JP4183555B2 - キャップの着脱構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップの着脱構造に関し、特に、容器本体の口首部を覆って着脱可能に装着されるキャップの着脱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば液体石鹸や液体化粧料等を収容した合成樹脂からなるボトル状の液収容容器は、容器本体の口首部を覆ってキャップが装着されるものが一般的であり、このようなキャップには、内容液を、液状、噴霧状、泡状のものとしてスムーズに吐出させることができるように、吐出ノズルが取付けられている場合が多い。吐出ノズルが取付けられたキャップは、使用により減少した内溶液を液収容容器の容器本体に補充したり詰替えたりする際に、キャップを取外した後に再度装着し直す必要があり、このようにキャップを着脱する構造としては、スクリューネジによる着脱構造が採用されている。
【0003】
一方、例えばホテルの客室や、化粧室、浴場等に備え付けられる液収容容器は、不特定多数の者が当該容器を使用することになるため、誰でも簡単に着脱操作を行うことのできるスクリューネジによるキャップの着脱構造では、悪戯等によって内溶液が改ざんされるといった不安が生じる場合がある。また内溶液を使用する者にとっても、手慣れた操作でキャップを容易に取外し得ることを知ると、改ざんへの疑いを生じて内溶液をかえって使用しづらくなる場合がある。
【0004】
これに対し、単にキャップを一方向にねじ回すだけの操作では開栓できないようにして、例えば幼児が簡単に開栓して容器内の薬液等を不用意に服用するのを防止できるようにした施栓構造が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。この施栓構造は、容器の首部またはキャップの内壁面に、ジグザク状に連続する往復ねじ溝を刻設すると共に、容器の首部またはキャップの内壁面に、往復ねじ溝に摺動可能に係合する係合子を突設することによって構成されており、正転、逆転の操作を繰返すことによって、はじめて開栓できるようにしたものである。
【0005】
【特許文献1】
実開昭49−31748号公報
【特許文献2】
実開昭49−31749号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の施栓構造によれば、キャップを取外す際に、ジグザク状の最初の折返し部に係合子が移動するまでは、一般のスクリューネジによるキャップの左回転による開栓操作と同じ動作になるため、特に内溶液の使用者にとっては、改ざんへの疑いを拭い去れない場合がある。また幼児と異なり、例えば大きくなった子供や成人した大人にとっては、学習効果によって、キャップを容易に取外すことができるようになることも考えられる。
【0007】
また、このようなキャップの着脱による内溶液の改ざんを確実に防止するには、着脱構造を複雑にして、キャップを取外すことができないようにすることも考えられるが、複雑な着脱構造は、コストが高くなると共に、着脱操作が煩雑になって、特にホテルの客室や、化粧室、浴場等に備え付けられる液収容容器の場合は、従業員や清掃員が例えば数時間〜数日おきに頻繁に内溶液を補充したり詰替えたりする必要が生じるため、これらの作業に多くの手間を要することになる。
【0008】
本発明は、使用者がキャップを取外すのを簡易な構成によって容易に阻止することができると共に、構造を知る者が着脱操作を容易に行うことを可能にするキャップの着脱構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器本体の口首部を覆って着脱可能に装着されるキャップの着脱構造であって、前記口首部の外周面又は前記キャップの内周面のいずれか一方に形成された、前記口首部の上端縁部又は前記キャップの下端縁部の切込み開始部から切込まれて周方向に延設すると共に複数の折返し部を有する折返し案内溝と、前記口首部の外周面又は前記キャップの内周面の他方に突出して設けられた、前記折返し案内溝に沿って遊嵌移動すると共に前記折返し案内溝の終端部に係止されるスライド係合リブとからなり、且つ前記スライド係合リブの前記終端部における係止状態からの開放操作が前記キャップの右回転によって開始されるように、前記折返し案内溝が形成されているキャップの着脱構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0010】
ここで、上記記載において、口首部の上端縁部又はキャップの下端縁部の切込み開始部から切込まれて周方向に延設する折返し案内溝は、キャップの円筒部分の中心軸と垂直な面に沿った周方向に延設している必要は必ずしもなく、キャップの円筒部分の中心軸と垂直な面に対して斜めに傾斜してジグザグ状に折り返しながら周方向に延設している場合も含まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい第1実施形態に係るキャップの着脱構造は、図1に示すように、液収容容器として、例えば液体化粧料を収容した合成樹脂製の容器である、いわゆるポンプフォ−マー10に、ポンプノズル11が取付けられたノズル付キャップ12を着脱可能に装着する際の着脱構造として採用されたものである。すなわち、ポンプフォ−マー10は、合成樹脂製のボトル状の液収容容器であって、例えばホテルの各客室に備え付けて用いられ、宿泊客が、ポンプノズル11を介して収容された液体化粧料を泡状にして吐出しつつ使用するものである。また、例えば、宿泊客がチェックアウトした後に、ホテルの従業員や清掃員が、使用により減少した液体化粧料をノズル付キャップ12を着脱しながら頻繁に補充しつつ、長期に亘って用いることができるようになっている。
【0012】
そして、本第1実施形態のキャップの着脱構造は、ポンプフォ−マー10を構成する容器本体13の口首部14を覆って着脱可能に装着されるノズル付キャップ12を、宿泊客が容易に取外すことができないようにすると共に、ホテルの従業員等が減少した液体化粧料を繰返し容易に補充することができるようにするための着脱構造であって、図2(a),(b)及び図3(a),(b)にも示すように、口首部14の外周面に形成された、当該口首部14の上端縁部の切込み開始部15から切込まれて周方向に延設すると共に複数の折返し部16を有する折返し案内溝17と、ノズル付キャップ12のキャップ部18の内周面に突出して設けられた、折返し案内溝17に沿って遊嵌移動すると共に折返し案内溝17の終端部19に係止されるスライド係合リブ20(図3(a),(b)参照)とからなり、且つスライド係合リブ20の終端部19における係止状態からの開放操作がノズル付キャップ12の右回転によって開始されるように、折返し案内溝17が形成されている。
【0013】
また、本第1実施形態によれば、折返し案内溝17は、ノズル付キャップ12の装着時に、切込み開始部15から最初に左回転でスライド係合リブ20を遊嵌移動させるように形成されている。
【0014】
さらに、本第1実施形態によれば、スライド係合リブ20が係止される折返し案内溝17の終端部19は、切込み開始部15の直下部分に配置されている。
【0015】
本第1実施形態によれば、容器本体13は、合成樹脂から形成される中空ボトル状の収容部であって、内部に液体化粧料が収容されると共に、その肩部から胴部にかけた外周形状は滑らに湾曲する凹凸面となっていることにより、ホテルの客室内に備え付けられる備品としての意匠性を向上させている。また容器本体13の正面側の胴部外周面には、装飾を兼ねた識別表示面21がシルク印刷等によって印字可能なように設けられており、例えば収容された液体化粧料の種類や、ポンプノズル11の押下げノズル29を指向させる正面側を、容易に判別させることができるようになっている。
【0016】
容器本体13の上端部には、その肩部から上方に突出して、円筒形状の口首部14が一体成形されて設けられており、この口首部14の先端開口を介して、液体化粧料を容器本体13の内部に出し入れできるようになっている。また口首部14の外周面には、互いに180度ずれることにより容器本体13の前後に配置された、後述する一対の折返し案内溝17が形成されており(図2(a),(b)参照)、これらの折返し案内溝17に沿って、後述する一対のスライド係合リブ20が各々遊嵌移動することになる。
【0017】
ノズル付キャップ12は、口首部14の外径と略同一の内径を有する円筒形状の主装着部23、及びマウンド部24を介して大径の主装着部23の中央から同心状に上方に突出する小径の円筒形状のノズル案内部25からなるキャップ部18と、キャップ部18に一体として装着されるポンプノズル11とによって構成されている。
【0018】
また、図3(a),(b)に示すように、キャップ部18の主装着部23の内周面には、互いに180度ずれた対向する位置に、スライド係合リブ20が内方に突出して設けられており、ノズル案内部25の内周面には、例えば30度毎の等角度間隔をおいて平行に並べて配置された12本の縦リブ26が、内方に突出して設けられている。さらに、本実施形態によれば、キャップ部18のノズル案内部25の外周面には、外方に向けて凸形状(縦リブ)となるマーキング27が施されている。
【0019】
さらにまた、本第1実施形態によれば、円筒形状の主装着部23は、図3(c)にも示すように、上端がマウンド部24の周縁部分に接合される外側筒部23a及び内側筒部23bの間に隙間33を介在させた2重構造を有しており、隙間33によって偏った荷重を吸収しながら、スライド係合リブ20を折返し案内溝17に沿って移動させつつ、キャップ部18が、容器本体13の口首部14を覆って着脱可能に装着されることになる。また外側筒部23aと内側筒部23bとの間の隙間33には、各スライド係合リブ20の背面及びこれらの間の2箇所の中間部分において、補強リブ34が90度ピッチで合計4箇所に形成されており、これによって2重構造の主装着部23を効果的に補強している。
【0020】
キャップ部18に装着されるポンプノズル11は、図1に示すように、ポンプディスペンサー28と、ポンプディスペンサー28のステム状の上端摺動部(図示せず)に装着される押下げノズル29とからなる。
【0021】
ポンプディスペンサー28は、容器本体13に収容された液体化粧料を、汲上げパイプ30(図4参照)を介して汲み上げつつ空気と混合することにより、泡状の状態で吐出させることが可能な装置として公知のものであり、内部に設けられたバネ部材の付勢力に抗して、押下げノズル29を介して上端摺動部を押し下げることにより、液体化粧料を押下げノズル29の吐出口31に給送し、横方向を向いた当該吐出口31から泡状にして吐出させて、液体化粧料を使用できるようにするものである。
【0022】
また、押下げノズル29は、吐出口31が設けられたノズル本体部29aと、ノズル本体部29aと同心状に設けられると共に、これの下方に突出する円筒形状のステム装着部29bとからなり、ステム装着部29bを介してポンプディスペンサー28の上端摺動部に装着されることにより、押下げノズル29の押圧操作によって、上端摺動部をスムーズに押し下げることができるようになっている。
【0023】
なお、ステム装着部29bには、吐出口31の吐出方向前方及び後方の前後に配置されて、位置決めリブ29cが突出して設けられている。これらの前後一対の位置決めリブ29cを、ノズル案内部25の内周面に設けられた12本の縦リブ26間の縦溝に選択的に遊嵌させつつポンプノズル11をキャップ部18に装着することにより、吐出口31をキャップ部18に対して任意の方向に向かせた状態に容易に保持することが可能になる。これによって押下げノズル29の吐出口31を、キャップ部18のスライド係合リブ20が設けられた位置(方向)に容易に位置決めできるようになっている。
【0024】
また、押下げノズル29は、ノズル案内部25の内周面に設けられた12本の縦リブ26間の縦溝に位置決めリブ29cを遊嵌させて位置決めされることにより、キャップ部18に対する相対的な回転力がポンプノズル11に過度に負荷された場合に、位置決めリブ29cが縦リブ26を乗越えるようにしつつ、押下げノズル29をキャップ部18に対してスライド回転させることが可能になる。これによってポンプノズル11の破損を効果的に回避することが可能になると共に、押下げノズル29がキャップ部18に対して回転方向にずれた場合でも、このような位置ずれを容易に修復することが可能になる。
【0025】
さらに、押下げノズル29は、ノズル本体部29aの内周面がキャップ部18のノズル案内部25の外周面に沿って、ステム装着部29bの外周面がキャップ部18のノズル案内部25の内周面に沿って、各々上下にスライド移動することになり、したがって押下げノズル29は、ノズル案内部25に案内されつつ、安定した状態で押圧操作されることになる。
【0026】
本第1実施形態によれば、キャップの着脱構造を構成する折返し案内溝17は、図2(a),(b)に示すように、口首部14の外周面から例えば1.5〜1.7mm程度の深さで凹むように形成されると共に、容器本体13の前後に配置されて、口首部14の外周面に一対設けられるものであり、各折返し案内溝17は、口首部14の上端縁部から、例えば7〜9mm程度の幅で縦方向に切込むように形成された切込み開始部15を始点部分として、垂直右側に折れ曲がって例えば70〜90度程度の角度範囲で周方向右側に延設する。そして、一段目の折返し部16に至った後、当該矩形形状の折返し部16を介して180度クランク状に折返しながら方向転換して、周方向左側に例えば120〜140度程度の角度範囲で延設する。さらに、二段目の折返し部16に至った後、当該矩形形状の折返し部16を介して180度クランク状に折返しながら方向転換して、周方向右側に例えば70〜90度程度の角度範囲で延設することにより、終端部19が切込み開始部15の直下部分に配置された状態で、各折返し案内溝17が形成されることになる。
【0027】
また、本第1実施形態によれば、各折返し案内溝17の終端部19には、切込み開始部15の幅に相当する長さを残した部分に、円弧状断面を有する乗上係止リブ32が折返し案内溝17と交差して設けられており、この乗上係止リブ32を乗越えさせて、スライド係合リブ20を折返し案内溝17の終端部19に係合係止することにより、容器本体13の口首部14を覆ってノズル付キャップ12が装着された状態を強固に保持することができると共に、このような装着状態を実感できるようになっている。
【0028】
キャップの着脱構造を構成するスライド係合リブ20は、図3(a),(b)に示すように、キャップ部18の主装着部23の内周面から、口首部14に形成された折返し案内溝17の深さに相当する例えば1.5〜1.7mm程度の段差となるように突出して、互いに対向する位置に一対設けられている。スライド係合リブ20は、切込み開始部15の幅より僅かに小さな幅を有する横長矩形の正面形状を有しており、ノズル付キャップ12の装着時に、切込み開始部15に上方から容易に挿入配置することができると共に、折返し案内溝17に沿って左右に往復しながらスムーズに遊嵌移動させることができ、また折返し案内溝17の終端部19において乗上係止リブ32を乗越えさせて、当該終端部19に容易に係止することができるようになっている。
【0029】
上述の構成を有する本第1実施形態の着脱構造によれば、ノズル付キャップ12を容器本体13の口首部14を覆って装着する際には、まず図3及び図4に示すように、押下げノズル部29の吐出口31が、マーキング27によって明示されている一方のスライド係合リブ20が設けられた方向を向くようにして、ポンプノズル11をキャップ部18にセットする。次に、図1に示すように、吐出口31の方向と合致させたマーキング27を、容器本体13の正面側に設けられた折返し案内溝17の切込み開始部15に位置合わせしつつ、前後の各スライド係合リブ20を前後の折返し案内溝17の各切込み開始部15に各々挿入配置する。
【0030】
しかる後に、ノズル付キャップ12のキャップ部18を、通常のスクリューキャップの装着時とは逆方向の、左回転で回動させることにより、スライド係合リブ20を折返し案内溝17に沿って一段目の折返し部16まで遊嵌移動させる。スライド係合リブ20が一段目の折返し部16の右側の端縁部でストップしたら、当該折返し部16に沿ってスライド係合リブ20を下方に移動させる様にノズル付キャップ12を押し下げ、キャップ部18を右回転で回動させることにより、スライド係合リブ20を折返し案内溝17に沿って二段目の折返し部16まで遊嵌移動させる。
【0031】
スライド係合リブ20が二段目の折返し部16の左側の端縁部でストップしたら、さらに、当該折返し部16に沿ってスライド係合リブ20を下方に移動させる様にノズル付キャップ12を押し下げ、キャップ部18を左回転で回動させることにより、乗上係止リブ32を乗越えさせて、スライド係合リブ20を折返し案内溝17の終端部19に係合係止する。スライド係合リブ20の係止によって、キャップ部18の締込みが確認されることになると共に、折返し案内溝17の終端部19は、マーキング27を介して位置合わせされた切込み開始部15の直下に位置しているので、かかる係止状態では、押下げノズル部29の吐出口31は、容器本体13の正面側を確実に指向することになる。
【0032】
一方、装着されたノズル付キャップ12を容器本体13の口首部14から取外す際には、スライド係合リブ20が折返し案内溝17の終端部19に係止されている状態からの開放操作を、通常のスクリューキャップの開放操作時とは逆方向である右回転にキャップ部18を回動させて、スライド係合リブ20が乗上係止リブ32を乗越えるようにすることによって行う。
【0033】
しかる後に、ノズル付キャップ12の装着時とは反対に、キャップ部18を右回転で回動させることによりスライド係合リブ20を二段目の折返し部16まで遊嵌移動させ、次にキャップ部18を左回転で回動させることによりスライド係合リブ20を一段目の折返し部16まで遊嵌移動させ、さらにキャップ部18を右回転で回動させることによりスライド係合リブ20を切込み開始部15まで移動させることにより、ノズル付キャップ12を容器本体13の口首部14から容易に取り外すことが可能になる。
【0034】
そして、本第1実施形態のキャップの着脱構造によれば、液体化粧料の使用者がキャップを取外すのを簡易な構成によって容易に阻止することができると共に、構造を知る者が着脱操作を容易に行うことが可能になる。すなわち、本第1実施形態によれば、スライド係合リブ20の折返し案内溝17の終端部19における係止状態からの開放操作が、通常のスクリューキャップの開放操作とは反対の、キャップ部18の右回転によって開始されるように折返し案内溝17が形成されており、且つ折返し案内溝17は、二段の折返し部16を介して左右に繰返し折返すように形成されているので、使用者をして通常の開放操作ではノズル付キャップ12を取外せないことを容易に知らしめることが可能になり、使用者にキャップ12を取外すのを諦めさせて、液体化粧料の改ざんを効果的に回避することが可能になる。またこれによって、使用者は、改ざんへの疑いを生じることなく、液体化粧料を快適に使用することが可能になる。
【0035】
さらに、本第1実施形態によれば、着脱構造を構成する折返し案内溝17は、折返し部16を介して複数の箇所で折返すだけの簡単な構造となっているので、その構造を知る者は、着脱操作を容易に知得することが可能になり、例えば従業員や清掃員に予めこのような着脱構造を教育しておくことにより、容器本体13に液体化粧料を補充したり詰替えたりする作業を、多くの手間を要することなく容易に行うことが可能になる。
【0036】
図5及び図6は、本発明の第2実施形態の着脱構造を構成する容器本体40及びこれの口首部41を示すものであり、この容器本体40の口首部41に上記第1実施形態のノズル付キャップ12と同様のノズル付キャップが装着固定されて、ポンプフォ−マーが形成されることになる。
【0037】
そして、本第2実施形態によれば、容器本体40は、合成樹脂から形成される中空ボトル状の収容部であって、上記第1実施形態の容器本体13と略同様に、その肩部から胴部にかけた外周形状は滑らに湾曲する凹凸面となっていることにより、ホテルの客室内に備え付けられる備品としての意匠性を向上させている。また容器本体40の上端部には、その肩部から上方に突出して、円筒形状の口首部41が一体成形されて設けられている。さらに、口首部41の外周面には、互いに180度ずれることにより容器本体40の前後に配置された、一対の折返し案内溝42が形成されており、これらの折返し案内溝42に沿って、ノズル付キャップのキャップ部の内周面から突出して設けられた一対のスライド係合リブが、各々遊嵌移動することになる。
【0038】
また、口首部41の外周面に形成されて、本第2実施形態のキャップの着脱構造を構成する折返し案内溝42は、上記第1実施形態の折返し案内溝17と同様に、口首部41の上端縁部から、例えば7〜9mm程度の幅で縦方向に切込むように形成された切込み開始部43を始点部分として、垂直右側に折れ曲がって周方向右側に延設し、一段目の折返し部44に至った後、当該折返し部44を介して180度クランク状に折返しながら方向転換して、周方向左側に延設する。さらに、二段目の折返し部44に至った後、当該折返し部44を介して180度クランク状に折返しながら方向転換して、周方向右側に延設することにより、終端部45が切込み開始部43の直下部分に配置された状態で、折返し案内溝42が形成されると共に、折返し案内溝42の終端部45には、切込み開始部43の幅に相当する長さを残した部分に、乗上係止リブ46が折返し案内溝42と交差して設けられる。
【0039】
さらに、本第2実施形態によれば、二段目の折返し部44から終端部45に向けて折り返す部分の折返し案内溝42の上辺部分が、第1テーパー部47として斜めに切り欠かれて延設していると共に、当該第1テーパー部47の折返し部44側の端部は、相当の幅で縦方向に切り欠かれて延設する垂直壁部48の下端部と接続している。またこれに伴って、二段目の折返し部44に向かう折り返し開始部分の折返し案内溝42の下辺部分が、第2テーパー部49として斜めに盛り上がるようにして延設し、その折返し部44側の端部は、垂直壁部48の上端部と接続している。さらにまた、一段目の折返し部44から二段目の折返し部44に向かう折返し案内溝42の上辺部分の略中央部分には、二段目の折返し部44に向かって上方に傾斜する第3テーパー部50が介在して設けられており、この第3テーパー部50を介在させることによって、第2テーパー部49によって狭められる折返し案内溝42の幅を、相当の幅に保持できるようになっている。
【0040】
そして、本第2実施形態のキャップの着脱構造によれば、上記第1実施形態の着脱構造と同様の作用効果を奏すると共に、折返し案内溝42の二段目の折返し部44から終端部45に向けて折り返す部分の上辺部分に、第1テーパー部47が設けられていることにより、例えば製造装置によってポンプフォ−マーを製品化する工程において、キャッパーによってノズル付キャップを把持しつつ、これを徐々に押し下げるようにしながら回転させてノズル付キャップを容器本体40の口首部41に自動装着してゆく際に、スライド係合リブが第1テーパー部47に乗り上がることによるトルクの変化を検知して、スライド係合リブが終端部45に近づいたことを容易に知ることができ、これによってポンプフォ−マーの製造時におけるトルク制御を容易に行うことが可能になる。
【0041】
また、第1テーパー部47の折返し部44側の端部に垂直壁部48が設けられていることにより、ポンプフォ−マーが製品化された後、使用者がノズル付キャップの着脱操作を繰り返しつつ使用する際に、当該第1テーパー部47が形成された部分にスライド係合リブが衝突して、この部分が破損しやすくなるのを効果的に回避することが可能になると共に、二段目の折返し部44に向かう折り返し開始部分の下辺部分に第2テーパー部49が設けられていることにより、使用者がノズル付キャップを押え付けながら容器本体40の口首部41に装着してゆく際に、第2テーパー部49による盛り上がりを感じることによって、スライド係合リブが終端部45に近づいたことを感知することが可能になる。
【0042】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、折返し案内溝は、キャップの装着時に切込み開始部から最初に左回転でスライド係合リブを遊嵌移動させるように形成されている必要は必ずしもなく、またスライド係合リブが係止される折返し案内溝の終端部は、切込み開始部の直下部分に配置されている必要は必ずしもない。また、折返し案内溝をキャップの内周面に、スライド係合リブを口首部の外周面に設けて本発明のキャップの着脱構造とすることもでき、このような構造でノズルの方向合わせ等を必要とする場合には、キャップに形成される折返し案内溝の終端部を切込み開始部の直上部分に配置することもできる。
【0043】
さらに、口首部に装着されるキャップは、ポンプ式の吐出ノズルの付いた吐出ノズル付キャップである必要は必ずしもなく、その他の構成の吐出ノズルや注出口を備えたキャップの他、吐出ノズルや注出口を有していないキャップであっても良い。さらにまた、口首部にキャップが装着される容器は、合成樹脂製のボトル容器である必要は必ずしもなく、またホテルの備品に限定されることなくその他の種々の場所で使用される容器であっても良い。収容される内容液は液体化粧料である必要は必ずしもなく、折返し部を2段以上設けることもできる。
【0044】
また、上記実施形態において、スライド係合リブ20が設けられた位置(方向)に対応させて、縦リブ状のマーキング27を設けておけば、このマーキング27を介して、ノズル付キャップ12の装着時に、スライド係合リブ20を折返し案内溝17の切込み開始部15に容易に位置決めすることが可能になる。
【0045】
【発明の効果】
本発明のキャップの着脱構造によれば、使用者がキャップを取外すのを簡易な構成によって容易に阻止することができると共に、構造を知る者が着脱操作を容易に行うことを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るキャップの着脱構造を採用した液収容容器の一例を示す正面図である。
【図2】(a)は折返し案内溝が形成された容器本体の口首部の正面図、(b)は上面図である。
【図3】(a)は内周面にスライド係合リブが設けられたキャップ部の部分破断正面図、(b)は底面図、(c)は(b)のA−Aに沿った部分断面図である。
【図4】ノズル付キャップを斜め下方から視た斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るキャップの着脱構造を採用した容器本体を示す正面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るキャップの着脱構造を採用した容器本体の口首部を拡大して示す正面図である。
【符号の説明】
10 ポンプフォ−マー(液収容容器)
11 ポンプノズル
12 ノズル付キャップ
13,40 容器本体
14,41 口首部
15,43 切込み開始部
16,44 折返し部
17,42 折返し案内溝
18 キャップ部
19,45 折返し案内溝の終端部
20 スライド係合リブ
23 キャップ部の主装着部
23a 外側筒部
23b 内側筒部
25 キャップ部のノズル案内部
26 縦リブ
27 マーキング
28 ポンプディスペンサー
29 押下げノズル
31 吐出口
32,46 乗上係止リブ
33 隙間
34 補強リブ
47 第1テーパー部
48 垂直壁部
49 第2テーパー部
50 第3テーパー部

Claims (3)

  1. 容器本体の口首部を覆って着脱可能に装着されるキャップの着脱構造であって、
    前記口首部の外周面又は前記キャップの内周面のいずれか一方に形成された、前記口首部の上端縁部又は前記キャップの下端縁部の切込み開始部から切込まれて周方向に延設すると共に複数の折返し部を有する折返し案内溝と、前記口首部の外周面又は前記キャップの内周面の他方に突出して設けられた、前記折返し案内溝に沿って遊嵌移動すると共に前記折返し案内溝の終端部に係止されるスライド係合リブとからなり、
    前記折返し案内溝は、前記スライド係合リブの前記終端部における係止状態からの開放操作が前記キャップの右回転によって開始され、且つ前記キャップの装着時に、前記切り込み開始部から最初に左回転で前記スライド係合リブを遊嵌移動させるように形成されており、前記スライド係合リブが係止される前記折返し案内溝の終端部は、前記切込み開始部の直下部分又は直上部分に配置されており、
    前記キャップは、吐出ノズル付キャップであり、前記キャップの内周面に形成された前記切込み開始部又は前記スライド係合リブは、吐出ノズルの吐出方向に配置されており、
    前記キャップの内周面に形成された前記切込み開始部又は前記スライド係合リブの位置に対応させて、前記キャップの外周面にマーキングが設けられているキャップの着脱構造。
  2. 前記折返し案内溝の終端部には、切込み開始部の幅に相当する長さを残した部分に乗上係止リブが設けられている請求項1記載のキャップの着脱構造。
  3. 前記折返し案内溝は二段の折返し部を有している請求項1又は2に記載のキャップの着脱構造。
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