JP4189667B2 - タッチパネル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイ表面に設置され、指やペン等による押圧位置を検出するタッチパネル装置に関する。
従来のタッチパネルとして、片側表面に抵抗膜が形成された2つの基板を、各抵抗膜が対向するようにスペーサを介して積層した抵抗膜式が知られており、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータなどに広く用いられている。タッチパネルの一例として、5線式のものが公知である。
5線式のタッチパネルは、可動基板にセンシング用の配線が1本接続され、可動基板と対向する固定基板に電源供給用の配線が4本接続されることにより、合計5本の配線を備えて構成されており、可動基板の抵抗膜の抵抗値が均一でない場合や抵抗値の経年変化などが生じた場合でも、検出精度に影響を及ぼすおそれが少なく高寿命であるという利点を有している。
この一方で、5線式のタッチパネルは、固定基板における抵抗膜の周囲に4つの電極を配置する必要があるので、これらの電極抵抗によって等電位線が湾曲し、検出位置と実際の押圧位置との誤差が生じやすくなるという問題がある。このため、例えば特許文献1においては、所定の計算式を用いて電極抵抗の最適値を求め、上記誤差を軽減することが提案されている。
特開2002−99389号公報
上記特許文献1に記載されたタッチパネルによれば、押圧位置の検出精度を良好に維持することができる一方で、電極の最適な抵抗値を得るために電極形状を非直線状にしなければならず、可動基板における抵抗膜の周囲に必要な配線の取り回しスペース(配線スペース)が大きくなる。このため、小型のモニタに設置する場合や、大型であっても枠部が狭いモニタに設置する場合等においても、必要な配線スペースを確保できるようにする点で更に改良の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、検出精度が高く且つ配線スペースの狭小化が可能なタッチパネル装置の提供を目的とする。
本発明の前記目的は、 矩形状の導電膜を有し該導電膜の各辺に沿って電極が配置された固定基板と、前記各電極の交点に接続され前記導電膜の押圧に伴う電位を検出する電位検出手段と、前記電位検出手段により検出された電位に基づいて前記導電膜の押圧位置に対応する検出座標を算出する検出座標取得手段と、前記押圧位置の検出座標から押圧座標を求める押圧位置判定手段とを備えるタッチパネル装置であって、前記押圧位置判定手段は、前記導電膜の検出領域におけるコーナー部および前記各コーナー部の中点、並びに中心部の少なくとも9点に予め設定された指定座標と、前記各指定座標の押圧により前記検出座標取得手段において得られた検出座標とに基づいて、補正演算式を決定するキャリブレーション処理部と、前記検出領域における任意の位置の押圧により前記検出座標取得手段において得られた検出座標から、前記補正演算式に基づいて押圧座標を算出する補正演算部とを備え、前記キャリブレーション処理部は 、前記指定座標を(X,Y)とし前記検出座標を(x,y)としたときに、
X=a1x+a2y+a3xy+a4 ・・・(1) および
Y=a5x+a6y+a7xy+a8 ・・・(2)
の2式において、各コーナー部に対応する前記指定座標及び該指定座標に対応する前記検出座標から係数a1〜a8を求めることにより一次補正式を決定し、前記各指定座標に対応する検出座標から前記一次補正式を用いて前記各指定座標に対応する一次補正座標を算出し、前記導電膜の各辺と、互いに対向配置される前記導電膜の検出領域における各コーナー部の中点及び前記導電膜の検出領域における中心部を通る前記導電膜の各辺に平行な各ラインとで挟まれる領域における任意の点の二次補正量を、前記導電膜の各辺に対応する前記一次補正座標を結ぶ湾曲線のたわみ量に、前記導電膜の各辺と当該各辺に平行な前記ラインとの距離に対する前記導電膜の各辺と前記任意の点との距離の比に関するパラメータを積算して算出する二次補正式を決定し、前記補正演算部は、前記一次補正式を用いて前記検出座標から前記検出座標に対応する一次補正座標を算出し、前記二次補正式を用いて前記検出座標に対応する一次補正座標から二次補正座標を算出することにより、前記押圧座標を算出するタッチパネル装置により達成される。
本発明によれば、検出精度が高く且つ配線スペースの狭小化が可能なタッチパネル装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るタッチパネル装置の概略構成図である。図1に示すように、タッチパネル装置は、例えばパーソナルコンピュータ、販売機、発券装置、ゲーム機などの端末装置Tの表示部Dに取り付けられるタッチパネル本体2と、制御装置30とを備えて構成されている。
タッチパネル本体2は、スペーサ(図示せず)を介して対向配置された可動基板10及び固定基板20を有している。可動基板10及び固定基板20の対向面には、矩形状の導電膜12,22がそれぞれ形成されている。可動基板10と固定基板20とは、両面粘着テープなどで周囲を貼り合わせることにより一体化されている。
導電膜12,22の材料としては、ITO(酸化インジウム錫)膜が一般に用いられるが、スズ酸化膜、銅、アルミニウム、ニッケル、クロムなどを用いることも可能であり、更に、これら2種以上の材料の積層体や合金を用いてもよい。導電膜12,22は、可動基板10または固定基板20にスパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法などのPVD法の他、CVD法、塗装法、印刷法などにより形成することができ、アンダーコート層を介在させることにより、可動基板10または固定基板20への密着性や透明性を高めることができる。導電膜12,22のシート抵抗値は、可動基板10の導電膜12が通常100〜500Ω/□であり、固定基板20の導電膜22が通常500〜3000Ω/□である。
可動基板10は、耐熱性、耐候性、非収縮性、対薬品性等の他、機械的強度に優れるフィルム基板であることが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリアクリル、又は、熱可塑性ノルボルネン系ポリマーなどの各種フィルムや、これら2種以上のフィルムの積層体などを例示することができる。可動基板10の厚みは、通常0.05〜5mm程度、好ましくは0.1〜0.3mm程度であり、全光線透過率(JIS K 7361)は、通常50%以上、好ましくは70%以上、更に好ましくは90%以上である。可動基板10の表面側には、ハードコート加工や反射防止加工を施してもよく、或いはこのような加工処理に代えて、ハードコートフィルム、反射防止フィルム、偏光フィルムなどを積層してもよい。
可動基板10の導電膜12からは、信号線が引き出されている。信号線は、可動基板10から直接引き出すようにしてもよく、或いは、固定基板20を経て引き出すようにしてもよい。
固定基板20は、ソーダガラス、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスなどのガラス基板を好適に用いることができ、高温加工が可能である。固定基板20の厚みは、0.05〜5mm程度が好ましく、0.1〜3mm程度がより好ましい。固定基板20は、可動基板10と同様にフィルム基板とすることも可能であり、ガラス基板又はフィルム基板からなる固定基板20に支持体を積層して補強することもできる。
図2に示すように、固定基板20には、導電膜22が外周に沿って一定幅をエッチング除去されることにより、配線の取り回しスペースとなる配線スペース23が形成されている。配線スペース23の形成は、必ずしも導電膜22の一部を除去して行う必要はなく、配線スペース23に相当する領域の絶縁性が保たれるようにレーザ加工で導電膜22を切断して行ってもよい。
固定基板20の配線スペース23には、断面一定で直線状に延びる4つの電極24a,24b,24c,24dが、導電膜22の各辺に沿って枠体を形成するように配置されており、各電極24a〜24dの交点(4カ所)からそれぞれ配線25a,25b,25c,25dが引き出されている。配線25a〜25dは、印刷などによって配線スペース23上に設けられ、先端部が1カ所に集められてフレキシブルコネクタ26により熱圧着されている。
電極24a〜24dは、銀、銅、銀及びカーボンなどのペースト状材料を用いて、例えばスクリーン印刷により形成することができる。電極24a〜24dの材料としては、体積抵抗を略一定に保つことができる安定な材料であれば他の材料を選定することも可能であり、所望の電極抵抗値が得られるように体積抵抗値を決定すればよい。
電極24a〜24dの抵抗値は、導電膜22への過電流を防止すると共に等電位線の湾曲歪みを小さくする観点から、30〜500Ωが好ましく、60〜200Ωがより好ましく、80〜100Ωが更に好ましい。また、各電極24a〜24dの抵抗値のばらつきは、湾曲歪みを小さくする観点から±20%以内であることが好ましい。導電膜22の長辺および短辺の長さが異なるために各電極24a〜24dの長さが同一でない場合には、電極幅を変えることによって抵抗値を調節することができる。
制御装置30は、フレキシブルコネクタ26に接続され可動基板10の押圧に伴う電位を検出する電位検出部31と、検出された電位から押圧位置に対応する検出座標を算出する検出座標取得部33と、押圧位置の検出座標から押圧座標を求める押圧位置判定部35とを備えている。制御装置30は、端末装置Tに内蔵されていてもよく、端末装置Tに対して外付け可能に構成されていてもよい。或いは、端末装置Tに必要なプログラムをインストールすることにより、端末装置T自体を制御装置30として機能させることも可能である。
押圧位置判定部35は、補正演算式を決定するキャリブレーション処理部32と、固定基板20の任意の押圧位置における検出座標から補正演算式を用いて実際の押圧座標を算出する補正演算部34と、キャリブレーション処理部32及び補正演算部34における処理用データや処理結果などを格納するメモリ部36とを備えている。
次に、上記構成を備えたタッチパネル装置の作動について説明する。タッチパネル装置の購入時やメンテナンス時においては、タッチパネル装置の入力操作前にキャリブレーションを行うことが好ましい。この手順を、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、タッチパネル装置が装着された端末装置Tの操作に基づいて制御装置30にキャリブレーション信号が入力されると、キャリブレーション処理部32は、以下の手順によりキャリブレーション処理を行う。
まず、端末装置Tの表示部Dにキャリブレーション画面を表示させる(ステップS1)。図4に示すように、導電膜22の検出領域におけるコーナー部P1,P3,P7,P9および各コーナー部の中点P2,P4,P6,P8、並びに中心部P5の計9点が予め指定座標として設定されてメモリ部36に格納されており、キャリブレーション画面においては、各指定座標P1〜P9にマーカ(例えば×印)が順次表示される。
操作者が、表示されたマーカを指やペンなどで押圧すると、可動基板10および固定基板20の導電膜12,22同士が点接触し、電位検出部31において電位が検出される。検出座標取得部33は、この検出電位に基づいて押圧位置に対応する検出座標(X座標及びY座標)を算出する。検出電位に基づく座標の算出方法は周知の技術であるため、詳細な説明を省略する。こうして得られた各指定座標P1〜P9に対応する検出座標は、タッチ座標T1(XT1,YT1),T2(XT2,YT2),・・・,T9(XT9,YT9)としてメモリ部36に格納される(ステップS2)。
キャリブレーション処理部32は、まず一次補正に用いる数式(一次補正式)を決定する(ステップS3)。この一次補正式の基本形は、指定座標を(X,Y)とし、タッチ座標を(x,y)としたときに、下記の数式(5)及び数式(6)で表される。
X=ax+by+cxy+d ・・・(5)
Y=ex+fy+gxy+h ・・・(6)
数式(5)及び数式(6)における係数a〜hは、検出領域の各コーナー部の指定座標P1,P3,P7,P9と、タッチ座標T1(XT1,YT1),T3(XT3,YT3),T7(XT7,YT7),T9(XT9,YT9)とに基づいて、算出することができる。本実施形態においては、コーナー部の指定座標P1,P3,P7,P9をそれぞれ(0,1000),(1000,1000),(0,0),(1000,0)に設定しているが、押圧を検出することができる検出領域の大きさに基づいて適宜定めればよい。尚、ベゼル等との関係で上記座標が押圧できない場合には、コーナー部の指定座標を(10,990)や(990,990)などとしてもよい。
こうして係数a〜hを求めることにより、一次補正式は下記の数式(7)及び数式(8)で表される。ここで、一次補正座標CAnは(XCAn,YCAn)で表し、タッチ座標Tnは(XTn,YTn)で表している。
CAn=aXTn+bYTn+cXTnTn+d ・・・(7)
CAn=eXTn+fYTn+gXTnTn+h ・・・(8)
次に、この数式(7)及び(8)を用いて、各指定座標P1〜P9に対応するタッチ座標T1(XT1,YT1)〜T9(XT9,YT9)から、一次補正座標CA1(XCA1,YCA1)〜CA9(XCA9,YCA9)を算出する(ステップS4)。こうして得られた一次補正座標CA1〜CA9は、各コーナー部の指定座標P1,P3,P7,P9に対応するCA1,CA3,CA7,CA9については指定座標に一致するが、各コーナー間の指定座標P2,P4,P6,P8に対応するCA2,CA4,CA6,CA8については、図5に示すように指定座標よりも中心側にずれた状態となる。この現象は、検出領域における等電位線が湾曲していることに基づくと考えられるので、湾曲線を直線に修正する二次補正が必要になる。
そこで、まず各コーナーの一次補正座標CA1,CA3,CA7,CA9から、一次補正座標CA2,CA4,CA6,CA8が頂点近傍となるように湾曲線L1,L2,L3,L4を近似する(ステップS5)。例えば、一次補正座標CA7,CA8,CA9を結ぶ湾曲線L1、及び、一次補正座標CA1,CA4,CA7を結ぶ湾曲線L2は、それぞれ以下の数式9及び数式10で表すことができ、CA7(XCA7,YCA7),CA8(XCA8,YCA8),CA9(XCA9,YCA9)、および、CA1(XCA1,YCA1),CA4(XCA4,YCA4),CA7(XCA7,YCA7)に基づいて、係数i〜k及び係数l〜nを算出することができる。湾曲線L3及びL4についても同様である。
CAn=iXCAn 2+jXCAn+k ・・・(9)
(n=7,8,9)
CAn=lYCAn 2+mYCAn+n ・・・(10)
(n=1,4,7)
こうして得られた4つの湾曲線L1〜L4に基づいて、二次補正に用いる数式を以下のように決定する(ステップS6)。例えば、図5に示すように、湾曲線L1上の点PL1(XL1,YL1)については、Y方向の補正量Pyがその点における湾曲線L1のたわみ量に一致するためPy=YCA7(又はYCA9)−YL1であり、湾曲線L2上の点PL2(XL2,YL2)については、X方向の補正量Pxがその点における湾曲線L2のたわみ量に一致するためPx=XCA1(又はXCA7)−XL2である。
これに対し、湾曲線L1〜L4で囲まれた検出領域の内部においては、検出領域の中心に近づくにつれて湾曲度(曲率)が小さくなり、検出領域の中心においては湾曲度が0になる。したがって、湾曲度の変化に応じた補正量の修正が必要になる。この湾曲度の変化率は、X方向又はY方向に対して略一定であると近似することができるので、例えば、検出領域の下半分(境界線を含む)における任意の点(Xu,Yu)については、上述した湾曲線L1上の点に対するY方向補正量に基づいて、Y方向の補正量Pyを下記の数式11により求めることができる。
y=(YCA7−(iXu 2+jXu+k))×(Ym−Yu)/Ym …(11)
(但し、Ym=Y1−Y7/2)
検出領域の上半分(境界線を含まない)の点についても、上述と同様、まず湾曲線L3上の点に対するY方向補正量を求め、これに基づいてY方向の補正量を算出することができる。
また、検出領域の左半分(境界線を含む)における任意の点(Xl,Yl)については、上述した湾曲線L2上の点に対するY方向補正量に基づいて、X方向の補正量PXを、下記の数式12により求めることができる。
x=(XCA1−(lYu 2+mYu+n))×(Xm−Xl)/Xm …(12)
(但し、Xm=X1−X3/2)
検出領域の右半分(境界線を含まない)の点についても、上述と同様、まず湾曲線L4上の点に対するX方向補正量を求め、これに基づいてX方向の補正量を算出することができる。
こうして、上記数式11及び数式12などの二次補正に用いる数式(二次補正式)を決定した後、この二次補正式を用いて、一次補正座標CA1〜CA9から二次補正座標CB1〜CB9を算出する(ステップS7)。二次補正座標CB1〜CB9は、各コーナー部の指定座標P1,P3,P7,P9に対応するCB1,CB3,CB7,CB9については指定座標に一致し、直線状に補正された検出領域の枠線上に、CB2,CB4,CB6,CB8が位置する。
ところが、こうして得られた二次補正座標CB2,CB4,CB6,CB8は、必ずしも指定座標P2,P4,P6,P8に一致するとは限らず、二次補正座標CB5についても、指定座標P5に一致するとは限らない。そこで、二次補正座標CB1〜CB9に基づいて、三次補正に用いる数式を決定する(ステップS8)。
三次補正座標CC1〜CC9のうち、CC2(XCC2,YCC2),CC4(XCC4,YCC4),CC5(XCC5,YCC5),CC6(XCC6,YCC6),CC8(XCC8,YCC8)については、対応する各指定座標P2(500,1000),P4(0,500),P5(500,500),P6(1000,500),P8(500,0)の座標とそれぞれ一致するように予め設定されており、メモリ部36に格納されている。
三次補正においては、図6に示すように、まず指定座標P1〜P9が分割領域の四隅に位置するように検出領域を分割する。すなわち、検出領域を、P1,P2,P4およびP5を各コーナーとする領域(領域1)と、P2,P3,P5およびP6を各コーナーとする領域(領域2)と、P4,P5,P7およびP8を各コーナーとする領域(領域3)と、P5,P6,P8およびP9を各コーナーとする領域(領域4)との4つの領域に分割し、分割された領域毎に、一次補正の場合と同様に三次補正に用いる式を決定する。例えば、領域3については、P4,P5,P7およびP8に対応する二次補正座標CB4(XCB4,YCB4),CB5(XCB5,YCB5),CB7(XCB7,YCB7),CB8(XCB8,YCB8)と、三次補正座標CC4(XCC4,YCC4),CC5(XCC5,YCC5),CC7(XCC7,YCC7),CC8(XCC8,YCC8)とに基づいて、以下の数式7及び8における係数o〜r及びs〜vを算出することにより、三次補正に用いる数式が得られる。
CCn=oXCBn+pYCBn+qXCBnCBn+r ・・・(13)
(n=4,5,7,8)
CCn=sXCBn+tYCBn+uXCBnCBn+v ・・・(14)
(n=4,5,7,8)
こうして、分割された全ての領域に対して三次補正に用いる数式(三次補正式)を決定することにより、キャリブレーションが完了する。
実際の入力操作時においては、補正演算部34が、押圧による検出座標に対して上述の一次補正、二次補正及び三次補正を順次行うことにより、位置補正を行う。この手順を、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
例えば、検出領域における左下部領域(図6の領域3に相当)の任意の点が押圧され、検出座標が(Xlu,Ylu)である場合、まず、上記数式7及び数式8と同様の下記数式15及び数式16により一次補正を行い、一次補正座標(Xlu1,Ylu1)を算出する(ステップS11)。
lu1=aXlu+bYlu+cXlulu+d ・・・(15)
lu1=eXlu+fYlu+gXlulu+h ・・・(16)
次に、一次補正座標(Xlu1,Ylu1)から、上記数式11及び数式12と同様の下記数式17及び数式18によりY方向補正量Py及びX方向補正量Pxを求め、下記数式19及び数式20により、二次補正座標(Xlu2,Ylu2)を算出する(ステップS12)。
y=(YCA7−(iXlu1 2+jXlu1+k))×(Ym−Yu)/Ym
…(17)
(但し、Ym=YCA1−YCA7/2)
x=(XCA1−(lYlu1 2+mYlu1+n))×(Xm−Xl)/Xm
…(18)
(但し、Xm=XCA1−XCA3/2)
lu2=Xlu1+Px ・・・(19)
lu2=Ylu1+Py ・・・(20)
ついで、二次補正座標(Xlu2,Ylu2)から、上記数式13及び数式14と同様の下記数式21及び数式22により三次補正を行い、三次補正座標(Xlu3,Ylu3)を算出する(ステップS13)。
lu3=oXlu2+pYlu2+qXlu2lu2+r ・・・(21)
lu3=sXlu2+tYlu2+uXlu2lu2+v ・・・(22)
そして、この三次補正座標(Xlu3,Ylu3)を、補正後の押圧座標(Xlua,Ylua)として出力する(ステップS14)。以上は、検出領域における左下部領域の点が押圧された場合の説明であるが、他の領域が押圧された場合も、キャリブレーション処理により求めた二次補正及び三次補正に用いる数式を利用して、補正後の押圧座標を求めることができる。
図8(a)〜(d)は、1000×1000の検出領域において、検出座標、一次補正後の座標、二次補正後の座標、及び三次補正後の座標をそれぞれ黒丸で表しており、破線の各交点が実際の押圧位置に対応している。図8から明らかなように、三次補正後の座標は実際の押圧位置に略一致することを確認した。
このように、本実施形態のタッチパネル装置によれば、従来のように電極の形状や配置などを特に考慮することなく、制御装置30におけるソフトウェア処理により押圧位置の位置補正を正確に行うことができる。したがって、良好な検出精度が得られるだけでなく、断面が一定の直線状の電極を用いて配線スペースの狭小化を達成することができる。
本実施形態においては、キャリブレーション処理時において、画面上の9点P1〜P9にマーカを表示させることにより、9点のタッチ座標T1〜T9を取得するようにしているが、より多くのタッチ座標を取得するようにしてもよい。例えば、25点のタッチ座標を取得する場合、三次補正において、4分割された領域に対して上記と同様に位置補正を行った後、分割された各領域を更に4分割して同様の位置補正を行うことができるので、より精度の高い位置補正が可能になる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明の具体的な態様が上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態において、可動基板を設ける代わりに信号線が接続されたワイヤードペンを備えた構成にすることも可能である。或いは、可動基板を設けずに固定基板を直接指やペンで触れるように構成された、いわゆる静電容量式のタッチパネルとしてもよい。
本発明の一実施形態に係るタッチパネル装置の概略構成図である。 上記タッチパネル装置の固定基板を示す平面図である。 キャリブレーション処理の手順を示すフローチャートである。 キャリブレーション画面を示す図である。 二次補正を説明するための模式図である。 三次補正を説明するための模式図である。 補正処理の手順を示すフローチャートである。 補正処理の結果を示す図である。
符号の説明
2 タッチパネル本体
10 可動基板
12 導電膜
20 固定基板
22 導電膜
23 配線スペース
24a〜24d 電極
25a〜25d 配線
30 制御装置
32 キャリブレーション処理部
34 補正演算部
36 メモリ部
T 端末装置
D 表示部

Claims (3)

  1. 矩形状の導電膜を有し該導電膜の各辺に沿って電極が配置された固定基板と、
    前記各電極の交点に接続され前記導電膜の押圧に伴う電位を検出する電位検出手段と、
    前記電位検出手段により検出された電位に基づいて前記導電膜の押圧位置に対応する検出座標を算出する検出座標取得手段と、
    前記押圧位置の検出座標から押圧座標を求める押圧位置判定手段とを備えるタッチパネル装置であって、
    前記押圧位置判定手段は、前記導電膜の検出領域におけるコーナー部および前記各コーナー部の中点、並びに中心部の少なくとも9点に予め設定された指定座標と、前記各指定座標の押圧により前記検出座標取得手段において得られた検出座標とに基づいて、補正演算式を決定するキャリブレーション処理部と 、
    前記検出領域における任意の位置の押圧により前記検出座標取得手段において得られた検出座標から、前記補正演算式に基づいて押圧座標を算出する補正演算部とを備え、
    前記キャリブレーション処理部は 、
    前記指定座標を(X,Y)とし前記検出座標を(x,y)としたときに、
    X=a1x+a2y+a3xy+a4 ・・・(1) および
    Y=a5x+a6y+a7xy+a8 ・・・(2)
    の2式において、各コーナー部に対応する前記指定座標及び該指定座標に対応する前記検出座標から係数a1〜a8を求めることにより一次補正式を決定し、
    前記各指定座標に対応する検出座標から前記一次補正式を用いて前記各指定座標に対応する一次補正座標を算出し、
    前記導電膜の各辺と、互いに対向配置される前記導電膜の検出領域における各コーナー部の中点及び前記導電膜の検出領域における中心部を通る前記導電膜の各辺に平行な各ラインとで挟まれる領域における任意の点の二次補正量を、前記導電膜の各辺に対応する前記一次補正座標を結ぶ湾曲線のたわみ量に、前記導電膜の各辺と当該各辺に平行な前記ラインとの距離に対する前記導電膜の各辺と前記任意の点との距離の比に関するパラメータを積算して算出する二次補正式を決定し、
    前記補正演算部は、
    前記一次補正式を用いて前記検出座標から前記検出座標に対応する一次補正座標を算出し、前記二次補正式を用いて前記検出座標に対応する一次補正座標から二次補正座標を算出することにより、前記押圧座標を算出するタッチパネル装置。
  2. 前記キャリブレーション処理部は、
    前記指定座標が各分割領域の四隅に位置するように前記検出領域を分割し、
    前記指定座標を(X,Y)とし前記二次補正座標を(x,y)としたときに、
    X=b1x+b2y+b3xy+b4 ・・・(3) および
    Y=b5x+b6y+b7xy+b8 ・・・(4)
    の2式において、前記分割領域の四隅に対応する前記指定座標及び該指定座標に対応する前記二次補正座標から係数b1〜b8を求めることにより三次補正式を決定し、
    前記補正演算部は、
    前記三次補正式を用いて前記二次補正座標から三次補正座標を算出することにより、前記押圧座標を算出する請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記電極は、断面が一定であり、前記導電膜の各辺に沿って直線状に延びるように配置されている請求項1又は2に記載のタッチパネル装置。
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