JP4199692B2 - アナリストレポート提示装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、アナリストレポートを提示するアナリストレポート提示装置およびプログラムに関する。
従来、特定の注目している区間において、分析の対象とする企業における株価の時系列の挙動が、同一または他の企業における株価の時系列の挙動に類似しているか否かを判定する株価パターン認識装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、株価や為替などの時系列データについて、与えられた時系列データに対してそれと同様なパターンをもつ時系列データを大量の時系列データの中から検索する時系列データ検索方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、一連の時系列データから特定の変動パターンに類似したパターンの区間を検索する時系列パターン検索装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3288039号公報 特開平5−204991号公報 特開平6−314302号公報
証券アナリストなどの投資に関する専門家は、企業の株価などの、経済指標の時系列の挙動を分析して、当該経済指標の挙動についてのアナリストレポートを作成し、投資家に役立つような助言・勧告を行う。この場合、分析の対象とする経済指標において、分析の対象とする時系列の挙動に類似する挙動をした過去の区間、または、他の経済指標において類似する挙動を有する区間、における挙動を分析したアナリストレポートが参考となる場合が多い。しかしながら、上記株価パターン認識装置は、類似する区間を判定するものであるため、その判定の後に、類似と判定された区間について分析されたアナリストレポートを改めて検索するのに時間と手間を要していた。
そこで本発明は、上記の課題を解決することができるアナリストレポート提示装置およびプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、アナリストレポート提示装置は、経済指標の時系列データを格納する時系列データ格納部と、経済指標および日付に対応付けられ、当該日付を含む区間における経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納するレポート格納部と、経済指標について注目すべき時系列の注目区間を示す情報が入力される注目区間入力部と、時系列データ格納部に格納された時系列データに基づき、上記入力された注目区間における経済指標の時系列の挙動に類似する時系列の挙動を有する類似区間を検出する類似区間検出部と、経済指標および類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートをレポート格納部から読み出して出力するレポート出力部とを備える。
例えば、アナリストレポート提示装置は、経済指標の時系列データを当該経済指標の識別情報に対応付けて格納する時系列データ格納部と、経済指標の識別情報および日付を示す情報に対応付けられ、当該日付を含む区間における経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納するレポート格納部と、経済指標について注目すべき時系列の注目区間を示す情報および当該経済指標の識別情報が入力装置に入力され、この入力装置に入力された注目区間を示す情報および経済指標の識別情報を受け取る注目区間入力部と、時系列データ格納部に格納された時系列データに基づき、上記受け取った注目区間における経済指標の時系列の挙動に類似する時系列の挙動を有する類似区間とその経済指標の識別情報を検出する類似区間検出部と、この類似区間検出部が検出した経済指標および類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートをレポート格納部から読み出して出力装置に出力するレポート出力部とを備える構成としてもよい。
注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報がさらに入力され、類似区間検出部は、注目周期について類似する類似区間を検出してもよい。この場合、レポート格納部は、アナリストレポートで重視された周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けてアナリストレポートの内容データを格納し、レポート出力部は、類似区間に含まれる日付および重視周期に対応付けられたアナリストレポートのうち、重視周期が注目周期と一致するアナリストレポートを抽出して出力してもよい。
例えば、注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報が入力装置にさらに入力され、この入力装置に入力された注目周期を示す情報をさらに受け取り、類似区間検出部は、注目区間入力部が受け取った注目周期について類似する類似区間を検出する構成としてもよい。この場合、レポート格納部は、アナリストレポート作成者がアナリストレポートの作成時に重視した周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けてアナリストレポートの内容データを格納し、レポート出力部は、類似区間に含まれる日付および重視周期を示す情報に対応付けられたアナリストレポートのうち、重視周期が注目周期と一致するアナリストレポートを抽出して出力装置に出力する構成としてもよい。
また、レポート格納部は、アナリストレポートで重視された周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けてアナリストレポートの内容データを格納し、注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報がさらに入力され、レポート出力部は、類似区間に含まれる日付および重視周期に対応付けられたアナリストレポートのうち、重視周期が注目周期と一致するアナリストレポートを抽出して出力してもよい。
例えば、レポート格納部は、アナリストレポート作成者がアナリストレポートの作成時に重視した周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けてアナリストレポートの内容データを格納し、注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報が入力装置にさらに入力され、この入力装置に入力された注目周期を示す情報をさらに受け取り、レポート出力部は、類似区間に含まれる日付および重視周期を示す情報に対応付けられたアナリストレポートのうち、重視周期が注目周期と一致するアナリストレポートを抽出して出力装置に出力する構成としてもよい。
本発明の第2の形態によると、アナリストレポート提示装置は、複数の経済指標の時系列データを当該経済指標に対応付けて格納する時系列データ格納部と、上記複数の経済指標の少なくとも何れか一つおよび日付に対応付けられ、当該日付を含む区間における少なくとも何れか一つの経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納するレポート格納部と、複数の経済指標の何れか一つについて、注目すべき時系列の注目区間および当該経済指標が入力される注目区間入力部と、時系列データ格納部に格納された複数の経済指標の時系列データに基づき、上記入力された注目区間における上記一つの経済指標の時系列の挙動に類似する他の経済指標の時系列の挙動を有する類似区間を検出する類似区間検出部と、他の経済指標および類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートをレポート格納部から読み出して出力するレポート出力部とを備える。
例えば、アナリストレポート提示装置は、複数の経済指標の時系列データを当該経済指標を示す識別情報に対応付けて格納する時系列データ格納部と、複数の経済指標の少なくとも何れか一つおよび日付を示す情報に対応付けられ、当該日付を含む区間における少なくとも何れか一つの経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納するレポート格納部と、上記複数の経済指標の何れか一つについて、注目すべき時系列の注目区間を示す情報および当該経済指標の識別情報が入力装置に入力され、この入力装置に入力された注目区間を示す情報および経済指標の識別情報を受け取る注目区間入力部と、時系列データ格納部に格納された複数の経済指標の時系列データに基づき、上記受け取った注目区間における上記一つの経済指標の時系列の挙動に類似する他の経済指標の時系列の挙動を有する類似区間および当該他の経済指標の識別情報を検出する類似区間検出部と、この類似区間検出部が検出した他の経済指標および類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートをレポート格納部から読み出して出力装置に出力するレポート出力部とを備える構成としてもよい。
注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報がさらに入力され、類似区間検出部は、注目周期について類似する類似区間を検出してもよい。この場合、レポート格納部は、アナリストレポートで重視された周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けてアナリストレポートの内容データを格納し、レポート出力部は、類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートのうち、さらに重視周期が注目周期と一致するアナリストレポートを抽出して出力してもよい。
例えば、注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報が入力装置にさらに入力され、この入力装置に入力された注目周期を示す情報をさらに受け取り、類似区間検出部は、注目区間入力部が受け取った注目周期について類似する類似区間を検出する構成としてもよい。この場合、レポート格納部は、アナリストレポート作成者がアナリストレポートの作成時に重視した周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けてアナリストレポートの内容データを格納し、レポート出力部は、類似区間に含まれる日付および重視周期を示す情報に対応付けられたアナリストレポートのうち、重視周期が注目周期と一致するアナリストレポートを抽出して出力装置に出力する構成としてもよい。
また、レポート格納部は、アナリストレポートで重視された周期である重視周期にさらに対応付けてアナリストレポートの内容データを格納し、注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報が入力され、レポート出力部は、類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートのうち、さらに重視周期が注目周期と一致するアナリストレポートを抽出して出力してもよい。
例えば、レポート格納部は、アナリストレポート作成者がアナリストレポートの作成時に重視した周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けてアナリストレポートの内容データを格納し、注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報が入力装置にさらに入力され、この入力装置に入力された注目周期を示す情報をさらに受け取り、レポート出力部は、類似区間に含まれる日付および重視周期を示す情報に対応付けられたアナリストレポートのうち、重視周期が注目周期と一致するアナリストレポートを抽出して出力装置に出力する構成としてもよい。
本発明の第の形態によると、プログラムは、コンピュータを、本発明の第1または第2の形態のアナリストレポート提示装置として機能させるためのものである
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係るアナリストレポート提示装置10の構成を示す。本実施形態のアナリストレポート提示装置10は、ある経済指標について注目している注目区間に類似する挙動を示す区間を検出し、検出された区間について作成されたアナリストレポートを出力することにより、当該注目区間における挙動の解析を行うアナリストの分析およびレポート作成を支援することができるものである。このようにアナリストレポート提示装置10のユーザの一例としては、このアナリストレポート提示装置10を利用してアナリストレポートを作成する証券アナリストとしてもよい。なお、経済指標とは、例えば株価や、複数の企業の株価を平均化した平均株価、為替相場、景気動向指数、失業率等である。
アナリストレポート提示装置10は、提示装置本体20と、入力装置22と、表示装置24を備える。入力装置22は、提示装置本体20へ入力すべきデータがユーザによって入力され、例えばマウス等のポインティングデバイスやキーボード等であり、キーボードやポインティングデバイスを用いて表示装置24の各種表示ボタンのクリックができるようになっている。表示装置24は、例えば液晶ディスプレイやCRT等であり、入力装置22に入力すべきデータをユーザに案内する入力画面や、ユーザが入力装置22に入力した入力情報や、提示装置本体20が抽出したアナリストレポート等を表示する。
提示装置本体20は、注目区間入力部202と、類似区間検出部204と、時系列データ格納部206と、レポート格納部208と、レポート出力部210を備える。時系列データ格納部206は、複数の経済指標の時系列データを当該経済指標の識別情報に対応付けて格納するものであり、表示装置24、注目区間入力部202、類似区間検出部204、およびレポート出力部210から適宜アクセスできるようになっている。レポート格納部208は、上記複数の経済指標の少なくとも何れか一つの経済指標を示す識別情報および日付を示す情報に対応付けられ、当該日付を含む区間における上記少なくとも何れか一つの経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納する。
注目区間入力部202は、ユーザが入力装置22に入力すべきデータをユーザに案内する入力画面を表示装置24に表示させる。また、注目区間入力部202は、複数の経済指標のいずれか一つについて、注目すべき時系列の注目区間を示す情報および当該一つの経済指標の識別情報を、入力装置22を介して受け取り、受け取った情報を類似区間検出部204へ提供する。類似区間検出部204は、時系列データ格納部206に格納された時系列データに基づき、上記受け取った注目区間における一つの経済指標の時系列の挙動に類似する他の経済指標の時系列の挙動を有する類似区間および当該他の経済指標の識別情報を検出する。レポート出力部210は、類似区間検出部204が検出した他の経済指標および類似区間に含まれる日付を示す情報に対応付けられたアナリストレポートの内容データをレポート格納部208から読み出して表示装置24に表示させる。なお、類似区間検出部204が類似区間等を検出する処理動作例については、図6以降の図面を参照して後述する。
記録媒体26は、提示装置本体20を、注目区間入力部202、類似区間検出部204、時系列データ格納部206、レポート格納部208、およびレポート出力部210として機能させるコンピュータ・プログラムを格納する。記録媒体26は、例えばDVD、PD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、又は磁気記録媒体等であってよい。アナリストレポート提示装置10は、これらのプログラムを記録媒体26から読み取ってコンピュータにより実行する。なお、アナリストレポート提示装置10は、例えばインターネット網等の通信回線を介してこれらのプログラムを取得して実行する構成としてもよく、記録媒体26のプログラムをインストールしてプログラムを実行する構成としてもよい。
図2は、時系列データ格納部206に格納されたデータの構造の一例を示す。時系列データ格納部206は、複数の経済指標のそれぞれが示す数値と、それぞれの数値が発表された日付とを、複数の経済指標のそれぞれに対応付けて格納している。本例において、企業Xの株価、平均株価、および為替レートは、1日間の平均値を示しているが1日の終値を用いてもよい。時系列データ格納部206を参照することにより、それぞれの経済指標の時系列の挙動を知ることができる。例えば時系列データ格納部206をデータテーブルとし、経済指標毎にレコードを割り当てることで、企業Xの株価、平均株価、為替レート、失業率等に対してレコードを割り当て、レコード毎に経済指標の識別情報を格納する経済指標フィールド、区間フィールド、数値フィールド等を有し、区間フィールドと数値フィールドが対応付けされた構成としてもよい。
本例の時系列データ格納部206では、第1レコードにおいて、経済指標フィールドには「企業Xの株価」を示す識別情報が格納されており、第1の区間フィールドには2004年2月2日を示す日付情報または区間情報が格納されており、この第1の区間フィールドに対応する第1の数値フィールドには2004年2月2日の株価である1630円を示す株価情報が格納されており、第2の区間フィールドには2004年2月3日を示す日付情報または区間情報が格納されており、この第2の区間フィールドに対応する第2の数値フィールドには2004年2月3日の株価である1610円を示す株価情報が格納されている構成としてもよい。
また、時系列データ格納部206の第2レコードにおいて、経済指標フィールドには「平均株価」を示す識別情報が格納されており、第1の区間フィールドには2004年1月5日を示す日付情報または区間情報が格納されており、この第1の区間フィールドに対応する第1の数値フィールドには2004年1月5日の平均株価である10000円を示す株価情報が格納されており、第2の区間フィールドには2004年1月6日を示す日付情報または区間情報が格納されており、この第2の区間フィールドに対応する第2の数値フィールドには2004年1月6日の平均株価である10010円を示す株価情報が格納されている構成としてもよい。
また、時系列データ格納部206の第3レコードにおいて、経済指標フィールドには「為替レート」を示す識別情報が格納されており、第1の区間フィールドには2004年1月5日を示す日付情報または区間情報が格納されており、この第1の区間フィールドに対応する第1の数値フィールドには2004年1月5日の為替レートである108円65銭を示す情報が格納されており、第2の区間フィールドには2004年1月6日を示す日付情報または区間情報が格納されており、この第2の区間フィールドに対応する第2の数値フィールドには2004年1月6日の為替レートである108円90銭を示す情報が格納されている構成としてもよい。
また、時系列データ格納部206の第4レコードにおいて、経済指標フィールドには「失業率」を示す識別情報が格納されており、第1の区間フィールドには2003年1月1日から2003年3月31日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、この第1の区間フィールドに対応する第1の数値フィールドには2003年1月1日から2003年3月31日までの失業率である4.30%を示す情報が格納されており、第2の区間フィールドには2003年4月1日から2003年6月30日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、この第2の区間フィールドに対応する第2の数値フィールドには2003年4月1日から2003年6月30日までの失業率である5.00%を示す情報が格納されている構成としてもよい。なお、2003年1月1日から2003年3月31日までを示す情報として2003年第1四半期を示す情報を用いてもよく、2003年4月1日から2003年6月30日までを示す情報として2003年第2四半期を示す情報を用いてもよい。
このように、時系列データ格納部206では、経済指標とその時系列データが対応付けて格納されており、経済指標が入力装置22から入力されて指定された場合に、類似区間検出部204は、時系列データ格納部206の経済指標フィールドを検索して上記入力された経済指標の識別情報を格納しているレコードを検出し、検出したレコードの格納情報を読み出してその区間フィールドと当該区間フィールドに対応する数値フィールドを時系列データとして読み出すことができるようになっており、更には読み出したレコードの経済指標フィールドから当該時系列データの経済指標を検出できるようになっており、これにより類似区間検出部204は時系列データの類似区間を検出した場合にその時系列データの経済指標を検出できるようになっている。また、経済指標が入力装置22から入力されて指定された場合に、類似区間検出部204は、時系列データ格納部206の経済指標フィールドを検索して上記入力された経済指標の識別情報を格納しているレコード以外のレコードを検出し、検出したレコードの格納情報を読み出してその区間フィールドとこの区間フィールドに対応する数値フィールドを時系列データとして読み出すことで上記入力された経済指標とは異なる経済指標(すなわち他の経済指標)の時系列データを取得することができるようになっており、更には読み出したレコードの経済指標フィールドから当該時系列データの経済指標を検出できるようになっており、これにより類似区間検出部204は時系列データの類似区間を検出した場合にその時系列データの経済指標を検出できるようになっている。
図3は、レポート格納部208に格納されたデータの構造の一例を示す。レポート格納部208は、アナリストレポートの名称であるレポート名を示す情報を、そのアナリストレポートが対象としている経済指標に対応付けて格納している。また、レポート名には、それぞれのアナリストレポートが対象としている区間と、それぞれのアナリストレポートについてアナリストレポート作成者がレポート作成時にレポートの中で重視した周期である重視周期を示す情報が対応付けられている。図3に示す例において、レポート2は、2004年1月1日から2004年12月31日までの1年間の企業Xの株価に関して、1ヶ月の周期を重視して書かれていることを示している。また、図3に示す例において、レポート3は、2004年2月1日から2004年2月29日までの1ヶ月間の企業Xの株価および平均株価に関して書かれていることを示している。このように、アナリストレポートは、1つ以上の経済指標に関して書かれていてもよい。また、レポート格納部208は、それぞれのレポート名に対応するアナリストレポートの内容データを格納している。例えばレポート格納部208をデータテーブルとし、経済指標毎にレコードを割り当てることで、企業Xの株価、平均株価、為替レート、失業率等に対してレコードを割り当て、レコード毎に経済指標の識別情報を格納する経済指標フィールド、対象区間フィールド、レポート名フィールド、重視周期フィールド等を有し、対象区間フィールドとレポート名フィールドと重視周期フィールド等が対応付けられた構成としてもよく、レポート名フィールドにはレポート名を示す情報とそのレポートの内容データを格納する構成としてもよく、更にはレポート作成日およびレポート作成者を示す情報を格納する構成としてもよい。
本例のレポート格納部208では、第1レコードにおいて、経済指標フィールドには「企業Xの株価」を示す識別情報が格納されており、第1の対象区間フィールドには2004年2月1日から2004年2月7日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、第1の対象区間フィールドに対応する第1のレポート名フィールドにはレポート名「レポート1」を示すレポート名情報とそのアナリストレポート内容データが格納されており、第1の対象区間フィールドおよび第1のレポート名フィールドに対応する第1の重視周期フィールドには1週間を示す周期情報が格納されており、第2の対象区間フィールドには2004年1月1日から2004年12月31日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、第2の対象区間フィールドに対応する第2のレポート名フィールドにはレポート名「レポート2」を示すレポート名情報とそのアナリストレポート内容データが格納されており、第2の対象区間フィールドおよび第2のレポート名フィールドに対応する第2の重視周期フィールドには1ヵ月を示す周期情報が格納されており、第3の対象区間フィールドには2004年2月1日から2004年2月29日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、第3の対象区間フィールドに対応する第3のレポート名フィールドにはレポート名「レポート3」を示すレポート名情報とそのアナリストレポート内容データが格納されており、第3の対象区間フィールドおよび第3のレポート名フィールドに対応する第3の重視周期フィールドには1ヵ月を示す周期情報が格納されている構成としてもよい。
また、レポート格納部208の第2レコードにおいて、経済指標フィールドには「平均株価」を示す識別情報が格納されており、第1の対象区間フィールドには2004年2月1日から2004年2月29日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、第1の対象区間フィールドに対応する第1のレポート名フィールドにはレポート名「レポート3」を示すレポート名情報とそのアナリストレポート内容データが格納されており、第1の対象区間フィールドおよび第1のレポート名フィールドに対応する第1の重視周期フィールドには1ヵ月を示す周期情報が格納されており、第2の対象区間フィールドには2004年1月1日から2004年3月31日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、第2の対象区間フィールドに対応する第2のレポート名フィールドにはレポート名「レポート4」を示すレポート名情報とそのアナリストレポート内容データが格納されており、第2の対象区間フィールドおよび第2のレポート名フィールドに対応する第2の重視周期フィールドには1週間を示す周期情報が格納されている構成としてもよい。
また、レポート格納部208の第3レコードにおいて、経済指標フィールドには「為替レート」を示す識別情報が格納されており、第1の対象区間フィールドには2004年2月1日から2004年2月29日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、第1の対象区間フィールドに対応する第1のレポート名フィールドにはレポート名「レポート5」を示すレポート名情報とそのアナリストレポート内容データが格納されており、第1の対象区間フィールドおよび第1のレポート名フィールドに対応する第1の重視周期フィールドには1ヵ月を示す周期情報が格納されており、第2の対象区間フィールドには2004年1月1日から2004年3月31日までを示す日付情報または区間情報が格納されており、第2の対象区間フィールドに対応する第2のレポート名フィールドにはレポート名「レポート6」を示すレポート名情報とそのアナリストレポート内容データが格納されており、第2の対象区間フィールドおよび第2のレポート名フィールドに対応する第2の重視周期フィールドには四半期を示す周期情報が格納されている構成としてもよい。
レポート格納部208が、対象としている区間および重視した周期に対応付けてアナリストレポートを格納しているので、特定の日付をその区間内に含むアナリストレポートを抽出することができると共に、抽出されたアナリストレポートが、当該アナリストレポートの中でいずれの周期を重視して調査および分析を行っているかを知ることができる。一例として、対象区間フィールドに格納されている情報である日付情報または区間情報を検索することで、特定の日付を含む日付情報または区間情報を格納している対象区間フィールドを検出し、当該対象区間フィールドを含むレコードの経済指標フィールドの格納情報から経済指標の識別情報を検出することができると共に、検出した対象区間フィールドに対応するレポート名フィールドに格納されているレポート名情報およびアナリストレポート内容データを取得することで、このレポート名のアナリストレポートを得ることができ、検出した対象区間フィールドに対応する重視周期フィールドに格納されている周期情報から当該アナリストレポートの重視周期を検出することができる。また、経済指標の識別情報が判明している場合は、経済指標フィールドを検索して当該経済指標の識別情報を格納しているレコードを検出し、当該レコードの対象区間フィールドに格納されている情報である日付情報または区間情報を検索することで、特定の日付を含む日付情報または区間情報を格納している対象区間フィールドを検出し、検出した対象区間フィールドに対応するレポート名フィールドに格納されているレポート名情報およびアナリストレポート内容データを取得することで、このレポート名のアナリストレポートを得ることができ、検出した対象区間フィールドに対応する重視周期フィールドに格納されている周期情報から当該アナリストレポートの重視周期を検出することができる。
図4は、表示装置24に表示される入力画面の一例を示す。ユーザにより入力装置22を介して入力欄302に分析の対象とする経済指標が入力されると、提示装置本体20の注目区間入力部202に経済指標を示す識別情報が入力されて類似区間検出部204に提供されると共に、表示装置24は、入力された経済指標を示す識別情報に基づき、時系列データ格納部206を参照して当該経済指標の時系列データを取得し、当該経済指標の時系列データをグラフとして波形表示領域300に表示するようになっている。次に、ユーザにより入力装置22を介して、注目区間として、入力欄304に始点日X、入力欄306に終点日Yがそれぞれ入力されると、注目区間入力部202に注目区間XYを示す情報が入力されて類似区間検出部204に提供されると共に、表示装置24は、入力された注目区間XYを示す情報に基づき、波形表示領域300に表示された時系列データの中で、注目区間XYで指定された部分をハイライト表示するようになっている。これにより、ユーザは、調査および分析を行う対象の経済指標の時系列データを、波形表示領域300のグラフ上で確認することができる。この図4の入力画面では、経済指標の入力欄302には入力装置22を介して「平均株価」が入力されており、注目区間の入力欄のうち始点日Xの入力欄304には入力装置22を介して「2004年2月1日」が入力されており、終点日Yの入力欄306には入力装置22を介して「2004年2月29日」が入力されている例が示されている。
次に、ユーザは、注目すべき周期である注目周期として、複数のラジオボタン3081〜3086のいずれかをクリックして選択することにより、1週間、1ヶ月、四半期、半期(半年)、1年、または10年のいずれかを選択することができるようになっている。そして、照合実行ボタン310がクリックされると、注目周期および照合実行ボタン310のクリックを示す情報が注目区間入力部202を介して類似区間検出部204に提供され、類似区間検出部204は、注目区間XYにおける分析対象の時系列データの挙動に基づき、注目区間XYの挙動と類似する挙動を有する類似区間を、時系列データ格納部206に格納されている複数の経済指標の時系列データに基づいて検出する。類似区間検出部204は、注目区間XYにおける分析対象の時系列データの挙動に基づき、入力欄302に入力された経済指標とは異なる他の経済指標の時系列データにおいて、注目区間XYの挙動と類似する挙動を有する類似区間を、時系列データ格納部206に格納されている複数の経済指標の時系列データに基づいて検出する構成としてもよい。本実施形態における類似区間検出部204は、複数のラジオボタン3081〜3086の何れか一つによって指定された注目周期の周波数成分を比較することにより、分析の対象とする経済指標の時系列データと他の経済指標の時系列データとの挙動が類似しているか否かを判定する。この図4の入力画面では、注目周期として「1週間」を選択および入力するための入力欄であるラジオボタン3081と、「1ヵ月」を選択および入力するための入力欄であるラジオボタン3082と、「四半期」を選択および入力するための入力欄であるラジオボタン3083と、「半期」を選択および入力するための入力欄であるラジオボタン3084と、「1年」を選択および入力するための入力欄であるラジオボタン3085と、「10年」を選択および入力するための入力欄であるラジオボタン3086とが表示されており、注目周期として「1ヵ月」を選択および入力するためのラジオボタン3082がクリックされて選択されている例が示されている。なお、ラジオボタン3082がクリック又は選択されたことを示す情報が注目区間入力部202に入力されると、この情報に基づいて注目区間入力部202は注目周期として「1ヵ月」が入力されたことを識別することができるようになっており、注目区間入力部202はこの注目周期を示す情報を類似区間検出部204とレポート出力部210に提供する。
類似区間検出部204により他の経済指標の類似区間と当該他の経済指標の識別情報が検出された場合に、当該他の経済指標の識別情報および類似区間を示す情報がレポート出力部210に提供され、レポート出力部210は、当該他の経済指標の識別情報および類似区間に含まれる日付を示す情報に対応付けられたアナリストレポートの内容データをレポート格納部208から取得する。このとき、当該他の経済指標の識別情報に対応付けられたレコードにおいて類似区間に含まれる日付を示す情報に対応付けられた各フィールドの格納情報を取得して当該フィールド内の重視周期の情報を後述のように用いる構成としてもよい。レポート出力部210は、「類似区間に含まれる日付」として、アナリストレポートが「日」に対応付けられている場合には、類似区間内の日付のアナリストレポートを抽出する。一方、レポート出力部210は、「類似区間に含まれる日付」として、アナリストレポートが「月」または「年」など、類似区間と同一また長い日付に対応付けられている場合には、類似区間内の日付とアナリストレポートに対応付けられた日付が一部でも重複するときに「類似区間に含まれる」として、そのアナリストレポートの内容データを抽出する。そして、レポート出力部210は、抽出されたアナリストレポートの中で、アナリストレポートが対象としている重視周期と、複数のラジオボタン3081〜3086のいずれかによって指定された注目周期とが一致するものを選択して表示装置24に表示させる。ユーザが指定した注目周期と同一の周期を重視したアナリストレポートが表示出力されるので、当該注目区間XYにおける注目周期について解析する場合に、アナリストは、表示出力されたアナリストレポートを参考にすることができる。
図5は、表示装置24に表示される抽出結果の一例を示す。表示装置24は、抽出に使用した経済指標、注目区間XY、および注目周期を表示画面に表示するようになっており、この図5では対象経済指標、類似区間、作成日、および作成者を、レポート名に対応付けて表示する例を示している。表示装置24は、複数のレポート名のいずれかがクリックされた場合に、クリックされたレポート名が示すアナリストレポートを表示するようになっており、例えばレポート格納部208の対応するレポート名フィールドから格納情報の内容データを読み出すようにしてもよい。この図5は、図4に示す入力画面の経済指標の入力欄302に「平均株価」が入力され、注目区間の入力欄のうち始点日Xの入力欄304に「2004年2月1日」が入力され、終点日Yの入力欄306に「2004年2月29日」が入力され、注目周期として1ヵ月を示すラジオボタン3082が選択されて照合実行ボタン310がクリックされた場合の照合結果を例示しており、この図5の表示画面では、対象経済指標が「平均株価」であり、類似区間が2000年3月1日から2000年3月31日であり、レポート作成日が2000年4月16日であり、レポート作成者が××××であり、レポート名がレポート10である第1の照合結果(検出結果)と、対象経済指標が「企業Xの株価」であり、類似区間が1995年6月1日から1995年6月30日であり、レポート作成日が1995年7月20日であり、レポート作成者が△△△△であり、レポート名がレポート11である第2の照合結果(検出結果)と、対象経済指標が「企業Xの株価」であり、類似区間が1997年5月1日から1997年5月31日であり、レポート作成日が1997年6月10日であり、レポート作成者が□□□□であり、レポート名がレポート12である第3の照合結果(検出結果)とが例示されている。
このように、ある経済指標について注目している注目区間XYに類似する挙動を示した、他の経済指標について作成されたアナリストレポートが表示装置24に表示出力されるので、アナリストは、出力されたアナリストレポートを、当該注目区間XYにおける挙動を解析する場合に参考にすることができる。このように、レポート出力部210は、類似区間検出部204で検出された類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートをレポート格納部208から読み出して表示装置24に表示出力する。本例では、レポート出力部210は、類似区間検出部204が検出した経済指標および類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートおよびそのレポート名をレポート格納部208から読み出して表示装置24に表示する。
なお、レポート出力部210は、時系列データ格納部206に格納されている複数の経済指標の時系列データについて、当該複数の経済指標のうち、入力装置22で入力された経済指標のレポート名と他の経済指標のレポート名とを異なる表示形式で表示する構成としてもよく、例えば、レポート名の文字の色を異なる色としてもよく、レポート名の文字の太さを異なる太さとしてもよく、レポート名の文字の背景色を異なる背景色としてもよい。これにより、ユーザが入力装置22に入力した経済指標とは異なる経済指標のレポート名が表示される場合に、当該他の経済指標のレポート名をユーザに判りやすく提示することができ、例えばユーザが入力した経済指標を含む複数の経済指標のレポート名が表示される場合に複数のレポート名における経済指標の相違を表示形式によりユーザに判りやすく提示することができる。第一の例として類似区間検出部204は、挙動が類似する類似区間を有する経済指標として複数の経済指標の識別情報を検出した場合に、当該複数の経済指標の識別情報のうちユーザが入力した経済指標の識別情報に対してはユーザが入力した経済指標と同一である旨のフラグを付与する一方、当該複数の経済指標の識別情報のうちユーザが入力した経済指標の識別情報と異なる識別情報に対してはユーザが入力した経済指標と異なる旨のフラグを付与し、レポート出力部210は当該複数の経済指標のレポート名について経済指標の識別情報に付与されたフラグに応じて表示形式を変えるようにしてもよい。第二の例としてレポート出力部210は、ユーザが入力した経済指標の識別情報が注目区間入力部202から提供されて当該経済指標の識別情報を保持し、類似区間検出部204で挙動が類似する類似区間を有する経済指標として複数の経済指標の識別情報が検出された場合に、当該複数の経済指標の識別情報と保持している経済指標の識別情報とを比較し、比較結果に基づいて比較対象の経済指標についてのレポート名の表示形式を変えてもよく、当該複数の経済指標の識別情報のうちユーザが入力した経済指標の識別情報に対してはユーザが入力した経済指標と同一である旨のフラグを付与する一方、当該複数の経済指標の識別情報のうちユーザが入力した経済指標の識別情報と異なる識別情報に対してはユーザが入力した経済指標と異なる旨のフラグを付与して保持し、レポート出力部210は当該複数の経済指標のレポート名について経済指標の識別情報に付与されたフラグに応じて表示形式を変えるようにしてもよい。
図6(a)は、表示装置24の入力画面の経済指標入力欄302で指定された経済指標Aにおける時系列データの挙動の一例を示す。図6(b)は、図6(a)に示す注目区間XYにおける経済指標Aの時系列データの挙動の周波数成分を示す。本実施形態における類似区間検出部204は、時系列データの挙動をフーリエ変換することにより、フーリエ変換により得られた周波数と位相に基づいて、2つの区間の挙動が類似しているか否かを判断する。一例として、類似区間検出部204は、時系列データを離散型高速フーリエ変換(DFFT)する処理を行う構成としてもよい。
まず、類似区間検出部204は、注目区間XYにおける経済指標Aの時系列データの挙動をフーリエ変換処理し、表示装置24の入力画面に入力装置22を介して入力された注目周期についてその逆数である注目周波数fを含んだ下限周波数fから上限周波数fまでの周波数範囲に含まれる周波数成分を抽出する処理を行う。なお、類似区間検出部204は、予め設定された下限周波数fおよび上限周波数fの情報を内部記憶装置に格納しており、図6(b)に示す例において、下限周波数fは注目周波数fの0.8倍であり、上限周波数fは注目周波数fの1.2倍の周波数に設定されている。次に、類似区間検出部204は、下限周波数fから上限周波数fまでの周波数範囲に含まれる周波数成分の中で、最大強度の周波数成分を抽出する。本例において、周波数fa1の強度Ia1は、周波数fa2の強度Ia2よりも小さいので、類似区間検出部204は、最大強度の周波数成分として周波数fa2を抽出する。なお、図6(b)においては、図を簡略化するため、フーリエ変換後の周波数成分のうち、下限周波数fから上限周波数fまでの周波数成分が例示されている。
図7(a)は、他の経済指標Bにおける時系列データの挙動の一例を示す。図7(b)は、図7(a)に示す区間Tにおける他の経済指標Bの時系列データの挙動の周波数成分を例示しており、図7(c)は、図7(a)に示す区間Tにおける他の経済指標Bの時系列データの挙動の周波数成分を例示している。
類似区間検出部204は、他の経済指標Bの時系列データにおいて、注目区間XYと同じ長さを有する区間について、その区間に含まれる他の経済指標Bの時系列データの挙動をフーリエ変換処理し、注目周波数fを中心として、下限周波数fから上限周波数fまでの周波数範囲に含まれる周波数成分を抽出する。そして、類似区間検出部204は、下限周波数fから上限周波数fまでの周波数範囲に含まれる周波数成分の中で、最大強度の周波数成分を抽出する。本例において、図7(b)および図7(c)に示すように、類似区間検出部204は、区間Tの最大強度の周波数成分として周波数fb1を抽出し、区間Tの最大強度の周波数成分として周波数fb2を抽出する。なお、図7(b)および図7(c)においては、図を簡略化するため、フーリエ変換後の周波数成分のうち、下限周波数fから上限周波数fまでの周波数成分が例示されている。
図8は、分析対象の経済指標Aと他の経済指標Bとの位相を比較する形態の一例を説明するための説明図である。図8の曲線Aは周波数成分fa2の波形に対応しており、曲線Bは周波数成分fb1の波形に対応しており、曲線Bは周波数成分fb2の波形に対応している。類似区間検出部204は、経済指標Aの時系列データに含まれる周波数成分fa2および他の経済指標Bの時系列データに含まれる周波数成分fb2のそれぞれの振幅と位相の情報を取り出して比較する。本実施形態における類似区間検出部204は、他の経済指標Bの時系列データに含まれる周波数成分fb2の上に凸となるピークが、経済指標Aの時系列データに含まれる周波数成分fa2の位相を基準として、周波数成分fa2の上に凸となるピークの所定範囲内、例えば±π/4の範囲内にある場合に、経済指標Aの時系列データの挙動と他の経済指標Bの時系列データの挙動とが類似していると判定する。なお類似区間検出部204は、位相の類似を判断する範囲として、所定範囲を示す情報、例えば±π/4を予め内部記憶装置に格納している。
図8に示す例において、他の経済指標Bの時系列データに含まれる周波数成分fb2の上に凸となるピークPb2は、経済指標Aの時系列データに含まれる周波数成分fa2の位相を基準として、周波数成分fa2の上に凸となるピークPの±π/4の範囲内にある。一方、他の経済指標Bの時系列データに含まれる周波数成分fb1の上に凸となるピークPb1は、ピークPの±π/4の範囲外にある。従って、類似区間検出部204は、他の経済指標Bの時系列データの区間Tにおける挙動を、注目区間XYにおける経済指標Aの時系列データの挙動と類似していると判定し、区間Tを類似区間として検出する。
このように、類似区間検出部204は、特定の周期の周波数成分に関して、分析対象の経済指標Aと他の経済指標Bとの位相を比較することにより、分析対象の経済指標Aと他の経済指標Bとの時系列データの挙動の類似を判定するので、複数の周期に対応する周波数成分について位相を比較する場合に比べて判定用の処理を減らすことができ、より速く時系列データの挙動の類似を判定することができる。
図9は、提示装置本体20の概略的な処理動作を例示するフローチャートである。入力装置22を介して分析対象の経済指標Aが入力欄302に入力されることにより、本フローチャートに示す提示装置本体20の処理動作が開始する。まず、提示装置本体20は、分析対象の経済指標Aを示す情報をユーザから入力装置22を介して受け取り、時系列データ格納部206を参照し、経済指標Aの時系列データをグラフ形式で表示装置24に表示させる(S100)。そして、提示装置本体20は、注目区間XYにおいて、分析の対象とする経済指標Aの時系列データをフーリエ変換処理することにより、注目周波数近傍における最大強度の周波数成分を抽出し、その周波数成分における位相を算出する(S200)。そして、提示装置本体20は、注目区間XYと同一の長さを有する区間について、他の経済指標Bの時系列データから、分析の対象とする経済指標Aの時系列データに類似する挙動を有する時系列データの類似区間を検出する。そして、検出された類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートの中で、そのアナリストレポートの重視周期と、ユーザによって入力された注目周期とが一致するアナリストレポートを抽出して表示装置24に表示し(S300)、本フローチャートに示す提示装置本体20の処理動作が終了する。
図10は、ステップ100における提示装置本体20の詳細な動作の一例を示すフローチャートである。注目区間入力部202は、入力装置22を介して、分析対象の経済指標A(の識別情報)、注目区間XY、および注目周期を示す情報が入力され、入力された情報を受け取る(S102)。注目区間入力部202は、入力装置22から入力された経済指標Aの時系列データの波形を注目区間XYをハイライト等にして表示装置24に表示させる(S104)。なお、このとき注目区間入力部202の入力情報を類似区間検出部204及びレポート出力部210が受け取って類似区間検出部204が時系列データ格納部206から経済指標Aの識別情報を経済指標フィールドに格納しているレコードを検出し、当該レコードについて時系列データを含むレコード格納情報を読み出して保持する構成としてもよい。そして、注目区間入力部202は、照合実行ボタン310がクリックされたか否かを判定する(S106)。照合実行ボタン310がクリックされていない場合(S106:No)、ステップS102に戻り、注目区間入力部202は、入力装置22を介して、分析対象の経済指標A、注目区間XY、および注目周期を示す情報を再び受け取る(S102)。これにより、提示装置本体20では、分析対象の経済指標Aの波形を確認しながら注目区間および注目周期を入力することができる。照合実行ボタン310がクリックされた場合(S106:Yes)、ステップS200へ進むとともに、ステップS100に示される提示装置本体20の動作は終了する。
図11は、ステップS200における提示装置本体20の詳細な動作の一例を示すフローチャートである。類似区間検出部204は、注目区間XYにおいて、分析の対象とする経済指標Aの時系列データをフーリエ変換処理する(S202)。そして、類似区間検出部204は、注目周期に対応する注目周波数fを含む上限周波数fおよび下限周波数fの範囲に含まれる周波数成分の中で、最大強度の周波数成分を抽出する(S204)。そして、類似区間検出部204は、抽出した最大強度の周波数成分の位相を算出し(S206)、ステップ200に示される提示装置本体20の動作は終了する。
図12は、ステップS300における提示装置本体20の詳細な動作の一例を示すフローチャートである。類似区間検出部204は、比較対象の経済指標Bについて、注目区間XYと同一の長さを有する比較区間の時系列データの波形をフーリエ変換処理する(S302)。なお、類似区間検出部204は、例えば時系列データ格納部206に格納されている各経済指標のレコードの格納情報を読み出し、当該格納情報から時系列データと経済指標の識別情報を抽出して時系列データのフーリエ変換処理を行い、その処理結果を当該経済指標の識別情報に対応付けて保持する構成としてもよい。そして、類似区間検出部204は、注目周波数の例えば0.8倍から1.2倍の範囲内の周波数成分の中で、最大強度の周波数成分を算出し、その周波数成分における位相を算出する(S304)。そして、類似区間検出部204は、経済指標Aの時系列データに含まれる最大強度の周波数成分の位相を基準として、他の経済指標Bの時系列データの上に凸となるピークが、経済指標Aの時系列データの上に凸となるピークの±π/4の範囲内にあるか否かを判定することによって、経済指標Aの時系列データの挙動と他の経済指標Bの時系列データの挙動とが類似しているか否かを判定する(S306)。経済指標Aの時系列データの挙動と他の経済指標Bの時系列データの挙動とが類似していない場合(S306:No)、類似区間検出部204は、他の経済指標の全ての区間について類似を比較したか否かを判定する(S314)。
類似区間検出部204は、経済指標Aの時系列データの挙動と他の経済指標Bの時系列データの挙動とが類似している場合(S306:Yes)、当該類似区間を示す情報と当該他の経済指標Bの識別情報をレポート出力部210に出力し、レポート出力部210は、比較区間(類似区間)に含まれる日付に対応付けられた、他の経済指標Bに関するアナリストレポートをレポート格納部208から抽出する(S308)。例えば、レポート出力部210は、レポート格納部208において他の経済指標Bの識別情報を経済指標フィールドに格納しているレコードのうち、上記類似区間を含む区間情報を格納した対象区間フィールドとこの対象区間フィールドに対応付けされたアナリストレポート内容データを含むレポート名フィールドおよび重視周期フィールド等の格納情報を読み出して保持する構成としてもよい。そして、レポート出力部210は、重視周期フィールドから抽出されたアナリストレポートの重視周期と、ユーザから注目区間入力部202に入力された注目周期とが一致するか否かを判定する(S310)。抽出されたアナリストレポートの重視周期と、ユーザから入力された注目周期とが一致しない場合(S310:No)、類似区間検出部204は、他の経済指標の全ての区間について類似を比較したか否かを判定する(S314)。

抽出されたアナリストレポートの重視周期と、ユーザから入力された注目周期とが一致する場合(S310:Yes)、抽出されたアナリストレポートのレポート名を示す情報を保持する(S312)。次に、類似区間検出部204は、他の経済指標の全ての区間について類似を比較したか否かを判定する(S314)。他の経済指標の全ての区間について類似を比較していない場合(S314:No)、類似区間検出部204は、比較区間を所定量だけずらし(S316)、ずらした比較区間における他の経済指標の時系列データの波形をフーリエ変換処理する(S302)。ここで、所定量とは、例えば時系列データの時間単位(図2に示す株価の例にあっては1日)であってもよく、注目区間と同一の長さの区間(図4に示す注目区間にあっては1月)であってもよい。
他の経済指標の全ての区間について類似を比較した場合(S314:Yes)、類似区間検出部204は、時系列データ格納部206に格納された全ての他の経済指標に対して類似を判定したか否かを判定する(S318)。時系列データ格納部206に格納された全ての他の経済指標に対して類似を判定していない場合(S318:No)、類似区間検出部204は、比較の対象とする他の経済指標を変更し(S320)、比較区間における他の経済指標の時系列データの波形をフーリエ変換処理する(S302)。例えば時系列データ格納部206のレコードに通し番号を割り当てておき、通し番号順にレコード内の時系列データを比較対象とすることで比較対象の経済指標を変更する構成としてもよく、時系列データ格納部206に格納される複数の経済指標の時系列データに関して当該複数の経済指標の時系列データを格納している当該複数のレコードに対してのみ通し番号を付与する構成としてもよい。類似区間検出部204は、時系列データ格納部206に格納された全ての他の経済指標に対して類似を判定した場合(S318:Yes)、類似判定処理が終了したことを示す信号である類似判定処理終了信号をレポート出力部210に出力し、この類似判定処理終了信号に基づき、レポート出力部210は保持しているレポート名を表示装置24に表示させ(S322)、ステップS300に示される提示装置本体20の処理動作は終了する。なお、レポート名と共にそのアナリストレポートの内容データを保持し、レポート名と共にアナリストレポートの内容を表示装置24に表示する構成としてもよく、レポート名を表示装置24に表示してレポート名がクリックされた場合に当該レポート名のアナリストレポートを表示出力する構成としてもよく、レポート名を表示装置24に表示してレポート名がクリックされた場合にレポート格納部208からレポート名に対応するアナリストレポートの内容データを読み出して表示出力する構成としてもよい。
図13(a)は、分析の対象とする経済指標Aの周波数成分の一例を示す。図13(b)は、他の経済指標Bの周波数成分の一例を示す。なお、図13においては、説明を簡略化するために、経済指標Aおよび他の経済指標Bの周波数成分の一部を示している。図1から図12に示す実施形態において、類似区間検出部204は、ユーザから入力された注目周期に対応するフーリエ変換の周波数近傍について、位相が所定の範囲内にあるか否かに基づいて類似判断を行ったが、類似を判断する形態はこれに限られない。他の形態として、図13(a)および図13(b)に示すように、類似区間検出部204は、複数の特徴的な周波数成分について位相が近い場合に、類似であると判断してもよい。
図13(a)および図13(b)に示す例において、類似区間検出部204は、注目区間XYに含まれる経済指標Aの時系列データの周波数成分のうち、複数の特徴的な周波数として、短期、中期および長期の周期に対応する周波数の例えば0.8倍から1.2倍の範囲内にある最大強度の周波数成分をそれぞれ抽出する。また、類似区間検出部204は、注目区間XYと同一の長さを有する区間について、その区間に含まれる他の経済指標Bの時系列データの周波数成分のうち、短期、中期、および長期の周期に対応する注目周波数の例えば0.8倍から1.2倍の範囲内にある最大強度の周波数成分をそれぞれ抽出する。
図13(a)に示す例において、類似区間検出部204は、注目区間XYに含まれる経済指標Aの周波数成分として、fal、fam、およびfahをそれぞれ抽出する。長期の周期に対応する周波数の0.8倍から1.2倍の範囲内にある最大強度の周波数成分として周波数falを抽出し、中期の周期に対応する周波数の0.8倍から1.2倍の範囲内にある最大強度の周波数成分として周波数famを抽出し、短期の周期に対応する周波数の0.8倍から1.2倍の範囲内にある最大強度の周波数成分として周波数fahを抽出する。また、図13(b)に示す例において、注目区間XYと同一の長さを有する区間について、その区間に含まれる他の経済指標Bの周波数成分として、fbl、fbm、およびfbhをそれぞれ抽出する。長期の周期に対応する周波数の0.8倍から1.2倍の範囲内にある最大強度の周波数成分として周波数fblを抽出し、中期の周期に対応する周波数の0.8倍から1.2倍の範囲内にある最大強度の周波数成分として周波数fbmを抽出し、短期の周期に対応する周波数の0.8倍から1.2倍の範囲内にある最大強度の周波数成分として周波数fbhを抽出する。なお、図13に示す本例において、長期、中期、および短期の周期に対応する周波数成分は、それぞれf、f、およびfとして示しており、長期周波数f<中期周波数f<短期周波数fとなっている。また、短期とは、例えば1週間、1ヶ月、または四半期程度の周期としてもよく、中期とは、例えば1年から2年程度の周期としてもよく、長期とは、例えば2年以上の周期としてもよく、一例として3年以上の周期としてもよい。
図14(a)は、図13(a)および図13(b)に示す例について、長期に対応する周波数成分における経済指標Aの時系列データの波形Aおよび他の経済指標Bの時系列データの波形Bを示しており、波形Aは長期周波数fに対応しており、波形Bは周波数fblに対応している。図14(b)は、図13(a)および図13(b)に示す例について、中期に対応する周波数成分における経済指標Aの時系列データの波形Aおよび他の経済指標Bの時系列データの波形Bを示しており、波形Aは中期周波数fに対応しており、波形Bは周波数fbmに対応している。図14(c)は、図13(a)および図13(b)に示す例について、短期に対応する周波数成分における経済指標Aの時系列データの波形Aおよび他の経済指標Bの時系列データの波形Bを示しており、波形Aは短期周波数fに対応しており、波形Bは周波数fbhに対応している。
本例において類似区間検出部204は、他の経済指標Bの時系列データにおいて上に凸となるピークが、経済指標Aの時系列データに含まれる周波数成分の位相を基準として、経済指標Aの時系列データにおいて上に凸となるピークの所定範囲内、一例として±π/4の範囲内にあるか否かを判定することによって、経済指標Aおよび他の経済指標Bの短期、中期、および長期のそれぞれの波形が類似しているか否かを判定する。ここでは、類似区間検出部204は、短期、中期、および長期のそれぞれに対応する波形がすべて類似している場合に、経済指標Aの時系列データの挙動と他の経済指標Bの時系列データの挙動とが類似していると判定する。これにより、分析の対象とする経済指標の時系列データに対してより類似性の高い挙動を有する他の経済指標に関するアナリストレポートを抽出することができる。
図14(a)に示す例において、波形Bの上に凸となるピークPblは、波形Aの位相を基準として、波形Aの上に凸となるピークPalの±π/4の範囲内にある。また、図14(b)に示す例において、波形Bの上に凸となるピークPbmは、波形Aの位相を基準として、波形Aの上に凸となるピークPamの±π/4の範囲内にある。一方、図14(c)に示す例において、波形Bの上に凸となるピークPbhは、波形Aの位相を基準として、波形Aの上に凸となるピークPahの±π/4の範囲内にない。この場合に、類似区間検出部204は、経済指標Aの時系列データの挙動と他の経済指標Bの時系列データの挙動とは、当該区間について、類似していないと判定する。
この例では、類似区間検出部204が、短期、中期、および長期のそれぞれに対応する周波数成分の波形がすべて類似しており、経済指標Aの時系列データの挙動と他の経済指標Bの時系列データの挙動とが類似していると判定した場合、レポート出力部210は、他の経済指標および類似区間に含まれる日付に対応付けられたアナリストレポートをレポート格納部208から抽出し、抽出されたアナリストレポートの中で、アナリストレポートが重視している重視周期と、ユーザが入力した注目周期とが一致するものを表示装置24に表示させる。
なお、図1から図12に示す実施形態における類似区間検出部204は、類似区間を抽出すべく、下限周波数fから上限周波数fまでの周波数範囲に含まれる周波数成分の中で最大強度の周波数成分を抽出するが、周波数成分を抽出する形態はこれに限られない。他の形態において、類似区間検出部204は、注目周波数fを中心として、下限周波数fから上限周波数fまでの周波数範囲に含まれる周波数成分の中で、強度の大きいものから順に所定個数(例えば予め設定された複数個)抽出する構成としてもよい。さらに他の例として、類似区間検出部204は、注目周波数fを中心として、下限周波数fから上限周波数fまでの周波数範囲に含まれる周波数成分の中で、所定値以上の強度の周波数成分を全て抽出する構成としてもよい。
上記類似区間検出部204は、類似区間における位相の類似を抽出すべく、他の経済指標Bの時系列データのピークが、経済指標Aの時系列データのピークの±π/4の範囲内にあるか否かを判断するが、位相の類似を判断する形態はこれに限られない。他の形態として、類似区間検出部204は、他の経済指標Bの時系列データの上に凸となるピークが、経済指標Aの時系列データの上に凸となるピークの±π/4の範囲よりも狭い所定の範囲にあるか否かを判断してもよいし、±π/4の範囲よりも広い所定の範囲にあるか否かを判定してもよい。
また、上記類似区間検出部204は、フーリエ変換を用いて注目周波数近傍の周波数成分の位相を比較することにより、経済指標Aの時系列データの挙動と他の経済指標Bの時系列データの挙動とが類似しているか否かを判定するが、類似を判断する形態はこれに限られない。他の形態として、類似区間検出部204をニューラルネットワークにより構成し、特許文献1に示すように、逆伝播学習法を用いて学習した類似区間検出部204が類似を判断してもよい。この場合に、例えば、有価証券の投資に関する専門家が、類似している経済指標の波形と類似していない経済指標の波形とを類似区間検出部204に学習させ、学習させた後の類似区間検出部204が2つの波形の類似を判定する構成としてもよい。
また、上記類似区間検出部204は、分析対象の経済指標とは異なる他の経済指標について類似区間を検出するが、類似区間を抽出する形態はこれに限られない。他の形態として、類似区間検出部204は、分析対象の経済指標と同一の経済指標について、注目区間XYに類似する挙動を有する区間を類似区間として検出する構成としてもよく、類似区間検出部204は、時系列データ格納部206に格納されている複数の経済指標について、分析対象の経済指標における注目区間XYに類似する挙動を有する区間を類似区間として検出する構成としてもよい。また、この場合、類似区間検出部204は、注目区間XYに含まれる日付の一部を含む区間を類似区間として検出する構成としてもよいし、注目区間XYを含まない区間を類似区間として検出する構成としてもよい。
図1から図14に示す実施形態におけるレポート格納部208は、レポート名に対応付けてアナリストレポートの内容も格納しているが、アナリストレポートの格納の形態はこれに限られない。他の形態として、提示装置本体20のレポート格納部208はレポート名とアナリストレポートのうちレポート名のみを格納しており、提示装置本体20と接続された外部のデータベースがレポート名を示す情報に対応付けてアナリストレポートの内容データを格納して当該外部のデータベースからアナリストレポートを読み出すことができるようにしてもよい。
また、上記レポート格納部208は、アナリストレポートにおいて重視された重視周期に対応付けて当該レポートを格納しており、レポート出力部210は、重視周期とユーザの入力による注目周期とが一致しているアナリストレポートを出力するが、アナリストレポートを出力する形態はこれに限られない。他の形態として、レポート格納部208は、重視周期についての情報を格納しておらず、レポート出力部210は、類似区間に含まれる日付についてのアナリストレポートを出力する構成としてもよい。
上述したように、本実施形態のアナリストレポート提示装置10は、時系列データ格納部206に複数の経済指標の時系列データを経済指標に対応付けて格納しておき、ある特定の経済指標について注目している注目区間に類似する挙動を示す経済指標の区間および当該経済指標を時系列データ格納部206の格納データから検出し、検出された経済指標および区間について作成されたアナリストレポートをレポート格納部208から取得して出力することにより、アナリストレポート提示装置10はユーザが類似区間についてのアナリストレポートを取得するための手間と負担を軽減することができると共に、上記注目区間における経済指標の挙動の解析やレポート作成を行うことを支援することが可能である。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明の一実施形態に係るアナリストレポート提示装置10の構成を示す図である。 時系列データ格納部206に格納されたデータの構造の一例を示す図である。 レポート格納部208に格納されたデータの構造の一例を示す図である。 表示装置24に表示される入力画面の一例を示す図である。 表示装置24に表示される照合の結果の一例を示す図である。 図6(a)は経済指標Aにおける時系列データの挙動の一例を示す図であり、図6(b)はその周波数成分の一例を示す図である。 図7(a)は他の経済指標Bにおける時系列データの挙動の一例を示す図であり、図7(b)はその周波数成分の一例を示す図である。 分析対象の経済指標Aと他の経済指標Bとの位相比較過程の一例を説明するための説明図である。 提示装置本体20の動作の一例を示すフローチャートである。 ステップS100における提示装置本体20の詳細な動作の一例を示すフローチャートである。 ステップS200における提示装置本体20の詳細な動作の一例を示すフローチャートである。 ステップS300における提示装置本体20の詳細な動作の一例を示すフローチャートである。 図13(a)は経済指標Aにおける周波数成分の他の例を示す図であり、図13(b)は他の経済指標Bにおける周波数成分の他の例を示す図である。 図14(a)から図14(c)は、経済指標Aと他の経済指標Bとの位相を比較する他の形態を説明するための説明図である。
符号の説明
10 アナリストレポート提示装置
20 提示装置本体
22 入力装置
24 表示装置
26 記録媒体
202 注目区間入力部
204 類似区間検出部
206 時系列データ格納部
208 レポート格納部
210 レポート出力部
300 波形表示領域
302 入力欄
304 入力欄
306 入力欄
310 照合実行ボタン
3081〜3086 ラジオボタン

Claims (6)

  1. 経済指標の時系列データを格納する時系列データ格納部と、
    前記経済指標および日付に対応付けられ、当該日付を含む区間における前記経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納するレポート格納部と、
    前記経済指標について注目すべき時系列の注目区間を示す情報が入力される注目区間入力部と、
    前記時系列データ格納部に格納された前記時系列データに基づき、前記入力された前記注目区間における前記経済指標の時系列の挙動に類似する時系列の挙動を有する類似区間を検出する類似区間検出部と、
    前記経済指標および前記類似区間に含まれる前記日付に対応付けられた前記アナリストレポートを前記レポート格納部から読み出して出力するレポート出力部と
    を備え
    前記注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報がさらに入力され、
    前記類似区間検出部は、前記注目周期について類似する前記類似区間を検出する
    アナリストレポート提示装置。
  2. 複数の経済指標の時系列データを当該経済指標に対応付けて格納する時系列データ格納部と、
    前記複数の経済指標の少なくとも何れか一つおよび日付に対応付けられ、当該日付を含む区間における前記少なくとも何れか一つの経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納するレポート格納部と、
    前記複数の経済指標の何れか一つについて、注目すべき時系列の注目区間および当該経済指標を示す情報が入力される注目区間入力部と、
    前記時系列データ格納部に格納された前記複数の経済指標の時系列データに基づき、前記入力された前記注目区間における前記一つの経済指標の時系列の挙動に類似する他の前記経済指標の時系列の挙動を有する類似区間を検出する類似区間検出部と、
    前記他の経済指標および前記類似区間に含まれる前記日付に対応付けられた前記アナリストレポートを前記レポート格納部から読み出して出力するレポート出力部と
    を備え
    前記注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報がさらに入力され、
    前記類似区間検出部は、前記注目周期について類似する前記類似区間を検出する
    アナリストレポート提示装置。
  3. 前記レポート格納部は、前記アナリストレポートで重視された周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けて前記アナリストレポートの内容データを格納し、
    前記レポート出力部は、前記類似区間に含まれる前記日付および前記重視周期に対応付けられた前記アナリストレポートのうち、前記重視周期が前記注目周期と一致する前記アナリストレポートを抽出して出力する
    請求項1または2に記載のアナリストレポート提示装置。
  4. 経済指標の時系列データを格納する時系列データ格納部と、
    前記経済指標および日付に対応付けられ、当該日付を含む区間における前記経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納するレポート格納部と、
    前記経済指標について注目すべき時系列の注目区間を示す情報が入力される注目区間入力部と、
    前記時系列データ格納部に格納された前記時系列データに基づき、前記入力された前記注目区間における前記経済指標の時系列の挙動に類似する時系列の挙動を有する類似区間を検出する類似区間検出部と、
    前記経済指標および前記類似区間に含まれる前記日付に対応付けられた前記アナリストレポートを前記レポート格納部から読み出して出力するレポート出力部と
    を備え
    前記レポート格納部は、前記アナリストレポートで重視された周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けて前記アナリストレポートの内容データを格納し、
    前記注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報がさらに入力され、
    前記レポート出力部は、前記類似区間に含まれる前記日付および前記重視周期に対応付けられた前記アナリストレポートのうち、前記重視周期が前記注目周期と一致する前記アナリストレポートを抽出して出力する
    アナリストレポート提示装置。
  5. 複数の経済指標の時系列データを当該経済指標に対応付けて格納する時系列データ格納部と、
    前記複数の経済指標の少なくとも何れか一つおよび日付に対応付けられ、当該日付を含む区間における前記少なくとも何れか一つの経済指標について記載したアナリストレポートの内容データを格納するレポート格納部と、
    前記複数の経済指標の何れか一つについて、注目すべき時系列の注目区間および当該経済指標を示す情報が入力される注目区間入力部と、
    前記時系列データ格納部に格納された前記複数の経済指標の時系列データに基づき、前記入力された前記注目区間における前記一つの経済指標の時系列の挙動に類似する他の前記経済指標の時系列の挙動を有する類似区間を検出する類似区間検出部と、
    前記他の経済指標および前記類似区間に含まれる前記日付に対応付けられた前記アナリストレポートを前記レポート格納部から読み出して出力するレポート出力部と
    を備え
    前記レポート格納部は、前記アナリストレポートで重視された周期である重視周期を示す情報にさらに対応付けて前記アナリストレポートの内容データを格納し、
    前記注目区間入力部は、注目すべき周期である注目周期を示す情報がさらに入力され、
    前記レポート出力部は、前記類似区間に含まれる前記日付および前記重視周期に対応付けられた前記アナリストレポートのうち、前記重視周期が前記注目周期と一致する前記アナリストレポートを抽出して出力する
    アナリストレポート提示装置。
  6. コンピュータを、請求項1〜5の何れか一項に記載のアナリストレポート提示装置として機能させるためのプログラム。
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