JP4201892B2 - 高所吊り用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として建造中の建物の内部の工事現場において、工事用の照明器や他の電気機器に給電するためのケーブル、電線、セメント練りや水洗い等に使用する水を供給するためのホース、標識などを、作業者の邪魔にならない高い位置に、上階の床や上部の鋼材から吊るすための器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
工事用のケーブル、ホース類を床面上に這わせておくと作業の邪魔になるため、従来の工事現場においては、上階の床に埋設した天井取付け用のインサートを利用してこれにフックをねじ込み、ケーブル、ホース類を束ねたワイヤを該フックに引掛けて吊るしているのが一般である。この手段は、インサートを有する床には使用できるが、ケーブル、ホース類の束から1本を抜き出したり加えたりする場合に束を解かなければならないので面倒である。また、デッキプレート用としては、磁石を用いて吸着させるものが知られている(特開平9−126536号公報)が、このものはコンクリート面には使用できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上階の床がコンクリートで形成されている場合、或いは床全体又は床下面が鋼材で形成されている場合のいずれにおいても使用でき、所望の高さに簡単にコード、ホース、標識類を吊ることができる吊り用具に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、各請求項に記載した手段によって解決される。
【0005】
このうち第1の手段は、請求項1に記載したとおり、上端に雄ねじを有し、吊り線条が通る幅のスリットを該雄ねじ部に軸線方向に切欠いた吊りパイプと、該吊りパイプ中を通り上端に磁石を取付けた吊り線条と、該吊り線条の下部が通る通孔を有するフックと、該フックの下側にあって該フックを吊り線条に位置調節自在に係止するストッパとを備えることを特徴とする。
【0006】
この手段によれば、上階の床の下面にインサートがある場合は、磁石に続く吊り線条の上端部を吊りパイプのスリットから引き出して、該インサートに吊りパイプの雄ねじをねじ込み、吊り線条の下部の適宜の位置に吊りフックをストッパで係止すれば、吊り線条上端の磁石は、吊りパイプ側面と上階天井に当接して吊り線条を係止するから、ケーブル、ホース類のその位置での吊持が可能になる。また、上階の床がデッキプレートなどの鋼製部材の場合は、磁石を該鋼製部材に吸着させ、吊りパイプとは無関係に磁力によってワイヤロープ及び吊りフックを吊り下げる。
【0007】
第2の手段は、請求項2に記載したとおり、請求項1において、前記フックは、吊りパイプに嵌合でき且つ吊り線条が通る上向きの短管部を一体に有することを特徴とする。この手段によれば、フックの上向きの短管部が吊りパイプの下端に挿入されるので、該短管部は垂直になり、フックの傾斜が防止される。
【0008】
第3の手段は、請求項3に記載したとおり、請求項1又は2において、前記フックは、吊り線条が通る部分の両側に一対の載架部を有することを特徴とする。この手段によれば、フックに複数のコード、ホース類をバランスよく吊持させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1において、1は本発明の高所吊り用具、2はその吊りパイプ、3はステンレス材のワイヤロープよりなる吊り線条、5はケーブル、ホース類を載置するフック、6は該フック5を吊り線条3に係止するためのストッパで、フック5と一体に設けられている。
【0010】
吊りパイプ2は、合成樹脂材よりなり、パイプ主部2aの上部に端部材2bを結合したもので、全長0.5〜2m程度の任意の長さを有する。端部材2bは、中空で上端に小径の雄ねじ部2b1が設けられ、下端にも小径の接続ねじ部2b2を有し、接続ねじ部2b2をパイプ主部2aの雌ねじ部にねじ込んで接続されている。そして雄ねじ部2b1の上端から大径部の上部にわたって、図1、図5に示すスリット2b3が設けられており、該スリットの溝幅は、吊り線条3の外径より大とされている。吊り線条3には、前記のワイヤロープのほかにステンレス鋼線、合成樹脂ロープ等が用いられる。
【0011】
磁石4は、磁力が極めて大きいリング状の磁石4aを段付きのケース4bに固着したもので、吊り線条3の上端に固着したボール3aがケース4の底部内面に係止されている。
【0012】
フック5は、基部5aの両側から上方に伸びる一対の載架部5b,5bを有し、基部5aに、上向きの短管部5cと下向きの前記ストッパ6とが設けられている。該短管部5cは、パイプ主部2aの下部に設けた拡径孔2cに少しの遊びで嵌合できる外径を有し、図2に示すように、下部内面にストッパ6の雄ねじ部6aがねじ込まれるようになっており、フック5は、短管部5cの下端とストッパ6の段部6bによって挟持され一体化する。
【0013】
ストッパ6は、図3に示す公知のもので、雄ねじ部6aの内部に設けたテーパー孔6c内に、吊り線条3を囲む数個のボール6dを保持したパイプスピンドル6eが挿入され、該パイプスピンドル6eは、ばね6fで加圧されてボール6dをテーパー孔6cの小径側に押圧しており、パイプスピンドル6eの下端にはレリーズ摘み6gが固着されている。
【0014】
この構成により、フック5に荷重がかかると、ストッパ6のフック5と一体の部分は下向きに押され、ボール6dは、テーパー孔6cの内面に沿って転動しながらテーパー孔6cの小径側に動かされ、吊り線条3を圧迫して固着状態になる。しかし、レリーズ摘み6gを引き下げるとボール6dは大径側に動かされて吊り線条3を解放し、フック5は吊り線条3に沿って自在に動くことができる。これにより、作業者は、フック5を適宜位置にセットすることができる。
【0015】
吊り用具1は以上の構成を有するから、図4に示すように上階のコンクリートの床10に、天井取付け用又は配管保持用等のインサート11が埋設されている場合は、磁石4に続く部分の吊り線条3をスリット2b3から外方に引き出し、雄ねじ2b1をインサート11にねじ込んで吊りパイプ2をインサート11に連結する。そして吊り線条3の下端側を引き下げると、磁石4は、引き上げられて床10の下面と吊りパイプ2の側面に当接して停止する。次にレリーズ摘み6gをフック5に対して下向きに引いてレリーズ状態にしながらフック5を押し上げ、短管部5cを拡径部2c中に入れると、短管部5cは垂直になり、基部5aは水平になって、ケーブル、パイプ類12を安定的に吊持することができる。しかし、仮想線で示すように短管部5cが吊りパイプ2から下方に外れた状態にして使用することもできる。
【0016】
図5は、上階の床13がデッキプレートなどの鋼製部材よりなる場合で、この場合は、磁石4を床13に磁力で吸着させ、吊り線条3によってフック5を吊り下げる。この場合、吊りパイプ2は遊んでいる。磁石を床13から外したいときは、吊り線条3を強く引けばよい。該磁石4は、天井裏空間に架け渡された鋼材がある場合に、この鋼材に吸着させて使用することもできる。また、改修工事において、既設のダクトなどの鉄部材がある場合にも使用できる。
【0017】
前記の取扱いにおいて、雄ねじ部2b1をインサート11にねじ込むとき、又は磁石4を鋼製部材に吸着させるとき、或いは取り外すときのいずれの場合も、吊りパイプ2の下端を持って下から操作すればよく、仮設足場や高い台は必要がない。
【0018】
この実施の形態において、吊りパイプ2、フック5等を明色の樹脂材で作ることが望ましく、このようにすると軽量で腐食することがなく、視認し易い利点がある。
【0019】
以上、フック5に上向きの載架部5bが2個あり、短管部5cを備えるものについて説明したが、フック5は、載架部5bがJ字形に垂下する形状のものであってもよく、その数は1個だけであってもよい。この場合、短管部5cは省略してもよい。また、短管部5cとして、吊りパイプ2より大径の内径を有するものを用い、吊りパイプ2に外嵌させるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上により、各請求項に記載したものは、それぞれ次の効果を奏する。
請求項1の手段によれば、上階の床が、天井用インサートを設けた床又は下面が鋼製部材の床のいずれによって構成されていても、一つの吊り具における吊りパイプ上端の雄ねじと吊り線条上端の磁石を使い分けることによって、ケーブル、ホース類を所望の高さに吊るすことができ、しかも、吊りパイプの下部を持って扱うことができるから、仮設足場や高い台を用いることなく吊り具を着脱できる効果があり、修理工事においては既設の鉄部材に磁石を吸着させて使用できる効果がある。
【0021】
請求項2の手段によれば、フックと一体の短管部が吊りパイプに嵌合できるので、フックの傾斜を防止できる効果がある。
【0022】
請求項3の手段によれば、フックに一対の載架部があるので、多数のケーブル、ホース類を載架できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊り用具を平面上に置いた状態での部分断面図
【図2】フックの正面図
【図3】ストッパの縦断面図
【図4】使用状態を示す正面図
【図5】他の使用状態を示す正面図
【符号の説明】
2 吊りパイプ 2b1 雄ねじ部
2b3 スリット 3 吊り線条
4 磁石 5 フック
5b 載架部 5c 短管部
6 ストッパ 6g レリーズ摘み
Claims (3)
- 上端に雄ねじを有し、吊り線条が通る幅のスリットを該雄ねじ部に軸線方向に切欠いた吊りパイプと、該吊りパイプ中を通り上端に磁石を取付けた吊り線条と、該吊り線条の下部が通る通孔を有するフックと、該フックの下側にあって該フックを吊り線条に位置調節自在に係止するストッパとを備えることを特徴とする、高所吊り用具。
- 請求項1において、前記フックは、吊りパイプに嵌合でき且つ吊り線条が通る上向きの短管部を一体に有することを特徴とする、高所吊り用具。
- 請求項1又は2において、前記フックは、吊り線条が通る部分の両側に一対の載架部を有することを特徴とする、高所吊り用具。
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JP27526098A JP4201892B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 高所吊り用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27526098A JP4201892B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 高所吊り用具 |
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Family Applications (1)
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JP27526098A Expired - Lifetime JP4201892B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 高所吊り用具 |
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