JP4194780B2

JP4194780B2 - Dental unit

Info

Publication number: JP4194780B2
Application number: JP2001327195A
Authority: JP
Inventors: 好正赤石
Original assignee: GC Corp
Current assignee: GC Corp
Priority date: 2001-10-25
Filing date: 2001-10-25
Publication date: 2008-12-10
Anticipated expiration: 2021-10-25
Also published as: JP2003126186A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科医等で使用される位置調整可能な歯科用ユニットの技術分野に関する。
【０００２】
【従来の技術】
歯科医で使用される歯科用ユニットには従来から油圧シリンダ等のアクチュエータを利用して患者用椅子の高さや傾きを調整する機構が組み込まれている。これらの調整機構は、患者を診療に都合のよい姿勢へと導くために使用されている。
【０００３】
ところで、歯科用ユニットの患者用椅子には大きく分けて、患者のひざ関節に対応してフットレスト部分が回動屈曲することにより、通常の椅子に腰掛けるように患者導入（着座）が行える膝おれタイプの椅子（図１０（ａ）参照）と、座面から足先側が一体で構成され、長座するように患者導入を行うカンタータイプ椅子（図１０（ｂ）参照）とがある。
【０００４】
膝おれタイプの椅子の場合に、治療を施す術者（ドクター）は、治療を施す部位によって、前歯や、上顎の場合は図１１（ａ）の様に患者用椅子の背もたれを大きく傾斜させたり、下顎の場合は図１１（ｂ）の様に背もたれの傾斜角を比較的少な目にして治療を行っている。
【０００５】
しかし、膝おれタイプの椅子の場合に、患者用椅子の最下部（ステップ部底面）は患者導入時の位置であり、椅子シートの高さは、カンタータイプの椅子に比較してフットレストの分だけ高くしなければならない。したがって下顎診療を行うときは、術者は図１１（ｃ）に示すように、座るイス（スツール）の高さを調整して治療を行わなくてはならず、術者の身長が低い場合非常に不安定な姿勢での作業を強いられることになる。また、術者の身長が高い場合であっても上顎診療と下顎診療とでは床からの患者の口腔内までの高さ（作業高さ）が異なるため、適切な作業姿勢をとるためには、スツールの高さをその都度調整しなければならないという問題があった。またスライド機構を介してドクターモジュールが取り付けられている歯科用ユニットの場合には、スライド機構自体が床面から一定の高さを持っているため、その上方にて行われる患者導入の位置は一層高いものとなり、さらに術者への負担が増加する。
【０００６】
そのために、術者がスツールの高さを変えることなく患者の上顎診療と下顎診療とを行うことができるように、従来患者導入位置において最も縮小するように配置していた油圧機構を、更に患者導入位置から縮小するように配置する試みがなされている。すなわち、患者用椅子を患者導入位置から寝かせるようにしてフットレスト最下部を上昇させることで、更に患者用椅子を下降させることが可能となった。また、このようにしたことによる副次的効果として、身長が低い子供や小柄な患者、あるいは体の動きがやや不自由な身障者や老人の患者の患者用椅子への導入が容易なものとなった。
【０００７】
このような構成を取った場合に、患者用椅子の傾起姿勢によってはフットレスト最下部は床面と干渉を起こす可能性が出てくる。それに対処するために、昇降、傾起の各姿勢を検知するセンサを設け、フットレスト最下部が床面に干渉しない範囲で患者用椅子を駆動する制御が必要となってくる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような干渉回避のための制御に使用されるセンサに誤差が発生する可能性もあり、また患者導入ポジションにて診療終了した場合に、翌朝までに油圧作動液のリークが発生して、あるいは何らかの外力により、フットレスト最下面が床面と干渉を起こすという可能性もある。
【０００９】
そこで、本発明は、センサの誤差や油圧油のリークが発生しても、フットレスト最下面が床面との干渉を発生するのを未然に防止することができる歯科用ユニットを提供することを課題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【００１２】
ここに、「干渉する」とは、異なる二つの部位が同一の空間的位置を取ろうとすることをいう。現実には一方が干渉する領域にあるときは他方がその領域に侵入しようとすると両者の衝突が発生する。また「床面」とは、患者用椅子の下方から前方にかけての患者導入路として使用される部分をいい、歯科用ユニットが据え付けられている床面自体、及び歯科用ユニットの一部が床面を構成している場合には、その床面を構成している歯科用ユニットの一部をも含む概念である。
【００１４】
本発明の歯科用ユニットは、背もたれ（５）とフットレスト（６）とが着座部（４）に回動可能に取り付けられている患者用椅子（３）と、患者用椅子を上下方向に駆動する昇降手段（９）と、患者用椅子を傾起方向に駆動する傾起手段（１０）と、昇降手段及び傾起手段と協働して患者用椅子を支持するリンク機構とを備えた歯科用ユニットであって、着座部は患者導入位置からさらに下降されることが可能であり、リンク機構と協働して患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制するストッパ機構（３０）が備えられ、リンク機構は、昇降手段により伸縮されて患者用椅子を昇降させる第一のリンク機構と、傾起手段により駆動されて患者用椅子を傾起させる第二のリンク機構とを備え、ストッパ機構は第一のリンク機構及び第二のリンク機構の動作位置によりそれぞれの位置が一意に決する第一のストッパ部材（３６）及び第二のストッパ部材（３７）の間の接触により患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制することを特徴とする歯科用ユニットである。
【００１５】
ここに、「フットレスト」とは、患者用椅子の患者脚部を支える部分であって、ステップをも含む概念である。したがって「フットレスト最下部」とは、ステップ最下部をも含む。「患者導入位置」とは、診療のために患者を導く際の患者用椅子のポジションをいい、傾起方向に最も起きていて、その状態においてフットレスト最下部が床面に接しない範囲での最下部のポジションをいう。
【００１６】
この態様の歯科用ユニットによれば、患者用椅子を患者導入ポジションよりさらに下げて、術者が患者下顎診療を行う際にスツールを上昇させる必要をなくした場合に、ストッパ機構により患者用椅子のフットレスト最下部と床面との衝突を回避することができる。よって、両者が衝突して不測の故障が起きるのを未然に防止することができる。
【００１８】
このようにすれば、昇降手段の姿勢を第一のストッパ部材の位置に、傾起手段の姿勢を第二のストッパ部材の位置にそれぞれ象徴させることができるので、患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのに対応して、第一及び第二のストッパ部材が接触するように構成すれば、患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制することができる。
【００１９】
また、上記態様において、ストッパ機構は第一のリンク機構の先端に取り付けられた棒状部材（３１）と棒状部材に摺動可能に取り付けられた第一のストッパ部材及び第二のストッパ部材とを備えており、第一のストッパ部材は一端側が第一のリンク機構に回動可能に取りつけられている第一のアーム（３５）の他端側に回動可能に取り付けられ、第二のストッパ部材は一端側が第二のリンク機構に回動可能に取りつけられている第二のアーム（４０）の他端側に回動可能に取りつけられており、第一及び第二のストッパ部材は棒状部材上で相互に接触することにより、患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制することとしてもよい。
【００２０】
このように構成した場合には、棒状部材上の二つのストッパ部材をそれぞれ対応するリンク機構に取りつけられたアームにより、患者用椅子のフットレスト最下部と床面との衝突に対応付けて摺動させることにより接触を発生させて、フットレスト最下部が床面に衝突するのを規制することができる。
【００２１】
また、上記において、第一のリンク機構はパンタグラフ機構（１８）であることにしてもよい。
【００２２】
このようにすれば、パンタグラフ機構の動きを第一のアームにより第一のストッパ部材に伝えて棒状部材上を摺動させることにより、患者用椅子の床面への衝突を防止することができる。
【００２３】
また、上記態様において、患者用椅子の下方から前方にかけてドクターモジュールがスライド機構（２１）を介して取りつけられていることとしてもよい。
【００２４】
ここに「ドクターモジュール」とは、術者が使用するハンドピース類をまとめたユニットであって通常、患者用椅子とは別個に設けられる。また、「スライド機構」とは、ドクターモジュール等を患者用椅子に前後方向に移動可能に取り付ける機構をいい、通常患者用椅子のステップ下方から前方に向けて設けられている。
【００２５】
このような構成においては、スライド機構の高さの分だけ患者導入ポジションの高さを高くせざるを得ない。したがって患者用椅子が大きく下降すように構成された場合、油圧作動液の漏れ等によって、患者用椅子が床面に衝突する可能性が高くなり、なおさら本発明は意義深いものとなる。
【００２６】
また、上記態様において、ストッパ機構による規制とともに位置センサにより、患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突しないよう制御されるように構成してもよい。
【００２７】
このようにすれば、位置センサによる規制とストッパ機構による規制とがそれぞれ独立して患者用椅子が床面に衝突することを防止するので、より信頼性の高い制御機構を備えた歯科用ユニットを提供することができる。
【００２８】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【００２９】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明の歯科用ユニットの一実施形態を示している。歯科用ユニット１は、ベース２上に設置される患者用椅子３を備えている。患者用椅子３は、着座部４、背もたれ５、フットレスト６及びフットレストの一部としてのステップ７を備えている。背もたれ５の上端にはヘッドレストが設けられている。着座部４はベース２に対して上下方向に移動可能に取り付けられ、背もたれ５、フットレスト６及びステップ７は、着座部４と一体に昇降可能である。また、着座部４は、その内部に傾斜板１９を備え、傾斜板１９の後端部を支点１９ａとして上下方向に傾きを変更可能である。背もたれ５及びフットレスト６は、着座部前後にある所定の点を支点としてそれぞれの傾きを変更することができる。さらにステップ７はフットレスト６に対して傾きを調整することができる。
【００３０】
ベース２と着座部４との間には着座部４の上下方向の移動に連携して伸縮するベローズ式のカバー８が設けられている。そのカバー８の内部には患者用椅子３を上下方向に駆動するための昇降用油圧シリンダ９と、傾斜板１９を押し上げて背もたれ５、フットレスト６及びステップ７に傾きを与えて傾起方向に駆動するための傾起用油圧シリンダ１０と、これらの油圧シリンダ９、１０の動作を制御するための油圧ユニット（不図示）とが設けられている。またカバー８の内部には油圧シリンダ９の動作に連携して上下方向に伸縮して患者用椅子３をベース２上に支持するパンタグラフ機構１８が設けられている。パンタグラフ機構１８の上端には着座部４を支持する支持板２０が設けられ、傾斜板１９後端にはアーム１９ｂが取り付けられ、アーム１９ｂの支点１９ａは、支持板２０に取り付けられた連結部材２０ａに回動可能に取り付けられている。
【００３１】
昇降用油圧シリンダ９は、その可動部９ａの動作方向を上下方向に一致させた状態でパンタグラフ１８に取り付けられる。昇降用油圧シリンダ９の可動部９ａは、パンタグラフ機構１８の上部のフレームに連結され、それにより可動部９ａの伸縮動作に応じて患者用椅子３が上下に駆動される。傾起用油圧シリンダ１０は、支持板２０に取り付けられている。そして傾起用油圧シリンダ１０の可動部１０ａは、着座部４の内部に設けられている傾斜板１９の前端側に取り付けられたフランジ部１９ｃの点５４において回動自在に取り付けられている。傾斜板１９の前端部にはフットレスト６が回動可能に連結されている。傾斜板１９は、リンク等の機械要素を組み合わせて油圧シリンダ１０の可動部１０ａの伸縮動作を着座部４に対するフットレスト６の回転運動に変換する。この変換により、傾起用油圧シリンダ１０の可動部１０ａの伸縮動作に応じて傾斜板１９の前端が上下方向に変位して着座部４の傾きが変化し、それに連動するようにフットレスト６の傾きが変化する。
【００３２】
支持板２０の下面にはストッパ機構３０が設けられている。これについては後に詳述する。
【００３３】
ステップ７はフットレスト６の傾きの変化にかかわりなくほぼ水平にその姿勢が維持されるよう、フットレスト６とのリンク機構が構成されている。なお、可動部９ａ、１０ａは油圧シリンダ９、１０のシリンダチューブとして構成してもよいし、ピストンロッドとして構成してもよい。油圧シリンダ９、１０には患者用椅子３の位置に関する信号を出力する位置検出装置として、各油圧シリンダ９、１０の可動部９ａ、１０ａの位置を検出する上下位置検出センサ及び傾起姿勢検出センサが取り付けられる（何れも不図示）。
【００３４】
さらにベース２の内部には、油圧シリンダ９、１０の動作制御等を行うための制御装置として機能する制御基板が収容されている。また、ベース２の図面右手前側には術者が使用する各種の器具やアタッチメント類を保持するドクターモジュールが、紙面奥側には歯科助手が使用するアシスタントモジュールがそれぞれ配置されている。各モジュールは、ベース２上に患者用椅子３の前後方向に設けられたスライド機構２１を介して歯科用ユニット１に取り付けられている。
【００３５】
図２は、本実施形態の歯科用ユニット１における患者用椅子３の上下方向及び傾起方向の可動範囲を示している。各図の下方に表されている（ｘ、ｙ）の記号において、ｘは患者用椅子３の傾起方向の姿勢を、ｙは上下方向の位置を示している。ｘ＝ａのときは、患者用椅子３が傾起方向に最も寝た状態の姿勢にあることを、ｘ＝ｃのときは最も起きた状態の姿勢にあることを示している。一方、ｙ＝ａのときは患者用椅子３が最も高い位置にあることを、ｙ＝ｃのときは最も低い位置にあることをそれぞれ示している。
【００３６】
患者導入ポジションは、患者用椅子３が傾起方向に最も起きた姿勢、すなわちｘ＝ｃであって、高さ方向にはステップ最下部２３（図１参照）が床面２２に干渉しない範囲の最下点を取る位置、すなわち図２の（ｃ、ｂ）の記号で表されたポジションに対応している。従来の歯科用ユニットにおいては、このポジションが最下点、すなわちこのポジションが昇降用油圧シリンダ９の最も縮小した状態に対応しており、これより下方へ患者用椅子３を下降させることは不可能であった。それゆえ通常の下顎診療をする場合に、術者はその都度自らのスツールを調整して作業姿勢を変更することを余儀なくされていたのである。本願発明者は、患者用椅子３の傾起姿勢を寝かせる方向に動作させれば、ステップ最下部２３は上昇することに着目し、患者用椅子３が、図２の（ｃ、ｂ）で示される姿勢（患者導入ポジション）からさらに下降可能となるよう昇降用油圧シリンダ９及びパンタグラフ機構１８を構成した。このようにした場合に昇降用油圧シリンダ９が最も縮小した状態において、患者用椅子３を最も寝かせた状態（図２の（ａ、ｃ）のポジション）から徐々に起こし、ステップ最下部２３が床面２２に最初に干渉し始める点、すなわち図２の（ｂ、ｃ）で示されるポジションが下顎診療に最適なポジションとなる。
【００３７】
このようにすれば、患者用椅子３を導入ポジション（ｃ、ｂ）からさらに下方に下降させることができるので、下顎診療の際にも術者の姿勢変更は不要となる。しかしこのように構成した場合に、患者導入ポジション（ｃ、ｂ）からさらに患者用椅子３を下降させることとなるので、ステップ最下部２３と床面２２とが干渉する状態が発生する可能性がある。また、下顎診療のポジション（ｂ、ｃ）からさらに患者用椅子３が傾起方向へ姿勢を起こす動作を許容すれば、ここでもステップ最下部２３と床面２２との干渉が発生する可能性がある。すなわちｘ及びｙがｂ〜ｃのポジションにあるときに干渉が発生する可能性があるのである。以下に、本発明の歯科用ユニット１においてこれらの干渉を発生させないようにするためのストッパ機構の構成について説明する。なお、本願では詳しく触れないが、ストッパ機構とともに、位置センサにより上下、傾起各方向の患者用椅子３の姿勢を検知して、干渉が発生しないように各油圧シリンダ９、１０の駆動を直接制御する手段を設け、本願発明のストッパ機構は、上記制御手段と組み合わせて、二重安全対策の一つとして用いられることが好ましい。
【００３８】
図３は、ストッパ機構の詳細を示している。以下に図１及び図３を参照しつつストッパ機構について説明する。パンタグラフ機構１８の上部アームの一端は、支持板２０に点５１において回動可能に取り付けられている。また上部アームの他の一端は不図示のスライダを介して支持板２０に回動及び摺動可能に取り付けられている。上記スライダは、支持板２０の下面において、図の左右方向に摺動しつつ移動可能に構成されている。支持板２０の一端には傾起用油圧シリンダ１０が取り付けられており、そのシリンダロッド１０ａの先端は、傾斜板１９に取り付けられたフランジ部１９ｃの一点５４に回動可能に取り付けられている。傾斜板１９の他端側にはアーム１９ｂが取り付けられている。また、支持板２０の上部には連結部材２０ａが取り付けられている。アーム１９ｂと連結部材２０ａとは、支点１９ａにおいて互いに回動可能となるように構成されている。
【００３９】
支持板２０の下面には、ストッパ機構３０が取り付けられている。ストッパ機構３０は、棒状部材３１と、棒状部材３１上に摺動自由に設けられた二つのストッパ部材３６、３７を備えている。棒状部材３１は、二つのアーム部材３２ａ、３２ｂにより支持板２０の下面にほぼ水平に取り付けられている。
【００４０】
ストッパ部材３６上の点３４には、アーム３５が回動可能に取り付けられており、アーム３５の他端側は、パンタグラフ機構１８の上部の点３３に回動可能に取り付けられている。ストッパ部材３７上の点３９にはクランク４０が回動可能に取り付けられている。クランク４０の他端側は傾斜板１９下面に取り付けられたフランジ１９ｄの点３８に回動可能に取り付けられている。
【００４１】
以上の構成において、点５０、５１、３３、３４、３８、及び３９は各リンク機構の結節点を構成している。以上のストッパ機構３０は、以下に説明するように、患者用椅子３が干渉域に進入するのを規制できるように、各リンクの配置、大きさ等が設定されている。
【００４２】
すなわち、基本的には術者のスツールの高さを変えなくともよくするとともに、患者を導入しやすいという観点から座面は低いほど良いので、患者の体重により発生するステップ最下部２３の下方への変位がおきても床面２２との干渉が発生しないように最小隙間を設定した。そして、患者導入前において、その最小隙間以下ではロックがかかるように、傾起方向及び上下方向の動きに関連する各部品の形状、寸法等を設定した。具体的には、上記最小隙間にてロックがかかった状態から、昇降用油圧シリンダ９の伸長により隙間が所定量増える方向にステップ最下部２３が上昇したときのストッパ部材３６の棒状部材３１上の移動量が、傾起用油圧シリンダ１０の縮小により、隙間が上記所定量と同一量減る方向にステップ最下部２３が下降したときのストッパ部材３７の棒状部材３１上の移動量と略同一となるように各部品を構成した。また逆に、傾起用油圧シリンダ１０の伸張により、隙間が所定量増える方向にステップ最下部２３が上昇したときのストッパ部材３７の棒状部材３１上の移動量が、昇降用油圧シリンダ９の縮小により隙間が上記所定量減る方向にステップ最下部２３が下降したときのストッパ部材３６の棒状部材３１上の移動量と略同一となるように各部品を構成した。換言すれば、どのような患者用椅子３のポジションであっても、常に理想とされる最小隙間にてロックがかかるようにストッパ機構３０の各構成部品の形状、寸法、位置が決定されている。
【００４３】
図４は、ストッパ部材３６及び３７の可動範囲を示している。ストッパ部材３６は、患者用椅子の上下方向の動き、ストッパ部材３７は患者用椅子３の傾起方向の動きに対応して棒状部材３１上を摺動する。即ち患者用椅子３の上下方向の位置が決まれば、ストッパ部材３６の棒状部材３１上の位置も一意に決せられる。また、同様に患者用椅子３の傾起方向の位置が決まれば、ストッパ部材３７の棒状部材３１上の位置も一意に決せられる。今、患者用椅子３の油圧シリンダ９が最も伸長して、パンタグラフ機構１８が伸びきった状態においては、結節点３３は棒状部材３１から最も遠い位置（左下方向）に移動されるので、ストッパ部材３６は、その左側面が図４において一点鎖線ｍで示される位置まで棒状部材３１上を左方向にスライドする。一方その位置から油圧シリンダ９が縮小してパンタグラフ機構１８が折りたたまれてくると、結節点３３は棒状部材３１に次第に接近しつつ右方向に移動するので、ストッパ部材３６は、図４において棒状部材３１上を右方向にスライドする。昇降用油圧シリンダ９が最も縮んだ状態（パンタグラフ機構１８が最も折りたたまれた状態）に対応するストッパ部材３６の右側部は、図４の一点鎖線ｎの位置に一致する。
【００４４】
一方傾起用油圧シリンダ１０が最も縮んだ状態（患者用椅子３が起きた状態）では、結節点４１が最も棒状部材３１に近い位置にあるので、ストッパ部材３７の左側面は、図４における一点鎖線ｐの位置に配置される。その位置から傾起用油圧シリンダ１０を次第に伸長させて行くと、結節点４１は次第に棒状部材３１から遠ざかって行くので、ストッパ部材３７は棒状部材３１上を右方向にスライドして行く。そして、傾起用油圧シリンダ１０が最も伸長した状態（患者用椅子が最も寝た状態）に対応するストッパ部材３７の右側面の位置は図４における一点鎖線ｑである。
【００４５】
要するに油圧シリンダ９、１０の伸縮にともなって、ストッパ部材３６は棒状部材３１上でｍｎ間を移動し、ストッパ部材３７は棒状部材３１上でｐｑ間を移動するのである。そして患者用椅子３のフットレスト最下部が床面と干渉を起こし始めるときに、ストッパ部材３６と３７とを近接させるように各リンクの配置、部材の配置及び大きさ等が決定される。このような構成により、それ以上一方の油圧シリンダが干渉域側に動こうとすると、ストッパ部材同士が干渉して、それ以上の油圧シリンダの伸縮を規制することができる。
【００４６】
図５において、上段、中段、下段の各図は図２の患者用椅子３の姿勢（ａ、ａ）、（ａ、ｂ）、（ａ、ｃ）にそれぞれ対応するストッパ部材３６，３７の位置を示している。図６では上段、中段、下段の各図は図２の患者用椅子３の姿勢（ｂ、ａ）、（ｂ、ｂ）、（ｂ、ｃ）にそれぞれ対応するストッパ部材３６，３７の位置を示している。また、図７においては、上段、中段、下段の各図は図２の患者用椅子３の姿勢（ｃ、ａ）、（ｃ、ｂ）、（ｃ、ｃ）にそれぞれ対応するストッパ部材３６，３７の位置を示している。ここに姿勢（ｃ、ｃ）は、干渉域にあり、ストッパ部材３６と３７とが棒状部材３１上ですれちがわなければ実現されない姿勢である。実際にこれは起こりえないので、図７下段に表されたストッパ部材３６、３７がとる配置は仮想的にのみ存在するものである。
【００４７】
以下においては、図７中段の患者導入ポジション（ｃ、ｂ）から図６下段の下顎診療のポジション（ｂ、ｃ）に患者用椅子が移動される場合に、二つのストッパ部材３６、３７がとる動きについて、二つのケースを用いて説明する。
【００４８】
図８は、図２における各患者用椅子３のポジションをグラフ化したものである。縦軸は、患者用椅子３の上下方向の姿勢の変化を示しており、下方へ行くほど患者用椅子３の姿勢は下降されていることを表している。横軸は、患者用椅子３の傾起方向の姿勢の変化を示しており、右方向に行くほど患者用椅子３は、起き上がっていることを表している。また、点Ｓは患者導入ポジション、Ｅは下顎診療ポジションをそれぞれ表している。
【００４９】
図８において、患者導入ポジションＳから、下顎診療ポジションＥまでの移動経路として、Ｓ−Ｍ−Ｅの経路を取る場合（以下において「ケース１」という。）と、Ｓ−Ｎ−Ｅの経路を取る場合（以下において「ケース２」という。）とを考える。ケース１では、下顎診療ポジションへの移動に際して、まず傾起用油圧シリンダ１０を伸長させて患者用椅子３の姿勢を傾かせ（フットレスト最下部は上昇する。）、しかる後に昇降用油圧シリンダ９を縮小させて下顎診療ポジションの最下部まで移動させる。一方ケース２においては、フットレスト最下部を床面すれすれにコントロールしつつ、昇降用油圧シリンダ９の縮小、及び傾起用油圧シリンダ１０の伸長を同時に行って、患者導入ポジションＳから、下顎診療ポジションＥまでの移動を行うのである。
【００５０】
図９は、ケース１及び２における二つのストッパ部材３６、３７の動きを示している。ケース１の場合、まず傾起用シリンダ１０が伸長されるので（Ｓ−Ｍ）、ストッパ部材３７は、図において右方向に移動し、Ｍ点においてはストッパ部材３７の左側面が線ｎの位置になるまで移動される。次いで昇降用油圧シリンダ９が縮小されるので（Ｍ−Ｅ）、ストッパ部材３６は図において右方向に移動し、Ｅ点（下顎診療ポジション）においては、ストッパ部材３６の右側面が線ｎの位置になるまで移動される。よって、Ｅ点では、両ストッパ部材３６、３７は再び互いに接触する位置まで接近する。
【００５１】
以上の両ストッパ部材３６、３７の動きから明らかなように、両ストッパ部材が接触しているときは、干渉域寸前（フットレスト最下部が床面すれすれ）の位置にあり、両ストッパ部材間の距離が隔たるにしたがってフットレスト最下部と床面との間隔も大きなものとなる。逆にいえば、そのように両ストッパ部材３６、３７が移動するように各リンク比等の設定が行われているのである。
【００５２】
ケース２の場合には、フットレスト最下部が床面すれすれに移動される、即ち干渉域との境界線上を移動されるので、両ストッパ部材３６、３７は接触を保ったまま、それらの接触部が線ｐから線ｎにまで移動される。
【００５３】
今、例えば点Ｎの位置において、昇降用油圧シリンダ９のみが縮小しようとすると、患者用椅子３は下降するのでフットレスト最下部が床面と干渉することとなる。しかし、ストッパ部材３６がストッパ部材３７により右方向への移動を規制されているので、結局昇降用油圧シリンダ９のみ縮小することはできず、このようにして干渉は回避される。一方傾起用油圧シリンダ１０のみが点Ｎの位置において縮小しようとすると、患者用椅子３は、起きあがる方向に姿勢変化されるので、フットレスト最低面が床面と干渉することとなる。しかし、ストッパ部材３７がストッパ部材３６により左方向への移動を規制されているので、傾起用油圧シリンダ１０のみ縮小することはできない。このようにして、ストッパ部材同士の干渉を利用してフットレスト最低面が床面と干渉するのを規制することができる。
【００５４】
以上、現時点において、最も、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う歯科用ユニットもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【００５５】
【発明の効果】
【００５６】
以上説明したように、背もたれとフットレストとが着座部に回動可能に取り付けられている患者用椅子と、患者用椅子を上下方向に駆動する昇降手段と、患者用椅子を傾起方向に駆動する傾起手段と、昇降手段及び傾起手段と協働して患者用椅子を支持するリンク機構とを備えた歯科用ユニットであって、着座部は患者導入位置からさらに下降されることが可能であり、リンク機構と協働して患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制するストッパ機構が備えられていることを特徴とする歯科用ユニットによれば、患者用椅子を導入ポジションよりさらに下げて、術者が患者下顎診療を行う際にスツールを上昇させる必要をなくした場合に、ストッパ機構により患者用椅子のフットレスト最下部と床面との衝突を回避することができる。よって、両者が衝突して不測の故障が起きるのを未然に防止することができる。
【００５７】
上記態様において、リンク機構は、昇降手段により伸縮されて患者用椅子を昇降させる第一のリンク機構と、傾起手段により駆動されて患者用椅子を傾起させる第二のリンク機構とを備え、ストッパ機構は第一のリンク機構及び第二のリンク機構の動作位置によりそれぞれの位置が一意に決する第一のストッパ部材及び第二のストッパ部材の間の接触により患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制することとすれば、昇降手段の姿勢を第一のストッパ部材の位置に、傾起手段の姿勢を第二のストッパ部材の位置にそれぞれ象徴させることができるので、患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのに対応して、第一及び第二のストッパ部材が接触するように構成すれば、患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制することができる。
【００５８】
また、上記態様において、ストッパ機構は第一のリンク機構の先端に取り付けられた棒状部材と棒状部材に摺動可能に取り付けられた第一のストッパ部材及び第二のストッパ部材とを備えており、第一のストッパ部材は一端側が第一のリンク機構に回動可能に取りつけられている第一のアームの他端側に回動可能に取り付けられ、第二のストッパ部材は一端側が第二のリンク機構に回動可能に取りつけられている第二のアームの他端側に回動可能に取りつけられており、第一及び第二のストッパ部材は棒状部材上で相互に接触することにより、患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制することとして構成した場合には、棒状部材上の二つのストッパ部材をそれぞれ対応するリンク機構に取りつけられたアームにより、患者用椅子のフットレスト最下部と床面との衝突に対応付けて摺動させることにより、フットレスト最下部が床面に衝突するのを規制することができる。
【００５９】
また、上記において、第一のリンク機構はパンタグラフ機構であることにすれば、パンタグラフの動きを第一のアームにより第一のストッパ部材に伝えて棒状部材上を摺動させることにより、患者用椅子の床面への衝突を防止することができる。
【００６０】
また、上記態様において、患者用椅子の下方から前方にかけてドクターモジュールがスライド機構を介して取りつけられていることとしてもよい。このような構成においては、スライド機構の高さの分だけ患者導入ポジションの高さを高くせざるを得ない。したがって患者用椅子が大きく下降すように構成された場合、油圧作動液の漏れ等によって、患者用椅子が床面に衝突する可能性が高くなり、なおさら本発明の意義は深いものとなる。
【００６１】
また、上記態様において、ストッパ機構による規制とともに位置センサにより、患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突しないよう制御されているようにすれば、位置センサによる規制とストッパ機構による規制とがそれぞれ独立して患者用椅子が床面に衝突することを防止するので、より信頼性の高い制御機構を備えた歯科用ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態としての歯科用ユニットの概略構成を示す図である。
【図２】本発明が適用された歯科用ユニットの患者用椅子の上下方向及び傾起方向の可動範囲を連続的に示す図である。
【図３】ストッパ機構の構成を示す図である。
【図４】患者用椅子の姿勢と、ストッパ機構のストッパ部材の位置と、の関係を示す図である。
【図５】上段、中段、下段の各図は図２の患者用椅子の姿勢（ａ、ａ）、（ａ、ｂ）、（ａ、ｃ）にそれぞれ対応するストッパ部材の位置を示す図である。
【図６】上段、中段、下段の各図は図２の患者用椅子の姿勢（ｂ、ａ）、（ｂ、ｂ）、（ｂ、ｃ）にそれぞれ対応するストッパ部材の位置を示す図である。
【図７】上段、中段、下段の各図は図２の患者用椅子の姿勢（ｃ、ａ）、（ｃ、ｂ）、（ｃ、ｃ）にそれぞれ対応するストッパ部材の位置を示す図である。
【図８】患者導入ポジションから下顎診療ポジションへの移動の軌跡を示す図である。
【図９】患者導入ポジションから下顎診療ポジションへ移動する際のストッパ部材の動きを示す図である。
【図１０】従来の患者用椅子の導入ポジションを示す図である。
【図１１】従来のひざおれタイプ患者用椅子の診療ポジションを示す図である。
【符号の説明】
１歯科用ユニット
３患者用椅子
４着座部
５背もたれ
６フットレスト
９昇降手段
１０傾起手段
１８第一のリンク機構（パンタグラフ機構）
２１ドクターモジュール用スライド機構
２２ユニット床面
２３ステップ最下部（フットレスト最下部）
３０ストッパ機構
３１棒状部材
３５第一のアーム
３６第一のストッパ
３７第二のストッパ
４０第二のアーム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to the technical field of positionable dental units used by dentists and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a mechanism for adjusting the height and inclination of a patient chair using an actuator such as a hydraulic cylinder is incorporated in a dental unit used by a dentist. These adjustment mechanisms are used to guide the patient to a position convenient for medical care.
[0003]
By the way, the patient chair of the dental unit is roughly divided into a knee-rest type that allows the patient to be seated (sitting) to sit on a normal chair by turning and bending the footrest part corresponding to the knee joint of the patient. There is a chair (see FIG. 10 (a)) and a canter type chair (see FIG. 10 (b)) in which the foot side is integrally formed from the seating surface and the patient is introduced so as to sit long.
[0004]
In the case of a knee-rest-type chair, the surgeon (doctor) who treats the patient may tilt the backrest of the patient chair largely as shown in FIG. In the case of the lower jaw, treatment is performed with a relatively small inclination angle of the backrest as shown in FIG.
[0005]
However, in the case of a kneeling type chair, the lowermost part of the patient chair (the bottom of the step part) is the position at the time of patient introduction, and the height of the chair seat is only the footrest compared to the canter type chair. Must be high. Therefore, when performing a mandibular examination, the surgeon must adjust the height of the sitting chair (stool) as shown in FIG. You will be forced to work in an unstable posture. Also, even if the surgeon is tall, the maxillary and mandibular clinics differ in height from the floor to the patient's mouth (working height), so in order to take an appropriate working posture, There was a problem that the height of the stool had to be adjusted each time. In addition, in the case of a dental unit to which a doctor module is attached via a slide mechanism, the slide mechanism itself has a certain height from the floor surface, so the position of patient introduction performed above it is further increased. It becomes expensive, and the burden on the surgeon increases.
[0006]
For this purpose, a hydraulic mechanism that has been arranged so as to be most reduced at the patient introduction position so that the surgeon can perform the maxillary and mandibular examinations of the patient without changing the height of the stool. Attempts have been made to arrange to shrink from the introduction position. That is, the patient chair can be further lowered by raising the lowermost part of the footrest so that the patient chair is laid from the patient introduction position. In addition, as a side effect of this, it can be easily introduced into a chair for a low-height child or a small patient, or a disabled or elderly patient who has a slight physical movement. It was.
[0007]
In such a configuration, there is a possibility that the lowermost part of the footrest may interfere with the floor surface depending on the tilting posture of the patient chair. In order to cope with this, it is necessary to provide a sensor for detecting each posture of raising and lowering and tilting, and to control the patient chair within a range in which the lowermost part of the footrest does not interfere with the floor surface.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, there is a possibility that an error may occur in the sensor used for the control for avoiding such interference, and when the medical treatment is completed at the patient introduction position, the hydraulic fluid leaks by the next morning. There is also a possibility that the bottom surface of the footrest interferes with the floor surface due to some external force.
[0009]
Therefore, the present invention has an object to provide a dental unit that can prevent the bottom surface of the footrest from interfering with the floor surface even if a sensor error or hydraulic oil leak occurs. And
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention will be described below. In order to facilitate understanding of the present invention, reference numerals in the accompanying drawings are appended in parentheses, but the present invention is not limited to the illustrated embodiments.
[0012]
Here, “interfering” means that two different parts try to take the same spatial position. In reality, when one is in the area of interference, the other will collide when trying to enter the area. The “floor surface” means a portion used as a patient introduction path from below to the front of the patient chair, and the floor surface on which the dental unit is installed and a part of the dental unit are the floor surface. Is a concept including a part of a dental unit constituting the floor surface.
[0014]
  The dental unit of the present invention drives a patient chair (3) in which a backrest (5) and a footrest (6) are rotatably attached to a seating part (4), and the patient chair is driven in the vertical direction. Dentist provided with elevating means (9), tilting means (10) for driving the patient chair in the tilting direction, and a link mechanism for supporting the patient chair in cooperation with the elevating means and the tilting means A stopper mechanism (30, which is a unit and can be lowered further from the patient introduction position and regulates the lowermost footrest of the patient chair colliding with the floor surface in cooperation with the link mechanism. The link mechanism includes a first link mechanism that is expanded and contracted by the elevating means to raise and lower the patient chair, and a second link mechanism that is driven by the tilting means and tilts the patient chair. The stopper mechanism is the first link machine And between the second link mechanism first stopper member, each position attain uniquely by the operation position (36) and a second stopper member (37)By contactThe dental unit is characterized in that the lowermost footrest of the patient chair is restricted from colliding with the floor surface.
[0015]
Here, the “footrest” is a part that supports the patient leg of the patient chair and includes a step. Therefore, the “footrest bottom” includes the step bottom. “Patient introduction position” refers to the position of the patient chair when guiding the patient for medical care. The position is the highest in the range where the lowest part of the footrest is not in contact with the floor surface. The bottom position.
[0016]
ThisState ofAccording to this dental unit, when the patient chair is further lowered from the patient introduction position so that the surgeon does not need to raise the stool when performing the patient's mandibular treatment, the footrest of the patient chair is provided by the stopper mechanism. Between the bottom and the floorcollisionCan be avoided. Therefore, it is possible to prevent an unexpected failure from occurring due to the collision between the two.
[0018]
  In this way, the posture of the lifting means can be symbolized by the position of the first stopper member, and the posture of the tilting means can be symbolized by the position of the second stopper member. In response to the collision with the floor surface, the first and second stopper memberscontactIf comprised, it can control that the footrest lowest part of a patient chair collides with a floor surface.
[0019]
  Moreover, in the said aspect, a stopper mechanism is provided with the rod-shaped member (31) attached to the front-end | tip of a 1st link mechanism, and the 1st stopper member and 2nd stopper member which were attached to the rod-shaped member so that sliding was possible. The first stopper member is pivotally attached to the other end of the first arm (35) whose one end is pivotally attached to the first link mechanism, and the second stopper member is One end side is rotatably attached to the other end side of the second arm (40) that is rotatably attached to the second link mechanism, and the first and second stopper members are on the rod-like member. MutualcontactBy doing so, it is good also as restricting that the footrest lowermost part of a patient's chair collides with a floor surface.
[0020]
  When configured in this way, the two stopper members on the rod-shaped member are slid in correspondence with the collision between the lowermost part of the footrest of the patient chair and the floor surface by the arms attached to the corresponding link mechanisms. BycontactIt is possible to restrict the lowermost part of the footrest from colliding with the floor surface.
[0021]
In the above description, the first link mechanism may be a pantograph mechanism (18).
[0022]
  In this way, the movement of the pantograph mechanism is transmitted to the first stopper member by the first arm and slid on the rod-shaped member, so that the floor surface of the patient chair can be moved.collisionCan be prevented.
[0023]
Moreover, in the said aspect, it is good also as a doctor module being attached via the slide mechanism (21) from the downward direction of the patient chair to the front.
[0024]
Here, the “doctor module” is a unit in which handpieces used by the operator are collected, and is usually provided separately from the patient chair. The “sliding mechanism” refers to a mechanism for attaching a doctor module or the like to the patient chair so as to be movable in the front-rear direction, and is usually provided from the bottom of the step to the front of the patient chair.
[0025]
  In such a configuration, the height of the patient introduction position must be increased by the height of the slide mechanism. Therefore, if the patient chair is configured to descend greatly, the patient chair may fall on the floor due to leakage of hydraulic fluid.collisionIn particular, the present invention becomes significant.
[0026]
  Further, in the above aspect, the position sensor and the bottom of the footrest of the patient chair are placed on the floor surface by the restriction by the stopper mechanism.collisionYou may comprise so that it may not be controlled.
[0027]
  In this way, the regulation by the position sensor and the regulation by the stopper mechanism are independent of each other and the patient chair is placed on the floor.collisionTherefore, a dental unit having a more reliable control mechanism can be provided.
[0028]
Such an operation and gain of the present invention will be clarified from the embodiments described below.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an embodiment of the dental unit of the present invention. The dental unit 1 includes a patient chair 3 installed on a base 2. The patient chair 3 includes a seating portion 4, a backrest 5, a footrest 6, and a step 7 as a part of the footrest. A headrest is provided at the upper end of the backrest 5. The seating part 4 is attached to the base 2 so as to be movable in the vertical direction, and the backrest 5, the footrest 6 and the step 7 can be moved up and down integrally with the seating part 4. In addition, the seating portion 4 includes an inclined plate 19 therein, and the inclination can be changed in the vertical direction with the rear end portion of the inclined plate 19 as a fulcrum 19a. The inclination of the backrest 5 and the footrest 6 can be changed with a predetermined point at the front and back of the seating portion as a fulcrum. Furthermore, step 7 can adjust the inclination with respect to the footrest 6.
[0030]
Between the base 2 and the seating portion 4, a bellows type cover 8 is provided that expands and contracts in cooperation with the movement of the seating portion 4 in the vertical direction. Inside the cover 8 is an elevating hydraulic cylinder 9 for driving the patient chair 3 in the vertical direction, and the tilting plate 19 is pushed up to tilt the backrest 5, the footrest 6 and the step 7 and drive in the tilting direction. There are provided a tilting hydraulic cylinder 10 and a hydraulic unit (not shown) for controlling the operation of the hydraulic cylinders 9 and 10. A pantograph mechanism 18 is provided inside the cover 8 so as to extend and contract in the vertical direction in cooperation with the operation of the hydraulic cylinder 9 and support the patient chair 3 on the base 2. A support plate 20 that supports the seat portion 4 is provided at the upper end of the pantograph mechanism 18, an arm 19b is attached to the rear end of the inclined plate 19, and a fulcrum 19a of the arm 19b is a connecting member 20a attached to the support plate 20. It is attached to be able to rotate.
[0031]
The elevating hydraulic cylinder 9 is attached to the pantograph 18 in a state where the operation direction of the movable portion 9a is aligned with the vertical direction. The movable portion 9a of the lifting hydraulic cylinder 9 is connected to the upper frame of the pantograph mechanism 18, whereby the patient chair 3 is driven up and down in accordance with the expansion and contraction of the movable portion 9a. The tilting hydraulic cylinder 10 is attached to the support plate 20. The movable portion 10a of the tilting hydraulic cylinder 10 is rotatably attached at a point 54 of a flange portion 19c attached to the front end side of the inclined plate 19 provided inside the seating portion 4. The footrest 6 is rotatably connected to the front end portion of the inclined plate 19. The inclined plate 19 converts the expansion / contraction operation of the movable portion 10a of the hydraulic cylinder 10 into the rotational motion of the footrest 6 with respect to the seating portion 4 by combining mechanical elements such as links. By this conversion, the front end of the inclined plate 19 is displaced in the vertical direction in accordance with the expansion and contraction operation of the movable portion 10a of the tilting hydraulic cylinder 10, and the inclination of the seating portion 4 changes. Change.
[0032]
A stopper mechanism 30 is provided on the lower surface of the support plate 20. This will be described in detail later.
[0033]
In step 7, a link mechanism with the footrest 6 is configured so that the posture is maintained almost horizontally regardless of the change in the inclination of the footrest 6. The movable portions 9a and 10a may be configured as cylinder tubes of the hydraulic cylinders 9 and 10, or may be configured as piston rods. As a position detection device that outputs a signal related to the position of the patient chair 3 to the hydraulic cylinders 9 and 10, a vertical position detection sensor and a tilting posture detection sensor that detect the positions of the movable parts 9 a and 10 a of the hydraulic cylinders 9 and 10. Are attached (both not shown).
[0034]
Furthermore, a control board that functions as a control device for controlling the operation of the hydraulic cylinders 9 and 10 is accommodated inside the base 2. Further, a doctor module for holding various instruments and attachments used by the surgeon is arranged on the right front side of the base 2 in the drawing, and an assistant module used by a dental assistant is arranged on the back side of the paper. Each module is attached to the dental unit 1 via a slide mechanism 21 provided on the base 2 in the front-rear direction of the patient chair 3.
[0035]
FIG. 2 shows the movable range of the patient chair 3 in the vertical direction and the tilt direction in the dental unit 1 of the present embodiment. In the symbols (x, y) shown below each figure, x indicates the posture of the patient chair 3 in the tilt direction, and y indicates the position in the vertical direction. When x = a, it indicates that the patient chair 3 is in the most sleeping position in the tilt direction, and when x = c, the patient chair 3 is in the most upright position. On the other hand, when y = a, the patient chair 3 is at the highest position, and when y = c, the patient chair 3 is at the lowest position.
[0036]
The patient introduction position is a posture in which the patient chair 3 is most raised in the tilting direction, that is, x = c, and the step bottom part 23 (see FIG. 1) does not interfere with the floor surface 22 in the height direction. This corresponds to the position taking the lowest point, that is, the position represented by the symbols (c, b) in FIG. In the conventional dental unit, this position corresponds to the lowest point, that is, this position corresponds to the most contracted state of the elevating hydraulic cylinder 9, and it is impossible to lower the patient chair 3 below this position. Met. Therefore, when performing normal mandibular treatment, the surgeon was forced to change his / her working posture by adjusting his stool each time. The inventor of the present application pays attention to the fact that the lowermost step 23 rises when the tilting posture of the patient chair 3 is moved in the lying direction, and the patient chair 3 is shown by (c, b) in FIG. The lifting hydraulic cylinder 9 and the pantograph mechanism 18 are configured so as to be further lowered from the posture (patient introduction position). In such a case, in the state where the lifting hydraulic cylinder 9 is most contracted, the patient chair 3 is gradually raised from the state where the patient chair 3 is most laid down (positions (a, c) in FIG. 2), and the step bottom 23 is the floor. The point at which the surface 22 starts to interfere first, that is, the position shown by (b, c) in FIG.
[0037]
In this way, since the patient chair 3 can be lowered further from the introduction position (c, b), it is not necessary to change the posture of the operator even during the mandibular examination. However, in such a configuration, the patient chair 3 is further lowered from the patient introduction position (c, b), so that there is a possibility that a state in which the step bottom 23 and the floor surface 22 interfere with each other may occur. is there. Further, if the operation for raising the posture of the patient chair 3 in the tilt direction from the position (b, c) of the lower jaw medical treatment is allowed, there is a possibility that the interference between the step bottom part 23 and the floor surface 22 may occur here. is there. That is, interference may occur when x and y are at positions b to c. Below, the structure of the stopper mechanism for preventing these interferences from occurring in the dental unit 1 of the present invention will be described. Although not described in detail in the present application, the position of the patient chair 3 in each of the vertical and tilt directions is detected by the position sensor together with the stopper mechanism, and the hydraulic cylinders 9 and 10 are directly driven so that no interference occurs. It is preferable to provide means for controlling, and the stopper mechanism of the present invention is used as one of the double safety measures in combination with the control means.
[0038]
FIG. 3 shows details of the stopper mechanism. The stopper mechanism will be described below with reference to FIGS. One end of the upper arm of the pantograph mechanism 18 is rotatably attached to the support plate 20 at a point 51. The other end of the upper arm is attached to the support plate 20 via a slider (not shown) so as to be rotatable and slidable. The slider is configured to be movable on the lower surface of the support plate 20 while sliding in the left-right direction in the figure. The tilting hydraulic cylinder 10 is attached to one end of the support plate 20, and the tip of the cylinder rod 10 a is rotatably attached to a point 54 of the flange portion 19 c attached to the tilt plate 19. An arm 19 b is attached to the other end side of the inclined plate 19. A connecting member 20 a is attached to the upper portion of the support plate 20. The arm 19b and the connecting member 20a are configured to be rotatable with respect to each other at a fulcrum 19a.
[0039]
A stopper mechanism 30 is attached to the lower surface of the support plate 20. The stopper mechanism 30 includes a rod-shaped member 31 and two stopper members 36 and 37 that are slidably provided on the rod-shaped member 31. The rod-shaped member 31 is attached substantially horizontally to the lower surface of the support plate 20 by two arm members 32a and 32b.
[0040]
An arm 35 is rotatably attached to a point 34 on the stopper member 36, and the other end side of the arm 35 is rotatably attached to a point 33 on the top of the pantograph mechanism 18. A crank 40 is rotatably attached to a point 39 on the stopper member 37. The other end side of the crank 40 is rotatably attached to a point 38 of a flange 19d attached to the lower surface of the inclined plate 19.
[0041]
In the above configuration, the points 50, 51, 33, 34, 38, and 39 constitute nodal points of the link mechanisms. As described below, the stopper mechanism 30 is configured such that the links are arranged and sized so that the patient chair 3 can be prevented from entering the interference zone.
[0042]
That is, it is not necessary to change the height of the operator's stool, and the lower the seating surface, the better from the viewpoint of easy introduction of the patient. The minimum gap was set so that interference with the floor surface 22 would not occur even if a displacement of. Before the patient was introduced, the shape, size, etc. of each part related to the tilt direction and the vertical movement were set so that the lock would be applied below the minimum gap. Specifically, on the rod-like member 31 of the stopper member 36 when the step bottom part 23 is raised in a direction in which the gap is increased by a predetermined amount due to the extension of the elevating hydraulic cylinder 9 from the locked state at the minimum gap. The amount of movement is substantially the same as the amount of movement of the stopper member 37 on the rod-shaped member 31 when the step bottom 23 is lowered in the direction in which the clearance is reduced by the same amount as the predetermined amount due to the reduction of the tilting hydraulic cylinder 10. Each component was configured. Conversely, when the step bottom part 23 is lifted in the direction in which the gap increases by a predetermined amount due to the extension of the tilting hydraulic cylinder 10, the amount of movement of the stopper member 37 on the rod-shaped member 31 is reduced by the reduction of the lifting hydraulic cylinder 9. Each component is configured to be substantially the same as the amount of movement of the stopper member 36 on the rod-shaped member 31 when the step lowermost portion 23 is lowered in the direction in which the gap is reduced by the predetermined amount. In other words, the shape, size, and position of each component of the stopper mechanism 30 are determined so that the lock is always applied with the ideal minimum gap regardless of the position of the patient chair 3. .
[0043]
FIG. 4 shows the movable range of the stopper members 36 and 37. The stopper member 36 slides on the rod-shaped member 31 in response to the vertical movement of the patient chair, and the stopper member 37 corresponds to the tilting movement of the patient chair 3. That is, if the position of the patient chair 3 in the vertical direction is determined, the position of the stopper member 36 on the bar-shaped member 31 is also uniquely determined. Similarly, if the position of the patient chair 3 in the tilt direction is determined, the position of the stopper member 37 on the rod-shaped member 31 is also uniquely determined. Now, in a state where the hydraulic cylinder 9 of the patient chair 3 is most extended and the pantograph mechanism 18 is fully extended, the knot 33 is moved to a position farthest from the rod-shaped member 31 (lower left direction). 36 slides to the left on the rod-like member 31 until the left side surface thereof is shown by a one-dot chain line m in FIG. On the other hand, when the hydraulic cylinder 9 is contracted from that position and the pantograph mechanism 18 is folded, the knot 33 moves to the right while gradually approaching the rod-like member 31, so that the stopper member 36 is a rod-like member in FIG. Slide 31 rightward. The right side portion of the stopper member 36 corresponding to the state in which the lifting hydraulic cylinder 9 is most contracted (the state in which the pantograph mechanism 18 is most folded) coincides with the position of the one-dot chain line n in FIG.
[0044]
On the other hand, in the state where the tilting hydraulic cylinder 10 is contracted most (the state where the patient chair 3 is raised), the nodal point 41 is closest to the rod-shaped member 31, so the left side surface of the stopper member 37 is one point in FIG. It is arranged at the position of the chain line p. When the tilting hydraulic cylinder 10 is gradually extended from that position, the node 41 gradually moves away from the rod-shaped member 31, so that the stopper member 37 slides rightward on the rod-shaped member 31. And the position of the right side surface of the stopper member 37 corresponding to the state in which the tilting hydraulic cylinder 10 is extended most (the state where the patient chair is most laid down) is a one-dot chain line q in FIG.
[0045]
In short, as the hydraulic cylinders 9 and 10 expand and contract, the stopper member 36 moves between mn on the rod-shaped member 31, and the stopper member 37 moves between pq on the rod-shaped member 31. When the lowermost footrest of the patient chair 3 starts to interfere with the floor surface, the arrangement of the links, the arrangement and size of the members, etc. are determined so that the stopper members 36 and 37 are brought close to each other. With such a configuration, when one of the hydraulic cylinders further moves toward the interference zone, the stopper members interfere with each other, and further expansion and contraction of the hydraulic cylinder can be restricted.
[0046]
In FIG. 5, the upper, middle, and lower figures show the positions of the stopper members 36 and 37 corresponding to the postures (a, a), (a, b), and (a, c) of the patient chair 3 in FIG. Is shown. In FIG. 6, the upper, middle, and lower figures show the positions of the stopper members 36 and 37 corresponding to the postures (b, a), (b, b), and (b, c) of the patient chair 3 in FIG. Show. Further, in FIG. 7, the upper, middle, and lower drawings show the stopper members 36, respectively corresponding to the postures (c, a), (c, b), (c, c) of the patient chair 3 in FIG. 2. 37 positions are shown. Here, the postures (c, c) are in an interference region, and are postures that cannot be realized unless the stopper members 36 and 37 pass over the rod-shaped member 31. Since this cannot actually occur, the arrangement taken by the stopper members 36 and 37 shown in the lower part of FIG. 7 is only virtually present.
[0047]
In the following, when the patient chair is moved from the patient introduction position (c, b) in the middle of FIG. 7 to the position (b, c) of the lower jaw in FIG. 6, the two stopper members 36, 37 are taken. The movement will be described using two cases.
[0048]
FIG. 8 is a graph of the position of each patient chair 3 in FIG. The vertical axis indicates the change in the vertical posture of the patient chair 3 and indicates that the posture of the patient chair 3 is lowered as it goes downward. The horizontal axis indicates the change in the posture of the patient chair 3 in the tilt direction, and the patient chair 3 is standing up as it goes to the right. Point S represents the patient introduction position, and E represents the lower jaw medical care position.
[0049]
In FIG. 8, when taking the S-M-E route (hereinafter referred to as “Case 1”) as the movement route from the patient introduction position S to the lower jaw medical position E, the S-N-E route is shown. Consider the case (hereinafter referred to as “Case 2”). In the case 1, when moving to the lower jaw medical position, the tilting hydraulic cylinder 10 is first extended to tilt the posture of the patient chair 3 (the lowermost part of the footrest is raised), and then the lifting hydraulic cylinder 9 is reduced. And move it to the bottom of the lower jaw medical position. On the other hand, in the case 2, while the lowermost part of the footrest is controlled so as to be slightly flush with the floor, the lifting hydraulic cylinder 9 and the tilting hydraulic cylinder 10 are simultaneously contracted, and from the patient introduction position S to the lower jaw medical position E Move.
[0050]
FIG. 9 shows the movement of the two stopper members 36 and 37 in the cases 1 and 2. In case 1, the tilting cylinder 10 is first extended (SM), so that the stopper member 37 moves to the right in the figure, and at the point M, the left side surface of the stopper member 37 is at the position of the line n. It is moved until. Next, since the lifting hydraulic cylinder 9 is reduced (ME), the stopper member 36 moves to the right in the figure, and at the point E (mandibular medical care position), the right side surface of the stopper member 36 is the position of the line n. It is moved until. Therefore, at the point E, the stopper members 36 and 37 approach again to a position where they come into contact with each other.
[0051]
As is clear from the movements of the stopper members 36 and 37 described above, when the stopper members are in contact with each other, the position is just before the interference zone (the bottom of the footrest is slightly over the floor), and the distance between the stopper members. As the distance increases, the distance between the bottom of the footrest and the floor also increases. In other words, the link ratios and the like are set so that the stopper members 36 and 37 move as described above.
[0052]
In the case of the case 2, since the lowermost part of the footrest is moved slightly on the floor surface, that is, moved on the boundary line with the interference area, the contact portions of the stopper members 36 and 37 remain in contact with each other. It is moved from line p to line n.
[0053]
Now, for example, if only the lifting hydraulic cylinder 9 is to be reduced at the position of the point N, the patient chair 3 is lowered, so that the lowermost part of the footrest interferes with the floor surface. However, since the stopper member 36 is restricted from moving rightward by the stopper member 37, only the lifting hydraulic cylinder 9 cannot be reduced in the end, and interference is thus avoided. On the other hand, if only the tilting hydraulic cylinder 10 is to be reduced at the position of the point N, the posture of the patient chair 3 is changed in the direction of rising, so that the lowest surface of the footrest interferes with the floor surface. However, since the stopper member 37 is restricted from moving leftward by the stopper member 36, only the tilting hydraulic cylinder 10 cannot be reduced. In this way, the interference between the stopper members can be used to restrict the lowest footrest surface from interfering with the floor surface.
[0054]
Although the present invention has been described with reference to the most practical and preferred embodiments at the present time, the invention is limited to the embodiments disclosed herein. However, the present invention can be appropriately changed without departing from the gist or the idea of the invention that can be read from the claims and the entire specification, and a dental unit with such a change is also included in the technical scope of the present invention. Must be understood as.
[0055]
【The invention's effect]
[0056]
  As explained above,A patient chair in which a backrest and a footrest are rotatably attached to the seat, a lifting means for driving the patient chair up and down, a tilting means for driving the patient chair in a tilting direction, and a lift And a link mechanism that supports the patient chair in cooperation with the means and the tilting means, wherein the seating portion can be further lowered from the patient introduction position, and cooperates with the link mechanism. The bottom footrest of the patient chair is on the floorcollisionAccording to the dental unit, which is provided with a stopper mechanism for restricting the operation, the patient chair needs to be further lowered from the introduction position, and the stool needs to be raised when the surgeon performs the patient's mandibular treatment. If the footrest is lost, the stopper mechanism willcollisionCan be avoided. Therefore, it is possible to prevent an unexpected failure from occurring due to the collision between the two.
[0057]
  In the above aspect, the link mechanism includes a first link mechanism that is expanded and contracted by the lifting and lowering means to raise and lower the patient chair, and a second link mechanism that is driven by the tilting means and tilts the patient chair. The stopper mechanism is located between the first stopper member and the second stopper member whose positions are uniquely determined by the operating positions of the first link mechanism and the second link mechanism.By contactIf the lowermost footrest of the patient chair is restricted from colliding with the floor surface, the position of the lifting means is set to the position of the first stopper member, and the position of the tilting means is set to the position of the second stopper member. Since each can be symbolized, the first and second stopper members correspond to the bottom of the footrest of the patient chair colliding with the floor surface.contactIf comprised, it can control that the footrest lowest part of a patient chair collides with a floor surface.
[0058]
  In the above aspect, the stopper mechanism includes a rod-like member attached to the tip of the first link mechanism, and a first stopper member and a second stopper member slidably attached to the rod-like member, The first stopper member is pivotally attached to the other end of the first arm that is pivotally attached at one end to the first link mechanism, and the second stopper member is pivotally attached to the second link at one end. A second arm that is pivotally attached to the mechanism is pivotally attached to the other end of the second arm.contactBy doing so, when it is configured to restrict the lowermost footrest of the patient chair to collide with the floor surface, the two stopper members on the bar-shaped member are respectively attached to the corresponding link mechanisms by the arms, By sliding in association with the collision between the lowermost part of the footrest of the patient chair and the floor surface, the lowermost part of the footrest can be prevented from colliding with the floor surface.
[0059]
  In the above description, if the first link mechanism is a pantograph mechanism, the movement of the pantograph is transmitted to the first stopper member by the first arm and is slid on the rod-shaped member, thereby the patient chair. To the floorcollisionCan be prevented.
[0060]
  Moreover, in the said aspect, it is good also as a doctor module being attached via the slide mechanism from the downward direction of the patient chair to the front. In such a configuration, the height of the patient introduction position must be increased by the height of the slide mechanism. Therefore, if the patient chair is configured to descend greatly, the patient chair may fall on the floor due to leakage of hydraulic fluid.collisionIn particular, the significance of the present invention is profound.
[0061]
  Further, in the above aspect, the position sensor and the bottom of the footrest of the patient chair are placed on the floor surface by the restriction by the stopper mechanism.collisionIf controlled so that the position sensor and the stopper mechanism are independent, the patient chair is placed on the floor.collisionTherefore, a dental unit having a more reliable control mechanism can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a dental unit as one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view continuously showing a movable range in a vertical direction and a tilt direction of a patient chair of a dental unit to which the present invention is applied.
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of a stopper mechanism.
FIG. 4 is a diagram illustrating a relationship between a posture of a patient chair and a position of a stopper member of a stopper mechanism.
5 is a diagram showing the positions of the stopper members corresponding to the postures (a, a), (a, b), (a, c) of the patient chair in FIG. 2, respectively. is there.
6 is a diagram showing positions of stopper members corresponding to postures (b, a), (b, b), and (b, c) of the patient chair in FIG. 2 respectively. is there.
7 is a diagram showing the positions of stopper members corresponding to the postures (c, a), (c, b), and (c, c) of the patient chair in FIG. 2, respectively. is there.
FIG. 8 is a diagram showing a trajectory of movement from a patient introduction position to a lower jaw medical care position.
FIG. 9 is a diagram illustrating movement of a stopper member when moving from a patient introduction position to a lower jaw medical position.
FIG. 10 is a view showing an introduction position of a conventional patient chair.
FIG. 11 is a diagram showing a medical position of a conventional knee-fold type patient chair.
[Explanation of symbols]
1 Dental unit
3 Patient chair
4 Seating part
5 Backrest
6 Footrest
9 Lifting means
10 Tilt means
18 First link mechanism (pantograph mechanism)
21 Slide mechanism for doctor module
22 Unit floor
23 step bottom (footrest bottom)
30 Stopper mechanism
31 Bar-shaped member
35 First arm
36 First stopper
37 Second stopper
40 Second arm

Claims

背もたれとフットレストとが着座部に回動可能に取り付けられている患者用椅子と、前記患者用椅子を上下方向に駆動する昇降手段と、前記患者用椅子を傾起方向に駆動する傾起手段と、前記昇降手段及び傾起手段と協働して前記患者用椅子を支持するリンク機構とを備えた歯科用ユニットであって、
前記着座部は、患者導入位置からさらに下降されることが可能であり、
前記リンク機構と協働して、前記患者用椅子のフットレスト最下部が床面に衝突するのを規制するストッパ機構が備えられ、
前記リンク機構は、前記昇降手段により伸縮されて前記患者用椅子を昇降させる第一のリンク機構と、前記傾起手段により駆動されて前記患者用椅子を傾起させる第二のリンク機構とを備え、
前記ストッパ機構は、前記第一のリンク機構及び第二のリンク機構の動作位置によりそれぞれの位置が一意に決する第一のストッパ部材及び第二のストッパ部材の間の接触により前記患者用椅子のフットレスト最下部が前記床面に衝突するのを規制することを特徴とする歯科用ユニット。A patient chair in which a backrest and a footrest are rotatably attached to a seat; a lifting means for driving the patient chair in a vertical direction; and a tilting means for driving the patient chair in a tilting direction; A dental unit comprising a link mechanism for supporting the patient chair in cooperation with the elevating means and the tilting means,
The seating portion can be further lowered from the patient introduction position,
In cooperation with the link mechanism, a stopper mechanism for restricting the lowermost footrest of the patient chair from colliding with the floor surface is provided,
The link mechanism includes a first link mechanism that is expanded and contracted by the elevating means to raise and lower the patient chair, and a second link mechanism that is driven by the tilting means and tilts the patient chair. ,
The stopper mechanism is a footrest of the patient chair by contact between the first stopper member and the second stopper member, the positions of which are uniquely determined by the operating positions of the first link mechanism and the second link mechanism. A dental unit that restricts a lowermost portion from colliding with the floor surface.

前記ストッパ機構は、前記第一のリンク機構の先端に取り付けられた棒状部材と、前記棒状部材に摺動可能に取り付けられた前記第一のストッパ部材及び前記第二のストッパ部材とを備えており、
前記第一のストッパ部材は一端側が前記第一のリンク機構に回動可能に取り付けられている第一のアームの他端側に回動可能に取り付けられ、
前記第二のストッパ部材は一端側が前記第二のリンク機構に回動可能に取り付けられている第二のアームの他端側に回動可能に取り付けられており、
前記第一及び第二のストッパ部材は、前記棒状部材上で相互に接触することにより、前記患者用椅子のフットレスト最下部が前記床面に衝突するのを規制することを特徴とする請求項１に記載された歯科用ユニット。The stopper mechanism includes a rod-like member attached to the tip of the first link mechanism, and the first stopper member and the second stopper member slidably attached to the rod-like member. ,
The first stopper member is rotatably attached to the other end of the first arm, one end of which is rotatably attached to the first link mechanism,
The second stopper member is rotatably attached to the other end side of the second arm, one end of which is rotatably attached to the second link mechanism,
The said 1st and 2nd stopper member controls that the footrest lowest part of the said chair for a patient collides with the said floor surface by contacting each other on the said rod-shaped member. Dental unit as described in

前記第一のリンク機構はパンタグラフ機構であることを特徴とする請求項１又は２のいずれかに記載された歯科用ユニット。 The dental unit according to claim 1, wherein the first link mechanism is a pantograph mechanism.

前記患者用椅子の下方から前方にかけてドクターモジュールがスライド機構を介して取り付けられていることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載されている歯科用ユニット。 The dental unit according to any one of claims 1 to 3, wherein a doctor module is attached via a slide mechanism from below to the front of the patient chair.

前記ストッパ機構による規制とともに位置センサにより、前記患者用椅子のフットレスト最下部が前記床面に衝突しないよう制御されていることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載された歯科用ユニット。 The dental unit according to any one of claims 1 to 4, wherein the lower part of the footrest of the patient chair is controlled not to collide with the floor surface by a position sensor together with the restriction by the stopper mechanism. .