JP4200208B2 - Game machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイミングスイッチからのタイミング信号を検出することに基づいて特典カウンタの計測値を取得し、計測値の取得結果を設定値と比較することに基づいて特典の獲得状態を判定する構成の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記遊技機には、制御装置が特典カウンタを「0」等の一定値を中心にしてリング状に加算し、特典カウンタがリング内の設定値に加算される特定タイミングでタイミング信号を検出することに基づいて特典の獲得を判定する構成のものがある。この構成の場合、特定タイミングを外部から判別することができるので、不正基板から制御装置に特定タイミングでタイミング信号を不正出力し、特定を不正に獲得される虞れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の場合、特典カウンタをランダム値を中心にしてリング状に加算することに基づいて特定タイミングを外部から判別できなくし、特典の不正獲得に対するセキュリティ性の向上を図ることが考えられている。しかしながら、制御装置の起動直後には特典カウンタが一定値「0」にリセットされ、一定値「0」を中心に加算されるので、起動状態を捏造して制御装置に特定タイミングでタイミング信号を不正出力することに基づいて特典を不正に獲得される虞れが残されている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティ性の一層の向上を図り得る遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の遊技機は、パチンコ球が特別図柄始動口に入賞することに基づいて始動信号を出力する始動口センサと、下記1)〜3)のそれぞれの処理を行うメイン制御装置と、前記メイン制御装置が搭載されたメイン基板と、前記メイン基板に設けられたものであって前記メイン制御装置を覆う基板カバーと、前記メイン基板に前記基板カバーの外部に位置してコネクタを介さずに直接的に搭載されたものであって操作されることに基づいて第1のリセット信号を出力すると共に前記メイン制御装置に前記メイン基板の配線パターンを介して接続された第1のリセットスイッチと、前記メイン制御装置の駆動電源を生成する電源回路が搭載された電源基板と、前記電源基板に搭載されたものであって前記電源回路から前記メイン制御装置に駆動電源を印加するオン状態および前記電源回路から前記メイン制御装置に駆動電源を印加しないオフ状態のそれぞれにロックされる電源スイッチと、前記電源基板に前記電源スイッチに隣接して搭載されたものであって操作されることに基づいて第2のリセット信号を出力すると共に前記メイン制御装置にコネクタを介して接続された第2のリセットスイッチと、前記電源スイッチのオフ状態で前記メイン制御装置にバックアップ電源を印加するバックアップ電源回路を備え、前記メイン制御装置は前記電源スイッチがオン状態からオフ状態に操作されたときには前記バックアップ電源回路からバックアップ電源が印加されることに基づいて電源遮断直前の前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれをバックアップするものであって、前記電源スイッチがオフ状態からオン状態に操作されるときに前記第1のリセットスイッチが操作されているときには前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットし前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のリセット結果から終了値のリセット結果まで計測し、前記電源スイッチがオフ状態からオン状態に操作されるときに前記第2のリセットスイッチが操作されているときには前記大当りカウンタの計測値および前記終了値の設定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットすることなく前記大当りの判定結果のバックアップデータをリセットし前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のバックアップデータから終了値のバックアップデータまで計測し、前記第1のリセットスイッチおよび前記第2のリセットスイッチのそれぞれの非操作状態で電源が復旧したときには前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットすることなく前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のバックアップデータから終了値のバックアップデータまで計測するところに特徴を有している。
1)一定の時間間隔で発生するタイマ割込ルーチンの残余時間でループするメインルーチンの中でリセットカウンタに一定値を加算することに基づいてリセットカウンタを一定の下限値および一定の上限値の範囲内で計測する処理
2)前記タイマ割込みルーチンで大当りカウンタに一定値を加算または大当りカウンタから一定値を減算することに基づいて大当りカウンタを前記リセットカウンタと同一の下限値および前記リセットカウンタと同一の上限値の範囲内で計測すると共に大当りカウンタの計測値を前記リセットカウンタの計測値に基づいて設定した終了値と比較し、大当りカウンタの計測値が終了値の設定結果と同一であることを判断したときには前記リセットカウンタの計測値を取得して大当りカウンタの計測値に設定すると共に前記リセットカウンタの取得結果に対して前記一定値と同一値だけ異なる値を終了値に設定する処理
3)前記始動口センサからの始動信号を検出することに基づいて前記大当りカウンタの計測値を取得し、前記大当りカウンタの取得結果を大当り値と比較することに基づいて大入賞口を開放する大当りであるか否かを判定する処理
上記手段によれば、第1のリセットスイッチとメイン制御装置とが同じメイン基板に搭載されている。このため、第1のリセットスイッチからメイン制御装置に第1のリセット信号を出力するためのコネクタが不要になるので、第1のリセットスイッチ用のコネクタを介してメイン制御装置に不正基板を接続することができなくなる。従って、不正基板からメイン制御装置に第1のリセット信号を不正出力することに基づいてリセット状態を捏造することができなくなるので、大当りの不正獲得が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図22に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図21の(a)および(b)に示すように、前面扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。また、前面扉2の前面には、図21の(a)に示すように、横長な長方形状の皿板3が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球P(図22参照)が貯溜されている。
【0013】
前面扉2の前面には、図21の(a)に示すように、右下部に位置して発射ハンドル5が回動可能に装着されており、発射ハンドル5の後方には、図22に示すように、発射モータ6が装着されている。この発射モータ6の回転軸には、図21の(a)に示すように、打球機構(図示せず)を介して打球槌7が連結されており、発射ハンドル5が図21の(a)の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ6に電源が与えられ、打球槌7が上皿4内のパチンコ球Pを上皿4内から弾き出す。尚、符号85は発射ハンドル5と発射モータ6と打球槌7と打球機構とを有する発射装置を示すものである。
【0014】
前面扉2の前面には矩形状の窓枠8が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠8の内周面には透明なガラス窓9が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図20に示すように、遊技盤10が保持されており、遊技盤10は窓枠8のガラス窓9により前方から覆われている。
【0015】
前面扉2の前面には、図21の(a)に示すように、右側部に位置して枠鍵11が装着されており、枠鍵11は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠8を前面扉2の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤10の前面には、図20に示すように、外レール12および内レール13が固定されており、打球槌7が弾いたパチンコ球Pは外レール12および内レール13間を通して遊技盤10内の上部に放出される。また、遊技盤10の前面には複数の障害釘14が打込まれており、遊技盤10内の上部に放出されたパチンコ球Pは障害釘14に当りながら落下する。
【0016】
遊技盤10の前面には表示台板15が固定されており、表示台板15にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装置16が保持されている。この図柄表示装置16には変動領域HEが横3列に設けられており、各変動領域HE内には、図13の(a)に示すように、「1」〜「12」の数字図柄ZSが設定順序で変動表示される。尚、数字図柄ZSは識別図柄に相当するものである。
【0017】
遊技盤10には、図20に示すように、図柄表示装置16の下方に位置して特別図柄始動口17が固定されている。この特別図柄始動口17は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口17内には始動口センサ18(図17のa参照)が固定されている。この始動口センサ18は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口17内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して始動信号を出力する。尚、始動口センサ18はタイミングスイッチに相当するものであり、始動口センサ18から出力される始動信号はタイミング信号に相当する。
【0018】
遊技盤10の後面には、図22に示すように、正方形状のセンタカバー19が固定されており、センタカバー19の後面には、図24の(a)および(b)に示すように、基板ベース86が装着されている。この基板ベース86は後面が開口する矩形皿状をなすものであり、基板ベース86内にはメイン基板21が収納されている。このメイン基板21は、図24の(c)に示すように、前面に配線パターン87が形成された片面プリント配線基板からなるものであり、メイン基板21の後面は電気部品が搭載される搭載面として機能する。
【0019】
基板ベース86の後面には、図24の(a)および(b)に示すように、透明な基板カバー88が装着されており、基板ベース86および基板カバー88には、図24の(a)に示すように、横一列に並ぶ4個のピン孔89が形成されている。この基板カバー89は基板カバー89の1個のピン孔88を通して基板ベース86の1個のピン孔88内に合成樹脂製の1本のカシメピン90を装着することに基づいて固定されたものであり、基板カバー89を基板ベース86から取外すには1本のカシメピン90を破壊するように構成されている。
【0020】
尚、符号20は基板ベース86および基板カバー89を有する基板ボックスを示している。また、基板ベース89を分解後に基板ベース86に装着するには新たなピン孔89内に新たなカシメピン90を装着する。
【0021】
メイン基板21の後面にはマイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置22が搭載されており、メイン制御装置22は基板ベース86および基板カバー88により前後左右上下の全方向から覆われている。このメイン制御装置22は、図14に示すように、CPU23,ROM24,RAM25,I/O26を有するワンチップ型のものであり、始動口センサ18はI/O26を介してCPU23に電気的に接続されている。尚、メイン制御装置22のCPU23は計測手段,取得手段,判定手段,リセット手段に相当するものである。また、メイン制御装置22のRAM25はバックアップ手段に相当するものである。
【0022】
表示台板15の後面には、図22に示すように、図柄基板27が固定されている。この図柄基板27はセンタカバー19により後方から覆われたものであり、図柄基板27にはマイクロコンピュータを主体に構成された図柄制御装置28が搭載されている。この図柄制御装置28は、図15に示すように、CPU29,ROM30,RAM31,I/O32を有するワンチップ型のものものであり、図柄制御装置28のCPU29にはI/O32を介してLCD駆動回路33が電気的に接続されている。このLCD駆動回路33には、図17の(a)に示すように、図柄表示装置16が電気的に接続されており、CPU29はLCD駆動回路33を介して図柄表示装置16の表示内容を制御する。尚、LCD駆動回路33は図柄基板27に搭載されたものである。
【0023】
図柄制御装置28のCPU29には、図15に示すように、I/O32を介してメイン制御装置22のI/O26が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23は図柄制御装置28のCPU29に各種の表示指令を出力することに基づいて図柄表示装置16の表示内容を指令する。
【0024】
遊技盤10の前面には、図20に示すように、特別図柄始動口17の下方に位置して入賞口台板34が固定されており、入賞口台板34には前面が開口する四角筒状の大入賞口35が形成されている。また、入賞口台板34には扉36が軸37を中心に回動可能に装着されている。この扉36は大入賞口ソレノイド38(図17のa参照)のプランジャにクランク機構(図示せず)を介して連結されており、大入賞口ソレノイド38の断電時には、図20に示すように、扉36が垂直状態に回動することに基づいて大入賞口35の前面を閉鎖し、大入賞口ソレノイド38の通電時には扉36が前方に倒れた水平状態に回動することに基づいて大入賞口35の前面を開放する。
【0025】
大入賞口35内の入口には大入賞口センサ39(図14参照)が固定されており、大入賞口センサ39は、図14に示すように、メイン制御装置22のCPU23にI/O26を介して電気的に接続されている。この大入賞口センサ39は近接スイッチからなるものであり、大入賞口35内にパチンコ球Pが入賞したことを検出してCPU23に入賞信号を出力する。
【0026】
大入賞口35内の奥部には、図20に示すように、左側部および右側部に位置して孔状の外れ口40および当り口41が形成されており、大入賞口35内に入賞したパチンコ球Pは外れ口40および当り口41に振分けられる。また、当り口41内にはVセンサ42(図14参照)が固定されている。このVセンサ42は当り口41内にパチンコ球Pが入賞したことを検出してV信号を出力する近接スイッチからなるものであり、図14に示すように、メイン制御装置22のI/O26を介してCPU23に電気的に接続されている。
【0027】
メイン制御装置22のCPU23にはI/O26を介してソレノイド駆動回路43が電気的に接続されている。このソレノイド駆動回路43には、図17の (a)に示すように、大入賞口ソレノイド38が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23はソレノイド駆動回路43を介して大入賞口ソレノイド38を駆動制御することに基づいて大入賞口35を開閉する。尚、ソレノイド駆動回路43は、図24の(a)に示すように、メイン基板21の後面に基板カバー89の前方に位置して搭載されたものである。
【0028】
前面扉2の後面には、図22に示すように、メインセット44が右側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。このメインセット44はセンタカバー19を囲う矩形枠状をなすものであり、メインセット44の後面には上端部に位置して球タンク45が固定されている。この球タンク45は上面が開口する容器状をなすものであり、球タンク45内にはパチンコ球Pが貯溜されている。また、メインセット44の後面にはタンクレール46が固定されている。このタンクレール46は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール46の右端部は球タンク45内に接続されている。
【0029】
メインセット44の左側部には賞球払出装置47が装着されている。この賞球払出装置47はパチンコ球Pが特別図柄始動口17内および大入賞口35内に入賞することに基づいて上皿4内にパチンコ球P(賞球)を払出すものであり、次のように構成されている。
【0030】
<賞球払出装置47について>
メインセット44には、図19に示すように、払出ケース48が固定されており、払出ケース48内には球通路49が形成されている。この球通路49の上端部はタンクレール46の出口に接続されており、球通路49内には球タンク45内からタンクレール46内を通してパチンコ球Pが一列に充填されている。この球通路49の上下方向中間部にはスプロケット50が軸51を中心に回動可能に装着されており、スプロケット50の外周部には凹状をなす複数の球受け部52が形成されている。
【0031】
払出ケース48内にはステッピングモータからなる払出モータ53(図17のa参照)が配設されている。この払出モータ53の回転軸にはスプロケット50の軸51が連結されており、払出モータ53の停止時には、図19に実線で示すように、パチンコ球Pがスプロケット50の1個の球受け部52内に保持されている。この状態で払出モータ53の回転軸が単位量だけ回転すると、図19に二点鎖線で示すように、スプロケット50が矢印A方向へ回動することに基づいて1個の球受け部52内から1個のパチンコ球Pが排出され、球通路49の下端部を通して払出ケース48の下方へ放出される。
【0032】
払出ケース48内には球通路49の下端部に位置して賞球センサ54が固定されている。この賞球センサ54は近接スイッチからなるものであり、球通路49内を落下するパチンコ球Pを検出することに基づいて賞球信号を出力する。賞球払出装置47は以上のように構成されている。
【0033】
メインセット44には、図22に示すように、下皿通路55が設けられている。この下皿通路55の上端部は賞球払出装置47の球通路49に接続されており、球通路49内から放出されるパチンコ球Pは下皿通路55内を落下する。また、下皿通路55の途中部分には上皿通路56が設けられている。この上皿通路56は上皿4に接続されており、賞球払出装置47から放出されるパチンコ球Pは下皿通路55内から上皿通路56内に転がり込み、上皿4内に払出される。
【0034】
前面扉2には、図21の(a)に示すように、上皿4の下方に位置して下皿57が固定されている。この下皿57は下皿通路55の下端部に接続されたものであり、パチンコ球Pが上皿4内から溢れて上皿通路56内に充満した状態では下皿通路55を通して下皿57内に払出される。
【0035】
メインセット44の後面には賞球払出装置47の前方に位置して貸球払出装置(図示せず)が固定されている。この貸球払出装置は賞球払出装置47と同一の払出ケース48内にスプロケット50および払出ソレノイド58(図17のa参照)を収納してなるものであり、貸球払出装置の球通路49内には球タンク45内からタンクレール46内を通してパチンコ球Pが一列に充填され、貸球払出装置の球通路49は下皿通路55に接続されている。
【0036】
貸球払出装置の払出ソレノイド58は貸球払出装置のスプロケット50に連結されており、払出ソレノイド58のプランジャが1回移動したときには貸球払出装置のスプロケット50が単位量だけ回動し、貸球払出装置の球通路49内から下皿通路55内および上皿通路56内を通して上皿4内にパチンコ球P(貸球)が払出される。
【0037】
貸球払出装置の払出ケース48内には近接スイッチからなる球貸センサ59 (図16参照)が固定されている。この球貸センサ59は球通路49の下端部に配置されたものであり(賞球センサ54と同部分に配置されたものであり)、貸球払出装置の球通路49内を落下するパチンコ球Pを検出することに基づいて球貸信号を出力する。
【0038】
メインセット44の後面には、図22に示すように、払出基板ボックス60が固定されている。この払出基板ボックス60内には払出基板61が収納されており、払出基板61にはマイクロコンピュータを主体に構成された払出制御装置62が搭載されている。この払出制御装置62は、図16に示すように、CPU63,ROM64,RAM65,I/O66を有するワンチップ型のものであり、払出制御装置62のCPU63にはI/O66を介して賞球払出装置47の賞球センサ54および貸球払出装置の球貸センサ59が電気的に接続され、メイン制御装置22のCPU23には、図14に示すように、I/O26を介して賞球払出装置47の賞球センサ54が電気的に接続されている。
【0039】
払出制御装置62のCPU63には、図16に示すように、I/O66を介してメイン制御装置22のI/O26が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23は特別図柄始動口17内および大入賞口35内にパチンコ球Pが入賞したことを検出すると、払出制御装置62のCPU63に賞球指令等の払出指令を出力する。
【0040】
払出制御装置62のCPU63にはI/O66を介してモータ駆動回路67およびソレノイド駆動回路68が電気的に接続されている。これらモータ駆動回路67およびソレノイド駆動回路68には、図17の(a)に示すように、払出モータ53および払出ソレノイド58が電気的に接続されており、払出制御装置62のCPU63はメイン制御装置22からの払出指令を検出することに基づいて払出モータ53を駆動制御し、上皿4内にパチンコ球Pを賞球として払出す。尚、モータ駆動回路67およびソレノイド駆動回路68は払出基板61に搭載されたものである。
【0041】
払出制御装置62のCPU63には、図16に示すように、I/O66を介して貸出スイッチ69が電気的に接続されている。この貸出スイッチ69は上皿4に装着されたものであり、貸出スイッチ69の操作時には貸出スイッチ69から払出制御装置62のCPU63に貸出信号(オン信号)が出力される。すると、払出制御装置62のCPU63は貸出信号を検出し、払出ソレノイド58を駆動制御することに基づいて上皿4内にパチンコ球Pを貸球として払出す。
【0042】
メインセット44の後面には、図22に示すように、電源基板70が固定されており、電源基板70には電源スイッチ80が搭載されている。この電源スイッチ80はオン状態およびオフ状態にロックされる自己保持形のモーメンタリスイッチからなるものであり、電源スイッチ80のオン状態ではパチンコホールの島設備から電源基板70にAC24Vの主電源Vinが与えられる。
【0043】
電源基板70には、図17の(a)に示すように、電源回路71が搭載されており、電源回路71は島設備からのAC24Vの主電源Vinに基づいてDC32Vの駆動電源Vout1,DC12Vの駆動電源Vout2,DC5Vの駆動電源Vout3を生成する。
【0044】
電源基板70にはメイン基板21が電気的に接続されており、主電源Vinの有効時には電源基板70からメイン基板21のソレノイド駆動回路43を通して大入賞口ソレノイド38にDC32Vの駆動電源Vout1が印加され、始動口センサ18と大入賞口センサ39とVセンサ42にDC12Vの駆動電源Vout2が印加され、メイン制御装置22にDC5Vの駆動電源Vout3が印加される。
【0045】
電源基板70には図柄基板27が電気的に接続されており、主電源Vinの有効時には電源基板70から図柄基板27のLCD駆動回路33を通して図柄表示装置16にDC12Vの駆動電源Vout2が印加され、図柄制御装置28にDC5Vの駆動電源Vout3が印加される。
【0046】
電源基板70には払出基板61が電気的に接続されており、主電源Vinの有効時には電源基板70から払出基板61のモータ駆動回路67およびソレノイド駆動回路68を通して払出モータ53および払出ソレノイド58にDC32Vの駆動電源Vout1が印加され、賞球センサ54と球貸センサ59と貸出スイッチ69にDC12Vの駆動電源Vout2が印加され、払出制御装置62にDC5Vの駆動電源Vout3が印加される。
【0047】
電源基板70には停電検出回路72が搭載されており、停電検出回路72は、図14および図16に示すように、メイン制御装置22のI/O26および払出制御装置62のI/O66を介してメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63に電気的に接続されている。この停電検出回路72は主電源Vinの電圧レベルを監視するものであり、主電源Vinの電圧レベルが停電レベルに降下したことを検出してメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63に停電信号を出力する。
【0048】
電源基板70には、図17の(a)に示すように、出力回路73が搭載されており、出力回路73の入力側には停電検出回路72が電気的に接続されている。この出力回路73の出力側には、図14および図16に示すように、メイン制御装置22のI/026および払出制御装置62のI/O66を介してメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63が電気的に接続されており、出力回路73は停電検出回路72からの停電信号を設定時間(<40msec)だけ遅らせてメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63に終了信号として出力する。
【0049】
電源基板70には、図17の(a)に示すように、予備電源に相当するバックアップ電源回路74が搭載されている。このバックアップ電源回路74はコンデンサを主体に構成されたものであり、主電源Vinの電圧レベルが停電レベルに降下したときにはバックアップ電源回路74から払出基板61を通して賞球センサ54および球貸センサ59にDC12Vの駆動電源Vout2´ が設定時間(40msec程度)だけ供給される。
【0050】
電源基板70には予備電源に相当するバックアップ電源回路75が搭載されている。このバックアップ電源回路75はコンデンサを主体に構成されたものであり、主電源Vinの電圧レベルが停電レベルに降下したときにはバックアップ電源回路75からメイン基板21および払出基板61を通してメイン制御装置22および払出制御装置56にDC5Vの駆動電源Vout3´ が設定時間(40msec程度)だけ供給される。
【0051】
メイン基板21および払出基板61には予備電源に相当するバックアップ電源回路76が搭載されている。これら各バックアップ電源回路76は、図17の (b)に示すように、2個のダイオード77とリチウム電池78とを有するものであり、駆動電源Vout3または駆動電源Vout3´ の有効時にはメイン制御装置22のRAM25等のメモリおよび払出制御装置62のRAM65等のメモリに駆動電源Vout3または駆動電源Vout3´ が印加され、駆動電源Vout3および駆動電源Vout3´ の遮断時にはリチウム電池78からRAM25等のメモリおよびRAM65等のメモリに駆動電源(バックアップ電源)Vout4が供給される。尚、メイン基板21のバックアップ電源回路76は、図24の(a)に示すように、メイン基板21の後面に基板カバー89の前方に位置して搭載されたものである。
【0052】
電源基板70には、図22に示すように、第2のリセットスイッチ79が搭載されている。この第2のリセットスイッチ79は操作力が除去されることに基づいてオン状態からオフ状態に自己復帰するプッシュスイッチからなるものであり、片手で同時操作可能な程度に電源スイッチ80に隣接配置されている。
【0053】
第2のリセットスイッチ79は、図14および図16に示すように、メイン制御装置22のI/O26および払出制御装置62のI/O66を介してメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63に電気的に接続されており、第2のリセットスイッチ79の操作時には第2のリセットスイッチ79からメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63に第2のリセット信号が出力される。尚、第2のリセットスイッチ79は電源基板70から駆動電源Vout2が供給されるものである。
【0054】
メイン基板21の後面には、図24の(a)に示すように、基板カバー88の外部に位置して縦長なコネクタ搭載部91が形成されている。このコネクタ搭載部91には複数のコネクタ92が搭載されており、始動口センサ18,図柄制御装置28,大入賞口センサ39,Vセンサ42,賞球センサ54,払出制御装置62,電源回路71,停電検出回路72,出力回路73,第2のリセットスイッチ79はコネクタ92を介してメイン制御装置22のI/O26に接続されている。
【0055】
メイン基板21のコネクタ搭載部91には第1のリセットスイッチ93が搭載されており、第1のリセットスイッチ93は、図24の(c)に示すように、メイン基板21の前面の配線パターン87に半田付けされることに基づいてメイン制御装置22のCPU23のリセット端子に電気的に接続されている。この第1のリセットスイッチ93は操作力が除去されることに基づいてオン状態からオフ状態に自己復帰するプッシュスイッチからなるものであり、第1のリセットスイッチ93の操作時には第1のリセットスイッチ93からメイン制御装置22のI/O26を通してCPU23に第1のリセット信号が出力される。
【0056】
第1のリセットスイッチ93は、図16に示すように、払出制御装置62のI/066にハーネス(図示せず)を介して電気的に接続されており、第1のリセットスイッチ93の操作時には第1のリセットスイッチ93から払出制御装置62のI/066を通してCPU63に第1のリセット信号が出力される。尚、第1のリセットスイッチ93は電源基板70からメイン基板21を通して駆動電源Vout2が供給されるものである。
【0057】
次に上記構成の作用について説明する。尚、下記動作はメイン制御装置22,図柄制御装置28,払出制御装置62がROM24,ROM30,ROM64に予め記録された制御プログラムに基づいて実行するものである。
【0058】
<メイン制御装置22のメインルーチンについて>
メイン制御装置22のCPU23は電源が投入されると、図2のステップS1へ移行し、スタックポインタを初期設定する。そして、RAMアクセスレジスタをオンし、RAM25に対するアクセス禁止を解除する。このアクセス禁止は後述の停電処理で設定されるものであり、CPU23はアクセス禁止を解除すると、ステップS2へ移行する。
【0059】
CPU23はステップS2へ移行すると、第1のリセットスイッチ93からの第1のリセット信号の有無を判断する。ここで、第1のリセット信号を検出したときにはステップS10の全初期化処理へ移行する。従って、第1のリセットスイッチ93および電源スイッチ80が同時操作されたときにはステップS10の全初期化処理が実行されることになる。
【0060】
CPU23はステップS10の全初期化処理へ移行すると、大当りカウンタ値No,基準値Ni,図柄カウンタ値Nz,変動パターンカウンタ値Nh,リーチカウンタ値Nr,リセットカウンタ値No´,賞球カウンタ値Ns,演出フラグFe,大当りフラグFo,ラウンドカウンタ値NR,VフラグFv,開放時間タイマTo,入賞カウンタ値Np,演出時間タイマTe,大当りの判定結果,図柄の設定結果,変動パターンの設定結果等のRAM25のバックアップデータを 「0」にリセットし、RAM25の終了値Nmaxのバックアップデータを設定値Max(316)にリセットする。これら各バックアップデータは遊技情報および遊技データに相当するものであり、各バックアップデータの機能は下記の通りである。
【0061】
(1)大当りカウンタ値No
大当りおよび外れを抽選する大当り抽選手段,特典カウンタ,特典獲得の判定に関わる判定用データに相当するものであり、大当りカウンタ値Noが始動信号の検出時に大当り値「7」である場合に大当りが判定される。
(2)終了値Nmax
大当りカウンタNoの加算終了値を示すものであり、特典獲得の判定に関わる判定用データに相当する。
【0062】
(3)基準値Ni
大当りカウンタ値Noをランダム値にリセットしたり、終了値Nmaxをリセットするためのものであり、特典獲得の判定に関わる判定用データに相当する。
(4)リセットカウンタ値No´
基準値Niを無作為に抽選するランダム設定手段,特典獲得の判定に関わる判定用データに相当するものである。
【0063】
(5)図柄カウンタ値Nz
左列と中列と右列の数字図柄ZSを設定するための図柄設定手段,演出表示用の演出データに相当するものであり、図柄カウンタ値Nzに応じた数字図柄ZSの組合せを表引きすることに基づいて3列の数字図柄ZSが設定される。
(6)リーチカウンタ値Nr
完全外れおよび外れリーチを抽選するためのリーチ抽選手段,演出表示用の演出データに相当するものであり、リーチカウンタ値Nrが始動信号の検出時にリーチ値「7」または「14」である場合に外れリーチが判定される。
【0064】
(7)変動パターンカウンタ値Nh
リーチアクション等の演出パターンを抽選するための演出パターン抽選手段,演出表示用の演出データに相当するものであり、大当りおよび外れリーチの判定時には変動パターンカウンタ値Nhに基づいてリーチアクション等が設定される。
(8)賞球カウンタ値Ns
パチンコ球Pの払出予定数を示す払出用データに相当するものであり、特別図柄始動口17内に1個のパチンコ球Pが入賞することに基づいて「5」だけ加算され、大入賞口35内に1個のパチンコ球Pが入賞することに基づいて「15」だけ加算される。
【0065】
(9)ラウンドカウンタ値NR
大入賞口35の開放回数(ラウンド数)を示すものであり、大当りデータに相当する。
(10)入賞カウンタ値Np
大入賞口35に対するパチンコ球Pの入賞個数を計測するものであり、大当りデータに相当する。
【0066】
(11)開放時間タイマTo
大当り動作中の大入賞口35の開放時間を計測するものであり、大当りデータに相当する。
(12)演出時間タイマTe
図柄変動画面やリーチアクション等の演出パターンの表示時間を計測するものであり、演出表示用の演出データに相当する。
【0067】
(13)演出フラグFe
図柄変動画面やリーチアクション画面の表示状態を示す演出データに相当するものであり、図柄変動画面やリーチアクション画面が表示中である場合に「1」にセットされる。
(14)大当りフラグFo
大当り動作の実行状態を示す大当りデータに相当するものであり、大入賞口35の開放状態で「1」にセットされる。
(15)VフラグFv
大入賞口35内の当り口41に対するパチンコ球Pの入賞状態を示す大当りデータに相当するものであり、大当り動作中にパチンコ球Pが当り口41内に入賞することに基づいて「1」にセットされる。
【0068】
CPU23は図2のステップS3へ移行すると、第2のリセットスイッチ79からの第2のリセット信号の有無を判断する。ここで、第2のリセット信号を検出したときにはステップS11の初期化処理へ移行し、RAM25の図柄カウンタ値Nz,変動パターンカウンタ値Nh,リーチカウンタ値Nr,賞球カウンタ値Ns,演出フラグFe,大当りフラグFo,ラウンドカウンタ値NR,VフラグFv,開放時間タイマTo,入賞カウンタ値Np,演出時間タイマTe,大当りの判定結果,図柄の設定結果,変動パターンの設定結果等のバックアップデータを「0」にリセットする。この初期化処理は第2のリセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作されることに基づいて実行されるものであり、ステップS10の全初期化処理との相違はRAM25の大当りカウンタ値No,基準値Ni,終了値Nmax,リセットカウンタ値No´等の大当り判定に関わるバックアップデータがリセットされない点にある。
【0069】
CPU23はステップS12へ移行すると、始動口センサ18からの始動信号の有無を判断する。ここで、始動信号を検出したときにはステップS13へ移行し、賞球カウンタ値Nsに「5」を加算し(Ns+5→Ns)、ステップS14で払出制御装置62のCPU63に賞球指令および払出個数Nsを出力する。従って、特別図柄始動口17内にパチンコ球Pが入賞したときには5個のパチンコ球Pの払出指令が出力されることになる。
【0070】
CPU23はステップS15へ移行すると、大入賞口センサ39からの入賞信号の有無を判断する。ここで、入賞信号を検出したときにはステップS16で賞球カウンタ値Nsに「15」を加算し(Ns+15→Ns)、ステップS17で払出制御装置62のCPU63に賞球指令および払出個数Nsを出力する。従って、大入賞口35内にパチンコ球Pが入賞したときには15個のパチンコ球Pの払出指令が出力されることになる。
【0071】
CPU23はステップS18へ移行すると、賞球センサ54からの賞球信号の有無を判断する。この賞球センサ54は賞球払出装置47から1個のパチンコ球Pが放出されたことを検出して賞球信号を出力するものであり、CPU23はステップS18で賞球信号を検出すると、ステップS19で賞球カウンタ値Nsから「1」を減算する(Ns−1→Ns)。
【0072】
CPU23はステップS20へ移行すると、リセットカウンタ値No´をROM24に予め記録された一定の設定値Max(316)と比較する。このリセットカウンタNo´は大当りカウンタNoの加算開始値をランダムに抽選するランダムカウンタとして機能するものであり、CPU23は「No´=Max」を検出したときにはステップS21でリセットカウンタ値No´に「0」をセットし(0→No´)、「No´<Max」を検出したときにはステップS22でリセットカウンタ値No´に「1」を加算する(No´+1→No´)。従って、メインルーチンが1周することに基づいてリセットカウンタ値No´に「1」が加算され、リセットカウンタ値No´が設定値Max(316)まで加算されたときには「0」に戻って再び加算される。
【0073】
<メイン制御装置22のタイマ割込ルーチンについて>
図1のタイマ割込ルーチンは設定時間(4msec)が経過する毎に起動するものであり、メイン制御装置22のCPU23は割込ルーチンを起動すると、ステップS21で始動口センサ18からの始動信号の有無を判断する。ここで、始動信号を検出したときにはステップS22のデータ取得処理へ移行し、図3の (a)のステップS101で大当りカウンタ値No,図柄カウンタ値Nz,リーチカウンタ値Nr,変動パターンカウンタ値Nhを取得する。これら大当りカウンタNo〜変動パターンカウンタNhはCPU23が図1のステップS31のカウンタ加算処理で加算するものであり、CPU23は大当りカウンタ値No〜変動パターンカウンタ値Nhを取得すると、図3の(a)のステップS102へ移行する。
【0074】
CPU23はステップS102へ移行すると、RAM25のカウンタデータエリアを参照する。このカウンタデータエリアは、図3の(b)に示すように、データ記録部▲1▼〜▲5▼を有するものであり、データ記録部▲1▼〜▲5▼にはデータ記録部▲1▼,データ記録部▲2▼,データ記録部▲3▼,データ記録部▲4▼,データ記録部▲5▼の順に記録順序が設定されている。
【0075】
CPU23は図3の(a)のステップS102でデータ記録部▲1▼〜▲5▼に空欄がないことを検出すると、データ取得処理を終える。また、ステップS102でデータ記録部▲1▼〜▲5▼に空欄があることを検出したときにはステップS103へ移行し、データ記録部▲1▼〜▲5▼のうち記録順序に応じた先頭の空欄に大当りカウンタ値No〜変動パターンカウンタ値Nhを記録し、ステップS104へ移行する。
【0076】
データ記録部▲2▼〜▲5▼には、図3の(b)に示すように、保留球ランプ81〜84が割付けられている。これら保留球ランプ81〜84は、図20に示すように、表示台板15の上端部に固定されたものであり、CPU23は図3の(a)のステップS105へ移行すると、カウンタデータが記録されているデータ記録部▲2▼〜▲5▼に対応する保留球ランプ81〜84の点灯指令をランプ制御装置(図示せず)に出力する。
【0077】
ランプ制御装置はワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU23からの点灯指令を検出すると、保留球ランプ81〜84のうち点灯指定に応じたものを点灯させる。従って、データ記録部▲1▼にカウンタデータが記録されている状態で特別図柄始動口17内にパチンコ球Pが入賞したときにはデータ記録部▲2▼〜▲5▼に当該順序でカウンタデータが記録され、保留球ランプ81〜84が当該順序で点灯する。尚、センタカバー19の後面にはランプ基板ボックスが固定され、ランプ基板ボックス内にはランプ基板が収納されており(いずれも図示せず)、ランプ制御装置はランプ基板ボックス内のランプ基板に搭載されている。
【0078】
CPU23は図1のステップS23へ移行すると、演出フラグFeの状態を判断する。この演出フラグFeは、上述したように、図柄表示装置16に図柄変動画面やリーチアクション等の演出パターンが表示中であるか否を示すものであり、CPU23は「Fe=0」を検出したときには演出パターンが表示されていないと判断してステップS24へ移行する。また、「Fe=1」を検出したときには演出パターンが表示されていると判断してステップS27の演出処理へ移行し、演出処理を優先的に行う。
【0079】
CPU23はステップS24へ移行すると、大当りフラグFoの状態を判断する。この大当りフラグFoは、上述したように、大入賞口35が開放中であるか否かを示すものであり、CPU23は「Fo=0」を検出したときには大入賞口35が開放されていないと判断してステップS25へ移行する。また、「Fo=1」を検出したときには大入賞口35が開放されていると判断してステップS30の大当り処理へ移行し、大当り処理を優先的に行う。
【0080】
CPU23はステップS25へ移行すると、RAM25のカウンタデータエリアにカウンタデータが記録されているか否かを判断する。ここで「YES」と判断したときにはステップS26の大当り判定処理へ移行し、図4の(a)のステップS111でデータ記録部▲1▼から大当りカウンタ値No,図柄カウンタ値Nz,リーチカウンタ値Nr,変動パターンカウンタ値Nhを検出する。
【0081】
CPU23はステップS112へ移行すると、データ記録部▲1▼の大当りカウンタ値Noを大当り値「7」と比較する。この大当り値「7」はメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は両者が同一であることを検出したときにはステップS113で大当りと判定し、両者が相違していることを検出したときにはステップS114へ移行する。尚、大当りは特典に相当するものである。
【0082】
CPU23はステップS114へ移行すると、データ記録部▲1▼のリーチカウンタ値Nrをリーチ値「7」および「14」と比較する。これらリーチ値「7」および「14」はメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23はリーチカウンタ値Nrがリーチ値「7」または「14」であることを検出したときにはステップS115で外れリーチと判定し、リーチカウンタ値Nrがリーチ値「7」および「14」でないことを検出したときにはステップS116で完全外れと判定する。
【0083】
メイン制御装置22のROM24には大当り用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと大当り図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は大当りを判定したときにはステップS117へ移行し、大当り用の図柄テーブルからデータ記録部▲1▼の図柄カウンタ値Nzに応じた大当り図柄を取得する。尚、大当り図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、3個の数字図柄ZSは「1」〜「12」のいずれかの同一値に設定されている。
【0084】
メイン制御装置22のROM24には外れリーチ用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと外れリーチ図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は外れリーチを判定したときにはステップS117へ移行し、外れリーチ用の図柄テーブルからデータ記録部▲1▼の図柄カウンタ値Nzに応じた外れリーチ図柄を取得する。尚、外れリーチ図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、外れリーチ図柄の左列および右列は「1」〜「12」のいずれかの同一値に設定され、外れリーチ図柄の中列は「1」〜「12」のうち左列および右列と異なる値に設定されている。
【0085】
メイン制御装置22のROM24には完全外れ用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと外れ図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は完全外れを判定したときにはステップS117へ移行し、完全外れ用の図柄テーブルからデータ記録部▲1▼の図柄カウンタ値Nzに応じた外れ図柄を取得する。尚、外れ図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、外れ図柄の左列および右列は「1」〜「12」のうちの異なる値に設定されている。
【0086】
CPU23はステップS118へ移行すると、変動パターンを設定する。この変動パターンは図柄表示装置16に表示する演出パターンを設定するためのものであり、CPU23は完全外れの判定時には変動パターンを「4」に設定し、大当りおよび外れリーチの判定時には変動パターンをデータ記録部▲1▼の変動パターンカウンタ値Nhに設定する。この変動パターンカウンタ値Nhは、後述するように、「0」から「3」に加算された後に「0」に戻って加算されるものであり、大当りおよび外れリーチの判定時には変動パターンが「0」〜「3」のいずれかの値にランダムに設定される。
【0087】
CPU23はステップS119へ移行すると、図柄制御装置28のCPU29に演出情報を出力する。この演出情報は図柄制御装置28のCPU29が図柄表示装置16に演出パターンを表示するのに必要な情報を称するものであり、大当りの判定結果と図柄の設定結果と変動パターンの設定結果とを主体に構成されている。
【0088】
CPU23はステップS120へ移行すると、演出時間Teを設定する。この演出時間Teは図柄制御装置28のCPU29が図柄表示装置16に演出パターンを表示するのに必要な時間を称するものであり、CPU23がステップS118の変動パターンに基づいて設定するものである。
【0089】
CPU23はステップS121へ移行すると、図柄制御装置28のCPU29に図柄変動指令を出力し、ステップS122で演出時間タイマTeをスタートさせる。この演出時間タイマTeは、上述したように、演出パターンの表示時間を計測するものであり、CPU23は演出時間タイマTeをスタートさせると、ステップS123で演出フラグFeに「1」をセットする(1→Fe)。この演出フラグFeは、上述したように、図柄変動画面やリーチアクション画面の表示状態を示すものであり、CPU23は演出フラグFeに「1」をセットすることに基づいて演出パターンの表示開始を記録する。
【0090】
CPU23は図1のステップS27の演出処理へ移行すると、図4の(b)のステップS131で演出時間タイマTeを設定値Maxと比較する。この設定値MaxはCPU23が図4の(a)のステップS120で変動パターンに基づいて設定する演出パターンの表示時間であり、CPU23は「Te≧Max」を検出したときには演出パターンの表示終了を判断し、図4の(b)のステップS132で演出時間タイマTeを停止させる。そして、ステップS133で演出フラグFeに「0」をセットし(0→Fe)、ステップS134で図柄制御装置28のCPU29に図柄確定指令を出力する。
【0091】
CPU23は図1のステップS28へ移行すると、RAM25に大当りの判定結果として大当りが記録されているか否かを判断する。ここで「NO」と判断したときにはステップS29へ移行し、データ記録部▲1▼のカウンタデータを消去する。そして、データ記録部▲2▼〜▲5▼にカウンタデータが記録されているときにはカウンタデータを前段のデータ記録部▲1▼〜▲4▼に移動させ、データ記録部▲2▼〜▲5▼のうち空欄にしたものに対応する保留球ランプ81〜84の消灯指令をランプ制御装置に出力する。すると、ランプ制御装置は保留球ランプ81〜84のうち消灯指令に応じたものを消灯する。
【0092】
CPU23はステップS28で大当りの判定結果が記録されていることを検出すると、ステップS30の大当り処理へ移行し、図5のステップS141で大当りフラグFoの状態を判断する。この大当りフラグFoは、上述したように、大入賞口35の開放中に「1」にセットされるものであり、CPU23は「Fo=0」を検出したときにはステップS142へ移行する。
【0093】
CPU23はステップS142へ移行すると、ラウンドカウンタ値NRに「0」をセットする(0→NR)。このラウンドカウンタ値NRは、上述したように、大入賞口35の開放回数を計測するものであり、CPU23はラウンドカウンタ値NRをリセットすると、ステップS143で入賞カウンタ値Npを「0」にリセットする(0→Np)。この入賞カウンタ値Npは、上述したように、大入賞口35に対するパチンコ球Pの入賞個数を計測するものであり、CPU23がステップS150で大入賞口センサ39からの入賞信号を検出することに基づいてステップS151で加算するものである(Np+1→Np)。
【0094】
CPU23はステップS144へ移行すると、VフラグFvを「0」にリセットする(0→Fv)。このVフラグFvは、上述したように、パチンコ球Pが大入賞口35の当り口41内に入賞したか否かを示すものであり、CPU23がステップS152でVセンサ42からのV信号を検出することに基づいてステップS153でセットするものである(1→Fv)。
【0095】
CPU23はステップS145へ移行すると、開放時間タイマToを「0」にリセットする(0→To)。この開放時間タイマToは、上述したように、大入賞口35の開放時間を計測するものであり、CPU23は開放時間タイマToをリセットすると、ステップS146で大入賞口ソレノイド38を駆動することに基づいて大入賞口35を開放する。
【0096】
CPU23はステップS147へ移行すると、図柄制御装置28のCPU29にラウンド画面の表示指令を出力する。このラウンド画面は大当りの雰囲気を盛上げる演出画面を称するものであり、CPU23はラウンド画面の表示指令を出力すると、ステップS148で開放時間タイマToをスタートさせる。そして、ステップS149で大当りフラグFoに「1」をセットし(1→Fo)、大入賞口35の開放を記録する。
【0097】
CPU23はステップS150へ移行すると、大入賞口センサ39からの入賞信号の有無を判断する。ここで、入賞信号を検出したときにはステップS151で入賞カウンタ値Npに「1」を加算する。
CPU23はステップS152へ移行すると、Vセンサ42からのV信号の有無を判断する。ここで、V信号を検出したときにはステップS153でVフラグFvに「1」をセットする。
【0098】
CPU23はステップS154へ移行すると、入賞カウンタ値Npを上限値Max(10)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Np<Max」を検出したときにはステップS155で開放時間タイマToを上限値Max(29.5秒)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23はステップS154で「Np≧Max」を検出したり、ステップS155で「To≧Max」を検出したときにはステップS156へ移行する。
【0099】
CPU23はステップS156へ移行すると、大入賞口ソレノイド38を断電することに基づいて大入賞口35を閉鎖し、ステップS157で開放時間タイマToを停止する。そして、ステップS158で大当りフラグFoに「0」をセットし、大入賞口35が閉鎖状態にあることを記録する。
【0100】
CPU23はステップS159へ移行すると、ラウンドカウンタ値NRを上限値Max(14)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「NR<Max」を検出すると、ステップS160へ移行する。
【0101】
CPU23はステップS160へ移行すると、VフラグFvの状態を判断する。ここで「Fv=1」を検出したときにはステップS161でラウンドカウンタ値NRに「1」を加算し(NR+1→NR)、ステップS143に復帰してステップS143〜S161を繰返す。従って、大入賞口35内に上限値Maxのパチンコ球Pが入賞する間に当り口41内にパチンコ球Pが入賞したり、大入賞口35の開放時間Toが上限値Maxに達する間に当り口41内にパチンコ球Pが入賞したときにはVフラグFvに「1」がセットされ、大入賞口35の開放動作が再開される。
【0102】
CPU23はステップS159で「NR≧Max」を検出したり、ステップS160で「Fv=0」を検出すると、ステップS162で図柄制御装置28のCPU29に終了画面の表示指令を出力する。この終了画面は遊技者に大当り終了を知らせる画面を称するものであり、大入賞口35内に上限値Maxのパチンコ球Pが入賞する間に当り口41内にパチンコ球Pが入賞しなかったり、大入賞口35の開放時間Toが上限値Maxに達する間に当り口41内にパチンコ球Pが入賞しなかったり、大入賞口35の開放回数NRが上限値Maxに達したときには終了画面が表示され、遊技者に大当り終了が報知される。
【0103】
CPU23はステップS163へ移行すると、大当りに付随する特典である確率変動の獲得の有無を判断する。この確率変動は演出情報の設定図柄ZSの種類に基づいて判断されるものであり、CPU23は設定図柄ZSが奇数であることを検出したときには確率変動の獲得を判断し、ステップS164で大当り値に 「7」,「57」,「107」,「157」,「207」,「257」をセットすることに基づいて大当り確率を高値「6/317」にセットする。また、設定図柄ZSが偶数であることを検出したときにはステップS165へ移行し、大当り値に「7」をセットすることに基づいて大当り確率を通常値「1/317」にセットする。尚、大当り値「7」,「57」,「107」,「157」,「207」,「257」はメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものである。
【0104】
CPU23は大当り確率を設定すると、ステップS166へ移行する。ここで、上述のステップS29と同様にしてカウンタデータの整理および保留球ランプ81〜84の消灯を行う。従って、奇数図柄で大当りが発生したときには次回の大当りが「6/317」の高確率で判定され、偶数図柄で大当りが発生したときには次回の大当りが「1/317」の通常確率で判定される。
【0105】
CPU23は図1のステップS31のカウンタ加算処理へ移行すると、図6のステップS171で図柄カウンタ値Nzを一定の上限値Max(99)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nz=Max」を検出したときにはステップS172で図柄カウンタ値Nzを「0」にリセットし(0→Nz)、「Nz<Max」を検出したときにはステップS173で図柄カウンタ値Nzに「1」を加算する(Nz+1→Nz)。
【0106】
CPU23はステップS174へ移行すると、変動パターンカウンタ値Nhを一定の上限値Max(3)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nh=Max」を検出したときにはステップS175で変動パターンカウンタ値Nhを「0」にリセットし(0→Nh)、「Nh<Max」を検出したときにはステップS176で変動パターンカウンタ値Nhに「1」を加算する(Nh+1→Nh)。
【0107】
CPU23はステップS177へ移行すると、リーチカウンタ値Nrを一定の上限値Max(22)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nr=Max」を検出したときにはステップS178でリーチカウンタ値Nrを「0」にリセットし(0→Nr)、「Nr<Max」を検出したときにはステップS179でリーチカウンタ値Nrに「1」を加算する(Nr+1→Nr)。従って、図柄カウンタ値Nz,変動パターンカウンタ値Nh,リーチカウンタ値Nrは図1の割込ルーチンが1周することに基づいて「1」ずつ加算され、しかも、一定の「0」から一定の上限値Maxに加算された後に一定の「0」に戻って加算される。
【0108】
CPU23は図6のステップS180へ移行すると、大当りカウンタ値Noを終了値Nmaxと比較する。この終了値Nmaxは、後述するように、CPU23がリセットカウンタ値No´に基づいて設定するものであり、CPU23は 「No=Nmax」でないことを検出したときにはステップS181で大当りカウンタ値Noを一定の上限値Max(316)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は 「No<Max」を検出したときにはステップS182で大当りカウンタ値Noに「1」を加算する(No+1→No)。また、「No=Max」を検出したときにはステップS183で大当りカウンタ値Noに「0」をセットし、大当りカウンタ値Noを上限値Maxから「0」に加算する。
【0109】
CPU23はステップS180で「大当りカウンタ値No=終了値Nmax」を検出したときにはステップS184でリセットカウンタ値No´を取得する。このリセットカウンタ値No´は、上述したように、メイン制御装置22のメインルーチンが1周することに基づいて「1」ずつ加算されるものであり、CPU23はリセットカウンタ値No´を取得すると、ステップS185で基準値Niにセットし(No´→Ni)、リセットカウンタNo´の取得値を基準値Niとして保管する。
【0110】
CPU23はリセットカウンタ値No´を基準値Niにセットすると、ステップS186で基準値Niを大当りカウンタ値Noにセットし(Ni→No)、ステップS187で基準値「Ni−1」を終了値Nmaxにセットする(Ni−1→Nmax)。尚、基準値「Ni=0」であるときには基準値「Ni−1」が設定値Max(316)に設定される。
【0111】
図23は大当りカウンタ値Noの加算動作を示すものである。この大当りカウンタ値Noは、図23の(a)に示すように、基準値Niから終了値Nmax (Ni−1)までリング状に加算されるものであり、大当りカウンタ値Noが終了値Nmaxに達したときにはリセットカウンタ値No´が取得される。そして、新たな基準値Niがリセットカウンタ値No´にセットされ、大当りカウンタ値Noが新たな基準値Niにリセットされる。そして、新たな終了値Nmaxが新たな基準値「Ni−1」に設定され、図23の(b)に示すように、大当りカウンタ値Noが新たな基準値Niから新たな終了値Nmaxまでリング状に再び加算される。
【0112】
割込ルーチンは、図7に示すように、4msec毎に起動し、メインルーチンは割込ルーチンの残余時間で実行される。この割込ルーチンの実行時間はカウンタデータの有無や大当りの発生等の遊技態様に応じて変化するので、メインルーチンの実行時間も遊技態様に応じて変化する。リセットカウンタ値No´はメインルーチンが1周することに基づいて加算されるものであり、メインルーチンの実行時間に応じてランダムに変化する。基準値Niはリセットカウンタ値No´のランダムな取得値に相当するものであり、大当りカウンタ値Noはランダムな基準値Niから終了値Nmaxまで加算される。
【0113】
以下、第1のリセットスイッチ93および電源スイッチ80が同時操作された第1のリセット復帰時の大当りカウンタ値Noの加算内容,第2のリセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作された第2のリセット復帰時の大当りカウンタ値Noの加算内容について説明する。
【0114】
<第1のリセット復帰時の大当りカウンタ値Noの加算内容について>
CPU23は第1のリセットスイッチ93および電源スイッチ80が同時操作されると、大当りカウンタ値No,リセットカウンタ値No´,基準値Niを 「0」にリセットし、終了値Nmaxを設定値Max(316)にリセットする。そして、図2のメインルーチンを繰返し、リセットカウンタ値No´を「0」から「1」ずつ加算する。
【0115】
CPU23はタイマ割込が発生すると、図1のステップS31のカウンタ加算処理へ移行し、大当りカウンタ値Noを「0」から「1」ずつ加算する。そして、図6のステップS180で大当りカウンタ値Noが終了値Nmax(=Max)に達したことを検出すると、ステップS184でリセットカウンタ値No´を取得する。
【0116】
CPU23はリセットカウンタ値No´を取得すると、ステップS185で基準値Niにセットする。そして、大当りカウンタ値Noを基準値Niにリセットし、ランダムな基準値Niを中心に終了値Nmaxまでリング状に加算する。
【0117】
<第2のリセット復帰時の大当りカウンタ値Noの加算内容について>
CPU23は第2のリセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作されると、RAM25から大当りカウンタ値No,リセットカウンタ値No´,基準値Ni,終了値Nmaxのバックアップデータを読出す。そして、図2のメインルーチンを繰返し、リセットカウンタ値No´をバックアップデータから 「1」ずつ加算する。
【0118】
CPU23はタイマ割込が発生すると、図1のステップS31のカウンタ加算処理へ移行し、大当りカウンタ値Noを「1」ずつ加算する。この大当りカウンタ値NoはRAM25のバックアップデータを基準に加算されるものであり、CPU23はステップS180で大当りカウンタ値Noが終了値Nmaxのバックアップデータに達したことを検出すると、ステップS184でリセットカウンタ値No´を取得する。
【0119】
CPU23はリセットカウンタ値No´を取得すると、ステップS185で基準値Niにセットする。そして、大当りカウンタ値Noを基準値Niにリセットし、ランダムな基準値Niを中心に終了値Nmaxまでリング状に加算する。
【0120】
<払出制御装置62の制御内容について>
払出制御装置62のCPU63は電源が投入されると、図9のステップS51へ移行し、スタックポインタを初期設定する。そして、RAMアクセスレジスタをオンし、RAM65に対するアクセス禁止を解除する。このアクセス禁止は後述の停電処理で設定されるものであり、CPU63はアクセス禁止を解除すると、ステップS52へ移行する。
【0121】
CPU63はステップS52へ移行すると、第1のリセットスイッチ93からの第1のリセット信号の有無を判断する。ここで、第1のリセット信号を検出したときにはステップS60の初期化処理へ移行し、賞球払出カウンタ値Ns´,貸球払出カウンタ値Nk´等のRAM65のバックアップデータ(払出用データ)を「0」にリセットする。また、ステップS52で第1のリセット信号を検出しなかったときにはステップS53へ移行し、第2のリセットスイッチ79からの第2のリセット信号の有無を判断する。
【0122】
CPU63はステップS53で第2のリセット信号を検出したときにはステップS60の初期化処理へ移行し、賞球払出カウンタ値Ns´,貸球払出カウンタ値Nk´等のRAM65のバックアップデータを「0」にリセットする。従って、第1のリセットスイッチ93および電源スイッチ80が同時操作された場合,第2のリセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作された場合のいずれにも同一の初期化処理が実行されることになる。
【0123】
CPU63はステップS61へ移行すると、賞球指令および賞球カウンタ値Nsの有無を判断する。これら賞球指令および賞球カウンタ値Nsはメイン制御装置22が図2のステップS12で始動信号を検出することに基づいてステップS14で出力したり、ステップS15で入賞信号を検出することに基づいてステップS17で出力するものであり、CPU63は賞球指令および賞球カウンタ値Nsを検出すると、図9のステップS62で賞球カウンタ値Nsを賞球払出カウンタ値Ns´に投入する(Ns→Ns´)。
【0124】
CPU63はステップS63へ移行すると、賞球払出カウンタ値Ns´を「0」と比較する。ここで「Ns´>0」を検出したときにはステップS64へ移行し、賞球払出装置47の払出モータ53を機械角θ°だけ駆動する。この払出モータ53の駆動量θ°は賞球払出装置47のスプロケット50から1個のパチンコ球Pを払出すための駆動量であり、正常動作時にはスプロケット50から1個のパチンコ球Pが放出される。
【0125】
CPU63はステップS65へ移行すると、賞球センサ54からの賞球信号の有無を判断する。この賞球センサ54は賞球払出装置47のスプロケット50から1個のパチンコ球Pが放出されることに基づいて賞球信号を出力するものであり、CPU63はステップS65で賞球信号を検出すると、ステップS66で賞球払出カウンタ値Ns´から「1」を減算する(Ns´−1→Ns)。従って、払出制御装置62およびメイン制御装置22が賞球払出情報として同一の賞球払出カウンタ値Ns´および賞球カウンタ値Nsを管理することになる。
【0126】
CPU63はステップS67へ移行すると、貸出スイッチ69からの貸出信号の有無を判断する。この貸出スイッチ69は遊技者がパチンコ球Pの貸出を希望する場合に操作するものであり、CPU63はステップS67で貸出信号を検出すると、ステップS68で貸球払出カウンタ値Nk´に「121」を加算する (Nk´+121→Nk´)。
【0127】
CPU63はステップS69へ移行すると、貸球払出カウンタ値Nk´を「0」と比較する。ここで「Nk´>0」を検出したときにはステップS70へ移行し、貸球払出装置の払出ソレノイド58のプランジャを1回だけ往復動させる。この払出ソレノイド58の駆動量は貸球払出装置のスプロケット50から1個のパチンコ球Pを放出するための駆動量であり、正常動作時には貸球払出装置のスプロケット50から1個のパチンコ球Pが放出される。
【0128】
CPU63はステップS71へ移行すると、球貸センサ59からの球貸信号の有無を判断する。この球貸センサ59は貸球払出装置から1個のパチンコ球Pが放出されたことを検出して球貸信号を出力するものであり、CPU63はステップS71で球貸信号を検出すると、ステップS72で貸球払出カウンタ値Nk´から「1」を減算する(Nk´−1→Nk´)。
【0129】
<図柄制御装置28の制御内容について>
図柄制御装置28のCPU29は電源が投入されると、図11のステップS81の初期化処理へ移行する。ここで、リーチパターンカウンタ値Npa等のRAM31のデータを「0」にセットし、図柄表示装置16にデモンストレーション画面を表示する。そして、ステップS82へ移行し、演出情報の有無を判断する。この演出情報はメイン制御装置22が図1のステップS26の大当り判定処理で図柄制御装置28のCPU29に出力するものであり、CPU29は演出情報を検出すると、図11のステップS83でRAM31に記録する。尚、図柄制御装置28はデータのバックアップ機能を有しておらず、起動時に初期化処理を必ず実行する。
【0130】
CPU29はステップS84へ移行すると、リーチパターンカウンタ値Npaを取得する。このリーチパターンカウンタ値NpaはCPU29が後のステップS94〜S96で加算するものであり、CPU29はステップS84でリーチパターンカウンタ値Npaを取得すると、ステップS85へ移行する。
【0131】
図柄制御装置28のROM30には、図12に示すように、演出パターンテーブルが記録されている。この演出パターンテーブルは変動パターンと演出パターンとリーチパターンカウンタ値との対応関係を示すものであり、CPU29は図11のステップS85へ移行すると、演出情報の変動パターンおよびステップS84のリーチパターンカウンタ値Npaに応じた演出パターンを図12の演出パターンテーブルから取得する。
【0132】
例えば完全外れの判定時にはメイン制御装置22が図1のステップS26の大当り判定処理で変動パターンを「4」に設定しているので、演出パターンとして「F」の「通常変動」が設定される。また、外れリーチおよび大当りの判定時にはメイン制御装置22が図1のステップS26の大当り判定処理で変動パターンを「0」〜「3」のいずれかに設定しているので、演出パターンとして「A」〜「E」のいずれかのリーチアクションが設定される。これら各リーチアクションは左列,中列,右列の図柄の組合せが決まる様子を演出する動画面を称するものであり、変動パターンが相違する同種のリーチアクション(例えば変動パターン「0」のリーチアクション「B」と変動パターン「1」のリーチアクション「B」)は演出時間Teが異なる値に設定されている。
【0133】
CPU29は図11のステップS86へ移行すると、図柄変動指令の有無を判断する。この図柄変動指令はメイン制御装置22が図1のステップS26の大当り判定処理で出力するものであり、CPU29は図柄変動指令を検出すると、図11のステップS87で左列,中列,右列の数字図柄ZSを「1」→「2」→ 「3」……「11」→「12」→「1」の設定順序で変動開始する。そして、ステップS85で設定した演出パターンを表示し、演出パターンの中で左列,中列,右列の数字図柄ZSを変動停止させる。このとき、各列の数字図柄ZSが変動領域HE内で上下方向に揺れる様子を演出し、各列の数字図柄ZSが確定していない仮停止状態にあることを遊技者に認識させる。
【0134】
以下、演出パターン「A」〜「F」のうち完全外れ用の演出パターン「F」,外れリーチおよび大当り用の演出パターン「A」,外れリーチおよび大当り用の演出パターン「B」について説明する。
▲1▼演出パターン「F」について
CPU29は左列の数字図柄ZS,中列の数字図柄ZS,右列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で変動停止させる。この数字図柄ZSの変動停止は左列→右列→中列の順序で行われるものであり、遊技者は変動停止時の数字図柄ZSの組合せから外れを認識する。
【0135】
▲2▼演出パターン「A」について
CPU29は左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で変動停止させる。この数字図柄ZSの変動停止は左列→右列の順序で行われるものであり、遊技者は左列および右列が同一の数字図柄ZSで変動停止したことに基づいてリーチの発生を認識する。
CPU29はリーチを発生させると、中列の数字図柄ZSをスロー変動状態に切換える。このスロー変動は数字図柄ZSを種類が識別できる程度の速度でゆっくりと変動させることを称するものであり、CPU29は中列を演出情報の確定図柄で変動停止させることに基づいて大当りまたは外れを報知する。
【0136】
▲3▼演出パターン「B」について
CPU29は、図13の(a)に示すように、左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で変動停止させる。次に、図13の(b)に示すように、左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSを画面の左下部に縮小表示し、キャラクター図柄Zwがキャラクター図柄Zmにローソクを垂らす演出のアニメーション画面を表示する。このとき、中列の数字図柄ZSをスロー変動させ、演出情報の確定図柄で変動停止させる。そして、図13の(c)および(e)に示すように、キャラクター図柄Zmの顔を画面一杯に表示し、中列の数字図柄ZSが変動停止したことを遊技者に認識させる。
【0137】
CPU29は図11のステップS88へ移行すると、図柄確定指令の有無を判断する。この図柄確定指令はメイン制御装置22が図1のステップS27の演出処理で演出パターンの終了タイミングで出力するものであり、CPU29は図11のステップS88で図柄確定指令を検出すると、ステップS89で各列の数字図柄ZSを静止表示することに基づいて図柄が確定したことを遊技者に認識させる。尚、図13の(d)および(f)は各列の数字図柄ZSが静止表示した様子を示している。
【0138】
CPU29は図11のステップS90へ移行すると、ラウンド画面の表示指令の有無を判断する。この表示指令はメイン制御装置22が図1のステップS30の大当り処理で出力するものであり、CPU29は図11のステップS90でラウンド画面の表示指令を検出すると、ステップS91でラウンド画面を表示する。このラウンド画面はキャラクター図柄Zwが登場するものであり、大当りの雰囲気を盛上げる演出が行われる。
【0139】
CPU29はステップS92へ移行すると、終了画面の表示指令の有無を判断する。この終了指令はメイン制御装置22が図1のステップS30の大当り処理で出力するものであり、CPU29は図11のステップS92で終了画面の表示指令を検出すると、ステップS93で終了画面を表示する。この終了画面は大当り動作の終了を報知するものであり、終了画面上には大当り終了等のメッセージが表示される。
【0140】
CPU29はステップS94へ移行すると、リーチパターンカウンタ値Npaを一定の上限値Max(99)と比較する。この上限値Maxは図柄制御装置28のROM30に予め記録されたものであり、CPU29は「Npa=Max」を検出したときにはステップS95でリーチパターンカウンタ値Npaに「0」を投入し(0→Npa)、「Npa<Max」を検出したときにはステップS96でリーチパターンカウンタ値Npaに「1」を加算する(Npa+1→Npa)。従って、リーチパターンカウンタ値Npaは「0」から上限値Maxに加算された後に「0」に戻って加算されることになる。
【0141】
遊技中に停電が発生したときには停電検出回路72からメイン制御装置22のI/O26を通してCPU23に停電信号が出力される。すると、CPU23は他の全ての処理動作に優先して下記の停電処理を実行する。
【0142】
<停電処理について>
CPU23は停電信号を検出すると、図8のステップS181へ移行し、バックアップ処理を行う。このバックアップ処理はレジスタの内容や割込の状態やプログラムやアドレスやスタックポインタの内容をRAM25のスタック領域に記録する動作を称するものであり、CPU23はバックアップ処理を終えると、ステップS182へ移行する。
【0143】
CPU23はステップS182へ移行すると、賞球センサ54からの賞球信号の有無を判断する。ここで、賞球信号が無いと判断すると、ステップS184へ移行し、出力回路73からの終了信号の有無を判断する。この終了信号は停電信号から設定時間ΔTだけ遅れて出力されるものであり、遅延時間ΔTは、図19に示すように、賞球払出装置47のスプロケット50から放出されたパチンコ球Pが賞球センサ54の検出エリアに到達するまでの落下時間(40msec程度)に設定されている。従って、CPU23は停電信号と同時に放出されたパチンコ球Pを検出可能な時間ΔTだけ図8のステップS182およびS184を繰返し、ステップS182で賞球信号を検出したきにはステップS183で賞球カウンタ値Nsから「1」を減算する。
【0144】
電源基板70のバックアップ電源回路74の電源Vout2´ の印加時間は賞球センサ54が停電信号と同時に放出されたパチンコ球Pを検出可能な程度に設定されたものであり、バックアップ電源回路74から賞球センサ54に印加される瞬時バックアップ用の駆動電源Vout2´ は図8の停電処理が終了すると同時に消滅する。
【0145】
CPU23はステップS184で出力回路73からの終了信号を検出すると、ステップS185でRAM25のデータ列のチェックサムを算出し、RAM25のスタック領域に記録する。そして、ステップS186でバックアップフラグFbに「1」をセットし、ステップS187でRAMアクセスレジスタをオフし、RAM25に対するアクセスを禁止する。
【0146】
電源基板70のバックアップ電源回路75の電源Vout3´の印加時間はメイン制御装置22が停電処理を実行可能な程度に設定されたものであり、バックアップ電源回路75からメイン制御装置22に印加される瞬時バックアップ用の駆動電源Vout3´は図8の停電処理の終了時に消滅する。この駆動電源Vout3´の消滅状態ではメイン基板21のバックアップ電源回路76からメイン制御装置22にバックアップ電源Vout4が印加され、RAM25等のメモリの全データがバックアップされる。
【0147】
<メイン制御装置22の停電復旧時の処理について>
CPU23は駆動電源Vout3が復旧すると、図2のステップS1へ移行し、スタックポインタを初期設定する。そして、RAMアクセスレジスタをオンし、RAM25のアクセス禁止を解除する。次に、ステップS2で第1のリセットスイッチ93のオフを検出し、ステップS3で第2のリセットスイッチ79のオフを検出し、ステップS4でバックアップフラグFbの状態を判断する。ここでは先の停電処理でバックアップフラグFbが「1」にセットされているので、ステップS5へ移行する。
【0148】
CPU23はステップS5へ移行すると、RAM25のデータ列のチェックサムを算出し、停電処理時のチェックサム(バックアップデータ)と比較する。ここで、停電復旧時のチェックサムと停電処理時のチェックサムとが相違していることを検出したときにはバックアップデータが破壊されていると判断し、ステップS10へ移行する。そして、上述の全初期化処理を実行し、ステップS12へ移行する。また、停電復旧時のチェックサムと停電処理時のチェックサムとが同一であると判断したときにはステップS6へ移行し、スタック領域からスタックポインタを読出し、スタックポインタを停電前の状態に戻す。
【0149】
CPU23はスタックポインタを復旧させると、ステップS7でバックアップフラグFbをオフし(0→Fb)、ステップS8でチェックサムをクリアする。そして、ステップS9へ移行し、停電復旧後のスタックポインタに基づいてスタック領域からバックアップデータを読出す。次に、バックアップデータに基づいて停電直前のプログラム実行位置に戻り、プログラムを再開することに基づいて遊技可能な状態に戻る。
【0150】
従って、停電復旧時(第1のリセットスイッチ93および第2のリセットスイッチ79の非操作時)には、第2のリセットスイッチ79の操作時と同様、リセットカウンタ値No´および大当りカウンタ値Noが停電直前のバックアップデータを中心にリング状に加算される。そして、大当りカウンタ値Noが終了値Nmaxのバックアップデータに達したときにはリセットカウンタ値No´が取得され、基準値Niにセットされる。次に、基準値Niが大当りカウンタ値Noにセットされ、大当りカウンタ値Noがランダム値Niを中心にリング状に加算される。
【0151】
遊技中に停電が発生したときには停電検出回路72から払出制御装置62のI/O66を通してCPU63に停電信号が与えられる。すると、払出制御装置62のCPU63は他の全ての処理動作に優先して下記の停電処理を実行する。
【0152】
<払出制御装置62の停電処理について>
CPU63は停電信号を検出すると、図10のステップS191へ移行し、バックアップ処理を行う。このバックアップ処理はレジスタの内容や割込の状態やプログラムやアドレスやスタックポインタの内容をRAM65のスタック領域に記録する動作を称するものであり、CPU63はバックアップ処理を終えると、ステップS192へ移行する。
【0153】
CPU63はステップS192へ移行すると、メイン制御装置22からの賞球指令および賞球カウンタ値Nsの有無を判断する。ここで、賞球指令および賞球カウンタ値Nsを検出したときにはステップS193で賞球払出カウンタ値Ns´に賞球カウンタ値Nsを投入し、ステップS194へ移行する。
【0154】
CPU63はステップS194へ移行すると、賞球センサ54からの賞球信号の有無を判断する。ここで、賞球信号が無いと判断したときにはステップS196へ移行し、球貸スイッチ59からの球貸信号の有無を判断する。ここで、球貸信号が無いと判断したときにはステップS198へ移行し、出力回路73からの終了信号の有無を判断する。
【0155】
終了信号は、上述したように、停電信号から設定時間ΔTだけ遅れて出力されるものであり、遅延時間ΔTは、図19に示すように、賞球払出装置47のスプロケット50および貸球払出装置のスプロケット50から放出されたパチンコ球Pが賞球センサ54の検出エリアおよび球貸センサ59の検出エリアに到達するまでの落下時間(40msec程度)に設定されている。従って、CPU63は停電発生と同時に放出されたパチンコ球Pを検出可能な時間ΔTだけ図10のステップS194〜198を繰返す。そして、ステップS194で賞球信号を検出したきにはステップS195で賞球払出カウンタ値Ns´から「1」を減算し、ステップS196で球貸信号を検出したきにはステップS197で貸球払出カウンタ値Nk´から「1」を減算する。
【0156】
電源基板70のバックアップ電源回路74の電源Vout2´ の印加時間は賞球センサ54および球貸センサ59が停電信号と同時に放出されたパチンコ球Pを検出可能な程度に設定されたものであり、バックアップ電源回路74から賞球センサ54および球貸センサ59に印加される瞬時バックアップ用の駆動電源Vout2´ は図10の停電処理が終了すると同時に消滅する。
【0157】
CPU63はステップS198で出力回路73からの終了信号を検出すると、ステップS199でRAM65のデータ列のチェックサムを算出し、RAM65のスタック領域に記録する。そして、ステップS20でバックアップフラグFbに「1」をセットし、ステップS201でRAMアクセスレジスタをオフし、RAM65に対するアクセスを禁止する。
【0158】
電源基板70のバックアップ電源回路75の電源Vout3´の印加時間は払出制御装置62が停電処理を実行可能な程度に設定されたものであり、バックアップ電源回路75から払出制御装置62に印加される瞬時バックアップ用の駆動電源Vout3´は図10の停電処理の終了時に消滅する。この駆動電源Vout3´の消滅状態では払出基板61のバックアップ電源回路76から払出制御装置62にバックアップ電源Vout4が印加され、RAM65等のメモリの全データがバックアップされる。
【0159】
<払出制御装置62の停電復旧時の処理について>
CPU63は駆動電源Vout3が復旧すると、図9のステップS51へ移行し、スタックポインタを初期設定する。そして、RAMアクセスレジスタをオンし、RAM65に対するアクセスを許容する。次に、ステップS52で第1のリセットスイッチ93のオフを検出し、ステップS53で第2のリセットスイッチ79のオフを検出し、ステップS54でバックアップフラグFbの状態を判断する。ここでは先の停電処理でバックアップフラグFbがセットされているので、ステップS55へ移行する。
【0160】
CPU63はステップS55へ移行すると、チェックサムを算出し、停電処理時のチェックサムと比較する。ここで、停電処理時のチェックサムと停電復旧時のチェックサムとが相違していることを検出したときにはRAM65のバックアップデータが破壊されていると判断し、ステップS60へ移行する。そして、上述の初期化処理を実行し、ステップS61へ移行する。また、停電復旧時のチェックサムと停電処理のチェックサムとが同一であると判断したときにはステップS56へ移行し、スタック領域からスタックポインタを読出し、スタックポインタを停電前の状態に戻す。
【0161】
CPU63はスタックポインタを復旧させると、ステップS57でバックアップフラグFbをオフし(0→Fb)、ステップS58でチェックサムをクリアする。そして、ステップS59へ移行し、停電復旧後のスタックポインタに基づいてスタック領域からバックアップデータを読出す。次に、バックアップデータに基づいて停電直前のプログラム実行位置に戻り、プログラムを再開することに基づいて遊技可能な状態に戻る。
【0162】
上記実施例によれば、リセットスイッチ93をメイン制御装置22と同一のメイン基板21に搭載した。このため、メイン制御装置22にリセットスイッチ93からのリセット信号を入力するためのコネクタが不要になるので、メイン制御装置22のリセット入力端子にコネクタを介して不正基板が不正に接続される虞れが少なくなる。従って、不正基板からメイン制御装置22にリセット信号を不正出力することに基づいてリセット状態を捏造することができなくなるので、大当りの不正獲得が防止される。
【0163】
また、メイン制御装置22をワンチップ形のマイクロコンピュータから構成し、メイン制御装置22のRAM25をCPU23およびリセットスイッチ93と同一のメイン基板21に搭載した。このため、CPU23からRAM25にアクセスするためのコネクタが不要になるので、RAM25にコネクタを介して不正基板を接続することができなくなる。このため、RAM25のバックアップデータを不正にリセットすることが確実にできなくなるので、大当りの不正獲得が確実に防止される。
【0164】
また、メイン制御装置22のCPU23がメインルーチンの中でリセットカウンタ値No´を加算するように構成した。このため、メインルーチンのループ時間がタイマ割込ルーチンの所要時間に応じてランダムに変化し、リセットカウンタ値No´がメインルーチンのループ時間に応じて無作為に設定されるので、大当りカウンタNoの計測基準値を特別な機能を追加することなくランダム値No´(基準値Ni)に設定できる。
【0165】
また、メイン基板21とは別の電源基板70に第2のリセットスイッチ79を搭載し、メイン制御装置22が第2のリセットスイッチ79からの第2のリセット信号を検出することに基づいて大当りカウンタ値No等の判定用データをリセットせずに賞球カウンタ値Ns等の払出用データをリセットするように構成した。このため、第2のリセットスイッチ79用のコネクタ92を介してメイン制御装置22に不正基板が接続され、不正基板からメイン制御装置22にリセット信号が不正出力されたときには大当りカウンタ値No等がリセットされずに賞球カウンタ値Ns等がリセットされるようになる。従って、大当りカウンタ値No等のリセット状態を捏造することができなくなるので、大当りの不正獲得が防止される。
【0166】
また、メイン制御装置22が第1のリセットスイッチ93からの第1のリセット信号を検出することに基づいて大当りカウンタ値No等の判定用データおよび賞球カウンタ値Ns等の払出用データを含んだ全ての遊技データをリセットするように構成した。このため、パチンコホールの開店時に第1のリセットスイッチ93を操作することに基づいて全ての遊技データをリセットし、初期状態で営業を開始できる。
【0167】
また、メイン制御装置22を覆う基板カバー88をメイン基板21に設けた。このため、メイン制御装置22に不正基板を直接的に接続することができなくなるので、大当りの不正獲得が確実に防止される。しかも、第1のリセットスイッチ93を基板カバー88の外部に露出させたので、第1のリセットスイッチ93の操作性が損なわれることも防止される。
【0168】
また、第1のリセットスイッチ93をメイン基板21の前面(遊技機を後方から見た場合の裏面に相当する)の配線パターン87を介してメイン制御装置22に接続した。このため、メイン基板21の配線パターン87がメイン基板21および裏部品に相当するセンタカバー19により表裏両面から覆われるので、配線パターン87を外部から捜したり、配線パターン87に外部から手を触れることができなくなる。従って、不正基板を第1のリセットスイッチ93用の配線パターン87を介してメイン制御装置22に直接的に接続することが困難になるので、この点からも大当りの不正獲得が確実に防止される。
【0169】
尚、上記実施例においては、メイン基板21として片面プリント配線基板を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば前後両面および内面に配線パターン87が形成された多層プリント配線基板を用い、第1のリセットスイッチ93を内部の内層の配線パターン87を介してメイン制御装置22に接続しても良い。この構成の場合、第1のリセットスイッチ93用の配線パターン87を外部から捜したり、第1のリセットスイッチ93用の配線パターン87に外部から手を触れることができなくなる。このため、不正基板を第1のリセットスイッチ93用の配線パターン87を介してメイン制御装置22に直接的に接続することが困難になるので、大当りの不正獲得が確実に防止される。
【0170】
また、上記実施例においては、メイン制御装置22のRAM25および払出制御装置62のRAM65をバックアップメモリとして利用したが、これに限定されるものではなく、例えばメイン制御装置22のROM24および払出制御装置62のROM64をバックアップメモリとして利用したり、メモリカード等のバックアップメモリを別途用いても良い。
【0171】
また、上記実施例においては、メイン制御装置22が停電復帰時に大当りカウンタ値No,基準値Ni,終了値Nmax,リセットカウンタ値No´のバックアップデータをリセットせず、大当りカウンタ値Noおよびリセットカウンタ値No´等をバックアップデータから加算する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば大当りカウンタ値No,基準値Ni,終了値Nmax,リセットカウンタ値No´を第1のリセットスイッチ93の操作時と同様にしてリセットし、大当りカウンタ値Noを第1のリセットスイッチ93の操作時と同様の手順で「0」から一定の終了値Nmax(316)まで加算した後にランダム値Niにリセットするように構成しても良い。この構成の場合、メイン制御装置22と電源回路71と第1のリセットスイッチ93を同一のプリント配線基板に搭載することが好ましく、より好ましくはメイン制御装置22と電源回路71と第1のリセットスイッチ93と停電検出回路72と出力回路73を同一のプリント配線基板に搭載すると良い。
【0172】
また、上記実施例においては、大当りカウンタ値Noを「1」ずつ加算する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば2以上の一定値を加算したり、複数種の値を選択的に加算しても良い。
【0173】
また、上記実施例においては、大当りカウンタ値Noを加算する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば電源復帰直後の1回目は大当りカウンタ値Noを一定値から減算し、2回目以後は大当りカウンタ値Noをランダム値から減算しても良い。
また、上記実施例においては、メイン基板21および電源基板70を離間配置したが、これに限定されるものではなく、例えばリセット復帰時にメイン基板21の第1のリセットスイッチ93および電源基板70の電源スイッチ80を片手で操作できる程度に近接配置しても良い。
【0174】
また、上記実施例においては、大当りの発生に連動して大当り動作が行われる1種のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば2種のパチンコ機または3種のパチンコ機に適用しても良い。前者の2種のパチンコ機はパチンコ球が入賞口に入賞することに基づいて電動式の役物が開放されるものであり、役物の開放時に役物内の特別入賞口にパチンコ球が入球することに基づいて大当り動作が行われる。後者の3種のパチンコ機は大当りの発生に連動して特別入賞口が開放されるものであり、特別入賞口の開放時に特別入賞口内にパチンコ球が入球することに基づいて大当り動作が行われる。
【0175】
また、上記実施例においては、本発明をパチンコ機に適用したが、これに限定されるものではなく、例えばスロットマシンに適用しても良い。このスロットマシンはスタートレバーの操作に基づいて始動スイッチから始動信号が出力され、始動信号の出力に基づいて大当りカウンタ値が取得されるものであり、大当りカウンタ値の取得結果が大当り値と同一である場合に大当りと判定される。上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明1]〜[発明8]のそれぞれが記載されている。
[発明1]
特典獲得の判定に関わる判定用データを電源遮断時にバックアップ手段にバックアップし、電源復帰時にバックアップ手段のバックアップデータに基づいて遊技可能な状態に戻る構成のものにおいて、リセット信号を出力するリセットスイッチと、前記リセットスイッチからのリセット信号を検出することに基づいて前記バックアップ手段のバックアップデータをリセットするリセット手段とを備え、前記リセットスイッチおよび前記リセット手段は同じ基板に搭載されていることを特徴とする遊技機。この発明1によれば、リセットスイッチとリセット手段とが同じ基板に搭載されている。このため、リセットスイッチからリセット手段にリセット信号を出力するためのコネクタが不要になるので、リセットスイッチ用のコネクタを介してリセット手段に不正基板を接続することができなくなる。従って、不正基板からリセット手段にリセット信号を不正出力することに基づいてリセット状態を捏造することができなくなるので、特典の不正獲得が防止される。
[発明2]
リセット直後の1回目は特典カウンタを一定の基準値を中心にしてリング状に加算または減算し2回目以後はランダム値を中心にしてリング状に加算または減算する計測手段と、タイミングスイッチからのタイミング信号を検出することに基づいて前記計測手段の現在の計測値を取得する取得手段と、前記取得手段の取得結果を設定値と比較することに基づいて特典の獲得状態を判定する判定手段と、特典獲得の判定に関わる判定用データとして前記特典カウンタの電源遮断直前の計測値および電源遮断直前のランダム値を電源遮断時にバックアップするバックアップ手段と、リセット信号を出力するリセットスイッチと、前記リセットスイッチからのリセット信号を検出することに基づいて前記バックアップ手段の両バックアップデータをリセットするリセット手段とを備え、前記リセットスイッチおよび前記リセット手段は同じ基板に搭載されていることを特徴とする遊技機。この発明2によれば、リセットスイッチとリセット手段とが同じ基板に搭載されているので、リセットスイッチからリセット手段にリセット信号を出力するためのコネクタが不要になる。このため、リセットスイッチ用のコネクタを介してリセット手段に不正基板を接続することができなくなるので、特典の不正獲得が防止される。
[発明3]
バックアップ手段はセットスイッチおよびリセット手段と同じ基板に搭載されていることを特徴とする発明1〜2のいずれかに記載の遊技機。この発明3によれば、リセット手段からバックアップ手段にアクセスするためのコネクタが不要になるので、バックアップ手段にコネクタを介して不正基板を接続することができなくなる。このため、バックアップ手段のバックアップデータを不正にリセットすることが確実にできなくなるので、特典の不正獲得が確実に防止される。
[発明4]
計測手段はタイマ割込ルーチンの残余時間でループするメインルーチンの中でリセットカウンタ値を加算または減算することに基づいてランダム値を設定することを特徴とする発明2〜3のいずれかに記載の遊技機。この発明4によれば、メインルーチンのループ時間がタイマ割込ルーチンの所要時間に応じてランダムに変化する。このため、リセットカウンタ値がメインルーチンのループ時間に応じて無作為に抽選されるので、特別な機能を追加することなく、リセットカウンタ値に基づいて特典カウンタのランダム値を設定することができる。
[発明5]
リセットスイッチおよびリセット手段と異なる基板上に搭載された別のリセットスイッチと、特典獲得の判定に関わる判定用データおよび遊技媒体の払出しに関わる払出用データが電源遮断時にバックアップされるバックアップ手段とを備え、リセット手段はリセットスイッチからのリセット信号を検出することに基づいて判定用データおよび払出用データの双方をリセットし、別のリセットスイッチからのリセット信号を検出することに基づいて判定用データをリセットせずに払出用データをリセットすることを特徴とする発明1〜4のいずれかに記載の遊技機。この発明5によれば、別のリセットスイッチ用のコネクタを介してリセット手段に不正基板が接続され、不正基板からリセット手段にリセット信号が不正に出力されたときには判定用データがリセットされずに払出用データがリセットされる。このため、判定用データのリセット状態を捏造することができなくなるので、特典の不正獲得が防止される。また、ホールの開店時にはリセットスイッチを操作することに基づいて判定用データおよび払出用データの双方をリセットし、初期状態で営業を開始できる。
[発明6]
基板にはリセット手段を覆う基板カバーが設けられ、リセットスイッチは基板カバーの外部に露出していることを特徴とする発明1〜5のいずれかに記載の遊技機。この発明6によれば、リセット手段が基板カバーにより覆われている。このため、リセット手段に不正基板を直接的に接続することができなくなるので、特典の不正獲得が確実に防止される。しかも、リセットスイッチが基板カバーの外部に露出しているので、リセットスイッチの操作性が損なわれることもなくなる。
[発明7]
リセットスイッチは基板の裏面側の配線パターンを介してリセット手段に電気的に接続されていることを特徴とする発明1〜6のいずれかに記載の遊技機。この発明7によれば、リセットスイッチ用の配線パターンを見付けたり、リセットスイッチ用の配線パターンに手を触れることが困難になる。このため、不正基板をリセットスイッチ用の配線パターンを介してリセット手段に直接的に接続することが困難になるので、特典の不正獲得が確実に防止される。
[発明8]
リセットスイッチは多層プリント配線基板の内部の配線パターンを介してリセット手段に電気的に接続されていることを特徴とする発明1〜6のいずれかに記載の遊技機。この発明8によれば、リセットスイッチ用の配線パターンを見付けたり、リセットスイッチ用の配線パターンに手を触れることが困難になる。このため、不正基板をリセットスイッチ用の配線パターンを介してリセット手段に直接的に接続することが困難になるので、特典の不正獲得が確実に防止される。
【0176】
【発明の効果】
本発明の遊技機によれば、第1のリセットスイッチおよびメイン制御装置を共通のメイン基板に搭載した。このため、不正基板をメイン制御装置のリセット端子に接続することが困難になるので、大当りの不正獲得が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(メイン制御装置の割込ルーチンを示すフローチャート)
【図2】メイン制御装置のメインルーチンを示すフローチャート
【図3】(a)はメイン制御装置のデータ取得処理を示すフローチャート、(b)は保留球ランプとデータ記録部との対応関係を示す図
【図4】(a)はメイン制御装置の大当り判定処理を示すフローチャート、(b)はメイン制御装置の演出処理を示すフローチャート
【図5】メイン制御装置の大当り処理を示すフローチャート
【図6】メイン制御装置のカウンタ加算処理を示すフローチャート
【図7】メイン制御装置のメインルーチンと割込ルーチンとの時間的な関係を示す図
【図8】メイン制御装置の停電処理を示すフローチャート
【図9】払出制御装置のメインルーチンを示すフローチャート
【図10】払出制御装置の停電処理を示すフローチャート
【図11】図柄制御装置のメインルーチンを示すフローチャート
【図12】演出パターンテーブルを示す図
【図13】演出パターンの一例を示す図
【図14】メイン制御装置の電気的な接続状態を示す図(信号線の配線状態を示す図)
【図15】図柄制御装置の電気的な接続状態を示す図(信号線の配線状態を示す図)
【図16】払出制御装置の電気的な接続状態を示す図(信号線の配線状態を示す図)
【図17】(a)は電源の供給経路等を示す図、(b)はバックアップ電源回路を示す図
【図18】メイン制御装置が取得するカウンタデータの一覧を示す図
【図19】賞球払出装置および貸球払出装置の内部構成を示す図
【図20】遊技盤を示す前面図
【図21】(a)は全体構成を示す前面図、(b)は全体構成を上皿の除去状態で示す矢印X視図
【図22】全体構成を示す後面図
【図23】大当りカウンタ値の加算内容を示す図
【図24】(a)はメイン基板ボックスを示す後面図、(b)は矢印Xb視図、(c)はXc線に沿う断面図
【符号の説明】
18は始動口センサ(タイミングスイッチ)、23はCPU(計測手段,取得手段,判定手段,リセット手段)、25はRAM(バックアップ手段)、79は第2のリセットスイッチ(別のリセットスイッチ)、87は配線パターン、88は基板カバー、93は第1のリセットスイッチ(リセットスイッチ)を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is configured to acquire a privilege counter measurement value based on detecting a timing signal from a timing switch, and to determine a privilege acquisition state based on comparing a measurement value acquisition result with a set value. It relates to gaming machines.
[0002]
[Prior art]
In the above gaming machine, the control device adds a privilege counter in a ring shape around a certain value such as “0”, and detects a timing signal at a specific timing at which the privilege counter is added to a set value in the ring. There is a configuration that determines the acquisition of a privilege based on the above. In this configuration, since the specific timing can be determined from the outside, there is a possibility that the timing signal is illegally output from the unauthorized substrate to the control device at the specific timing, and the identification is obtained illegally.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of the above-described configuration, it is considered that the specific timing cannot be discriminated from the outside based on adding a privilege counter in a ring shape with a random value as the center, thereby improving security against illegal acquisition of the privilege. However, immediately after the control device is activated, the privilege counter is reset to a constant value “0”, and is added around the constant value “0”. There remains a possibility that the privilege is illegally acquired based on the output.
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a gaming machine capable of further improving security.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The gaming machine according to
1) The range of the fixed lower limit value and the fixed upper limit value based on adding a fixed value to the reset counter in the main routine that loops with the remaining time of the timer interrupt routine that occurs at a fixed time interval. Processing to measure in
2) Based on the timer interrupt routine adding a constant value to the jackpot counter or subtracting the constant value from the jackpot counter, the jackpot counter is within the same lower limit value as the reset counter and the same upper limit value as the reset counter. And the measured value of the jackpot counter is compared with the end value set based on the measured value of the reset counter, and when it is determined that the measured value of the jackpot counter is the same as the end value setting result, the reset counter Processing for obtaining the measured value of the counter and setting it as the measured value of the big hit counter, and setting a value different from the constant value by the same value as the end value for the acquired result of the reset counter
3) The big hit that opens the big winning opening based on the measurement value of the big hit counter based on detecting the start signal from the start opening sensor and comparing the obtained result of the big hit counter with the big hit value To determine whether or not
According to the above means, the first reset switch and the main control device are mounted on the same main board. This eliminates the need for a connector for outputting the first reset signal from the first reset switch to the main control device, so that the unauthorized board is connected to the main control device via the connector for the first reset switch. I can't do that. Therefore, since the reset state cannot be created based on the unauthorized output of the first reset signal from the unauthorized board to the main control device, the winning of the jackpot is prevented.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 22, the
[0013]
As shown in FIG. 21A, a
[0014]
A
[0015]
As shown in FIG. 21A, a
[0016]
A
[0017]
As shown in FIG. 20, a special
[0018]
A
[0019]
As shown in FIGS. 24A and 24B, a
[0020]
[0021]
A
[0022]
As shown in FIG. 22, a
[0023]
As shown in FIG. 15, the I /
[0024]
As shown in FIG. 20, a winning
[0025]
A big prize opening sensor 39 (see FIG. 14) is fixed at the entrance of the
[0026]
As shown in FIG. 20, a hole-
[0027]
A
[0028]
As shown in FIG. 22, a
[0029]
A prize
[0030]
<About the prize
As shown in FIG. 19, a
[0031]
In the
[0032]
A
[0033]
The
[0034]
As shown in FIG. 21A, a
[0035]
A rental ball paying device (not shown) is fixed to the rear surface of the
[0036]
The lending solenoid 58 of the lending device is connected to the
[0037]
A ball lending sensor 59 (see FIG. 16) composed of a proximity switch is fixed in the
[0038]
A
[0039]
As shown in FIG. 16, an I /
[0040]
A
[0041]
As shown in FIG. 16, a
[0042]
As shown in FIG. 22, a
[0043]
As shown in FIG. 17A, a
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
A
[0047]
A power
[0048]
As shown in FIG. 17A, an
[0049]
As shown in FIG. 17A, a backup
[0050]
A backup
[0051]
A backup
[0052]
A
[0053]
As shown in FIGS. 14 and 16, the
[0054]
On the rear surface of the
[0055]
A
[0056]
As shown in FIG. 16, the
[0057]
Next, the operation of the above configuration will be described. The following operations are executed by the
[0058]
<Main routine of
When the power is turned on, the
[0059]
When proceeding to step S <b> 2, the
[0060]
When the
[0061]
(1) Big hit counter value No
This is equivalent to the big hit lottery means for drawing the big hit and miss, a privilege counter, and judgment data related to the determination of the bonus acquisition, and if the big hit counter value No is the big hit value “7” when the start signal is detected, Determined.
(2) End value Nmax
It shows the addition end value of the big hit counter No, and corresponds to the data for determination related to the determination of privilege acquisition.
[0062]
(3) Reference value Ni
The jackpot counter value No is reset to a random value or the end value Nmax is reset, and corresponds to determination data related to determination of privilege acquisition.
(4) Reset counter value No ′
This corresponds to random setting means for randomly drawing the reference value Ni and determination data related to determination of privilege acquisition.
[0063]
(5) Symbol counter value Nz
This corresponds to the symbol setting means for setting the number symbol ZS of the left column, the middle column, and the right column, and the effect data for effect display, and the combination of the number symbols ZS corresponding to the symbol counter value Nz is tabulated. Based on this, three columns of numerical symbols ZS are set.
(6) Reach counter value Nr
This corresponds to reach lottery means for drawing out perfect and outreach and effect data for effect display, and when the reach counter value Nr is the reach value “7” or “14” when the start signal is detected. Outgoing reach is determined.
[0064]
(7) Fluctuation pattern counter value Nh
This corresponds to production pattern lottery means for drawing production patterns such as reach action and production data for production display, and reach action is set based on the variation pattern counter value Nh when determining the big hit and miss reach.
(8) Prize ball counter value Ns
This corresponds to the payout data indicating the number of payouts of the pachinko balls P, and “5” is added based on the winning of one pachinko ball P in the special symbol start opening 17, and the big winning
[0065]
(9) Round counter value NR
This indicates the number of times the
(10) Winning counter value Np
The number of winning pachinko balls P with respect to the big winning
[0066]
(11) Opening time timer To
The open time of the big winning
(12) Production time timer Te
The display time of the effect pattern such as the symbol variation screen and the reach action is measured and corresponds to effect data for effect display.
[0067]
(13) Production flag Fe
This corresponds to effect data indicating the display state of the symbol variation screen or reach action screen, and is set to “1” when the symbol variation screen or reach action screen is being displayed.
(14) Big hit flag Fo
This corresponds to jackpot data indicating the execution state of the jackpot operation, and is set to “1” when the
(15) V flag Fv
This corresponds to the big hit data indicating the winning state of the pachinko ball P with respect to the
[0068]
When proceeding to step S3 in FIG. 2, the
[0069]
When proceeding to step S12, the
[0070]
When proceeding to step S15, the
[0071]
When proceeding to step S18, the
[0072]
When proceeding to step S20, the
[0073]
<Timer interrupt routine of
The timer interrupt routine of FIG. 1 is started every time the set time (4 msec) elapses. When the
[0074]
In step S102, the
[0075]
When the
[0076]
As shown in FIG. 3B, the
[0077]
The lamp control device is mainly composed of a one-chip type microcomputer, and when a lighting command from the
[0078]
When the
[0079]
When proceeding to step S24, the
[0080]
When proceeding to step S25, the
[0081]
When proceeding to step S112, the
[0082]
When proceeding to step S114, the
[0083]
A jackpot symbol table is recorded in the
[0084]
The
[0085]
In the
[0086]
When the
[0087]
CPU23 will output production | presentation information to CPU29 of the
[0088]
CPU23 will set production time Te, if it transfers to step S120. This effect time Te refers to the time required for the
[0089]
When proceeding to step S121, the
[0090]
When the
[0091]
When proceeding to step S28 in FIG. 1, the
[0092]
When the
[0093]
When proceeding to step S142, the
[0094]
In step S144, the
[0095]
When proceeding to step S145, the
[0096]
CPU23 will output the display command of a round screen to CPU29 of the
[0097]
When proceeding to step S150, the
When proceeding to step S152, the
[0098]
When proceeding to step S154, the
[0099]
When proceeding to step S156, the
[0100]
When proceeding to step S159, the
[0101]
In step S160, the
[0102]
When the
[0103]
When proceeding to step S163, the
[0104]
After setting the big hit probability, the
[0105]
When the
[0106]
In step S174, the
[0107]
In step S177, the
[0108]
When proceeding to step S180 in FIG. 6, the
[0109]
When the
[0110]
When the
[0111]
FIG. 23 shows the operation of adding the big hit counter value No. The jackpot counter value No is added in a ring shape from the reference value Ni to the end value Nmax (Ni-1) as shown in FIG. 23A, and the jackpot counter value No is changed to the end value Nmax. When it reaches, the reset counter value No ′ is acquired. Then, the new reference value Ni is set to the reset counter value No ′, and the big hit counter value No is reset to the new reference value Ni. Then, the new end value Nmax is set to the new reference value “Ni−1”, and as shown in FIG. 23B, the big hit counter value No is ringed from the new reference value Ni to the new end value Nmax. Is added again.
[0112]
As shown in FIG. 7, the interrupt routine is started every 4 msec, and the main routine is executed with the remaining time of the interrupt routine. Since the execution time of this interrupt routine changes according to the game mode such as the presence / absence of counter data and the occurrence of a big hit, the execution time of the main routine also changes according to the game mode. The reset counter value No ′ is added based on one turn of the main routine, and changes randomly according to the execution time of the main routine. The reference value Ni corresponds to a random acquired value of the reset counter value No ′, and the big hit counter value No is added from the random reference value Ni to the end value Nmax.
[0113]
Hereinafter, the addition contents of the big hit counter value No at the time of the first reset recovery when the
[0114]
<About addition contents of jackpot counter value No at the time of the first reset return>
When the
[0115]
When the timer interrupt occurs, the
[0116]
When acquiring the reset counter value No ′, the
[0117]
<About addition contents of jackpot counter value No at the time of the second reset return>
When the
[0118]
When the timer interrupt occurs, the
[0119]
When acquiring the reset counter value No ′, the
[0120]
<Regarding Control Content of
When the power is turned on, the
[0121]
When proceeding to step S52, the
[0122]
When the
[0123]
When proceeding to step S61, the
[0124]
In step S63, the
[0125]
When proceeding to step S65, the
[0126]
When proceeding to step S67, the
[0127]
In step S69, the
[0128]
When proceeding to step S71, the
[0129]
<About the control contents of the
When the power is turned on, the
[0130]
In step S84, the
[0131]
In the
[0132]
For example, since the
[0133]
When the
[0134]
Hereinafter, among the effect patterns “A” to “F”, the effect pattern “F” for complete losing, the effect pattern “A” for losing reach and jackpot, and the effect pattern “B” for losing reach and jackpot will be described.
▲ 1. About production pattern “F”
The
[0135]
(2) About production pattern “A”
The
When the reach is generated, the
[0136]
(3) About production pattern “B”
As shown in FIG. 13A, the
[0137]
When the
[0138]
When proceeding to step S90 in FIG. 11, the
[0139]
When proceeding to step S92, the
[0140]
In step S94, the
[0141]
When a power failure occurs during the game, a power failure signal is output from the power
[0142]
<About power failure processing>
When detecting the power failure signal, the
[0143]
When proceeding to step S182, the
[0144]
The application time of the power supply Vout2 ′ of the backup
[0145]
When the
[0146]
The application time of the power supply Vout3 ′ of the backup
[0147]
<Processing at the time of power failure recovery of the
When the drive power supply Vout3 is restored, the
[0148]
In step S5, the
[0149]
When the
[0150]
Accordingly, when the power failure is restored (when the
[0151]
When a power failure occurs during the game, a power failure signal is given from the power
[0152]
<About the power failure processing of the dispensing
When detecting the power failure signal, the
[0153]
When proceeding to step S192, the
[0154]
When proceeding to step S194, the
[0155]
As described above, the end signal is output with a delay of the set time ΔT from the power failure signal, and the delay time ΔT is, as shown in FIG. 19, the
[0156]
The application time of the power supply Vout2 ′ of the backup
[0157]
When the
[0158]
The application time of the power supply Vout3 ′ of the backup
[0159]
<Processing at the time of power failure recovery of the
When the drive power supply Vout3 is restored, the
[0160]
When proceeding to step S55, the
[0161]
When the
[0162]
According to the above embodiment, the
[0163]
The
[0164]
Further, the
[0165]
The
[0166]
Further, the
[0167]
A
[0168]
In addition, the
[0169]
In the above embodiment, a single-sided printed wiring board is used as the
[0170]
In the above embodiment, the
[0171]
In the above embodiment, the
[0172]
In the above embodiment, the jackpot counter value No. is incremented by “1”. However, the present invention is not limited to this. For example, two or more constant values are added, or a plurality of types of values are selected. May be added.
[0173]
In the above embodiment, the jackpot counter value No is added. However, the present invention is not limited to this. For example, the first time immediately after the power supply is restored, the jackpot counter value No is subtracted from a constant value and the second time. Thereafter, the big hit counter value No may be subtracted from the random value.
In the above embodiment, the
[0174]
Further, in the above embodiment, the present invention is applied to one type of pachinko machine in which the big hit operation is performed in conjunction with the occurrence of the big hit. However, the present invention is not limited to this. For example, two types of pachinko machines or 3 It may be applied to a seed pachinko machine. In the former two types of pachinko machines, an electric-type accessory is released based on the winning of the pachinko ball in the prize opening. When the accessory is released, the pachinko ball enters the special prize opening in the accessory. A big hit operation is performed based on the ball. The latter three types of pachinko machines are designed to open a special prize opening in conjunction with the occurrence of a big hit, and when the special prize opening opens, a big hit action is performed based on the pachinko ball entering the special prize opening. Is called.
[0175]
In the above embodiment, the present invention is applied to a pachinko machine. However, the present invention is not limited to this, and may be applied to, for example, a slot machine. In this slot machine, a start signal is output from the start switch based on the operation of the start lever, and the jackpot counter value is acquired based on the output of the start signal. The result of acquiring the jackpot counter value is the same as the jackpot value. In some cases, it is determined to be a big hit.In addition to the invention described in the claims, each of the following [Invention 1] to [Invention 8] is described in the above embodiment.
[Invention 1]
In a configuration that backs up the determination data related to the determination of privilege acquisition to the backup means when the power is shut off, and returns to a playable state based on the backup data of the backup means when the power is restored, a reset switch that outputs a reset signal; A reset means for resetting backup data of the backup means based on detecting a reset signal from the reset switch, wherein the reset switch and the reset means are mounted on the same board. Machine. According to the first aspect, the reset switch and the reset means are mounted on the same substrate. This eliminates the need for a connector for outputting a reset signal from the reset switch to the reset means, so that the unauthorized board cannot be connected to the reset means via the reset switch connector. Accordingly, since the reset state cannot be produced based on the unauthorized output of the reset signal from the unauthorized substrate to the resetting means, the unauthorized acquisition of the privilege is prevented.
[Invention 2]
The first time immediately after the reset, the privilege counter is added or subtracted in a ring shape around a certain reference value, and the second and subsequent times are added or subtracted in a ring shape around a random value, and the timing from the timing switch An acquisition unit that acquires a current measurement value of the measurement unit based on detecting a signal; a determination unit that determines a privilege acquisition state based on comparing an acquisition result of the acquisition unit with a set value; From the backup unit that backs up the measured value immediately before power-off of the privilege counter and the random value immediately before power-off at the time of power-off as determination data related to the determination of the acquisition of benefits, a reset switch that outputs a reset signal, and the reset switch Both backup data of the backup means based on detecting the reset signal of And a reset means set to said reset switch and said reset means gaming machine, characterized in that mounted on the same substrate. According to the second aspect, since the reset switch and the reset means are mounted on the same substrate, a connector for outputting a reset signal from the reset switch to the reset means becomes unnecessary. For this reason, since it becomes impossible to connect an illegal board | substrate to a reset means via the connector for reset switches, unauthorized acquisition of a privilege is prevented.
[Invention 3]
3. The gaming machine according to
[Invention 4]
The measuring means sets a random value based on adding or subtracting a reset counter value in a main routine that loops in the remaining time of the timer interrupt routine. Gaming machine. According to the fourth aspect of the invention, the loop time of the main routine changes randomly according to the time required for the timer interrupt routine. For this reason, since the reset counter value is randomly drawn according to the loop time of the main routine, the random value of the privilege counter can be set based on the reset counter value without adding a special function.
[Invention 5]
Another reset switch mounted on a different board from the reset switch and the reset means, and backup means for backing up judgment data relating to bonus acquisition judgment and payout data relating to game media payout when the power is shut off The reset means resets both determination data and payout data based on detecting a reset signal from a reset switch, and resets determination data based on detecting a reset signal from another reset switch. The game machine according to any one of
[Invention 6]
A gaming machine according to any one of
[Invention 7]
The gaming machine according to any one of
[Invention 8]
The gaming machine according to any one of
[0176]
【The invention's effect】
According to the gaming machine of the present invention,FirstReset switch andMain control unitThe commonMaineMounted on the substrate. For this reason, illegal boardsMain control unitBecause it becomes difficult to connect to the reset terminal ofJackpotIllegal acquisition of is prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of the present invention (a flowchart showing an interrupt routine of a main control device)
FIG. 2 is a flowchart showing a main routine of the main controller.
FIG. 3A is a flowchart showing a data acquisition process of the main control device, and FIG. 3B is a diagram showing a correspondence relationship between a holding ball lamp and a data recording unit.
4A is a flowchart showing a jackpot determination process of the main control device, and FIG. 4B is a flowchart showing effect processing of the main control device.
FIG. 5 is a flowchart showing a big hit process of the main control device.
FIG. 6 is a flowchart showing counter addition processing of the main control device.
FIG. 7 is a diagram showing a temporal relationship between a main routine and an interrupt routine of the main controller.
FIG. 8 is a flowchart showing power failure processing of the main control device.
FIG. 9 is a flowchart showing a main routine of the payout control device.
FIG. 10 is a flowchart showing power failure processing of the dispensing control device.
FIG. 11 is a flowchart showing a main routine of the symbol control device.
FIG. 12 shows an effect pattern table
FIG. 13 is a diagram showing an example of an effect pattern
FIG. 14 is a diagram illustrating an electrical connection state of the main control device (a diagram illustrating a wiring state of signal lines);
FIG. 15 is a diagram showing an electrical connection state of the symbol control device (a diagram showing a wiring state of signal lines)
FIG. 16 is a diagram showing an electrical connection state of the payout control device (a diagram showing a wiring state of signal lines);
17A is a diagram showing a power supply path and the like, and FIG. 17B is a diagram showing a backup power supply circuit.
FIG. 18 is a diagram showing a list of counter data acquired by the main control device;
FIG. 19 is a diagram showing an internal configuration of a prize ball payout device and a ball rental payout device
FIG. 20 is a front view showing a game board.
21A is a front view showing the overall configuration, and FIG. 21B is an arrow X view showing the overall configuration with the upper plate removed.
FIG. 22 is a rear view showing the overall configuration.
FIG. 23 is a diagram showing the addition contents of a big hit counter value
24A is a rear view showing the main board box, FIG. 24B is a view taken in the direction of arrow Xb, and FIG. 24C is a cross-sectional view taken along line Xc.
[Explanation of symbols]
18 is a start sensor (timing switch), 23 is a CPU (measurement means, acquisition means, determination means, reset means), 25 is RAM (backup means), 79 is a second reset switch (another reset switch), 87 Denotes a wiring pattern, 88 denotes a substrate cover, and 93 denotes a first reset switch (reset switch).
Claims (1)
下記1)〜3)のそれぞれの処理を行うメイン制御装置と、
1)一定の時間間隔で発生するタイマ割込ルーチンの残余時間でループするメインルーチンの中でリセットカウンタに一定値を加算することに基づいてリセットカウンタを一定の下限値および一定の上限値の範囲内で計測する処理
2)前記タイマ割込みルーチンで大当りカウンタに一定値を加算または大当りカウンタから一定値を減算することに基づいて大当りカウンタを前記リセットカウンタと同一の下限値および前記リセットカウンタと同一の上限値の範囲内で計測すると共に大当りカウンタの計測値を前記リセットカウンタの計測値に基づいて設定した終了値と比較し、大当りカウンタの計測値が終了値の設定結果と同一であることを判断したときには前記リセットカウンタの計測値を取得して大当りカウンタの計測値に設定すると共に前記リセットカウンタの取得結果に対して前記一定値と同一値だけ異なる値を終了値に設定する処理
3)前記始動口センサからの始動信号を検出することに基づいて前記大当りカウンタの計測値を取得し、前記大当りカウンタの取得結果を大当り値と比較することに基づいて大入賞口を開放する大当りであるか否かを判定する処理
前記メイン制御装置が搭載されたメイン基板と、
前記メイン基板に設けられたものであって、前記メイン制御装置を覆う基板カバーと、
前記メイン基板に前記基板カバーの外部に位置してコネクタを介さずに直接的に搭載されたものであって、操作されることに基づいて第1のリセット信号を出力すると共に前記メイン制御装置に前記メイン基板の配線パターンを介して接続された第1のリセットスイッチと、
前記メイン制御装置の駆動電源を生成する電源回路が搭載された電源基板と、
前記電源基板に搭載されたものであって、前記電源回路から前記メイン制御装置に駆動電源を印加するオン状態および前記電源回路から前記メイン制御装置に駆動電源を印加しないオフ状態のそれぞれにロックされる電源スイッチと、
前記電源基板に前記電源スイッチに隣接して搭載されたものであって、操作されることに基づいて第2のリセット信号を出力すると共に前記メイン制御装置にコネクタを介して接続された第2のリセットスイッチと、
前記電源スイッチのオフ状態で前記メイン制御装置にバックアップ電源を印加するバックアップ電源回路を備え、
前記メイン制御装置は、
前記電源スイッチがオン状態からオフ状態に操作されたときには前記バックアップ電源回路からバックアップ電源が印加されることに基づいて電源遮断直前の前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれをバックアップするものであって、
前記電源スイッチがオフ状態からオン状態に操作されるときに前記第1のリセットスイッチが操作されているときには前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットし、前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のリセット結果から終了値のリセット結果まで計測し、
前記電源スイッチがオフ状態からオン状態に操作されるときに前記第2のリセットスイッチが操作されているときには前記大当りカウンタの計測値および前記終了値の設定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットすることなく前記大当りの判定結果のバックアップデータをリセットし、前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のバックアップデータから終了値のバックアップデータまで計測し、
前記第1のリセットスイッチおよび前記第2のリセットスイッチのそれぞれの非操作状態で電源が復旧したときには前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットすることなく、前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のバックアップデータから終了値のバックアップデータまで計測することを特徴とする遊技機。A start port sensor that outputs a start signal based on a pachinko ball winning a special symbol start port;
A main control device for performing the following processes 1) to 3);
1) The range of the fixed lower limit value and the fixed upper limit value based on adding a fixed value to the reset counter in the main routine that loops with the remaining time of the timer interrupt routine that occurs at a fixed time interval. 2) In the timer interruption routine, the jackpot counter is set to the same lower limit value as the reset counter and the same as the reset counter based on adding a constant value to the jackpot counter or subtracting a constant value from the jackpot counter. Measured within the range of the upper limit value and compared the measured value of the big hit counter with the end value set based on the measured value of the reset counter, and determined that the measured value of the big hit counter is the same as the end value set result If the measured value of the reset counter is acquired and set as the measured value of the big hit counter Processing for setting a value different from the constant value by the same value as the end value with respect to the acquisition result of the reset counter 3) Acquiring the measured value of the jackpot counter based on detecting a start signal from the start port sensor And a process of determining whether or not the big win opening the big prize opening based on comparing the acquisition result of the jackpot counter with the jackpot value, the main board on which the main control device is mounted,
A board cover that is provided on the main board and covers the main control device;
It is mounted on the main board directly outside the board cover and without a connector, and outputs a first reset signal based on the operation and outputs the first reset signal to the main controller. A first reset switch connected via the wiring pattern of the main board;
A power supply board on which a power supply circuit for generating a drive power supply for the main control device is mounted;
It is mounted on the power supply board, and is locked in an on state in which driving power is applied from the power circuit to the main controller and an off state in which driving power is not applied from the power circuit to the main controller. A power switch
A second reset signal is mounted on the power supply board adjacent to the power switch, and outputs a second reset signal based on the operation and is connected to the main control device via a connector. A reset switch,
A backup power supply circuit for applying a backup power to the main control device in an off state of the power switch;
The main controller is
When the power switch is operated from an on state to an off state, the backup power is applied from the backup power circuit, and the result of setting the measured value of the jackpot counter and the end value immediately before power-off and the jackpot Backup each judgment result,
When the first reset switch is operated when the power switch is operated from the off state to the on state, the backup value of the measurement value of the jackpot counter, the setting value of the end value, and the determination result of the jackpot The data is reset, and the jackpot counter is measured from the reset result of the measured value to the reset result of the end value in the process of 2),
When the second reset switch is operated when the power switch is operated from the off state to the on state, the backup data of the measurement value of the jackpot counter and the setting result of the end value is not reset. The backup data of the jackpot determination result is reset, and the jackpot counter is measured from the backup data of the measured value to the backup data of the end value in the process of 2),
When the power is restored in the non-operating state of each of the first reset switch and the second reset switch, the backup data of the measurement value of the jackpot counter, the end value setting result, and the jackpot determination result are stored. A gaming machine, wherein the jackpot counter is measured from the backup data of the measured value to the backup data of the end value in the process of 2) without resetting.
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