JP4222384B2 - 画像読取装置および複合機 - Google Patents
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Description
を照射し、原稿によって反射された光を読み取る反射型の読取機構に加えて、原稿台に対
して撮像素子とは反対側に設けられた透過用光源から光を照射し、原稿を透過した光を読
み取る透過型の読み取り機構を備える画像読取装置がある。このような画像読取装置にお
いて、光源と撮像素子とを走査方向に同時に移動させながら原稿画像を読み取る画像装置
がある(たとえば、下記特許文献1参照。)。
を間にして対向配置された撮像素子および透過用光源をそれぞれ独立した駆動源からの駆
動力を用いて移動させる場合、2つの駆動源が必要になるために画像読取装置が大型化し
、画像読取装置における消費電力が増大するという問題がある。
つの駆動源によって撮像素子と光源とを連動させることが考えられる。しかしながら、こ
の場合、反射型原稿を読み取る際には使用されない透過用光源が、撮像素子の移動に連動
して常時移動するため、駆動源に不必要に大きな負荷がかかり、不必要に多くの電力を消
費するという問題がある。
える操作を利用者におこなわせることも考えられるが、このような操作は利用者にとって
煩わしく、また、利用者の操作ミスによる誤動作の可能性があるという問題がある。
の光源と、前記原稿台に対して前記撮像素子とは反対側に設けられた第2の光源とを備え
る画像読取装置において、前記第2の光源から前記原稿台に入射する光を遮る第1の位置
と、前記第1の位置とは異なる第2の位置とに変位自在に設けられる遮光部材と、前記第
2の光源を移動させる光源移動機構と、前記撮像素子を移動させる撮像素子移動機構とを
単一の駆動源によって連動可能に連結する連結機構と、前記遮光部材に対して、前記遮光
部材が前記第1の位置に設けられている場合に前記連結機構による連結を遮断するように
設けられた遮断部材と、を備えることを特徴とする。
を設ける場合と比べて、画像読取装置の小型化が可能となる。さらに、光源移動機構への
駆動力の伝達を遮断するための利用者による特別な操作を介することなく、遮光部材を第
1の位置に設けることで連結機構による連結が遮断される。このため、利用者の利便性を
損なうことなく駆動源の消費電力を必要最小限にすることができる。
外光を遮る形状であって前記原稿台に対して接離自在なカバー部材をさらに備え、前記遮
光部材は、前記カバー部材に着脱自在に設けられたことを特徴とする。
稿を連続して読み取る際に、遮光部材をカバー部材に取り付けたままカバー部材を接離さ
せるだけで原稿を取り替えることができるとともに、画像読取装置の小型化を図りつつ、
利用者の利便性を損なうことなく駆動源の消費電力を必要最小限にすることができる。
付けられている場合に前記連結機構による連結を遮断する位置に設けられたことを特徴と
する。
るだけで、連結機構による連結を遮断する位置に遮断部材を位置決めすることができる。
このため、利用者は遮断部材の位置を特に意識せずに遮光部材をカバー部材に取り付ける
だけで、画像読取装置の小型化を図りつつ駆動源の消費電力を必要最小限に抑えることが
できる。
連結機構のうち前記カバー部材から突出した部分を前記カバー部材内に押し込む形状であ
ることを特徴とする。
なうことなく駆動源の消費電力を必要最小限にするとともに、連結機構のうちカバー部材
から突出した部分によって反射型原稿を傷めることなく当該反射型原稿を読み取ることが
できる。
とする。
する原稿の位置を固定することができるとともに、画像読取装置の小型化を図りつつ、利
用者の利便性を損なうことなく駆動源の消費電力を必要最小限にすることができる。
う動作のみで第2の光源を適切な位置に配置することができるとともに、画像読取装置の
小型化を図りつつ、利用者の利便性を損なうことなく駆動源の消費電力を必要最小限にす
ることができる。
迅速に開始することができるとともに、画像読取装置の小型化を図りつつ、利用者の利便
性を損なうことなく駆動源の消費電力を必要最小限にすることができる。
る撮像素子に入射された光の強弱に応じた画像を記録媒体上に形成する画像形成装置と、
を備えることを特徴とする。
うことなく駆動源の消費電力を必要最小限にすることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像読取装置の好適な実施の形態1を詳
細に説明する。この実施の形態1は、この発明にかかる画像読取装置を実現するスキャナ
装置への適用例を示す。
に、実施の形態1にかかるスキャナ装置100の外観について説明する。図1に示すよう
に、スキャナ装置100は、本体ユニット110と、カバー部材としての透過型原稿用光
源ユニット(以下、「TPUユニット」という)120と、を備えている。
(図3参照)を介して、本体ユニット110に連結されている。TPUユニット120は
、ヒンジ部を支点にして、図1に示す状態から本体ユニット110に対して離反する方向
に回転可能に連結されている(図7、図8参照)。
の形態1のスキャナ装置100の概略構成について説明する。図2に示すように、スキャ
ナ装置100は、本体ユニット110の外郭をなす本体ハウジング210と、TPUユニ
ット120の外郭をなすTPUハウジング230と、を備えている。
ける本体ハウジング210は、TPUハウジング230に向かって開口する開口部211
を備えている。開口部211には、開口部211を閉塞するように原稿台ガラス212が
設けられている。
原稿台ガラス212に置かれた原稿を光学的に読み取るための光学部材214が設けられ
ている。光学部材214は、原稿台ガラス212に向けて光を照射する反射用光源215
、反射用光源215から照射され原稿において反射された光を所定の経路に導く複数のミ
ラー216、ミラー216によって導かれた光を受光する撮像素子217、ミラー216
によって導かれた光を撮像素子217に結像させるレンズ218などから構成されている
。
との受光量に応じた電気信号を出力するフォトダイオードを用いることが可能である。ス
キャナ装置100においては、前述のフォトダイオードが走査回路基板219上で主走査
方向に沿って直進的に配列されてなるリニアイメージセンサが、撮像素子217として用
いられている。
ッジ220は、原稿台ガラス212と平行であって、かつ、副走査方向に延出するキャリ
ッジガイド221に沿って摺動自在に設けられている。
介して、動力源としてのモータ222で発生させた駆動力が伝達される。詳細は後述する
が、撮像素子移動機構223は、モータ222の駆動軸に連結されたギア列や、ギア列を
構成するギアと従動ギア224との間に架けられた駆動ベルト225などによって連結さ
れている(図3参照)。スキャナキャリッジ220は、駆動ベルト225に連結されてい
る。
23を介して伝達されることによって、原稿台ガラス212に沿って副走査方向に移動す
る。上述した光学部材214は、スキャナキャリッジ220に搭載されている。光学部材
214は、スキャナキャリッジ220の移動にともなって、原稿台ガラス212に沿って
副走査方向に移動する。
射可能な位置に光源としての透過用光源部(図3参照)を設けるとともに、後述の透過型
原稿を読み取る際に原稿台ガラス212に対して入射する外光を遮る遮光部材、および原
稿を原稿台ガラス212に対して押さえ付ける原稿押さえ部材としての役割を果たす。ま
た、TPUユニット120は、後述する保護マットを取り付けることで保護マットおよび
後述する遮断部材の位置を決める位置決め部材の役割も果たす。
PUハウジング230には、本体ハウジング210に対向する側に、本体ハウジング21
0に向かって開口する開口部231が設けられている。
る。透過用光源部は、写真用フィルムなどのような光透過型の原稿(以下、「透過型原稿
」という)の読み取り動作に際して使用され、原稿台ガラス212に向けて光を照射する
。透過用光源部は、原稿台ガラス212に沿って副走査方向に移動可能に設けられている
。
る動力伝達機構(図3参照)が設けられている。詳細な図示および説明を省略するが、T
PUユニット120に設けられた動力伝達機構は、たとえば、撮像素子移動機構223に
連結されたプーリ群や駆動ベルト233および駆動ベルト233が架けられたギア対など
によって構成されている(一部図3参照)。
ット110とTPUユニット120の間にフィルムフォルダ240が設置される。フィル
ムフォルダ240は、原稿台ガラス212上におけるフィルム用の読取位置にフィルムが
設置されるように、フィルムの設置位置を案内するとともに、設置されたフィルムを読取
位置に固定する部材である。
ては、遮光部材として、TPUハウジング230の開口部231全体を覆う形状の保護マ
ット232が着脱自在に設けられる。
して押さえ付けるとともに、反射用光源215以外の光源(透過用光源部や外光)から原
稿に対して照射される光を遮る。これによって、反射用光源215から原稿に対して照射
された光を効率的にミラー216へ反射させることができる。
たとえば、TPUハウジング230の本体ハウジング210側に対して着脱自在に設けら
れる。一方、スキャナ装置100が透過型原稿を読み取る際には、保護マット232は取
り外される。この場合、透過用光源部から照射された光は透過型原稿を透過し、撮像素子
217の受光面に像を結ぶ。
32aは、後述する連結機構による撮像素子移動機構223と光源移動機構との連結を遮
断する。また、遮断部材232aは、当該連結機構のうち、TPUハウジング230から
突出している部分をTPUハウジング230内に押し込む形状である。これによって、た
とえば、大きな原稿を読み取る場合など、反射型原稿が連結機構部分にかかるような場合
でも、当該連結機構の突出している部分によって原稿を傷めることがない。
れている場合について説明したが、スキャナ装置100から取り外すことなく、TPUユ
ニット120と原稿台ガラス212との間から取り除くことができるように構成しても良
い。たとえば、保護マット232の一端にスキャナ装置100との連結部を設けて、保護
マット232をスキャナ装置100から取り外すことなく、TPUユニット120と原稿
台ガラス212との間から保護マット232を取り除くことができるようにしてもよい。
Uハウジング230および本体ハウジング210の一部を断面した状態が示されている。
図3中符号300は、本体ユニット110とTPUユニット120とを連結するヒンジ部
である。以下に、図3を用いて、モータ222の駆動力が伝達される各部について説明す
る。
ータ222の駆動軸に固定されたギア301、ギア301に連結されたギア列302〜3
06によって構成されている。ギア306の回転軸心となる軸には、上述した駆動ベルト
225が架けられたギアが設けられている。
06を介して駆動ベルト225に伝達することで、駆動ベルト225を回転させる。これ
によって、駆動ベルト225に連結されたスキャナキャリッジ220を、副走査方向に沿
って移動させることができる。
けられている。プーリ307には、プーリ307の回転にともなって回転する複数のプー
リ群308を介して、連結機構309を構成するギア310が連結されている。ギア31
0は、本体ハウジング210の上面においてTPUユニット120側に向けて開口する開
口部311、312を介してTPUユニット120側に設けられたギア313と噛み合う
ことによって、連結機構309を構成する。
一方のギア314とギア313とを連結するプーリ群315が設けられている。ギア対に
おける他方のギア316は、駆動ベルト233の回転に従動して回転する。ギア314と
ギア316とは、副走査方向に沿って対向配置されている。ここに、駆動ベルト233、
ギア対を構成するギア314、316、およびプーリ群315によって光源移動機構32
3が構成されている。
の軸を支持するステイである。ギア313は、ステイ317に支持された軸313aに対
して摺動自在に設けられている。これによって、ギア313は、ギア310と分離可能に
噛み合うことができる。また、ギア313は、ステイ317によって軸313aからステ
イ317側に抜けない。一方、ギア313は、本体ユニット110とTPUユニット12
0とが離れている場合に図示しない抜け止め機構によって軸313aからギア310側に
抜けないように構成されている。
いる場合には、重力によってギア310まで落下し、ギア310と噛み合う。これによっ
て、本体ユニット110に対してTPUユニット120が降下され、後述する遮断部材2
32aがギア310とギア313との間にない場合には、ギア313はギア310と常に
噛み合った状態となる。ここで、図示しないが、ギア313とステイ317との間にバネ
設けることによってギア313をギア310の方向に付勢してもよい。これによって、よ
り確実にギア310とギア313とを噛み合わせることが可能となる。
過用光源部318に設けられた固定部319において、駆動ベルト233に連結されてい
る。これにより、透過用光源部318は、駆動ベルト233の回転にともなって副走査方
向に沿って移動する。
318の移動軌跡に重複する位置において、副走査方向に沿って延出するガイドレール3
20が設けられている。ガイドレール320には、透過用光源部318においてガイドレ
ール320に対向する位置に設けられた溝321が嵌め込まれる。これによって、透過用
光源部318を副走査方向に沿って安定して移動させることができる。
322を介して、原稿台ガラス212側に導かれる。開口部322は、透過用光源部31
8のうち、フィルムの読み取り範囲をカバーするように設けられている。
構成について説明する。図4に示すように、透過用光源部318は、LED401と、L
ED401によって発光された光を伝播させる導光板402と、を備えている。導光板4
02によって、LED1個あたりの照射面積よりも広い面積を照射することができる。な
お、図4中、導光板402に表記された仮想線は、導光板402における有効発光エリア
を示している。
して、支持フレーム405に設けられた開口部406から、原稿台ガラス212に向けて
照射される。プリズムシート403および拡散シート404を介することにより、導光板
402中を伝播された光をより広い面積に照射することができる。
導光板402中を伝播された光を開口部406へ向けて反射させる反射板407が設けら
れている。反射板407を設けることによって、導光板402中を伝播された光を、効率
よく原稿台ガラス212側へ照射することができる。
212側から駆動ベルト233を挟持するように、上方に向けて開口している。なお、透
過用光源部318は、LED401ではなく蛍光灯を用いても構成することができるが、
LED401を用いることでより迅速な点灯が可能となり、スキャナ装置100の読み取
り操作を迅速におこなうことができる。
して示す斜視図(その2)である。図5は、ギア310とギア313とが噛み合っている
状態を示している。図6は、ギア310とギア313とが離れた状態を示している。なお
、図6において、ギア313は本来、重力によって(ギア313とステイ317との間に
バネを設けた場合はバネの付勢力によって)ギア310と接触してギア310と噛み合う
が、ここでは説明の便宜上、ギア310とギア313とが離れていた状態を示している。
ット110に向けて突出するギア歯501が設けられている。一方、連結機構309にお
けるギア310には、ギア歯501が噛み合わされる凹部601が形成されている。凹部
601の間に位置し、凹部601を形成するリブ602の上部は、中央部程ギア313側
へ突出する山形形状とされている。これによって、ギア310とギア313とがスムーズ
に噛み合うように、ギア歯501を凹部601に誘導することができる。
。図8は、保護マット232取り付け時のスキャナ装置100の外観を示す斜視図である
。図7から分かるように、保護マット232がTPUハウジング230から取り外されて
いる場合には、連結機構309(図3参照)を構成するギア313がTPUハウジング2
30から露出する。この状態でTPUユニット120を本体ユニット110に降下させた
場合、ギア310とギア313とが噛み合い、モータ222の駆動力が透過用光源部31
8(図3参照)に伝達される(図9参照)。
られている場合には、ギア313が保護マット232に設けられた遮断部材232aによ
って覆い隠される。この状態でTPUユニット120を本体ユニット110に降下させた
場合、ギア310とギア313とは噛み合わず、モータ222を駆動させても駆動力が透
過用光源部318に伝達されない(図10参照)。
であり、図10は、保護マット232取り付け時のスキャナ装置100を拡大して示す縦
断正面図である。図9および図10は、TPUユニット120を本体ユニット110に降
下させた状態を示している。図9および図10から分かるように、TPUユニット120
を本体ユニット110に降下させた場合、連結機構309を構成するギア310とギア3
13とは、保護マット232がTPUハウジング230から取り外されている場合には噛
み合うが、保護マット232がTPUハウジング230に取り付けられている場合には保
護マット232に設けられた遮断部材232aによって遮断されて噛み合わない。
指示操作を受け付ける操作パネルや、スキャナ装置100における各部を駆動制御する各
種制御回路や、操作パネルによって受け付けた指示操作に応じて各種制御回路を制御する
制御系などを備えている。操作パネルでは、反射型原稿を読み取る指示操作や、透過型原
稿を読み取る指示操作などを受け付ける。
部装置との間で通信をおこなう通信I/Fを備えていてもよい。この場合、スキャナ装置
100は、パーソナルコンピュータにおいて受け付けた指示操作に応じた指示情報を、通
信I/Fを介して受信する。
て受信した指示情報に応じて、スキャナキャリッジ220を移動させたり、反射用光源2
15や透過用光源部318を点灯/消灯させたり、撮像素子217に結像された光を光電
変換することによって画像データを生成したりする。
てもよいし、通信I/Fを介してパーソナルコンピュータなどの外部装置に送信するよう
にしてもよい。
者は、原稿台ガラス212上にフィルムフォルダ240を設置し、フィルムフォルダ24
0によって案内される所定の位置に透過型原稿を設置する。また、利用者は、透過型原稿
の設置に前後して、TPUハウジング230から保護マット232を取り外す。
10に対向させる。これにより、連結機構309におけるギア310とギア313とが噛
み合わされ、撮像素子移動機構223と光源移動機構323とが連結される。
キャナ装置100が備える操作パネルを介しておこなってもよいし、パーソナルコンピュ
ータなどの外部装置によっておこなってもよい。
22を駆動させ、スキャナキャリッジ220および透過用光源部318を副走査方向に沿
って移動させながら、撮像素子217の受光量を検出する。そして、検出された受光量に
基づいて画像データを生成する。
基準データを取得し、取得された基準データを用いて画像データのシェーディング補正を
おこなってもよい。基準データの取得および取得された基準データを用いたシェーディン
グ補正については、公知の技術であるため、ここでは説明を省略する。
小型化を図りつつ、利用者による特別な操作なしにモータ222の消費電力を必要最小限
にすることができる。すなわち、光源移動機構323と撮像素子移動機構223との駆動
源を単一のモータ222によって実現することで、光源移動機構323と撮像素子移動機
構223とにそれぞれ独立したモータを設ける場合と比べてスキャナ装置100の小型化
を図ることができる。
源移動機構323に伝わる駆動力が遮断されるため、モータ222の消費電力を必要最小
限にすることができる。また、保護マット232の取り付けは、反射型原稿を読み取るた
めには利用者が必ずおこなわなければならない操作である。このため、利用者は光源移動
機構323と撮像素子移動機構223との連結を遮断するための特別な操作をおこなうこ
となく当該連結を遮断することができるため、利用者の利便性を損なうことなくモータ2
22の消費電力を必要最小限にすることができる。
動機構323に駆動力が伝わるため、モータ222にかかる負荷も必要最小限にすること
ができる。このため、反射型原稿を読み取る際にも光源移動機構323に駆動力が伝わる
場合と比べて、スキャナ装置100の耐久性を高めることができる。
つぎに添付図面を参照して、この発明にかかる画像読取装置の好適な実施の形態2を詳
細に説明する。この実施の形態2は、この発明にかかる画像読取装置を実現するスキャナ
装置100への適用例を示す。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部
分は同一符号で示し、説明も省略する。
。図11においては、TPUハウジング230および本体ハウジング210の一部を断面
した状態が示されている。以下に、図11を用いて、モータ222の駆動力が伝達される
各部について説明する。
09の一部を構成する磁性体1110が連結されている。磁性体1110は、プーリ群3
08を介してモータ222の駆動力が伝達されることによって、プーリ群308の軸心方
向と平行な軸心回りに回転する。
けて開口する開口部311、312を介して、TPUユニット120側に設けられた磁性
体1113に対向配置されている。ここに、プーリ307、プーリ群308、磁性体11
10、開口部311、312および磁性体1113によって連結機構1109が構成され
ている。磁性体1113は、軸313aに対して摺動自在に設けられており、磁性体11
10の軸心と平行な軸心回りに回転自在である。
材232aが磁性体1110と磁性体1113との間にない場合には、磁性体1113は
磁性体1110と常に接触した状態となる。
けない。一方、磁性体1113は、本体ユニット110とTPUユニット120とが離れ
ている場合に図示しない抜け止め機構によって軸313aから磁性体1110側へ抜けな
いように構成されている。
る磁力をともに有していてもよいし、少なくともいずれか一方が他方を引きつける磁力を
有していてもよい。磁性体1110または1113の一方が磁力を有している場合、他方
は、たとえば、鉄などのように、磁力によって引きつけられる性質を有している材料によ
って形成する。
場合に、磁性体1110と磁性体1113との間で滑りを生じさせ、所定の大きさ以上の
トルクをプーリ群315に伝達しないトルクリミッタ機能を有している。ここで、所定の
大きさのトルクとは、透過用光源部318を移動させるために必要なトルクである。
伝達された場合にも、透過用光源部318、プーリ群315、あるいは駆動ベルト233
が架けられたギア対など、透過用光源部318の移動に関わる各部の破損を防止すること
ができる。
斜視図(その2)である。図12は、磁性体1110と磁性体1113とが磁力によって
連結された状態を示している。図13は、磁性体1110と磁性体1113とが離れた状
態を示している。なお、図13において、磁性体1113は本来、磁力によって磁性体1
110に引きつけられて磁性体1110と接触するが、ここでは説明の便宜上、磁性体1
110と磁性体1113とが離れていた状態を示している。
ステイ317から離れている場合に磁性体1110に連結され、ステイ317近傍に位置
している場合に磁性体1110が離れる。磁性体1110、1113において、互いに対
向する面は、平面とされている(符号1301参照)。これによって、引力を作用させる
面を広く確保し、磁性体1110と磁性体1113とを確実に連結させることができる。
図である。図15は、保護マット取り付け時のスキャナ装置100を拡大して示す縦断正
面図である。図14および図15は、TPUユニット120を本体ユニット110に降下
させた状態を示している。図12から分かるように、保護マット232がTPUハウジン
グ230から取り外されている場合には、連結機構309を構成するギア313がTPU
ハウジング230から露出する。この状態でTPUユニット120を本体ユニット110
に降下させると、磁性体1110と磁性体1113とが連結し、モータ222の駆動力が
光源移動機構323に伝達される。
けられている場合には、連結機構309を構成する磁性体1113がTPUハウジング2
30によって覆い隠される。この状態でTPUユニット120を本体ユニット110に降
下させると、磁性体1110と磁性体1113とが連結せず、モータ222の駆動力が光
源移動機構323に伝達されない。
、スキャナ装置100の小型化を図りつつ、利用者による特別な操作なしにモータ222
の消費電力を必要最小限にすることができる。すなわち、光源移動機構323と撮像素子
移動機構223との駆動源を単一のモータ222によって実現することで、光源移動機構
323と撮像素子移動機構223とにそれぞれ独立したモータを設ける場合と比べてスキ
ャナ装置100の小型化を図ることができる。
移動機構323に駆動力が伝わるため、モータ222の消費電力を必要最小限にすること
ができる。また、保護マット232の取り外しは、透過型原稿を読み取るためには利用者
が必ずおこなわなければならない操作である。このため、利用者は光源移動機構323と
撮像素子移動機構223との連結を遮断するための特別な操作をおこなう必要がないため
、利用者の利便性を損なうことなくモータ222の消費電力を必要最小限にすることがで
きる。
動機構323に駆動力が伝わるため、モータ222にかかる負荷も必要最小限にすること
ができる。このため、反射型原稿を読み取る際にも光源移動機構323に駆動力が伝わる
場合と比べて、スキャナ装置100におけるモータ222の耐久性を高めることができる
。
トルクが伝達された場合にも、透過用光源部318、プーリ群315、あるいは駆動ベル
ト233が架けられたギア対など、透過用光源部318の移動に関わる各部の破損を防止
することができる。このため、スキャナ装置100における透過用光源部318の移動に
かかわる各部の耐久性を高めることができる。
つぎに添付図面を参照して、この発明にかかる複合機の好適な実施の形態3を詳細に説
明する。この実施の形態3は、この発明にかかる画像読取装置および画像形成装置を実現
する複合機への適用例を示す。実施の形態3においては、上述した実施の形態1、2と同
一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
かる複合機1600は、上述した実施の形態1、2で説明したスキャナ装置100と、ス
キャナ装置100が備える撮像素子217に入射された光の強弱に応じた画像を被記録媒
体上に形成する画像形成装置としてのプリンタ1601と、を備えている。
可能に接続している。スキャナ装置100は、撮像素子217に入射された光の強弱に応
じた画像データをプリンタ1601へ出力する。
いる。公知の技術であるため図示および説明を省略するが、プリンタエンジンにおける画
像形成方式は、たとえば、インクジェット方式、静電転写方式、昇華転写方式など、各種
の方式を適用することができる。
100から出力された画像データに基づいて、紙などの被記録媒体に画像を形成する。
再現した画像データに基づく画像を、紙などの被記録媒体に形成することができる。また
、これによって、利用者は、原稿の種類にかかわらず、原稿の画像を高精度に再現した画
像データに基づく画像が形成された被記録媒体を得ることができる。
像素子、100 スキャナ装置、223 撮像素子移動機構、323 光源移動機構、2
22 モータ、309 連結機構、300 ヒンジ部、1600 複合機、1601 プ
リンタ
Claims (2)
- 原稿台に対して撮像素子と同じ側に設けられた第1の光源と、前記原稿台に対して接離自在なカバー部材に設けられた第2の光源とを備える画像読取装置において、
前記カバー部材の前記原稿台側に着脱自在に設けられ、取付けられたときには前記第2の光源から前記原稿台に入射する光を遮る遮光部材と、
前記第2の光源を移動させる光源移動機構と、
前記撮像素子を移動させる撮像素子移動機構と、
前記光源移動機構に駆動力を伝達する第1ギアと、
前記カバー部材に固定され前記第1ギアの軸を支持するステイと、
前記原稿台に設けられ、前記撮像素子移動機構に連結され、前記第1ギアに駆動力を伝達する第2ギアと、を備え、
前記第1ギアは、前記ステイに対し接離可能に設けられ、
前記第2ギアには、前記第1ギアのギア歯が噛み合わされる凹部が形成され、該凹部の間に位置するリブが中央部ほど突出する山形形状となっており、
前記遮光部材が前記カバー部材に取付けられたとき、前記第1ギアと前記第2ギアの間に前記遮光部材が存在することにより、前記第2ギアから前記第1ギアに伝達される駆動力が遮断され、
前記遮光部材が前記カバー部材から取り外されたとき、前記第1ギアが前記ステイから離間して前記第2ギアに噛合可能となる
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置が備える撮像素子に入射された光の強弱に応じた画像を記録媒体上に形成する画像形成装置と、
を備えることを特徴とする複合機。
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