JP4200089B2 - 燃料電池 - Google Patents

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本発明は、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体とセパレータとが交互に積層される燃料電池に関する。
通常、固体電解質型燃料電池(SOFC)は、電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いており、この電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体(単セル)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、通常、単セルとセパレータとが所定数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池において、カソード電極に酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されると、前記カソード電極と電解質との界面でこの酸化剤ガス中の酸素がイオン化(O2-)され、酸素イオンが電解質を通ってアノード電極側に移動する。アノード電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)やCOが供給されているために、このアノード電極において、酸素イオン及び水素(又はCO)が反応して水(又はCO2)が生成される。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
この種の燃料電池では、発電に寄与する単セルの表面全てを発電に寄与させることを目的とした燃料電池として、例えば、特許文献1に開示されている固体電解質型燃料電池が知られている。この特許文献1は、図21に示すように、発電セル1とセパレータ2とを交互に積層している。発電セル1は、固体電解質層1aと、この固体電解質層1aの両面に配設される燃料極層1b及び空気極層1cとを設けている。発電セル1と一対のセパレータ2との間には、導電性を有する多孔質の燃料極集電体3及び空気極集電体4が介装されている。
セパレータ2には、燃料供給通路5と空気供給通路6とが形成される。燃料供給通路5及び空気供給通路6は、セパレータ2の略中央部に延在しており、互いに異なる面から燃料極集電体3及び空気極集電体4に臨む燃料孔5a及び空気孔6aに連通している。
このような構成において、燃料ガス(H2、CO等)は、燃料供給通路5を通ってセパレータ2の略中央から燃料極集電体3の中心に向かって吐出される。このため、燃料ガスは、燃料極集電体3内の気孔を通過して燃料極層1bの略中心に供給され、さらに図示しないスリットの案内作用下に前記燃料極層1bの略中心から外周縁に向かって放射状に流れる。
同時に、空気は、空気供給通路6を通ってセパレータ2の略中央から空気極集電体4の中心に向かって吐出される。従って、空気は、空気極集電体4内の気孔を通過して空気極層1cの略中心に供給され、さらに、図示しないスリットの案内作用下に前記空気極層1cの略中心から外周縁に向かって放射状に流れる。これにより、各発電セル1で発電が行われる。
また、例えば、特許文献2に開示されている固体電解質型燃料電池用セパレータでは、周辺から中央部に向かって延び且つ中央部でセパレータの表面に向かって開口する開口部を有する少なくとも1本の空気供給用中空孔と、周辺から中央部に向かって延び且つ中央部でセパレータの表面に開口する開口部を有する少なくとも1本の燃料ガス供給用中空孔とを有し、前記空気供給用中空孔の開口部と前記空気供給用中空孔の開口部とは相反する面に開口している。
特開2002−203579号公報(図4) 特開2002−313370号公報(図6)
上記の特許文献1では、燃料ガスが燃料極層1bの略中心から外周縁に向かって流れるとともに、空気が空気極層1cの略中心から外周縁に向かって流れている。その際、空気極層1cの外部に排出されたガスが燃料極層1bに進入するおそれがある。このため、ガス中の酸素成分が燃料ガスと反応し、燃料ガスが消費されて発電性能が低下してしまうという問題がある。
しかも、例えば、燃料ガスが燃料極層1bの略中心から外周縁に向かって流れる際、この燃料ガスが消費されるため、前記燃料極層1bの外周縁では、前記燃料ガスの濃度が低下してしまう。これにより、燃料極層1bの略中心に対して外周縁では発電特性が低下するという問題がある。なお、特許文献2でも、上記と同様の問題が指摘されている。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、反応ガスを電極面に沿って均等に供給することができるとともに、集電効率を向上させることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明では、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される複数の電解質・電極接合体と複数のセパレータとを有し、前記電解質・電極接合体と前記セパレータとが交互に積層されるとともに、前記セパレータは、互いに空間を有して積層される少なくとも第1及び第2プレートを備えている。電解質・電極接合体のアノード電極に隣接する第1プレートは、前記アノード電極に向かって突出し、且つ前記アノード電極との間に燃料ガスを流す第1反応ガス流路を形成する第1突起部を設けるとともに、前記電解質・電極接合体の前記カソード電極に隣接する第2プレートは、前記カソード電極に向かって突出し、且つ前記カソード電極との間に酸化剤ガスを流す第2反応ガス流路を形成する第2突起部を設けている。そして、少なくとも第1突起部は、アノード電極に接触する複数の凸部と、前記凸部を周回して前記アノード電極に面接触するリング状凸部とを備えている。
さらに、第1プレートには、アノード電極の中央部に向かって燃料ガスを導入する燃料ガス導入口が形成されることが好ましい。さらにまた、第2プレートには、カソード電極の中央部に向かって酸化剤ガスを導入する酸化剤ガス導入口が形成されることが好ましい。
また、セパレータは、第1及び第2プレート間に配設される第3プレートを備え、前記第1及び第3プレート間には、前記アノード電極に燃料ガスを供給する燃料ガス通路が形成されるとともに、前記第2及び第3プレート間には、前記カソード電極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通路が形成されることが好ましい。
さらに、電解質・電極接合体で反応に使用された後の燃料ガス及び酸化剤ガスを、排ガスとして前記電解質・電極接合体とセパレータとの積層方向に排出する排ガス通路を備えることが好ましい。
本発明では、第1プレートの第1突起部とアノード電極との間に形成される第1反応ガス流路に燃料ガスが供給されると、この燃料ガスは、複数の凸部と前記アノード電極との間を流れながら反応により消費され、該アノード電極に面接触するリング状凸部に移動する。従って、第1反応ガス流路は、リング状凸部で絞られるため、前記第1反応ガス流路内の周方向の圧力分布が均一になり、該第1反応ガス流路内で燃料ガスの流れが均等に維持される。しかも、第2反応ガス流路から排気された酸化剤ガスが、第1反応ガス流路に進入することがなく、燃料ガスは、リング状凸部とアノード電極との間から均一に排気される。
さらに、第1反応ガス流路の排気直前の下流には、アノード電極に面接触するリング状凸部が設けられており、集電面積を確保して発電の低下を阻止することができる。また、第1反応ガス流路を流れて濃度が低下した燃料ガスは、リング状凸部の全面にわたって流れるため、この低濃度の燃料ガスを有効に発電に利用することができる。これにより、燃料ガスの利用率が良好に向上する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10が矢印A方向に複数積層された燃料電池スタック12の概略斜視説明図である。
燃料電池10は、固体電解質型燃料電池であり、設置用の他、車載用等の種々の用途に用いられている。燃料電池10は、図2及び図3に示すように、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質(電解質板)20の両面に、カソード電極22及びアノード電極24が設けられた電解質・電極接合体26を備える。電解質・電極接合体26は、円板状に形成される。
燃料電池10は、一組のセパレータ28間に電解質・電極接合体26を挟んで構成される。セパレータ28は、第1及び第2プレート30、32と、前記第1及び第2プレート30、32間に配設される第3プレート34とを備える(図2〜図6参照)。第1〜第3プレート30、32及び34は、例えば、ステンレス合金等の板金で構成され、前記第3プレート34の両面に、前記第1プレート30と前記第2プレート32とが、例えば、ろう付けにより接合される。
図2に示すように、第1プレート30は、積層方向(矢印A方向)に沿って燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔36が形成される第1小径端部38を備え、この第1小径端部38には、幅狭な橋架部40を介して比較的大径な第1円板部42が一体的に設けられる。第1円板部42は、電解質・電極接合体26のアノード電極24と略同一寸法に設定されている。
第1円板部42のアノード電極24に接触する面には、多数の凸部44が外周縁部近傍から中心部にわたって設けられるとともに、前記第1円板部42の外周縁部には、前記凸部44を周回して略リング状凸部46が設けられる。凸部44及び略リング状凸部46は、集電部である第1突起部47を構成する。図7及び図8に示すように、凸部44及び略リング状凸部46は、アノード電極(一方の電極)24に向かって突出し、且つ前記アノード電極24との間に燃料ガス(一方の反応ガス)を流す燃料ガス流路(第1反応ガス流路)49を形成する。
第1円板部42の中央には、アノード電極24の略中央部に向かって燃料ガスを供給するための燃料ガス導入口48が形成される。なお、凸部44は、略リング状凸部46と同一平面内に複数の凹部を形成することによって構成してもよい。
図2に示すように、第2プレート32は、積層方向(矢印A方向)に沿って酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔50が形成される第2小径端部52を備える。この第2小径端部52には、幅狭な橋架部54を介して比較的大径な第2円板部56が一体的に設けられる。
第2円板部56は、電解質・電極接合体26のカソード電極22に接する面に、図4に示すように、複数の第2突起部58が面内全面にわたって形成される。第2突起部58は、集電部を構成する。図7及び図8に示すように、第2突起部58は、カソード電極(他方の電極)22に向かって突出し、且つ前記カソード電極22との間に酸化剤ガス(他方の反応ガス)を流す酸化剤ガス流路(第2反応ガス流路)59を形成する。第2円板部56の中央部には、酸化剤ガスをカソード電極22の略中央部に向かって供給するための酸化剤ガス導入口60が形成される。
第3プレート34は、図2に示すように、燃料ガス供給連通孔36が形成される第3小径端部62と、酸化剤ガス供給連通孔50が形成される第4小径端部64とを備える。第3及び第4小径端部62、64は、幅狭な橋架部66、68を介して比較的大径な第3円板部70と一体的に構成される。第3円板部70は、第1及び第2円板部42、56と同一直径に設定される。
図2及び図5に示すように、第3プレート34の第1プレート30に向かう面において、第3小径端部62には、燃料ガス供給連通孔36に連通する複数のスリット72が放射状に形成され、このスリット72には、前記第3小径端部62を周回して凹部74が連通する。凹部74は、スリット72と該凹部74の内側にろう材が流れることを防止する。燃料ガス供給連通孔36からスリット72を介して橋架部66及び第3円板部70の面内に燃料ガス通路76が形成される。第3円板部70には、複数の第3突起部78が形成され、この第3突起部78は、燃料ガス通路76の一部を構成する。
図6に示すように、第3プレート34の第2プレート32に接する面において、第4小径端部64には、酸化剤ガス供給連通孔50に連通する複数のスリット80が放射状に形成されるとともに、前記スリット80には、凹部82が連通する。凹部82は、スリット80と該凹部82の内側にろう材が流れることを防止する。酸化剤ガス供給連通孔50からスリット80を介して第3円板部70には、酸化剤ガス通路84が形成され、この酸化剤ガス通路84は、前記第3円板部70の周縁部によって閉塞される。
第1プレート30が第3プレート34の一方の面にろう付けされることにより、第1及び第3プレート30、34間には、燃料ガス供給連通孔36に連通する燃料ガス通路76が設けられる。第1プレート30の橋架部40と第3プレート34の橋架部66とが接合されて燃料ガス通路部材が構成されるとともに、この燃料ガス通路部材内には、燃料ガス通路76を構成する燃料ガス分配通路76aが形成される(図7参照)。
この燃料ガス通路76は、第1及び第3円板部42、70間に該第1円板部42を挟んでアノード電極24の電極面を覆い、且つ燃料ガスが供給されることにより前記第1円板部42を前記アノード電極24に圧接可能な燃料ガス圧力室86を構成する(図7及び図8参照)。燃料ガス圧力室86は、燃料ガス導入口48を介して燃料ガス流路49に連通する。
第2プレート32が第3プレート34にろう付けされることにより、第2及び第3プレート32、34間には、酸化剤ガス供給連通孔50に連通する酸化剤ガス通路84が形成される(図8参照)。第2プレート32の橋架部54と第3プレート34の橋架部68とが接合されて酸化剤ガス通路部材が構成されるとともに、この酸化剤ガス通路部材内には、酸化剤ガス通路84を構成する酸化剤ガス分配通路84aが形成される。
この酸化剤ガス通路84は、第2及び第3円板部56、70間に該第2円板部56を挟んでカソード電極22の電極面を覆い、且つ酸化剤ガスが供給されることにより前記第2円板部56を前記カソード電極22に圧接可能な酸化剤ガス圧力室88を構成する(図7及び図8参照)。酸化剤ガス圧力室88は、酸化剤ガス導入口60を介して酸化剤ガス流路59に連通する。
各セパレータ28間には、燃料ガス供給連通孔36をシールするための絶縁シール89aが設けられるとともに(図7参照)、酸化剤ガス供給連通孔50をシールするための絶縁シール89bが設けられる(図8参照)。絶縁シール89a、89bは、例えば、マイカ材やセラミック材で形成されている。
図1に示すように、燃料電池スタック12は、複数の燃料電池10の積層方向両端にエンドプレート90a、90bを配置する。エンドプレート90aもしくはエンドプレート90bは、締付ボルト98と電気的に絶縁される。エンドプレート90aには、燃料電池10の燃料ガス供給連通孔36に連通する第1配管92と、酸化剤ガス供給連通孔50に連通する第2配管94とが接続される。エンドプレート90a、90bには、燃料ガス供給連通孔36の上下両側及び酸化剤ガス供給連通孔50の上下両側にボルト孔96が形成される。各ボルト孔96に締付ボルト98が挿入され、各締付ボルト98の先端にナット99が螺合することによって、燃料電池スタック12が締め付け保持される。
このように構成される燃料電池スタック12の動作について、以下に説明する。
図2に示すように、燃料電池10を組み付ける際には、先ず、セパレータ28を構成する第1プレート30が第3プレート34の一方の面に接合されるとともに、第2プレート32が前記第3プレート34の他方の面に接合される。このため、セパレータ28内には、第3プレート34に仕切られて燃料ガス供給連通孔36に連通する燃料ガス通路76と、酸化剤ガス供給連通孔50に連通する酸化剤ガス通路84とが独立して形成される(図3参照)。
さらに、第1及び第3円板部42、70間には、燃料ガス圧力室86が形成される一方、第2及び第3円板部56、70間には、酸化剤ガス圧力室88が形成される(図9参照)。
次いで、セパレータ28と電解質・電極接合体26とが交互に積層され、積層方向両端にエンドプレート90a、90bが配置される。エンドプレート90aもしくはエンドプレート90bは、締付ボルト98と電気的に絶縁される。エンドプレート90a、90bの各ボルト孔96には、締付ボルト98が挿入され、前記締付ボルト98の先端にナット99が螺合することによって、燃料電池スタック12が構成される(図1参照)。
そこで、エンドプレート90aに接続されている第1配管92から燃料ガス供給連通孔36に燃料ガス(例えば、水素含有ガス)が供給されるとともに、前記エンドプレート90aに接続された第2配管94から酸化剤ガス供給連通孔50に酸化剤ガスである酸素含有ガス(以下、空気ともいう)が供給される。
燃料ガス供給連通孔36に供給された燃料ガスは、図7に示すように、積層方向(矢印A方向)に移動しながら、各燃料電池10を構成するセパレータ28内の燃料ガス通路76に供給される。燃料ガスは、燃料ガス通路76に沿って第1及び第3円板部42、70間に形成された燃料ガス圧力室86に導入され、複数の第3突起部78間を移動して第1円板部42の中央部に形成される燃料ガス導入口48に導入される。
燃料ガス導入口48は、各電解質・電極接合体26のアノード電極24の中心位置に対応して設けられている。このため、燃料ガスは、図9に示すように、燃料ガス導入口48から燃料ガス流路49に供給され、前記燃料ガス流路49内をアノード電極24の中心部から外周部に向かって流動する。
一方、酸化剤ガス供給連通孔50に供給される酸化剤ガスは、図8に示すように、セパレータ28内の酸化剤ガス通路84を移動し、第2及び第3円板部56、70間の酸化剤ガス圧力室88に供給される。さらに、酸化剤ガスは、第2円板部56の中心位置に設けられる酸化剤ガス導入口60に導入される。
酸化剤ガス導入口60は、各電解質・電極接合体26のカソード電極22の中心位置に対応して設けられている。このため、酸化剤ガスは、図9に示すように、酸化剤ガス導入口60から酸化剤ガス流路59に供給され、前記酸化剤ガス流路59内をカソード電極22の中心部から外周部に向かって流動する。
従って、各電解質・電極接合体26では、アノード電極24の中心部から外周部に向かって燃料ガスが供給されるとともに、カソード電極22の中心部から外周部に向かって酸化剤ガスが供給され、発電が行われる。そして、発電に使用された燃料ガス及び酸化剤ガスは、排ガスとして第1〜第3円板部42、56及び70の外周部から排気される。
この場合、第1の実施形態では、セパレータ28を構成する第1プレート30のアノード電極24に向かう面には、前記アノード電極24との間に燃料ガス流路49を形成するための第1突起部47が設けられている。この第1突起部47は、アノード電極24に接触する多数の凸部44と、前記凸部44を周回して前記アノード電極24に面接触する略リング状凸部46とを備えている。
従って、燃料ガス導入口48からアノード電極24の中心に向かって導入された燃料ガスは、燃料ガス流路49内を前記アノード電極24の中心部から外周部に向かって流れながら反応により消費され、該アノード電極24に面接触する略リング状凸部46に移動する。
その際、燃料ガス流路49は、略リング状凸部46で絞られるため、前記燃料ガス流路49内の周方向の圧力分布が均一になり、該燃料ガス流路49内で燃料ガスの流れが均等に維持される。しかも、比較的高圧な酸化剤ガス流路59から排気された空気が、燃料ガス流路49に進入することがなく、使用済みの燃料ガスは、略リング状凸部46とアノード電極24との間から均一に排気される。
さらに、燃料ガス流路49の排気直前の下流には、アノード電極24に面接触する略リング状凸部46が設けられており、集電面積を確保して発電の低下を阻止することができる。さらにまた、燃料ガス流路49を流れて濃度が低下した燃料ガスは、略リング状凸部46の全面にわたって流れるため、この低濃度の燃料ガスを有効に発電に利用することができる。これにより、燃料ガスの利用率が良好に向上し、集電効率が高まるという効果が得られる。
その上、燃料ガスは、図9に示すように、燃料ガス導入口48からアノード電極24の中心部に向かって導入する。一方、酸化剤ガスは、酸化剤ガス導入口60からカソード電極22の中心部に向かって導入している。このため、燃料ガス及び酸化剤ガスは、アノード電極24及びカソード電極22の中心部から外周部に向かって確実に供給され、ガス利用率が有効に向上するという利点がある。
また、第1の実施形態では、第1及び第2プレート30、32間に第3プレート34が介装されており、この第3プレート34を介して燃料ガス通路76と、酸化剤ガス通路84とが分離される。これにより、燃料ガスと酸化剤ガスとが反応前に混在することを確実に阻止することが可能になる。
さらに、第3プレート34には、第1プレート30側に突出する第3突起部78が設けられている。従って、燃料ガス通路76よりも高圧となる酸化剤ガス通路84によって、第3プレート34に歪みや潰れが発生することを阻止し、前記燃料ガス通路76を一定形状に維持して安定した燃料ガスの供給が行われる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池100が矢印A方向に複数積層された燃料電池スタック102の概略斜視説明図であり、図11は、前記燃料電池スタック102が筐体104内に収容された燃料電池システム106の一部断面説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施の形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池100は、図12及び図13に示すように、一組のセパレータ108間に複数、例えば、8個の電解質・電極接合体26を挟んで構成される。セパレータ108間には、このセパレータ108の中心部である燃料ガス供給連通孔36と同心円上に8個の電解質・電極接合体26が配列される。
セパレータ108は、互いに積層される第1及び第2プレート110、112と、前記第1及び第2プレート110、112間に配設される第3プレート114とを備える。第1〜第3プレート110、112及び114は、例えば、ステンレス合金等の板金で構成されている。
第1プレート110は、中央部に燃料ガス供給連通孔36を形成する第1小径端部116を備える。この第1小径端部116から外方に等角度間隔ずつ離間して放射状に延在する複数の橋架部118を介して比較的大径な第1円板部120が一体的に設けられる。第1円板部120の周面から内方にかけて、積層方向に延在して排ガス通路122が形成される。
各第1円板部120には、電解質・電極接合体26のアノード電極24に接触する面に複数の凸部44と略リング状凸部46とを有する第1突起部47が設けられるとともに、前記第1円板部120の中心には、燃料ガス流路49に連通する燃料ガス導入口48が形成される。
第2プレート112は、波状外周部124を備え、前記波状外周部124の各円弧状部分には、内方に突出する橋架部126を介して比較的大径な第2円板部128が一体的に設けられる。第2円板部128は、第1プレート110の第1円板部120と同様に等角度間隔ずつ離間して8個設けられる。各第2円板部128には、電解質・電極接合体26のカソード電極22に接触する面に複数の第2突起部58が設けられるとともに、それぞれの中心には、酸化剤ガス流路59に連通する酸化剤ガス導入口60が形成される。
第3プレート114は、中央部に燃料ガス供給連通孔36を形成する第2小径端部130を備え、この第2小径端部130から放射状に8本の橋架部132が延在するとともに、各橋架部132の先端には、比較的大径な第3円板部134が一体的に設けられる。各第3円板部134には、橋架部132の延長線上に橋架部136が設けられ、全ての橋架部136が波状外周部138に一体的に連結される。
第3円板部134の第1プレート110に向かう面には、複数の第3突起部78が面内全面にわたって形成される。第2小径端部130には、スリット72及び凹部74が形成されるとともに、各橋架部132に燃料ガス通路76を構成する燃料ガス分配通路76aが形成される。
図14に示すように、第3プレート114の第2プレート112に向かう面において、波状外周部138には、各第3円板部134に対応して空気取り込み用の複数のスリット140が形成されるとともに、ろう材の流れを防止するための凹部142が前記波状外周部138の形状に沿って周回形成される。
図15に示すように、第1プレート110が第3プレート114にろう付けされると、各橋架部118、132が接合されて燃料ガス通路部材が構成されるとともに、この燃料ガス流路部材内には、燃料ガス通路76を構成する燃料ガス分配通路76aが形成される。この燃料ガス通路76は、第1及び第3円板部120、134間に形成される燃料ガス圧力室86を構成する。
図16に示すように、第2プレート112が第3プレート114にろう付け固定されることにより、橋架部126、136が接合されて酸化剤ガス通路部材が構成されるとともに、この酸化剤ガス通路部材内には、酸化剤ガス通路84を構成する酸化剤ガス分配通路84aが形成される。この酸化剤ガス通路84は、第2及び第3円板部128、134間に形成される酸化剤ガス圧力室88を有する。
各セパレータ108間には、図15に示すように、燃料ガス供給連通孔36をシールするための絶縁シール144が設けられるとともに、図16に示すように、波状外周部124、138間には、絶縁シール146が設けられる。絶縁シール144、146としては、例えば、マイカ材やセラミック材が使用される。
図10及び図11に示すように、燃料電池スタック102は、複数の燃料電池100の積層方向両端に円板状のエンドプレート150a、150bを配置する。エンドプレート150aは、絶縁されており、中心部に燃料ガス供給口152が形成され、この燃料ガス供給口152が各燃料電池100の燃料ガス供給連通孔36に連通する。
エンドプレート150aには、燃料ガス供給口152を挟んで2個のボルト挿入口154aが形成される。ボルト挿入口154aは、燃料電池スタック102の排ガス通路122内に配置される。エンドプレート150aには、各電解質・電極接合体26間に対応して、8個のボルト挿入口156aが形成される。
エンドプレート150bは、導電部材で構成されている。図11に示すように、このエンドプレート150bの中央部には、接続端子部160が軸方向に膨出形成されるとともに、前記接続端子部160を挟んで2個のボルト挿入口154bが形成される。各ボルト挿入口154a、154bは、同軸上に設けられており、2本のボルト162が挿入されて前記ボルト162の先端にナット164が螺合する。ボルト162は、エンドプレート150bと電気的に絶縁されている。
エンドプレート150bには、エンドプレート150aのボルト挿入口156aと同軸上に8個のボルト挿入口156bが形成される。各ボルト挿入口156a、156bにボルト166が挿入され、前記ボルト166の先端にナット168が螺合する。ボルト166の頭部は、導線170を介して出力端子172aに電気的に接続される一方、接続端子部160は、導線174を介して出力端子172bに電気的に接続される。
出力端子172a、172bは、互いに近接し且つ平行して筐体104に固定される。筐体104内には、出力端子172a、172bの間に位置して空気供給口176が形成されるとともに、前記筐体104の他端側には、排気口178が設けられる。この排気口178に近接して燃料ガス供給口180が形成され、この燃料ガス供給口180は、必要に応じて改質器182を介して燃料ガス供給連通孔36に連通する。改質器182の外方には、熱交換器184が配置される。筐体104内には、二重構造部186が設けられ、この二重構造部186内に燃料電池スタック102が収容される。
このように構成される燃料電池スタック102の動作について、以下に説明する。
燃料電池100を組み付ける際には、先ず、図12に示すように、セパレータ108を構成する第3プレート114の両面に第1プレート110と第2プレート112とが、例えば、ろう付けにより接合される。さらに、リング状の絶縁シール144が、燃料ガス供給連通孔36を周回して第1プレート110又は第3プレート114に設けられる(図15参照)。一方、第2プレート112の波状外周部124又は第3プレート114の波状外周部138には、波形状の絶縁シール146が設けられる(図16参照)。
これにより、セパレータ108が構成され、第1及び第2プレート110、112間には、第3プレート114に仕切られて燃料ガス通路76及び酸化剤ガス通路84が形成される(図17参照)。また、燃料ガス通路76は、燃料ガス分配通路76aを介して燃料ガス供給連通孔36に連通する一方、酸化剤ガス通路84は、スリット140を介して外部に開放されており、酸化剤ガスが導入される。
次いで、セパレータ108間には、8個の電解質・電極接合体26が挟持される。図12に示すように、各セパレータ108は、互いに対向する第1及び第2円板部120、128間に電解質・電極接合体26が配置され、各アノード電極24の中央部に燃料ガス導入口48が配置される一方、各カソード電極22の中央部に酸化剤ガス導入口60が配置される。
上記のように付けられた燃料電池100が矢印A方向に積層され、エンドプレート150a、150b間に締め付け保持されて燃料電池スタック102が組立られる(図10参照)。この燃料電池スタック102は、図11に示すように、筐体104内に装着される。
そこで、筐体104に設けられている燃料ガス供給口180から燃料ガスが供給されるとともに、前記筐体104の空気供給口176から空気が供給される。燃料ガスは、必要に応じて改質器182を通って燃料電池スタック102の燃料ガス供給連通孔36に供給され、積層方向(矢印A方向)に移動しながら各燃料電池100を構成するセパレータ108内の燃料ガス分配通路76aに導入される(図15参照)。
燃料ガスは、燃料ガス分配通路76aに沿って移動し、燃料ガス通路76を構成する燃料ガス圧力室86に送られる。送られた燃料ガスが燃料ガス導入口48によって絞られることで、この燃料ガス圧力室86では、燃料ガスの内圧が高くなり、図17に示すように、燃料ガス導入口48から燃料ガス流路49に供給され、前記燃料ガス流路49内をアノード電極24の中心部から外周部に向かって流動する。
一方、各燃料電池100の外周側から供給される酸化剤ガスは、各セパレータ108の外周部に形成されているスリット140を介して酸化剤ガス通路84に供給される(図16参照)。この酸化剤ガス通路84に供給された酸化剤ガスは、酸化剤ガス圧力室88に送られる。送られた酸化剤ガスが酸化剤ガス導入口60によって絞られることで、この酸化剤ガス圧力室88では、酸化剤ガスの内圧が高くなる。酸化剤ガス導入口60から酸化剤ガス流路59に供給され、前記酸化剤ガス流路59内をカソード電極22の中心部から外周部に向かって流動する(図17参照)。
従って、電解質・電極接合体26では、アノード電極24の中心部から外周に向かって燃料ガスが供給されるとともに、カソード電極22の中心部から外周に向かって酸化剤ガスが供給される(図17参照)。その際、酸素イオンが電解質20を通ってアノード電極24に移動し、化学反応により発電が行われる。
ここで、各燃料電池100は、矢印A方向(積層方向)に電気的に直列に接続されており、図11に示すように、一方の極は、導電性のエンドプレート150bに設けられた接続端子部160から導線174を介して出力端子172bに接続される。他方の極は、ボルト166から導線170を介して出力端子172aに接続される。このため、出力端子172a、172b間に電気エネルギを取り出すことができる。
一方、各電解質・電極接合体26の外周に移動した反応後の燃料ガス及び酸化剤ガスが混在する排ガスは、セパレータ108内に形成される排ガス通路122を介して積層方向に移動し、排気口178から筐体104の外部に排出される。
この場合、第2の実施形態では、セパレータ108を構成する第1プレート110のアノード電極24に向かう面には、アノード電極24に接触する多数の凸部44と、前記凸部44を周回して前記アノード電極24に面接触する略リング状凸部46とが設けられている。
従って、燃料ガス流路49は、略リング状凸部46で絞られるため、前記燃料ガス流路49内で燃料ガスの周方向の流れが均等に維持されるとともに、空気の進入を阻止し、集電効率の向上が図られる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、アノード電極24及びカソード電極22の中心部に向かって燃料ガス及び酸化剤ガスを導入するため、燃料ガス及び酸化剤ガスを有効に使用することができ、ガス利用率を高めることが可能になる。その上、第1及び第2プレート110、112に介装される第3プレート114を介し、燃料ガスと酸化剤ガスとを気密に分離可能となり、発電効率の向上が容易に図られる。
さらにまた、セパレータ108内に各電解質・電極接合体26を覆って排ガス通路122が形成されている。このため、排ガス通路122に排出される排ガスの熱を利用して、電解質・電極接合体26を温めることができ、熱効率の改善が容易に図られる。
図18は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池200が矢印A方向に複数積層された燃料電池スタック202の概略斜視説明図であり、図19は、前記燃料電池200の分解斜視説明図である。
燃料電池200は、一組のセパレータ208間に複数、例えば、15個の電解質・電極接合体26を挟んで構成される。セパレータ208は、互いに積層される第1及び第プレート210、212と、前記第1及び第2プレート210、212間に配設される第3プレート214とを備える。第1〜第3プレート210、212及び214は、例えば、ステンレス合金等の板金で構成されている。
第1プレート210は、燃料ガス供給連通孔36を形成する第1小径端部215を備え、この第1小径端部215には、幅狭な橋架部216を介して第1円板部218が一体的に設けられる。第1円板部218は、積層方向である矢印A方向に直行する矢印B方向及び矢印C方向にそれぞれ3個及び5個ずつ、合計で15個設けられており、前記第1円板部218が橋架部220により連結されている。
なお、矢印B方向両端部の第1円板部218は、矢印B方向中央部の第1円板部218に対して橋架部220のみにより連結されているが、例えば、矢印C方向に隣り合う第1円板部218同士を前記橋架部220により連結してもよい。
各第1円板部218の電解質・電極接合体26のアノード電極24に接する面には、複数の凸部44と略リング状凸部46とを有する第1突起部47が設けられるとともに、面内中央部に燃料ガス流路49に連通する燃料ガス導入口48が形成される。
第2プレート212は、酸化剤ガス供給連通孔50が形成される第2小径端部222を備え、前記第2小径端部222には、橋架部224を介して第2円板部226が一体的に設けられる。
第2円板部226には、橋架部228を介して第2円板部226が一体的に設けられており、前記第2円板部226は、第1円板部218と同様に矢印B方向に3個で且つ矢印C方向に5個の、合計15個設けられている。第2円板部226のカソード電極22に接する面内には、複数の第2突起部58が形成されるとともに、面内中央部には、酸化剤ガス流路59に連通する酸化剤ガス導入口60が形成される。
第3プレート214は、燃料ガス供給連通孔36が形成される第3小径端部230と、酸化剤ガス供給連通孔50が形成される第4小径端部232とを備えるとともに、前記第3及び第4小径端部230、232に橋架部234、236を介して第3円板部238が連結される。
第3円板部238は、矢印B方向に3個で且つ矢印C方向に5個の、合計15個設けられ、各第3円板部238が橋架部240を介して連結される。各第3円板部238には、第1プレート210に向かう面に複数の第3突起部78が形成される。
第1プレート210が第3プレート214に、例えば、ろう付けにより接合されることにより、これらの間に燃料ガス通路76が形成され、この燃料ガス通路76は、橋架部216、234間に形成される燃料ガス分配通路76aと、第1及び第3円板部218、238間に形成される燃料ガス圧力室86とを有する(図20参照)。
第2プレート212が第3プレート214に、例えば、ろう付けにより接合されることにより、これらの間に酸化剤ガス通路84が形成される。この酸化剤ガス通路84は、橋架部224、236間に形成される酸化剤ガス分配通路84aと、第2及び第3円板部226、238間に形成される酸化剤ガス圧力室88とを有する(図20参照)。
図18に示すように、燃料電池スタック202は、複数の燃料電池200の積層方向両端に略長方形状のエンドプレート242a、242bを配置する。エンドプレート242aには、燃料ガス供給連通孔36に連通する第1配管244が接続されるとともに、酸化剤ガス供給連通孔50に連通する第2配管246が接続される。エンドプレート242a、242bには、燃料ガス供給連通孔36の両側及び酸化剤ガス供給連通孔50の両側にボルト挿入口248が形成される。エンドプレート242aもしくはエンドプレート242bは、ボルト250と電気的に絶縁される。ボルト挿入口248にボルト250が挿入されて、該ボルト250の先端部にナットが螺合することにより、燃料電池スタック202が締め付け保持される。
このように構成される第3の実施形態では、第1プレート210のアノード電極24に向かう面には、アノード電極24に接触する多数の凸部44と略リング状凸部46とが設けられている。従って、燃料ガス流路49は、略リング状凸部46で絞られるため、前記燃料ガス流路49内で燃料ガスの流れが均等に維持されるとともに、空気の進入を阻止し、集電効率の向上が図られる等、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池が複数積層された燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池の分解斜視図である。 前記燃料電池のガス流れ状態を示す一部分解斜視説明図ある。 前記燃料電池を構成する第2プレートの正面説明図である。 前記燃料電池を構成する第3プレートの一方の面の一部省略説明図である。 前記第3プレートの他方の面の一部省略説明図である。 前記燃料電池の燃料ガス供給連通孔近傍の拡大断面図である。 前記燃料電池の酸化剤ガス供給連通孔近傍の拡大断面図である。 前記燃料電池の動作を説明する概略断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池が複数積層された燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックが筐体内に収容された燃料電池システムの一部断面説明図である。 前記燃料電池を構成するセパレータの分解斜視説明図である。 前記燃料電池のガス流れ状態を示す一部分解斜視説明図である。 前記セパレータを構成する第3プレートの一方の面の説明図である。 前記燃料電池の中心部の拡大断面図である。 前記燃料電池の外周縁部の拡大断面図である。 前記燃料電池の動作を説明する概略断面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池が複数積層された燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池の動作を説明する概略断面説明図である。 特許文献1の固体電解質燃料電池の断面説明図である。
符号の説明
10、100、200…燃料電池 12、102、202…燃料電池スタック
20…電解質 22…カソード電極
24…アノード電極 26…電解質・電極接合体
28、108、208…セパレータ
30、32、34、110、112、114、210、212、214…プレート
36…燃料ガス供給連通孔
40、54、66、68、118、126、132、136、216、220、224、228、234、236、240…橋架部
42、56、70、120、128、134、218、226、238…円板部
44…凸部 46…略リング状凸部
47、58、78…突起部 48…燃料ガス導入口
49…燃料ガス流路 50…酸化剤ガス供給連通孔
59…酸化剤ガス流路 60…酸化剤ガス導入口
72、80、140…スリット 76a…燃料ガス分配通路
84…酸化剤ガス通路 84a…酸化剤ガス分配通路
86…燃料ガス圧力室 88…酸化剤ガス圧力室
90a、90b、150a、150b、242a、242b…エンドプレート
104…筐体 106…燃料電池システム
122…排ガス通路 124、138…波状外周部

Claims (6)

  1. 電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される複数の電解質・電極接合体と複数のセパレータとを有し、前記電解質・電極接合体と前記セパレータとが交互に積層される燃料電池であって、
    前記セパレータは、互いに空間を有して積層される少なくとも第1及び第2プレートを備え、
    前記電解質・電極接合体の前記アノード電極に隣接する前記第1プレートは、前記アノード電極に向かって突出し、且つ前記アノード電極との間に燃料ガスを流す第1反応ガス流路を形成する第1突起部を設けるとともに、
    前記電解質・電極接合体の前記カソード電極に隣接する前記第2プレートは、前記カソード電極に向かって突出し、且つ前記カソード電極との間に酸化剤ガスを流す第2反応ガス流路を形成する第2突起部を設け、
    少なくとも前記第1突起部は、前記アノード電極に接触する複数の凸部と、
    前記凸部を周回して前記アノード電極に面接触するリング状凸部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記第1プレートには、前記アノード電極の中央部に向かって燃料ガスを導入する燃料ガス導入口が形成されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記第2プレートには、前記カソード電極の中央部に向かって酸化剤ガスを導入する酸化剤ガス導入口が形成されることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1記載の燃料電池において、前記セパレータは、前記第1及び第2プレート間に配設される第3プレートを備え、
    前記第1及び第3プレート間には、前記アノード電極に燃料ガスを供給する燃料ガス通路が形成されるとともに
    前記第2及び第3プレート間には、前記カソード電極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通路が形成されることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項4記載の燃料電池において、前記第3プレートには、前記第1プレートに向かって突出する第3突起部が設けられることを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項1記載の燃料電池において、前記電解質・電極接合体で反応に使用された後の前記燃料ガス及び前記酸化剤ガスを、排ガスとして前記電解質・電極接合体と前記セパレータとの積層方向に排出する排ガス通路を備えることを特徴とする燃料電池。
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