JP4212561B2 - 抗菌性の紙、不織布または繊維製品 - Google Patents

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Description

本発明は、α,α−トレハロースとポリフェノールを含有し、持続的な抗酸化・抗菌、消臭作用を有する紙、不織布または繊維製品に関する。
従来から抗菌作用、消臭作用などを有する植物由来の抽出物を紙、不織布、繊維製品等に含浸する方法は提供されており、茶葉から抽出したカテキンを紙製品、合成樹脂製品または木製品に処理し、殺菌消臭機能を付与する方法が出願されている。(特開2001−294018号公報)
しかし、これらの方法の場合、全般的に経時安定性が悪く、空気酸化、自動酸化されて変質し、製品が劣化しやすく、抗菌作用も充分ではなかった。
一方、ポリフェノールとα,α−トレハロースを使用した鮮度保持剤と鮮度保持方法が知られている(特開2003−225047号公報)。
上記公報の鮮度保持剤と鮮度保持方法は、ポルフェノールとα,α−トレハロースの水溶液の中に鮮魚等の魚体を そのまま浸漬するとしている。この方法の場合、魚体をそのまま浸漬するため外見の明確な違いが判りづらいこと、細菌の繁殖、魚体の変質するおそれ等で長時間浸漬したままにできない等、費用対効果を鑑みて実用化には至っていない。
一般的に鮮魚は漁獲されてからエンドユーザーに至る間は、専門の業者により、魚種・商品目的に応じて冷蔵、冷凍、氷蔵、等の最適な方法が選択され管理、運用されている。
しかし、鮮魚を購入、調理して販売する鮨屋、居酒屋、ホテル、飲食店等の刺身を提供するお店では、必ず開店前に事前準備として魚を解凍、若しくは三枚に下ろし冷蔵庫に保管しているが、有効な保管方法がなく、当日売れ残った物は、冷蔵庫で保管していても表面が黒く変色するため翌日は刺身として提供できなかった。
前記問題を解決するために抗酸化・抗菌剤にカテキン、さらに抗菌剤として貝殻粉末をパルプシートに添加する方法が出願されている(特開2002−345397号公報)。
しかし、この方法の場合、カテキン特有の強い香りがあるためカテキンを多量に添加できないこと、カテキンの抗酸化活性、抗菌活性の経時安定性が悪いこと、魚肉と水分を介して接している部分の抗酸化活性が長時間続かないという欠点があった。
特開2001−294018号公報 特開2003−225047号公報 特開2002−345397号公報
本発明は、抗菌作用、消臭作用を有する植物由来の抽出物を使用した紙、不織布、繊維製品の空気酸化、自動酸化を防ぎ、経時安定性を良くして製品の劣化を防ぐこと、安全な植物由来の抽出物を使用して、紙、不織布、繊維製品強い抗菌作用を維持させること、および紙、不織布、繊維製品に持続的な抗酸化作用を与えて、接する物の酸化を防ぐことを課題とする。すなわち、本発明は安定な抗菌作用、消臭作用を奏する抗菌剤および抗菌性、消臭性が付与された紙、不織布または繊維製品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決する目的で、食品衛生上無害で抗菌、抗酸化作用を有するポリフェノールと脂質の変敗抑制、魚臭生成抑制、SOD様活性の安定化作用のあるα,α−トレハロースの活用に着目し鋭意検討を続けてきた。その結果、α,α−トレハロースとポリフェノールを紙、不織布、繊維製品に含有させること、若しくは、α,α−トレハロースとポリフェノールの水溶液に紙、不織布、繊維製品を含浸、乾燥することで本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ポリフェノールとα,α−トレハロースとを含有することを特徴とする紙、不織布、繊維製品である。また、本発明の紙、不織布または繊維製品は、ポリフェノールとα,α−トレハロースとに加え、食塩、海水に含まれる塩類、またはこれらの塩類を含む海水のいずれかを含有することができ、さらに、マルトシルトレハロースまたはプルランのような糖類を含有することができる。また、これらの塩類および糖類は、両者を同時に加えてもよく、いずれか一方を単独で加えてもよい。このように上記の塩類を含有することにより、相乗効果により強い抗菌効果が達成され、また、上記糖類を含有することにより、紙、不織布または繊維製品に柔軟性が付与されることになる。
また、本発明で用いるポリフェノールは、シソ種子抽出物、ブドウ種子抽出物、ブドウ葉抽出物、大豆抽出物、リンゴ抽出物、ブルーベリー抽出物、茶抽出物からなる群から選択される1以上の抽出物であることが好ましく、また、このような植物由来抽出物からのポリフェノールとしては、プロアントシアニジンを含有するものであることが好ましい。
さらに、本発明はポリフェノールとα,α−トレハロースとを有効成分とする抗菌剤であり、本発明の抗菌剤には、上記の塩類または糖類をそれぞれ単独で、あるいは両者を含有することもできる。
本発明によると、紙、不織布または繊維製品に持続的に抗酸化性、抗菌性、消臭性などを付与することができ、本発明の紙、不織布または繊維製品は安全性が高く、優れた抗酸化性、抗菌性、消臭性を有するものであり、例えば本発明の紙、不織布または繊維製品の一つである抗菌シートの場合は、この抗菌シートで包んだ肉片など食品の酸化、腐敗を防ぎ、食品の鮮度保持を達成することができる。また、例えば医療用シーツなど医療関係に適用した場合には、本発明の紙、不織布または繊維製品は少なくとも大腸菌、緑膿菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、ビブリオ菌等の多種類の病原性細菌に対して優れた抗菌性を示すことから院内感染などの二次感染の予防に極めて有効なものである。
本発明の紙、不織布または繊維製品は、植物由来の抽出物であるポリフェノールと、α,α−トレハロースとを含有するものである。
α,α−トレハロースは、グルコースが2個、α,α−1,1で結合した非還元性の安定な糖質である。本発明に使用するα,α−トレハロースは、その由来は問わず、市販の高純度α,α−トレハロース含水結晶、高純度α,α−トレハロース無水結晶などを使用することができる。このようなα,α−トレハロースとしては、例えば、株式会社林原商事が販売している高純度α,α−トレハロース2含水結晶製品(株式会社林原商事、登録商標「トレハ」)などがある。
紙、不織布、繊維製品に含有するトレハロースの量は少なすぎると効果がなく、多すぎると紙、不織布、繊維製品が固くなるため、紙、不織布または繊維製品に対して通常1.0g/m〜10g/mの範囲、より望ましくは、3.0g/m〜7.0g/mの範囲、さらに望ましくは5.0g/m程度が好適である。
ポリフェノールは、フラボノイド類、タンニン、クロロゲン酸、没食子酸、エラグ酸、フェノール酸など、更には、植物色素であるアントシアニン、ルチン、ヘスペリジン、ナリンジンなどを含む一群の物質の総称であり、植物界には8000種を越える物質が存在するといわれていわれている。本発明で用いるポリフェノールとしては、例えば、茶抽出物、シソ種子抽出物、ブドウ種子抽出物、ブドウ葉抽出物、大豆抽出物、リンゴ抽出物、ブルーベリー抽出物などのポリフェノール含有植物抽出物を例示することができる。
また、ポリフェノールとしては、アントシアニンを含むもの、すなわち、アントシアニンの発色団であるアントシアニジンあるいはこのアントシアニジンの縮合体ないしは多量体を形成したプロアントシアニジンを含むものであることが好ましく、このような見地から、プロアントシアニジンを多く含む植物由来の抽出物であることが好ましく、このようなものとしては、例えば、ブドウ種子抽出物、ブドウ葉抽出物などがあげられる。
また、上記の植物由来の抽出物は、それぞれの植物素材を水または例えばメタノール、エタノール、プロパノール、アセトンなどの溶媒あるいは水とこれらの溶媒との混合溶液により抽出することにより得ることができ、抽出物として市販のものを用いることもできる。このような市販品としては、例えば、緑茶から抽出したポリフェノールである「ポリフェノン」(商品名、三井農林社製)やブドウ由来のポリフェノールである「ロイコセレクト」(商品名、インデナ社製)、クラヴィノール(商品名、キッコウマン社製)などをあげることができる。なお、ポリフェノールの成分としてのプロアントシアニジンは、抽出物を高速液体クロマトグラフィー(HPLC、例えば、SupelcoSil LC−18カラムなど)やゲル浸透クロマトグラフィー(GPC、例えば、PLゲルカラムなど)などにより定量することができ、プロアントシアニジンの含有量が全ポリフェノールに対して30重量%以上であることが好ましく、90重量%以上であるものが特に好ましいものである。
本発明の紙、不織布、繊維製品に含有するポリフェノールの量としては、ポリフェノールの量は少なすぎると効果がなく、多すぎると紙、不織布、繊維製品に色が付くためポリフェノールの量はプロアントシアニジンの含有量により一概に定めることができないが、通常、プロアントシアニジンの量が、紙、不織布または繊維製品に対して10mg/m〜500mg/mの範囲、好適には30mg/m〜350mg/mの範囲となるように含有させるポリフェノールの量を調整することが好ましい。
また、本発明の紙、不織布または繊維製品は、上記のα,α−トレハロースとポリフェノールとに加えて、食塩または海水に含まれる塩類(例えば、塩化マグネシウム、塩化カリウム、その他のミネラルの塩など)あるいは海水をそのまま用いて、食塩のような塩類をさらに配合することができる。なお、上記の海水は、通常の海水を用いることができるが、ミネラル成分の含量が高く、また、雑菌その他の物質による汚染が少ないという点から海洋深層水を用いることが好ましい。これらの塩類を配合することにより、α,α−トレハロースとポリフェノールとの抗菌作用に対して相乗的な極めて強い抗菌作用が発揮される。この場合、ポリフェノールの量をより減らすことができ、ポリフェノールが200mg/m以下の量で十分な抗菌性が達成される。
紙、不織布または繊維製品に配合する食塩、海水に含まれる塩類または海水の量は、通常、塩類濃度に換算して紙、不織布または繊維製品に対して100mg/m〜3000mg/mの範囲、望ましくは200mg/m〜1500mg/m程度が好適である。
また、本発明の紙、不織布または繊維製品には、添加剤として、マルトシルトレハロースやプルランのような糖類を配合することができる。これにより、α,α−トレハロースを配合することにより生じる、紙、不織布、繊維製品が固くなることを防止することができる。これはシートやシーツなどに適用する場合には、特に有効である。使用するマルトシルトレハロースやプルランとしては、例えば、株式会社林原商事が販売しているマルトシルトレハロースを主成分とする「ハローデックス」(株式会社林原生物化学研究所、登録商標)や同じく株式会社林原商事が販売している「プルラン」(商品名)などがあり、これらを利用することができる。
配合するマルトシルトレハロースやプルランの量は通常α,α−トレハロースの0.5重量%〜50重量%、より望ましくは5重量%〜10重量%の量であり、これらの量を配合することで上記目的(柔軟性の付与)が達成される。
本発明の紙、不織布または繊維製品において、対象となる紙、不織布、繊維には特に制限はなく、天然繊維あるいは合成繊維に由来するもののいずれであっても使用できる。
上記の成分を配合してなる抗酸化・抗菌剤ないしは消臭剤は、紙、不織布、繊維に少なくとも付着していればよく、従ってこの目的を達成できる方法であれば抗酸化・抗菌剤、消臭剤の付着加工方法は特に限定されず、従来公知の印刷法、含浸法、スプレー法、パット法、コーティング法等の各種方法が広く採用される。より具体的には、紙、不織布、繊維をポリフェノールとα,α−トレハロースとを含み、必要に応じ塩類および/または糖類を含む水溶液で、浸漬、噴霧、パッティング又はコーティング等のいずれかの方法で処理した後、必要に応じて脱液し、次いで乾燥する方法があげられる。好適には含浸法及びグラビアコーター法があげられる。
含浸の祭の条件は特に制限されず、含浸する繊維シートの材質や適用用途などに応じて適宜選択することができる。
また、ポリフェノールとα,α−トレハロースとをかかる範囲で含有する限度において、ポリフェノールとα,α−トレハロースの塗布模様は特に限定されず、紙、不織布、繊維全体に塗布されていてもよいし、また点状、破線状、かすり状等、断続的に塗布されていてもよい。
本発明の紙、不織布または繊維製品は、少なくとも大腸菌、緑膿菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、ビブリオ菌等の病原性細菌に対して優れた抗菌性を有し、細菌増殖に適した環境において抗酸化・抗菌性並びに消臭性等を要求される衛生用品例えば、医療用シーツ(例えば、疾患者用使い捨てシーツ)、医療用覆布、包帯、医療用ガーゼ、絆創膏、マスク、ペーパータオル、おしめシート、パンティシート、汗とりパット、生理用ナプキン、おねしょシート、母乳パット、失禁パット、またはおむつ等の衛生用品、エアーフィルター、靴底敷き用素材、ペット用トイレ、鮮魚、魚の切り身のドリップ吸収シート、業務用冷蔵庫内の抗菌・消臭シートなど広い範囲の抗酸化・抗菌、消臭用途に利用できる。
また、本発明は、上記のポリフェノール、α,α−トレハロースおよび必要に応じて上記の塩類または糖類をそれぞれ単独で、あるいは両者を有効成分として含有する抗菌剤であり、通常、水溶液もしくはエタノールなどの水溶性溶媒を含む水性溶液または水もしくは水性分散体の形で提供される。このような本発明の抗菌剤は、上記のように、紙、不織布または繊維製品に含浸等させることにより抗菌性を付与できるほか、他の製品、例えば、プラスチック、金属、セラミック、木質製品などに対しても、含浸、噴霧あるいは塗工などにより抗菌性を付与することができる。
以下に実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
植物由来水溶性抽出ポリフェノール(ブドウ種子由来、プロアントシアニジン含有量95重量%、「ロイコセレクト」商品名、インデナ社製)を含有する抗菌・抗酸化剤としてプロアントシアニジンの含有量が不織布あたり300mg/m、トレハロースが5g/m、及びプロアントシアニジンの含有量が200mg/m、トレハロースが5g/mになるように、蒸留水にポリフェノール(プロアントシアニジン)とトレハロースと溶解させた2種類の水溶液を調製し、それぞれにメッシュ状不織布(目付50g/m)を浸した後、熱風乾燥機内で120℃で2時間乾燥させて本発明の抗酸化・抗菌、消臭シートを作製した。
得られた抗酸化・抗菌、消臭シートを90日間室温で保管し、その後抗菌加工製品のJIS規格・繊維製品の試験方法(JIS L1902;2002)を準用して評価した。具体的には次のとおりである。
[試験細菌株]
黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC 25923)
大腸菌(E.coli ATCC 25922)
サルモネラ菌(S.typhimurium ATCC 14028)
緑膿菌(P.aeruginosa ATCC 27853)
[試験菌前培養]
ニュートリエント培地振とう培養 37±1℃、2±0.5hr
[接種菌液菌数]
1±0.3×10個/ml
[菌液懸濁液]
1/20NB:精製水で20倍に希釈したニュートリエント培地
[試験片]
18×18mm正方形 0.4g
対照:抗菌無加工品
[試験片培養]
試験片に菌液0.2mlを滴下
35±1℃ 18hr培養
[試験成立条件]
対照または無加工試料の初発菌数と培養後の菌数の比が対数値で1.5以上であること
[試験方法]
標準菌濁度液で1〜3.0×10個/mlに調整した菌液10μlを、10mlSCD培地に滴下混合後、200μlを試験片に滴下し、37℃のインキュベーター内で18時間培養した。培養終了後、20mlのPBS(−)(リン酸緩衝液)を加え、2分間のシェイキング(vortex)の後にSCD寒天培地により測定した。なお、コントロールとして、無加工布を使用して同様に試験を行った。
試験は1回に4個のシートについて行い、これを2回繰り返して行った。シート別の各種細菌の18時間後の生菌数を、黄色ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、緑膿菌について、それぞれ表1〜表4に示した。なお、表中の菌数は、20mlのPBS(−)中の菌量で表してある。また、平均として示した値は、それぞれ2回繰り返した試験結果から求めたものである。
以上の結果から、本発明の抗酸化・抗菌、消臭シートは、少なくとも黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌、サルモネラ菌の4種類の細菌の発育・増殖を抑制し、優れた抗菌性を発揮することが分かった。
実施例2
実施例1に記載の方法に従ってプロアントシアニジンの含有量が300mg/m、トレハロースが5g/m、抗酸化・抗菌、消臭シートを作成し、消臭試験を行った。
消臭作用の評価は、魚の臭みの成分である総揮発性アルデヒドの量を測定することによって行った。具体的には次のとおりである。
[測定方法]
市販の鯖の切り身をシートで包み、密閉して室温で24時間・48時間放置した後、シートを外し切り身をミンチ状にする。20ml容バイエル瓶に5g充填(各サンプル3本)し、脱イオン水を5ml添加した後ブチルゴム栓で密閉混合する。100℃で15分間温水加熱した後自然冷却し、揮発性アルデヒド成分をキャピラリーGLC分析した(80℃、10分加熱しヘッドスペースガス1mlを測定した)。分析条件としては、カラムはTC_FFAP(キャピラリーカラム0.53mm×30m、膜厚1.0μm、GLサイエンス社製)を用い、水素炎イオン検出器により検出した。
なお、コントロールとして、無加工布を使用して同様に試験を行った。
揮発性アルデヒドの測定結果を図1に示した。図1において、棒グラフは揮発性アルデヒドの総量を示し、構成する各アルデヒドは、左から、順にアセトアルデヒド、プロパナール、ブタナール、ペンタナール、1−ヘキサナール、ヘプタナールおよび1−オクタナールを示している。
以上の結果、総揮発性アルデヒド量はいずれの静置条件でも本発明の抗酸化・抗菌、消臭シートの方がコントロールに対して約0.3μg/g少なく、揮発性アルデヒドの生成を抑制しており消臭効果が確認できた。
実施例3
実施例1の記載の方法に従って、プロアントシアニジンの含有量を100mg/mとし、トレハロースの含有量を5g/mとし、および食塩の含有量を1000mg/mとして、プロアントシアニジン、トレハロースおよび食塩を含有するシート(「P+T+N」と表記)、プロアントシアニジンおよびトレハロースを含有するシート(「P+T」と表記)、食塩またはプロアントシアニジンのみをそれぞれ含有するシート(それぞれ「N」、「P」と表記)および、これらの成分を含有しない無加工布のシート(「ブランク」と表記)から抗酸化・抗菌、消臭シートをそれぞれ作製し、鮮色保持の試験を実施した。具体的には次のとおりである。
[材料]
メバチマグロ刺身用解凍肉片(100g程度)太平洋で捕獲され高知港で柵に加工されたものを用いた。
[試験方法]
各刺身用解凍肉片(100g程度)を20×25cmの大きさに裁断したシートにそれぞれ包み、さらにチャック付きポリエチレン袋にそれぞれ入れ、金属製トレイの中に並べて、10±0.5℃に設定したインキュベーター内に保管した。インキュベーター内の蛍光灯は連続点灯させた。それぞれの肉片をインキュベーターに保管する直前(0時間)、保管してから24時間ごとに取り出し、色差測定装置による色差測定およびデジタルカメラによる写真撮影を行った。色差測定は肉片の三カ所を測定してL値、a値、b値のそれぞれの平均を求めた。写真撮影はコスモス色の上質紙を背景にして、光源に室内蛍光灯を用い、撮影距離30cm(固定)で行った。
[評価方法]
色差測定装置で測定したa値の変化に注目し、それぞれの肉片のインキュベーターに保管する直前のa値に対する経過時間毎のa値を百分率で表し、それぞれの数値の変化を比較した。また、それぞれの肉片の写真を経過時間毎に目視によって比較した。
なお、コントロールとして、シートに包まずチャック付きポリエチレン袋に入れただけの肉片を用いての試験肉片と同様に試験を行った(「無処理」と表記)。
色差測定装置による色差a値を表5に示した。なお、表中の「P+T+N」や「P+T」などの意味は前述したとおりである。
また、0時間のa値に対する経過時間毎の変化量を表したグラフを図2に示した。a値は測定対象物の緑色から赤色の変化を示しており、数値が正の方向に大きくなればなるほど赤色の要素が大きくなる。マグロの肉片は試験直前では鮮やかな赤色から朱色をしている。時間が経過するとともに肉片の腐敗が進行し、黒色から茶色に変化して肉片の赤色の要素が失われていくことがわかる。
以上の結果から、本発明の抗酸化・抗菌、消臭シート(P+T、あるいはP+T+N)の方が96時間経過後に約40%程度の変化量と、無処理あるいはブランクの場合やプロアントシアニジンあるいは食塩による単独処理のシートに比べ変化量が小さく、鮮色保持の効果を有することが確認できた。
この時の肉片の写真を、本発明の抗酸化・抗菌、消臭シート(P+T)で包んで保管した場合と、無処理の場合について、保管する直前(0時間)と48時間経過したときの状態をそれぞれ図3のa〜dに示した。図中、a、bはプロアントシアニジンとトレハロースとを配合したシートにより保管した場合であり、aは保管直前のものであり、bは48時間保管したとときのものである。また、c、dはシートに包まずチャック付きポリエチレン袋に入れただけの場合であり、cは保管直前、dは48時間経過したときのものである。
図3によると、48時間経過した時点でも、本発明の抗酸化・抗菌、消臭シートで包んだ肉片の方が明らかに鮮色を保持していることがわかる。
実施例4
次に、プロアントシアニジン、トレハロース、および塩類などの配合量を変えて、これらを溶解させた水溶液を調製し、コーター&ラミネーター(高知県立紙産業技術センター設置、川之江造機社製)を用いて、不織布(SP8750、目付50g/m、三昭紙業社製)にグラビアコーター法(乾燥温度110〜120℃、製造速度6m/min)で塗工して、抗酸化・抗菌、消臭シートを作成し、得られたシートの抗菌性について検討し、その結果を表6〜10に示した。
抗菌性は実施例1と同様の方法で評価した。なお、試験は1回に3個のシートについて行い、これを1回または2回繰り返して行った。また、平均として示した値は、それぞれの試験結果から求めたものである。
なお、抗菌性に関する細菌数はコロニー形成単位(CFU/ml)で表示し、処理シートにおける、「P」、「T」、「N」はそれぞれ配合されているプロアントシアニジン、α,α−トレハロース、食塩を示し、その後に付記されている数値は、シート1mあたりの配合量を示している。
試験は、次の細菌株について行った。
緑膿菌(P.aeruginosa ATCC 27853)
サルモネラ菌(S.enteritidis IFO 3313)
ビブリオ菌(V. parahemolyticus IFO 12711)
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MSRA−臨床分離株)
腸管出血性大腸菌O157(enterohemorrhagic E.coli O157 H1−臨床分離株)
以上のことから、本発明の抗酸化・抗菌、消臭シートは、少なくとも緑膿菌、サルモネラ菌、ビブリオ菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌O157の5種類の細菌の発育・増殖を抑制し、優れた抗菌性を発揮することがわかった。
さらに、この試験から、プロアントシアニジン、α,α−トレハロースおよび塩類(例えば、食塩)を組み合わせることにより、実施例1のプロアントシアニジン300mg/mおよびα,α−トレハロースの組み合わせの抗菌性よりも、より少ない量のプロアントシアニジン、すなわち100mg/m以下で優れた抗菌効果が発揮されることがわかる。すなわち、プロアントシアニジンと塩類(例えば、食塩)との相乗効果により、より強い抗菌効果が得られることがわかった。なお、この食塩による相乗効果は、表6〜10においても、プロアントシアニジン100mg、α,α−トレハロース5gの処理シートに対して、これらの成分に加え食塩を1gを配合した処理シートが、菌種によりある程度のばらつきはあるが、少なくとも10〜10以下となっていることからも理解できる。
鯖の切り身をシートで包み、密閉して室温で24時間・48時間放置した時の、発生する揮発性アルデヒドの測定結果を示すグラフである。図中、棒グラフは揮発性アルデヒドの総量を示し、構成する各アルデヒドは、左から、順にアセトアルデヒド、プロパナール、ブタナール、ペンタナール、1−ヘキサナール、ヘプタナールおよび1−オクタナールを示している。 マグロの解凍肉片をシートで包み、密閉して10℃で保存したときの、色差測定装置で測定したa値の変化量を示すグラフである。a値は測定対象物の緑色から赤色の変化を示しており、時間が経過するとともに肉片の腐敗が進行し、肉片の赤色の要素が失われていくことがわかる。 マグロの解凍肉片を本発明の抗菌シートで包んだ場合と、無処理の場合との肉片の状態を示す図である。図中、図中、a、bは本発明の抗菌シートであり、それぞれ保管直前(a)と48時間経過後(b)の状態を示し、d、cはシートに包まずチャック付きポリエチレン袋に入れただけの場合であり、それぞれ保管直前(c)と48時間経過後(d)の状態を示している。

Claims (4)

  1. プロアントシアニジンを含有するポリフェノールと、α,α−トレハロースと、食塩、海水に含まれる塩類、または海水のいずれかと、を有効成分として含有する抗菌性の紙、不織布または繊維製品であって、プロアントシアニジンの含有量が100mg/m 〜500mg/m であり、α,α−トレハロースの含有量が1.0g/m 〜10.0g/m であり、食塩、海水に含まれる塩類、または海水の含有量が、塩類の濃度として100mg/m 〜3000mg/m である抗菌性の紙、不織布または繊維製品
  2. さらに、マルトシルトレハロースまたはプルランを含有する請求項1に記載の抗菌性の紙、不織布または繊維製品。
  3. マルトシルトレハロースまたはプルランの含有量がα,α−トレハロースの0.5重量%〜50重量%である請求項記載の抗菌性の紙、不織布または繊維製品。
  4. 請求項1に記載の抗菌性の紙、不織布または繊維製品を製造するための、プロアントシアニジンを含有するポリフェノールと、α,α−トレハロースと、食塩、海水に含まれる塩類、または海水のいずれかと、を有効成分として含有する抗菌剤。
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