JP4179957B2 - スラブ糸とその製造方法 - Google Patents

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本発明は、太さにムラのある糸に関するものである。
従来から太さにムラのある糸とその製造方法の提案は種々なされてきた。例えば、(1)特開平7−268728号公報では、バックローラ、エプロンローラ、フロントローラの回転速度を1/fのゆらぎの変動を与えて、糸を紡績している。また、(2)特開2002−30530号公報では、各錘毎に装着した複数の精紡糸ボビンからの精紡糸を撚りを戻しながら精紡糸巻取りボビンで巻取るとともに、巻戻される精紡糸にドラフトされた粗糸を任意の太さ及び長ささらに任意の間隔で撚り込むことにより、精紡糸に粗糸を設定された太さ、長さ及び間隔で撚り込むという糸及び製造方法が開示されている。
しかしながら、従来技術は、(1)では、バックローラ、エプロンローラ、フロントローラの回転速度をそれぞれ独立して回転できるようにしているために、それぞれのローラを回転させるモータが必要になるとともに、それらをコントロールする制御装置が必要になる。
また、(2)では、撚りを戻した精紡糸に粗糸(繊維束)を撚り込んでいるので、粗糸の太さ以上のものができない。
また、従来からのムラ糸は、人工的な感じが残るとともに、スラブ部は無撚りで素抜けしやすいものであった。
特開平7−268728号公報 特開2002−30530号公報
本発明は、次のような問題点を解決する。
<イ>全く自然なムラ糸をつくること。
<ロ>スラブ部より繊維が素抜けしないスラブ糸をつくること。
<ハ>新規の装置を必要とせず、また、高額な改造費用をかけることなく、従来の装置でムラ糸を製作できること。
本発明は、スラブ糸を綿や麻などのセルロース繊維、再生セルロース繊維、羊毛、また はポリエステル、ナイロンなどの合成繊維の短繊維からなる紡績糸とその原綿とを同時に梳綿機を通して作製したスライバーから作ることを特徴とする。
また、本発明のスラブ糸の製造方法は、綿や麻などのセルロース繊維、再生セルロース 繊維、羊毛、またはポリエステル、ナイロンなどの合成繊維の短繊維からなる紡績糸とそ の原綿とを同時に梳綿機に通して第1のスライバーを作る工程と、前記第1のスライバーを練条機を通して第2のスライバーを作る工程と、前記第2のスライバーを粗紡機を通して粗糸を作る工程と、前記粗糸をリング精紡機を通して作ることを特徴とする。
本発明は、次の特有な効果を有する。
<イ>スラブの大きさ、太さ、また出現に規則性がなく、全くのランダムであるため、自然なムラ糸ができる。
<ロ>糸内部に撚りのかかった糸が入っているので、素抜けしにくい。
<ハ>本発明のスラブ糸の染色において、スラブ部の染まりがその他の部分と異なり、独特の風合いがでる。
以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
図1は、混綿機から送られてきた綿や麻などのセルロース繊維、再生セルロース繊維、 羊毛、またはポリエステル、ナイロンなどの合成繊維の短繊維からなる綿1を第1梳綿機(第1シリンダー5)及び第2梳綿機(第2シリンダー7)を通してスライバーを作る工程図である。
混綿機から送られてきた綿1は、ローラー4により第1梳綿機の第1シリンダー5に送られる。第1シリンダー5で綿の繊維方向を揃えられて、第1ドファー6に送られる。第1ドファー6の近辺にチーズ2aを設置し、このチーズ2aから前記綿1を構成し得る繊 維群から成る紡績糸2を、綿1に加える。綿1と紡績糸2は、第2梳綿機の第2シリンダー7において、面はさらに繊維方向を揃えられるとともに、紡績糸2はランダムに千切られて、綿1と紡績糸2は混合される。混合された綿1と紡績糸2は、第2ドファー8およびローラーを経て、スライバー3として梳綿(カード)工程から排出される。
スライバー3は、練条機及び粗紡機を経て、粗糸となる。この粗糸を、精紡機にて、糸を作製する。作製された糸は、第2シリンダー7において千切られた糸の部分を含むところでは太さが異なる。この千切られた糸の部分が、ランダムに出現する。
この千切られた糸の部分には、撚りがかかっており、精紡機にて粗糸と絡み合って撚られるために、糸から抜け落ちることがない。
下記工程で、スラブ糸を作製した。
<1>梳綿工程:綿100%の原綿に、5ヤード当たり400ゲレンのスライバーを紡出している梳綿機に、綿100%10sの糸を挿入し、千切れた糸が混合したスライバーを作製する。
<2>第1練条工程:梳綿機上がりのスライバーを6本集めて、第1練条機でドラフトし、5ヤード当たり405ゲレンのスライバーを作成する。
<3>第2練条工程:第1練条機上がりのスライバーを再度6本集めて、第2練条機でドラフトし、5ヤード当たり360ゲレンのスライバーを作製する。
<4>粗紡工程:第2練条機上がりのスライバーを、粗紡機でドラフトし、30ヤード当たり405ゲレンとし、同時に1インチ当たり0.86回の撚りを掛けた粗糸を作製する。
<5>精紡工程:前記粗紡工程上がりの粗糸を、リング精紡機にてドラフトしながら120ヤード当たり140ゲレンにし、1インチ当たり11.4回の撚りを掛けた糸を作製する。
前記梳綿工程において、挿入する糸の本数は、梳綿機の巾等によって決めるが、上記実施例では、シリンダー巾約1000mmに対して、6個のチーズをほぼ等間隔に設置して6本挿入した。
また、本発明のスラブ糸(原綿や紡績糸2)は、綿や麻などのセルロース繊維、再生セルロース繊維、羊毛、またはポリエステル、ナイロンなどの合成繊維の短繊維により構成される。
本発明のスラブ糸の写真を図2で示す。スラブ糸は水平方向に一直線で、上下に複数本並べてある。本発明のスラブ糸は、千切られた糸が入っており、その発現する間隔、大きさともにランダムに現れている。
また、図3は本発明のスラブ糸を経糸に用いた織物である。この場合もスラブ部が、ランダムに現れるとともに、大きさも統一的なものがない。ゆえに、手で紡いだ糸の自然な感覚が得られる。
スラブ糸を作製する工程図。 本発明のスラブ糸。 本発明のスラブ糸を用いた織物。
符号の説明
1 綿
2 短繊維からなる糸
2a チーズ
3 スライバー
4 ローラー
5 第1シリンダー
6 第1ドッファー
7 第2シリンダー
8 第2ドッファー

Claims (3)

  1. 綿や麻などのセルロース繊維、再生セルロース繊維、羊毛、またはポリエステル、ナイロ ンなどの合成繊維の短繊維からなる原綿から梳綿機、練条機、粗紡機、精紡機の工程で作製する糸であって、
    前記繊維群からなる紡績糸と前記原綿とを同時に梳綿機を通して作製したスライバーから作ることを特徴とするスラブ糸。
  2. 綿や麻などのセルロース繊維、再生セルロース繊維、羊毛、またはポリエステル、ナイロ ンなどの合成繊維の短繊維からなる紡績糸とその原綿とを同時に梳綿機に通して第一のスライバーを作る工程と、
    前記第1のスライバーを練条機に通して大のスライバーを作る工程と、
    前記第2のスライバーを粗紡機を通して粗糸を作る工程と、
    前記粗糸をリング精紡機を通してスラブ糸を作ることを特徴とするスラブ糸の製造方法。
  3. 綿や麻などのセルロース繊維、再生セルロース繊維、羊毛、またはポリエステル、ナイロ ンなどの合成繊維の短繊維からなる紡績糸とその原綿とを同時に梳綿機に通して第1のスライバーを作る工程と、
    前記第1のスライバーを第1の練条機を通して第2のスライバーを作る工程と、
    前記第2のスライバーを第2の練条機を通して第3のスライバーを作る工程と、
    前記第3のスライバーを粗紡機を通して粗糸を作る工程と、
    前記粗糸をリング精紡機を通してスラブ糸を作ることを特徴とするスラブ糸の製造方法。
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