into the main air passage from the opening.
[0017]
However, since the foreign matter suction preventing means is provided on the main air passage, the foreign matter is not caught by the foreign matter suction preventing means and is not sucked into the inside air inlet or the interior of the vehicle air conditioner ahead. .
[0018]
Therefore, it is possible to prevent a part of the foreign matter from being caught by the inside air inlet and generating a fluttering sound, or interference with a moving part or the like inside the vehicle air conditioner and the generation of abnormal noise.
[0019]
Further, the foreign matter suction preventing means is provided on the main ventilation path, that is, within the reach of the hand inserted from the lower opening of the instrument panel (about 15 cm from the lower opening of the instrument panel). The adsorbate (foreign matter) can be easily removed by inserting a hand into the lower opening of the instrument panel.
[0020]
Therefore, in order to remove the object to be adsorbed, the troublesome work of disassembling the instrument panel and the vehicle air conditioner does not take, and the maintenance is excellent.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of a suction prevention structure for a vehicle air conditioner according to the present invention will be described with reference to the drawings.
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a perspective view showing the periphery of an instrument panel at the front part of a passenger compartment to which a suction prevention structure for a vehicle air conditioner according to the present invention is applied, FIG. 2 is a diagram showing a schematic horizontal section in FIG. 1, and FIG. FIG. 4 is a perspective view of the filter 100 as foreign matter suction preventing means constituting the suction preventing structure for a vehicle air conditioner shown in FIGS. 1 to 3 as viewed from the lower surface side.
[0022]
The vehicle air conditioner suction prevention structure shown in the drawing is a vehicle air conditioner suction prevention structure in which the inside air introduction port 121 is opened inside the instrument panel 140, and is located near the lower part of the instrument panel 140 and introduces inside air. On the main ventilation path 122 to the mouth 121, a filter 100 as a foreign matter suction preventing means is disposed.
[0023]
Here, as shown in FIG. 1, a vehicle air conditioner (hereinafter simply referred to as an air conditioning unit) 120 is disposed approximately to the right of the center in the vehicle width direction inside the instrument panel 140. A glove box 110 is provided on the left side in the vehicle width direction.
[0024]
Further, the air conditioner unit 120 has an upper front side overhanging toward the glove box 110 to the vicinity of the glove box 110, and the air conditioner unit 120 is below the overhanging portion. During operation in the inside air circulation mode, an inside air introduction port 121 for introducing the air (inside air) in the passenger compartment into the air conditioning unit 120 is opened.
[0025]
As shown in FIG. 1, an instrument panel upper 130 is connected to the front Fr of the vehicle body of the instrument panel 140, and an insulator is provided below the instrument panel upper 130 as shown in FIGS. 150 is provided.
[0026]
The lower Lo of the inside air introduction port 121 is an open space. This open space has an insulator 150 on the front side of the vehicle body, a side wall of the glove box 110 on the left side of the vehicle body, a side wall of the air conditioning unit 120 itself and a foot duct 160 on the right side of the vehicle body. The rear side of the vehicle body is surrounded by the instrument panel 140 and is a cavity opened to the lower opening 142 of the instrument panel 140.
[0027]
For this reason, most of the inside air flowing toward the inside air introduction port 121 by the inside air introduction operation by the air conditioning unit 120 passes through this cavity from below the instrument panel 140 and serves as a main air passage 122 for inside air.
[0028]
A flat plate-like filter 100 in which a plurality of suction holes 20 (see FIG. 4) having an opening size smaller than the opening size W1 of the lower Lo side opening on the main air passage 122 is formed above the lower Lo side opening. It is disposed at a height position H2 of Up (approximately 15 cm or less).
[0029]
Here, as shown in FIG. 4, in the filter 100, a large number of hexagonal suction holes 20 are formed in the plate-like body 10 formed in a substantially L shape so as to conform to the horizontal cross section of the main air passage 122. Then, these suction holes 20 are arranged on the main air passage 122 so as to face the vertical direction of the vehicle body.
[0030]
The filter 100 has a plurality of protrusions (protrusions) G that are spaced apart from each other and protrude toward the lower Lo side on the lower surface (upper surface in FIG. 4).
[0031]
These protrusions G are formed between adjacent suction holes 20 and are provided at appropriate intervals.
[0032]
Since the filter 100 is disposed on the main ventilation path 122 by being fixed to the glove box 110, a high-load clip (not shown) to be attached to be fixed to the glove box 110 is passed through the filter 100. An attachment hole 50 is formed, and a temporary holding portion 30 that temporarily holds the filter 100 in the glove box 110 is formed on the side portion until the filter 100 is attached to the glove box 110 by a high-load clip.
[0033]
Further, when temporarily holding the glove box 110, a gripping piece 40 for gripping the filter 100 until it is disposed in the main ventilation path 122 is provided protruding from the lower surface side of the filter 100.
[0034]
Next, the effect | action of the suction prevention structure for vehicle air conditioners which concerns on this embodiment is demonstrated.
[0035]
As shown in FIG. 3, when the air-conditioning unit 120 operates in the internal air circulation mode in a state where the filter 100 is disposed on the main air passage 122 and the protrusion G faces downward, the main air passage connected to the internal air introduction port 121. 122 becomes negative pressure, and around the lower opening 142 of the instrument panel, which is the lower end opening of the main air passage 122, becomes negative pressure, and foreign matter around this opening (paper dust or the like falling on the floor panel 151 or the like which is the passenger compartment floor). Is sucked into the main ventilation path 122 from the lower opening 142.
[0036]
Here, since the filter 100 is provided on the main air passage 122, the foreign matter 200 is caught on the lower surface of the filter 100 as shown in FIG. It is not sucked up to the inside.
[0037]
Therefore, it is possible to prevent a part of the foreign matter 200 from being caught in the inside air introduction port 121 to generate a fluttering sound or to interfere with a moving part or the like inside the air conditioning unit 120 to generate an abnormal sound.
[0038]
Further, the filter 100 is disposed on the main ventilation path 122 at a height H2 that is lower than the inside air inlet 121 at the height position H1 from the lower opening 142 of the instrument panel. As shown in FIG. 3, the foreign material 200 adsorbed on the lower surface of the filter 100 can be easily removed by the hand 300 inserted from the lower opening 142 of the instrument panel.
[0039]
Therefore, in order to remove the foreign matter 200, the troublesome work of disassembling the instrument panel 140 and the air conditioning unit 120 is not required, and the maintainability is excellent.
[0040]
Since the foreign matter 200 is adsorbed to the lower surface of the filter 100, the foreign matter 200 loses the suction force upward toward the inside air introduction port 121 only by stopping the inside air introduction operation in the inside air circulation mode of the air conditioning unit 120. The gravity falls from the lower surface of the filter 100 to the lower Lo, that is, to the feet of the front seat occupant.
[0041]
Therefore, an occupant or the like can collect the foreign material 200 that has fallen on his / her feet without inserting the hand 300 from the lower opening 142 of the instrument panel 140.
[0042]
For example, when the foreign matter 200 is relatively large, the foreign matter 200 rides on the top portion Gt of the projection G formed on the lower surface of the filter 100 and is adsorbed across a portion where the projection G is not formed. .
[0043]
Even if the foreign material 200 follows the shape of the suction partner side to some extent, such as slender lint or very soft paper, the switching part between the part where the projection G is formed and the part where it is not formed The gap 90 remains between the foreign matter 200 and the suction hole 20 of the filter 100 in a range where the foreign matter 200 is adsorbed is not completely blocked.
[0044]
That is, the inside air is supplied from the side of the foreign material 200 (for example, the edge 11 of the filter 100) to the suction hole 20 of the filter 100 through the gap 90.
[0045]
Therefore, it is possible to prevent the suction hole 20 from being completely blocked and applying an excessive suction load to the air conditioning unit 120.
[0046]
Thus, according to the vehicle air conditioner suction prevention structure according to the present embodiment, the foreign matter 200 sucked by the inside air introduction operation of the air conditioning unit 120 can be easily performed without disassembling the instrument panel 140 and the air conditioning unit 120. Can be removed.
[0047]
(Modification 1)
FIG. 6 is a perspective view from the lower surface side showing another form of the filter 100 shown in FIG.
[0048]
In the filter 100 according to this modification, a large number of hexagonal suction holes 20 are formed in a plate-like body 10 formed in a substantially L shape so as to conform to the horizontal cross section of the main air passage 122, and these suction It arrange | positions on the main ventilation path 122 so that the hole 20 may face the up-down direction of a vehicle body.
[0049]
Further, the filter 100 has meandering ribs L (L∋L1, L2,...) And intersecting ribs K (K∋K1, K2,...) Protruding on the lower side Lo of the vehicle body on the lower surface (upper surface in FIG. 6). is doing.
[0050]
Here, the meandering ribs L are formed between the adjacent suction holes 20, meandering in a wavy manner along the lower surface, and a plurality of substantially meandering ribs L are formed.
[0051]
The intersecting ribs K are provided so as to connect the meandering ribs L to each other, and the meandering ribs L and the intersecting ribs K allow the filter 100 to be divided into a plurality of area sections S (S) each opened at the edge 11. It is formed so as to be partitioned into ridges S1, S2,.
[0052]
In order to make the ribs L and K and the area section S easily visible, the ribs L and K are displayed in black in the bottom view of the filter 100 in FIG. Is displayed.
[0053]
Moreover, the attachment hole 50, the temporary holding part 30, and the holding piece 40 are formed similarly to the filter 100 shown in FIG.
[0054]
Next, the effect | action of the suction prevention structure for vehicle air conditioners which concerns on this modification is demonstrated.
[0055]
As shown in FIG. 3, when the air-conditioning unit 120 operates in the internal air circulation mode in a state where the filter 100 is disposed on the main air passage 122 and the protrusion G faces downward, the main air passage connected to the internal air introduction port 121. 122 becomes negative pressure, and around the lower opening 142 of the instrument panel, which is the lower end opening of the main air passage 122, becomes negative pressure, and foreign matter around this opening (paper dust or the like falling on the floor panel 151 or the like which is the passenger compartment floor). Is sucked into the main ventilation path 122 from the lower opening 142.
[0056]
Here, since the filter 100 is provided on the main air passage 122, the foreign matter 200 is caught on the lower surface of the filter 100 as shown in FIG. It is not sucked up to the inside.
[0057]
Therefore, it is possible to prevent a part of the foreign matter 200 from being caught in the inside air introduction port 121 to generate a fluttering sound or to interfere with a moving part or the like inside the air conditioning unit 120 to generate an abnormal sound.
[0058]
Further, since the filter 100 is disposed on the main air passage 122 at a height H2 from the lower opening 142 of the instrument panel, the filter 100 is inserted from the lower opening 142 of the instrument panel as shown in FIG. The foreign object 200 adsorbed on the lower surface of the filter 100 can be easily removed by the hand 300.
[0059]
Therefore, in order to remove the foreign matter 200, the troublesome work of disassembling the instrument panel 140 and the air conditioning unit 120 is not required, and the maintainability is excellent.
[0060]
Since the foreign matter 200 is adsorbed to the lower surface of the filter 100, the foreign matter 200 loses the suction force upward toward the inside air introduction port 121 only by stopping the inside air introduction operation in the inside air circulation mode of the air conditioning unit 120. The gravity falls from the lower surface of the filter 100 to the lower Lo, that is, to the feet of the front seat occupant.
[0061]
Therefore, an occupant or the like can collect the foreign material 200 that has fallen on his / her feet without inserting the hand 300 from the lower opening 142 of the instrument panel 140.
[0062]
Further, for example, when the foreign material 200 has a comparative plane retaining property (for example, relatively hard paper), the foreign material 200 includes ribs L and L formed on the lower surface of the filter 100 as shown in FIG. It is adsorbed so as to span the top portions Lt and Kt of K.
[0063]
Here, when the foreign material 200 is large enough to cover the entire surface of the area section S1, a gap 90 is secured between the ribs L and K and the portion where the ribs L and K are not formed. However, all the suction holes 20 in the area section S <b> 1 are blocked by the foreign matter 200.
[0064]
However, since each area section S opens at the edge 11, the inside air flows into the area S from the opening edge opening M (M∋M 1, M 2,...) Through the gap 90. Inflow.
[0065]
Therefore, the suction hole 20 of the filter 100 in a range where the foreign matter 200 is adsorbed is not completely blocked, and an excessive suction load can be prevented from being applied to the air conditioning unit 120.
[0066]
On the other hand, for example, when the foreign matter 200 is comparatively soft (for example, tissue paper or fabric), the foreign matter 200 follows the shape of the suction partner side to some extent as shown in FIGS. , K and a switching portion between the portion where K is not formed and a gap 90 remain between the foreign matter 200 and the suction hole 20 of the filter 100 in a range where the foreign matter 200 is adsorbed is completely blocked. It will not come off.
[0067]
Each region section S passes through the gap 90 from the edge opening M (M それぞれ M1, M2,...), The inside air flows into the region S, and an excessive suction load is applied to the air conditioning unit 120. Can be prevented.
[0068]
Thus, according to the vehicle air conditioner suction prevention structure according to this modification, the foreign matter 200 sucked by the inside air introduction operation of the air conditioning unit 120 can be easily performed without disassembling the instrument panel 140 and the air conditioning unit 120. Can be removed.
[0069]
Further, when the foreign matter 200 adsorbed on the filter 100 is not so large as to cover the entire surface of the area section S1, for example, as shown in FIG. 12, a long and narrow strip having a width equal to or narrower than the interval between the ribs L1 and L2. Even if the rib L is meandering, the foreign matter 200 does not enter the portion between the ribs L1 and L2 where the rib L is not formed. Adsorption to the suction hole 20 can be avoided.
[0070]
Furthermore, the foreign matter 200 is bridged between the ribs L and L and is adsorbed to the tops of the ribs L and L. In order to remove the foreign matter 200 from the filter 100 without stopping the inside air introduction operation of the air conditioning unit 120. Needs to insert a finger from the side of the rib L to the attracted surface side of the foreign material 200 and pinch the foreign material 200 with the finger.
[0071]
In this case, when the ribs L, L are simply formed in parallel straight lines as shown in FIG. 13A, the finger catching margin t1 from the side end surface of the rib L to the side end edge 210 of the foreign material 200 is At any position in the extending direction of L, the degree is increased or decreased in a constant or linear manner.
[0072]
On the other hand, as shown in FIG. 5C, in the present modification in which the ribs L, L meander in a wavy manner, the fingers up to the side end face of the rib L and the side end edge 210 of the foreign object 200 are shown. At the position where the rib L protrudes to the side (D1-D1 cross-sectional line portion), the hooking margin is a relatively short t1 ((d) in the figure), but the position where the rib L is recessed to the side (D2- In the (D2 cross-section line portion), since it is a relatively long t2 ((d) in the same figure), it becomes easy to grasp the foreign matter 200, and the foreign matter 200 removal workability is good.
[0073]
【The invention's effect】
As described above, according to the suction prevention structure for a vehicle air conditioner according to the present invention, the foreign matter suction prevention means is provided on the main air passage, so that the foreign matter is caught by the foreign matter suction prevention means, It is not sucked up to the inside of the inlet and the vehicle air conditioner ahead.
[0074]
Therefore, it is possible to prevent a part of the foreign matter from being caught by the inside air inlet and generating a fluttering sound or an abnormal noise due to interference with a moving part or the like inside the vehicle air conditioner.
[0075]
Further, the foreign matter suction preventing means is provided on the main ventilation path, that is, within the reach of the hand inserted from the lower opening of the instrument panel (about 15 cm from the lower opening of the instrument panel). The adsorbate (foreign matter) can be easily removed by inserting a hand into the lower opening of the instrument panel.
[0076]
Therefore, in order to remove the object to be adsorbed, the troublesome work of disassembling the instrument panel and the vehicle air conditioner does not take, and the maintenance is excellent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing the periphery of an instrument panel in a front part of a passenger compartment to which a suction prevention structure for a vehicle air conditioner according to the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram showing a schematic horizontal cross section in FIG. 1;
FIG. 3 is a view showing a schematic vertical cross section in FIG. 1;
4 is a perspective view of a filter as a foreign matter adsorption preventing means constituting the suction preventing structure for a vehicle air conditioner shown in FIGS.
5 is a cross-sectional view (upside down) taken along a cross-sectional line BB in FIG. 4;
FIG. 6 is a perspective view of another form of filter as a foreign matter adsorption preventing unit constituting the vehicle air conditioner suction preventing structure shown in FIGS.
7 is a bottom view (colored ribs) of the filter shown in FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a bottom view corresponding to FIG. 7 showing a state in which a large foreign object is adsorbed.
9 is a cross-sectional view (upside down) taken along a cross-sectional line CC in FIG. 7;
FIG. 10 is a cross-sectional view (upside down) corresponding to FIG. 9 showing a state in which a flexible foreign matter is adsorbed.
11 is a cross-sectional view (upside down) taken along a cross-sectional line DD in FIG. 7 showing a state in which a flexible foreign matter is adsorbed.
12 is a bottom view corresponding to FIG. 7 showing a state in which a small foreign matter is adsorbed.
FIG. 13 is a diagram for explaining a difference in fingering allowance between a parallel rib and a meandering rib.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Plate-like body 11 Edge 20 Suction hole 30 Temporary holding | maintenance part 40 Holding piece 50 Mounting hole 90 Gap 100 Filter (foreign matter suction prevention means)
110 Glove box 120 Air conditioning unit (vehicle air conditioner)
121 Inside air inlet 122 Main air passage 130 Instrument panel upper 140 Instrument panel 142 Instrument panel lower opening 150 Insulator 151 Floor panel 160 Foot duct 200 Foreign object 300 Hand G Protrusion Gt, Lt, Kt Top L Meandering rib K Crossing rib S Area section M Edge opening t Finger allowance H Height position W1 Opening size Fr Car body front Rr Car body rear Up Car body upper Lo Car body lower

Claims

内気導入口がインストルメントパネル内部において開口している車両空調装置用の吸込防止構造であって、
前記インストルメントパネル下部近傍であって前記内気導入口への主通気路上に、異物吸込防止手段を配設し、
前記異物吸込防止手段は、前記主通気路よりも開口サイズが小さい複数の吸込孔が形成された平板状のフィルタであり、
前記フィルタは、前記吸込孔が車体の略上下方向に向くように配設されているとともに、互いに離間して車体下方側に突出する複数の突出部を車体下方に向いた面に有し、
前記突出部は、隣接する前記吸込孔間に形成されたものであることを特徴とする車両空調装置用吸込防止構造。A suction prevention structure for a vehicle air conditioner in which the inside air inlet is opened inside the instrument panel,
In the vicinity of the lower part of the instrument panel and on the main ventilation path to the inside air introduction port, foreign matter suction preventing means is disposed ,
The foreign matter suction preventing means is a flat filter in which a plurality of suction holes having an opening size smaller than that of the main ventilation path are formed.
The filter is disposed so that the suction hole is directed substantially in the vertical direction of the vehicle body, and has a plurality of protrusions that are spaced apart from each other and protrude to the vehicle body lower side on a surface facing the vehicle body downward,
The protrusion, the vehicle air-conditioner suction prevention structure characterized by the this and is formed between the suction holes adjacent to each other.

内気導入口がインストルメントパネル内部において開口している車両空調装置用の吸込防止構造であって、
前記インストルメントパネル下部近傍であって前記内気導入口への主通気路上に、異物吸込防止手段を配設し、
前記異物吸込防止手段は、前記主通気路よりも開口サイズが小さい複数の吸込孔が形成された平板状のフィルタであり、
前記フィルタは、前記吸込孔が車体の略上下方向に向くように配設されているとともに、車体下方側に突出するリブを車体下方に向いた面に有し、
前記リブは、隣接する前記吸込孔間に形成されたものであることを特徴とする車両空調装置用吸込防止構造。A suction prevention structure for a vehicle air conditioner in which the inside air inlet is opened inside the instrument panel,
In the vicinity of the lower part of the instrument panel and on the main ventilation path to the inside air introduction port, foreign matter suction preventing means is disposed ,
The foreign matter suction preventing means is a flat filter in which a plurality of suction holes having an opening size smaller than that of the main ventilation path are formed.
The filter is disposed so that the suction hole faces substantially in the vertical direction of the vehicle body, and has a rib that protrudes on the vehicle body lower side on a surface facing the vehicle body lower side,
The ribs, the vehicle air-conditioner suction prevention structure characterized by the this and is formed between the suction holes adjacent to each other.

前記リブは、前記フィルタの車体下方側の面に沿って波状に蛇行して、略平行に複数形成されていることを特徴とする請求項２に記載の車両空調装置用吸込防止構造。The suction prevention structure for a vehicle air conditioner according to claim 2, wherein a plurality of the ribs meander in a wavy shape along a lower surface of the vehicle body of the filter and are formed substantially in parallel.

前記リブは、前記フィルタを、該フィルタの周縁部において開口する複数の領域区画に仕切るように形成されていることを特徴とする請求項２または３に記載の車両空調装置用吸込防止構造。The said rib is formed so that the said filter may be divided into the some area division opened in the peripheral part of this filter, The suction prevention structure for vehicle air conditioners of Claim 2 or 3 characterized by the above-mentioned.