JP4226141B2

JP4226141B2 - Crankshaft oil passage structure

Info

Publication number: JP4226141B2
Application number: JP12175299A
Authority: JP
Inventors: 義之関谷; 昭夫矢ケ崎
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1999-04-28
Filing date: 1999-04-28
Publication date: 2009-02-18
Anticipated expiration: 2019-04-28
Also published as: CN1139732C; ITTO20000374A1; ITTO20000374A0; IT1320292B1; CN1271819A; JP2000310214A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は，主としてエンジンのクランクシャフトにおいて，そのクランクピン外周面を潤滑するための給油路構造に関し，特に，クランクウェブの外端面に，クランクピンの外周面に通ずる油溜まりを画成するサイドプレートを取付け，前記油溜まりに，オイルポンプに通ずる供給油路を連通した，クランクシャフトの給油路構造の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
かゝるクランクシャフトの給油路構造は，例えば実公昭５７−４５４６０号公報に開示されているように，既に知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報記載の給油路構造では，前記油溜まりにオイルポンプに連なる供給油路を連通するために，クランクシャフトに，その軸端から該油溜まりに達する屈曲した油孔を加工している。
【０００４】
ところで，そのような屈曲した油孔の加工は，ドリルをもって２方向から行わなければならないので，長い加工時間を要し，これがコスト低減を妨げる一因となっている。
【０００５】
本発明は，かゝる事情に鑑みてなされたもので，加工が極めて容易な溝によって前記油溜まり及び供給油路間の連通を可能にして，コストの低減に寄与し得る，前記クランクシャフトの給油路構造を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために，本発明は，クランクシャフトのクランクウェブの外端面に，クランクピンの外周面に通ずる油溜まりを画成するサイドプレートを取付け，前記油溜まりに，オイルポンプに通ずる供給油路を連通した，クランクシャフトの給油路構造において，クランクケースにベアリングを介して支承されるクランクシャフトのクランクジャーナルを，それより外方へ延びるジャーナル外方軸部より大径に形成し，前記油溜まりに連通する油溝を前記クランクジャーナルの外周面に形成して，この油溝の入口を前記クランクジャーナル及びジャーナル外方軸部間の環状段部に開口させ，前記ベアリングを支持するクランクケースによって，前記ベアリングの外側面及び油溝の入口が臨む環状油室を画成し，この油室に前記供給油路を接続したことを特徴とする。
【０００７】
この特徴によれば，クランクジャーナル外周面への油溝の加工は容易であるため，供給油路及び油溜まり間の連通を簡単に達成できて，クランクシャフトの生産性を高め，コストの低減を図ることができる。また，供給油路から環状油室に流入した潤滑油によりクランクジャーナルを支持するベアリングを潤滑することができ，しかも環状油室の潤滑油は，遠心力に逆らうことなく油溝をストレートに通過することができて，クランクピンへの給油をスムーズに行うことができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を，添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【０００９】
図１は本発明を適用した自動二輪車の後部側面図，図２は図１の２−２線断面図，図３は図２の３−３線断面図，図４は図３の４−４線断面図，図５は図３の５−５線断面図，図６は図３の６−６線断面図，図７は図３のオイルポンプ周りの拡大図，図８は図７の８−８線断面図，図９はクランクシャフトの分解斜視図，図１０は蓋体の斜視図である。
【００１０】
先ず，図１において，自動二輪車１はスクータ型のものであって，そのボディフレーム２の後部に，後輪Ｗｒを駆動するパワーユニットＰがリンク９を介して上下方向揺動自在に取付けられると共に，このパワーユニットＰとボディフレーム２間にリヤクッション３が介装される。
【００１１】
図２に示すように，パワーユニットＰは，水冷四サイクルエンジン４と，このエンジン４の左側面に結合されたベルト式無段変速機５とからなっており，その無段変速機５の後端部一側に，エンジン４の直後に位置する後輪Ｗｒが装着される。
【００１２】
図２〜図４において，エンジン４は，クランクケース６，このクランクケース６の前面に連設されて略水平に配置されるシリンダブロック７及びこのシリンダブロック７の上面に接合されるシリンダヘッド８をエンジン本体としており，クランクケース６に収容，支持されるクランクシャフト１０は，シリンダブロック７のシリンダボア７ａ内を昇降するピストン１１にコンロッド１２を介して連接される。
【００１３】
シリンダヘッド８には，クランクシャフト１０からタイミング伝動装置１３を介して駆動されるカムシャフト１４を含む公知の動弁機構７４と，これによって開閉される吸気弁７２及び排気弁７３が設けられる（図４参照）。
【００１４】
クランクケース６は，シリンダブロック７に一体に連なる前部ケース半体６ａと，この前部ケース半体６ａにボルト結合される後部ケース半体６ｂとから構成され，これらケース半体６ａ，６ｂ間にクランクシャフト１０の左右のクランクジャーナル１０ｊ₁，１０ｊ₂がそれぞれボールベアリング１５₁，１５₂を介して挟持される。このクランクシャフト１０の，左クランクジャーナル１０ｊ₁より外方へ延びるジャーナル外方軸部１０ｅに前記無段変速機５の駆動プーリ１６が取付けられ，そのミッションケース１７はクランクケース６の左端面にボルト結合される。
【００１５】
クランクケース６の，無段変速機５と反対側の右端部には，前記タイミング伝動装置１３を配設する伝動室１８と，その外側に隣接する円筒状の補機室１９とが形成され，これら伝動室１８及び補機室１９間の隔壁２０に，クランクシャフト１０の外周面に密接するオイルシール２１が装着される。
【００１６】
図３及び図５に示すように，補機室１９においては，その内壁に突設された複数のボス１９ａに発電機２２のステータ２２ｓが複数本のボルト２３（図５参照）により固着され，そのロータ２２ｒはクランクシャフト１０の右端部にボルト２４により固着される。
【００１７】
また，クランクケース６の右端には，補機室カバー２５及びファンカバー２６が順次接合され，ファンカバー２６の外端に，エンジン冷却用のラジエータ２８が取付けられ，このラジエータ２８及び発電機２２を冷却するための冷却ファン２７がファンカバー２６内に配設される。この冷却ファン２７は，前記ボルト２４によってロータ２２ｒと共にクランクシャフト１０に固着される。
【００１８】
図３及び図４に示すように，クランクケース６の下部はオイル溜め２９に形成され，そこに貯留された潤滑油３０はオイルフィルタ３１を通してオイルポンプ３２に吸入され，該ポンプ３２によってクランクシャフト１０，その他のエンジン各部に圧送される。
【００１９】
前部ケース半体６ａの下部には，その前面に開口する円筒状のフィルタ室３３が形成され，該室３３にカップ状の前記オイルフィルタ３１と，このオイルフィルタ３１の開放端に付設されたシール部材３４を該室３３の奥壁に押圧する保持ばね３５とが収容され，該室３３の開口部にはキャップ３６が螺着される。
【００２０】
フィルタ室３３は，オイルフィルタ３１によって，オイルフィルタ３１の内部に当たる未浄化室と，外側の浄化室との区画され，その未浄化室に，オイル溜め２９に連なる入口油路３７が接続され，浄化室には，出口油路３８を介してオイルポンプ３２の吸入ポート３２ｉが連通される。
【００２１】
而して，キャップ３６を取り外せば，オイルフィルタ３１を取り出して，その清掃を行うことができ，またオイル溜め２９の潤滑油３０をオイルをフィルタ室３３を通して外部に排出することができる。したがって，キャップ３６はドレーンボルトを兼ねるものである。
【００２２】
図７において，オイルポンプ３２は，前記伝動室１８の，前記隔壁２０と反対側の内壁に取付けられる。このオイルポンプ３２は，ポンプハウジング４０と，その内部に収容されるポンプロータ４１と，ポンプハウジング４０の開放面に接合されるポンプカバー４２とを備えており，ポンプカバー４２に前記吸入ポート３２ｉ及び吐出ポート３２ｏが設けられている。そして，ポンプハウジング４０及びポンプカバー４２は，該カバー４２を内側にして，前記伝動室１８の内壁にボルト４３によって固着される。またポンプロータ４１の欠円状の連結孔４４には，ポンプハウジング４０の軸受け孔４５を貫通したポンプ軸４６が抜き差し可能に嵌合して連結される。
【００２３】
ポンプ軸４６には，被動ギヤ４８のボス４８ａが嵌合されると共に，ジョイントピン６８を介して連結される。即ち，図８に示すように，ジョイントピン６８は，ポンプ軸４６にそれを横断するように取付けられており，これが被動ギヤ４８のボス４８ａの端面のキー溝６９に係合することにより，ポンプ軸４６及び被動ギヤ４８間が連結される。
【００２４】
被動ギヤ４８は，前記伝動室１８において，クランクシャフト１０に固着した駆動ギヤ４７により減速駆動されるもので，オイポンプ３２より遙かに大径に形成されている。尚，駆動ギヤ４７には，前記タイミング伝動装置１３の駆動スプロケット４９が一体に形成される。
【００２５】
前記隔壁２０には，オイルポンプ３２と対向する部分に，オイルポンプ３２と略同径，即ち被動ギヤ４８より遙かに小径の円形の取付け孔５０が設けられ，補機室１９からこの取付け孔５０を通してオイルポンプ３２の着脱作業，特にボルト４３の着脱をなし得るようになっている。
【００２６】
上記取付け孔５０には蓋体５２がシール部材５３を介して嵌合される。この蓋体５２の内側面には，前記ポンプ軸４６の外端部を回転自在に支承すると共に，その軸方向の移動を規制する袋状の軸受け孔５１が設けられている。また蓋体５２には，図１０に明示するように，その外端周縁より半径方向に突出する扇形のフランジ５４と，外側面より突出する支柱５５とが一体に形成されており，そのフランジ５４を補機室１９側で前記隔壁２０に当接させ，支柱５５の先端に弾性キャップ５６を介して前記ステータ２２ｓの内側面を押し当てることにより，蓋体５２は，取付け孔５０の定位置に保持される。
【００２７】
オイルポンプ３２の吐出ポート３２ｏは，前部ケース半体６ａに形成された供給油路５８と，左クランクジャーナル１０ｊ₁を支承するボールベアリング１５₁の外側面が臨む油室６０と，左クランクジャーナル１０ｊ₁の外周面に形成された油溝５９と，左クランクジャーナル１０ｊ₁に一体に連なるクランクウェブ１０ｗに設けられた油溜まり６１と，クランクピン１０ｐの中空部６２と，クランクピン１０ｐに設けられた半径方向の噴油孔６３とを通して，クランクピン１０ｐの外周面に連通する。上記噴油孔６３が開口するクランクピン１０ｐの外周面は前記コンロッド１２の大端部１２ｂをニードルベアリング６４（図４参照）を介して支承する。
【００２８】
上記油路構造を更に詳しく説明する。
【００２９】
クランクケース６の，無段変速機５側の外側壁６５には，左クランクジャーナル１０ｊ₁を支持するボールベアリング１５₁のアウタレースが嵌着されると共に，ジャーナル外方軸部１０ｅに密接するオイルシール６６が装着され，上記外側壁６５とオイルシール６６によってボールベアリング１５₁の外側面が臨む環状の前記油室６０が画成される。
【００３０】
左クランクジャーナル１０ｊ₁は，それより外方へ延びるジャーナル外方軸部１０ｅより大径になっており，したがって，これら左クランクジャーナル１０ｊ₁及びジャーナル外方軸部１０ｅ間には，前記油室６０に臨む環状段部６７が形成される。この左クランクジャーナル１０ｊ₁の外周面には，上記段部６７から左クランクジャーナル１０ｊ₁の根元に達する前記油溝５９が一対設けられ，これら油溝５９は，段部６７への開口端が入口となる。
【００３１】
油溝５９は，クランクシャフト１０の鍛造時に形成されるもので，その形成を容易にすべく，図６及び図９から明らかように，左クランクランクジャーナル１０ｊ₁の回転中心に関してクランクピン１０ｐと位相が略９０°ずれた二箇所に，左クランクジャーナル１０ｊ₁の軸線と平行に配置される。
【００３２】
また，クランクシャフト１０において，左クランクジャーナル１０ｊ₁と同側のクランクウェブ１０ｗの外側面には円形の凹部７０が形成されており，この凹部７０に，左クランクジャーナル１０ｊ₁を囲繞する環状のサイドプレート７１が圧入され，このサイドプレート７１とクランクウェブ１０ｗ間に環状で偏平な前記油溜まり６１が画成され，この油溜まり６１の半径方向内端に前記油溝５９の出口が開口し，中間部にクランクピン１０ｐの中空部６２が開口する。
【００３３】
図６に示すように，前部ケース半体６ａ，シリンダブロック７及びシリンダヘッド８には，前記供給油路５８から分岐する第２の供給油路５８′が設けられ，この第２の供給油路５８を通して前記動弁機構７４に給油されるようになっている。
【００３４】
次に，この実施例の作用について説明する。
【００３５】
オイルポンプ３２及びその駆動系の取付けに当たっては，先ず，後部ケース半体６ｂを結合する前の前部ケース半体６ａにおいて，伝動室１８にオイルポンプ３２を挿入し，補機室１９から取付け孔５０を通して伝動室１８に挿入したボルト４３によって，このオイルポンプ３２を伝動室１８内壁の所定箇所に取付ける。
【００３６】
次に，前部ケース半体６ａの伝動室１８には，大径の被動ギヤ４８を挿入してオイルポンプ３２に隣接させる。そして，ジョイントピン６８を備えたポンプ軸４６を，補機室１９側から取付け孔５０を通して，被動ギヤ４８のボス４８ａ，ポンプハウジング４０の軸受け孔４５及びポンプロータ４１の連結孔４４へと順次嵌挿すると共に，ジョイントピン６８を上記ボス４８ａのキー溝６９に係合させる。
【００３７】
最後に，隔壁２０の取付け孔５０に，シール部材５３を外周に装着した蓋体５２を嵌装して，その軸受け孔５１をポンプ軸４６の外端部に嵌合させると共に，フランジ５４を隔壁２０の外側面に当接させる。この状態で蓋体５２の支柱５５の先端部に弾性キャップ５６を被せておく。
【００３８】
かくして，隔壁２０の取付け孔５０が被動ギヤ４８より小径であっても，幅狭の伝動室１８の内壁へのオイルポンプ３２の取付けと，ポンプ軸４６への被動ギヤ４８の連結を簡単に行うことができる。したがって，被動ギヤ４８より小径の取付け孔５０によっては，隔壁２０の強度低下は殆ど起こらないので，軽量化に有利である。
【００３９】
しかも，被動ギヤ４８，ポンプハウジング４０及びポンプロータ４１に挿通したポンプ軸４６の軸方向移動を，取付け孔５０に嵌合した蓋体５２の袋状軸受け孔５１によって規制するので，ポンプ軸４６の抜け止め専用の，クリップ等の部材が不要となり，構造の簡素化を図ることができる。
【００４０】
また，蓋体５２の軸受け孔５１は，ポンプハウジング４０の軸受け孔４５と共に，ポンプ軸４６を被動ギヤ４８の両側で支持するので，その支持を強固にして，オイルポンプ３２の耐久性の向上に寄与することができる。
【００４１】
その後，エンジン全体を組み立てると，クランクケース６の補機室１９内壁に固着される発電機２２のステータ２２ｓがその内端面を蓋体５２の支柱５５の先端部に弾性キャップ５６を介して押しつけることになり，これによって蓋体５２は，フランジ５４を隔壁２０外側面に当接させた定位置に保持するので，ボルト等の専用の保持部材は不要であり，その保持構造の簡素化を図ることができる。一方，クランクシャフト１０に固着された駆動ギヤ４７は被動ギヤ４８に噛合して，オイルポンプ３２を駆動可能な状態とする。
【００４２】
エンジン４の作動中，クランクシャフト１０と共に回転する駆動ギヤ４７は被動ギヤ４８を減速駆動するので，オイルポンプ３２のロータ４１が適当な速度で駆動される。こうして作動されるオイルポンプ３２は，オイル溜め２９の潤滑油３０をオイルフィルタ３１を通して吸入し，そして供給油路５８，油室６０，油溝５９，クランクピン１０ｐの中空部６２及び噴油孔６３へと圧送するので，油室６０では左クランクジャーナル１０ｊ₁を支持するボールベアリング１５₁を潤滑し，クランクピン１０ｐでは，その外周面，ニードルベアリング６４及びコンロッド１２の大端部１２ｂ内周面を潤滑することができる。
【００４３】
その際，前記油溝５９の入口は，大径の左クランクジャーナル１０ｊ₁と小径のジャーナル外方軸部１０ｅとの間の環状段部６７に開口しているから，油室６０の潤滑油が遠心力に逆らうことなく油溝５９をストレートに通過することができて，クランクピン１０ｐへの給油をスムーズに行うことができる。
【００４４】
ところで，ボールベアリング１５₁外側の油室６０と，クランクウェブ１０ｗ外側の油溜まり６１との間を連通すべく，左クランクジャーナル１０ｊ₁の外周面に形成された油溝５９は，これを容易に加工することができる。特に，油溝５９を左クランクジャーナル１０ｊ₁の軸線と平行に配置する場合には，これをクランクシャフト１０の鍛造時に同時に形成することができるので，特別な溝加工の工程を不要にするので，クランクシャフト１０の生産性を高め，コストの低減を図ることができる。
【００４５】
また，左クランクジャーナル１０ｊ₁外周面の油溝５９は，左クランクジャーナル１０ｊ₁の回転中心に関してクランクピン１０ｐとは位相が略９０°ずれた位置に配置されているから，ピストン１１が上死点及び下死点に来たとき，油溝５９は，シリンダボア７ａの軸線と直交する平面上に位置することになり，したがって，左クランクジャーナル１０ｊ₁の油溝５９付近にピストン１１からの大なる垂直荷重が加わることを回避して，油溝５９による左クランジャーナル１０ｊ₁の強度低下を防ぐことができる。
【００４６】
本発明は，上記実施例に限定されるものではなく，その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば，クランクジャーナル１０ｊ₁を支持するボールベアリング１５₁に代えて，プレーンベアリングを設けることもできる。また油溝５９及び油溜まり６１は，右側のクランクジャーナル１０ｊ₂及びクランクウェブ１０ｗに設けることもできる。
【００４７】
【発明の効果】
以上のように本発明の特徴によれば，クランクシャフトのクランクウェブの外端面に，クランクピンの外周面に通ずる油溜まりを画成するサイドプレートを取付け，前記油溜まりに，オイルポンプに通ずる供給油路を連通した，クランクシャフトの給油路構造において，クランクケースにベアリングを介して支承されるクランクシャフトのクランクジャーナルを，それより外方へ延びるジャーナル外方軸部より大径に形成し，前記油溜まりに連通する油溝を前記クランクジャーナルの外周面に形成して，この油溝の入口を前記クランクジャーナル及びジャーナル外方軸部間の環状段部に開口させ，前記ベアリングを支持するクランクケースによって，前記ベアリングの外側面及び油溝の入口が臨む環状油室を画成し，この油室に前記供給油路を接続したので，クランクジャーナル外周面への油溝の加工が容易であることから，供給油路及び油溜まり間の連通を簡単に行うことができて，クランクシャフトの生産性を高め，コストの低減を図ることができる。また，供給油路から環状油室に流入した潤滑油によりクランクジャーナルを支持するベアリングを潤滑することができ，しかも環状油室の潤滑油は，遠心力に逆らうことなく油溝をストレートに通過することができて，クランクピンへの給油をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した自動二輪車の後部側面図。
【図２】図１の２−２線断面図。
【図３】図２の３−３線断面図。
【図４】図３の４−４線断面図。
【図５】図３の５−５線断面図。
【図６】図３の６−６線断面図。
【図７】図３のオイルポンプ周りの拡大図。
【図８】図７の８−８線断面図。
【図９】クランクシャフトの分解斜視図。
【図１０】蓋体の斜視図。
【符号の説明】
６・・・・・・クランクケース
１０・・・・・クランクシャフト
１０ｅ・・・・ジャーナル外方軸部
１０ｊ₁・・・クランクジャーナル
１０ｐ・・・・クランクピン
１０ｗ・・・・クランクウェブ
１５₁・・・・ベアリング（ボールベアリング）
３２・・・・・オイルポンプ
５８・・・・・供給油路
５９・・・・・油溝
６０・・・・・油室
６１・・・・・油溜まり
６７・・・・・段部
７１・・・・・サイドプレート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil supply passage structure for lubricating an outer peripheral surface of a crankpin mainly in an engine crankshaft, and more particularly, a side plate that defines an oil reservoir communicating with an outer peripheral surface of a crankpin on an outer end surface of a crank web. And an oil supply passage structure for a crankshaft in which a supply oil passage communicating with an oil pump is connected to the oil reservoir.
[0002]
[Prior art]
Such a crankshaft oil supply passage structure is already known, for example, as disclosed in Japanese Utility Model Publication No. 57-45460.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the oil supply passage structure described in the above publication, a bent oil hole reaching the oil reservoir from its shaft end is machined in the crankshaft so as to communicate the oil reservoir connected to the oil pump with the oil reservoir.
[0004]
By the way, since the processing of such a bent oil hole must be performed from two directions with a drill, a long processing time is required, which is one factor that hinders cost reduction.
[0005]
The present invention has been made in view of such circumstances, and enables the communication between the oil reservoir and the supply oil passage by a groove that is extremely easy to process, thereby contributing to cost reduction. An object is to provide an oil supply passage structure.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, a side plate defining an oil sump that communicates with the outer peripheral surface of a crankpin is attached to the outer end surface of a crank web of a crankshaft, and the oil sump is connected to an oil pump. In the oil supply passage structure of the crankshaft that communicates with the oil passage, the crank journal of the crankshaft supported by the crankcase via the bearing is formed to have a larger diameter than the outer shaft portion of the journal extending outwardly from the crankshaft. A crankcase for supporting the bearing by forming an oil groove communicating with an oil reservoir on the outer peripheral surface of the crank journal and opening an inlet of the oil groove at an annular step between the crank journal and the journal outer shaft. To define an annular oil chamber facing the outer surface of the bearing and the inlet of the oil groove, and the oil supply to the oil chamber. A feature that was connected.
[0007]
According to features of this, for the processing of oil grooves in the crank journal outer peripheral surface it is easy, and can easily achieve communication between reservoir oil supply passage and the oil, increase the productivity of the crank shaft, the cost Reduction can be achieved. The bearing that supports the crank journal can be lubricated by the lubricating oil flowing into the annular oil chamber from the supply oil passage, and the lubricating oil in the annular oil chamber passes straight through the oil groove without resisting the centrifugal force. It is possible to lubricate the crankpin smoothly .
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below based on one embodiment of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0009]
1 is a rear side view of a motorcycle to which the present invention is applied, FIG. 2 is a sectional view taken along line 2-2 in FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view taken along line 3-3 in FIG. 5 is a sectional view taken along the line 5-5 in FIG. 3, FIG. 6 is a sectional view taken along the line 6-6 in FIG. 3, FIG. 7 is an enlarged view around the oil pump in FIG. FIG. 9 is an exploded perspective view of the crankshaft, and FIG. 10 is a perspective view of the lid.
[0010]
First, in FIG. 1, the motorcycle 1 is of a scooter type, and a power unit P for driving the rear wheel Wr is attached to the rear portion of the body frame 2 via a link 9 so as to be swingable in the vertical direction. A rear cushion 3 is interposed between the power unit P and the body frame 2.
[0011]
As shown in FIG. 2, the power unit P includes a water-cooled four-cycle engine 4 and a belt-type continuously variable transmission 5 coupled to the left side surface of the engine 4, and the rear end of the continuously variable transmission 5. The rear wheel Wr located immediately after the engine 4 is mounted on the one side.
[0012]
2 to 4, the engine 4 includes a crankcase 6, a cylinder block 7 connected to the front surface of the crankcase 6 and arranged substantially horizontally, and a cylinder head 8 joined to the upper surface of the cylinder block 7. A crankshaft 10 that is an engine body and is housed and supported in the crankcase 6 is connected to a piston 11 that moves up and down in a cylinder bore 7 a of the cylinder block 7 via a connecting rod 12.
[0013]
The cylinder head 8 is provided with a known valve mechanism 74 including a camshaft 14 that is driven from the crankshaft 10 via the timing transmission device 13, and an intake valve 72 and an exhaust valve 73 that are opened and closed by this (see FIG. 4).
[0014]
The crankcase 6 includes a front case half 6a integrally connected to the cylinder block 7 and a rear case half 6b that is bolted to the front case half 6a. The left and right crank journals 10j ₁ and 10j ₂ of the crankshaft 10 are clamped via ball bearings 15 ₁ and 15 ₂ , respectively. The crank shaft 10, the journal outer shaft portion 10e extending outwardly from the left crank journal 10j ₁ driven pulley 16 of the continuously variable transmission 5 is mounted, the bolt to the left end surface of the crank case 6 that the transmission case 17 Combined.
[0015]
At the right end of the crankcase 6 opposite to the continuously variable transmission 5, a transmission chamber 18 in which the timing transmission device 13 is disposed and a cylindrical auxiliary machine chamber 19 adjacent to the outside thereof are formed. An oil seal 21 that is in close contact with the outer peripheral surface of the crankshaft 10 is attached to the partition wall 20 between the transmission chamber 18 and the auxiliary machine chamber 19.
[0016]
As shown in FIGS. 3 and 5, in the auxiliary machine chamber 19, the stator 22s of the generator 22 is fixed to a plurality of bosses 19a projecting on the inner wall by a plurality of bolts 23 (see FIG. 5). The rotor 22r is fixed to the right end portion of the crankshaft 10 by a bolt 24.
[0017]
Further, an auxiliary machine room cover 25 and a fan cover 26 are sequentially joined to the right end of the crankcase 6, and an engine cooling radiator 28 is attached to the outer end of the fan cover 26. The radiator 28 and the generator 22 are connected to each other. A cooling fan 27 for cooling is disposed in the fan cover 26. The cooling fan 27 is fixed to the crankshaft 10 together with the rotor 22r by the bolt 24.
[0018]
As shown in FIGS. 3 and 4, the lower part of the crankcase 6 is formed in an oil sump 29, and the lubricating oil 30 stored therein is sucked into an oil pump 32 through an oil filter 31, and the crankshaft 10 is pumped by the pump 32. , Pumped to other parts of the engine.
[0019]
A cylindrical filter chamber 33 is formed in the lower portion of the front case half 6a. The cylindrical filter chamber 33 is formed in the front surface of the front case half 6a. The cup-shaped oil filter 31 and an open end of the oil filter 31 are attached to the chamber 33. A holding spring 35 that presses the sealing member 34 against the inner wall of the chamber 33 is accommodated, and a cap 36 is screwed into the opening of the chamber 33.
[0020]
The filter chamber 33 is partitioned by an oil filter 31 into an unpurified chamber that contacts the inside of the oil filter 31 and an outer purified chamber, and an inlet oil passage 37 that is connected to the oil reservoir 29 is connected to the unpurified chamber. A suction port 32 i of an oil pump 32 is communicated with the chamber via an outlet oil passage 38.
[0021]
Thus, if the cap 36 is removed, the oil filter 31 can be taken out and cleaned, and the lubricating oil 30 in the oil reservoir 29 can be discharged outside through the filter chamber 33. Therefore, the cap 36 also serves as a drain bolt.
[0022]
In FIG. 7, the oil pump 32 is attached to the inner wall of the transmission chamber 18 opposite to the partition wall 20. The oil pump 32 includes a pump housing 40, a pump rotor 41 accommodated in the pump housing 40, and a pump cover 42 joined to an open surface of the pump housing 40. A discharge port 32o is provided. The pump housing 40 and the pump cover 42 are fixed to the inner wall of the transmission chamber 18 with bolts 43 with the cover 42 inside. In addition, a pump shaft 46 penetrating the bearing hole 45 of the pump housing 40 is detachably fitted and connected to the cut-out connection hole 44 of the pump rotor 41.
[0023]
A boss 48 a of a driven gear 48 is fitted to the pump shaft 46 and is connected via a joint pin 68. That is, as shown in FIG. 8, the joint pin 68 is attached to the pump shaft 46 so as to cross the pump shaft 46, and this engages with the key groove 69 on the end face of the boss 48 a of the driven gear 48, thereby The shaft 46 and the driven gear 48 are connected.
[0024]
The driven gear 48 is driven to decelerate in the transmission chamber 18 by a drive gear 47 fixed to the crankshaft 10, and has a diameter much larger than that of the oil pump 32. The drive gear 47 is integrally formed with a drive sprocket 49 of the timing transmission device 13.
[0025]
The partition wall 20 is provided with a circular mounting hole 50 having a diameter substantially the same as that of the oil pump 32, that is, a diameter much smaller than that of the driven gear 48, at a portion facing the oil pump 32. 50, the oil pump 32 can be attached / detached, in particular, the bolt 43 can be attached / detached.
[0026]
A lid 52 is fitted into the mounting hole 50 via a seal member 53. A bag-shaped bearing hole 51 is provided on the inner side surface of the lid 52 so as to rotatably support the outer end portion of the pump shaft 46 and to restrict movement in the axial direction. As clearly shown in FIG. 10, the lid 52 is integrally formed with a fan-shaped flange 54 projecting in the radial direction from the peripheral edge of the outer end and a support column 55 projecting from the outer surface. Is brought into contact with the partition wall 20 on the auxiliary machine chamber 19 side, and the inner surface of the stator 22s is pressed against the tip of the support 55 via the elastic cap 56, whereby the lid 52 is brought into a fixed position of the mounting hole 50. Retained.
[0027]
Discharge port 32o of the oil pump 32 includes a supply oil passage 58 formed in the front case half 6a, the oil chamber 60 which faces the outer surface of the ball bearing 15 ₁ for supporting the left crank journal 10j _1, the left crank journal and the oil groove 59 formed on the outer peripheral surface of 10j _1, an oil reservoir 61 provided on the crank web 10w integrally connected to the left crank journal 10j _1, a hollow portion 62 of the crank pin 10p, provided to the crank pin 10p Communicating with the outer peripheral surface of the crankpin 10p through the radial jet hole 63. The outer peripheral surface of the crank pin 10p in which the oil jet hole 63 opens supports the large end portion 12b of the connecting rod 12 via a needle bearing 64 (see FIG. 4).
[0028]
The oil passage structure will be described in more detail.
[0029]
Of the crankcase 6, the outer wall 65 of the continuously variable transmission 5 side, with the outer race of the ball bearing 15 ₁ which supports the left crank journal 10j ₁ is fitted, the oil seal into close contact with the journal outer shaft portion 10e 66 is mounted, the oil chamber 60 of the annular facing outer surface of the ball bearing 15 ₁ by the outer wall 65 and the oil seal 66 is defined.
[0030]
The left crank journal 10j ₁ has a larger diameter than the journal outer shaft portion 10e extending outward from the left crank journal 10j _1. Therefore, the oil chamber 60 is interposed between the left crank journal 10j ₁ and the journal outer shaft portion 10e. An annular stepped portion 67 is formed facing the surface. The outer peripheral surface of the left crank journal 10j _1, wherein the oil groove 59 from the stepped portion 67 reaches the base of the left crank journal 10j ₁ are provided a pair, these oil grooves 59, the open end of the stepped portion 67 is an inlet It becomes.
[0031]
The oil groove 59 is intended to be formed during the forging of the crank shaft 10, so as to the formation to facilitate, As is clear from FIGS. 6 and 9, the crank pin 10p and the phase with respect to the rotational center of the left crank rank journals 10j ₁ Are arranged in parallel with the axis of the left crank journal 10j ₁ at two positions shifted by approximately 90 °.
[0032]
Further, the crankshaft 10, the outer surface of the crank web 10w of the left crank journals 10j ₁ and ipsilateral are circular recess 70 is formed in the recess 70, an annular surrounding the left crank journal 10j ₁ side A plate 71 is press-fitted, and an annular and flat oil reservoir 61 is defined between the side plate 71 and the crank web 10w, and an outlet of the oil groove 59 is opened at the radially inner end of the oil reservoir 61. hollow portion 62 of the crank pin 10p is you open the section.
[0033]
As shown in FIG. 6, the front case half 6a, the cylinder block 7 and the cylinder head 8 are provided with a second supply oil path 58 'branched from the supply oil path 58, and this second supply oil The valve operating mechanism 74 is supplied with oil through a path 58.
[0034]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0035]
In mounting the oil pump 32 and its drive system, first, the oil pump 32 is inserted into the transmission chamber 18 in the front case half 6a before the rear case half 6b is joined, and the mounting holes are inserted from the auxiliary machine chamber 19. The oil pump 32 is attached to a predetermined location on the inner wall of the transmission chamber 18 by a bolt 43 inserted into the transmission chamber 18 through 50.
[0036]
Next, a large-diameter driven gear 48 is inserted into the transmission chamber 18 of the front case half 6 a so as to be adjacent to the oil pump 32. Then, the pump shaft 46 provided with the joint pin 68 is sequentially fitted from the auxiliary machine chamber 19 side through the mounting hole 50 to the boss 48a of the driven gear 48, the bearing hole 45 of the pump housing 40, and the connection hole 44 of the pump rotor 41. At the same time, the joint pin 68 is engaged with the key groove 69 of the boss 48a.
[0037]
Finally, a lid body 52 having a seal member 53 mounted on the outer periphery is fitted into the mounting hole 50 of the partition wall 20 so that the bearing hole 51 is fitted to the outer end portion of the pump shaft 46 and the flange 54 is connected to the partition wall. 20 is brought into contact with the outer surface. In this state, the elastic cap 56 is put on the tip of the support column 55 of the lid body 52.
[0038]
Thus, even if the mounting hole 50 of the partition wall 20 is smaller in diameter than the driven gear 48, the oil pump 32 is easily attached to the inner wall of the narrow transmission chamber 18 and the driven gear 48 is connected to the pump shaft 46. be able to. Therefore, the strength of the partition wall 20 hardly decreases depending on the mounting hole 50 having a diameter smaller than that of the driven gear 48, which is advantageous for weight reduction.
[0039]
In addition, the axial movement of the pump shaft 46 inserted through the driven gear 48, the pump housing 40 and the pump rotor 41 is restricted by the bag-like bearing hole 51 of the lid 52 fitted in the mounting hole 50. A member such as a clip dedicated for retaining is not required, and the structure can be simplified.
[0040]
Further, since the bearing hole 51 of the lid body 52 supports the pump shaft 46 on both sides of the driven gear 48 together with the bearing hole 45 of the pump housing 40, the support is strengthened and the durability of the oil pump 32 is improved. Can contribute.
[0041]
After that, when the entire engine is assembled, the stator 22s of the generator 22 fixed to the inner wall of the auxiliary machine chamber 19 of the crankcase 6 presses the inner end surface of the stator 22s against the tip of the column 55 of the lid 52 via the elastic cap 56. Thus, the lid 52 holds the flange 54 in a fixed position where the flange 54 is in contact with the outer surface of the partition wall 20. Therefore, a dedicated holding member such as a bolt is unnecessary, and the holding structure can be simplified. Can do. On the other hand, the drive gear 47 fixed to the crankshaft 10 meshes with the driven gear 48 so that the oil pump 32 can be driven.
[0042]
During operation of the engine 4, the drive gear 47 that rotates together with the crankshaft 10 drives the driven gear 48 at a reduced speed, so that the rotor 41 of the oil pump 32 is driven at an appropriate speed. The oil pump 32 thus operated sucks the lubricating oil 30 of the oil reservoir 29 through the oil filter 31, and supplies the oil supply passage 58, the oil chamber 60, the oil groove 59, the hollow portion 62 of the crank pin 10p, and the injection hole 63. because pumped into the ball bearing 15 ₁ which supports the left crank journal 10j ₁ in the oil chamber 60 to lubricate, to the crank pin 10p, an outer peripheral surface thereof, the inside large end 12b the peripheral surface of the needle bearing 64 and the connecting rod 12 Can be lubricated.
[0043]
At that time, the inlet of the oil groove 59, because they open the annular step 67 between the left crank journal 10j ₁ and a small-diameter journal outer shaft portion 10e of the large diameter, the lubricating oil in the oil chamber 60 The oil groove 59 can be passed straight without resisting the centrifugal force, and the oil supply to the crank pin 10p can be smoothly performed.
[0044]
By the way, the oil groove 59 formed on the outer peripheral surface of the left crank journal 10j ₁ to facilitate communication between the oil chamber 60 outside the ball bearing 15 ₁ and the oil sump 61 outside the crank web 10w is easily provided. Can be processed. Particularly, in the case of arranging the oil groove 59 parallel to the axis of the left crank journal 10j _1, since this can be simultaneously formed during the forging of the crank shaft 10, so eliminating the need for special grooving step, The productivity of the crankshaft 10 can be increased and the cost can be reduced.
[0045]
Also, oil grooves 59 of the left crank journal 10j ₁ outer circumference, since the crank pin 10p with respect to the rotational center of the left crank journals 10j ₁ are positioned at locations phase-shifted substantially 90 °, the top dead center piston 11 and when it came to the bottom dead center, the oil groove 59, will be located on a plane perpendicular to the axis of the cylinder bore 7a, therefore large from the piston 11 in the vicinity of the oil groove 59 of the left crank journal 10j ₁ vertical By avoiding the load being applied, it is possible to prevent the strength of the left clan journal 10j ₁ from being lowered by the oil groove 59.
[0046]
The present invention is not limited to the above embodiments, and various design changes can be made without departing from the scope of the invention. For example, it is also possible instead of the ball bearing 15 ₁ for supporting the crank journal 10j _1, it provided a plain bearing. The oil groove 59 and the oil sump 61 can also be provided in the right crank journal 10j ₂ and the crank web 10w.
[0047]
【The invention's effect】
According to features of the present invention as described above, the outer end face of the crankshaft crank webs, fitted with side plates defining the oil reservoir communicating with the outer peripheral surface of the crank pin, the reservoir the oil, leading to the oil pump In the crankshaft oil passage structure that communicates with the supply oil passage, the crankshaft crank journal supported by the crankcase via a bearing is formed to have a larger diameter than the journal outer shaft extending outwardly from the crankshaft. An oil groove communicating with the oil reservoir is formed on the outer peripheral surface of the crank journal, and an inlet of the oil groove is opened at an annular step portion between the crank journal and the journal outer shaft portion to support the bearing. The case defines an annular oil chamber facing the outer surface of the bearing and the inlet of the oil groove, and the supply oil passage is formed in the oil chamber. Because it is connected, the oil groove on the outer surface of the crank journal can be easily machined, so communication between the supply oil passage and the oil sump can be performed easily, increasing the productivity of the crankshaft and reducing costs. Can be achieved. The bearing that supports the crank journal can be lubricated by the lubricating oil flowing into the annular oil chamber from the supply oil passage, and the lubricating oil in the annular oil chamber passes straight through the oil groove without resisting the centrifugal force. things can, Ru can be performed oil supply to the crank pin smoothly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a rear side view of a motorcycle to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line 2-2 of FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line 3-3 in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 of FIG. 3;
5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG.
6 is a sectional view taken along line 6-6 in FIG. 3;
7 is an enlarged view around the oil pump in FIG. 3;
8 is a cross-sectional view taken along line 8-8 in FIG.
FIG. 9 is an exploded perspective view of a crankshaft.
FIG. 10 is a perspective view of a lid.
[Explanation of symbols]
6 .... Crankcase 10 ... Crankshaft 10e ... Journal outer shaft 10j ₁ ... Crank journal 10p ... Crank pin 10w ... Crank web 15 ₁ .... Bearings (ball bearings)
32 .... Oil pump 58 ... Supply oil passage 59 ... Oil groove 60 ... Oil chamber 61 ... Oil sump 67 ... Step 71・・・・・ Side plate

Claims

クランクシャフト（１０）のクランクウェブ（１０ｗ）の外端面に，クランクピン（１０ｐ）の外周面に通ずる油溜まり（６１）を画成するサイドプレート（７１）を取付け，前記油溜まり（６１）に，オイルポンプ（３２）に通ずる供給油路（５８）を連通した，クランクシャフトの給油路構造において，
クランクケース（６）にベアリング（１５₁）を介して支承されるクランクシャフト（１０）のクランクジャーナル（１０ｊ₁）を，それより外方へ延びるジャーナル外方軸部（１０ｅ）より大径に形成し，前記油溜まり（６１）に連通する油溝（５９）を前記クランクジャーナル（１０ｊ₁）の外周面に形成して，この油溝（５９）の入口を前記クランクジャーナル（１０ｊ₁）及びジャーナル外方軸部（１０ｅ）間の環状段部（６７）に開口させ，前記ベアリング（１５₁）を支持するクランクケース（６）によって，前記ベアリング（１５₁）の外側面及び油溝（５９）の入口が臨む環状油室（６０）を画成し，この油室（６０）に前記供給油路（５８）を接続したことを特徴とする，クランクシャフトの給油路構造。 A side plate (71) defining an oil sump (61) communicating with the outer peripheral surface of the crankpin (10p) is attached to the outer end surface of the crank web (10w) of the crankshaft (10), and the oil sump (61) is attached to the oil sump (61). , In the structure of the oil supply passage of the crankshaft that communicates with the oil supply passage (58) that communicates with the oil pump (32),
The crank journal (10j ₁ ) of the crankshaft (10) supported by the crankcase (6) via the bearing (15 ₁ ) is formed to have a larger diameter than the journal outer shaft (10e) extending outwardly therefrom. and, to form the oil groove (59) communicating with said oil sump (61) to the outer peripheral surface of the crank journal (10j _1), wherein the inlet of the oil groove (59) crank journals (10j ₁₎ and the journal outer shaft portion (10e) annular step between (67) the is opened, the crank case (6) for supporting the bearing (15 _1), an outer surface and the oil groove of the bearing (15 ₁₎ (59) inlet faces the annular oil chamber (60) picture forms a, characterized in that connected the supply oil passage (58) to the oil chamber (60), the crankshaft oil supply passage structure.