JP4205331B2 - 電子財布を利用した決済方法及び決済システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子財布を利用してくじの購入や換金などを行う場合の決済方法及び決済システムに関する。なお、以下においては、くじの例として、競馬の勝馬投票券(以下「馬券」と言う)について説明する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、馬券の購入や的中した馬券の払戻し(換金)は、競馬場や場外馬券売り場において行われている。近年は、馬券購入機や自動払戻機を設置して、馬券の購入や払戻し処理の無人化・迅速化が図られてきている。
【0003】
前記のような売り場では、通常、現金で決済が行われるため、利用者は常に現金を携帯していなければならず、購入や処理に時間がかかる要因ともなっている。
【0004】
このような事情から、プリペイドカードや金銭情報をICカードに格納した電子財布を利用して、キャッシュレスで馬券の購入や的中馬券の払戻しが可能なシステムも種々提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のようなシステムでは、カード自体に金銭価値があることから、偽造・変造などの不正行為が行われるおそれがある。また、例えば銀行のキャッシュカードを使用して直接馬券の購入等を行うことも考えられるが、取引の度に、カードの所有者(口座名義人)のIDやパスワード等に基づいて本人認証を行う必要がある。このような認証を馬券の購入や払戻しの度に行うのは利用者にとって非常に煩雑であると共に、システム側への負担が大きく、コスト高や処理の遅延の原因となる。特に、馬券は各レースの合間のわずかな時間(通常は30分)内に購入する利用者が多いため、馬券の購入の度に本人認証を行い、さらに購入等の処理に時間がかかると、いわゆる買いそびれが発生し利用者との間でトラブルとなるおそれがある。
【0006】
本発明は、電子財布を利用して投票券売り場で馬券の取引を行う場合に、電子財布の改ざんや変造などの不正行為を確実かつ低コストで防止できる方法及びシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の主要な観点によれば、中央処理装置と、この中央処理装置及び金融機関のシステムに接続される端末とから構成される決済システムによって実行され、この金融機関に口座を有する取引者及びこの取引者に商品・サービスを提供する者(事業者)の間で行われる取引の料金を、この取引者が保有する電子財布を利用して決済する方法であって、前記端末の口座残高情報取得部が、前記金融機関システムに通信回線を介して接続し、当該取引者の口座残高の情報を取得する口座残高情報取得工程と、前記端末の残高移動指示額受取部が、この端末の入力装置から、取引者の口座の残高のうち電子財布に移動する金額(移動指示額)の情報を受取る残高移動指示額受取工程と、前記端末の金銭情報書込部が、前記受取った移動指示額が口座残高を超えていないかを判断し、超えていない場合に前記電子財布に当該移動指示額を金銭情報として格納する金銭情報書込工程と、前記端末の残高情報書込部が、前記電子財布を利用した取引の日付及び金額と取引後の残高とを含む取引履歴情報を電子財布に格納する取引情報書込工程と、前記中央処理装置の残高情報受取部が、前記電子財布に書き込まれた取引履歴情報を前記端末から受け取って取引履歴情報格納部に格納する取引履歴情報格納工程と、前記中央処理装置の整合性判断部が、所定期間経過後、前記取引履歴情報格納部に格納された所定期間内における取引履歴情報に基いて、当該所定期間内における全ての取引について、取引前残高(前の取引の取引後残高)と取引額と取引後残高の推移が整合しているかによって、全ての取引が時系列的に連続しているかを判断する整合性判断工程と、所定期間内における全ての取引について前記残高の推移が整合すると判断された場合に、前記中央処理装置の決済処理部が、前記所定期間内における最後の取引の取引後残高と前記移動指示額との差額を精算額として算出し、金融機関システムに対して、この精算額について取引者口座と事業者口座との間の資金移動の指示情報を出力する決済工程とを実行することを特徴とする決済方法が提供される。
【0008】
このような構成によれば、競馬の開催期間などの所定期間中に行われた取引の整合性を確認してから取引の決済を行うようにした。このことにより、所定期間中に電子財布の情報の改ざん等が行われてもその取引について決済を行わないようにすることで、不正行為を確実に防止することができる。また、電子財布による取引の度にパスワードなどによって本人確認を行う必要がないため、コンピュータ資源を節約でき、取引のためのコンピュータ処理を迅速に行うことができる。
【0009】
本発明の一の実施形態によれば、前記残高は、有効期限が設定されている。ここで、前記有効期限は、前記所定期間であることが好ましい。
【0010】
このような構成によれば、例えば、前記有効期限をイベントの開催期間とすることができ、これによりイベント終了後は電子財布を利用不可とすることができる。
【0011】
本発明の他の一の実施形態によれば、前記金銭情報書込工程は、前記所定期間の前若しくは所定期間中に、前記端末の金銭情報書込部が、前記移動指示額(金銭情報)とその使用期限とを電子財布に格納することで、この金銭情報を活性化してこの電子財布を利用可能にする。
【0012】
本発明の他の一の実施形態によれば、前記電子財布は、各取引の取引情報を格納するものである。ここで、前記取引はくじであり、前記取引情報は、くじを換金して電子財布に格納するための情報であることが好ましい。
【0013】
本発明の第2の主要な観点によれば、中央処理装置と、この中央処理装置及び金融機関のシステムに接続される端末とから構成され、この金融機関に口座を有する取引者及び事業者の間で行われる取引の料金を、この取引者が保有する電子財布を利用して決済するシステムであって、前記端末は、前記金融機関システムに通信回線を介して接続し、当該取引者の口座残高の情報を取得する口座残高情報取得部と、この端末の入力装置から、取引者の口座の残高のうち電子財布に移動する金額(移動指示額)の情報を受取る残高移動指示額受取部と、前記受取った移動指示額が口座残高を超えていないかを判断し、超えていない場合に前記電子財布に当該移動指示額を金銭情報として格納する金銭情報書込部と、前記電子財布を利用した取引の日付及び金額と取引後の残高とを含む取引履歴情報を電子財布に格納する残高情報書込部と、を備え、前記中央処理装置は、前記電子財布に書き込まれた取引履歴情報を前記端末から受け取って取引履歴情報格納部に格納する残高情報受取部と、所定期間経過後、前記取引履歴情報格納部に格納された所定期間内における取引履歴情報に基いて、当該所定期間内における全ての取引について、取引前残高(前の取引の取引後残高)と取引額と取引後残高の推移が整合しているかによって、全ての取引が時系列的に連続しているかを判断する整合性判断部と、所定期間内における全ての取引について前記残高の推移が整合すると判断された場合に、前記中央処理装置の決済処理部が、前記所定期間内における最後の取引の取引後残高と前記移動指示額との差額を精算額として算出し、金融機関システムに対して、この精算額について取引者口座と事業者口座との間の資金移動の指示情報を出力する決済処理部とを備えたことを特徴とする決済システムが提供される。
【0014】
このような構成によれば、上記した決済処理方法を実現できる決済システムを得ることができる。
【0017】
なお、この発明の他の特徴と顕著な効果は、次の発明の実施の形態の項の記載と添付した図面とを参照することで、より明確に理解される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
まず、図1を参照して、本発明にかかるシステムの全体構成を説明する。この例では、取引者である馬券購入者の銀行口座の残高情報の全部又は一部をICカードに格納して電子財布を構成し、この残高情報を利用して馬券を購入する実施例を説明する。
【0019】
この図に符号1で示すのが、この発明の電子財布としてのICカードである。このICカード1には、馬券購入者2が金融機関3に保有する銀行口座4から所定の額が金銭情報5として格納されると共に、この金銭情報5を利用して購入した馬券情報6(馬券そのもの)が格納されるようになっている。また、このICカード1には、馬券購入者ID7と、金銭情報使用期限8と、カード有効期限9の各情報も格納されている。
【0020】
前記馬券購入者ID7は、このICカード1と前記馬券購入者2の銀行口座4とを関連付けるためのものである。また、金銭情報使用期限8は、例えば、競馬が開催される週末(土曜日及び日曜日)のみとなっている。この開催期間内における馬券の購入金額及び払戻金額の決済は、この開催期間終了後、前記使用期限8が切れた後にこの馬券購入者2の銀行口座4と競馬開催者(日本中央競馬会等)の銀行口座10との間の資金移動によってなされるようになっている。前記ICカード有効期限9は、不正を防止するために、例えば、3月や1年等、比較的短期間に設定される。
【0021】
また、この図で符号11で示すのは、競馬場や場外馬券売り場に設置される馬券購入情報管理システムである。この馬券購入情報管理システム11は、前記金融機関3と接続される中央処理装置12と、この中央処理装置12に接続される複数の馬券購入用端末13(以下「端末13」と略す)とから構成されている。
【0022】
前記中央処理装置12は、前記端末13から各馬券購入者2のICカード1に格納された前記金銭情報5及びこの馬券購入者2がICカード1を利用して購入した馬券情報6を受取って取引情報格納部14に格納する。またこの中央処理装置12は、競馬の開催期間終了後に、格納した取引情報に基づいて当該ICカード1を利用した馬券の取引(購入及び換金)の正当性を判別するものである。
【0023】
前記端末13は、ICカード1から前記金銭情報5等を読み取って前記中央処理装置12に送信すると共に、的中した馬券の配当金をこのICカード1に対して払戻すものである。なお、以下においては、馬券の購入及び払戻金の受取り(換金)を馬券に関する取引として説明する。
【0024】
このようにICカード1を上記した電子財布として利用可能にするために、この実施形態では、前記競馬開催期間中に初めて端末13が馬券購入者2からICカード1を受付けた時に、このICカード1を電子財布として活性化するための処理を行う。具体的には、馬券購入者2の銀行口座4の残高からこの馬券購入者2が指定した金額(金銭情報5)及びこの金額の使用期限8をICカード1にインストールする。この場合、預金の引き出しと同様に、馬券購入者2に銀行口座4の暗証番号を入力させて本人確認を行う。なお、前記中央処理装置12は馬券の購入情報の処理(投票率)や払戻しなどに関する処理を統括的に行うものであるが、これらの機能及び構成は従来周知であるため、図示及び詳細説明は省略する。
【0025】
次に、上記のような電子財布を利用した馬券に関する決済を行う中央処理装置12の構成を図2を参照して説明する。
【0026】
前記中央処理装置12は、図2に示すように、CPU15とRAM16とモデム等の通信デバイス17と入出力装置18が接続されたバス19に、データ格納部20とプログラム格納部21とを備えている。
【0027】
まず、データ格納部20は、馬券購入者情報格納部22と、前記取引情報格納部14とを備えている。
【0028】
前記馬券購入者情報格納部22は、前記馬券購入者2(ICカード1)の固有情報である購入者IDや、ICカード1の有効期限9などの情報を格納するものである。これらの情報は、馬券購入者2からの事前の申込等に基づいて設定されるものである。
【0029】
前記取引情報格納部14には、馬券の購入及び払戻しに関する取引履歴情報23と、前記ICカード1内の金銭情報の使用期限24とが前記馬券購入者2のIDに関連付けられて格納されているものである。前記取引履歴情報23には、例えば図3に示すような情報が含まれている。
【0030】
この図3は、取引履歴情報23の具定例を示す概念図である。
この取引履歴情報23には、各取引に対して連続して付される取引番号30と、取引前残高31と、取引金額32と、取引後残高33と、取引種別34と、取引した馬券の情報35とが含まれる。
【0031】
この図で取引番号n=1の取引は、ICカード1に馬券購入者2の銀行口座4から残高の一部又は全部を金銭情報5として格納し、ICカード1を活性化したことを示している。この例では、銀行口座4から1万円をICカード1に格納しており、取引金額Tnは1万円となっている。競馬購入者2はこの1万円を使って競馬開催期間中に馬券を購入することができる。また、取引番号n=1以外の取引において、取引金額Tnがマイナスの取引(取引番号n=2、3)は馬券の購入を、また取引金額Tnがプラスの取引(取引番号n=4)は的中馬券の払戻しを夫々示している。このような取引の種別は、前記取引種別34の欄を参照しても判別できる。
【0032】
また、前記馬券情報35には、出走年月日36と、開催場37(中央競馬であれば図示の10箇所)と、競争番号38と、馬券種別39と、投票番号40とから構成されている。
【0033】
ここで投票番号40は、馬券種別39が「1:単勝」若しくは「2:複勝」の場合には、上2桁は常に「00」とし、下2桁で馬番号を示すようにしている。また、馬券種別39が「3:枠番連勝」等の場合には、上2桁と下2桁が夫々枠番号若しくは馬番号を示している。例えば、この図の取引番号n=2の取引では、2001年10月6日に中山競馬場で開催される第1レースで、馬番号1番の単勝の馬券を2000円分購入している。また、取引番号n=3の取引では、2001年10月7日に京都競馬場で開催される第10レースで、枠番連勝で2枠と5枠の組み合わせの馬券を3000円分購入している。この馬券情報35は、競馬開催期間終了後に取引の正当性を判別する場合や、開催期間中に競馬の主催者等が適宜参照されるものである。
【0034】
次に、前記プログラム格納部21は、図2に示すように、メインプログラム41の他、前記ICカード1を利用した馬券の取引やそれに応じた残高の情報(金銭情報5)、及び前記馬券情報6を前記端末13から受取る馬券情報・残高情報受取部42と、競馬の開催期間経過後、当該開催期間内の残高の推移が取引額と時系列的に整合するかを判断する整合性判断部43と、前記残高の推移が整合すると判断された場合に、前記競馬開催期間内の各取引を成立させてその決済を行う決済処理部44と、を備えている。
【0035】
前記馬券情報・残高情報受取部42は、前記端末13が馬券購入者2のICカード1に対して出力した馬券の購入及び的中馬券の払戻しの情報と、その取引前後の金銭情報5とを、取引が行われる度にこの端末13から受取るものである。受取ったこれらの情報は、前記馬券購入者ID7に関連付けられて前記取引情報格納部14に格納される。
【0036】
前記整合性判断部43は、競馬の開催期間の終了後に、馬券購入者ID7で前記取引情報格納部14を検索して馬券取引情報を抽出し、前記取引番号30でソートして取引履歴情報23(残高)の連続性を判断するものである。このように、競馬開催期間中の全ての取引の連続性を判断することで、この期間中にICカード1内の情報の改ざんなどの不正行為が行われたかを判断できる。
【0037】
前記決済処理部44は、前記整合性判断部43が、競馬開催期間中の全ての取引が正当と判断した場合に、これらの取引金額に関して前記金融機関3に対して馬券購入者の口座4と競馬開催者の口座10との間での資金移動指令メッセージを作成して金融機関3に出力するものである。
【0038】
上記した各構成要素は、実際には、コンピュータシステム及びこれに設けられたハードディスク等の記憶媒体に確保された一定の領域及びこの領域にインストールされたコンピュータソフトウエアプログラムによって構成される。そして、これらの構成要素は、前記CPU15によりRAM16等に適宜呼び出されて実行されることでこの発明の各機能を実行するように構成されている。
【0039】
次に、図4を参照して、端末13の概略構成を説明する。
この端末13は、CPU45とRAM46とモデム等の通信デバイス47と入出力装置としてのタッチパネルディスプレイ48が接続されたバス49に、プログラム格納部50が接続されてなる。なお図中51はICカード1や図示しない馬券購入カード(マークシートカード)の挿入口である。
【0040】
前記プログラム格納部50は、カード情報読取部52と、カード有効期限判別部53と、金銭情報使用期限判別部54と、活性化処理部55と、馬券販売・払戻処理部56と、馬券情報書込部57と、残高情報書込部58と、馬券情報・馬券情報・残高情報送信部59と、メッセージ出力部60と、カード排出指示部61とを備えている。
【0041】
前記カード情報読取部52は、馬券購入者2がカード挿入口51に挿入したICカード1や馬券購入用カードから前記金銭情報5や馬券情報6などの情報を読み取るものである(図1参照)。
【0042】
前記カード有効期限判別部53は、前記カード情報読取部52が読み取ったカード有効期限9に基づいてICカード1の有効期限が経過していないかを判別するものである。
【0043】
前記活性化処理部55は、前記競馬開催期間の前若しくは開催期間中に、前記ICカード1を電子財布として活性化するために所定の処理を行うもので、残高移動指示額受取部62と、口座残高情報取得部63と、金銭情報・使用期限書込部64と、決済予約通知部65とを備えている。
【0044】
前記残高移動指示額受取部62は、銀行口座4の残高のうち、前記馬券購入者2がICカード1に移動させたい金額の情報を、前記タッチパネル48から受取るものである。なお、残高情報の移動に際しては、馬券購入者2に当該銀行口座4の暗証番号を入力させて本人確認を行う。前記口座残高情報取得部63は、前記金融機関3に対して馬券購入者2若しくはICカード1のIDを通知して口座残高4の情報を取得するものである。前記金銭情報・使用期限書込部64は、馬券購入者2から指示された金額の金銭情報及びその使用期限の情報をICカード1に格納するものである。前記決済予約通知部65は、ICカード1に格納した金銭情報(移動金額)について、金融機関3に対して決済の予約を通知するものである。
【0045】
このようにして金銭情報及びその使用期限がICカード1に格納されることで、ICカード1が電子財布として活性化される。また、このようなICカード1の活性化に際しては、この端末13は、前記金融機関3のシステムにダイアルアップ若しくは専用線接続して馬券購入者の口座4の残高情報を取得すると共に、金融機関3に対して前記移動指示額についての決済予約を行うものである。
【0046】
前記馬券販売・払戻処理部56は、前記馬券購入カードから読み取った馬券購入情報に基いて馬券を販売したり、的中した馬券の配当金を払戻すための所定の処理を行う。この馬券販売・払戻処理部56は、馬券の販売及び払戻しの処理を行った場合、それらの取引情報を前記中央処理装置12に送信するものである。これらの情報を受取った中央処理装置12は、従来と同様にオッズの集計等の所定の処理を行うものである。また、この実施形態では、馬券情報を記録した磁気記録紙を発券するのではなく、前記馬券情報書込部57がICカード1に図3に示したような馬券情報を書き込むことでこのICカード1を馬券兼用とし、馬券の発券を不要としている。
【0047】
そのため、ICカード1には、前記金銭情報の使用期限8内の馬券情報を記憶するために十分な領域を確保しておく。例えば、前記取引履歴23(図3参照)を登録するレコードの数(記憶領域)は、例えば15レース/日×10通り×2日間として、300レコード分程度とするのが好ましい。
【0048】
前記残高情報書込部58は、馬券購入者2がICカード1を利用して行った取引(馬券の購入及び払戻金の受取り)後の残高(図3の33)をこのICカード1に書き込むものである。
【0049】
前記馬券情報・馬券情報・残高情報送信部59は、ICカード1に書き込んだ金銭情報5(残高情報33)や馬券の購入や払戻しに関する取引履歴情報23を前記中央処理装置12に送信するものである。中央処理装置12は、受取ったこれらの情報を前記取引情報格納部14に格納し、この情報に基いて競馬の開催期間終了後に取引の正当性を判別するものである。
【0050】
前記メッセージ出力部60は、残高不足やカードの有効期限切れなどの所定のメッセージを前記ディスプレイ48に表示させるものである。
【0051】
前記カード排出指示部61は、挿入されたICカード1について所定の処理が終了した後に、このICカード1を前記カード挿入口51から排出させるものである。
【0052】
上記した各構成要素は、実際には、コンピュータシステム及びこれに設けられたハードディスク等の記憶媒体に確保された一定の領域及びこの領域にインストールされたコンピュータソフトウエアプログラムによって構成される。そして、これらの構成要素は、前記CPU45によりRAM46等に適宜呼び出されて実行されることでこの発明の各機能を実行するように構成されている。
【0053】
以下、本発明システムの詳細な機能を実際の動作と共に、図5乃至図8を参照して説明する。なお、これらの図のS1〜S38は処理順序を示す符号であり、以下の説明のステップS1〜S38に対応する。
【0054】
まず、図5を参照して、ICカード1を電子財布として活性化させる工程を説明する。
【0055】
最初に、前記端末13がICカード1を受付けると、前記カード情報読取部52が金銭情報5、馬券購入者ID7、金銭情報使用期限8、及びICカード1の有効期限9を取得する(ステップS1)。
【0056】
ついで、前記カード有効期限判別部53が、受付けたICカード1の有効期限9が経過しているかを判別する(ステップS2)。カードの有効期限を経過していない場合は、前記金銭情報使用期限判別部54が、前記ステップS1で取得した金銭情報使用期限8が経過しているかを判別する(ステップS3)。
【0057】
金銭情報使用期限8が経過している場合は、ICカード1の活性化が必要と判断して(ステップS4)、前記口座残高情報取得部63が金融機関3から馬券購入者2の口座残高情報を受取る(ステップS5)。なお、ICカード1を電子財布として初めて使用する場合等、前記金銭情報5及び使用期限8の情報を読取れない場合も、前記金銭情報使用期限判別部54はICカード1の活性化が必要と判別する。
【0058】
ついで、前記残高移動指示額受取部62が、馬券購入者2から前記銀行口座4からICカード1に移動する金銭の情報を受取る(ステップS6)。この金銭情報は、前記ディスプレイ48上のタッチパネルで入力させる。
【0059】
ついで、前記金銭情報・使用期限書込部64が、馬券購入者2から指示された移動金額が前記口座残高を超えていないかを判断し(ステップS7)、超えていない場合には取引番号nに0を代入する(ステップS8)。口座残高を超えている場合には、前記メッセージ出力部60が残高不足のメッセージを出力して、馬券購入者2に再度移動指示額の入力を促す(ステップS9)。
【0060】
ついで、前記金銭情報・使用期限書込部64が、上記金銭情報とその使用期限(本実施形態では土日の2日間)をICカード1に書き込む(ステップS10)。これにより、ICカード1が電子財布として使用可能となる。
【0061】
また、前記決済予約通知部65が、ICカード1に格納された金額について、決済の予約を金融機関3に通知する(ステップS11)。
【0062】
最後に、前記馬券情報・馬券情報・残高情報送信部59が、前記中央処理装置12に対してICカード1に格納された金銭情報5及びその使用期限の情報8を送信してこの処理を終了する(ステップS12)。
【0063】
一方、前記ステップS2において、ICカード1の有効期限が経過していると判断された場合は、前記メッセージ出力部60が有効期限経過のメッセージを出力し、カード排出指示部61がカードを排出する(ステップS13、S14)。
【0064】
また、前記ステップS3において、ICカード1に格納されている金銭情報の使用期限8が経過していない場合は、既にこのICカード1が活性化されていると判断してこの処理を終了する(ステップS15)。
【0065】
なお、前記ステップS1〜S3は、ICカード1が挿入される度に同じ処理が行われるものであるため、以下の他の処理工程においては説明を省略する。
【0066】
また、競馬の開催期間中にICカード1の残高を増額する場合も、上記とほぼ同様の処理工程で行うことができる。この場合は、金銭情報の使用期限8が経過していないため前記ステップS3、S15において活性化済と判断されてしまう。そのため、前記端末13のディスプレイ48上に「ICカード残高の増額」の操作ボタンを用意し、このボタンが選択された場合は、前記使用期限が経過していなくても、前記口座残高情報取得部63が金融機関3から馬券購入者2の口座残高情報を受取るように構成するのが好ましい。
【0067】
次に、図6を参照して、馬券購入者2に馬券を販売する場合の処理工程を説明する。
【0068】
まず、ICカード1と馬券購入用カードを受付けると、前記端末13のカード情報読取部52が馬券情報(図3の35参照)と購入額を読み取る(ステップS16)。
【0069】
ついで、前記馬券販売・払戻処理部56が、前記ステップS16で取得した購入額とICカード1に格納されている金銭情報5とを比較し(ステップS17)、購入額が小さい場合には馬券の販売が可能と判断して馬券情報をICカード1に格納するための以下の処理を実行する。すなわち、前記残高情報書込部58が、ICカード1に格納されている前回の取引番号(n)を取得し(ステップS18)、この取引番号nをインクリメントする(ステップS19)。そして、インクリメントした取引番号nに関連付けて馬券の購入金額や購入後の残高(図3の32、33参照)をICカード1に格納する(ステップS20)。
【0070】
ついで、前記馬券情報・残高情報送信部59が、このICカード1に格納した馬券の購入金額等と同一の情報を前記中央処理装置12に送信する(ステップS21)。中央処理装置12は、受取った情報を前記取引情報格納部14に格納し、競馬開催期間が終了した後、この情報に基いて取引の正当性を判断する。
【0071】
また、前記馬券情報書込部57は、図3に35で示すような詳細な馬券情報をICカード1に格納する(ステップS22)。これにより、ICカード1自体を馬券として利用できるので磁気記録紙の馬券の発券を不要とすることができる。
【0072】
ついで、前記馬券情報・残高情報送信部59が、ICカード1に格納した馬券情報6を前記中央処理装置12に送信する(ステップS23)。中央処理装置12は、受取ったこれらの情報に基づいて、従来と同様にオッズの集計等の所定の処理を行う。
【0073】
一方、前記ステップS17において、購入額が残高を超えていると判断した場合は、前記メッセージ出力部60が残高不足のメッセージを出力する(ステップS24)。
【0074】
最後に、前記カード排出指示部61がICカード1の排出を指示してこの処理を終了する(ステップS25)。
【0075】
次に、図7を参照して、的中した馬券の配当金を電子財布に対して払戻す工程を説明する。
【0076】
まず、前記カード情報読取部52が購入済みの馬券情報6をICカード1から読み取る(ステップS26)。読み取った馬券情報6について、前記馬券販売・払戻処理部56が的中しているかを判断する(ステップS27)。
【0077】
的中していると判断した場合は、前記馬券販売・払戻処理部56が購入金額と確定した払戻率とに基づいて当該馬券情報に対する払戻金額を算出する(ステップS28)。また、前記残高情報書込部58が、ICカード1に格納されている前回の取引番号(n)を取得し(ステップS29)、この取引番号nをインクリメントする(ステップS30)。そして、インクリメントした取引番号nに関連付けて前記払戻金に関する情報(図3の取引番号=4の取引参照)をICカード1に格納する(ステップS31)。
【0078】
また、前記馬券情報・残高情報送信部59が、ICカード1に格納した払戻金情報を前記中央処理装置12に送信してこの処理を終了する(ステップS32)。中央処理装置12は、この払戻金情報についても、前記の馬券購入情報と同様に、取引情報格納部14に格納して、取引の正当性判断の際に参照する。
【0079】
次に、図8を参照して、競馬の開催期間が終了した後の処理工程を説明する。
【0080】
まず、競馬の開催期間が終了すると前記中央処理装置12の整合性判断部43が取引情報格納部14に格納されている当該開催期間中の取引履歴情報23(図3参照)について、馬券購入者ID毎に前記取引番号30でソートする(ステップS33)。
【0081】
ついで、前記整合性判断部43は、この取引番号30が連続しているかを判別し(ステップS34)、連続している場合にはさらに取引履歴(残高情報)の連続性を判別する(ステップS35)。例えば、取引番号30が連続していても、取引前後の残高31、33とその取引金額32とが整合していない場合には連続性がないものと判断する。この時、前記馬券情報(図3の35)を参照して、購入した馬券の情報と、的中した馬券の情報との整合性を判断するようにしても良い。
【0082】
前記取引履歴が全て連続している場合には全ての取引が正当と判断して(ステップS36)、前記決済処理部44が最後の取引後の残高と前記決済予約した金額とを精算し、この精算額について前記金融機関3に対して決済(資金移動)を指示する(ステップS37)。例えば、決済予約の金額(口座残高からICカード1に移動させた金額)が10,000円で、最終取引後の残高が15,000円に増えた場合には、増額した5,000円について競馬主催者の口座10から馬券購入者の口座4への資金移動を指示する。
【0083】
このように競馬の開催期間中の全ての取引について一括して決済を行うことができるので、金融機関3におけるコンピュータ資源を節約でき、決済処理を高速で行うことが可能になる。
【0084】
一方、前記ステップS34及びステップS35において、取引番号30若しくは取引履歴に連続性がないと判別された場合は、何れも不正な取引と判断する(ステップS38)。すなわち、競馬の開催期間中の何れかの時点で、金銭情報5や馬券情報6の改ざん等が行われたと判断して、この処理を終了する。したがって、金融機関3の馬券購入者の口座4の残高は、開催期間前の残高のままとなる。これにより、ICカード1(電子財布)の情報を改ざん、変造してICカード1に対して払戻しが行われたとしても、銀行口座には反映されない。したがって、そのような不正を行った者(本人も含む)が不当な利益を得ることを有効に防止できる。
【0085】
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0086】
例えば、上記の実施形態においては、残高情報の有効期限を競馬の開催期間としたがこれに限定されない。例えば、前回の取引から2日間、というように取引毎に有効期限を設定したり、複数の節(週末)にまたがって有効期限を設定したり、さらに、開催期間中の任意の期間(初日のみ、午後のみ等)に設定するようにしても良い。また、有効期限に加えて、残高情報を特定のレース(重賞レース等)や特定の開催場(中山競馬場等)に限定して利用可能とすることもできる。
【0087】
また、前記銀行口座を、従来より行われている電話投票用の専用口座と兼用とし、本システムを電話投票のシステムとリンクさせることで、開催期間中は端末13と電話投票の何れでも取引を受付けるようにしても良い。
【0088】
また、上記の実施形態では、ICカード1に馬券情報も格納して電子財布と馬券とを兼用するようにしたが、取引履歴等だけ格納して電子財布単独で使用することも勿論可能である。
【0089】
また、格納する情報量が少ない場合には、ICカード以外の電子的または磁気的に情報を読み書きできる媒体を利用することもできる。
【0090】
さらに、上記の実施形態では、不正な取引と判断した場合には開催期間中の全ての取引について決済を行わないようにしたが(図9のステップS38)、取引番号等の連続性が途切れた時点以降の取引だけを不正と判断することもできる。これにより、例えば開催期間中に他人によってICカード1内の情報の改ざん等が行われた場合に、改ざん等される前に本人が行った取引は有効として決済することができる。
【0091】
また、上記の実施形態では、競馬の開催期間中の馬券の取引の例を説明したがこれに限定されない。競輪、競艇、オートレースなどの他の投票券やくじ、期間が限定された商品・サービスの取引であって、後日取引の正当性(連続性)を判断した上で、料金の決済と商品等の提供とが行われるものであれば、本発明を適用することができる。
【0092】
さらに、前記実施形態では、馬券購入者2の口座残高のうち、この馬券購入者2が資金移動を指示した金額だけをICカード1に格納するようにしているが、口座残高の全額をICカード1に格納するようにしても良い。この場合には、競馬開催期間初日の前日の夜間等の所定基準時における口座残高について、前記ICカード1の活性化の工程でICカード1に格納させるようにする。このような例では、金融機関3は前記所定の基準時以降は前記開催期間終了後に中央処理装置12から取引額の決済指示があるまでこの口座への入出金を受付けないようするのが好ましい。
【0093】
また、前記ICカード1に銀行口座の残高情報を格納して活性化する際に、キャッシュカードを用いて通常の預金の引き出しと同様に残高情報を引き出すようにしてもよい。この場合には、前記馬券購入用端末13は馬券の購入と的中馬券の払戻しのみに使用し、ICカード1への残高情報の格納はキャッシュカードの読み取りが可能な専用端末によって行うのが好ましい。
【0094】
また、競馬の開催期間終了後に前記取引の整合性を判断した上で、このICカード1に格納された最終取引後の残高の一部を現金で払い戻すようにしてもよい。さらに、競馬開催期間中に、それまでの取引の整合性を確認した上で、残高の一部を現金で払出すようにしても良い。この場合は、現金の払出しも取引の一種としてICカード1及び前記取引情報格納部14に格納する。これにより、例えば、競馬場内での飲食や各種グッズの購入等が可能になり、電子財布としての使い勝手を向上させることができる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、競馬や競輪などの投票券売り場において、電子財布を利用して投票券を購入したり、払戻しを受ける場合に、電子財布の改ざんや変造などの不正行為を低コストで確実に防止できる方法及びシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す概念図。
【図2】本発明にかかる中央処理装置の概略構成を示すブロック図。
【図3】取引履歴情報及び馬券情報を示す概念図。
【図4】端末の構成を示すブロック図。
【図5】電子財布の活性化の工程を示すフローチャート。
【図6】電子財布を利用して馬券を販売する場合の処理工程を示すフローチャート。
【図7】電子財布に対して配当金を払戻す場合の処理工程を示すフローチャート。
【図8】開催期間経過後に、取引の正当性を判別する工程を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…ICカード
2…馬券購入者
3…金融機関
4…馬券購入者の銀行口座
5…金銭情報
6…馬券情報
7…馬券購入者ID
8…金銭情報使用期限
9…カード有効期限
10…競馬開催者の銀行口座
11…馬券購入情報管理システム
12…中央処理装置
13…馬券購入用端末
14…取引情報格納部
15…CPU
16…RAM
17…通信デバイス
18…入出力装置
19…バス
20…データ格納部
21…プログラム格納部
22…馬券購入者情報格納部
23…取引履歴情報
24…使用期限
31…取引前残高
32…取引金額
33…取引後残高
34…取引種別
35…馬券情報
37…開催場
39…馬券種別
41…メインプログラム
42…馬券情報・残高情報受取部
43…整合性判断部
44…決済処理部
45…CPU
46…RAM
47…通信デバイス
48…ディスプレイ
49…バス
50…プログラム格納部
51…カード挿入口
52…カード情報読取部
53…カード有効期限判別部
54…金銭情報使用期限判別部
55…活性化処理部
56…馬券販売・払戻処理部
57…馬券情報書込部
58…残高情報書込部
59…馬券情報・残高情報送信部
60…メッセージ出力部
61…カード排出指示部
62…残高移動指示額受取部
63…口座残高情報取得部
64…使用期限書込部
65…決済予約通知部

Claims (12)

  1. 中央処理装置と、この中央処理装置及び金融機関のシステムに接続される端末とから構成される決済システムによって実行され、この金融機関に口座を有する取引者及びこの取引者に商品・サービスを提供する者(事業者)の間で行われる取引の料金を、この取引者が保有する電子財布を利用して決済する方法であって、
    前記端末の口座残高情報取得部が、前記金融機関システムに通信回線を介して接続し、当該取引者の口座残高の情報を取得する口座残高情報取得工程と、
    前記端末の残高移動指示額受取部が、この端末の入力装置から、取引者の口座の残高のうち電子財布に移動する金額(移動指示額)の情報を受取る残高移動指示額受取工程と、
    前記端末の金銭情報書込部が、前記受取った移動指示額が口座残高を超えていないかを判断し、超えていない場合に前記電子財布に当該移動指示額を金銭情報として格納する金銭情報書込工程と、
    前記端末の残高情報書込部が、前記電子財布を利用した取引の日付及び金額と取引後の残高とを含む取引履歴情報を電子財布に格納する取引情報書込工程と、
    前記中央処理装置の残高情報受取部が、前記電子財布に書き込まれた取引履歴情報を前記端末から受け取って取引履歴情報格納部に格納する取引履歴情報格納工程と、
    前記中央処理装置の整合性判断部が、所定期間経過後、前記取引履歴情報格納部に格納された所定期間内における取引履歴情報に基いて、当該所定期間内における全ての取引について、取引前残高(前の取引の取引後残高)と取引額と取引後残高の推移が整合しているかによって、全ての取引が時系列的に連続しているかを判断する整合性判断工程と、
    所定期間内における全ての取引について前記残高の推移が整合すると判断された場合に、前記中央処理装置の決済処理部が、前記所定期間内における最後の取引の取引後残高と前記移動指示額との差額を精算額として算出し、金融機関システムに対して、この精算額について取引者口座と事業者口座との間の資金移動の指示情報を出力する決済工程と
    を実行することを特徴とする決済方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    前記残高には、有効期限が設定されていることを特徴とする決済方法。
  3. 請求項2記載の方法において、
    前記有効期限は、前記所定期間であることを特徴とする決済方法。
  4. 請求項1記載の方法において、
    前記金銭情報書込工程は、前記所定期間の前若しくは所定期間中に、前記端末の金銭情報書込部が、前記移動指示額(金銭情報)とその使用期限とを電子財布に格納することで、この金銭情報を活性化してこの電子財布を利用可能にすることを特徴とする決済方法。
  5. 請求項1記載の方法において、
    前記電子財布は、各取引の取引情報を格納するものであることを特徴とする決済方法。
  6. 請求項5記載の方法において、
    前記取引はくじであり、
    前記取引情報は、くじを換金して電子財布に格納するための情報である
    ことを特徴とする決済方法。
  7. 中央処理装置と、この中央処理装置及び金融機関のシステムに接続される端末とから構成され、この金融機関に口座を有する取引者及び事業者の間で行われる取引の料金を、この取引者が保有する電子財布を利用して決済するシステムであって、
    前記端末は、
    前記金融機関システムに通信回線を介して接続し、当該取引者の口座残高の情報を取得する口座残高情報取得部と、
    この端末の入力装置から、取引者の口座の残高のうち電子財布に移動する金額(移動指示額)の情報を受取る残高移動指示額受取部と、
    前記受取った移動指示額が口座残高を超えていないかを判断し、超えていない場合に前記電子財布に当該移動指示額を金銭情報として格納する金銭情報書込部と、
    前記電子財布を利用した取引の日付及び金額と取引後の残高とを含む取引履歴情報を電子財布に格納する残高情報書込部と、を備え、
    前記中央処理装置は、
    前記電子財布に書き込まれた取引履歴情報を前記端末から受け取って取引履歴情報格納部に格納する残高情報受取部と、
    所定期間経過後、前記取引履歴情報格納部に格納された所定期間内における取引履歴情報に基いて、当該所定期間内における全ての取引について、取引前残高(前の取引の取引後残高)と取引額と取引後残高の推移が整合しているかによって、全ての取引が時系列的に連続しているかを判断する整合性判断部と、
    所定期間内における全ての取引について前記残高の推移が整合すると判断された場合に、前記中央処理装置の決済処理部が、前記所定期間内における最後の取引の取引後残高と前記移動指示額との差額を精算額として算出し、金融機関システムに対して、この精算額について取引者口座と事業者口座との間の資金移動の指示情報を出力する決済処理部とを備えた
    ことを特徴とする決済システム。
  8. 請求項7記載のシステムにおいて、
    前記残高には、有効期限が設定されていることを特徴とする決済システム。
  9. 請求項8記載のシステムにおいて、
    前記有効期限は、前記所定期間であることを特徴とする決済システム。
  10. 請求項7記載のシステムにおいて、
    前記金銭情報書込部は、前記所定期間の前若しくは所定期間中に、前記移動指示額(金銭情報)とその使用期限とを電子財布に格納することで、この金銭情報を活性化することを特徴とする決済システム。
  11. 請求項7記載のシステムにおいて、
    前記電子財布は、各取引の取引情報を格納するものであることを特徴とする決済システム。
  12. 請求項11記載のシステムにおいて、
    前記取引はくじであり、
    前記取引情報は、くじを換金して電子財布に格納するための情報である
    ことを特徴とする決済システム。
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