JP4193747B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明はヒータや電磁誘導などの電気的な加熱によって炊飯を行う電気炊飯器に関するものである。
電気炊飯器は、加熱方式の違いにかかわらずその基本構成は概ね共通している。本実施の形態を示す図1を参照して説明すると、蓋1で閉じた状態の器体2内で加熱されるかまたはおよび発熱されて加熱による炊飯を行う飯器3と、前記加熱を行う加熱手段4と、飯器3の温度を検出する温度センサ5と、温度センサ5が検出する飯器温度に基づき加熱手段4を炊飯モードで制御して炊飯を行う炊飯制御手段6とを備えている。電気炊飯器は古くから提供され美味しいご飯を炊くべく日進月歩してきた。例えば、近時では図9に示すように、弱火で米に吸水させる吸水工程、強火とファジーな火力で沸騰させてから水分が無くなり温度が急上昇し始めるまでの炊き上げ工程、130℃程度まで加熱して余分な水分をさらに飛ばす焼き工程、その後115℃までの降温を図って一定時間それを維持する高温蒸らしを経てさらに110℃まで降温させてそれを維持することにより余分な蒸気を飛ばしご飯のα化をさらに促進して甘味を増す蒸らし工程、を順次行い炊飯を終える。炊飯後は所定の保温温度にまで降温させてそれを維持する保温工程に移行する。
また、電気炊飯器は高機能化、多機能化するなか、本発明の実施の形態を示す図2に例示しているように、炊飯に関しても白米、早炊き、分づき、発芽玄米、玄米、おかゆ、すしめし、炊込み、おこわ蒸しの別があり、水加減が同じでも普通、かため、やわらか、おこげ、の違いが設定できる。また、無洗米対応メニューや、パンの醗酵、焼き、飯器および蓋のクエン酸洗浄を行うクリーニングといった炊飯以外のメニューも設けられている。
さらに調理を予約して予約時点から開始するか、予約時点で調理が終了するような設定もできるようにしている。
一方、炊飯後のご飯の保温は、ご飯の疲労を配慮して、腐敗に対し安全な少し高めである例えば72℃程度を保つような保温が時間制限なしに、ユーザの保温使用が継続する間行われている。このような通常保温に対して「炊きたて」により近い状態のご飯を食せるように、所定時間、例えば3時間の間は例えば90℃程度の高温で保温しておき、所定時間が経過すると通常保温に戻る制御をすることが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−309853号公報
ところで、ご飯の美味しさの評価は官能判定協会が行うところの、外観、香り、甘味、ねばり、弾力、かたさ、総合といった多くの項目があり、ユーザの実感するところの食味、食感の違い、また好みの違いを加えると、一律な評価はできない。しかし、本発明者らのしたユーザの使用実態調査では、炊き上がりに近いご飯温度での保温への評価は高い。これをメーカー側で設定した一律の時間だけ行うのでは、炊飯後前記一律の時間内で食事を終えられる家族であればよいが、生活のリズム上それがかなわない家庭にとっては不満となる。高温保温時間を延長すればそのような不満は解消するが、ご飯の疲労が進むので食味、食感が落ちる。また、保温時間は5時間までの短時間と24時間程度の長い時間との二極化傾向が高くなっていて、前記短時間内での保温でも90℃保温を継続するとご飯の疲労は進むし、短時間経過後は通常保温に戻すにしても長時間保温には大きく影響する。さらに、ご飯量が少ないと高温保温での疲労の進行が早くこれもユーザの不満を招く。
本発明の目的は、上記のような知見から、高温保温とご飯の疲労の進行との相容れない問題に対するユーザの不満を軽減できる電気炊飯器を提供することにある。
上記のような目的を達成するため、本発明の電気炊飯器は、蓋閉じ状態の器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、前記加熱を行う加熱手段と、飯器の温度を検出する温度センサと、温度センサが検出する飯器温度に基づき加熱手段を炊飯モードで制御して炊飯を行い、その後通常保温モードと通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとの選択された保温モードでの保温を行う制御手段とを備えた電気炊飯器において、高温保温モードはユーザによる高温保温の設定温度に応じて、その設定温度での保温時間を変えて実行することを1つの特徴としている。
このような構成では、蓋閉じ状態の器体内に米と水を入れた飯器を収容して制御手段が働くと、温度センサが検出する飯器温度を基に炊飯が自動的に行われ、炊飯が終了すると設定された通常保温モードか高温保温モードでご飯が自動的に保温される。特に高温保温モードではユーザによる高温保温の設定温度で保温が行われる。しかし、制御手段はその高温保温の設定温度に応じて保温時間を変えるので、高い設定温度にはそれを確保しながら保温時間を短くして、低い設定温度には長い保温時間を確保して、いずれの場合もユーザの求める高温保温の実益を最大限に確保しながら、ご飯の疲労の進行を抑えられる。
本発明の電気炊飯器は、また、蓋閉じ状態の器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、前記加熱を行う加熱手段と、飯器の温度を検出する温度センサと、温度センサが検出する飯器温度に基づき加熱手段を炊飯モードで制御して炊飯を行い、その後通常保温モードと通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとの選択された保温モードでの保温を行う制御手段とを備えた電気炊飯器において、高温保温モードはユーザによる高温保温の設定時間に応じて、その設定時間の間の保温温度を変えて実行することを別の特徴としている。
このような構成では、特に、高温保温モード時、制御手段は高温保温の設定時間に応じて保温温度を変えるので、短い設定時間には保温温度を高くして、長い設定時間にはそれを確保しながら保温温度を低くして、いずれの場合もユーザの求める高温保温の実益を最大限に確保しながら、ご飯の疲労の進行を抑えられる。
本発明の電気炊飯器は、また、蓋閉じ状態の器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、前記加熱を行う加熱手段と、飯器の温度を検出する温度センサと、温度センサが検出する飯器温度に基づき加熱手段を炊飯モードで制御して炊飯を行い、その後通常保温モードと通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとの選択された保温モードでの保温を行う制御手段とを備えた電気炊飯器において、高温保温モードは炊飯モード時に判定した炊飯量に応じて、炊飯終了後の保温移行時から、高温保温時間を変えて実行することを他の特徴としている。
このような構成では、特に、高温保温モード時、制御手段は炊飯時に判定した炊飯量に応じて、炊飯終了後の保温移行時から、高温保温時間を変えるので、炊飯終了時の高温保温を確保しながらご飯量が少ないことによる疲労の進行を抑えられる。
本発明の電気炊飯器は、また、蓋閉じ状態の器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、前記加熱を行う加熱手段と、飯器の温度を検出する温度センサと、温度センサが検出する飯器温度に基づき加熱手段を炊飯モードで制御して炊飯を行い、その後通常保温モードと通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとの選択された保温モードでの保温を行う制御手段とを備えた電気炊飯器において、高温保温モード時は、高温保温途中判定したご飯量に応じてその時の設定温度での保温時間を変え、高温保温途中判定したご飯量が炊飯中に判定した炊飯量を上回るときは、炊飯モード時に判定した炊飯量に応じてその時の設定温度での保温時間を変えることを今1つの特徴としている。
このような構成では、特に、高温保温モード時、ご飯量が保温途中に判定され、それに応じた保温時間が設定されるので、ご飯が保温しながら食されてご飯量が減量した場合でもその時の設定温度での保温時間を短くして疲労が進行するのを抑えられる。しかし、高温保温途中判定したご飯量が炊飯中に判定した炊飯量を上回るときは、炊飯時に判定した炊飯量に応じてその時の設定温度での保温時間を変えて対応できる
なお、高温保温モード中のご飯量に応じて高温保温温度を変えてもよいし、これに併せ既述のように高温保温時間を変えて対応することもできる。この場合、高温保温温度はその時の温度よりも低くし、高温保温時間は前回の保温温度での保温時間よりも短くするのが好適である。
また、高温保温モード時、炊飯時の炊飯量に応じて高温保温温度を変えてもよいし、これに併せ既述のように高温保温時間を変えて対応することもできる。
また、高温保温モードの終了時は、通常保温モード時よりも低い保温温度での保温に移行するのが好適である。
また、低温保温モードを備え、通常保温モードから低温保温モードに移行したときと、高温保温モードから低温保温モードに移行したときとで、保温制御を変えることができる。
また、高温保温中のご飯量は、検出温度の昇温または降温の勾配、あるいは所定温度差までの加熱出力のオン時間またはオフ時間によって判定することができ、降温変化の方が相関性が得られやすく、この場合でも加熱出力を増大して昇温させてからの降温変化を見るのがよく、保温中の殺菌操作を兼ねることができる。
また、炊飯時の炊飯量の判定と、保温中のご飯量の判定とが行われる場合、炊飯量の判定を優先し、ご飯量の判定が炊飯量の判定を上回ったときは、炊飯量の判定に応じた高温保温温度またはおよび高温保温時間とする。
また、高温保温モードが終了すると通常保温に移行するのがよく、この場合通常保温モードでの通常保温温度よりも低い通常保温温度で行うのが好適である。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴は、可能な限りそれ単独で、または種々な組み合わせで複合して採用することができる。
本発明の電気炊飯器の、1つの特徴によれば、高温保温モードを保温温度が設定できるユーザ別のモードで実行して、ユーザの高温保温でのこだわり温度とそれに対応した食味、食感を最大限満足させ、かつ、ご飯の疲労で食味、食感が低下することも防止できる。
本発明の電気炊飯器の、別の特徴によれば、高温保温モードを保温時間が設定できるユーザ別のモードで実行して、ユーザの家族などの生活リズムが反映するこだわり時間中の高温保温を、ご飯の疲労による食味、食感の低下のない最大限の高温保温とそれによる食味、食感を保証できる。
本発明の電気炊飯器の、他の特徴によれば、炊飯終了時の高温保温モードを炊飯量に応じた時間行ってご飯量に対する高温保温度合が過剰になって疲労が進行し食味、食感が低下するのを防止できる。
本発明の電気炊飯器の、今1つの特徴によれば、ご飯が高温保温しながら食されて減量した場合でも高温保温にてご飯が疲労し食味、食感が低下するのを防止でき、高温保温途中判定したご飯量が炊飯中に判定した炊飯量を上回るときは、炊飯時に判定した炊飯量に応じてその時の設定温度での保温時間を変えて対応できる。
以下、本発明に係る電気炊飯器の実施の形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明し本発明の理解に供する。
本実施の形態の電気炊飯器は、図1を参照して既述した基本的構成を有しているが、加熱手段4として、主に飯器3を電磁誘導にて発熱させて内容物を加熱する加熱コイル11を用いたものであり、加熱コイル11は飯器3の底部とその外まわり部を発熱させるように配置している。加熱手段4は他に飯器3の胴部を加熱する保温ヒータ12、器体2を閉じる蓋1の内側で飯器3の口部をシールパッキン13aにより閉じる金属製の内蓋13を器体2の肩部にて加熱する肩ヒータ14を組合せ備え、前記炊飯時の各種加熱工程や炊飯後の保温を行うようにしている。しかし、これに限られることはなく、飯器3および内蓋13の全体を各部に配置した加熱コイルからの電磁誘導にて発熱させ加熱を行うようにしてもよいし、全体をヒータにより加熱するものでもよい。
加熱コイル11は駆動基板15によってそれに搭載したIGBT16のスイッチング機能を利用した高周波駆動を受け、その時々に必要な加熱容量で出力されるようにしている。駆動基板15上にはIGBT16を始めとする発熱素子が搭載されており、それらを冷却する冷却ファン17が器体2内に設けられている。また、特に発熱の大きなIGBT16等はその冷却効果を高めるためにヒートシンク18に接触させて冷却しやすくしている。保温ヒータ12および肩ヒータ14には電源回路19を通じて100Vの交流電流をそのまま給電し、駆動基板15および肩部の前部に設けた操作パネル31の内側に設けたマイクロコンピュータ22を搭載した制御回路23にはそれぞれに必要な直流電流を給電するようにしており、これらは制御手段6を構成している。
器体2に施された蓋1は器体2の後部にヒンジピン131により起伏できるように枢支されたヒンジ片32に対し着脱できるように嵌め合わされ、ヒンジ片32と一体になった回動によって器体2の上端を開閉できるようになっている。ヒンジ片32には蓋1を開き方向に付勢するばね33が器体2との間に働かされている。ばね33の付勢による開き動作を制動する制動機構が必要に応じて設けられるし、蓋1が勝手に開かないように閉じ位置にロックするよう図示しないばねにて付勢したロック爪34が設けられ、ロック爪34をばねに抗して回動させることにより蓋1がばね33の付勢によって自動的に開かれる。
肩ヒータ14は器体2の肩部上面に形成した溝35内に収容して金属カバー36が施され、蓋1の内側に設けた内蓋13の外周部が金属カバー36に当接して肩ヒータ14の熱を伝導されて飯器3の開口部全域を上方からむら無く加熱するようにしている。蓋1の中央部には蒸気を適度に外部に逃がす弁37が設けられ美味しいご飯が炊けるようにしている。器体2の外壁41と内壁42とはそれらの上端部が肩部材43によって連結一体化され合成樹脂製の器体を構成している。なお、合成樹脂は透磁性を有し、加熱コイル11などが飯器3を電磁誘導加熱させる範囲に設ければ有効であるが、他の部分にそのような有効性はなく、他の部材と代替することができる。
蓋1は合成樹脂製の上板44と下板45の間の空間に断熱材46を充填した断熱構造をなし、その中央部の貫通孔47にその上側から前記弁37が挿入され、下側には内蓋13のツマミ兼用の蒸気逃がし筒48が弾性ブッシュ49によって着脱できるように弾性係合している。器体2にはさらに電源コードの巻取りリール51が内蔵され、手提げハンドル52が起伏できるように枢支して外付けされている。
器体2の内壁42の底部まわりには、合成樹脂製の放射状をしたコイル台53が配置され、加熱コイル11を下方から保持するようにしている。コイル台53の各放射状部に形成した下向きの内にはフェライトコア54が設けられて加熱コイル11の働きを助けている。コイル台53の中央部には内壁42の中央穴55を前記温度センサ5が貫通して飯器3の底部に当接し飯器3の温度を検出するようにしている。
操作パネル31には図2に示すように、炊飯や保温のメニューや動作状態、時刻、その他のメッセージを表示する液晶表示部61が中央部に設けられ、これの左右両側まわり、前側まわりに炊飯をスタートさせ、また無洗米炊飯を選択する炊飯/無洗米キー62、炊飯の時間予約を液晶表示部61で見られる3h、4h、5h、6hの時間別予約炊飯の設定に加え、調理の前処理としての吸水などを図る前処理モードの設定を行う予約キー63、各種入力の取消キー64、保温を人為的にスタートさせ、また保温状態を選択する保温/選択キー65、炊飯のメニューを設定するメニューキー66、炊飯のたきわけを選択する炊きわけキー67、調理1、2、3や、パンの醗酵、焼き、クリーニングなどのモードを選択するパン/調理キー68、時間設定用の時キー69、分キー70など、各種設定に必要な操作キーが設けられる。液晶表示部61およびそのまわりには、設定モード、調理時間、予約時間、調理や予約の残り時間、調理状態などを記述表示、点灯表示、ローテーション表示などするようにしてある。
マイクロコンピュータ22は図3に示すように、操作パネル31からの入力に従って、炊飯や温泉卵などの調理を行うべく、温度センサ5からの温度情報を基に、加熱コイル11、保温ヒータ12、肩ヒータ14、および冷却ファン17をそれぞれのドライバ71、72、73、74を介して駆動する。このために、マイクロコンピュータ22は内部機能として各種メニューの炊飯や調理をそれぞれのモードで制御する制御手段75を有し、設定状態や動作状態、時間経過、残り時間などを操作パネル31上に表示するようにしている。これにより、蓋1を閉じた状態の器体2内に白米と水などの調理物を入れた飯器3を収容して設定に従ったモードで加熱手段4を働かせることにより白米炊飯やその他の調理ができる状態となる。
本実施の形態では、前記保温選択キー65によって選択される通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとを有している。保温モード設定はここでは説明の簡略のために白米炊飯の設定操作があったときに受付け、所定時間以上変化しない選択モードに設定する。図2に示す例では特に、通常保温モードの選択状態は図2に示す「長持ち保温」の文字表示101の点灯などによってご飯の疲労度が小さく長時間保温ができる旨をユーザに告知して示し、高温保温モードの選択状態は図2に示す「炊きたて保温」の文字表示102の点灯などにてご飯が炊きたてのような、またはそれに近い食味、食感で食せることを告知して示すようにしている。通常保温モードでは図4に破線で示すように炊飯後の保温を腐敗に対する安全温度より少し高めの温度72℃を通常保温温度T1として行う。これに対して、高温保温モードは図4に実線に示すように通常保温温度T1よりも高い例えば78℃以上を高温保温温度T2として行う。高温保温モードが選択されると、高温保温温度T2の設定操作を受け付け、液晶表示部61に表示される複数の高温保温温度78℃、82℃、85℃などの中からロータリ方式に選択されるようにし、所定時間変化のない選択温度に設定する。しかし、保温モードや保温温度の選択は種々な方法で行うことができる。
これらの設定操作を待って制御手段75は白米炊飯を開始し、図4に示すように初期水温を判定して吸水工程での吸水時間t1を設定した後吸水に移行し、吸水温度への昇温を図ってから設定時間t1吸水温度を維持した後、沸騰までの昇温とそれを維持する炊き上げを行い、水分が無くなって温度が急昇温した時点から沸騰温度よりも少し高い温度でのむらしを経て白米炊飯を終了する。炊飯終了後制御手段75は選択されたモードの保温に移行する。特に、本実施の形態では、高温保温モードをユーザによる高温保温の設定温度T2に応じて、その設定温度T2での図4に示す保温時間t2を変えて実行する。これにより、図5に代表例を示しているように高温保温温度T2に対する高い設定温度85℃に対してはそれを確保しながら高温保温時間t2を2時間程度と短くして、低い設定温度78℃には6時間程度と長い高温保温時間t2を確保して、いずれの場合もユーザの求める高温保温の実益を最大限に確保しながら、ご飯の疲労の進行を抑えられる。なお、中間の設定温度82℃に対しては4時間程度と中間の高温保温時間t2設定している。この結果、高温保温モードを高温保温温度T2が設定できるユーザ別のモードで実行して、ユーザの高温保温でのこだわり温度とそれに対応した食味、食感を最大限満足させ、かつ、ご飯の疲労で食味、食感が低下することも防止できる。
しかし、別の例として、制御手段75はユーザによる高温保温の設定時間に応じて、その設定時間の間の保温温度を変えて高温保温モードを実行するようにもできる。これにより、図6に代表例を示しているように、高温保温モードでの2時間程度と短い高温保温時間t2の設定には85度程度に高温保温温度T2を高く設定して、6時間程度と長い高温保温時間の設定にはそれを確保しながら78℃程度と高温保温温度T2を低くして、いずれの場合もユーザの求める高温保温の実益を最大限に確保しながら、ご飯の疲労の進行を抑えられる。この結果、高温保温モードを高温保温時間t2が設定できるユーザ別のモードで実行して、ユーザの家族などの生活リズムが反映するこだわり時間中の高温保温を、ご飯の疲労による食味、食感の低下のない最大限の高温保温とそれによる食味、食感を保証できる。
いずれの場合にても、高温保温が終了すればご飯が残っているかぎり図4に実線で示す例のように通常保温に戻るのがユーザにとって便利である。しかし、この場合高温保温によりご飯の疲労が進行しやすい傾向を示すことがあることから、図4に示すように通常保温モードでの通常保温温度T1よりも少し低い例えば70℃程度の腐敗の心配のいらない高温後保温温度T3にて保温するのが好適である。また、高温保温モードが終了すると通常保温に移行するのがよく、この場合通常保温モードでの通常保温温度よりも低い通常保温温度で行うのが好適である。
このような、高温保温モードから通常保温モードへの切り替わりは、例えば図7に液晶表示部61を示しているように、(a)での設定保温時間3hと残時間2時間とを表示した高温保温の表示状態から、(b)での残時間だけ表示した通常保温状態に切り替えることでユーザに告知することができるし、高温保温、通常保温いずれの場合もその経過をも知らせることができる。
ここで、保温モードを保温温度を選択、設定した白米炊飯から保温までの一連の具体的な制御例について図8、図9に基づき、図4を参照しながら説明する。図8に示すように白米炊飯が選択されると、保温モードの選択操作を受け付け、高温保温であるときはさらに高温保温温度T2の選択操作を受け付け、85℃の選択に対しては2時間の設定1、82℃の選択に対しては4時間の設定2、78℃の選択に対しては6時間の設定3を行い高温保温時間t2を自動設定し、通常保温であるときは通常保温温度T1につき72℃を時間指定なしの設定4を行う。しかし、通常保温温度T1は初期設定されたものとしてよい。その後の炊飯/無洗米キー62による炊飯スタート操作で白米炊飯動作がスタートする。白米炊飯動作はまず図4に示すように加熱コイル11、保温ヒータ12、肩ヒータ14全てオフの状態を保ったまま初期水温の判定を行い、判定水温に基づき吸水の温度維持時間t1を設定する。次いで、吸水を行う温度50℃に到達するまで加熱コイル800W、保温ヒータ0/16、肩ヒータ6/16での加熱を継続し、その間の昇温勾配または加熱時間と昇温温度幅の関係から炊飯量を判定して吸水時の加熱出力Pを設定し、吸水温度に達して以降は吸水温度以上か未満かでこの出力でのオン、オフにて吸水の温度を設定時間t1維持する。吸水が終了すると沸騰まで加熱コイル1150〜920W、保温ヒータ0/16、肩ヒータ6/16での加熱を継続して昇温させる。沸騰後は加熱コイル8/16、700W、保温ヒータ10/16、肩ヒータ6/16での加熱を水分がなくなって急昇温するまで継続する。いわゆる炊き上げを行う。炊き上げ後は加熱コイル800W、保温ヒータ10/16、肩ヒータ6/16での加熱によって110℃程度の蒸らし加熱を所定時間行い、これが終了すると保温に移行する。
保温は図9に示すように、設定4に従っては、72℃まで降温させてそれを維持する通常保温に移行する。それ以外の設定1に対しては85℃での高温保温を2時間行って後、設定2に対しては82℃での高温保温を4時間行って後、設定3に対しては78℃での降温保温を6時間行って後、70℃保温での高温後保温に移行する。また、この高温後保温および前記通常保温中はいずれも、それら保温を維持しながら、飯器3の有無、取消キー操作の有無を判定することを繰り返す。飯器無し検知では鍋無し報知をして電源をオフする。また、取消キー操作ありの検知で保温モードを終了し待機中とする。
また、前記炊飯量の判定は炊き上げに向けた昇温時に行うこともでき、他の例として、高温保温モードは炊飯モード時に判定した炊飯量を制御手段75が利用し、その炊飯量に応じ高温保温時間t2を変えて実行することもできる。これにより、高温保温を確保しながらご飯量が少ないことによる疲労の進行を抑えられる。さらに、炊飯モード時の炊飯量が所定量以下の場合には、高温保温モードを最短時間だけ実行するようにすると、高温保温モードを確保しながらも、保温時間を最短にするので炊飯量が極端に少ないことによるご飯の疲労の進行を抑えられる。
また、今1つの例として、制御手段75は図10に示すように高温保温モード時、その途中で加熱出力を増減したときの温度変化データDから判定したご飯量に応じてその時の設定温度T2での保温時間t2を破線の設定に対して実線のように変えることもできる。これにより、高温保温モード時ご飯量が保温途中に判定され、それに応じた保温時間が図10に示す例のようにt2−tDなどと設定されるので、ご飯が保温しながら食されてご飯量が減量した場合でもその時の設定温度T2での保温時間を短くして疲労が進行するのを抑えられる。
これに代えて、図11に示すように高温保温モード時間t2中に温度変化データDによって判定したご飯量に応じて高温保温温度T2を破線で示す設定通りの状態から実線で示すように変えてもよいし、これに併せ既述のように高温保温時間t2を変えてよりきめ細かく対応することもできる。この場合、高温保温温度T2はその時の温度よりも例えばT2−TDと低くし、高温保温時間t3は前回の保温温度T2での保温時間t3よりも短くするのが好適である。
また、高温保温モード時、炊飯時の炊飯量に応じて高温保温温度を変えてもよいし、これに併せ既述のように高温保温時間を変えて対応することもできる。
さらに、通常保温モードよりも十分に低い例えば60℃などでの保温を行う低温保温モードを備えたものとする場合、通常保温モードから低温保温モードに移行したときと、高温保温モードから低温保温モードに移行したときとで、保温制御を変えてそれまでの保温温度の違いによるご飯の疲労の進行しやすさなどに対応することができる。
また、高温保温中のご飯量は、検出温度の昇温または降温の勾配、あるいは所定温度差と、所定温度差になるまでの加熱出力の増大時間やオン時間または減少時間やオフ時間の関係とによって判定することができ、降温変化の方が相関性が得られやすく、この場合でも図10、図11に示すように加熱出力を増大して昇温させてからの降温変化を見るのがよく、保温中の殺菌操作を兼ねることができる。また、炊飯時の炊飯量の判定と、保温中のご飯量の判定とが行われる場合、炊飯量の判定を優先し、ご飯量の判定が炊飯量の判定を上回ったときは、炊飯量の判定に応じた高温保温温度T2またはおよび高温保温時間t2とする。
本発明は、電気炊飯器での炊飯に実用でき、高温保温とご飯の疲労とに対する相容れないユーザの不満を軽減できる。
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の断面図である。 図1の電気炊飯器の操作パネルを示す平面図である。 図1の電気炊飯器の制御回路を示すブロック図である。 図1の電気炊飯器での炊飯およびその後の保温動作を示すタイムチャートである。 図4の高温保温でのユーザ選択の高温保温温度に対する高温保温時間の設定例を示すグラフである。 図4の高温保温でのユーザ選択の高温保温時間に対する高温保温温度の設定例を示すグラフである。 図4の高温保温モードから通常保温モードへの移行に伴う液晶表示部の表示変化例を示す説明図である。 図4の炊飯、保温時の炊飯段階の制御例を示すフローチャートである。 図4の炊飯、保温時の保温段階の制御例を示すフローチャートである。 高温保温中のご飯量の判定による高温保温時間の調整例を示すタイムチャートである。 高温保温中のご飯量の判定による高温保温温度の別の調整例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 蓋
2 器体
3 飯器
4 加熱手段
5 温度センサ
6、75 制御手段
11 加熱コイル
12 保温ヒータ
13 内蓋
14 肩ヒータ
22 マイクロコンピュータ
31 操作パネル
62 炊飯/無洗米キー
68 パン/調理キー
61 液晶表示部
66 メニューキー
69 時キー
70 分キー

Claims (4)

  1. 蓋閉じ状態の器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、前記加熱を行う加熱手段と、飯器の温度を検出する温度センサと、温度センサが検出する飯器温度に基づき加熱手段を炊飯モードで制御して炊飯を行い、その後通常保温モードと通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとの選択された保温モードでの保温を行う制御手段とを備えた電気炊飯器において、高温保温モードはユーザによる高温保温の設定温度に応じて、その設定温度での保温時間を変えて実行することを特徴とする電気炊飯器。
  2. 蓋閉じ状態の器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、前記加熱を行う加熱手段と、飯器の温度を検出する温度センサと、温度センサが検出する飯器温度に基づき加熱手段を炊飯モードで制御して炊飯を行い、その後通常保温モードと通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとの選択された保温モードでの保温を行う制御手段とを備えた電気炊飯器において、高温保温モードはユーザによる高温保温の設定時間に応じて、その設定時間の間の保温温度を変えて実行することを特徴とする電気炊飯器。
  3. 蓋閉じ状態の器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、前記加熱を行う加熱手段と、飯器の温度を検出する温度センサと、温度センサが検出する飯器温度に基づき加熱手段を炊飯モードで制御して炊飯を行い、その後通常保温モードと通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとの選択された保温モードでの保温を行う制御手段とを備えた電気炊飯器において、高温保温モードは炊飯モード時に判定した炊飯量に応じて、炊飯終了後の保温移行時から、高温保温時間を変えて実行することを特徴とする電気炊飯器。
  4. 蓋閉じ状態の器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、前記加熱を行う加熱手段と、飯器の温度を検出する温度センサと、温度センサが検出する飯器温度に基づき加熱手段を炊飯モードで制御して炊飯を行い、その後通常保温モードと通常保温モードよりも高い温度で保温する高温保温モードとの選択された保温モードでの保温を行う制御手段とを備えた電気炊飯器において、高温保温モード時は、高温保温途中判定したご飯量に応じてその時の設定温度での保温時間を変え、高温保温途中判定したご飯量が炊飯モード時に判定した炊飯量を上回るときは、炊飯時に判定した炊飯量に応じてその時の設定温度での保温時間を変えることを特徴とする電気炊飯器。
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