JP4221410B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、フロントライト方式の液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は小型、薄型、低消費電力という特質からOA機器のモニタ等に広く用いられている。この液晶表示装置は、対向する基板間に液晶が狭持され、各々の基板に設けた電極間又は一方の基板に設けた電極間に印加する電圧によって発生する電界を用いて液晶分子の配向方向を制御する液晶表示パネルと、液晶パネルを照明する光源、導光板、拡散板等の光学部材と、これらを支持する筐体とを主な構成要素としている。
また、携帯電話機やPDAのような携帯端末機器でも、薄型、軽量の特徴から表示手段として液晶表示装置が用いられているが、これらの携帯端末機器は更なる小型化が図られる一方で取り扱う情報量は増加し、例えばweb等の情報を表示できるように表示領域の拡大が求められている。このような要請に応えるために液晶表示パネルの構造のみならず光源や光学部材の実装、組み立て方法を含めた改良が行われている。
液晶表示装置を照明する方法としては、液晶パネルの裏面側から光を照射し、液晶パネルを透過する光を視認するバックライト方式と、液晶パネルの前面に設けた導光板から光を照射し、液晶パネルで反射する光を視認するフロントライト方式とがあるが、上記携帯端末機器では、主にこれら2つの方式のいずれかが採用されている。
このフロントライト方式では、導光板の側端部に沿って光源が取り付けられ、導光板の視認面側に設けた微細な凹凸で光源から出射した光を液晶パネルに導き、液晶パネルで反射させて表示するものであり、光の入射方向を制御するために液晶表示パネルと導光板とは略平行になるように接着剤や粘着材等を用いて固定される。
この液晶パネルと導光板との固定に関しては、表示エリアを含めた全面を接着剤で固定する方法と、表示エリアの外側の周辺領域のみを固定する方法とがある。全面を固定する方法としては、特開2002−23155号公報等があり、この公報によれば、フロントライト方式において導光板と液晶パネルとの間に介在する空気によりその界面で反射が増大し、その反射光が液晶表示パネルによる本来の表示像と重複して白呆けやコントラストの低下の要因になることが記載されている。
すなわち、上記公報は、表示エリアにおける白呆けやコントラストの低下を抑制することを目的とし、表示エリアにおける導光板と空気との界面の反射を防止するために、導光板と液晶表示パネル間の全面に接着剤を介在させ、接着剤の屈折率と導光板の屈折率との関係を限定(導光板の屈折率を1.49以上、接着剤の屈折率を1.48以下)して、入射角の大きい光を導光板と接着剤との界面で全反射させ、この入射角の大きい光が表示エリアに入射するのを防止している。
上述したような液晶表示パネルと導光板の全面を接着剤で接着する方法では、光源から出射される光は接着剤の層を往復2回通過することになり、透過率の高い接着剤を用いたとしても接着剤による光の吸収は大きく、輝度の低下を招いてしまう。また、輝度を向上させるために光源の光量を大きくすると、光源のサイズや消費電力が大きくなるため、携帯端末機器用の液晶表示装置としては好ましくない。
そこで、携帯端末機器では、導光板と液晶表示パネルを表示エリア外側の周辺領域でのみ固定する方法が用いられることになる。この構造の液晶表示装置について図8を参照して説明する。図8は、従来のフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す断面図であり、携帯電話機の表示エリア端部近傍の構造を示している。
図8に示すように、フロントライト方式の液晶表示装置は、対向する基板間に液晶を狭持した液晶パネル2と、液晶パネル2を照明する光源4と、光源4から放射される光を表示エリア8側に導き、視認面側に設けた微細な凹凸で反射して液晶パネル2に入射する導光板3と、これらを固定する筐体1とを主な構成要素としている。
また、液晶パネル2と導光板3の対向する面は共に平坦に形成されるが、共に完全な平面ではないために、両者が密着すると接触部を中心としてニュートンリングが視認される。そこで、液晶パネル2と導光板3との間には、フロントライトの固定及び耐衝撃性の向上と共に液晶パネル2と導光板3との間隔を保持する目的で、基材10の片面又は両面に粘着材9を備える両面テープ等の間隔保持部材5が設けられている。
特開2002−23155号公報(第3−7頁、第1図)
間隔保持部材5の片面又は両面に設けられる粘着材9としては、一般的にアクリル系又はシリコン系の粘着材が用いられており、一方、導光板3もアクリル製が多く用いられる。従って、導光板3と粘着材9の屈折率が近似し、導光板3から粘着材9の表面に当たった光は全反射せずに図8に示すように粘着材9内部にまで入り込み、分散、吸収、乱反射をしながら粘着材9の端部まで伝播する。
この両面テープのような間隔保持部材5は、テープの原反を所定の大きさに切断して形成されるが、その加工時に粘着材9が基材10から20〜30μm以上はみ出してしまい、粘着材9に入射した光がこの粘着材9端部のはみ出し部まで達すると、はみ出し部から光が出射して線状又は点状に発光する現象(以下、輝線と呼ぶ。)が発生してしまうという問題が生じる。
ここで、OA機器のモニタ等に用いられる液晶表示装置の場合は、機器のサイズにそれほど厳しい制限がないため、間隔保持部材5を表示エリア8又は筐体1の先端部から離し、奥に引っ込めて形成することができるが、携帯端末機器のようにサイズが小さく、かつ、表示画面を大きく確保しなければならない機器の場合は、粘着材9のはみ出し部と筐体1の先端部との距離(図中のW)を大きく設定することができず、液晶表示装置を斜めから見た場合、粘着材9のはみ出し部が輝線となり表示の見栄えが著しく劣化する。
また、粘着材9の屈折率と導光板3の屈折率とが近いため、間隔保持部材5方向に入射する光はほとんど粘着材9に入射してしまい、導光板3の奥まで伝播する光の量が減り、結果として光の利用効率が低下し、輝度や輝度の均一性が悪化してしまうという問題もある。
また、従来の構造では、輝線をなくすために、粘着材9のはみ出しがある両面テープは不良と判断されることになるため、両面テープの製作歩留まりが悪くなり、その結果、液晶表示装置のコストが上昇してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、間隔保持部材の粘着材端部での輝線の発生を防止し、輝度や輝度均一性を向上させることができるフロントライト方式の液晶表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、液晶パネルの視認面側に、その側端部に光源を備える導光板が配設されてなるフロントライト方式の液晶表示装置において、前記液晶パネルと前記導光板とは、表示エリアの外側の領域で、基材の表面に粘着材を備える間隔保持部材によって、所定の間隔を維持して固定され、前記間隔保持部材の前記粘着材は、前記間隔保持部材の前記基材からはみ出しており、前記間隔保持部材の前記基材及び前記粘着材に、吸光性物質が含有されているものである。
本発明においては、前記間隔保持部材は、前記導光板の略周囲全てに設けられている構成とすることができる。
このように、本発明は上記構成により、間隔保持部材の粘着材に光が入射することを抑制し、又、粘着材に光が入射した場合でも粘着材内部で効率よく吸収することにより、粘着材端部が発光するという不具合を防止することができ、これにより、液晶表示装置の画質すなわち輝度均一性を向上させることができ、導光板内を伝搬する光を増やすことにより、輝度を向上させることができる。
本発明のフロントライト方式の液晶表示装置によれば下記記載の効果を奏する。
本発明の第1の効果は、液晶表示装置の画質(輝度均一性)を向上させることができるということである。
その理由は、両面テープ等の間隔保持部材の基材から粘着材がはみ出ていても、はみ出た粘着材が発光しないため、表示面に対して斜め方向から見た場合に輝線が見えるという問題が発生せず、見栄えを良くすることができるからである。
また、本発明の第2の効果は、フロントライトの輝度を向上させることができるということである。
その理由は、粘着材の屈折率を導光板よりも小さくしたり、導光板の間隔保持部材配設位置に対向する領域に反射性材料を配設したり、導光板の周囲に微細な凹凸がない平坦領域を形成することにより、間隔保持部材方向に入射する光を導光板に反射したり、間隔保持部材方向への光の入射を抑制し、光の利用率を向上させることができるからである。
また、本発明の第3の効果は、両面テープの歩留まりが向上し、液晶表示装置のコストが軽減されるということである。
その理由は、両面テープの基材から粘着材がはみ出ていても、はみ出た粘着材が発光しないため、間隔保持部材形成時に粘着材がはみ出たものを不良とする必要がなく、両面テープの歩留まりを向上させることができるからである。
本発明に係るフロントライト方式の液晶表示装置は、その好ましい一実施の形態において、液晶パネルの視認側に設けられた導光板を、少なくとも導光板側に粘着材を備える間隔保持部材を用いて、表示エリアの外側周囲で固定する構造において、導光板の屈折率より小さい屈折率の粘着材を用いたり、導光板の粘着材配設位置に対向する領域に吸光性部材又は反射部材を設ける構成とすることにより、導光板から粘着材への光入射を抑制し、また、吸光性材料を含有する粘着材を用いることにより、導光板から粘着材に入射した光を吸収し、これにより粘着材のはみ出し部での輝線の発生を抑制し、表示品位の高い液晶表示装置を提供することができる。更に、導光板の視認側に設ける微細な凹凸を粘着材配設位置に対向する領域に形成しない構成とすることによっても同様の効果を得ることができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の表示部の構造を示す平面図である。また、図2は、図1のA−A線における表示エリア端部近傍の構造を示す断面図であり、(b)は(a)の丸で囲んだ部分の拡大図である。
本実施例の液晶表示装置は、対向する基板間に液晶を狭持した液晶パネル2と、光源4を側端部に備え、光源4から放射される光を表示エリア8側に伝搬し、視認面側に設けた微細な凹凸で反射して表示エリア8の液晶パネル2を照明する導光板3と、これらを固定する筐体1とを主な構成要素とし、液晶パネル2と導光板3との間には、フロントライトの固定、耐衝撃性の向上、液晶パネル2と導光板3との間隔保持等を目的とした、基材10の片面又は両面に低屈折率の粘着材9aを備えた間隔保持部材5が配設されている。
従来技術において示したように、フロントライト方式の液晶表示装置では、液晶パネル2と導光板3との間の表示エリア全面を接着剤で固定する方法と、表示エリア8外側の周辺領域のみを両面テープ等の間隔保持部材5で固定する方法とがあり、全面を接着剤で固定する方法では接着剤による光の吸収等により輝度が低下してしまう。そこで、表示エリア8は接着剤を設けず、表示エリア8の外側の周辺領域のみに間隔保持部材5を設ける構造が用いられる。
この間隔保持部材5は、液晶パネル2と導光板3との間を固定するのみならず、液晶パネル2と導光板3の対向面が完全な平面でないことに起因するニュートンリングの発生を防止するために、両者の間に所定の間隔を確保することを目的としている。従って、間隔保持部材5は、間隔を確保するためのPET(ポリエチレンテレフタレート)や塩化ビニール等からなる基材10と、その片面又は両面の低屈折率の粘着材9aとを備える構造となる。
なお、以下の説明では、この間隔保持部材5として両面テープを用いる場合について記載するが、間隔保持部材5としては両面テープに限らず、液晶パネル2と導光板3の間隔を確保可能な基材10と両者を固定可能な粘着性部材を備えるものであればよい。
間隔保持部材5として用いられる両面テープは、通常、所定の大きさのテープの原反を型抜き等の方法で切断することにより形成されるが、その際、切断時の圧力や粘着材9aの粘着性により粘着部分が広げられて20〜30μm程度はみ出して形成される。そのため、液晶パネル2と導光板3とを固定した状態で表示エリア側に粘着材9aのはみ出し部が形成され、光源4から発した光が導光板3から粘着材9aに侵入すると、粘着材9a内部で拡散、伝搬して端部のはみ出し部分で発光し、輝線が生じるという問題がある。なお、図では、本発明の特徴を顕著に表すために導光板3側の粘着材9aの表示エリア8側のみにはみ出し部を表示しているが、その他の部分(外側部分や液晶パネル2側の粘着材9a)にもはみ出し部が形成されている場合もある。
この輝線の発生を抑制するための方法として、両面テープの表示エリア8側端部と、筐体1の突き出し部との間隔(図8のW)を大きくすれば、粘着材9aのはみ出し部が発光しても目視できないようにすることができる。しかしながら、携帯電話機やPDA等の携帯端末機器では装置の外形寸法はますます小さくなる一方、多くの情報を表示できるように表示エリア8は拡大することが求められる。従って、両面テープの端部と筐体の突き出し部との間隔は必然的に狭くなり、粘着材9aのはみ出し部での輝線の影響が顕著に現れてしまう。また、粘着材9aのはみ出し部を覆い隠したとしても粘着材9aに入射する光は画面の表示には利用されない光であるため、光の利用率が低下し、輝度の低下を招いてしまうという問題は解決することができない。
そこで、両面テープを表示エリア8外側の周辺領域のみに設ける構造において、両面テープの端部と筐体1との間隔を大きく確保することなく輝線の発生を防止するために、本実施例では導光板3から粘着材9aに光が侵入しないように、粘着材9aの屈折率を導光板3の屈折率よりも小さくなるように設定している。
具体的には、導光板3の材料としては一般にアクリルが用いられており、その屈折率は1.5程度である。そこで、粘着材9aの屈折率を導光板3の屈折率より低くするために、粘着材9aとして通常用いられているアクリル系の粘着材やシリコン系の粘着材に代えてフッ素化合物含有粘着材を用いている。このフッ素化合物含有粘着材の屈折率は含有するフッ素化合物の濃度により変化するが、一般に1.3〜1.4程度である。
従って、粘着材9aの屈折率が導光板3の屈折率よりも小さくなり、粘着材9a表面に当たった光の大部分は全反射して導光板3に戻るため、粘着材9aのはみ出しがあっても、粘着材9aに侵入する光が減少してはみ出し部の発光を抑制することができ、照明装置としての画質(輝度均一性)を向上させることができる。また、全反射した光は導光板3内を伝搬して照明輝度に寄与する光となるため、輝度の向上を図ることもできる。
なお、間隔保持部材5の粘着材9aの材料としてはフッ素化合物を含有した粘着材に限らず、導光板3よりも屈折率が小さい材料であればよい。また、逆に、導光板3を屈折率の大きい材料で形成することにより、粘着材9aとして通常用いられるアクリル系やシリコン系の粘着材を用いることもでき、また、フッ素化合物の含有量を減らすこともできる。
次に、本発明の第2の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置について、図3を参照して説明する。図3は、第2の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の表示エリア端部近傍の構造を示す断面図である。
前記した第1の実施例では、間隔保持部材5の粘着材9aの屈折率が導光板3の屈折率よりも小さくなるように粘着材9aを選定し、粘着材9aに導光板3から光が侵入しないようにしたが、導光板3から光が侵入してもはみ出し部に到達する前に光を十分に減衰させれば、はみ出し部における輝線の発生を防止することができる。
そこで、本実施例では、粘着材9bを吸光性とし、導光板3から侵入した光を効率よく吸収させる構造としている。このような吸光性の粘着材9bとしては、通常のアクリル系の粘着材やシリコン系の粘着材にカーボン等の黒色の吸光性材料を分散、混入させたものを用いることができる。そして、吸光性の粘着材9bを用いることにより、粘着材9bに侵入した光は吸光性材料により吸収されるため、粘着材9bのはみ出しがあった場合でも、はみ出し部における輝線の発生を抑制することができ、照明装置としての画質(輝度均一性)を向上させることができる。
なお、上記説明では黒色の吸光性材料をアクリル系又はシリコン系の粘着材に分散、混入させたが、前記した第1の実施例で示したフッ素化合物含有粘着材に分散、混入させてもよく、このような構成にすることにより、より一層粘着材9bのはみ出し部での発光を抑制することができる。また、吸光性材料を分散、混入させた粘着材9bは少なくとも間隔保持部材5の導光板3側に設ければよいが、粘着材9bを透過した光が意図しない方向に拡散するのを防止するために、液晶パネル2側の粘着材9aにも吸光性材料を分残させる構成としてもよく、また、間隔保持部材5の基材10にも吸光性材料を分散、混入して粘着材9bを透過した光を吸収させる構成としてもよい。
また、粘着材9bに分散、混入する吸光性材料としてはカーボンに限らず、粘着材中に分散、混入可能な任意の吸光性材料を用いることができ、また、吸光性は劣るが、黒色以外の着色材や顔料、染料を分散、混入させる構成とすることもでる。
なお、粘着材として黒色系の色を呈する材料を用いる例として、バックライト方式の液晶表示装置に関する発明が特開平7−28049号公報に開示されている。この公報は、バックライトの高輝度化を図るために光拡散板を設ける構造では光拡散板や遮光体を積層するために部品数が多くなり、組み立て作業が複雑になるという課題を解決するためのものであり、粘着材は液晶パネルと導光板との間に設ける複数の光拡散シートをその外周部を粘着して一体化するために用いられ、粘着材を黒色とするのは非有効表示領域に入射される光を遮光するためである。
これに対して本発明は、フロントライト方式の液晶表示装置に関する発明であり、粘着材9bを吸光性とするのは透過光を抑制するためではなく、粘着材9b中を伝搬して端部のはみ出し部で発光することを抑制するためである。従って、上記公報と本願発明とは構成、課題、目的、効果が異なるものである。
次に、本発明の第3の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置について、図4乃至図6を参照して説明する。図4は、第3の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の表示部の構造を示す平面図であり、図5及び図6は、図4のB−B線における表示エリア端部近傍の構造を示す断面図である。
前記した第2の実施例では、粘着材に吸光性材料を分散、混入させる構造としたが、粘着材を吸光性とする代わりに、遮光性の部材を導光板3の間隔保持部材5配設位置に対向する領域を覆うように形成し、粘着材9に侵入しようとする光をこの遮光性部材で吸収したり、逆に反射して導光板3に戻すこともできる。
具体的には、図5に示すように、導光板3の間隔保持部材5配設位置に対向する領域を覆うように吸光性材料11a(例えば、カーボンを混入した黒色インク)を印刷したり、塗布する構造とすることができる。このような構成とすることにより、導光板3から粘着材9表面および粘着材9のはみ出し部に光が入射しないようにすることができ、粘着材9のはみ出しがあった場合でもはみ出し部の発光を防止することができ、照明装置としての画質(輝度均一性)を向上させることができる。
また、図6に示すように、導光板3の間隔保持部材5配設位置に対向する領域を覆うように反射性材料11b(例えば、金属の薄膜)を形成する構成とすることもできる。このような構成とすることにより、導光板3から粘着材9に入射しようとする光を反射して導光板3に戻すことができるため、粘着材9のはみ出し部の輝線の発生を防止できると共に、光源4から照射される光を導光板3の奥まで伝搬させることができ、第1の実施例と同様に光の利用率を高めることができる。
なお、この吸光性材料11a又は反射性材料11bは、少なくとも液晶パネル2の法線方向から見て間隔保持部材5配設位置に対向する領域に設ければよいが、粘着材9のはみ出し部よりも表示エリア8側に広く形成されていることが好ましい。また、吸光性材料11aを用いる場合には、吸光性材料11aを透過する光が粘着材9に侵入する恐れがあるため、第1の実施例と同様の思想で粘着材9の屈折率を吸光性材料11aよりも小さくして入射する光を反射させる構成としたり、第2の実施例のように粘着材に吸光性の部材を分散、混入させて吸収を高めるようにしてもよい。
次に、本発明の第4の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置について、図7を参照して説明する。図7は、第4の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の表示エリア端部近傍の構造を示す断面図である。
前記した第1乃至第3の実施例では、粘着材自体(屈折率や含有物)に特徴を持たせたり、間隔保持部材5と導光板3との間に遮光性部材を設ける構造としたが、粘着材に入射する光は光源4から直接入射する光の他に、導光板3の視認面側に設けられた微細な凹凸によって液晶パネル面にほぼ垂直に反射される光がある。第1の実施例では、入射角の大きい、すなわち光源4から直接入射する光に対しては屈折率に差を持たせることによって全反射させることができるが、入射角の小さい、すなわち液晶パネル面にほぼ垂直に入射する光を全反射させることはできない。
一方、導光板3の微細な凹凸は、通常、その端部まで形成されている。そのため、図7(a)に示すように、導光板3の端部領域で反射した光は粘着材に入射し、粘着材のはみ出し部で発光してしまう。
そこで、本実施例では、このような液晶パネル面に略垂直に入射する光を防止するために、導光板3の、粘着材よりも外側の領域を微細な凹凸が形成されていない平坦領域12bとすることを特徴としている。このような平坦領域12bを形成するには、射出成形するための金型を作る際に平坦領域12bができる様に微細な凹凸を金型に彫り込む範囲を少なくするか、又は、導光板3を切り出した後に、導光板3の端部領域を研削して平坦化したり、アクリル樹脂に微細な凹凸を形成する際に、平坦領域12bとなる部分をマスクして微細な凹凸が形成されないようにすればよい。
なお、本実施例の構造を単独で用いても粘着材に入射する光を抑制することができるが、前記した第1乃至第3の実施例の構造と組み合わせることによって、より効果的に粘着材の発光を抑制し、表示品位の高い液晶表示装置を提供することができる。また、図1及び図4では、表示エリア8を取り囲むように、全周にわたって本発明の間隔保持部材5や遮光性部材を配設しているが、必ずしも4辺に配設する必要はなく、装置の構造上輝線が生じやすい辺のみに配設する構成としてもよい。
なお、本発明はフロントライト方式の液晶表示装置に本発明の構造を適用するものであり、液晶パネル2としては、TN方式、STN方式、IPS方式等どのような方式で液晶を駆動するものでもよく、また、スイッチング素子としてはTFTが一般的に用いられるが、他のスイッチング素子を用いる液晶表示装置に適用してもよい。また、本発明は携帯電話機やPDA等の携帯端末機器に適用することが好ましいが、上記以外の機器に適用することも可能である。
本発明の第1の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す平面図である。 本発明の第1の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す平面図である。 本発明の第3の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施例に係るフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す断面図である。 従来のフロントライト方式の液晶表示装置の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 筐体
2 液晶パネル
3 導光板
4 光源
5 間隔保持部材
6 ブラックマトリクス
7 ドライバーIC
8 表示エリア
9 粘着材
9a 低屈折率粘着材
9b 吸光性粘着材
10 基材
11a 遮光性材料
11b 反射性材料
12a 凹凸形成領域
12b 平坦領域

Claims (2)

  1. 液晶パネルの視認面側に、その側端部に光源を備える導光板が配設されてなるフロントライト方式の液晶表示装置において、
    前記液晶パネルと前記導光板とは、表示エリアの外側の領域で、基材の表面に粘着材を備える間隔保持部材によって、所定の間隔を維持して固定され、
    前記間隔保持部材の前記粘着材は、前記間隔保持部材の前記基材からはみ出しており、
    前記間隔保持部材の前記基材及び前記粘着材に、吸光性物質が含有されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記間隔保持部材は、前記導光板の略周囲全てに設けられていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
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