JP4189117B2 - Peach skin tone false twist composite yarn and method for producing woven or knitted fabric using the same - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステルの細繊度仮撚糸とナイロンフィラメント糸とからなり、ピ−チスキン調の風合いとナイロン特有のしなやかで、ソフトな風合いを併せ持つ混繊糸に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来よりフラットな合成繊維の風合いに嵩高性を付与するための手段として仮撚加工法が用いられている。そして、かかる仮撚加工糸と種々の繊維とを混繊することにより更に新たな風合いを付加することも知られており、例えば、特開平８−２９６１３４号公報には、極細フィラメントの仮撚加工糸と、太繊度フィラメントの非捲縮糸とからなる複合糸が記載されている。
【０００３】
ただ、一般的な仮撚加工法では加撚→ヒートセット→解撚という工程を必要とするため、ヒートセットにより得られた糸の熱収縮率は低下したものとならざるを得なかった。このため、仮撚糸と他の繊維とを混繊した場合、所謂、異収縮混繊糸となり仮撚糸が外層に、他の繊維が内層に位置した芯鞘構造となり勝ちである。
【０００４】
一方、熱収縮率の比較的揃った異繊度糸を混繊したものとしては、特開平７−１５７９３２号公報に記載されたものがある。かかる発明についても目的とするところは熱収縮差により芯鞘構造を形成することにあるが、熱収縮率の差が２％以上のものを対象としているため、その範囲の最下限のものについては、殆ど異収縮混繊効果が生じないことになる。
【０００５】
尚、特開平６−１２８８２７号公報には、共重合体を含む合成繊維を比較的低温で仮撚加工等することにより仮撚加工糸の乾熱収縮率を１５％以上とすることが記載されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の如き従来技術には以下の如き問題点がある。
先ず、特開平８−２９６１３４号を始めとする、従来の仮撚加工糸を用いた混繊糸の大多数は、前述の芯鞘構造により、仮撚加工糸を鞘部に配し、仮撚加工糸の風合いをより強調することを目的としている。しかしながら、かかる目的とは異なり、他の繊維として異種ポリマーからなるものや繊度の異なるもの等を用いて、仮撚加工糸のみならず、混繊する他の繊維についても、その風合いを得んとした場合には、熱収縮率の低い一般的な仮撚加工糸では、他の繊維の方がより大きく収縮してしまい目的とする風合いを得難いという問題があった。
【０００７】
また、特開平７−１５７９３２号公報に記載された如く、仮撚加工糸を用いない場合は、熱収縮率を揃えることが従来においても可能であったが、仮撚加工に伴う嵩高な風合いを得ることはできず、ふくらみの乏しいものとなっていた。
【０００８】
更に、特開平６−１２８８２７号公報に記載されたものも二層構造を有する複合加工糸を得んとするものであって、２種の繊維の熱収縮率を揃えて、両繊維の風合いを共に顕著に得ることのできる仮撚加工糸は従来なかった。
【０００９】
本発明はかかる問題点を解決するものであって、極細ポリエステル繊維からなる仮撚加工糸のバルキーなピーチスキン調の風合いと、太繊度のナイロンフィラメント糸のしなやかでハリコシのある風合いという異なった風合いを共に有する混繊糸を得ることにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、単糸繊度０．５デニール以下のポリエステル仮撚糸と、単糸繊度２〜１０デニールのナイロンフィラメント糸とからなる複合糸であって、ポリエステル仮撚糸の熱水収縮率ａとナイロンフィラメント糸の熱水収縮率ｂとが以下の関係を有し、ポリエステル仮撚糸とナイロンフィラメント糸の両成分がランダムに混合されて外・中・内の各層を形成していることを特徴とするピーチスキン調仮撚複合糸である。
【００１１】
６％≦ ａ ≦１４％ （１）
−３％≦ａ−ｂ＜３％ （２）
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明にいうポリエステル仮撚糸は、後述の如く、熱収縮率が通常の仮撚加工糸よりも高く、また極細糸からなることを特徴とするものである。このようなポリエステル成分としては、ポリエチレンテレフタレートを主とするものが一般的である。
【００１３】
また、ポリエステル仮撚糸の繊度は、０．５デニール以下の極細糸であることがピーチスキン調の風合いを得るために必要である。尚、通常は０．１デニール以下の超極細糸になると強度が著しく低下するため、実用性に乏しくなるおそれがある。
【００１４】
このような極細糸からなる仮撚加工糸は、直接当該繊度を有するものを紡糸したものであってもよいが、通常の仮撚加工法では安定して製造することが困難であるため、後述する如く割繊可能な複合繊維を仮撚加工した後これを割繊して得たものが好ましい。
【００１５】
本発明の特徴の一つは、かかるポリエステル仮撚糸が、通常の仮撚糸よりも高い熱収縮率を有する点にある。すなわち、通常の仮撚加工糸は、熱水収縮率が６％以下であることが多いのに対し、本発明のポリエステル仮撚糸は６％以上、より好ましくは８％以上の熱水収縮率を有するものである。
【００１６】
また、本発明でこのように通常よりも高い熱水収縮率を有した仮撚糸を用いる意味は、混繊相手であるナイロンフィラメント糸との熱水収縮率の差を少なくするためである。したがって、ナイロンフィラメント糸との熱水収縮率の差が５％以内、好ましくは３％以内であることが必要である。かかる範囲を超えて両糸が熱水収縮率差を有すると、熱処理により、熱水収縮率の高い方の成分は糸条内層部に沈み込みその風合いを十分に発揮することが困難となる。一方、このような範囲であれば、両糸間に大きな熱水収縮率差がなく、熱処理によっても芯鞘構造的なものは発現しない。
【００１７】
ナイロンフィラメント糸は、前記したポリエステル極細仮撚糸によるピーチスキン調の風合いに、しなやかでソフトなナイロン特有の風合いを付加するものである。
【００１８】
また、極細繊維だけでは不足する確かな手触り感、反発感（ハリ、コシ）を、ナイロンフィラメント糸は補助する目的をも有している。このため、ナイロンフィラメント糸の単糸繊度は、２〜１０デニールであることが必要である。尚、単糸繊度が１０デニールを超えるものは、風合いが硬くなって衣料用途としては一般に不適当である。
【００１９】
更に、ナイロンフィラメントは、仮撚加工糸ではなく、フラットな延伸糸又は半延伸糸として用いるのが好ましい。これは、反発感を得るためである。
【００２０】
以上の如きポリエステル仮撚糸とナイロンフィラメント糸とは、複合一体化されることにより本発明の複合糸となる。ここで、複合とは、空気等の流体を用いた混繊交絡、所謂インターレース混繊によるものが一般的である。但し、両糸が一体化されていれば、混繊交絡には限定されず、合撚、引き揃え、その他の方法によるものであっても良い。
【００２１】
複合化に際しては、両糸の比率（デニール比）を３０〜７０％の範囲とすることが好ましく、一方の成分の比率が３０％未満となると、当該成分の風合いが著しく乏しくなるおそれがある。
【００２２】
以上の如く、複合一体化をされた本発明の複合糸は、ポリエステル仮撚糸とナイロンフィラメント糸の両成分が各々大小様々なループを有し、かつランダムに混合されて外・中・内の各層を形成している。このため両成分に起因する風合いと反発感とを得ることができる。
【００２３】
次に、本発明に係る複合糸及びこれを用いた織編物を製造する方法について説明する。
【００２４】
前述したポリエステル極細繊維からなる仮撚加工糸を工業的に安定して製造するためには、仮撚加工時等はある程度の繊度を有し、その後極細化が可能な割繊型複合繊維を用いる。
【００２５】
このような割繊型複合繊維としては、溶解速度の異なる２種の繊維形成性重合体を接合した易溶解複合繊維が好ましく、例えば酸やアルカリ、その他有機溶剤等で一方の成分を溶解抽出可能な複合繊維等があり、具体的には、アルカリによる溶解抽出が可能なものとして、ポリエチレンテレフタレートと、ポリアルキレングリコールや金属スルホネート基を有するジカルボン酸の１種又は２種を共重合したポリエチレンテレフタレートとを接合したものを挙げることができる。
【００２６】
また、複合繊維の接合形状としては、多重積層状、放射状、花弁状、海島状等種々の形状を採ることができ、非溶解成分の繊度が前記の如き極細繊維となるものであればこれらに限定されない。
【００２７】
本発明方法では、かかる割繊型複合繊維に対し割繊処理を施す前に、仮撚加工処理を行なう。仮撚加工処理の内容は、本発明の熱収縮率の高い仮撚糸を得る上で重要であり、通常と同様の処理内容では、熱セットを受けて熱収縮率の低い仮撚糸しか得ることができない。
【００２８】
すなわち、本発明方法では、仮撚工程に供給する前記割繊型複合糸として未延伸糸を供給することが必要であって、具体的には４０〜８０×１０^-3程度の複屈折率を有する未延伸糸を用いることが好ましい。かかる範囲を下回る複屈折率を有するものは、品質上の経時変化が大きいためその管理が実際上は困難であり、また、かかる範囲を超える複屈折率を有するものは未延伸糸の製造時の操業が不安定となるおそれがあるからである。
【００２９】
次に、かかる割繊型複合繊維を用いた仮撚加工の一例について、図２に示す工程概略図に従って説明する。同図において、フィ−ドロ−ラ−１から割繊型複合ポリエステルフィラメントの未延伸糸Ａを供給し、仮撚ヒ−タ−２と施撚部３を配置するフィ−ドロ−ラ−１と第一デリベリロ−ラ−４の間（加撚領域）で延伸仮撚を行う。
【００３０】
次いで、この仮撚糸とナイロンフィラメント糸Ｂを第一デリベリロ−ラ−４前で合糸せしめ、続いて第一デリベリロ−ラ−４と第二デリベリロ−ラ−６間（混繊領域）で流体噴射ノズル５によって混合糸となし、巻き取りロ−ラ−７でチ−ズ状に巻き取る。
【００３１】
前記した仮撚加工方法では、未延伸糸を用いるため、加撚領域において延伸を行なう所謂延伸仮撚加工を行なうことが好ましく、延伸倍率は１．２〜１．８倍程度とすることが好ましい。また、施撚部３としては、種々のものが用い得るが、摩擦式仮撚ディスクを用いることが好ましく、加撚部（Ｔ１）及び解撚部（Ｔ２）における張力比（Ｔ１／Ｔ２）を０．８〜１．２程度とすることが好ましい。
【００３２】
更に、高熱収縮の仮撚加工糸を得るために、本発明では仮撚ヒータの温度を１００〜１５０℃、好ましくは１１０〜１４０℃として加工を行なうことが必要である。かかるヒータ温度は、通常のポリエステルの仮撚加工に比べ低いものであるが、これは、高い熱収縮率を得るために必要である。また、同様の理由から、仮撚加工糸とヒータとの接糸長を１．０〜２．０ｍ、好ましくは１．２〜１．８ｍとすると良い。
【００３３】
以上の如くして、割繊型複合繊維の仮撚加工糸を得た後は、これをナイロンフィラメント糸と合糸する。合糸に際しては、前述の如く仮撚加工糸を一旦捲き取ることなく、連続して行うことが必要である。これは、捲き取り処理を行った後に別工程にて合糸を行うと、解舒撚等が付与されて均一な合糸が困難となり、またコスト的にも不利となるからである。
【００３４】
また、合糸後は、流体交絡処理等により両糸を混繊交絡させることが、両糸の一体化のために必要である。流体交絡処理としては、空気流により交絡を付与する所謂インターレース加工や、オーバフィード下で空気流を噴射して大小ループを形成させる所謂タスラン加工等を挙げることができ、インターレース加工の場合、０．２〜３．５kg／cm²程度のエア圧力を付与することが好ましい。
【００３５】
かかる仮撚複合糸は、これを用いて編織を行った後、割繊型複合繊維の割繊分割処理を行う。
【００３６】
編織物は、当該仮撚複合糸を、５０重量％以上含むものであれば、その組織等は特に限定されないが、織物の場合、平織や綾織の緯糸及び／または経糸に当該仮撚複合糸を用いることが、編物の場合、スムース等一般的な組織に用いることができる。
【００３７】
尚、当該仮撚複合糸の他に、前記範囲内で第三糸を用いても良く、かかる第三糸としては、合繊フィラメントの延撚糸や仮撚糸又は混繊糸や特殊な機能を有する糸等を挙げることができる。
【００３８】
次いで、かかる織編物に割繊分割処理を施して、前記割繊型複合繊維の割繊分割処理を行う。割繊分割処理は、用いる割繊型複合繊維を構成する重合体の種類に応じて適宜選択すればよいが、例えば、アルカリによる溶解により割繊分割を行う場合は、苛性ソーダを用いて、加熱下で処理を行うことが好ましい。
【００３９】
【作用】
本発明においては、仮撚加工糸として、通常の仮撚加工糸より熱水収縮率が高いものを用いているため、混繊糸を構成する各糸条の熱水収縮率として差の少ないものを用い易い。
【００４０】
このため、熱処理後も、仮撚加工糸と混繊されるナイロンフィラメントが大きく収縮して内層に沈み込むことが少なく、両糸が均等に表層に表れて、その風合いが生かされ易い。
【００４１】
【実施例】
５−ナトリウムスルホイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレ−ト（Ｙ）と通常のポリエチレンテレフタレ−ト（Ｘ）とを図１（ａ）に示す形状に１：３の比率で接合してなる複屈折率が６０×１０^-3の溶解割繊型複合糸（１１５ｄ／２５ｆ、Ａ糸）を、高速フリクション仮撚機（帝人製機製ＳＤＳ−８）を用いて、糸速６００ｍ／分、Ｔ１／Ｔ２を１．０として仮撚加工し、１１５ｄ／２５ｆの仮撚加工糸を得た。
【００４２】
更に、Ａ糸の仮撚工程中にナイロンフィラメント延伸糸（Ｂ糸）、４５ｄ／１０ｆを用いて図２に示す製造方法にて延伸仮撚、合糸、エア加工を種々の条件にて行い、それぞれの混合糸を得た。その時の各条件、並びに、それぞれの混合糸を経緯糸に用いて平織物を製織、精錬し、苛性ソーダを用いて加熱下で割繊処理後、染色して得られた布帛の風合い評価を表１に示す。
【００４３】
【表１】

【００４４】
表１に示す如く、（ａ−ｂ）が−５％〜５％の間の値を示す布帛のみ、バルキ−なピ−チスキン調の風合いとナイロン特有のしなやかで、ソフトな風合いを併せ持ち、かつ、確かな手触り感、反発感やハリ、コシを有した。
【００４５】
尚、割繊後の最終的なポリエステルフィラメントの仮撚糸の構成比は５４．５％であり、単糸デニ−ルは０．２４ｄ／ｆであった。又、ナイロンフィラメントのそれらは４５．５％、４．５ｄ／ｆであった。
【００４６】
【発明の効果】
本発明によれば、極細ポリエステル繊維からなる仮撚加工糸のバルキーなピーチスキン調の風合いと、太繊度のナイロン延伸糸のしなやかでハリコシのある風合いという異なった風合いを共に有する混繊糸を得ることができ、かかる混繊糸を用いた布帛は、従来にない高級感を有する風合いを持つため、婦人、紳士衣料やスポ−ツカジュアル衣料等の幅広い分野に適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の混繊糸に用いる溶解割繊型複合糸の横断面形状を示す説明図である。
【図２】本発明の仮撚加工糸を製造する工程概略を示す説明図である。
【符号の説明】
Ｘ ポリエチレンテレフタレート
Ｙ 共重合ポリエチレンテレフタレート
Ａ 溶解割繊型複合糸
Ｂ ナイロンフィラメント延伸糸
１ フィ−ドロ−ラ−
２ 仮撚ヒ−タ−
３ 施撚部
４ 第一デリベリロ−ラ−
５ 流体噴射ノズル
６ 第二デリベリロ−ラ−
７ 巻き取りロ−ラ−[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mixed yarn comprising polyester fineness false twisted yarn and nylon filament yarn, and having both a peach skin-like texture and a supple and soft texture peculiar to nylon.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, false twisting is used as a means for imparting bulkiness to the texture of flat synthetic fibers. It is also known to add a new texture by mixing such false twisted yarn and various fibers. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 8-296134 discloses false twist processing of ultrafine filaments. A composite yarn consisting of a yarn and a non-crimped yarn of thick fine filament is described.
[0003]
However, since a general false twisting process requires a process of twisting → heat setting → untwisting, the heat shrinkage rate of the yarn obtained by heat setting has to be reduced. For this reason, when false twisted yarn and other fibers are mixed, a so-called different shrinkage mixed yarn is obtained, and a core-sheath structure in which the false twisted yarn is located in the outer layer and the other fibers are located in the inner layer is easily obtained.
[0004]
On the other hand, as a mixture of different fineness yarns having relatively uniform heat shrinkage rates, there is one described in JP-A-7-157932. The purpose of this invention is to form a core-sheath structure by a heat shrinkage difference, but since the difference in heat shrinkage rate is 2% or more, the lowest limit of the range is intended. As a result, the effect of different shrinkage and fiber mixing hardly occurs.
[0005]
In addition, JP-A-6-128827 describes that the dry heat shrinkage of the false twisted yarn is 15% or more by false twisting the synthetic fiber containing the copolymer at a relatively low temperature. ing.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the prior art as described above has the following problems.
First, the majority of blended yarns using conventional false twisted yarns, such as those disclosed in JP-A-8-296134, have false twisted yarns arranged in the sheath portion by the above-described core-sheath structure. The purpose is to emphasize the texture of the processed yarn. However, unlike this purpose, using other fibers made of different polymers or having different finenesses, not only false twisted yarns, but also other fibers that are mixed to obtain the texture. In such a case, with a general false twisted yarn having a low heat shrinkage rate, there is a problem that the other fibers shrink more greatly and it is difficult to obtain the desired texture.
[0007]
In addition, as described in JP-A-7-157932, when false twisted yarn is not used, it has been possible in the past to equalize the heat shrinkage, but the bulky texture associated with false twisting can be achieved. I couldn't get it, and it was poorly bulging.
[0008]
Furthermore, what is described in Japanese Patent Laid-Open No. 6-128827 is also intended to obtain a composite processed yarn having a two-layer structure. The thermal contraction rate of two types of fibers is aligned, and the texture of both fibers is improved. There has never been a false twisted yarn that can be remarkably obtained together.
[0009]
The present invention solves such a problem, and has different textures such as a bulky peach skin-like texture of false twisted yarn made of ultra-fine polyester fibers and a supple and firm texture of nylon filament yarn of large fineness. It is to obtain a mixed yarn having both.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a composite yarn comprising a polyester false twist yarn having a single yarn fineness of 0.5 denier or less and a nylon filament yarn having a single yarn fineness of 2 to 10 denier, wherein the hot water shrinkage rate a of the polyester false twist yarn and the nylon filament Peach characterized in that the hot water shrinkage ratio b of the yarn has the following relationship, and both the polyester false twist yarn and the nylon filament yarn are randomly mixed to form outer, inner and inner layers. It is a skin tone false twist composite yarn .
[0011]
6% ≤ a ≤ 14% (1)
-3 % ≤ ab < 3 % (2)
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The polyester false twisted yarn referred to in the present invention is characterized in that the heat shrinkage rate is higher than that of a normal false twisted yarn and is made of extra fine yarn as described later. As such a polyester component, those mainly composed of polyethylene terephthalate are common.
[0013]
Further, the fineness of the polyester false twisted yarn is required to obtain a peach skin-like texture that is an ultrafine yarn of 0.5 denier or less. In addition, usually, when the ultrafine yarn of 0.1 denier or less is used, the strength is remarkably lowered, so that there is a possibility that the practicality becomes poor.
[0014]
The false twisted yarn composed of such an ultrafine yarn may be one obtained by directly spinning the yarn having the fineness. However, since it is difficult to stably produce by a normal false twist processing method, it will be described later. A fiber obtained by splitting a composite fiber that can be split as described above after false twisting is preferable.
[0015]
One of the features of the present invention is that the polyester false twisted yarn has a higher heat shrinkage rate than a normal false twisted yarn. That is, the normal false twisted yarn often has a hot water shrinkage of 6% or less, whereas the polyester false twist yarn of the present invention has a hot water shrinkage of 6% or more, more preferably 8% or more. It is what you have.
[0016]
Further, the meaning of using the false twisted yarn having a higher hot water shrinkage rate than usual in the present invention is to reduce the difference in hot water shrinkage rate with the nylon filament yarn which is the mixed fiber partner. Therefore, it is necessary that the difference in hot water shrinkage with the nylon filament yarn is within 5%, preferably within 3%. If both yarns have a difference in hot water shrinkage beyond this range, the component with the higher hot water shrinkage sinks into the inner layer of the yarn due to heat treatment, making it difficult to fully exhibit the texture. On the other hand, if it is such a range, there will be no big hydrothermal shrinkage difference between both yarns, and a core-sheath structure will not appear even by heat treatment.
[0017]
Nylon filament yarn adds a soft and unique nylon texture to the peach skin-like texture of the polyester extra fine false twisted yarn.
[0018]
In addition, the nylon filament yarn also has a purpose of assisting with a certain feeling of touch and resilience (harness, stiffness) that is insufficient with only ultrafine fibers. For this reason, the single yarn fineness of the nylon filament yarn needs to be 2 to 10 denier. In addition, those having a single yarn fineness exceeding 10 denier are generally unsuitable for apparel because the texture becomes hard.
[0019]
Further, the nylon filament is preferably used as a flat drawn yarn or semi-drawn yarn, not a false twisted yarn. This is to obtain a feeling of rebound.
[0020]
The polyester false twist yarn and the nylon filament yarn as described above are combined and integrated to form the composite yarn of the present invention. Here, the composite is generally a mixed fiber entanglement using a fluid such as air, that is, a so-called interlaced mixed fiber. However, as long as both yarns are integrated, it is not limited to mixed fiber entanglement, and may be obtained by twisting, aligning, or other methods.
[0021]
At the time of compositing, the ratio of both yarns (denier ratio) is preferably in the range of 30 to 70%. If the ratio of one component is less than 30%, the texture of the component may be extremely poor.
[0022]
As described above, the composite yarn of the present invention, which is composite-integrated, has both the polyester false twist yarn and the nylon filament yarn each having various large and small loops, and are randomly mixed into the outer, middle, and inner layers. Is forming. For this reason, the texture and resilience resulting from both components can be obtained.
[0023]
Next, a method for producing a composite yarn according to the present invention and a woven or knitted fabric using the same will be described.
[0024]
In order to produce industrially stable false twisted yarn made of the above-mentioned polyester ultrafine fiber, use split fiber type composite fiber that has a certain degree of fineness during false twisting and can be made ultrafine after that. .
[0025]
As such a split fiber type composite fiber, an easily soluble composite fiber obtained by joining two types of fiber-forming polymers having different dissolution rates is preferable. For example, one component can be dissolved and extracted with an acid, an alkali or another organic solvent. In particular, as a fiber that can be dissolved and extracted with an alkali, polyethylene terephthalate, and polyethylene terephthalate copolymerized with one or two of polyalkylene glycol and a dicarboxylic acid having a metal sulfonate group Can be mentioned.
[0026]
In addition, as the joint shape of the composite fiber, various shapes such as a multi-layered shape, a radial shape, a petal shape, and a sea-island shape can be adopted. It is not limited.
[0027]
In the method of the present invention, false splitting treatment is performed before splitting the split fiber type composite fiber. The content of the false twisting treatment is important in obtaining the false twisted yarn with high heat shrinkage of the present invention. With the same treatment content as usual, only a false twisted yarn with low heat shrinkage can be obtained by receiving heat set. Can not.
[0028]
That is, in the method of the present invention, it is necessary to supply an undrawn yarn as the split-fiber type composite yarn to be supplied to the false twisting process, and specifically, a birefringence of about 40 to 80 × 10 ⁻³ is required. It is preferable to use the undrawn yarn that has. Those having a birefringence below this range are difficult to manage in practice because of the large change in quality over time, and those having a birefringence exceeding this range are those at the time of production of undrawn yarn. This is because the operation may become unstable.
[0029]
Next, an example of false twisting using such split fiber type composite fibers will be described with reference to a process schematic diagram shown in FIG. In the same figure, Feeder-1 which feeds undrawn yarn A of split-fiber type composite polyester filament from Feeder-1 and arranges false twisting heater-2 and twisted portion 3; Stretch false twist is performed between the first delivery rollers 4 (twisted region).
[0030]
Next, the false twisted yarn and the nylon filament yarn B are combined in front of the first delivery roller 4, and then the fluid is jetted between the first delivery roller 4 and the second delivery roller 6 (mixed region). The mixed yarn is formed by the nozzle 5 and wound in a cheese shape by the winding roller 7.
[0031]
In the above-described false twisting method, since undrawn yarn is used, it is preferable to perform so-called drawn false twisting in which the drawing is performed in the twisted region, and the draw ratio is preferably about 1.2 to 1.8 times. . Moreover, although various things can be used as the twist part 3, it is preferable to use a friction type false twist disk, and the tension ratio (T1 / T2) in the twist part (T1) and the untwist part (T2) is set. It is preferably about 0.8 to 1.2.
[0032]
Furthermore, in order to obtain a high heat shrinkage false twisted yarn, in the present invention, the false twist heater needs to be processed at a temperature of 100 to 150 ° C, preferably 110 to 140 ° C. The heater temperature is lower than that of ordinary polyester false twisting, but this is necessary to obtain a high heat shrinkage rate. For the same reason, the contact length between the false twisted yarn and the heater is 1.0 to 2.0 m, preferably 1.2 to 1.8 m.
[0033]
After obtaining the false twisted yarn of split fiber type composite fiber as described above, this is combined with the nylon filament yarn. When combining yarns, it is necessary to continuously perform false twisting without first winding off the false twisted yarn as described above. This is because if union is performed in a separate step after the winding process, untwisting and the like are imparted, making uniform union difficult, and disadvantageous in terms of cost.
[0034]
In addition, after the combined yarns, it is necessary for the two yarns to be mixed and entangled by fluid entanglement processing or the like. Examples of the fluid entanglement processing include so-called interlace processing that imparts entanglement by an air flow, and so-called taslan processing that forms a large and small loop by injecting an air flow under overfeed. It is preferable to apply an air pressure of about ² to 3.5 kg / cm ² .
[0035]
Such false twisted composite yarn is subjected to knitting using this, and then split splitting treatment of the split-fiber composite fiber.
[0036]
The structure of the knitted fabric is not particularly limited as long as it contains 50% by weight or more of the false twisted composite yarn. In the case of a woven fabric, the false twisted composite yarn is used as a plain weave or twill weft and / or warp. In the case of a knitted fabric, it can be used for a general structure such as smooth.
[0037]
In addition to the false twisted composite yarn, a third yarn may be used within the above-mentioned range. As the third yarn, a synthetic yarn filament-twisted yarn, false twisted yarn, mixed yarn or yarn having a special function may be used. Etc.
[0038]
Next, the split knitting process is applied to the woven or knitted fabric, and the split splitting process of the split type composite fiber is performed. The split fiber splitting treatment may be appropriately selected according to the type of polymer constituting the split split composite fiber to be used. For example, when split splitting is performed by dissolution with alkali, heating with caustic soda is performed. It is preferable to carry out the treatment.
[0039]
[Action]
In the present invention, as the false twisted yarn, a yarn having a higher hot water shrinkage rate than that of a normal false twisted yarn is used, so that the hot water shrinkage rate of each yarn constituting the mixed yarn is small. Is easy to use.
[0040]
For this reason, even after the heat treatment, the nylon filament mixed with the false twisted yarn does not significantly shrink and sink into the inner layer, and both yarns appear evenly on the surface layer, and the texture is easily utilized.
[0041]
【Example】
Birefringence formed by joining 5-sodiumsulfoisophthalic acid copolymerized polyethylene terephthalate (Y) and ordinary polyethylene terephthalate (X) to the shape shown in FIG. 1 (a) at a ratio of 1: 3. Using a high-speed friction false twisting machine (SDS-8 manufactured by Teijin Seiki Co., Ltd.), a melt split fiber type composite yarn (115d / 25f, A yarn) having a rate of 60 × 10 ⁻³ is used, and the yarn speed is 600 m / min, T1 / T2. Was false twisted to obtain a 115d / 25f false twisted yarn.
[0042]
Further, during the false twisting process of the A yarn, the drawn filament yarn (B yarn), 45d / 10f is used in the production method shown in FIG. Each mixed yarn was obtained. Table 1 shows the conditions of each condition and the texture evaluation of the fabric obtained by weaving and refining a plain fabric using the respective mixed yarns as warp and weaving with caustic soda under heating and dyeing. Shown in
[0043]
[Table 1]

[0044]
As shown in Table 1, only the fabric in which (a-b) shows a value between -5% and 5% has both a soft peach-like texture and a soft texture that is unique to nylon, and , Had a certain feeling of touch, resilience, firmness and stiffness.
[0045]
In addition, the composition ratio of the false twisted yarn of the final polyester filament after splitting was 54.5%, and the single yarn denier was 0.24 d / f. Moreover, those of nylon filaments were 45.5% and 4.5 d / f.
[0046]
【The invention's effect】
According to the present invention, a mixed yarn having both different textures, a bulky peach skin-like texture of false twisted yarn made of ultra-fine polyester fiber, and a supple and harsh texture of a stretched nylon of high fineness is obtained. A fabric using such mixed yarn has a texture that has an unprecedented sense of quality and is suitable for a wide range of fields such as ladies', men's clothing, and sports casual clothing.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory diagram showing a cross-sectional shape of a dissolving split type composite yarn used for a mixed yarn of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing an outline of a process for producing the false twisted yarn of the present invention.
[Explanation of symbols]
X Polyethylene terephthalate Y Copolyethylene terephthalate A Dissolved split fiber composite yarn B Nylon filament drawn yarn 1
2 false twist heater
3 Twisted part 4 First delivery roller
5 Fluid injection nozzle 6 Second delivery roller
7 Winding roller

Claims (2)

単糸繊度０．５デニール以下のポリエステル仮撚糸と、単糸繊度２〜１０デニールのナイロンフィラメント糸とからなる複合糸であって、ポリエステル仮撚糸の熱水収縮率ａとナイロンフィラメント糸の熱水収縮率ｂとが以下の関係を有し、ポリエステル仮撚糸とナイロンフィラメント糸の両成分がランダムに混合されて外・中・内の各層を形成していることを特徴とするピーチスキン調仮撚複合糸。
６％≦ ａ ≦１４％ （１）
−３％≦ａ−ｂ＜３％ （２）A single fiber fineness 0.5 denier or less of polyester false twist yarn, the single yarn fineness 2-10 denier of a composite yarn consisting of a nylon filament yarn, the hot water hot water shrinkage ratio a and nylon yarn filaments polyester false twisted yarn The peach skin tone false twist characterized in that the shrinkage ratio b has the following relationship, and both the polyester false twist yarn and the nylon filament yarn are randomly mixed to form outer, middle and inner layers. Composite yarn.
6% ≤ a ≤ 14% (1)
−3% ≦ ab−3% (2) 割繊分割型ポリエステル未延伸フィラメント糸をヒータ温度１００〜１５０℃の仮撚機にて仮撚加工し、引き続いて捲き取ることなく、該仮撚糸とナイロンフィラメント糸とを合糸して混繊交絡し熱収縮率差が５％以下の混繊糸を得た後、編織を行い、次いで割繊分割を行うことを特徴とするピーチスキン調仮撚混繊糸を用いた織編物の製造方法。  A split filament type polyester unstretched filament yarn is false twisted with a false twisting machine at a heater temperature of 100 to 150 ° C., and then the false twisted yarn and nylon filament yarn are combined and mixed and entangled without scraping. A method for producing a woven or knitted fabric using a peach skin tone false twist mixed yarn, characterized in that, after obtaining a mixed yarn having a heat shrinkage difference of 5% or less, knitting is performed and then split splitting is performed.

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