JP4203683B2 - コードレス電話装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声検出機能を備えたコードレス電話装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来より、電話回線に直接接続される親機と、この親機に無線を通じて接続可能とされる子機からなるコードレス電話装置が知られている。そして、コードレス電話装置の子機は、通常、動作電源として電池を使用している。
【0003】
また、近年、着信時に検出された外部音声に基づいて、自動的に回線を閉結可能な電話装置も提案されており、このような電話装置のコードレス化も推進されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、音声検出回路等を電話装置に組み込むと、待ち受け時の電力消費量が増大する。このため、電池を動作電源とする子機に音声検出回路等が組み込まれた場合に、連続通話時間や待ち受け時間が短くなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、鳴動中の子機での音声検出を確実に実行可能な音声検出機能を備えたコードレス電話装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のコードレス電話装置は、
回線に接続される親機と、前記親機とは無線を介して相互に送受信可能な子機とを含むコードレス電話装置において、
前記子機は、
前記親機から送信される鳴動指示信号に基づいて鳴動音用の音声信号を生成する鳴動音生成手段と、
前記鳴動音用の音声信号を鳴動音として出力するスピーカと、
外部音声を検出するマイクロホンと、
前記マイクロホンを介して入力された所定レベル以上の外部音声を検出する音声検出手段と、
制御手段と、
を有し、
前記音声検出手段は、
前記鳴動音生成手段にて生成された前記鳴動音用の音声信号のレベルを、前記マイクロホンにて検出された音声信号レベルから減算して結果を出力する減算手段と、
前記鳴動音生成手段及び前記マイクロホンから前記減算手段への出力の少なくとも一方の音声信号レベルを所定レベルに調整するレベル調整手段と、を含み、
前記制御手段は、
鳴動開始後に前記音声検出手段に電源を供給するとともに、前記減算手段から得られた出力に基づいて、該出力が実質的に零となるように前記レベル調整手段の調整量を決定し、レベル調整後に得られた前記減算手段の検出結果に基づいて、前記親機に向け当該子機と電話回線の閉結及び前記鳴動音生成の停止指示の為の信号を送信し、前記音声検出手段に電源を供給するのを遮断することを特徴とする。
また、第1の本実施の形態のコードレス電話装置は、回線に接続される親機と、前記親機とは無線を介して相互に送受信可能な子機とを含むコードレス電話装置であって、前記親機は、呼び出し信号に基づいて前記子機に鳴動を指示する鳴動指示信号を送信する鳴動指示手段と、少なくとも前記子機からの所定の信号に基づいて回線を自動的に閉結する閉結手段と、を有し、前記子機は、電源と、前記鳴動指示信号に基づいて鳴動音用の音声信号を生成する鳴動音生成手段と、前記鳴動音用の音声信号を鳴動音として出力するスピーカと、所定レベル以上の外部音声を検出する音声検出手段と、前記電源から前記音声検出手段への電流供給経路上に設けられて電流の供給状態及び遮断状態を切り替えるスイッチング手段と、前記音声検出手段にて得られた有効な検出結果に基づいて前記所定の信号を前記親機に送信すると共に、前記鳴動指示信号に基づいて前記スイッチング手段を供給状態に切り替え、少なくとも前記鳴動指示信号の停止に基づいて遮断状態に切り替える制御手段とを有している。
【0007】
本実施の形態のコードレス電話装置によれば、子機において、鳴動指示信号に基づいて音声検出手段への電流供給が開始され、鳴動信号が停止すると電流が遮断されることから、音声検出手段による電力消費量を最低限に抑えることが可能となる。これにより、音声検出機能を備えながら、無駄な電力消費を防止し得るコードレス電話を得ることが可能となる。
【0008】
第2の本実施の形態のコードレス電話装置は、第1の本実施の形態のコードレス電話装置において、前記制御手段は、前記鳴動指示信号の停止前に前記音声検出手段にて得られた前記有効な検出結果に基づいて、前記スイッチング手段を遮断状態に切り替えるものである。
【0009】
第2の本実施の形態のコードレス電話装置によれば、鳴動指示信号の停止前であっても、有効な音声検出結果が得られたときに、音声検出手段への電流供給が遮断されるので、より一層の節電を図ることができる。
【0010】
第3の本実施の形態のコードレス電話装置は、回線に接続される親機と、前記親機とは無線を介して相互に送受信可能な子機と、を含むコードレス電話装置であって、前記親機は、第一のキー入力手段と、呼び出し信号に基づいて前記子機に鳴動を指示する鳴動指示信号を送信する鳴動指示手段と、少なくとも前記子機からの所定の信号に基づいて回線を自動的に閉結する閉結手段と、を有し、前記子機は、電源と、第二のキー入力手段と、前記鳴動指示信号に基づいて鳴動音用の音声信号を生成する鳴動音生成手段と、前記鳴動音用の音声信号を鳴動音として出力するスピーカと、所定レベル以上の外部音声を検出する音声検出手段と、前記電源から前記音声検出手段への電流供給経路上に設けられて電流の供給状態及び遮断状態を切り替えるスイッチング手段と、前記音声検出手段にて得られた有効な検出結果に基づいて前記所定の信号を前記親機に送信すると共に、前記第一又は第二のキー入力手段からの入力に基づいて供給状態及び遮断状態を切り替える制御手段とを有している。
【0011】
第3の本実施の形態のコードレス電話装置によれば、第一又は第二のキー入力手段からの入力によって、音声検出手段への電流の供給/遮断を、手動で切り替えることができる。このため、音声検出機能を備えながら、節電自在なコードレス電話装置を得ることができる。
【0012】
第4の本実施の形態のコードレス電話装置は、第3の本実施の形態のコードレス電話装置において、前記親機は、留守番電話装置を有し、前記第一のキー入力手段は、前記留守番電話装置の起動キー及び解除キーを含み、前記制御手段は、前記起動キーからの入力に基づいて前記スイッチング手段を遮断状態に切り替え、前記解除キーからの入力に基づいて供給状態に切り替えるものである。
【0013】
第4の本実施の形態のコードレス電話装置によれば、留守番電話装置が起動されている間は、音声検出手段への電流供給が遮断される。そして、留守番電話装置の起動キー及び解除キーからの入力に基づいて、遮断/供給状態が切り替えられることから、簡単な操作で、留守番電話装置起動中の確実な節電を実現することが可能となる。従って、音声検出機能を備えながら、無駄な電力消費を簡単かつ確実に防止し得るコードレス電話装置を得ることができる。
【0014】
第5の本実施の形態のコードレス電話装置は、第1の本実施の形態から第4の本実施の形態までのいずれかに記載のコードレス電話装置において、前記子機は、前記スピーカに近接して設置される第一のマイクロホンと、前記スピーカ及び前記第一のマイクロホンから離して設置される第二のマイクロホンと、を有し、前記音声検出手段は、前記第一のマイクロホンにて検出された音声信号レベルを、前記第二のマイクロホンにて検出された音声信号レベルから減算して結果を出力する減算手段と、前記第一及び第二のマイクロホンから前記減算手段への出力の少なくとも一方の音声信号レベルを所定レベルに調整するレベル調整手段と、を含み、前記制御手段は、鳴動開始後に前記減算手段から得られた出力に基づいて、該出力が実質的に零となるように前記レベル調整手段の調整量を決定し、レベル調整後に得られた検出結果に基づいて前記所定の信号を前記親機に送信するものである。
【0015】
第5の本実施の形態のコードレス電話装置によれば、鳴動時における音声検出の精度が高い音声検出手段を備え、かつ、無駄な電力消費を防止し得るコードレス電話装置を得ることができる。
【0016】
つまり、スピーカに近い第一のマイクロホンは、専ら鳴動音を検出し、スピーカから遠い第二のマイクロホンは、鳴動音とその他の外部音声を検出する。そして、第二のマイクロホンの検出結果から、減算手段によって第一のマイクロホンの検出結果が減算されることから、鳴動音が除去される。特に、鳴動開始後に減算手段から得られる出力に基づいて、この出力が実質的に零になるように、第一及び第二のマイクロホンの検出結果の少なくとも一方がレベル調整されることから、その後に得られた減算結果においては、鳴動音がほぼ完全に取り除かれる。鳴動開始と同時に応答音声が発せられることは、極めて稀だからである。
【0017】
そして、音声検出手段を使用する必要がない場合等は、音声検出手段への電流の供給が遮断されるからである。
【0018】
第6の本実施の形態のコードレス電話装置は、第1の本実施の形態から第4の本実施の形態までのいずれかに記載のコードレス電話装置において、前記子機は、前記外部音声を検出するマイクロホンと、を有し、前記音声検出手段は、前記鳴動音生成手段にて生成された前記鳴動音用の音声信号のレベルを、前記マイクロホンにて検出された音声信号レベルから減算して結果を出力する減算手段と、前記鳴動音生成手段及び前記マイクロホンから前記減算手段への出力の少なくとも一方の音声信号レベルを所定レベルに調整するレベル調整手段と、を含み、前記制御手段は、鳴動開始後に前記減算手段から得られた出力に基づいて、該出力が実質的に零となるように前記レベル調整手段の調整量を決定し、レベル調整後に得られた検出結果に基づいて前記所定の信号を前記親機に送信するものである。
【0019】
第6の本実施の形態のコードレス電話装置によれば、マイクロホンにて検出された外部音声から鳴動音を除去することにより、使いやすさを低下させずに、鳴動時の音声検出の精度を向上させることができる。また、鳴動音生成手段にて生成された音声信号を利用することから、マイクロホンを2つ設ける必要がない。そのため、装置の構成を簡略化して、コストを低下させることが可能となる。
【0020】
特に、鳴動開始後に減算手段から得られる出力に基づいて、この出力が実質的に零になるように、マイクロホンで検出される音声信号及び鳴動音用の音声信号の少なくとも一方がレベル調整されることから、その後に得られた減算結果においては、鳴動音がほぼ完全に取り除かれる。鳴動開始と同時に応答音声が発せられることは、極めて稀だからである。
【0021】
そして、音声検出手段を使用する必要がない場合等は、音声検出手段への電流の供給が遮断されるため、音声検出手段における無駄な電力消費を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0023】
図1及び図2は、本発明にかかるコードレス電話装置の例としての、コードレス親子電話装置を示すブロック図である。特に、図1は、子機10の構成例を示し、図2は、コードレス親子電話装置全体及び親機の構成例を示す。
【0024】
図1において、アンテナを備える無線送受信部22は、親機50(図2参照)との間で信号の送受信を行う。キー入力部24は、テンキー及び機能キーを含み、電話番号等を手動入力可能とする。制御部38は、子機10の全体を制御する。また、この制御部38は、親機50から送出された鳴動指示信号に基づいて、子機10を鳴動させるための鳴動音用の音声信号を生成する。この音声信号は、増幅器34にて増幅された後、スピーカ12にて鳴動音として出力される。
【0025】
スピーカ12は、また、子機10がオンフック状態で電話回線(図2参照)に閉結されたときに、無線送受信部22から出力された音声信号を音声として出力する。
【0026】
ミキシング部36は、無線送受信部22及び制御部38からスピーカ12に送出された音声信号を合成する。
【0027】
第一のマイクロホン14及び第二のマイクロホン16は、外部音声を検出する。特に、第一のマイクロホン14は、鳴動音を主として検出するため、スピーカ12に近接させて設置される。一方、第二のマイクロホン16は、鳴動音その他の外部音声を広く検出すると共に、通話用に使用されることを目的とする。このため、第二のマイクロホン16は、スピーカ12及び第一のマイクロホン14からできるだけ遠ざけて設置される。
【0028】
減算器30は、第一のマイクロホン14にて検出された音声信号レベルを、第二のマイクロホン16にて検出された音声信号レベルから減算する。減算処理の結果は、制御部38に向けて出力される。
【0029】
減衰器26は、第一のマイクロホン14にて検出された音声信号を、所定のレベルまで減衰させる。ここでの減衰量は、鳴動開始後に減算器30から得られた出力に基づいて、制御部38が、その都度決定する。より具体的には、減衰量決定の基準とされる減算器30の出力が、実質的に零となる減衰量に設定される。これにより、減衰量調整後は、第一のマイクロホン14から減算器30に入力される鳴動音のレベルと、第二のマイクロホン16から減算器30に入力される鳴動音のレベルとが、ほぼ等しくなる。よって、減算器30において、鳴動音をほぼ確実に除去することが可能となる。
【0030】
なお、鳴動開始と同時に応答音声が検出されることはほとんどないことから、応答音声を除去するような減衰量に設定されることはない。
【0031】
また、減算器30として、本実施形態ではOPアンプを使用する。
【0032】
増幅器28は、第二のマイクロホン16から無線送受信部22に向けて出力された音声信号を増幅する。
【0033】
トランジスタ40は、電源から減衰器26及び減算器30への電流供給経路上に設けられて、制御部38の制御に基づき、減衰器26等への電流の供給状態及び遮断状態を切り替える。
【0034】
なお、電源は、子機10全体の動作電源である。より具体的には、電池がこの電源として使用される。
【0035】
スイッチ32は、制御部38の制御に従って、第二のマイクロホン16から制御部38への出力経路の切り替えを行う。具体的には、スイッチ32は、鳴動時に減算器30側にセットされ、通話開始時に増幅器28側にセットされる。これにより、通話時に、通話音声が減算処理されることが防止される。
【0036】
レシーバ18は、オフフック時に、無線送受信部22にて受信された電話回線からの音声信号を、音声として出力する。
【0037】
一方、図2において、親機50は、ハンドセット54と、無線送受信部56と、NCU58と、スピーチネットワーク部60と、DSP62と、制御部64と、キー入力部66と、留守番電話装置68と、スピーカ69とを有している。
【0038】
ハンドセット54には、図示しないフックスイッチが設けられており、コード55を介してスピーチネットワーク60に接続される。そして、着信時にこのハンドセット54が取り上げられてオフフック状態となることにより、親機50が電話回線に閉結される。
【0039】
無線送受信部56は、アンテナ57を備えて、子機10との間で信号の送受信を行う。NCU58は、電話回線に接続されて、回線の閉結開放処理を行うと共に、閉結時に図示しない交換機との間で信号の送受信を行う。スピーチネットワーク部60は、NCU58、ハンドセット54,無線送受信部56、DSP62から出力された信号の送出先決定制御を行う。DSP62は、アナログ音声信号のディジタル化処理を行う。制御部64は、親機50の全体を制御する。また、この制御部64は、電話回線からの呼び出し信号に基づいて、鳴動音用の音声信号及び子機10に鳴動を指示するための鳴動指示信号を生成する。ここで生成された音声信号は、スピーカ69にて鳴動音として出力され、鳴動指示信号は、無線送受信部56を通じて子機10に送信される。キー入力部66は、テンキーや機能キーを含み、電話番号その他の指示を手動入力可能とする。留守番電話装置68は、電話回線を通じて受信した呼び出し信号に基づいて、回線を自動的に閉結して予め録音された内容を電話回線に送出するとともに、発呼者からのメッセージを録音再生する。そして、留守番電話装置68の起動/解除は、上述のキー入力部66中に含まれる起動/解除キーからの入力に従って制御部64が行う。
【0040】
なお、本実施形態において、親機50の制御部64が、鳴動指示手段に相当し、制御部64及びNCU58が閉結手段に相当する。また、子機10の制御部38が、鳴動音生成手段及び制御手段に相当し、減衰器26及び減算器30が音声検出手段に相当する。中でも、減衰器26は、レベル調整手段に相当する。そして、トランジスタ40がスイッチング手段に相当する。さらに、親機50のキー入力部66が第一のキー入力手段に相当し、子機10のキー入力部24が第二のキー入力手段に相当する。
【0041】
図3は、子機10の制御部38に組み込まれた、音声検出による回線閉結処理プログラムの例を示すフローチャートである。
【0042】
同図に示すように、まず、無線送受信部22にて親機50からの鳴動指示信号を受信すると(S1:YES)、制御部38にて鳴動音用の音声信号が生成され、スピーカ12にて鳴動音として出力される(S2)。次いで、制御部38の指示に基づいて、スイッチ32が減算器30側にセットされる(S3)。
【0043】
ここで、減算器30から何らかの出力が得られると(S4:YES)、この出力に基づいて、制御部38にて、減衰器26における減衰量が決定され、レベル調整が行われる(S5)。より具体的には、前述の通り、S4で得られた減算器30からの出力が実質的に零になるような減衰量に決定される。これにより、第二のマイクロホン16にて検出された音声信号レベルから、第一のマイクロホン14にて検出された鳴動音の音声信号レベルを除去して、正確な音声検出を行うことが可能となる。
【0044】
減衰量の調整後に(S5)、減算器30から零以上の出力が得られ(S6:YES)、親機50からのスキャン信号を受信すると(S7:YES)、音声が検出された旨の信号が、無線送受信部22を介して親機50に送信される(S8)。なお、ここでスキャン信号とは、子機10で音声検出があったか否かをスキャンするために、鳴動中に親機50から定期的に送出される特定周波数の信号をいう。音声検出の場合は、この信号を受信してはじめて、親機50に対する子機10からの信号送信が可能となる。
【0045】
子機10からの信号に基づいて、親機50が子機10と電話回線を閉結すると(S9)、制御部38の指示に基づき、子機10の鳴動音が停止する(S10)。次いで、スイッチ32が増幅器28側に切り替えられる(S11)。これにより、第二のマイクロホン16にて検出された通話音声を、減算処理しないで、親機50に送信することが可能となる。このため、通話音声が不明瞭になることを防止することができる。
【0046】
なお、S4,S6,S7の各ステップにおける判断結果が否定的である場合は、まず、親機50からの鳴動指示信号が継続しているかが判断され(S12,S13,S14)、継続していれば直前の各ステップ(S4,S6,S7)に戻る。一方、鳴動指示信号が継続していなければ、子機10の鳴動を停止して(S15)、S1に戻る。
【0047】
子機10の制御部38には、また、図4のフローチャートに示すような電流制御プログラムも組み込まれている。
【0048】
この電流制御プログラムに従えば、親機50からの鳴動指示信号を受信した場合(S20:YES)、制御部38は、電源から減衰器26及び減算器30に電流が供給されるようにトランジスタ40を制御する(S21)。その後、有効な音声検出結果が得られると(S22:YES)、電源から減衰器26及び減算器30への電流が遮断されるようにトランジスタ40を制御する(S23)。ここで、「有効な音声検出結果」とは、減衰器26の減衰量が調整された後に減算器30から得られた零以上の出力をいう。有効な音声検出結果が得られない場合でも(S22:NO)、鳴動指示信号が停止した場合には(S24:YES)、制御部38は、トランジスタ40を遮断状態にセットする。このため、子機10が鳴動指示信号の受信を開始してから、有効な音声検出結果が得られるまで又は鳴動指示信号が停止するまでの間のみ、減衰器26及び減算器30に電流が供給される。
【0049】
図5は、親機50の制御部64に組み込まれた、音声検出による回線閉結処理プログラムの例を示すフローチャートである。
【0050】
同図に示すように、親機50が、電話回線を通じて呼び出し信号を受信すると(S30:YES)、制御部64にて鳴動音用の音声信号が生成され、スピーカ69にて鳴動音として出力される(S31)。併せて、制御部64の指示に基づいて、鳴動指示信号が無線送受信部56を通じて子機10に送信される(S31)。これにより、子機10の鳴動開始が可能となる。
【0051】
次に、制御部64の指示により、親機50から子機10に対して、スキャン信号が送信され(S32)、子機10における音声検出状況が確認される。親機50がスキャン信号に応答する子機10からの信号を受信すると(S33:YES)、制御部64の制御に基づいて、親機50の鳴動及び子機10への鳴動指示信号の発信が停止される(S34)。そして、NCU58、スピーチネットワーク部60、無線送受信部56を介して、子機10が電話回線に閉結される(S35)。
【0052】
S33にて子機10からの応答信号を親機50が受信しない場合において(S33:NO)、着信状態が継続している場合には(S36:YES)、S22に戻る。着信状態が継続していない場合には(S36:NO)、制御部64の制御に基づいて、親機50の鳴動が停止すると共に、子機10への鳴動指示信号の送信が停止される(S37)。そして、前記S30に戻る。
【0053】
このような構成を有することから、本実施形態のコードレス電話装置では、次のような作用効果が生じる。まず、子機10において、鳴動音がキャンセルされることから、鳴動中の音声検出の精度を向上させることができる。これにより、使いやすさを低下させることなく、鳴動音による誤閉結を防止することが可能となる。特に、鳴動開始後に減算器30にて得られた出力に基づいて減衰器26の減衰量が決定されることから、第一及び第二のマイクロホン14,16にて検出される音声信号レベルの変動に関わらず、常に鳴動音をほぼ確実に除去することが可能となる。つまり、子機10の設置姿勢に音声検出の精度が影響されなくなる。また、第一のマイクロホン14から減算器30への出力経路上に設けられた減衰器26によってレベル調整が行われることから、鳴動時における音声検出の精度が高い子機10を、簡単な構成で実現することができる。
【0054】
さらに、子機10において音声検出が必要とされる間に限って、減衰器26及び減算器30に電流が供給されるため、待ち受け中の無駄な電力消費を防止することが可能となる。
【0055】
従って、鳴動時における音声検出を精度よく行うことができる上、無駄な電力消費を防止して、長い連続通話時間及び待ち受け時間を実現し得るコードレス電話装置が得られる。
【0056】
図6は、本実施形態にかかる親子電話機のコードレス子機の他の構成例を示すブロック図である。同図において、図1に示す子機10の構成要素と同一の要素に付いては、同一の符号を付して、説明を省略する。
【0057】
図6において、マイクロホン70は、外部音声を検出し、増幅器72は、マイクロホン70から無線送受信部22への出力信号を増幅する。スイッチ76は、制御部38の制御に基づいて、マイクロホン70からの出力信号の送出先を切り替える。減衰器74は、制御部38にて生成され減算器78に向けて出力された鳴動音用の音声信号レベルを、所定レベルまで減衰させる。この減衰器74における減衰量は、鳴動開始後に減算器78にて得られた出力に基づいて、この出力が実質的に零になるように、制御部38にて決定される。減算器78は、減衰器74の出力から、マイクロホン70にて検出された音声信号レベルを減算処理する。トランジスタ79は、電源から減算器78及び減衰器74への電流供給経路上に設けられ、制御部38の制御に基づいて、電源から減算器78等への電流の供給状態及び遮断状態を切り替える。
【0058】
そして、制御部38には、図3及び図4に示したプログラムと同様のプログラムが組み込まれており、また、親機50の制御部64には、図5に示したプログラムと同様のプログラムが組み込まれているものとする。
【0059】
なお、本変形例においては、減衰器74及び減算器78が音声検出手段に相当する。
【0060】
このような構成によっても、子機10’の鳴動中の音声検出の精度を向上させることができる。特に、この場合には、外部音声を検出するためのマイクロホンが一つで良いことから、子機10’の構成をより簡略化できる。また、制御部38から減衰器74に向かう音声信号レベルが、常に一定であることから、制御部38における減衰量を比較的簡単に算出できる。さらに、音声検出が必要な間のみ、減算器78及び減衰器74に電流が供給されることから、待ち受け中の無駄な電力消費を防止して、電源である電池を長持ちさせることができる。
【0061】
図7は、子機10、10’の制御部38に組み込まれる電流制御プログラムの他の例を示すフローチャートである。
【0062】
同図において、スタート時点では、トランジスタ40,79は、電流供給状態にセットされている。そして、親機50のキー入力部66にて、留守番電話装置68の起動キーが押されると(S40:YES)、その旨の信号が親機50から子機10,10’に送信され、これに基づいて、子機10,10’の制御部38がトランジスタ40,79を遮断状態に切り替える(S41)。そして、親機50のキー入力部66にて、留守番電話の解除キーが押され(S42:YES)、子機10,10’にその旨の信号が伝達されると、制御部38は、トランジスタ40,79を再び供給状態にセットする(S43)。
【0063】
このような電流制御プログラムが制御部38に組み込まれる場合は、鳴動音に対して音声応答がある確率がきわめて低い場合に、音声検出用の回路において電力が無駄に消費されることを防止することが可能となる。
【0064】
なお、本発明の実施の形態は、上述の例に限られず、種々の変形が可能である。例えば、通常の待ち受け状態では図4のフローチャートに従うが、留守番電話装置が一旦起動された場合には、留守番電話装置の解除キーからの入力があるまで、鳴動信号の有無に関わらず、スイッチング手段の供給状態への切り替えを禁止制御する様な電流制御プログラムを、子機10,10’の制御部38に組み込むこともできる。
【0065】
また、キー入力部24,66の双方又は一方に、スイッチング手段の供給状態及び遮断状態を切り替えるための切り替えスイッチを設けることも可能である。この場合には、音声検出手段への電流の供給/遮断を任意に切り替えることができるため、より節電しやすいコードレス電話装置が得られる。
【0066】
さらに、電源から音声検出手段への電流供給経路上に設けられるスイッチング手段は、電流の供給状態及び遮断状態を切り替え可能である限り、トランジスタ以外の構成を採用してもよい。
【0067】
音声検出手段に関しても、例えば、図1において、減衰器26を省略して、あるいは減衰器26と併用して、第二のマイクロホン16から減算器30への出力経路上に増幅器を設けて、レベル調整を行うようにすることができる。同様に、図6において、減衰器74を省略又はこれと併用して、スイッチ76から減算器78への出力経路上に増幅器を設けることも可能である。
【0068】
あるいは、図1及び図6に示す子機の構成を、親機に適用することもできる。この場合には、親機及び子機の双方において、精度の高い音声検出に基づく回線の自動閉結が可能となり、ユーザーの使いやすさが向上する。
【0069】
また、図6において、減衰器74及び減算器78に代えて、フィルタ回路と、積分回路と、比較器とを組み合わせてなる音声検出部を設けることもできる。この場合には、少なくとも同図におけるスイッチ76が不要となる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコードレス電話装置によれば、マイクロホンにて検出された外部音声から鳴動音を除去することにより、使いやすさを低下させずに、鳴動時の音声検出の精度を向上させることができる。また、鳴動音生成手段にて生成された音声信号を利用することから、マイクロホンを2つ設ける必要がない。そのため、装置の構成を簡略化して、コストを低下させることが可能となる。
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるコードレス電話装置の例としての、コードレス親子電話装置を示すブロック図であり、特に、子機の構成例を示す。
【図2】 本実施形態に係るコードレス親子電話装置全体及び親機の構成例を示すブロック図である。
【図3】 子機の制御部に組み込まれた、音声検出による回線閉結処理プログラムの例を示すフローチャートである。
【図4】 子機の制御部に組み込まれた電流制御プログラムの例を示すフローチャートである。
【図5】 親機の制御部に組み込まれた、音声検出による回線閉結処理プログラムの例を示すフローチャートである。
【図6】 本実施形態にかかる親子電話機のコードレス子機の他の構成例を示すブロック図である。
【図7】 子機の制御部に組み込まれる電流制御プログラムの他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10,10’ 子機
12 スピーカ
14 第一のマイクロホン
16 第二のマイクロホン
24 キー入力部(第二のキー入力手段)
26,74 減衰器(レベル調整手段、音声検出手段)
30,78 減算器(音声検出手段)
38 制御部(制御手段、鳴動音生成手段)
40,79 トランジスタ(スイッチング手段)
50 親機
58 NCU(閉結手段)
66 キー入力部(第一のキー入力手段)
64 制御部(鳴動指示手段、閉結手段)
68 留守番電話装置
Claims (2)
- 回線に接続される親機と、前記親機とは無線を介して相互に送受信可能な子機とを含むコードレス電話装置において、
前記子機は、
前記親機から送信される鳴動指示信号に基づいて鳴動音用の音声信号を生成する鳴動音生成手段と、
前記鳴動音用の音声信号を鳴動音として出力するスピーカと、
外部音声を検出するマイクロホンと、
前記マイクロホンを介して入力された所定レベル以上の外部音声を検出する音声検出手段と、
制御手段と、
を有し、
前記音声検出手段は、
前記鳴動音生成手段にて生成された前記鳴動音用の音声信号のレベルを、前記マイクロホンにて検出された音声信号レベルから減算して結果を出力する減算手段と、
前記鳴動音生成手段及び前記マイクロホンから前記減算手段への出力の少なくとも一方の音声信号レベルを所定レベルに調整するレベル調整手段と、を含み、
前記制御手段は、
鳴動開始後に前記音声検出手段に電源を供給するとともに、前記減算手段から得られた出力に基づいて、該出力が実質的に零となるように前記レベル調整手段の調整量を決定し、レベル調整後に得られた前記減算手段の検出結果に基づいて、前記親機に向け当該子機と電話回線の閉結及び前記鳴動音生成の停止指示の為の信号を送信し、前記音声検出手段に電源を供給するのを遮断することを特徴とするコードレス電話装置。 - 請求項1記載のコードレス電話装置において、
前記親機は、
留守番電話装置と、
前記留守番電話装置の起動キー及び解除キーとを含むことを特徴とするコードレス電話装置。
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