JP4225187B2 - 記録装置、記録方法、記録媒体製造方法 - Google Patents
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Description
ところが、再生信号においては、前後のピットからの符号間干渉によるジッタが含まれており、再生信号にジッタが含まれていることは、その程度にもよるが、正確なデータ復号の支障となる。
図5はある1つのCDタイトルのCDを製造する工程を模式的に表している。まずマスタリング装置100によってディスク原盤90を製造する。
マスタリング装置100では、データソース102から記録用のデータが出力される。この記録用のデータは、オーディオデータや各種管理情報(TOCやアドレス等のサブコード情報)が含まれ、またエラー訂正コードが付加された上でインターリーブ処理された、所定のフォーマットのデータとされる。
この記録用のデータは、CDエンコーダ103においてEFM変調され、EFM変調データ(3T〜11Tのランレングスリミテッドコード)としてのパルス列とされる。
エッジ補正回路104では、エッジ補正テーブル104bが設けられており、これはパルスデータ列のパターン毎に、パルスエッジの補正値を記憶したテーブルである。
パルスデータ列のパターンとは、例えば、図6(a)(b)にパターンA、Bとして示すような3T→4T→3Tのパターンや、4T→6T→7Tのパターンなど、連続するパルスのラン長のパターンである。そしてパターンに応じた補正値とは、例えば図6(a)のパターンAの場合は、4Tの立ち上がりエッジタイミングが早くなってしまうことに応じて、その立ち上がりエッジをΔt遅らせるような処理を指示する値である。
但し、図6(a)(b)に示すような各種パターンでのエッジのズレは、製造されたCDでの再生時に観測されるものである。つまり、製造されたCD92における前後のランド/ピットの状況による符号間干渉により、再生時のEFMデータのエッジずれ、つまりジッタ成分として観測される。
そして、各種パターンの発生や、再生時のEFMデータパターン毎のエッジのズレは、記録データ内容によって異なり、また製造されるピット/ランド形状等に起因する。もちろんこれはマスタリング装置100自体の個体差や、その後の処理工程も影響している。
このため、最初にディスク原盤90を製造する際には、エッジ補正回路104のエッジ補正テーブル104bには平均的な補正情報が格納されることになる。
エッジ補正回路104では、パターン検出回路104aでEFMデータのパルスパターンを検出する。そして検出されたパルスパターンに応じて、エッジ補正テーブル104bから補正値を読み出し、エッジシフト回路104cに供給する。エッジシフト回路104cは、EFMデータのパルスエッジを、補正値に基づいてシフトさせる。
このディスク原盤90は、現像処理、電鋳処理されていわゆるグラスマスターとしての原盤とされ、このディスク原盤90を元にスタンパ91が製造される。
そしてスタンパ91を用いたモールディングによりCD92が製造される。
コンピュータ120では、信号解析結果に基づいて、どのようなパルスパターンの場合にどのようなエッジ補正を行えばよいかを判別し、エッジ補正テーブルのデータを生成する。例えば図6(a)のパターンAのときはΔtのエッジ補正を行うようにし、また図6(b)のパターンBのときはΔt1、Δt2のエッジ補正を行うようにする、というような補正データが蓄積されていく。
そしてその補正データにより、マスタリング装置100のエッジ補正回路104におけるエッジ補正テーブル104bのデータを更新させる。
エッジ補正テーブル104bのデータを更新したら、再度、マスタリング装置100によってディスク原盤90の製造を行う。
また、発生したパルスパターン毎にどのような補正を行うかを解析し、補正データとするわけであるが、発生するパルスパターンも現実上、無限と同等とみなされるほどの種類が存在する。もちろんパルスパターンは音楽等のデータによって異なるため、製造するCDタイトル毎に、発生するパルスパターンは異なり、これも工程の能率化を妨げる要因となる。
一方、TOC領域では、サブコードによって管理情報が記録され、オーディオデータ部分は全て0データとなるため、発生するパルスパターンとして固定的なパターンが多く発生する。
つまりTOC領域では記録データ列(EFMデータ列)として或る固定のパターンとなる頻度が高く、プログラム領域は記録データ列が固定パターンとなる頻度が極めて低い。言い換えればプログラム領域では膨大な種類のパルスパターンが発生するが、TOC領域では発生するパルスパターンの種類が少ない。
ここで上記のように有限のパルスパターンについてしか補正値の設定ができないことを考えると、コンピュータ120でEFMデータのパルスパターンを抽出して、パルスパターン毎に補正値を設定する際に、TOC領域で発生するパルスパターンが含まれる確率が低下してしまう。すると、TOC領域のデータに対して、エッジ補正が不十分となる可能性が高くなる。
もちろんTOC領域の管理情報は、再生時に重要な情報であり、TOC領域の再生性能が、ジッタの影響で低下することは非常に好ましくない。
またTOC領域だけでなく、例えばオーディオデータのトラックとトラックの間(曲間)の無音部分はゼロデータが続くため、固定パターンとなる頻度が高い。さらにはデータによって固定パターンが頻発する領域が発生する場合もあるが、これら固定パターンの頻度が高い領域で、補正が不十分となることがあり、問題とされている。
この場合、第1のパターン補正情報は、記録データ列が固定パターンとなる頻度が高い再生信号からパルスパターンが抽出され、パルスパターン毎に補正値が設定されたものであり、また第2のパターン補正情報は、記録データ列が固定パターンとなる頻度が低い、ランダムなパターンの再生信号からパルスパターンが抽出され、パルスパターン毎に補正値が設定されたものである。従って、それぞれの領域毎に、適切にパターン補正情報が設定できることになる。例えば索引領域にあらわれるパルスパターンが、プログラム領域に現れる膨大な種類のパルスパターンに埋もれて補正情報として反映されないということはなくなる。
従って、有限の工程繰り返し回数、かつ補正できるパルスパターン数が有限であるという状況のうえで、索引領域、プログラム領域でそれぞれ適切なエッジタイミング補正の追い込みを行うことができ、製造される記録媒体の品質を向上させることができるという効果がある。特にはTOC領域(索引領域)での品質低下も防止できるという点でも有効である。
まず図1で、CDの製造のためのディスク原盤90の作成、即ちフォトレジストを施した硝子基板にオーディオデータ等に基づくピットを形成する記録処理を行うマスタリング装置1の構成を説明する。
そして、TOC領域は、メインデータが0データ列となるため、EFM信号パルス列が固定パターンとなる頻度が高い領域であり、一方、プログラム領域は、音楽データの記録が行われるため、EFM信号パルス列が固定パターンとなる頻度が低く、パルスパターンがランダムな領域と言える。
スピンドルモータ9は、例えばFG信号発生器等による回転速度情報、例えば所定の回転角毎に信号レベルが立ち上がるFG信号を、スピンドルサーボ回路10に供給する。スピンドルサーボ回路10は、ディスク原盤2の露光位置に応じて、このFG信号の周波数が所定周波数になるようにスピンドルモータ9を駆動し、これによりディスク原盤2を線速度一定の条件により回転駆動する。
AOM7で変調されたレーザービームは対物レンズ8によってディスク原盤90に集光される。なお対物レンズ8(及び図示しないAOM7から対物レンズ8に至る光学経路の所定部分)は、図示しないスレッド機構により、ディスク原盤90の回転に同期してディスク原盤90の半径方向に順次移動し、これによりレーザービームによる露光位置を順次ディスク原盤90の外周方向に変位させる。
マスタリング装置1では、このようにディスク原盤90を回転駆動した状態で対物レンズ8を移動させることにより、ディスク原盤90上に、らせん状にトラック(ピット列)を形成していくものとなる。
この記録用のデータは、CDエンコーダ3においてEFM変調され、ラン長が制限されたEFM変調データ(3T〜11Tのランレングスリミテッドコード)としてのパルス列とされる。
領域判定部4は、入力されるEFMデータから、そのEFMデータがTOC領域の記録信号であるのかプログラム領域の記録信号であるのかを判定し、領域判定信号S1を出力する。なお、領域判定部4による判定処理は、EFMデータからサブコードを抽出し、サブコードQデータとして知られているインデックス、トラックナンバ、アドレスなどの情報を得ることで可能である。或いはEFMデータにおいて固定のパルスパターンが高頻度で観測されていれば、その区間はTOC領域と判定するようにし、ランダムなパルスパターンの状態で有ればプログラム領域と判定してもよい。また、領域判定には、アドレスその他のサブコード情報を確認すれば良いものでもあるため、例えばデータソース2或いはCDエンコーダ3から、EFMデータに同期してサブコード情報が領域判定部4に供給されるようにしてもよい。
後述するが、このエッジ補正回路5では、エッジタイミング補正のための補正テーブルを2系統備える。即ちTOC領域に対応してパルスパターンと補正値を記憶したTOC補正テーブルと、プログラム領域に対応してパルスパターンと補正値を記憶した通常補正テーブルである。そして領域判定部4からの領域判定信号S1により、どちらの補正テーブルが使用されるかが選択されて、エッジタイミング補正が行われる。
エッジ補正回路5で補正されたEFMデータが、AOM7に対して変調信号として供給される。これによってEFMデータのパルス列に応じたピットがディスク原盤90に形成されていくことになる。
エッジ補正回路5に入力されるEFMデータは、パターン検出部20、立ち上がりエッジ検出部25、立ち下がりエッジ検出部28に供給される。
パターン検出部20は、EFMデータのパルス列として、例えば3T→4T→3Tのパターン、5T→8T→8T→3Tのパターン・・・・といったように、各種特定のパターンを検出し、その検出パターンPをテーブル検索情報として出力する。
通常補正テーブル21は、立ち上がり補正テーブル21aと立ち下がり補正テーブル21bから成る。通常補正テーブル21は、プログラム領域で観測される各種パルスパターンにおいて、補正すべきエッジタイミングの情報を記憶するテーブルであり、各種パルスパターンの場合において立ち上がりエッジを補正する補正値が立ち上がり補正テーブル21aに記憶され、また各種パルスパターンの場合において立ち下がりエッジを補正する補正値が立ち下がり補正テーブル21bに記憶されている。
またTOC補正テーブル22も、立ち上がり補正テーブル22aと立ち下がり補正テーブル22bから成る。TOC補正テーブル22は、TOC領域で観測される各種パルスパターンにおいて、補正すべきエッジタイミングの情報を記憶するテーブルであり、各種パルスパターンの場合において立ち上がりエッジを補正する補正値が立ち上がり補正テーブル22aに記憶され、また各種パルスパターンの場合において立ち下がりエッジを補正する補正値が立ち下がり補正テーブル22bに記憶されている。
立ち上がり補正テーブル21a、22aから読み出される補正値はデータセレクタ23に供給される。
立ち下がり補正テーブル21b、22bから読み出される補正値はデータセレクタ24に供給される。
データセレクタ23,24は、領域判定信号S1により入力を選択する。つまり、TOC領域と判定されている場合は、データセレクタ23によって立ち上がり補正テーブル22aからの補正値が選択され、データセレクタ24によって立ち下がり補正テーブル22bからの補正値が選択される。つまりTOC補正テーブル22側が選択される。
一方、プログラム領域と判定されている場合は、データセレクタ23によって立ち上がり補正テーブル21aからの補正値が選択され、データセレクタ24によって立ち下がり補正テーブル21bからの補正値が選択される。つまり通常補正テーブル21側が選択される。
立ち下がりエッジ検出部28では、入力されたEFMデータのパルス列の立ち下がりエッジを検出し、立ち下がりエッジの信号(エッジタイミング信号)を遅延部29に供給する。遅延部29は、データセレクタ24から供給された補正値に基づいて、立ち下がりエッジのタイミングを前後に補正する。そしてタイミング補正した立ち下がりエッジの信号をEFM信号再構築部27に供給する。
EFM信号再構築部27は、補正された立ち上がりエッジの信号と立ち下がりエッジの信号から、EFMデータとしてのパルス列を再構築して、AOM7に対して出力する。
そしてこのように補正されたEFMデータに基づいて、ディスク原盤90にピット列が形成されていくことになる。
まず上記のマスタリング装置1によってディスク原盤90にピット列が形成され、現像処理、電鋳処理を経ていわゆるグラスマスターとしての原盤とされる。そしてこのディスク原盤90を元にスタンパ91が製造される。
そしてスタンパ91を用いたモールディングによりディスク状基板を作成し、このディスク状基板に反射膜、保護膜を形成することでCD92が製造される。
ここで、コンピュータ50においては、信号解析機能としてTOC領域パターン解析部51と、通常領域パターン解析部52が設けられ、CD92のTOC領域からの再生信号についてはTOC領域パターン解析部51で解析される。またCD92のプログラム領域からの再生信号については通常領域パターン解析部52で解析される。
TOC領域パターン解析部51、通常領域パターン解析部52では、それぞれ再生信号としてのEFMデータ列のパルスパターンを抽出すると共に、各パルスパターンについてのジッタ解析を行うことになる。つまり、どのようなパルスパターンのときにどのようなエッジタイミングのズレが生じているかを検出していくことになる。
TOC補正テーブルデータ生成部53は、TOC領域パターン解析部51で抽出されたパルスパターン毎のエッジズレに基づいて、そのエッジのズレを解消する補正値を算出する。即ち、各種のパルスパターンにおいて、それぞれ立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジのタイミング補正値を算出し、そのパルスパターンに対応する補正値とする。
通常補正テーブルデータ生成部54は、通常領域パターン解析部52で抽出されたパルスパターン毎のエッジズレに基づいて、そのエッジのズレを解消する補正値を算出する。即ち、各種のパルスパターンにおいて、それぞれ立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジのタイミング補正値を算出し、そのパルスパターンに対応する補正値とする。
従って、TOC補正テーブルデータ生成部53では、各種パルスパターンに対応して、その立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの補正値をテーブル化したデータ、つまりTOC補正テーブル22の更新データが生成され、また通常補正テーブルデータ生成部54でも、各種パルスパターンに対応して、その立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの補正値をテーブル化したデータ、つまり通常補正テーブル21の更新データが生成されることになる。
これら更新データは、マスタリング装置1におけるエッジ補正回路5のTOC補正テーブル22及び通常補正テーブル21に反映される。つまり、エッジ補正回路5内のTOC補正テーブル22及び通常補正テーブル21の内容が更新されることになる。
このような工程が繰り返されていくことで、ある時点で最終的にジッタ成分が十分に低減されたCD92が製造されることになる。
・工程ST1:マスタリング装置1によって最初のディスク原盤90を製造する。なお、このとき通常補正テーブル21、TOC補正テーブル22の内容は、平均的な値とされている。例えば各種パルスパターンに対応する補正値として、遅延部26(ディレイライン)のセンタータップを指示するような値とされる。
・工程ST2:ディスク原盤90からスタンパ91が製造され、スタンパ91を用いてCD92が製造される。
・工程ST3:製造されたCD92を再生し、パターン解析を行うと共にジッタ評価を行う。
・工程ST4:ジッタ評価結果が良好で有れば、製造工程を終了する。つまりその時点のCD92を最終的に製造されるCDとする。
・工程ST5:マスタリングの繰り返し回数が上限に達していれば、製造工程を終了する。
・工程ST6:通常補正テーブル21及びTOC補正テーブル22に登録した補正パターン数が既に上限となっていれば、製造工程を終了する。
・工程ST7:工程4,工程5,工程6の条件で終了とされない場合、マスタリング繰り返しを行う。このためコンピュータ50でTOC領域、プログラム領域のそれぞれの解析結果に基づいて、TOC補正テーブル22の更新データ、通常補正テーブル21の更新データを生成する。
・工程ST8:TOC補正テーブル22、通常補正テーブル21を更新した上で、工程ST1に戻る。
但し、製造工程の時間やコスト等の上限から、繰り返しの上限回数が設定され、また補正対象とするパルスパターンも上限がある。
しかしながら本例の場合、TOC領域とプログラム領域について、それぞれ独立して補正テーブルを備え、エッジタイミング補正が行われるようにしているため、少ない繰り返し回数でも、各領域についての補正精度の追い込みが効率的に行われる。例えばプログラム領域でのパルスパターンばかりが補正対象とされ、TOC領域の補正が行われにくくなると言ったことは発生しない。
このため上限回数以内での繰り返し工程によって、プログラム領域、TOC領域ともに着実に精度を上げていくことができ、再生品質の高いCD92を製造できることになる。
また記録媒体はCD及びCD製造過程の記録媒体に限らず、他の種類の光ディスクにも本発明を適用できる。例えばDVD、Blu-ray DISCなど各種のディスクにおいて、再生専用タイプの製造工程に適用できる。
またCD−R等の記録可能ディスク媒体に対する記録装置として、上記マスタリング装置1と同様に領域毎の補正テーブルを備えた装置を構成することもできる。特にパーソナルコンピュータ等に内蔵されるディスクドライブ等においては、記録後に信号解析、補正テーブル更新を行うこともできるため、例えば多数のCD−R等のメディアを用いて同一のデータ記録を繰り返していくことで、高精度の記録が可能となる。またCD−RW等のリライタブルディスクの場合、1枚のディスクに何度も繰り返し記録を行って高精度に追い込んでいくということも考えられる。
Claims (4)
- 記録データ列が固定パターンとなる頻度が高い索引領域と、該索引領域と比較して記録データ列が固定パターンとなる頻度が低いプログラム領域とを有する記録媒体にデータを記録する記録装置として、
記録するデータを、ラン長が制限された記録パルス列にエンコードする記録パルス生成手段と、
上記記録パルス生成手段から出力される記録パルス列が、上記索引領域に記録する記録パルス列であるか、上記プログラム領域に記録する記録パルス列であるかを判別する判別手段と、
上記判別手段で、上記索引領域に対する記録パルス列と判別された際には、第1のパターン補正情報を用いて、上記記録パルス生成手段で得られた記録パルスのエッジタイミング補正を行い、また上記プログラム領域に対する記録パルス列と判別された際には、第2のパターン補正情報を用いて上記記録パルス生成手段で得られた記録パルスのエッジタイミング補正を行うエッジ補正手段と、
上記エッジ補正手段で補正された補正記録パルスに基づいて、記録媒体に対する記録を行う記録手段と、
を備えたことを特徴とする記録装置。 - 上記エッジ補正手段は、
上記記録パルス生成手段にて生成されたパルスの立ち上がりエッジを検出する立ち上がりエッジ検出手段と、
上記記録パルス生成手段にて生成されたパルスの立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッジ検出手段と、
上記記録パルス生成手段にて生成されたパルスのパルスパターンを検出するパターン検出手段と、
上記第1のパターン補正情報を記憶し、上記パターン検出手段で検出されたパルスパターンに応じて上記第1のパターン補正情報に基づく補正値を出力する第1の記憶手段と、
上記第2のパターン補正情報を記憶し、上記パターン検出手段で検出されたパルスパターンに応じて上記第2のパターン補正情報に基づく補正値を出力する第2の記憶手段と、
上記判別手段で、上記索引領域に対する記録パルス列と判別された際には、上記第1の記憶手段からの補正値を選択し、上記プログラム領域に対する記録パルス列と判別された際には、上記第2の記憶手段からの補正値を選択する選択手段と、
上記立ち上がりエッジ検出手段にて検出した立ち上がりエッジを、上記選択手段で選択された補正値に基づいて遅延させる立ち上がりエッジ遅延手段と、
上記立ち下がりエッジ検出手段にて検出した立ち下がりエッジを、上記選択手段で選択された補正値に基づいて遅延させる立ち下がりエッジ遅延手段と、
上記立ち上がりエッジ遅延手段及び上記立ち下がりエッジ遅延手段の出力から、上記補正記録パルスを形成し出力する補正記録パルス出力手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 記録データ列が固定パターンとなる頻度が高い索引領域と、該索引領域と比較して記録データ列が固定パターンとなる頻度が低いプログラム領域とを有する記録媒体にデータを記録する記録方法として、
記録するデータを、ラン長が制限された記録パルス列にエンコードする記録パルス生成ステップと、
上記記録パルス生成ステップで出力される記録パルス列が、上記索引領域に記録する記録パルス列であるか、上記プログラム領域に記録する記録パルス列であるかを判別する判別ステップと、
上記判別ステップで、上記索引領域に対する記録パルス列と判別された際には、第1のパターン補正情報を用いて、上記記録パルス生成ステップで得られた記録パルスのエッジタイミング補正を行い、また上記プログラム領域に対する記録パルス列と判別された際には、第2のパターン補正情報を用いて上記記録パルス生成ステップで得られた記録パルスのエッジタイミング補正を行うエッジ補正ステップと、
上記エッジ補正ステップで補正された補正記録パルスに基づいて、記録媒体に対する記録を行う記録ステップと、
を備えたことを特徴とする記録方法。 - 記録データ列が固定パターンとなる頻度が高い索引領域と、該索引領域と比較して記録データ列が固定パターンとなる頻度が低いプログラム領域とを有する記録媒体の製造方法として、
上記索引領域に対応して生成された第1のパターン補正情報、及び上記プログラム領域に対応して生成された第2のパターン補正情報を記憶する補正情報記憶ステップと、
記録するデータを、ラン長が制限された記録パルス列にエンコードする記録パルス生成ステップと、
上記記録パルス生成ステップで出力される記録パルス列が、上記索引領域に記録する記録パルス列であるか、上記プログラム領域に記録する記録パルス列であるかを判別する判別ステップと、
上記判別ステップで、上記索引領域に対する記録パルス列と判別された際には、上記補正情報記憶ステップで記憶された第1のパターン補正情報を用いて、上記記録パルス生成ステップで得られた記録パルスのエッジタイミング補正を行い、また上記プログラム領域に対する記録パルス列と判別された際には、上記補正情報記憶ステップで記憶された第2のパターン補正情報を用いて、上記記録パルス生成ステップで得られた記録パルスのエッジタイミング補正を行うエッジ補正ステップと、
上記エッジ補正ステップで補正された補正記録パルスに基づいて、記録媒体原盤に対する記録を行う原盤生成ステップと、
上記記録媒体原盤に基づいた記録媒体を製造する記録媒体製造ステップと、
上記記録媒体製造ステップで製造された記録媒体を再生して品質評価を行う評価ステップと、
上記記録媒体製造ステップで製造された記録媒体を再生し、上記索引領域の再生信号を解析して上記第1のパターン補正情報を生成するとともに、上記プログラム領域の再生信号を解析して上記第2のパターン補正情報を生成する補正情報生成ステップと、
を備えるとともに、
上記補正情報生成ステップ、上記補正情報記憶ステップ、上記記録パルス生成ステップ、上記判別ステップ、上記エッジ補正ステップ、上記原盤生成ステップ、上記記録媒体製造ステップとしての一連の動作は、上記評価ステップで所定の評価結果が得られるか、又は所定のマスタリング上限回数に達するか、又は上記補正情報記憶ステップで記憶できる上記第1又は第2のパターン補正情報の数が上限に達するまで、繰り返し実行する記録媒体製造方法。
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