JP4183993B2 - フィルタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル・ビデオ信号処理の分野に関し、特に、画像信号をブロック単位に直交変換し、その係数を量子化して符合化する符合化装置の復号化画像において、量子化雑音によって生じるブロック歪みを目立たなくするための後処理フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来のビデオ映像信号の処理を行なう装置の構成を示すブロック図である。図7を参照して、DVDなどの記録媒体10に記録された映像信号はシステム多重復号器20をへて、ビデオ復号器30で復号され、復号化された画像はフィルタ装置40でフィルタ処理され、NTSC/PALエンコーダ50で符号化され、図示の無いモニタに出力される。
【0003】
ビデオ映像は、一連の情報ビットを用いてディジタル信号によって表すことができる。携帯電話回線や公衆電話回線のような帯域が制限されている特定の回線では、低ビットレートの画像符合化が画像の転送や通信のために特に有益である。そのため、低ビットレート符合化によって生成されるビデオ映像の画質が切実な問題となっている。
【0004】
一般に符合化画像の画質は使用される符合化技術の方式と目標ビットレートによって判定される。目標ビットレートを低くした場合、つまり画像を高能率に圧縮した場合、様々な圧縮符合化技術に特有の画質劣化が生じることが多い。例えば、DCT(離散コサイン変換)等を用いてブロック単位で画像圧縮を行う符合化方式の場合、ブロックの境界が不連続となるブロック歪みを生じることがある。
【0005】
ブロック歪みは、ブロック単位で処理を行う圧縮符合化技術においいて視覚的に最も目立つ画質劣化であり、画質を向上させるためにはこれを低減または除去する必要がある。そのために従来行われてきた方法は、ブロック歪みを含む復号画像に対して局所的または大域的にスムージングによるフィルタ処理を行うことであった。
【0006】
図9および図10は、図8に示したフィルタ装置40によるスムージングによるブロック歪みのフィルタ処理を説明するための図である。図9は大域的なスムージングによるフィルタ処理が適した場合の例であり、図10は局所的なスムージングによるフィルタ処理が適した場合の例を示す。図9(A)および図10(A)はフィルタ処理前の復号画像の輝度値を示し、図9(B)および図10(B)はフィルタ処理後の輝度値を示す。これらの図では、画像中のブロック境界に直交したラインが代表として示されており、黒丸で画素の輝度レベルを表している。
【0007】
図9(A)および図10(A)に示すように、ブロック境界の左右で輝度レベルの差分、すなわちブロック境界が不連続となるブロック歪みが生じている。このようなブロック歪みがあると、復号画像がその場所においてモザイク的に見えてしまい、視覚的に見づらいものとなってしまう。
【0008】
そこで従来は、9(B)に示すように、ブロック境界における輝度レベルの差分を大域的なスムージングによるフィルタ処理によって鈍らせ、輝度値の直線的なエッジを無くすことによってブロック歪みを低減するか、あるいは図10(B)に示すように、ブロック境界における輝度レベルの差分をブロック境界近辺の画素だけ局所的なスムージングによるフィルタ処理によって鈍らせてブロック歪みを低減していた。
【0009】
そのような処理を行なう従来のフィルタ装置40の構成を図8に示す。図8を参照して、従来のフィルタ装置40は復号化画像信号を入力する復号器41と、復号化画像を遅延させる遅延回路42と、復号化画像および遅延回路42で遅延された画像を入力するフィルタ44と復号器41からの制御信号に応じてフィルタ44を制御する制御回路43とを含む。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフィルタ処理は上記のように行なわれていた。しかしながら、インターレースの復号画像に対して垂直方向に、前記2種類のスムージングによるフィルタ処理を行うと、輪郭のはっきりした物体が上下に移動するときに、輪郭が2重に見えることがあるなど、画質劣化が生じていた。また、ブロック境界全てに前記2種類のスムージングによるフィルタ処理を行うと、復号画像の高域成分が除去され、画像が全体的にぼやけてしまうという問題があった。
【0011】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、復号画像の高域成分を損なうこと無くブロック歪みが低減または除去でき、しかも、インターレースの復号画像に対しても画質劣化なくブロック歪みが低減または除去できるフィルタ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るフィルタ装置は、複数のブロックに分割され、ブロック単位で符号化された画像信号をブロック単位で順次復号化して得られるインターレースの復号化画像信号に対して復号化画像信号のラインに交わる第1の方向に沿った画素を第1の方向に沿ってそろえるような遅延を行なう遅延手段と、復号化画像信号の第1の方向のブロック歪みを判定する第1判定手段とを備え第1判定手段は、ブロックの境界に交わるように第1の方向に沿って並ぶ所定の数の近傍画素について、隣接する近傍画素間の画素値の差分に基づき、低周波か否かを判定することで、第1の方向のブロック歪みを判定する第1副判定手段を含み、第1判定手段で得られた判定結果を基に遅延手段で遅延をした画像信号を第1の方向にフィルタ処理する第1フィルタ手段をさらに備え第1フィルタ手段は、第1副判定手段が、近傍画素が低周波でないと判定した場合にはフィルタ処理を行なわず、第1フィルタ手段から出力された画像信号の第1の方向に交わる第2の方向のブロック歪みを判定する第2判定手段と、第2判定手段で得られた判定結果を基に、第1フィルタ手段から出力された画像信号を第2の方向にフィルタ処理する第2フィルタ手段とをさらに備える。
好ましくは、第1副判定手段は、隣接する近傍画素間の画素値の差分の絶対値のいずれもが所定のしきい値以下であるかどうかを判定し、第1フィルタ手段は、第2副判定手段が絶対値のいずれかが所定のしきい値より大きいと判定した場合には、近傍画素に対してフィルタ処理を行なわない。
【0013】
この発明においては、第1の方向と第1の方向に交わる第2の方向別にそれぞれの方向で予め歪の有無の判定を行ない、その後それぞれの方向でフィルタ処理を行なっている。したがって、歪の多いときのみにフィルタ処理を行なうため復号画像の高域成分が全て除去されるということは無いとともに、インターレース画像で画質の劣化の生じる方向のみにおけるフィルタ処理が可能になる。
【0014】
その結果、復号画像の高域成分を損なうこと無くブロック歪みが低減または除去でき、しかも、インターレースの復号画像に対しても画質劣化なくブロック歪みが低減または除去できるフィルタ装置を提供することができる。
【0015】
さらに好ましくは、第2判定手段は、ブロックの境界に交わるように第2の方向に沿って並ぶ所定の数の第2方向近傍画素について、隣接する第2方向近傍画素間の画素値の差分に基づき、低周波か否かを判定することで、第2の方向のブロック歪みを判定する第2副判定手段を含み、第2フィルタ手段は、第2副判定手段が第2方向近傍画素が低周波であると判定した場合には、第2方向近傍画素に対してフィルタ処理を行ない、第2副判定手段が第2方向近傍画素が低周波でないと判定した場合には、第2方向近傍画素に含まれ、第2方向近傍画素の数より少ない画素に対してフィルタ処理を行なう。
【0017】
なお、第1および第2判定手段は、それぞれブロック境界を挟んで隣接する2画素の画素値の差分の絶対値と所定のしきい値とを比較する手段と、2画素の画素値の差分の絶対値と隣接する近傍画素間の画素値の差分の絶対値のうち最大のものとを比較する手段とを含んでもよい。
【0018】
さらに好ましくは、第1方向は垂直方向であり、第2方向は水平方向である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明にかかる、ブロック歪みを低減または除去するフィルタ装置の一実施形態を示す従来の図8に対応する図である。
【0021】
図1を用いてフィルタ装置100の構成および動作を説明する。図1を参照して、フィルタ装置100はラインメモリ101と、垂直ブロック歪み判定部102と、垂直フィルタ103と、水平ブロック歪み判定部104と、水平フィルタ105とを含む。
【0022】
次に動作について図2から図4を参照して説明する。ここでは、画像信号をブロック単位(例えば8x8のブロック)に直交変換し、その係数を量子化して符合化する符合化装置により圧縮された画像の復号化画像が入力された場合の処理に関して説明する。
【0023】
入力復号化画像があるフィールドでのインターレース画像の場合のブロック境界とその近傍の画素を図2に示す。ここでは、インターレース画像の場合フィールド毎に処理を行うので、図2で示した通り、入力復号化画像がインターレース画像のとき、垂直方向には4画素毎にブロック境界が存在し、水平方向には8画素毎にブロック境界が存在する。フレーム画像として表示した場合の垂直方向の画素を図3に示す。図3では、図2のv0、v1、v2、v3がそれぞれline0、2、4、6の画素となり、次のフィールドではv0’、v1’、v2’、v3’がそれぞれline1、3、5、7の画素となる。すなわち、v0、v1、v2、v3とv0’ 、v1’、v2’、v3’とはそれぞれ同じ位置のデータである。
【0024】
復号化画像は、ラインメモリ101に入力され、所定の遅延を行って、垂直ブロック歪み判定部102と垂直フィルタ103に送られる。
【0025】
垂直ブロック歪み判定部102では、ラインメモリ101で所定の遅延を行った信号が入力され、図4に示すフローチャートに従って、ブロック歪みの有無を判定する。ここで、所定の遅延とは次の時間を言う。すなわち、垂直フィルタにおいてはフィルタする画素が同じ時間にあることが必要である。たとえば、図2のv0、v1、v2でフィルタする場合、v0を2ライン分、v1を1ライン分遅延させて、時間的に同じ位置にくるようにしている。
【0026】
ここで、図4のフローチャートについて説明する。最初に、ブロック境界近傍の画素(図2のv0〜v7)について、隣接する画素の差分の絶対値と所定のしきい値thv1を比較して低周波かどうかを判定する(ステップ11、以下ステップを省略する)。例えば図2のv0〜v7において隣接する画素の差分の絶対値は、以下のd0、d1、d2、d4、d5、d6で表現できる。
【0027】
d0=|v1−v0|
d1=|v2−v1|
d2=|v3−v2|
d4=|v5−v4|
d5=|v6−v5|
d6=|v7−v6|
この隣接する画素の差分の絶対値(d0、d1、d2、d4、d5、d6)全ての値が所定のしきい値thv1より小さい場合、ブロック境界近傍は平坦であるので、低周波であると判定する。
【0028】
次にブロック境界に隣接する2画素(図2のv3、v4)の差分の絶対値d3=|v4−v3|と所定のしきい値thv2とを比較し、さらに前記ブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値d3とブロック境界近傍の隣接する2画素の差分の絶対値の最大値maxv1(d0、d1、d2、d4、d5、d6の最大値)とを比較して、ブロック歪みの有無を判定する(S12)。
【0029】
すなわち、ブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値d3がしきい値thv2より大きい場合、画像に含まれるエッジと判定する。また、ブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値d3がmaxv1より小さい場合も画像に含まれるエッジと判定する。前記2つの条件で画像に含まれるエッジでは無いと判定された場合に、ブロック歪みがあると判定する。
【0030】
ここで、このしきい値thv2等の値はフィルタ装置100に入力される実際の画像データを見て判断された経験値である。したがって、入力画像の解像度やビットレートによって異なる。
【0031】
垂直フィルタ103では、ラインメモリ101で所定の遅延を行った信号が入力され、垂直ブロック歪み判定部102でブロック歪みがあると判定された場合、ブロック境界を中心とした4画素(図2のv2〜v5)に対してフィルタ処理を行う(S13)。
【0032】
垂直フィルタ103で処理した信号は、水平ブロック歪み判定部104と水平フィルタ105に入力される。水平ブロック歪み判定部104では、入力信号に対して、図5に示すフローチャートに従って、ブロック歪みの有無を判定する。ここで、図5のフローチャートについて説明する。最初に、ブロック境界近傍の画素(図2のh0〜h7)について、隣接する画素の差分の絶対値と所定のしきい値thh1とを比較して低周波かどうかを判定する(S21)。例えば図2のh0〜h7において隣接する画素の差分の絶対値は、以下のD0、D1、D2、D4、D5、D6で表現できる。
【0033】
D0=|h1−h0|
D1=|h2−h1|
D2=|h3−h2|
D4=|h5−h4|
D5=|h6−h5|
D6=|h7−h6|
この隣接する画素の差分の絶対値(D0、D1、D2、D4、D5、D6)全ての値がthh1より小さい場合、ブロック境界近傍は平坦であるので、低周波であると判定し、それ以外の場合は非低周波であると判定する。
【0034】
低周波と判定された場合は(S21でYES)、ブロック境界に隣接する2画素(図2のh3、h4)の差分の絶対値(D3=|h4−h3|)と所定のしきい値thh2とを比較し、さらに前記ブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値D3とブロック境界近傍の隣接する2画素の差分の絶対値の最大値maxh1(D0、D1、D2、D4、D5、D6の最大値)とを比較して、ブロック歪みの有無を判定する(S22)。
【0035】
ブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値D3が所定のしきい値thh2より大きい場合、画像に含まれるエッジと判定する。また、ブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値D3がmaxh1より小さい場合も画像に含まれるエッジと判定する。よって、前記2つの条件で画像に含まれるエッジでは無いと判定された場合に(S22でYES)、ブロック歪みがあると判定する。
【0036】
ブロック境界付近の画素列が非低周波であると判定された場合は(S21でNO)、ブロック境界に隣接する2画素(図2のh3、h4)の差分の絶対値(D3)と所定のしきい値thh3とを比較し、さらにブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値D3とブロック境界近傍の隣接する2画素の差分の絶対値の最大値maxh1とを比較して、ブロック歪みの有無を判定する(S24)。ブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値D3が所定のしきい値thh3より大きい場合、画像に含まれるエッジと判定する。また、ブロック境界に隣接する2画素の差分の絶対値D3がmaxh1より小さい場合も画像に含まれるエッジと判定する。よって、前記2つの条件で画像に含まれるエッジでは無いと判定された場合に(S24でYES)、ブロック歪みがあると判定する。
【0037】
水平フィルタ105では、垂直フィルタ103での処理を行った信号が入力され、水平ブロック歪み判定部104で低周波でのブロック歪みがあると判定された場合、ブロック境界を中心とした8画素(図2のh0〜h7)に対してフィルタ処理を行う。また、水平ブロック歪み判定部104で非低周波でのブロック歪みがあると判定された場合、高域成分が含まれていると考えられるのでブロック全体にフィルタ処理して画像がぼやけることを防ぐため、ブロック境界を中心とした2画素(図2のh3、h4)に対してのみフィルタ処理を行う。
【0038】
ここで、垂直フィルタ103に対しても非低周波の場合のフィルタ処理を行うことも考えられる。しかし、インターレース画像に対して非低周波の場合のフィルタ処理であるブロック境界を中心とした2画素に対するフィルタ処理を行うと、入力復号化画像が輪郭のはっきりした物体が上下に移動するような画像のときに、輪郭が2重に見えることがあるなど、画質劣化が生じるという問題がある。
【0039】
このことについて、図6を用いて説明する。図6(A)はフィルタ処理前のインターレース画像の例であり、第1フィールドの画素はV0〜V7で、第2フィールドの画素はV0’〜V7’である。図6(A)の第1フィールドが、非低周波でブロック歪みがあると判定され、第2フィールドではブロック歪みが無いと判定された場合、図6の(A)のV3、V4に対してフィルタ処理が行われる。図6(B)は、フィルタ処理後のインターレース画像を示している。図6(A)のV0〜V3とV0’〜V2’が白を表し、V4〜V7とV3’〜V7’が黒を表すとすると、図6(A)のV3、V4に対してフィルタ処理を行った結果、図6(B)のV3、V4はグレーになる。図6(B)をフレームで表示すると、V2’、V3、V3’、V4、V4’は白、グレー、黒、グレー、黒となって、輪郭が2重に見えることになる。よって、入力復号化画像がインターレースの場合は、垂直方向に非低周波のフィルタ処理を行わないことで、上記のようなグレーの画素の発生を防ぎ、高画質化することを可能としている。
【0040】
このように、本発明によれば、入力復号化画像の高域成分を損なうこと無くブロック歪みが低減または除去でき、さらに入力復号化画像がインターレースの場合には、垂直方向に非低周波のフィルタ処理を行わないことで、高画質化することが可能となる。
【0041】
なお、本実施形態では、ブロック単位が8x8ブロックの場合について説明したが、その他のブロック単位でも構わない。また、図1では先に垂直方向のブロック歪みの低減または除去を行い、次に水平方向のブロック歪みの低減または除去を行うようにしたが、この順番は逆でも構わない。
【0042】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、第1の方向と第1の方向に交わる第2の方向別にそれぞれの方向で予め歪の有無の判定を行ない、その後それぞれの方向でフィルタ処理を行なっている。したがって、歪の多いときのみにフィルタ処理を行なうため復号画像の高域成分が全て除去されるということは無いとともに、インターレース画像で画質の劣化の生じる方向のみにおけるフィルタ処理が可能になる。その結果、復号画像の高域成分を損なうこと無くブロック歪みが低減または除去でき、しかも、インターレースの復号画像に対しても画質劣化なくブロック歪みが低減または除去できるフィルタ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるフィルタ装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】 ブロック境界とその近傍の画素を説明するための図である。
【図3】 フレーム画像の画素を説明するための図である。
【図4】 垂直ブロック歪み判定部の処理を説明するためフローチャートである。
【図5】 水平ブロック歪み判定部の処理を説明するためフローチャートである。
【図6】 インターレース画像のフィルタ処理を説明するための図である。
【図7】 ビデオ映像処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図8】 フィルタ装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 スムージングによるブロック歪みのフィルタ処理を説明するための図である。
【図10】 スムージングによるブロック歪みのフィルタ処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100フィルタ装置、101 ラインメモリ、102 垂直ブロック歪み判定部、103 垂直フィルタ、104 水平ブロック歪み判定部、105 水平フィルタ。

Claims (4)

  1. 複数のブロックに分割され、前記ブロック単位で符号化された画像信号を前記ブロック単位で順次復号化して得られるインターレースの復号化画像信号に対して前記復号化画像信号のラインに交わる第1の方向に沿った画素を前記第1の方向に沿ってそろえるような遅延を行なう遅延手段と、
    前記復号化画像信号の前記第1の方向のブロック歪みを判定する第1判定手段とを備え、
    前記第1判定手段は、前記ブロックの境界に交わるように前記第1の方向に沿って並ぶ所定の数の近傍画素について、各前記ブロック中において隣接する前記近傍画素間の画素値の差分に基づき、低周波か否かを判定することで、前記第1の方向のブロック歪みを判定する第1副判定手段を含み、
    前記第1判定手段で得られた判定結果を基に前記遅延手段で前記遅延をした画像信号を前記第1の方向にフィルタ処理する第1フィルタ手段をさらに備え、
    前記第1フィルタ手段は、前記第1副判定手段が、前記近傍画素が低周波でないと判定した場合にはフィルタ処理を行なわず、
    前記第1フィルタ手段から出力された画像信号の前記第1の方向に交わる第2の方向のブロック歪みを判定する第2判定手段とを備え
    前記第2判定手段は、前記ブロックの境界に交わるように前記第2の方向に沿って並ぶ所定の数の第2方向近傍画素について、各前記ブロック中において隣接する前記第2方向近傍画素間の画素値の差分に基づき、低周波か否かを判定することで、前記第2の方向のブロック歪みを判定する第2副判定手段を含み、
    前記第2判定手段で得られた判定結果を基に、前記第1フィルタ手段から出力された画像信号を前記第2の方向にフィルタ処理する第2フィルタ手段とをさらに備え、
    前記第2フィルタ手段は、前記第2副判定手段が前記第2方向近傍画素が低周波であると判定した場合には、前記第2方向近傍画素に対してフィルタ処理を行ない、前記第2副判定手段が前記第2方向近傍画素が低周波でないと判定した場合には、前記第2方向近傍画素に含まれ、前記第2方向近傍画素の数より少ない画素に対してフィルタ処理を行なう、フィルタ装置。
  2. 前記第1副判定手段は、前記隣接する近傍画素間の画素値の差分の絶対値のいずれもが所定のしきい値以下であるかどうかを判定し、
    前記第1フィルタ手段は、前記第1副判定手段が前記絶対値のいずれかが前記所定のしきい値より大きいと判定した場合には、前記近傍画素に対してフィルタ処理を行なわない、請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記第1および第2判定手段は、それぞれ
    ブロック境界を挟んで隣接する2画素の画素値の差分の絶対値と所定のしきい値とを比較する手段と、
    前記2画素の画素値の差分の絶対値と前記隣接する近傍画素間の画素値の差分の絶対値のうち最大のものとを比較する手段とを含む、請求項1または2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記第1の方向は垂直方向であり、第2の方向は水平方向である、請求項1からのいずれか1項に記載のフィルタ装置。
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