JP4212644B1 - 回動装置 - Google Patents

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Abstract

流体圧式のアクチュエータを用いた回動装置において、回動角度の増大を図る。
回動部材13を回動可能に連結した配置部材12は、上面12bに突出部20を設け、その突出部20の突出面20aに流体圧式のアクチュエータ14を配置し、線材15でアクチュエータ14と回動部材13を繋ぐ。突出部20は、回動部材13側の先端縁20eから長手方向の途中部分へと高くなるようにすると共に、その途中部分から後端縁20fへと低くなるようにしている。それにより、アクチュエータ14に流体を供給してアクチュエータ14の全長を短くさせると、アクチュエータ14の先端14aが突出部20の突出面20aに沿って移動し、配置部材12の上面12bから離れて高く位置する。その結果、傾いた姿勢の線材15を介してアクチュエータにより回動部材13は引っ張られるので、回動部材13の回動角度が大きくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータの作動により回動部材を回動させる回動装置に関し、特に、回動部材の回動角度の増大を図るようにしたものに関する。
従来、空気及び液体等の流体を供給することで作動するアクチュエータを用いて、回動部材を回動させるようにした回動装置が存在する。この種の回動装置に適用されるアクチュエータは通常、全体がチューブ状であり、流体の供給により全長方向に直交的な径方向が膨らむタイプ(マッキンベン型又は流体圧式のアクチュエータと称されるタイプ)であることが多い。
図10(a)(b)は、従来の一般的な回動装置1を示している。この従来の回動装置1は、長板状の配置部材2の一端部2aに板状の回動部材3を回動可能に連結すると共に(回動中心は回動軸9)、配置部材2の上面2bにチューブ状の流体圧式のアクチュエータ4を配置している。アクチュエータ4は、先端4aに線材5を取り付けると共に、線材5の端部5aを係止具6を介して回動部材3の上面3aに繋げている。また、アクチュエータ4は、後端4bに流体(例えば、空気)の供給用となるホース7を接続すると共に、ホース7を固定部材8で配置部材2の上面2bに固定することで、アクチュエータ4は配置部材2へ取付固定されている。
図10(a)の状態から、アクチュエータ4にホース7を通じて流体を供給すると、図10(b)に示すようにアクチュエータ4は膨らみ、図中のX方向(配置部材2の長手方向)に平行なアクチュエータ4の全長が縮むと共に、図中のY方向(配置部材2の厚み方向)に平行なアクチュエータ4の径寸法が拡大することで、アクチュエータ4は、線材5を介して回動部材3を引っ張る。回動部材3は、アクチュエータ4に引っ張られることで、回動軸9を中心に、図10(a)に示す状態から角度α、回動する。なお、図10(b)は、アクチュエータ4を最大限に膨らませた状態を示しており、この状態で線材5は、X方向に平行的になっているものとする。
また、上述した図10(a)(b)に示すような回動装置1と同等なものは、下記の特許文献1〜3にも開示されている。
特開昭60−132103号公報 特表平6−505326号公報 国際公開2006/080088号パンフレット
図10(a)(b)に示す従来の回動装置1は、線材5の姿勢が図中のX方向とほぼ平行的であるため、図10(a)の状態で線材5をX方向で示す矢印方向に引っ張ったとしても、回動部材3を、回動軸9を中心に回動させるために重要なY方向の力成分(回動軸9を中心とする円の回動部材3に対する接線方向の力成分)が、回動の開始時点で大きくならない。そのため、図10(a)に示すように、回動部材3が水平状態の姿勢から最初に回動させるときに、スムーズに回動部材3の回動を開始させにくいと云う問題がある。
また、上述したような回動装置1は、様々な用途に適用されるが、例えば、ロボットハンドの指先部分に適用されるときには、図10(a)(b)におけるX方向に十分な寸法を確保できない場合がある。X方向の寸法が十分に確保できないと、回動装置1に採用するアクチュエータ4のサイズも小型のものになり、小型のアクチュエータ4は作動量が小さいので、最大限にアクチュエータ4を作動させても回動部材3の回動角度を大きくできないと云う問題がある。
さらに、従来の回動装置1は、アクチュエータ4は、ホース7の一部(又はアクチュエータ4の後端4b等)が固定部材8で配置部材8へ固定されることで、配置部材8に位置決めされた状態で取り付けられるが、図10(b)に示すように、線材5を引っ張る状態では、その引っ張りに抗する応力が固定部材8によるホース7の固定部分7aの付近に集中しやすくなり、使用頻度に伴い何度も応力が集中的にかかることで、固定部分7a及びその付近が他の部分と比べて劣化しやすいと云う問題がある。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、配置部材にアクチュエータを載置する突出部を設けることで、回動部材の引っ張り角度を上向きにして、回動部材の回動開始をスムーズにすると共に、回動部材の回動角度の増大及び使用による劣化の抑制を図れるようにした回動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る回動装置は、流体の供給により全長が短くなるように径方向へ膨らむチューブ状のアクチュエータと、前記アクチュエータを配置して前記アクチュエータの一端部側が固定される配置部材と、前記アクチュエータの他端部側で前記配置部材に回動可能に連結してある回動部材と、前記アクチュエータの他端部及び前記回動部材を繋ぐ線材とを備える回動装置において、前記配置部材は、前記アクチュエータが配置される面に突出部を設けており、前記アクチュエータは、前記突出部の突出面に配置してあることを特徴とする。
本発明にあっては、配置部材に突出部を設けると共に、アクチュエータを突出部の突出面に配置するので、従来に比べて上方からアクチュエータは線材を介して回動部材を引っ張るようになる。そのため、水平状態の回動部材の回動を開始するときに、回動部材を回動させるために重要な力成分を従来より大きくでき、それに伴い水平状態の回動部材をスムーズに立ち上げて回動させることができる。
また、本発明にかかる回動装置は、前記突出部の突出面は、前記アクチュエータの全長方向に応じた方向で、前記回動部材の連結側から前記突出部の途中部分へ突出寸法が高くなる斜面にしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、突出部の突出面の少なくとも一部を斜面にすると共に、その突出面の傾き具合を回動部材の連結側から突出部の途中部分の方へ高くなるに形成するので、アクチュエータの線材が取り付けられる他端部は、流体の供給に伴い、アクチュエータの全長が短くなるにつれて斜面を登るようになり、他端部の位置は高くなる。そのため、流体が供給されない場合は、従来と同様の高さにアクチュエータの他端部を位置させることができるので、従来と同じ長さの線材を用いても回動部材を水平姿勢にできる。一方、流体が供給されるにつれてアクチュエータの他端部の位置が高くなると、斜め上方向から回動部材を引っ張る関係上、従来より回動部材を手元に引き寄せるようになり、その結果、回動角度の増大を図れる。
さらに、本発明に係る回動装置は、前記突出部の突出面が、前記アクチュエータの全長方向に応じた方向で、前記突出部の途中部分から前記アクチュエータの固定側へ突出寸法が低くなる斜面にしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、突出部の途中部分からアクチュエータの固定側へ低くなる斜面を突出部の突出面に形成するので、アクチュエータへ流体が供給されると、線材が取り付けられたアクチュエータの他端側が、アクチュエータの固定側へ移動するようにアクチュエータの全長が短くなるため、アクチュエータは斜面に沿って他端側が持ち上がると共に固定側が下がった姿勢になる。アクチュエータは、このように線材が取り付けられた他端側が持ち上がった姿勢で線材を引っ張るので、引っ張りに抗する抗力は、突出部の斜面にもかかるようになる。その結果、従来のアクチュエータでは、アクチュエータの固定箇所に集中していた応力を、斜面に対する抗力にも分散でき、アクチュエータの固定箇所の劣化を抑制できるようになる。また、流体の供給されたアクチュエータの姿勢が傾くことで、傾かない場合に比べて、回動部材をより大きく引っ張ることに貢献できるようになる。
さらにまた、本発明に係る回動装置は、前記突出部の突出面が、前記アクチュエータの全長方向に応じた方向で、前記回動部材の連結側から前記突出部の途中部分へ突出寸法が高くなる第1斜面にしてあると共に、前記途中部分から前記アクチュエータの固定側へ突出寸法が低くなる第2斜面にしてあり、前記第2斜面は、第1斜面に比べて滑りにくくしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、回動部材の連結側から突出部の途中部分の方へ高くなる第1斜面、及び突出部の途中部分からアクチュエータの固定側へ低くなる第2斜面を突出部の突出面にそれぞれ形成するので、第1斜面により回動部材の回動角度の増大を図れると共に、第2斜面によりアクチュエータの固定箇所の劣化が抑制される。また、第2斜面は、第1斜面に比べて滑りにくくしてあるので、線材が取り付けられた他端側が持ち上がった姿勢のアクチュエータが第2斜面に対して踏ん張った状態を確保できやすくなり、アクチュエータの固定箇所の劣化を一段と抑制できる。
また、本発明に係る回動装置は、前記配置部材が、前記アクチュエータと平行的に他のアクチュエータを配置可能にしており、前記配置部材に配置可能な他のアクチュエータが対向する前記突出部の側面は、凹状に窪ませてあることを特徴とする。
本発明にあっては、複数のアクチュエータを平行的に配置させて回動装置を使用するような場合において、突出部の側面を凹状に窪ませてあるので、突出部の側方に配置されたアクチュエータに流体が供給されて膨らんだとしても、その膨らんだアクチュエータが突出部の凹状の窪みに収まる。それにより、平面に各アクチュエータを配置する場合に比べて、間隔を縮めて配置しても、流体の供給により膨らんだアクチュエータ同士の干渉が防止されるので、複数のアクチュエータをコンパクトに配置できるようになる。
本発明にあっては、配置部材に設けた突出部にアクチュエータを載置するので、従来に比べて上方からアクチュエータは回動部材を引っ張り、水平状態の回動部材をスムーズに回動させることができる。
また、本発明にあっては、回動部材の連結側から突出部の途中部分の方へ高くなる斜面を突出部の突出面にするので、アクチュエータの作動による回動部材の回動角度を従来より大きくできる。
さらに、本発明にあっては、突出部の途中部分からアクチュエータの固定側へ低くなる斜面を突出部の突出面にするので、アクチュエータが回動部材を引っ張る際、従来、アクチュエータの固定箇所へ集中していた応力を、アクチュエータを支える斜面に分散でき、アクチュエータの固定箇所の劣化を抑制できると共に、回動部材の回動角度を大きくすることにも貢献できる。
本発明にあっては、異なる方向に傾斜する第1斜面及び第2斜面を突出部に設けるので、第1斜面及び第2斜面により回動部材の回動角度の増大を図れると共に、第2斜面によりアクチュエータの固定箇所の劣化が抑制でき、また、第2斜面は、第1斜面に比べて滑りにくくしているので、アクチュエータの固定箇所の劣化を一段と抑制できる。
本発明にあっては、複数のアクチュエータを平行的に配置させて回動装置を使用するような場合に間隔を縮めて各アクチュエータを配置しても、流体の供給により膨らんだアクチュエータ同士の干渉を防止でき、複数のアクチュエータをコンパクトに配置できる。
本発明の実施形態に係る回動装置であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A線における断面図である。 本発明に係る突出部を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 実施形態に係るアクチュエータであり、(a)は流体の非供給状態の側面図、(b)は流体を供給して最大限に膨らんだ状態を示す側面図である。 実施形態に係るアクチュエータであり、(a)は流体の非供給状態の断面図、(b)は流体を供給して最大限に膨らんだ状態を示す断面図である。 (a)は流体の非供給状態における回動装置の側面図、(b)は流体の供給が開始された状態の回動装置の側面図、(c)は最大限にアクチュエータが膨らんだ状態の回動装置の側面図である。 変形例の回動装置を示す側面図である。 別の変形例の回動装置を用いたハンド装置を示す平面図である。 図7のB−B線における断面図であり、(a)は各アクチュエータに流体が供給されていない状態の断面図、(b)は各アクチュエータに流体が供給された状態の断面図である。 本発明の別の変形例の回動装置であり、(a)は各アクチュエータに流体が供給されていない状態の断面図、(b)は各アクチュエータに流体が供給された状態の断面図である。 従来の一般的な回動装置を示し、(a)は流体の非供給状態の側面図、(b)はアクチュエータが最大限に膨らんだ状態を示す側面図である。
符号の説明
10 回動装置
12 配置部材
13 回動部材
14 アクチュエータ
15 線材
17 ホース
20、45 突出部
20a 突出面
20b 第1斜面
20c 第2斜面
45a、45b 側面
図1(a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る回動装置10を示している。本実施形態の回動装置10は、図10(a)(b)に示す従来の回動装置1と基本的な構成は同等であるが、配置部材12のアクチュエータ14が配置される上面12bに突出部20を設け、その突出部20の上面となる突出面20aにアクチュエータ14を載置したことが新たな構成部分になっている。この新たな構成部分を適用することで、回動装置10は、アクチュエータ14の引っ張りにより回動部材13をスムーズに回動可能にすると共に、回動角度を増大させたことを特徴にしている。なお、各図に示すX方向、Y方向、Z方向は、それぞれ直交する方向であると共に、これらの各方向は各図において共通である。
回動装置10は、長板状の配置部材12の一端部12aに平板状の回動部材13を回動可能に連結している。具体的には、図1(a)に示すように、配置部材12は、幅方向(配置部材12の短辺方向。図1(a)のZ方向に相当)で一端部12a側の中央部分に凹部12cを形成し、一方、回動部材13は、配置部材12との連結側に凸部13bを形成し、この凸部13bを配置部材12の凹部12c内に位置させた状態で、両者(凹部12c及び凸部13b)を貫通する回動軸19を取り付けている。これにより回動部材13は、回動軸19を回動中心にして回動可能になっている。なお、本実施形態の配置部材12及び回動部材13は、合成樹脂製である。
また、図1(b)、図2(b)等に示すように、配置部材12は、上面12bに丘状の突出部20を設けている。突出部20は、丘状の頂部20dを中心に回動部材13側に第1斜面20bを形成すると共に、回動部材13との反対側に第2斜面20cを形成している(図2(a)(b)参照)。第1斜面20bは、配置部材12の長手方向に応じた方向(図中のX方向)で、回動部材13の連結側となる先端縁20eから突出部20の途中部分に相当する頂部20dへ突出寸法が高くなるように、上方に凸のなだらかな湾曲面で形成されている。第2斜面20cは、図中のX方向で、突出部20の頂部20dから回動部材13と反対側になる後端縁20fへ突出寸法が低くなるように、上方に凸のなだらかな湾曲面で形成されている。
このような第1斜面20b及び第2斜面20cが組み合わされて、アクチュエータ14を配置するための上面となる突出面20aが形成される。また、第2斜面20cは、表面が第1斜面20bの表面に比べて滑りにくくなっている。詳しくは、第1斜面20bの表面は、面疎度の細かい平滑面に仕上げられているが、第2斜面20cは、表面をザラザラにして面疎度を荒くした面に仕上げられている。なお、第2斜面20cを、第1斜面20bに比べて滑りにくくする仕方は、各斜面20b、20cの表面を同等に仕上げた上で、摩擦係数の大きいシート(例えば、ゴムシート)を第2斜面20cのみに貼り付けることなども考えられる。
さらに、突出部20は、頂部20dの突出寸法(図2(b)に示す配置部材12の厚み方向となるY方向の寸法)を本実施形態では高さH1にすると共に、水平方向(X方向)において、後端縁20fからの寸法を長さL2にしている(突出部20のX方向の全長寸法は、長さL1)。突出部20の高さH1及び全長寸法の長さL1は、採用するアクチュエータ14の寸法に基づいて決定されるものであり、アクチュエータ14の後端14b付近を、突出部20の後端縁20fに合わせた状態で、アクチュエータ14の先端14aが、突出部20の先端縁20eより少し飛び出て、配置部材12の上面12bに位置するように各寸法(高さH1、長さL1)は決められる。また、頂部20dの後端縁20fからの寸法の長さL2は、後述する本実施形態のアクチュエータ14が、最大限に膨らんだ際の全長寸法T2(図3(b)参照)に応じた寸法(本実施形態では、L2=T2)にしてあり、それにより、アクチュエータ14が最大限に膨らんだ際にアクチュエータ14の線材15が繋げられる先端14aが、配置部材12の上面12bから最も高く位置するようにしている。
なお、本実施形態では、配置部材12の一部に相当する突出部20を、配置部材12の上面12bにパテ状の硬化性樹脂を盛り上げて形成しているが、合成樹脂を材料にして配置部材12を射出成形で金型により成形する場合には、金型に突出部20に応じた部分を作り込むことで、配置部材12と突出部20を一体成形することも可能である。
図3(a)(b)、図4(a)(b)は、本実施形態の回動装置10に適用されているアクチュエータ14を示している。アクチュエータ14は、接続されたホース17を通じて作動用の流体が供給されるようになっており、本実施形態では、流体として空気を供給するようにしている。なお、ホース17の図示しない端には、作動流体発生源(空気供給源)が接続される。
図4(a)(b)に示すようにアクチュエータ14は袋体26を被覆体25で被覆する構成になっており、被覆体25の内部空間25cに収められる袋体26は、非ゴム系の材料で形成されており、本実施形態では流体が通過しない合成高分子化合物であるポリプロピレン系の成分を含む材料を用いている。なお、袋体26の材料には、流体を通過させない特性を有する合成高分子化合物としてポリプロピレン系、塩化ビニル系、テフロン(登録商標)系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリエチレン系、ポリイミド系、ポリスチレン系、ポリカーボネート系等の少なくとも1つを成分として含むものを適用できる(上述した成分を混在させることも可能)。また、このような合成高分子化合物を使用できない環境、多湿でない環境などでは、袋体26の材料に、流体を通過させない他の材質も適用可能である。
袋体26は、ホース17が接続される側の端部26bが開口端であり、開口端に対向する先端部分26aが閉鎖端になっている。なお、端部26bは、内部にホース17が挿入された状態で糸状の結束材(図4(a)(b)では、図示を省略)が巻回された上で、ホース17の挿入範囲に外方から熱収縮チューブ28を被せ、その熱収縮チューブ28に所定の熱量を加えて収縮させることで、ホース17を固定している。
一方、被覆体25は、袋体26を被覆できる大きさの筒状で伸縮可能に編成してあり、本実施形態では、エステル系の糸であるポリエステルマルチフィラメント糸(275デシテックス)を用い、製紐機により袋打ちで編み上げられている。また、編み上げの際には、編み目が菱形(バイアス)の形状となり、且つ菱形(バイアス)の長手方向が無負荷状態で被覆体25の長手方向(X方向。アクチュエータ14の全長方向に相当)と一致するように編成して、図3(b)に示すY方向に平行な向きに伸縮しやすく、且つ所要の張力を具備させると共に、伸張度合いが大きくなると締付力が高まるようにしている。
このような被覆体25は、袋体26の変形に伴い伸縮できる柔軟性を確保しているが、最大に伸張した状態では、袋体26が膨らもうとする押圧力に抗して押さえ込むことができる締付力を発生させる。このような所定の締付力は、ポリエステルマルチフィラメント糸を用いて袋打ちで編み上げ編成することで得られている。
上述した袋体26及び被覆体25を用いてアクチュエータ14を製作するには、先ず、端部26bにホース17を固定した状態の袋体26を、筒状の被覆体25で被い、それから、ホース17が延出する被覆体25の一方の端部25bを糸状の結束部材27bを巻き付けて、袋体26の端部26bを覆う熱収縮チューブ28と共に結束固定する。また、被覆体25は、他方の先端部25aにも糸状の結束部材27aを巻き付けて先端部25aを閉鎖し、アクチュエータ14を完成する。この際、袋体26の先端部分26aを固定することなく自由端にしている。なお、結束部材27a、27bには、糸状の部材以外にも、合成樹脂製の結束バンド、結束金具、かしめ具、ひも状の部材などを適用できる。
完成したアクチュエータ14は、流体の非供給時では、袋体26が薄いので(一枚部分の厚み寸法が50μm)が、アクチュエータ14自体の厚み寸法は、ほぼ被覆体25の厚みと一致し、柔軟性に富むため、上述した配置部材12の突出部20に載せると、突出部20の突出面20aの形状に沿って平仮名の「へ」字状に変形する(図1(b)参照)。また、ホース17を通じてアクチュエータ14に流体(空気)を供給すると、袋体26が膨らみ始め、それに追従して被覆体25がX方向に直交する方向に拡径する。この際、袋体26は、非ゴム系の材料であるため、流体の供給圧が低くてもスムーズに膨らむ。
流体の供給をさらに続けると、アクチュエータ14は最終的に図3(b)及び図4(b)に示す状態に変形し、アクチュエータ14の全長は、流体の非供給状態の寸法T1からT2へと短くなり(T1>T2)、アクチュエータの径(直径寸法)は、流体の非供給状態の寸法D1からD2へと大きくなる(D1<D2)。なお、本実施形態で適用するアクチュエータ14の収縮率(全長が寸法T1からT2へ収縮する割合)は、約40%である。また、上述した寸法T1、T2は、アクチュエータ14の、結束部材27a、27b間の距離寸法である(アクチュエータ14の端部14a、14bは、結束部材27a、27bより外方に位置する)。
次に、上述したアクチュエータ14を、配置部材12の突出部20の突出面20aに配置して、回動装置10を製作する手順を説明する。先ず、アクチュエータ14の先端14a(他端部に相当)に線材15を予め取り付ける。なお、線材15は、アクチュエータ14の先端14aの周囲を巻回させて取り付けることが可能であるが、線材15としてワイヤ材等を用いる場合は、取付側の端部に係止具を設け、図4(a)に示す被覆体25の先端部25aの内部に係止具を導き、糸状の結束部材27aで共締め固定することも可能である。なお、使用する線材15の長さは、図1(a)(b)に示すようにアクチュエータ14が取り付けられた状態で、回動部材13が配置部材12に対して水平状態になる寸法にしている。
次に、アクチュエータ14は、X方向で後端14b(一端部に相当)が、突出部20の後端縁20fと合うように位置決めした状態で、後端14bから延出するホース17を固定部材18で配置部材12の上面12bに固定する。なお、固定部材18は、糸状の部材であり、配置部材12に形成した2箇所の貫通穴(図示せず)に糸状の固定部材18を周回させてホース17を配置部材12に固定しているが、これに限定されるものではない。例えば、固定部材18としてU字状のカシメ具を適用し、ホース17を押さえ込むようにカシメ具の両端を配置部材12の上面12bに打ち込んでアクチュエータ14を固定することも可能である。
それから、アクチュエータ14の先端14aから延出する線材15の端部15aを、回動部材13の表面13aに予め取り付けておいた係止具16に係止して、線材15を介してアクチュエータ14と回動部材13を繋ぎ、回動部材10を完成する。なお、本実施形態の回動装置10に用いる各部材12、13、アクチュエータ14、及び線材15の寸法は、図10(a)(b)に示す従来の回動装置1に適用される各部材2、3、アクチュエータ4、及び線材5と同じにしていると共に、係止具16及び流体の非供給時のアクチュエータ14の先端14aの位置も回動装置1と同等になるように設計しており、また、アクチュエータ14も、従来の回動装置1のアクチュエータ4と同等のものを用いている。但し、アクチュエータ14の後端14b側の配置部材12に対するホース17の固定位置だけは、本実施形態では、アクチュエータ14が突出部20に載置される関係上、従来の回動装置1における固定位置に比べて、回動部材13寄りになっている。
次に、図5(a)〜(c)に基づいて、ホース17を通じてアクチュエータ14へ流体を供給することで、回動部材13を回動させる状態について説明する。まず、図5(a)に示す流体の非供給状態では、アクチュエータ14の先端14aが、突出部20から外れて配置部材12の上面12bに位置するので、線材15は、アクチュエータ14の先端14aの厚み分だけ配置部材12の上面12bから距離h1だけ離れた高さに位置し、配置部材12の上面12bと平行的な姿勢になっている。なお、このようなアクチュエータ14の先端14aに関する状態は、図10(a)に示す従来の回動装置1における流体の非供給状態と同等である。
次に、図5(b)に示すように、アクチュエータ14への流体供給を開始すると、アクチュエータ14が膨らんで全長が縮まるが、後端14b側が配置部材12に固定部材18で固定されることから、先端14aが後端14b側へ移動する。アクチュエータ14の先端14aが、後端14b側へ移動すると、先端14aは、図5(b)に白矢印方向へ突出部20の第1斜面20bを昇るように摺動するため、線材15の先端14aへの取付側は、配置部材12の上面12bからの高さが、図5(a)の距離h1より大きい距離h2になる(h2>h1)。そのため、アクチュエータ14は、従来に比べて高い位置から、線材15を介して回動部材13を引っ張って回動を開始させることになり、図5(a)に示す水平状態から、回動部材13の回動をスムーズに開始させることができる。
すなわち、図5(b)に示す状態で、線材15は、アクチュエータ14との接続側が高くなるため、線材15に伴う引っ張り力には、X方向に平行な力成分(X方向ベクトル)に加えて、Y方向に平行な力成分(Y方向ベクトル)も従来より大きく発生する。このY方向に平行な力成分が、水平状態の回動部材13を回動させるように働くため、回動部材13を反応良く回動させることが可能となる。また、突出部20の第1斜面20bは平滑面であるため、アクチュエータ14の先端14a側は、第1斜面20bの上をスムーズに移動できる。
図5(c)は、図5(b)に示す状態から、さらに流体を供給してアクチュエータ14を最大限に膨らませた状態を示している。アクチュエータ14が最大限に膨らむと、突出部20の頂部20dの後端辺20fからの距離(図2(b)に示す長さL2)と、最大限に膨らんだ場合のアクチュエータ14の全長寸法T2(図3(b)参照)との関係から(L2=T2)、アクチュエータ14の先端14aは、突出部20の頂部20d付近で配置部材12の上面(12b)から最も高く離れて位置する(上面12bからの高さは、距離h3。h3>h2)。そのため、線材15が、最も傾いた姿勢となり、図5(c)に示す状態では、X方向に対して角度γだけ傾く。
よって、線材15の長さをSとすると、図5(c)に示す状態での線材15のX方向に平行な寸法は、S×cosγになり、図10(b)に示す従来の場合に比べて、線材15のX方向に平行な寸法は、S×(1−cosγ)だけ短くなる。その結果、アクチュエータ14が後端14bの側が配置部材12に固定されていることから、回動部材13を配置部材12の方へ、少なくともS×(1−cosγ)の距離を、従来より多く引き込むことになり、回動部材13の回動角度βは、図10(b)に示す従来の回動装置1における回動角度αより大きくなる(β>α)。そのため、本実施形態の回動装置10は、X方向に大きな寸法を確保できないため、作動長の大きいアクチュエータを適用しにくい場合でも、回動部材の回動角度を大きくできると云うメリットがある。なお、図5(c)の状態を詳細に見ると、アクチュエータ14自体も、第2斜面20cに位置することから傾いた姿勢になるので、傾いた姿勢でのX方向に平行な方向に対する寸法は、図3(b)に示す最大限に膨らんだ際の全長寸法T2より短くなる。具体的には、図5(c)に示す状態でのアクチュエータ14のX方向に対する傾き角度をΛとすれば、アクチュエータ14についてのX方向で短くなる寸法は、T2×(1−cosΛ)となる。そのため、このT2×(1−cosΛ)と、上述した線材15に関する寸法のS×(1−cosγ)との合計分が、図10(b)に示す従来の回動装置1に対する回動部材13の回動角度の差に関係し、回動部材13の回動角度を大きくすることに第2斜面20cは貢献している。
また、図5(c)に示す状態では、アクチュエータ14は、第2斜面20cに位置し、第2斜面20cは、滑りにくくなっているので、アクチュエータ14が高いグリップ力で支えられた状態となり、線材15の引っ張りに係る抗力が、第2斜面20cに対して、図5(c)中の白矢印方向にかかることになる。そのため、図10(b)に示す従来の場合に比べて、アクチュエータ14を固定している固定部材18に応じたホース17の固定部分17aに集中していた応力が、第2斜面20cへの抗力として分散され、アクチュエータ14の固定に係る箇所の劣化を抑制することができる。
なお、本発明に係る回動装置10は、上述した形態に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。たとえば、回動装置10に適用されるアクチュエータ14は、図3、図4に示すようなタイプ以外にも、様々な材質で構成されるものが適用可能であり、例えば、袋体26にはゴム系の弾性材料(合成ゴム系のもの等)を使用できると共に、塩ビ系の材質も袋体26に使用できる。また、流体の非供給状態に、回動部材13を積極的に水平状態にしたい場合は、回動部材13をアクチュエータ14による回動方向と逆方向に回動部材13を付勢する付勢部材を、アクチュエータ14が配置される面とは逆の面で、回動部材13と配置部材12を連結するように取り付けることが考えられる。このような付勢部材には、帯状のゴム部材(特許文献3の図7(b)等参照)又は引っ張りコイルバネなどを適用できる。
図6は、変形例の回動装置10′を示している。この変形例は、配置部材12′の上面12b′に設ける突出部20′に第1斜面を設けていないことが特徴である。そのため、突出部20′に載置されるアクチュエータ14′の先端14a′は、流体が非供給の状態であっても、突出部20′の突出高さに位置するので、水平状態の回動部材13′を、さらに上方から引っ張ることができ、一段とスムーズに回動部材13′の回動を開始させられる。
図7は、本発明の変形例に係る回動装置40、60、70、80、90を用いたハンド装置30を示している。ハンド装置30は、丁度、人間の手における人差し指から小指までの位置に第1回動装置40〜第4回動装置80を配置し、親指の位置に第5回動装置90を配置した構成になっている。第1回動装置40〜第4回動装置80は、丁度、人間の手首付近に位置するベース部材31の端面31aに取り付けられると共に、第5回動装置90は、ベース部材31に固定された支持部32に取り付けられている。各回動装置40〜90は、基本的に同等の構成なので、人差し指に相当する第1回動装置40で代表して、変形例の構成を説明する。なお、図7では、図が煩雑になるのを避けるため、第1回動装置40以外の回動装置60〜90において、アクチュエータ及び線材等の図示を省略している。
第1回動装置40は、第1アクチュエータ46、第2アクチュエータ47、及び第3アクチュエータ48を平行的に配置する配置部材41の一端部41a側に、第1回動部材42を回動可能に連結している。また、第1回動装置40は、第1回動部材42の一端部42aに、第2回動部材43を回動可能に連結すると共に、第2回動部材43の一端部43aに第3回動部材44を回動可能に連結している。さらに、第1回動装置40は、配置部材41の幅方向(図7のZ方向)の中央箇所に突出部45を設けると共に、突出部45に第1アクチュエータ46を載置し、その第1アクチュエータ46の両側となる配置部材41の上面41bに第2アクチュエータ47及び第3アクチュエータ48を夫々配置している。
第1アクチュエータ46は、第1回動部材42の回動用であり、第1回動部材42と第1線材51で繋がれている。また、第2アクチュエータ47(他のアクチュエータに相当)は、第2回動部材43の回動用であり、第2回動部材43と第2線材52で繋がれている。さらに、第3アクチュエータ48(他のアクチュエータに相当)は、第3回動部材44の回動用であり、第3回動部材44と第3線材53で繋がれている。
第1アクチュエータ46が載置される突出部45は、突出面45c(図8(a)(b)参照)については、上述した図2(a)(b)等に示す突出部20と同等であるが、第2アクチュエータ47及び第3アクチュエータ48が対向する側面の形状が、上述した突出部20と異なっている。
図8(a)(b)は、図7のB−B線における断面図であり、突出部45は、第2アクチュエータ47及び第3アクチュエータ48がそれぞれ対向する一側面45a及び他側面45bを凹状に窪ませた形状にしている。これら各側面45a、45bは、図8(b)に示すように、第2アクチュエータ47及び第3アクチュエータ48がそれぞれ最大限に膨らんだ場合に、各側面45a、45bが、各アクチュエータ47、48の円形状に沿うように円弧状の湾曲した凹面になっている。また、突出部40の突出面45cは、配置部材41の上面41bから高さH10の寸法になっており、この高さH10は、各アクチュエータ47、48が最大限に膨らんだ場合の外径より大きく設定されている。なお、各アクチュエータ47、48を配置するためのスペース効率を高めるには、突出部45の円弧状に湾曲させる各側面45a、45bの凹面に係る曲率を、各アクチュエータ47、48の最大限に膨らんだ場合の外径の曲率に合わせると共に、各側面45a、45bの凹面を形成する円弧中心と、最大限に膨らんだ場合の各アクチュエータ47、48の中心が一致するように各アクチュエータ47、48を配置して、配置部材41の上面41bからの高さをさらに抑制することで、装置構造のコンパクト化に貢献できる。
このような変形例では、図8(b)に示すように、各アクチュエータ46〜48へ同時的に流体が供給されても、各アクチュエータ46〜48が干渉して膨らむことが妨げられることが無いため、各アクチュエータ46〜48をZ方向に詰めて配置することができ、複数のアクチュエータを、平行的に間隔を詰めて配置する際に好適となる。なお、図7、図8(a)(b)では、突出部45の両側に計2つのアクチュエータ47、48を配置したが、いずれか一方側のみにアクチュエータを配置する場合にも、このような窪んだ側面の構成を適用できる。
図9(a)(b)は、別の変形例の回動装置100を示している。図9(a)(b)は、図1(c)と同じ箇所における断面図であり、配置部材112の上面112bに設けた突出部120の突出面120aを凹状に湾曲するように窪ませたことが特徴になっている。突出面120aの湾曲に係る曲率は、突出面120aに配置されるアクチュエータ114が最大限に膨らんだ場合の外径の曲率に合わせたものになっている。それにより、図9(a)に示すように、アクチュエータ114に流体が供給されていない状態では、湾曲した突出面120aの影響を受けることなく、アクチュエータ114はスムーズに膨らむことができ、最大限に膨らんだ場合は、突出面120aにアクチュエータ114がピッタリとフィットした状態になり、アクチュエータ114が膨らんでも、アクチュエータ114の安定した載置状態を確保できる。このような凹状に窪んだ突出面120aは、図2(a)(b)に示す第1斜面20b、第2斜面20cのいずれにも適用できるが、特に、図9(b)に示すように、膨らんだ状態でアクチュエータ114を安定させるためには、第2斜面20cを凹状に湾曲させて窪ませることが好適となる。なお、このような変形例の突出面(凹状に湾曲するように窪んだ突出面)は、図6、図8(a)(b)に示す変形例の突出部20′、40等にも勿論、適用可能である。
本発明の回動装置は、流体圧式のアクチュエータを配置する配置部材に連結した回動部材をアクチュエータの作動により回動させるものであり、従来の回動装置に比べて回動部材の回動範囲(回動角度)を増大させている。この本発明の回動装置は、工場内の各種生産装置(特に、ハンドリング装置)等に適用できる共に、産業用又は福祉用等の各種ロボットのハンド部分、あるいは義手等に適用できる。

Claims (4)

  1. 流体の供給により全長が短くなるように径方向へ膨らむチューブ状のアクチュエータと、前記アクチュエータを配置して前記アクチュエータの一端部側が固定される配置部材と、前記アクチュエータの他端部側で前記配置部材に回動可能に連結してある回動部材と、前記アクチュエータの他端部及び前記回動部材を繋ぐ線材とを備える回動装置において、
    前記配置部材は、前記アクチュエータが配置される面に突出部を設けており、
    前記アクチュエータは、前記突出部の突出面に配置してあり、
    前記配置部材はさらに、他のアクチュエータが前記アクチュエータと平行的に配置可能にしてあり、
    前記配置部材に配置可能な他のアクチュエータが対向する前記突出部の側面は、凹状に窪ませてあることを特徴とする回動装置。
  2. 前記突出部の突出面は、前記アクチュエータの全長方向に応じた方向で、前記回動部材の連結側から前記突出部の途中部分へ突出寸法が高くなる斜面にしてある請求項1に記載の回動装置。
  3. 前記突出部の突出面は、前記アクチュエータの全長方向に応じた方向で、前記突出部の途中部分から前記アクチュエータの固定側へ突出寸法が低くなる斜面にしてある請求項1又は請求項2に記載の回動装置。
  4. 前記突出部の突出面は、前記アクチュエータの全長方向に応じた方向で、前記回動部材の連結側から前記突出部の途中部分へ突出寸法が高くなる第1斜面にしてあると共に、前記途中部分から前記アクチュエータの固定側へ突出寸法が低くなる第2斜面にしてあり、
    前記第2斜面は、第1斜面に比べて滑りにくくしてある請求項1に記載の回動装置。
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