JP4179028B2 - 携帯端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)を含む携帯端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
自己の位置(現在地)をユーザに通知する技術が知られている。この技術は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1(特に段落番号0022)に記載された技術では、建物の住所を表示装置に表示してユーザに通知している。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、表示装置に住所が表示されていても、ユーザが知らない土地にいる場合、ユーザは迷子になってしまう。自己の位置を表すデータを正確にユーザに通知することが望まれる。
【0003】
地図データを取得する技術が知られている。この技術は、例えば、特許文献2、特許文献3に記載されている。特許文献2(特に段落番号0029)に記載された技術、特許文献3(特に段落番号0030)に記載された技術では、ユーザが自己の位置(現在地)を手入力して地図データを取得している。しかしながら、特許文献2、3に記載された技術では、ユーザは、予めに自己の位置を把握していなければならないため、間違えた自己の位置をユーザが手入力した場合、地図データを正確にユーザに通知することが困難である。その結果、ユーザが知らない土地にいる場合、ユーザは迷子になってしまう。自己の位置を表すデータを正確にユーザに通知することが望まれる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−209245号公報
【特許文献2】
特開2002−351308号公報
【特許文献3】
特開2002−229993号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、自己の位置を表すデータを正確にユーザに通知することができる携帯端末を提供することにある。
本発明の他の目的は、ユーザが迷子にならない携帯端末を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、自己の位置を表すデータを通信環境に応じて選択することができる携帯端末を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0007】
本発明(第1〜第4実施形態)の携帯端末(1)には、ネットワーク(7)を介して基地局端末(3)が接続されている。基地局端末(3)は、基地局(9)に設けられている。基地局端末(3)には、ネットワーク(8)を介して地図サーバ(4)が接続されている。地図サーバ(4)は、地図データ群が格納された地図データベース(5)を備えている。本発明(第1実施形態〜第4実施形態)の携帯端末(1)は、位置計測部{19、10、11(21)}と、アクセス要求部{16、10、11(31)}と、通信速度計測部{16、10、11(32)}と、通信速度比較部{10、11(33)}と、地図データ要求部{16、10、11(34)}と、表示部(14)と、表示制御部{10、11(42)}とを具備する。
位置計測部{19、10、11(21)}は、自己の位置を計測する(S12、S13)。アクセス要求部{16、10、11(31)}は、地図サーバ(4)にアクセス要求する(S22)。通信速度計測部{16、10、11(32)}は、地図サーバ(4)にアクセスしたときの通信速度(V)を計測する(S23)。通信速度比較部{10、11(33)}は、通信速度(V)と設定通信速度(後述)とを比較する(S24)。地図データ要求部{16、10、11(34)}は、通信速度(V)と設定通信速度(後述)との比較結果に基づいて、地図データ群のうちの自己の位置を表す地図データを地図サーバ(4)からダウンロードする(後述)。表示制御部{10、11(42)}は、地図データを表示部(14)に表示する(S28)。
本発明(第1〜第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、ユーザが携帯端末(1)を操作したときに、携帯端末(1)は、自己の位置を自動的に計測し、地図データ群のうちの自己の位置を表す地図データを地図サーバ(4)からダウンロードして表示部(14)に表示する。このため、本発明(第1〜第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、ユーザが予めに把握している自己の位置(現在地)を手入力して地図データを取得するような従来の技術に比べて、自己の位置を表すデータ(地図データ)を正確にユーザに通知することができる。
本発明(第1〜第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、ユーザが知らない土地にいる場合、ユーザは、携帯端末(1)の表示部(14)に表示された自己の位置を表す地図データを見ながら移動することができるため、迷子にならない。
通信システムに適用されるPDC(Personal Digital Cellular)、GPRS(General Packet Radio System)では、通信環境により1つのタイムスロットを複数の端末が使用することが可能となっている。このため、上記の通信速度(V)は、携帯端末(1)と地図サーバ(4)との間の通信環境に応じて変化する。通信環境としては、通信時の電波の状態、トラフィックの増減が例示される。本発明(第1〜第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、自己の位置を表すデータ(地図データ)を通信環境に応じて選択することができる。
【0008】
本発明(第1/第2実施形態、第4実施形態)の携帯端末(1)において、地図データ要求部{16、10、11(34)}は、第1地図データ要求部{16、10、11(35)}と、第2地図データ要求部{16、10、11(36)}とを含む。
第1地図データ要求部{16、10、11(35)}は、通信速度(V)と設定通信速度(A)との第1比較結果(S24−YES、S41−YES)に基づいて、地図データ群のうちの自己の位置を表す第1地図データ(61/71)を上記の地図データとして地図サーバ(4)からダウンロードする(S25/S29、S26)。本発明(第1/第2実施形態、第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、自己の位置を表すデータ{第1地図データ(61/71)}を通信環境に応じて選択することができる。
第2地図データ要求部{16、10、11(36)}は、通信速度(V)と設定通信速度(A)との第1比較結果以外の第2比較結果(S24−NO、S41−NO)に基づいて、地図データ群のうちの自己の位置を表す第2地図データ(62/72)を上記の地図データとして地図サーバ(4)からダウンロードする(S27/S30、S26)。本発明(第1/第2実施形態、第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、自己の位置を表すデータ{第2地図データ(62/72)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0009】
本発明(第1実施形態)の携帯端末(1)において、第2地図データ(62)は、第1地図データ(61)よりも大きい。表示部(14)に表示された第2地図データ(62)は、ユーザの操作によりスクロールされる。
第2地図データ(62)は、第1地図データ(61)よりもデータの量が多く容量が重い。そこで、第1地図データ(61)、第2地図データ(62)を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ(61)を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ(62)を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなる。したがって、第1時間と第2時間との時間差が大きくなる。
本発明(第1実施形態)の携帯端末(1)によれば、第1地図データ(61)、第2地図データ(62)を通信環境に応じて選択するため、第1地図データ(61)、第2地図データ(62)を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、上記の時間差を低減することができる。
【0010】
本発明(第2実施形態)の携帯端末(1)において、第2地図データ(72)は、第1地図データ(71)が縮尺された地図データ(71’)を含む。
第1地図データ(71)は、現在地の周辺に存在する建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川などを詳細に表し、第2地図データ(72)は、現在地の周辺に存在する建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川などを簡易的に表す。このため、第2地図データ(72)は、第1地図データ(71)よりもデータの量が多く容量が重い。そこで、第1地図データ(71)、第2地図データ(72)を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ(71)を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ(72)を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなる。したがって、第1時間と第2時間との時間差が大きくなる。
本発明(第2実施形態)の携帯端末(1)によれば、第1地図データ(71)、第2地図データ(72)を通信環境に応じて選択するため、第1地図データ(71)、第2地図データ(72)を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、上記の時間差を低減することができる。
【0011】
本発明(第4実施形態)の携帯端末(1)において、地図データ要求部{16、10、11(34)}は、更に、第3地図データ要求部{16、10、11(37)}と、第4地図データ要求部{16、10、11(38)}とを含む。
第2地図データ要求部{16、10、11(36)}は、通信速度(V)と設定通信速度として第1設定通信速度(C)との第2比較結果(S41−NO)と、通信速度(V)と第2設定通信速度(D)との第3比較結果(S42−YES)とに基づいて、第2地図データ(72)を上記の地図データとして地図サーバ(4)からダウンロードする(S30、S26)。
第3地図データ要求部{16、10、11(37)}は、第2比較結果(S41−NO)と、通信速度(V)と第2設定通信速度(D)との第3比較結果以外の第4比較結果(S42−NO)と、通信速度(V)と第3設定通信速度(E)との第5比較結果(S43−YES)とに基づいて、地図データ群のうちの自己の位置を表す第3地図データ(73)を上記の地図データとして地図サーバ(4)からダウンロードする(S44、S26)。本発明(第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、自己の位置を表すデータ{第3地図データ(73)}を通信環境に応じて選択することができる。
第4地図データ要求部{16、10、11(38)}は、第2比較結果(S41−NO)と、第4比較結果(S42−NO)と、通信速度(V)と第3設定通信速度(E)との第5比較結果以外の第6比較結果(S43−NO)とに基づいて、地図データ群のうちの自己の位置を表す第4地図データ(74)を上記の地図データとして地図サーバ(4)からダウンロードする(S45、S26)。本発明(第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、自己の位置を表すデータ{第4地図データ(74)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0012】
本発明(第4実施形態)の携帯端末(1)において、第3地図データ(73)は、第2地図データ(72)と、第2地図データ(72)に関連するテキスト形式の第1コンテンツとを含む。第4地図データ(74)は、第2地図データ(72)と、第2地図データ(72)に関連する第2コンテンツとを含む。第2コンテンツは、第1コンテンツと、第1コンテンツに関連する画像とを含む。
第1地図データ(71)は、現在地の周辺に存在する建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川などを詳細に表し、第2地図データ(72)は、現在地の周辺に存在する建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川などを簡易的に表す。このため、第2地図データ(72)は、第1地図データ(71)よりもデータの量が多く容量が重い。第1コンテンツは、その建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川を説明するための文章であるため、第3地図データ(73)は、第2地図データ(72)よりもデータの量が多く容量が重く、第2コンテンツに含まれる画像は、その建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川が撮影された写真であるため、第4地図データ(74)は、第3地図データ(73)よりもデータの量が多く容量が重い。このように、データの量は、第4地図データ(74)、第3地図データ(73)、第2地図データ(72)、第1地図データ(71)の順で多く、その容量も第4地図データ(74)、第3地図データ(73)、第2地図データ(72)、第1地図データ(71)の順で重い。
そこで、第1地図データ(71)、第2地図データ(72)、第3地図データ(73)、第4地図データ(74)を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ(71)を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ(72)を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなり、第1時間と第2時間との時間差が大きくなる。同様に、第2時間よりも第3地図データ(73)を要求してからダウンロードするまでの第3時間のほうが長くなり、第1、第2時間と、第3時間との時間差が大きくなる。同様に、第3時間よりも第4地図データ(74)を要求してからダウンロードするまでの第4時間のほうが長くなり、第1〜第3時間と、第4時間との時間差が大きくなる。本発明(第4実施形態)の携帯端末(1)によれば、第1地図データ(71)、第2地図データ(72)、第3地図データ(73)、第4地図データ(74)を通信環境に応じて選択するため、第1地図データ(71)、第2地図データ(72)、第3地図データ(73)、第4地図データ(74)を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、上記の時間差を低減することができる。
【0013】
本発明(第1〜第4実施形態)の携帯端末(1)において、位置計測部{19、10、11(21)}は、電波を用いて自己の位置を計測する(S12、S13)。その電波は、GPS(Global Positioning System)衛星(2)と通信を行うときに用いられる。
【0014】
本発明(第3実施形態)の携帯端末(1)において、位置計測部{19、16、10、11(21)}は、自己の位置を計測するスタンドアローン方式と、GPSに規定される測位補助データを用いて自己の位置を計測するネットワークアシスト方式との一方を選択して実行する。
測位補助データとしては、アルマナックデータ(Almanac Data)、エフェメリスデータ(Ephemeris Data)が例示される。本発明(第3実施形態)の携帯端末(1)によれば、上記の効果に加えて、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行するため、自己の位置を確実に取得することができる。
【0015】
本発明(第3実施形態)の携帯端末(1)において、更に、基地局アクセス要求部{16、10、11(22)}と、基地局通信速度計測部{16、10、11(23)}と、基地局通信速度比較部{10、11(24)}とを具備する。基地局アクセス要求部{16、10、11(22)}は、基地局(9)に設けられた基地局端末(3)にネットワーク(7)を介してアクセス要求する(S31、S33)。基地局通信速度計測部{16、10、11(23)}は、基地局端末(3)にアクセスしたときの基地局通信速度(X)を計測する(S34)。基地局通信速度比較部{10、11(24)}は、基地局通信速度(X)と基地局設定通信速度(B)とを比較する(S35)。
位置計測部{19、16、10、11(21)}は、基地局通信速度(X)と基地局設定通信速度(B)との比較結果に基づいて、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行する。
上記の基地局通信速度(X)は、携帯端末(1)と基地局端末(3)との間の通信環境に応じて変化する。通信環境としては、通信時の電波の状態、トラフィックの増減が例示される。本発明(第3実施形態)の携帯端末(1)によれば、上記の効果に加えて、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を通信環境に応じて選択することができる。本発明(第3実施形態)の携帯端末(1)によれば、ネットワークアシスト方式が選択された場合、ネットワークアシスト方式では、測位補助データを用いるため、スタンドアローン方式よりも速く自己の位置を計測することができる。
【0016】
本発明(第3実施形態)の携帯端末(1)は、更に、格納部(12)を具備する。
基地局アクセス要求部{16、10、11(22)}は、複数の基地局(9)のうち、自身に最も近い基地局(9)の基地局端末(3)にアクセスしたときに最も近い基地局(9)の位置(57)(基地局エリア)を自己の位置として格納部(12)に格納する(S31)。
基地局通信速度計測部{16、10、11(23)}は、最も近い基地局(9)の基地局端末(3)にアクセスしたときの通信速度である基地局通信速度(X)を計測する(S34)。
位置計測部{19、16、10、11(21)}は、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を実行して自己の位置の計測に成功したときに(S38−YES)、基地局エリア{最も近い基地局(9)の位置(57)}に代えて自己の位置を格納部(12)に格納する(S13)。地図データ要求部{16、10、11(34)}は、地図データ群のうち、格納部(12)に格納された自己の位置を参照して、その自己の位置を表す上記の地図データを地図サーバ(4)からダウンロードする。
携帯端末(1)がスタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行した結果、携帯端末(1)とGPS衛星(2)との間の通信環境(通信時の電波の状態)によって、自己の位置の計測に失敗する場合がある。この場合でも、本発明(第3実施形態)の携帯端末(1)によれば、自己の位置として基地局エリア{最も近い基地局(9)の位置(57)}が格納部(12)に格納されているため、自己の位置を確実に取得することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の携帯端末(通信速度監視機能付き位置情報取得携帯端末)としては、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)が例示される。添付図面を参照して、本発明による携帯端末として携帯電話機の実施の形態を以下に説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)が適用される通信システムの構成を示すブロック図である。通信システムは、本発明の携帯端末である携帯電話機1と、GPS(Global Positioning System)衛星2と、基地局端末3と、地図サーバ4とを具備する。基地局端末3は、基地局9に設けられている。地図サーバ4は、地図提供業者に属する。携帯電話機1には、無線通信網(携帯電話網)であるネットワーク7を介して基地局端末3が接続される。基地局端末3には、ネットワーク8を介して地図サーバ4が接続される。ネットワーク8は、携帯電話網、インターネット網を含む。地図サーバ4は、地図データ群が格納された地図データベース5を備えている。地図データ群の各々のデータ形式としては、ベクトル形式(ベクトル地図データ)、ラスター形式(ラスター地図データ)が例示される。携帯電話機1には、ネットワーク6を介してGPS衛星2が接続される。GPS衛星2には、固有のコードが割り当てられている。
【0019】
図2は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の構成を示すブロック図である。携帯電話機1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、操作部13、表示部14、電源部15、携帯電話無線部16、GPSブロック19、図示しない送話部、図示しない受話部、図示しないサウンダを備えている。
CPU10には、バスを介して、ROM11、RAM12、操作部13、表示部14、電源部15、携帯電話無線部16、GPSブロック19、図示しない送話部、図示しない受話部が接続されている。携帯電話無線部16には、ネットワーク7を介して上記の基地局端末3が接続される。GPSブロック19は、CPU10に接続されたGPSデコーダ17と、GPSデコーダ17が接続されたGPS無線部18とを備えている。GPS無線部18には、ネットワーク6を介して上記のGPS衛星2が接続される。
図示しない送話部、図示しない受話部、図示しないサウンダについては後述する。
【0020】
ROM11は、制御プログラムを格納する格納部である。制御プログラムは、CPU10が実行するためのコンピュータプログラムである。CPU10は、その制御プログラムを実行して携帯電話機1全体の制御を行う。
RAM12は、CPU10のワークエリアとしての使用や一時的な設定(例えば、後述の位置情報)を格納する格納部である。操作部13は、ユーザが電話に出るとき、ユーザが電話をかけるとき(通話要求を行うとき)、ユーザが位置情報を取得するとき(位置情報取得要求を行うとき)、に操作される。
電源部15は、CPU10、ROM11、RAM12、操作部13、表示部14、携帯電話無線部16、GPSブロック19(GPSデコーダ17、GPS無線部18)に電源を供給する。電源部15としては充電池が例示される。
携帯電話無線部16は、基地局9に設けられた基地局端末3との電波を送受信する。GPSブロック19のGPS無線部18は、GPS衛星2から送信された電波を受信する。GPSブロック19のGPSデコーダ17は、GPS無線部18により受信された電波をデコードしてCPU10に出力する。制御プログラムを実行するCPU10は、GPSデコーダ17によりデコードされた電波から緯度・経度を検出して、緯度・経度を含む位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を取得する。
【0021】
図3は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)のROM11の構成を示すブロック図である。ROM11に格納された制御プログラムは、位置計測制御プログラム20を含む。位置計測制御プログラム20は、位置計測部21を含む。位置計測部21は、GPS衛星2の固有のコードを用いて位置情報(携帯電話機1の位置)が取得されるように、GPSブロック19を制御する。
【0022】
ROM11に格納された制御プログラムは、更に、地図データ要求制御プログラム30を含む。地図データ要求制御プログラム30は、アクセス要求部31と、通信速度計測(監視)部32と、通信速度比較部33と、地図データ要求部34とを含む。地図データ要求部34は、第1地図データ要求部35、第2地図データ要求部36を含む。
アクセス要求部31は、携帯電話無線部16を制御して、ネットワーク7、基地局端末3、ネットワーク8を介して地図サーバ4にアクセス要求を行う。
通信速度計測(監視)部32は、携帯電話無線部16を制御して、ネットワーク7、基地局端末3、ネットワーク8を介して地図サーバ4にアクセスしたときの通信速度を計測(監視)する。
通信速度比較部33は、通信速度と設定通信速度とを比較する。
第1地図データ要求部35は、通信速度と設定通信速度との第1比較結果に基づいて、地図サーバ4の地図データベース5に格納された地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第1地図データ(後述)を地図サーバ4からダウンロードする。
第2地図データ要求部36は、通信速度と設定通信速度との第1比較結果以外の第2比較結果に基づいて、地図サーバ4の地図データベース5に格納された地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第2地図データ(後述)を地図サーバ4からダウンロードする。
【0023】
通信システムに適用されるPDC(Personal Digital Cellular)、GPRS(General Packet Radio System)では、通信環境により1つのタイムスロットを複数の端末が使用することが可能となっている。このため、上記の通信速度は、携帯電話機1と地図サーバ4との間の通信環境に応じて変化する。通信環境としては、通信時の電波の状態、トラフィックの増減が例示される。このため、携帯電話機1が地図サーバ4に要求する地図データ(第1地図データ、第2地図データ)は、位置情報(携帯電話機1の位置)と通信環境(通信速度)とによって決定される。
【0024】
ROM11に格納された制御プログラムは、更に、通話制御プログラム40を含む。通話制御プログラム40は、表示制御部42を含む。
表示制御部42は、表示画面が表示されるように表示部14を制御する。ダウンロードされた地図データ(第1地図データ又は第2地図データ)を表示部14に表示するとき、表示制御部42は、ダウンロードされた地図データが表示画面として表示されるように表示部14を制御する。
【0025】
このように、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ユーザが携帯電話機1を操作したときに、携帯電話機1は、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を自動的に計測し、地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す地図データ(第1地図データ、第2地図データ)を地図サーバ4からダウンロードして表示部14に表示するため、ユーザが予めに把握している位置情報(携帯電話機1の位置、現在地)を手入力して地図データを取得するような従来の技術に比べて、位置情報(携帯電話機1の位置)を表すデータ{地図データ(第1地図データ、第2地図データ)}を正確にユーザに通知することができる。
本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ユーザが知らない土地にいる場合、ユーザは、表示部14に表示された位置情報(携帯電話機1の位置)を表す地図データ(第1地図データ、第2地図データ)を見ながら移動することができるため、迷子にならない。
本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報(携帯電話機1の位置)を表すデータ{地図データ(第1地図データ、第2地図データ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0026】
通話制御プログラム40は、更に、通話制御部41を含む。通話制御部41は、インターネット、電子メールを行う。インターネットについての記述は省略する。本発明の携帯端末が携帯電話機1である場合、通話制御部41は、更に、後述のユーザ通話要求処理、通話処理、相手先通話要求処理を行う。
【0027】
通話制御部41が行うユーザ通話要求処理について説明する。
ユーザが電話をかけるとき、CPU10は通話制御部41を実行し、通話制御部41(CPU10)は、ユーザが行う操作部13の操作により、ユーザ通話要求を表すベースバンド信号を携帯電話無線部16に出力する。携帯電話無線部16は、通話制御部41(CPU10)からのベースバンド信号(ユーザ通話要求)を送信/発信するための無線信号に変換し、その無線信号(ユーザ通話要求)をネットワーク7、基地局端末3(基地局9)を介して相手先の電話機に送信/発信する。携帯電話機1から送信された無線信号(ユーザ通話要求)は、相手先の電話機が携帯電話機である場合、図示しない電話交換機、基地局端末3(基地局9)によってネットワーク8を介して相手先の電話機に送信され、相手先の電話機が有線用の電話機である場合、図示しない電話交換機によって有線信号(ユーザ通話要求)に変換されてネットワーク8を介して相手先の電話機に送信される。
【0028】
相手先が電話に出た場合、通話制御部41は、通話処理を行う。
図示しない送話部は、ユーザの音声を入力し、CPU10に出力する。通話制御部41(CPU10)は、図示しない送話部からのユーザの音声を表すユーザ音声信号(ベースバンド信号)に変換し、そのベースバンド信号(ユーザ音声信号)を携帯電話無線部16に出力する。携帯電話無線部16は、通話制御部41(CPU10)からのベースバンド信号(ユーザ音声信号)を送信するための無線信号(ユーザ音声信号)に変換し、その無線信号をネットワーク7、基地局端末3(基地局9)を介して相手先の電話機に送信する。
携帯電話無線部16は、相手先の電話機からの無線信号(相手先の音声を表す相手先音声信号)をベースバンド信号(相手先音声信号)に変換し、ベースバンド信号(相手先音声信号)を通話制御部41(CPU10)に出力する。通話制御部41(CPU10)は、ベースバンド信号(相手先音声信号)を図示しない受話部が出力するための音声に変換する。図示しない受話部は、相手先の音声を出力する。
この通話処理は、相手先又はユーザが電話を切るまで行われる。
【0029】
通話制御部41が行う相手先通話要求処理について説明する。
相手先が相手先の電話機を用いて携帯電話機1に電話をかけたとき、携帯電話無線部16は、相手先の電話機からの無線信号(相手先通話要求)を受信してベースバンド信号(相手先通話要求)に変換し、そのベースバンド信号を通話制御部41(CPU10)に出力する。通話制御部41(CPU10)は、携帯電話無線部16からのベースバンド信号(相手先通話要求)を収集することにより着信であることを認識する。通話制御部41(CPU10)は、図示しないサウンダで音を出すことによりユーザに着信を知らせる。このとき、CPU10は表示制御部42を実行し、表示制御部42(CPU10)は、相手先から電話がある旨が表示されるように表示部14を制御する。
ユーザが携帯電話機1を操作して電話に出た場合、通話制御部41は、上述の通話処理を行う。この通話処理は、相手先又はユーザが電話を切るまで行われる。
【0030】
図3に示されるように、ROM11には、更に、位置情報表示用データベース50が格納されている。
図4は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)のROM11内の位置情報表示用データベース50に格納された情報(データ)を示す。位置情報表示用データベース50には、所在地52が位置情報51毎に格納されている。位置情報51は、緯度・経度を含む情報である。所在地52は、例えば、緯度・経度に対応する位置に建てられた建物の住所を表す。位置計測部21(CPU10)が位置情報(携帯電話機1の位置)を計測したときに、所在地52は、表示制御部42(CPU10)によって表示部14に表示される。
【0031】
図5は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末が適用される通信システムにおける地図サーバ4の地図データベース5に格納された情報(データ)を示す。地図データベース5には、第1地図データ61(基本範囲地図データ)と第2地図データ62(広範囲地図データ)とが対応付けられて位置情報60毎に上記の地図データ群として格納されている。第1地図データ61(基本範囲地図データ)は上記の第1地図データであり、第2地図データ62(広範囲地図データ)は上記の第2地図データであり、位置情報60は、緯度・経度を含む情報である。
【0032】
図6は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)における、第1地図データ61(基本範囲地図データ)が表示部14に表示される表示範囲66と、第2地図データ62(広範囲地図データ)が表示部14に表示される表示範囲67とを示す。図6に示されるように、表示部14は、そのサイズWを有する四角形状であり、表示部14のサイズWは、表示部14の面積(表示部14が表示する表示画面の面積)を表す。
【0033】
第1地図データ61(基本範囲地図データ)の表示範囲66は、位置情報60(緯度・経度)を中心とする円で表される。その表示範囲66(円)の面積は、表示部14のサイズWよりも大きく、表示範囲66(円)の直径と表示部14の対角線との長さは、同じである。第1地図データ61(基本範囲地図データ)の中心は、現在地Pで表される。第1地図データ要求部35(CPU10)が第1地図データ61(基本範囲地図データ)をダウンロードした場合、表示制御部42(CPU10)は、第1地図データ61(基本範囲地図データ)が表示され、第1地図データ61(基本範囲地図データ)が表す現在地P“●”が表示部14の対角線の交点に表示されるように表示部14を制御する。
【0034】
第2地図データ62(広範囲地図データ)は、第1地図データ61(基本範囲地図データ)よりも大きい。第2地図データ62(広範囲地図データ)の表示範囲67は、位置情報60(緯度・経度)を中心とする円で表される。その表示範囲67(円)の面積は、表示範囲66(円)の面積よりも大きい。第2地図データ62(広範囲地図データ)の中心は、現在地Pで表される。第2地図データ要求部36(CPU10)が第2地図データ62(広範囲地図データ)をダウンロードした場合、表示制御部42(CPU10)は、第2地図データ62(広範囲地図データ)が表示され、第2地図データ62(広範囲地図データ)が表す現在地P“●”が表示部14の対角線の交点に表示されるように表示部14を制御する。
表示部14に表示された第2地図データ62(広範囲地図データ)は、ユーザが行う操作部14の操作によりスクロールされる。表示制御部42(CPU10)は、操作部14の操作によりスクロールされた分だけ第2地図データ62(広範囲地図データ)がスクロールされて表示されるように表示部14を制御する。
【0035】
第2地図データ62(広範囲地図データ)は、第1地図データ61(基本範囲地図データ)よりもデータの量が多く容量が重い。そこで、第1地図データ61、第2地図データ62を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ61を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ62を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなる。したがって、第1時間と第2時間との時間差が大きくなる。
本発明の第1実施形態に係るの携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1地図データ61(基本範囲地図データ)、第2地図データ62(広範囲地図データ)を通信環境に応じて選択するため、第1地図データ61、第2地図データ62を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、上記の時間差を低減することができる。
【0036】
図7は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作を示すフローチャートである。
CPU10は、位置計測制御プログラム20(位置計測部21)によって、位置情報(携帯電話機1の位置)を取得するための位置情報取得処理を実行する(ステップS1)。
CPU10は、地図データ要求制御プログラム30{アクセス要求部31、通信速度計測(監視)部32、通信速度比較部33、地図データ要求部34(第1地図データ要求部35、第2地図データ要求部36)}と通話制御プログラム40(表示制御部42)とによって、第1地図データ61(基本範囲地図データ)又は第2地図データ62(広範囲地図データ)を要求するための地図データ要求処理を実行する(ステップS2)。
【0037】
図8は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作である位置情報取得処理(ステップS1)を示すフローチャートである。
ユーザは、操作部13により位置情報取得要求を行う(ステップS11)。
【0038】
位置情報取得要求(ステップS11)が行われたとき、CPU10は、ROM11に格納された位置計測部21を実行し、位置計測部21(CPU10)は、GPS衛星2の固有のコードを用いて位置情報(携帯電話機1の位置)が取得されるように、GPSブロック19を制御する。GPSブロック19のGPS無線部19は、GPS衛星2から送信された電波を受信し、GPSブロック19のGPSデコーダ17は、GPS無線部18により受信された電波をデコードしてCPU10に出力する(ステップS12)。
【0039】
位置計測部21(CPU10)は、GPSデコーダ17によりデコードされた電波から緯度・経度を検出して、緯度・経度を含む位置情報を取得する。位置計測部21(CPU10)は、以前にRAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)に代えて、取得した位置情報を正確な位置情報(携帯電話機1の位置、携帯電話機1の現在地)としてRAM12に格納(更新)する(ステップS13)。
【0040】
図9は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作である地図データ要求処理(ステップS2)を示すフローチャートである。
RAM12に位置情報(携帯電話機1の位置)が格納されたとき、CPU10は、表示制御部42を実行し、表示制御部42(CPU10)は、位置情報表示用データベース50に格納された位置情報51の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報51を選択する。表示制御部42(CPU10)は、位置情報表示用データベース50に格納された所在地51のうち、選択された位置情報51に対応付けられた所在地51を選択する。表示制御部42(CPU10)は、選択された所在地51が表示されるように表示部14を制御する。表示制御部42(CPU10)は、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す地図データをダウンロードして表示するか否かをユーザに通知するための表示通知が表示されるように表示部14を制御する(ステップS21)。
表示通知が表示部14に表示された結果、地図データの表示をユーザが望まない場合(先に表示部14に表示された所在地51でユーザが満足した場合)、ユーザは、操作部13により地図データ要求処理終了通知を行う(ステップS21−No)。この場合、CPU10は、地図データ要求処理(ステップS2)を終了する。
【0041】
表示通知が表示部14に表示された結果、地図データの表示をユーザが望む場合、ユーザは、操作部13により地図データ要求を行う(ステップS21−Yes)。地図データ要求(ステップS21−Yes)が行われたとき、CPU10は、ROM11に格納されたアクセス要求部31、通信速度計測(監視)部32、通信速度比較部33、地図データ要求部34を実行する。
アクセス要求部31(CPU10)は、携帯電話無線部16を制御して、ネットワーク7、基地局端末3、ネットワーク8を介して地図サーバ4にアクセス要求を行う(ステップS22)。
【0042】
通信速度計測(監視)部32(CPU10)は、携帯電話無線部16を制御して、ネットワーク7、基地局端末3、ネットワーク8を介して地図サーバ4にアクセスしたときの通信速度Vを算出(監視/計測)する(ステップS23)。通信速度Vを算出する方法としては、パケットの再送頻度によって算出する方法、1パケットあたりのビットエラーレートによって算出する方法、パケットに含まれる受信データの量と受信データを受信した受信時間とによって算出する方法、パケットに含まれる受信データのタイムスタンプにより算出する方法が挙げられる。
通信速度比較部33(CPU10)は、通信速度Vと設定通信速度Aとを比較する(ステップS24)。
【0043】
通信速度Vと設定通信速度Aとの第1比較結果として通信速度Vが設定通信速度Aよりも低いとき(ステップS24−Yes)、第1地図データ要求部35(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)を参照して、その位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第1地図データ61(基本範囲地図データ)を地図サーバ4にダウンロード要求をする(ステップS25)。
ダウンロード要求は、位置情報(携帯電話機1の位置)と、第1地図データ61(基本範囲地図データ)を要求するための第1要求情報と、携帯電話機1のアドレスとを含む。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる位置情報(携帯電話機1の位置)に従って、地図データベース5に格納された位置情報60の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報60を選択する。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる第1要求情報に従って、地図データベース5に格納された地図データ群のうち、選択された位置情報60に対応付けられた第1地図データ61(基本範囲地図データ)を選択する。地図サーバ4は、選択された第1地図データ61(基本範囲地図データ)を、ダウンロード要求に含まれるアドレスに従って携帯電話機1に送信する。このとき、地図サーバ4は、第1地図データ61(基本範囲地図データ)を携帯電話機1に送信したときの通信料金を地図提供業者から携帯電話機1のユーザに請求するための請求書を発行する。
PDC、GPRSでは、通信環境により1つのタイムスロットを複数の端末が使用することが可能となっているため、通信速度Vは、携帯電話機1と地図サーバ4との間の通信環境(通信時の電波の状態、トラフィックの増減)に応じて変化する。したがって、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第1地図データ61(基本範囲地図データ)}を通信環境に応じて選択することが好ましい。
【0044】
地図サーバ4からの第1地図データ61(基本範囲地図データ)を携帯電話無線部16が受信したとき、第1地図データ要求部35(CPU10)は、携帯電話無線部16により受信された第1地図データ61(基本範囲地図データ)をダウンロードしてRAM12に格納する(ステップS26)。
【0045】
表示制御部42(CPU10)は、RAM12に格納された第1地図データ61(基本範囲地図データ)が表示されるように表示部14を制御する(ステップS28)。
【0046】
通信速度Vと設定通信速度Aとの第2比較結果として通信速度Vが設定通信速度A以上のとき(ステップS24−No)、第2地図データ要求部36(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)を参照して、その位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第2地図データ62(広範囲地図データ)を地図サーバ4にダウンロード要求をする(ステップS27)。
ダウンロード要求は、位置情報(携帯電話機1の位置)と、第2地図データ62(広範囲地図データ)を要求するための第2要求情報と、携帯電話機1のアドレスとを含む。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる位置情報(携帯電話機1の位置)に従って、地図データベース5に格納された位置情報60の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報60を選択する。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる第2要求情報に従って、地図データベース5に格納された地図データ群のうち、選択された位置情報60に対応付けられた第2地図データ62(広範囲地図データ)を選択する。地図サーバ4は、選択された第2地図データ62(広範囲地図データ)を、ダウンロード要求に含まれるアドレスに従って携帯電話機1に送信する。このとき、地図サーバ4は、第2地図データ62(広範囲地図データ)を携帯電話機1に送信したときの通信料金を地図提供業者から携帯電話機1のユーザに請求するための請求書を発行する。
このように、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第2地図データ62(広範囲地図データ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0047】
地図サーバ4からの第2地図データ62(広範囲地図データ)を携帯電話無線部16が受信したとき、第2地図データ要求部36(CPU10)は、携帯電話無線部16により受信された第2地図データ62(広範囲地図データ)をダウンロードしてRAM12に格納する(ステップS26)。
【0048】
表示制御部42(CPU10)は、RAM12に格納された第2地図データ62(広範囲地図データ)が表示されるように表示部14を制御する(ステップS28)。
【0049】
以上の説明により、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ユーザが携帯電話機1を操作したときに、携帯電話機1は、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を自動的に計測し、地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す地図データ{第1地図データ61(基本範囲地図データ)、第2地図データ62(広範囲地図データ)}を地図サーバ4からダウンロードして表示部14に表示する。このため、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ユーザが予めに把握している自己の位置(現在地)を手入力して地図データを取得するような従来の技術に比べて、自己の位置を表すデータ{第1地図データ61(基本範囲地図データ)、第2地図データ62(広範囲地図データ)}を正確にユーザに通知することができる。
【0050】
本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ユーザが知らない土地にいる場合、ユーザは、表示部14に表示された位置情報(携帯電話機1の位置)を表す地図データ{第1地図データ61(基本範囲地図データ)、第2地図データ62(広範囲地図データ)}を見ながら移動することができるため、迷子にならない。
【0051】
本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第1地図データ61(基本範囲地図データ)、第2地図データ62(広範囲地図データ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0052】
本発明の第1実施形態に係るの携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1地図データ61(基本範囲地図データ)、第2地図データ62(広範囲地図データ)を通信環境に応じて選択する。これは、第2地図データ62が、第1地図データ61よりもデータの量が多く容量が重いため、第1地図データ61、第2地図データ62を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ61を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ62を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなる(第1時間と第2時間との時間差が大きくなる)ことを避けるためである。このため、本発明の第1実施形態に係るの携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1地図データ61、第2地図データ62を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、第1時間と第2時間との時間差を低減することができる。
【0053】
(第2実施形態)
本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、表示部14のサイズWと同じ基本範囲地図データ{表示範囲66(円)の直径と表示部14の対角線との長さが同じ}を第1地図データ61とし、表示部14のサイズWよりも大きい広範囲地図データ{表示範囲67(円)の面積が表示範囲66(円)の面積よりも大きい}を第2地図データ62としていたが、これに限定されない。
本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、上記の現在地Pの周辺に存在する建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川などを詳細に表した周辺詳細地図データを第1地図データとし、上記の現在地Pの周辺に存在する建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川などを簡易的に表した広範囲概略地図データを第2地図データとすることもできる。本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、第1実施形態と重複する説明については省略する。
【0054】
図10は、本発明の第2実施形態に係る携帯端末が適用される通信システムにおける地図サーバ4の地図データベース5に格納された情報(データ)を示す。地図データベース5には、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)と第2地図データ72(広範囲概略地図データ)とが対応付けられて位置情報60毎に地図データ群として格納されている。第1地図データ71(周辺詳細地図データ)、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)が表示部14に表示される表示範囲は、第1実施形態における表示範囲66と同じである。
【0055】
図11は、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)における、表示部14に表示される第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を示す。第1地図データ要求部35(CPU10)が第1地図データ71(周辺詳細地図データ)をダウンロードした場合、表示制御部42(CPU10)は、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表示され、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表す現在地P“●”が表示部14の対角線の交点に表示されるように表示部14を制御する。
図11に示されるように、表示部14に表示された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表す現在地P“●”(ユーザ、携帯電話機1に対応)は、表示部14に表示された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表す道路に存在する。同時に、表示部14に表示された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表す現在地P“●”(ユーザ、携帯電話機1)は、表示部14に表示された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表す“郵便局”と、表示部14に表示された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表す“銀行”との間に存在する。
【0056】
図12は、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)における、表示部14に表示される第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を示す。第2地図データ72(広範囲概略地図データ)は、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が縮尺された縮小第1地図データ71’を含む。第2地図データ要求部36(CPU10)が第2地図データ72(広範囲概略地図データ)をダウンロードした場合、表示制御部42(CPU10)は、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)が表示され、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)に含まれる縮小第1地図データ71’が表す現在地P“●”が表示部14の対角線の交点に表示されるように表示部14を制御する。
図12に示されるように、表示部14に表示された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)が表す現在地P“●”(ユーザ、携帯電話機1に対応)は、表示部14に表示された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)が表す道路に存在する。表示部14に表示された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)が表す道路は、第1地図データ要求部35(CPU10)が第1地図データ71(周辺詳細地図データ)をダウンロードしたときに表示制御部42(CPU10)によって表示部14に表示された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表す現在地P“●”が存在する道路に対応する。
表示部14に表示された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)のうち、ユーザの操作部13の操作により縮小第1地図データ71’が選択された場合、表示制御部42(CPU10)は、縮小第1地図データ71’を上記の第1地図データ71(周辺詳細地図データ)まで拡大し、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表示され、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表す現在地P“●”が表示部14の対角線の交点に表示されるように表示部14を制御する。
【0057】
第1地図データ71(周辺詳細地図データ)は、現在地の周辺に存在する建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川などを詳細に表し、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)は、現在地の周辺に存在する建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川などを簡易的に表す。このため、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)は、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)よりもデータの量が多く容量が重い。そこで、第1地図データ71、第2地図データ72を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ71を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ72を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなる。したがって、第1時間と第2時間との時間差が大きくなる。
本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を通信環境に応じて選択するため、第1地図データ71、第2地図データ72を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、上記の時間差を低減することができる。
【0058】
本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作としては、地図データ要求処理(ステップS2)が第1実施形態と異なる。
図13は、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作である地図データ要求処理(ステップS2)を示すフローチャートである。CPU10は、第1実施形態における地図データ要求処理(ステップS2)のステップS25に代えて、ステップS29を実行し、第1実施形態における地図データ要求処理(ステップS2)のステップS27に代えて、ステップS30を実行する。
【0059】
通信速度Vと設定通信速度Aとの第1比較結果として通信速度Vが設定通信速度Aよりも低いとき(ステップS24−Yes)、第1地図データ要求部35(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)を参照して、その位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を地図サーバ4にダウンロード要求をする(ステップS29)。
ダウンロード要求は、位置情報(携帯電話機1の位置)と、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を要求するための第1要求情報と、携帯電話機1のアドレスとを含む。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる位置情報(携帯電話機1の位置)に従って、地図データベース5に格納された位置情報60の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報60を選択する。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる第1要求情報に従って、地図データベース5に格納された地図データ群のうち、選択された位置情報60に対応付けられた第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を選択する。地図サーバ4は、選択された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を、ダウンロード要求に含まれるアドレスに従って携帯電話機1に送信する。このとき、地図サーバ4は、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を携帯電話機1に送信したときの通信料金を地図提供業者から携帯電話機1のユーザに請求するための請求書を発行する。
PDC、GPRSでは、通信環境により1つのタイムスロットを複数の端末が使用することが可能となっているため、通信速度Vは、携帯電話機1と地図サーバ4との間の通信環境(通信時の電波の状態、トラフィックの増減)に応じて変化する。したがって、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第1地図データ71(周辺詳細地図データ)}を通信環境に応じて選択することが好ましい。
【0060】
地図サーバ4からの第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を携帯電話無線部16が受信したとき、第1地図データ要求部35(CPU10)は、携帯電話無線部16により受信された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)をダウンロードしてRAM12に格納する(ステップS26)。
【0061】
表示制御部42(CPU10)は、RAM12に格納された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表示されるように表示部14を制御する(ステップS28)。
【0062】
通信速度Vと設定通信速度Aとの第2比較結果として通信速度Vが設定通信速度A以上のとき(ステップS24−No)、第2地図データ要求部36(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)を参照して、その位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を地図サーバ4にダウンロード要求をする(ステップS30)。
ダウンロード要求は、位置情報(携帯電話機1の位置)と、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を要求するための第2要求情報と、携帯電話機1のアドレスとを含む。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる位置情報(携帯電話機1の位置)に従って、地図データベース5に格納された位置情報60の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報60を選択する。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる第2要求情報に従って、地図データベース5に格納された地図データ群のうち、選択された位置情報60に対応付けられた第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を選択する。地図サーバ4は、選択された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を、ダウンロード要求に含まれるアドレスに従って携帯電話機1に送信する。このとき、地図サーバ4は、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を携帯電話機1に送信したときの通信料金を地図提供業者から携帯電話機1のユーザに請求するための請求書を発行する。
このように、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第2地図データ72(広範囲概略地図データ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0063】
地図サーバ4からの第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を携帯電話無線部16が受信したとき、第2地図データ要求部36(CPU10)は、携帯電話無線部16により受信された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)をダウンロードしてRAM12に格納する(ステップS26)。
【0064】
表示制御部42(CPU10)は、RAM12に格納された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)が表示されるように表示部14を制御する(ステップS28)。
【0065】
以上の説明により、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ユーザが携帯電話機1を操作したときに、携帯電話機1は、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を自動的に計測し、地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す地図データ{第1地図データ71(周辺詳細地図データ)、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)}を地図サーバ4からダウンロードして表示部14に表示する。このため、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ユーザが予めに把握している自己の位置(現在地)を手入力して地図データを取得するような従来の技術に比べて、位置情報(携帯電話機1の位置)を表すデータ{第1地図データ71(周辺詳細地図データ)、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)}を正確にユーザに通知することができる。
【0066】
本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ユーザが知らない土地にいる場合、ユーザは、表示部14に表示された位置情報(携帯電話機1の位置)を表す地図データ{第1地図データ71(周辺詳細地図データ)、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)}を見ながら移動することができるため、迷子にならない。
【0067】
本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第1地図データ71(周辺詳細地図データ)、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0068】
本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を通信環境に応じて選択する。これは、第2地図データ72は、第1地図データ71よりもデータの量が多く容量が重いため、第1地図データ71、第2地図データ72を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ71を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ72を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなる(第1時間と第2時間との時間差が大きくなる)ことを避けるためである。このため、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1地図データ71、第2地図データ72を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、上記の時間差を低減することができる。
【0069】
(第3実施形態)
本発明の第1、第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、GPS衛星2からの電波を受信し、その電波から位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を計測するスタンドアローン方式を実行しているが、これに限定されない。
本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、そのスタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行することもできる。これにより、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行するため、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を確実に取得することができる。本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、第1、第2実施形態と重複する説明については省略する。
基地局9の基地局端末3の記憶装置(図示しない)には、測位補助データが定期的に格納(更新)される。測位補助データはGPSで規定されたデータであり、測位補助データとしては、アルマナックデータ(Almanac Data)、エフェメリスデータ(Ephemeris Data)が例示される。測位補助データがアルマナックデータである場合、そのアルマナックデータを取得してから例えば1週間利用できるものとする。測位補助データがエフェメリスデータである場合、そのエフェメリスデータを取得してから例えば1時間半利用できるものとする。ネットワークアシスト方式は、基地局9の基地局端末3から測位補助データを取得し、測位補助データを用いてGPS衛星2からの電波を受信し、その電波から位置情報(携帯電話機1の位置)を計測する。本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ネットワークアシスト方式では、測位補助データを用いるため、スタンドアローン方式よりも速く位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を計測することができる。
【0070】
図14は、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)のROM11の構成を示すブロック図である。ROM11には、更に、データベース55が格納されている。
図15は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)のROM11内のデータベース55に格納された情報(データ)を示す。データベース55には、基地局端末3を識別する基地局端末識別子56と、その基地局端末3が設けられた基地局9の位置57(基地局エリア)とが対応付けられて基地局9毎に格納されている。位置計測部21(CPU10)がスタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行した結果、携帯電話機1とGPS衛星2との間の通信環境(通信時の電波の状態)によって、位置情報(携帯電話機1の位置)の計測に失敗する場合がある。データベース55に格納された基地局エリア(基地局9の位置57)は、位置情報(携帯電話機1の位置)の計測に失敗したときに使われる。
【0071】
図16は、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)のROM11内の位置計測制御プログラム20を示す。位置計測制御プログラム20は、更に、基地局アクセス要求部22、基地局通信速度計測(監視)部23、基地局通信速度比較部24を含む。
基地局アクセス要求部22は、携帯電話無線部16を制御して、ネットワーク7を介して複数の基地局9の各々の基地局端末3にアクセス要求を行う。
基地局通信速度計測(監視)部23は、携帯電話無線部16を制御して、ネットワーク7を介して基地局端末3にアクセスしたときの通信速度である基地局通信速度を計測(監視)する。
基地局通信速度比較部24は、基地局通信速度と設定通信速度とを比較する。位置計測部21は、基地局通信速度と設定通信速度との第1比較結果に基づいて、スタンドアローン方式を実行し、基地局通信速度と設定通信速度との第1比較結果以外の第2比較結果に基づいて、ネットワークアシスト方式を実行する。上記の基地局通信速度は、携帯電話機1と基地局端末3との間の通信環境(通信時の電波の状態、トラフィックの増減)に応じて変化する。このため、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式とは、位置情報(携帯電話機1の位置)と通信環境(基地局通信速度)とによって決定される。
【0072】
本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作としては、位置情報取得処理(ステップS1、正確な位置情報の取得)が第1、第2実施形態と異なる。位置情報取得処理(ステップS1、正確な位置情報の取得)を説明する前に、まず、位置情報取得処理(簡易的な位置情報の取得)について説明する。
【0073】
図17は、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作である位置情報取得処理(簡易的な位置情報の取得)を示すフローチャートである。
【0074】
基地局アクセス要求部22(CPU10)は、定期的に、携帯電話無線部16を制御して、ネットワーク7を介して複数の基地局9の各々の基地局端末3にアクセス要求を行う。基地局アクセス要求部22(CPU10)は、複数の基地局9のうち、携帯電話機1に最も近い基地局9の基地局端末3にアクセスする(ステップS31)。また、基地局アクセス要求部22(CPU10)は、通話制御部41(CPU10)によって電話、インターネット、電子メールが行われたときでも、ステップS31を実行する。
携帯電話機1に最も近い基地局9として、例えば、複数の基地局9の各々の基地局端末3のうち、アクセス要求に対する応答が最も速い基地局端末3が設けられた基地局9を携帯電話機1に最も近い基地局9とする。最も近い基地局9の基地局端末3からの応答(アクセス要求に対する応答)には、基地局端末識別子56が含まれる。
ステップS31にて、基地局アクセス要求部22(CPU10)は、データベース55に格納された基地局端末識別子56の中から、アクセス要求に対する応答に含まれる基地局端末識別子56に対応する基地局端末識別子56を選択する。基地局アクセス要求部22(CPU10)は、データベース55に格納された基地局エリア(基地局9の位置57)のうち、選択された基地局端末識別子56に対応付けられた基地局エリア(最も近い基地局9の位置57)を選択する。基地局アクセス要求部22(CPU10)は、以前にRAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)に代えて、選択された基地局エリア(最も近い基地局9の位置57)を簡易的な位置情報(携帯電話機1の現在地、携帯電話機1の位置)としてRAM12に格納する。
【0075】
図18は、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作である位置情報取得処理(ステップS1、正確な位置情報の取得)を示すフローチャートである。CPU10は、第1実施形態における位置情報取得処理(ステップS1)のステップS12に代えて、ステップS32〜S39を実行する。
【0076】
位置情報取得要求(ステップS11)が行われたとき、CPU10は、ROM11に格納された位置計測部21、基地局アクセス要求部22、基地局通信速度計測(監視)部23、基地局通信速度比較部24を実行する。
【0077】
基地局アクセス要求部22(CPU10)は、有効な測位補助データがRAM12に格納されているか否かを調べる(ステップS32)。測位補助データがアルマナックデータである場合、有効な測位補助データ(アルマナックデータ)とは、取得してから1週間を過ぎていない測位補助データ(アルマナックデータ)である。測位補助データがエフェメリスデータである場合、有効な測位補助データ(エフェメリスデータ)とは、取得してから1時間半を過ぎていない測位補助データ(エフェメリスデータ)である。
【0078】
有効な測位補助データがRAM12に格納されていない場合(ステップS32−Yes)、基地局アクセス要求部22(CPU10)は、携帯電話無線部16を制御して、上述のステップS31と同様に最も近い基地局9の基地局端末3にアクセスし、その基地局端末3に測位補助データを要求する。基地局アクセス要求部22(CPU10)は、RAM12に格納された無効な(有効ではない)測位補助データに代えて、最も近い基地局9の基地局端末3からの測位補助データをRAM12に格納する(ステップS33)。
【0079】
基地局通信速度計測(監視)部23(CPU10)は、携帯電話無線部16を制御して、ネットワーク7を介して携帯電話機1に最も近い基地局端末3にアクセスしたときの基地局通信速度Xを算出(監視/計測)する(ステップS34)。基地局通信速度Xを算出する方法としては、第1実施形態における通信速度Vを算出する方法と同じである。
【0080】
基地局通信速度比較部24(CPU10)は、基地局通信速度Xと設定通信速度Bとを比較する(ステップS35)。
【0081】
基地局通信速度Xが設定通信速度Bよりも低いとき(ステップS35−Yes)、位置計測部21(CPU10)は、スタンドアローン方式による測位を実行する(ステップS36)。ステップS36にて、位置計測部21(CPU10)は、GPS衛星2の固有のコードを用いて位置情報(携帯電話機1の位置)が取得されるように、GPSブロック19を制御する。GPSブロック19のGPS無線部19は、GPS衛星2から送信された電波を受信し、GPSブロック19のGPSデコーダ17は、GPS無線部18により受信された電波をデコードしてCPU10に出力する。
スタンドアローン方式において、測位(ステップS36)が成功したとき(ステップS38−Yes)、位置計測部21(CPU10)は、GPSデコーダ17によりデコードされた電波から緯度・経度を検出して、緯度・経度を含む位置情報を取得する。位置計測部21(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報{基地局エリア(最も近い基地局9の位置57)}に代えて、取得した位置情報を正確な位置情報(携帯電話機1の位置、携帯電話機1の現在地)としてRAM12に格納(更新)する(ステップS13)。
このように、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を通信環境に応じて選択することができる。
【0082】
一方、有効な測位補助データがRAM12に格納されている場合(ステップS31−No)、又は、基地局通信速度Xが設定通信速度B以上であるとき(ステップS35−No)、位置計測部21(CPU10)は、ネットワークアシスト方式による測位を実行する(ステップS37)。ステップS37にて、位置計測部21(CPU10)は、GPS衛星2の固有のコードを用いて位置情報(携帯電話機1の位置)が取得されるように、GPSブロック19を制御する。GPSブロック19のGPS無線部19は、GPS衛星2から送信された電波を受信し、GPSブロック19のGPSデコーダ17は、GPS無線部18により受信された電波をデコードしてCPU10に出力する。
ネットワークアシスト方式において、測位(ステップS37)が成功したとき(ステップS38−Yes)、位置計測部21(CPU10)は、有効な測位補助データを用いて、GPSデコーダ17によりデコードされた電波から緯度・経度を検出して、緯度・経度を含む位置情報を取得する。位置計測部21(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報{基地局エリア(最も近い基地局9の位置57)}に代えて、取得した位置情報を正確な位置情報(携帯電話機1の位置、携帯電話機1の現在地)としてRAM12に格納(更新)する(ステップS13)。
本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ネットワークアシスト方式が選択された場合、測位補助データを用いるため、スタンドアローン方式よりも速く位置情報(携帯電話機1の位置)を計測することができる。
【0083】
スタンドアローン方式による測位(ステップS36)、又は、ネットワークアシスト方式による測位(ステップS37)が失敗したとき(ステップS38−No)、位置計測部21(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報{基地局エリア(最も近い基地局9の位置57)}を現在地として更新しない。
携帯電話機1がスタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行した結果、携帯電話機1とGPS衛星2との間の通信環境(通信時の電波の状態)によって、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}の計測に失敗する場合がある。この場合でも、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報(自己の位置)として基地局エリア(最も近い基地局9の位置57)が格納部12に格納されているため、位置情報(携帯電話機1の位置)を確実に取得することができる。
【0084】
以上の説明により、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1、第2実施形態の効果に加えて、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行するため、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を確実に取得することができる。
【0085】
本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1、第2実施形態の効果に加えて、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を通信環境に応じて選択することができる。本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、ネットワークアシスト方式が選択された場合、ネットワークアシスト方式では、測位補助データを用いるため、スタンドアローン方式よりも速く位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を計測することができる。
【0086】
本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、スタンドアローン方式とネットワークアシスト方式との一方を選択して実行した結果、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}の計測に失敗しても、位置情報(自己の位置)として基地局エリア(最も近い基地局9の位置57)が格納部12に格納されているため、位置情報(携帯電話機1の位置)を確実に取得することができる。
【0087】
(第4実施形態)
本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、通信速度Vと設定通信速度Aとの第1比較結果として通信速度Vが設定通信速度Aよりも低いとき、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)をダウンロードし、通信速度Vと設定通信速度Aとの第2比較結果として通信速度Vが設定通信速度A以上のとき、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)をダウンロードしているが、これに限定されない。
本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、通信速度Vと比較するための設定通信速度が1つ(設定通信速度A)でなく、複数の設定通信速度を設けることもできる。複数の設定通信速度を設定通信速度C、設定通信速度D、設定通信速度Eとし、その関係は、C<D<Eである。設定通信速度Cは、第1実施形態における設定通信速度Aと同じ場合がある。この場合、A<D<Eである。本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)では、第2、第3実施形態と重複する説明については省略する。
【0088】
図19は、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)のROM11内の地図データ要求制御プログラム30を示す。地図データ要求制御プログラム30の地図データ要求部34は、更に、第3地図データ要求部37、第4地図データ要求部38を含む。
第1地図データ要求部35は、通信速度Vと設定通信速度Cとの第1比較結果に基づいて、地図サーバ4の地図データベース5に格納された地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を地図サーバ4からダウンロードする。
第2地図データ要求部36は、通信速度Vと設定通信速度Cとの第1比較結果以外の第2比較結果と、通信速度Vと設定通信速度Dとの第3比較結果とに基づいて、地図サーバ4の地図データベース5に格納された地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を地図サーバ4からダウンロードする。
第3地図データ要求部37は、第2比較結果と、通信速度Vと設定通信速度Dとの第3比較結果以外の第4比較結果と、通信速度Vと設定通信速度Eとの第5比較結果とに基づいて、地図サーバ4の地図データベース5に格納された地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第3地図データ(後述)を地図サーバ4からダウンロードする。
第4地図データ要求部38は、第2比較結果と、第4比較結果と、通信速度Vと設定通信速度Eとの第5比較結果以外の第6比較結果とに基づいて、地図サーバ4の地図データベース5に格納された地図データ群のうち、位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第4地図データ(後述)を地図サーバ4からダウンロードする。
【0089】
図20は、本発明の第4実施形態に係る携帯端末が適用される通信システムにおける地図サーバ4の地図データベース5に格納された情報(データ)を示す。地図データベース5には、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)と第2地図データ72(広範囲概略地図データ)と第3地図データ73と第4地図データ74とが対応付けられて位置情報60毎に上記の地図データ群として格納されている。
【0090】
第3地図データ73は、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)と、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)に関連するテキスト形式の第1コンテンツとを含む。例えば、地図提供業者は、予めに、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)に表される建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川を説明するための情報(文章)を収集し、第1コンテンツは、その建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川を説明するための文章である。
表示部14に表示された第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)のうち、ユーザの操作部13の操作により、表示部14に表示された第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)が表す建物(住宅)が選択された場合、表示制御部42(CPU10)は、第1コンテンツ{選択された建物(住宅)を説明するための文章}が表示されるように表示部14を制御する。
【0091】
第4地図データ74は、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)と、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)に関連する第2コンテンツとを含む。第2コンテンツは、第1コンテンツと、第1コンテンツに関連する画像とを含む。例えば、地図提供業者は、予めに、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)に表される建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川をカメラによって撮影し、第2コンテンツに含まれる画像は、その建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川が撮影された写真である。
表示部14に表示された第4地図データ74{広範囲概略地図データ、第2コンテンツ(第1コンテンツ、画像)}のうち、ユーザの操作部13の操作により、表示部14に表示された第4地図データ74{広範囲概略地図データ、第2コンテンツ(第1コンテンツ、画像)}が表す建物(住宅)が選択された場合、表示制御部42(CPU10)は、第2コンテンツに含まれる第1コンテンツ{選択された建物(住宅)を説明するための文章}と、第2コンテンツに含まれる画像{選択された建物(住宅)が撮影された写真}とが表示されるように表示部14を制御する。
【0092】
第1コンテンツは、その建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川を説明するための文章であるため、第3地図データ73は、第2地図データ72よりもデータの量が多く容量が重く、第2コンテンツに含まれる画像は、その建物(住宅)、道路、鉄道路線、河川が撮影された写真であるため、第4地図データ74は、第3地図データ73よりもデータの量が多く容量が重い。このように、データの量は、第4地図データ74、第3地図データ73、第2地図データ72、第1地図データ71の順で多く、その容量も第4地図データ74、第3地図データ73、第2地図データ72、第1地図データ71の順で重い。
そこで、第1地図データ71、第2地図データ72、第3地図データ73、第4地図データ74を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ71を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ72を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなり、第1時間と第2時間との時間差が大きくなる。同様に、第2時間よりも第3地図データ73を要求してからダウンロードするまでの第3時間のほうが長くなり、第1、第2時間と、第3時間との時間差が大きくなる。同様に、第3時間よりも第4地図データ74を要求してからダウンロードするまでの第4時間のほうが長くなり、第1〜第3時間と、第4時間との時間差が大きくなる。
本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1地図データ71、第2地図データ72、第3地図データ73、第4地図データ74を通信環境に応じて選択するため、第1地図データ71、第2地図データ72、第3地図データ73、第4地図データ74を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、上記の時間差を低減することができる。
【0093】
本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作としては、地図データ要求処理(ステップS2)が第2、第3実施形態と異なる。
図21は、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)の動作である地図データ要求処理(ステップS2)を示すフローチャートである。CPU10は、第2実施形態における地図データ要求処理(ステップS2)のステップS24に代えて、ステップS41〜S45を実行し、第2実施形態における地図データ要求処理(ステップS2)のステップS28に代えて、ステップS46を実行する。
通信速度比較部33(CPU10)は、通信速度Vと設定通信速度Cとを比較する(ステップS41)。
【0094】
通信速度Vと設定通信速度Cとの第1比較結果として通信速度Vが設定通信速度Cよりも低いとき(ステップS41−Yes)、第1地図データ要求部35(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)を参照して、その位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を地図サーバ4にダウンロード要求をする(ステップS29)。
ダウンロード要求は、位置情報(携帯電話機1の位置)と、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を要求するための第1要求情報と、携帯電話機1のアドレスとを含む。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる位置情報(携帯電話機1の位置)に従って、地図データベース5に格納された位置情報60の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報60を選択する。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる第1要求情報に従って、地図データベース5に格納された地図データ群のうち、選択された位置情報60に対応付けられた第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を選択する。地図サーバ4は、選択された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を、ダウンロード要求に含まれるアドレスに従って携帯電話機1に送信する。このとき、地図サーバ4は、第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を携帯電話機1に送信したときの通信料金を地図提供業者から携帯電話機1のユーザに請求するための請求書を発行する。
このように、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第1地図データ71(周辺詳細地図データ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0095】
地図サーバ4からの第1地図データ71(周辺詳細地図データ)を携帯電話無線部16が受信したとき、第1地図データ要求部35(CPU10)は、携帯電話無線部16により受信された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)をダウンロードしてRAM12に格納する(ステップS26)。
【0096】
表示制御部42(CPU10)は、RAM12に格納された第1地図データ71(周辺詳細地図データ)が表示されるように表示部14を制御する(ステップS28)。
【0097】
通信速度Vと設定通信速度Cとの第2比較結果として通信速度Vが設定通信速度C以上であり(ステップS41−No)、通信速度Vと設定通信速度Dとの第3比較結果として通信速度Vが設定通信速度Dよりも低いとき(ステップS42−Yes)、第2地図データ要求部36(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)を参照して、その位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を地図サーバ4にダウンロード要求をする(ステップS30)。
ダウンロード要求は、位置情報(携帯電話機1の位置)と、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を要求するための第2要求情報と、携帯電話機1のアドレスとを含む。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる位置情報(携帯電話機1の位置)に従って、地図データベース5に格納された位置情報60の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報60を選択する。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる第2要求情報に従って、地図データベース5に格納された地図データ群のうち、選択された位置情報60に対応付けられた第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を選択する。地図サーバ4は、選択された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を、ダウンロード要求に含まれるアドレスに従って携帯電話機1に送信する。このとき、地図サーバ4は、第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を携帯電話機1に送信したときの通信料金を地図提供業者から携帯電話機1のユーザに請求するための請求書を発行する。
このように、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第2地図データ72(広範囲概略地図データ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0098】
地図サーバ4からの第2地図データ72(広範囲概略地図データ)を携帯電話無線部16が受信したとき、第2地図データ要求部36(CPU10)は、携帯電話無線部16により受信された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)をダウンロードしてRAM12に格納する(ステップS26)。
【0099】
表示制御部42(CPU10)は、RAM12に格納された第2地図データ72(広範囲概略地図データ)が表示されるように表示部14を制御する(ステップS28)。
【0100】
第2比較結果であり(ステップS41−No)、通信速度Vと設定通信速度Dとの第4比較結果として通信速度Vが設定通信速度D以上であり(ステップS42−No)、通信速度Vと設定通信速度Eとの第5比較結果として通信速度Vが設定通信速度Eよりも低いとき(ステップS43−Yes)、第3地図データ要求部37(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)を参照して、その位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)を地図サーバ4にダウンロード要求をする(ステップS30)。
ダウンロード要求は、位置情報(携帯電話機1の位置)と、第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)を要求するための第3要求情報と、携帯電話機1のアドレスとを含む。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる位置情報(携帯電話機1の位置)に従って、地図データベース5に格納された位置情報60の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報60を選択する。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる第3要求情報に従って、地図データベース5に格納された地図データ群のうち、選択された位置情報60に対応付けられた第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)を選択する。地図サーバ4は、選択された第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)を、ダウンロード要求に含まれるアドレスに従って携帯電話機1に送信する。このとき、地図サーバ4は、第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)を携帯電話機1に送信したときの通信料金を地図提供業者から携帯電話機1のユーザに請求するための請求書を発行する。
このように、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0101】
地図サーバ4からの第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)を携帯電話無線部16が受信したとき、第3地図データ要求部37(CPU10)は、携帯電話無線部16により受信された第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)をダウンロードしてRAM12に格納する(ステップS26)。
【0102】
表示制御部42(CPU10)は、RAM12に格納された第3地図データ73(広範囲概略地図データ、第1コンテンツ)が表示されるように表示部14を制御する(ステップS28)。
【0103】
第2比較結果であり(ステップS41−No)、第4比較結果であり(ステップS42−No)、通信速度Vと設定通信速度Eとの第6比較結果として通信速度Vが設定通信速度E以上であるとき(ステップS43−No)、第4地図データ要求部38(CPU10)は、RAM12に格納された位置情報(携帯電話機1の位置)を参照して、その位置情報(携帯電話機1の位置)を表す第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)を地図サーバ4にダウンロード要求をする(ステップS30)。
ダウンロード要求は、位置情報(携帯電話機1の位置)と、第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)を要求するための第4要求情報と、携帯電話機1のアドレスとを含む。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる位置情報(携帯電話機1の位置)に従って、地図データベース5に格納された位置情報60の中から、その位置情報(携帯電話機1の位置)に対応する位置情報60を選択する。地図サーバ4は、ダウンロード要求に含まれる第4要求情報に従って、地図データベース5に格納された地図データ群のうち、選択された位置情報60に対応付けられた第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)を選択する。地図サーバ4は、選択された第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)を、ダウンロード要求に含まれるアドレスに従って携帯電話機1に送信する。このとき、地図サーバ4は、第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)を携帯電話機1に送信したときの通信料金を地図提供業者から携帯電話機1のユーザに請求するための請求書を発行する。
このように、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、位置情報{携帯電話機1(自己)の位置}を表すデータ{第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)}を通信環境に応じて選択することができる。
【0104】
地図サーバ4からの第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)を携帯電話無線部16が受信したとき、第4地図データ要求部38(CPU10)は、携帯電話無線部16により受信された第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)をダウンロードしてRAM12に格納する(ステップS26)。
【0105】
表示制御部42(CPU10)は、RAM12に格納された第4地図データ74(広範囲概略地図データ、第2コンテンツ)が表示されるように表示部14を制御する(ステップS28)。
以上の説明により、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、第1地図データ71、第2地図データ72、第3地図データ73、第4地図データ74を通信環境に応じて選択する。これは、データの量が、第4地図データ74、第3地図データ73、第2地図データ72、第1地図データ71の順で多く、その容量も第4地図データ74、第3地図データ73、第2地図データ72、第1地図データ71の順で重いため、第1地図データ71、第2地図データ72、第3地図データ73、第4地図データ74を通信環境に応じて選択しない場合、第1地図データ71を要求してからダウンロードするまでの第1時間よりも第2地図データ72を要求してからダウンロードするまでの第2時間のほうが長くなる(第1時間と第2時間との時間差が大きくなる)ことを避けるためである。同様に、第2時間よりも第3地図データ73を要求してからダウンロードするまでの第3時間のほうが長くなる(第1、第2時間と、第3時間との時間差が大きくなる)ことを避けるためである。同様に、第3時間よりも第4地図データ74を要求してからダウンロードするまでの第4時間のほうが長くなる(第1〜第3時間と、第4時間との時間差が大きくなる)ことを避けるためである。このため、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機1)によれば、第2、第3実施形態の効果に加えて、第1地図データ71、第2地図データ72、第3地図データ73、第4地図データ74を通信環境に応じて選択しない場合に比べて、上記の時間差を低減することができる。
【0106】
【発明の効果】
本発明の携帯端末は、自己の位置を表すデータを正確にユーザに通知することができる。
本発明の携帯端末は、ユーザが迷子にならない。
本発明の携帯端末は、自己の位置を表すデータを通信環境に応じて選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)が適用される通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)のROMの構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)のROM内の位置情報表示用データベースに格納された情報(データ)を示す。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末が適用される通信システムにおける地図サーバの地図データベースに格納された情報(データ)を示す。
【図6】図6は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)における、第1地図データ(基本範囲地図データ)が表示部に表示される表示範囲と、第2地図データ(広範囲地図データ)が表示部に表示される表示範囲とを示す。
【図7】図7は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)の動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)の動作である位置情報取得処理を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)の動作である地図データ要求処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の第2実施形態に係る携帯端末が適用される通信システムにおける地図サーバの地図データベースに格納された情報(データ)を示す。
【図11】図11は、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)における、表示部に表示される第1地図データ(周辺詳細地図データ)を示す。
【図12】図12は、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)における、表示部に表示される第2地図データ(広範囲概略地図データ)を示す。
【図13】図13は、本発明の第2実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)の動作である地図データ要求処理を示すフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)のROMの構成を示すブロック図である。
【図15】図15は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)のROM内のデータベースに格納された情報(データ)を示す。
【図16】図16は、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)のROM内の位置計測制御プログラムを示す。
【図17】図17は、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)の動作である位置情報取得処理(簡易的な位置情報の取得)を示すフローチャートである。
【図18】図18は、本発明の第3実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)の動作である位置情報取得処理(正確な位置情報の取得)を示すフローチャートである。
【図19】図19は、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)のROM内の地図データ要求制御プログラムを示す。
【図20】図20は、本発明の第4実施形態に係る携帯端末が適用される通信システムにおける地図サーバの地図データベースに格納された情報(データ)を示す。
【図21】図21は、本発明の第4実施形態に係る携帯端末(携帯電話機)の動作である地図データ要求処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 GPS衛星
3 基地局端末
4 地図サーバ
5 地図データベース
6、7、8 ネットワーク
9 基地局
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 操作部
14 表示部
15 電源部
16 携帯電話無線部
17 GPSデコーダ
18 GPS無線部
19 GPSブロック
20 位置計測制御プログラム
21 位置計測部
22 基地局アクセス要求部
23 基地局通信速度計測(監視)部
24 基地局通信速度比較部
30 地図データ要求制御プログラム
31 アクセス要求部
32 通信速度計測(監視)部
33 通信速度比較部
34 地図データ要求部
35 第1地図データ要求部
36 第2地図データ要求部
37 第3地図データ要求部
38 第4地図データ要求部
40 通話制御プログラム
41 通話制御部
42 表示制御部
50 位置情報表示用データベース
51 位置情報
52 所在地
55 データベース
56 基地局端末識別子
57 基地局9の位置
60 位置情報
61 第1地図データ(基本範囲地図データ)
62 第2地図データ(広範囲地図データ)
66 第1地図データ61の表示範囲
67 第2地図データ62の表示範囲
71 第1地図データ(周辺詳細地図データ)
71’ 縮小第1地図データ
72 第2地図データ(広範囲概略地図データ)
73 第3地図データ
74 第4地図データ

Claims (18)

  1. 地図データ群が格納された地図データベースを備えた地図サーバにネットワークを介して接続された携帯端末であって、
    自己の位置を計測する位置計測部と、
    前記地図サーバにアクセス要求するアクセス要求部と、
    前記地図サーバにアクセスしたときの通信速度を計測する通信速度計測部と、
    前記通信速度と設定通信速度とを比較する通信速度比較部と、
    前記通信速度と前記設定通信速度との比較結果に基づいて、前記地図データ群のうちの前記位置を表す地図データを前記地図サーバからダウンロードする地図データ要求部と、
    表示部と、
    前記地図データを前記表示部に表示する表示制御部と
    を具備し、
    前記地図データ要求部は、
    前記通信速度が前記設定通信速度よりも低いとき、前記地図データ群のうちの、前記位置と基本範囲とを表す第1地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードする第1地図データ要求部と、
    前記通信速度が前記設定通信速度以上のとき、前記地図データ群のうちの、前記位置と前記基本範囲よりも広範囲とを表す第2地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードする第2地図データ要求部と、
    を含む携帯端末。
  2. 請求項に記載された携帯端末において、
    前記第2地図データは、前記第1地図データよりも大きく、
    前記表示部に表示された前記第2地図データは、ユーザの操作によりスクロールされる
    携帯端末。
  3. 請求項に記載された携帯端末において、
    前記第2地図データは、
    前記第1地図データが縮尺された地図データ
    を含む携帯端末。
  4. 請求項のいずれか一項に記載された携帯端末において、
    前記第2地図データ要求部は、前記通信速度が、前記設定通信速度として第1設定通信速度以上であり、前記通信速度第2設定通信速度よりも低いとき、前記第2地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードし、
    前記地図データ要求部は、更に、
    前記通信速度が前記第1設定通信速度以上であり、前記通信速度前記第2設定通信速度以上であり、前記通信速度第3設定通信速度よりも低いとき、前記地図データ群のうちの前記位置と広範囲とを表す第3地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードする第3地図データ要求部と、
    前記通信速度が前記第1設定通信速度以上であり前記通信速度が前記第2設定通信速度以上であり、前記通信速度前記第3設定通信速度以上であるとき、前記地図データ群のうちの前記位置と広範囲とを表す第4地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードする第4地図データ要求部と
    を含む携帯端末。
  5. 請求項に記載された携帯端末において、
    前記第3地図データは、
    前記第2地図データと、
    前記第2地図データに関連するテキスト形式の第1コンテンツと
    を含み、
    前記第4地図データは、
    前記第2地図データと、
    前記第2地図データに関連する第2コンテンツと
    を含み、
    前記第2コンテンツは、
    前記第1コンテンツと、
    前記第1コンテンツに関連する画像と
    を含む携帯端末。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載された携帯端末において、
    前記位置計測部は、電波を用いて前記位置を計測し、
    前記電波は、GPS(Global Positioning System)衛星と通信を行うときに用いられる
    携帯端末。
  7. 請求項に記載された携帯端末において、
    前記位置計測部は、前記位置を計測するスタンドアローン方式と、GPSで規定された測位補助データを用いて前記位置を計測するネットワークアシスト方式との一方を選択して実行する
    携帯端末。
  8. 請求項に記載された携帯端末において、
    更に、
    基地局に設けられた基地局端末にネットワークを介してアクセス要求する基地局アクセス要求部と、
    前記基地局端末にアクセスしたときの通信速度である基地局通信速度を計測する基地局通信速度計測部と、
    前記基地局通信速度と基地局設定通信速度とを比較する基地局通信速度比較部と
    を具備し、
    前記位置計測部は、前記基地局通信速度と基地局設定通信速度との比較結果に基づいて、前記スタンドアローン方式と前記ネットワークアシスト方式との一方を選択して実行する
    携帯端末。
  9. 請求項に記載された携帯端末において、
    更に、
    格納部と、
    前記基地局端末が設けられた前記基地局の位置が前記基地局毎に格納されたデータベースと
    を具備し、
    前記基地局アクセス要求部は、前記複数の基地局のうち、自身に最も近い基地局の前記基地局端末にアクセスして前記最も近い基地局の位置を前記位置として前記格納部に格納し、
    前記基地局通信速度計測部は、前記最も近い基地局の前記基地局端末にアクセスしたときの前記基地局通信速度を計測し、
    前記位置計測部は、前記スタンドアローン方式と前記ネットワークアシスト方式との一方を実行して前記位置の計測に成功したときに、前記最も近い基地局の位置に代えて前記位置を前記格納部に格納し、
    前記地図データ要求部は、前記格納部に格納された前記位置を参照して、前記地図データ群のうち、前記位置を表す前記地図データを前記地図サーバからダウンロードする
    携帯端末。
  10. 地図データ群が格納された地図データベースを備えた地図サーバと、
    前記地図サーバにネットワークを介して接続された携帯端末と
    を具備し、
    前記携帯端末は、
    自己の位置を計測する位置計測部と、
    前記地図サーバにアクセス要求するアクセス要求部と、
    前記地図サーバにアクセスしたときの通信速度を計測する通信速度計測部と、
    前記通信速度と設定通信速度とを比較する通信速度比較部と、
    前記通信速度と前記設定通信速度との比較結果に基づいて、前記地図データ群のうちの前記位置を表す地図データを前記地図サーバからダウンロードする地図データ要求部と、
    表示部と、
    前記地図データを前記表示部に表示する表示制御部と
    を備え
    前記地図データ要求部は、
    前記通信速度が前記設定通信速度よりも低いとき、前記地図データ群のうちの、前記位置と基本範囲とを表す第1地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードする第1地図データ要求部と、
    前記通信速度が前記設定通信速度以上のとき、前記地図データ群のうちの、前記位置と前記基本範囲よりも広範囲とを表す第2地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードする第2地図データ要求部と、
    を含む通信システム。
  11. 請求項10に記載された通信システムにおいて、
    前記第2地図データは、前記第1地図データよりも大きく、
    前記表示部に表示された前記第2地図データは、ユーザの操作によりスクロールされる
    通信システム。
  12. 請求項10に記載された通信システムにおいて、
    前記第2地図データは、
    前記第1地図データが縮尺された地図データ
    を含む通信システム。
  13. 請求項1012のいずれか一項に記載された通信システムにおいて、
    前記第2地図データ要求部は、前記通信速度が、前記設定通信速度として第1設定通信速度以上であり、前記通信速度第2設定通信速度よりも低いとき、前記第2地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードし、
    前記地図データ要求部は、更に、
    前記通信速度が前記第1設定通信速度以上であり、前記通信速度前記第2設定通信速度以上であり、前記通信速度第3設定通信速度よりも低いとき、前記地図データ群のうちの前記位置と広範囲とを表す第3地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードする第3地図データ要求部と、
    前記通信速度が前記第1設定通信速度以上であり前記通信速度が前記第2設定通信速度以上であり、前記通信速度前記第3設定通信速度以上であるとき、前記地図データ群のうちの前記位置と広範囲とを表す第4地図データを前記地図データとして前記地図サーバからダウンロードする第4地図データ要求部と
    を含む通信システム。
  14. 請求項13に記載された通信システムにおいて、
    前記第3地図データは、
    前記第2地図データと、
    前記第2地図データに関連するテキスト形式の第1コンテンツと
    を含み、
    前記第4地図データは、
    前記第2地図データと、
    前記第2地図データに関連する第2コンテンツと
    を含み、
    前記第2コンテンツは、
    前記第1コンテンツと、
    前記第1コンテンツに関連する画像と
    を含む通信システム。
  15. 請求項1014のいずれか一項に記載された通信システムにおいて、
    前記位置計測部は、電波を用いて前記位置を計測し、
    前記電波は、GPS(Global Positioning System)衛星と通信を行うときに用いられる
    通信システム。
  16. 請求項15に記載された通信システムにおいて、
    前記位置計測部は、前記位置を計測するスタンドアローン方式と、GPSで規定された測位補助データを用いて前記位置を計測するネットワークアシスト方式との一方を選択して実行する
    通信システム。
  17. 請求項16に記載された通信システムにおいて、
    前記携帯端末は、
    更に、
    基地局に設けられた基地局端末にネットワークを介してアクセス要求する基地局アクセス要求部と、
    前記基地局端末にアクセスしたときの通信速度である基地局通信速度を計測する基地局通信速度計測部と、
    前記基地局通信速度と基地局設定通信速度とを比較する基地局通信速度比較部と
    を備え、
    前記位置計測部は、前記基地局通信速度と基地局設定通信速度との比較結果に基づいて、前記スタンドアローン方式と前記ネットワークアシスト方式との一方を選択して実行する
    通信システム。
  18. 請求項17に記載された通信システムにおいて、
    前記携帯端末は、更に、
    格納部と、
    前記基地局端末が設けられた前記基地局の位置が前記基地局毎に格納されたデータベースと
    を備え、
    前記基地局アクセス要求部は、前記複数の基地局のうち、自身に最も近い基地局の前記基地局端末にアクセスして前記最も近い基地局の位置を前記位置として前記格納部に格納し、
    前記基地局通信速度計測部は、前記最も近い基地局の前記基地局端末にアクセスしたときの前記基地局通信速度を計測し、
    前記位置計測部は、前記スタンドアローン方式と前記ネットワークアシスト方式との一方を実行して前記位置の計測に成功したときに、前記最も近い基地局の位置に代えて前記位置を前記格納部に格納し、
    前記地図データ要求部は、前記格納部に格納された前記位置を参照して、前記地図データ群のうち、前記位置を表す前記地図データを前記地図サーバからダウンロードする
    通信システム。
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