JP4216227B2 - クローラ式車両の盗難防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動輪と従動輪とに巻回した無限軌道履体を有するクローラ式車両に係わり、特に、そのクローラ式車両の盗難防止装置に関する。
クローラ式車両の一例である油圧ショベルは、下部走行体と、この下部走行体に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に接続された多関節型のフロント作業機とを備えている。下部走行体は、例えば、略H字形状の走行フレーム(トラックフレーム)と、この走行フレームの左右両端部の前後方向一方側に設けられ走行用油圧モータ駆動により回転する左・右駆動輪と、トラックフレームの左右両端部の前後方向他方側に設けた左・右従動輪と、駆動輪及び従動輪に巻回された左・右の無限軌道履体とを備えている。
このような油圧ショベルの盗難を防止するために、従来より種々の技術が提唱されており、例えば、下部走行体の履体を回動不能になるようにロックするロック機構を備えた盗難防止装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。ロック機構の一例としては、履体を貫通してフレーム側に保持されるロックピンを備えた構成が開示されている。このロック機構は、履体を厚み方向に狭持するコの字状の支持部材と、フレームに上方突設した取付部材と、ロックピン及び連結ピンを有する係合部材と、施錠具(いわゆる南京錠等)とを備えている。そして、取付部材に係合された支持部材及びこの支持部材に狭持された履体を、係合部材のロックピンが貫通し、支持部材に係合された係合部材の連結ピンの端部に施錠具を取付けることにより、履体が回動不能になるようにロックされる。
また、ロック機構の他の例としては、駆動輪を左右方向に貫通してフレーム側に保持されるロックピンを備えた構成が開示されている。このロック機構は、駆動輪の挿通孔及び駆動輪ブラケット(モータケース)の側壁の取付孔を挿通したロックピンの端部に施錠具を取付けることにより、駆動輪が回動不能になり、履体が回動不能になるようにロックされる。
特開2003−276655号公報(4−5頁)
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
すなわち、上述のロックピンを履体に貫通してフレーム側に保持するロック機構の場合、上記施錠具は外部から目視可能な位置に配置されている。そのため、この施錠具を外せば(又は壊せば)盗難防止機能が解除されることを、第三者は容易に推測できる。したがって、第三者に対し盗難防止機能の解除方法を不明確にするという意味での盗難防止効果において、改善の余地があった。一方、上述のロックピンを駆動輪に貫通してフレーム側に保持するロック機構の場合、例えば駆動輪ブラケットの側壁内側に施錠具を配置することで、外部より見えにくくすることは可能である。しかしながら、駆動輪にロックピンを挿通するための挿通孔を形成するので、この挿通孔により駆動輪の強度が低下してしまう。駆動輪の強度が低下する場合には、駆動輪に大きな荷重としてかかる走行駆動力に悪影響を及ぼすこととなる。
本発明の目的は、駆動輪の強度を低下させることがなく、盗難防止機能の解除方法を見つけにくくし盗難防止効果を向上できるクローラ式車両の盗難防止装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、走行フレームと、この走行フレームの一方側に回転可能に設けた歯車状の駆動輪と、前記走行フレームの他方側に回転可能に設けた従動輪と、前記駆動輪と前記従動輪とに巻回した無限軌道履体とを有するクローラ式車両に設けたクローラ式車両の盗難防止装置において、前記駆動輪の歯溝に係合する歯部を有する駆動輪固定用部材と、前記走行フレームにおける外部から目視しがたい箇所に設けた前記駆動輪固定用部材の固定手段とを備える。
本発明においては、駆動輪固定用部材を駆動輪に係合し固定手段で走行フレームに固定することにより、駆動輪が回転不能になり、クローラ式車両の走行を禁止して盗難防止を図ることができる。そのため、例えばロックピンを駆動輪に貫通させてフレーム側に保持するような構造とは異なり、駆動輪に穴加工等を施す必要が生じないので、駆動輪の強度を低下させることがない。また、固定手段を外部から目視しがたい箇所に設けるため、第三者が駆動輪固定用部材の固定方法、言い換えれば盗難防止機能の解除方法を見つけることがより難しくなる。したがって、駆動輪の強度を低下させることがなく、盗難防止機能の解除方法を見つけにくくし盗難防止効果を向上できる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記固定手段は、前記駆動輪固定用部材における前記歯部の反対側面に突設した複数のねじ部と、前記走行フレームにおける前記駆動輪に対向する端板に形成した貫通穴と、この貫通穴に挿通した前記駆動輪固定用部材のねじ部に前記走行フレームの内部からねじ込まれるナットとで構成する。
(3)上記(1)において、また好ましくは、前記固定手段は、前記駆動輪固定用部材における前記歯部の反対側面に形成した複数のねじ穴と、前記走行フレームにおける前記駆動輪に対向する端板に形成した貫通穴と、前記走行フレームの内部から前記貫通穴に挿通し前記駆動輪固定用部材の前記ねじ穴にねじ込むボルトとで構成する。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記走行フレームの内部に配設した前記固定手段に対応する前記走行フレームの外側に形成した開口部と、この開口部に設けた錠付き開閉扉とを備える。
本発明によれば、駆動輪の強度を低下させることがなく、盗難防止機能の解除方法を見つけにくくし盗難防止効果を向上できる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の適用対象である小型油圧ショベルの全体構造を表す側面図であり、図2は、図1中断面II−IIによる水平断面図(但し、便宜上、無限軌道履体は図示しないものとする)である。なお、以降、油圧ショベルが図1に示す状態にて操作者が運転室内に搭乗した場合における操作者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
図1及び図2において、この油圧ショベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履体(クローラ)1L,1R(但し1Lのみ図1に図示)を備えた下部走行体2と、この下部走行体2の上部に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、この上部旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレーム4上に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)取り付けられた多関節型のフロント作業機5と、旋回フレーム4上に設けられたいわゆるキャブタイプの運転室6と、旋回フレーム4上の運転室6以外の大部分を覆う上部カバー7とを備えている。
フロント作業機5は、旋回フレーム4に上下方向に回動可能に結合されたロアブーム8と、このロアブーム8の先端部に左右方向に回動可能に結合されたアッパーブーム9と、このアッパーブーム9の先端部に左右方向に回動可能に接続されたアームシリンダブラケット10と、このアームシリンダブラケット10の先端部に上下方向に回動可能に結合されたアーム11と、このアーム11の先端部に上下方向に回動可能に結合されたバケット12と、ロアブーム8及びアームシリンダブラケット10を連結するステー13と、ロアブーム8を駆動するブーム用油圧シリンダ14と、アッパーブーム9とともにロアブーム8に左右方向に回動可能に接続されアッパーブーム9を駆動するオフセット用油圧シリンダ15と、アーム11を駆動するアーム用油圧シリンダ16と、バケット12を駆動するバケット用油圧シリンダ17とを備えている。
このように構成されたフロント作業機5は、オフセット用油圧シリンダ15が伸長すると、ステー13によりアームシリンダブラケット10が常に油圧ショベルの前方を向いたままの状態でアッパーブーム9が旋回するようになっている。つまり、アームシリンダブラケット10、アーム11、及びバケット12を前方に向けた状態でアッパーブーム9を左右方向に旋回するようになっている。
下部走行体2は、略H字形状のトラックフレーム(走行フレーム)18と、その前方側に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダ(図示せず)により上下動する排土用のブレード19とを有する。トラックフレーム18は、大別して、センタフレーム20と、このセンタフレーム20の左右両側(図2中上・下側)に接合され、前後方向(図2中左右方向)に延びた略箱型状の左・右サイドフレーム21L,21Rとで構成されている。
左サイドフレーム21Lの前方側(図1中左側)には従動輪ブラケット22Lが設けられ、この従動輪ブラケット22Lには、回転可能に支持された左従動輪23Lが設けられている。また、左サイドフレーム21Lの後方側(図1及び図2中右側)には駆動輪ブラケット24Lが設けられ、この駆動輪ブラケット24Lには、歯車状の左駆動輪(スプロケット)25L及びこの左駆動輪25Lを回転駆動する左走行用油圧モータ26Lが設けられている。そして、左駆動輪25Lと左従動輪23Lとに上記左履体1Lが巻回され、この左履体1Lは左走行用油圧モータ26Lの駆動によって回転するようになっている。
同様に、右サイドフレーム21Rの前方側には従動輪ブラケット22R(図示せず)が設けられ、この従動輪ブラケット22Rには、回転可能に支持された右従動輪23R(図示せず)が設けられている。また、右サイドフレーム21Rの後方側には駆動輪ブラケット24Rが設けられ、この駆動輪ブラケット24Rには、歯車状の右駆動輪25R及びこの右駆動輪25Rを回転駆動する右走行用油圧モータ26Rが設けられている。そして、右駆動輪25Rと右従動輪23Rとに上記右履体1Rが巻回され、この右履体1Rは右走行用油圧モータ26Rの駆動によって回転するようになっている。
センタフレーム20の中央部には、略円筒状の丸胴27が立設され、この丸胴27と旋回フレーム4との間には、旋回用油圧モータ(図示せず)を内蔵した旋回装置(旋回輪)28が設けられ、この旋回装置28によって旋回フレーム4がセンタフレーム20に対し旋回されるようになっている。
また、センタフレーム20の丸胴27の中心部にはセンタジョイント29が設けられ、このセンタジョイント29は、上部旋回体3側の図示しない油圧ポンプや走行用コントロールバルブ、また前記走行用油圧モータ26L,26Rが油圧ホース30等を介しそれぞれ接続されている。そして、詳細は図示しないが、上記運転室6内に設けられた走行用操作レバーの操作に応じて走行用コントロールバルブが油圧ポンプからの圧油の流れを制御し、これによって油圧ポンプから走行用油圧モータ26L,26Rへの圧油が制御されるようになっている。
以上のように構成された油圧ショベルに本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の一実施形態が適用された場合の詳細を以下説明する。
図3は、本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の一実施形態の全体構造を表す上記左サイドフレーム21L及び上記駆動輪ブラケット24Lの水平断面図であり、図4は、左サイドフレーム21L及び駆動輪ブラケット24Lの側面図である。なお、これら図3及び図4は、後述の錠付き開閉扉が閉じた状態を表しており、図5及び図6は、図3及び図4に相当し、錠付き開閉扉が開いた状態を表す図である。また、図7(a)は、後述の駆動輪固定用部材の全体構造を表す上面図であり、図7(b)は、駆動輪固定用部材の側面図である。
これら図3〜図7において、駆動輪固定用部材31は、左駆動輪25Lの例えば2つの歯溝25La(及び右駆動輪25Rの歯溝)に係合する歯部31aと、その反対側面31bに突設した例えば2つのねじ部31cとを有する。なお、駆動輪固定用部材31の幅方向寸法(図7(a)中上下方向寸法)は、左駆動輪25Lの回転動力に耐え得る強度を持ち、また比較的簡単に切断されない程度の厚さ寸法としている。
駆動輪ブラケット24Lの前側端板(左駆動輪25Lに対向する端板)24Laには、左右方向(図3及び図5中上下方向)に長い長穴形状である例えば2つの貫通穴24Lbが形成され、これら貫通穴24Lbに駆動輪固定用部材31のねじ部31cがそれぞれ挿通されるようになっている。そして、左サイドフレーム21Lの内部には駆動輪ブラケット24Lの貫通穴24Lbを塞ぐ大きさを有する穴塞ぎ板32が配置され、駆動輪固定用部材31のねじ部31bは、駆動輪ブラケット24Lの貫通穴24Lb及び対応する穴塞ぎ板32の貫通穴にそれぞれ挿通され、先端側にワッシャを介しナット33がねじ込まれるようになっている。これにより、駆動輪固定用部材31は、駆動輪ブラケット24Lの前側端板24Laに当接した状態で固定されるようになっている。このとき、駆動輪固定用部材31のねじ部31c及びナット33等は、左サイドフレーム21Lの内部に配設され、外部から目視しがたい状態(例えば無理な方向や隙間等から見えるとしても、全体として見えない状態)になっている。
左サイドフレーム21Lの外側には、駆動輪固定用部材31のねじ部31c及びナット33等の対応する位置に開口部34が形成され、この開口部34を開閉する錠付き開閉扉35が蝶番(ヒンジ)36を介し取付けられている。錠付き開閉扉35はキーシリンダ37を備えており、このキーシリンダ37に挿入されたキー(図示せず、例えばエンジンキーと共用でもよい)の回転操作に伴って掛止板38が回動するようになっている。そして、図3に示すように、錠付き開閉扉35が閉じられ、掛止板38が左サイドフレーム21L内の受板39に掛止されて、錠付き開閉扉35が施錠されるようになっている。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
操作者が例えば掘削作業等を終了又は中止する場合、まず、左サイドフレーム21Lの錠付き開閉扉35を解錠する。そして、操作者は、駆動輪固定用部材31のねじ部31cを駆動輪ブラケット24Lの貫通穴24Lbに挿通し、駆動輪固定用部材31の歯部31aを左駆動輪25Lの歯溝21Laに係合するように配置する。その後、操作者は錠付き開閉扉35を開き、左サイドフレーム21Lの開口部34からの作業により、駆動輪ブラケット24Lの貫通穴24Lbに挿通した駆動輪固定用部材31のねじ部31cに、穴塞ぎ板32及びワッシャを介しナット33をねじ込む。その結果、駆動輪固定用部材31が左駆動輪25Lに係合した状態で駆動輪ブラケット24Lに固定される。その後、操作者は錠付き開閉扉35を閉じて施錠する。
このようにして本実施形態においては、駆動輪固定用部材31を左駆動輪25Lに係合し駆動輪ブラケット24Lに固定する。これにより、左駆動輪25Lが回転不能になり、油圧ショベルの走行を禁止して盗難防止を図ることができる。そのため、例えばロックピンを駆動輪に貫通させてフレーム側に保持するような構造とは異なり、左駆動輪25Lに穴加工等を施す必要が生じないので、左駆動輪25Lの強度を低下させることがない。また、駆動輪固定用部材31のねじ部31c及びナット33等を左サイドフレーム21Lの内部に配設することとし、駆動輪固定用部材31の固定作業時には錠付き開閉扉35を開いて左サイドフレーム21Lの開口部34から作業を行い、駆動輪固定用部材31の固定後は錠付き開閉扉35を閉じて施錠する。これにより、第三者は駆動輪固定用部材31を簡単に外すことができず、また駆動輪固定用部材31のねじ部31c及びナット33等が外部から目視しがたいため、駆動輪固定用部材31の固定方法、すなわち盗難防止機能の解除方法を見つけることがより難しくなる。したがって、本実施形態においては、駆動輪の強度を低下させることがなく、盗難防止機能の解除方法を見つけにくくし盗難防止効果を向上できる。
また、本実施形態においては、駆動輪固定用部材31はねじ部31cを一体的に備えているため、駆動輪固定用部材31の固定作業を容易に行える。
本発明の他の実施形態を図8〜図10により説明する。本実施形態は、駆動輪固定用部材にねじ穴が形成された実施形態である。
図8は、本実施形態によるクローラ式車両の盗難防止装置の全体構造を表す左サイドフレーム21L及び駆動輪ブラケット24Lの水平断面図であり、図9は、左サイドフレーム21L及び駆動輪ブラケット24Lの側面図であり、これら図8及び図9は錠付き開閉扉35が開いた状態を表している。また、図10(a)は、本実施形態による駆動輪固定用部材の全体構造を表す上面図であり、図10(b)は、駆動輪固定用部材の側面図である。なお、これら図8〜図10において、上記一実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、駆動輪固定用部材40は、左駆動輪25Lの例えば2つの歯溝25Laに係合する歯部40aと、その反対側面40bに形成された例えば2つのねじ穴40cとを有する。なお、駆動輪固定用部材40の幅方向寸法(図10(a)中上下方向寸法)は、左駆動輪25Lの回転動力に耐え得る強度を持ち、また比較的簡単に切断されない程度の厚さ寸法としている。
駆動輪ブラケット24Lの前側端板24Laには、駆動輪固定用部材40のねじ穴40cに対応する位置に、丸穴形状である例えば2つの貫通穴24Lb’が形成されている。そして、ボルト41は左サイドフレーム21Lの内部からワッシャを介し駆動輪ブラケット24Lの貫通穴24Lb’に挿通され、駆動輪固定用部材40のねじ穴40にねじ込まれる。これにより、駆動輪固定用部材40は、駆動輪ブラケット24Lの前側端板24Laに当接した状態で固定される。このとき、ボルト41は外部から目視しがたい状態になっている。
以上のように構成された本実施形態においても、上記一実施形態同様、駆動輪の強度を低下させることがなく、盗難防止機能の解除方法を見つけにくくし盗難防止効果を向上できる。
また、本実施形態においては、駆動輪固定部材40は上記一実施形態の駆動輪固定部材31のねじ部31cのような突出部分がないので、駆動輪固定用部材40を左駆動輪25Lに係合するように容易に配置することができる。これにより、上記一実施形態のように作業性を考慮して、駆動輪ブラケット25Lの貫通穴25Lb’を左右方向に長い長穴形状とする必要がなくなり、丸穴形状とすることが可能である。なお、例えば駆動輪ブラケット25Lの貫通穴25Lb’を上下方向に長い長穴形状とし、駆動輪固定用部材31の配置を上下方向に調整可能としてもよい。
なお、以上においては、駆動輪固定用部材31を左駆動輪25Lに係合し駆動輪ブラケット24Lに固定する構造について説明したが、右サイドフレーム21R及び駆動輪ブラケット24Rが上述の左サイドフレーム21L及び駆動輪ブラケット24L同様の構造を有し、駆動輪固定用部材31を右駆動輪25Rに係合し駆動輪ブラケット24Rに固定するようにしてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の適用対象である小型油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。 図1中断面II−IIによる水平断面図である。 本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の一実施形態の全体構造を表す左サイドフレーム及び駆動輪ブラケットの水平断面図であり、錠付き開閉扉が閉じた状態である。 本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の一実施形態の全体構造を表す左サイドフレーム及び駆動輪ブラケットの側面図であり、錠付き開閉扉が閉じた状態である。 本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の一実施形態の全体構造を表す左サイドフレーム及び駆動輪ブラケットの水平断面図であり、錠付き開閉扉が開いた状態である。 本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の一実施形態の全体構造を表す左サイドフレーム及び駆動輪ブラケットの側面図であり、錠付き開閉扉が開いた状態である。 本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の一実施形態を構成する駆動輪固定用部材の全体構造を表す上面図、及び側面図である。 本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の他の実施形態の全体構造を表す左サイドフレーム及び駆動輪ブラケットの水平断面図であり、錠付き開閉扉が開いた状態である。 本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の他の実施形態の全体構造を表す左サイドフレーム及び駆動輪ブラケットの側面図であり、錠付き開閉扉が開いた状態である。 本発明のクローラ式車両の盗難防止装置の他の実施形態を構成する駆動輪固定用部材の全体構造を表す上面図、及び側面図である。
符号の説明
1L,1R 無限軌道履体
18 トラックフレーム(走行フレーム)
21L,21R サイドフレーム
23L,23R 従動輪
24L,24R 駆動輪ブラケット
24Lb 貫通穴(固定手段)
25L,25R 駆動輪
25La 歯溝
31 駆動輪固定用部材
31a 歯部
31b 反対側面
31c ねじ部(固定手段)
33 ナット(固定手段)
34 開口部
35 錠付き開閉扉
40 駆動輪固定用部材
40a 歯部
40b 反対側面
40c ねじ穴(固定手段)
41 ボルト(固定手段)

Claims (4)

  1. 走行フレームと、この走行フレームの一方側に回転可能に設けた歯車状の駆動輪と、前記走行フレームの他方側に回転可能に設けた従動輪と、前記駆動輪と前記従動輪とに巻回した無限軌道履体とを有するクローラ式車両に設けたクローラ式車両の盗難防止装置において、
    前記駆動輪の歯溝に係合する歯部を有する駆動輪固定用部材と、
    前記走行フレームにおける外部から目視しがたい箇所に設けた前記駆動輪固定用部材の固定手段とを備えたことを特徴とするクローラ式車両の盗難防止装置。
  2. 請求項1記載のクローラ式車両の盗難防止装置において、前記固定手段は、前記駆動輪固定用部材における前記歯部の反対側面に突設した複数のねじ部と、前記走行フレームにおける前記駆動輪に対向する端板に形成した貫通穴と、この貫通穴に挿通した前記駆動輪固定用部材のねじ部に前記走行フレームの内部からねじ込まれるナットとで構成したことを特徴とするクローラ式車両の盗難防止装置。
  3. 請求項1記載のクローラ式車両の盗難防止装置において、前記固定手段は、前記駆動輪固定用部材における前記歯部の反対側面に形成した複数のねじ穴と、前記走行フレームにおける前記駆動輪に対向する端板に形成した貫通穴と、前記走行フレームの内部から前記貫通穴に挿通し前記駆動輪固定用部材の前記ねじ穴にねじ込むボルトとで構成したことを特徴とするクローラ式車両の盗難防止装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載のクローラ式車両の盗難防止装置において、前記走行フレームの内部に配設した前記固定手段に対応する前記走行フレームの外側に形成した開口部と、この開口部に設けた錠付き開閉扉とを備えたことを特徴とするクローラ式車両の盗難防止装置。
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