JP4194713B2 - 扉用電気錠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動販売機の扉の開閉を規制するとともに、遠隔操作が可能な扉用電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の扉用電気錠としては、本願出願人が先に提案し特開平8−218693号公報(特願平7−29138号 平成7年2月17日出願)にて開示された扉用電気錠が知られている。
【0003】
図22を参照しながら、その開示された扉用電気錠を説明すると、ケース101と回動ブッシュ102とハンドル103とスプリング104と一対のラッチ105、105(図23及び図24参照)とモータユニット106とラッチ押動部材107とを備えて構成されており、自動販売機の扉108の表面にケース101の表面が露出するような取り付けがなされている。
【0004】
ケース101の表面には、レバー格納凹部109が形成されており、レバー格納凹部109の一側には、ハンドル挿入孔110が穿設されている。ハンドル挿入孔110には、ラッチ105(図23参照)の先端形状に一致する窪みとなる係合凹部111、111が形成されている。
【0005】
回動ブッシュ102は、周壁112と後壁113から成り、ハンドル挿入孔110に回動可能、軸方向移動不能に嵌挿されている。周壁112には、軸方向に延在する開口114、114(図24参照)が形成されている。また、後壁113には、連結ロッド(不図示)を介して扉108を自動販売機本体(不図示)にロックするロック部材(不図示)を出没させるための施錠カム115が取り付けられている。
【0006】
ハンドル103は、回動ブッシュ102の軸方向に対して移動可能に挿入される軸部116と、その軸部116の前端から直交方向に延在するレバー部117とから成り、軸部116が回動ブッシュ102の後壁113に向けて移動する、ハンドル103の没入時には、レバー部117がレバー格納凹部109に収納されるようになっている。軸部116の後端部には、ハンドル103の没入時に係合凹部111、111に対向するラッチ挿入孔118が形成されている。
【0007】
一対のラッチ105、105は、図23に示される如く、先端形状が山形に形成されており、係合凹部111、111に係合できるようになっている。また、一対のラッチ105、105間には、互いを離間する方向へ付勢する圧縮スプリング119が設けられている。即ち、一対のラッチ105、105は、軸部116の外周面から突出する方向に付勢され、ハンドル103が没入しているときには、回動ブッシュ102の開口114、114(図24参照)を経由して係合凹部111、111に係入するようになっている。
【0008】
スプリング104は、図22に示される如く、軸部116の後端部と回動ブッシュ102の後壁113間に介在し、ハンドル103をケース101の表面から突出する方向に付勢するようになっている。従って、一対のラッチ105、105が軸部116内に没入する方向に移動させられると、係合凹部111、111との係合が解除されることになることから、ハンドル103がケース101の表面から突出するようになる。そして、一対のラッチ105、105が開口114、114に沿って移動し、開口114、114の端部114a、114aに当接することでハンドル103の突出が規制されるようになっている。
【0009】
モータユニット106は、図22に示される如く、ケース101に設けられたユニット収容室120内に取り付けられており、その出力軸121の先端には、回動円板122が設けられている。回動円板122は、その中央で出力軸121の先端と固着状態になっており、中央より偏心した位置には、偏心軸部123が突出形成されている。
【0010】
ラッチ押動部材107は、図23に示される如く、ケース101の裏面側に設けられたプレート状の部材であって、偏心軸部123が遊嵌される長孔124と、一対のラッチ105、105に向けてそれぞれ突出する腕125、125とが形成されている。
【0011】
上記構成において、上記自動販売機の管理者が所定の設定入力を行うと、モータユニット106が作動してラッチ押動部材107を駆動する(図23において右方向)。すると、腕125、125がラッチ105、105の先端を押動してラッチ105、105を回動ブッシュ102の周壁112内へ没入させる(図25参照)。これにより、ハンドル103がケース101の表面から突出し(図26参照)、管理者はハンドル103を回動することで扉108を開扉できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来技術にあっては、図24に示される如くのハンドル103の没入時に、スプリング104の付勢力がラッチ105、105に間接的に掛かり、ラッチ105、105と係合凹部111、111の摺動抵抗が大きくなってしまっていた。従って、モータユニット106に対する負荷が大きくなり、解錠時にラッチ105、105を押し込むためには大きなモータを装備することが構成上好ましかった。
【0013】
しかし、大きなモータを装備すると、扉用電気錠自体が大きくなってしまい、また、コストアップしてしまうことから、その実現は困難であって改善する余地があった。
【0014】
尚、上記公報は、機械的に非常解錠することができる機構(説明は省略する)を有する扉用電気錠に関しても開示されていることから、このような扉用電気錠も含んで改善する必要があると言える。また、改善するに当たっては、操作性や信頼性や防盗性の向上等の錠装置全般に求められる改善事項も考慮する必要があると言える。
【0015】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、ハンドルを突出させるためのスプリングの付勢力がラッチに間接的に掛かっても、その付勢力を容易に解除して解錠時の作動をスムーズにし、また、大型化やコストアップが解消され、操作性や信頼性や防盗性の向上等も図れる扉用電気錠を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明の扉用電気錠は、扉に付けられ、係合凹部を有するハンドル挿入孔が形成されたケースと、前記ハンドル挿入孔に回動可能に挿入され、前記係合凹部に対向する位置にラッチ用開口が形成された回動ブッシュと、該回動ブッシュの軸方向にスライド可能に挿入されるとともに、前記軸方向に対して直交しかつ互いに直交する方向にラッチ挿入孔とスライダ挿入孔とが形成された軸部を有する引き出し型のハンドルと、前記軸方向となる前記回動ブッシュと前記軸部との間に介在し、前記ハンドルを前記ケース表面から突出させる方向へ付勢するスプリングと、バネ付勢力が付与されて前記ラッチ挿入孔に挿入されていて、前記バネ付勢力に抗して前記ラッチ挿入孔及び前記ラッチ用開口を移動されて前記係合凹部に係入されることにより、前記ハンドルの前記ケース表面からの突出を阻止するラッチと、バネ付勢力が付与されて前記スライダ挿入孔に挿入されていて、前記バネ付勢力によりラッチ規制位置に前記スライダ挿入孔を移動されることによって前記ラッチと接触して前記ラッチに付与されている前記バネ付勢力に抗して前記ラッチを前記係合凹部に対して係入させるとともに前記ラッチの前記係合凹部からの離脱を規制し、前記バネ付勢力に抗してラッチ規制解除位置に前記スライダ挿入孔を移動されることによって前記ラッチから離間されて前記ラッチの前記係合凹部からの離脱の規制を解除するスライダと、前記ケースに設けられ、解錠信号に基いて前記スライダに付与されている前記バネ付勢力に抗して駆動部材を介し前記スライダを前記ラッチ規制位置から前記ラッチ規制解除位置に移動させるように駆動するスライダ駆動ユニットとを備え、前記軸部を介して前記ラッチに付与される前記スプリングの付勢力により、前記スライダが前記ラッチ規制位置から前記ラッチ規制解除位置に移動されても前記係合凹部に対する前記ラッチの係入状態が保持され、前記スプリングの前記付勢力に抗する前記ハンドルの前記軸方向への押し込みにより、前記係合凹部に対する前記ラッチの係入状態を保持している前記ラッチに対する前記スプリングの付勢力が解除されて前記ラッチに付与されている前記バネ付勢力により前記ラッチが前記係合凹部から離脱されて前記スプリングの付勢力により前記ハンドルが前記ケース表面から突出されるように構成したことを特徴としている。
【0017】
請求項2記載の本発明の扉用電気錠は、請求項1に記載の扉用電気錠において、前記ラッチは、互いに引き寄せられる方向にバネ付勢された一対のラッチであって、前記スライダには前記一対のラッチが前記係合凹部から離脱する際の逃がしとなる窪みを前記規制解除位置に形成したことを特徴としている。
【0018】
請求項3記載の本発明の扉用電気錠は、請求項1又は請求項2に記載の扉用電気錠において、前記係合凹部は、前記ハンドルの突出方向に凹む溝を有し、前記ラッチには、前記ハンドルが前記スプリングに抗して前記軸方向に押し込まれた際に、前記溝との係止状態が解除される突出部を形成したことを特徴としている。
【0019】
請求項4記載の本発明の扉用電気錠は、請求項1ないし請求項3いずれか記載の扉用電気錠において、前記スライダ駆動ユニットが前記解錠信号に基いて前記スライダを駆動した後、所定時間を経て前記駆動部材を前記スライダの駆動前の状態に復帰させるように構成したことを特徴としている。
【0020】
請求項5記載の本発明の扉用電気錠は、請求項1ないし請求項4いずれか記載の扉用電気錠において、前記ラッチのバネ付勢力よりも大きい付勢力で前記スライダを前記スライダ駆動ユニットに向けて付勢したことを特徴としている。
【0021】
請求項6記載の本発明の扉用電気錠は、請求項5に記載の扉用電気錠において、前記スライダに対する移動規制部材を更に備えたことを特徴としている。
【0022】
請求項7記載の本発明の扉用電気錠は、請求項1ないし請求項6いずれか記載の扉用電気錠において、前記ケースは、前記軸部に連成されて前記ハンドルを構成するレバーのためのレバー収納凹部を有し、該レバー収納凹部には前記スライダ駆動ユニットを遠隔操作するための受信部の少なくとも一部を露出させたことを特徴としている。
【0023】
請求項8記載の本発明の扉用電気錠は、請求項7に記載の扉用電気錠において、前記レバーの端部には、少なくとも一部を露出させた前記受信部を臨む切り欠き凹部を形成したことを特徴としている。
【0024】
請求項9記載の本発明の扉用電気錠は、請求項1ないし請求項8いずれか記載の扉用電気錠において、前記スライダ駆動ユニットは、前記扉の所定位置から非電気的に操作されるとともに、前記駆動部材とは別に前記スライダに接して該スライダを前記スライダ挿入孔の延在方向へ駆動することが可能な非常解錠用駆動部材を有することを特徴としている。
【0025】
請求項10記載の本発明の扉用電気錠は、請求項9に記載の扉用電気錠において、前記扉は釣銭口を有する扉であって、該釣銭口内には連動部材を介して前記非常解錠用駆動部材を操作するシリンダ錠を配設したことを特徴としている。
【0026】
請求項1に記載された本発明によれば、ハンドルがケース内に没入している際、スライダ駆動ユニットに解錠信号が与えられると、駆動部材を介してスライダがスライダ挿入孔の延在方向へ駆動されることになる。
この時、スライダはラッチから離間されてラッチの係合凹部からの離脱の規制を解除するラッチ規制解除位置に駆動されている。また、スプリングはハンドルをケースの表面から突出させる方向に付勢しているが、その付勢力はハンドルの軸部を介して間接的にラッチに作用し、この付勢力によって、ラッチに付与されているバネ付勢力によりラッチが係合凹部から離脱することが阻止されているので、ハンドルの突出を阻止している状態となっている。
その後、この状態から、ハンドルをスプリングに抗して押し込むと、付勢力がハンドルのみに掛かり、それまでラッチに間接的に掛かっていたスプリングの付勢力が解除されることになる。
そして、その付勢力の解除に伴い、ラッチと係合凹部の係合がラッチのバネ付勢により解除されると、ハンドルがケースの表面から突出することになる。
以上のことから、ハンドルを突出させるためのスプリングの付勢力がラッチに間接的に掛かっても、その付勢力を容易に解除することができるので、解錠時の作動がスムーズになる。
また、スライダ駆動ユニットはスプリングの付勢力の掛かっていないスライダを、これに付与されているバネ付勢力に抗してラッチ規制位置からラッチ規制解除位置に移動させるだけでよく、大きな負荷を必要としないので、上記扉用電気錠が大型化してしまうこともない。
さらには、従来の扉用電気錠の構成と比べても、上記扉用電気錠の構成自体にコストアップの要因を見いだすことはできない。
【0027】
請求項2に記載された本発明によれば、従来のように、回動ブッシュの外方においてラッチを内方へ没入させる構成ではないので、ラッチ挿入孔の延在方向に扉用電気錠自体が大きくなることはない。むしろ、スライダの配置を鑑みれば、小型化を図ることが可能である。
【0028】
請求項3に記載された本発明によれば、ハンドルを押し込まない限り、ラッチが係合凹部から離脱できないようになっている。これにより、仮にラッチのバネ付勢がスプリングの付勢力より勝っていた場合であっても、スライダが規制解除位置へ駆動された後に、ハンドルが勝手に突出してしまうようなことはない。
【0029】
請求項4に記載された本発明によれば、施錠時において、それまで規制解除位置にあったスライダを元の位置に復帰させることができるようになる。これにより、ラッチが係合凹部に係合可能となり、ハンドルを没入させることができるようになる。従って、施錠時の作動をスムーズにすることができる。
【0030】
請求項5に記載された本発明によれば、ハンドルを没入させると、ラッチが係合凹部に係合する方向に容易に移動する。従って、上記構成にすることにより、施錠時の作動をさらにスムーズにすることができる。また、施錠後に誤って例えば解錠カードをかざして解錠してしまっても、施錠状態となる。
【0031】
請求項6に記載された本発明によれば、扉用電気錠に例えば上記付勢力よりも大きな衝撃力が外部から掛かったとしてもスライダが移動してしまうことはないので、防盗性の向上を図ることができる。
【0032】
請求項7に記載された本発明によれば、受信部を扉用電気錠とは別に設ける必要がないことから、受信部用の設置スペースをわざわざ扉に確保しなくてもよい。また、取り付けも扉用電気錠のみで済むことから、作業性が非常によい。
【0033】
請求項8に記載された本発明によれば、ハンドルの操作性を損なわずに、一層小型化を図ることができる。
【0034】
請求項9に記載された本発明によれば、扉用電気錠が電気的に故障しても非常解錠用駆動部材を操作することで非常解錠をすることができる。
【0035】
請求項10に記載された本発明によれば、シリンダ錠を狙って不正解錠しようとしても、釣銭口がそれを阻止して犯罪を防止することができる。また、シリンダ錠の配設位置が非常に分かり難くなることから、防盗性の向上を図ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1は本発明の扉用電気錠の一実施の形態を示す横断面図である。また、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は扉用電気錠の背面図、図5はハンドルの正面図である。さらに、図6はラッチ単体の図面、図7はスライダ単体の図面である。尚、図8は図4に対し保護カバーを取り除いた状態の背面図である。
【0037】
図1において、扉用電気錠は、金属製のケース1と、そのケース1内に設けられる回動ブッシュ2と、同じくハンドル3と、ハンドル3をケース1の表面に向けて付勢するスプリング4と、ハンドル3の突出の規制を行う一対のラッチ5、5(図2及び図3参照)と、減速器を備えたモータ等から成るモータユニット6(特許請求の範囲に記載した駆動ユニットに相当)と、モータユニット6により駆動されるスライダ7とを備えて構成されており、自動販売機の扉8の表面に取り付けられ、かつ、施錠時において、上記一対のラッチ5、5(図2及び図3参照)に間接的に掛かるスプリング4の付勢力を容易に解除することができるようになっている。
【0038】
上記ケース1の表面には、長手方向に延びる浅底のレバー格納凹部9が形成されており、そのレバー格納凹部9の一側(図1において右側)には、上記長手方向に対し直交方向に延在するハンドル挿入孔10が穿設されている。また、レバー格納凹部9の略中央には、モータユニット6に対するユニット収容室11が形成されており、そのユニット収容室11は、ケース1と一体に形成されたカバー12でレバー格納凹部9と区画されている。さらに、レバー格納凹部9の他側(図1において左側)には、扉用電気錠を遠隔操作する際の受信部となるアンテナ13のためのアンテナ収容室14が形成されている。
【0039】
ハンドル挿入孔10には、一対のラッチ5、5(図2及び図3参照)が係合する係合凹部15、15(図2及び図3参照)が形成されている。係合凹部15、15(図2及び図3参照)は、ケース1の裏面から表面に向けて切り欠かれており、その切り欠き範囲は、上記ハンドル3の没入位置で一対のラッチ5、5(図2及び図3参照)が係合するように調整されている。また、係合凹部15(図2参照)の幅は、ラッチ5(図2参照)の幅よりも若干広く形成されている。
【0040】
アンテナ13は、アンテナ本体16とそのアンテナ本体16を包被する合成樹脂製のカバー17とから構成されており、カバー17の一部をレバー格納凹部9から露出させるようにアンテナ収容室14に収納されている。
尚、アンテナ13を一体化しているので扉8の他の部分にアンテナ13用の設置スペースをわざわざ確保する必要がない。また、取り付けも扉用電気錠のみで済むことから、作業性が非常によい。
アンテナ本体16とモータユニット6の図示しない制御部との電気的接続については図示を省略している。
【0041】
一方、ケース1の裏面には、金属プレート状のカバー18(図4及び図8参照)が締め付け固定されている。カバー18には、円弧状の長孔19(図8参照)が穿設されており、その長孔19(図8参照)の近傍には、断面コ字状の保護カバー20(図4参照)が固着されている。
【0042】
上記回動ブッシュ2は、周壁21と後壁22とから成り、略カップ状に形成されている。また、回動ブッシュ2は、ハンドル挿入孔10に回動可能、軸方向移動不能に嵌挿されている。
【0043】
周壁21には、軸方向に延在するラッチ用開口23、23(図2及び図3参照)とスライダ用開口24(図2参照)とが形成されている。ラッチ用開口23、23は、係合凹部15、15に対向して形成されている(図2参照)。スライダ用開口24は、ラッチ用開口23に対して90°回転した位置に配設されており、レバー格納凹部9の位置まで切り欠き形成されている(図3参照)。
尚、図3に示される引用符号25、25は、一対のラッチ5、5に対するストッパ部分である。
【0044】
後壁22の外面には、二つの突起26、26が設けられており、その突起26、26に嵌合する施錠カム27が取り付けられている。また、後壁22の内面には、上記スプリング4の一端が係合する環状段部28が形成されている。
【0045】
施錠カム27は、突起26、26に対応する孔(不図示)と二つのカム部29、29(図8参照)とを有しており、施錠カム27が回動すると連結ロッド(不図示)を介して扉8の上下端に設けられて突出するロック部材(不図示)を出没させることができるようになっている。
【0046】
上記ハンドル3は、回動ブッシュ2の軸方向に対して移動可能に挿入される軸部30と、その軸部30の前端部から直交方向に延在するレバー部31とから成り、軸部30が回動ブッシュ2の後壁22に向けて移動する、ハンドル3の没入時には、レバー部31がレバー格納凹部9に収納されるようになっている。
【0047】
軸部30の後端部には、ハンドル3の没入時に係合凹部15、15(図2及び図3参照)に対向するラッチ挿入孔32、32(図2参照)と、スライダ用開口24(図2参照)に対向するスライダ挿入孔33とが、軸方向に対して直交しかつ互いに直交する方向に形成されている。軸部30の後端部には、上記スプリング4の他端が係合する環状凹部34が形成されている。
【0048】
尚、軸部30は、図3に示される如く、中空に形成されており、前端部にはガードキャップ35が固着されている。ガードキャップ35は、レバー部31(図5参照)よりも外方に突出する略円板状の保護部36と固定軸37とから構成されており、固定軸37には環状溝38が形成されている。環状溝38には、軸部30に穿設されたねじ孔に螺合する固定ねじ39、39が係合するようになっている。ガードキャップ35は、ハンドル3よりも十分に堅い金属で形成されており、そのガードキャップ35を設けることで、ハンドル3がドリル等の工具で破壊されてしまうのを防止することができるようになる。また、ガードキャップ35は、空転可能に取り付けることもできる。
【0049】
レバー部31は、図5に示される如く、先端部が略U字状に切り欠かれた切り欠き凹部40を有しており、その切り欠き凹部40を介してアンテナ13を臨むことができるようになっている。尚、切り欠き凹部40を設けず仮想線Lの位置でレバー部31を切り落とし、アンテナ13の露出部分を確保するような構成としてもよい。
【0050】
上記スプリング4は、図1に示される如く、圧縮型の円錐スプリングであって、長径となる一端が回動ブッシュ2の環状段部28に係合し、また、短径となる他端がハンドル3の環状凹部34に係合するようになっている。
【0051】
上記一対のラッチ5、5は、図2及び図3に示される如く、ラッチ挿入孔32、32に挿入され、引張バネ41によりバネ付勢された状態で対向配置されている。ラッチ5をもう少し詳しく説明すると、図6(a)〜(c)に示される如く、ラッチ5はストッパ42とバネ軸43とから成り、ストッパ42には、上記スライダ7(図7参照)に接触するとともに後述する窪み51に係入する略三角形状の突出部44と、ラッチ挿入孔32(図2及び図3参照)を摺動する袴部45、45とが形成されている。バネ軸43は、ストッパ42の略中央に固着されている。バネ軸43の溝46は、引張バネ41(図2及び図3参照)の端部が係合するようになっている。
【0052】
上記スライダ7は、図1及び図2に示される如く、スライダ挿入孔33に挿入されており、また、圧縮バネ47により上記モータユニット6に向けてバネ付勢されている。スライダ7をもう少し詳しく説明すると、図7(a)〜(c)に示される如く、スライダ7は略棒状に形成されており、薄肉となっている一端は、後述するモーターカム54を考慮してその側面の一部が弧状に形成されている。また、その一部に対して逆側となる側面には、後述するクロー56が係合する凹部48が形成されている。上記一端に対する他端には、圧縮バネ47(図1及び図2参照)が嵌挿される凹部49が形成されている。一方、スライダ7の中間には、引張バネ41(図2及び図3参照)に対する逃がし部50が形成されている。また、同じく中間には、突出部44(図6参照)が係入する略三角形状の窪み51、51が形成されている。引用符号52、52は、スライダ用開口24(図2参照)に当接する段部を示している。
【0053】
尚、窪み51、51の位置が特許請求の範囲に記載した規制解除位置に相当するものとする。また、圧縮バネ47の付勢力は、引張バネ41の付勢力よりも大きく設定することが好ましい。即ち、圧縮バネ47の付勢力によって、ラッチ5、5の窪み51、51に対する係入離脱を可能とすることが好ましい。
【0054】
図1に戻り、上記モータユニット6は、アンテナ13を介して解錠信号を受信すると、図示しない制御部がモーターを作動させ、扉用電気錠の解錠を行うようになっている。上記制御部はタイマー(不図示)を有しており、解錠がなされて所定時間を経ると元の状態に戻るような制御プログラムが組み込まれている(元の状態に戻るように制御することで、施錠後に誤って例えば解錠カードをかざして解錠してしまっても、施錠状態になる(スライダ7が付勢されているため)。これにより、防盗性の向上を図ることができる)。
【0055】
モータユニット6の図示しない減速器に設けられた出力軸53の先端には、モーターカム54(特許請求の範囲に記載した駆動部材に相当)が固着されており、また、モーターカム54よりもカバー18側には、エマージェンシーカム55(特許請求の範囲に記載した非常解錠用駆動部材に相当)が遊嵌されている。さらに、上記軸方向におけるモーターカム54及びエマージェンシーカム55の位置には、クロー56(図2参照、特許請求の範囲に記載した移動規制部材に相当)が配設されている。引用符号57は、堅い金属から成るガードプレートを示しており、モータユニット6に対する破壊行為を防止するための部材である。
【0056】
尚、上記モータユニット6に代えてソレノイドを用いることも当然に可能である。その際には、スライダ7の移動方向とソレノイドのプランジャーの移動方向とが一致するように配置し直す必要があるが、これについては図示及び説明を省略する。
【0057】
モーターカム54は、出力軸53の回動に追従するようになっており、図2に示される如く、クロー56に当接する当接部58と、クロー56を回動させる際にスライダ7の位置が変わらないようにするための第一弧部59と、スライダ7を駆動するための第二弧部60とを備えて構成されている。第一弧部59は、出力軸53からの距離が等しく形成されており、第二弧部60は、出力軸53からの距離が次第に長くなるように形成されている。
【0058】
エマージェンシーカム55は、出力軸53の回動に追従せず遊嵌されており、図16に示される如く、バネ61によりバネ付勢されて常に元の位置に復帰することができるようになっている。形状としては、モーターカム54(図2参照)の外観形状に一致し、同じ機能となる当接部62と第一弧部63と第二弧部64とを備えて構成されている。第二弧部64には、カバー18(図8参照)の長孔19(図8参照)を摺動する突起65が設けられており、その突起65には非常解錠用のワイヤ66(図4参照、特許請求の範囲に記載した連動部材に相当)の一端67(図4参照)が係合するようになっている。
【0059】
クロー56は、図2に示される如く、一端にスライダ7の凹部48(図7参照)に係合する爪部68が形成されており、その爪部68の近傍には、モーターカム54の当接部58、及びエマージェンシーカム55(図16参照)の当接部62(図16参照)が当接する平面部69が形成されている。また、上記一端に対する他端は、モータユニット6に枢着されており、バネ70によってモーターカム54側に付勢されている。尚、クロー56は、扉用電気錠に何らかの衝撃が加わった際に、スライダ7が解錠方向へ移動してしまうのを規制する部材である(防盗性が向上する)。
【0060】
上記構成において、扉用電気錠の作用について説明する。
【0061】
施錠時には、図1に示される如く、ハンドル3がケース1内に没入している。また、図2に示される如く、モーターカム54が初期位置にあり、スライダ7は、圧縮バネ47により付勢されてラッチ規制位置にスライダ挿入孔33を移動されることによってスライダ用開口24からその一端が突出し、モーターカム54に当接している。さらに、クロー56の爪部68は、スライダ7の凹部48(図7参照)に係合し、スライダ7の移動を規制している。そして、この状態において、スライダ7がラッチ5の突出部44に接触してラッチ5、5の内方への移動を規制しているので、係合凹部15、15に係合した状態が保たれ、ハンドル3のケース表面からの突出を阻止される。
【0062】
尚、ハンドル3と回動ブッシュ2の間には、図3に示される如くの間隙Dが存在し、ハンドル3を没入方向へ、その間隙D分だけ押し込むことができるようになっている。
【0063】
次に、解錠時にあっては、図示しないリモートコントロールスイッチなどにより遠隔操作され、アンテナ13(図1参照)を介して解錠信号を受信すると、図示しない制御部がモーターを作動させ、扉用電気錠の解錠を開始する。
【0064】
即ち、モーターの作動により、図9に示される如く、先ずモーターカム54が矢線方向に回動すると、クロー56がモーターカム54の当接部58に押されて回動し、スライダ7とクロー56の係合が解除される。この時、スライダ7は、モーターカム54の第一弧部59に当接しているので、駆動されない状態にある。
【0065】
そして、モーターカム54が矢線方向に更に回動し、図10に示される位置にまで回動すると、スライダ7はモーターカム54の第二弧部60によりその一端が圧縮バネ47によるバネ付勢力に抗してラッチ規制位置からスライダ用開口24まで押し込まれたラッチ規制解除位置に移動される。また、スライダ7がラッチ規制解除位置にあるとき、ラッチ5の突出部44が移動すること入り込む位置に窪み51が位置するようになり、ラッチの突出部44がスライダ7から離間されてラッチ5、5の係合凹部15、15からの離脱の規制を解除するようになるが、ラッチ5、5には、スプリング4(図1参照)の付勢力がハンドル3の軸部30を介して間接的に掛かっているので、ラッチ5、5は離脱方向へ移動することなく、係合凹部15、15に係合した状態が保たれる。
【0066】
このような状態から、図11に示される如く、ハンドル3を矢線P方向に前記間隙D(図3参照)分だけ押し込むと、ラッチ5、5と係合凹部15、15とがスプリング4の付勢力の作用する方向において非接触状態となる。即ち、ラッチ5、5にスプリング4の付勢力が掛からなくなる。
【0067】
そして、図12及び図13に示される如く、ラッチ5、5が互いに引き寄せられて係合凹部15、15から離脱する。即ち、ラッチ5の突出部44がスライダ7の窪み51(図13参照)に入り込むのでラッチ5が係合凹部15から離脱する。
【0068】
これにより、図14及び図15に示される如く、ハンドル3がケース1の表面から突出し、扉8の解錠が可能となる。
【0069】
尚、この時、上記図示しない制御部は、所定時間の経過によりモーターカム54とクロー56を図2に示した初期位置へ復帰させるよう制御信号を生成する。
【0070】
続いて、閉扉して施錠する際には、上述の如く、モーターカム54とクロー56が既に初期位置に復帰していることから、ハンドル3を没入するだけで施錠が完了する(図2等を参照)。
【0071】
即ち、ハンドル3をケース1内に没入すると、スライダ7は圧縮バネ47の付勢力により付勢され、モーターカム54側へ移動する。すると、クロー56はその先端形状によりバネ70の付勢力に抗して若干回動する。クロー56が復帰すると、爪部68と凹部48(図7参照)とが係合する。一方、スライダ7の移動に伴い、ラッチ5、5が互いに離間する方向へ移動(上述の如く、圧縮バネ47の付勢力が引張バネ41の付勢力よりも大きいため)し係合凹部15、15に係入する。以上により、施錠が完了する。
【0072】
続いてさらに、非常解錠する場合について説明する。
【0073】
非常解錠時には、図4に示される如く、ワイヤ66が引っ張られ、その一端67を介して非常解錠がなされる。即ち、図16に示される如く、初期位置にあるエマージェンシーカム55が図17に示される位置にまで回動させられると、上述した解錠時の作用と同様にスライダ7が駆動され、解錠が可能になる。
【0074】
尚、上記ワイヤ66の他端には、例えば図18に示される如くのシリンダ錠71が取り付けられている。そのシリンダ錠71は、扉8の各所に設けることができるものとし(扉用電気錠に一体でもよい)、図中のように釣銭口72の側面に取り付ければ、防盗性の面で効果的である(破壊行為を受け難く、また、扉8の表面からシリンダ錠71を見つけ難いと言う利点がある。商品取り出し口も同様である)。
【0075】
以上、図1ないし図18までを参照しながら説明したように、ハンドル3を突出させるためのスプリング4の付勢力がラッチ5、5に間接的に掛かっても、その付勢力を容易に解除することができる。また、モータユニット6はスライダ7のみを駆動するだけであるので、大きな負荷を必要とせず、上記扉用電気錠が大型化してしまうことがない。さらには、従来の扉用電気錠の構成と比べても、上記扉用電気錠の構成自体にコストアップの要因を見いだすことはできない。
【0076】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0077】
即ち、例えば上述のラッチ5(図6参照)を図19に示すようなラッチ5′に置き換えることも可能である。
以下に説明すると、ラッチ5′には、ストッパ42(ラッチ5の構成と基本的に同じ物は同一符号を付している)の袴部45′、45′に突出部73、73が一体に形成されており、図20に示される如く、上述のラッチ5、5(図6参照)と同様、係合凹部15′、15′に係入すると、その係合凹部15′、15′に各々形成された溝74、74(図21参照、一方のみ図示)に突出部73、73(図21参照、一方のみ図示)が係止されるようになっている(スプリング4(図3参照)の付勢力による)。溝74は、ハンドル3(図14及び図15参照)の突出方向に凹んで形成されている。
【0078】
従って、ハンドル3(図11参照)を押し込まない限り(図21において押し込み方向は左方向となる。尚、上記突出方向は右方向となる)、ラッチ5′が係合凹部15′から離脱(図21において離脱方向は下方向となる)することができないようになっている。
即ち、ハンドル3(図11参照)が上記方向に押し込まれると、突出部73、73(図21参照、一方のみ図示)が溝74、74(図21参照、一方のみ図示)から離脱し、これらの係止状態が解除されるようになるからである。
【0079】
これにより、仮に引張バネ41(図3参照)がスプリング4(図3参照)の付勢力より勝っていた場合であっても、スライダ7(図3参照)が規制解除位置へ駆動された後に、ハンドル3(図3参照)が勝手に突出してしまうようなことはない。従って、ラッチ5′を用いるとともに係合凹部15′に溝74、74を形成すると、信頼性が高まることになる。
【0080】
尚、上述において、アンテナ13を一体化しているので扉8の他の部分にアンテナ13用の設置スペースをわざわざ確保する必要がない。また、取り付けも扉用電気錠のみで済むことから、作業性が非常によい。と記したが、アンテナ13のような受信部の一体化は、本形態のような扉用電気錠に限定されるものではない。
即ち、電気的な遠隔操作がなされることにより、(自動販売機)本体を閉塞する扉の開扉が可能となる電気的解錠手段と、解錠によりケースの表面から突出するように構成されたハンドルと、を備えた扉用電気錠を対象とし、前記ケースは前記ハンドルを構成するレバーのためのレバー収納凹部を有し、該レバー収納凹部に前記電気的解錠手段を遠隔操作するための受信部の少なくとも一部を露出させたことを特徴とする。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、扉用電気錠は、扉に付けられ、係合凹部を有するハンドル挿入孔が形成されたケースと、前記ハンドル挿入孔に回動可能に挿入され、前記係合凹部に対向する位置にラッチ用開口が形成された回動ブッシュと、該回動ブッシュの軸方向にスライド可能に挿入されるとともに、前記軸方向に対して直交しかつ互いに直交する方向にラッチ挿入孔とスライダ挿入孔とが形成された軸部を有する引き出し型のハンドルと、前記軸方向となる前記回動ブッシュと前記軸部との間に介在し、前記ハンドルを前記ケース表面から突出させる方向へ付勢するスプリングと、バネ付勢力が付与されて前記ラッチ挿入孔に挿入されていて、前記バネ付勢力に抗して前記ラッチ挿入孔及び前記ラッチ用開口を移動されて前記係合凹部に係入されることにより、前記ハンドルの前記ケース表面からの突出を阻止するラッチと、バネ付勢力が付与されて前記スライダ挿入孔に挿入されていて、前記バネ付勢力によりラッチ規制位置に前記スライダ挿入孔を移動されることによって前記ラッチと接触して前記ラッチに付与されている前記バネ付勢力に抗して前記ラッチを前記係合凹部に対して係入させるとともに前記ラッチの前記係合凹部からの離脱を規制し、前記バネ付勢力に抗してラッチ規制解除位置に前記スライダ挿入孔を移動されることによって前記ラッチから離間されて前記ラッチの前記係合凹部からの離脱の規制を解除するスライダと、前記ケースに設けられ、解錠信号に基いて前記スライダに付与されている前記バネ付勢力に抗して駆動部材を介し前記スライダを前記ラッチ規制位置から前記ラッチ規制解除位置に移動させるように駆動するスライダ駆動ユニットとを備え、前記軸部を介して前記ラッチに付与される前記スプリングの付勢力により、前記スライダが前記ラッチ規制位置から前記ラッチ規制解除位置に移動されても前記係合凹部に対する前記ラッチの係入状態が保持され、前記スプリングの前記付勢力に抗する前記ハンドルの前記軸方向への押し込みにより、前記係合凹部に対する前記ラッチの係入状態を保持している前記ラッチに対する前記スプリングの付勢力が解除されて前記ラッチに付与されている前記バネ付勢力により前記ラッチが前記係合凹部から離脱されて前記スプリングの付勢力により前記ハンドルが前記ケース表面から突出されるように構成されている。
即ち、ハンドルがケース内に没入している際、スライダ駆動ユニットに解錠信号が与えられると、駆動部材を介してスライダがスライダ挿入孔の延在方向へ駆動されることになる。この時、スライダはラッチから離間されてラッチの係合凹部からの離脱の規制を解除するラッチ規制解除位置に駆動されている。また、スプリングはハンドルをケースの表面から突出させる方向に付勢しているが、その付勢力はハンドルの軸部を介して間接的にラッチに作用し、この付勢力によって、ラッチに付与されているバネ付勢力によりラッチが係合凹部から離脱することが阻止されているので、ハンドルの突出を阻止している状態となっている。その後、この状態から、ハンドルをスプリングに抗して押し込むと、付勢力がハンドルのみに掛かり、それまでラッチに間接的に掛かっていたスプリングの付勢力が解除されることになる。そして、その付勢力の解除に伴い、ラッチと係合凹部の係合がラッチのバネ付勢により解除されると、ハンドルがケースの表面から突出することになる。
以上のことから、ハンドルを突出させるためのスプリングの付勢力がラッチに間接的に掛かっても、その付勢力を容易に解除することができるので、解錠時の作動がスムーズになる。また、スライダ駆動ユニットはスプリングの付勢力の掛かっていないスライダを、これに付与されているバネ付勢力に抗してラッチ規制位置からラッチ規制解除位置に移動させるだけでよく、大きな負荷を必要としないので、上記扉用電気錠が大型化してしまうこともない。さらには、従来の扉用電気錠の構成と比べても、上記扉用電気錠の構成自体にコストアップの要因を見いだすことはできない。
尚、当然ではあるが、扉の表面に例えばシリンダ錠を設けなくとも解錠することができることになるから、シリンダ錠を狙った犯罪を防止することができる。これにより、防盗性の向上が図られる。
【0082】
請求項2に記載された本発明によれば、ラッチは、互いに引き寄せられる方向にバネ付勢された一対のラッチであり、また、スライダの規制解除位置には、その一対のラッチが係合凹部から離脱する際の逃がしとなる窪みを形成していることから、小型化を図ることができるという効果を奏する。
即ち、従来のように、回動ブッシュの外方においてラッチを内方へ没入させる構成ではないので、ラッチ挿入孔の延在方向に扉用電気錠自体が大きくなることはない。むしろ、スライダの配置を鑑みれば、小型化を図ることが可能である。
【0083】
請求項3に記載された本発明によれば、係合凹部は、ハンドルの突出方向に凹む溝を有し、ラッチには、ハンドルがスプリングに抗して軸方向に押し込まれた際に、係合凹部の溝との係止状態が解除される突出部を形成していることから、ハンドルを押し込まない限り、ラッチが係合凹部から離脱できないようになっている。これにより、仮にラッチのバネ付勢がスプリングの付勢力より勝っていた場合であっても、スライダが規制解除位置へ駆動された後に、ハンドルが勝手に突出してしまうようなことはない。
従って、上述の他に、信頼性を高めることもできるという効果を奏する。
【0084】
請求項4に記載された本発明によれば、スライダ駆動ユニットが解錠信号に基いてスライダを駆動した後、所定時間を経て駆動部材をスライダの駆動前の状態に復帰させていることから、施錠時において、それまで規制解除位置にあったスライダを元の位置に復帰させることができるようになる。これにより、ラッチが係合凹部に係合可能となり、ハンドルを没入させることができるようになる。
従って、施錠時の作動をスムーズにすることができるという効果を奏する。
【0085】
請求項5に記載された本発明によれば、ラッチのバネ付勢力よりも大きい付勢力でスライダをスライダ駆動ユニットに向けて付勢していることから、ハンドルを没入させると、ラッチが係合凹部に係合する方向に容易に移動する。
従って、上記構成にすることにより、施錠時の作動をさらにスムーズにすることができるという効果を奏する。
尚、施錠後に誤って例えば解錠カードをかざして解錠してしまっても、施錠状態となることから、防盗性の向上も図ることができる。
【0086】
請求項6に記載された本発明によれば、スライダに対する移動規制部材を更に備えていることから、扉用電気錠に例えば上記付勢力よりも大きな衝撃力が外部から掛かったとしてもスライダが移動してしまうことはないので、防盗性の向上を図ることができる。
【0087】
請求項7に記載された本発明によれば、ケースは、軸部に連成されてハンドルを構成するレバーのためのレバー収納凹部を有し、そのレバー収納凹部にはスライダ駆動ユニットを遠隔操作するための受信部の少なくとも一部を露出させていることから、小型化を図ることができるという効果を奏する。
即ち、受信部を扉用電気錠とは別に設ける必要がないことから、受信部用の設置スペースをわざわざ扉に確保しなくてもよい。また、取り付けも扉用電気錠のみで済むことから、作業性が非常によい。
【0088】
請求項8に記載された本発明によれば、レバーの端部には、少なくとも一部を露出させた受信部を臨む切り欠き凹部を形成していることから、ハンドルの操作性を損なわずに、一層小型化を図ることができるという効果を奏する。
【0089】
請求項9に記載された本発明によれば、スライダ駆動ユニットは、扉の所定位置から非電気的に操作されるとともに、駆動部材とは別にスライダに接してそのスライダをスライダ挿入孔の延在方向へ駆動することが可能な非常解錠用駆動部材を有していることから、扉用電気錠が電気的に故障しても非常解錠用駆動部材を操作することで非常解錠をすることができるという効果を奏する。
【0090】
請求項10に記載された本発明によれば、扉は釣銭口を有し、その釣銭口内には連動部材を介して非常解錠用駆動部材を操作するシリンダ錠を配設していることから、シリンダ錠を狙って不正解錠しようとしても、釣銭口がそれを阻止して犯罪を防止することができるという効果を奏する。また、シリンダ錠の配設位置が非常に分かり難くなることから、防盗性の向上を図ることができるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による扉用電気錠の一実施の形態を示す横断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】扉用電気錠の背面図である。
【図5】ハンドルの正面図である。
【図6】ラッチ単体の図面であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図7】スライダ単体の図面であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。
【図8】図4に対し保護カバーを取り除いた状態の背面図である。
【図9】解錠が開始された直後の状態を上記A−A線断面方向から見た断面図である。
【図10】図9の状態からモーターカムがさらに回動してスライダを駆動した状態を上記A−A線断面方向から見た断面図である。
【図11】図10の状態においてハンドルを没入方向へ押し込んだ状態を上記B−B線断面方向から見た断面図である。
【図12】図11の状態からラッチが係合凹部から離脱した状態を上記B−B線断面方向から見た断面図である。
【図13】図12の状態を上記A−A線断面方向から見た断面図である。
【図14】図12の状態からハンドルがケース表面から突出した状態を上記B−B線断面方向から見た断面図である。
【図15】図14の状態の横断面である。
【図16】施錠時におけるエマージェンシーカムの配置を示す上記A−A線断面方向の断面図である。
【図17】図16の状態から非常解錠がなされエマージェンシーカムが解錠方向に回動した状態の上記A−A線断面方向の断面図である。
【図18】非常解錠するためのシリンダ錠の配置例を示す説明図である。
【図19】図6のラッチに対して他の例となるラッチ単体の図面であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図20】図19のラッチを装着した状態を上記A−A線断面方向から見た断面図である。
【図21】図20のE−E線断面図である。
【図22】従来例の扉用電気錠の横断面図である。
【図23】図22のC−C線断面図である。
【図24】図23のD−D線断面図である。
【図25】解錠時の状態を示す上記C−C線断面方向の断面図である。
【図26】解錠時の状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 回動ブッシュ
3 ハンドル
4 スプリング
5 ラッチ
6 モータユニット(駆動ユニット)
7 スライダ
8 扉
9 レバー格納凹部
10 ハンドル挿入孔
11 ユニット収容室
12 カバー
13 アンテナ
14 アンテナ収容室
15 係合凹部
16 アンテナ本体
17 カバー
18 カバー
19 長孔
20 保護カバー
21 周壁
22 後壁
23 ラッチ用開口
24 スライダ用開口
25 ストッパ部分
26 突起
27 施錠カム
28 環状段部
29 カム部
30 軸部
31 レバー部
32 ラッチ挿入孔
33 スライダ挿入孔
34 環状凹部
35 ガードキャップ
36 保護部
37 固定軸
38 環状溝
39 固定ねじ
40 切り欠き凹部
41 引張バネ
42 ストッパ
43 バネ軸
44 突出部
45 袴部
46 溝
47 圧縮バネ
48 凹部
49 凹部
50 逃がし部
51 窪み
52 段部
53 出力軸
54 モーターカム(駆動部材)
55 エマージェンシーカム(非常解錠用駆動部材)
56 クロー(移動規制部材)
57 ガードプレート
58 当接部
59 第一弧部
60 第二弧部
61 バネ
62 当接部
63 第一弧部
64 第二弧部
65 突起
66 ワイヤ
67 一端
68 爪部
69 平面部
70 バネ
71 シリンダ錠
72 釣銭口
73 突出部
74 溝

Claims (10)

  1. 扉に付けられ、係合凹部を有するハンドル挿入孔が形成されたケースと、
    前記ハンドル挿入孔に回動可能に挿入され、前記係合凹部に対向する位置にラッチ用開口が形成された回動ブッシュと、
    該回動ブッシュの軸方向にスライド可能に挿入されるとともに、前記軸方向に対して直交しかつ互いに直交する方向にラッチ挿入孔とスライダ挿入孔とが形成された軸部を有する引き出し型のハンドルと、
    前記軸方向となる前記回動ブッシュと前記軸部との間に介在し、前記ハンドルを前記ケース表面から突出させる方向へ付勢するスプリングと、
    バネ付勢力が付与されて前記ラッチ挿入孔に挿入されていて、前記バネ付勢力に抗して前記ラッチ挿入孔及び前記ラッチ用開口を移動されて前記係合凹部に係入されることにより、前記ハンドルの前記ケース表面からの突出を阻止するラッチと、
    バネ付勢力が付与されて前記スライダ挿入孔に挿入されていて、前記バネ付勢力によりラッチ規制位置に前記スライダ挿入孔を移動されることによって前記ラッチと接触して前記ラッチに付与されている前記バネ付勢力に抗して前記ラッチを前記係合凹部に対して係入させるとともに前記ラッチの前記係合凹部からの離脱を規制し、前記バネ付勢力に抗してラッチ規制解除位置に前記スライダ挿入孔を移動されることによって前記ラッチから離間されて前記ラッチの前記係合凹部からの離脱の規制を解除するスライダと、
    前記ケースに設けられ、解錠信号に基いて前記スライダに付与されている前記バネ付勢力に抗して駆動部材を介し前記スライダを前記ラッチ規制位置から前記ラッチ規制解除位置に移動させるように駆動するスライダ駆動ユニットとを備え、
    前記軸部を介して前記ラッチに付与される前記スプリングの付勢力により、前記スライダが前記ラッチ規制位置から前記ラッチ規制解除位置に移動されても前記係合凹部に対する前記ラッチの係入状態が保持され、前記スプリングの前記付勢力に抗する前記ハンドルの前記軸方向への押し込みにより、前記係合凹部に対する前記ラッチの係入状態を保持している前記ラッチに対する前記スプリングの付勢力が解除されて前記ラッチに付与されている前記バネ付勢力により前記ラッチが前記係合凹部から離脱されて前記スプリングの付勢力により前記ハンドルが前記ケース表面から突出されるようにした
    ことを特徴とする扉用電気錠。
  2. 請求項1に記載の扉用電気錠において、
    前記ラッチは、互いに引き寄せられる方向にバネ付勢された一対のラッチであって、前記スライダには前記一対のラッチが前記係合凹部から離脱する際の逃がしとなる窪みを前記規制解除位置に形成したことを特徴とする扉用電気錠。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の扉用電気錠において、
    前記係合凹部は、前記ハンドルの突出方向に凹む溝を有し、前記ラッチには、前記ハンドルが前記スプリングに抗して前記軸方向に押し込まれた際に、前記溝との係止状態が解除される突出部を形成したことを特徴とする扉用電気錠。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれか記載の扉用電気錠において、
    前記スライダ駆動ユニットが前記解錠信号に基いて前記スライダを駆動した後、所定時間を経て前記駆動部材を前記スライダの駆動前の状態に復帰させるように構成したことを特徴とする扉用電気錠。
  5. 請求項1ないし請求項4いずれか記載の扉用電気錠において、
    前記ラッチのバネ付勢力よりも大きい付勢力で前記スライダを前記スライダ駆動ユニットに向けて付勢したことを特徴とする扉用電気錠。
  6. 請求項5に記載の扉用電気錠において、
    前記スライダに対する移動規制部材を更に備えたことを特徴とする扉用電気錠。
  7. 請求項1ないし請求項6いずれか記載の扉用電気錠において、
    前記ケースは、前記軸部に連成されて前記ハンドルを構成するレバーのためのレバー収納凹部を有し、該レバー収納凹部には前記スライダ駆動ユニットを遠隔操作するための受信部の少なくとも一部を露出させたことを特徴とする扉用電気錠。
  8. 請求項7に記載の扉用電気錠において、
    前記レバーの端部には、少なくとも一部を露出させた前記受信部を臨む切り欠き凹部を形成したことを特徴とする扉用電気錠。
  9. 請求項1ないし請求項8いずれか記載の扉用電気錠において、
    前記スライダ駆動ユニットは、前記扉の所定位置から非電気的に操作されるとともに、前記駆動部材とは別に前記スライダに接して該スライダを前記スライダ挿入孔の延在方向へ駆動することが可能な非常解錠用駆動部材を有することを特徴とする扉用電気錠。
  10. 請求項9に記載の扉用電気錠において、
    前記扉は釣銭口を有する扉であって、該釣銭口内には連動部材を介して前記非常解錠用駆動部材を操作するシリンダ錠を配設したことを特徴とする扉用電気錠。
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