JP4193679B2 - ステアリング操作装置の取付装置 - Google Patents

ステアリング操作装置の取付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4193679B2
JP4193679B2 JP2003383722A JP2003383722A JP4193679B2 JP 4193679 B2 JP4193679 B2 JP 4193679B2 JP 2003383722 A JP2003383722 A JP 2003383722A JP 2003383722 A JP2003383722 A JP 2003383722A JP 4193679 B2 JP4193679 B2 JP 4193679B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
steering
steering operation
link
guided portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003383722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005145181A (ja
Inventor
謙二 今村
万有美 加茂下
茂 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003383722A priority Critical patent/JP4193679B2/ja
Publication of JP2005145181A publication Critical patent/JP2005145181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4193679B2 publication Critical patent/JP4193679B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明は、車両に装備されるステアリング操作装置を車体に取り付けるための取付装置に関し、詳しくは、ステアリング操作を行うための操作部材の操作位置を変更可能な状態で、ステアリング操作装置を車体に取り付けるための取付装置に関する。
車両のステアリング装置は、大きくは、ステアリングホイール等の操作部材が配備されて運転者によって操作される操作部と、車輪を転舵する機構を備えた転舵部とに区分することができる。操作部は、例えば、操作部材とそれを保持する保持装置(例えば、ステアリングコラム等)とを含むステアリング操作装置を主体として構成されている。通常のステアリング装置では、操作部材に加えられた操作力が、ステアリング操作装置からラックピニオン機構等を介して転舵部に入力される構造となっている。また、最近では、操作部材に加えられた操作力によらずに、転舵部に設けられた駆動源の駆動力によって車輪が転舵される形式のステアリング装置も検討されている。このステアリング装置は、いわゆるステアバイワイヤと呼ばれる形式のステアリング装置であり、ステアリング操作装置において操作部材の操作量等が電気信号として検出され、その検出された操作量等に応じて転舵部が制御作動させられるような構造のステアリング装置である。
いずれの形式のステアリング装置であっても、ステアリング操作装置は、車体に、詳しくは例えば、インストゥルメントパネルのリインフォースメントに、所定の取付装置によって取り付けられる。その一方で、操作部材の位置、つまり、操作位置は、運転者の体格等に応じてその運転者に適切な位置に調整可能とされることが望まれ、その要望に応じて、操作位置を任意の位置に変更可能な機構を、ステアリング装置のいずれかの箇所に設けることが行われている。この操作位置変更機構を、上記取付装置に具備させた技術として、下記特許文献に記載の技術が存在する。
特開2000−16305号公報 特開2000−16306号公報 特開2001−130417号公報 特開2001−130417号公報 特開2002−19621号公報 特開2002−220061号公報
上記特許文献に記載の技術では、操作部材としてのステアリングホイールとそれを保持する保持装置としてのステアリングコラム(以下、単に「コラム」と略す場合がある)とを含んで構成されたステアリング操作装置が、コラムに設けられたブラケットと車体に設けられたブラケットとを係合させる状態で、車体に取り付けられている。詳しく言えば、コラム側のブラケットにはコラムの軸線方向に延びる長穴が2つ設けられ、車体側のブラケットにはその長孔が延びる方向と交差する方向に延びる長孔が2つ設けられ、それらコラム側の長孔の各々と車体側の長孔の各々とにそれぞれ係合ピンを挿通させることによって、ステアリング操作装置が車体に取り付けられる構造とされている。そのため、ステアリング操作装置は、コラムの軸線方向への平行移動,その方向と交差する方向への平行移動および傾動が許容され、ステアリングホイールは、自身の操作位置が、前後位置,上下位置,傾動位置(傾斜角度)のいずれにおいても任意に調整が可能となっている。つまり、極めて自由度の高い操作位置の調整が可能とされているのである。
ところが、上記各技術の取付装置は、操作位置の調整における自由度が高すぎるため、かえって調整作業がやり難いものとなっている。具体的に言えば、例えば、ステアリングホイールを単に上下に移動させようとする場合に、ステアリングホイールが思わぬ状態に傾動してしまい、また逆に、ある状態に傾動させようとする場合に、上下方向における思わぬ位置に移動してしまうのである。その点において、上記各取付装置は、実用的なものとはなっていない。現在市販されている車両では、コラム軸線方向の位置を調整するテレスコピック機構と、傾動位置を調整するチルト機構との2つが装備されているが、2つの調整機構で充分に実用的な調整が可能である。つまり、余程のことでもない限り、2以上の調整の自由度をあえて求める必要性はないものと思われる。
また、上記各技術の取付装置においては、例えば、ステアリングホイールを把持した状態で上下方向に調整しようとするような場合、上記両ブラケットの係合部に、詳しく言えば、長穴と係合ピンとの係合箇所に抉りやデッドロックが生じ、ステアリングホイールの操作位置のスムーズな調整ができないという問題をも抱えている。つまり、上記各取付装置は、その点においても実用的ではない。
以上のことは例示に過ぎないが、従来技術の取付装置は実用性に関して、充分に満足が得られるものが存在していないのが実情である。本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、本発明は、操作部材の操作位置を調整可能な状態で、ステアリング操作装置を車体に取り付けるための取付装置であって、実用性に優れた取付装置を提供することを課題とする。
本発明は、ステアリング操作装置の2つの箇所の各々の移動を許容する取付装置、詳しくは、互いに平行な2つの軌道の各々に沿ったそれら2つの箇所の各々の移動を許容する2つのガイド機構を備えた取付装置に関するものであり、上記課題を解決するために、本発明のステアリング操作装置の取付装置は、それぞれがステアリング操作装置と車体との両者に少なくとも相対回動可能に連結されるとともに互いに少なくとも相対回動可能に連結されて連動する2つのリンクを有するリンク機構として構成され、2つの軌道上の各々における上記2つの箇所の各々の位置を、定められた関係位置に維持するガイド補助機構を備えることを特徴とする。また、もう1つの本発明のステアリング装置の取付装置は、それぞれがステアリング操作装置と車体との両者に少なくとも相対回動可能に連結されるとともに互いに少なくとも相対回動可能に連結されて連動する2つのリンクを有するリンク機構として構成され、上記2つの箇所の一方を上記2つの軌道の一方に沿った一方向へ移動させる力が作用する場合に、その力に応じて、それら2つの箇所の他方がそれら2つの軌道の他方に沿った上記一方向と同方向に移動させる力を作用させるガイド補助機構を備えることを特徴とする。
発明の作用および効果
上記ガイド補助機構のうちの前者は、後に詳しく説明するように、被ガイド部位置関係維持機構(以下、単に「位置関係維持機構」と略す場合がある)と称することができる。その機構は、ステアリング操作装置においてガイド機構によってガイドされる部分である2つの被ガイド部の位置関係を所定の関係に維持する機能を発揮する機構であり、取付装置に本機構を採用すれば、上記軌道の延びる方向に沿ってステアリング操作装置を移動させる場合、その移動位置に応じた角度にステアリング操作装置を傾動させることができる。そのことにより、所定の規律,規則に従った操作位置の調整が可能となり、実用的な取付装置が実現する。
上記ガイド補助機構のうちの後者は、後に詳しく説明するように、被ガイド部同方向移動助勢機構(以下、単に「同方向移動助勢機構」と略す場合がある)と称することができる。2つの被ガイド部が同方向に移動するように、ステアリング操作装置を助勢する機能を発揮する機構であり、取付装置に本機構を採用すれば、一方の被ガイド部が一方向に移動するときであっても、他方の被ガイド部が逆方向に移動することを阻止されるため、ガイド機構において抉りやデッドロックを生じ難く、スムーズなステアリング操作装置の移動が担保される。そのことにより、操作部材の操作位置のスムーズな調整が可能となり、実用的な取付装置が実現する。
なお、上記位置関係維持機構および上記同方向移動助勢機構は、その両者が1つのガイド補助機構によって実現されるものであってもよい。つまり、後に詳しく説明するように、ガイド補助機構の具体的な一態様において、上記2つの機能の両者を発揮するような態様とすることができるのである。なお、本発明の作用および効果は、下記〔発明の態様〕の項においてさらに詳しく説明する。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。本願発明を含む概念である。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項,(5)項を合わせたものが請求項1に、(2)項,(5)項を合わせたものが請求項2に、それぞれ相当する。また、請求項1または請求項2に(3)項の技術的特徴を付加したものが請求項3に、請求項1ないし請求項3のいずれかに(4)項の技術的特徴を付加したものが請求項4に、請求項1ないし請求項4のいずれかに(6)項の技術的特徴を付加したものが請求項5に、請求項1ないし請求項5のいずれかに(7)項の技術的特徴を付加したものが請求項6に、それぞれ相当する。
(1)ステアリング操作を行うための操作部材が設けられたステアリング操作装置を、前記操作部材の操作位置を調節可能に車体に取り付けるための取付装置であって、
(a)前記ステアリング操作装置に互いに離間して設けられた第1被ガイド部および第2被ガイド部と、(b)前記車体に設けられ、設定された方向に延びる互いに平行な2つの第1軌道の各々に沿った前記第1被ガイド部および前記第2被ガイド部の各々の移動を許容する第1ガイド部および第2ガイド部との、片方ずつをそれぞれに含んで構成された2つのガイド機構と、
前記第1被ガイド部の前記2つの第1軌道の一方における位置と、前記第2被ガイド部の前記2つの第1軌道の他方における位置とを、定められた関係に維持するガイド補助機構と
を備えた取付装置。
本項に記載の態様における「ガイド補助機構」は、ステアリング操作装置においてガイドされる部分である2つの被ガイド部の位置関係を所定の関係に維持する機能を発揮する機構であり、被ガイド部位置関係維持機構と称することができる。この位置関係維持機構は、例えば、第1軌道の一方における被ガイド部の一方の位置に対応する第1軌道の他方における所定位置に、第2被ガイド部の他方を位置させるような機構とすることができる。取付装置に位置関係維持機構を採用すれば、例えば、上記軌道の延びる方向に沿ったステアリング操作装置を移動させる場合に、その移動位置に応じた角度にステアリング操作装置を傾動させることができる。操作部材の操作位置の調整に対する自由度は減少するが、所定の規律,規則に従った操作位置の調整が可能となる。位置関係維持機構を備えた取付装置は、その点において実用的な装置となる。
「ステアリング操作装置」は、操作部と転舵部とに区分されるステアリング装置において、操作部を構成する主たる装置である。例えば、操作部材をステアリングホイールとする場合、そのステアリングホイールとそれを保持する保持装置としてのステアリングコラムとを含んで構成される態様のものとすることが可能である。その場合、コラムは、ステアリングシャフト(以下、単に「シャフト」と略す場合がある)と、それを回転可能に保持するステアリングチューブ(以下、単に「チューブ」と略す場合がある)とを含んで構成されるものとすることができる。そのコラムにおいては、シャフトの一端部にステアリングホイールが取り付けられる。ステアリング操作装置は、パワーステアリング等の通常のステアリング装置を構成するものであってもよく、また、前述のステアバイワイヤ形式のステアリング装置を構成するものであってもよい。ステアリング操作装置は、それが通常のステアリング装置を構成するものである場合には、例えば、シャフトの他端部が、インタミディエットシャフトを介して、転舵部に連結されるような構造とすることができる。また、ステアバイワイヤ形式のステアリング装置を構成するものである場合は、ステアリングホイールの操作量(回転量,回転角度等)等を検知するセンサ、ステアリングホイールに操作反力を付与する反力モータ等を備えた反力付与機構を含むように構成することが可能である。
ステアリング操作装置の車体への取付態様は、例えば、ステアリング操作装置がステアリングコラムを含んで構成されている場合、自身が取り付られるためのブラケット(被取付ブラケット)をそのコラムのチューブに設け、また、車体側の取付部位であるインストゥルメントパネル(以下、「インパネ」と略す場合がある)のリインフォースメント(以下、「インパネR/F」と略す場合がある)に、ステアリング操作装置を取り付けるためのブラケット(取付ブラケット)を設け、それら被取付ブラケットと取付ブラケットとを互いに係合させる態様とすることが可能である。その態様は、被取付ブラケットあるいはそれの一部分が「被ガイド部」とされ、取付ブラケットあるいはそれの一部分を含んで「ガイド部」が構成された態様である。
「ガイド機構」は、それの具体的な構成が特に限定されるものではない。例えば、ガイドレールとそれに案内されて移動するスライドとを含んで構成されるものとすることができる。また、簡便なガイド機構として、例えば、被取付ブラケットと取付ブラケットとの一方に長穴を設け、他方にその長穴と係合する係合ピンを設けるように構成することが可能である。その場合、長穴と係合ピンとの一方を含んで、被ガイド部が構成され、他方を含んでガイド部が構成されることになる。また、本項の態様においては、2つのガイド機構を備えているが、それらの一方が、「第1被ガイド部」と「第1ガイド部」とを含んで構成され、他方が、「第2被ガイド部」と「第2ガイド部」とを含んで構成されることになる。
「第1軌道」は、実体的なものを意味するのではなく、被ガイド部がガイド部にガイドされて移動する軌跡,経路といった概念である。2つの第1軌道は、互いに平行であることを要するが、それらが直線的なものであることを必須の要件とされるものではない。曲線的な軌道、例えば、任意の1点を中心とする2つの同心円の各々の円弧のような関係であってもよい。さらには、直線的な部分と曲線的な部分とを含むものであってもよい。本項に記載の態様では、2つのガイド機構のそれぞれが、それぞれにおいて第1軌道が形成されるような構造とされている。
本項に記載の態様における「ガイド補助機構」によれば、第1被ガイド部のそれの第1軌道上の位置と、第2被ガイド部のそれの第1軌道上における位置とが、定められた関係に維持される。ここでいう「定められた関係」には、それぞれの第1軌道上の位置において、一方の被ガイド部の位置に応じて他方の被ガイド部の位置が何らかの規則に基づいて一義的に決定されるような関係が含まれる。例えば、第1軌道上の位置における両者の相対位置関係が、一定あるいは略一定となっているような場合が含まれる。2つの被ガイド部が一定あるいは略一定の相対位置関係を維持してそれぞれの第1軌道上を移動するようにすれば、ステアリング操作装置が第1軌道の延びる方向に移動する場合に、傾動あるいは大きな傾動ない移動を実現することが可能である。また、定められた関係には、例えば、一方の被ガイド部の移動距離と他方の被ガイド部の移動距離との比が一定あるいは略一定となっているような場合が含まれる。かかる場合には、ステアリング操作装置が第1軌道の延びる方向に移動するときに、その移動位置に応じて、所定の規則に基づく傾動を伴った移動を実現することが可能である。
本項におけるガイド補助機構の具体的な構成は、特に限定されるものではない。例えば、後に詳しく説明するような、リンク機構を主体とするものでもよく、ギヤ機構、ギヤとリンクとが合わさったような機構等を主体とするのものであってもよい。リンク機構,ギヤ機構等は、純粋な機械的構造であるため、それらを採用すれば、簡便な取付装置が実現する。また、被ガイド部の位置を検出し、その検出結果に基づいて、何らかの動力によって、被ガイド部を、それらの位置関係が所定の関係となる位置に移動させるような構造のもの、つまり電子制御等によって作動させられる構造のものであってもよい。
(2)ステアリング操作を行うための操作部材が設けられたステアリング操作装置を、前記操作部材の操作位置を調節可能に車体に取り付けるための取付装置であって、
(a)前記ステアリング操作装置に互いに離間して設けられた第1被ガイド部および第2被ガイド部と、(b)前記車体に設けられ、設定された方向に延びる互いに平行な2つの第1軌道の各々に沿った前記第1被ガイド部および前記第2被ガイド部の各々の移動を許容する第1ガイド部および第2ガイド部との、片方ずつをそれぞれに含んで構成された2つのガイド機構と、
前記第1被ガイド部と前記第2被ガイド部との一方を前記2つの第1軌道の一方に沿った一方向へ移動させる力が作用する場合に、その力に応じて、前記第1被ガイド部と前記第2被ガイド部との他方が前記2つの第1軌道の他方に沿った前記一方向と同方向に移動させる力を作用させるガイド補助機構と
を備えた取付装置。
本項に記載の態様におけるガイド補助機構は、2つの被ガイド部の各々が上記2つの第1軌道の各々に沿って同じ方向に移動するように、ステアリング操作装置を助勢する機能を発揮する機構であり、被ガイド部同方向移動助勢機構と称することができる。この同方向移動助勢機構を採用すれば、例えば、ステアリング操作装置を上記第1軌道の延びる方向に沿って移動させる際、ステアリング操作装置に偏った力が加わって、一方の被ガイド部だけが一方向に移動させられるような場合であっても、他方の被ガイド部を同じ方向に移動させる力が付与されるため、ガイド機構において抉りやデッドロックが生じ難く、スムーズなステアリング操作装置の移動が担保される。したがって、同方向移動助勢機構を備えた取付装置によれば、操作部材の操作位置の調整がスムーズに行えることになり、その取付装置は、その点において実用的な装置となる。
本項に記載の態様における「ステアリング操作装置」の構成,ステアリング操作装置の車体への取付態様,「被ガイド部」および「ガイド部」,「ガイド機構」の具体的な構成,「第1軌道」の解釈等は、先の態様における場合のそれら同様であるため、ここでの説明は省略する。
本項に記載の態様における「ガイド補助機構」には、2つの被ガイド部の一方をそれの第1軌道に沿った一方向に移動させる向きの力がステアリング操作装置に加えられた場合に、2つの被ガイド部の他方をそれの第1軌道に沿った同じ方向に移動させる向きの力を、ステアリング操作装置に加えるような機構が含まれる。平たく言えば、例えば、ステアリング操作装置を傾かせるような力が加わった場合に、それと反対方向に傾かせる力を加えて、ステアリング操作装置の傾きを防止、あるいは抑制するような機構である。本ガイド補助機構によって加えられる力は、被ガイド部に加えられるものであってもよく、ステアリング操作装置の被ガイド部以外のいずれかの箇所に加えられるものであってもよい。上記加わる力と上記加える力は、互いに反対方向であり、両者の力が釣り合って、ステアリング操作装置の傾動をちょうど阻止するような大きさとすることが望ましいが、本項に記載のガイド補助機構において、そのことが必須の要件とされるものではない。上記加わる力による傾動を実質的に抑制する程度の大きさの力が、上記加える力として作用するような態様であってもよい。
本項におけるガイド補助機構の具体的な構成も、特に限定されるものではない。例えば、先の項の態様における場合と同様、例えば、後に説明するリンク機構、ギヤ機構等の純粋機械的な構造のものとすることができる。また、前述したように電子制御によって作動させられる構造のものであってもよい。
(3)前記2つの第1軌道の各々が、仮想的に設定された1つの仮想点を中心とする互いに半径の異なる円弧に沿って延びるものとされた(1)項または(2)項に記載の取付装置。
本項に記載の態様は、第1軌道に沿ったステアリング操作部材の移動が、直線的な移動ではなく、円弧軌道に沿った移動を実現する態様である。本項の態様において、例えば、ステアリング操作装置がステアリングコラムを含んで構成されるような場合、そのコラムの軸線の延長線上に仮想点を設定することにより、ステアリング操作装置を、それがあたかも上記仮想点を中心とした傾動のみが行われているかのように移動させることができる。この態様によれば、例えば、比較的長さの短いステアバイワイヤ形式のステアリング操作装置であっても、通常のステアリング装置のチルト機構による場合と同様の軌跡を描くように操作部材を移動させることができ、違和感の少ない調整が可能である。なお、「仮想点」は、ステアリング操作装置内に位置するものでもよく、また、ステアリング操作装置外に存在するものであってもよい。
(4)前記2つのガイド機構の各々が、前記第1被ガイド部および第2被ガイド部の各々の前記2つの第1軌道の各々と交差する2つの第2軌道の各々に沿った移動をさらに許容する構造とされた(1)項ないし(3)項のいずれかに記載の取付装置。
本項に記載の態様によれば、操作部材の調整の自由度を増すことができる。例えば、第1軌道と第2軌道とが、ともにある一平面に平行である場合、その一平面に沿った調整の自由度を向上させることができる。具体的には、例えば、第1軌道に沿ったステアリング操作装置の移動により、操作部材の上下方向における操作位置を調整し、かつ、第2軌道に沿ったステアリング操作装置の移動により、操作部材の前後方向における操作位置の調整を行うといったことが可能である。
本項でいう「2つの第2軌道」の各々は、ガイド機構の各々によって規定されるところの第1軌道と交差する軌道である。2つの第2軌道の各々の延びる方向は、特に限定されるものではないが、それらの方向が互いに平行とされることが望ましい。その究極として、2つの第2軌道が一直線上に位置するようにされてもよい。本項の態様における2つのガイド機構の具体的な構成は、特に限定されるものではないが、例えば、ガイド部に第1軌道に沿った方向に延びる長穴を設け、被ガイド部にその長穴と交差する方向に延びる長穴を設け、それらの長穴の両者に係合ピンが挿通する構造のものとすることが可能である。この構造のものにおいては、例えば、被ガイド部に設けられた長穴の延びる方向が、上記第2軌道の延びる方向とすることができる。
(5)前記ガイド補助機構が、
それぞれが前記ステアリング操作装置と前記車体との両者に少なくとも相対回動可能に連結されるとともに互いに少なくとも相対回動可能に連結されて連動する2つのリンクを備えたリンク機構である(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の取付装置。
本項に記載の態様は、平たく言えば、ガイド補助機構がリンク機構とされた態様である。リンク機構は、純粋に機械的な機構であるため、簡便な取付装置が実現する。本項における「2つのリンク」の各々は、ステアリング操作装置と車体とに相対回動可能に連結されるが、ステアリング操作装置および車体における連結箇所が特に限定されるものではない。例えば、その連結箇所の一方が、被ガイド部あるいはガイド部であってもよい。また、本項にいう「少なくとも相対回動可能に連結される」とは、相対回動のみが可能なように連結されている場合をも、また、相対回動に加え連結箇所が移動可能な状態で連結されている場合をも含む概念である。具体的には、リンクに長穴を設け、その長穴にピンが挿入されるような構造とすることで、相対回転と連結箇所の移動とが許容されるようにすることが可能である。本項に記載された構成のリンク機構を採用することにより、例えば、ガイド補助機構に、上述した被ガイド部同方向移動助勢機能を容易に発揮させることが可能となる。
(6)前記リンク機構が、
前記2つのリンクの各々が、自身における前記ステアリング操作装置と前記車体との一方との連結箇所の位置が固定され、かつ、自身における前記ステアリング操作装置と前記車体との他方との連結箇所の位置がそれら2つのリンクの連動に応じて変動することを許容されるとともに、それら2つのリンクが互いの連結箇所の一方のリンクにおける位置が固定され、かつ、他方のリンクにおける位置がそれら2つのリンクの連動に応じて変動することを許容された構造のものである(5)項に記載の取付装置。
本項に記載の態様は、リンク機構の構成をより具体的なものに限定した態様である。上記構成のリンク機構を採用すれば、ステアリング操作装置の前記第1軌道に沿った移動に伴った傾動位置を決定することが可能である。つまり、2つの被ガイド部の各々の第1軌道上における相対位置関係が、いずれかの被ガイド部の第1軌道における位置に応じて、一義的に決定されることになる。したがって、上記構成のリンク機構を採用することにより、例えば、ガイド補助機構に、上述した被ガイド部位置関係維持機能を容易に発揮させることが可能となる。
(7)前記リンク機構が、前記2つのリンクのリンク比を変更するリンク比変更機構を有する(5)項または(6)項に記載の取付装置。
本項に記載の態様によれば、ステアリング操作装置の第1軌道に沿った移動に伴う傾動の態様を、容易に変更できることになる。例えば、ある一方向に移動させた場合、ある向きに傾動するように設定されている場合、その傾動の程度を変更するといったことや、傾動する向きを変更するといったことが可能となる。つまり、前述した被ガイド部位置関係維持機構における「第1被ガイド部と第2被ガイド部との定められた位置関係」を、任意に変更することが可能となるのである。例えば、ステアリング操作装置の移動に伴った傾動の規律,規則を変更させることが可能となる。また、本項に記載の態様によれば、前述した被ガイド部同方向移動助勢機構において、「加わる力」と「加える力」との大きさの比を任意に変更することも可能となる。
1のリンクが3つの連結箇所を有している場合、具体的に言えば、車体との連結箇所,ステアリング操作装置との係合箇所、他方のリンクとの連結箇所の3つの連結箇所を有している場合、いずれかの連結箇所間距離を変更させれば、リンク比を変更することが可能である。つまり、本項にいう「リンク比」の概念には、2つのリンクの対応する連結箇所間距離の比が含まれるのである。
上述したリンク機構の構成をより具体的なものに限定した態様においては、例えば、「前記2つのリンクの互いの連結箇所の前記一方のリンクにおける位置を任意に変更可能に固定するリンク間連結位置変更機構」を設ければ、そのリンク間連結位置変更機構が、リンク比変更機構となる。より具体的に言えば、例えば、一方のリンクに係合ピンを立設し,他方のリンクに長穴を設け、その係合ピンを長穴に挿通されるように連結箇所が構成されている場合であれば、その係合ピンの立設位置を任意に変更可能とすればよい。
以下、本発明のいくつかの実施例およびその変形例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
<第1実施例>
図1に、ステアリング操作装置および第1実施例の取付装置の側面図を示し、図2に、その取付装置の組立図を示す。ステアリング操作装置10は、ステアリングホイール12と、それを回転可能に保持するステアリングコラム14(以下、「コラム14」と略す場合がある)とを含んで構成されている。コラム14は、ステアリングチューブ16(以下、「チューブ16」と略すことがある)と、それの内部において回転可能に保持されたステアリングシャフト18(以下、「シャフト18」と略す場合がある)とを含んで構成されている。シャフト18のチューブ16端部から延び出す一端部に、ステアリングホイール12が取り付けられている。本ステアリング操作装置10は、いわゆるステアバイワイヤ形式のステアリング装置を構成するものであり、シャフト18の他端部は、チューブ16から延び出しておらず、当該ステアリング装置の転舵部には接続されないが、本ステアリング操作装置10は、当該ステアリング装置特有の構成要素である操作反力付与装置(反力モータ等)、ステアリングホイール12の操作角を検出する操作角検出装置(エンコーダ等)が、チューブ16内に配設されている(図示は省略)。
取付装置20は、ステアリング操作装置10に設けられた2つの被取付ブラケット30a,30b、車体に取り付けられる取付ブラケット32、被取付ブラケット30と取付ブラケット32とを係合させるための2本の係合ピン34a,34b、2本の係合ピン34a,34bに連結される2つのリンク36a,36b、2つの係合ピン34a,34bのそれぞれに螺合するストッパレバー38a,38b,ストッパレバー38a,38bを連結する連結バー40、それらの各構成要素を連結するための各種連結ピンおよび留輪等を含んで構成されている。
被取付ブラケット30a,30bは、概してCチャンネル形状をなしており、リップ部の先端がチューブ16に接合されることにより、ステアリング操作装置10に固着されている。被取付ブラケット30a,30bの各々には、互いに平行に向かい合う両側面の各々に、同軸的に穿設された長穴であるガイド穴50a,50bが設けられている。取付ブラケット32は、断面が概してハット形状をなし、互いに平行に向かい合う立壁部の間にステアリング操作装置10が収容される。取付ブラケット32の立壁部の内法寸法は、被取付ブラケット30a,30bの上記両側面の外寸法より若干だけ大きくされおり、ステアリング操作装置10は、取付ブラケット32の内部空間に、ぴったりと収容されるようになっている。取付ブラケット32は、鍔部において、インパネR/F(図示を省略)に取り付けられる。詳しくは、鍔部に穿設された4つの締結穴52に締結材が挿通させられて取付られる。また、取付ブラケット32の2つの立壁部には、同軸的に2組の長穴であるガイド穴54a,54bが穿設されている。
被取付ブラケット30a,30bのガイド穴50a,50bは、コラム14の軸線方向、すなわち、概ね前後方向(コラム14が傾斜して取り付けられる場合であっても、本明細書では前後方向として扱う)に延びるように形成されており、また、取付ブラケット32のガイド穴54a,54bは、ステアリング操作装置10が取り付けられた状態においてガイド穴50a,50bと交差する方向、すなわち、概ね上下方向(コラム14が傾斜して取り付けられる場合であっても、本明細書では上下方向として扱う)に延びるように形成されている。ガイド穴50aとガイド穴54aとが、係合ピン34aを挿通させて係合しており、ガイド穴50bとガイド穴54bとが、係合ピン34bを挿通させて係合している。各ガイド穴50a,50b,54a,54bの内幅寸法は、係合ピン34a,34bの外径寸法より僅かだけ大きくされていることで、被取付ブラケット30a,30bと取付ブラケット32とは、殆どがたつきなく係合している。なお、係合ピン34a,34bの一端部は、頭部56a,56bとされ、この頭部56a,56bは、取付ブラケット32の立壁部に係止されることで(図2における向こう側の立壁部であり、図示を省略)、係合ピン34a,34bの回転は防止されている。
本実施例の取付装置20では、2つのリンク36a,36bを含んでリンク機構が構成されている。リンク36a,36bは、それぞれ、3つの穴が設けられている。2つのリンク36a,36bの各々は、3つの穴のうちの中央の丸穴60a,60bに取付ブラケット32の立壁部に固着された支軸ピン62a,62bを挿通させた状態で留輪64a,64bで留められることにより、取付ブラケット32に相対回動可能に取り付けられている。リンク36aの一端部と取付ブラケット32との間にはスペーサ66aが介在する状態とされるとともに、その一端部に設けられた長穴68aおよびスペーサ66aには、係合ピン34aが挿通されており、また、リンク36bの一端部と取付ブラケット32との間にはスペーサ66bが介在する状態とされるとともに、その一端部に設けられた長穴68bおよびスペーサ66bには、係合ピン34bが挿通されている。このような連結構造により、リンク36a,36bの各々は、被取付ブラケット30a,30bの各々に対して相対回動可能に取付られているのである。また、リンク36aの他端部に設けられた丸穴70aと、リンク36bの他端部に設けれらた長穴70bとには、連結ピン72が挿通させられ、留輪74によって留められることで、リンク36a,36bは互いに相対回動可能とされているのである。なお、丸穴60a,60b,70a、長穴68a,68b,70bの内径寸法若しくは内幅寸法は、支軸ピン62a,62b、係合ピン34a,34b若しくは連結ピン72の外径寸法より僅かだけ大きな寸法とされているため、このリンク機構は、殆どがたつきなく動作することになる。
係合ピン34a,34bの頭部56a,56bの反対側の端部は、雄ネジが形成された雄ネジ部80a,80bとされている。また、ストッパレバー38a,38bには雌ネジ穴82a,82bが設けられており、係合ピン34a,34bの雄ネジ部80a,80bの各々と、雌ネジ穴82a,82bの各々とは、互いに螺合している。そして、ストッパレバー38a,38bの各々と係合ピン34a,34bの頭部56a,56bとによって、リンク36a,36bおよび取付ブラケット32が挟持されることで、被取付ブラケット30a,30bの取付ブラケット32に対する相対移動およびリンク機構の動作が禁止され、ステアリング操作装置10、すなわち、ステアリングホイール12の操作位置が固定される。詳しく言えば、リンク36a,36bの各々とストッパレバー38a,38bの各々との間には、比較的薄い板材によって形成されたスプリング環84a,84bが介在させられており、それらの弾性力によって取付ブラケット32等が挟持されているのである。
ストッパレバー38a,38bの各々には丸穴86a,86bが設けられ、それら丸穴86a,86bの各々と、連結バー40の両端に設けられた丸穴88a,88bとが、連結ピン90a,90bおよび留輪92a,92bによって連結されることで、ストッパレバー38a,38bと連結バー40とが互いに相対回動可能に連結されている。この連結機構により、ストッパレバー38a,38bは互いに同期して同じ方向に回動するようにされている。ストッパレバー38aには、操作レバー部96が設けられており、その操作レバー部96の操作により、ステアリング操作装置10の固定および固定解除が行われる。詳しく言えば、図1における時計回りのレバー操作によりステアリングホイール12の操作位置は固定され、反時計回りのレバー操作により固定の解除がなされ、操作位置の調整が可能となる。つまり、それらストッパレバー38a,38b、連結バー40等を含んで、本取付装置20におけるストッパ機構が構成されているのである。
図3に、本実施例の取付装置20を、ストッパ機構等を除去した状態で示す。この図を参照しつつ、ステアリング操作装置10に許容されている移動に関して説明する。ステアリング操作装置10に設けられた2つの被取付ブラケット30a,30bの各々は、係合ピン34a,34bおよび取付ブラケット32に設けられたガイド穴54a,54bによって、ガイド穴54a,54bの延びる方向(概ね上下方向)に沿った移動が許容されている。つまり、被取付ブラケット30a,30bの各々は、第1被ガイド部,第2被ガイド部とされ、ガイド穴54a,54bおよび係合ピン34a,34bの片方ずつをそれぞれに含んで構成される第1ガイド部,第2ガイド部によってガイドされる。すなわち、第1被ガイド部と第1ガイド部とを含んで構成される第1ガイド機構100a、および、第2被ガイド部と第2被ガイド部とを含んで構成される第2ガイド機構100bの2つのガイド機構100a,100bを備えるものとされているのである。なお、ガイド穴54a,54bは、被取付ブラケット30a,30bの各々の移動する軌道を定めるものであり、ガイド機構100a,100bの各々は、それらガイド穴54a,54bにより決定されるそれぞれの第1軌道に沿った被取付ブラケット30a,30bの各々の移動を許容しているのである。
先に説明したように、本取付装置20は、2つのリンク36a,36b等を含んで構成されるリンク機構102を備えている。このリンク機構102がなければ、被取付ブラケット30a,30bの各々は、それぞれ単独でそれぞれの第1軌道に沿った自由な移動が許容され、ステアリング操作装置10を、任意に傾斜させることが可能である。ところが、本取付装置20では、リンク機構102の存在により、被取付ブラケット30a,30bの各々は、互いの第1軌道上の相対位置関係が規定され、互いが定められた位置関係を維持した状態での移動しか許容されない。つまり、ステアリング操作装置10は、上下方向に移動させられる場合、その移動位置に応じて定まった傾斜姿勢をとることになる。図4に示すように、本取付装置20では、ステアリング操作装置10は、殆ど平行な状態(厳密には、移動の最中における若干の傾斜がある)での上下の移動が許容されることになる。つまり、リンク機構102は、第1被ガイド部,第2被ガイド部である被取付ブラケット30a,30bの第1軌道上の位置関係を定められた関係に維持する機能、つまり、被ガイド部位置関係維持機能を有するガイド補助機構とされているのである。
次に、例えば、ステアリングホイール12を上方に持ち上げる等して、被取付ブラケット30aが上方向に移動する向きの力が加わった場合を考える。この場合、リンク36aは、支軸ピン62aを中心として反時計回りに回動し、それに伴いリンク36bは、支軸ピン62bを中心として時計回りに回動し、被取付ブラケット30bに対して上方向に移動する向きの力が作用することになる。また、逆に、被取付ブラケット30aが下方向に移動する向きの力が加わった場合には、被取付ブラケット30bに対して下方向に移動する向きの力が作用することになる。このように、本取付装置20のリンク機構102は、被取付ブラケット30a,30bの一方を第1軌道に沿った一方向に移動させる力が作用する場合において、被取付ブラケット30a,30bの他方に対して、それの第1軌道に沿った同じ方向へ移動させる向かう力を作用させるのである。このことにより、ステアリング操作装置10の第1軌道に沿った移動に際し、抉り,デッドロック等が効果的に防止されることになる。つまり、本取付装置20において、リンク機構102は、被ガイド部同方向移動助勢機能を有するガイド補助機構とされているのである。
リンク機構102の具体的な連結構造について説明すれば、以下のとおりである。2つのリンク36a,36bの各々は、支軸ピン62a,62bを丸穴60a,60bに挿通させた状態で取付ブラケット32に連結されており、車体との相対回動が可能とされるとともに、自身の車体側との連結箇所の位置が固定されている。また、2つのリンク36a,36bの各々は、係合ピン34a,34bを長穴68a,68bに挿通させた状態で被取付ブラケット30a,30bと連結されており、ステアリング操作装置10との相対回動が可能とされるとともに、自身のステアリング操作装置10側との連結箇所の位置が、リンク36a,36bの連動に応じて変動することが許容されている。さらにリンク36a,36bは、連結ピン72を丸穴70a,長穴70bに挿通させることによって互いに連結されており、互いの連結において、リンク36aにおける連結箇所の位置は固定され、リンク36bにおける連結箇所の位置は、リンク36a,36bの連動に応じた変動を許容されている。このような連結構造により、上記位置関係維持機能、同方向移動助勢機能が発揮されるのである。
また、本取付装置20では、被取付ブラケット30a,30bの各々は、さらに、自身に設けられたガイド穴50a,50bに沿った移動を許容されている。ガイド穴50a,50bの延びる方向は互いに平行であり、また、ガイド穴50a,50bは一直線上に位置している。これらガイド穴50a,50bは、上記第1軌道と直交する第2軌道を定めるものとされており、被取付ブラケット30a,30bの各々がその第2軌道に沿った移動を許容されることにより、ステアリング操作装置10は、図5に示すように、コラム14の軸線に沿った方向(概ね前後方向)の移動が許容されるのである。つまり、2つのガイド機構100a,100bの各々は、第1被ガイド部および第2被ガイド部の各々の第2軌道の各々に沿った移動をさらに許容する構造とされているのである。
上述のように、本取付装置20によれば、ステアリング操作装置10は、定められた傾斜姿勢を維持しつつ、つまり、略同じ傾斜角度のままで上下方向の移動を許容されるとともに、前後方向の移動を許容される。このような移動が許容されることで、本取付装置20によれば、充分実用的な程度において、ステアリングホイール12の操作位置を自由にかつスムーズに調整することが可能とされているのである。
次に、上記取付装置20の変形例を説明する。図6に、変形例としての取付装置を示す。なお、この図は、取付装置20に関する図3と同様の図であり、上記取付装置20の構成要素と均等な構成要素については、同じ符号を付して、説明を省略する。取付装置120は、上記取付装置20において被取付ブラケット30a,30bに設けられていたガイド穴50a,50bを廃止し、それらに代えて、丸穴(厳密には僅かに長穴となっている)を設けた態様である。このような構成により、取付装置120では、図4に示すような第1軌道に沿った移動が許容されているものの、図5に示すような第2軌道に沿った移動は許容されない。本取付装置120では、ステアリングホイール12の操作位置の調整の自由度は低いが、車両によっては、本取付装置120による調整で充分な場合もある。
さらに、上記取付装置20のもう1つの変形例を説明する。図7に、もう1つの変形例としての取付装置を示す。なお、この図は、取付装置20に関する図1と同様の図であり、上記取付装置20の構成要素と均等な構成要素については、同じ符号を付して、説明を省略する。図に示す取付装置130は、上記取付装置20におけるストッパ機構を単純化した装置である。詳しく言えば、ストッパレバー38aがストッパレバー132に変更されるとともに、ストッパレバー38bおよび連結バー40が削除されたストッパ機構が採用されている。それに伴い、連結ピン90a,90b、留輪92a,92bが削除され、係合ピン34bの雄ネジ部80bが廃止され、スプリング環84bに代えて留輪132にて係合ピン34bが留められている(図2参照)。本取付装置130では、第1ガイド機構100a側においてのみステアリング操作装置10が挟持され、その位置が固定される。第2ガイド機構100b側の固定手段が削除されているが、リンク機構102の存在により、被取付ブラケット30a,30bの相対位置関係が規定されていることから、本取付装置130では、一方側の固定手段のみによっても、ステアリング操作装置10の固定が充分に可能である。
<第2実施例>
第2実施例の取付装置を、図8に示す。図8に示す取付装置150は、ガイド補助機構として、第1実施例の取付装置20において採用されたリンク機構102に代えて、ギヤリンク機構152を採用した装置である。図8には、第1実施例における図3と同様に、ストッパ機構等を除去した状態が示されている。本取付装置150も、同様のストッパ機構を有し、また、同様の連結ピン,留輪等によって組立てられた構造をなしている。なお、ガイド機構等については第1実施例の取付装置20と同様であるため、均等な構成要素には同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
本取付装置150は、第1実施例の取付装置20における2つのリンク36a,36bに代えて、2つのギヤリンク154a,154bが配設されている。ギヤリンク154a,154bの車体側との連結構造、ステアリング操作装置10側との連結構造は、第1実施例の場合のリンク36a,36bと同様である。ギヤリンク154a,154bの各々は、互いに噛合するギヤ部156a,156bを有しており、このギヤ部156a,156bの噛合により、ギヤリンク154a,154bは、互いに連結した状態での支軸ピン62a,62bを中心とした相対回動が許容されているのである。そのような連結構造により、上述した、被ガイド部位置関係維持機能、被ガイド部同方向移動助勢機能が実現されることになる。
本取付装置150では、上記ギヤリンク機構152により、図9に示すように、第1軌道に沿った被取付ブラケット30a,30bの移動が許容される。つまり、本取付装置150によれば、ステアリング操作装置10は、一定の傾斜角度を維持したままで、概ね上下方向の平行移動が許容されることになる。なお、本取付装置150でも、第1軌道と直行する軌道である第2軌道に沿った概ね前後方向のステアリング操作装置10の移動が許容されている(図5参照)。
<第3実施例>
第3実施例の取付装置を、図10に示す。第1実施例の取付装置20が、第1軌道に沿ったステアリング操作装置10の移動に際して、ステアリング操作装置10の傾斜角度を略一定維持するのに対して、図10に示す取付装置170は、傾斜角度の減少,増加を伴う移動を実現する装置である。図10には、第1実施例における図3と同様に、ストッパ機構等を除去した状態が示されている。本取付装置170も、同様のストッパ機構を有し、また、同様の連結ピン,留輪等によって組立てられた構造をなしている。なお、ガイド機構等については第1実施例の取付装置20と類似するものであるため、均等な構成要素には同じ符号を付し、それらの詳しい説明は省略する。
本実施例の取付装置170における取付ブラケット172にも、ガイド穴174a,174bが設けられているが、それらガイド穴174a,174bは直線的に延びるものとはされていない。詳しく言えば、ステアリングコラム14の軸線であるコラム軸線CLの延長線上の仮想点Qを中心とした、互いに半径の異なる同心円の円弧に沿って延びる長穴とされている。ガイド穴174a,174bは、第1軌道を規定するものであり、上記形状の長穴とされていることから、被取付ブラケット176a,176bの各々は、仮想点Qを中心とした円弧に沿った移動が許容されることで、ステアリング操作装置10は、仮想点Qを中心とした円弧軌道に沿った移動(第1軌道に沿った移動という場合ある)が許容される。なお、ガイド穴174a,174bの形状、穿設位置に応じ、それらと係合する被取付ブラケット176a,176bの形状も互いに異なるものとなっている。なお、被取付ブラケット176a,176bにも第2軌道を規定するガイド穴50a,50bが設けられているが、それらはコラム軸線CLと平行ではあるが一直線上には位置していない。第1ガイド機構178a,第2ガイド機構178bの他の構成は、第1実施例の取付装置20の場合と同様である。
本取付装置170は、2つのリンク180a,180bを含んで構成されるリンク機構182を有している。リンク機構182の連結構造は、第1実施例における場合と同様である。2つのリンク180a,180bは、第1実施例における場合のリンク36a,36bと異なり、互いの長さが相違している。詳しくは、支軸ピン62a,62bとの連結箇所と、係合ピン34a,34bとの連結箇所との連結箇所間距離Ra、Rbが相違している。この連結箇所間距離Ra、Rbの比が所定のものとされていることにより、ステアリング操作装置10の第1軌道に沿った移動に伴ってステアリング操作装置10の傾斜角は増加,減少させられ、ステアリング操作装置10は、図11に示すように、概ね、仮想点Qを中心とした傾動が許容されることになる。なお、本取付装置170でも、第1軌道と直行する軌道である第2軌道に沿った概ね前後方向のステアリング操作装置10の移動が許容されている(図5参照)。また、本取付装置170においても、リンク機構182は、前述の位置関係維持機能、同方向移動助勢機能を発揮するガイド補助機構とされている。
<第4実施例>
第4実施例の取付装置を、図12に示す。第1軌道に沿ったステアリング操作装置10の移動に際して、第1実施例の取付装置20が、固定された1つの規律に従って、移動位置に応じたステアリング操作装置10の傾斜角度が定められるのに対して、図12に示す取付装置200は、規律を種々に変更することで、傾斜角度の変化にバリエーションを持たせることを可能としている。図12には、第1実施例における図3と同様に、ストッパ機構等を除去した状態が示されている。本取付装置200も、同様のストッパ機構を有し、また、同様の連結ピン,留輪等によって組立てられた構造をなしている。なお、ガイド機構等については、取付ブラケット202の上下方向の寸法が大きくされている点およびリンク機構204の構成を除いて、第1実施例の取付装置20と殆ど同様であるため、均等な構成要素には同じ符号を付し、それらの詳しい説明は省略する。
本取付装置200が備えるリンク機構204は、2つのリンク206a,206bを含んで構成されている。リンク206aは、主リンク208および補助リンク210が組み合わされて構成されたものである。図13に示すリンク206a,206bの組立図をも参照しつつ、詳しく説明すれば、主リンク208は、コラム14の軸線方向に延びる主桿部212と、主桿部212から上方に延びる補助リンク連結桿部214と、主桿部212の下部に設けられた係止歯部216とに区分することができる。補助リンク連結桿部214には、支軸穴218が設けられており、また、主桿部212には、支軸穴218の中心を中心とする円弧に沿って延びる連結軸ガイド穴220が設けられている。補助リンク210には、支軸ピン222および連結軸ピン224が立設されており、支軸ピン222が支軸穴218に挿入され、また、連結軸ピン224が連結ガイド穴220に挿入された状態で、主リンク208と補助リンク210とが組み付けられる。組み付けに際しては、支軸ピン222にはスペーサ226が嵌められるとともに、リンク206bに設けられた連結長穴228(連結軸ガイド穴220と同じ形状をしている)に、連結軸ピン224が挿通させられる。組付固定は、留輪230,232によってなされる。補助リンク210には、主リンク208の係止歯部216に形成された係止歯234と噛合する弾性係止片236が、それを取り付けるために付設された係止片用ブラケット238において設けられている。補助リンク210の下部は操作桿部240とされている。
リンク206aと、リンク206bとの連結は、リンク206aの有する連結軸ピン224と、リンク206bに設けられた連結長穴228とによって行われている。リンク206aの上記構造は、リンク206aとリンク206bとの相互の連結箇所の、リンク206aにおける位置を任意に変更可能に固定するための機構、すなわち、リンク間連結位置変更機構250を構成している。図14に示すように、補助リンク210の操作桿部240を操作して、弾性係止片236の係止歯234における係止に打ち勝って補助リンク210揺動させれば、リンク206aの連結軸ガイド穴220に沿った任意の位置に連結軸ピン224を移動さることができ、その位置において揺動を停止させれば、その位置に連結軸ピン224を固定させることができる。これにより、リンク206aにおける相互連結箇所と支軸ピン62aとの間の連結箇所間距離Paと、リンク206bにおける相互連結箇所と支軸との間の連結箇所間距離Pbとの比、すなわち、リンク比(Pa:Pb)を変更させることができるのである。つまり、このリンク間連結位置変更機構250は、リンク比変更機構の一態様とされているのである。ちなみに、先に説明した他の実施例の取付装置は、リンク比変更機構を備えていない。
リンク間連結位置変更機構250によってリンク比を変更することで、ステアリング操作装置10の移動態様は、次のように変更される。例えば、リンク比を、Pa≒Pbとすれば、図15に示すように、ステアリング操作装置10の第1軌道に沿った移動(概ね上下方向への移動)において、殆どステアリング操作装置10の傾斜角が変化しないようにすることが可能である。また、例えば、リンク比をPa<Pbとすれば、図16に示すように、ステアリング操作装置10の第1軌道に沿った移動に伴って、上方向に移動するにつれてステアリングホイール12が上を向くように、下方向に移動するにつれてステアリングホイール12が下を向くように、ステアリング操作装置10を傾斜させることが可能である。つまり、ある別の規律に従ったステアリング操作装置10の傾動が実現されるのである。また逆に、例えば、リンク比をPa>Pbとすれば、図17に示すように、ステアリング操作装置10の第1軌道に沿った移動にともなって、上方向に移動するにつれてステアリングホイール12が下を向くように、下方向に移動するにつれてステアリングホイール12が上を向くように、ステアリング操作装置10を傾斜させることが可能である。つまり、さらに別の規律に従ったステアリング操作装置10の傾動が実現されるのである。
本リンク機構204によれば、ステアリングホイール12の操作位置の調整において、バリエーションに富んだ調整規則の中から任意のものを選択することが可能であり、本取付装置200は、利便性に優れた装置となる。なお、他の実施例の取付装置と同様、本取付装置200でも、第1軌道と直行する軌道である第2軌道に沿った概ね前後方向のステアリング操作装置10の移動が許容されている(図5参照)。また、本取付装置200においても、リンク機構204は、前述の位置関係維持機能、同方向移動助勢機能を発揮するガイド補助機構とされている。
ステアリング操作装置および本発明の第1実施例の取付装置を示す側面図である。 第1実施例の取付装置の組立図である。 第1実施例の取付装置が備えるガイド機構およびガイド補助機構を説明するための側面図である。 第1実施例の取付装置において、第1軌道に沿ったステアリング操作装置の移動を示す図である。 第1実施例の取付装置において、第1軌道と交差する第2軌道に沿ったステアリング操作装置の移動を示す図である。 第1実施例の取付装置の変形例であって、第1軌道に沿ったステアリング操作装置の移動のみが許容された取付装置を示す図である。 第1実施例の取付装置のもう1つの変形例であって、ストッパ機構が単純化された取付装置を示す図である。 本発明の第2実施例の取付装置が備えるガイド機構およびガイド補助機構を説明するための側面図である。 第2実施例の取付装置において、第1軌道に沿ったステアリング操作装置の移動を示す図である。 本発明の第3実施例の取付装置が備えるガイド機構およびガイド補助機構を説明するための側面図である。 第3実施例の取付装置において、第1軌道に沿ったステアリング操作装置の移動を示す図である。 本発明の第4実施例の取付装置が備えるガイド機構およびガイド補助機構を説明するための側面図である。 第4実施例の取付装置が備えるリンク機構の組立図である。 第4実施例の取付装置が備えるリンク機構において、リンク比が調節される様子を示す図である。 第4実施例の取付装置において、ステアリング操作装置が、ある規則に従って傾動しつつ第1軌道に沿って移動する様子を示す図である。 第4実施例の取付装置において、ステアリング操作装置が、別の規則に従って傾動しつつ第1軌道に沿って移動する様子を示す図である。 第4実施例の取付装置において、ステアリング操作装置が、さらに別の規則に従って傾動しつつ第1軌道に沿って移動する様子を示す図である。
符号の説明
10:ステアリング操作装置 12:ステアリングホイール 14:ステアリングコラム 20:取付装置 30a,30b:被取付ブラケット(第1,第2被ガイド部) 32:取付ブラケット(第1,第2ガイド部) 34a,34b:係合ピン(第1,第2ガイド部) 36a,36b:リンク 38a,38b:ストッパレバー 40:連結バー 50a,50b:ガイド穴(第2軌道) 54a,54b:ガイド穴(第1軌道) 100a:第1ガイド機構 100b:第2ガイド機構 102:リンク機構(ガイド補助機構) 120:取付装置 130:取付装置 150:取付装置 152:ギヤリンク機構(ガイド補助機構) 154a,154b:ギヤリンク 170:取付装置 172:取付ブラケット(第1,第2ガイド部) 174a,174b:ガイド穴(第1軌道) 176a,176b:被取付ブラケット(第1,第2被ガイド部) 178a:第1ガイド機構 178b:第2ガイド機構 180a,180b:リンク 182:リンク機構(ガイド補助機構) 200:取付装置 202:取付ブラケット(第1,第2ガイド部) 204:リンク機構(ガイド補助機構) 206a,206b:リンク 208:主リンク 210:補助リンク 250:リンク間連結位置変更機構(リンク比変更機構)

Claims (6)

  1. ステアリング操作を行うための操作部材が設けられたステアリング操作装置を、前記操作部材の操作位置を調節可能に車体に取り付けるための取付装置であって、
    (a)前記ステアリング操作装置に互いに離間して設けられた第1被ガイド部および第2被ガイド部と、(b)前記車体に設けられ、設定された方向に延びる互いに平行な2つの第1軌道の各々に沿った前記第1被ガイド部および前記第2被ガイド部の各々の移動を許容する第1ガイド部および第2ガイド部との、片方ずつをそれぞれに含んで構成された2つのガイド機構と、
    それぞれが前記ステアリング操作装置と前記車体との両者に少なくとも相対回動可能に連結されるとともに互いに少なくとも相対回動可能に連結されて連動する2つのリンクを有するリンク機構として構成され、前記第1被ガイド部の前記2つの第1軌道の一方における位置と、前記第2被ガイド部の前記2つの第1軌道の他方における位置とを、定められた関係に維持するガイド補助機構と
    を備えた取付装置。
  2. ステアリング操作を行うための操作部材が設けられたステアリング操作装置を、前記操作部材の操作位置を調節可能に車体に取り付けるための取付装置であって、
    (a)前記ステアリング操作装置に互いに離間して設けられた第1被ガイド部および第2被ガイド部と、(b)前記車体に設けられ、設定された方向に延びる互いに平行な2つの第1軌道の各々に沿った前記第1被ガイド部および前記第2被ガイド部の各々の移動を許容する第1ガイド部および第2ガイド部との、片方ずつをそれぞれに含んで構成された2つのガイド機構と、
    それぞれが前記ステアリング操作装置と前記車体との両者に少なくとも相対回動可能に連結されるとともに互いに少なくとも相対回動可能に連結されて連動する2つのリンクを有するリンク機構として構成され、前記第1被ガイド部と前記第2被ガイド部との一方を前記2つの第1軌道の一方に沿った一方向へ移動させる力が作用する場合に、その力に応じて、前記第1被ガイド部と前記第2被ガイド部との他方が前記2つの第1軌道の他方に沿った前記一方向と同方向に移動させる力を作用させるガイド補助機構と
    を備えた取付装置。
  3. 前記2つの第1軌道の各々が、仮想的に設定された1つの仮想点を中心とする互いに半径の異なる円弧に沿って延びるものとされた請求項1または請求項2に記載の取付装置。
  4. 前記2つのガイド機構の各々が、前記第1被ガイド部および第2被ガイド部の各々の前記2つの第1軌道の各々と交差する2つの第2軌道の各々に沿った移動をさらに許容する構造とされた請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の取付装置。
  5. 前記リンク機構が、
    前記2つのリンクの各々が、自身における前記ステアリング操作装置と前記車体との一方との連結箇所の位置が固定され、かつ、自身における前記ステアリング操作装置と前記車体との他方との連結箇所の位置がそれら2つのリンクの連動に応じて変動することを許容されるとともに、それら2つのリンクが互いの連結箇所の一方のリンクにおける位置が固定され、かつ、他方のリンクにおける位置がそれら2つのリンクの連動に応じて変動することを許容された構造のものである請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の取付装置。
  6. 前記リンク機構が、前記2つのリンクのリンク比を変更するリンク比変更機構を有する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の取付装置。
JP2003383722A 2003-11-13 2003-11-13 ステアリング操作装置の取付装置 Expired - Fee Related JP4193679B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003383722A JP4193679B2 (ja) 2003-11-13 2003-11-13 ステアリング操作装置の取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003383722A JP4193679B2 (ja) 2003-11-13 2003-11-13 ステアリング操作装置の取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005145181A JP2005145181A (ja) 2005-06-09
JP4193679B2 true JP4193679B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=34692359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003383722A Expired - Fee Related JP4193679B2 (ja) 2003-11-13 2003-11-13 ステアリング操作装置の取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4193679B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5017870B2 (ja) * 2006-02-01 2012-09-05 日本精工株式会社 ステアリング装置
JP5229680B2 (ja) * 2007-10-23 2013-07-03 日本精工株式会社 電動式ステアリングコラム装置
JP5105233B2 (ja) * 2007-06-06 2012-12-26 日本精工株式会社 電動式ステアリングコラム装置
WO2008072711A1 (ja) * 2006-12-13 2008-06-19 Nsk Ltd. 電動式ステアリングコラム装置
JP5110352B2 (ja) * 2006-12-13 2012-12-26 日本精工株式会社 電動式ステアリングコラム装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005145181A (ja) 2005-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6189405B1 (en) Position adjusting device for steering wheels
JP5131523B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5131522B2 (ja) 車両用操舵装置
US7464624B2 (en) Motor driven steering column system of vehicle capable of interchanging tilt/telescopic modes using gears
JP2006131221A (ja) 改良された運転者制御装置
JP4193679B2 (ja) ステアリング操作装置の取付装置
EP2207707B1 (en) Steering apparatus
CN113677586B (zh) 转向装置
JP4248390B2 (ja) ステアリング操作装置
JP5264214B2 (ja) 操舵装置
JP2005246987A (ja) 車両用ステアリング操作装置
JP2005225298A (ja) ステアリングコラム保持装置
US7364197B2 (en) Steering column apparatus
JP2007091210A (ja) ステアリングコラム装置
JP2006150994A (ja) 差動歯車装置を用いた可変操舵角機構
JP2019520264A (ja) コンパクトなステアリング
JP2021075228A (ja) 車両用ステアリング操作装置
JP2003300474A (ja) 車両の操舵装置
JP2005153849A (ja) ステアリング装置
JP5061560B2 (ja) ステアリング装置
JP2003327148A (ja) 車両用操舵装置
JP2007076577A (ja) ステアリング操作入力装置
JP4239843B2 (ja) ステアリングコラム保持装置
JP2021017175A (ja) ステアリング装置用回転制限機構及びステアリング装置
JP3099208B2 (ja) チルトステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080915

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4193679

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees