JP4217507B2 - Chair reaction force device & chair - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背もたれを揺動させた場合に当該背もたれを起立させる力を発生させる椅子の反力装置、及びこれを備えた椅子に関する。
【０００２】
【従来の技術】
椅子の背もたれは、座や支柱などの支持部材に傾動可能、即ち後方に傾くように動くことができるように取り付けられており、反力装置によって起立する方向に付勢されている。
【０００３】
従来の椅子の反力装置としては、例えば特開２０００−１３９６０４号公報に開示されたものがあり、単純構造という点に着目すると当該公報に従来技術として記載されたものがある。この反力装置１１１は、図７に示すように、支柱１０４に固定された前部シートフレーム１０１と、支柱１０４に対して揺動可能な後部シートフレーム１０２との間に介在されている。後部シートフレーム１０２には背支桿１０６が固定されており、この背支桿１０６に背板１０５が取り付けられている。
【０００４】
反力装置１１１はコイルスプリング１０７を反力源とし、両端のばねマウント１０８を介して前部シートフレーム１０１と後部シートフレーム１０２にそれぞれ連結されている。各ばねマウント１０８とシートフレーム１０１，１０２は互いの孔を一致させた状態で連結シャフト１０９，１１０を貫通させることによって連結されている。
【０００５】
座１０３に座った者が背板１０５に寄り掛かると、後部シートフレーム１０２を揺動させながら背板１０５が傾動する。このとき、反力装置１１１のコイルスプリング１０７が押し縮められるので、その弾性力が後部シートフレーム１０２即ち背板１０５を起立させる反力となる。
【０００６】
【特許文献１】
特開２０００−１３９６０４号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した椅子の反力装置１１１はコイルスプリング１０７の弾性力を利用して背板１０５を起立させる反力を発生させるため、構造が複雑になると共に部品点数が多くなり、製造コストの増加を招いていた。また、コイルスプリング１０７を縮めながら後部シートフレーム１０２を揺動させるため、構造的に背板１０５の傾動角度を大きくし難かった。さらに、必要な反力を得るためにはコイルスプリング１０７をある程度大きくせざるを得ず、そのためは反力装置１１１が大型化するので椅子をデザインする際の制約となってデザインの自由度を悪化させていた。ここで、反力装置１１１のコイルスプリング１０７として小さなものを採用しても必要な反力を得ることは可能ではあるが、その場合には反力装置１１１の構造が複雑になるので、結局、反力装置１１１をあまり小型化できず、しかも、かえって製造コストを増加させることになるのであまり有効な手法とは言えなかった。
【０００８】
本発明は、構造が簡単で小型化が容易な椅子の反力装置と、この反力装置を備える椅子を提供することを目的とする。また、本発明は、背もたれの傾動角度を大きくするのが容易な椅子の反力装置と、この反力装置を備える椅子を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項１記載の椅子の反力装置は、反力を発生させるものであって、椅子の支持部材に揺動自在に取り付けられ且つ揺動中心軸が異なり長さが異なる２本のアーム部と、これら２本のアーム部を連結する連結部とを備え、２本のアーム部の長さの差によって生じる揺動時の弾性変形による弾性力を反力とするものである。
【００１０】
２本のアーム部の揺動中心軸が異なり長さが異なっているので、反力装置が全体として揺動するには弾性変形する必要がある。このため、椅子を使用していない状態では、反力装置は形状を保とうとして基準位置（揺動していない位置）に向けて付勢されており、背もたれを起立させている。
【００１１】
一方、着座者が背もたれに寄り掛かって後方に倒すと、即ち背もたれを傾動させると、反力装置は弾性変形しながら揺動する。反力装置は自身の弾性力によって元の形状に戻ろうとするので、この弾性力が基準位置に戻る反力となり、背もたれを起立させる反力となる。
【００１２】
また、請求項２記載の椅子の反力装置は、アーム部の揺動角度を制限するストッパを設けたものである。したがって、背もたれの傾動範囲を制限することができる。即ち、背もたれが倒れ過ぎたり、勢いよく起立して座や着座者の背中等に強く当たるのを防止することができる。
【００１３】
また、請求項３記載の椅子の反力装置は、２本のアーム部のそれぞれに揺動角度を制限するストッパを設けたものである。したがって、各ストッパにかかる負荷を分散させることができる。また、ストッパをアーム部に設けているので、アーム部の揺動を直接制限することができる。
【００１４】
さらに、請求項４記載の椅子の反力装置は、２本のアーム部のそれぞれに揺動角度を制限するストッパを設けると共に、各ストッパがアーム部の揺動を制限するタイミングをずらしたものである。
【００１５】
したがって、背もたれを大きく倒して反力装置を大きく揺動させると、２本のアーム部のストッパが作動して揺動を止める。このとき、２本のアーム部のストッパが同時に作動すると、その衝撃が１度に発生するので、着座者にいわゆる底つき感を与えることになる。しかしながら、本発明では２本のアーム部のストッパはタイミングをずらして片方ずつ順番に作動するので、衝撃の発生を分散させることができ、また反力装置の動きを急激に止めることがないので、着座者に底つき感を与えることがない。
【００１６】
また、請求項５記載の椅子は、請求項１から４のいずれかに記載の反力装置を備え、反力装置とは別のアームによって背もたれを傾動自在に取り付けたものである。したがって、背もたれはアームの取付位置を中心に傾動し、その傾動の軌跡を反力装置の揺動軌跡に影響されることなく別個に設定することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【００１８】
図１〜図３に、本発明を適用した椅子の反力装置と、これを備えた椅子の実施形態の一例を示す。椅子１６の反力装置１は、例えば背もたれ２の傾動に応じて反力を発生させるものであって、支持部材３に揺動自在に取り付けられ且つ揺動中心軸Ｃ１，Ｃ２が異なり長さが異なる２本のアーム部１ａ，１ｂと、これら２本のアーム部１ａ，１ｂを連結する連結部１ｃとを備え、２本のアーム部１ａ，１ｂの長さの差によって生じる揺動時の弾性変形による弾性力を反力とするものである。
【００１９】
支持部材３は、反力装置１、背もたれ２を取り付ける部材であり、例えば座４、支柱５などである。本実施形態では座４を支持部材３としている。座４の底面にはブラケット６が取り付けられている。ブラケット６の前後にはスリーブ７，８が固着されており、前後のスリーブ７，８は平行に配置されている。本実施形態では、前後のスリーブ７，８を平行に配置しているので、２本のアーム部１ａ，１ｂの揺動中心軸Ｃ１，Ｃ２は平行になっている。
【００２０】
背もたれ２にはアーム９が取り付けられており、このアーム９は支持部材３、例えば座４の底面にシャフト１４によって揺動自在に連結されている。即ち、背もたれ２を反力装置１とは別のアーム９によって座４に取り付けている。したがって、背もたれ２はシャフト１４を中心にして真っ直ぐ後に傾動する。なお、必ずしもアーム９を支持部材３に取り付ける必要はなく、例えばブラケット６、スリーブ７，８、アーム部１ａ，１ｂのスリーブ７，８近傍位置等に揺動自在に取り付けるようにしても良い。
【００２１】
本実施形態では、後述するように反力装置１によって背もたれ２の重量を受けており、反力装置１は背もたれ２を支持する構造体としての剛性と、弾性変形することで背もたれ２を起立させる反力（弾性力）を生じさせる弾性とを併せ持っている。反力装置１は、例えば横断面形状が円形のステンレス製のパイプである。ただし、横断面形状が円形のパイプに限るものではなく、横断面形状が矩形のパイプでも良く、あるいはその他の形状のパイプでも良い。また、反力装置１はステンレス製のパイプに限るものはなく、その他の金属製のパイプでも良く、さらには、その他の材料、例えば樹脂製、カーボン製等のパイプでも良い。さらに、反力装置１はパイプに限るものはなく、その他の部材、例えば中実の棒などでも良い。
【００２２】
反力装置１はパイプを曲げることで２本のアーム部１ａ，１ｂと連結部１ｃとを形成している。連結部１ｃはアーム９を下から支持しており、アーム９及び背もたれ２の重量を受けている。したがって、背もたれ２が傾動すると、反力装置１が全体的として揺動する。なお、アーム９の先端中央には係止片１５が取り付けられており、この係止片１５を連結部１ｃに引っ掛けることで背もたれ２の連結部１ｃからの浮き上がりを防止している。係止片１５は連結部１ｃに対して当該連結部１ｃの長さ方向に摺動可能となっている。
【００２３】
また、一方のアーム部１ａのアーム長は短く、もう一方のアーム部１ｂのアーム長は長く形成されている。２本のアーム部１ａ，１ｂの先端部分は椅子１６の幅方向内側に向けて折り曲げられており、前後のスリーブ７，８に揺動可能に挿入されている。即ち、短い方のアーム部１ａの先端は後側のスリーブ８に揺動可能に挿入され、長い方のアーム部１ｂの先端は前側のスリーブ７に揺動可能に挿入されている。
【００２４】
このように構成することで２本のアーム部１ａ，１ｂの揺動中心軸Ｃ１，Ｃ２をずらすことができ、反力装置１が全体として揺動する際には必ず弾性変形する。つまり、一方のアーム部１ａは揺動中心軸Ｃ１まわりに揺動し、他方のアーム部１ｂは揺動中心軸Ｃ２まわりに揺動するので、反力装置１は弾性変形しながら全体として揺動する。このため、反力装置１が揺動するとその形状を戻そうとする弾性力が発生し、この弾性力を利用して反力装置１を揺動する前の元の位置（基準位置）に戻すことができる。即ち、後方に倒した背もたれ２を起立させる反力を発生させることができる。
【００２５】
なお、反力の大きさは、反力装置１の材質・形状・大きさ、２本の揺動中心軸Ｃ１，Ｃ２の距離や位置関係、アーム９のどの位置を支持するか等を変えることで適宜設定することができる。また、反力装置１として、横断面形状が円形以外の形状のものを使用する場合には、アーム部１ａ，１ｂとブラケット６との間に回転部材を介在させる。
【００２６】
図４に、自然状態の反力装置１を示す。荷重が作用していない自然状態では、アーム部１ａ，１ｂの先端の高さがずれている。一方、アーム部１ａ，１ｂを取り付ける前後のスリーブ７，８の高さは一致している。このため、組み付け時にはアーム部１ａ，１ｂの先端の高さを揃えるために反力装置１を若干弾性変形させることになる。即ち、組み付けられた反力装置１には起立する方向に予圧（初期反力）がかけられており、この力（弾性力）によって反力装置１は背もたれ２を起立させている。つまり、椅子１６を使用していない状態では、反力装置１は自身の弾性力によって基準位置に付勢されており、背もたれ２を起立させている。
【００２７】
着座者が背もたれ２に寄り掛かり、この背もたれ２を傾動させると、反力装置１が揺動する。反力装置１の揺動によって基準位置に戻ろうとする弾性力が発生するので、この弾性力（反力）によって傾動した背もたれ２を起立させることができる。
【００２８】
反力装置１は１本のパイプを曲げることで形成されており、異なる２つの揺動中心軸Ｃ１，Ｃ２まわりに揺動することで、揺動時に弾性変形するようにしている。このため、構造が極めて簡単であり、また、構成部品の点数を大幅に減少させることができるので、製造コストを安くすることができる。
【００２９】
また、ブラケット６にアーム部１ａ，１ｂを組み付けることで椅子１６への組み付けが終わるので、製造コストを更に安くすることができる。
【００３０】
また、反力装置１は１本のパイプを曲げることで形成されているので小型である。このため、設置に大きなペースを必要とせず、座４の下方スペースの部品配置に余裕ができて省スペース化を図ることができる。また、反力装置１が小型であるので、椅子１６のデザインの自由度が向上する。
【００３１】
また、反力を得るために反力装置１を揺動させるようにしているので、背もたれ２の傾動角度を大きくすることができる。即ち、傾動のストロークを大きくすることができる。
【００３２】
また、反力装置１を横断面形状が円形のパイプによって構成しているので、スリーブ７，８に対してアーム部１ａ，１ｂをそのまま揺動させることができ、アーム部１ａ，１ｂを揺動させるための別個の軸受機構類が不要であり、製造コストを更に安くすることができる。
【００３３】
また、背もたれ２を反力装置１とは別のアーム９によって座４に傾動自在に連結しているので、たとえ反力装置１の揺動が捩れるような軌跡を描くものであったとしても背もたれ２を真っ直ぐ後に傾動させることができる。なお、本実施形態では、係止片１５を反力装置１の連結部１ｃに引っ掛けることで背もたれ２の連結部１ｃからの浮き上がりを防止しているが、係止片１５は連結部１ｃに対してその長さ方向に摺動可能になっているので、背もたれ２が真っ直ぐ後に傾動するのを反力装置１が妨げることはない。
【００３４】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、１本のパイプによって反力装置１を形成していたが、必ずしも１本のパイプによって反力装置１を形成する必要はなく、例えば、アーム部１ａ，１ｂや連結部１ｃを別部材で形成し、これらを固着させる等して一体化させるようにしても良い。
【００３５】
また、上述の説明では、２本のアーム部１ａ，１ｂの揺動中心軸Ｃ１，Ｃ２を前後にずらすようにしていたが、上下にずらすようにしても良く、又は前後と上下にずらすようにしても良い。
【００３６】
また、上述の説明では、２本のアーム部１ａ，１ｂの揺動中心軸Ｃ１，Ｃ２を平行にしていたが、必ずしも平行にしなくても良い。
【００３７】
また、上述の説明では、組み付ける反力装置１に予圧（初期反力）をかけるようにしていたが、必ずしも予圧をかけなくても良い。予圧をかけていなくても、２本のアーム部１ａ，１ｂの揺動中心軸Ｃ１，Ｃ２が異なることから、反力装置１が全体として揺動すると弾性変形して元に戻ろうとする弾性力が生じることになり、この弾性力によって反力装置１を揺動する前の位置に向けて付勢することができ、背もたれ２を起立させておくことができる。
【００３８】
また、２本のアーム部１ａ，１ｂのうち少なくとも一方の揺動角度を制限するストッパを設けても良い。このようなストッパを設けることで、背もたれ２の傾動する範囲を制限することができ、背もたれ２が倒れ過ぎたり、背もたれ２が勢いよく起立して着座者の背中に強く当たったり、弾性構造体１が座４に強く当たったりするのを防止することができる。
【００３９】
なお、このようなストッパとして、２本のアーム部１ａ，１ｂのそれぞれに揺動角度を制限するストッパを設けても良い。２本のアーム部１ａ，１ｂのそれぞれにストッパを設けることで、各ストッパにかかる負荷を分散させて軽減することができる。また、ストッパをアーム部１ａ，１ｂに設けることで、アーム部１ａ，１ｂの揺動を直接制限することができ、ストッパの構造を簡単なものにすることができる。また、アーム部１ａ，１ｂにストッパを設けることで、ストッパが目立たなくなり、椅子１６のデザインの自由度を更に向上させることができる。
【００４０】
２本のアーム部１ａ，１ｂのそれぞれに設けたストッパの一例を図５に示す。図５の例では、２本のアーム部１ａ，１ｂのそれぞれに揺動角度を制限するストッパ１１，１２を設けると共に、各ストッパ１１，１２がアーム部１ａ，１ｂの揺動を制限するタイミングをずらすようにしている。
【００４１】
ストッパ１１，１２は、スリーブ７，８に設けられた長孔７ａ，８ａと、アーム部１ａ，１ｂの周面から突出し、長孔７ａ，８ａを貫通する突片１３より構成されている。アーム部１ａ，１ｂの揺動に伴い突片１３が長孔７ａ，８ａ内を移動するので、突片１３が長孔７ａ，８ａの端に当たる（作動する）までアーム部１ａ，１ｂは揺動することができる。即ち、長孔７ａ，８ａの長さによってアーム部１ａ，１ｂの揺動角度（スリーブ７，８に対するアーム部１ａ，１ｂの回転角度）が制限される。２本のアーム部１ａ，１ｂはアーム長が異なっているため揺動する角度も異なるが、反力装置１が揺動する場合、一方のストッパ１１の突片１３が長孔７ａの端に度当たりする（作動する）タイミングと、もう一方のストッパ１２の突片１３が長孔８ａの端に度当たりする（作動する）タイミングを若干ずらしておくことで、度当たり衝撃の発生を分散させることができ、また反力装置１の動きが急激に止められるのを防止することができるので、着座者に底つき感を与えるのを防止することができる。なお、２つのストッパ１１，１２を同時に作動させるようにしても良い。また、反力装置１を基準位置に戻す場合にも、２つのストッパ１１，１２が片方ずつ順番に作動するようにしても良く、あるいは反力装置１を基準位置に戻す場合には２つのストッパ１１，１２を同時に作動させるようにしても良い。
【００４２】
なお、上述の説明では、スリーブ７，８に長孔７ａ，８ａを設け、アーム部１ａ，１ｂに突片１３を設けていたが、スリーブ７，８に突片１３を設け、アーム部１ａ，１ｂに長孔を設けるようにしても良い。
【００４３】
さらに、反力装置１を複数備えても良い。反力装置１を左右対称に１つずつ設けた例を図６に示す。反力装置１を複数備えることで、発生させる反力を強めることができる。なお、図６に示す反力装置１においても、図１〜図４に示す反力装置１と同様の効果を有することは勿論である。
【００４４】
また、上述の説明では、アーム９を介して背もたれ２を座４に傾動自在に連結していたが、座４以外の部材、例えばブラケット６、スリーブ７，８、支柱５等に傾動自在に連結するようにしても良い。
【００４５】
また、上述の説明では、アーム９に係止片１５を取り付け、係止片１５を反力装置１の連結部１ｃに引っ掛けるようにしていたが、例えば連結部１ｃとアーム９をゴムなどの弾性部材で連結するようにしても良い。この場合にも弾性部材が変形することで、たとえ反力装置１の揺動が捩れるような軌跡を描くものであったとしても背もたれ２を真っ直ぐ後に傾動させることができる。
【００４６】
【発明の効果】
以上説明したように請求項１記載の椅子の反力装置では、椅子の支持部材に揺動自在に取り付けられ且つ揺動中心軸が異なり長さが異なる２本のアーム部と、これら２本のアーム部を連結する連結部とを備え、２本のアーム部の長さの差によって生じる揺動時の弾性変形による弾性力を反力としているので、反力装置の構造を簡単なものにすることができると共に、部品点数を大幅に減らすことができる。このため、製造コストを安くすることができる。また、部品点数を減らすことができるので、組み付け作業を容易にすることができる。さらに、反力装置の設置に大きなスペースを必要としないので、座の下方のスペースに部品配置の余裕ができると共に、椅子のデザインの自由度を向上させることができる。また、反力装置を揺動させて反力を得るようにしているので、背もたれの傾動角度を大きくすることができる。
【００４７】
また、請求項２記載の椅子の反力装置では、アーム部の揺動角度を制限するストッパを設けているので、背もたれの傾動する範囲を制限することができる。このため、背もたれが倒れ過ぎたり、勢いよく起立して座や着座者の背中等に強く当たるのを防止することができる。
【００４８】
また、請求項３記載の椅子の反力装置では、２本のアーム部のそれぞれに揺動角度を制限するストッパを設けているので、各ストッパにかかる負荷を分散させて軽減することができる。また、ストッパをアーム部に設けているので、アーム部の揺動を直接制限することができてストッパの構造を簡単にすることができると共に、ストッパを目立たなくできるので椅子のデザインの自由度を更に向上させることができる。
【００４９】
さらに、請求項４記載の椅子の反力装置では、２本のアーム部のそれぞれに揺動角度を制限するストッパを設けると共に、各ストッパがアーム部の揺動を制限するタイミングをずらしているので、背もたれを大きく傾動させた場合に着座者に底つき感を与えるのを防止することができる。このため、着座者に不快感を与えずにすみ、椅子の使い心地を良くすることができる。
【００５０】
また、請求項５記載の椅子では、請求項１から４のいずれかに記載の反力装置を備え、反力装置とは別のアームによって背もたれを傾動自在に取り付けているので、背もたれの傾動軌跡を反力装置の揺動軌跡に影響されることなく別個に設定することができる。このため、たとえ反力装置の揺動が捩れるような軌跡を描くものであったとしても、背もたれを真っ直ぐ後に傾動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した椅子の反力装置の実施形態の一例を示し、椅子に組み付けた状態の底面図である。
【図２】本発明を適用した椅子の反力装置の実施形態の一例を示し、椅子に組み付けた状態の側面図である。
【図３】本発明を適用した椅子の反力装置の実施形態の一例を示し、椅子に組み付けた状態の背面図である。
【図４】本発明を適用した椅子の反力装置の実施形態の一例を示し、その自由形状を示す側面図である。
【図５】本発明を適用した椅子の反力装置のストッパを示し、（Ａ）は反力装置が揺動していない状態の断面図、（Ｂ）は反力装置が揺動した状態の断面図である。
【図６】本発明を適用した椅子の反力装置の他の実施形態を示し、椅子に組み付けた状態の底面図である。
【図７】従来の椅子の反力装置の側面図である。
【符号の説明】
１ 反力装置
１ａ，１ｂ アーム部
１ｃ 連結部
２ 背もたれ
３ 支持部材
９ アーム
１６ 椅子
１１，１２ ストッパ
Ｃ１，Ｃ２ 揺動中心軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a chair reaction force device that generates a force for raising a backrest when the backrest is swung, and a chair provided with the same.
[0002]
[Prior art]
The backrest of the chair is attached to a support member such as a seat or a support so that it can be tilted, that is, can move so as to tilt backward, and is urged in a direction to stand up by a reaction force device.
[0003]
As a conventional chair reaction force device, for example, there is one disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-139604, and there is one described in the gazette as a prior art when focusing on the simple structure. As shown in FIG. 7, the reaction force device 111 is interposed between a front seat frame 101 fixed to the support column 104 and a rear seat frame 102 that can swing with respect to the support column 104. A back support rod 106 is fixed to the rear seat frame 102, and a back plate 105 is attached to the back support rod 106.
[0004]
The reaction force device 111 uses a coil spring 107 as a reaction force source, and is connected to the front seat frame 101 and the rear seat frame 102 via spring mounts 108 at both ends. The spring mounts 108 and the seat frames 101 and 102 are connected by passing through the connecting shafts 109 and 110 with their holes aligned.
[0005]
When a person sitting on the seat 103 leans on the back plate 105, the back plate 105 tilts while swinging the rear seat frame 102. At this time, since the coil spring 107 of the reaction force device 111 is compressed, the elastic force becomes a reaction force for raising the rear seat frame 102, that is, the back plate 105.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-139604
[Problems to be solved by the invention]
However, the chair reaction force device 111 described above generates a reaction force that erects the back plate 105 using the elastic force of the coil spring 107, so that the structure becomes complicated and the number of parts increases, resulting in an increase in manufacturing cost. Was invited. Further, since the rear seat frame 102 is swung while the coil spring 107 is contracted, it is structurally difficult to increase the tilt angle of the back plate 105. Furthermore, in order to obtain the necessary reaction force, the coil spring 107 must be enlarged to some extent, and the reaction force device 111 becomes larger, which becomes a restriction when designing a chair and deteriorates the degree of freedom of design. I was letting. Here, it is possible to obtain a necessary reaction force even if a small coil spring 107 of the reaction force device 111 is adopted, but in that case, the structure of the reaction force device 111 becomes complicated. The reaction force device 111 cannot be reduced in size so much and the manufacturing cost is increased, which is not a very effective method.
[0008]
An object of the present invention is to provide a chair reaction force device that is simple in structure and easy to downsize, and a chair including the reaction force device. It is another object of the present invention to provide a chair reaction force device that makes it easy to increase the tilt angle of the backrest and a chair equipped with the reaction force device.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Reaction force device of the chair according to claim 1, wherein in order to achieve the above object, there is to generate a reaction force, and the swing center axis mounted pivotably to the support member of the chair is different Rinagasa 2 and the arm portion of but that different, and a connecting portion connecting the arm portions of the two, the two elastic force of the elastic deformation during the swing caused by the difference in length of the arm portion of the reaction force To do.
[0010]
The swing center axis different Do Ri length of the arm portion of the two is Tsu Do different, the reaction force device to swing as a whole needs to be elastically deformed. For this reason, in a state where the chair is not used, the reaction force device is biased toward the reference position (the position where it does not swing) to keep its shape, and the backrest is raised.
[0011]
On the other hand, when the seated person leans on the backrest and falls backward, that is, when the backrest is tilted, the reaction force device swings while being elastically deformed. Since the reaction force device tries to return to its original shape by its own elastic force, this elastic force becomes a reaction force that returns to the reference position, and a reaction force that raises the backrest.
[0012]
The chair reaction force device according to claim 2 is provided with a stopper for limiting the swing angle of the arm portion. Therefore, the tilting range of the backrest can be limited. That is, it is possible to prevent the backrest from falling too much or standing up vigorously and hitting the seat or the back of the seated person.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a chair reaction force device in which a stopper for limiting the swing angle is provided on each of the two arm portions. Therefore, the load applied to each stopper can be distributed. Further, since the stopper is provided on the arm portion, the swinging of the arm portion can be directly restricted.
[0014]
Furthermore, the reaction device for a chair according to claim 4 is provided with a stopper for limiting the swing angle in each of the two arm portions, and the timing at which each stopper limits the swing of the arm portion is shifted. is there.
[0015]
Therefore, when the backrest is largely tilted and the reaction device is largely swung, the stoppers of the two arm portions are operated to stop the swinging. At this time, if the stoppers of the two arm portions are simultaneously operated, the impact is generated at a time, so that a so-called bottoming feeling is given to the seated person. However, in the present invention, the stoppers of the two arm portions operate one by one at different timings, so that the generation of impact can be dispersed and the reaction device does not stop suddenly. It does not give a sense of bottom to the seated person.
[0016]
A chair according to a fifth aspect includes the reaction force device according to any one of the first to fourth aspects, and the backrest is attached to be freely tiltable by an arm different from the reaction force device. Therefore, the backrest tilts around the mounting position of the arm, and the trajectory of the tilt can be set separately without being influenced by the swing trajectory of the reaction device.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail based on the best mode shown in the drawings.
[0018]
1 to 3 show an example of a chair reaction device to which the present invention is applied and an embodiment of a chair provided with the same. Reaction force device 1 of the chair 16 is, for example, those which generate a reaction force in response to the tilting of the backrest 2, mounted pivotably to the support member 3 and the swing center axis C1, C2 are different Rinagasa There two arm portions 1a of the 1b that different, these two arms 1a, and a connecting portion 1c connecting the 1b, two arms 1a, when the swing caused by the difference in length of the 1b The reaction force is an elastic force generated by elastic deformation .
[0019]
The support member 3 is a member to which the reaction force device 1 and the backrest 2 are attached, for example, a seat 4 and a support column 5. In this embodiment, the seat 4 is the support member 3. A bracket 6 is attached to the bottom surface of the seat 4. Sleeves 7 and 8 are fixed to the front and rear of the bracket 6, and the front and rear sleeves 7 and 8 are arranged in parallel. In this embodiment, since the front and rear sleeves 7 and 8 are arranged in parallel, the swing center axes C1 and C2 of the two arm portions 1a and 1b are parallel to each other.
[0020]
An arm 9 is attached to the backrest 2, and this arm 9 is swingably connected to a bottom surface of a support member 3, for example, a seat 4 by a shaft 14. That is, the backrest 2 is attached to the seat 4 by an arm 9 different from the reaction device 1. Therefore, the backrest 2 tilts straight after the shaft 14 as a center. It is not always necessary to attach the arm 9 to the support member 3. For example, the arm 9 may be pivotably attached to the bracket 6, the sleeves 7 and 8, the positions near the sleeves 7 and 8 of the arm portions 1 a and 1 b, and the like.
[0021]
In the present embodiment, the weight of the backrest 2 is received by the reaction force device 1 as will be described later, and the reaction force device 1 erects the backrest 2 by being rigid as a structure that supports the backrest 2 and elastically deforming. It also has elasticity that generates reaction force (elastic force). The reaction force device 1 is, for example, a stainless steel pipe having a circular cross section. However, the pipe is not limited to a pipe having a circular cross section, and a pipe having a rectangular cross section may be used, or a pipe having another shape may be used. Further, the reaction force device 1 is not limited to a stainless steel pipe, and may be another metal pipe, or may be a pipe made of another material such as resin or carbon. Further, the reaction force device 1 is not limited to a pipe, and may be other members such as a solid bar.
[0022]
The reaction force device 1 forms two arm portions 1a and 1b and a connecting portion 1c by bending a pipe. The connecting portion 1c supports the arm 9 from below and receives the weight of the arm 9 and the backrest 2. Therefore, when the backrest 2 tilts, the reaction force device 1 swings as a whole. A locking piece 15 is attached to the center of the tip of the arm 9, and the locking piece 15 is hooked on the connecting portion 1c to prevent the backrest 2 from being lifted from the connecting portion 1c. The locking piece 15 is slidable in the length direction of the connecting portion 1c with respect to the connecting portion 1c.
[0023]
The arm length of one arm portion 1a is short, and the arm length of the other arm portion 1b is long. The tip portions of the two arm portions 1a and 1b are bent toward the inner side in the width direction of the chair 16, and are inserted into the front and rear sleeves 7 and 8 so as to be swingable. That is, the tip of the shorter arm portion 1a is inserted into the rear sleeve 8 so as to be swingable, and the tip of the longer arm portion 1b is inserted into the front sleeve 7 so as to be swingable.
[0024]
With this configuration, the swinging central axes C1 and C2 of the two arm portions 1a and 1b can be displaced, and the reaction force device 1 is always elastically deformed when swung as a whole. That is, since one arm portion 1a swings around the swing center axis C1, and the other arm portion 1b swings around the swing center axis C2, the reaction force device 1 swings as a whole while elastically deforming. To do. For this reason, when the reaction force device 1 swings, an elastic force is generated to return its shape, and the reaction force device 1 is returned to its original position (reference position) before swinging using the elastic force. be able to. That is, it is possible to generate a reaction force that erects the backrest 2 tilted backward.
[0025]
The magnitude of the reaction force varies depending on the material, shape and size of the reaction force device 1, the distance and positional relationship between the two swing central axes C1 and C2, and which position of the arm 9 is supported. Can be set as appropriate. Further, when the reaction device 1 having a cross-sectional shape other than a circular shape is used, a rotating member is interposed between the arm portions 1 a and 1 b and the bracket 6.
[0026]
FIG. 4 shows the reaction device 1 in a natural state. In a natural state where no load is applied, the heights of the tips of the arm portions 1a and 1b are shifted. On the other hand, the heights of the sleeves 7 and 8 before and after mounting the arm portions 1a and 1b are the same. For this reason, when assembling, the reaction force device 1 is slightly elastically deformed in order to make the heights of the ends of the arm portions 1a and 1b uniform. That is, a preload (initial reaction force) is applied to the assembled reaction force device 1 in a standing direction, and the reaction force device 1 erects the backrest 2 by this force (elastic force). That is, in a state where the chair 16 is not used, the reaction force device 1 is biased to the reference position by its own elastic force, and the backrest 2 is raised.
[0027]
When the seated person leans on the backrest 2 and tilts the backrest 2, the reaction force device 1 swings. Since the elastic force that tries to return to the reference position is generated by the swing of the reaction force device 1, the backrest 2 tilted by this elastic force (reaction force) can be erected.
[0028]
The reaction force device 1 is formed by bending one pipe, and swings about two different swing center axes C1 and C2 to be elastically deformed when swinging. For this reason, the structure is extremely simple, and the number of component parts can be greatly reduced, so that the manufacturing cost can be reduced.
[0029]
Moreover, since the assembly to the chair 16 is completed by assembling the arm portions 1a and 1b to the bracket 6, the manufacturing cost can be further reduced.
[0030]
The reaction device 1 is small because it is formed by bending one pipe. For this reason, a large pace is not required for installation, and there is a margin in the arrangement of parts in the space below the seat 4, thereby saving space. Moreover, since the reaction force apparatus 1 is small, the freedom degree of the design of the chair 16 improves.
[0031]
Further, since the reaction force device 1 is swung to obtain the reaction force, the tilt angle of the backrest 2 can be increased. That is, the tilting stroke can be increased.
[0032]
Further, since the reaction device 1 is constituted by a pipe having a circular cross section, the arm portions 1a and 1b can be swung with respect to the sleeves 7 and 8, and the arm portions 1a and 1b can be swung. A separate bearing mechanism is not required, and the manufacturing cost can be further reduced.
[0033]
In addition, since the backrest 2 is tiltably connected to the seat 4 by an arm 9 different from the reaction force device 1, even if the locus of the reaction force device 1 is twisted, the locus is drawn. The backrest 2 can be tilted straight after. In the present embodiment, the locking piece 15 is hooked on the connecting portion 1c of the reaction force device 1 to prevent the backrest 2 from being lifted from the connecting portion 1c. Therefore, the reaction device 1 does not prevent the backrest 2 from tilting straightly after being slidable in the longitudinal direction.
[0034]
The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, in the above description, the reaction force device 1 is formed by one pipe, but it is not always necessary to form the reaction force device 1 by one pipe. For example, the arm portions 1a and 1b and the connection portion 1c may be formed as a separate member and may be integrated by fixing them.
[0035]
In the above description, the swinging central axes C1 and C2 of the two arm portions 1a and 1b are shifted forward and backward. However, they may be shifted up and down, or may be shifted back and forth and up and down. May be.
[0036]
Further, in the above description, the swing center axes C1 and C2 of the two arm portions 1a and 1b are parallel to each other.
[0037]
In the above description, a preload (initial reaction force) is applied to the reaction force device 1 to be assembled. However, it is not always necessary to apply a preload. Even if no preload is applied, the swinging central axes C1 and C2 of the two arm portions 1a and 1b are different from each other. Therefore, when the reaction device 1 swings as a whole, it is elastically deformed to return to its original state. Therefore, the reaction force device 1 can be urged toward the position before swinging by the elastic force, and the backrest 2 can be raised.
[0038]
Moreover, you may provide the stopper which restrict | limits the rocking | fluctuation angle of at least one of the two arm parts 1a and 1b. By providing such a stopper, the tilting range of the backrest 2 can be limited. The backrest 2 falls down too much, the backrest 2 stands up vigorously and hits the seated person's back strongly, or the elastic structure 1 Can be prevented from strongly hitting the seat 4.
[0039]
As such a stopper, a stopper for limiting the swing angle may be provided in each of the two arm portions 1a and 1b. By providing a stopper in each of the two arm portions 1a and 1b, the load applied to each stopper can be distributed and reduced. Further, by providing the stoppers on the arm portions 1a and 1b, the swinging of the arm portions 1a and 1b can be directly restricted, and the stopper structure can be simplified. Further, by providing the arm portions 1a and 1b with stoppers, the stoppers are not noticeable, and the degree of freedom in designing the chair 16 can be further improved.
[0040]
An example of the stopper provided in each of the two arm portions 1a and 1b is shown in FIG. In the example of FIG. 5, stoppers 11 and 12 that limit the swing angle are provided in each of the two arm portions 1 a and 1 b, and the timing at which the stoppers 11 and 12 limit the swing of the arm portions 1 a and 1 b is set. I try to shift it.
[0041]
The stoppers 11 and 12 are constituted by long holes 7a and 8a provided in the sleeves 7 and 8 and projecting pieces 13 protruding from the peripheral surfaces of the arm portions 1a and 1b and penetrating the long holes 7a and 8a. As the arm portions 1a and 1b swing, the projecting piece 13 moves in the long holes 7a and 8a, so that the arm portions 1a and 1b swing until the projecting piece 13 hits (acts) the ends of the long holes 7a and 8a. can do. That is, the swing angle of the arm portions 1a and 1b (the rotation angle of the arm portions 1a and 1b with respect to the sleeves 7 and 8) is limited by the length of the long holes 7a and 8a. The two arm portions 1a and 1b have different arm lengths so that they swing at different angles. However, when the reaction force device 1 swings, the protruding piece 13 of one stopper 11 is at the end of the long hole 7a. Distributing the occurrence of impact per hit by slightly shifting the timing of hitting (actuating) and the timing of the protrusion 13 of the other stopper 12 hitting (acting) the end of the long hole 8a. In addition, since it is possible to prevent the reaction device 1 from stopping suddenly, it is possible to prevent the seated person from feeling a bottom. Note that the two stoppers 11 and 12 may be operated simultaneously. Also, when the reaction force device 1 is returned to the reference position, the two stoppers 11 and 12 may be operated one by one in order, or when the reaction force device 1 is returned to the reference position, the two stoppers are operated. 11 and 12 may be operated simultaneously.
[0042]
In the above description, the long holes 7a and 8a are provided in the sleeves 7 and 8 and the projecting pieces 13 are provided in the arm portions 1a and 1b. However, the projecting pieces 13 are provided in the sleeves 7 and 8 and the arm portions 1a and 1b are provided. A long hole may be provided in 1b.
[0043]
Further, a plurality of reaction force devices 1 may be provided. An example in which the reaction force devices 1 are provided one by one symmetrically is shown in FIG. The reaction force to be generated can be strengthened by providing a plurality of reaction force devices 1. Note that the reaction force device 1 shown in FIG. 6 has the same effect as the reaction force device 1 shown in FIGS.
[0044]
In the above description, the backrest 2 is connected to the seat 4 via the arm 9 so as to be tiltable. However, the backrest 2 is connected to a member other than the seat 4 such as the bracket 6, the sleeves 7 and 8, the column 5, etc. You may make it do.
[0045]
In the above description, the locking piece 15 is attached to the arm 9, and the locking piece 15 is hooked on the connecting portion 1c of the reaction force device 1. However, for example, the connecting portion 1c and the arm 9 are elastic such as rubber. You may make it connect with a member. Also in this case, the elastic member is deformed, so that the backrest 2 can be tilted straightly even if it draws a trajectory in which the swing of the reaction force device 1 is twisted.
[0046]
【The invention's effect】
Or by the reaction force apparatus according to claim 1, wherein the chair as described in the two arms and central shaft mounted pivotably on the supporting member of the chair is different Do Ri length that Do different, these two A connecting portion for connecting the two arm portions, and the elastic force due to elastic deformation at the time of swinging caused by the difference in length between the two arm portions is used as a reaction force, so the structure of the reaction force device is simple And the number of parts can be greatly reduced. For this reason, manufacturing cost can be reduced. Moreover, since the number of parts can be reduced, assembly work can be facilitated. Furthermore, since a large space is not required for installing the reaction force device, it is possible to provide a sufficient space for component placement in the space below the seat and to improve the degree of freedom in designing the chair. Further, since the reaction force device is swung to obtain the reaction force, the tilt angle of the backrest can be increased.
[0047]
In the chair reaction force device according to the second aspect, since the stopper for limiting the swing angle of the arm portion is provided, the range in which the backrest tilts can be limited. For this reason, it is possible to prevent the backrest from falling too much or standing up vigorously and hitting the seat or the back of the seated person.
[0048]
In the chair reaction force device according to the third aspect, since the stopper for limiting the swing angle is provided in each of the two arm portions, the load applied to each stopper can be distributed and reduced. In addition, since the stopper is provided on the arm, the swinging of the arm can be directly restricted, the structure of the stopper can be simplified, and the stopper can be made inconspicuous, so the degree of freedom in designing the chair is increased. Further improvement can be achieved.
[0049]
Further, in the chair reaction force device according to the fourth aspect of the present invention, a stopper for limiting the swing angle is provided for each of the two arm portions, and the timing at which each stopper limits the swing of the arm portion is shifted. It is possible to prevent the seated person from feeling a bottom when the backrest is largely tilted. For this reason, it is unnecessary to give a discomfort to the seated person, and the comfort of the chair can be improved.
[0050]
The chair according to claim 5 is provided with the reaction force device according to any one of claims 1 to 4, and the backrest is tiltably attached by an arm different from the reaction force device. Can be set separately without being affected by the swing trajectory of the reaction force device. For this reason, even if it draws the locus | trajectory in which the rocking | fluctuation of a reaction force apparatus is twisted, a backrest can be tilted straightly.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a bottom view of an embodiment of a chair reaction force device to which the present invention is applied and is assembled to a chair.
FIG. 2 is a side view showing an example of an embodiment of a chair reaction force device to which the present invention is applied, in a state assembled to a chair.
FIG. 3 is a rear view showing a chair reaction force device according to an embodiment of the present invention and is assembled to a chair.
FIG. 4 is a side view showing an example of an embodiment of a chair reaction force device to which the present invention is applied, and showing its free shape.
5A and 5B show a stopper of a reaction force device for a chair to which the present invention is applied, in which FIG. 5A is a cross-sectional view of a state where the reaction force device is not oscillating, and FIG. It is sectional drawing.
FIG. 6 is a bottom view showing another embodiment of the chair reaction force device to which the present invention is applied, in a state assembled to the chair.
FIG. 7 is a side view of a conventional chair reaction force device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Reaction force apparatus 1a, 1b Arm part 1c Connection part 2 Backrest 3 Support member 9 Arm 16 Chair 11, 12 Stopper C1, C2 Swing center axis

Claims (5)

反力を発生させる椅子の反力装置であって、椅子の支持部材に揺動自在に取り付けられ且つ揺動中心軸が異なり長さが異なる２本のアーム部と、これら２本のアーム部を連結する連結部とを備え、前記２本のアーム部の長さの差によって生じる揺動時の弾性変形による弾性力を反力とすることを特徴とする椅子の反力装置。A reaction force apparatus chair for generating a reaction force, and two arms and central shaft mounted pivotably on the supporting member of the chair is different Do Ri length that Do different, these two arms A chair reaction force device comprising: a connecting portion for connecting portions, wherein an elastic force due to elastic deformation at the time of swinging caused by a difference in length between the two arm portions is used as a reaction force. 前記アーム部の揺動角度を制限するストッパを設けたことを特徴とする請求項１記載の椅子の反力装置。  The chair reaction force device according to claim 1, further comprising a stopper for limiting a swing angle of the arm portion. 前記２本のアーム部のそれぞれに揺動角度を制限するストッパを設けたことを特徴とする請求項１記載の椅子の反力装置。  The chair reaction force device according to claim 1, wherein a stopper for limiting a swing angle is provided on each of the two arm portions. 前記２本のアーム部のそれぞれに揺動角度を制限するストッパを設けると共に、各ストッパが前記アーム部の揺動を制限するタイミングをずらしたことを特徴とする請求項１記載の椅子の反力装置。  The reaction force of the chair according to claim 1, wherein a stopper for limiting a swing angle is provided on each of the two arm portions, and a timing at which each stopper limits a swing of the arm portion is shifted. apparatus. 請求項１から４のいずれかに記載の反力装置を備え、前記反力装置とは別のアームによって背もたれを傾動自在に取り付けたことを特徴とする椅子。  A chair comprising the reaction force device according to claim 1, wherein a backrest is attached to be tiltable by an arm different from the reaction force device.

Images