JP4225200B2 - 光学記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学記録媒体(以下光ディスクとも言う)およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、動画、静止画などのビデオデータをデジタルに記録する技術の発展に伴い、大容量のデータが取り扱われるようになり、大容量記録装置としてCD(コンパクトディスク)やDVD(デジタル多用途ディスク)などの光ディスク装置が脚光を浴びており、さらなる大容量化の研究が進められている。
【0003】
図1Aは、従来例に係る書き換え可能型の光ディスクにおける光の照射の様子を示す模式斜視図である。
【0004】
光ディスクDCは、中心部にセンターホールCHが開口された厚さ約1.2mmの円盤形状をしており、ドライブ方向DRに回転駆動される。
【0005】
情報を記録または再生するときには、光ディスクDC中の光学記録層に対して、対物レンズOLによりレーザ光などの光LTが照射される。
【0006】
図1Bは光の照射の様子を示す模式断面図であり、図1A中のA−A’における断面図に相当する。また、図1Cは要部を拡大した断面図である。
【0007】
厚さが約1.1mmのポリカーボネート樹脂などからなる媒体基板15の一方の表面に、例えばスパイラル状に設けられた連続溝状の凹部15dを含む凹凸形状が設けられており、この面上に、例えば反射膜、誘電体膜、記録膜、誘電体膜などがこの順番で積層された積層体からなる光学記録層16が形成されている。光学記録層16の層構成および層数は記録材料の種類や設計によって異なり、単層構成と多層積層体の構成の場合を含む。
【0008】
上記の記録膜は、例えば相変化型の記録膜、光磁気記録膜、あるいは有機色素材料を含む記録膜である。
【0009】
さらに、光学記録層16の上層に約0.1mmの膜厚の保護層17が形成されている。
上記の光ディスクを記録あるいは再生する場合には、例えばレーザ光などの記録または再生光LTを対物レンズOLで集光して媒体基板15側から光学記録層16に対して照射する。
【0010】
光ディスクの再生時においては、光学記録層16で反射された戻り光が受光素子で受光され、信号処理回路により所定の信号を生成して、再生信号が取り出される。
【0011】
上記のような光ディスクにおいて、媒体基板15の一方の表面に設けられた連続溝状の凹部15dを含む凹凸形状に応じて、光学記録層16も凹凸形状を有しており、この凹凸形状によりトラック領域がランドとグルーブに区分されており、記録/再生時にトラッキング用案内溝として使用される。
【0012】
ランドとグルーブの両者に情報を記録するランド・グルーブ記録方式と、ランドとグルーブの一方のみ記録領域とする記録方式がある。
【0013】
また、上記の媒体基板15の凹凸形状を記録データに対応する長さを有する連続したピットの列として、上記の光学記録層16として、アルミニウム膜などの反射膜を設けることにより、再生専用(ROM)型の光ディスクとすることもできる。
【0014】
上記の光ディスクの製造方法について説明する。
まず、図2Aに示すように、例えば、マスタリング原盤用基板である平坦に研磨され、洗浄されたガラス基板10上に、感光してアルカリ可溶性となるフォトレジスト材料を50〜100nm程度の所定膜厚で塗布してレジスト膜11を形成し、レジスト原盤RDを形成する。
【0015】
次に、図2Bに示すように、例えば、レジスト膜露光用の光をレジスト膜11に集光、照射して、ガラス基板10を回転しながらガラス基板10の半径方向に露光用の光を移動させることで、例えばスパイラル状に、媒体基板に転写するための凹凸形状のパターンで露光し、この結果、露光されたレジスト膜11bと未露光のレジスト膜11aとする。
【0016】
次に、図2Cに示すように、アルカリ性現像液によりレジスト膜11を現像する。この結果、露光されたレジスト膜11bが溶出され、未露光のレジスト膜11aのみが残され、ガラス基板10とレジスト膜11aに、スパイラル状の凹凸形状である凹部11dが形成される。
以上で、マスタリング原盤が得られる。
【0017】
次に、図3Aに示すように、上記で得られたマスタリング原盤上にニッケルなどの材料で厚さが例えば0.3〜0.5mmとなるようにメッキ処理などを行い、マスタスタンパ12を形成する。
【0018】
ニッケルメッキ処理には、メッキ成長速度の早い電気メッキ法を用いるが、予めマスタリング原盤の表面に導電性を持たせておかなければならないので、前処理としてスパッタ法、または化学反応によってニッケルを析出させる無電解メッキ法によりニッケル薄膜をコーティングする必要がある。
【0019】
ここで、マスタスタンパ12の表面には、マスタリング原盤の表面の凹部10dにおいて逆パターンの凹凸として転写され、凸部12pが形成される。
【0020】
大量生産を行う光ディスクについて、複数のスタンパが必要とされる場合には、1枚の原盤から複数のスタンを得る方法として、ニッケルメッキによるスタンパからスタンパへの転写プロセスが一般的に使用されている。以下、この方法について説明する。
【0021】
即ち、図3Bに示すように、上記で得られたマスタスタンパ12上に、酸化処理を行って酸化膜12aを形成し、さらにニッケルなどの材料でメッキ処理などを行い、マザースタンパ13を形成する。1枚のマスタスタンパ12から複数枚のマザースタンパ13を形成することができる。
【0022】
ここで、マザースタンパ13の表面には、マスタスタンパ12の表面の凸部12pにおいて逆パターンの凹凸として転写され、凹部13dが形成される。
【0023】
次に、図4Aに示すように、上記で得られたマザースタンパ13上に、酸化処理を行って酸化膜13aを形成し、さらにニッケルなどの材料でメッキ処理などを行い、サンスタンパ14を形成する。サンスタンパ14は、マスタスタンパ12と同じ凹凸形状パターンを有することになる。1枚のマザースタンパ13から複数枚のサンスタンパ14を形成することができる。
【0024】
ここで、サンスタンパ14の表面には、マザースタンパ13の表面の凹部13dにおいて逆パターンの凹凸として転写され、凸部14pが形成される。
【0025】
次に、図4Bに示すように、上記で得られたサンスタンパ14を射出成形用金型にセットし、例えばポリカーボネートなどの樹脂を射出して、サンスタンパ14の凹凸パターン上に媒体基板15を形成する。
【0026】
ここで、媒体基板15の表面には、サンスタンパ14の表面の凸部14pにおいて逆パターンの凹凸として転写されて凹部15dが形成される。
【0027】
形成する光ディスクの枚数が少ない場合には、この射出成形工程において、サンスタンパ14の代わりにマスタスタンパ12を用いて媒体基板15を形成してもよい。
【0028】
次に、図5Aに示すように、媒体基板15の表面に、例えばスパッタリング法などにより、誘電体膜、記録膜、誘電体膜、反射膜の積層体などからなる光学記録層16をこの成膜順序で成膜する。
【0029】
次に、図5Bに示すように、光学記録層16の上層に保護層17を形成する。
以上で、図1に示すような光ディスクを製造することができる。
【0030】
上記の製造工程において、マスタリング原盤作成工程における露光を信号ピットに合うように強度変調した光で露光することで、媒体基板15の凹部15dを含む凹凸形状として、記録データに対応する長さを有する連続した信号ピット列を形成し、光学記録層としてアルミニウム膜などの反射膜により形成することにより、再生専用(ROM)型の光ディスクを製造することもできる。
【0031】
上記の光ディスクには、図6Aに示すように、これらピットやグルーブなどの情報の記録再生に関与する信号部SGの他に、マスタリング原盤の通し番号、製造年月日、商品情報などの文字(キャラクタ)を記録するキャラクタ部CAが同一面内(通常は信号部SGの内周(センタホールCH)側)に区分されている。
【0032】
図6Bは、光ディスクの信号部SGとキャラクタ部CAに相当する部分の断面図である。
【0033】
キャラクタは、キャラクタ部CA内において、断続したグルーブ(GR)の列、あるいはピット列によって、キャラクタの輪郭の内側を塗り潰すようにして描画される。キャラクタの輪郭の外側は無記録部分であり、鏡面(MR)となっているので、コントラストがつき、これによってキャラクタが浮き上がって、媒体基板側であるZ方向から見たときにキャラクタとして視認可能となっている。
【0034】
また、その逆にキャラクタの輪郭の内側を無記録で鏡面として、外側をグルーブ(GR)あるいはピット列で塗り潰しても良い。
【0035】
マスタリング原盤の形成における露光工程において、上記のキャラクタ部のキャラクタの輪郭の内部にグルーブあるいはピットの列を形成するように露光する。露光工程において用いる露光装置は、一般的にスパイラル状に記録を行うので、キャラクタ列を半径方向(トラックピッチ方向)に分解して、一トラック毎にキャラクタの輪郭の内部のみをグルーブまたはピット列で記録する。マスタリング原盤が一回転して、隣接するトラックを露光する際に、前トラックとキャラクタが正しく繋がるようにタイミングを合わせる必要がある。
【0036】
ユーザが所望のキャラクタを露光装置に入力すると、露光装置内のキャラクタ作成器が上記動作に対応してキャラクタ列を記録信号へ変換し、露光する時にマスタリング原盤の回転周期に同調しながら、光変調器へ記録信号が出力される。
【0037】
キャラクタ高さは、キャラクタの縦方向の長さのことであり、(記録トラックピッチ)x(トラック数)となるが、通常は1μmピッチx1000トラック程度であり、キャラクタ高さとしては約1mmで描画する。
【0038】
ここで、従来方法においては、キャラクをマスタリング原盤へ露光する際に、「逆字」(=通常の「正字」を鏡で左右反転させたキャラクタ)で記録していた。その理由について、以下にそれを説明する。
【0039】
従来のCDやDVDフォーマット(追記可能型や書き換え可能型などの記録可能型を含む)では、マスタスタンパあるいはサンスタンパからポリカーボネート樹脂などの媒体基板に転写を行い、媒体基板上に反射膜あるいは記録膜などを成膜し、その上層に保護層を塗布する方法でディスクを製造していた。
【0040】
このような光ディスクにおいて、キャラクタは保護層側から読むよりも、プラスチックの媒体基板側からの方が読み取り易い。なぜなら、パターン上に反射膜あるいは記録膜を成膜すると、グルーブなどの凹部が反射膜あるいは記録膜で埋められて、グルーブなどの凹部の段差が減少するからである。
【0041】
また、CDでは保護層面上に印刷を行うのでキャラクタが消されてしまう場合があり、DVDでは0.6mm厚のプラスチックの媒体基板を反射膜あるいは記録膜の成膜面側で貼り合わせる構造のため、媒体基板側からでないとキャラクタが読めないという事情がある。
【0042】
以上の理由から、従来の光ディスクでは、媒体基板側から見て「正字」になっている場合が圧倒的に多かった。
【0043】
上記のようにキャラクタを媒体基板側から「正字」に見えるためには、マスタリング原盤にキャラクタを記録する際に、「逆字」として記録する必要があった。これは、マスタリング工程中、マスタリング原盤からマスタスタンパへの転写、マスタスタンパからマザースタンパへの転写、マザースタンパからサンスタンパへの転写、そして各種スタンパから媒体基板への転写を行う際、キャラクタの正逆は反転する。上記の従来例に係る光ディスクの製造方法では、媒体基板への転写をサンスタンパあるいはマスタスタンパから行うため、サンスタンパまたはマスタスタンパ上でキャラクタは「正字」になっていれば良い。(マスタスタンパとサンスタンパでキャラクタの正逆は一致する。)
即ち、マスタリング原盤上においては、キャラクを「逆字」とする必要がある。
【0044】
ところで、上記のような光ディスクにおいて、記録/再生用のレーザ光は対物レンズにより光学記録層上に集光されるが、集光スポットの直径φが小さくなるほど、微小パターンの記録および再生が可能になる。
【0045】
集光スポットの直径φは、記録/再生用のレーザ光の波長λと対物レンズ開口数NAよりφ= λ/NAで表され、記録/再生光の短波長化、または対物レンズの高開口数化が高密度記録化、大容量化に寄与することを示している。
【0046】
例えば、CDでは、記録/再生用のレーザ光が780nm、対物レンズの開口数(NA)が0.45であり、650MBの記録容量であったが、DVD−ROM(再生専用メモリ)では、レーザ光波長が650nm、NAが0.6であり、4.7GBの記録容量となっている。
【0047】
さらに、次世代の光ディスクシステムとして、光学記録層上に例えば0.1mm程度の薄い光透過性の層である保護層が形成され、保護層を通して光学記録層に記録/再生用の光を照射するタイプの光ディスクを用い、レーザ光波長を450nm以下(例えば400nm)、NAを0.78以上(例えば0.85)とし、例えばDVDの5倍程度にまで大容量化した光ディスクシステムの開発が進められている。
【0048】
しかしながら、上記のような大容量光ディスクにおいては、グルーブなどの凹凸形状をマザースタンパから媒体基板に転写する方法が検討されており、このような製造方法で従来例と同様にマスタリング原盤に「逆字」としてキャラクタを記録すると、最終的に形成される光ディスクでは厚さ0.1mmの保護層側から観ないと「正字」とならなくなるが、上記の大容量光ディスクにおいてはグルーブが25nm以下にまで浅くなってきており、グルーブ深さよりも反射膜や記録膜などの膜厚の方が厚くなってしまい、「正字」として読み取れる0.1mmの厚さの保護層側からはキャラクタを視認することが非常に困難となってしまうという問題がある。
【0049】
しかも、相変化型の記録膜を含む光学記録層を有する光ディスクの場合、光学記録層を記録可能にするために成膜後に初期化を行う必要があるが、この初期化の処理は信号を記録する信号部において行い、キャラクタ部については通常初期化処理を行っていない。
【0050】
しかし、初期化処理を行っていない相変化型の記録膜を含む光学記録層は反射率が低くなっており、キャラクタ部用凹凸形状によるキャラクタはさらに視認しにくくなるという問題もある。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、従って本発明の目的は、0.1mm程度の光透過性の保護層を通して光学記録層に光を照射するタイプの大容量化に対応した光ディスクにおいて、キャラクタの視認を容易にすることができる光学記録媒体およびその製造方法を提供することである。
【0052】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の光学記録媒体は、一主面が信号部とキャラクタ部に区分され、上記信号部において信号部用凹凸形状が形成され、かつ、上記キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状が形成された媒体基板と、上記信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状の形成面に形成された光学記録層と、上記光学記録層の上層に形成された光透過性の保護層とを有し、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の深さが25nm以下であり、上記保護層を通して上記光学記録層に光を照射される光学記録媒体であって、上記キャラクタ部において、上記キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、上記媒体基板側から見て正字に読めるようにキャラクタが記録されている。
【0053】
上記の本発明の光学記録媒体は、好適には、上記光学記録層の膜厚が、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の深さよりも厚い。
【0054】
上記の本発明の光学記録媒体は、好適には、上記光学記録層が相変化型の記録膜を含んでおり、上記光学記録層は、上記信号部のみにおいて初期化されている。
【0055】
上記の本発明の光学記録媒体は、光透過性の保護層を通して光学記録層に光を照射するタイプの大容量化に対応した光ディスクにおいて、媒体基板の一主面が信号部とキャラクタ部に区分されており、信号部において信号部用凹凸形状が形成され、かつ、キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状が形成されており、また、信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状の深さが25nm以下である。ここで、キャラクタ部において、キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、媒体基板側から見て正字に読めるようにキャラクタが記録されている。
【0056】
グルーブなどの凹凸形状の深さが25nm以下にまで浅くなっても、「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとなっており、保護層側からの場合よりも容易にキャラクタの視認が可能である。
【0057】
また、上記の目的を達成するために、本発明の光学記録媒体は、一主面が信号部とキャラクタ部に区分され、上記信号部において信号部用凹凸形状が形成され、かつ、上記キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状が形成された媒体基板と、上記信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状の形成面に形成された光学記録層と、上記光学記録層の上層に形成された光透過性の保護層とを有し、上記保護層を通して上記光学記録層に光を照射される光学記録媒体であって、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状は連続溝状の凹凸形状であり、少なくとも上記信号部用凹凸形状にウォブルが形成されていて、上記媒体基板から凸になっている部分の幅が略一定であり、上記キャラクタ部において、上記キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、上記媒体基板側から見て正字に読めるようにキャラクタが記録されている。
【0058】
上記の本発明の光学記録媒体は、光透過性の保護層を通して光学記録層に光を照射するタイプの大容量化に対応した光ディスクにおいて、媒体基板の一主面が信号部とキャラクタ部に区分されており、信号部において信号部用凹凸形状が形成され、かつ、キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状が形成されている。ここで、信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状は連続溝状の凹凸形状であり、少なくとも信号部用凹凸形状にウォブルが形成されていて、媒体基板から凸になっている部分の幅が略一定であり、キャラクタ部において、キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、媒体基板側から見て正字に読めるようにキャラクタが記録されている。
【0059】
信号部用凹凸形状にウォブルが形成されていて、媒体基板から凸になっている部分の幅が略一定となるのは、製造工程において、サンスタンパあるいはマスタスタンパからではなく、マザースタンパから媒体基板を転写する場合となる。このような場合にも、「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとすることで、保護層側から見る場合よりも容易にキャラクタの視認が可能である。
【0060】
また、上記の目的を達成するために、本発明の光学記録媒体の製造方法は、媒体基板上に光学記録層とその上層に形成された光透過性の保護層を有し、当該保護層を通して上記光学記録層に光を照射される光学記録媒体の製造方法であって、一主面を信号部とキャラクタ部に区分し、上記信号部において信号部用凹凸形状を形成し、かつ、上記キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状を形成して光学記録媒体製造用原盤を形成する工程と、上記光学記録媒体製造用原盤から上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状を転写してマスタスタンパを形成する工程と、上記マスタスタンパから上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状を転写してマザースタンパを形成する工程と、上記マザースタンパから上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状を転写して媒体基板を形成する工程と、上記媒体基板の上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の形成面上に光学記録層を形成する工程と、上記光学記録層の上層に光透過性の保護層を形成する工程とを有し、上記光学記録媒体製造用原盤を形成する工程において、上記キャラクタ部において、上記キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、上記光学記録媒体製造用原盤に対して正字に読めるようにキャラクタを記録する。
【0061】
上記の本発明の光学記録媒体の製造方法は、好適には、上記光学記録媒体製造用原盤を形成する工程において、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状を深さが25nm以下で形成する。
【0062】
上記の本発明の光学記録媒体の製造方法は、好適には、上記光学記録層を形成する工程において、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の深さよりも上記光学記録層を厚く形成する。
【0063】
上記の本発明の光学記録媒体の製造方法は、好適には、上記光学記録媒体製造用原盤を形成する工程は、原盤用基板上にレジスト膜を形成する工程と、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状として連続溝状のパターンで上記レジスト膜を露光する工程と、上記レジスト膜を現像する工程と含み、記レジスト膜を露光する工程において、少なくとも上記信号部用凹凸形状にウォブルを形成する。
【0064】
上記の本発明の光学記録媒体の製造方法は、好適には、上記光学記録層を形成する工程において、相変化型の記録膜を含む光学記録層を形成し、上記光学記録層を形成する工程の後に、上記信号部のみにおいて初期化する工程をさらに有する。
【0065】
上記の本発明の光学記録媒体の製造方法は、一主面を信号部とキャラクタ部に区分し、信号部において信号部用凹凸形状を形成し、かつ、キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状を形成して光学記録媒体製造用原盤を形成する。
【0066】
次に、光学記録媒体製造用原盤から信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状を転写してマスタスタンパを形成し、マスタスタンパから転写してマザースタンパを形成し、マザースタンパから転写して媒体基板を形成する。
【0067】
次に、媒体基板の信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状の形成面上に光学記録層を形成し、その上層に光透過性の保護層を形成する。
【0068】
ここで、光学記録媒体製造用原盤を形成する工程において、キャラクタ部において、キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、光学記録媒体製造用原盤に対して正字に読めるようにキャラクタを記録する。
【0069】
マザースタンパから転写して媒体基板を形成し、かつ、光学記録媒体製造用原盤を形成するときキャラクタを「正字」として記録するので、製造される光学記録媒体としては、キャラクタを「正字」として読み取れるのが媒体基板側となり、保護層側から見る場合よりも容易にキャラクタの視認が可能である。
【0070】
【発明の効果】
本発明の光学記録媒体によれば、グルーブなどの凹凸形状の深さが25nm以下にまで浅くなっても、あるいは、信号部用凹凸形状にウォブルが形成されていて、媒体基板から凸になっている部分の幅が略一定となる場合にも、「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとすることで、保護層側から見る場合よりも容易にキャラクタの視認が可能である。
【0071】
本発明の光学記録媒体の製造方法によれば、マザースタンパから転写して媒体基板を形成し、かつ、光学記録媒体製造用原盤を形成するときキャラクタを「正字」として記録するので、製造される光学記録媒体としては、キャラクタを「正字」として読み取れるのが媒体基板側となり、保護層側から見る場合よりも容易にキャラクタの視認が可能である。
【0072】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
本実施の形態は、光学記録媒体(以下光ディスクとも言う)およびその製造方法に関する。
【0073】
(第1実施形態)
図7Aは、本実施形態に係る光ディスクの光の照射の様子を示す模式斜視図である。
光ディスクDCは、中心部にセンターホールCHが開口された略円盤形状をしており、ドライブ方向DRに回転駆動される。
【0074】
情報を記録または再生するときには、光ディスクDCの信号部SGにおける光学記録層に対して、例えば開口数が0.8以上、例えば0.85の対物レンズOLにより、青〜青紫色の領域、例えば波長が405nmのレーザ光などの光LTが照射されて用いられる。
図7Bは光の照射の様子を示す模式断面図であり、図7A中のA−A’における断面図に相当する。また、図7Cは要部を拡大した断面図である。
【0075】
厚さが約1.1mmのポリカーボネート樹脂などからなる媒体基板15の一方の表面に、例えばスパイラル状に連続的に設けられた凸部15pを含む凹凸形状が設けられており、この面上に光学記録層16が形成されており、さらに光学記録層16の上層に例えば約0.1mmのシート状ポリカーボネート樹脂フイルムが紫外線硬化樹脂系接着剤により貼り合わされて、光透過性の保護層17が形成されている。
【0076】
光学記録層16は、例えば反射膜、誘電体膜、記録膜、誘電体膜などがこの順番で積層された積層体からなる光学記録層16が形成されている。光学記録層16の層構成および層数は記録材料の種類や設計によって異なり、単層構成と多層積層体の構成の場合を含む。上記の記録膜は、例えば相変化型の記録膜、光磁気記録膜、あるいは有機色素材料を含む記録膜である。
【0077】
上記のような光ディスクにおいて、光学記録層は、媒体基板15の表面に形成された凸部15pに起因した凹凸形状を有している。
【0078】
上記の光ディスクを記録あるいは再生する場合には、例えばレーザ光などの記録または再生光LTを対物レンズOLで集光して保護層17側から光学記録層16に対して照射する。光ディスクの再生時においては、光学記録層16で反射された戻り光が受光素子で受光され、信号処理回路により所定の信号を生成して、再生信号が取り出される。
【0079】
例えば図8Aに示すように、媒体基板15に形成された凸部15pは所定のトラックピッチTPでスパイラル状に連続的に形成された凸部となっており、この凸部を含む凹凸形状によりトラック領域が区分されている。後述するように、この凸部15pの領域がグルーブGR、凸部15p間の凹部の領域がランドと称され、ランドとグルーブの両者に情報を記録したり、ランドとグルーブのいずれか一方のみを記録領域とすることも可能である。
【0080】
また、例えば図8Bに示すように、上記の媒体基板15の凸部15pとして、記録データに対応する長さを有するピットpitが連続してスパイラル状にトラック上に並べられた構成とし、光学記録層をアルミニウム膜などの反射膜で構成することにより、再生専用(ROM)型の光ディスクとすることもできる。
【0081】
媒体基板15の表面における凹凸形状の深さ、即ち、凸部15pの高さd15pは25nm以下であり、例えば20nmである。
【0082】
また、光学記録層16の膜厚d16は、層の構成にもよるが、例えば相変化型の記録膜を含む場合、200nm程度となっており、媒体基板15の表面の凹凸形状の深さより大きな値となっている。
【0083】
図9Aは本実施形態に係る光ディスクの平面図である。
上記の光ディスクには、ピットやグルーブなどの情報の記録再生に関与する信号部SGの他に、光ディスク製造用のマスタリング原盤の通し番号、製造年月日、商品情報などの文字(キャラクタ)を記録するキャラクタ部CAが同一面内(通常は信号部SGの内周(センタホールCH)側)に区分されている。
【0084】
例えば、キャラクタ部に、図9Bに示すキャラクタの列が記録されている場合、図9Cに示す上記キャラクタの列の内のキャラクタ「K」の一部を拡大した模式平面図のように、キャラクタの輪郭の内側を塗り潰すようにして、トラック方向DRtrに延伸する所定のトラックピッチTPの断続したグルーブ(GR)の列がディスクの半径方向DRrad に並べられて形成されている。キャラクタの輪郭の外側は無記録部分であり、鏡面(MR)となっている。このように鏡面なっている輪郭外側とグルーブで塗り潰された輪郭内側とでコントラストがつき、これによってキャラクタが浮き上がって視認可能となっている。
【0085】
上記のキャラクタの輪郭の内側は、グルーブの代わりにピット列によって構成されていてもよい。
【0086】
図10Aは、光ディスクの信号部SGとキャラクタ部CAに相当する部分の断面図である。
【0087】
媒体基板15の一主面が信号部SGとキャラクタ部CAに区分されており、信号部SGにおいて、凸部15pを含む凹凸形状はグルーブGRなどの信号部用凹凸形状となる。
一方、キャラクタ部CAにおいては、凸部15pを含む凹凸形状はグルーブGRなどのキャラクタ部用凹凸形状となり、上記のようにキャラクタの輪郭の内側を塗り潰すようにして設けられている。
【0088】
図10Bは正常に読み取ることのできる「正字」のパターンであり、一方、図10Cは「正字」を鏡で左右反転させた「逆字」のパターンである。図10Aにおいて媒体基板15側であるY方向からキャラクタ部CAを見たときに、図10Bに示すような「正字」となり、キャラクタとして視認可能となっている。一方、保護層側であるY方向の反対方向からは図10Cに示すような「逆字」となる。
【0089】
上記においてはキャラクタの輪郭の外を無記録で鏡面として、内側をグルーブあるいはピット列で塗り潰しているが、この逆パターンとして、キャラクタの輪郭の内側を無記録で鏡面として、外側をグルーブあるいはピット列で塗り潰した構成でも同様にキャラクタを記録することができる。
【0090】
上記の本実施形態の光ディスクは、光透過性の保護層を通して光学記録層に光を照射するタイプの大容量化に対応した光ディスクにおいて、媒体基板の一主面が信号部とキャラクタ部に区分されており、信号部において信号部用凹凸形状が形成されている一方で、キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状が形成されている。信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状の深さが25nm以下であり、例えば20nmである。キャラクタ部において、キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、媒体基板側から見て正字に読めるようにキャラクタが記録されている。
【0091】
グルーブなどの凹凸形状の深さが25nm以下にまで浅くなり、光学記録層の膜厚が凹凸形状の深さより大きな値となっていても、キャラクタ部のキャラクタは「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとなっており、保護層側からの場合よりも容易にキャラクタの視認が可能である。
【0092】
また、光学記録層の膜厚が媒体基板の表面の凹凸形状の深さよりも大きいために、グルーブなどの凹凸形状が光学記録層で埋められてしまって、保護層側から見ると凹凸形状の段差がほとんどなくなってキャラクタを視認することが困難となるが、本実施形態の光ディスクでは、「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとなっているので、容易にキャラクタの視認が可能である。
【0093】
光学記録層が相変化型の記録膜を含む場合、成膜直後はアモルファス状態になっているので、反射率が5%程度と非常に低いが、光学記録層を記録可能にするために、信号部の相変化型の記録膜は光ディスク完成後にレー光照射による「初期化」が行われ、これにより相変化型の記録膜が結晶化して反射率が25%程度まで向上する。しかし、初期化処理は信号部において行い、プロセス時間短縮のため、キャラクタ部については通常初期化処理を行わない。このため、キャラクタ部の光学記録層は反射率は5%程度のままで、キャラクタの視認が困難となるが、本実施形態の光ディスクにおいては、「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとなっているので、容易にキャラクタの視認が可能である。
【0094】
次に、上記の本実施形態に係る光ディスクの製造方法について図面を参照して説明する。各図面においては、信号部SGとキャラクタ部CAのそれぞれの領域を示している。
【0095】
まず、図11Aに示すように、例えば、光ディスク製造用のマスタリング原盤用基板である直径200mm、厚さ6mmのガラス基板10sの一表面を、平坦に研磨し、洗浄する。
【0096】
次に、図11Bに示すように、例えば、ガラス基板10の研磨および洗浄処理をなされた表面10s上に、感光してアルカリ可溶性となるフォトレジスト材料、例えば市販のI線用フォトレジスト材料をスピンコート法により塗布して、レジスト膜11を25nm以下、例えば20nmの膜厚で形成し、レジスト原盤RDを作成する。
【0097】
次に、図11Cに示すように、レジスト原盤RD上の半径20〜58.5mmの信号部SGにおいて、例えば波長が351nmの紫外レーザ光を、開口数が0.90の対物レンズによりレジスト膜11に集光、照射してガラス基板10を回転しながらガラス基板10の半径方向に露光用の光を移動させることで、例えばスパイラル状の連続溝など、媒体基板に転写するための信号部用凹凸形状のパターンで露光し、露光されたレジスト膜11bと未露光のレジスト膜11aとする。例えば、記録線速度は2.0m/s、記録光強度(対物レンズ出力)は400μW、送りピッチは0.35μmとする。
【0098】
一方、レジスト原盤RD上の半径18〜20mmのキャラクタ部CAにおいては、上記と同様に、例えば波長が351nmの紫外レーザ光を、開口数が0.90の対物レンズによりレジスト膜11に集光、照射して、例えば図9Cに示すパターンのようなキャラクタ部のキャラクタの輪郭の内部にグルーブあるいはピットの列を形成するように、キャラクタ部用凹凸形状のパターンで露光して、露光されたレジスト膜11bと未露光のレジスト膜11aとする。例えば、記録線速度は2.0m/s、記録光強度(対物レンズ出力)は400μW、送りピッチは1.0μmとする。
【0099】
ここで、キャラクタ部用凹凸形状の露光パターンは、従来のような「逆字」ではなく、「正字」のパターンとする。
【0100】
露光工程において用いる露光装置は、一般的にスパイラル状に記録を行うので、キャラクタ列を半径方向(トラックピッチ方向)に分解して、1トラック毎にキャラクタの輪郭の内部のみをグルーブまたはピット列で記録する。マスタリング原盤が一回転して、隣接するトラックを露光する際に、前トラックとキャラクタが正しく繋がるようにタイミングを合わせる。
【0101】
記録しようとする「正字」パターンのキャラクタ列を1トラックずつ上下方向に分解し、トラック毎にキャラクタ列の形状に合わせて、断続グルーブまたはピット列と無記録部分が交互に配置される信号波形として、記録信号へ変換し、露光する時にマスタリング原盤の回転周期に同調しながら、光変調器へ記録信号が出力して行う。
【0102】
キャラクタの高さは(記録トラックピッチ)x(トラック数)となるが、通常は1μmピッチx1000トラック程度であり、キャラクタ高さとしては約1mmで描画する。
【0103】
以降、マスタリング原盤を形成するための露光工程において露光した部分をグルーブまたはピット、未露光の部分をランドと表記する。
【0104】
次に、図12Aに示すように、信号部SGとキャラクタ部CAともに、アルカリ性現像液(例えば商品名NMD−3)によりレジスト膜11を20秒間現像処理する。この結果、露光されたレジスト膜11bが溶出され、未露光のレジスト膜11aのみが残され、光ディスク製造用のマスタリング原盤が得られる。
【0105】
ガラス基板10とレジスト膜11aとから凹部11dを含む凹凸形状が形成される。即ち、信号部SGにおいては信号部用凹凸形状が形成され、キャラクタ部CAにおいては「正字」パターンであるキャラクタ部用凹凸形状がそれぞれ形成される。ここで、凹部11dの領域は露光工程の露光部に相当し、グルーブ(またはピット)となる。
【0106】
次に、図12Bに示すように、上記で得られたマスタリング原盤上にニッケルなどの材料で厚さが例えば290μm程度となるようにメッキ処理などを行い、マスタスタンパ12を形成する。
【0107】
ニッケルメッキ処理には、メッキ成長速度の早い電気メッキ法を用いるが、予めマスタリング原盤の表面に導電性を持たせておかなければならないので、前処理としてスパッタ法、または化学反応によってニッケルを析出させる無電解メッキ法によりニッケル薄膜をコーティングする必要がある。
【0108】
ここで、マスタリング原盤の凹凸形状が、逆パターンとしてマスタスタンパ12の表面の凹凸形状として転写され、グルーブに相当するマスタリング原盤の凹部11dがマスタスタンパ12の凸部12pとなる。マスタスタンパ12の凸部12pの高さは、レジスト膜11の膜厚に相当し、25nm以下例えば20nmとなっている。
【0109】
このように、マスタスタンパ12において、信号部SGにおいては信号部用凹凸形状となるパターンが、キャラクタ部CAにおいて反転した「逆字」パターンであるキャラクタ部用凹凸形状となるパターンが形成される。
【0110】
次に、図12Cに示すように、上記で得られたマスタスタンパ12上に、重クロム酸の浸漬処理などの酸化処理を行って酸化膜12aを形成する。
【0111】
次に、図13Aに示すように、上記で得られたマスタスタンパ12上にニッケルなどの材料で厚さが例えば290μm程度となるようにメッキ処理などを行い、マザースタンパ13を形成する。1枚のマスタスタンパ12から複数枚のマザースタンパ13を形成することができる。
【0112】
マザースタンパ13をマスタスタンパ12から剥離するときには、酸化膜12aが剥離皮膜となって容易に剥離することができる。
【0113】
ここで、マスタスタンパ12の凹凸形状が、逆パターンとしてマザースタンパ13の表面の凹凸形状として転写され、グルーブに相当するマスタスタンパ12の凸部12pがマザースタンパ13の凹部13dとなる。マザースタンパ13の凹部13dの深さは、マスタスタンパ13の凸部12pの高さに相当し、25nm以下、例えば20nmとなっている。
【0114】
このように、マザースタンパ13において、信号部SGにおいては信号部用凹凸形状となるパターンが、キャラクタ部CAにおいてさらに反転した「正字」パターンであるキャラクタ部用凹凸形状となるパターンが形成される。
【0115】
次に、図13Bに示すように、マスタスタンパ12から離型してマザースタンパ13を得る。
【0116】
次に、図14Aに示すように、上記で得られたマザースタンパ13を金型(MD1,MD2)からなるキャビティ内に、マザースタンパ13の凹凸形状形成面13sがキャビティ内側を臨むように設置して固定し、射出成形金型を構成する。
【0117】
上記の射出成形金型のキャビティ内に、例えば溶融状態のポリカーボネートなどの樹脂15aを金型の注入口MSから射出することで、図14Bに示すように、マザースタンパ13上に媒体基板15を形成する。
【0118】
ここで、マザースタンパ13の凹凸形状が、逆パターンとして媒体基板15の表面の凹凸形状として転写され、グルーブに相当するマザースタンパ13の凹部13dが媒体基板15の凸部15pとなる。媒体基板15の凸部15pの高さは、マザースタンパ13の凹部13dの深さに相当し、25nm以下、例えば20nmとなっている。
このように、媒体基板15において、信号部SGにおいては信号部用凹凸形状となるパターンが、キャラクタ部CAにおいてまたさらに反転した「逆字」パターンであるキャラクタ部用凹凸形状となるパターンが形成される。
【0119】
次に、図15Aに示すように、信号部SGおよびキャラクタ部CAにおいて、媒体基板15の表面に、例えばスパッタリング法などにより、反射膜、誘電体膜、記録膜、誘電体膜の積層体などからなる光学記録層16をこの成膜順序で成膜する。
【0120】
光学記録層16としては、層の構成にもよるが、例えば相変化型の記録膜を含む場合、200nm程度として形成する。これは、媒体基板15の表面の凹凸形状の深さより大きな値となっている。
【0121】
例えば、アルミニウム反射膜:100nm/ZnS−SiO2 膜:20nm//GeSbTeなどの相変化型の記録膜:15nm/ZnS−SiO2 膜:80nmの順に成膜する。このように、光学記録層16の合計の膜厚d16は215nmとなり、キャラクタなどのパターン深さd15p (例えば20nm)に対して十分厚いため、成膜後の表面はほぼ平滑化されており、信号転写面側からのパターンの視認は非常に困難となっている。
【0122】
次に、図15Bに示すように、信号部SGおよびキャラクタ部CAにおいて、例えばスピンコート法により薄く均一に塗布した紫外線硬化樹脂系接着剤上に0.1mmのシート状ポリカーボネート樹脂フイルムを重ね、紫外線照射によって接着し、光学記録層16の上層に保護層17を形成する。
【0123】
上記の光学記録層16として相変化型の記録膜を含む光学記録層を形成する場合には、上記の保護層の形成工程前あるいは形成工程後に、光学記録層を記録可能にするために成膜後に初期化を行う。ここでは、信号部SGとキャラクタ部CAの内の信号部SGのみにおいて初期化する。通常、キャラクタ部については初期化処理を行わない。
【0124】
以上で、図7に示すような光ディスクを製造することができる。
【0125】
上記のように製造された光ディスクのキャラクタ部CAにおいては、媒体基板15の凸部15pによるキャラクタは、「逆字」パターンとなっており、従って、媒体基板15側からキャラクタ部CAを見たときに「正字」パターンとなり、媒体基板15側から「正字」として読み取ることが可能となる。
【0126】
上記の製造工程において、マスタリング原盤作成工程における信号部の露光を信号ピットに合うように強度変調した光で露光することで、媒体基板15の凹部15dを含む凹凸形状として、記録データに対応する長さを有する連続した信号ピット列を形成し、光学記録層としてアルミニウム膜などの反射膜により形成することにより、再生専用(ROM)型の光ディスクを製造することもできる。
【0127】
上記の本実施形態に係る光ディスクの製造方法では、マザースタンパから転写して媒体基板を形成し、かつ、マスタリング原盤を形成するときキャラクタを「正字」として記録するので、製造される光ディスクとしては、キャラクタを「正字」として読み取れるのが媒体基板側となる。
【0128】
媒体基板の凹凸形状の深さは、媒体基板15の凸部15pの高さに相当し、25nm以下、例えば20nmとなっているが、このようにグルーブなどの凹凸形状の深さが25nm以下にまで浅くなっても、「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとなっているので、保護層側からの場合よりも容易にキャラクタの視認が可能である。
また、光学記録層の膜厚が媒体基板の表面の凹凸形状の深さよりも大きいために、グルーブなどの凹凸形状が光学記録層で埋められてしまって、保護層側から見ると凹凸形状の段差がほとんどなくなってキャラクタを視認することが困難となるが、本実施形態の製造方法で製造した光ディスクにおいては、「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとなっているので、容易にキャラクタの視認が可能である。
【0129】
光学記録層が相変化型の記録膜を含む場合、成膜直後はアモルファス状態になっているので、反射率が5%程度と非常に低いが、光学記録層を記録可能にするために、信号部の相変化型の記録膜は光ディスク完成後にレー光照射による「初期化」が行われ、これにより相変化型の記録膜が結晶化して反射率が25%程度まで向上する。しかし、初期化処理は信号部において行い、プロセス時間短縮のため、キャラクタ部については通常初期化処理を行わない。このため、キャラクタ部の光学記録層は反射率は5%程度のままで、キャラクタの視認が困難となるが、本実施形態の製造方法で製造した光ディスクにおいては、「正字」として読み取れるのが媒体基板側からとなっているので、容易にキャラクタの視認が可能である。
【0130】
(第2実施形態)
本実施形態に係る光ディスクは、実質的に第1実施形態と同様であるが、信号部の凹凸形状であるグルーブにウォブルが形成されていることが異なる。
【0131】
図16はグルーブに設けられたウォブルの様子を示す平面図である。第1実施形態と同様に、媒体基板15の凸部15pがグルーブGRとなり、凸部15pと凸部15pの間の凹部領域がランドLDとなる。
【0132】
信号部のグルーブGRには、図16に示すような所定の周期で振動するウォブルWBが設けられている。ウォブルWBから得られる信号からアドレス情報などを得ることができ、記録容量の増大を図ることができる。
【0133】
上記のグルーブGRは幅が略一定となっている。これは、ウォブルWBは、マスタリング原盤でのレジスト膜の露光時に露光する光を所定の周期で振動させて得るため、露光された領域に相当するグルーブGRの幅は光のスポット径に相当し、略一定となるためである。例えば、図中のある箇所でのグルーブ幅WGR1 と他の箇所でのグルーブ幅WGR2 は略等しくなっている。
【0134】
一方で、隣接するグルーブGRの位相は必ずしも一致しないため、ランドLDは幅が一定とはならない。例えば、図中のある箇所でのランド幅WLD1 と他の箇所でのランド幅WLD2 は大きく異なっている。
【0135】
本実施形態に係る上記の光ディスクにおいても、第1実施形態と同様に信号部とキャラクタ部が同一面内で区分されており、このキャラクタ部において、例えばキャラクタの輪郭の内側を塗り潰すようにしてグルーブあるいはピットの列が形成され、媒体基板側からキャラクタ部を見たときに「正字」となり、キャラクタとして視認可能となっている。ここで、キャラクタ部のグルーブには、ウォブルはなくてもよい。
【0136】
本実施形態に係る上記の光ディスクは、マスタリング原盤でのレジスト膜の露光時に露光する光を所定の周期で振動させることにより、第1実施形態と同様に製造することが可能である。
【0137】
従って、マスタリング原盤でのレジスト膜の露光においては、キャラクタ部に露光するキャラクタ部用凹凸形状の露光パターンは、第1実施形態と同様に「正字」のパターンとする。
【0138】
上記の本実施形態に係る光ディスクにおいて、グルーブにウォブルが形成されていて、媒体基板から凸になっている部分の幅が略一定、即ちグルーブとなるのは、製造工程において、サンスタンパあるいはマスタスタンパからではなく、マザースタンパから媒体基板を転写する場合となる。
【0139】
このような場合にも、「正字」として読み取れるのが、第1実施形態と同様に媒体基板側からとすることで、保護層側から見る場合よりも容易にキャラクタの視認が可能である。
【0140】
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。
【0141】
例えば、光学記録層の層構成は、実施形態で説明した構成に限らず、記録膜の材料などに応じて種々の構造とすることができ、例えば、相変化型の光学記録媒体の他、光磁気記録媒体や、有機色素材料を用いた光ディスク、さらには再生専用の光ディスクにも適用可能である。
【0142】
また、本発明は1層の光学記録層を有する光ディスクのみでなく、中間層を介して2層以上の光学記録層を積層した光ディスクにも適用できる。いずれの場合も、媒体基板側から見て「正字」となるように、媒体基板上にキャラクタ部用凹凸形状を設ける。
【0143】
その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更をすることができる。
【0144】
【産業上の利用可能性】
本発明は、相変化型記録材料、光磁気記録材料あるいは有機色素材料を含む記録材料などを記録材料とする光学記録層を有する書換可能型などのメモリ形態に対応でき、安価な大容量ファイルの実現を可能とする光ディスクとその製造方法に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは、従来例に係る光ディスクの光の照射の様子を示す模式斜視図であり、図1Bは図1Aの光の照射の様子を示す模式断面図であり、図1Cは図1Aの要部を拡大した断面図である。
【図2】図2A〜図2Cは従来例に係る光ディスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図3】図3Aおよび図3Bは図2Cの続きの工程を示す断面図である。
【図4】図4Aおよび図4Bは図3Bの続きの工程を示す断面図である。
【図5】図5Aおよび図5Bは図4Bの続きの工程を示す断面図である。
【図6】図6Aは従来例に係る光ディスクの信号部とキャラクタ部の区分を示す平面図であり、図6Bは従来例に係る光ディスクの信号部とキャラクタ部に相当する部分の断面図である。
【図7】図7Aは本発明の第1実施形態に係る光ディスクの光の照射の様子を示す模式斜視図であり、図7Bは図7Aの光の照射の様子を示す模式断面図であり、図7Cは図7Aの要部を拡大した断面図である。
【図8】図8AおよびBは本発明の第1実施形態に係る光ディスクの媒体基板に形成された凸部の構成を示す斜視図である。
【図9】図9Aは本発明の第1実施形態に係る光ディスクの信号部とキャラクタ部の区分を示す平面図であり、図9Bはキャラクタ部に記録されるキャラクタの列の例であり、図9Cはキャラクタ列の内のキャラクタ「K」の一部を拡大した模式平面図である。
【図10】図10Aは本発明の第1実施形態に係る光ディスクの信号部とキャラクタ部に相当する部分の断面図であり、図10Bは正常に読み取ることのできる「正字」のパターンであり、図10Cは「正字」を鏡で左右反転させた「逆字」のパターンである。
【図11】図11A〜図11Cは本発明の第1実施形態に係る光ディスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図12】図12A〜図12Cは図11Cの続きの工程を示す断面図である。
【図13】図13Aおよび図13Bは図12Cの続きの工程を示す断面図である。
【図14】図14Aおよび図14Bは図13Bの続きの工程を示す断面図である。
【図15】図15Aおよび図15Bは図14Bの続きの工程を示す断面図である。
【図16】図16は本発明の第2実施形態に係る光ディスクのグルーブに設けられたウォブルの様子を示す平面図である。
【符号の説明】
10…ガラス基板
11,11a,11b…レジスト膜
11d…凹部
12…マスタスタンパ
12a…酸化膜
12p…凸部
13…マザースタンパ
13d…凹部
13s…凹凸形状形成面
14…サンスタンパ
14p…凸部
15…媒体基板
15…凸部
15d…凹部
15a…溶融樹脂
16…光学記録層
17…保護層
GR…グルーブ
LD…ランド
MR…鏡面
pit…ピット
SG…信号部
CA…キャラクタ部
CH…センターホール
OL…対物レンズ
LT…光
DC…光ディスク
DR…駆動方向
RD…レジスト原盤
MD1,MD2…金型
MS…注入口
WB…ウォブル

Claims (10)

  1. 一主面が信号部とキャラクタ部に区分され、上記信号部において信号部用凹凸形状が形成され、かつ、上記キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状が形成された媒体基板と、上記信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状の形成面に形成された光学記録層と、上記光学記録層の上層に形成された光透過性の保護層とを有し、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の深さが25nm以下であり、上記保護層を通して上記光学記録層に光を照射される光学記録媒体であって、
    上記キャラクタ部において、上記キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、上記媒体基板側から見て正字に読めるようにキャラクタが記録されている
    光学記録媒体。
  2. 上記光学記録層の膜厚が、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の深さよりも厚い
    請求項1に記載の光学記録媒体。
  3. 上記光学記録層が相変化型の記録膜を含んでおり、
    上記光学記録層は、上記信号部のみにおいて初期化されている
    請求項1に記載の光学記録媒体。
  4. 一主面が信号部とキャラクタ部に区分され、上記信号部において信号部用凹凸形状が形成され、かつ、上記キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状が形成された媒体基板と、上記信号部用凹凸形状およびキャラクタ部用凹凸形状の形成面に形成された光学記録層と、上記光学記録層の上層に形成された光透過性の保護層とを有し、上記保護層を通して上記光学記録層に光を照射される光学記録媒体であって、
    上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状は連続溝状の凹凸形状であり、
    少なくとも上記信号部用凹凸形状にウォブルが形成されていて、上記媒体基板から凸になっている部分の幅が略一定であり、
    上記キャラクタ部において、上記キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、上記媒体基板側から見て正字に読めるようにキャラクタが記録されており、
    上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の深さが25nm以下である
    光学記録媒体。
  5. 上記光学記録層の膜厚が、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の深さよりも厚い
    請求項に記載の光学記録媒体。
  6. 上記光学記録層が相変化型の記録膜を含んでおり、
    上記光学記録層は、上記信号部のみにおいて初期化されている
    請求項に記載の光学記録媒体。
  7. 媒体基板上に光学記録層とその上層に形成された光透過性の保護層を有し、当該保護層を通して上記光学記録層に光を照射される光学記録媒体の製造方法であって、
    一主面を信号部とキャラクタ部に区分し、上記信号部において信号部用凹凸形状を形成し、かつ、上記キャラクタ部においてキャラクタ部用凹凸形状を形成して光学記録媒体製造用原盤を形成する工程と、
    上記光学記録媒体製造用原盤から上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状を転写してマスタスタンパを形成する工程と、
    上記マスタスタンパから上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状を転写してマザースタンパを形成する工程と、
    上記マザースタンパから上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状を転写して媒体基板を形成する工程と、
    上記媒体基板の上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の形成面上に光学記録層を形成する工程と、
    上記光学記録層の上層に光透過性の保護層を形成する工程と
    を有し、
    上記光学記録媒体製造用原盤を形成する工程において、上記キャラクタ部において、上記キャラクタ部用凹凸形状が形成された領域の輪郭により、上記光学記録媒体製造用原盤に対して正字に読めるようにキャラクタを記録し、
    上記光学記録媒体製造用原盤を形成する工程において、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状を深さが25nm以下で形成する
    光学記録媒体の製造方法。
  8. 上記光学記録層を形成する工程において、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状の深さよりも上記光学記録層を厚く形成する
    請求項に記載の光学記録媒体の製造方法。
  9. 上記光学記録媒体製造用原盤を形成する工程は、原盤用基板上にレジスト膜を形成する工程と、上記信号部用凹凸形状および上記キャラクタ部用凹凸形状として連続溝状のパターンで上記レジスト膜を露光する工程と、上記レジスト膜を現像する工程と含み、
    記レジスト膜を露光する工程において、少なくとも上記信号部用凹凸形状にウォブルを形成する
    請求項に記載の光学記録媒体の製造方法。
  10. 上記光学記録層を形成する工程において、相変化型の記録膜を含む光学記録層を形成し、
    上記光学記録層を形成する工程の後に、上記信号部のみにおいて初期化する工程をさらに有する
    請求項に記載の光学記録媒体の製造方法。
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