JP4205094B2 - 光コネクタ及びその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバの接続に用いられ、とくに接続現場等で光ファイバの先端部に組み立てることが可能な光コネクタ及びその組立方法に関する。
近年、光ファイバネットワークの普及が進展するにつれて、光ドロップケーブルや光インドアケーブルの先端部に光コネクタを接続して組み立てる作業を工場以外の現場で行うことができる光コネクタが提供されている。現場組立用の光コネクタには、予め先端面が研磨済みのフェルールに光ファイバを挿通固定することにより、接続後のフェルール研磨作業が省略される方式の光コネクタがある(例えば、特許文献1参照)。
そして、光コネクタに光ファイバを挿入して接続する技術としては、例えば特許文献2に提案されているものがある。
特許文献2は、基台上に光ファイバ接続器を載置する中央台と、水平方向へ調整移動可能な可動台と、光ファイバを把持する一対のホルダとを備えたものであり、ホルダは中央台側に向けて低く傾斜した第一位置で上下方向および横方向に移動可能にされ、かつ第一位置から水平な第二位置へ中央台に向けて移動可能とすることで、接続する双方の光ファイバの接続端部同士を光ファイバ接続器の案内溝に案内することで、接続作業を効率化させたものである。
特開平10−206688号公報 特開平8−184725号公報
しかしながら、特許文献2は、光ファイバ接続器を搭載した専用接続機器であり、これを現場に持ち込んで接続作業(現場付け)を行うことは、作業性が悪いことから時間がかかるうえ、接続の突合せ状態を高い精度とすることが困難であるといった不具合があった。このような現状から、ドロップケーブルやインドアケーブルにおける端末を短時間で簡単に引留めて装着することができる適切な現場付け光コネクタが必要とされていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、光ドロップケーブルや光インドアケーブル等の光ファイバケーブルの端末を短時間で簡単に引留めるようにし、光コネクタへの装着性を向上させるようにした光コネクタ及びその組立方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光コネクタは、先端側に接合端面が配置されたフェルールによって内装固定されると共に前記フェルールの後端側から一部突出する内部光ファイバを内蔵するコネクタ本体と、前記内部光ファイバの後端に先端を突き当てて光接続される挿入光ファイバを把持し且つ前記コネクタ本体に対して接近した場合に前記挿入光ファイバの先端を前記内部光ファイバの後端に突き当て可能に構成された引留め部材とを備えた光コネクタであって、前記コネクタ本体は、前記内部光ファイバの後端と前記挿入光ファイバの先端を突き合わせるクランプ部を備え、前記コネクタ本体には、前記引留め部材を所定位置に固定配置させる案内基盤部と、前記案内基盤部の内側に移動可能に設けられて前記引留め部材を前記コネクタ本体の所定位置に案内させるスライド台とが設けられ、前記スライド台は、開口部を形成してなる枠体と、前記開口部の内側に配置されて先端部を前記開口部に連結させた連結部を支点にして後端部側を上下方向に揺動可能とする揺動板とを形成し、前記揺動板には、前記先端側から前記後端側に向かって斜め上方に傾斜した当接斜面を有する当接突起部と、前記揺動板から下方に突出してなる下方突起部とが設けられ、前記スライド台が前記案内基盤部より後端側に突出しているとき、前記下方突起部が前記案内基盤部の後端部に引っ掛かることで、前記スライド台は前記挿入光ファイバの挿入方向へ移動が規制され、前記引留め部材を前記挿入方向に押して前記当接突起部に当接させ、前記揺動板が前記連結部を支点に上方に揺動したとき、前記下方突起部と前記案内基盤部との引っ掛かりが外れて前記引留め部材を載せた状態で前記スライド台を前記挿入方向に移動させるように構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る光コネクタは、前記揺動板の前記後端部には上方に突出する係止凸部が設けられ、前記引留め部材の当接部が前記当接突起部に当接して前記挿入方向に押されるとき、前記係止凸部は、前記揺動板と共に上方に移動して前記引留め部材に係合するように構成されていることが好ましい。
また、本発明に係る光コネクタは、前記案内基盤部に前記引留め部材を配置させたとき、前記案内基盤部の上方を覆うカバー体が設けられ、前記カバー体には、前記引留め部材を前記挿入方向に押圧させて固定させる係止突出部が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る光コネクタは、前記当接突起部には、前記当接斜面の下方に前記引留め部材の前記当接部を係止させる係止面が形成されていることが好ましい。
また、本発明に係る光コネクタは、前記スライド台の両側には、前記後端側に向かって突出するラッチ部が設けられ、前記スライド台が前記案内基盤部の内部に挿入されるとき、前記スライド台の移動停止位置で前記ラッチ部が前記案内基盤部に係合されていることが好ましい。
また、本発明に係る光コネクタは、前記案内基盤部には、前記スライド台を前記挿入方向に移動可能に案内するガイドレールが設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る光コネクタの組立方法は、上述した光コネクタの組立方法であって、光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線である被覆付きの挿入光ファイバの先端に取り付けた引留め部材を、スライド台の当接突起部に当接させるようにして前記挿入方向に押し込んでいくことで、案内基盤部に対する前記スライド台の下方突起部の引っ掛かりを解除し、前記引留め部材を載せた状態で前記スライド台を前記挿入方向に押し込み、該押し込みによって、前記挿入光ファイバの先端を、介挿部材によって開いておいたクランプ部の半割りの素子の間に挿入して、内部光ファイバに突き合わせ、前記素子間から前記介挿部材を引き抜き、前記案内基盤部の上方を覆うカバー体を閉じて、前記引留め部材を保持するようにしたことを特徴としている。
本発明に係る光コネクタ及びその組立方法によれば、光ドロップケーブルや光インドアケーブル等の挿入光ファイバを把持した引留め部材を、スライド台の所定位置に載せ、その状態のまま案内基盤部内に押し込むだけの簡単な操作によって、コネクタ本体の所定位置に簡単に且つ短時間で固定することができる。しかも、スライド台に案内されて案内基盤部に固定される引留め部材の挿入光ファイバと、コネクタ本体に内蔵された内部光ファイバとを高い精度で接続させて突合せることができる。このようにコネクタ本体への引留め部材の装着性を向上させたことで、光コネクタ内部への挿入光ファイバFの挿入が容易になり、好適な現場付け光コネクタを実現することができる。
以下、本発明による光コネクタ及びその組立方法の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、図1は本発明の実施の形態による光コネクタの全体斜視図、図2は本実施の形態による光コネクタの要部分解斜視図、図3は図1の光コネクタの水平方向断面図、図4はクランプ部の斜視図であって、(a)はその全体図、(b)はその分解側面図、図5(a)及び(b)は案内外殻体のクランプ収納部及び案内基盤部を示す斜視図、図6は図5に示す案内外殻体の平面図及び側面図、図7(a)及び(b)はカバー体の斜視図、図8(a)及び(b)はスライド台の斜視図、図9は図8に示すスライド台の平面図、図10(a)及び(b)はスライド台の側面図及び鉛直方向断面図、図11は引留め部材を示す図であって、(a)及び(b)はその斜視図、(c)は図2のA−A線断面図、(d)はその正面図、図12は介挿ユニットの正面図、図13は光コネクタの組立工程の図である。
図1及び図2における符号1は、本実施の形態による光コネクタを示している。この光コネクタ1は、主に接続現場において組み立てられる光コネクタである。この光コネクタ1は、図3の断面図に示すようにフェルール2によって内装固定された内部光ファイバGの後端に、挿入光ファイバ(内部光ファイバGとは別の光ファイバ)Fの先端を突き当てて互いの光ファイバG、Fを接続してなる光コネクタ1である。なお、図3の断面図にあっては、内部光ファイバG及び挿入光ファイバFが見え易いように、クランプ部20(図2参照)の図示が省略されている。また、この内部光ファイバGの後端に挿入光ファイバFの先端が突き合わされた突合せ点は、符号Pによって示している。
そして、図1に示すように、光コネクタ1は、他の雌型の光コネクタ(図示省略)に差し込んで光接続する雄型の光コネクタをなしている。なお、この光コネクタ1を他の光コネクタに差し込んだ場合には、この光コネクタ1の先端側に配置されるフェルール2の接合端面2Aと、他の光コネクタに設けられたフェルールの接合端面とが互いに突き合わされて光接続されるものとなっている(図3参照)。
この光コネクタ1においては、内蔵されるフェルール2の接合端面2A(図3参照)が配置される側の先端側を符号Tで示し、このフェルール2が配置される側とは反対側の後端側を符号Sで示している。また、以下の各部の説明においても、特に符号を付さないが、「先(端側)」とは光コネクタ1のうちフェルール2の接合端面側の方向側となる符号Tの方向であること、「後(端側)」は光コネクタ1のうち先端側とは反対側の方向側となる符号Sの方向であることを、統一して用いている。さらに、この光コネクタ1に挿入される挿入光ファイバFの挿入方向は符号Tで示す方向となっており、その軸線は符号H(図3参照)で示している。
図3に示すように、この光コネクタ1に挿入される挿入光ファイバFについては、裸光ファイバF1の外周に樹脂被覆が設けられた光ファイバ心線F2に、その外周にさらに外皮F3が被覆された光ファイバケーブル(インドアケーブル、ドロップケーブル等)によって構成されるものとなっているが、以下において用いる挿入光ファイバFの語義としては、これら、裸光ファイバF1、光ファイバ心線F2、外皮F3のすべてを含めて用いている。
この光コネクタ1は、図1及び図2等に示すように、フェルール2(図3参照)を内蔵するコネクタ本体10と、このコネクタ本体10に対して接近可能に構成され且つ挿入光ファイバFを把持する引留め部材70とを具備して概略構成されている。
コネクタ本体10は、主として図2の分解斜視図に示すように、上述した内部光ファイバGの後端と挿入光ファイバFの先端を突き合わせる箇所となるクランプ部20と、このクランプ部20を収納すると共に引留め部材70を所定の位置に案内させて配置させる案内外殻体30とを具備して構成されている。また、フェルール2及びクランプ部20の外側には、例えば内側が略円柱状の空洞に形成されてなるハウジング90(図1に示す二点鎖線)が外装されている。
そして、案内外殻体30は、内側にクランプ部20を収納するクランプ収納部40と、挿入光ファイバFの挿入方向に長手方向を配置させた案内基盤部50と、引留め部材70をコネクタ本体10の所定位置に案内させるように案内基盤部50の内側に移動可能に設けたスライド台60と、案内基盤部50の上方を覆うように蓋をするカバー体80とから概略構成される。
図3に示すフェルール2は、その内部において、先端側及び後端側に連通される微細孔22が設けられている。この微細孔22は、上述した挿入光ファイバFの軸線Hと同軸上に配置されるように構成されている。また、フェルール2の先端面が、他の光コネクタにフェルール2と接合する接合端面2Aとして形成されており、コネクタ本体10の先端側において露出されている。また、フェルール2の後端部は、クランプ部20を収容する筒状のクランプ収納部40(詳細は後述)の開口部40aから挿入されるように、このクランプ収納部40に嵌め込まれている。そして、フェルール2の後端面2Bは、このクランプ収納部40内において弾性的に支持されるクランプ部20の先端面と当接している。
このフェルール2は、ジルコニアなどのセラミックスや、ガラスなどの硬質の材料から構成されている。
図4(a)及び(b)に示すように、クランプ部20は、半割りの素子21、22が、断面C字型の略筒状に構成されたC型バネ23によってクランプされて弾性的に支持されている。この半割りの素子21、22には、図示のように、適宜の内溝21a、22aが設けられている。具体的には、一方の半割りの素子21の合わせ面21bには、挿入光ファイバFの挿入方向の軸線に沿って延びる大径の内溝21aが片側のみに設けられている。また、他方の半割りの素子22の合わせ面22bには、挿入光ファイバFの挿入方向の軸線に沿って延びる大径の内溝22a1と小径の内溝22a2とが設けられている。
なお、この内溝21a、22aに、図3に示す内部光ファイバGと、挿入光ファイバFとが挿入される。詳しく述べれば、小径の内溝22a2には裸光ファイバとされた内部光ファイバGと挿入光ファイバFとが挿入され、大径の内溝21a,22a1には光ファイバ心線F2とされた挿入光ファイバFが挿入される。
また、このように構成されたクランプ部20にあっては、そのC型バネ23の隙間部23aと、半割りの素子21,22が合わされて形成される割れ目23bとに、図1に示す光コネクタ1の接続用工具をなす介挿ユニット100(詳細は後述)の介挿部材105が介挿される。このように、半割りの素子21,22の割れ目23bに介挿ユニット100の介挿部材105が介挿された場合には、この割れ目23bは、拡大されたものとなる。これによって、上述した小径の内溝22a2には、挿入光ファイバFの裸光ファイバF1が挿入可能となる。なお、内部光ファイバGは、上述した小径の内溝22a2に、はじめから挿入されている。
次に、クランプ部20を嵌め込ませてなるクランプ収納部40について図5に基づいて説明する。
クランプ収納部40は、図5(a)及び(b)に示すように、挿入光ファイバFの軸線Hと同軸に配設され、内部が空洞の略円筒状をなしている。そして、その先端側外周面には、周方向に沿って外方に突出する係合突部41が設けられている。この係合突起41は、例えばハウジング90の内側に形成された係合部(図示省略)と係合させることが可能である。また、クランプ収納部40の外周面(図の上側)には、図1に示す介挿ユニット100に設けられた介挿部材105が侵入可能とされた貫通穴40a、40aが、挿入光ファイバFの挿入方向の軸線上に延びた位置に2箇所設けられている。
また、クランプ収納部40の内部においては、収納したクランプ部20の後端と案内基盤部50との間に、適宜の隙間が設けられており、この適宜の隙間に適宜の付勢スプリング(図示省略)が介装されている。この付勢スプリングは、一端が案内基盤部50(具体的には後述する案内筐体51の内部51a)に当接し、他端がクランプ部20の後端に当接するようになっている。つまり、付勢スプリングによって、このクランプ部20は、挿入光ファイバFの挿入方向に向かって付勢され、その先端は、フェルール2の後端と好適に当接する。また、フェルール2及びクランプ部20の全体としても、先端側に向かって付勢される。これによって、例えば、この光コネクタ1を他の光コネクタに接続するに際しては、フェルール2が、先端側や後端側に適当に移動して、適切な緩衝機能を発揮することができる。
次に、案内基盤部50について図5及び図6に基づいて説明する。案内基盤部50は、図5(a)及び(b)、図6(a)及び(b)に示すように、その後端40bに連結され内部が連通された薄板形状の案内筐体51と、案内筐体51の下方から後方(S方向)に向けて延設された底盤部52と、この底盤部52の両側に連結されて互いに対向して平行に配置される側壁部53、53とを具備している。
図6(a)及び(b)に示すように、案内筐体51は、内部51aが挿入光ファイバFの軸線H(図3参照)と同軸に連通され、クランプ収納部40の内部と挿通されている。また、この案内筐体51の後端部には、挿入光ファイバFの軸線Hと同軸をなす円形の開口部51bが形成されている。そして、開口部51bより後方に位置する下盤部には、開口部51bから後端側に向かって径が拡大されるすり鉢状に形成されている。このようにすり鉢状となっていることによって、挿入光ファイバF(図3参照)は、この案内筐体51及びクランプ収納部40の内部に挿入されるに際して、挿入方向の軸線Hとなるように案内される(図3参照)。
また、図5(a)及び(b)、図6(b)に示すように、この案内筐体51の幅方向の外壁には、円形の回動穴51cが設けられている。この回動穴51cは、カバー体80に設けられた回動軸部81(詳細は後述)に嵌め込まれる箇所となっている。
図5及び図6に示すように、底盤部52には、その上面で所定位置から後端までの間で断面凹型状をなす凹溝54が形成されている。この凹溝54は、後述するスライド台60の揺動板65を案内させるものである。
各側壁部53、53は、所定高さから上部を案内基盤部50の幅方向で内側に屈曲させてなり、その上方をなす上方側壁55と、底盤部52と上方側壁55との間に形成される断面略溝形のガイドレール56とが形成されている。各上方側壁55、55の外壁面の略中央には、挿入光ファイバFの軸線方向に突出した突出凸部55aが形成されている。
ガイドレール56は、底板部52の先端から底板後端部52aにわたって形成されている。また、両ガイドレール56、56の後端側には、厚さ方向に貫通してなる貫通穴57、57が形成されている。
また、対向する夫々の上方側壁55、55には、挿入光ファイバFの挿入方向に向かうにしたがって案内基盤部50の幅方向内側に張り出してなる二段の段差が形成されている。その一段目の段差を係止部58とし、この係止部58よりさらに先端側に位置する二段目の段差を当接部59とする。
次に、上述した案内筐体51に設けられた回動穴51cに軸支されて回動するカバー体80について図7に基づいて説明する。
図7(a)及び(b)に示すように、カバー体80は、上壁部80aと、この上壁部80aに連結されて互いに対向して平行に配置される側壁部80b,80bとを有して断面略コ字状に形成されている。
このカバー体80の側壁部80b,80bの先端側(T側)には、幅方向で内側に突出した回転軸部81、81が設けられている。この回転軸部81,81は、上述した案内筐体51に設けられた回動穴51c、51cに嵌め込まれる。これによって、このカバー体80は、この回動軸部81の軸線を回動軸にして回動可能になっている。
さらに、このカバー体80の側壁部80b,80bのうち、略中間部には、幅方向に貫通した係止長穴82,82が設けられている。この係止長穴82,82は、先端側(T方向)と後端側(S方向)に延びた略長方形状で貫設されてなるものであって、上述した案内基盤部50に設けられた突出凸部55a(図5参照)に嵌め込ませる箇所となっている。また、側壁部80b、80bの後端側(S側)で上壁部80aの角部には、カバー体80の内方に向かって上壁部80aに対して鉛直方向に突出した係止突出部83、83が形成されている。
次に、図8(a)及び(b)、図9に示すように、スライド台60は、挿入光ファイバFの軸線方向に長手方向を配置した略薄板形状をなしている。このスライド台60は、その上面の所定位置に引留め部材70を配置させる基盤61と、この基盤61の側方部から上方に向けて突出してなる側方ガイド部62、62と、基盤61の先端側部から外方に突出された第一ラッチ部63、63とから概略構成されている。
スライド台60の側方ガイド部62、62が、図5に示すガイドレール56、56に案内されて挿入光ファイバFの軸線方向に移動自在に設けられている。
この基盤61は、図9に示すように、その略中央領域に開口部64を有する枠体61aを形成している。この開口部64の内側には、一端(連結部65a)を開口部64の先端側に固着させた板状の揺動板65が連結されている。この揺動板65は、連結部65aを支点として揺動板65の後端部65b側を略上下方向に回動させることができる。
図8、図9、図10に示すように、揺動板65には、その後端部65bから上方に突出した係止凸部66と、係止凸部66より先端側(T方向)の所定位置において揺動板65から上方後端部に向けて略鉤形状に突出してなる当接突起部67とが形成されている。
当接突起部67は、図10(a)及び(b)に示すように、その突起上部の後端側(S側)が下から上に向かうにしたがって後端側に傾斜してなる当接斜面67aと、この当接斜面67aの下方に連続して揺動板65の上面に対して直交してなる係止面67bとが形成されている。また、揺動板65において連結部65aと当接突起部67との間の下壁面には、下方に突出してなる下方突起部68が形成されている。なお、この下方突起部68は、先端側が揺動板65の下面に対して略垂直をなした断面略三角形を形成しているが、この他に例えば断面四角形のものであってもよい。
ここで、揺動板65は、引留め部材70が配置される前の状態において、係止凸部66が少なくとも基盤61の上面より上に突出しないように後端部65bが下がって設けられている。つまり、揺動板65の下面が枠体61aの下面より下方に位置するように設けられている。さらに、案内基盤部50より後端側(S側)に引き出されて下方突起部68が案内基盤部50の底板後端部52aより後方(S方向側)に位置しているとき、スライド台60は、下方突起部68が底板後端部52aに引っ掛かることから先端側(T方向)に押して移動させることができない。
また、両側方ガイド部62、62には、その外面でスライド台60の幅方向外方に突出してなる第二ラッチ部69、69と、両側方ガイド部62、62の後端部においてスライド台60の幅方向外方に突出してなる固定解除部62a、62aとが形成されている。この第二ラッチ部69、69は、案内基盤部50の貫通穴57、57に嵌め込められる箇所である(図5参照)。なお、本発明のラッチ部は、本実施の形態による第二ラッチ部69である。また、両固定解除部62a、62aは、その両側から幅方向の中心に向かって押すことで第二ラッチ部69、69が貫通穴57、57から外れ、スライド台60を案内基盤部50より引き出して後端側に移動させることができる。
次に、挿入光ファイバFを把持する引留め部材70について図11に基づいて説明する。
この引留め部材70は、図11(a)乃至(d)に示すように、一面が開口されて断面略コ字状に形成された引留め部材支持部71と、この断面略コ字状に開口された一方の縁部に薄肉でヒンジ結合される断面略L型状の蓋部72とを具備して構成される。引留め部材支持部71は、底壁部71aと、この底壁部71aに連結されて互いに対向して平行に配置される側壁部71b、71cとを有して構成される。一方、蓋部72は、一方の側壁部71bにヒンジ結合される第一壁部72aと、この第一壁部72aに連結された第二壁部72bとからなる。
引留め部材支持部71の他方の側壁部71cの外面には、外方に突出したラッチ部71dが形成されている。そして、蓋部72の第二壁部72bには、ヒンジ結合箇所を支点にして引留め部材支持部71の他方の側壁部71cの外側に第二壁部72bを重ねるようにして閉じたときにラッチ部71dに係止する開口部72eが形成されている。
また、引留め部材支持部71の一方の側壁部71bの外面には、第二壁部72bに形成された開口部72eに対称となる位置に凹み部71eが形成されている。さらに、底壁部71a及び第一壁部72aの先端側外面には、長方形状に切り取られてなる切欠部73、73が形成されている。さらに引留め部材支持部71の一方の側壁部71b及び蓋部72の第二壁部71bの外面には、挿入光ファイバFの挿入方向に延設された溝部74、74が形成されている。
これら凹み部71又は開口部72e、切欠部73、溝部74は、いずれもスライド台60又は案内基盤部50と引留め部材70とを固定又は位置合わせするために設けられたものであり、詳しくは後述の組立て手順の中で説明する。
図11(c)及び(d)に示すように、蓋部72が閉められて保持状態にある引留め部材70には、引留め部材支持部71の側壁部71b、71cの内側面のうち、中間部から後端にかけて、挿入光ファイバFの軸線方向に対して直交する凹凸に形成された凹凸把持部75が設けられている。この凹凸把持部75は、挿入光ファイバFの外皮F3(図11(c)の二点鎖線)に食い込んで、挿入光ファイバFを把持する箇所となっている。そして、凹凸把持部75の先端側の内側面は、先端に向かって滑らかに形成され、先端部付近で壁厚が小さくなる段差が形成されている。この内側に形成される段差箇所を段差部76、76とする。なお、図11(c)に示すように、引留め部材70の先端壁面を当接部77とし、後端部(S側)を後端壁面78とする。
このように、この引留め部材70は、その先端側及び後端側において開口されたものとなっている。これによって、挿入光ファイバFを、先端側及び後端側に向けて延ばすように配置できる。
次に、介挿ユニット100について図12に基づいて説明する。この介挿ユニット100は、図12に示すように、略リング状に形成された押出リング部101と、この押出リング部101の上壁部102から内方に突出するように設けられる介挿部材105とを具備して構成される。この押出リング部101は、上下方向に屈伸可能に構成されている。つまり、この押出リング部101の上壁部102を下壁部103に向かって押圧すると、側壁部104は幅方向に広がって、上壁部102は下壁部103に接近するようになっている。これによって、この上壁部102に設けられた介挿部材105は、下方に突き出すように移動する。また逆に、側壁部104,104同士を互いに接近させるように互いを押圧した場合には、介挿部材105は引き抜かれるように移動する。
つまり、図4に示すクランプ収納部40に設けられた貫通穴40aから侵入させておいた介挿部材105は、C型バネ23の弾性に抗して、半割りの素子21,22の割れ目23bを拡大させるようにしており、この状態の場合に、挿入光ファイバFを、この割れ目23bに挿入させることができる。そして、側壁部104,104同士を互いに接近させるように互いを押圧した場合には、この半割りの素子21,22の割れ目23bから介挿部材105を抜き取ることができる。
次に、挿入光ファイバFを挿入して上述した光コネクタ1を組み立てる手順を、図13等を参照しながら説明する。
まず、挿入光ファイバFは、適宜の樹脂皮膜を除去して裸光ファイバF1を露出させる。そして、この挿入光ファイバFを、上述したように、凹凸把持部75に把持させ蓋部72を閉めて、引留め部材70に引き留めさせる(図11(c)参照)。
また、図13(a)に示すように、案内外殻体30(図2参照)は、スライド台60を底盤部52の底盤後端部52aより図中S側に張り出した状態としておく。このとき、スライド台60の揺動板65は、その後端部65bが予め枠体61aの下面より下方に出るように枠体61aに連結されている。このため、下方突起部68が底板後端部52a上面より下方の位置となる。このとき、スライド台60は、挿入光ファイバFの挿入方向に押されても下方突起部68が底板後端部52aに引っ掛かりストッパの役割を果たすため、先端側(T方向)に移動できないように規制された状態になっている。さらに、カバー体80(図2参照)は、案内基盤部50の上方を覆わずに開いた状態で待機位置にしておく。
次に、図13(a)に示すように、挿入光ファイバFを把持した引留め部材70を、スライド台60の後端の枠体61aに載せようにして挿入光ファイバFの挿入方向(T方向)に押し込ませる。なお、このとき引留め部材70は、段差部76、76を有する面を上下方向に向けて配置し、引留め部材70に形成されている溝部74(図11(c)参照)をスライド台60のレール部61b(図8参照)に係合させるようにする。なお、引留め部材70の向きは、両溝部74、74が形成されている面であれば、どちらを上下方向に配置させてもかまわない。
続いて、図13(b)に示すように、引留め部材70の下方の当接部77が揺動板65の当接突起部67の当接斜面67aに当接し、さらに引留め部材70が押し込まれることで揺動板65は連結部65aを支点にして上方に向けて回動しはじめる。このように、当接部77を先端側(T方向)に押し込むにしたがって、当接突起部67が上方に移動するため、当接突起部67に対して当接部77の当接位置が当接斜面67aに沿って当接開始位置より相対的に下方に移動することになる。
そして、図13(c)に示すように、当接突起部67の係止面67bに当接部77が当接して係止し、さらに、引留め部材70の凹み部71e(或いは、引留め部材70が上下逆の場合は開口部72e)に揺動板65の係止凸部66が嵌ることで、引留め部材70は、スライド台60の所定位置に固定されるとともに、後退が規制される。したがって、引留め部材70は、スライド台60に対してそれ以上押し込ませることができなくなる。
そして、揺動板65の位置は、略水平となり枠体61aと略同一面となる。このため、下方突起部68は底板後端部52aに対する引っ掛かりが小さくなり、さらに引留め部材70を先端側(T側)に押すと、スライド台60は引留め部材70を載せた状態で案内基盤部50の両ガイドレール56、56(図5参照)に沿って挿入光ファイバFの挿入方向(T方向)に移動する。
そして、図5、図8、図13(d)に示すように、スライド台60は、その第二ラッチ部69、69が貫通穴57、57に係合するまで先端側(T側)に移動し、その係合位置が移動限界の停止位置となる。なお、第二ラッチ部69が貫通穴57に係合したとき、ラッチ音、すなわちクリック音が発せられてスライド台60の押し込みの限界を知ることができる構造となっている。また、この係合位置と同一位置で、引留め部材70は、その当接部77が案内基盤部50の両上方側壁55、55に形成されている当接部59、59に当接するとともに、その引留め部材70の幅方向に位置する切欠部73、73が両上方側壁55、55に形成されている係止部58、58に嵌合することで所定の位置で確実に固定される。
そして、図7に示すように、カバー体80を、回転軸部81を回転軸にして案内基盤部50の上方を覆うように回動させて、係止長穴82を図5に示す案内基盤部50の突出凸部55aに係合させることで、上述した待機位置から図1に示すように保持位置となる。このとき、引留め部材70は、その後端壁面78の側にカバー体80の係止突出部83、83が配置されるため、後方(S方向)への移動が規制されて確実に固定されることになり、コネクタ本体10と引留め部材70との接続が完了となる。
なお、図3及び図4に示すように、引留め部材70を案内外殻体30内に移動させていくと、引留め部材70によって把持された挿入光ファイバFも、案内筐体51内に入り込んでいき、やがて、挿入光ファイバF(裸光ファイバF1)は、クランプ部20の素子21,22における小径の内溝21a2に入り込んでいく。この場合においては、クランプされた素子21,22の割れ目23bは、介挿部材105によって拡大されている。
そうすると、図3に示すように、クランプ部20内において、挿入光ファイバF(裸光ファイバF1)の先端は内部光ファイバGの後端に突き合わされる。さらに、挿入光ファイバFが挿入されていくと、この挿入光ファイバF(裸光ファイバF1)に撓みが生じはじめ、引留め部材70が所定の位置に固定されたときに挿入光ファイバFの撓みを所定量とすることができる。この挿入光ファイバFの撓みにより、挿入光ファイバFの内部光ファイバGに対する突き合せ力が与えられ、光ファイバF、G同士の突き合わせ接続が確実になされる。なお、前記撓みは、挿入光ファイバFの光持性に影響を与えない大きさとすることは言うまでもない。
上述したように実施の形態による光コネクタ及びその組立方法では、光ドロップケーブルや光インドアケーブル等の挿入光ファイバFを把持した引留め部材70を、スライド台60の所定位置に載せ、その状態のまま案内基盤部50内に押し込むだけの簡単な操作によって、クランプ部20と一体に設けられたコネクタ本体10の所定位置に簡単に短時間で固定することができる。しかも、スライド台60に案内されて固定される引留め部材70の挿入光ファイバFと、コネクタ本体10に内蔵された内部光ファイバGとを高い精度で接続させて突合せることができる。このようにコネクタ本体10への引留め部材70の装着性を向上させたことで、光コネクタ内部への挿入光ファイバFの挿入が容易になり、好適な現場付け光コネクタを実現することができる。
次に、本実施の形態の変形例について、図14に基づいて説明するが、上述の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、実施の形態と異なる構成について説明する。
図14は本実施の形態の変形例による光コネクタのカバー体の概略を示す側面図である。
図14に示すように、本変形例は、カバー体80の側壁部80b,80b(図7参照)の内面側(以下、内側面という。)に、案内突出部84を設けたものである。なお、図14においては、片側のみだけの図示となっている。
この案内突出部84は、具体的には、上壁部80a下面の略中央部において、挿入光ファイバFの軸線H(図3参照)と直交する方向に延びた略直方体形状が、カバー体80の内方に向かって突出して設けられている。また、この案内突出部84には、引留め部材70の先端側の当接部77が当接して案内する案内面85が形成されている。この案内面85は、具体的には、その中間部からその下側の先端部に向かうにしたがって、挿入光ファイバFの挿入方向(T方向)に傾斜して形成されている当接開始面85aと、その中間部からその上側の基端部にわたって挿入光ファイバの挿入方向(T方向)に直交するように形成されている当接保持面85bとが具備されている。
このカバー体80が保持状態となった場合には、引留め部材70の当接部77には、案内突出部84の当接保持面85bが当接している。つまり、挿入光ファイバFの挿入方向(T方向)に直交するように形成された案内突出部84の当接保持面85bは、引留め部材70の先端側への移動を規制する。
光コネクタ1の組み立て時にカバー体80を閉じたとき、引留め部材70が案内突出部84の当接開始面85aによって押されながら僅かに後端側(S側)に後退する。そのとき、挿入光ファイバFに生じていた撓みが伸ばされることになる。但し、この撓みはゼロになることはない。そして、カバー体80が閉じたときの係止突出部83の位置は、引留め部材70の後端側に隙間をもたせた位置となるように調整されている。このような構成によって、案内突出部84と係止突出部83との間に引留め部材70が保持される。
以上、本発明による光コネクタ及びその組立方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態ではスライド台60における揺動板65の後端部65bに係止凸部66を設けているが、これに限定されることはない。つまり、引留め部材70は、スライド台60に載置した状態で案内基盤部50内に案内され、カバー体80を保持状態としたときにカバー体80の係止突出部83、83によって後退しないように先端側(T方向)に固定されることから、実施の形態で示した係止凸部66は、仮の固定であるため、これを設けない揺動板であってもかまわない。
また、実施の形態では引留め部材70が引留め部材支持部71と蓋部72とから構成されているが、このような形状に限定されるものではない。要は引留め部材70の少なくとも一部を当接斜面67a(当接突起部67)に当接させるようにすればよい。
本発明の実施の形態による光コネクタの全体斜視図である。 本実施の形態による光コネクタの要部分解斜視図である。 図1の光コネクタの水平方向断面図である。 クランプ部の斜視図であって、(a)はその全体図、(b)はその分解側面図である。 (a)及び(b)は案内外殻体のクランプ収納部及び案内基盤部を示す斜視図である。 図5に示す案内外殻体の平面図及び側面図である。 (a)及び(b)はカバー体の斜視図である。 (a)及び(b)はスライド台の斜視図である。 図8に示すスライド台の平面図である。 (a)及び(b)はスライド台の側面図及び鉛直方向断面図である。 引留め部材を示す図であって、(a)及び(b)はその斜視図、(c)は図2のA−A線断面図、(d)はその正面図である。 介挿ユニットの正面図である。 光コネクタの組立工程の図である。 本実施の形態の変形例による光コネクタのカバー体の概略を示す側面図である。
符号の説明
1…光コネクタ、2…フェルール、2A…接合端面、10…コネクタ本体、20…クランプ部、30…案内外殻体、40…クランプ収納部、50…案内基盤部、51…案内筐体、52a…底盤後端部、60…スライド台、61a…枠体、64…開口部、65…揺動板、65a…連結部、66…係止凸部、67…当接突起部、67a…当接斜面、67b…係止面、68…下方突起部、69…第二ラッチ部、70…引留め部材、76…段差部、77…当接部、78…後端壁面、80…カバー体、83…係止突出部、90…ハウジング、105…介挿部材、F…挿入光ファイバ、G…内部光ファイバ、T…先端側、S…後端側

Claims (7)

  1. 先端側(T)に接合端面(2A)が配置されたフェルール(2)によって内装固定されると共に前記フェルールの後端側(S)から一部突出する内部光ファイバ(G)を内蔵するコネクタ本体(10)と、前記内部光ファイバの後端に先端を突き当てて光接続される挿入光ファイバ(F)を把持し且つ前記コネクタ本体に対して接近した場合に前記挿入光ファイバの先端を前記内部光ファイバの後端に突き当て可能に構成された引留め部材(70)とを備えた光コネクタであって、
    前記コネクタ本体は、前記内部光ファイバの後端と前記挿入光ファイバの先端を突き合わせるクランプ部(20)を備え、
    前記コネクタ本体には、前記引留め部材を所定位置に固定配置させる案内基盤部(50)と、前記案内基盤部の内側に移動可能に設けられて前記引留め部材を前記コネクタ本体の所定位置に案内させるスライド台(60)とが設けられ、
    前記スライド台は、開口部(64)を形成してなる枠体(61a)と、前記開口部の内側に配置されて先端部を前記開口部に連結させた連結部を支点にして後端部側を上下方向に揺動可能とする揺動板(65)とを形成し、
    前記揺動板には、前記先端側から前記後端側に向かって斜め上方に傾斜した当接斜面を有する当接突起部(67)と、前記揺動板から下方に突出してなる下方突起部(68)とが設けられ、
    前記スライド台が前記案内基盤部より後端側に突出しているとき、前記下方突起部が前記案内基盤部の後端部に引っ掛かることで、前記スライド台は前記挿入光ファイバの挿入方向へ移動が規制され、
    前記引留め部材を前記挿入方向に押して前記当接突起部に当接させ、前記揺動板が前記連結部を支点に上方に揺動したとき、前記下方突起部と前記案内基盤部との引っ掛かりが外れて前記引留め部材を載せた状態で前記スライド台を前記挿入方向に移動させるように構成されていることを特徴とする光コネクタ(1)。
  2. 前記揺動板の前記後端部には上方に突出する係止凸部(66)が設けられ、
    前記引留め部材の当接部(77)が前記当接突起部に当接して前記挿入方向に押されるとき、前記係止凸部は、前記揺動板と共に上方に移動して前記引留め部材に係合するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記案内基盤部に前記引留め部材を配置させたとき、前記案内基盤部の上方を覆うカバー体(80)が設けられ、
    前記カバー体には、前記引留め部材を前記挿入方向に押圧させて固定させる係止突出部(83)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ。
  4. 前記当接突起部には、前記当接斜面の下方に前記引留め部材の前記当接部を係止させる係止面(67b)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光コネクタ。
  5. 前記スライド台の両側には、前記後端側に向かって突出するラッチ部(69)が設けられ、
    前記スライド台が前記案内基盤部の内部に挿入されるとき、前記スライド台の移動停止位置で前記ラッチ部が前記案内基盤部に係合されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光コネクタ。
  6. 前記案内基盤部には、前記スライド台を前記挿入方向に移動可能に案内するガイドレール(56)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光コネクタ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の光コネクタの組立方法であって、
    光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線である被覆付きの挿入光ファイバ(F)の先端に取り付けた引留め部材(70)を、スライド台(60)の当接突起部(67)に当接させるようにして前記挿入方向に押し込んでいくことで、案内基盤部(50)に対する前記スライド台の下方突起部(68)の引っ掛かりを解除し、前記引留め部材を載せた状態で前記スライド台を前記挿入方向に押し込み、
    該押し込みによって、前記挿入光ファイバの先端を、介挿部材(105)によって開いておいたクランプ部(20)の半割りの素子(21,22)の間に挿入して、内部光ファイバ(G)に突き合わせ、
    前記素子間から前記介挿部材を引き抜き、
    前記案内基盤部の上方を覆うカバー体(80)を閉じて、前記引留め部材を保持するようにしたことを特徴とする光コネクタの組立方法。
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