JP4214024B2 - 眼内レンズ - Google Patents

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本発明は、患者眼の水晶体の代替として用いられる眼内レンズに関する。
従来、水晶体を取り除いた後に眼内に設置される眼内レンズが知られている。眼内レンズは所定の屈折力を有する光学部と、この光学部を眼内にて支持する支持部とから構成されており、白内障となった混濁した水晶体を超音波乳化吸引術により水晶体嚢から取り除いた後に、眼内レンズを水晶体嚢内にて固定支持させることによって水晶体の代替をさせるようにしている。また、従来の眼内レンズは調節力を有しないため、親水性ポリマーを含有してなる水晶体嚢直接注入剤を用いて水晶体が取り除かれた嚢内に充填し、注入剤を充填した細孔を塞ぐことによって、調節力を有した代替水晶体を得ようとする技術も開示されている(特許文献1参照)。
特開2001−252300号公報
しかしながら、水晶体嚢に親水性ポリマーを含有してなる直接注入剤を充填する方法では、その後水晶体嚢から漏出してしまう恐れがある。また、このような親水性ポリマーの屈折率は人水晶体の屈折率に比べ低いため、水晶体嚢に充填することによって調節力が得られたとしても好適な視力得ることができないという問題がある。
上記従来技術の問題点に鑑み、調節力が得られるとともに好適な視力を得ることのできる眼内レンズを提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 患者眼の人水晶体の代替物として眼内の水晶体嚢に収められる眼内レンズにおいて、含水率が70%〜95%,膨張率が200%〜300%である親水性材料から構成され膨潤することによりゲル化して人水晶体と同等の弾性力および該人水晶体と略一致する両凸の形状を有する光学部であって,前記人水晶体の屈折率よりも低い屈折率となる第1光学部と、視力矯正を行うのに必要な屈折力を得るために,該第1光学部によって得られる屈折力に対して補完する屈折力を有する第2光学部と、を有し、前記第1光学部の光学中心部分と前記第2光学部中心部分のみが接合されることによって構成されることを特徴とする。
本発明の眼内レンズによれば、人水晶体の代替として必要な屈折力を有しつつ、調節力を得ることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用した眼内レンズの構成を示した図である。
図1(a)は眼内レンズ1を正面から見た図であり、図1(b)は眼内レンズ1を側面から見た図である。眼内レンズ1は所定の屈折力を有する第1光学部2と、第1光学部2の前面に接合される第2光学部3とから構成される。第1光学部2は親水性の眼内レンズ基材から形成されており、眼内の水晶体嚢に設置された後、体液によって含水し膨潤することによってゲル化し、含水飽和時には人水晶体と略一致する形状となる。人水晶体と略一致する形状とは、水晶体嚢に収められた第1光学部2が毛様体の緊張、弛緩によってその曲率(屈折力)を変化させることが可能な形状であればよいが、好ましくは毛様体の緊張により人水晶体の屈折力がもっとも大きくなる際の形状に近いものであればよい。
このような親水性の眼内レンズ基材は、水に溶解してしまう程度の高親水性材料を主材料とし、水に溶解しない程度の親水性を有した材料、または疎水性材料を副材料として、これら主材料及び副材料のモノマーを適宜配合し共重合させることによって得ることができる。主材料として用いる親水性材料は、例えばビニルピロリドンやポリエチレングリコール等が挙げられる。また、副材料としては、ヒドロキシエチルメタクリレート,エチレングリコールメチルエーテルメタクリレート,フェニルエーテルメタクリレート等の(メタ)アクリレート類やアクリルアミド,ビニルラクタム類等を用いることができる。主材料は作成する眼内レンズ基材において、好ましくは60重量%以上95重量%以下であり、さらに好ましくは90重量%以上95重量%以下である。また、副材料は作成する眼内レンズ基材において、好ましくは5重量%以上40重量%以下であり、さらに好ましくは5重量%以上10重量%以下である。
また、これらの主材料と副材料との共重合物を用いて眼内レンズ基材を得る場合には、必要に応じて架橋剤、重合開始剤が用いられる。架橋剤は具体的にはエチレングリコールジメタクリレート,ポリエチレングリコールジメタクリレート,ジエチレングリコールジメタクリレート,トリエチレングリコールジメタクリレート等のジメタクリル酸エステルや、その他眼内レンズ基材の作成に架橋剤として使用可能な材料が挙げられる。また、重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル,アゾイソブチロバレロニトリル,ベンゾイン,メチルオルソベンゾイルベンゾエート等の眼内レンズ基材の形成に重合開始剤として使用可能な材料が挙げられる。架橋剤や重合開始剤は微量であり、眼内レンズ基材全体の1重量%以下程度である。
また、このような各種材料を用いて作成される第1光学部2形成用の眼内レンズ基材は、含水率が好ましくは70%〜95%、さらに好ましくは80%〜90%程度であり、膨張率は200%〜300%程度であるとともに、含水飽和時(膨張した状態)において人水晶体と同程度の弾性力を有するような特性を有するように、主材料や副材料等の各組成材料の配合比が決定されている。
第2光学部3は第1光学部2の前面及び後面の曲率、並びに基材の屈折率によって得られる屈折力をさらに補完するために用いられる。本実施形態で用いられる第1光学部2は含水飽和時に人水晶体と同程度の弾性力を有するように形成されているが、前述した主材料及び副材料の共重合体物の屈折率は、人水晶体の屈折率(約1.43)よりも低くなってしまう。このため図1に示すように第2光学部3を第1光学部2の前面に接合させることにより、所望する屈折力(視力矯正を行うのに必要な屈折力)が得られるようにしている。
第2光学部3は従来用いられている眼内レンズ基材を使用することができる。例えばポリメチルメタクリレート等からなる折り曲げることのできない眼内レンズ基材や、メタクリル酸エステルとアクリル酸エステルとの共重合物からなるアクリル樹脂、及びシリコーン等からなる折り曲げ可能な眼内レンズ基材を挙げることができる。なお、第2光学部3は第1光学部2に影響を及ぼさないために、疎水性の眼内レンズ基材にて形成することが好ましい。なお、第2光学部3の曲率は、第1光学部2が有する屈折力を補完して眼内レンズ1全体として所望する屈折力が得られるように決定されている。
また、第1光学部2前面の光学中心と第2光学部3後面の光学中心とは接合剤にて接合されている。第1光学部2と第2光学部3との接合は、光学中心同士の接合に限るものではないが第1光学部2は膨潤するため、容易に剥がれることがなく接合範囲はできるだけ狭い方が好ましい。また、接合剤は眼内レンズ基材を侵さない既知の接着剤を用いることができる。また、第1光学部2及び第2光学部3の眼内レンズ基材に用いた材料のモノマーを複数混合し、これを接合材料として用いることによって両光学部を共重合によって接合させることができる。なお、第2光学部3の径は、従来用いられている眼内レンズの径(約5mm〜7mm)と同程度である。また、第1光学部2の径は基材の膨張率にもよるが、患者眼への挿入を鑑みるとできるだけ小さい方がよく、図1に示すように第2光学部3の径よりも小さい方が好ましい。
また、このような光学部(第1光学部2及び第2光学部3)の形成は、例えば型内に眼内レンズ基材となるモノマーの混合液を流し込んでおき、重合硬化させることによって、所望する形状を得てもよいし、モノマーの混合液を板状に重合硬化させた後、切削加工によって所望する形状を得ることもできる。
以上のような構成を備える眼内レンズにおいて、その実施態様を図2に示し説明する。
図2(a)に示すように、患者眼Eの水晶体嚢(前嚢)は、膨潤していない第1光学部2を嚢内に入れることができるだけの大きさ切開創が形成され、既知の超音波乳化吸引術により人水晶体を取り除いておく。眼内レンズ1は図示なき患者眼Eの角膜に設けられた切開創から鑷子等により眼内に入れられ、眼内レンズ1の第1光学部2は水晶体が取り除かれた水晶体嚢内に、第2光学部3は嚢外に位置するように鑷子等にて保持される。第1光学部2は眼内に入れられた時点から体液によって含水して膨潤するため、水晶体嚢に設けた切開創から抜け出難くなる程度に膨張したら眼内レンズ1を鑷子から開放し、含水飽和時まで患者を安静にさせておく。
眼内レンズ1の第1光学部2は眼内にて所定時間経過し、完全に含水した状態になると図2(b)に示すように人水晶体と略一致する形状まで膨張し、水晶体嚢にて眼内に保持されることとなる。また、第1光学部2が人水晶体と略一致する形状まで膨張すると、人水晶体と同程度の弾性力を有するようになる。なお、第1光学部2及び第2光学部3の眼内における設置位置が多少ずれていても、第1光学部2は含水飽和時に人水晶体と略一致する形状になるため、含水飽和時には第1光学部2及び第2光学部3の眼内における設置位置が適正な位置に補正されていることとなる。なお、第1光学部2は流動性を持たないため、完全に膨張した状態では水晶体嚢の切開創から漏出することはない。
図2(b)に示すように、第1光学部2が水晶体嚢内にて完全に膨張し、人水晶体と略一致する形状となると、第1光学部2及び第2光学部3による屈折力により患者は適正な視力が得られるようになる。また、遠用視をする場合には、毛様体が弛緩することにより水晶体嚢が外側に向かって引っ張られるため、第1光学部2は薄くなり屈折力は弱くなる。その結果遠用視においても適正な視力が得られやすくなる。また反対に、近用視では毛様体が緊張することにより、第1光学部2は厚くなり屈折力は強くなる。その結果近用視においても適正な視力が得られやすくなる。
以上のように、本実施形態では第1光学部2を嚢内に置き、第2光学部3を嚢外に置くものとしているが、これに限るものではない。図3(a)に示すように第1光学部2及び第2光学部3を水晶体嚢の中に収めることもできる。このような構成では、第1光学部2と前嚢との間に挟まれるようにして第2光学部3が嚢内に置かれるため、第2光学部3の固定保持をより確実に行うことができる。また、図3(b)に示すように、第1光学部2の後面に第2光学部3の前面を接合して、両光学部とも嚢内に置くようにすることもできる。
本実施形態の眼内レンズの構成を示した図である。 本実施形態の眼内レンズを眼内に設置した状態を示した図である。 本実施形態の眼内レンズの変容例を示した図である。
符号の説明
1 眼内レンズ
2 第1光学部
3 第2光学部




Claims (1)

  1. 患者眼の人水晶体の代替物として眼内の水晶体嚢に収められる眼内レンズにおいて、含水率が70%〜95%,膨張率が200%〜300%である親水性材料から構成され膨潤することによりゲル化して人水晶体と同等の弾性力および該人水晶体と略一致する両凸の形状を有する光学部であって,前記人水晶体の屈折率よりも低い屈折率となる第1光学部と、視力矯正を行うのに必要な屈折力を得るために,該第1光学部によって得られる屈折力に対して補完する屈折力を有する第2光学部と、を有し、前記第1光学部の光学中心部分と前記第2光学部中心部分のみが接合されることによって構成されることを特徴とする眼内レンズ。
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