JP4216145B2 - ハイブリット車両 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンまたは走行用モータの少なくとも一方の動力により走行可能なハイブリット車両に関する。
従来、エンジンまたは走行用モータの少なくとも一方の動力により走行可能なハイブリット車両では、例えば、原動機の出力軸と駆動軸とを対ロータ電動機で接続したハイブリッド式の動力出力装置を構成すると共に、クラッチにより、該電動機を出力軸及び駆動軸へ選択的に接続可能に設けたものがある。この車両では、電動機の接続先を出力軸から駆動軸に切り換える場合、電動機に切り替え開始時の回転数と駆動軸の回転数の偏差に応じた一定のトルクをかけ続けながら、駆動軸の回転数付近の目標回転数に至るまで電動機の回転数を増加させ、目標回転数に至った後はトルク指令値をゼロにすると共に、回転数を駆動軸回転数と同期させてエンジンから走行用モータへ動力源を切り換える(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−275711号公報
しかし、従来の技術では、走行用モータを無負荷状態でその回転数を増加させ、走行用モータの回転数が目標回転数に到達したら、走行用モータへのトルク指令値をゼロにすると共に、回転数を駆動軸回転数と同期させてエンジンから走行用モータへ動力源を切り換えるため、切り換え時に車両が走行に必要とするトルクが駆動軸に瞬間的に供給されなくなることになる。
この時、走行に必要なトルクをエンジン状態から過小に算出した場合には、走行用モータのトルク指令も小さくなり、車両の走行速度が低下するので、車両の運転者によるアクセルペダルの踏み込み量が増加する。そのため、車両が必要とするトルクの要求値が走行用モータの最大出力トルクを超えてしまい、エンジンに動力源を戻す必要性が生じる可能性があった。一方、走行に必要なトルクをエンジン状態から過大に算出した場合には、走行用モータのトルク指令も大きくなるので、車体にトルク段差によるショックが発生してしまうという問題があった。
また、動力源を走行用モータへ切り換えてから初めて車両が必要とするトルクを走行用モータへ指示するため、走行用モータへ電力を供給する蓄電装置が、走行用モータに指示通りのトルクを発生させるための電力を出力可能か否かについて、動力源を走行用モータへ切り換えるまで判断できないという問題がある。そのため、もし蓄電装置が要求通りの電力を出力できない場合、動力源を走行用モータからエンジンに戻す必要があった。
従って、上述のように動力源をエンジンから走行用モータへ切り換えてすぐに、動力源を走行用モータからエンジンに戻す必要が生じた場合、駆動軸へのトルク供給がない状態が連続して発生するため、車両の走行速度が低下するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、エンジンのみの動力を利用した走行状態と、走行用モータのみの動力を利用した走行状態との間の円滑な切り換えが可能なハイブリット車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るハイブリット車両は、エンジン(例えば後述する実施例のエンジン2)または走行用モータ(例えば後述する実施例の走行用モータ1)の少なくとも一方の動力により走行可能なハイブリット車両において、前記エンジンのみの動力を利用した走行状態から、前記走行用モータのみの動力を利用した走行状態へ切り換える場合、前記エンジンから前記走行用モータへのトルク移行制御を開始する前に、現在の走行状況に必要なエンジンの出力トルクを算出すると共に、車両走行速度とモータの効率とから現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータのみで得る場合のバッテリ出力電力を予測し、前記バッテリ出力電力が現在のバッテリの上限出力能力以下か判断し、前記走行用モータのみでの走行が可能か否かを判断して前記走行用モータのみでの走行が可能であると判断された場合に、前記エンジンから前記走行用モータへのトルク移行制御を開始し、切り換え制御中は、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、走行に寄与する前記エンジンと前記走行用モータとの間の出力トルク配分を、徐々に前記エンジンから前記走行用モータへ移行させると共に、切り換え制御中に、エンジンの出力トルクを算出すると共に、走行用モータに指示した出力トルクを算出し、エンジンの出力トルクと走行用モータの出力トルクとを合算して、現在の走行状況に必要な全出力トルクを算出し、車両走行速度とモータの効率から現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータのみで得る場合のバッテリ出力電力を予測し、前記バッテリ出力電力が現在のバッテリ上限出力能力以下か判断し前記走行用モータのみの動力を利用して走行可能であるか否かを判断して前記走行用モータのみの動力による走行が不可能であると判断した場合には、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、前記出力トルク配分を徐々に前記走行用モータから前記エンジンへ移行させて、前記エンジンのみの動力を利用した走行状態へ制御を戻す制御部(例えば後述する実施例のECU10)を備えたことを特徴とする。
請求項の発明に係るハイブリット車両は、請求項1に記載のハイブリッド車両において、前記制御部は、さらに、前記走行用モータの温度に基づいて、走行用モータのみの動力を利用した走行の可否を判断することを特徴とする。
エンジンまたは走行用モータの少なくとも一方の動力により走行可能なハイブリット車両において、
請求項の発明に係るハイブリット車両は、前記エンジンのみの動力を利用した走行状態から、前記走行用モータのみの動力を利用した走行状態へ切り換える場合、前記エンジンから前記走行用モータへのトルク移行制御を開始する前に、現在の走行状況に必要なエンジンの出力トルクを算出すると共に、車両走行速度とモータの効率とから現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータのみで得る場合のバッテリ出力電力を予測し、前記バッテリ出力電力が現在のバッテリの上限出力能力以下か判断し、前記走行用モータのみでの走行が可能か否かを判断して前記走行用モータのみでの走行が可能であると判断され、且つ、モータの温度に基づいて前記走行用モータのみの動力を利用した走行が可能か否かを判断して前記走行用モータのみでの走行が可能であると判断された場合に、前記エンジンから前記走行用モータへのトルク移行制御を開始し、切り換え制御中は、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、前記エンジンと前記走行用モータとの間の出力トルク配分を、徐々に前記エンジンから前記走行用モータへ移行させると共に、切り換え制御中に、エンジンの出力トルクを算出すると共に、走行用モータに指示した出力トルクを算出し、エンジンの出力トルクと走行用モータの出力トルクとを合算して、現在の走行状況に必要な全出力トルクを算出し、車両走行速度とモータの効率から現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータのみで得る場合のバッテリ出力電力を予測し、前記バッテリ出力電力が現在のバッテリ上限出力能力以下か判断し前記走行用モータのみの動力を利用して走行可能であるか否かを判断して前記走行用モータのみの動力による走行が不可能であると判断した場合には、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、前記出力トルク配分を徐々に前記走行用モータから前記エンジンへ移行させて、前記エンジンのみの動力を利用した走行状態へ制御を戻す制御部を備えたことを特徴とする。
以上の構成を備えたハイブリット車両は、エンジンのみの動力を利用した走行状態から、走行用モータのみの動力を利用した走行状態への切り換え制御中に、制御部が、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、走行に寄与するエンジンと走行用モータとの間の出力トルク配分を、徐々にエンジンから走行用モータへ移行させるため、駆動軸に対するトルクの供給を中断せずに、車両の走行に係る動力源をエンジンから走行用モータへ切り換えることができる。また、制御部が、切り換え制御中に走行用モータのみの動力による走行が不可能であると判断した場合には、同様に、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、出力トルク配分を徐々に走行用モータからエンジンへ移行させて、エンジンのみの動力を利用した走行状態へ制御を戻すので、駆動軸に対するトルクの供給を中断せずに、車両の走行に係る動力源をエンジンへ戻すことができる。
本発明のハイブリット車両によれば、駆動軸に対するトルクの供給を中断せずに、車両の走行に係る動力源を切り換えることができるため、車両の走行速度を低下させずに、エンジンのみの動力による走行状態と走行用モータのみの動力による走行状態との間の円滑な切り換えが可能なハイブリット車両を実現することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の第1の実施例のハイブリット車両の構成を示すブロック図である。図1において、走行用モータ1は、車両に搭載され、車両を走行駆動するエンジン2を補助するか、または車両を走行駆動するように、車両のエンジン2に連結された三相電動機である。走行用モータ1及びエンジン2は、変速機3及びディファレンシャルギア4を介して駆動軸5により駆動輪6に伝達される、走行用モータ1のみの動力を利用した「モータ走行」や、同様に変速機3及びディファレンシャルギア4を介して駆動軸5により駆動輪6に伝達される、エンジン2のみの動力を利用した「エンジン走行」、更にはエンジン2の動力を利用した走行駆動時に走行用モータ1で駆動力を補助する「アシスト走行」を可能にする。なお、本実施例のハイブリット車両は、車両の駆動に直接は係わらない従動輪7を備えている。また、駆動輪6は車両の前輪または後輪の一方とし、駆動輪6ではない残る一方を従動輪7とする。
また、走行用モータ1には、主にインバータ回路から構成されたモータ制御部としてのパワードライブユニット(Power Drive Unit:以下、PDUと略す)8が接続されており、PDU8を介して車両に搭載されたバッテリ(蓄電装置)9が接続されている。また、PDU8は、本実施例のハイブリット車両における制御部である電子制御ユニット(Electronic Control Unit :以下、ECUと略す)10と接続されている。これにより、PDU8は、ECU10からのPWM(Pulse Width Modulation)制御により、バッテリ9に蓄電された電力を用いて走行用モータ1を駆動し、一方、走行用モータ1の起電力によりバッテリ9を充電する。具体的には、PDU8は、走行用モータ1の駆動時には、バッテリ9により入力側に印加された直流電力を三相交流電力に変換し、出力側に接続された走行用モータ1を駆動する。また、走行用モータ1の回生時には、走行用モータ1の起電力を直流電力に変換して入力側に発生させ、該直流電力によりバッテリ9を充電する回生動作を行う。なお、バッテリ9としては、例えば144[V]系のバッテリを用いることができる。
(主要部構成)
次に、主要部の構成を示すブロック図を参照して、更に本実施例のハイブリット車両の詳細について説明する。図2に示すように、走行用モータ1のステータ1aの中心に位置するロータ1bは、出力軸11によって車両のエンジン2に連結されている。また、バッテリ9には、電流センサ9a及び電圧センサ9bが接続され、バッテリ9の入出力電流ABを検出する電流センサ9aの検出信号、及びバッテリ9の入出力電圧VBを検出する電圧センサ9bの検出信号は、ECU10に入力されている。これにより、ECU10は、バッテリ9の入出力電流ABとバッテリ9の入出力電圧VBとから、バッテリ9のI−V(電流−電圧)特性に基づいてバッテリ9の残容量SOCを推定することができる。
また、ECU10には、変速機3のシフトポジションSHを検出するシフトポジションセンサ3aからの検出信号と、走行用モータ1の温度TMOTを検出するモータ温度センサ1cからの検出信号と、バッテリ9の温度TBATを検出するバッテリ温度センサ9cからの検出信号と、PDU8の温度TIを検出するインバータ温度センサ8aからの検出信号等が入力されている。
更に、ECU10には、この他、例えば車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサからの検出信号や、アクセルペダルの操作量に係るアクセルペダル開度APを検出するアクセルペダル開度センサからの検出信号、ブレーキペダルの操作状態BRK_SWを検出するブレーキスイッチからの検出信号等も入力されている。
一方、エンジン2には、エンジン2の吸気空気量AIRを検出するセンサであるエアーフローメータと、吸気管負圧PBを検出する吸気管負圧センサとが備えられ、エアーフローメータと吸気管負圧センサの各検出信号は、ECU10に入力されている。また、出力軸11には、出力軸11(エンジン2)の回転数NEを検出する回転数センサ12が備えられ、回転数センサ12の検出信号もECU10に入力されている。
また、エンジン2には、スロットルバルブを電子制御する電子制御スロットル(ETCS:Electronic Throttle Control System)が備えられており、電子制御スロットルは、例えば、アクセルペダル開度AP、及び車両の走行速度(車速)VPや出力軸11の回転数NE等の車両の運転状態、更に、例えばエンジン2と走行用モータ1との間のトルク配分等に基づいてECU10にて算出されるスロットル開度制御信号に応じて、スロットルバルブを直接的に制御する。なお、スロットル開度THを検出するスロットル開度センサからの検出信号もECU10に入力されている。
同様に、エンジン2には、電子制御によりエンジン2の気筒内に燃料を供給する燃料噴射装置(フューエルインジェクション)が備えられており、燃料噴射装置も、アクセルペダル開度AP、及び車両の走行速度(車速)VPや出力軸11の回転数NE等の車両の運転状態、更に、例えばエンジン2と走行用モータ1との間のトルク配分等に基づいてECU10にて算出される燃料噴射制御信号に応じて、エンジン2の気筒内に燃料を供給する。
更に、エンジン2には、スパークプラグとディストリビュータ、イグニッションコイル等で構成された点火装置が備えられており、点火装置は、ECU10にて算出される点火時期制御信号に基づいて、エンジン2の気筒内の燃料と空気の混合ガスに点火する。
(動力源切り換え制御)
次に、図面を参照して本実施例のハイブリット車両の動力源切り換え制御について説明する。図3及び図4は、本実施例のハイブリット車両のECU10による動力源切り換え制御動作を示すフローチャートである。
図3及び図4において、まずECU10は、遷移制御中フラグが「1」であるか否かを確認し、現在の制御がエンジン2のみの動力を利用した「エンジン走行」と走行モータ1のみの動力を利用した「モータ走行」との間の遷移制御中であるか否かを判定する(ステップS1)。なお、遷移制御中フラグは、その値が「1」の場合は遷移制御中であることを示し、値が「0」の場合は遷移制御中でないことを示す。
ステップS1において、遷移制御中フラグが「0」で、現在の制御が「エンジン走行」と「モータ走行」との間の遷移制御中でなかった場合(ステップS1のNO)、ECU10は、エンジン2に設けられた各センサから取得した吸気空気量AIR、吸気管負圧PB、及び燃料噴射装置に対する制御情報から算出した燃料消費量FE等の情報から、現在の走行状況(例えば加速中、減速中、定速走行中など)に必要なエンジン2の出力トルクを計算すると共に、回転数センサ12により検出した出力軸11の回転数と走行用モータ1の効率とから、現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータ1のみで得る場合のバッテリ出力電力を予測する(ステップS2)。
また、現在の走行状況に必要な出力トルク、及び必要なバッテリ出力電力を予測したら、次に、ECU10は、現在の走行状況が走行用モータ1の最大出力トルク以下で走行可能な減速、加速、定速走行(クルーズ走行)中のいずれかであるか、バッテリ9の予想出力電力は、現在のバッテリ9の上限出力能力以下か、バッテリ9の電圧低下やモータの温度上昇による出力の制限要求はないか、バッテリ9の残容量(SOC)は充分にあるか等の各条件を判定し、走行モータ1のみの動力を利用した場合の走行可否判断を実行する(ステップS3)。
そして、走行モータ1のみの動力を利用した場合の走行可否判断における判断結果が「モータ走行」可であるか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4において、走行可否判断における判断結果が「モータ走行」可であった場合(ステップS4のYES)、ECU10は、モータ走行中フラグが「0」であるか否かを確認し、現在の走行状態が「モータ走行」中であるか否かを判定する(ステップS5)。なお、モータ走行中フラグは、その値が「1」の場合は「モータ走行」中であることを示し、値が「0」の場合は「モータ走行」中でないことを示す。
また、ステップS5において、モータ走行中フラグが「0」で、「モータ走行」が可能な状態でも現在の走行状態が「モータ走行」中でなかった場合(ステップS5のYES)、ECU10は、遷移制御中フラグに「1」を設定して、「エンジン走行」と「モータ走行」との間の遷移制御を開始する(ステップS6)。
一方、ステップS4において、走行可否判断における判断結果が「モータ走行」可でなかった場合(ステップS4のNO)、ECU10は、モータ走行中フラグが「1」であるか否かを確認し、現在の走行状態が「モータ走行」中であるか否かを判定する(ステップS7)。
そして、ステップS7において、モータ走行中フラグが「1」で、「モータ走行」が不可能な状態でも現在の走行状態が「モータ走行」中であった場合(ステップS7のYES)、ECU10は、ステップS6へ進み、遷移制御中フラグに「1」を設定して、「エンジン走行」と「モータ走行」との間の遷移制御を開始する(ステップS6)。
「エンジン走行」と「モータ走行」との間の遷移制御を開始したら、ECU10は、遷移制御中断フラグが「1」であるか否かを確認し、現在の制御が「エンジン走行」と「モータ走行」との間の遷移制御の中断中であるか否かを判定する(ステップS8)。なお、遷移制御中断フラグは、その値が「1」の場合は遷移制御の中断中であることを示し、値が「0」の場合は遷移制御の中断中でないことを示す。
ステップS8において、遷移制御中断フラグが「0」で、現在の制御が「エンジン走行」と「モータ走行」との間の遷移制御の中断中でなかった場合(ステップS8のNO)、ECU10は、次に、再度前述の走行モータ1のみの動力を利用した場合の走行可否判断における判断結果が「モータ走行」可であるか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、走行可否判断における判断結果が「モータ走行」可であった場合(ステップS9のYES)、ECU10は、点火装置による点火時期をリタード(遅角)させる、あるいは電子制御スロットルを制御してエンジン2への吸気空気量AIRを減少させる、あるいは燃料噴射装置を制御してエンジン2への燃料供給量を減少させる等の方法により、エンジン2の出力トルクを徐々に減少させると共に、走行用モータ1の出力トルクを徐々に増加して、出力軸11の回転数NEが一定状態となるように制御しながら、走行に寄与するエンジン2と走行用モータ1との間の出力トルク配分を、徐々にエンジン2から走行用モータ1へ移行させる「エンジントルク徐々落とし制御」を実行する(ステップS10)。なおステップS10では、出力軸11の回転数NEが一定状態となるように制御するかわりに、車両の走行速度VPが略一定状態となるように制御しても良い。
そして、次にECU10は、実際のバッテリ9の出力電力が、バッテリ9の上限出力能力より小さいか否かを判定し(ステップS11)、実際のバッテリ9の出力電力がバッテリ9の上限出力能力より小さい場合(ステップS11のYES)、更にバッテリ9の電圧低下やモータの温度上昇による出力の制限要求があるか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12において、バッテリ9の電圧低下やモータの温度上昇による出力の制限要求がない場合(ステップS12のNO)、「エンジントルク徐々落とし制御」実行中で、かつエンジン2の出力トルクが設定値以下であるか否かを判定する(ステップS13)。なお、設定値は、出力軸11に印加されている走行用モータ1またはエンジン2の出力トルクの一方(ステップS13の場合はエンジン2の出力トルク)を設定値から直接ゼロに減少させ、走行に寄与するトルクを走行用モータ1またはエンジン2の出力トルクの一方(ステップS13の場合は走行用モータ1の出力トルク)に移行しても、車両の走行速度VPに影響を与えないトルク値を示す。
ステップS13において、「エンジントルク徐々落とし制御」実行中ではあるがエンジン2の出力トルクが設定値以下でなかった場合(ステップS13のNO)、ECU10は、ステップS1へ戻り、上述の動作を繰り返す。
一方、「エンジントルク徐々落とし制御」実行中で、かつエンジン2の出力トルクが設定値以下であった場合(ステップS13のYES)、ECU10は、走行モータ1のみの動力を利用した走行状態に制御を変更して、モータ走行中フラグに「1」を設定する(ステップS14)と共に、遷移制御中フラグ及び遷移制御中断フラグを「0」にリセットし(ステップS15)、動力源切り換え制御を終了する。
一方、上述のステップS9において、前述の走行モータ1のみの動力を利用した場合の走行可否判断における判断結果が「モータ走行」不可であった場合(ステップS9のNO)、あるいはステップS11において、実際のバッテリ9の出力電力がバッテリ9の上限出力能力より大きい場合(ステップS11のNO)、あるいはステップS12において、バッテリ9の電圧低下やモータの温度上昇による出力の制限要求がある場合(ステップS12のYES)、ECU10は、遷移制御中断フラグに「1」を設定する(ステップS16)。
そして、走行用モータ1の出力トルクを徐々に減少させると共に、点火時期、エンジン2への吸気空気量AIR、あるいはエンジン2への燃料供給量等を、遷移制御を開始する前の状態へ徐々に戻すことにより、エンジン2の出力トルクを徐々に増加して、出力軸11の回転数NEが一定状態となるように制御しながら、走行に寄与するエンジン2と走行用モータ1との間の出力トルク配分を、徐々に走行用モータ1からエンジン2へ移行させる「エンジントルク徐々戻し制御」を実行する(ステップS17)。なお、エンジントルク徐々落とし制御と同様に、ステップS17では、出力軸11の回転数NEが一定状態となるように制御するかわりに、車両の走行速度VPが略一定状態となるように制御しても良い。
また、ステップS8において、遷移制御中断フラグが「1」で、現在の制御が「エンジン走行」と「モータ走行」との間の遷移制御の中断中であった場合(ステップS8のYES)、ECU10は、ステップS17へ進み、「エンジントルク徐々戻し制御」を実行する(ステップS17)。
次に、「エンジントルク徐々戻し制御」実行中で、かつ走行用モータ1の出力トルクが設定値以下であるか否かを判定する(ステップS18)。なお、設定値は、ステップS13における設定値と同様に、出力軸11に印加されている走行用モータ1またはエンジン2の出力トルクの一方(ステップS18の場合は走行用モータ1の出力トルク)を設定値から直接ゼロに減少させ、走行に寄与するトルクを走行用モータ1またはエンジン2の出力トルクの一方(ステップS18の場合はエンジン2の出力トルク)に移行しても、車両の走行速度VPに影響を与えないトルク値を示す。
ステップS18において、「エンジントルク徐々戻し制御」実行中ではあるが走行用モータ1の出力トルクが設定値以下でなかった場合(ステップS18のNO)、ECU10は、ステップS1へ戻り、上述の動作を繰り返す。
一方、「エンジントルク徐々戻し制御」実行中で、かつ走行用モータ1の出力トルクが設定値以下であった場合(ステップS18のYES)、ECU10は、エンジン2のみの動力を利用した走行状態に制御を変更して、モータ走行中フラグに「0」を設定する(ステップS19)と共に、遷移制御中フラグ及び遷移制御中断フラグを「0」にリセットし(ステップS15)、動力源切り換え制御を終了する。
なお、上述のステップS1において、遷移制御中フラグが「1」で、現在の制御が「エンジン走行」と「モータ走行」との間の遷移制御中であった場合(ステップS1のYES)、ECU10は、エンジン2に設けられた各センサから取得した吸気空気量AIR、吸気管負圧PB、及び燃料噴射装置に対する制御情報から算出した燃料消費量FE等の情報からエンジン2の出力トルクを算出すると共に、PDU8を制御して走行用モータ1に指示した出力トルクを算出し、エンジン2の出力トルクと走行用モータ1の出力トルクとを合算して、現在の走行状況に必要な全出力トルクを計算する。そして、回転数センサ12により検出した出力軸11の回転数と走行用モータ1の効率とから、現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータ1のみで得る場合のバッテリ出力電力を予測する(ステップS20)。
そして、ステップS3と同様に、現在の走行状況に必要な出力トルク、及び必要なバッテリ出力電力を予測したら、次に、ECU10は、現在の走行状況が走行用モータ1の最大出力トルク以下で走行可能な減速、加速、定速走行(クルーズ走行)中のいずれかであるか、バッテリ9の予想出力電力は、現在のバッテリ9の上限出力能力以下か、バッテリ9の電圧低下やモータの温度上昇による出力の制限要求はないか、バッテリ9の残容量(SOC)は充分にあるか等の各条件を判定し、走行モータ1のみの動力を利用した場合の走行可否判断を実行する(ステップS21)と共に、直接ステップS8へ進み、上述の動作を繰り返す。
また、ステップS5において、モータ走行中フラグが「1」、すなわち「モータ走行」が可能な状態で、現在の走行状態が「モータ走行」中であった場合(ステップS5のNO)、あるいはステップS7において、モータ走行中フラグが「0」、すなわち「モータ走行」が不可能な状態なため、現在の走行状態が「モータ走行」中でなかった場合(ステップS7のNO)、ECU10は、何もせず動力源切り換え制御を終了する。
なお、走行用モータ1を駆動するための電力を蓄電する装置は、バッテリ9に限らず、直流電力を蓄電可能な、キャパシタ等を含む蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)であれば何を用いても良い。
以上説明したように、本実施例のハイブリット車両によれば、エンジン2のみの動力を利用した走行状態から、走行用モータ1のみの動力を利用した走行状態への切り換え制御中は、ECU10が、出力軸11の回転数NEが一定状態、あるいは車両の走行速度VPが略一定状態となるように制御しながら、走行に寄与するエンジン2と走行用モータ1との間の出力トルク配分を、徐々にエンジン2から走行用モータ1へ移行させるため、出力軸11に対するトルクの供給を中断せずに、車両の走行に係る動力源をエンジン2から走行用モータ1へ切り換えることができる。また、ECU10が、切り換え制御中に走行用モータ1のみの動力による走行が不可能であると判断した場合には、同様に、出力軸11の回転数NEが一定状態、あるいは車両の走行速度VPが略一定状態となるように制御しながら、出力トルク配分を徐々に走行用モータ1からエンジン2へ移行させて、エンジン2のみの動力を利用した走行状態へ制御を戻すので、出力軸11に対するトルクの供給を中断せずに、車両の走行に係る動力源をエンジン2へ戻すことができる。
従って、出力軸11に対するトルクの供給を中断せずに、車両の走行に係る動力源を走行用モータ1とエンジン2との間で切り換えることができるため、車両の走行速度を低下させずに、エンジン2のみの動力による走行状態と走行用モータ1のみの動力による走行状態との間の円滑な切り換えが可能なハイブリット車両を実現することができるという効果が得られる。
(全体構成)
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図5は、本発明の第2の実施例のハイブリット車両の構成を示すブロック図である。図5において、図1に示す第1の実施例のハイブリット車両と同一の符号を付与した構成要素は、第1の実施例のハイブリット車両を構成する構成要素と同じ動作を行う構成要素であるので、ここでは説明を省略する。
第1の実施例のハイブリット車両と第2の実施例のハイブリット車両との違いについて述べると、第1の実施例のハイブリット車両が前輪または後輪の一方を駆動輪6とし、残る一方を従動輪7とする二輪駆動の車両であったのに対し、第2の実施例のハイブリット車両は、前輪または後輪の一方を駆動輪6とし、残る一方を駆動輪6とは独立に動作する駆動輪24とする四輪駆動可能な車両であることを特徴とする。
具体的には、図5に示すように、第1の実施例のハイブリット車両ではエンジン2と変速機3との間にその両方に連結された走行用モータ1が存在したが、本実施例のハイブリット車両では該走行用モータ1は削除され、エンジン2と変速機3とが直接連結された構成となる。また、本実施例のハイブリット車両は、変速機3及びディファレンシャルギア4を介して駆動軸5により伝達されたエンジン2の動力で駆動される駆動輪6に対して、駆動輪6とは独立に、ディファレンシャルギア22を介して駆動軸23により伝達された走行用モータ21の動力で駆動される駆動輪24を備えている。これにより、エンジン2のみの動力を利用した駆動輪6による「エンジン走行」や走行用モータ21のみの動力を利用した駆動輪24による「モータ走行」、更にはエンジン2の動力を利用して駆動輪6を駆動すると共に、走行用モータ21の動力を利用して駆動輪24を駆動しながら走行する「四輪駆動走行」を可能にしている。なお、駆動輪6による「エンジン走行」を行う場合は、走行用モータ21とディファレンシャルギア22との間をクラッチにより切り離し、駆動輪24を従動輪として利用しても良い。
また、走行用モータ21にはPDU8が接続されており、PDU8を介して車両に搭載されたバッテリ9が接続されている。これにより、PDU8は、ECU10からのPWM(Pulse Width Modulation)制御により、バッテリ9から入力側に印加された直流電力を三相交流電力に変換し、出力側に接続された走行用モータ21を駆動する。また、走行用モータ21の回生時には、走行用モータ21の起電力を直流電力に変換して入力側に発生させ、該直流電力によりバッテリ9を充電する回生動作を行う。
(動力源切り換え制御)
また、本実施例のハイブリット車両でも、第1の実施例のハイブリット車両と同様に、図3及び図4に示したECU10による動力源切り換え制御を実行する。但し、エンジン2の動力を利用した駆動輪6と走行用モータ21の動力を利用した駆動輪24とで走行する本実施例のハイブリット車両では、エンジン2の回転数と走行用モータ21の回転数(あるいは駆動輪6の回転数と駆動輪24の回転数)とが異なる場合、すなわちそれぞれが独立に回転する場合があるため、走行に必要な全出力トルクをエンジン2の出力トルクと走行用モータ21の出力トルクとの合計から求められない場合がある。
そのため、車両の走行速度VPから推定される駆動輪の回転数に基づいて、走行に必要な全出力トルクを算出すると共に、駆動輪6による「エンジン走行」から駆動輪24による「モータ走行」へ切り換える場合、ECU10は、点火装置による点火時期をリタード(遅角)させる、あるいは電子制御スロットルを制御してエンジン2への吸気空気量AIRを減少させる、あるいは燃料噴射装置を制御してエンジン2への燃料供給量を減少させる等の方法により、エンジン2の出力トルクを徐々に減少させると共に、走行用モータ21の出力トルクを徐々に増加して、車両の走行速度VPが略一定状態となるように制御しながら、走行に寄与するエンジン2と走行用モータ21との間の出力トルク配分を、徐々にエンジン2から走行用モータ1へ移行させる「エンジントルク徐々落とし制御」を実行する。
一方、走行モータ21のみの動力を利用した走行が不可であった場合、あるいはバッテリ9の出力電力がバッテリ9の上限出力能力より大きい場合、あるいは、バッテリ9の電圧低下やモータの温度上昇による出力の制限要求がある場合、ECU10は、走行用モータ1の出力トルクを徐々に減少させると共に、点火時期、エンジン2への吸気空気量AIR、あるいはエンジン2への燃料供給量等を、遷移制御を開始する前の状態へ徐々に戻すことにより、エンジン2の出力トルクを徐々に増加して、車両の走行速度VPが略一定状態となるように制御しながら、走行に寄与するエンジン2と走行用モータ21との間の出力トルク配分を、徐々に走行用モータ21からエンジン2へ移行させる「エンジントルク徐々戻し制御」を実行する。なお、本実施例では、第1の実施例で説明した動力源切り換え制御の説明の走行用モータ1を走行用モータ21に読み替えるものとする。
以上説明したように、本実施例のハイブリット車両によれば、駆動輪6による「エンジン走行」から駆動輪24による「モータ走行」への切り換え制御中は、ECU10が、車両の走行速度VPが略一定状態となるように制御しながら、走行に寄与するエンジン2と走行用モータ21との間の出力トルク配分を、徐々にエンジン2から走行用モータ21へ移行させるため、駆動輪6または駆動輪24に対するトルクの供給を中断せずに、車両の走行に係る動力源をエンジン2から走行用モータ21へ切り換えることができる。また、ECU10が、切り換え制御中に走行用モータ21のみの動力による走行が不可能であると判断した場合には、同様に、車両の走行速度VPが略一定状態となるように制御しながら、出力トルク配分を徐々に走行用モータ21からエンジン2へ移行させて、駆動輪6による「エンジン走行」へ制御を戻すので、駆動輪6または駆動輪24に対するトルクの供給を中断せずに、車両の走行に係る動力源をエンジン2へ戻すことができる。
従って、第1の実施例のハイブリット車両と同様に、車両の走行速度を低下させずに、エンジン2のみの動力による走行状態と走行用モータ21のみの動力による走行状態との間の円滑な切り換えが可能なハイブリット車両を実現することができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施例におけるハイブリット車両の構成を示すブロック図である。 同実施例のハイブリット車両の主要部の構成を示すブロック図である。 同実施例のハイブリット車両のECUによる動力源切り換え制御動作を示すフローチャートである。 同実施例のハイブリット車両のECUによる動力源切り換え制御動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例におけるハイブリット車両の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、21 走行用モータ
2 エンジン
10 ECU(制御部)

Claims (3)

  1. エンジンまたは走行用モータの少なくとも一方の動力により走行可能なハイブリット車両において、
    前記エンジンのみの動力を利用した走行状態から、前記走行用モータのみの動力を利用した走行状態へ切り換える場合、前記エンジンから前記走行用モータへのトルク移行制御を開始する前に、現在の走行状況に必要なエンジンの出力トルクを算出すると共に、車両走行速度とモータの効率とから現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータのみで得る場合のバッテリ出力電力を予測し、前記バッテリ出力電力が現在のバッテリの上限出力能力以下か判断し、前記走行用モータのみでの走行が可能か否かを判断して前記走行用モータのみでの走行が可能であると判断され、且つ、現在の走行状況が走行用モータの最大出力トルク以下で走行可能な場合に、前記走行用モータのみの動力を利用した走行が可能であると判断して、前記エンジンから前記走行用モータへのトルク移行制御を開始し、切り換え制御中は、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、前記エンジンと前記走行用モータとの間の出力トルク配分を、徐々に前記エンジンから前記走行用モータへ移行させると共に、切り換え制御中に、エンジンの出力トルクを算出すると共に、走行用モータに指示した出力トルクを算出し、エンジンの出力トルクと走行用モータの出力トルクとを合算して、現在の走行状況に必要な全出力トルクを算出し、車両走行速度とモータの効率から現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータのみで得る場合のバッテリ出力電力を予測し、前記バッテリ出力電力が現在のバッテリ上限出力能力以下か判断し前記走行用モータのみの動力による走行が不可能であると判断した場合には、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、前記出力トルク配分を徐々に前記走行用モータから前記エンジンへ移行させて、前記エンジンのみの動力を利用した走行状態へ制御を戻す制御部を備えたことを特徴とするハイブリット車両。
  2. 前記制御部は、さらに、前記走行用モータの温度に基づいて、走行用モータのみの動力を利用した走行の可否を判断することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. エンジンまたは走行用モータの少なくとも一方の動力により走行可能なハイブリット車両において、
    前記エンジンのみの動力を利用した走行状態から、前記走行用モータのみの動力を利用した走行状態へ切り換える場合、前記エンジンから前記走行用モータへのトルク移行制御を開始する前に、現在の走行状況に必要なエンジンの出力トルクを算出すると共に、車両走行速度とモータの効率とから現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータのみで得る場合のバッテリ出力電力を予測し、前記バッテリ出力電力が現在のバッテリの上限出力能力以下か判断し、前記走行用モータのみでの走行が可能か否かを判断して前記走行用モータのみでの走行が可能であると判断され、且つ、モータの温度に基づいて前記走行用モータのみの動力を利用した走行が可能か否かを判断して前記走行用モータのみでの走行が可能であると判断された場合に、前記エンジンから前記走行用モータへのトルク移行制御を開始し、切り換え制御中は、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、前記エンジンと前記走行用モータとの間の出力トルク配分を、徐々に前記エンジンから前記走行用モータへ移行させると共に、切り換え制御中に、エンジンの出力トルクを算出すると共に、走行用モータに指示した出力トルクを算出し、エンジンの出力トルクと走行用モータの出力トルクとを合算して、現在の走行状況に必要な全出力トルクを算出し、車両走行速度とモータの効率から現在の走行状況に必要な出力トルクを走行用モータのみで得る場合のバッテリ出力電力を予測し、前記バッテリ出力電力が現在のバッテリ上限出力能力以下か判断し前記走行用モータのみの動力を利用して走行可能であるか否かを判断して前記走行用モータのみの動力による走行が不可能であると判断した場合には、車両走行速度が略一定状態となるように制御しながら、前記出力トルク配分を徐々に前記走行用モータから前記エンジンへ移行させて、前記エンジンのみの動力を利用した走行状態へ制御を戻す制御部を備えたことを特徴とするハイブリット車両。
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