JP4204641B2 - 粒子配置装置および粒子配置方法 - Google Patents

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    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites

Description

本発明は、粒子配置装置および粒子配置方法に関する。
近年、一辺が1μmよりも小さい微粒子(ナノ部材)を用いた電子デバイスの実現に向けた研究開発が盛んになされている。ナノ部材を利用した電子デバイスの例として、半導体ナノワイヤをチャネルに用いた電界効果トランジスタ(FET)が開示されている(D. Wang, et al.,“Germanium nanowire field−effect transistors with SiO2 and high−k HfO2 gate dielectric”, Appl. Phys. Lett., Vol.83, pp.2432, 2003年)。半導体ナノワイヤ等のナノ部材は、塗布によって基板に配置することができる。そのため、ナノ部材を用いた半導体装置は、大型の真空成膜装置を使用して形成される従来の半導体装置に比べ、低コストで製造できる可能性がある。
柱状のナノ部材を用いたトランジスタを実現するためには、ナノ部材の一端にソース電極を接続し、他端にドレイン電極を接続する必要がある。そのためには、トランジスタのチャネル領域において、ナノ部材を一軸方向に配向して配置する必要がある。従って、ナノ部材を利用した電界効果トランジスタを塗布法によって形成するためには、ナノ部材を配向させて特定の領域に配置する製造技術を確立する必要がある。
ナノ部材の配向方向や配置位置を制御する方法として、基板表面に液体が流れる流路を形成し、その流路に、ナノ部材を分散させた液体を流す方法が報告されている(Y.Huang, et al.,“Directed Assembly of One−Dimensional Nanostructures into Functional Networks,”, Science, vol. 291, pp.630, 2001年。および、米国特許第6872645号明細書)。この方法では、ナノ部材を分散させた液体を流すことによって、柱状のナノ部材を配向させて基板上に塗布する。基板表面の流路は、多数の微細な溝が表面に形成されたポリジメチルシロキサン製の型を基板に接触させることによって形成される。
また、他の方法も報告されている(米国特許第6969690号明細書)。この方法では、まず、表面を親水性にしたナノ部材の懸濁液を作製する。次に、この懸濁液に、表面の一部を親水性とした基板を接触させた後、基板から懸濁液を引き離す。このときに基板と懸濁液と大気との間に生じる固体/液体/気体の界面を利用することによって、ナノ部材を、基板の親水性の部分にある程度配向させて配置できることが報告されている。また、基板から懸濁液を引き離す方法として、基板の一部を懸濁液に浸漬し、懸濁液の溶媒を徐々に蒸発させる方法が報告されている。
しかし、Y.Huangらの方法および米国特許第6872645号明細書に記載の方法では、微細な構造を有する型を用いるため、大面積基板へのナノワイヤの配置は困難であるという課題があった。
また、米国特許第6969690号明細書に記載の方法においてナノ部材の配置密度を上げるためには、極めてゆっくり基板を引き上げる必要があった。そのため、この方法は量産に向かないという課題があった。また、この方法では、基板の中心と端面とでは、ナノ部材の配置密度が異なる傾向にあり、基板全面にナノ部材を均一に塗布することが難しいという課題があった。
また、上記従来の方法では、大量の分散液が必要であり、製造コストが増大するという課題があった。
以上のような状況において、本発明の目的の1つは、ナノ部材等の粒子を基板に配置するための新規な配置装置を提供することである。また、本発明の目的の他の1つは、粒子を基板に塗布するための新規な配置方法を提供することである。
上記目的を達成するために、基板上に粒子を配置するための本発明の粒子配置方法は、(i)容器内の一部に、前記粒子の分散液を配置する工程と、(ii)前記基板の表面に、前記分散液とは異なる液体を塗布する工程と、(iii)前記容器内において前記基板を回転させることによって、前記分散液への前記基板の浸漬と前記分散液からの前記基板の取り出しとを行い、これによって前記粒子を前記基板上に配置する工程とを含む。
また、本発明の粒子配置装置は、基板上に粒子を配置するための粒子配置装置であって、前記粒子の分散液を保持する容器と、前記容器内において前記基板を回転させることによって、前記分散液への前記基板の浸漬と前記分散液からの前記基板の取り出しとを行う回転手段と、前記基板が前記分散液と接触していないときに、前記分散液とは異なる液体を前記基板の表面に塗布する塗布手段とを含む。
本発明の装置および方法では、容器内で基板を回転させることによって、粒子の分散液への基板の浸漬と、その分散液からの基板の取り出しとを繰り返し行うことができる。そのため、本発明によれば、基板の全面に、粒子を均一且つ高密度に配置することが可能である。また、本発明の装置および方法では、従来のディップ法に比べて、粒子の分散液の量が少量でよい。また、本発明の装置および方法では、容器内の空間を大きくすることによって、大面積の基板に粒子を配置できる。
また、本発明の装置および方法では、基板表面に撥液性の領域と親液性の領域とを形成することによって、粒子を特定の領域に配向させて配置することが可能である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態の説明に限定されない。以下の説明では、特定の数値や特定の材料を例示する場合があるが、本発明の効果が得られる限り、他の数値や他の材料を適用してもよい。
[粒子配置装置]
本発明の粒子配置装置は、基板上に粒子(以下、「粒子(A)」という場合がある)を配置するための装置である。この装置は、容器と、回転手段と、塗布手段とを含む。容器は、粒子(A)の分散液を保持する。回転手段は、容器内において基板を回転させることによって、分散液への基板の浸漬と分散液からの基板の取り出しとを行う。塗布手段は、基板が分散液と接触していないときに、分散液とは異なる液体(以下、「液体(B)」という場合がある)を基板の表面に塗布する。
粒子(A)は、最大辺の長さが1mm以下の微細な粒子であり、たとえば、最大辺が1μmよりも小さい微粒子(以下、「ナノ部材」という場合がある)である。ナノ部材には、球状または球状と類似の形状をした金属粒子、半導体粒子、および絶縁体粒子や、柱状または柱状と類似の形状をした半導体ナノワイヤおよびカーボンナノチューブが含まれる。「ナノワイヤ」とは、長さが1μmよりも小さいワイヤ状の物体を意味する。半導体ナノワイヤには、シリコンナノワイヤ、ゲルマニウムナノワイヤ、およびガリウムヒ素ナノワイヤ等が含まれる。粒子(A)は、たとえば、シリコンナノワイヤであってもよい。
液体(B)は、粒子(A)に対するぬれ性(親和性)が、分散液の分散媒よりも高い液体であることが好ましい。これによって、分散液中の粒子(A)が、基板表面に塗布された液体(B)中に取り込まれる。液体(B)は、通常、水を含む液体であり、たとえば水を50質量%以上の含有率で含む液体であり、典型的には水である。なお、以下の説明では、液体(B)が水である場合について説明することがあるが、液体(B)は水以外の液体であってもよい。
分散液の分散媒は、液体(B)が実質的に溶解しない液体であり、具体的には、液体(B)の溶解度が低い液体である。たとえば、分散液の分散媒は、25℃における液体(B)の溶解度(分散媒100ml中に溶解する液体(B)の重量)が10g以下(好ましくは1g以下)の液体である。典型的な一例では、液体(B)は水であり、分散液の分散媒は、25℃における水の溶解度が10g以下(好ましくは1g以下)である。そのような分散媒としては、たとえば、クロロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、モノクロロブタン、ジクロロブタン、モノクロロペンタン、またはジクロロペンタン等の塩素系の溶媒、または、ヘキサン、ペプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、トルエン、キシレン等のアルカンが挙げられる。
粒子配置装置は、粒子(A)の分散液を配置できるものであれば形状に特に限定はない。容器は、内部に柱状の空間を有する容器であってもよい。容器の外形に限定はなく、容器の外径は、たとえば円柱状や角柱状であってもよい。柱状の空間の形状は、円柱状または楕円柱状であってもよい。また、柱状の空間の形状は、角柱状であってもよい。柱状の形状の一例は、以下の定義によって規定される形状である。すなわち、2つの平行な平面上に単純閉曲線C1とC2とが与えられているものとし、C1上の各点とC2上の各点とは、ある直線Lに平行な直線によって結ばれているものとする。この時、C1およびC2で囲まれた2つの底面と、C1とC2の各点を結ぶ線分全体からなる側面とによって形成される閉曲面が柱状の形状である。本明細書では、2つの底面を通過する直線を、「柱状の形状の軸」または「柱状の空間の軸」という場合がある。C1およびC2が円の場合、柱状の形状は円柱である。C1およびC2が楕円の場合、柱状の形状は楕円柱である。また、C1(またはC2)に両端が接触する線分の中で、最大の線分の長さを柱の最大径と定義する。
以下に、塗布手段について、2つの例を挙げて説明する。第1の塗布手段は、仕切り板と、タンク内の相対湿度をコントロールする装置とを含む。この仕切り板は、容器内の柱状の空間のうち、分散液を除いた空間を、柱状の空間の軸方向に沿って第1の領域と第2の領域とに分ける。そして、第1の領域の湿度を高めることによって、基板の表面に水を塗布する。たとえば、第1の領域における相対湿度を80%以上(たとえば90%以上)とすることによって、第1の領域にある基板の表面に水を塗布できる。このとき、水蒸気の露点が基板の温度よりも高くなるように第1の領域の相対湿度を制御する。また、第2の領域の相対湿度を80%未満(たとえば60%未満)とすることによって、第2の領域において、基板に付着した分散液の分散媒(および液体(B))を除去しやすくなる。一例では、第1の領域の相対湿度を80%以上とし、第2の領域の相対湿度を40%未満とする。なお、仕切り板は、第1の領域内の気体と第2の領域内の気体とを実質的に分離できる板であればよく、第1の領域と第2の領域とが完全に分離されていなくてもよい。たとえば、仕切り板と容器内壁との間には、わずかな隙間があってもよい。
仕切り板で仕切られた空間の湿度は、容器内部に蒸気発生器を設置するか、容器外部で発生した所定の湿度の気体を容器内に導入することによって制御できる。これらの場合、塗布手段は蒸気発生器を含む。なお、液体(B)が水以外の液体である場合、塗布手段は、タンク内の液体(B)の分圧をコントロールする装置を含む。
第2の塗布手段は、液体(B)を気体にすることなく液体のまま基板に塗布する。第2の塗布手段は、たとえばスキージ(squeegee)を含む。スキージには、板状の部材(たとえばナイフ状の側面を有する板状の部材)などを用いることができる。
スキージの側面を基板面に対して平行になるように一定間隔で設置し、スキージの側面と基板との間に液体(B)を配置する。液体(B)は、スキージ側面と基板との間でカーテン状の液膜となる。スキージは固定されており、容器内で基板が回転するにつれて、基板面が液膜の部分を移動する。その結果、液体(B)が基板に塗布される。塗布手段は、スキージと基板との間に連続的に液体(B)を供給する装置を備えていることが望ましい。これにより、スキージと基板との間に液膜が常に存在し、連続して基板に液体(B)を塗布できる。
なお、粒子(A)を配置する工程の初期の段階のみにおいて液体(B)を基板に塗布し、粒子(A)を配置する工程の最終段階のみにおいて基板を乾燥させてもよい。この構成では、基板に液体(B)を付着させたのち、基板を分散液に浸漬させる工程を1回または複数回行い、最後に、基板を乾燥させる。この構成では、仕切り板を省略することが可能である。たとえば、粒子(A)を配置する工程の初期の段階において容器内を高湿度雰囲気(たとえば相対湿度80%以上や90%以上)とし、粒子(A)を配置する工程の最終段階において容器内を低湿度雰囲気(たとえば相対湿度80%未満や40%未満)としてもよい。
また、基板に液体(B)を塗布できる限り、塗布手段は上述した2つの例以外のものであってもよい。たとえば、塗布手段は、インクジェット装置、凸版印刷装置、または凹版印刷装置であってもよい。
なお、上記の塗布手段の説明では液体(B)が水である場合について説明したが、液体(B)は、水以外の液体であってもよい。
基板の回転の軸は、重力の方向と45°〜90°の角度(たとえば75°〜90°)をなすように配置されていてもよい。このように基板を回転させることによって、容器の底部に配置された分散液へ、基板を出し入れできる。
一例の装置では、基板は、粒子(A)が配置される主面が容器の中央部に向くように、容器の内壁に固定される。固定は、公知の固定手段を用いて行うことができる。たとえば、治具を用いて機械的に固定してもよいし、接着剤を用いて固定してもよい。基板が、樹脂基板や薄い金属基板のように柔軟性を有する基板である場合には、容器の内壁の形状に沿って基板を曲げて固定できる。
容器内部に固定する基板の数に制限はなく、1枚でもよいし、複数枚でもよい。また、容器内部の壁面の全てが基板によって覆われていてもよいし、壁面の一部のみに基板が固定されていてもよい。容器内が円柱状の空間であり、基板が柔軟性を有する長方形の基板である場合、容器の内壁面に沿って基板を曲げて固定できる。この場合、基板を内壁面に密着させることによって、基板と容器内壁面との間に分散液を侵入させないことが望ましい。また、容器内部が角柱状(たとえば四角柱〜八角柱)の空間である場合、平面状の側壁のそれぞれに、基板を1枚ずつ配置してもよい。
回転手段は、モータ、ギヤ、ベルト、軸、基板固定手段等を、必要に応じて含む。回転手段は、基板の固定の状態に応じて様々な構成を有する。たとえば、柱状の空間の部分における容器の内壁に基板が固定されている場合、回転手段は、容器の内壁と基板とを共に回転させてもよい。この場合、基板は容器の内壁に沿って曲げて固定されていてもよい。また、この場合、容器全体が柱状の空間の軸を中心に回転してもよいし、容器の外側は回転せず、容器の内壁のみが回転してもよい。また、基板が容器に固定されていない場合、回転手段は、容器とは独立に基板を回転させてもよい。
回転手段は、容器内部の柱状の空間の軸を中心に基板を回転させる。柱状の空間の形状が円柱である場合には、その円柱の中心軸を中心として基板を回転させることによって、基板の移動による分散液面の乱れを抑制でき、粒子(A)を基板に均一に配置しやすくなる。
分散液の体積は、容器内部の体積よりも小さく、容器内部の体積の50%以下(たとえば20%以下)であってもよい。
[粒子配置方法]
本発明の粒子配置方法は、本発明の粒子配置装置を用いることによって容易に実施できる。本発明の粒子配置装置について説明した事項は、以下の粒子配置方法に適用することが可能である。したがって、上述した事項については、重複する説明を省略する場合がある。また逆に、以下の粒子配置装置について説明した事項は、本発明の粒子配置装置に適用することが可能である。
本発明の粒子配置方法は、以下の工程(i)〜(iii)を含む。工程(i)では、容器内の一部に、粒子(A)の分散液を配置する。
工程(ii)では、基板の表面に、上記分散液とは異なる液体(B)を塗布する。液体(B)の塗布は、上述した塗布手段を用いて行うことができる。
工程(iii)では、容器内において基板を回転させることによって、上記分散液への基板の浸漬と分散液からの基板の取り出しとを行い、これによって粒子(A)を基板上に配置する。このようにして粒子(A)が基板上に配置される。
工程(iii)を経た基板の表面には、液体が付着している。この液体は、液体(B)、および分散液の分散媒である。基板表面の液体を除去することによって、粒子(A)が基板表面に付着する。液体の除去の方法に限定はなく、たとえば、自然乾燥でおこなってもよいし、雰囲気の液体(B)の分圧(液体(B)が水の場合には湿度)を低下させることによって行ってもよい。本発明の方法では、分散液から取り出された基板を容器内において乾燥してもよい。
液体(B)に対する粒子(A)のぬれ性は、分散液の分散媒に対する粒子(A)のぬれ性よりも高いことが好ましい。これによって、分散液中の粒子(A)が、基板表面に塗布された液体(B)中に取り込まれる。
本発明の方法では、工程(ii)と工程(iii)とを複数回繰り返してもよい。容器内で基板を回転させることによって、分散液への基板の浸漬と、分散液からの基板の取り出しが繰り返される。このとき、分散液へ基板が浸漬される前(分散液から基板が取り出された後、再度分散液へ基板が浸漬される場合を含む)に、工程(ii)を行うことによって、工程(ii)と工程(iii)とを繰り返し行うことができる。この場合、工程(ii)の回数を、工程(iii)の回数よりも少なくしてもよい。たとえば、工程(ii)を1回行ったのち、工程(iii)を複数回行い、最後に基板を乾燥してもよい。
本発明の方法は、柱状またはこれと同等の形状を有するナノ部材(たとえばシリコンナノワイヤ)を、柔軟性のある基板の所定の位置に一定方向に配向させて配置する場合に有用である。本発明の方法では、親液性の領域(以下、「第1の領域」ということがある)と、この領域を取り囲む撥液性の領域(以下、「第2の領域」ということがある)とを、基板の所定の位置に形成しておくことが好ましい。このとき、第1の領域の表面エネルギーを、第2の領域の表面エネルギーよりも高くする。
親液性の第1の領域の形状は、ナノ部材の投影面のうち最大の投影面の形状と同等かそれよりも大きくする。柱状のナノ部材(たとえばシリコンナノワイヤ)を一方向に向きを揃えて配置する場合には、第1の領域を長方形にし、その短手方向の長さをナノ部材の長手方向の長さよりも小さくすることが好ましい。
第1の領域の親液性と第2の領域の撥液性とは、それらの領域の表面エネルギーとも関係する。第1の領域の表面エネルギーは、第2の領域の表面エネルギーよりも高いことが好ましい。具体的には、第2の領域の表面エネルギーを5mJ/m2以上40mJ/m2未満(好ましくは5〜25mJ/m2の範囲)とし、第1の領域の表面エネルギーを40mJ/m2以上(好ましくは60〜1000mJ/m2の範囲)とすることが好ましい。
第2の領域は、たとえば、水に対するぬれ性が第1の領域よりも低い有機膜を配置することによって形成できる。この方法によれば、第1および第2の領域を容易に形成できる。
本発明の方法では、液体(B)(たとえば水)に対する粒子(A)のぬれ性を、分散液の分散媒に対する粒子(A)のぬれ性よりも高くする。水などの液体(B)に対する粒子(A)のぬれ性を高くするために、粒子(A)の表面を有機分子で化学修飾してもよい。
水に対する粒子(A)の表面のぬれ性が、分散媒に対する粒子(A)の表面のぬれ性よりも大きいかどうかは、水、分散媒および粒子(A)の組み合わせによって決まる。たとえば、次のような方法を用いて、粒子(A)の化学修飾方法と分散媒との組み合わせを決定できる。まず、化学修飾された粒子(A)の分散液が入った試験管に、分散液とほぼ同じ体積の水を入れる。このとき、水は分散媒に実質的に溶解しないので、それら2つの液は分離している。その後、試験管内の液体を攪拌した後、静置する。このとき、粒子(A)の一部または大部分が水の内部または界面に移動すれば、この組み合わせは適当であると判断できる。
また、たとえば、次のような方法でも検証できる。試験管の内面を粒子(A)の表面と同じ表面エネルギーになるように化学修飾し、試験管内に分散媒と水を入れ、2つの液体の境界面の形状を観察する。水が上層、分散媒が下層に存在し、境界が上に凸の形状の場合、粒子(A)は水に対するぬれ性が高いと推測できる。水が下層、分散媒が上層にあり2つの液体の境界が下に凸の形状をしている場合も、同様に、粒子(A)は水に対するぬれ性が高いといえる。なお、上記2つの例では、液体(B)が水である場合について説明したが、液体(B)が他の液体である場合にも、同様の方法を適用できる。
以下、本発明の実施形態について、例を挙げて説明する。以下の説明では、同様の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略する場合がある。
[実施形態1]
本発明の配置装置の一例を、図1A、1B、2Aおよび2Bに模式的に示す。図1Aは斜視図であり、図1Bは分解斜視図である。図2Aは、図1Aの配置装置10をX方向からみた図であり、図2Bは、図2Aの線IIB−IIBにおける断面図である。
図1Aの配置装置10は、基板100に粒子(A)を配置するための装置である。配置装置10は、タンク(容器)11と、基板100をタンク11の内壁に固定する機構(図示せず)と、仕切り板12と、基板100を回転させる機構(図示せず)とを含む。タンク11の内部には、粒子(A)の分散液13が配置されている。仕切り板12は、タンク11の内部空間から分散液13を除いた空間を、第1の空間15と第2の空間16とに分ける。基板100を回転させる機構は、タンク11を回転させるモータを含む。この機構は、タンク11を回転させることによって基板100を回転させる。基板100は、一定の半径を有する円柱の周面に沿うように回転する。
実施形態1では、タンク11の形状が円筒状である場合を示している。円筒状のタンク11の中心軸が重力に対して垂直になるように、タンク11は配置されている。タンク11の内壁に取り付ける基板100がたとえば180cm×180cmの正方形で厚さが0.5mm程度の柔軟性のある基板であり、タンク11の内径が57.3cmで長さが180cmであれば、基板100を円筒状に丸めてタンク11の内壁に固定できる。図3Aは、基板100の平面図であり、図3Bは、基板100を円筒状に丸めた状態を示す。タンク11内に分散液を53リットル入れると、タンク11の内壁の底から分散液の液面までの高さは9.6cmになる。
分散液13がタンク11内からこぼれないように、タンク11の両端には、2つのふた17が配置されている。装置10では、仕切り板12とふた17とが固定されたまま、中心軸を中心にタンク11が回転する。タンク11とふた17とは、シール18で接合されている。タンク11が回転する際、タンク11とシール18とは、分散液を漏らさないように互いに滑りながら動く。タンク11および基板100は、図1Aの矢印20の方向に向かって回転する。この回転に伴い、分散液13への基板100の浸漬と、分散液13からの基板100の引き上げとが、繰り返される。
ふた17はタンク11の端面の一部のみを塞いでおり、タンク11の端面の一部は開放されている。第1の空間15の相対湿度は、第2の空間16の相対湿度よりも高くされる。空間15および16の湿度の調整は、タンク11の内部にガス発生装置を設置することによって行ってもよい。また、空間15および16の湿度の調整は、湿度がコントロールされたガスをタンク11の外部からタンク11の内部に導入することによって行ってもよい。たとえば、湿度がコントロールされたガスを、タンク11の一方の開放部から内部に導入し、他方の開放部から排出することによって、空間15および16の湿度をコントロールしてもよい。一例では、第1の空間15に相対湿度が80%のガスを導入し、第1の空間15に曝される基板100の温度を第1の空間15の水蒸気の露点以下にする。第2の空間16には、たとえば、乾燥窒素を導入する。このような状態でタンク11と共に基板100を回転させると、第1の空間15において基板100の表面には水滴が付着する。水滴が付着した基板100は、次に、分散液13に浸漬される。その後、水滴が付着した基板100は、分散液13から引き出され、第2の空間16において乾燥される。基板100を回転させることによって、水滴の塗布、分散液13への浸漬、分散液13からの取り出しと乾燥といった工程が、繰り返し行われる。
ここで、装置10において必要な分散液の量と、従来のディップ法を用いた場合に必要な分散液の量とを比較する。基板は、大きさ180cm×180cm、厚さ0.1mmの基板であると仮定する。
装置10のタンク11を図4Aに示し、ディップ法によって粒子を配置する様子を図4Bに模式的に示す。装置10では、タンク11の内径41が57.3cmであり、タンク11の内壁の全面に基板100が貼り付けられる。
タンク11の内壁の底部から、分散液13の液面までの高さhを、内径41の1/6(9.6cm)になるようにすると、必要な分散液の量は53リットルである。一方、ディップ法において、容器内に配置される分散液13の高さ42と幅43とを基板100の大きさと等しく180cmとし、奥行き44を9.6cmとすると、必要な分散液の体積は311リットルである。従って、実施形態1の装置10で必要な分散液の体積は、ディップ法で必要な体積の1/5程度である。
[実施形態2]
本発明の配置装置の他の一例を、図5、6Aおよび6Bに模式的に示す。図5は分解斜視図である。図6Aは、図5の配置装置50を図5のX方向から見た図である。図6Bは、図6Aの線VIB−VIBにおける断面図である。
配置装置50は、タンク11と、仕切り板12と、基板固定部51と、基板100を回転させる機構(図示せず)とを含む。タンク11内の一部には、粒子(A)の分散液13が配置されている。基板100は、円柱状の基板固定部51に巻かれるように固定される。すなわち、基板固定部51は、タンク11の内壁に接触しないように基板100を固定する。仕切り板12は、タンク11の内部のうち分散液13が存在しない空間を、第1の空間15と第2の空間16とに分ける。
基板100を回転させる機構は、基板固定部51を回転させるモータを含む。この機構は、基板固定部51を回転させることによって基板100を回転させる。
配置装置50では、タンク11が円筒状であり、基板固定部51が円柱状である。分散液13がタンク11からこぼれないように、タンク11の両端には、2つのふた17が配置されている。
配置装置50では、タンク11、仕切り板12およびふた17を固定したまま、基板固定部51をその中心軸を中心として回転させることができる。タンク11、ふた17および基板固定部51はシール18(図6B参照)で接合されている。基板固定部51が回転する際、シール18と基板固定部51とは、分散液13を漏らさないように互いに滑りながら動く。
第1および第2の空間15および16の湿度の制御は、実施形態1で説明した方法で行うことができる。
配置装置50において、基板固定部51とともに基板100を回転させると、第1の空間15において基板100の表面には水滴が付着する。水滴が付着した基板100は、次に、分散液13に浸漬される。その後、水滴が付着した基板100は、分散液13から引き出され、第2の空間16において乾燥される。基板100を回転させることによって、水滴の塗布、分散液13への浸漬、分散液13からの取り出しと乾燥といった工程が、繰り返し行われる。
実施形態1および2の装置では、以下の(1)〜(3)の工程によって粒子(A)が基板100に配置される。(1)第1の空間15において、基板100の表面に水(液体(B))が付着する。水は、基板100の表面に結露することによって付着する。次に、(2)分散液13への基板100の浸漬と、分散液13からの基板100の取り出しを行う。基板100が分散液13に浸漬されると、分散液13中の粒子(A)が、基板100に付着した水に取り込まれる。これは、粒子(A)が分散液13中に存在するよりも、粒子(A)が水中に存在する方がエネルギー的に安定であるからである。次に、(3)分散液13から取り出された基板100を乾燥させ、分散液の分散媒と水とを蒸発させる。これによって、粒子(A)が基板100の表面に配置される。基板100の回転を繰り返すことによって、上記(1)〜(3)の工程が繰り返される。分散液13への基板100の浸漬が1回だけでは、粒子(A)の配置が不充分な場合があるが、本発明では、分散液13への基板100の浸漬を繰り返し行うことができる。そのため、本発明によれば、基板100の表面に、粒子(A)を高密度に配置できる。
なお、上記(1)の工程および上記(3)の工程を行う回数は、上記(2)の工程を行う回数よりも少なくてもよい。たとえば、最初に基板100の表面全体に水を塗布する工程(1)を1回行い、続いて基板100を複数回回転させることによって工程(2)を複数回行い、最後に工程(3)を1回行ってもよい。この方法を用いる場合、仕切り板12を省略することが可能である。
[実施形態3]
本発明の配置装置の他の一例を、図7A、7Bおよび8に模式的に示す。図7Aは斜視図であり、図7Bは分解斜視図である。図8は、図7Aの装置70の断面図である。図7Aおよび7Bでは、図8に示す水供給部81の図示を省略している。
実施形態3の装置70は、仕切り板12の代わりに、スキージ71と水供給部81とを備える。基板100の表面の液体を除去する際には、装置70のタンク11内は、乾燥雰囲気とされる。
スキージ71は基板100に水を塗布するための板状の部材である。スキージ71の側面と基板100の表面とが平行になるように、基板100から一定の間隔だけ離してスキージ71を設置する。そして、スキージ71の側面と基板100との間に、水供給部81(図8参照)から水82を供給する。スキージ71の側面の面積、スキージ71と基板100に対する水のぬれ性、基板100の回転速度、およびスキージ71の側面と基板100との距離を調整することによって、スキージ71の側面と基板100との間で、カーテン状の水の膜を形成できる。
スキージ71は固定されている。タンク11と共に基板100が回転すると、基板100の表面は、水82の膜の部分に接触しながら移動する。その結果、水82が基板100に塗布される。
水供給部81によって、スキージ71と基板100との間に、連続的に水82が供給される。水供給部81は、たとえば、スキージ71の一方の端から他方の端まで対応するように配置された複数個のディスペンサーによって構成される。複数個のディスペンサーは、等間隔に配置される。スキージ71および水供給部81によって、基板100に連続して水を塗布できる。水供給部81には、タンク11の外部から水が供給されてもよい。
スキージの材料に特に限定はない。たとえば、ガラス、金属、樹脂などからなるスキージを使用できる。これらの中でも、水に対するぬれ性が高い材料が好ましく、ガラス、ステンレス、銅、ナイロン系樹脂などが好ましい。また、スキージの形状に特に限定はなく、基板に水を塗布することができればよい。たとえば、円柱状や楕円状のスキージを用いてもよいし、三角柱、四角柱および五角柱といった多角柱のスキージを用いてもよいし、円柱と多角柱とを組み合わせた形状のスキージを用いてもよい。また、板状のスキージを用いる場合、その側面に、液体を保持するための溝が形成されていてもよい。
実施形態3の装置では、以下の(1)〜(3)の工程によって粒子(A)が基板100に配置される。(1)基板100の表面にスキージ71によって水(液体(B))が塗布される。次に、(2)分散液13への基板100の浸漬と、分散液13からの基板100の取り出しを行う。基板100が分散液13に浸漬されると、分散液13中の粒子(A)が、基板100に付着した水に取り込まれる。次に、(3)分散液13から取り出された基板100を乾燥させ、分散液の分散媒および水を蒸発させる。これによって、粒子(A)が基板100の表面に配置される。基板100の回転を繰り返すことによって、上記(1)〜(3)の工程が繰り返される。そのため、本発明によれば、基板100の表面に、粒子(A)を高密度に配置できる。
なお、上記(1)の工程および上記(3)の工程を行う回数は、上記(2)の工程を行う回数よりも少なくてもよい。たとえば、最初に基板100の表面全体に水を塗布する工程(1)を1回行い、続いて基板100を複数回回転させることによって工程(2)を複数回行い、最後に工程(3)を1回行ってもよい。
[実施形態4]
実施形態4では、実施形態1で示した配置装置を用いてシリコンナノワイヤを基板に配置する方法の一例について説明する。なお、実施形態2に示した配置装置においても、実施形態4と同様の方法でシリコンナノワイヤを基板上に配置できる。また、実施形態3に示した配置装置においても、水の塗布方法を除き、実施形態4と同様の方法でシリコンナノワイヤを基板上に配置できる。
(1)基板の準備
図9Aに示すように、親液性の第1の領域91とこれを取り囲む撥液性の第2の領域92とを有する基板100を準備する。基板100には、柔軟性のあるものを選ぶ。たとえば、樹脂基板や、厚さが0.01〜0.1mmのステンレス基板を用いる。
図9Bは、親液性の領域91の形状とシリコンナノワイヤ93の形状との関係を模式的に示す図である。領域91は長方形であり、その長辺の長さは、シリコンナノワイヤ93の長手方向の長さとほぼ同等かそれよりも長い。領域91の短辺の長さは、ナノワイヤ93の長手方向の長さよりも短い。このような構成によれば、ナノワイヤ93を、領域91の長手方向に配向させて配置できる。一例では、領域91の長辺の長さは、ナノワイヤ93の長手方向の長さの0.7倍〜2倍(たとえば0.9倍〜1.5倍)の範囲にあり、領域91の短辺の長さは、ナノワイヤ93の長手方向の長さの0.03倍〜0.7倍(たとえば0.03倍〜0.3倍)の範囲にある。たとえば、シリコンナノワイヤ93の直径が100nmで長さが10μmの場合、親液性の領域91のサイズを、10μm×2.5μmにしてもよい。なお、1つの領域91に配置される粒子(A)の数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
実施形態4の一例では、長方形の基板100の一辺と領域91の長辺とを平行にする。また、複数の領域91は、格子状に配置される。一例では、隣り合う領域91の縦の間隔を200μmとし、横の間隔を7.5μmとする。
第2の領域92は、たとえば、水などの液体(B)に対するぬれ性が低い膜(以下、「撥液膜」という場合がある。)を基板100上に形成することによって、形成できる。有機物からなる撥液膜として、たとえば、フルオロアルキル鎖を有する高分子の膜、フルオロアルキル鎖を有するシランカップリング剤やチオール分子によって形成される膜を用いてもよい。また、撥液膜として、ゾル−ゲル法で形成された、フルオロアルキル鎖を含む有機・無機ハイブリッド膜を用いてもよい。これらの膜は、表面エネルギーが20mJ/m2程度であり、水をはじく性質を有する。
フルオロアルキル鎖を有する高分子としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリジフルオロエチレン、およびそれらの誘導体が挙げられる。シランカップリング剤で撥液膜を形成する場合、フルオロアルキル鎖を有するシランカップリング剤が数vol%の濃度で溶解している溶液(溶媒は、クロロホルム、アルカン、アルコールまたはシリコーンオイル)に基板を一定時間浸漬すればよい。この場合、浸漬後に基板を溶媒で洗浄することによって、単分子膜を形成することが可能である。
これらの撥液膜を形成するためには、基板の表面に活性水素が存在することが好ましい。このため、必要に応じて、基板を界面活性剤で洗浄する、基板を酸素プラズマに曝す、または、基板をUV光照射の元でオゾン雰囲気に曝す、といった処理を行う。あるいは、基板表面に、酸化シリコンや窒化シリコンなどの薄膜を形成することによって、撥液膜を形成することも可能である。
シランカップリング剤によって形成された撥液性の単分子膜の一例の構造を、図10に模式的に示す。単分子膜101は、所定の結合(Si−O)を介して基板100と結合している。
チオール分子を用いて撥液膜を形成する場合、フルオロアルキル鎖を有するチオール分子が数vol%の濃度で溶解しているエタノール溶液やプロパノール溶液に基板を一定時間浸漬し、その後、アルコールで基板を洗えばよい。これによって、撥液性の単分子膜が形成される。これらの単分子膜を形成できる基板としては、金、銀、銅といった金属からなる基板が挙げられる。チオール分子を用いて形成された撥液性の単分子膜の一例の構造を、図11に模式的に示す。単分子膜111は、SH基を介して基板100と結合している。
また、ゾル−ゲル法で撥液膜を形成する場合、たとえば、まず、酸化シリコンの前駆体であるテトラエトキシシラン、フルオロアルキル鎖を有するアルコキシド、酸触媒および水が溶解したアルコール溶液をスピンコート法やディッピング法で基板に塗布する。次に、基板を100℃以上の温度で熱処理することによって、撥液膜を形成できる。この撥液膜は、ほとんどの基板に形成することが可能である。
第2の領域92に囲まれた第1の領域91は、親液性の基板、または、あらかじめ親液性を有するように処理しておいた基板を用意し、第2の領域92となる部分に撥液膜を形成することによって作製できる。たとえば、まず、基板100の表面のうち、親液性にしたい部分をレジストなどの保護膜で覆う。次に、基板100全体を撥液膜で覆った後、保護膜を除去することによって第1の領域91に形成された撥液膜を除去すればよい。この方法は、シランカップリング剤やゾル−ゲル法を用いて撥液膜を形成する場合に適用できる。
また、撥液膜のみが特異的に付着するような表面を第2の領域92となるべき部分に形成し、その部分のみに撥液膜を形成してもよい。たとえば、撥液性にしたい箇所だけにチオールと反応する金属パターンを形成しておき、チオールが溶解した有機溶媒にその基板を浸漬することによって、金属パターンの部分のみを撥液性とすることができる。
また、インクジェット法、スクリーンプリント法、凸版印刷法、凹版印刷法、マイクロコンタクトプリント法等によって、撥液膜を所定の領域に直接形成してもよい。
一例として、親液性の領域を囲む撥液性の領域を、シランカップリング剤を用いて作製する具体的な方法を以下に示す。
まず、SUS304からなる基板(厚さ0.1mm)を、アルカリ性の界面活性剤を用いて10分程度超音波洗浄する。次に、純水で超音波洗浄を10分程度行ったのち、純水で流水洗浄して完全に界面活性剤を除去し、110℃で乾燥する。次に、ポジ型レジストを用いたフォトリソグラフィー法によって、親液性の領域とする部分のみをレジスト膜で覆う。次に、乾燥雰囲気中で、CF3(CF2724SiCl3(シランカップリング剤)が1vol%溶解しているパーフルオロオクタン溶液に、レジスト膜が形成された基板を20分間浸漬する。その後、基板を、純粋なパーフルオロオクタン中で洗浄した後、パーフルオロオクタンを除去する。このようにして、基板全体にフッ素系単分子膜が形成される。その後、基板上のレジスト膜を、アセトンで取り除く。これらの操作によって、レジスト膜が存在していなかった領域には、シランカップリング剤によって撥液膜が形成される。その結果、レジスト膜が存在していた領域が親液性になり、それ以外の領域が撥液性になる。
(2)シリコンナノワイヤ分散液の作製
まず、金などの触媒をあらかじめシリコン基板等の表面に形成する。次に、その基板の表面において、CVD法によってシリコンナノワイヤを成長させる。次に、その基板を分散媒に浸漬し、超音波を印加する。超音波の印加は、分散媒を入れた容器を超音波洗浄機の槽に入れることによって行う。この超音波印加によって、シリコン基板からシリコンナノワイヤが脱離する。このようにして、シリコンナノワイヤの分散液を作製できる。
なお、シリコンナノワイヤの表面を化学修飾することによって、水に対するぬれ性を保持しつつ、分散媒への分散性を高めることも可能である。この方法によれば、シリコンナノワイヤの凝集を抑制でき、長時間安定なナノワイヤ分散液を実現できる。たとえば、シランカップリング剤が溶解した溶液に、シリコンナノワイヤが形成された基板を曝すことによって、シリコンナノワイヤの表面が化学修飾される。この基板を分散媒に浸漬して超音波を印加することによって、化学修飾されたシリコンナノワイヤの分散液を形成できる。たとえば、分散媒として、クロロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、モノクロロブタン、ジクロロブタン、モノクロロペンタン、またはジクロロペンタン等の塩素系の溶媒を用い、シランカップリング剤として、炭素に塩素が結合した基を含むシランカップリング剤を用いてもよい。炭素に塩素が結合した基を含むシランカップリング剤としては、たとえば、Cl3CSiCl3、CHCl2SiCl3、CH2ClSiCl3、CH2ClCH2SiCl3、CH2ClCHClSiCl3、CH3CHClSiCl3が挙げられる。上記の塩素系の溶媒は極性を有し、上記シランカップリング剤で化学修飾されたシリコンナノワイヤの表面も極性を有する。そのため、シリコンナノワイヤは、分散媒に長時間安定に分散させることが可能となる。
(3)配置装置への基板の取り付け
図3Aに示す形状の基板100を、図3Bに示すように円筒状にして、図1に示す円筒形のタンク11の内側に固定する。固定は、たとえば、ネジ止めによって行うことができる。ネジ止めをする場合、たとえば、基板100の数カ所に直径1mm程度の孔を開け、タンク11の内壁には、基板100の孔に対応する位置にネジ孔を作っておけばよい。
基板100は、厚さがたとえば0.5mm程度の柔軟性を有する基板である。基板100の形状が、たとえば180cm×180cmの正方形である場合は、タンク11の内径を57.3cmとし、長さを180cmにすればよい。これによって、基板100を円筒状に丸めてタンク11の内壁に固定できる。タンク11内に分散液を53リットル入れると、タンク11の底から分散液の液面までの距離は9.6cmになる。
(4)基板へのシリコンナノワイヤの塗布
図12は、図1Aの配置装置10をXの方向から見た模式図であり、ふた17およびシール18の図示は省略している。タンク11の内壁に貼り付けられた基板100は、円筒形の軸を中心に、矢印20の向きに回転する。図12の(a)〜(g)は、基板100の第1の領域91(親水性領域)近傍の模式断面図である。基板100の回転に伴い、基板100の第1の領域91近傍の状態は、(a)、(b)、(c)、(d)という順に推移し、最終的に(g)の状態になる。第1の空間15は、タンク11の一方の開口部側から他方の開口部側へ水蒸気(湿度100%)をゆっくり流すことによって、高湿度雰囲気にする。第2の空間16は、タンク11の一方の開口部側から他方の開口部側へ乾燥窒素ガスをゆっくり流すことによって、低湿度の雰囲気にする。
以下、図12を参照しながら、基板100にシリコンナノワイヤが配置される様子を説明する。
図12の(a)は、基板100の表面が第2の空間16に曝されている初期の状態を示す。図12の(a)では、親液性の第1の領域91には、シリコンナノワイヤは未だ配置されていないと仮定する。なお、図12の(b)〜(g)において、第1の領域91および第2の領域92の図示を省略する。
図12の(b)は、基板100が第1の空間15に曝された状態を示す。高湿度の雰囲気に基板が曝されると、親液性の領域91には水121が結露する。親液性の領域91は撥液性の第2の領域92に囲まれているので、領域91に結露した水121は、領域91の外に拡がることなく安定にとどまる。
図12の(c)は、水121が付着した基板100が、シリコンナノワイヤの分散液13に浸漬された状態を示す。基板100上に結露した水121は、分散液13の中でも基板100の第1の領域91に安定にとどまる。これは、水が、分散液13の分散媒に対して実質的に溶解しないためである。シリコンナノワイヤ93は、熱運動によって水121の近傍に近づく。
図12の(d)は、熱運動によって、シリコンナノワイヤ93が水121に接触した状態を示す。水に対するシリコンナノワイヤ93のぬれ性は、分散液13の分散媒に対するシリコンナノワイヤ93のぬれ性よりも高い。そのため、シリコンナノワイヤ93には、水121の中に引き込まれる力が働く。
図12の(e)は、水121に接触したシリコンナノワイヤ93が、水121の中に入り込んだ状態を示す。シリコンナノワイヤ93が水121の中に入り込むのは、シリコンナノワイヤ93は、分散液13の分散媒中に存在するよりも、水121の中に存在する方がエネルギー的に安定であるためである。
図12の(f)は、基板100が分散液13から取り出され、第2の空間16に曝された状態を示す。第2の空間16は乾燥雰囲気であるため、基板100上の分散液13は蒸発してなくなる。また、基板100上の水121も、蒸発によって徐々に減少する。シリコンナノワイヤ93は水に対してぬれ性がよいため、水121が減少しても、第1の領域91の外にはみ出すことはない。
図12の(g)は、水が完全に蒸発し、それに伴ってシリコンナノワイヤ93が第1の領域91に配置された状態を示す。シリコンナノワイヤ93と基板100とは、ファンデルワールス力によって、または、シリコンナノワイヤ93と基板100との間に存在する吸着水によって、結合しているものと考えられる。
なお、分散液13の分散媒に水が実質的に溶解しない場合でも、水を分散媒に長時間さらすと、微量の水が分散媒に溶解する場合がある。従って、水121の中にシリコンナノワイヤ93が入った後、水121が分散液13に溶解して無くなりシリコンナノワイヤ93が第1の領域91に付着する場合がある。この場合、第2の空間16では、分散液13の分散媒のみが主に除去される。また、分散液13に水121の一部が溶解され、第2の空間16において、分散媒13と水121とが除去される場合もある。
水と分散媒とがどのように除去されるかは、分散媒の種類と基板の回転速度とによって決まる。いずれにせよ、実施形態4の方法を用いることによって、親液性の領域に、シリコンナノワイヤを配向させて配置することが可能である。
図12の(g)の状態ののち、基板100は再び第1の空間15に入り、上述した工程が繰り返される。基板100を1回転させるだけで、すなわち、図12の(a)〜(g)の工程を一回行うだけで、基板100上の全ての第1の領域91にシリコンナノワイヤ93を配置できるとは限らない。そのため、基板100を複数回回転させて図12の(a)〜(g)の工程を繰り返してもよい。これによって、全ての第1の領域93にシリコンナノワイヤ93を配置することができ、基板100の全面に、高密度にシリコンナノワイヤ93を配置できる。
なお、上述したように、初期の段階だけタンク11内を高湿度とし、基板100を複数回回転させたのち、最後にタンク11内を乾燥雰囲気としてもよい。
以上のようにして、基板100の第1の領域91へシリコンナノワイヤ93が配置される。次に、タンク11を回転させながらふた17をはずし、分散液13をタンク11内から除去する。その後、基板100をタンク11から取り出す。なお、分散液13の分散媒は第2の空間16において徐々に蒸発するので、分散媒が完全に蒸発するまでタンク11を回転させてもよい。この方法によれば、分散液13中に存在するシリコンナノワイヤ93の全てを、基板100に塗布できる。
実施形態4のように、基板を円筒状にしてタンクの内壁全面に固定すると、分散液との接触の状態および非接触の状態は、基板のどの部分でも同じとなる。そのため、基板全面にシリコンナノワイヤを均一に配置することが可能となる。
本発明は、その意図および本質的な特徴から逸脱しない限り、他の実施形態に適用しうる。この明細書に開示されている実施形態は、あらゆる点で説明的なものであってこれに限定されない。本発明の範囲は、クレームによって示されており、クレームと均等な意味および範囲にあるすべての変更はそれに含まれる。
本発明は、基板の所定の位置に粒子を配置する方法および装置に適用できる。本発明によれば、シリコンナノワイヤ等のナノ部材を所定の位置に配向させて配置できる。そのため、本発明によれば、シリコンナノワイヤをチャネルに用いたトランジスタを、大面積の基板上に簡単に作製できる。このトランジスタは、たとえば、プラスチック上に作製したELディスプレイの画素駆動用スイッチング素子として利用できる。
図1Aは、本発明の粒子配置装置の一例を模式的に示す斜視図であり、図1Bはその分解斜視図である。 図2Aは、粒子配置装置の平面図であり、図2Bは、その断面図である。 図3Aは、本発明で用いられる基板の一例を模式的に示す平面図であり、図3Bは、その斜視図である。 図4Aは、本発明の粒子配置装置の一部を示す模式図であり、図4Bは、ディップ法による装置の一部を示す模式図である。 図5は、本発明の粒子配置装置の他の一例を模式的に示す分解斜視図である。 図6Aは、図5の粒子配置装置の平面図であり、図6Bは、その断面図である。 図7Aは、本発明の粒子配置装置の他の一例を模式的に示す斜視図であり、図7Bは、その分解斜視図である。 図8は、図7の粒子配置装置の断面図である。 図9Aは、本発明で用いられる基板の一例の斜視図である。図9Bは、親液性の領域の形状とシリコンナノワイヤの形状との関係を示す模式図である。 図10は、基板に形成された撥液性単分子膜の一例を示す模式図である。 図11は、基板に形成された撥液性単分子膜の他の一例を示す模式図である。 図12は、本発明の粒子配置方法の一例を模式的に説明する断面図である。

Claims (21)

  1. 基板上に粒子を配置するための粒子配置方法であって、
    ここで、前記基板は、親液性を有する第1の領域と、撥液性を有する第2の領域とを有しており、
    容器内の一部に、前記粒子の分散液を配置する工程(i)と、
    前記基板の表面に前記分散液とは異なる液体を塗布することによって、前記第1の領域に前記液体を付着させる工程(ii)と、
    ここで、前記液体に対する前記粒子のぬれ性が、前記分散液の分散媒に対する前記粒子のぬれ性よりも高く、
    前記容器内において前記基板を回転させることによって、前記分散液への前記基板の浸漬と前記分散液からの前記基板の取り出しとを複数回行い、これによって前記粒子を前記基板の前記第1の領域上に配置する工程(iii)とを含む、粒子配置方法。
  2. 前記液体は水であり、
    前記分散媒は、25℃における水の溶解度が10g以下の液体である請求項1に記載の粒子配置方法。
  3. 前記第1の領域は前記第2の領域に囲まれており、
    前記第1の領域の表面エネルギーが前記第2の領域の表面エネルギーよりも高い請求項1に記載の粒子配置方法。
  4. 前記粒子がシリコンナノワイヤである請求項1に記載の粒子配置方法。
  5. 前記容器内において、前記分散液から取り出された前記基板を乾燥する工程をさらに有する、請求項1に記載の粒子配置方法。
  6. 前記容器が、内部に柱状の空間を有し、
    前記柱状の空間のうち前記分散液を除いた空間を、前記柱状の空間の軸方向に沿って第1の空間と第2の空間とに分けるように仕切り板が配置されており、
    前記第1の空間における相対湿度を80%以上とし、
    前記第2の空間における相対湿度を40%未満とすることによって、
    前記工程(ii)において、前記基板の表面に前記分散液とは異なる液体が塗布される、請求項1に記載の粒子配置方法。
  7. 前記容器が、内部に柱状の空間を有し、
    前記柱状の空間の部分における前記容器の内壁に前記基板が固定されており、
    前記工程(iii)において、前記容器の内壁と前記基板とを共に回転させる、請求項1に記載の粒子配置方法。
  8. 前記基板は、前記内壁に沿って曲げて固定される請求項7に記載の粒子配置方法。
  9. 前記容器が、内部に柱状の空間を有し、
    前記基板と前記容器との間に前記分散液が配置されており、
    前記基板は前記容器に固定されておらず、
    前記工程(iii)において、前記容器とは独立に前記基板を回転させる、請求項1に記載の粒子配置方法。
  10. 前記基板と前記容器との間に形成されている前記柱状の空間のうち前記分散液を除いた空間を、前記柱状の空間の軸方向に沿って第1の空間と第2の空間とに分けるように仕切り板が配置されており、
    前記第1の空間における相対湿度を80%以上とし、
    前記第2の空間における相対湿度を40%未満とすることによって、
    前記工程(ii)において、前記基板の表面に前記分散液とは異なる液体が塗布される、請求項9に記載の粒子配置方法。
  11. 前記容器が、内部に柱状の空間を有し、
    前記容器は板状のスキージおよび液体供給部を備え、
    前記スキージの側面と前記基板の表面とは平行であり、
    前記液体供給部から前記スキージの表面を通って前記液体を前記基板の表面に供給することによって、前記工程(ii)において、前記基板の表面に前記分散液とは異なる液体が塗布される、請求項1に記載の粒子配置方法。
  12. 基板上に粒子を配置するための粒子配置装置であって、
    ここで、前記基板は、親液性を有する第1の領域と、撥液性を有する第2の領域とを有しており、
    前記粒子の分散液を保持する容器と、
    前記容器内において前記基板を回転させることによって、前記分散液への前記基板の浸漬と前記分散液からの前記基板の取り出しとを行う回転手段と、
    前記基板が前記分散液と接触していないときに、前記分散液とは異なる液体を前記基板の表面に塗布することによって、前記第1の領域に前記液体を付着させる塗布手段とを含み、
    ここで、前記液体は、前記粒子に対するぬれ性が、前記分散液の分散媒よりも高い液体であり、
    前記回転手段によって前記粒子が前記基板の前記第1の領域上に配置される、粒子配置装置。
  13. 前記液体は水であり、
    前記分散液の分散媒は、25℃における水の溶解度が10g以下である請求項12に記載の粒子配置装置。
  14. 前記容器が、内部に柱状の空間を有する容器である請求項12に記載の粒子配置装置。
  15. 前記塗布手段は、前記柱状の空間のうち前記分散液を除いた空間を、前記柱状の空間の軸方向に沿って第1の空間と第2の空間とに分ける仕切り板を含み、さらに前記第1の空間における相対湿度を80%以上とし、かつ前記第2の空間における相対湿度を40%未満とする、請求項14に記載の粒子配置装置。
  16. 前記柱状の空間の部分における前記容器の内壁に前記基板が固定されており、
    前記回転手段は、前記容器の内壁と前記基板とを共に回転させる請求項14に記載の粒子配置装置。
  17. 前記基板は、前記内壁に沿って曲げて固定される請求項16に記載の粒子配置装置。
  18. 前記基板の回転の軸と重力の方向とが75°〜90°の角度をなすように前記基板が回転される請求項12に記載の粒子配置装置。
  19. 前記基板は前記容器に固定されておらず、
    前記回転手段は、前記容器とは独立に前記基板を回転させる請求項12に記載の粒子配置装置。
  20. 前記分散液の体積が、前記容器内部の体積の50%以下である請求項12に記載の粒子配置装置。
  21. 前記容器が、内部に柱状の空間を有し、
    前記塗布手段は、液体供給部および前記容器の内部に設けられた板状のスキージを含み、
    前記スキージの側面と前記基板の表面とは平行であり、
    前記液体供給部は、前記液体を前記スキージの表面から前記基板の表面に供給する、請求項12に記載の粒子配置装置。
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