JP4227092B2 - 走査型電子顕微鏡を用いる生体物質アッセイシステムおよびアッセイ法 - Google Patents

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本発明は種々の検査項目を一度に検査するプローブチップすなわち多項目センサーに関するもので、対象はDNA、RNA、およびタンパク質で、とくに、最近注目を集めているDNA検査用のDNAチップ等を使用した走査型電子顕微鏡(SEM)による生体物質アッセイシステムおよびアッセイ法に関する。
ゲノム計画の進展とともにDNAレベルで生体を理解し、病気の診断や生命現象の理解をしようとする動きが活発化してきた。生命現象の理解や遺伝子の働きを調べるには遺伝子の発現状況を調べることが有効である。この有力な方法として固体表面上に数多くのDNAプローブを種類毎に区分けして固定したDNAプローブアレーあるいはDNAチップ(実際には固定されているのはオリゴヌクレオチドの誘導体であるのでオリゴチップと呼ぶこともある)が用いられている。あるいは、最近では種々のタンパク質(一般的には抗体をプローブ)としてアレー状に固定したプロテインチップが用いられるようになっている。
DNAチップを作るには光化学反応と半導体工業でよく用いられるリソグラフィーを用いて区画された多数のセルに設計された配列のオリゴマーを一塩基づつ合成して行く方法(非特許文献1:Science 251, 767-773(1991)),あるいはDNAプローブやタンパク質プローブを各区画に一つ一つ植え込んでいく方法(非特許文献2:Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93, 4613-4918 (1996) )などがある。
これらチップは、いずれもスライドガラスなどの平面状に多数のプローブを、区画を区切り、アレー状に整列させた構造をしている。どのプローブがどの位置にあるかは、プローブが固定されている物理的な位置のみでインデクシングされるのが一般的である。
使用方法は、チップ基板上のプローブに蛍光標識したDNA断片やmRNAやこれを逆転写したcDNAなどの試料ポリヌクレオチド(以下単に試料ポリヌクレオチド)をハイブリダイズさせて、基板上に導入される蛍光体を蛍光スキャナーで検出する。あるいは、試料ポリヌクレオチドをハイブリダイズさせた後に、プローブと隣接して試料ポリヌクレオチドに相補な蛍光標識オリゴを連結反応(ライゲーション)で連結したり、DNAポリメラーゼを用いて蛍光標識dNTP基質を反応させたりして、基板上に導入する蛍光体を検出するのが主流である。
最近では、酸化還元反応を利用した電気化学的な検出を行う方法も実用になっている。タンパク質の場合は抗原抗体反応のようなアフィニティー反応を利用して、基板上に特定タンパク質などを補足した後、質量分析機で分析する方法、蛍光標識抗体や酵素標識抗体でサンドイッチ反応をおこない、基板上に残る蛍光体や酵素活性を検出する方法、電気化学発光を用いる検出法がある。
電気化学発光法では、電極表面に抗原捕捉用の抗体が存在する。サンドイッチ用抗体の標識物にはルテニウム錯体を用いる(非特許文献3:Clin. Chem., 37, 1534-1539 (19991))。電極表面ではルテニウムが酸化され、TPAのレドックス反応とカップルさせて還元するときに励起状態となったルテニウムの電子が基底状態に落ちる時に光を発する。
高感度で定量的な検出を目的とした検出法としては、通常の顕微鏡検出が可能な700μm程度の粒子を標識に用いて、反応した粒子数をカウンターでカウントして目的物質を定量検出するイムノアッセイの報告がある(非特許文献4:Anal. Biochem. 202, 120-125 (1992))。
Science 251, 767-773(1991) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93, 4613-4918(1996) Clin. Chem., 37, 1534-1539 (19991) Anal. Biochem. 202, 120-125 (1992))
現状のチップ技術、特にDNAプローブアレーあるいはDNAチップでは、蛍光検出を用いることから、プローブを固定するエリア(以下、一つのプローブを固定する領域をエレメントと定義する)サイズに限界がある。すなわち、光を利用する限り、一般的に分解能は次の式(1)で表される大きさ(分解能)が限界となる。
Figure 0004227092
ここで媒質が空気なら開口数は0.8程度が限界である。したがって530nmの光源を使用すると識別サイズとして400nmくらいが光を用いる検出限界となる。もちろん、蛍光検出であるから、蛍光強度が十分あれば、点光源としてより狭い範囲から発する光を検出することはできるし、ニアフィールド顕微鏡のように特殊な技術を用いればより狭い領域での光検出が可能になる。
しかし、このように狭い範囲からの蛍光を検出しようとすると、実際には光量を十分に取れないなど感度を確保することが難しくなる問題がある。また、あらかじめ決められた位置にプローブが固定されていると言っても、エレメントが小さくなると、検出しているのが、どのエレメントであるかのインデクシングを位置情報のみに頼らざるを得ず、隣接エレメントとの切り分けが難しくなる。たとえば、100万のエレメントがあるとして、この内のたった1つのエレメントだけに試料ポリヌクレオチドがハイブリダイズしている極限状態を想定すると、あらかじめプローブをスポットした位置情報だけではエレメントの特定が実質困難となる。
このようなことから、従来技術では、エレメントの位置精度1μm、エレメントサイズ5μm×5μm、エレメントとエレメントの隙間5μm、エレメント数は100万エレメント/チップ程度がほぼ限界となる。これは、現状の高分子の生体物質であるDNAプローブをチップ上に作成するリソグラフィーの限界でもある。実用的にはこれよりも悪く、1エレメントのサイズは30μm×30μm程度が実情である。
さらに、光を用いる場合は励起光源と蛍光波長の関係から、多重標識を行う場合の制約が大きい。一般に、励起光源にコヒレントな光を用いても、得られる蛍光波長は数十nmの波長分散になる。このために単一励起波長を用いる場合は4種類程度の蛍光体を励起し蛍光計測するのが限界である。複数の励起波長を用いても、実用的な500〜700nmの範囲では6種程度の蛍光体しか利用できない。このため、蛍光法で同一エレメント内の複数の標的ポリヌクレオチドを検出する場合には4種程度が限界と考えられる。
DNAチップ(DNAマイクロアレー)ではそもそも定量性が悪いため、一般にディファレンシャルハイブリダイゼーションとか競争ハイブリダイゼーションと呼ばれる技術を用いる場合がある。これは、2系統のサンプルAとBがあるときに、AとBそれぞれに異なる波長の蛍光体をラベルし、両サンプルを混合する。混合状態で同一DNAチップに競争的にハイブリダイズさせると、両者の量比に応じて2種の蛍光体の強度比が検出される。この方法では、定量性が悪く、再現性に乏しいDNAチップにおいても、とりあえずのデータを得ることができる。比較したいサンプルは通常数種類であることが多いが、より多数のサンプルをディファレンシャルハイブリダイゼーションに応用しようとすると、上記した励起光や蛍光の波長分散があるために、難しい。
さらに、一般に、分析デバイスにおいては、定量性、ダイナミックレンジ、再現性の確保が重要な項目となる。これらが一定の基準に達しない方法や装置に関しては、実用にならない。しかし、DNAチップに関しては、エレメント数が多すぎるのと、濃度の規定できる混合サンプルの入手が困難なため、ほとんど検討すらされていないのが現状である。
これらの問題点を解決するために、本発明では、より高密度で定量性と再現性が良好なポリヌクレオチドチップおよびプロテインチップを利用して効果的な検出方法を提案する。
本発明では、分解能に限界がある光検出に代えて、走査型電子顕微鏡を用いる。一般に、走査型電子顕微鏡は金属蒸着したDNA分子を1本鎖と2本鎖(直径約3nm)の状態で識別できる分解能があるが、高速でのスキャンを可能とするために、より検出しやすい導電性のナノ粒子を標識として用いて検出を行う。エレメントのインデクシングを確実に行うため、各エレメント間にギャップを設けてエレメント同士を隔離するとともに、エレメント間に形状の異なる識別標識を設ける。導電性のナノ粒子、例えば、金微粒子は5〜50nm程度の範囲で、粒度分布10%で製造可能なので、このようなナノ粒子をラベルにして走査型電子顕微鏡で10段程度の粒度分布の粒子群を同時に反応させて識別させる。
本発明によれば、走査型電子顕微鏡でのスキャン中に、エレメントを識別しながらプローブに捕捉されたオリゴヌクレオチド断片の検出を逐次できるようになる。したがって、エレメントを高密度に配しても、確実にエレメントのインデクシングと試料標的物質の検出ができるようになる。このため、1エレメントのサイズは700nmφ程度以下にでき、100万エレメント程度のチップであれば、1mm程度に収めることが可能となる。これは面積比にして従来法の2桁を上回るエレメント密度である。
(実施例1)
図1は本発明の実施に好適なDNAチップの一部を斜視図で示す概念図である。チップ100は酸化膜表面を有するシリコン基板101に形成される。各エレメント1は700nmφの円柱の形をしている。各エレメントの間隔2は300nmである。すなわち、エレメントは1μmピッチで並んでいる。エレメントは50×50の単位で、一転鎖線3で囲って示すように、ひとつのエレメントグループをなしており、各エレメントグループ3は20×20個整列して、設けられている。各エレメントグループ3間には幅40nm、深さ20nmの溝5が存在し、エレメントグループ内の各エレメントの4隅にはインデクシング用のピラー4が設けてある。隣接するエレメント間のピラー4はそれぞれのエレメントで共用される。ピラー4は円筒形で径が最低50nmφから10nmごとに17段、高さが5nmから10nmごとに17段の組み合わせのものを各エレメントの4隅のピラー4をバーコードのようにインデクシングに用いる。よって1エレメントグループ3内に9回同じピラー4が出現するが、同一サイズのピラー4が連続して出現しない様に、なおかつ、ピラー4のサイズがなるべくランダムになるように配列してある。
図2は図1で説明した基板101上の各エレメント1とピラー4とのより詳細な関係と、各エレメント1上に固着されたDNAプローブ21,22,---と、これにハイブリダイズしたDNA断片201,202,203と、これを検出する走査型電子顕微鏡300との関係を模式的に示す図である。走査型電子顕微鏡300は、電子銃300−1、集束レンズ300−2、走査コイル300−3、検出器300−6などからなる。電子銃から発せられた電子線300−4の電子は試料検体(DNA断片201,202,203に結合されている金微粒子)に衝突し、試料検体は2次電子300−5を放出する。この2次電子を検出器300−6が捕える。基板101上の各エレメント1は、基板101の面より一段高い構造となっている。すなわちエレメント間は溝のように落ち込んでおりエレメント同士の境界をなしている。エレメント1の高さは20nmである。DNAプローブ等については、後述する。
各エレメントの4隅に設けられたピラー4は、インデクシングの目的以外にも、プローブハイブリダイゼーションの速度を速めるために使用される。図3(a),(b),(c)はピラー4のプローブハイブリダイゼーションの速度を速める効果について説明する全体図であり、図4は、図3による効果の詳細な説明図である。
図3(a)示すように、DNAチップ100の基板101のエレメント1の上面に、矢印103に示すように、往復運動が可能な上面プレート102を100μmのギャップで設置するとともに、上面プレート102と基板101との間に1μlの試料溶液を挟み込む。図3(b)示すように、上面プレート102を基板101に対して、矢印の方に移動させる。次いで、図3(c)示すように、上面プレート102を基板101に対して、反対の矢印の方に移動させる。上面プレート102の往復運動を1Hzで行わせる。一般にこのようなマイクロデバイスでは液が層流になりやすく攪拌効率が落ちるが、基板101上面のプレート102を往復運動させることで層流が乱されてハイブリダイゼーションが促進される。図4は、隣接するエレメント1の中心位置で見た断面であり、エレメント1の中心位置の向こう側にピラー4が見える状態を示す。基板101に対して、上面プレート102を矢印103のように往復運動させると平面方向の液の移動が105,106のように、往復運動に応じて強制されるので、ハイブリダイゼーションは溶質(ここではDNA試料や標識プローブ)の厚み方向の拡散のみが律速になることが判っている(例えば、特開2004−144521)。よって各エレメント1の表面で常にサンプル溶液が入れ替わることとなり、反応が促進される。更に本発明では各エレメント1間に実質的にランダムなピラー4が立っているので、平面方向に強制移動させられる液が障害物であるピラー4により、より効果的に攪拌され、更に反応が促進される。このため、ハイブリダイゼーションの速度が実質液層での反応速度に近づく。
再び、図2を参照して、700nmφ、高さ20nmの円柱の構造の各エレメント1の上面には、エレメントごとに、それぞれ、異なるDNAプローブ21,22……が固定されている。ここで使用するDNAプローブはPNAである。PNAは通常のDNAのようにリン酸ジエステル結合に由来するマイナス荷電を持たないので、標的となるDNAとの間に静電的反発力が働かない。このため、ハイブリダイゼーションの効率が高くなる効果がある。特にDNAチップのようにエレメントの固相表面上にプローブが高密度に固定されているケースで通常のDNAプローブを用いると、マイナス荷電のバリアーを超えて標的DNAがプローブに接近する必要があり、反応速度論的にも熱力学的に見ても不利になる。また、試料DNAは必ず1本鎖にする必要がある。PNAのようにマイナス荷電を持たないプローブを用いることで、エレメント表面の電荷をなくすことができるので、ハイブリダイゼーションの速度と収率が向上する。さらに、PNAの電荷を持たない特性は、静電的な反発力を生じないので、標的DNAが2本鎖であっても競争的に2本鎖にもぐりこみ競争的にハイブリダイゼーションすることができる。
実施例1においては、各エレメント1には、DNAプローブ21,22……として、ヒトのcDNAの第1エキソンと第2エキソンにまたがる領域の配列で長さが45から60塩基のものを固定している。これにより、残存ゲノムがハイブリダイズすることによる擬陽性やハイブリダイゼーション席の低下を防いでいる。プローブ固定法は、定法に従いシランカップリング反応で固定する。ここでの実施条件、すなわち緩衝液組成、試料DNAプローブに関してはNucleic Acids Research (2002) 30, No.16 e87記載のハイブリダイゼーション方法に従う。プローブ固定法に関しては、上記文献に従い、酸化表面を持つシリコン基板101を3−アミノプロピルトリメトキシシランで処理し表面にアミノ基を導入する。表面に導入したアミノ基とプローブのSH基の間をN−(11−maleimidoundecanoxyloxy)succinimideで架橋する。この方法で50塩基前後のプローブを固定するとプローブ固定密度がおおよそ15nm2に1分子になる。よって、エレメントあたり約25000プローブ分子が固定されている。
試料としては、ヒト白血球由来のmRNAを一回逆転写して得られる1st strand cDNAを用いる。一般に完全長cDNAをとるときにはオリゴキャップ法などを用いるが、ここでは細胞内のあるがままのmRNA量を知りたいので、細胞を少量ずつ液体ヘリウムに滴下して得る瞬間凍結細胞を液体ヘリウムごと超音波攪拌しているフェノールに滴下懸濁し、瞬時に細胞破壊する方法をとる。定法に従いトータルRNAを精製する。おおよそ10細胞に含まれるRNAに対して逆転写酵素を働かせ1st strand cDNAを得る。
このようにして得る1st strand cDNA を1μlの2×SSCに溶解してDNAチップに滴下する。この状態では、レアーな1st strand cDNAは10分子程度、アバンダントなもので10分子程度含まれるので、チップ表面のプローブ数とオーダー的にはマッチする。
45℃で1時間、図3,4に示す方法に従い攪拌し、ハイブリダイゼーションを完了させる。この後、図3、図4で説明した攪拌用の上面プレート102は取り除き、乾燥させる。実施例1ではPNAプローブを用いるため、通常のDNAチップ反応条件のように高塩濃度の条件にする必要は必ずしも無い。塩によるDNAプローブと試料DNAのマイナス電荷を遮蔽する必要が無いからである。むしろ、低めのイオン強度のほうが良い結果が得られる。
実施例1では1本鎖状態の1st strand cDNAを用いているが、2本鎖DNAのままでもハイブリダイゼーションを行うことができる。この場合はあまりイオン強度をあげないほうが試料2本鎖DNA自身のマイナス荷電による反発力で解離しやすくなるし、プローブはマイナス荷電を持たないので問題なくハイブリできる。ただし、基本的に2本鎖DNA同士のまき戻しとプローブのハイブリダイゼーションの競争反応になるので1st strand cDNAのハイブリダイゼーションのときに比べるとハイブリダイゼーションの収率は低下する。
実施例1では、PNAプローブを用いているのと、攪拌を十分行うことにより、固相表面でも高速にハイブリダイゼーションが完了する。従来技術である通常のDNAプローブを用いると、主に静電的反発力のために、上述したサンプル濃度とプローブ量では24時間反応させても反応効率が悪く、反応が完結しない。
図2に、エレメント1上のプローブ21に、試料DNA断片201が、ハイブリダイズした状態を示す。
次に、プローブ21にハイブリダイズした試料DNA断片201,202,203のDNA断片に相補で異なる配列部分を識別するために、試料DNA断片201,202,203に、金ナノ粒子23’、24’、25’で標識した第2のプローブをハイブリダイズさせる。このときの第2のプローブには、エレメント1上の捕捉用プローブ21に用いるエキソンとは異なるエキソンを用いる。たとえば、エキソン3とエキソン4とエキソン5の配列に対応するPNAプローブを準備する。各プローブ長は30〜50塩基からなる。各プローブは合成時に5’末端にスルフィッド基(SH基)を導入しておく。エキソン3とエキソン4とエキソン5のプローブに対応してそれぞれ8.3nm、11nm、17nmの金ナノ粒子を混合し、それぞれ粒径の異なる金ナノ粒子で標識されたPNAプローブを得る。上記3種類の金ナノ粒子標識プローブ(23’、24’、25’)を10pmol/μlの濃度で混合し、試料DNAがハイブリダイズしたDNAチップに滴下し、再度、図3、図4の方法で15分間攪拌する。
2×SSCで洗浄後、図3、図4で説明した攪拌用の上面プレート102は取り除き、乾燥させる。この後、走査型電子顕微鏡300の電子線300−4でチップ100表面を2次元スキャンする。
図5は、図1に示すチップ100を走査型電子顕微鏡300の電子線300−4で2次元的にスキャンしながら得られた電子顕微鏡像を模式的に示す図である。11,12は、図1で説明したエレメント1に対応するエレメントである。41,42,---,46はエレメント11,12の4隅に配置された、図1で説明したピラー4に対応する、サイズの異なるピラーである。51,52および53は、8.3nm、11nmおよび17nmの金ナノ粒子である。金ナノ粒子は、参照符号を付したもの以外にも存在するが、図に示すに留める。電子顕微鏡像は、電子線が照射された時に二次電子を放出するもの以外は、像として表れない。従って、本発明による電子顕微鏡像は、プローブとこれにハイブリダイズしたDNA断片やハイブリダイゼーションバッファーに含まれる高分子や塩は、電子顕微鏡像に表れず、ピラー、エレメントおよび金ナノ粒子の像のみが得られる。
(実施例2)
図6(a),(b),(c)はピラー4のプローブハイブリダイゼーションの速度を速める効果の他の例について説明する全体図であり、図7は、図6による効果の詳細な説明図である。
図6(a),(b),(c)と図3(a),(b),(c)とを対比して明らかなように、実施例2では、DNAチップ100の基板101上の上面プレート102に代えて、上面に直径100μmの回転するロッド120が設けられる点において異なるのみである。ロッド120は基板101上のサンプル溶液122と接した状態で、200rpmで回転することができる。ロッド120とチップエレメントのギャップは100μmである。ロッドの回転はスピンドルモーター、左右の移動はステージに乗せたチップを左右に10秒間に1回の割合で移動させる。サンプル溶液或いは、ナノ粒子標識プローブ溶液1μlを基板101上に滴下して、ロッド120を回転運動させながら、図6(a),(b),(c)に示すように、左から右に移動させ、さらに、必要なら、右から左に移動させる(矢印129)。ロッド120を回転させることで平面方向の液の移動が、太線115,125に示すように、強制されるので、基板101上で溶質が十分攪拌される。よって、各エレメント1の表面で常にサンプル溶液が入れ替わることとなり、ハイブリダイゼーションが促進される。さらに、実施例2でも、エレメント1間に実質的にサイズがランダムなピラー4が立っているので、平面方向に強制移動させられる溶液が、障害物であるピラー4により、液流に乱れが生じて攪拌され、更に反応が促進される。実施例2では、ロッド120の回転と移動の相互作用により、ハイブリダイゼーション用の反応液がチップのエレメント上で十分攪拌される。
本発明のチップの大きさについて説明する。一般に光を用いて物体を認識しようとすると、上述した式(1)、開口数0.8の例では、400〜500nm以下のものは検出できない。これ以下では、物体を認識すらできない。実際に物体の生きまで規定しようとすると実用的には700nm程度が限界となる。
本発明では電子線照射による二次電子を検出することで物質を検出するので、波長に依存せずに物質を測定できる。このため、エレメント1或いはエレメント間隔が700nm以下のサイズであっても、エレメント1そのものとエレメント1の区切りを検出することができる。実施例1ではエレメント1のサイズをエレメントが700nmφとし、エレメント間隔を300nmの例を示しているが、より微細な構造のエレメント1あるいはエレメント間隔であっても良い。例えば、エレメント1が500nm以下、或いはエレメント間隔が300nm以下でも、エレメント1の上にハイブリダイゼーション反応で捕捉した8.3nmの金ナノ粒子は走査型電子顕微鏡で定量検出できる。
エレメント1やエレメント間隔の下限について検討すると、以下の理由により70nmが下限である。即ち、50塩基前後のプローブを固定するとプローブ固定密度がおおよそ15nmに1分子になることは上述したとおりである。一方、検出に用いるナノ粒子サイズの下限は、現状技術で一般的に入手可能なものとして5nmであるので、プローブ固定密度とほぼ等しい値となり、これが下限を表わす一つの判断基準になる。実際には、エレメント1上に粒子が最低1000粒子無いと定量検出の観点からは問題となる。即ちエレメント1のサイズ下限は15×1000nmとになる。よって円形のエレメント1のサイズの直径下限は70nmとなる。もちろん定量性を問題にしないのであれば、より小さいエレメントでも利用可能で、この場合はプローブを固定したときのプローブ1分子が閉める領域が限界となる。すなわち、3nmがエレメントの最小単位である。
(実施例3)
アフィニティー精製ポリクローナル抗AFP抗体と抗CEA抗体を、異なるエレメントに固定したプロテインチップを得る。これとは別に、同じ抗AFP抗体と抗CEA抗体をパパイン分解して得られるF(ab’)断片にSH基を導入する。挿入されるSH基はF(ab’)1分子あたり3〜4分子である。20nmの金ナノ粒子と混合し、表面にF(ab’)が結合した粒子を得る。試料として1zmol/μlの濃度のAFP単独、5zmol/μlの濃度のCEA単独、何も入っていないコントロールを用意する。溶媒は0.1%Tween20と0.5%BASを含むPBS(pH7.4)である。プロテインチップに各溶液を反応させ、さらに金ナノ粒子標識F(ab’)を反応させる。反応時間は最初の試料反応が5分間、金ナノ粒子標識F(ab’)の反応が5分間である。反応終了後、0.1%Tween20と0.5%BASを含む緩衝液で洗浄し、SEMで検出する。
AFPを反応させたチップでは抗AFP抗体の結合しているエレメントに120粒子/エレメント、抗CEA抗体を固定しているエレメントでは6粒子/エレメントが検出される。CEAを反応させたチップでは抗AFP抗体の結合しているエレメントに7粒子/エレメント、抗CEA抗体を固定しているエレメントでは1340粒子/エレメントが検出される。
コントロール溶液ではチップ上のいずれのエレメントにも2〜4粒子/エレメントの金ナノ粒子しか検出されない。
本発明は、上述したように、いくつかの実施例の形で実施できるが、いずれの場合でも、ハイブリダイズした試料DNAなどを実質的に1分子ごとに検出することになるので、感度的には従来法を凌駕する感度が得られる。極微量体積で極微量DNA(RNA)の検出が可能となるので、従来は不可能であったPCRによる前処理増幅無しでの標的DNA(RNA)の検出が可能となる。検出に標識粒子の大きさや形状を変えることができるので、6種以上10種程度の異なるサンプルを同一エレメントでマルチ解析できるようになる。この技術により従来のディファレンシャルハイブリダイゼーションへの利用のほか、同一プローブでエレメントにサンプルポリヌクレオチドを捕捉し、異なる標識プローブで検出する使い方ができるようになる。本発明のマルチ解析技術により、オルターナティブスプライシングの検出や、複数SNPのタイピングがひとつのエレメントで行えるようになるメリットがある。
本発明の実施例1のDNAチップの一部を斜視図で示す概念図。 図1で説明した基板101上の各エレメント1とピラー4とのより詳細な関係と、各エレメント1上に固着されたDNAプローブ21,22,---と、これにハイブリダイズしたDNA断片201と、これを検出する走査型電子顕微鏡300との関係を模式的に示す図。 (a),(b),(c)はピラー4のプローブハイブリダイゼーションの速度を速める効果について説明する全体図。 図3による効果の詳細な説明図。 図1に示すチップ100を走査型電子顕微鏡で2次元的にスキャンしながら得られた走査型電子顕微鏡像を模式的に示す図。 (a),(b),(c)は実施例2のピラー4のプローブハイブリダイゼーションの速度を速める効果について説明する全体図。 図6による効果の詳細な説明図。
符号の説明
1…エレメント、2…エレメントの間隔、3…エレメントグループ、4…ピラー、5…溝、6…、21,22…DNAプローブ、23’,24’,25’…金ナノ粒子、50…細胞分離用チップ、51…試料導入部、60…走査型電子顕微鏡、100…チップ、101…シリコン基板、102…上面プレート、121…ロッド、201…DNA断片。

Claims (10)

  1. 基板上にそれぞれ異なったプローブを固定するための独立した複数の領域が設けられ、前記独立した複数の領域の4隅に特定の形を持つ構造体配置されており、これらの4隅に配置された特定の形を持つ構造体の組み合わせを前記独立した複数の領域ごとに異なったものとした生体試料解析チップであって
    前記独立した複数の領域ごとに異なったものとした前記構造体の組み合わせの電子顕微鏡像が、前記独立した複数の領域のインデクシングに使用される、生体試料解析チップ。
  2. 記独立した複数の領域の個々の大きさが、700nmφの円形の面積以下、3nmφの円形の面積以上である、請求項1に記載の生体試料解析チップ。
  3. 前記構造体が、円筒形のピラーであり、径が50nmφから10nmごとに17段、高さが5nmから10nmごとに17段の組み合わせのものが前記各領域の4隅に配置されている、請求項1または2に記載の生体試料解析チップ。
  4. 基板上にそれぞれ異なったプローブを固定するための独立した複数の領域が設けられ、前記独立した複数の領域の4隅に特定の形を持つ構造体配置されており、これらの4隅に配置された特定の形を持つ構造体の組み合わせを前記独立した複数の領域ごとに異なったものとした生体試料解析チップを用いる生体試料解析法であって
    前記プローブと結合する試料標的物質が導電性の微粒子により標識されたものであり、
    前記生体試料解析チップ表面に電子線を照射して、前記構造体および前記導電性の微粒子から放出される2次電子を検出する工程を含み、
    前記独立した複数の領域ごとに異なったものとした前記構造体の組み合わせの電子顕微鏡像が、前記独立した複数の領域のインデクシングに使用される、方法
  5. 前記プローブがDNAプローブであり、前記試料標的物質が、該プローブとハイブリダイズずるDNA断片である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記プローブが抗体またはそのF(ab’) 2 断片であり、前記試料標的物質が該抗体に対する抗原である、請求項4または5記載の方法。
  7. 前記生体試料解析チップ上に試料溶液を滴下してその上面に薄いプレートまたは所定の速度で回転するロッドを配置し、これを基板上で左右に移動させて前記プローブと試料溶液中の試料との結合を促進する請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記独立した複数の領域の個々の大きさが、700nmφの円形の面積以下、3nmφの円形の面積以上である、請求項4〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記構造体が、円筒形のピラーであり、径が50nmφから10nmごとに17段、高さが5nmから10nmごとに17段の組み合わせのものが前記各領域の4隅に配置されている、請求項4〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記導電性の微粒子が金微粒子である、請求項4〜9のいずれかに記載の方法。
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