JP4181248B2 - 速度測定装置 - Google Patents

速度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4181248B2
JP4181248B2 JP19801298A JP19801298A JP4181248B2 JP 4181248 B2 JP4181248 B2 JP 4181248B2 JP 19801298 A JP19801298 A JP 19801298A JP 19801298 A JP19801298 A JP 19801298A JP 4181248 B2 JP4181248 B2 JP 4181248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
wave
frequency
band
signal component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19801298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11218575A (ja
Inventor
拓夫 高井
史夫 池内
Original Assignee
リコーマイクロエレクトロニクス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP19801298A priority Critical patent/JP4181248B2/ja
Application filed by リコーマイクロエレクトロニクス株式会社 filed Critical リコーマイクロエレクトロニクス株式会社
Priority to NZ333002A priority patent/NZ333002A/xx
Priority to EP98122149A priority patent/EP0919836A3/en
Priority to CA002252095A priority patent/CA2252095C/en
Priority to AU94132/98A priority patent/AU722445B2/en
Priority to US09/199,820 priority patent/US6272071B1/en
Priority to KR1019980050896A priority patent/KR19990045594A/ko
Publication of JPH11218575A publication Critical patent/JPH11218575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4181248B2 publication Critical patent/JP4181248B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物から反射されてきた音波を受波して得られた受信信号のドップラ信号成分の周波数に基づいて、該対象物の本装置に対する相対移動速度を測定する速度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の速度測定装置として、所定周波数の基準信号に基づいて生成した音波を対象物に向けて送波する送波手段と、該対象物から反射してきた音波を受波して受信信号とし、該受信信号中のドップラ信号成分を抽出する受波手段と、該ドップラ信号成分に基づいて本装置に対する該対象物の相対移動速度を演算する速度演算手段とを備えた速度測定装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の速度測定装置において、音波を送波する対象物が小さかったり対象物が遠くにあったりする場合でも所定の測定精度を得ることができるようにするためには、送波手段における送波レベルを上げたり、受波手段における信号の増幅度を高めるなどの対策が必要であった。しかしながら、これらの対策を行うと、対象物からの反射波に比較してレベルの大きい、基準信号と同じ周波数の音波が送波手段から受波手段に回り込んだり、対象物の近辺に位置する静止物体から反射したドップラ効果を受けない反射波を受波手段が受波したりすることにより、受波手段の増幅器や混合器等の信号処理回路が飽和する可能性が高まり、正常な信号処理ができなくなるおそれがあった。
【0004】
図12は従来の速度測定装置の一構成例を示すブロック図であり、図13は同速度測定装置における前置増幅器及びミキサ(混合器)の許容入力範囲であるダイナミックレンジの説明図である。この速度測定装置は、送波器11を有する送波手段としての超音波送波部10と、受波器21を有する受波手段としての超音波受波部20と、信号処理部30とを備えている。超音波受波部20には、上記受波器21のほか、前置増幅器22及びミキサ23も備えている。ここで、図13に示すように前置増幅器22の電圧増幅度(ゲイン)Gampを200倍、ミキサ23のノイズレベルを2mV、前置増幅器22及びミキサ23の飽和レベルを1Vとすると、ミキサ23のダイナミックレンジDRmixは2mV〜1Vとなり、ミキサ23側から見た前置増幅器22の相対的なダイナミックレンジDRampは10μV〜5mVとなる。したがって、相対移動する対象物から反射してドップラシフトを受けた超音波の処理可能な前置増幅器の入力レベルの下限は10μVであり、送波器11から受波器21に回り込んだ超音波や静止物体からの反射された超音波に対応する前置増幅器22の許容入力レベルは5mV未満である。かかる速度測定装置において前置増幅器22のゲインGampを例えば倍の400倍に上げると、上記前置増幅器22の許容入力レベルが半分の2.5mV未満となってしまうため、送波器11から送波される超音波のレベルを半分に落とすか、送波器11から受波器21への直接波の回り込みを減らす等の何らかの考慮が必要となってくる。従って、結局、小さい対象物や遠くにある対象物の相対速度を精度良く測定することが困難となる。
【0005】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、送波手段から受波手段への音波の回り込みや対象物の近辺にある静止物体からの音波の反射があっても、小さい対象物や遠くにある対象物の相対速度を精度良く測定することができる速度測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1乃至の発明は、所定周波数の基準信号に基づいて生成した音波を対象物に向けて送波する送波手段と、該対象物から反射してきた音波を受波して受信信号とし、該受信信号中のドップラ信号成分を抽出する受波手段と、該ドップラ信号成分に基づいて本装置に対する該対象物の相対移動速度を演算する速度演算手段とを備えた投球ボールの速度測定装置において、上記受波手段に、上記基準信号と同じ周波数の信号成分を選択的に減衰させる信号減衰手段を設けた。
【0007】
従って、受波手段に設けた信号減衰手段により、対象物から反射してきた音波を受波した受信信号のうち基準信号と同じ周波数の信号成分、すなわち送波手段から受波手段への音波の回り込みや対象物の近辺にある静止物体からの音波の反射に対応する信号成分を選択的に減衰させる。この選択的な信号の減衰により、受波手段内の信号減衰手段よりも後段にある信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができる。
【0008】
そして、請求項の発明は、上記受波手段を、上記対象物から反射してきた音波を受波する受波器と、該受波器から出力される受信信号を増幅する増幅器と、該増幅器から出力される受信信号と上記基準信号とを混合する混合器と、該混合器から出力される信号中からドップラシフトを受けた反射波信号成分と基準信号との差分を上記ドップラ信号成分として選択的に通過させる帯域通過手段とを用いて構成し上記信号減衰手段を、上記受波器と上記増幅器との間に設けた。
【0009】
従って、受波手段の受波器と増幅器との間に設けた信号減衰手段で行う上記特定の信号成分の選択的な減衰により、該信号減衰手段よりも後段にある増幅器や混合器等の信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができる。
【0010】
また、請求項の発明は、上記受波手段を、上記対象物から反射してきた音波を受波する受波器と、該受波器から出力される受信信号を増幅する増幅器と、該増幅器から出力される受信信号と上記基準信号とを混合する混合器と、該混合器から出力される信号中からドップラシフトを受けた反射波信号成分と基準信号との差分を上記ドップラ信号成分として選択的に通過させる帯域通過手段とを用いて構成し、上記信号減衰手段を、上記増幅器と上記混合器との間に設けた。
【0011】
従って、受波手段の増幅器と混合器との間に設けた信号減衰手段で行う上記特定の信号成分の選択的な減衰により、該信号減衰手段よりも後段にある混合器等の信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができる。
【0012】
そして、請求項1及び2の発明は、上記帯域通過手段を、上記差分信号成分がとり得る周波数帯域を複数に分割した部分帯域のそれぞれに通過帯域が設定された複数の部分帯域通過部を有し且つ該複数の部分帯域通過部を通過する複数の差分信号成分の中から選択して出力するように構成したことを特徴とするものである。
【0013】
従って、混合器から出力される信号を後段の帯域通過手段に入力し、複数の部分帯域通過部を通過する複数の受信信号の中から選択して出力することにより、ほぼ正弦波となった、ドップラ信号成分としての差分信号成分に基づいて、本装置に対する対象物の相対移動速度を演算することができる。
しかも、上記選択は最も周波数の高いものを選択するようにした。
従って、ピッチャーから反射された超音波ではなく、ボールから反射された超音波を選択できる。これは、ピッチャーから反射された超音波とボールから反射された超音波との周波数を比べた場合、ボールから反射された超音波の周波数が高い(ドップラ周波数が高い)ためである。
【0014】
また、請求項の発明は、上記受波手段に、上記受信信号のドップラシフトを受けた反射波信号成分がとり得る周波数帯域を複数に分割した部分帯域のそれぞれに通過帯域が設定された複数の部分帯域通過部を有し且つ該複数の部分帯域通過部を通過する複数の受信信号の中から選択して出力するように構成した分割帯域通過手段を設け、上記信号減衰手段を、上記分割帯域通過手段に入力する受信信号中の上記反射波信号成分を通過させるように構成した。
【0015】
従って、信号減衰手段で行う上記特定の信号成分の選択的な減衰により、該信号減衰手段の後段にある分割帯域通過手段等の信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができる。そして、上記信号減衰手段で上記特定の信号成分を選択的に減衰させ且つドップラシフトを受けた反射波信号成分を含む受信信号を分割帯域通過手段に入力し、複数の部分帯域通過部を通過する複数の受信信号の中から選択して出力することにより、ほぼ正弦波となった、ドップラ信号成分としての反射波信号成分に基づいて、本装置に対する対象物の相対移動速度を演算することができる。
しかも、上記選択は最も周波数の高いものを選択するようにした。
従って、ピッチャーから反射された超音波ではなく、ボールから反射された超音波を選択できる。これは、ピッチャーから反射された超音波とボールから反射された超音波との周波数を比べた場合、ボールから反射された超音波の周波数が高い(ドップラ周波数が高い)ためである。
【0016】
請求項の発明は、請求項1、2叉は3投球ボールの速度測定装置において、上記信号減衰手段として、上記基準信号の周波数に減衰帯域の中心周波数を設定した帯域阻止濾波器を用いた。
【0017】
従って、上記信号減衰手段として、上記基準信号の周波数に減衰帯域の中心周波数を設定した帯域阻止濾波器を用いことにより、上記特定の信号成分のみを確実に減衰させることができる。
なお、上記帯域阻止濾波器としてはノッチフィルタを用いるのが好ましい。このノッチフィルタは、減衰帯域におけるQが高く、上記特定の信号成分のみを減衰させる機能が優れている。
【0018】
また、請求項の発明は、上記受波手段に、上記受信信号のドップラシフトを受けた反射波信号成分がとり得る周波数帯域を複数に分割した部分帯域のそれぞれに通過帯域が設定された複数の部分帯域通過部を有し且つ該複数の部分帯域通過部を通過する複数の受信信号の中から選択して出力するように構成した分割帯域通過手段を設け、上記各部分帯域通過部を、上記信号減衰手段として兼用した。
【0019】
従って、受波手段に設けた分割帯域通過手段の複数の部分帯域通過部を通過する複数の受信信号の中から選択して出力することにより、ほぼ正弦波となった、ドップラ信号成分としての反射波信号成分に基づいて、本装置に対する対象物の相対移動速度を演算することができる。そして、上記部分帯域通過部を上記信号減衰手段として兼用しているため、上記特定の信号成分を選択的に減衰させ、分割帯域通過手段内あるいはその後段の信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができる。
しかも、上記選択は最も周波数の高いものを選択するようにした。
従って、ピッチャーから反射された超音波ではなく、ボールから反射された超音波を選択できる。これは、ピッチャーから反射された超音波とボールから反射された超音波との周波数を比べた場合、ボールから反射された超音波の周波数が高い(ドップラ周波数が高い)ためである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、野球ボール等の移動している対象物から反射した超音波のドップラ効果を利用して該対象物の移動速度を測定する速度測定装置に適用した実施形態について説明する。
【0024】
〔実施形態1〕
図1は本実施形態に係る速度測定装置のブロック図である。この速度測定装置は、送波手段としての超音波送波部10と、受波手段としての超音波受波部20と、信号処理部30とを備えている。
【0025】
上記超音波送波部10は、所定周波数Foの基準信号に基づいて送波器11で生成した超音波を、移動速度Vで近づくように移動する対象物としてのボール50に向けて送波するものであり、電気信号を超音波に変換する超音波振動子等からなる送波器11、所定周波数Foの基準信号を発生させるための基準発振器12、基準信号を送波器の駆動に必要なレベルまで増幅する出力増幅器13等により構成されている。
【0026】
上記超音波受波部20は、上記ボール50から反射してきた超音波を受波器21で受波して受信信号とし、該受信信号中のドップラ信号成分を抽出するものであり、超音波を電気信号に変換する超音波振動子等からなる受波器21、受波器21から出力された微弱な受信信号を増幅する前置増幅器22、該増幅器22から出力される周波数Fiの反射波信号成分を含む受信信号と上記周波数Foの基準信号とを混合する混合器としてのミキサ23、該ミキサ23から出力される信号中からドップラシフトを受けた反射波信号成分と基準信号との差分(周波数Fd)をドップラ信号成分として選択的に通過させる帯域通過手段としてのローパスフィルタ24等により構成されている。
【0027】
また、受波器21と前置増幅器22との間には、基準信号と同じ周波数の信号成分を選択的に減衰させる信号減衰手段として、基準信号の周波数Foに減衰帯域の中心周波数を設定した帯域阻止濾波器であるノッチフィルタ25を備えている。このノッチフィルタ25は、例えばローパスフィルタおよびハイパスフィルタのカットオフ周波数を同じにしたものを並列に組み合わせて構成したものであり、比較的Qの高い特性を得ることができる。ノッチフィルタ25の基本波信号成分に対する減衰率は、後段の回路において所定の信号処理を行えるように設定される。例えば、前置増幅器22及びミキサ23の基本波信号成分に対する最大許容入力レベルに基づいて設定される。更に具体的には、前置増幅器22のゲインが400倍、最大許容出力レベル(振幅)が4Vppの場合に、受波器21から前置増幅器22に入力される受信信号中の基本波信号成分のレベルが10mVppよりも大きいと、前置増幅器22は飽和してしまうので、ノッチフィルタ25により基本波信号成分のレベルを10mVpp未満に減衰できるようにノッチフィルタ25の減衰率を設定する。また、前置増幅器22の最大許容出力レベルよりもミキサ23の最大許容入力レベルが小さい場合には、前置増幅器のゲインを考慮してミキサ23へ入力される基本波信号成分のレベルが上記最大許容入力レベル未満になるように、ノッチフィルタ25の減衰率を設定する。この場合には、前置増幅器22とミキサ23との間にノッチフィルタ25を設けたり、前置増幅器22の前後段の両方にノッチフィルタ25を設けたりしてもよい。
【0028】
上記信号処理部30は、上記ローパスフィルタ24から出力されるドップラ信号成分としての差分信号成分の周波数Fdを計測する周波数計測器31、差分信号成分の周波数の計測結果からボール50の移動速度Vを演算する速度演算手段としての演算器32、速度Vの測定結果を表示する液晶パネル等からなる表示器33等により構成されている。上記演算器32は、次の(1)式に基づいてボール50の移動速度Vを演算する。なお、(1)式中のCは音速を示している。
【数1】
Fd=2・V・Fo/(C−V) ・・・(1)
【0029】
上記信号処理部30には、気温による音速変動の補正に用いる温度計測器を設けてもよい。この補正は、例えば次の(2)式に基づいて行うことができる。なお、(2)式中のtは温度計測器で計測される外気温を示している。
【数2】
C=331.5+0.6・t ・・・(2)
【0030】
図2は、上記構成の速度測定装置の超音波受波部20中の複数箇所(A〜D点)における各周波数(Fo,Fi,Fd)の信号成分の強度(レベル)を示す説明図である。以下、受信信号中の周波数Foの信号成分を基本波信号成分、周波数Fiの信号成分を反射波信号成分、周波数Fd(=Fi−Fo)の信号成分を差分信号成分という。なお、図2中の符号DRmixの範囲はミキサ23のダイナミックレンジを示し、符号Flpの破線はローパスフィルタ24の特性を示している。
【0031】
上記構成の速度測定装置の前置増幅器22の電圧増幅度(ゲイン)Gampを200倍、ミキサ23のノイズレベルを2mV、ミキサ23の飽和レベルを1V、ノッチフィルタ25の基本波信号成分に対する減衰率を200分の1とする。この構成において、図1中A点におけるボール50から反射した反射波信号成分(Fi)のレベルを100μV、送波器11からの直接波の回り込みによる基本波信号成分(Fo)のレベルを5mVとすると、B点における基本波信号成分(Fo)のレベルはノッチフィルタ25によって25μV(=5mV/200)に減衰され、C点の前置増幅器22通過後はミキサ23の飽和レベル以下の5mVになる。すなわち、従来のノッチフィルタを設けない装置の場合には、B点における基本波信号成分(Fo)のレベルが5mVのとき、C点の前置増幅器22通過後にミキサ23の飽和レベル1Vに達していたが、本実施形態のノッチフィルタを設けた装置の場合には、C点の前置増幅器22通過後の基本波信号成分(Fo)のレベルは5mVと十分に小さく、ミキサ23の正常動作範囲内に入っている。
(以下、余白)
【0032】
一方、反射波信号成分(Fi)はノッチフィルタ25によって影響されず、前置増幅器23でミキサ23のダイナミックレンジDRmix内の20mVまで増幅される。そして、D点のミキサ23から出力された受信信号は、図2の符号Flpで示す特性を有するローパスフィルタ24により、ドップラ信号成分としての差分信号成分(Fd)が抽出される。この差分信号成分(Fd)は信号処理部30に入力され、周波数計測器31による周波数Fdの計測結果に基づき、演算器32でボール50の速度が演算され、その結果が表示器33に表示される。
【0033】
図3(a)、(b)は、上記超音波送波部10の構成例を示す説明図である。図3の超音波送波部10においては、上記出力増幅器13が、上記基準信号を増幅する増幅器13aと、上記送波器11の超音波振動子11aとともに直列共振回路110を構成するコイルなどの誘導性インピーダンス素子131とから構成されている。
【0034】
上記直列共振回路110は、上記増幅器13aからの出力信号に含まれる上記基準信号と同じ周波数以外の信号成分を減衰あるいは阻止して、ほぼ正弦波となった上記基準信号成分を上記超音波振動子11aに印加することができるように、共振周波数が上記基準信号と同じ周波数に設定されている。これにより、ほぼ正弦波となった上記基準信号成分で上記超音波振動子11aを駆動することができる。
【0035】
図3(a)の超音波送波部においては、上記直列共振回路13bは、上記誘導性インピーダンス素子131と、該誘導性インピーダンス素子131に直列に接続された上記超音波振動子11aとから構成されている。図3(a)の直列共振回路13bの共振周波数f1は、超音波振動子11aのキャパシタンスをCs、誘導性インピーダンス素子131のインダクタンスをL1とすると、次の(3)式で表される。
【0036】
【数3】
Figure 0004181248
【0037】
そして、この共振周波数f1が、上記基準信号の周波数Foと同じ周波数となるように、上記誘導性インピーダンス素子131のインダクタンスL1を設定している。この共振周波数では、上記回路のインピーダンスが最も小さくなり、上記超音波振動子を駆動する信号レベルが最も高くなる。
【0038】
ところが、超音波振動子11aの振動部は、圧電セラミックに電極を形成した構造であり、そのキャパシタンスCsが、環境条件、例えば温度によって変動してしまう。このため、常温で共振周波数f1が上記基準信号の周波数Foと等しくなるように設定していても、温度変動によって上記基準信号の周波数Foから共振周波数f1がずれてしまうことが考えられる。そしてこれにより、上記超音波振動子を駆動する信号レベルが十分に得られず、該超音波振動子11aによって送波される音波の送波レベルが小さくなってしまうおそれがある。
【0039】
図3(b)は、このような環境条件による超音波振動子11aのキャパシタンスCsの変動に起因する上記送波レベルの低下を防止し得る改良を施した超音波送波部10の一例を示すものである。この超音波送波部10においては、上記超音波振動子11aと並列にコンデンサ133を接続している。該コンデンサ133としては、上記超音波振動子11aよりも、そのキャパシタンスが温度変動しにくいコンデンサ、例えばフィルムコンデンサを用いることができる。そして、該コンデンサ133、上記出力増幅器13の誘導性インピーダンス素子131、及び、上記超音波振動子11aを用いて構成される直列共振回路111の共振周波数f2が基準信号の周波数Foと等しくなるように、上記誘導性インピーダンス素子131のインダクタンスL2を設定している。すなわち、上記コンデンサ133のキャパシタンスをC1としたときに、次の(4)式を満たすように、該インダクタンスL2が設定されている。
【0040】
【数4】
Figure 0004181248
【0041】
このように上記コンデンサ133を上記超音波振動子11aに並列に接続した場合、該超音波振動子11aの両端の接点間のキャパシタンス、すなわち図3(b)中の端子N1と接地端子との間のキャパシタンスは、上記コンデンサ133のキャパシタンスC1と上記超音波振動子11aのキャパシタンスとの和となる。そして、上記(4)式から判るように、上記共振周波数f2は、この和の1/2乗に反比例することとなる。一方、図3(a)の直列共振回路の共振周波数f1は、(3)式に示したように、上記超音波振動子11aのキャパシタンスの和の1/2乗に反比例する。このため、図3(b)の直列共振回路では、上記コンデンサ133を接続しない場合に比して、上記超音波振動子11aのキャパシタンスCsが直列共振回路の共振周波数に影響を与える割合が小さい。すなわち、該振動子のキャパシタンスCsが温度などの環境条件で変動したとしても、この温度変動分が上記共振周波数に影響を与える割合が小さい。しかも、上記コンデンサ133のキャパシタンスC1は上記超音波振動子11aのキャパシタンスよりも変動しにくい。
【0042】
従って、図3(b)の超音波速度測定装置においては、上記コンデンサC1を接続しない場合に比して、共振周波数が所望の周波数すなわち基準信号の周波数Foからずれにくくなるので、上記超音波振動子に印加する信号レベルが変動しにくくなる。よって、上記超音波振動子11aを駆動する信号レベルを十分に得ることができ、該超音波振動子11aによって送波される音波の送波レベルが小さくなるのを防止することができる。
【0043】
この共振周波数のずれを良好に防止するためには、上記コンデンサ133のキャパシタンスC1を、上記超音波振動子11aのキャパシタンスCsよりも十分に大きく設定するのが望ましい。具体的には、上記コンデンサ133のキャパシタンスC1を、上記超音波振動子11aのキャパシタンスCsの5倍〜50倍、好ましくは、10倍〜15倍に設定すればよい。このように設定すれば、上記共振周波数f2は、上記コンデンサのキャパシタンスC1と上記誘導性インピーダンス素子132のインダクタンスとによってほぼ決定されることとなる。本発明者らが、常温でのキャパシタンスCsが2400pFの超音波振動子11a及び22000pFのコンデンサ133を用いたところ、十分な送波レベルを安定して送波することができた。
【0044】
図3(a)及び(b)の超音波送波部10は、基準信号を送波器の駆動に必要なレベルまで増幅するために、上記直列共振回路110、111とは別個に設けた増幅器13aを有しているが、該直列共振回路110、111を、上記基準信号を送波器11の駆動に必要なレベルに増幅して該送波器11の超音波振動子11aに印加するように構成してもよい。具体的には、直列共振回路110において、上記共振周波数f2の信号は「共振回路のQ」倍に増幅されて上記超音波振動子11aに印加されることとなるので、該共振回路のQが、上記基準信号を送波器の駆動に必要なレベルまで増幅できるような値となるように、上記直列共振回路の誘導性インピーダンス素子131の抵抗値を設定すればよい。このように上記直列共振回路110を構成すれば、上記増幅器13aを別個に設ける必要がなくなり、装置構成を簡単にできる点で好ましい。また、このように直列共振回路110を構成し、かつ、上記増幅器13aを設けた場合には、上記基準発振器12からの信号レベルを低減させても、十分に送波レベルを確保することが可能となる。よって、低電圧動作が実現可能となる。なお、直列共振回路で共振周波数での信号を前記「共振回路のQ」倍に増幅するためには、該共振回路前段の回路の出力インピーダンスが十分に低いことが必要であるので、前記増幅器13aを設ける場合には、該増幅器13aとして、出力インピーダンスが十分に低いものを用いるのが良い。また、前記増幅器13aを設けない場合には、前記共振回路前段に、出力インピーダンスが十分に低いバッファ回路を設ければよい。
【0045】
図4は、上記超音波送波部10の他の一例を示す説明図である。この超音波送波部10は、上記基準発信器からの出力信号を昇圧する昇圧用のトランス14を有している。具体的には、該昇圧用のトランス14の1次側のコイルに上記出力信号が入力され、2次側のコイルが上記超音波振動子11aに接続されている。該トランスの1次側のコイルと2次側のコイルとの巻線数の比は1:nとなっている。また、この超音波送波部10においても、図3(b)の超音波送波部10の場合と同様、超音波振動子11aのキャパシタンスCsの温度変動による送波レベルの低下を防止するために、超音波振動子11aに並列にコンデンサ134が接続されている。そして、上記トランスを2次側から見て、1つのコイルに等価変換したときの該コイルのインダクタンス(以下、トランスのインダクタンスという)L2と、上記コンデンサ134と、上記超音波振動子11aのキャパシタンスCsとで構成される直列共振回路の共振周波数f3が、上記基準信号の周波数Foと等しくなるように、上記トランスのインダクタンスL2が設定されている。具体的には、上記コンデンサ134のキャパシタンスをC2としたときに、次の(5)式を満たすように、上記トランスのインダクタンスL2が設定されている。
【0046】
【数5】
Figure 0004181248
【0047】
これにより、図3(b)の超音波送波部11と同様に、上記超音波振動子11aを駆動する信号レベルを十分に得ることができ、該超音波振動子11aによって送波される音波の送波レベルが小さくなるのを防止することができる。
【0048】
しかも、図4の超音波送波部11においては、上記昇圧用のトランス14で、上記基準信号の信号レベルをn倍に増幅することができるので、簡素な構成で該基準信号を送波器11の駆動に必要なレベルに増幅することができる。
さらに、この超音波送波部11で、共振回路のQが、上記基準信号を送波器の駆動に必要なレベルまで増幅できるような値となるように、上記直列共振回路を構成すれば、上記基準発振器12からの信号レベルを低減させても、十分に送波レベルを確保することが可能となる。よって、さらに低電圧動作が実現可能となる。
【0049】
以上、本実施形態に係る速度測定装置によれば、ノッチフィルタ25よりも後段にある前置増幅器22やミキサ23が飽和レベルに到達しないという条件下で前置増幅器22の増幅度や送波器11の送波レベルの上限を高くすることができるので、送波器11から受波器21への直接波の回り込みや、ボール50の近辺にある静止物体からの超音波の反射があっても、小さく且つ本装置から遠くにある対象物であるボール50の速度を精度良く測定することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る速度測定装置において、上記超音波送波部10として、キャパシタンス成分を有する超音波振動子11aと、上記基準信号と同じ周波数Foの信号を選択的に該超音波振動子11aに印加して該超音波振動子11aを駆動すべく、共振周波数が上記基準信号と同じ周波数Foに設定された直列共振回路を、上記超音波振動子11aと共に構成する誘導性インピーダンス素子とを有し、かつ、上記超音波振動子11aを駆動することで上記超音波を送波するものを用いた場合には、図3(b)、あるいは、図4の例のように、上記超音波振動子11aと並列に、該超音波振動子に比して、キャパシタンスが環境条件によって変動しにくいコンデンサを接続し、かつ、上記誘導性インピーダンス素子、コンデンサ、及び、超音波振動子11aを用いて構成される上記直列共振回路の共振周波数が基準信号の周波数Foと等しくなるように上記誘導性インピーダンス素子のインダクタンスを設定するのが望ましい。このような構成を採用すれば、上記超音波振動子11aを駆動する信号レベルを十分に得ることができ、該超音波振動子11aによって送波される音波の送波レベルが小さくなるのを防止することができる。
【0051】
〔実施形態2〕
図5は、本発明の他の実施形態に係る速度測定装置のブロック図である。なお、本速度測定装置の超音波送波部10、超音波受波部20の受波器21からミキサ23までの部分、及び信号処理部30の構成は、前述の図1の構成と同様であるので、それらの説明は省略する。なお、本装置の信号処理部30には、気温による音速変動の補正に用いる温度計測器34を設けている。
【0052】
前述の図1の装置において受波器21に入ってくる反射波は一つの周波数成分とは限らない場合がある。すなわち、反射波を発生させる対象物が車や空中を飛んでくるボールのように一つだけであれば、それらの対象物から反射されてくるドップラシフトを受けた反射波の周波数は一つであると考えることができ、抽出されるドップラ信号成分は正弦波となる。しかしながら、例えばピッチャーが投げるボールの初速を測定するような場合では、図6(a)に示すようにボール以外にピッチャーの腕や身体のあらゆる部分から周波数の異なるドップラシフトを受けた反射波信号成分Fi1〜Fi5を含む音波が反射されてくる。このように周波数の異なる複数の反射波信号成分Fi1〜Fi5を含む音波を受信すると、図6(b)に示すように受信信号Fiの波形は歪みを生じ、周波数の誤計測を招く可能性がある。
【0053】
そこで、本実施形態では、上記複数の反射波信号成分に対応する差分信号成分Fd1〜Fd5のすべてを通過させてしまうローパスフィルタ24に代えて、差分信号成分がとり得る周波数帯域を複数に分割した部分帯域のそれぞれに通過帯域が設定された複数の部分帯域通過部を有し、且つ該複数の部分帯域通過部を通過する複数の差分信号成分の中から選択して出力するように構成した分割帯域通過手段を設けている。
【0054】
上記分割帯域通過手段は、上記部分帯域通過部として5個のバンドパスフィルタBPFを含むフィルタ群26と、各BPFを通過した信号を検出する5個の信号検出器を含む検出器群27と、各信号検出器から出力される信号の中から一つの信号を速度Vを演算するための差分信号成分として選択する信号選択器28とを用いて構成されている。
【0055】
上記バンドパスフィルタ群26は、高周波側から5つの通過帯域(HH,HL,M,LH,LL)に分割構成され、ミキサ23から入力された差分信号成分を各帯域信号Se(SeHH〜SeLL)に分離して信号検出器群27に及び信号選択器28に出力する。ここで、上記基準信号の周波数Foを32.768kHzとし、測定速度範囲を10〜200km/hとすると、ドップラ信号成分としての差分信号成分の周波数Fdは上記(1)式により530Hz〜12.5kHzとなるので、例えば上記5個のBPF1〜BPF5の中心周波数をそれぞれ1.5kHz、3.5kHz、5.5kHz、9.5kHz、11.5kHzに設定し、通過帯域幅を2kHzに設定すればよい(図6(c)参照)。なお、上記バンドパスフィルタBPFおよび信号検出器の個数は、5個に限定されるものではなく、測定速度範囲と要求される測定精度に応じて決定される。
【0056】
上記信号検出器群27は、バンドパスフィルタ群26から出力される各帯域信号Seのうち、各信号検出器に予め設定されている閾値よりも大きな信号レベルをもつ帯域信号を優位レベルの検出信号Sfとして信号選択器28に出力する。
【0057】
上記信号選択器28は、優位レベルをもつ検出信号Sfから最も周波数の高い検出信号Shを選択して、周波数計測器31に出力する。ここで、複数の検出信号Sfから最も周波数の高い信号を選択する理由は、例えばピッチャーから反射された超音波とボール50から反射された超音波との周波数を比べた場合、ボールから反射された超音波の周波数が高い(ドップラ周波数が高い)ためである。なお、対象物から反射された超音波と目的外の超音波との関係が上述した関係にない場合には、信号選択器28で選択する基準を適宜設ければよい。
【0058】
上記信号選択器28でどのバンドパスフィルタBPFを通過した信号を選択するかについては、いくつかの方法が考えられる。例えば、本実施形態のように信号検出器から同時に複数の信号が出力される場合は中心周波数が一番高いBPFを通過した信号を選択する方法や、一番最初に信号検出器から出力された信号を選択する方法などがある。
【0059】
図7は、本実施形態に係る速度測定装置の他の一例のブロック図である。この速度測定装置においては、上記分割帯域通過手段を、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器とディジタル信号処理手段とを用いて構成している。具体的には、図5の速度測定装置におけるフィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32に代え、アナログ/デジタル変換器(以下、AD変換器という)61及び前記フィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32の機能を有し、ディジタル信号を処理するディジタル信号処理手段としてのDSP62を設けている。該ディジタル信号処理手段としては、DSP62以外の1チップ化したディジタル信号処理用のIC、例えばマイコンなどを用いてもよい。
【0060】
上記AD変換器61では、ミキサ23から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。そして、上記DSP62においては、例えばフーリエ変換などのディジタルフィルタ処理を行うことで、前記フィルタ群と同様の作用を得ることができる。
【0061】
そして前記フィルタ処理を行った後に、信号検出処理、信号選択処理を行って得られるディジタル信号に対して周波数を求めて、前記ボール50の移動速度Vを演算する。
【0062】
なお、上記ディジタル信号処理手段としてのDSP62に持たせる機能は、前記フィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32の機能に限定されるものではなく、該ディジタル信号処理手段の処理能力に合わせて、その範囲を適宜選択すればよい。
【0063】
以上、本実施形態に係る速度測定装置によれば、図1の装置と同様に、送波器11から受波器21への直接波の回り込みや、ボール50の近辺にある静止物体からの超音波の反射があっても、小さく且つ本装置から遠くにある対象物であるボール50の速度を精度良く測定することができる。しかも、ドップラ信号成分としてのほぼ正弦波となった差分信号成分に基づいて、ボール50の速度を演算することができるので、ボール50からの反射波以外の異なる周波数の複数の超音波が同時に受波されたときの誤計測の発生を抑えることができる。
【0064】
〔実施形態3〕
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る速度測定装置のブロック図である。本速度測定装置の超音波送波部10、超音波受波部20の一部及び信号処理部30の構成は、前述の図5の構成と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0065】
本実施形態では、図5の装置で用いたミキサ23を設けずに、前置増幅器22の後段に設けたノッチフィルタ25を、上記バンドパスフィルタ群26に入力する受信信号中の反射波信号成分を通過させるように構成している。ノッチフィルタ25の基本波信号成分に対する減衰率は、後段のバンドパスフィルタ群26における飽和特性や周波数計測器31における周波数計測能力等を考慮し、それらの回路における信号処理に影響を及ぼさない大きさに設定する。例えば、前置増幅器22の出力側で反射波信号成分と基本波信号成分のレベル比がほぼ1対1であり、周波数計測器31の計測に必要な反射波信号成分と雑音成分(基本波信号成分を含む)のレベル比が4対1である場合、ノッチフィルタ25の基本波信号成分に対する減衰率を1/4すなわち−12dBに設定する。なお、前置増幅器22における信号の飽和も問題になる場合には、受波器21と前置増幅器22との間にノッチフィルタを設けたり、前置増幅器22の前段と後段の両方にノッチフィルタを設けたりしてもよい。
【0066】
また、図5のミキサ23を用いた装置の場合、バンドパスフィルタ群26の通過帯域はビートダウンした530Hz〜12.5kHzであったが、本実施形態の図8の装置の場合は、ビートダウン前の反射波信号成分がとり得る周波数帯域33.3kHz〜45.7kHzを複数に分割してバンドパスフィルタ群26を構成すればよい。
【0067】
なお、図8の速度測定装置においては、差分信号成分の周波数ではなく、上記反射波信号成分の周波数を用いて速度を演算するような構成を採用している。具体的には、信号処理部30を、前出の(1)式にFd=Fi−Foを代入して得られる式に基づいてボール50の移動速度Vを演算するように構成すればよい。
【0068】
本実施形態に係る速度測定装置においても、図7の速度測定装置と同様に、上記分割帯域通過手段としてのバンドパスフィルタ群26を、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器とディジタル信号処理手段とを用いて構成してもよい。図9は、このような構成を採用した速度測定装置の一例を示すブロック図である。図9の装置においては、図8の速度測定装置におけるフィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32に代え、アナログ/デジタル変換器(以下、AD変換器という)61及び前記フィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32の機能を有し、ディジタル信号を処理するディジタル信号処理手段としてのDSP62を設けている。該ディジタル信号処理手段としては、DSP62以外の1チップ化したディジタル信号処理用のIC、例えばマイコンなどを用いてもよい。
【0069】
上記AD変換器61では、ノッチフィルタ25から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。そして、上記DSP62においては、例えばフーリエ変換などのディジタルフィルタ処理を行うことで、前記フィルタ群と同様の作用を得ることができる。
【0070】
そして前記フィルタ処理を行った後に、信号検出処理、信号選択処理を行って得られるディジタル信号に対して周波数を求めて、前記ボール50の移動速度Vを演算する。
【0071】
なお、本実施形態においても、上記ディジタル信号処理手段としてのDSP62に持たせる機能は、前記フィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32の機能に限定されるものではなく、該ディジタル信号処理手段の処理能力に合わせて、その範囲を適宜選択すればよい。
【0072】
以上、本実施形態に係る速度測定装置によれば、ミキサを設けることなく、送波器11から受波器21への直接波の回り込みや、ボール50の近辺にある静止物体からの超音波の反射があっても、小さく且つ本装置から遠くにある対象物であるボール50の速度を精度良く測定することができるとともに、ボール50からの反射波以外の異なる周波数の複数の超音波が同時に受波されたときの誤計測の発生を抑えることができる。しかも、ミキサ23から出力される反射波信号成分と基準信号との差分をドップラ信号成分として用いる場合とは異なり、ドップラ信号成分として用いた上記反射波信号成分の周波数の値に基づいてボール50が近づいているか若しくは遠ざかっているかを区別してボール50の速度を測定できる。
【0073】
〔実施形態4〕
図10は、本発明のさらに他の実施形態に係る速度測定装置のブロック図である。本速度測定装置の超音波送波部10、超音波受波部20の一部及び信号処理部30の構成は、前述の図5の構成と同様であるので、それらの説明は省略する。
(以下、余白)
【0074】
本実施形態では、図5の装置で用いたミキサ23及びノッチフィルタ25を設けずに、バンドパスフィルター群26の各BPF自体に、周波数foの基本波信号成分を減衰させるノッチフィルタの機能を持たせている。すなわち、各BPFの選択度(Q)を、基本波信号成分を必要なレベルまで減衰するように高めている。各BPFの基本波信号成分に対する減衰率は、後段の周波数計測器31における周波数計測能力等を考慮し、周波数計測に影響を及ぼさない大きさに設定する。例えば、前置増幅器22の出力側で反射波信号成分と基本波信号成分のレベル比がほぼ1対1であり、周波数計測器31の計測に必要な反射波信号成分と雑音成分(基本波信号成分を含む)のレベル比が4対1である場合、各BPFの基本波信号成分に対する減衰率を1/4すなわち−12dBに設定する。
【0075】
なお、本実施形態の構成の場合、前置増幅器22のゲインはバンドパスフィルタ群26で信号が飽和しない程度に抑えるのが好ましい。ゲインの不足分はバンドパスフィルタ群26の各BPFに必要なだけゲインを持たせればよい。
【0076】
また、図10の速度測定装置においても、図8の速度測定装置と同様、差分信号成分の周波数ではなく、上記反射波信号成分の周波数を用いて速度を演算するような構成を採用している。具体的には、信号処理部30を、前出の(1)式にFd=Fi−Foを代入して得られる式に基づいてボール50の移動速度Vを演算するように構成すればよい。
【0077】
本実施形態に係る速度測定装置においても、図7の速度測定装置と同様に、上記分割帯域通過手段としてのバンドパスフィルタ群26を、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器とディジタル信号処理手段とを用いて構成してもよい。図11は、このような構成を採用した速度測定装置の一例を示すブロック図である。図11の装置においては、図10の速度測定装置におけるフィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32に代え、アナログ/デジタル変換器(以下、AD変換器という)61及び前記フィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32の機能を有し、ディジタル信号を処理するディジタル信号処理手段としてのDSP62を設けている。該ディジタル信号処理手段としては、DSP62以外の1チップ化したディジタル信号処理用のIC、例えばマイコンなどを用いてもよい。
【0078】
上記AD変換器61では、前置増幅器22から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。そして、上記DSP62においては、例えばフーリエ変換などのディジタルフィルタ処理を行うことで、前記フィルタ群と同様の作用を得ることができる。
【0079】
そして前記フィルタ処理を行った後に、信号検出処理、信号選択処理を行って得られるディジタル信号に対して周波数を求めて、前記ボール50の移動速度Vを演算する。
【0080】
なお、本実施形態においても、上記ディジタル信号処理手段としてのDSP62に持たせる機能は、前記フィルタ群26、検出器群27、信号選択器28、周波数計測器31、及び、演算器32の機能に限定されるものではなく、該ディジタル信号処理手段の処理能力に合わせて、その範囲を適宜選択すればよい。
【0081】
以上、本実施形態に係る速度測定装置によれば、ミキサを設けたりノッチフィルタを独立に設けたりすることなく、図8の装置と同様に、送波器11から受波器21への直接波の回り込みや、ボール50の近辺にある静止物体からの超音波の反射があっても、小さく且つ本装置から遠くにある対象物であるボール50の速度を精度良く測定することができるとともに、ボール50からの反射波以外の異なる周波数の複数の超音波が同時に受波されたときの誤計測の発生を抑えることができる。しかも、ミキサ23から出力した反射波信号成分と基準信号との差分をドップラ信号成分として用いる場合とは異なり、ドップラ信号成分として用いた上記反射波信号成分の周波数の値に基づいてボール50が近づいているか若しくは遠ざかっているかを区別してボール50の速度を測定できる。
【0082】
なお、上記実施形態2乃至4のそれぞれに係る速度測定装置においても、超音波送波部10として、図3(a)、(b)、及び、図4に示したものを用いることができる。そして、実施形態2乃至4のそれぞれに係る速度測定装置においても、上記超音波送波部10として、キャパシタンス成分を有する超音波振動子11aと、上記基準信号と同じ周波数Foの信号を選択的に該超音波振動子11aに印加して該超音波振動子11aを駆動すべく、共振周波数が上記基準信号と同じ周波数Foに設定された直列共振回路を、上記超音波振動子11aと共に構成する誘導性インピーダンス素子とを有し、かつ、上記超音波振動子11aを駆動することで上記超音波を送波するものを用いた場合には、図3(b)、あるいは、図4の例のように、上記超音波振動子11aと並列に、該超音波振動子に比して、キャパシタンスが環境条件によって変動しにくいコンデンサを接続し、かつ、上記誘導性インピーダンス素子、コンデンサ、及び、超音波振動子11aを用いて構成される上記直列共振回路の共振周波数が基準信号の周波数Foと等しくなるように上記誘導性インピーダンス素子のインダクタンスを設定するのが望ましい。このような構成を採用すれば、上記超音波振動子11aを駆動する信号レベルを十分に得ることができ、該超音波振動子11aによって送波される音波の送波レベルが小さくなるのを防止することができる。
【0083】
また、上記実施形態1乃至4の各実施形態では、音波を送波する対象物がボールであり、該ボールの速度を測定するものについて説明したが、該対象物はボールに限定されるものではない。本発明は、道路等の静止した対象物上を移動する自動車などの移動物体側に、本装置を備え、該対象物の相対移動速度すなわち本装置を備えた移動物体の移動速度を測定するような速度測定装置にも適用できるものである。
【0084】
また、送波手段及び信号処理手段の構成は、上記各実施形態の超音波送波部10及び信号処理部30の構成に限定されるものでなく、本発明は、他の構成の送波手段及び信号処理手段を採用した場合にも適用できるものである。
【0085】
【発明の効果】
請求項1乃至の発明によれば、受波手段内の信号減衰手段よりも後段にある信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができるので、送波手段から受波手段への音波の回り込みや、対象物の近辺にある静止物体からの音波の反射があっても、小さい対象物や遠くにある対象物の相対速度を精度良く測定することができる。
【0086】
特に、請求項の発明によれば、信号減衰手段よりも後段にある増幅器や混合器等の信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができる。
【0087】
特に、請求項の発明によれば、信号減衰手段よりも後段にある混合器等の信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができる。
【0088】
特に、請求項1叉は2の発明によれば、ドップラ信号成分としてのほぼ正弦波となった差分信号成分に基づいて、本装置に対する対象物の相対移動速度を演算することができるので、対象物からの反射波以外に異なる周波数の複数の音波が同時に受波されたときの誤計測の発生を抑えることができる。
【0089】
特に、請求項の発明によれば、基準信号と受信信号とを混合する混合器を設けることなく、受波手段内の信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができるとともに、異なる周波数のドップラシフトを受けた反射波信号成分が同時に受波されたときの誤計測の発生を抑えることができる。しかも、反射波信号成分と基準信号との差分をドップラ信号成分として用いる場合とは異なり、ドップラ信号成分として用いた上記反射波信号成分の周波数の値に基づいて本装置と対象物とが近づいているか若しくは遠ざかっているかを区別して測定できる。
【0090】
特に、請求項の発明によれば、上記基準信号と同じ周波数の信号成分のみを確実に減衰させることができる。
【0091】
特に、請求項の発明によれば、信号減衰手段を独立に設けることなく、受波手段内の信号処理回路の信号レベルが飽和レベルに到達しないという条件下で受信信号の増幅度や送波手段の送波レベルの上限を高くすることができるとともに、異なる周波数のドップラシフトを受けた反射波信号成分が同時に受波されたときの誤計測の発生を抑えることができる。しかも、反射波信号成分と基準信号との差分をドップラ信号成分として用いる場合とは異なり、ドップラ信号成分として用いた上記反射波信号成分の周波数の値に基づいて本装置と対象物とが近づいているか若しくは遠ざかっているかを区別して測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る速度測定装置のブロック図。
【図2】上記構成の速度測定装置の超音波受波部20中の複数箇所(A〜D点)における各周波数(Fo,Fi,Fd)の信号成分の振幅(レベル)を示す説明図。
【図3】(a)及び(b)は、同速度測定装置の超音波送波部10の構成例を示す図。
【図4】同超音波送波部10の他の構成例を示す図。
【図5】他の実施形態に係る速度測定装置のブロック図。
【図6】(a)は周波数の異なる複数の反射波信号成分Fi1〜Fi5の波形の説明図。
(b)は同反射波信号成分Fi1〜Fi5を合成した信号の波形の説明図。
(c)はバンドパスフィルタ群のフィルタ特性及び入力信号(Fo,Fi,Fd)の説明図。
【図7】同速度測定装置の他の一例を示すブロック図。
【図8】更に他の実施形態に係る速度測定装置のブロック図。
【図9】同速度測定装置の他の一例を示すブロック図。
【図10】更に他の実施形態に係る速度測定装置のブロック図。
【図11】同速度測定装置の他の一例を示すブロック図。
【図12】従来例に係る速度測定装置のブロック図。
【図13】同速度測定装置における前置増幅器及びミキサのダイナミックレンジの説明図。
【符号の説明】
10 超音波送波部
11 送波器
11a 超音波振動子
20 超音波受波部
21 受波器
22 前置増幅器
23 ミキサ
24 ローパスフィルタ
25 ノッチフィルタ
26 バンドパスフィルタ群
27 信号検出器群
28 信号選択器
30 信号処理部
31 周波数計測器
32 演算器
33 表示器
50 ボール
131、132 誘導性インピーダンス素子
133 コンデンサ
134 コンデンサ
14 トランス

Claims (5)

  1. 所定周波数の基準信号に基づいて生成した音波を対象物に向けて送波する送波手段と、該対象物から反射してきた音波を受波して受信信号とし、該受信信号中のドップラ信号成分を抽出する受波手段と、該ドップラ信号成分に基づいて本装置に対する該対象物の相対移動速度を演算する速度演算手段とを備えた投球ボールの速度測定装置において、
    上記受波手段に、上記基準信号と同じ周波数の信号成分を選択的に減衰させる信号減衰手段を設け、
    上記受波手段を、上記対象物から反射してきた音波を受波する受波器と、該受波器から出力される受信信号を増幅する増幅器と、該増幅器から出力される受信信号と上記基準信号とを混合する混合器と、該混合器から出力される信号中からドップラシフトを受けた反射波信号成分と基準信号との差分を上記ドップラ信号成分として選択的に通過させる帯域通過手段とを用いて構成し、
    上記信号減衰手段を、上記受波器と上記増幅器との間に設け、
    上記帯域通過手段を、上記差分信号成分がとり得る周波数帯域を複数に分割した部分帯域のそれぞれに通過帯域が設定された複数の部分帯域通過部を有し且つ該複数の部分帯域通過部を通過する複数の差分信号成分の中から最も周波数の高いものを選択して出力するように構成したことを特徴とする投球ボールの速度測定装置。
  2. 所定周波数の基準信号に基づいて生成した音波を対象物に向けて送波する送波手段と、該対象物から反射してきた音波を受波して受信信号とし、該受信信号中のドップラ信号成分を抽出する受波手段と、該ドップラ信号成分に基づいて本装置に対する該対象物の相対移動速度を演算する速度演算手段とを備えた投球ボールの速度測定装置において、
    上記受波手段に、上記基準信号と同じ周波数の信号成分を選択的に減衰させる信号減衰手段を設け、
    上記受波手段を、上記対象物から反射してきた音波を受波する受波器と、該受波器から出力される受信信号を増幅する増幅器と、該増幅器から出力される受信信号と上記基準信号とを混合する混合器と、該混合器から出力される信号中からドップラシフトを受けた反射波信号成分と基準信号との差分を上記ドップラ信号成分として選択的に通過させる帯域通過手段とを用いて構成し、
    上記信号減衰手段を、上記増幅器と上記混合器との間に設け、
    上記帯域通過手段を、上記差分信号成分がとり得る周波数帯域を複数に分割した部分帯域のそれぞれに通過帯域が設定された複数の部分帯域通過部を有し且つ該複数の部分帯域通過部を通過する複数の差分信号成分の中から最も周波数の高いものを選択して出力するように構成したことを特徴とする投球ボールの速度測定装置。
  3. 所定周波数の基準信号に基づいて生成した音波を対象物に向けて送波する送波手段と、該対象物から反射してきた音波を受波して受信信号とし、該受信信号中のドップラ信号成分を抽出する受波手段と、該ドップラ信号成分に基づいて本装置に対する該対象物の相対移動速度を演算する速度演算手段とを備えた投球ボールの速度測定装置において、
    上記受波手段に、上記基準信号と同じ周波数の信号成分を選択的に減衰させる信号減衰手段を設け、
    上記受波手段に、上記受信信号のドップラシフトを受けた反射波信号成分がとり得る周波数帯域を複数に分割した部分帯域のそれぞれに通過帯域が設定された複数の部分帯域通過部を有し且つ該複数の部分帯域通過部を通過する複数の受信信号の中から最も周波数の高いものを選択して出力するように構成した分割帯域通過手段を設け、
    上記信号減衰手段を、上記分割帯域通過手段に入力する受信信号中の上記反射波信号成分を通過させるように構成したことを特徴とする投球ボールの速度測定装置。
  4. 請求項1、2叉は3の投球ボールの速度測定装置において、
    上記信号減衰手段として、上記基準信号の周波数に減衰帯域の中心周波数を設定した帯域阻止濾波器を用いたことを特徴とする投球ボールの速度測定装置。
  5. 所定周波数の基準信号に基づいて生成した音波を対象物に向けて送波する送波手段と、該対象物から反射してきた音波を受波して受信信号とし、該受信信号中のドップラ信号成分を抽出する受波手段と、該ドップラ信号成分に基づいて本装置に対する該対象物の相対移動速度を演算する速度演算手段とを備えた投球ボールの速度測定装置において、
    上記受波手段に、上記基準信号と同じ周波数の信号成分を選択的に減衰させる信号減衰手段を設け、
    上記受波手段に、上記受信信号のドップラシフトを受けた反射波信号成分がとり得る周波数帯域を複数に分割した部分帯域のそれぞれに通過帯域が設定された複数の部分帯域通過部を有し且つ該複数の部分帯域通過部を通過する複数の受信信号の中から最も周波数の高いものを選択して出力するように構成した分割帯域通過手段を設け、
    上記各部分帯域通過部を、上記信号減衰手段として兼用したことを特徴とする投球ボールの速度測定装置
JP19801298A 1997-11-26 1998-06-29 速度測定装置 Expired - Fee Related JP4181248B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19801298A JP4181248B2 (ja) 1997-11-26 1998-06-29 速度測定装置
EP98122149A EP0919836A3 (en) 1997-11-26 1998-11-25 Speed measuring apparatus
CA002252095A CA2252095C (en) 1997-11-26 1998-11-25 Speed measuring apparatus
AU94132/98A AU722445B2 (en) 1997-11-26 1998-11-25 Speed measuring apparatus
NZ333002A NZ333002A (en) 1997-11-26 1998-11-25 Ultrasonic Doppler speed measurement
US09/199,820 US6272071B1 (en) 1997-11-26 1998-11-25 Speed measuring apparatus
KR1019980050896A KR19990045594A (ko) 1997-11-26 1998-11-26 속도측정장치

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-340669 1997-11-26
JP34066997 1997-11-26
JP19801298A JP4181248B2 (ja) 1997-11-26 1998-06-29 速度測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11218575A JPH11218575A (ja) 1999-08-10
JP4181248B2 true JP4181248B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=26510722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19801298A Expired - Fee Related JP4181248B2 (ja) 1997-11-26 1998-06-29 速度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4181248B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11218575A (ja) 1999-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102157507B1 (ko) 음향 거리 측정용 회로
US6272071B1 (en) Speed measuring apparatus
US6614719B1 (en) Ultrasonic doppler effect speed measurement
US4540946A (en) Variable characteristic filters
JPH03202702A (ja) インダクタンス形変位センサ
JP4181248B2 (ja) 速度測定装置
AU722445B2 (en) Speed measuring apparatus
JP6962270B2 (ja) 物体検知装置
GB2077559A (en) Variable characteristic filters
JP3657063B2 (ja) 速度測定装置
JPS6193970A (ja) 移動物体の移動方向検出装置
JPS6254160A (ja) 超音波探傷装置
SU1138114A1 (ru) Ультразвуковой доплеровский индикатор кровотока
JP3471860B2 (ja) 超音波診断装置
JPH11281742A (ja) 速度測定装置
JPS60181666A (ja) 部分放電測定方法
JPS60222040A (ja) 連続超音波ドツプラ装置
JPH11295420A (ja) 速度測定装置
JPH06103197B2 (ja) 渦流量計
JPH02198379A (ja) 周波数変調波を用いるレーダ装置
JPH0530731Y2 (ja)
SU879788A1 (ru) Устройство дл измерени амплитудно-частотных характеристик четырехполюсника
JP2000101468A (ja) 高周波アンプ
JP2001170055A (ja) 超音波診断装置
JPH07327992A (ja) 超音波診断装置の受信回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080808

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140905

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees