JP4184573B2 - バイオセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試料液中に含まれる基質を定量するバイオセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
バイオセンサは、微生物、酵素、抗体等の生物材料の分子認識能を利用し、生物材料を分子識別素子として応用したセンサである。即ち、固定化された生物材料が、目的の基質を認識したときに起こる反応、微生物の呼吸による酸素の消費、酵素反応、発光などを利用したものである。
【0003】
バイオセンサの中でも酵素センサの実用化は進んでおり、例えば、グルコース、ラクトース、尿素、アミノ酸用の酵素センサは医療計測や食品工業に利用されている。酵素センサは、検体である試料液に含まれる基質と酵素との反応により生成する電子によって電子受容体を還元し、測定装置がその電子受容体の還元量を電気化学的に計測することにより、検体の定量分析を行う。
【0004】
以下、従来のバイオセンサについて図を用いて説明する。
図3は、バイオセンサを測定器に挿入した状態を示した図である。図4は、従来のバイオセンサの斜視図を作成工程順に示した図である。101はポリエチレンテレフタレート等からなる絶縁性の基板である。102は基板101の表面上に形成された、カーボンや金属物質等からなる電気伝導性層である。103a、103b、103c、103dは電気伝導性層102に形成されたスリットである。105、106、107は電気伝導性層102をスリット103a、103b、103c、103dにより分割することにより形成された電極であり測定電極、対電極、および検知電極である。108は、測定電極105、対電極106、検知電極107を覆うスペーサである。109はスペーサ108の前縁部中央に設けられた、検体供給路を形成する長方形の切欠部である。10は検体供給路の入口である。111は測定電極105、対電極106、および検知電極107に酵素を含有する試薬を滴下によって塗布することで形成された試薬層である。112はスペーサ108を覆うカバーである。113はカバー112の中央部に設けられた空気孔である。14はバイオセンサである。15はバイオセンサ14を装着する測定器である。16はバイオセンサ14を挿入するための測定器15の挿入口である。17は測定結果を表示する測定器15の表示部である。
【0005】
図4(a)に示すように、基板101の表面全面に対して、電気伝導性層102をスクリーン印刷法等で形成する。次に図4(b)に示すように、レーザを用いて電気伝導性層102にスリット103a、103b、103c、103dを形成し、測定電極105、対電極106および検知電極107に電気伝導性層102を分割する。次に図4(c)に示すように測定電極105、対電極106および検知電極107に、血糖値センサの場合は、酵素であるグルコースオキシターゼと電子受容体としてフェリシアン化カリウム等からなる試薬を滴下により塗布して試薬層111を形成する。次に測定電極105、対電極106および検知電極107の電極の上に検体供給路を形成するための切欠部109を有するスペーサ108を設置する。さらにその上にカバー112を設置する。ここで、スペーサ108の切欠部109の一端は、カバー112に設けられた空気孔113に通じている。
【0006】
検体を測定するには、バイオセンサ14を図3に示すように測定器15の挿入口16に挿入する。次に、血液等の検体である試料液を検体供給路の入口10に供給すると、空気孔113によって毛細管現象で一定量の検体が検体供給路内部に吸引され、対電極106、測定電極105、検知電極107上に達する。電極上に形成されている試薬層111は血液によって溶解し、試薬と検体との間に例えば酸化還元反応が生じ、測定電極105と対電極106との間に電気的変化が生じる。同時に検体供給路内部に正しく検体が満たされていれば、測定電極105と検知電極107との間にも電気的変化が生じる。これを感知して、測定電極105、対電極106に電圧を印加すると、例えば血糖値センサであれば、グルコース濃度に比例した電流が発生し、その値より測定器15は、血糖値を測定し、該血糖値を表示部17に表示する。
【0007】
このバイオセンサ14は製造ロット毎に出力特性の違いを生じる。測定器15において該出力特性の違いを補正する必要がある。測定器15は、前記製造ロット毎の出力特性に応じた補正データを備えており、バイオセンサ14の出力にその製造ロット毎に必要な補正を施して、正しい血糖値をもとめる。そのため、測定前に、製造ロット毎に指定された補正チップを測定器15の挿入口16に挿入することで、測定器15に、必要とする補正データの指定を行う必要がある。前記補正チップは、どの補正データを用いるかの情報を有し、挿入口16に挿入することで、測定器15は、必要な補正データを用意する。前記補正チップを挿入口16から抜き取り、バイオセンサ14を測定器15の挿入口16に挿入し、上述したように検体を測定する。測定器15は測定した前記電流値と前記補正データとから正しい血糖値をもとめ、該血糖値を表示部17に表示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、測定のたびに前記補正チップを挿入することは、煩わしく、前記補正チップを挿入することを忘れたり、また、間違って、例えば尿素測定用の補正チップを挿入したり、血糖値測定用であっても出力特性の異なる補正チップを挿入したりした場合には、測定結果に誤りが生じてしまうという問題があった。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、補正チップを挿入することなく、バイオセンサを挿入するだけで、測定器は製造ロット毎の補正データの判別が可能であるバイオセンサを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のバイオセンサは、絶縁性基板の全面または一部上に形成された電気伝導性層を第1のスリットで分割し形成した複数の電極と、試料液と反応させる試薬からなる試薬層とを有し、前記試料液と前記試薬層との反応で生じる電気的変化を出力するバイオセンサであって、前記各電極は、前記電気的変化を出力する測定部と、バイオセンサの出力特性に応じた補正データの情報を有する補正部とを有しており、前記各電極において、前記測定部と補正部との間を分割する第2のスリットの有無によって、前記補正データの情報を測定器が判別可能であることを特徴とする。
【0012】
また、請求項に記載のバイオセンサは、請求項1に記載のバイオセンサにおいて、前記試料液を前記電極に供給する検体供給路を形成する切欠部を有するスペーサと、該スペーサ上に配置された、前記検体供給路に通じる空気孔を有するカバーとを備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項に記載のバイオセンサは、請求項1または2に記載のバイオセンサにおいて、前記電気伝導性層は前記絶縁性基板上にスパッタリング法によって形成されたものであることを特徴とする。
【0014】
また、請求項に記載のバイオセンサは、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のバイオセンサにおいて、前記第1のスリットおよび第2のスリットは、前記電気伝導性層をレーザで加工することで形成されたものであることを特徴とする。
また、請求項5に記載の測定方法は、請求項1ないし4のいずれかに記載のバイオセンサを用いた測定方法であって、バイオセンサが測定器に挿入されたときに、各電極における、測定部と補正部との間の導通の有無を検知する工程と、前記導通の有無に応じて、前記測定器により、出力特性に応じた補正データの情報を判別する工程と、前記測定器により、試料液と前記試薬層との反応で生じる電気的変化を、前記測定部を通して電流値として検出する工程と、前記出力特性に応じた補正データと、電流値とから、補正された測定値を出力する工程と、を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本実施の形態1によるバイオセンサについて図を用いて説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態1によるバイオセンサの斜視図を作成工程順に示した図である。図2は、本実施の形態1によるバイオセンサの第2のスリットの形成例を示した平面図である。図3は、バイオセンサが測定器に挿入されている状態を示した図である。1はポリエチレンテレフタレート等からなる絶縁性の基板である。2は基板1の表面全面に形成された、例えば金やパラジウム等の貴金属やカーボン等の電気伝導性物質からなる電気伝導性層である。3a、3b、3c、3dは電気伝導性層2に設けられた第1のスリットである。5、6および7は電気伝導性層2を第1のスリット3a、3b、3c、3dにより分割することにより形成された電極であり、それぞれ測定電極、対電極および検体が検体供給路内部に確実に吸引されたかを確認するための電極である検知電極である。4a、4bおよび4cはそれぞれ対電極6、検知電極7および測定電極5を分割する第2のスリットである。8は、測定電極5、対電極6、検知電極7を覆うスペーサである。9はスペーサ8の前縁部中央に設けられた検体供給路を形成する長方形の切欠部である。10は検体供給路の入口である。11は測定電極5、対電極6、および検知電極7に酵素を含有する試薬を滴下によって塗布することで形成された試薬層である。12はスペーサ8を覆うカバーである。13はカバー12の中央部に設けられた空気孔である。26、27および25は、それぞれの電極である測定電極5、対電極6および検知電極7の終端部に設けられた補正部である。35、36および37はそれぞれ測定電極5、対電極6および検知電極7のカバー12から露出した部分のカバー12の周辺部にある測定部である。14はバイオセンサである。15はバイオセンサ14を装着する測定器である。16はバイオセンサ14を挿入するための測定器15の挿入口である。17は測定結果を表示する測定器15の表示部である。
【0017】
図1(a)に示すように、基板1の全面に薄膜を形成する方法であるスパッタリング法によって、金やパラジウム等の貴金属薄膜の電気伝導性層2を形成する。なお、電気伝導性層2は基板1の表面全面でなく、電極を形成するのに必要な部分にのみ形成してもよい。
【0018】
次に図1(b)に示すように、電気伝導性層2にレーザを用いて第1のスリット3a、3b、3c、3dを形成し、電気伝導性層2を測定電極5、対電極6および検知電極7に分割する。また、レーザを用いて、測定電極5、対電極6および検知電極7の電極に第2のスリット4a、4bおよび4cを形成する。ここで、第2のスリット4a、4bおよび4cは、すべての電極である測定電極5、対電極6および検知電極7を分割しているが、第2のスリット4a、4bおよび4cの設け方は、例えば、図2に示すような8通りの組合せが考えられる。図2(a)は第2のスリットを設けない場合であり、図2(b)は、対電極6にのみ第2のスリット4aを設けた場合であり、図2(c)は検知電極7にのみ第2のスリット4bを設けた場合であり、図2(d)は測定電極5にのみ第2のスリット4cを設けた場合であり、図2(e)は対電極6および検知電極7に第2のスリット4aおよび4bを設けた場合であり、図2(f)は測定電極5および対電極6に第2のスリット4cおよび4aを設けた場合であり、図2(g)は測定電極5および検知電極7に第2のスリット4cおよび4bを設けた場合であり、図2(h)は測定電極5、対電極6、および検知電極7のすべての電極に第2のスリット4c、4aおよび4bを設けた場合を示す図である。これらの第2のスリット4a、4bおよび4cの組合せで、測定器15に製造ロット毎の出力特性の違いを補正するための補正データの情報を判別可能とする。例えば、図2(a)の第2のスリットを設けない場合は製造ロット番号1番の出力特性を持つバイオセンサとし、図2(b)の対電極6にのみ第2のスリット4aを設けた場合は製造ロット番号2番の出力特性を持つバイオセンサとする。
【0019】
なお、第1のスリット3a、3b、3c、3dおよび第2のスリット4a、4b、4cを有する電気伝導性層2を形成するために必要なパターンが予め配置された印刷版やマスキング版などを用いたスクリーン印刷法やスパッタリング法などで、基板1上に電極や第1のスリット3a、3b、3c、3dおよび第2のスリット4a、4b、4cを形成してもよい。
【0020】
なお、第1のスリット3a、3b、3c、3dおよび第2のスリット4a、4b、4cを電気伝導性層2に設ける方法として、鋭利な先端を有する治具等により、電気伝導性層2の一部分を削ってもよい。
【0021】
また、第2のスリット4a、4b、4cは、バイオセンサ14が完成した後に、その出力特性を調べてから形成しても良く、そうすることで、製造ロット毎の選別が確実に行える。
【0022】
次に、図1(c)に示すように測定電極5、対電極6および検知電極7に、血糖値センサの場合は、酵素であるグルコースオキシターゼと電子受容体としてフェリシアン化カリウム等からなる試薬を滴下により塗布する。
【0023】
次に、測定電極5、対電極6および検知電極7の電極の上に検体供給路を形成するための切欠部9を有するスペーサ8を設置する。
【0024】
次に、スペーサ8の上にカバー12を設置する。ここで、スペーサ8の切欠部9の一端は、カバー12に設けられた空気孔13に通じている。
なお、測定電極5、対電極6および検知電極7の電極上にスペーサ8を形成した後に、測定電極5、対電極6および検知電極7の切欠部9から露出している部分に試薬を滴下することにより試薬層11を形成してもよい。
【0025】
バイオセンサで検体を測定する場合は、まず、バイオセンサ14を図3に示すように測定器15の挿入口16に挿入する。検体である試料液として血液を検体供給路の入口10に供給すると、空気孔13によって毛細管現象で一定量の検体が検体供給路内部に吸引され、対電極6、測定電極5、検知電極7上に達する。電極上に形成されている試薬層11が、検体である血液で溶解し、試薬と検体中の特定成分との間に酸化還元反応が生じる。ここで検体供給路内部に正しく検体が満たされていれば、対電極6と検知電極7との間に電気的変化が生じる。これによって検知電極7まで検体が吸引されていることを確認する。なお、測定電極5と検知電極7との間にも電気的変化が生じるので、これによって検知電極7まで検体が吸引されていることを確認しても良い。検知電極7まで検体が吸引されてから、一定時間、検体と試薬との反応を促進させた後、測定電極5と、対電極6もしくは対電極6および検知電極7の両方に一定の電圧を印加する。血糖値センサなので、グルコース濃度に比例した電流が発生し、その値を測定器15は測定する。以上の測定電極5、対電極6および検知電極7の各電極での電気的変化を測定器15は測定部35、36および37より感知する。
【0026】
また、測定器15は、バイオセンサ14の各電極である測定電極5、対電極6および検知電極7が、第2のスリット4c、4aおよび4bで分割されているかどうかを調べる。例えば、測定部35と補正部25との間の電気的な導通を調べれば、第2のスリット4cが形成されているのかどうかがわかる。同様に測定部36と補正部26との間の電気的な導通を調べれば第2のスリット4aが形成されているのかどうかが、測定部37と補正部27との間の電気的な導通を調べれば第2のスリット4bが形成されているかどうかがわかる。例えば、第2のスリットがどの電極にも形成されていない場合は、製造ロット番号1のバイオセンサである、図2(a)に示す状態なので、測定器15は、予め記憶している製造ロット番号1の出力特性に対応する補正データと前記測定した電流値とから血糖値を求めて、該血糖値を表示部17に表示する。同様に対電極6にのみ第2のスリット4aが形成されていれば、製造ロット番号2の出力特性に対応する補正データと前記測定した電流値とから血糖値をもとめて、該血糖値を表示部17に表示する。
【0027】
なお、本実施の形態1では、血糖値センサについて述べたが、試薬層11の成分および検体を変えることで、血糖値センサ以外のバイオセンサとして、例えば、尿素センサやラクトースセンサ等に使用できる。その場合にも、第2のスリットの位置によって尿素センサやラクトースセンサの出力特性に対応する補正データの情報を測定器が判別可能であるようにしておけば、測定器15は予め記憶している尿素センサやラクトースセンサの出力特性に対応する補正データと電流値とから測定値をもとめて表示部17に表示する。
【0028】
なお、本実施の形態1では電極が3つあるバイオセンサについて述べたが、電極の数はそれ以外の場合でもかまわない。また、第2のスリットは、一つの電極上に複数本設けてもよい。
【0029】
このように、本実施の形態1によるバイオセンサにおいて、それぞれの電極を分割する第2のスリットがどの電極上に形成されているかで、どの製造ロットのバイオセンサかを判別可能であることとしたので、測定器にバイオセンサを挿入することでどの補正データが必要なのかを測定器が判断できるので、操作者が補正チップ等を用いて補正データを入力する必要がなく、煩わしさがなくなり、操作ミスを防ぐことができるという効果を有する。また、試料液と反応させる試薬で形成された試薬層と、前記試料液を前記電極に供給する検体供給路を形成する切欠部を有するスペーサと、前記スペーサ上に配置された、前記検体供給路に通じる空気孔を有するカバーとを備えたので、前記試料液が容易に前記検体供給路に吸引されることが可能であるという効果を有する。また、電気伝導性層は絶縁体基板の全面にスパッタリング法によって形成され、第1のスリットで複数の電極に分割されることとしたので高精度の電極を作成でき、測定の精度が上がるという効果を有する。また、第1のスリットおよび第2のスリットをレーザで形成することとしたので、精度の高い加工ができ、各電極の面積を高精度に規定することができ、また、各電極の間隔を狭くできるのでバイオセンサの小型化を図ることができるという効果を有する。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載のバイオセンサによれば、絶縁性基板の全面または一部上に形成された電気伝導性層を第1のスリットで分割し形成した複数の電極と、試料液と反応させる試薬からなる試薬層とを有し、前記試料液と前記試薬層との反応で生じる電気的変化を出力するバイオセンサであって、前記各電極は、前記電気的変化を出力する測定部と、バイオセンサの出力特性に応じた補正データの情報を有する補正部とを有しており、前記各電極において、前記測定部と補正部との間を分割する第2のスリットの有無によって、前記補正データの情報を測定器が判別可能であることとしたので、測定器にバイオセンサを挿入することでどの補正データが必要なのかを測定器が判断することができ、操作者が補正チップ等を用いて補正データの情報を入力する必要がなく、煩わしさがなくなり、操作ミスを防ぎ、正しい結果を得ることができるという効果を有する。
【0032】
また、本発明の請求項に記載のバイオセンサによれば、請求項1に記載のバイオセンサにおいて、前記試料液を前記電極に供給する検体供給路を形成する切欠部を有するスペーサと、該スペーサ上に配置された、前記検体供給路に通じる空気孔を有するカバーとを備えることとしたので、試料液が容易に前記検体供給路に吸引されることが可能であるという効果を有する。
【0033】
また、本発明の請求項に記載のバイオセンサによれば、請求項1または2に記載のバイオセンサにおいて、前記電気伝導性層は前記絶縁性基板上にスパッタリング法によって形成されたものであることとしたので、精度が高い薄膜が形成でき、高精度の電極を作成でき、測定の精度が上がるという効果を有する。
【0034】
また、本発明の請求項に記載のバイオセンサによれば、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のバイオセンサにおいて、前記第1のスリットおよび第2のスリットは、前記電気伝導性層をレーザで加工することで形成されたものであることとしたので、精度の高い加工ができ、各電極の面積を高精度に規定することができるという効果を有する。また、各電極の間隔を狭くできるのでバイオセンサの小型化を図ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1によるバイオセンサの斜視図を作成工程順に示した図である。
【図2】本実施の形態1によるバイオセンサの第2のスリットの形成例を示した平面図である。
【図3】バイオセンサが測定器に挿入されている状態を示した図である。
【図4】従来のバイオセンサの斜視図を作成工程順に示した図である。
【符号の説明】
1 基板
2 電気伝導性層
3a 第1のスリット
3b 第1のスリット
3c 第1のスリット
3d 第1のスリット
4a 第2のスリット
4b 第2のスリット
4c 第2のスリット
5 測定電極
6 対電極
7 検知電極
8 スペーサ
9 切欠部
10 検体供給路の入り口
11 試薬層
12 カバー
13 空気孔
14 バイオセンサ
15 測定器
16 バイオセンサ挿入口
17 表示部
25 補正部
26 補正部
27 補正部
35 測定部
36 測定部
37 測定部
101 基板
102 電気伝導性層
103a スリット
103b スリット
103c スリット
103d スリット
105 測定電極
106 対電極
107 検知電極
108 スペーサ
109 切欠部
111 試薬層
112 カバー
113 空気孔

Claims (5)

  1. 絶縁性基板の全面または一部上に形成された電気伝導性層を第1のスリットで分割し形成した複数の電極と、試料液と反応させる試薬からなる試薬層とを有し、前記試料液と前記試薬層との反応で生じる電気的変化を出力するバイオセンサであって、
    前記各電極は、前記電気的変化を出力する測定部と、バイオセンサの出力特性に応じた補正データの情報を有する補正部とを有しており、
    前記各電極において、前記測定部と補正部との間を分割する第2のスリットの有無によって、前記補正データの情報を測定器が判別可能である、
    ことを特徴とするバイオセンサ。
  2. 請求項1に記載のバイオセンサにおいて、
    前記試料液を前記電極に供給する検体供給路を形成する切欠部を有するスペーサと、
    該スペーサ上に配置された、前記検体供給路に通じる空気孔を有するカバーとを備える、
    ことを特徴とするバイオセンサ。
  3. 請求項1または2に記載のバイオセンサにおいて、
    前記電気伝導性層は前記絶縁性基板上にスパッタリング法によって形成されたものである、
    ことを特徴とするバイオセンサ。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載のバイオセンサにおいて、
    前記第1のスリットおよび第2のスリットは、前記電気伝導性層をレーザで加工することで形成されたものである、
    ことを特徴とするバイオセンサ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のバイオセンサを用いた測定方法であって、
    バイオセンサが測定器に挿入されたときに、各電極における、測定部と補正部との間の導通の有無を検知する工程と、
    前記導通の有無に応じて、前記測定器により、出力特性に応じた補正データの情報を判別する工程と、
    前記測定器により、試料液と前記試薬層との反応で生じる電気的変化を、前記測定部を通して電流値として検出する工程と、
    前記出力特性に応じた補正データと、電流値とから、補正された測定値を出力する工程と、を有する測定方法。
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